JP2003347308A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003347308A
JP2003347308A JP2002148334A JP2002148334A JP2003347308A JP 2003347308 A JP2003347308 A JP 2003347308A JP 2002148334 A JP2002148334 A JP 2002148334A JP 2002148334 A JP2002148334 A JP 2002148334A JP 2003347308 A JP2003347308 A JP 2003347308A
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JP
Japan
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silicon film
polycrystalline silicon
region
base
semiconductor device
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Application number
JP2002148334A
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English (en)
Inventor
Tomokazu Kasahara
朋一 笠原
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NEC Compound Semiconductor Devices Ltd
Original Assignee
NEC Compound Semiconductor Devices Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エミッタ引き出し電極の抵抗の低減と、高濃
度で、且つシャローなエミッタの形成とを同時に実現す
る。 【解決手段】 半導体装置は、半導体基板3、4と、エ
ミッタ領域12と、エミッタ領域12に接続するように
形成されたベース領域11と、コレクタ領域8、10
と、前記エミッタ領域12に接続されるエミッタ引き出
し電極13とを備えている。エミッタ引き出し電極13
は、エミッタ領域12にドープされている不純物と同一
の不純物がドープされた第1多結晶シリコン膜13a
と、第1多結晶シリコン膜13aの上に形成された第2
多結晶シリコン膜13bとを含む。第1多結晶シリコン
膜13aは、多結晶の状態で成膜されて形成され、第2
多結晶シリコン膜13bは、アモルファスの状態で成膜
された後、多結晶化されることによって形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関する。本発明は、特に、拡散領域に電気
的に接続される引き出し電極が多結晶シリコン(ポリシ
リコン)で形成されているバイポーラトランジスタを含
む半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタのベース、エミ
ッタ、及びコレクタに接続される引き出し電極は、しば
しば、多結晶シリコン膜で形成される。引き出し電極が
多結晶シリコン膜で形成されたバイポーラトランジスタ
は、例えば、公開特許公報(特開平6−283674、
特開平9−321055、特開平10−163224、
特開平10−242157、特開2000−30692
1)に開示されている。
【0003】引き出し電極の抵抗の低減は、バイポーラ
トランジスタの特性の向上に重要であり、多結晶シリコ
ン膜で形成された引き出し電極の低抵抗化の検討が進め
られている。例えば、公開特許公報(特開平9−312
346)には、ベースに接続される引き出し電極の抵抗
を低減する半導体装置の製造方法が開示されている。当
該半導体装置の製造方法では、多結晶シリコン膜のう
ち、npnトランジスタのベースに接続されるベース引
き出し電極が形成される部分が選択的にアモルファス化
され、その後、熱処理によって再度、多結晶化される。
多結晶シリコン膜のアモルファス化と、その後に行われ
る熱処理による多結晶化とにより、ベース引き出し電極
に加工される多結晶シリコン膜の結晶粒径が増大され、
ベース引き出し電極の抵抗が減少されている。
【0004】バイポーラトランジスタの動作の高速化を
背景として、近年では、引き出し電極の抵抗の低減とと
もに、高濃度で、且つ、シャローなエミッタの形成が望
まれている。シャローなエミッタの形成は、バイポーラ
トランジスタが形成されるエピタキシャル層の薄膜化を
可能にする。エピタキシャル層の薄膜化は、バイポーラ
トランジスタの動作の高速化に有効であり、エピタキシ
ャル層の厚さを、1μm以下にすることが望まれてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、引き
出し電極の抵抗の低減と、高濃度で、且つシャローなエ
ミッタの形成との両方を実現するための半導体装置の構
造、及び半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載と
の対応関係を明らかにするために付加されている。但
し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記
載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
【0007】本発明による半導体装置は、半導体基板
(3、4)と、半導体基板(3、4)に形成されたエミ
ッタ領域(12)と、半導体基板(3、4)に、エミッ
タ領域(12)に接続するように形成されたベース領域
(11)と、半導体基板(3、4)に形成されたコレク
タ領域(8、10)と、エミッタ領域(12)に接続さ
れるエミッタ引き出し電極(13)とを備えている。エ
ミッタ引き出し電極(13)は、エミッタ領域(12)
に直接に接触するように形成され、エミッタ領域(1
2)にドープされている不純物と同一の不純物がドープ
された第1多結晶シリコン膜(13a)と、第1多結晶
シリコン膜(13a)の上に形成された第2多結晶シリ
コン膜(13b)とを含む。第1多結晶シリコン膜(1
3a)は、多結晶の状態で成膜されて形成され、第2多
結晶シリコン膜(13b)は、アモルファスの状態で成
膜された後、多結晶化されることによって形成されてい
る。
【0008】当該半導体装置では、第1多結晶シリコン
膜(13a)が多結晶の状態で成膜されて形成されてい
ることによって、第1多結晶シリコン膜(13a)から
エミッタ領域(12)への不純物の拡散が最適化され、
高濃度で、且つシャローなエミッタ領域(12)の形成
が可能である。更に、当該半導体装置では、アモルファ
スの状態で成膜された後、多結晶化されることによって
形成される第2多結晶シリコン膜(13b)により、エ
ミッタ引き出し電極(13)の抵抗が抑制される。この
ように、エミッタ引き出し電極(13)が第1多結晶シ
リコン膜(13a)と第2多結晶シリコン膜(13b)
とを含んで構成されることにより、エミッタ引き出し電
極(13)の抵抗の低減と、高濃度で、且つシャローな
エミッタ領域(12)の形成との両方が実現されてい
る。
【0009】エミッタ引き出し電極(13)の抵抗の低
減のためには、第2多結晶シリコン膜(13b)は、第
1多結晶シリコン膜(13a)より厚いことが好まし
い。
【0010】多結晶の状態で成膜されて形成された第1
多結晶シリコン膜(13a)に含まれる結晶粒の平均粒
径は、典型的には、0.01μm以下であり、アモルフ
ァスの状態で成膜された後、多結晶化されることによっ
て形成される第2多結晶シリコン膜(13b)に含まれ
る結晶粒の平均粒径は、典型的には、0.01μmより
も大きい。第1多結晶シリコン膜(13a)と第2多結
晶シリコン膜(13b)とは、構造が異なり、区別可能
である。
【0011】第1多結晶シリコン膜(13a)とエミッ
タ領域(12)とに含まれる不純物は、典型的には、ボ
ロンである。ベース領域(11)に水素が多く含まれる
と、ボロンは、第1多結晶シリコン膜(13a)からベ
ース領域(11)に過剰に拡散される。従って、ボロン
は、拡散のプロファイルの制御の必要性が大きく、上述
の半導体装置の構造は、第1多結晶シリコン膜(13
a)とエミッタ領域(12)とに含まれる不純物がボロ
ンであるときに特に好適である。
【0012】当該半導体装置が、コレクタ領域(8、1
0)に接続されるコレクタ引き出し電極(16)を更に
備えている場合、コレクタ引き出し電極(16)は、コ
レクタ領域(8、10)に直接に接触するように形成さ
れた第1コレクタ引き出し多結晶シリコン膜(16a)
と、第1多結晶シリコン膜(16a)の上に形成された
第2コレクタ引き出し多結晶シリコン膜(16b)とを
含み、且つ、第1コレクタ引き出し多結晶シリコン膜
(16a)は、多結晶の状態で成膜されて形成され、第
2コレクタ引き出し多結晶シリコン膜(16b)は、ア
モルファスの状態で成膜された後、多結晶化されること
によって形成されることが好ましい。このような構造を
有するコレクタ引き出し電極(16)は、既述のエミッ
タ引き出し電極(13)と同時的に形成可能であり、製
造プロセスを削減しながら、その抵抗を抑制するのに好
適である。
【0013】当該半導体装置が、ベース領域(11)に
接続されるベース引き出し電極(51)とを更に備えて
いる場合、ベース引き出し電極(51)は、ベース領域
(11)に直接に接触するように形成された第1ベース
引き出し多結晶シリコン膜(51a)と、第1ベース引
き出し多結晶シリコン膜(51a)の上に形成された第
2ベース引き出し多結晶シリコン膜(51b)とを含
み、且つ、第1ベース引き出し多結晶シリコン膜(51
a)は、多結晶の状態で成膜されて形成され、第2ベー
ス引き出し多結晶シリコン膜(51b)は、アモルファ
スの状態で成膜された後、多結晶化されることによって
形成されることが好ましい。
【0014】この場合、第1ベース引き出し多結晶シリ
コン膜(51a)は、第1多結晶シリコン膜(13a)
にドープされている不純物の導電型と反対の導電型を有
する他の不純物がドープされていることが好ましい。
【0015】当該半導体装置が、半導体基板(3、4)
を被覆する層間絶縁膜(5)と、ベース領域(11)と
反対の導電型の不純物がドープされ、且つ、ベース領域
(11)を、半導体基板(3、4)の表面に平行な面内
で包囲する高濃度ドープ領域(10)と、ベース引き出
し電極(51)に接続するベース電極(18)とを更に
備える場合、ベース引き出し電極(51)は、層間絶縁
膜(5)に設けられた開口(5i)を介してベース領域
(11)に接続され、且つ、その開口(5i)から半導
体基板(3、4)の表面に平行な方向に延伸し、半導体
基板(3、4)の表面に垂直な方向において高濃度ドー
プ領域(10)にオーバーラップすることが好ましい。
このような構造は、ベース領域(11)の面積の縮小を
可能にする。
【0016】当該半導体装置が、PNPトランジスタで
あり、当該半導体装置が、半導体基板(3、4)の内部
に、コレクタ領域(8、10)に接続するように形成さ
れ、N型の導電型を有する埋め込み領域(7)と、半導
体基板(3、4)に、埋め込み領域(7)から半導体基
板(3、4)の表面に到達するように延設され、且つ、
N型の導電型を有する取り出し領域(9)と、取り出し
領域(9)に接続されるVCC引き出し電極(52)と
を備えて入る場合、VCC引き出し電極(52)が、取
り出し領域(9)に直接に接触するように形成された第
1VCC引き出し多結晶シリコン膜(52a)と、第1
CC引き出し多結晶シリコン膜の上に形成された第2
CC引き出し多結晶シリコン膜(52b)とを含み、
第1V 引き出し多結晶シリコン膜(52a)は、多
結晶の状態で成膜されて形成され、第2VCC引き出し
多結晶シリコン膜(52b)は、アモルファスの状態で
成膜された後、多結晶化されることによって形成されて
いることが好ましい。
【0017】当該半導体装置が、更に、半導体基板
(3、4)に形成され、且つ、ベース領域(11)と反
対の導電型を有する他のベース領域(24)と、他のベ
ース領域(24)に接続される他のベース引き出し電極
(26)とを備えている場合、他のベース引き出し電極
(26)は、他のベース領域(24)に直接に接触する
ように形成された第3ベース引き出し多結晶シリコン膜
(26a)と、第3ベース引き出し多結晶シリコン膜
(26a)の上に形成された第4ベース引き出し多結晶
シリコン膜(26b)とを含み、第3ベース引き出し多
結晶シリコン膜(26a)は、多結晶の状態で成膜され
て形成され、第4ベース引き出し多結晶シリコン膜(2
6b)は、アモルファスの状態で成膜された後、多結晶
化されることによって形成されていることが好ましい。
【0018】本発明による半導体装置の製造方法は、
(a)半導体基板(3、4)にベース領域(11)を形
成する工程と、(b)ベース領域(11)に直接に接触
するように、ベース領域(11)の上に第1多結晶シリ
コン膜(43)を形成する工程と、(c)第1多結晶シ
リコン膜(43)の上にアモルファスシリコン膜(4
4)を形成する工程と、(d)前記第1多結晶シリコン
膜(43)と前記アモルファスシリコン膜(44)とに
不純物をドープする工程と、(e)アニールによりアモ
ルファスシリコン膜(44)を多結晶化して、アモルフ
ァスシリコン膜(44)を第2多結晶シリコン膜(4
4’)にする工程と、(f)第1多結晶シリコン膜(4
3)からベース領域(11)に前記不純物を拡散して、
ベース領域(11)の表面部にエミッタ領域(12)を
形成する工程と、(g)第1多結晶シリコン膜(43)
と第2多結晶シリコン膜とを加工して、エミッタ領域
(12)に接続するエミッタ引き出し電極(13)を形
成する工程とを備えている。
【0019】当該半導体装置の製造方法では、多結晶の
状態で成膜されて形成された第1多結晶シリコン膜(4
3)からベース領域(11)に不純物が拡散されること
により、不純物のベース領域(11)への拡散によるエ
ミッタ領域(12)の形成が最適化され、高濃度で、且
つシャローなエミッタ領域(12)の形成が可能であ
る。更に、当該半導体装置の製造方法では、アモルファ
スの状態で成膜された後、多結晶化されることによって
形成される第2多結晶シリコン膜(44’)からエミッ
タ引き出し電極(13)の一部が形成されることによ
り、エミッタ引き出し電極(13)の抵抗が抑制され
る。このように、当該半導体装置の製造方法では、エミ
ッタ引き出し電極(13)の抵抗の低減と、高濃度で、
且つシャローなエミッタ領域(12)の形成との両方が
実現されている。
【0020】エミッタ引き出し電極(13)の抵抗の低
減の観点から、アモルファスシリコン膜(44)は、第
1多結晶シリコン膜(43)よりも厚いことが好まし
い。
【0021】上記の半導体装置の製造方法は、前記不純
物が、ボロンである場合に好適に使用される。
【0022】前記(c)工程と、前記(d)工程とは同
時に行われることが好ましい。
【0023】アモルファスシリコン膜(44)を、水素
化珪素ガスを原料ガスとして用いるCVD(Chemical V
apor Deposition)によって形成する場合、前記(c)
工程と、前記(d)工程との同時的な実行は、ドープさ
れる不純物の水素化物を原料ガスに添加することによっ
て実行可能である。
【0024】アモルファスシリコン膜(44)は、第1
多結晶シリコン膜(43)の形成の後、第1多結晶シリ
コン膜(43)が大気に暴露されることなく形成される
ことが好ましい。第1多結晶シリコン膜(43)が大気
への暴露が行われないことにより、第1多結晶シリコン
膜(43)の表面への自然酸化膜の成長が防がれ、エミ
ッタ引き出し電極(13)の抵抗の更なる低減が可能に
なる。
【0025】当該半導体装置の製造方法が、更に、
(h)半導体基板(3、4)に、コレクタ領域(8、1
0)を形成する工程と、(i)コレクタ領域(8、1
0)に接続するコレクタ引き出し電極(16)を形成す
る工程とを備える場合、コレクタ引き出し電極(16)
は、第1多結晶シリコン膜(43)と第2多結晶シリコ
ン膜(44’)との加工により、エミッタ引き出し電極
(13)と同時的に形成されることが好ましい。
【0026】当該半導体装置の製造方法は、(j)前記
第1多結晶シリコン膜(43)とアモルファスシリコン
膜(44)との一部(43b、44b)に、前記不純物
と反対の導電型を有する他の不純物をドープする工程
と、(k)前記一部(43b、44b)を加工して、ベ
ース領域(11)に接続するベース引き出し電極(5
1)を、エミッタ引き出し電極(13)の形成と同時的
に形成する工程とを更に備えることが好ましい。
【0027】当該半導体装置の製造方法が、更に、
(l)前記ベース領域(11)と反対の導電型の不純物
がドープされ、且つ、前記ベース領域(11)を、半導
体基板(3、4)の表面に平行な面内で包囲する高濃度
ドープ領域(10)を形成する工程と、(m)半導体基
板(3、4)を被覆する層間絶縁膜(5)を形成する工
程と、(n)ベース引き出し電極(51)をベース領域
(11)に接続する開口(5i)を層間絶縁膜(5)に
形成する工程と、(o)ベース引き出し電極(51)に
接続するベース電極(18)を形成する工程とを更に備
えている場合、ベース引き出し電極(51)は、開口
(5i)から半導体基板(3、4)の表面に平行な方向
に延伸し、半導体基板(3、4)の表面に垂直な方向に
おいて高濃度ドープ領域(10)にオーバーラップする
ように形成されることが好ましい。
【0028】当該半導体装置の製造方法が、更に、
(p)半導体基板(3、4)に、前記ベース領域(1
1)と反対の導電型を有する他のベース領域(24)を
形成する工程と、(q)他のベース領域(24)に接続
する他のベース引き出し電極(26)を形成する工程と
を備えている場合、他のベース引き出し電極(26)
は、第1多結晶シリコン膜(43)と第2多結晶シリコ
ン膜(44’)との加工により、エミッタ引き出し電極
(13)と同時的に形成されることが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明による半導体装置及びその製造方法の実施の形態
を説明する。
【0030】(実施の第1形態)図1は、本発明による
半導体装置の実施の第1形態を示す。当該半導体装置
は、V−PNPトランジスタ領域1とNPNトランジス
タ領域2とに区分される。V−PNPトランジスタ領域
1には、バーティカルPNPトランジスタ(V−PNP
トランジスタ)が形成される。NPNトランジスタ領域
2には、NPNトランジスタが形成される。
【0031】当該半導体装置は、P型半導体基板3とN
型エピタキシャルシリコン層4とを備えている。P型半
導体基板3は、N型エピタキシャルシリコン層4によっ
て被覆されている。N型エピタキシャルシリコン層4
は、層間絶縁膜5及び層間絶縁膜6によって被覆されて
いる。
【0032】まず、V−PNPトランジスタ領域1の構
造を説明する。V−PNPトランジスタ領域1には、N
埋め込み領域7とP埋め込み領域8とが形成されて
いる。N埋め込み領域7は、P型半導体基板3とN型
エピタキシャルシリコン層4との境界の近傍に埋め込ま
れている。P埋め込みコレクタ領域8は、N型エピタ
キシャルシリコン層4の表面側でN埋め込み領域7に
接続するように、N型エピタキシャルシリコン層4に埋
め込まれている。N埋め込み領域7には、N型不純物
が高濃度にドープされ、P埋め込みコレクタ領域8に
は、ボロンのようなP型不純物が高濃度にドープされて
いる。
【0033】N埋め込み領域7は、NCC取り出
し領域9に接続されている。N CC取り出し領域9
は、N埋め込み領域7からN型エピタキシャルシリコ
ン層4の表面に垂直な方向に延伸してN型エピタキシャ
ルシリコン層4の表面に到達する。NCC取り出し
領域9には、N型不純物が高濃度にドープされている。
【0034】一方、P埋め込み領域8は、Pコレク
タ取り出し領域10に接続されている。Pコレクタ取
り出し領域10は、P埋め込み領域8からからN型エ
ピタキシャルシリコン層4の表面に垂直な方向に延伸し
てN型エピタキシャルシリコン層4の表面に到達する。
コレクタ取り出し領域10には、P型不純物が高濃
度にドープされている。
【0035】Pコレクタ取り出し領域10は、後述の
N型ベース領域11をP型半導体基板3の表面と平行な
平面内で包囲するように形成され、N型ベース領域11
を、N埋め込み領域7及びNCC取り出し領域9
から電気的に分離する。
【0036】N型エピタキシャルシリコン層4の表面部
には、N型ベース領域11が形成されている。N型ベー
ス領域11には、N型不純物がドープされている。N型
ベース領域11は、Pコレクタ取り出し領域10によ
って、電気的にN埋め込み領域7及びNCC取り
出し領域9から分離されている。
【0037】N型ベース領域11内のN型エピタキシャ
ルシリコン層4の表面に面する位置には、Pエミッタ
領域12が形成されている。Pエミッタ領域12に
は、P型不純物としてボロンが高濃度にドープされてい
る。
【0038】以上に説明されたP埋め込みコレクタ領
域8、N型ベース領域11、及びP エミッタ領域12
により、V−PNPトランジスタが形成されている。P
埋め込みコレクタ領域8に接続するN埋め込み領域
7は、V−PNPトランジスタのP埋め込みコレクタ
領域8を電源電位VCCに固定するために使用される。
【0039】Pエミッタ領域12と当該半導体装置の
外部との電気的接続は、エミッタ引き出し電極13とエ
ミッタ電極14とを介して行われる。Pエミッタ領域
12は、層間絶縁膜5を貫通して設けられた開口を通し
てエミッタ引き出し電極13に接続されている。エミッ
タ引き出し電極13は、絶縁層15によって被覆され、
絶縁層15に設けられた開口を介してエミッタ電極14
に接続されている。エミッタ電極14は、層間絶縁膜6
を貫通して層間絶縁膜6の表面に到達する。エミッタ電
極14は、アルミのような金属で形成される。
【0040】エミッタ引き出し電極13は、下層多結晶
シリコン膜13aと上層多結晶シリコン膜13bとを含
む。下層多結晶シリコン膜13aは、Pエミッタ領域
12に直接に接するように形成され、上層多結晶シリコ
ン膜13bは、下層多結晶シリコン膜13aの上に形成
されている。
【0041】下層多結晶シリコン膜13aは、「as−
depo」で多結晶であるように成膜されたシリコン薄
膜である。「as−depo」で多結晶であるように成
膜された下層多結晶シリコン膜13aに含まれる結晶粒
は、比較的に小さな粒径を有している。より具体的に
は、下層多結晶シリコン膜13aは、0.01μm以下
の粒径を有するシリコン多結晶で形成されている。
【0042】上層多結晶シリコン膜13bは、「as−
depo」でアモルファスであるように成膜されたアモ
ルファスシリコン薄膜が結晶化されることによって形成
されている。結晶化されるアモルファスシリコン薄膜
は、シランのような水素化珪素を用いたCVD法を用い
て成膜される。アモルファスの状態で成膜されたシリコ
ン薄膜が結晶化されることによって形成された上層多結
晶シリコン膜13bに含まれる結晶粒は、比較的に大き
な粒径を有している。具体的には、上層多結晶シリコン
膜13bは、0.01μmよりも大きな粒径を有するシ
リコン多結晶で形成されている。
【0043】下層多結晶シリコン膜13aと上層多結晶
シリコン膜13bとには、P型不純物として、ボロンが
高濃度にドープされている。上述のPエミッタ領域1
2は、下層多結晶シリコン膜13aと上層多結晶シリコ
ン膜13bからボロンが拡散されて形成されている。
【0044】このような構造を有するエミッタ引き出し
電極13は、低抵抗化が可能でありながら、高濃度、且
つ、シャローなPエミッタ領域12の形成に好適であ
る。一般に、アモルファスの状態で成膜されたシリコン
薄膜が結晶化されて形成された多結晶シリコン膜は、多
結晶の状態で成膜された多結晶シリコン膜よりも、その
シート抵抗が小さい。しかし、アモルファスの状態で成
膜されたシリコン薄膜からエピタキシャルシリコン層へ
のボロンの拡散は大きいため、かかるシリコン薄膜から
ボロンを拡散してシャローなエミッタ領域を形成するこ
とは、困難である。しかし、上述の構造を有するエミッ
タ引き出し電極13は、多結晶の状態で成膜された下層
多結晶シリコン膜13aからPエミッタ領域12にボ
ロンが拡散されるため、シャローなPエミッタ領域1
2の形成が容易である。その一方で、アモルファスの状
態で成膜されたシリコン薄膜が結晶化されることによっ
て形成された上層多結晶シリコン膜13bは、エミッタ
引き出し電極13を低抵抗化する。エミッタ引き出し電
極13の低抵抗化のためには、比較的に抵抗が低い上層
多結晶シリコン膜13bが、下層多結晶シリコン膜13
aよりも厚いことが好ましく、上層多結晶シリコン膜1
3bは、下層多結晶シリコン膜13aの2倍以上4倍以
下の膜厚を有することが好ましい。
【0045】一方、P埋め込みコレクタ領域8と当該
半導体装置の外部との電気的接続は、Pコレクタ取り
出し領域10、コレクタ引き出し電極16及びコレクタ
電極17を介して行われる。P埋め込みコレクタ領域
8に接続されているPコレクタ取り出し領域10は、
層間絶縁膜5を貫通して設けられた開口を通してコレク
タ引き出し電極16に接続されている。コレクタ引き出
し電極16は、絶縁層15によって被覆され、絶縁層1
5に設けられた開口を介してコレクタ電極17に接続さ
れている。コレクタ電極17は、層間絶縁膜6を貫通し
て層間絶縁膜6の表面に到達する。コレクタ電極17
は、アルミのような金属で形成される。
【0046】コレクタ引き出し電極16は、下層多結晶
シリコン膜16aと上層多結晶シリコン膜16bとを含
む。下層多結晶シリコン膜16aは、Pコレクタ取り
出し領域10に直接に接するように形成され、上層多結
晶シリコン膜16bは、下層多結晶シリコン膜16aの
上に形成されている。
【0047】下層多結晶シリコン膜16aは、エミッタ
引き出し電極13の下層多結晶シリコン膜13aと同様
に、「as−depo」で多結晶膜になるように成膜さ
れたシリコン薄膜である。
【0048】上層多結晶シリコン膜16bは、エミッタ
引き出し電極13の上層多結晶シリコン膜13bと同様
に、「as−depo」でアモルファスになるように成
膜されたシリコン薄膜が結晶化されることによって形成
されている。アモルファスの状態で成膜されたシリコン
薄膜が結晶化されることによって形成された上層多結晶
シリコン膜16bは、その抵抗が比較的に低く、コレク
タ引き出し電極16の抵抗の減少に寄与している。
【0049】コレクタ引き出し電極16の下層多結晶シ
リコン膜16aと上層多結晶シリコン膜16bとは、そ
れぞれ、エミッタ引き出し電極13の下層多結晶シリコ
ン膜13aと上層多結晶シリコン膜13bと実質的に同
一の膜厚を有している。コレクタ引き出し電極16の低
抵抗化のためには、比較的に抵抗が低い上層多結晶シリ
コン膜16bが、下層多結晶シリコン膜16aよりも厚
いことが好ましく、上層多結晶シリコン膜16bは、下
層多結晶シリコン膜16aの2倍以上4倍以下の膜厚を
有することが好ましい。
【0050】N型ベース領域11と当該半導体装置の外
部との電気的接続は、ベース電極18によって行われ
る。N型ベース領域11は、ベース電極18に接続され
ている。ベース電極18は、層間絶縁膜5及び層間絶縁
膜6を貫通して層間絶縁膜6の表面に到達する。ベース
電極18はアルミのような金属で形成されている。
【0051】当該半導体装置の外部から、N埋め込み
領域7への電源電位VCCの供給は、NCC取り出
し領域9と、VCC電極19とを介して行われる。N
埋め込み領域7に接続するNCC取り出し領域9
は、VCC電極19に接続されている。VCC電極19
は、層間絶縁膜5及び層間絶縁膜6を貫通して層間絶縁
膜6の表面に到達する。VCC電極19はアルミのよう
な金属で形成されている。
【0052】V−PNPトランジスタ領域1には、更
に、N型エピタキシャルシリコン層4を貫通してP型半
導体基板3の内部に到達するトレンチ絶縁体20が形成
されている。トレンチ絶縁体20は、V−PNPトラン
ジスタ領域1に形成されたV−PNPトランジスタを他
の素子から分離する。トレンチ絶縁体20の先端には、
ボロンのようなP型不純物がドープされたチャネルスト
ップ領域21が形成されている。
【0053】続いて、NPNトランジスタ領域2の構造
を説明する。NPNトランジスタ領域2には、N埋め
込みコレクタ領域22が形成されている。N埋め込み
コレクタ領域22は、P型半導体基板3とN型エピタキ
シャルシリコン層4との境界の近傍に埋め込まれてい
る。N埋め込みコレクタ領域22には、N型不純物が
高濃度にドープされている。
【0054】N埋め込みコレクタ領域22は、N
レクタ取り出し領域23に接続されている。N+コレク
タ取り出し領域23は、N埋め込みコレクタ領域22
からN型エピタキシャルシリコン層4の表面に垂直な方
向に延伸してN型エピタキシャルシリコン層4の表面に
到達する。Nコレクタ取り出し領域23には、N型不
純物が高濃度にドープされている。
【0055】NPNトランジスタ領域2のN型エピタキ
シャルシリコン層4の表面部には、P型ベース領域24
が形成されている。P型ベース領域24には、P型不純
物としてボロンがドープされている。
【0056】P型ベース領域24内のN型エピタキシャ
ルシリコン層4の表面に面する位置には、Nエミッタ
領域25が形成されている。Nエミッタ領域25に
は、N型不純物が高濃度にドープされている。
【0057】P型ベース領域24と、Nエミッタ領域
25と、N型エピタキシャルシリコン層4のうちのN
埋め込みコレクタ領域22とP型ベース領域24との間
にある部分4aとにより、NPNトランジスタが形成さ
れている。部分4aは、NPNトランジスタのコレクタ
として機能し、以下では、コレクタ領域4aと記載され
る。
【0058】P型ベース領域24と当該半導体装置の外
部との電気的接続は、ベース引き出し電極26とベース
電極27とにより行われる。P型ベース領域24は、層
間絶縁膜5に設けられた開口を介して、ベース引き出し
電極26に接続されている。ベース引き出し電極26
は、絶縁層28によって被覆されている。ベース引き出
し電極26は、絶縁層28に設けられた開口を介して、
ベース電極27に接続されている。ベース電極27は、
層間絶縁膜6を貫通して層間絶縁膜6の表面に到達す
る。ベース電極27は、アルミニウムのような金属で形
成されている。
【0059】ベース引き出し電極26は、下層多結晶シ
リコン膜26aと上層多結晶シリコン膜26bとを含
む。下層多結晶シリコン膜26aは、P型ベース領域2
4に直接に接するように形成され、上層多結晶シリコン
膜26bは、下層多結晶シリコン膜26aの上に形成さ
れている。既述のベース電極27は、上層多結晶シリコ
ン膜26bに接続されている。
【0060】下層多結晶シリコン膜26aは、V−PN
Pトランジスタのエミッタ引き出し電極13の下層多結
晶シリコン膜13aと同様に、「as−depo」で多
結晶膜になるように成膜されたシリコン多結晶膜であ
る。
【0061】上層多結晶シリコン膜26bは、エミッタ
引き出し電極13の上層多結晶シリコン膜26bと同様
に、「as−depo」でアモルファスになるように成
膜されたシリコン薄膜が結晶化されることによって形成
されたシリコン多結晶膜である。アモルファスの状態で
成膜されたシリコン薄膜が結晶化されることによって形
成された上層多結晶シリコン膜26bは、その抵抗が比
較的に低く、ベース引き出し電極26の抵抗の減少に寄
与している。
【0062】ベース引き出し電極26の下層多結晶シリ
コン膜26aと上層多結晶シリコン膜26bとは、それ
ぞれ、エミッタ引き出し電極13の下層多結晶シリコン
膜13aと上層多結晶シリコン膜13bと実質的に同一
の膜厚を有している。ベース引き出し電極26の低抵抗
化のためには、比較的に抵抗が低い上層多結晶シリコン
膜26bが、下層多結晶シリコン膜26aよりも厚いこ
とが好ましく、上層多結晶シリコン膜26bは、下層多
結晶シリコン膜26aの2倍以上4倍以下の膜厚を有す
ることが好ましい。
【0063】一方、Nエミッタ領域25と当該半導体
装置の外部との電気的接続は、エミッタ引き出し電極2
9とエミッタ電極34とにより行われる。Nエミッタ
領域25は、多結晶シリコンで形成されたエミッタ引き
出し電極29に接続されている。エミッタ引き出し電極
29には、N型不純物が高濃度にドープされている。上
述のベース引き出し電極26及び絶縁層28には、エミ
ッタ引き出し電極29を通過するための開口が設けら
れ、その開口の側壁には、ベース引き出し電極26とエ
ミッタ引き出し電極29とを絶縁するサイドウオール3
0が形成されている。エミッタ引き出し電極29は、絶
縁層28とサイドウオール30との上に形成されてい
る。エミッタ引き出し電極29は、エミッタ電極34に
接続されている。エミッタ電極34は、層間絶縁膜6を
貫通して層間絶縁膜6の表面に到達する。エミッタ電極
34は、アルミニウムのような金属によって形成されて
いる。
【0064】コレクタ領域4aと当該半導体装置の外部
との電気的接続は、N埋め込みコレクタ領域22、N
コレクタ取り出し領域23及びコレクタ電極31によ
って行われる。コレクタ領域4aは、N埋め込みコレ
クタ領域22と、N埋め込みコレクタ領域22に接続
するNコレクタ取り出し領域23とに接続されてい
る。コレクタ取り出し領域23は、コレクタ電極31
に接続されている。コレクタ電極31は、層間絶縁膜5
と層間絶縁膜6とを貫通して層間絶縁膜6の表面に到達
する。コレクタ電極31は、アルミニウムのような金属
によって形成されている。
【0065】V−PNPトランジスタ領域1には、更
に、N型エピタキシャルシリコン層4を貫通してP型半
導体基板3の内部に到達するトレンチ絶縁体32が形成
されている。トレンチ絶縁体32は、NPNトランジス
タ領域2に形成されたNPNトランジスタを他の素子か
ら分離する。トレンチ絶縁体32の先端には、ボロンの
ようなP型不純物がドープされたチャネルストップ領域
33が形成されている。
【0066】続いて、実施の第1形態の半導体装置の製
造方法を説明する。
【0067】図2を参照して、実施の第1形態の半導体
装置の製造方法では、まず、N埋め込み領域7とN
埋め込みコレクタ領域22とを形成するためのN型不純
物が高濃度にP型半導体基板3に注入される。更に、P
埋め込みコレクタ領域8を形成するために、N型不純
物が注入された領域の一部に、P型不純物が高濃度に注
入される。続いてP型半導体基板3がN型エピタキシャ
ルシリコン層4によって被覆された後、熱処理によって
N型不純物とP型不純物とが拡散される。N型不純物と
P型不純物との拡散により、V−PNPトランジスタ領
域1には、N埋め込み領域7が及びP埋め込みコレ
クタ領域8が形成され、NPNトランジスタ領域2に
は、N埋め込みコレクタ領域22が形成される。N型
エピタキシャルシリコン層4のうち、N埋め込みコレ
クタ領域22とN型エピタキシャルシリコン層4の表面
との間に位置する部分は、NPNトランジスタのコレク
タ領域4aになる。
【0068】続いて、図3に示されているように、トレ
ンチ絶縁体20、32と、チャネルストップ領域21、
33が形成される。より詳細には、N型エピタキシャル
シリコン層4の表面からP型半導体基板3の内部に到達
するトレンチがドライエッチによって形成された後、ボ
ロンのようなP型不純物が、イオン注入技術によって、
そのトレンチに注入され、チャネルストップ領域21、
33が形成される。更に、形成されたトレンチが、シリ
コン酸化膜で埋め込まれて、トレンチ絶縁体20、32
が形成される。
【0069】続いて、図4に示されているように、N型
エピタキシャルシリコン層4の全面にシリコン酸化膜4
1が形成された後、N型エピタキシャルシリコン層4の
所定の領域に、リンやヒ素のようなN型不純物が周知の
イオン注入技術を用いて高濃度に注入される。高濃度の
N型不純物の注入により、V−PNPトランジスタ領域
1には、NCC取り出し領域9が形成され、NPN
トランジスタ領域2には、Nコレクタ取り出し領域2
3が形成される。
【0070】更に、ボロンやBFのようなP型不純物
が、イオン注入法を用いてN型エピタキシャルシリコン
層4の所定の領域に高濃度に注入され、V−PNPトラ
ンジスタ領域1には、Pコレクタ取り出し領域10が
形成される。
【0071】更に、図5に示されているように、周知の
フォトリソグラフィー技術とイオン注入技術とを用い
て、N型不純物が選択的にN型エピタキシャルシリコン
層4に注入され、V−PNPトランジスタ領域1には、
N型ベース領域11が形成される。
【0072】続いて、図6に示されているように、シリ
コン酸化膜41の上にCVD(Chemical Vapor Deposit
ion)法によってシリコン酸化膜が成長され、層間絶縁
膜5が形成される。形成された層間絶縁膜5には、N型
ベース領域11に到達する開口5a、Pコレクタ取り
出し領域10に到達する開口5b、及び、NPNトラン
ジスタのコレクタ領域4aに到達する開口5cが形成さ
れる。
【0073】続いて、図7に示されているように、N型
エピタキシャルシリコン層4の、開口5a、開口5b、
及び開口5cによって露出された部分には、厚さ約10
0nmの酸化膜42が、熱酸化によって形成される。
【0074】続いて、図8に示されているように、層間
絶縁膜5と酸化膜42とが、選択的にエッチングされ
て、N型ベース領域11に到達する開口5d、Pコレ
クタ取り出し領域10に到達する開口5e、及びコレク
タ領域4aに到達する開口5fが形成される。酸化膜4
2は層間絶縁膜5に一体化するため、図8以降の図にお
いて、酸化膜42は層間絶縁膜5の一部として図示され
る。
【0075】開口5d、開口5e、及び開口5fの形成
の後、図9に示されているように、下層多結晶シリコン
膜43が、P型半導体基板3の上面側の全面に形成され
る。下層多結晶シリコン膜43は、「as−depo」
の状態で多結晶であり、アモルファスシリコン膜の形成
の後、熱処理によって結晶化されて形成された多結晶シ
リコン膜ではない。下層多結晶シリコン膜43は、典型
的には、50nmから100nmの膜厚を有している。
【0076】下層多結晶シリコン膜43の形成の後、図
10に示されているように、下層多結晶シリコン膜43
の上に、アモルファスシリコン膜44が形成される。ア
モルファスシリコン膜44の形成は、シラン(Si
)のような水素化珪素ガスを原料ガスとして用いた
CVD法によって形成される。アモルファスシリコン膜
44は、典型的には、200nmから400nmの膜厚
を有し、アモルファスシリコン膜44は、その膜厚が、
多結晶シリコン膜43の膜厚の2倍から4倍になるよう
に形成される。後述されるように、以下のプロセスによ
り、下層多結晶シリコン膜43は、下層多結晶シリコン
膜13a、16a及び26aに加工され、アモルファス
シリコン膜44は、上層多結晶シリコン膜13b、16
b、26bに加工される。
【0077】アモルファスシリコン膜44は、下層多結
晶シリコン膜43の形成が行われた後アモルファスシリ
コン膜44の形成までの間に、減圧環境から当該半導体
装置が取り出されずに、成長されることが好ましい。下
層多結晶シリコン膜43が大気に暴露されることなく形
成されることは、下層多結晶シリコン膜43の表面に自
然酸化膜が形成されることを防ぎ、エミッタ引き出し電
極13、コレクタ引き出し電極16、ベース引き出し電
極26の抵抗を低減する。
【0078】アモルファスシリコン膜44の形成の後、
P型半導体基板3の上面側の全面からボロン又はBF
がイオン注入技術によって注入され、下層多結晶シリコ
ン膜43とアモルファスシリコン膜44とにボロンがド
ープされる。ボロン又はBF の注入の注入エネルギー
は、典型的には、5〜100keVであり、ドーズ量
は、典型的には、1×1015〜1×1016cm−2
である。
【0079】下層多結晶シリコン膜43とアモルファス
シリコン膜44とへのボロンのドープは、アモルファス
シリコン膜44の成長に使用される水素化珪素ガスへの
ボラン(水素化ボロン)の添加によって行われることが
可能である。水素化珪素ガスへのボランの添加によって
ボロンがドープされることは、工程の短縮の観点で好ま
しい。
【0080】続いて、窒素雰囲気でのアニールが行われ
る。アニール温度は、550−650℃、アニール時間
は、60−360分である。このアニールにより、アモ
ルファスシリコン膜44が結晶化され、上層多結晶シリ
コン膜44’が形成される。この結晶化では、シリコン
結晶が大きな粒径に成長し、低いシート抵抗を有する上
層多結晶シリコン膜44’が形成される。上層多結晶シ
リコン膜44’のシート抵抗は、100Ω/□以下にす
ることが可能である。
【0081】この窒素雰囲気アニールは、アモルファス
シリコン膜44を結晶化するとともに、下層多結晶シリ
コン膜43と上層多結晶シリコン膜44’とを、P型の
導電型にする。
【0082】続いて図11に示されているように、上層
多結晶シリコン膜44’が絶縁膜45によって被覆され
た後、下層多結晶シリコン膜43と上層多結晶シリコン
膜44’と絶縁膜45とが選択的にエッチングされ、コ
レクタ領域4aに到達する開口46が形成される。開口
46は、層間絶縁膜5に形成された開口5fに位置が整
合されている。
【0083】続いて、開口46を介してボロンがコレク
タ領域4aに注入された後、熱処理が行われる。この熱
処理により、図12に示されているように、下層多結晶
シリコン膜43と上層多結晶シリコン膜44’とに含ま
れているボロンがコレクタ領域4aに拡散され、更に、
注入されたボロンが活性化されて、コレクタ領域4aに
P型ベース領域24が形成される。
【0084】P型ベース領域24を形成する熱処理によ
り、下層多結晶シリコン膜43からボロンがN型ベース
領域11に拡散され、V−PNPトランジスタ領域1の
N型ベース領域11にPエミッタ領域12が形成され
る。
【0085】「as−depo」で多結晶である下層多
結晶シリコン膜43からN型ベース領域11へのボロン
の拡散は、高濃度、且つ、シャローなPエミッタ領域
12の形成を可能にする。エミッタ引き出し電極13の
低抵抗化の観点からは、下層多結晶シリコン膜43を形
成せず、ボロンがドープされたアモルファスシリコン膜
44から熱処理によってN型ベース領域11にボロンを
拡散して、Pエミッタ領域12を形成することが考え
られる。しかし、アモルファスシリコン膜44は、水素
化珪素を用いてCVD法によって形成され、且つ、高濃
度のダングリングボンドを有するため、そのダングリン
グボンドを終端する多量の水素が含まれる。この水素
が、熱処理によってN型ベース領域11に拡散される
と、ボロンのようなP型不純物のN型ベース領域11へ
の拡散が促進され、シャローなPエミッタ領域12の
形成が困難になる。一方、「as−depo」で多結晶
である下層多結晶シリコン膜43には、アモルファスシ
リコン膜44ほど多くの水素が含まれない。従って、下
層多結晶シリコン膜43からN型ベース領域11へのボ
ロンの拡散は、水素によるボロンの拡散の促進が発生し
にくく、シャローなPエミッタ領域12の形成が可能
である。
【0086】図16は、下層多結晶シリコン膜43から
N型ベース領域11にボロンを拡散して、Pエミッタ
領域12を形成したときの、V−PNPトランジスタ中
のボロンのプロファイルであり、図17は、下層多結晶
シリコン膜43を形成せずにアモルファスシリコン膜4
4から熱処理によってN型ベース領域11に直接にボロ
ンを拡散して、Pエミッタ領域12を形成したときの
V−PNPトランジスタ中のボロンのプロファイルであ
る。図17に示されているように、アモルファスシリコ
ン膜44から熱処理によってN型ベース領域11にボロ
ンを拡散したときは、厚さが広がったPエミッタ領域
12が形成される。一方、図16に示されているよう
に、下層多結晶シリコン膜43からN型ベース領域11
にボロンを拡散することにより、高濃度、且つ、シャロ
ーなPエミッタ領域12の形成が可能である。
【0087】Pエミッタ領域12及びP型ベース領域
24の形成に続いて、図13に示されているように、開
口46の側壁にサイドウオール30が形成される。更
に、サイドウオール30及び絶縁膜45の上に、エミッ
タ引き出し電極29が、P型ベース領域24に接続する
ように形成される。エミッタ引き出し電極29は、N型
不純物が高濃度にドープされた多結晶シリコンで形成さ
れる。
【0088】続いて図14に示されているように、下層
多結晶シリコン膜43、上層多結晶シリコン膜44’、
及び絶縁膜45がパターニングされる。このパターニン
グにより、V−PNPトランジスタ領域1では、エミッ
タ引き出し電極13、コレクタ引き出し電極16、及び
これらを被覆する絶縁層15が形成され、NPNトラン
ジスタ領域2では、ベース引き出し電極26と、ベース
引き出し電極26を被覆する絶縁層28が形成される。
このように、エミッタ引き出し電極13、コレクタ引き
出し電極16、及びベース引き出し電極26が同時的に
形成されることは、当該半導体装置の製造プロセスの数
の減少の点で好ましい。
【0089】エミッタ引き出し電極13、コレクタ引き
出し電極16、及びベース引き出し電極26の形成のと
き、上述の下層多結晶シリコン膜43は、下層多結晶シ
リコン膜13a、16a及び26aに加工され、上層多
結晶シリコン膜44’は、上層多結晶シリコン膜13
b、16b、26bに加工される。更に、絶縁膜45
は、絶縁層15及び絶縁層28に加工される。
【0090】続いて、図15に示されているように、P
型半導体基板3の上面側の全面に層間絶縁膜6が、CV
D法によって形成される。層間絶縁膜6の膜厚は、典型
的には、500−2000nmである。層間絶縁膜6の
形成の後、RTA(Rapid Thermal Annealing)によっ
てN型不純物がエミッタ引き出し電極29からPベー
ス領域24に拡散され、NPNトランジスタのNエミ
ッタ領域25が形成される。
【0091】続いて、周知のドライエッチング技術と配
線技術によって、V−PNPトランジスタ領域1のエミ
ッタ電極14、コレクタ電極17、ベース電極18、及
びV CC電極19、並びにNPNトランジスタ領域2の
ベース電極27、エミッタ電極34、及びコレクタ電極
31が形成され、図1の半導体装置が完成する。
【0092】以上に説明されているように、実施の第1
形態では、V−PNPトランジスタ領域1に形成された
エミッタ引き出し電極13が、「as−depo」で多
結晶膜である下層多結晶シリコン膜13aと、「as−
depo」でアモルファスであるように成膜されたアモ
ルファスシリコン薄膜が結晶化されることによって形成
された上層多結晶シリコン膜13bとで形成されてい
る。Pエミッタ領域12は、N型ベース領域11に接
触する下層多結晶シリコン膜13aからベース領域11
へのボロンの拡散によって形成される。これにより、エ
ミッタ引き出し電極13の低抵抗化と、高濃度、且つ、
シャローなPエミッタ領域12の形成との両方が実現
されている。
【0093】更に、実施の第1形態では、V−PNPト
ランジスタ領域1に形成されたコレクタ引き出し電極1
6と、NPNトランジスタ領域2に形成されたベース引
き出し電極26とが、「as−depo」で多結晶膜で
ある多結晶シリコン膜と、「as−depo」でアモル
ファスであるように成膜されたアモルファスシリコン薄
膜が結晶化されることによって形成された多結晶シリコ
ン膜とで形成されている。これにより、コレクタ引き出
し電極16とベース引き出し電極26との抵抗が低減さ
れている。
【0094】(実施の第2形態)図18は、本発明によ
る半導体装置の実施の第2形態を示す。実施の第2形態
では、V−PNPトランジスタ領域1のN型ベース領域
11とベース電極18との間に、ベース引き出し電極5
1が介設されている。
【0095】ベース引き出し電極51は、層間絶縁膜5
に形成された開口を介して、N型ベース領域11に接続
されている。ベース引き出し電極51は、絶縁層15に
よって被覆され、絶縁層15に形成された開口を介し
て、ベース電極18に接続されている。
【0096】ベース引き出し電極51は、下層多結晶シ
リコン膜51aと上層多結晶シリコン膜51bとを含
む。下層多結晶シリコン膜51aは、N型ベース領域1
1に直接に接するように形成され、上層多結晶シリコン
膜51bは、下層多結晶シリコン膜51aの上に形成さ
れている。既述のベース電極18は、上層多結晶シリコ
ン膜51bに接続されている。
【0097】下層多結晶シリコン膜51aは、エミッタ
引き出し電極13の下層多結晶シリコン膜13aと同様
に、「as−depo」で多結晶膜になるように成膜さ
れたシリコン薄膜である。
【0098】上層多結晶シリコン膜51bは、エミッタ
引き出し電極13の上層多結晶シリコン膜13bと同様
に、アモルファスの状態で成膜されたシリコン薄膜が結
晶化されることによって形成されている。アモルファス
の状態で成膜されたシリコン薄膜が結晶化されることに
よって形成された上層多結晶シリコン膜51bは、その
抵抗が比較的に低く、ベース引き出し電極51の抵抗の
減少に寄与している。
【0099】下層多結晶シリコン膜51aと上層多結晶
シリコン膜51bとには、いずれも、N型不純物が高濃
度にドープされている。
【0100】ベース引き出し電極51は、層間絶縁膜5
に形成された開口から、層間絶縁膜5の上を、N型エピ
タキシャルシリコン層4の表面に平行な方向に延設され
ている。ベース引き出し電極51は、N型エピタキシャ
ルシリコン層4の表面に垂直な方向で、Pコレクタ取
り出し領域10にオーバーラップする。ベース電極18
は、Pコレクタ取り出し領域10に近接するように設
けられ、N型エピタキシャルシリコン層4の表面に垂直
な方向で、Pコレクタ取り出し領域10にオーバーラ
ップする。
【0101】このようなベース引き出し電極51の構造
は、N型ベース領域11の面積の縮小を可能にする。N
型ベース領域11の面積の縮小は、V−PNPトランジ
スタのコレクタ−ベース間の寄生容量を低減し、V−P
NPトランジスタの高周波特性を向上する。
【0102】更に、実施の第2形態では、NCC
り出し領域9とVCC電極19との間に、VCC引き出
し電極52が介設されている。VCC引き出し電極52
は、層間絶縁膜5に形成された開口を介して、N
CC取り出し領域9に接続されている。VCC引き出し
電極52は、絶縁層15によって被覆され、絶縁層15
に形成された開口を介して、VCC電極19に接続され
ている。
【0103】VCC引き出し電極52は、下層多結晶シ
リコン膜52aと上層多結晶シリコン膜52bとを含
む。下層多結晶シリコン膜52aは、エミッタ引き出し
電極13の下層多結晶シリコン膜13aと同様に、「a
s−depo」で多結晶膜になるように成膜されたシリ
コン薄膜である。上層多結晶シリコン膜52bは、エミ
ッタ引き出し電極13の上層多結晶シリコン膜13bと
同様に、アモルファスの状態で成膜されたシリコン薄膜
が結晶化されることによって形成されている。下層多結
晶シリコン膜52aと上層多結晶シリコン膜52bとに
は、いずれも、N型不純物が高濃度にドープされてい
る。
【0104】実施の第2形態の半導体装置の他の部分の
構造は、実施の第1形態の半導体装置の構造と実質的に
同一である。
【0105】続いて、実施の第2形態の半導体装置の製
造方法を説明する。
【0106】まず、実施の第1形態と同様に、図2に示
されたN埋め込み領域7、P埋め込みコレクタ領域
8、及びN埋め込みコレクタ領域22の形成から、図
5に示されたN型ベース領域11の形成までの工程が行
われる。
【0107】続いて、図19に示されているように、シ
リコン酸化膜41の上にシリコン酸化膜を成長して層間
絶縁膜5を形成した後、層間絶縁膜5の選択的なエッチ
ングが行われる。この選択エッチングにより、実施の第
1形態と同様に、N型ベース領域11に到達する開口5
a、Pコレクタ取り出し領域10に到達する開口5
b、及び、NPNトランジスタのコレクタ領域4aに到
達する開口5cが形成される。実施の第2形態では、更
に、N型ベース領域11に到達する他の開口5g、及
び、NCC取り出し領域9に到達する開口5hが形
成される。
【0108】続いて、図20に示されているように、N
型エピタキシャルシリコン層4の、開口5a、5b、5
c、5g、及び5hによって露出された部分に、厚さ約
100nmの酸化膜42が、熱酸化によって形成され
る。
【0109】続いて、図21に示されているように、層
間絶縁膜5と酸化膜42とが、選択的にエッチングされ
る。この選択エッチングによって、実施の第1形態と同
様に、N型ベース領域11に到達する開口5d、P
レクタ取り出し領域10に到達する開口5e、及びコレ
クタ領域4aに到達する開口5fが形成される。実施の
第2形態では、更に、N型ベース領域11に到達する他
の開口5iと、N CC取り出し領域9に到達する開
口5jが形成される。後述されるように、開口5iは、
V−PNPトランジスタのN型ベース領域11に、ベー
ス引き出し電極51を接続するために使用され、開口5
jは、NCC取り出し領域9に、V CC引き出し電
極52を接続するために使用される。
【0110】続いて、図22に示されているように、下
層多結晶シリコン膜43とアモルファスシリコン膜44
とが、P型半導体基板1の上面側の全面に、順次に形成
される。下層多結晶シリコン膜43とアモルファスシリ
コン膜44との形成は、実施の第1形態と同様にして行
われる。既述のように、下層多結晶シリコン膜43は、
as−depo」の状態で多結晶膜であるシリコン薄膜
である。アモルファスシリコン膜44は、シラン(Si
)のような水素化珪素ガスを原料ガスとして用いた
CVD法によって形成される。
【0111】アモルファスシリコン膜44の形成の後、
P型半導体基板3の上面側の全面からボロン又はBF
がイオン注入技術によって注入され、下層多結晶シリコ
ン膜43とアモルファスシリコン膜44とにP型不純物
であるボロンが高濃度にドープされる。
【0112】続いて、図23に示されているように、下
層多結晶シリコン膜43とアモルファスシリコン膜44
との一部分に、選択的に、N型不純物がイオン注入技術
によって注入される。注入されるN型不純物の濃度は、
下層多結晶シリコン膜43とアモルファスシリコン膜4
4とに注入されているP型不純物の濃度の10倍から1
00倍であり、N型不純物が注入された部分は、N型の
導電型を有するようになる。
【0113】N型不純物の選択的な注入により、下層多
結晶シリコン膜43は、P型の導電型を有するP下層
多結晶シリコン部分43aと、N型の導電型を有するN
下層多結晶シリコン部分43bとに区分され、アモル
ファスシリコン膜44は、P型の導電型を有するP
モルファスシリコン部分44aと、N型の導電型を有す
るNアモルファスシリコン部分44bとに区分され
る。後述されるように、P下層多結晶シリコン部分4
3a及びPアモルファスシリコン部分44aから、P
型の導電型を有するエミッタ引き出し電極13、コレク
タ引き出し電極16、及びベース引き出し電極26が形
成され、N下層多結晶シリコン部分43bとNアモ
ルファスシリコン部分44bとから、ベース引き出し電
極51とV CC引き出し電極52とが形成される。
【0114】続いて、アニールによってアモルファスシ
リコン膜44が結晶化され、上層多結晶シリコン膜4
4’が形成される。上層多結晶シリコン膜44’のう
ち、Pアモルファスシリコン部分44aから形成され
る部分は、上層P多結晶シリコン部分44a’と記載
され、Nアモルファスシリコン部分44bから形成さ
れる部分は、上層N多結晶シリコン部分44b’と記
載される。
【0115】続いて図24に示されているように、実施
の第1形態と同様にして、絶縁膜45、サイドウオール
30、エミッタ引き出し電極29の形成が行われた後、
熱処理によるP型ベース領域24及びPエミッタ領域
12の形成が行われる。Pエミッタ領域12の形成
は、P下層多結晶シリコン部分43aからN型ベース
領域11へのボロンの拡散によって行われ、高濃度、且
つ、シャローなPエミッタ領域12が形成される。
【0116】続いて、図25に示されているように、下
層多結晶シリコン膜43と上層多結晶シリコン膜44’
と絶縁膜45がパターニングされる。このパターニング
により、V−PNPトランジスタ領域1では、エミッタ
引き出し電極13、コレクタ引き出し電極16、ベース
引き出し電極51、VCC引き出し電極52、及びこれ
らを被覆する絶縁層15が形成され、NPNトランジス
タ領域2では、ベース引き出し電極26と、ベース引き
出し電極26を被覆する絶縁層28が形成される。この
ときベース引き出し電極51は、層間絶縁膜5に形成さ
れた開口からN型エピタキシャルシリコン層4の表面に
平行な方向に延伸して、Pコレクタ取り出し領域10
にオーバーラップするように形成される。エミッタ引き
出し電極13、コレクタ引き出し電極16、ベース引き
出し電極51、VCC引き出し電極52、及びベース引
き出し電極26が同時的に形成されることは、当該半導
体装置の製造プロセスの数の減少の点で好ましい。
【0117】エミッタ引き出し電極13、コレクタ引き
出し電極16、ベース引き出し電極51、VCC引き出
し電極52、及びベース引き出し電極26の形成のと
き、上述のP下層多結晶シリコン膜43aは、下層多
結晶シリコン膜13a、16a及び26aに加工され、
上層多結晶シリコン膜44a’は、上層多結晶シリ
コン膜13b、16b、26bに加工される。更に、N
下層多結晶シリコン部分43bは、下層多結晶シリコ
ン膜51a及び52aに加工され、N上層多結晶シリ
コン部分44b’は、上層多結晶シリコン膜51b、及
び52bに加工される。更に、絶縁膜45は、絶縁層1
5及び絶縁層28に加工される。
【0118】続いて図26に示されているように、層間
絶縁膜6が、P型半導体基板3の上面側の全面にCVD
法によって形成された後、RTA(Rapid Thermal Anne
aling)によってN型不純物がエミッタ引き出し電極2
9からPベース領域24に拡散される。N型不純物の
ベース領域24への拡散により、NPNトランジス
タのNエミッタ領域25が形成される。
【0119】続いて、周知のドライエッチング技術と配
線技術によって、V−PNPトランジスタ領域1のエミ
ッタ電極14、コレクタ電極17、ベース電極18、及
びV CC電極19、並びにNPNトランジスタ領域2の
ベース電極27、エミッタ電極34、及びコレクタ電極
31が形成され、図18の半導体装置が完成する。
【0120】実施の第2形態では、実施の第1形態と同
様に、エミッタ引き出し電極13の低抵抗化と、高濃
度、且つ、シャローなPエミッタ領域12の形成との
両方が実現されている。
【0121】更に実施の第2形態では、V−PNPトラ
ンジスタ領域1のN型ベース領域11に接続するベース
引き出し電極51が形成される。ベース引き出し電極5
1は、層間絶縁膜5に形成された開口から、N型エピタ
キシャルシリコン層4の表面に平行な方向に延設され、
コレクタ取り出し領域10にオーバーラップする。
ベース引き出し電極51に接続されるベース電極18
は、Pコレクタ取り出し領域10に近接するように設
けられ、N型エピタキシャルシリコン層4の表面に垂直
な方向で、Pコレクタ取り出し領域10にオーバーラ
ップする。このようなベース引き出し電極51の構造
は、N型ベース領域11の面積の縮小を可能にする。N
型ベース領域11の面積の縮小により、V−PNPトラ
ンジスタのコレクタ−ベース間の寄生容量が低減され、
V−PNPトランジスタの高周波特性が向上される。
【0122】
【発明の効果】本発明により、引き出し電極の抵抗の低
減と、高濃度で、且つシャローなエミッタの形成との両
方を実現するための半導体装置の構造、及び半導体装置
の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による半導体装置の実施の第1
形態を示す断面図である。
【図2】図2は、実施の第1形態における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図3】図3は、実施の第1形態における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図4】図4は、実施の第1形態における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図5】図5は、実施の第1形態における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図6】図6は、実施の第1形態における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図7】図7は、実施の第1形態における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図8】図8は、実施の第1形態における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図9】図9は、実施の第1形態における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図10】図10は、実施の第1形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図11】図11は、実施の第1形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図12】図12は、実施の第1形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図13】図13は、実施の第1形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図14】図14は、実施の第1形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図15】図15は、実施の第1形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図16】図16は、実施の第1形態における半導体装
置のV−PNPトランジスタ内のボロンのプロファイル
を示す。
【図17】図17は、アモルファスシリコン膜からP
エミッタ領域にボロンを拡散したときの、V−PNPト
ランジスタ内のボロンのプロファイルを示す。
【図18】図18は、本発明による半導体装置の実施の
第2形態を示す断面図である。
【図19】図19は、実施の第2形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図20】図20は、実施の第2形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図21】図21は、実施の第2形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図22】図22は、実施の第2形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図23】図23は、実施の第2形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図24】図24は、実施の第2形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図25】図25は、実施の第2形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【図26】図26は、実施の第2形態における半導体装
置の製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1:V−PNPトランジスタ領域 2:NPNトランジスタ領域 3:P型半導体基板 4:N型エピタキシャルシリコン層 5、6:層間絶縁膜 7:N埋め込み領域 8:P埋め込みコレクタ領域 9:NCC取り出し領域 10:Pコレクタ取り出し領域 11:N型ベース領域 12:Pエミッタ領域 13:エミッタ引き出し電極 13a:下層多結晶シリコン膜 13b:上層多結晶シリコン膜 14:エミッタ電極 15:絶縁層 16:コレクタ引き出し電極 16a:下層多結晶シリコン膜 16b:上層多結晶シリコン膜 17:コレクタ電極 18:ベース電極 19:VCC電極 20:トレンチ絶縁体 21:チャネルストップ領域 22:N埋め込みコレクタ領域 23:Nコレクタ取り出し領域 24:P型ベース領域 25:Nエミッタ領域 26:ベース引き出し電極 26a:下層多結晶シリコン膜 26b:上層多結晶シリコン膜 27:ベース電極 28:絶縁膜 29:エミッタ引き出し電極 30:サイドウオール 31:コレクタ電極 32:トレンチ絶縁体 33:チャネルストップ領域 34:エミッタ電極 41:シリコン酸化膜 42:酸化膜 43:下層多結晶シリコン膜 43a:P下層多結晶シリコン部分 43b:N下層多結晶シリコン部分 44:アモルファスシリコン膜 44a:Pアモルファスシリコン部分 44b:Nアモルファスシリコン部分 44’:上層多結晶シリコン膜 44a’:P上層多結晶シリコン部分 44b’:N上層多結晶シリコン部分 45:絶縁膜 46:開口 51:ベース引き出し電極 51a:下層多結晶シリコン膜 51b:上層多結晶シリコン膜 52:VCC引き出し電極 52a:下層多結晶シリコン膜 52b:上層多結晶シリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/082 H01L 29/50 B 29/417 29/732 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB40 CC01 DD55 DD78 DD92 FF13 GG06 GG13 HH16 5F003 AP05 BA27 BB05 BB07 BB08 BC07 BC08 BE07 BE08 BF01 BH01 BH06 BH08 BH18 BH93 BJ01 BJ03 BM07 BP01 BP06 BP41 5F052 AA11 DA02 DB01 JA05 5F082 AA06 BA05 BA12 BA21 BA26 BA28 BA31 BA41 BA47 BA48 BC04 CA08 DA03 DA07 DA10 EA04 EA27 EA45 GA01 GA02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板に形成されたエミッタ領域と、 前記半導体基板に、前記エミッタ領域に接続するように
    形成されたベース領域と、 前記半導体基板に形成されたコレクタ領域と、 前記エミッタ領域に接続されるエミッタ引き出し電極と
    を備え、 前記エミッタ引き出し電極は、 前記エミッタ領域に直接に接触するように形成され、前
    記エミッタ領域にドープされている不純物と同一の不純
    物がドープされた第1多結晶シリコン膜と、 前記第1多結晶シリコン膜の上に形成された第2多結晶
    シリコン膜とを含み、 前記第1多結晶シリコン膜は、多結晶の状態で成膜され
    て形成され、 前記第2多結晶シリコン膜は、アモルファスの状態で成
    膜された後、多結晶化されることによって形成された半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記第2多結晶シリコン膜は、前記第1多結晶シリコン
    膜より厚い半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記第1多結晶シリコン膜に含まれる結晶粒の平均粒径
    は、0.01μm以下であり、 前記第2多結晶シリコン膜に含まれる結晶粒の平均粒径
    は、0.01μmよりも大きい半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記不純物はボロンである半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記コレクタ領域に接続されるコレクタ引き出し電極と
    を更に備え、 前記コレクタ引き出し電極は、 前記コレクタ領域に直接に接触するように形成された第
    1コレクタ引き出し多結晶シリコン膜と、 前記第1多結晶シリコン膜の上に形成された第2コレク
    タ引き出し多結晶シリコン膜とを含み、 前記第1コレクタ引き出し多結晶シリコン膜は、多結晶
    の状態で成膜されて形成され、 前記第2コレクタ引き出し多結晶シリコン膜は、アモル
    ファスの状態で成膜された後、多結晶化されることによ
    って形成された半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記ベース領域に接続されるベース引き出し電極とを更
    に備え、 前記ベース引き出し電極は、 前記ベース領域に直接に接触するように形成された第1
    ベース引き出し多結晶シリコン膜と、 前記第1ベース引き出し多結晶シリコン膜の上に形成さ
    れた第2ベース引き出し多結晶シリコン膜とを含み、 前記第1ベース引き出し多結晶シリコン膜は、多結晶の
    状態で成膜されて形成され、 前記第2ベース引き出し多結晶シリコン膜は、アモルフ
    ァスの状態で成膜された後、多結晶化されることによっ
    て形成された半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の半導体装置において、 前記第1ベース引き出し多結晶シリコン膜は、前記第1
    多結晶シリコン膜にドープされている前記不純物の導電
    型と反対の導電型を有する他の不純物がドープされた半
    導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の半導体装置において、 前記ベース領域を被覆する層間絶縁膜と、 前記ベース領域と反対の導電型の不純物がドープされ、
    且つ、前記ベース領域を、前記半導体基板の表面に平行
    な面内で包囲する高濃度ドープ領域と、 前記ベース引き出し電極に接続するベース電極とを更に
    備え、 前記ベース引き出し電極は、前記層間絶縁膜に設けられ
    た開口を介して前記ベース領域に接続され、且つ、前記
    開口から前記半導体基板の表面に平行な方向に延伸し、
    前記半導体基板の表面に垂直な方向において前記高濃度
    ドープ領域にオーバーラップする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の半導体装置において、 当該半導体装置は、PNPトランジスタであり、 前記半導体基板の内部に、前記コレクタ領域に接続する
    ように形成され、且つ、N型の導電型を有する埋め込み
    領域と、 前記半導体基板に、前記埋め込み領域から前記半導体基
    板の表面に到達するように延設され、且つ、N型の導電
    型を有する取り出し領域と、 前記取り出し領域に接続されるVCC引き出し電極とを
    備え、 前記VCC引き出し電極は、 前記取り出し領域に直接に接触するように形成された第
    1VCC引き出し多結晶シリコン膜と、 前記第1VCC引き出し多結晶シリコン膜の上に形成さ
    れた第2VCC引き出し多結晶シリコン膜とを含み、 前記第1VCC引き出し多結晶シリコン膜は、多結晶の
    状態で成膜されて形成され、 前記第2VCC引き出し多結晶シリコン膜は、アモルフ
    ァスの状態で成膜された後、多結晶化されることによっ
    て形成された半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の半導体装置におい
    て、 更に、前記半導体基板に形成され、且つ、前記ベース領
    域と反対の導電型を有する他のベース領域と、 前記他のベース領域に接続される他のベース引き出し電
    極とを備え、 前記他のベース引き出し電極は、 前記他のベース領域に直接に接触するように形成された
    第3ベース引き出し多結晶シリコン膜と、 前記第3ベース引き出し多結晶シリコン膜の上に形成さ
    れた第4ベース引き出し多結晶シリコン膜とを含み、 前記第3ベース引き出し多結晶シリコン膜は、多結晶の
    状態で成膜されて形成され、 前記第4ベース引き出し多結晶シリコン膜は、アモルフ
    ァスの状態で成膜された後、多結晶化されることによっ
    て形成された半導体装置。
  11. 【請求項11】 (a)半導体基板にベース領域を形成
    する工程と、 (b)前記ベース領域に直接に接触するように、前記ベ
    ース領域の上に第1多結晶シリコン膜を形成する工程
    と、 (c)前記第1多結晶シリコン膜の上にアモルファスシ
    リコン膜を形成する工程と、 (d)前記第1多結晶シリコン膜と前記アモルファスシ
    リコン膜とに不純物をドープする工程と、 (e)アニールにより前記アモルファスシリコン膜を多
    結晶化して、前記アモルファスシリコン膜を第2多結晶
    シリコン膜にする工程と、 (f)前記第1多結晶シリコン膜から前記ベース領域に
    前記不純物を拡散して、前記ベース領域の表面部にエミ
    ッタ領域を形成する工程と、 (g)前記第1多結晶シリコン膜と前記第2多結晶シリ
    コン膜とを加工して、前記エミッタ領域に接続するエミ
    ッタ引き出し電極を形成する工程とを備えた半導体装置
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記アモルファスシリコン膜は、前記第1多結晶シリコ
    ン膜よりも厚い半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記不純物は、ボロンである半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記(c)工程と、前記(d)工程とは同時に行われる
    半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記アモルファスシリコン膜は、水素化珪素ガスを原料
    ガスとして用いるCVD(Chemical Vapor Depositio
    n)によって形成され、 前記(e)工程は、前記原料ガスに前記不純物の水素化
    物を添加することによって実行される半導体装置の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記アモルファスシリコン膜は、前記第1多結晶シリコ
    ン膜の形成の後、前記第1多結晶シリコン膜が大気に暴
    露されることなく形成される半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 更に、 (h)前記半導体基板に、コレクタ領域を形成する工程
    と、 (i)前記コレクタ領域に接続するコレクタ引き出し電
    極を形成する工程とを備え、 前記コレクタ引き出し電極は、前記第1多結晶シリコン
    膜と前記第2多結晶シリコン膜との加工により、前記エ
    ミッタ引き出し電極と同時的に形成される半導体装置の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 更に、 (j)前記第1多結晶シリコン膜と前記アモルファスシ
    リコン膜との一部に前記不純物と反対の導電型を有する
    他の不純物をドープする工程と、 (k)前記一部を加工して、前記ベース領域に接続する
    ベース引き出し電極を形成する工程とを備え、 前記エミッタ引き出し電極と前記ベース引き出し電極と
    は、同時的に形成される半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の半導体装置の製造
    方法において、 更に、 (l)前記ベース領域と反対の導電型の不純物がドープ
    され、且つ、前記ベース領域を、前記半導体基板の表面
    に平行な面内で包囲する高濃度ドープ領域を形成する工
    程と、 (m)前記半導体基板を被覆する層間絶縁膜を形成する
    工程と、 (n)前記ベース引き出し電極を前記ベース領域に接続
    する開口を前記層間絶縁膜に形成する工程と、 (o)前記ベース引き出し電極に接続するベース電極を
    形成する工程とを更に備え、 前記ベース引き出し電極は、前記開口から前記半導体基
    板の表面に平行な方向に延伸し、前記半導体基板の表面
    に垂直な方向において前記高濃度ドープ領域にオーバー
    ラップするように形成される半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 更に、 (p)前記半導体基板に、前記ベース領域と反対の導電
    型を有する他のベース領域を形成する工程と、 (q)前記他のベース領域に接続する他のベース引き出
    し電極を形成する工程とを備え、 前記他のベース引き出し電極は、前記第1多結晶シリコ
    ン膜と前記第2多結晶シリコン膜との加工により、前記
    エミッタ引き出し電極と同時的に形成される半導体装置
    の製造方法。
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CN109564892A (zh) * 2016-07-07 2019-04-02 非结晶公司 非晶态金属热电子晶体管

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