JP2003347279A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Abstract
出して、コンタクトホール形成工程における半導体基板
領域のダメージを低減する。 【解決手段】 半導体基板21上にゲート電極25を覆
うように、窒化シリコン膜29および酸化シリコン膜3
0を形成する。それから、酸化シリコン膜30上に反射
防止膜およびフォトレジストパターンを形成し、フォト
レジストパターンおよび反射防止膜をエッチングマスク
として用いて酸化シリコン膜30をエッチングする。フ
ォトレジストパターンおよび反射防止膜を除去した後、
窒化シリコン膜29中の窒素とエッチャントガスとの反
応生成物に起因した発光スペクトルをモニタしながら、
酸化シリコン膜30をエッチングマスクとして用いて窒
化シリコン膜29をプラズマエッチングによりエッチン
グする。これにより、コンタクトホール33を形成す
る。
Description
技術に関し、特に、酸化シリコン膜および窒化シリコン
膜をエッチングしてコンタクトホールを形成した半導体
装置に適用して有効な技術に関する。
-Aligned Contact:以下SACという)プロセスを用い
たコンタクトホールの形成方法が知られている。例え
ば、半導体基板の主面上にゲート電極などを覆うよう
に、窒化シリコン膜と酸化シリコン膜とを順に形成して
おき、酸化シリコン膜上にフォトリソグラフィ法を用い
てフォトレジストパターンを形成し、フォトレジストパ
ターンをエッチングマスクとして用いて、最初に酸化シ
リコン膜がエッチングされやすい条件で酸化シリコン膜
のエッチングを行い窒化シリコン膜をエッチングストッ
パ膜として機能させ、その後、フォトレジストパターン
をエッチングマスクとして用いて、窒化シリコン膜がエ
ッチングされやすい条件で窒化シリコン膜をエッチング
して半導体基板領域を露出するコンタクトホールを形成
する。
ロセスを用いたコンタクトホールの形成方法について詳
細に検討した。その結果、以下のことが分かった。
化シリコン膜を確実に開口することが必要である。この
ため、半導体基板内の窒化シリコン膜厚のばらつき、半
導体基板間の窒化シリコン膜厚のばらつき、またはエッ
チング装置の経時変化によるエッチングレートの変動な
どを考慮して、十分なオーバーエッチング量を見込んだ
時間エッチングを行っている。
グ工程でのオーバーエッチングにより半導体基板領域が
ダメージを受けてしまうと、種々の不具合、例えばDR
AMのリフレッシュ時間が短くなるなどの不具合が生じ
てしまう。この基板領域のダメージを低減するために
は、窒化シリコン膜のエッチング終点(終了点、完了
点)、すなわち窒化シリコン膜の開口時点を正確に判別
し、オーバーエッチング量を低減することが必要であ
る。
る手法として、分光分析法を用いることが考えられる。
この場合、プラズマエッチング装置内のプラズマからの
発光スペクトルのうち、窒化シリコン膜とエッチャント
ガスとの反応生成物、例えばCN(窒素と炭素の反応
物、以下CNという)、の発光スペクトルを検出する。
CNの発光スペクトルは波長λ=387.2nmの光に
対応するので、この波長の光を検出し、光の強度変化を
観測またはモニタすれば、窒化シリコン膜が開口する瞬
間を判別することが可能になる。
として必要な反射防止膜中にも多量の窒素が含まれてお
り、この反射防止膜中の窒素とエッチャントガスとの反
応によっても、CNが生成されてしまう。しかも、反射
防止膜中の窒素により生成されるCNの量が、窒化シリ
コン膜中の窒素により生成されるCNよりも多いため、
CNの発光スペクトルの強度変化を観測するだけでは、
窒化シリコン膜のエッチング終点を正確に検出すること
はできなかった。
ング終点を正確に検出できる半導体装置の製造方法を提
供することにある。
成工程における半導体基板領域のダメージを低減できる
半導体装置の製造方法を提供することにある。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
基板を準備する工程、半導体基板上に第1の膜を形成す
る工程、第1の膜上に第2の膜を形成する工程、第2の
膜上にマスクパターンを形成する工程、マスクパターン
をエッチングマスクとして用いて第2の膜をエッチング
する工程、マスクパターンを除去する工程、および第1
の膜の構成成分とエッチャントガスとの反応生成物をモ
ニタしながら第2の膜をエッチングマスクとして用いて
第1の膜をエッチングする工程を有するものである。
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
面を参照して説明する。
工程で用いられた半導体製造装置の概念的な構造を示す
説明図である。
タクトホールを形成するためのエッチング工程で使用さ
れる半導体製造装置であり、例えばニ周波励起平行平板
型RIE装置のようなプラズマエッチング装置である。
駆動周波数とバイアス周波数を分けることで、プラズマ
の生成および乖離と半導体基板に入射するイオンのエネ
ルギーを独立に制御することが可能である。
バ2と、チャンバ2内に配置され下部電極を構成するサ
セプタ3と、サセプタ3上に設けられた静電チャック4
と、サセプタ3の上方にサセプタ4と対向するように設
けられた上部電極5と、チャンバ2の外部に配置されか
つ上部電極5に高周波電圧または高周波電力をハイパス
フィルタ6を介して印加または供給するための高周波電
源7と、チャンバ2の外部に配置されかつ下部電極とし
てのサセプタ3に高周波電圧または高周波電力をローパ
スフィルタ8を介して印加または供給するための高周波
電源9とを備えている。更に、半導体製造装置1は、チ
ャンバ2内の圧力を検出するための圧力センサ10と、
チャンバ2に接続されチャンバ2内のプラズマの発光を
通過するための光ファイバ11と、光ファイバ11に接
続された分光器12と、分光器12に接続された光電子
増倍管13と、光電子増倍管13に接続された制御ユニ
ット14とを備えている。
処理室であり、接地されている。サセプタ3は、チャン
バ2の底部上に絶縁板を介して設けられた図示しないサ
セプタ支持台上に支持されている。また、サセプタ3上
の静電チャック4は、その上に配置されたウエハまたは
半導体基板21aを静電吸着できるように構成されてい
る。上部電極5は、絶縁材を介してチャンバ2の上部に
支持されており、電極板5aと、これを支持する電極支
持体5bとを有している。また、上部電極5には、図示
しないガス導入手段に接続されたガス導入口15が設け
られており、ガス導入口15から所定のガスが所望の流
量でチャンバ2内に導入できるように構成されている。
入された冷却室が設けられ、サセプタ支持台、サセプタ
3および静電チャック4には、半導体基板21aの裏面
に、例えばヘリウム(He)ガスなどの伝熱媒体を供給
するための図示しないガス通路が形成されており、その
伝熱媒体を介してサセプタ3の冷熱が半導体基板21a
に伝達され、半導体基板21aを所望の温度に制御でき
るように構成されている。
て図示しないガス排気手段、例えば真空ポンプ、に接続
され、ガス排気口16からチャンバ2内を所望の排気速
度で排気することができるように構成されている。ま
た、図示しない圧力制御手段は、圧力センサ10が検出
したチャンバ2内の圧力に応じて、ガス排気手段の排気
速度などを調節し、チャンバ2内を所望の圧力に維持す
ることができるように構成されている。高周波電源7
は、上部電極5にハイパスフィルタ6を介して例えば6
0MHzの高周波電力を供給できるように構成されてい
る。高周波電源9は、下部電極としてのサセプタ3にロ
ーパスフィルタ8を介して例えば2MHzの高周波電力
を供給できるように構成されている。
発生したプラズマによる発光または発光スペクトルを通
過させ、分光器12に導入するように構成されている。
分光器12は、光ファイバ11から導入された光を分解
し、任意の選択波長の光だけを通過して光電子増倍管1
3に導入するように構成されている。光電子増倍管13
は、分光器12から導入された光を増幅して電気信号に
変換し、制御ユニット14に入力するように構成されて
いる。制御ユニット14は、光電子増倍管13から入力
された電気信号の演算処理を行い、所定の条件を満たし
た場合に、高周波電源7および9に信号を送り、高周波
電源7および9から上部電極5およびサセプタ3への高
周波電力の供給を停止できるように構成されている。
DRAMのメモリセル、の製造工程を、図面を参照して
説明する。図2〜6および図8は、本実施の形態の半導
体装置、例えばDRAMのメモリセル、の製造工程中の
要部断面図である。
結晶シリコンなどからなるウエハまたは半導体基板21
に、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法によ
り、素子分離領域22を形成する。
定の深さに渡ってp型ウエル23を形成する。p型ウエ
ル23は、ホウ素(B)などの不純物をイオン注入する
ことなどによって形成される。
シリコン膜などからなるゲート絶縁膜24を、例えば熱
酸化法などによって形成する。ゲート絶縁膜24の厚み
は例えば約6nmである。
nmの厚みを有する多結晶シリコン膜25aをCVD法
などによって形成する。それから、多結晶シリコン膜2
5a上に、例えば5nmの厚みを有する窒化タングステ
ン(WN)膜25bと例えば80nmの厚みを有するタ
ングステン(W)膜25cをスパッタリング法などによ
って形成する。更に、タングステン膜25c上に、例え
ば220nmの厚みを有する窒化シリコン膜26をCV
D法などによって形成する。窒化シリコン膜26は、例
えば、プラズマCVD法で形成した100nmの厚みの
窒化シリコン膜と、低圧CVD法で形成した120nm
の窒化シリコン膜とによって形成してもよい。
窒化シリコン膜26、タングステン膜25c、窒化タン
グステン膜25bおよび多結晶シリコン膜25aをパタ
ーン化することにより、ゲート電極25を形成する。従
って、ゲート電極25は、多結晶シリコン膜25a、窒
化タングステン膜25bおよびタングステン膜25cか
らなり、ゲート電極25上に窒化シリコン膜26からな
るキャップ絶縁膜が形成されている。なお、メモリセル
領域に形成されたゲート電極25は、メモリのワード線
として機能する。
中での酸化処理のようなWH(WetHydrogen)処理を行
って、ゲート電極25間で露出する半導体基板領域上と
多結晶シリコン膜25aの側壁上とに薄い酸化シリコン
膜27を形成する。なお、理解を簡単にするために、多
結晶シリコン膜25aの側壁上の酸化シリコン膜27は
図示を省略する。
両側の領域にリン(P)またはヒ素(As)などの不純
物をイオン注入して、n型の半導体領域28を形成す
る。
膜26を覆うように、半導体基板21上に例えばCVD
(Chemical Vapor Deposition)法を用いて窒化シリコ
ン膜29を形成する。窒化シリコン膜29の厚みは例え
ば50nmであり、低圧CVD法を用いて形成すること
もできる。それから、窒化シリコン膜29上に、酸化シ
リコン膜30を形成し、その上面をCMP(Chemical M
echanical Polishing)法などによって平坦化する。酸
化シリコン膜30の厚みは、例えば600nmである。
20nmの厚みを有する反射防止膜31を回転塗布法な
どによって形成し、その上に、例えば560nmの厚み
を有するフォトレジスト膜を形成し、露光などによって
パターン化してフォトレジストパターン32を形成す
る。これにより、図2の構造が得られる。フォトレジス
トパターン32は、コンタクトホールを形成するための
開口32aを有している。フォトレジストパターン32
の開口32aの径または寸法は、例えば160nmであ
り、開口32aの隣接間隔の寸法は、例えば160nm
である。
パターン32をエッチングマスクとして用いて、反射防
止膜31をエッチングする。これにより、反射防止膜3
1に開口31aを形成する。反射防止膜31のエッチン
グには、上述の半導体製造装置1を用いても良いが、半
導体製造装置1とは異なる別のエッチング装置、例えば
他の平行平板型プラズマエッチング装置を用いることも
できる。
のチャンバ2内の静電チャック4上に配置し、静電吸着
させる。それから、図4に示すように、フォトレジスト
パターン32および/または反射防止膜31をエッチン
グマスクとして用いて、酸化シリコン膜30をエッチン
グする。これにより、コンタクトホール33を形成す
る。
は、チャンバ2内に導入するガス流量を例えばC5F8/
O2/Ar=16/18/800sccm(cm3/mi
n)とし、チャンバ2内の圧力を例えば2.66Paと
し、高周波電源7から上部電極5へ供給する高周波電力
を例えば800Wとし、高周波電源9から下部電極とし
てのサセプタ3へ供給する高周波電力を例えば700W
とし、電極温度を例えば上部電極/下部電極=60℃/
20℃とし、そして電極間隔を例えば21mmとした条
件で行うことができる。このエッチング工程中、サセプ
タ3に設けられたガス経路から供給されるヘリウムガス
の圧力および流量、または静電電圧の設定などにより、
半導体基板21は例えば120℃程度に維持される。
は、窒化シリコン膜29がエッチングストッパ膜として
機能し、コンタクトホール33はまだ完全には形成され
ない。また、酸化シリコン膜30のエッチング工程で
は、コンタクトホール33の底面および側面上に、薄い
ポリマー膜34が堆積する。ポリマー膜34は、フォト
レジストパターン32中の炭素とエッチングガスとの反
応生成物や、導入したエッチングガス(C5F8ガス)が
プラズマ中で解離して生成されたCF2などのラジカル
が堆積したものである。
チングモニタ法によって検出することができる。ここ
で、エッチングモニタ法とは、エッチングの進行状況、
特に特定の膜のエッチング終点を何らかの測定手段を用
いて電気信号として検出する方法である。本実施の形態
では、エッチングモニタ法として、例えばプラズマの発
光スペクトルを調べる分光分析法(発光分析法)を用
い、エッチングの終点を判定する。酸化シリコン膜30
のエッチング工程では、酸化シリコンの構成成分とエッ
チャントとの反応生成物に起因した特定の発光スペクト
ル、例えばSiF(フッ素とシリコンの反応物、以下S
iFという)の波長λ=440nmの発光スペクトル、
を観測またはモニタする。
高周波電源7および9から上部電極5およびサセプタ3
への高周波電力の供給を開始してから、上部電極5とサ
セプタ3の間で発生したプラズマの発光または発光スペ
クトルは、光ファイバ11を通過して分光器12に導入
される。分光器12では、プラズマの発光のうち特定の
選択波長の光、ここでは波長λ=440nmの光、だけ
が透過し光電子増倍管13に導入される。光電子増倍管
13に入射したλ=440nmの光は光電子増倍管13
で増幅され電気信号に変換されて制御ユニット14に入
力される。制御ユニット14に入力された電気信号は、
波長λ=440nm(SiF)の発光スペクトル強度に
対応するDC信号である。
ら入力した信号に基づいて所定の演算処理を行い、演算
結果を所定のエッチング終点判定条件と所定の時間毎に
比較する。例えば、制御ユニット14は、λ=440n
mの発光スペクトル強度の波形が落ち込んだときを酸化
シリコン膜30のエッチングが完了して開口した時間
(ジャスト時間)と判断し、更に10%のオーバーエッ
チングを行う。すなわち、エッチング開始からジャスト
時間までの時間に対して更に10%のエッチング時間が
経過した後、制御ユニット14は、高周波電源7および
9に高周波電力供給停止のための信号を送り、高周波電
源7および9から上部電極5およびサセプタ3への高周
波電力の供給を停止する。
は、窒化シリコン膜29がエッチングストッパ膜として
機能するので、前記オーバーエッチングを行っても問題
はない。
して、そのモニタ画面上にλ=440nmの発光スペク
トル強度の時間変化を表示することもできる。
から取り出し、図示しないアッシング装置などを用い
て、図5に示すように、フォトレジストパターン32お
よび反射防止膜31を除去する。このとき、ポリマー膜
34も除去され得る。
造装置1のチャンバ2内の静電チャック4上に配置し、
静電吸着させる。そして、図6に示されるように、酸化
シリコン膜30をエッチングマスクとして用いて、窒化
シリコン膜29をエッチングする。
は、チャンバ2内に導入するガス流量を例えばCHF3
/O2/Arガス=20/20/900sccm(cm3
/min)とし、チャンバ2内の圧力を例えば6.65
Paとし、高周波電源7から上部電極5へ供給する高周
波電力を例えば900Wとし、高周波電源9から下部電
極としてのサセプタ3へ供給する高周波電力を例えば1
90Wとし、電極温度を例えば上部電極/下部電極=6
0℃/20℃とし、そして電極間隔を例えば28mmと
した条件で行うことができる。エッチング工程中、サセ
プタ3に設けられたガス経路から供給されるヘリウムガ
スの圧力および流量、または静電電圧の設定などによ
り、半導体基板21は例えば120℃程度に維持され
る。
エッチング工程でも、エッチングモニタ法として、プラ
ズマの発光スペクトルを調べる分光分析法(発光分析
法)を用い、エッチングの終点を判定する。窒化シリコ
ン膜29のエッチング工程では、窒化シリコン膜29の
構成成分(例えば窒素)とエッチャントとの反応生成物
に起因した特定の発光スペクトル、例えばCN(窒素と
炭素の反応物)の波長λ=387.2nmの発光スペク
トル、を観測またはモニタする。
程と同様、窒化シリコン膜29のエッチング工程では、
エッチング処理を開始してから(すなわち上部電極およ
び下部電極への高周波電力の供給を開始してから)、上
部電極5とサセプタ3の間で発生したプラズマの発光ま
たは発光スペクトルは、光ファイバ11を通過して分光
器12に導入される。分光器12では、プラズマの発光
のうち特定の選択波長の光、ここでは波長λ=387.
2nmの光、だけが透過し光電子増倍管13に導入され
る。光電子増倍管13に入射したλ=387.2nmの
光は光電子増倍管13で増幅され電気信号に変換されて
制御ユニット14に入力される。従って、制御ユニット
14に入力される電気信号は、波長λ=387.2nm
(CN)の発光スペクトル強度に対応するDC信号であ
る。
工程中に、制御ユニット14に入力されたλ=387.
2nmの発光スペクトル強度の時間変化を示すグラフで
ある。グラフの縦軸はλ=387.2nmの発光スペク
トル強度(Intensity)に対応し、横軸は高周波電源7
および9から上部電極5およびサセプタ3へ高周波電力
の供給を開始してからの経過時間(Time)に対応する。
は、窒化シリコンがエッチングされる割合はほぼ同じな
ので、図7に示されるように、λ=387.2nmの発
光スペクトル強度はほぼ一定の値を維持している。しか
しながら、図7に示される時間t1において、窒化シリ
コン膜29が開口され始めると、λ=387.2nmの
発光スペクトル強度が急速に減少する。半導体基板また
はウエハにおいて、窒化シリコン膜29の厚みやエッチ
ングレートの面内ばらつきがあるため、開口開始時間t
1においては、まだ全てのコンタクトホール33は開口
していない。λ=387.2nmの発光スペクトル強度
が落ちきった瞬間に対応する図7の終点時間t2で、全
てのコンタクトホール33の底部で窒化シリコン膜29
が完全に開口される。このλ=387.2nmの発光ス
ペクトル強度が落ち込んだ時間t 2を窒化シリコン膜2
9のエッチングが終了または完了したジャスト時間と
し、オーバーエッチングを行うことなくエッチングを終
了する(エッチング時間は例えば約22秒であった)。
倍管13から入力された電気信号に基づき、λ=38
7.2nmの発光スペクトル強度の波形についてin-sit
uで種々の演算処理を行い、所定の終点判定条件と所定
の時間毎に比較する。演算処理結果が終点判定条件を満
たした(すなわち終点時間t2と判定された)時点で、
制御ユニット14は高周波電源7および9に高周波電力
供給停止のための信号を送り、高周波電源7および9か
ら上部電極5およびサセプタ(下部電極)3への高周波
電力の供給を停止する。これにより、窒化シリコン膜2
9のエッチング工程が終了する。
して、そのモニタ画面上にλ=387.2nmの発光ス
ペクトル強度の時間変化、すなわち図7のグラフを表示
することもできる。
コンタクトホール33が完成するが、このエッチング工
程ではオーバーエッチングを行わなかったので、コンタ
クトホール33の底部では、薄い酸化シリコン膜27が
残存し、露出する。コンタクトホール33の底部で半導
体基板領域が露出しないので、コンタクトホール33形
成のためのエッチング工程で、半導体基板領域がダメー
ジを受けることがない。
トホール33の底部の酸化シリコン膜27を除去した
後、図8に示されるように、ドープトポリシリコン(Do
ped−Polysilicon)膜をCVD法などによって半導体基
板21上にコンタクトホール33を埋めるように形成
し、CMP法などによってドープトポリシリコン膜を研
磨することにより、コンタクトホール33を埋めるプラ
グ35を形成する。そして、半導体基板21に対して熱
処理を施すことにより、プラグ35中の不純物を半導体
基板21中に拡散させ、n+型半導体領域36を形成す
る。これにより、メモリセル選択MISFET(Metal
Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)
37が完成する。
リコン膜30上に、種々の絶縁膜、導電体膜およびプラ
グなどが形成されてDRAMのメモリセルが完成する
が、ここではその説明は省略する。
リコン膜30のエッチング工程と窒化シリコン膜29の
エッチング工程の間にフォトレジストパターン32およ
び反射防止膜31の除去を行わなかった場合に、窒化シ
リコン膜29のエッチング中に制御ユニット14に入力
されたλ=387.2nm(CN)の発光スペクトル強
度の時間変化を示す比較例のグラフである。
トルを示すCNは、窒化シリコン膜29中に含まれる窒
素とエッチャントガスとの反応生成物であるとともに、
反射防止膜31の材料中に多量に含まれる窒素とエッチ
ャントガスとの反応生成物でもある。このため、図9の
比較例では、窒化シリコン膜29のエッチング中、時間
t3において、フォトレジストパターン32が除去され
て反射防止膜31が露出することによりλ=387.2
nm(CN)の発光スペクトル強度が増加する。更に、
反射防止膜31がエッチングされて完全に除去されるこ
とや窒化シリコン膜29が開口することにより、時間t
4以降でλ=387.2nmの発光スペクトル強度が減
少する。反射防止膜31に起因したλ=387.2nm
の発光スペクトルの強度変化が大きいので、窒化シリコ
ン膜29の開口に起因したλ=387.2nmの発光ス
ペクトルの強度変化を把握することは困難であり、窒化
シリコン膜29のエッチング終点時間t5が不明瞭とな
る。従って、図9の比較例では、窒化シリコン膜29の
エッチングが終了した時間(ジャスト時間)を安定して
判定することはできない。
エッチング工程の後にフォトレジストパターン32およ
び反射防止膜31の除去を行い、それから窒化シリコン
膜29のエッチング工程を行う。このため、窒化シリコ
ン膜29のエッチング工程中に、フォトレジストパター
ン32および反射防止膜31がエッチングされることは
なく、反射防止膜31中の窒素とエッチャントガスとに
よる反応生成物が生成されることもない。従って、窒化
シリコン膜29中の窒素とエッチャントガスの反応生成
物(例えばCN)に起因する発光スペクトル(λ=38
7.2nm)の強度変化をモニタすることで、窒化シリ
コン膜29のエッチング状態を正確に判定することがで
きる。窒化シリコン膜29のエッチング終点を安定して
判定することも可能になる。
の窒化シリコン膜29の厚みのばらつきや、エッチング
装置の経時変化によるエッチングレートの変動が存在し
ても、半導体基板毎に窒化シリコン膜29のエッチング
終点を正確に判定することができる。このため、窒化シ
リコン膜29の開口と適切なオーバーエッチング量の両
立が可能となる。
所望の段階で終了することができる。例えば、窒化シリ
コン膜29が完全に開口しかつ窒化シリコン膜29の下
の薄い酸化シリコン膜27が残存した状態で窒化シリコ
ン膜29のエッチングを終了することが可能になる。こ
れにより、半導体基板領域へのダメージを低減できる。
のエッチング工程において、窒化シリコン膜のオーバー
エッチング量をロット内およびロット間で安定して制御
することが可能になる。また、オーバーエッチング量を
低減することもできる。このため、半導体基板領域への
ダメージを低減でき、DRAMのリフレッシュ時間を長
くすることも可能になる。例えばDRAMのリフレッシ
ュ時間を約100ms改善することができる。
造歩留まりが向上し、製造コストを低減できる。
の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもな
い。
ルについて説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではなく、窒化物膜をエッチングして開口を形成した
種々の半導体装置に適用することができる。
膜をエッチングしてコンタクトホールを形成する場合に
ついて説明したが、窒化シリコン膜をエッチングしてビ
アホールまたはスルーホールのような開口を形成する場
合にも適用することができる。あるいは、窒化シリコン
以外にも、窒素を含有する材料からなる膜をエッチング
して開口を形成する場合にも適用することができる。
ニタ法として分光分析法(発光分析法)を用いたが、エ
ッチングされる膜の構成成分とエッチャントとの反応生
成物を観測またはモニタする手法であれば、他のエッチ
ングモニタ法、例えば質量分析法などを用いることもで
きる。
膜29が完全に開口しかつコンタクトホール33の底部
で薄い酸化シリコン膜27が残存した状態で窒化シリコ
ン膜29のエッチングを終了したが、所望の時間オーバ
ーエッチングを行ってもよく、酸化シリコン膜27も除
去し、半導体基板領域が露出した段階で窒化シリコン膜
29のエッチングを終了することもできる。
に、λ=387.2nmの発光スペクトル強度が落ちき
った瞬間t2を窒化シリコン膜29のエッチングが終了
または完了したジャスト時間として判定したが、窒化シ
リコン膜29のエッチングが終了するジャスト時間の位
置は、設定により図7の任意の位置に変更可能である。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
検出することができる。
基板領域のダメージを低減することができる。
工程に用いられる半導体製造装置の概念的な構造を示す
説明図である。
工程中の要部断面図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
スペクトル強度の時間変化を示すグラフである。
図である。
スペクトル強度の時間変化を示す比較例のグラフであ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 半導体基板を準備する工程、 前記半導体基板上に第1の膜を形成する工程、 前記第1の膜上に第2の膜を形成する工程、 前記第2の膜上にマスクパターンを形成する工程、 前記マスクパターンをエッチングマスクとして用いて、
前記第2の膜をエッチングする工程、 前記マスクパターンを除去する工程、および、 前記第1の膜の構成成分とエッチャントガスとの反応生
成物をモニタしながら、前記第2の膜をエッチングマス
クとして用いて前記第1の膜をエッチングする工程、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 半導体基板を準備する工程、 前記半導体基板上に、窒素を含有する材料を含む第1の
膜を形成する工程、 前記第1の膜上に第2の膜を形成する工程、 前記第2の膜上に、窒素を含有する材料を含むマスクパ
ターンを形成する工程、 前記マスクパターンをエッチングマスクとして用いて、
前記第2の膜をエッチングする工程、 前記マスクパターンを除去する工程、および、 前記第1の膜の材料に含まれる窒素とエッチャントガス
との反応生成物をモニタしながら、前記第2の膜をエッ
チングマスクとして用いて前記第1の膜をエッチングす
る工程、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 半導体基板を準備する工程、 前記半導体基板上に、窒素を含有する材料を含む第1の
膜を形成する工程、 前記第1の膜上に第2の膜を形成する工程、 前記第2の膜上に、窒素を含有する材料を含む反射防止
膜を形成する工程、 前記反射防止膜上にフォトレジストパターンを形成する
工程、 前記フォトレジストパターンをエッチングマスクとして
用いて、前記反射防止膜をエッチングする工程、 前記フォトレジストパターンをエッチングマスクとして
用いて、前記第2の膜をエッチングする工程、 前記フォトレジストパターンと前記反射防止膜とを除去
する工程、および、 前記第1の膜の材料に含まれる窒素とエッチャントガス
との反応生成物をモニタしながら、前記第2の膜をエッ
チングマスクとして用いて前記第1の膜をエッチングす
る工程、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 半導体基板を準備する工程、 前記半導体基板上に、窒素を含有する材料を含む第1の
膜を形成する工程、 前記第1の膜上に第2の膜を形成する工程、 前記第2の膜上に、窒素を含有する材料を含む反射防止
膜を形成する工程、 前記反射防止膜上にフォトレジストパターンを形成する
工程、 前記フォトレジストパターンをエッチングマスクとして
用いて、前記反射防止膜をエッチングする工程、 前記フォトレジストパターンをエッチングマスクとして
用いて、前記第2の膜をエッチングする工程、 前記フォトレジストパターンと前記反射防止膜とを除去
する工程、および、 前記第1の膜の材料に含まれる窒素とエッチャントガス
との反応生成物に起因した発光スペクトルをモニタしな
がら、前記第2の膜をエッチングマスクとして用いて前
記第1の膜をプラズマエッチングによりエッチングする
工程、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 半導体基板を準備する工程、 前記半導体基板上に窒化シリコン膜を形成する工程、 前記窒化シリコン膜上に酸化シリコン膜を形成する工
程、 前記酸化シリコン膜上に、窒素を含有する材料を含む反
射防止膜を形成する工程、 前記反射防止膜上にフォトレジストパターンを形成する
工程、 前記フォトレジストパターンをエッチングマスクとして
用いて、前記反射防止膜をエッチングする工程、 前記フォトレジストパターンをエッチングマスクとして
用いて、前記酸化シリコン膜をエッチングする工程、 前記フォトレジストパターンと前記反射防止膜とを除去
する工程、および、 前記窒化シリコン膜に含まれる窒素とエッチャントガス
との反応生成物に起因した発光スペクトルをモニタしな
がら、前記酸化シリコン膜をエッチングマスクとして用
いて前記窒化シリコン膜をプラズマエッチングによりエ
ッチングする工程、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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JP2002151302A JP2003347279A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | 半導体装置の製造方法 |
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