JP2009064935A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

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佳文 大内
Saigo Yamazumi
宰豪 山住
Noboru Arai
昇 新井
Keiji Hirata
敬士 平田
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Abstract

【課題】SAC技術においては、エッチング・ストッパー膜として通常、熱CVD法による窒化シリコン膜が使用されてきた。しかしながら、最近はサーマル・バジェット(Thermal Budget)低減のため、比較的低温で成膜可能なプラズマCVD法による適用することが考慮されている。ところが、プラズマCVD法による窒化シリコン膜は、水素含有量が多く、電気特性の面からデメリットがあることが問題となっていた。そこで、反応ガスにアンモニアを使用しない方法が試みられた。しかしながら、既存の2周波の高周波電力を印加する方式では、安定した成膜が困難であることが明らかとなった。
【解決手段】本願発明はSACプロセスに使用する窒化シリコン膜をプラズマCVD法によって形成するに当たり、プラズマを励起するための電力を単一周波数の高周波電力とするものである。
【選択図】図31

Description

本発明は、半導体集積回路装置(または半導体装置)の製造方法におけるCVD技術に適用して有効な技術に関する。
日本特開2007−043205号公報(特許文献1)には、リモート・プラズマ・クリーニング・ステップを伴う窒化シリコン膜のプラズマCVD方法が開示されている。
日本特開2005−064284号公報(特許文献2)には、アルミニウムで形成された下部電極の表面を陽極酸化してウエハホールダとしたプラズマCVD装置が開示されている。
日本特開2001−068470号公報(特許文献3)には、モノシラン・ガスと窒素ガスを用いた水素脱ガス量の少ない窒化シリコン膜のプラズマCVD方法が開示されている。
特開2007−043205号公報 特開2005−064284号公報 特開2001−068470号公報
一般にMOS型半導体集積回路プロセスでは、ゲート電極周辺のスルーホールすなわちコンタクトホールの形成に関しては、微細加工の観点からSAC(Self-Align Contact)技術が使用されている。SAC技術においては、エッチング・ストッパー膜として通常、熱CVD法による窒化シリコン膜が使用されてきた。しかしながら、最近はサーマル・バジェット(Thermal Budget)低減のため、比較的低温で成膜可能なプラズマCVD法による適用することが考慮されている。ところが、プラズマCVD法による窒化シリコン膜は、水素含有量が多く、電気特性の面からデメリットがあることが問題となっていた。そこで、反応ガスにアンモニアを使用しない方法が試みられた。しかしながら、既存の2周波の高周波電力を印加する方式では、安定した成膜が困難であることが明らかとなった。
本発明の目的は、半導体集積回路装置の製造プロセスにおけるCVD膜特性の安定化を図ることにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、本願発明はSACプロセスに使用する窒化シリコン膜をプラズマCVD法によって形成するに当たり、プラズマを励起するための電力を単一周波数の高周波電力とするものである。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、プラズマを励起するための電力を単一周波数の高周波電力とすることにより、CVD膜特性の安定化を図ることができる。
〔実施の形態の概要〕
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。すなわち、
1.以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
(a)ウエハをプラズマCVD装置の反応室に導入する工程;
(b)前記反応室に導入された前記ウエハの第1の主面上に、プラズマCVD法により窒化シリコン膜を形成する工程;
(c)前記窒化シリコン膜上に、酸化シリコン膜を形成する工程;
(d)前記酸化シリコン膜上に、複数の開口を有するエッチングマスク層を形成する工程;
(e)前記エッチングマスク層が存在する状態で、前記窒化シリコン膜をエッチング・ストッパーとして、ドライエッチングにより、前記酸化シリコン膜に前記複数の開口に対応する複数の貫通孔を形成する工程;
(f)前記複数の貫通孔の底の前記窒化シリコン膜を除去する工程、
ここで、工程(b)において、前記プラズマCVD装置のプラズマ放電の励起電力は単一の周波数の高周波電力である。
2.前記1項の半導体集積回路装置の製造方法において、工程(b)において、前記反応室に供給される反応ガスは、アンモニアを含まない。
3.前記1または2項の半導体集積回路装置の製造方法において、工程(a)はゲート電極のパターニングの後に行われる。
4.前記1から3項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記反応ガスはモノシラン・ガスと窒素ガスを含む。
5.前記1から4項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記プラズマCVD装置は平行平板型である。
6.前記1から5項のいずれか一つの半導体集積回路装置の製造方法において、前記半導体集積回路装置は電気的に書き込まれたまたは電気的に書き込み可能な不揮発性メモリ部を有する。
次に、本願において開示される発明のその他の実施の形態について概要を説明する。すなわち、
7.以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
(a)ウエハをプラズマCVD装置の反応室に導入する工程;
(b)前記反応室に導入された前記ウエハの第1の主面上に、プラズマCVD法により窒化シリコン膜を形成する工程;
(c)前記窒化シリコン膜上に、酸化シリコン膜を形成する工程;
(d)前記酸化シリコン膜上に、複数の開口を有するエッチングマスク層を形成する工程;
(e)前記エッチングマスク層が存在する状態で、前記窒化シリコン膜をエッチング・ストッパーとして、ドライエッチングにより、前記酸化シリコン膜に前記複数の開口に対応する複数の貫通孔を形成する工程;
(f)前記複数の貫通孔の底の前記窒化シリコン膜を除去する工程、
ここで、工程(b)において、前記プラズマCVD装置のプラズマ放電の励起電力は単一の周波数の高周波電力であり、前記反応室は以下を有する:
(i)一部にヒータ部を含み、主要部がアルミニウムを主要な成分とする下部電極;
(ii)前記下部電極の上部に、陽極酸化により一体に形成されたウエハ・サセプタ部。
8.前記7項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記ウエハ・サセプタ部の厚さは20ミクロン以上である。
9.前記7項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記ウエハ・サセプタ部の厚さは20ミクロン以上、70ミクロン未満である。
10.前記7項の半導体集積回路装置の製造方法において、工程(b)において、前記反応室に供給される反応ガスは、アンモニアを含まない。
11.前記10項の半導体集積回路装置の製造方法において、工程(a)はゲート電極のパターニングの後に行われる。
12.前記11項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記反応ガスはモノシラン・ガスと窒素ガスを含む。
13.前記12項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記プラズマCVD装置は平行平板型である。
14.前記13項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記半導体集積回路装置は電気的に書き込まれたまたは電気的に書き込み可能な不揮発性メモリ部を有する。
次に、本願において開示される発明の更にその他の実施の形態について概要を説明する。すなわち、
15.以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
(a)ウエハをプラズマCVD装置の反応室に導入する工程;
(b)前記反応室に導入された前記ウエハの第1の主面上に、プラズマCVD法により第1部材膜を形成する工程、
ここで、工程(b)において、前記プラズマCVD装置のプラズマ放電の励起電力は単一の周波数の高周波電力である。
16.前記15項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記反応室は以下を有する:
(i)一部にヒータ部を含み、主要部がアルミニウムを主要な成分とする下部電極;
(ii)前記下部電極の上部に、陽極酸化により一体に形成されたウエハ・サセプタ部。
17.前記16項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記ウエハ・サセプタ部の厚さは20ミクロン以上である。
18.前記16項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記ウエハ・サセプタ部の厚さは20ミクロン以上、70ミクロン未満である。
19.前記16項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記プラズマCVD装置は平行平板型である。
20.前記15項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記半導体集積回路装置は電気的に書き込まれたまたは電気的に書き込み可能な不揮発性メモリ部を有する。
〔本願における記載形式・基本的用語・用法の説明〕
1.本願において、実施の態様の記載は、必要に応じて、便宜上複数のセクションに分けて記載する場合もあるが、特にそうでない旨明示した場合を除き、これらは相互に独立別個のものではなく、単一の例の各部分、一方が他方の一部詳細または一部または全部の変形例等である。また、原則として、同様の部分は繰り返しを省略する。また、実施の態様における各構成要素は、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、必須のものではない。
2.同様に実施の態様等の記載において、材料、組成等について、「AからなるX」等といっても、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、A以外の要素を主要な構成要素のひとつとするものを排除するものではない。たとえば、成分についていえば、「Aを主要な成分として含むX」等の意味である。たとえば、「シリコン部材」等といっても、純粋なシリコンに限定されるものではなく、SiGe合金やその他シリコンを主要な成分とする多元合金、その他の添加物等を含む部材も含むものであることはいうまでもない。
3.半導体技術において、多用される絶縁膜は、主として有機材料を主要な構成要素とする有機系絶縁膜(ポリイミド膜、BCB膜などの外、有機系モノマーと無機系モノマーの共重合体を含む)と、主として無機材料を主要な構成要素とする無機系絶縁膜に分けられる。無機系絶縁膜の内、もっとも多用されているのは、シリコン含有無機系絶縁膜である。このシリコン含有無機系絶縁膜は、酸化シリコン膜(酸化シリコン・ベース絶縁膜)と非酸化シリコン膜(一般に酸素含有量が数at%以下、通常SiCNなどで0.5at%前後またはそれ以下)に大別される。
非酸化シリコン膜の代表は窒化シリコン膜(SiNまたはSi)、シリコンカーバイド(SiC)、SiCN等の非シリカ・ガラス系シリコン含有無機系絶縁膜である(なお、SiN、SiC、SiCN等と表示されているが、一般にはかなりの量の水素を含有する。また、その他の微量含有物を排除するものではない。たとえば、また、エッチング・ストップ膜としての機能を損なわない範囲での酸素等の含有を排除しない。)。さらに、化学量論的な化合物等だけでなく非化学量論的な化合物等も含むことは言うまでもない。
ここで「酸化シリコン膜」と言っても、比較的純粋な非ドープ酸化シリコン(Undoped Silicon Dioxide)だけでなく、FSG(Fluorosilicate Glass)、TEOSベース酸化シリコン(TEOS-based silicon oxide)、SiOC(Silicon Oxicarbide)またはカーボンドープ酸化シリコン(Carbon-doped Silicon oxide)またはOSG(Organosilicate glass)、PSG(Phosphorus Silicate Glass)、BPSG(Borophosphosilicate Glass)等の熱酸化膜、CVD酸化膜、無機シロキサン系のHSQ(Hydrogen Silsesquioxane)や有機シロキサン系のMSQ(Methyl Silsesquioxane)等のSOG(Spin ON Glass)、ナノ・クラスタリング・シリカ(Nano-Clustering Silica:NSC)等の塗布系酸化シリコン(塗布系シリカ・ガラス)、これらと同様な部材に空孔を導入したシリカ系Low-k絶縁膜(ポーラス系絶縁膜)、およびこれらを主要な構成要素とする他のシリコン系絶縁膜との複合膜等を含むことは言うまでもない。SiOCやSiCNで2番目以降の元素の順序は、一般に元素組成の多い順とされている。従って、酸化シリコンカーバイドSiCOはカーボンドープ酸化シリコンSiOCよりも酸素組成が少ない。
なお、カーボンドープ酸化シリコン膜やMSQ膜は相当量の有機成分を含むが有機ポリマー系絶縁膜との対比上、無機系膜に分類される。
4.同様に、図形、位置、属性等に関して、好適な例示をするが、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、厳密にそれに限定されるものではないことは言うまでもない。
5.さらに、特定の数値、数量に言及したときも、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、その特定の数値を超える数値であってもよいし、その特定の数値未満の数値でもよい。
6.「ウエハ」というときは、通常は半導体集積回路装置(半導体装置、電子装置も同じ)をその上に形成する単結晶シリコンウエハを指すが、エピタキシャルウエハ、絶縁基板と半導体層等の複合ウエハ等も含むことは言うまでもない。
〔実施の形態の詳細〕
実施の形態について更に詳述する。各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
(実施の形態)
1.本実施の形態により製造されるデバイスの構成および製造フロー等の説明(主に図1から30)
このセクションでは、本実施の形態により製造されるデバイスの構成および製造フロー等の説明をする。
《ソース線共有型メモリセル構造》
図1には本発明に係る製造方法よる半導体集積回路が有する情報記憶セルとしてのメモリセルの一例が等価回路で示される。図7には図1の回路における書込み、消去、読み出し動作時の各端子への印加電圧の状態を例示する。
図1に示される回路は、複数の不揮発性記憶素子PM1,PM2のフローティングゲートVfを、OR論理接続された複数の読み出しMISトランジスタDM1,DM2のゲート電極として使用し、読み出し時に不揮発性記憶素子PM1,PM2のワード線PWLを回路の接地電位とする。
すなわち、図1に従えば、2つの不揮発性記憶素子PM1,PM2のフローティングゲートVfを、夫々直列接続されたnチャンネル型の読み出しMISトランジスタDM1,DM2のゲート電極として接続する。不揮発性記憶素子PM1,PM2が読み出しデータ線と接続する接続点を便宜上ドレイン電極と称し、不揮発性記憶素子PM1,PM2がソース線Vssと接続する接続点を便宜上ソース電極と称する。不揮発性記憶素子PM1,PM2のソース電極は読み出しMISトランジスタDM1,DM2のソース電極に共にソース線Vssを共有する。
図30には不揮発性記憶素子PM1,PM2の詳細が示される。不揮発性記憶素子PM1,PM2は、コントロールゲート電極として機能される第1半導体領域の上に絶縁層を介して容量電極が設けられたMIS容量素子MP1b,PM2bと、第2半導体領域に形成された第1ソース電極及び第1ドレイン電極とゲート電極とを有するMISトランジスタPM1a,PM2aとを有する。MIS容量素子MP1b,PM2bは、要するに、ソース電極、ドレイン電極、及びバックゲートを夫々共通接続したMISトランジスタ容量によって構成される。MIS容量素子MP1b,PM2bの容量電極が前記MISトランジスタPM1a,PM2aゲート電極に共通接続されてフローティングゲート電極Vfとして機能する。
前記不揮発性記憶素子PM1,PM2の書込み時には、図7に例示されるように、書込みデータ線PDLを5V、書込みワード線PWLを5Vとし、読み出しデータ線RDL、読み出しワード線RWL、ソース線Vssを夫々0Vにする。これにより、ドレイン電極で発生したホットエレクトロンがフローティングゲート電極に注入され、不揮発性記憶素子PM1,PM2の閾値電圧が高くされる。
前記不揮発性記憶素子PM1,PM2の消去時には、図7に例示されるように、書込みデータ線PDL、書込みワード線PWL、読み出しデータ線RDL、読み出しワード線RWLを夫々0Vにし、ソース線Vssを6Vにする。これにより、フローティングゲートからトンネル電流で電子がソース電極に引き抜かれ、不揮発性記憶素子PM1,PM2の閾値電圧が低くされる。
前記読み出しMISトランジスタDM1,DM2は、不揮発性記憶素子PM1,PM2の書込み状態と消去状態でスイッチ状態若しくは相互コンダクタンスが相違される。不揮発性記憶素子PM1,PM2の読み出し動作時には、図7に例示されるように読み出しデータ線RDLと読み出しワード線RWLが1.8V、信号線PDL,PWL,Vssが共に0Vにされる。読み出しワード線をゲート電極に受けるnチャンネル型選択MISトランジスタSMは前記読み出しMISトランジスタDM1を読み出しデータ線RDLに接続可能にする。読み出しデータ線RDLは、双方の読み出しMISトランジスタDM1,DM2がオン状態であるときソース線Vssに導通する。
このように、読み出し時においては、前記書込みデータ線PDL、書込みワード線PWL、ソース線Vssは共に回路の接地電位(0V)に固定される。したがて、このとき、フローティングゲートに対する弱いホットエレクトロンの注入やトンネル電流による電子の注入はない。
図2には前記読み出しMISトランジスタDM1,DM2の電圧電流特性を示す。読み出しMISトランジスタDM1,DM2の初期閾値電圧(Vthndm)は、不揮発性記憶素子PM1,PM2へ書込みが行われた電荷保持時(書込み状態)のフローティングゲート電極Vfの電位(約−2V)より高く、かつ不揮
発性記憶素子PM1,PM2へ書込みが行われない消去状態の初期状態のフローティングゲート電極Vfの電位(約0V)より低くなる電圧範囲に設定されている。換言すれば、読み出しMISトランジスタDM1,DM2はディプレッションタイプのトランジスタとされる。読み出しMISトランジスタDM1,DM2の半導体領域には例えば低濃度のリンが導入されている。
フローティングゲートに対する電荷保持時状態である書込み状態では、直列接続された2つの読み出しMISトランジスタDM1,DM2はカットオフされ、不揮発性記憶素子PM1,PM2の内の何れか一方の素子の保持電荷が何らかの原因で漏洩し、初期状態へ戻っても、読み出し選択MISトランジスタSMを介した電流パスはカットオフされたままであり、読み出し不良とはならない。
この前提として、2個の不揮発性記憶素子PM1,PM2で1ビットを構成する2セル1ビット形式のメモリセルによる読み出し不良率を導出する。以下数式は図29にまとめて示した。例えば1個の不揮発性記憶素子で1ビットを構成する1セル1ビット構成のメモリセルにおける10年後の不良確率をfとすると、2セルとも良品である確率Paは、式(1)であらわされ、いずれか一方のセルが不良である確率Pbは、式(2)で表され、2セルとも不良である確率Pcは、式(3)で表される。チップの総ビット数をNとすると、良品は前記式(3)状態のビットが1つもないことであり、この時、Nビットは前記式(1)又は式(2)の何れかの状態にあるはずであるから、良品確率Yは、式(4)のようになり、チップ不良率Fは、式(5)で表される。2項定理により、式(5-1)の関係があるから、式(6)の関係となる。ところで、1セル1ビット方式の場合の良品確率Yは、Nビット中の1ビットでも不良となるとチップ不良となるので、良品率Yは式(7)で表され、1セル1ビット方式の場合のチップ不良率Fは式(8)となる。したがって、本発明の半導体集積回路装置によるチップ不良率の改善度Rは、式(9)で表され、f<<1の場合には、式(10)の関係となり、著しい不良率の改善が達成できる。
図1に示される記憶情報セル構造によれば、不揮発性記憶素子のフローティングゲート電極は前記読み出しトランジスタ素子のゲート電極になるから、読み出しトランジスタ素子は、フローティングゲート電極の電子注入状態・電子放出状態、換言すれば書込み状態・消去状態に応じたスイッチ状態若しくは相互コンダクタンスを採る。したがって、コントロールゲートに選択レベルを与えなくても、そのスイッチ状態若しくは相互コンダクタンス状態に応じた電流を前記伝達手段に流すことができる。コントロールゲート電極に選択レベルを与えないため、伝達手段に必要な信号量を確保するという意味で、前記読み出しトランジスタ素子にはディプレッションタイプのMISトランジスタが採用されている。
読み出し動作では、不揮発性記憶素子の閾値電圧に応じてチャネル電流を流す必要はない。したがって、読み出し動作時には不揮発性記憶素子のソース電極及びドレイン電極を夫々0Vのような回路の接地電位電位にしてよい。したがって、第1ドレイン電極からフローティングゲートに弱いホットエレクトロン注入は生じない。この時コントロールゲート電極も回路の接地電位にされている場合にはトンネル電流も生じない。
このように、読み出し動作において、チャージゲインによるデータ反転の問題を生ぜず、これによって、長期のデータ保持性能を向上させ、読み出し不良率の低下を実現することが可能になる。
また、双方の不揮発性記憶素子の書込み状態において双方の読み出しトランジスタ素子はオフ状態になっている。書込み状態の不揮発性記憶素子から何らかの原因で保持電荷が漏洩する可能性は確率的に0ではないが、一方の不揮発性記憶素子から保持電荷が漏洩しても前記読み出しトランジスタ素子の直列経路はカットオフ状態のままであり、双方の不揮発性記憶素子から共に保持電荷が漏洩する確率は極めて低く、これにより、上記不揮発性記憶素子と読み出しトランジスタ素子とのペア構造によるチャージゲイン対策を行った情報記憶セルに対して、更にデータリテンション対策も万全となり、読み出し不良率を更に改善することができる。
図3には図1の回路構成を実現するためのデバイス構造が例示される。同図に示される構造は、単層ポリシリコンプロセス等の製造プロセスで生成可能な前記不揮発性記憶素子は、MISトランジスタ、及び前記MISトランジスタのフローティングゲートとの間に絶縁膜が介在されたコントロールゲートを持ち、このコントロールゲートは不純物導入層によって形成される構造である。
更に詳しくは、図3の平面レイアウトで示されるように、不揮発性記憶素子を構成するコントロールゲートは、第1導電型の半導体領域2に設けられた第2導電型の半導体領域1によって形成される。不揮発性記憶素子PM1,PM2を構成する書込みMISトランジスタは第1導電型の半導体領域2の活性領域3内に形成される。前記フローティングゲートは、書込みMISトランジスタのチャネルの上、及び前記第1導電型の半導体領域2の活性領域5内に形成される読み出しMISトランジスタのチャネルの上にゲート絶縁膜を介して配置された導電層7によって形成される。前記コントロールゲートは、前記フローティングゲート7から延在された活性領域4の下にゲート絶縁膜を介して配置された第2導電型の半導体領域1によって形成される。
前記読み出しMISトランジスタDM1,DM2の初期閾値電圧を調整するには、第2導電型の不純物を導入するためのマスクパターン6が追加され、前記フローティングゲートと同一の導電層から成る読み出しワード線8が形成される。9はコンタクト孔パターン、10は第1金属配線層、11は第2金属配線層、12は第3金属配線層のパターンである。不揮発性記憶素子のコントロールゲートに接続された書込みワード線PWLと、書込みMISトランジスタ及び読み出しMISトランジスタのソース領域が接続されたソース線Vssは第1金属配線層から成り、書込みデータ線PDLは第2金属配線層で形成され、読み出しデータ線RDLは第3金属配線層から成る。
図4は図3におけるA−A断面を示し、図5は図3におけるB−B'断面を示す。第1導電型の半導体基板21の表面領域に、不揮発性記憶素子のコントロールゲートとして機能する第2導電型の半導体領域22と第1導電型の半導体領域23が形成され、第1導電型の半導体領域23内には素子分離領域24で分離されゲート絶縁膜26を備えた不揮発性記憶素子の書込みMISトランジスタ領域と、素子分離領域24で分離されゲート絶縁膜26と初期閾値電圧を調整するための第2導電型の不純物層25を備えた読み出しMISトランジスタ領域が形成される。前記第2導電型の半導体領域22、書込みMISトランジスタ領域、及び読み出しMISトランジスタ領域の上部にはゲート絶縁膜26を介してフローティングゲート27が配置され、前記第2導電型の半導体領域22の表面領域には第2導電型の拡散層31及び第1導電型の拡散層32が形成される。前記フローティングゲート27、第2導電型の拡散層31及び第1導電型の拡散層32の表面領域には金属シリサイド層29が形成される。前記フローティングゲート27の周辺部には絶縁膜サイドスペーサ30を備え、第1層間絶縁膜33、第1金属配線層34、第2層間絶縁膜35、第2金属配線層36、第3層間絶縁膜37、第3金属配線層38を備える。
図6は図3の平面レイアウトであり、記憶セルアレーを構成する場合の4ビット分のレイアウトを示している。
《ソース線分離型メモリセル構造》
図8には本発明に係る製造方法よる半導体集積回路が有する情報記憶セルとしてのメモリセルの第2の例が等価回路で示される。
同図に示されるメモリセルは、不揮発性記憶素子PM1,PM2のソース線Vsと、読み出しMISトランジスタDM2のソース線Vssとを分離した点が図1と相違する。
図9には図8のメモリセルの平面レイアウト図が示される。図10には、図8のメモリセルに対する書込み、消去、読み出し動作時の各端子への印加電圧の状態が例示される。
不揮発性記憶素子PM1、PM2のソース線Vsを独立させたことにより、消去動作時の印加電圧6Vが読み出しMISトランジスタDM1,DM2へ印加されないため、電圧ストレスによる当該トランジスタのゲート酸化膜の劣化を防止することが可能となる。
《DRAMマット救済ヒューズ》
図11には本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるDRAMのマット選択救済回路図が示されている。また、図12には従来のレーザー溶断ヒューズを用いた場合のマット選択救済回路図が示されている。従来のレーザー溶断ヒューズを本発明の不揮発性記憶素子へ置き換えるため、書込み制御用のカラムデコーダ300、書込みドライバ301、ローデコーダ302、及びワードドライバ303が付加されており、書込みを行うことによりレーザーヒューズを溶断した状態と等価の状態を実現でき、読み出し動作は従来のレーザー溶断ヒューズと同様の動作で良い。書込みに必要な電源電圧Vppは外部から供給される。
図1で説明した基本的な構成を有するメモリセル304は8行5列設けられ、カラムデコーダ300及びロウデコーダ302によって一つづつ選択して書込み可能にされる。読み出しは、マット選択信号MS0〜MS4によって列単位で選択される8個のメモリセル304単位で行われる。読み出された情報は救済アドレス情報CRA0〜CRA7としてアドレス比較回路305に供給され、その時のアクセスアドレス信号の対応8ビットと比較され、比較結果YSEN,YRが冗長の選択制御に利用される。
本不揮発性記憶素子を構成するトランジスタのゲート酸化膜はDRAMメモリセルで使用するゲート酸化膜と同一の酸化工程で形成されたものである。したがって、基本となるDRAMプロセスへ何らの新たなプロセスを追加することなく不揮発性記憶素子PM1,PM2を形成することができる。尚、DRAMのメモリセルは例えば図53のような断面構造になっている。
《フラッシュメモリ》
図13には本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの回路ブロック図が概略的に示されている。図8で説明した複数のメモリセル310がマトリクス状に配置され、書込みデータ線PDL1〜PDLnは書込みドライバ311に、読み出しデータ線RDL1〜RDLnは宣すアンプ312に、書込みワード線PWL1〜PWm及び読み出しワード線RWL1〜RWLnはワードドライバ313に接続される。カラムデコーダ314は書込み動作時にカラムアドレス信号CADDをデコードして書込みデータ線PDL1〜PDLnの選択信号を生成し、選択した書込みデータ線を書込みドライバ311で駆動させる。書込み動作時の書込みワード線PWL1〜PWLmの選択はロウアドレス信号RADDをデコードするロウデコーダ316がワードドライバ313に指示する。一方、カラムデコーダ315は読み出し動作時にカラムアドレス信号CADDをデコードして読み出しデータ線RDL1〜RDLnの選択信号を生成し、選択した読み出しデータ線の信号を宣すアンプ312で増幅させ、読み出しデータDATAとして出力させる。読み出し動作時の読み出しワード線RWL1〜RWLmの選択はロウアドレス信号RADDをデコードするロウデコーダ316がワードドライバ313に指示する。メモリセル310に対する消去動作はメモリセル一括消去とされる。ワードドライバ313によるワード線駆動電圧はワード線駆動電圧切り換え回路317が行う。ソース線Vssの電圧はソース線駆動電圧切り換え回路318で切り換える。フラッシュメモリ全体の制御は制御回路319が行う。
《システムLSI救済ヒューズ》
図14には本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるシステムLSIのチップ平面図が概略的に示されている。同図に示されるシステムLSI320は、特に制限されないが、半導体基板の周縁に多数のボンディングパッド等の外部接続電極321が配置され、その内側に外部入出力回路(3.3VI/F)322、アナログ入出力回路(アナログI/O)323が設けられている。外部入出力回路322及びアナログ入出力回路323は3.3Vのような相対的にレベルの高い外部電源を動作電源とする。レベルシフタ324は前記外部電源を1.8Vのような内部電源電圧に降圧する。レベルシフタ324の内側には、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)325、中央処理装置(CPU)326、キャッシュメモリ(CACH)327、ロジック回路(LOG)328、フェーズ・ロックド・ループ回路(PLL)329、アナログ・ディジタル変換回路(ADC)330、及びディジタル・アナログ変換回路(DAC)331、ビルト・イン・セルフ・テスト回路(BIST)332を有する。333で示されるものは夫々電気的に消去及び書き込みが可能な不揮発性メモリFUSE、例えば、フラッシュメモリである。前記DRAM325、CPU326、LOG328、CACH327、BIST332はレベルシフタ324から供給される1.8Vのような内部電源電圧を動作電源として動作される。但し、DRAM325は内部電源電圧を昇圧してワード線選択レベルを形成し、ワードドライバなどの動作電源に用いる。フラッシュメモリ(FUSE)333はデータ読み出し動作では内部電源電圧を用いて動作するが、消去・書き込み動作には高電圧を要し、当該高電圧は、内部昇圧回路によって形成してもよいし、また、システムLSI320の後述するEPROMライタモードのような所定の動作モードにおいて所定の外部接続電極を介して外部から供給されるようにしてもよい。
前記フラッシュメモリ(FUSE)333はDRAM325の救済情報(欠陥メモリセルを冗長メモリセルに置き換える為の制御情報)の格納に利用され、フラッシュメモリ(FUSE)333はキャッシュメモリ327の救済情報の格納に利用され、特に制限されないが、ヒューズによる救済用プログラム回路に代えて搭載されている。前記フラッシュメモリ333は入力に対して出力の論理機能をその記憶情報が決定するプログラマブルロジック回路を構成する。例えばフラッシュメモリ(FUSE)333は、アドレス信号の複数ビットに対して所定の論理演算を行って得られる結果を予めデータとして保持することにより、アドレス入力信号の論理値の組み合わせに応じた所定の論理演算結果を出力するロジック回路として機能される。
前記システムLSI320は、特に制限されないが、単層ポリシリコンゲートプロセスによって単結晶シリコンのような1個の半導体基板上に形成された相補型のMISトランジスタ(絶縁ゲート電界効果トランジスタ)を有し、MISトランジスタのゲート酸化膜厚は2種類に分類される。
外部入出力回路322、アナログ入出力回路323、DRAM325、フラッシュメモリ333、ADC330、及びDAC331は、特に制限されないが、0.2μmプロセス技術を用いた場合、ゲート長0.4μmでゲート酸化膜厚8nmのMISトランジスタを有する。これは、ゲート酸化膜で構成されるトンネル酸化膜に比較的厚い膜厚を設定することがフラッシュメモリの情報保持性能を良好にする上で望ましく、その他にMISトランジスタの動作電圧に対してある程度の耐圧(ゲート酸化膜の破壊に対する耐圧)を確保する必要があるからである。したがって、前記フラッシュメモリの不揮発性記憶素子を構成するMISトランジスタのゲート絶縁膜や、前記外部インタフェース回路に含まれるMISトランジスタのゲート絶縁膜等は、プロセスばらつきによる許容誤差範囲内で等しい膜厚を有する事になる。前記ゲート絶縁膜厚のプロセスばらつきによる許容範囲は特に制限されないが、0.25μm〜0.2μmの最少加工寸法のプロセスでは、8.0nmの目標膜厚に対して±0.5nm程度であり、0.18μm〜0.15μmの最少加工寸法のプロセスでは、6.5nmの目標膜厚に対して±0.3nm程度である。
これに対して、降圧された比較的低い内部電圧を動作電源とする回路、即ち、ロジック回路328、キャッシュメモリ327、CPU326は、ゲート長0. 2μmでゲート酸化膜厚4nmのMISトランジスタで構成される。レベルシフト回路は、特に制限されないが、双方のゲート酸化膜厚のMISトランジスタを有している。
上記夫々ゲート酸化膜厚の異なるMISトランジスタのゲート電極は同一膜厚のポリシリコン層によって構成されている。ここでポリシリコン層の同一膜厚とは、プロセスばらつきによる許容範囲内で等しい膜厚であることを意味し、ゲート膜厚のプロセスばらつきによる許容範囲は特に制限されないが、30nm〜200nmの目標膜厚で±10%程度ある。
上述のゲート酸化膜は膜厚の等しいもの同士で同じフォトマスクを用いて生成し、また、上述のポリシリコンゲートは膜厚の等しいもの同士で同じフォトマスクを用いて生成することができる。このように、単層ゲート構造の不揮発性記憶素子におけるゲート酸化膜厚を、他の回路のMISトランジスタのゲート酸化膜厚と共通化することにより、システムLSIの製造プロセスを複雑化しないことを優先させて、フラッシュメモリの不揮発性記憶素子にある程度長い情報保持性能を持たせることができる。
図15には本発明のシステムLSIのテスティングフロー図が示されている。ウエハ完成(S1)後、まずロジックテスタを用いたロジック回路のテストを行い(S2)、これにパスしたチップはメモリテスト(S3)が実施される。メモリテストはチップ上に搭載したビルト・イン・セルフ・テスト(BIST)回路332による自己診断により行われ、得られた欠陥情報は前記フラッシュメモリ(FUSE)333の書込みデータとして記憶され、その記憶情報が決定するプログラマブルロジック回路を構成して欠陥救済が完了する。次に、メモリ救済が完了したチップは所定のパッケージ内に組み立てが行われ(S4)、温度と電源電圧が加速された動作試験(バーンインテスト)が実施される(S5)。このバーンインテストにおいて、例えばDRAM325のメモリセルにリフレッシュ不良等が発生した場合、不良ビットを冗長ビットへ置換する2回目の救済を実施し、救済情報はフラッシュメモリ(FUSE)333へ書き込まれる。この後、ロジック回路の選別テストが行われて(S6)、動作速度等のグレード分けを行った後、出荷される。
《DRAMハイブリッド救済ヒューズ》
図16には本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例である1GビットDRAM340のチップ平面図が概略的に示されている。メモリアレー341〜344は4バンク構成であり、ボンディングパッド345はセンター配置されている。Yデコーダ及びメインアンプは351〜354で示されるようにメモリアレイ毎に設けられる。ワードドライバ355A、Xデコーダ356A、ワードドライバ357Aはメモリりアレイ341,342に共有され、ワードドライバ355B、Xデコーダ356B、ワードドライバ357Bはメモリアレイ343,344に共有される。
救済ヒューズは、346,347で示される2000本のレーザーヒューズが2セットと、348で示される100ビットのフラッシュメモリからなる電気ヒューズがチップの中央部に配置されている。レーザヒューズ346,347と電気ヒューズ348との関係を回路回路接続的に示すと、例えば、図52のFlashヒューズとレーザ溶断ヒューズとの関係になる。
図17には前記DRAM340のテスティングフロー図が示されている。ウエハ完成(S1)後、まずメモリテスタを用いたメモリテストを行い(S2)、判明した欠陥ビットは冗長ビット、あるいは冗長マットとの置換のためレーザーヒューズ救済が実施される(S3)。次に、所定のパッケージ内に組み立てが行われ(S4)、温度と電源電圧が加速された動作試験であるバーンインテスト(S5)と、選別テスト(S6)が実施される。このバーンインテスト(S5)において、DRAM340のメモリセルにリフレッシュ不良等の不良が発生した場合、不良ビットを冗長ビットへ置換する2回目の電気ヒューズによる救済として、救済情報をフラッシュメモリから成る電気ヒューズ348に書き込む。この電気ヒューズ救済の後、被救済アドレスのメモリテストが実施され(S7)、この後で出荷される。
《フラッシュメモリ》
図18から図28には、本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの断面構造図が各製造工程毎に示されている。これらの図面においては、簡潔性を確保するため、当該図において直接説明しない部分は省略している場合がある。
先ず、図18に示されるように、p型半導体基板21上に深さ300nmの溝型素子分離領域24が形成され、次いで、フラッシュメモリ(フラッシュ部)のコントロールゲートとなり且つp型チャンネルMISトランジスタ(PMOS−Tr)が形成されるべきn型半導体領域22と、n型チャンネルMISトランジスタ(NMOS−Tr)が形成されるべきp型半導体領域23が形成され、厚さ7nmのゲート酸化膜26が成長され、その後、フラッシュメモリの読み出しMISトランジスタ部のみに初期閾値電圧を調整するためのn型不純物層25が導入される。
次に、図19に示されるように、周辺回路トランジスタのゲート電極、及びフラッシュメモリのフローティングゲートとなる厚さ200nmのポリシリコン膜27を堆積し、厚さ80nmのシリコン窒化膜からなるサイドスペーサ30を形成する。その後、フラッシュメモリセルのコントロールゲートとなるn型半導体領域22の表面領域、及びn型チャンネルMISトランジスタNMOS−Trのソース・ドレイン領域となるn型拡散層31、p型チャンネルMISトランジスタPMOS−Trのソース・ドレイン領域となるp型拡散層32を導入し、前記ポリシリコン膜27と前記n型拡散層31及びp型拡散層32の表面領域に選択的に厚さ20nmのコバルトシリサイド膜29を形成する。
続いて、図20に示すように、コンタクト・ホール形成のためのエッチング・ストップ膜となるSiN膜33a(窒化珪素膜またはシリコン・ナイトライド膜)を形成する(本CVDプロセスの詳細はセクション2説明する)。
更に図21に示すように、SiN膜33aの上にCVDにより、下層のオゾンTEOS膜および上層のPSG膜からなる酸化シリコン膜33b(SiN膜33aおよび酸化シリコン膜33bでプリ・メタル絶縁膜または第1層間絶縁膜33を構成する)を形成する。ここで、必要によりCMP等により、酸化シリコン膜33bを平坦化する。
次に図22に示すように、酸化シリコン膜33b上にフォトレジスト膜81を塗布する。図23に示すように、フォトレジスト膜81をフォトリソグラフィーによりパターニング処理して、複数の開口82a、82b、82c、82d、82eを形成する。
次に図24に示すように、このフォトレジスト膜81をマスクとし、SiN膜33aをエッチング・ストップ膜として(いわゆるSACエッチング)、ドライエッチングにより、複数の開口82a、82b、82c、82d、82eに対応する複数の貫通孔(コンタクト・ホール)83a、83b、83c、83d、83e(図26)を酸化シリコン膜33bを形成する。エッチングのガス雰囲気は、たとえば、C/O/Arで、その流量比は、たとえば、2/2/96である。パーフルオロ・カーボン・ガスとしては、他にCF、C、C、C等またはこれらの混合ガスが好適である。
次に図25に示すように、孔底のエッチング・ストップ膜である、SiN膜33aをドライエッチングにより、除去する。エッチングのガス雰囲気は、たとえば、CHF/Ar/Oで、その流量は、たとえば、10/100/20(sccm)である。フッ素含有エッチング・ガスとしては、他に、CF、CH、NF等またはこれらの混合ガスが好適である。
ここで、不要なレジストパターン81をアッシングで除去してコンタクト・ホール83a、83b、83c、83d、83eが完成する。
さらに、図27に例示されるように、第1金属配線層34が堆積され、そこに所定のパターンが形成される。更に、第2層間絶縁膜35の堆積と第1スルーホールの開口、第2金属配線層36の堆積とパターン形成が行われる。
最後に、図28に示されるように、第3層間絶縁膜37の堆積と第2スルーホールの開口が行われ、第3金属配線層38の堆積とパターン形成が行われる。そして、最終パッシペーション膜の堆積とボンディングパッド上の開口工程を経てフラッシュメモリの製造工程が完了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、単層ポリシリコンゲートプロセスのような単層ゲートプロセスを用いても、前記データ保持性能に優れた不揮発性メモリをDRAMなどを一緒に混載したシステムLSIのような半導体集積回路を得ることができる。更に、従来の標準CMOSの製造プロセスのような製造プロセスに何らの工程追加を行うことなしに、高信頼度の不揮発性メモリを形成することができることから、同一半導体基板上に不揮発性メモリとロジックLSI、あるいは不揮発性メモリとDRAMとを混載するLSIへの適用も容易である。したがって、製造コストを増加することなくフラッシュメモリ混載のシステムLSIを提供することができる。
2.本実施の形態におけるプラズマCVDプロセスおよび使用する装置の説明(主に図31から33)
図20で説明したSAC(Self−Align Contact)エッチング・ストップ用の窒化珪素膜33aのプラズマCVDプロセスの詳細を説明する。
図31は本実施の形態におけるプラズマ窒化珪素膜CVDプロセスに使用するプラズマCVD装置101の模式側断面図である。同図において、成膜室102内には下部電極103(ウエハ・ステージでもある)が設けられており、この上には成膜時にはウエハ109が置かれている。下部電極103内にはウエハ109を所望の温度に加熱するためのヒータ126が内蔵されている。下部電極103は電気的に接地されている。下部電極103は支柱129で保持され、駆動機構125により上下して、電極間隔を調整可能となっている。被処理ウエハ109はウエハ・ゲート118を開放して、ウエハ・ゲート開口119を通して、成膜室102に導入または排出される。
成膜室102の上方には上部電極104(ガス導入のシャワーヘッドを兼ねている)が設けられており、RFソース108からマッチング回路110を介して高周波電力(13.56MHzおよび400kHz)が供給されるようになっている。成膜用のガスは成膜ガス導入部105から成膜ガス制御バルブ106およびガス導入配管114を介して、成膜室102に導入される。クリーニングガスがリモート・プラズマ生成室113で励起された後、クリーニング・ガス制御バルブ115およびガス導入配管114を介して、成膜室102に導入される。
成膜室102の気圧は圧力計128aにより、測定される。成膜ガスまたはクリーニングガスはガス排気口120からコンダクタンス制御バルブ121を介し、排気系に連結された排気配管117を通して、外部へ排出される。
図32はウエハ・ステージ103の詳細構造を説明するための上面図(同図a)および側断面図(同図b)である。同図に示すように、ウエハ・ステージ103の本体部分はアルミニウム合金で形成されており、その表面が陽極酸化により表面処理され、表面部141は酸化アルミニウム膜となっている。
図33はこのプラズマCVDプロセスの全体の流れを示すブロック・フロー図である。同図に示すように、まず、成膜室102にウエハ109が導入される(ウエハ導入工程201)。ウエハ109が下部電極103上に置かれた状態で、CVD処理が実行される(CVD処理工程202)。成膜が完了すると、ウエハ109は排出される(ウエハ排出工程203)。その後、先の成膜ステップにおいて、成膜室102に付着した付着膜を除去するためのクリーニングが、リモート・プラズマ・クリーニング法により実行される(204)。これに引き続き、後続のウエハ109に対して、同様の成膜をするためにウエハ導入工程201にもどり、このループを繰り返すことになる。
3.プラズマ窒化珪素膜CVDプロセス条件の詳細説明(主に図20、および図31から33)
セクション2の図20において説明した低水素濃度プラズマ窒化珪素膜CVDプロセスの具体的処理条件の一例を示すと以下のごとくである。すなわち、
反応炉:日本ASM社製300φウエハ用平行平板型枚葉プラズマ炉(ラピッド・ファイア)、
ガス流量:SiH/N=25sccm/9000sccm(NH=0sccm)、
下部電極加熱温度:摂氏400度(摂氏390から600度)、
圧力:400Pa、
高周波:13.56MHz,850W、
電極間隔:14mm、
膜厚:30nm(成膜時間20秒)
等である。
ここでは、印加する高周波電力として、2周波数ではなく、単一周波数としたので、成膜条件の安定性が高く、異常放電等を低減することができる。
4.プラズマ窒化珪素膜CVDステップ後のクリーニング条件の詳細説明(主に図31および33)
セクション2の図33において説明した低水素濃度プラズマ窒化珪素膜CVDプロセスの繰り返しにおけるリモート・プラズマ・クリーニング処理の具体的処理条件の一例を示すと以下のごとくである。すなわち、
ガス流量:NF3/Ar=1000sccm/2000sccm、
高周波:400KHz,2500W
等である。
5.下部電極アルマイト処理の詳細説明(主に図32)
セクション2の図32において説明した低水素濃度プラズマ窒化珪素膜CVDプロセスに使用するプラズマ炉の下部電極は、アルミニウム合金製の電極本体103の上面部分141が陽極酸化処理され、14から25nm程度の厚さ(プロセスの安定性等から望ましい範囲)のアルマイト層となっている。ただし、アルマイト層の厚さは10から60nmの範囲が可能である。
これによって、下部電極103が一体構成となるため、下部電極103のウエハ設置部分141が別体である場合と比較して、下部電極本体と上面部分間での異常放電等の発生が抑制されるメリットがある。
6.本実施の形態における成膜プロセスとフラッシュ・メモリ部(ヒューズ部)の特性との関係の説明
本実施の形態の対象とする半導体集積回路装置は、主にシステムLSIにフラッシュメモリ部(フラッシュメモリをヒューズとして使用した部分を含む)を搭載する際に、システムLSIとの適合性を確保するために、通常の2層ポリシリコン・ゲートプロセスではなく、単層ポリシリコン・ゲートプロセスを採用したものである。
また、本実施の形態ではSAC窒化珪素膜として、通常の熱CVD膜ではなく、プラズマCVD膜を採用している。これは、サーマル・バジェットを改善するためである。しかし、通常のプラズマCVD膜は水素を多量に含むため、トランジスタ特性の劣化が起こりやすい。従って、水素フリーのガス・ケミストリを採用している。しかし、そのようにするとプロセスの安定性を確保することが、困難となることがあり、形成した膜の質が異常放電等の影響により局部的にリークしやすいものとなることがある。このような膜の劣化は、フラッシュ・メモリ部のフローティング・ゲートからの電荷のリークの元になり、リテンション不良を引き起こす。
このため、本実施の形態では一般に行われている複数周波数の高周波電力の印加を止め、単一周波数とすることで、プロセスの安定性を確保した。また、構造の面から異常放電を防止するために、一体型の下部電極を使用することも有効である。この際、アルマイト層の厚さは、プロセスの安定性を考慮すると、14から25nm程度が望ましい。しかし、10から60nmの範囲でもその他の条件を調整すれば有効である。
7.サマリ
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前記不揮発性記憶素子は救済回路における救済情報の格納などの他に、プログラマブルロジックを構成するための不揮発性記憶素子等に広く適用することが可能である。
この例のバックエンド・プロセスについては、メモリ系のデバイスで常用されるアルミニウム配線の場合について、説明したが、銅その他のダマシン配線を使用した製品にも適用できることは言うまでもない。
本発明に係る製造方法よる半導体集積回路が有する情報記憶セルとしてのメモリセルの一例を示す等価回路図である。 図1の読み出しMISトランジスタの電圧電流特性図である。 図1の回路構成を実現するためのデバイス構造を示す断面図である。 図3におけるA−A断面図である。 図3におけるB−B'断面図である。 図3の平面レイアウト図である。 図1の回路における書込み、消去、読み出し動作時の各端子への印加電圧の状態を例示する説明図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路が有する情報記憶セルとしてのメモリセルの第2の例を示す等価回路図である。 図8のメモリセルの平面レイアウト図である。 図8のメモリセルに対する書込み、消去、読み出し動作時の各端子への印加電圧の状態を例示する説明図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるDRAMのマット選択救済回路図を示す回路図である。 従来のレーザー溶断ヒューズを用いた場合のマット選択救済回路を示す回路図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの回路ブロックを概略的に示すブロック図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるシステムLSIのチップ平面図である。 本発明のシステムLSIのテスティングフローを示すフローチャートである。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例である1GビットDRAMを示すチップ平面図である。 図16のDRAMのテスティングフローを示すフローチャートである。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの製造工程(ゲート酸化膜形成工程等)を示す断面構造図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの製造工程(ゲート電極形成工程等)を示す断面構造図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの製造工程(SACシリコン・ナイトライド形成工程等)を示す断面構造図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの製造工程(プリ・メタル絶縁膜形成工程等)を示す断面構造図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの製造工程(コンタクト・ホール・パターニング用フォトレジスト塗布肯定など)を示す断面構造図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの製造工程(コンタクト・ホール・パターニング用フォトレジスト・パターニング工程等)を示す断面構造図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの製造工程(コンタクト・ホール・エッチング工程等)を示す断面構造図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの製造工程(SACシリコン・ナイトライド・エッチング工程等)を示す断面構造図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの製造工程(フォトレジスト除去工程等)を示す断面構造図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの製造工程(プリ・メタル絶縁膜形成工程等)を示す断面構造図である。 本発明に係る製造方法よる半導体集積回路の一例であるフラッシュメモリの製造工程(多層配線形成工程等)を示す断面構造図である。 本実施の形態の説明のための数式の一覧図表である。 図1の不揮発性記憶素子の詳細を示す回路図である。 本実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法の要部プロセスであるプラズマCVD工程に使用する装置の構成を示す模式側断面図である。 本実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法の要部プロセスであるプラズマCVD工程に使用する装置のウエハ・ステージ(下部電極)の構造を示す模式側断面図である。 本実施の形態の半導体集積回路装置の製造方法の要部プロセスであるプラズマCVD工程の流れを示すブロックフロー図である。
符号の説明
33a 窒化シリコン膜
33b 酸化シリコン膜
81 フォト・レジスト膜
82a、82b、82c、82d、82e フォト・レジスト膜の開口
83a、83b、83c、83d、83e 貫通孔
101 CVD装置
102 反応室
109 ウエハ

Claims (20)

  1. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)ウエハをプラズマCVD装置の反応室に導入する工程;
    (b)前記反応室に導入された前記ウエハの第1の主面上に、プラズマCVD法により窒化シリコン膜を形成する工程;
    (c)前記窒化シリコン膜上に、酸化シリコン膜を形成する工程;
    (d)前記酸化シリコン膜上に、複数の開口を有するエッチングマスク層を形成する工程;
    (e)前記エッチングマスク層が存在する状態で、前記窒化シリコン膜をエッチング・ストッパーとして、ドライエッチングにより、前記酸化シリコン膜に前記複数の開口に対応する複数の貫通孔を形成する工程;
    (f)前記複数の貫通孔の底の前記窒化シリコン膜を除去する工程、
    ここで、工程(b)において、前記プラズマCVD装置のプラズマ放電の励起電力は単一の周波数の高周波電力である。
  2. 前記1項の半導体集積回路装置の製造方法において、工程(b)において、前記反応室に供給される反応ガスは、アンモニアを含まない。
  3. 前記2項の半導体集積回路装置の製造方法において、工程(a)はゲート電極のパターニングの後に行われる。
  4. 前記3項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記反応ガスはモノシラン・ガスと窒素ガスを含む。
  5. 前記4項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記プラズマCVD装置は平行平板型である。
  6. 前記5項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記半導体集積回路装置は電気的に書き込まれたまたは電気的に書き込み可能な不揮発性メモリ部を有する。
  7. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)ウエハをプラズマCVD装置の反応室に導入する工程;
    (b)前記反応室に導入された前記ウエハの第1の主面上に、プラズマCVD法により窒化シリコン膜を形成する工程;
    (c)前記窒化シリコン膜上に、酸化シリコン膜を形成する工程;
    (d)前記酸化シリコン膜上に、複数の開口を有するエッチングマスク層を形成する工程;
    (e)前記エッチングマスク層が存在する状態で、前記窒化シリコン膜をエッチング・ストッパーとして、ドライエッチングにより、前記酸化シリコン膜に前記複数の開口に対応する複数の貫通孔を形成する工程;
    (f)前記複数の貫通孔の底の前記窒化シリコン膜を除去する工程、
    ここで、工程(b)において、前記プラズマCVD装置のプラズマ放電の励起電力は単一の周波数の高周波電力であり、前記反応室は以下を有する:
    (i)一部にヒータ部を含み、主要部がアルミニウムを主要な成分とする下部電極;
    (ii)前記下部電極の上部に、陽極酸化により一体に形成されたウエハ・サセプタ部。
  8. 前記7項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記ウエハ・サセプタ部の厚さは20ミクロン以上である。
  9. 前記7項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記ウエハ・サセプタ部の厚さは20ミクロン以上、70ミクロン未満である。
  10. 前記7項の半導体集積回路装置の製造方法において、工程(b)において、前記反応室に供給される反応ガスは、アンモニアを含まない。
  11. 前記10項の半導体集積回路装置の製造方法において、工程(a)はゲート電極のパターニングの後に行われる。
  12. 前記11項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記反応ガスはモノシラン・ガスと窒素ガスを含む。
  13. 前記12項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記プラズマCVD装置は平行平板型である。
  14. 前記13項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記半導体集積回路装置は電気的に書き込まれたまたは電気的に書き込み可能な不揮発性メモリ部を有する。
  15. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)ウエハをプラズマCVD装置の反応室に導入する工程;
    (b)前記反応室に導入された前記ウエハの第1の主面上に、プラズマCVD法により第1部材膜を形成する工程、
    ここで、工程(b)において、前記プラズマCVD装置のプラズマ放電の励起電力は単一の周波数の高周波電力である。
  16. 前記15項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記反応室は以下を有する:
    (i)一部にヒータ部を含み、主要部がアルミニウムを主要な成分とする下部電極;
    (ii)前記下部電極の上部に、陽極酸化により一体に形成されたウエハ・サセプタ部。
  17. 前記16項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記ウエハ・サセプタ部の厚さは20ミクロン以上である。
  18. 前記16項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記ウエハ・サセプタ部の厚さは20ミクロン以上、70ミクロン未満である。
  19. 前記16項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記プラズマCVD装置は平行平板型である。
  20. 前記15項の半導体集積回路装置の製造方法において、前記半導体集積回路装置は電気的に書き込まれたまたは電気的に書き込み可能な不揮発性メモリ部を有する。
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