JP2003345874A - 配車管理システム、移動車両、管理局コンピュータ、及び配車管理方法 - Google Patents

配車管理システム、移動車両、管理局コンピュータ、及び配車管理方法

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JP2003345874A
JP2003345874A JP2002153462A JP2002153462A JP2003345874A JP 2003345874 A JP2003345874 A JP 2003345874A JP 2002153462 A JP2002153462 A JP 2002153462A JP 2002153462 A JP2002153462 A JP 2002153462A JP 2003345874 A JP2003345874 A JP 2003345874A
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seating
vehicle allocation
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JP2002153462A
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English (en)
Inventor
Takahiro Ishii
崇裕 石井
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
Hitoshi Hasegawa
仁 長谷川
Kazuyuki Motoki
和行 元木
Noriyuki Karasawa
範之 唐沢
Wataru Tanaka
田中  渉
Masanori Oyama
昌紀 大山
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集計した運行に関するデータを分析し、顧客
の要求の傾向に合った配車計画を立てることができる配
車管理システム、移動車両、管理局コンピュータ及び配
車管理方法を提供する。 【解決手段】 移動車両1は、車両位置のデータを受信
するGPS受信アンテナ4、運行に関するデータを生成
する車両ECU2、GPS受信アンテナ4の車両位置の
データ受信時、車両ECU2の運行に関するデータの生
成時及び自車送信アンテナ3の運行に関するデータの送
信時のタイミングを制御するスイッチ装置5とを備え
る。管理局コンピュータ9は、運行に関するデータを受
信する管理局受信アンテナ6、運行に関するデータを記
憶する記憶装置7、運行に関するデータに基づき運行傾
向を分析する分析装置8を備える。分析装置8は、分析
結果に基づいて配車決定の補助を行う配車決定補助モジ
ュール8cを備え、配車管理及び配車決定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、収集した運行に
関するデータを基に配車地域、配車数等を決定する配車
管理システム、移動車両、管理局コンピュータ及び配車
管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タクシー等の営業車において、客
の乗降車の際の位置、時刻及び天候等の運行に関するデ
ータは運転手の無線報告に頼っていた。又、近年、営業
車に取付けたGPS衛星電波を用いた測位情報検索装置
(GPS装置)にて、無線報告では不十分であった部分
を補い、タクシー営業所等の管理局が有するコンピュー
タ(管理局コンピュータ)にて運行に関するデータを管
理していた。このような、営業車の現在位置を、管理局
コンピュータがGPS等を用いて把握し、客からの運送
オーダを受けると、客が指定した乗車地の近くを走行中
の客待ち営業車(以下、「空車」と記載)を検索し、こ
の空車に運送オーダを報知する配車管理システムは知ら
れている(特開2001−101586号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような配車管理システムの目的は、客からの運送オーダ
に対して如何に迅速、正確に、客が指定した乗車地へ到
着し、配車サービスを提供するかという点にのみ集中し
ている。つまり、街中等で早急に運送サービスを受けた
いと空車タクシーを捜している客や、その客を見つける
べく走行中、待機中のタクシー側の要求に合致していな
かった。タクシーが客側の要求に応える為には、客が現
在の時期、時間、天候において、何所でタクシーのサー
ビスを欲しているか、又、客は何名で、何所へ向かおう
としているのかをタクシー側が察知せねばならない。
又、タクシー側は、客の要求に合わせたタイプの営業車
を、然るべき時期、時間、位置に何台配車するという配
車計画を立てなければならない。その際、当然その配車
計画は実質的な統計、データに基づいた信頼性の高いも
のでなくてはいけない。
【0004】しかし、従来、上記に述べたような配車計
画や、配車計画の基となるデータの収集及び分析につい
て重点をおいたシステム及び方法は実在しなかった。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みて為されたも
ので、客が出発地にて乗車し、目的地にて降車する際の
乗降情報を記憶し、蓄積した乗降情報に基づいて客の要
求の傾向を分析し、分析結果に沿った配車種類、配車位
置、配車数を決定する補助を行うことを特徴とする配車
管理システム、移動車両、管理局コンピュータ及び配車
管理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の第1の特徴は、(イ)車両位置のデータを
受信するGPS受信アンテナ、車両位置のデータを含む
運行に関するデータを生成する車両ECU、運行に関す
るデータを送信する自車送信アンテナ、GPS受信アン
テナの車両位置のデータ受信時、車両ECUの運行に関
するデータの生成時及び自車発信アンテナの運行に関す
るデータの送信時のタイミングを制御するスイッチ装置
とを備える移動車両と、(ロ)自車送信アンテナより送
信された運行に関するデータを受信する管理局受信アン
テナ、運行に関するデータを記憶する記憶装置、記憶装
置に蓄積した運行に関するデータに基づいて運行の傾向
を分析する分析装置とを備える管理局コンピュータとを
含む配車管理システムであることを要旨とする。
【0007】又、本発明の第1の特徴は、(ハ)運行に
関するデータは、客の乗車時の車両位置、乗車時間、天
候、客の体格及び客数に関する乗車データと、(ニ)客
の降車時の車両位置、降車時間、走行距離、客の体格及
び客数に関する降車データを含み、又、(ホ)記憶装置
は、運行に関するデータを蓄積する運行ファイルと、運
行ファイルを季節別、月別、曜日別、天気別を含むデー
タ別項目に分類して記憶する項目別ファイルを備え、更
に、(ヘ)分析装置は、運行の傾向の分析結果に基づい
て、配車の決定の補助を行う配車決定補助モジュールを
有することを含んでいても良い。
【0008】「移動車両」とは、タクシー等の営業車で
あり、「管理局コンピュータ」とは、タクシー等の営業
車の運行状況を管理するタクシー営業所等が有する配車
管理の為の中央コンピュータを指す。「車両ECU(エ
レクトロニックコントロールユニット)」とは、車速セ
ンサ、車速パルス発生機等から車両情報の取り出しを行
うコンピュータである。「スイッチ装置」とは、感圧セ
ンサ、誘導体センサ、荷重測定センサ等の着座センサを
指す。着座センサは乗員の有無数等を判断する。又、乗
員の不存在から存在への変化が確認できた時に、運行サ
ービス開始と判断して乗員の数及びGPS衛星が送信す
る1.57542GHzの電波を受信して走行開始位置
情報等を検出するよう制御する。又、乗員の存在から不
存在への変化が確認できた時に、運行サービス終了と判
断して代走運賃及び走行終了位置情報等を検出するよう
制御する。更に、管理局コンピュータに向けて検出され
たこれらの情報のデータを送受信するよう制御する。
「分析装置」とは、管理局コンピュータに集計された運
行に関するデータを、季節別、月別、天気別等のファイ
ルに集計し、どの地域がどういった時間帯に、何人の客
を見込めるかの分析を行うプログラムを備えたコンピュ
ータである。分析装置は管理局コンピュータ内に存在し
ても、管理局コンピュータに接続されて独立して存在し
ても良いものとする。又、「配車決定補助モジュール」
とは、上記分析装置の結果を、過去の分析結果と照合し
て、今後の配車地域における最適な配車数等を決定する
プログラムである。
【0009】又、本発明の第2の特徴は(イ)スイッチ
装置が、対向配置された一対の可撓性シートの対向面に
接点部を構成する導電パターンがそれぞれ形成され、可
撓性シートが所定の間隔を空けて対向するように一対の
可撓性シートの間に接点部の位置に開口部を備える絶縁
スペーサを介挿して重合してなるメンブレンスイッチか
らなり、複数の客席への客の着座をそれぞれ検出する複
数の着座センサと、(ロ)着座センサからの検出出力を
収集して分析し、着座部の着座状況を判別する空席判別
装置と、(ハ)空席判別装置で判別された着座状況に基
づき着座状況に関する情報を統括的に管理する情報管理
装置とを有する配車管理システムであることを要旨とす
る。又、本発明の第2の特徴は、(ニ)着座センサは、
対向配置された一対の可撓性シートの対向面に接点部を
構成する導電パターンがそれぞれ形成されると共に、導
電パターンの少なくとも一方が接点部に加えられる荷重
が増加するにつれて抵抗値が低下する感圧層により覆わ
れ、可撓性シートが所定の間隔を空けて対向するように
一対の可撓性シートの間に接点部の位置に開口部を備え
る絶縁スペーサを介挿して重合してなる感圧スイッチを
含むものであること、又、(ホ)空席判別装置は、着座
センサからの検出出力が所定時間継続して確認できるか
否かで着座状況を判別すること、(ト)情報管理装置
は、着座状況に関する情報を客席にそれぞれ設置された
番号毎に関連付けて管理するものであること、又、
(チ)空席判別装置は、着座センサからの検出出力に基
づき複数の客席に加わる荷重の荷重分布パターンをそれ
ぞれ演算により割り出し、客席に着座した客の体格を検
出する体格検知モジュールを更に備えること、又、
(リ)体格検知モジュールは、着座センサからの検出出
力が予め設定された複数の閾値を上回る、又は下回るこ
とにより着座の有無、着座位置及び着座対象の少なくと
も1つを検出することを含んでいても良い。
【0010】「空席判別装置」は、着座センサからの検
出出力が所定時間継続して確認できるか否かで着座状況
を判別する装置である。着座状況とは、例えば、客が着
座している状態の他、体勢を変えた等の一時的な空席状
態をも含む。「体格検知モジュール」は、予め記憶され
た荷重分布パターンと、客の荷重分布パターンを比較照
合することにより、着座したのが荷物か人か、又、客の
体格(大人か子供か等)を識別するプログラムである。
【0011】次に本発明の第3の特徴は、運行サービス
を行う移動車両と該移動車両の管理を行うコンピュータ
とからなるシステムにおいて、管理局コンピュータが、
(イ)移動車両の車両位置を、移動車両に検出させ、車
両位置のデータを含む運行に関するデータを移動車両に
搭載された車両ECUに生成させ、運行に関するデータ
を、移動車両から送信させ、運行に関するデータを受信
するステップと、(ロ)車両位置のデータ受信時、運行
に関するデータの生成時及び運行に関するデータの送信
時のタイミングを移動車両に搭載されたスイッチ装置に
制御させるステップと、(ハ)管理局コンピュータのC
PUに接続された記憶装置に運行に関するデータを記憶
させるステップと、(ニ)記憶装置に蓄積した運行に関
するデータに基づいて運行の傾向をCPUの分析装置に
分析させるステップとを有する配車管理方法であること
を要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態に係る
配車管理システムについて図面を参照して説明する。配
車管理システムとは、賃走等の運行サービスを行う営
業車(移動車両1)に、運行に関するデータを収集する
ための装置を搭載させ、該装置より運行に関するデータ
を収集し、収集した運行に関するデータは営業所等の
管理局コンピュータ9の記憶装置内に一括して記憶さ
せ、又、管理局コンピュータ9は蓄積された記憶装置
内の運行に関するデータを分析することで客の要求の傾
向を察知し、分析結果を次の配車計画に反映させる等
の処理を行うシステムである。尚、以下の説明において
は、配車管理システムにて収集したデータを基に分析を
行い、配車計画を立てることを前提に説明がされている
が、この配車管理システムは管理局コンピュータ9がリ
アルタイムで移動車両1に運送オーダ等を与えることに
も活用できることは勿論である。
【0013】以下の図面の記載において、同一又は類似
の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、
図面は模式的なものであり、具体的な寸法は以下の説明
を参酌して判断すべきものであることに留意すべきであ
る。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比
率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0014】(移動車両)本発明に係る配車管理システ
ムにおいて、運行サービスを行う移動車両1は、図1に
示すように、移動車両1の車両位置のデータを受信する
GPS受信アンテナ4、移動車両1の車両位置データを
含む運行に関するデータを生成する車両ECU2、運行
に関するデータを管理局コンピュータ9へ送信する自車
送信アンテナ3、GPS受信アンテナ4の車両位置のデ
ータ受信時、車両ECU2の運行に関するデータの生成
時及び自車送信アンテナ3の運行に関するデータの送信
時のタイミングを制御するスイッチ装置5とを備えてい
る。
【0015】移動車両1とは、車両ECU2、無線装置
等を搭載したハイヤー、タクシー等の営業車である。移
動車両1は、賃走の際の運行に関するデータを、無線通
信回線を介して管理局コンピュータ9へ送信する。
【0016】車両ECU2は車両位置等の運行に関する
データを運行に関するデータとして生成するコンピュー
タである。又、車両ECU2は、移動車両1に搭載され
た各装置の統合的な制御を行う。車両ECU2は、例え
ば車内のセンターコンソール奥、助手席足元、グローブ
ボックス奥、トランク奥等に搭載される。又、車両EC
U2は、図2に示すように、GPS情報処理ECU2
a、日時部2d、天候探知部2e、車両表示部2c、車
両記憶部2b及び無線発信機3aに接続されている。
【0017】GPS情報処理ECU2aは、データメモ
リ、データバッファ用メモリ、入出力インターフェース
を備えたコンピュータシステムであり、衛星から受信す
る情報に基づいて、自車位置情報(緯度、経度、高度)
を生成し、自車の位置、進行方向等を算出する。又、G
PS情報処理ECU2aは、GPS受信機4a及び検索
エンジン2fの制御を行う。GPS受信機4aは、GP
S衛星より移動車両1の位置を特定する為の電気信号
を、GPS受信アンテナ4を介して受信する。GPS受
信機4aは、受信した電気信号を衛星の軌道を示す関
数、時刻等の情報へと復調し、GPS情報処理ECU2
aに送信する。検索エンジン2fは、GPS情報処理E
CU2aより受信した自車位置情報に従い、特定地域の
地図をデータとして保持地図ファイル2gよりその地図
を読み出し、地図上の現在位置を検出する。車両表示部
2cは、検索エンジン2fが読み出した現在位置及び進
行方向を示す現在位置指標を表示する。
【0018】日時部2dは、車両ECU2のOSよりA
PI(アプリケーション・プログラム・インターフェー
ス)等を介し、乗車時、降車時の時刻を取得する。天候
探知部2eは、車外に設置された気温計、湿度計、気圧
計等の気象計測装置より天候を探知する。又は、天候探
知部2eは、Webサイト上等の天気予報サービスを、無
線通信を介し、受信することで天候を探知する。又、運
転手に天候を手入力させてもよい。車両記憶部2bは、
GPS情報処理ECU2aが生成した自車位置情報、日
時部2dが生成した月日、曜日、時間情報及び天候探知
部2eが生成した気候情報等の運行に関するデータを一
時記憶する。一時記憶された運行に関するデータは、適
宜、無線発信機3aへ送信される。無線発信機3aは運
行に関するデータを変調し、自車送信アンテナ3を介
し、無線通信にて管理局コンピュータ9へ送信する。
【0019】(スイッチ装置)移動車両1に搭載される
スイッチ装置5は、図3に示すように、複数の客席5
a、5b、5c、5dへの客の着座をそれぞれ検出する
複数の着座センサ51a、51b、51c、51dと、
着座センサ51a、51b、51c、51dからの検出
出力を収集して分析し、着座部52a、52b、52
c、52dの着座状況を判別する空席判別装置55と、
空席判別装置55で判別された着座状況に基づき着座状
況に関する情報を統括的に管理する情報管理装置56を
備えている。着座センサ51a、51b、51c、51
dは、移動車両1の各座席5a、5b、5c、5dの着
座部52a、52b、52c、52dのシート表皮54
a、54b、54c、54d内に配置され、着座部52
a、52b、52c、52d上に所定の圧力反応が起こ
るとその圧力の電気信号を空席判別装置55に送信す
る。尚、着座センサ51a、51b、51c、51dは
背もたれ部53a、53b、53c、53d等の確実に
センシングできる場所のいずれに配設されていても良
い。空席判別装置55は、電気信号により着座する乗客
の有無、及び着座している乗客が大人であるか子供であ
るか等の着座状況を判断する装置である。又、空席判別
装置55は、体格検知モジュール55aを備えている。
体格検知モジュール55aは、着座センサ51a、51
b、51c、51dからの検出出力に基づき複数の客席
に加わる荷重の荷重分布パターンをそれぞれ演算により
割り出し、客席に着座した客の体格を検出するモジュー
ルである。又、体格検知モジュール55aは、着座セン
サ51a、51b、51c、51dからの検出出力が予
め設定された複数の閾値を上回る、又は下回ることによ
り着座の有無、着座位置及び着座対象の少なくとも1つ
を検出する。情報管理装置56は、着座状況の情報を管
理する。乗客有りの場合その人数等の情報を作成し、且
つその情報を入力信号と共に車両ECU2に送信する。
情報管理装置56が車両ECU2に入力信号を送ると、
車両ECU2は、GPS受信アンテナ4の車両位置のデ
ータ受信、車両ECU2の運行に関するデータの生成及
び自車送信アンテナ3の運行に関するデータの送信を開
始する。
【0020】着座センサ51a、51b、51c、51
dは、例えば、図4に示すようなメンブレンスイッチで
構成される。着座センサ51a、51b、51c、51
dは、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエ
チレンナフタレート(PEN)のような絶縁樹脂を材料
とする絶縁フィルム等からなる一対の可撓性シート1
1、12を、同じく絶縁フィルム等からなる絶縁スペー
サ13を図示しない接着剤や粘着剤を介して重合するこ
とにより構成されている。一対の可撓性シート11、1
2のそれぞれの対向面11a、12aには、それぞれ銀
ペーストや銅ペースト等の導電材からなる導電パターン
14、15がスクリーン印刷等の方法により形成されて
いる。
【0021】図4中上側に示す可撓性シート11に形成
された導電パターン14は、この例では接点部16に対
応する位置にそれぞれ形成されるランド部(上電極部1
4a)と、これら上電極部14aを、例えばプラス側電
源端子に共通に接続するリード部14bとから構成され
ている。又、図4中下側に示す可撓性シート12に形成
された導電パターン15は、この例では接点部16に対
応する位置にそれぞれ形成されるランド部(下電極部1
5a)と、各下電極部15aに流れる電流を個々に空席
判別装置55に導くリード部15bとから構成されてい
る。
【0022】一方、絶縁スペーサ13の接点部16に対
応する位置には、上電極部14aと下電極部15aが互
いに十分接触できるだけの開口径を有する開口部17が
形成され、この開口部17を介して着座センサ51a、
51b、51c、51dが配設された座席5a、5b、
5c、5dの着座部52a、52b、52c、52dへ
の荷重印加時に上電極部14aと下電極部15aとが接
触する構造となっている。着座(荷重印加)がある場
合、図6に示すように、荷重印加があった各接点部16
の両電極部14a、15aが電気的に導通するため、各
接点部16を流れる電流を空席判別装置55で検出する
ことにより荷重の有無(着座の有無)を判別することが
出来る。又、空席判別装置55は、体格検知モジュール
55aに、このときの各接点部16の接点マトリックス
に基づき荷重分布パターンを演算により算出し、予め記
憶しておいた荷重分布パターンと比較照合させることに
より、着座した人の大柄か小柄か等の体格や、人が着座
したのか荷物が置かれたか等をある程度検知することが
出来る。
【0023】即ち、例えば図7に示すように、着座部5
2a、52b、52c、52dには複数の接点部16を
備える着座センサ51a、51b、51c、51dが配
設されている為、この着座センサ51a、51b、51
c、51dのONになった接点部16の接点マトリック
スによる分布パターンと、予め記憶していた着座対象に
より異なる個別的な荷重分布パターンとを比較照合する
ことにより観客のおおよその体格等を判別することが出
来る。例えば、図8(a)に示す荷重分布パターンは体
重83kgの大人が着座部52a、52b、52c、5
2dに着座したときのパターンであり、図8(b)に示
す荷重分布パターンは体重48kgの大人が着座したと
きのパターンである。又図8(c)に示す荷重分布パタ
ーンは体重22kgの子供が着座したときのパターンで
あり、図8(d)に示す荷重パターンは体重8kgの子
供が着座したときのパターンである。このように着座対
象により異なる荷重分布パターンを検出することができ
る為、空席判別装置55では容易に着座センサ51a、
51b、51c、51dからの検出出力に基づき着座状
況の判別を行うことが出来る。これらの荷重パターン
は、空席判別装置55内のCPU(図示しない)が体格
検知モジュール55a呼び出し、演算を行っている為、
高い精度での着座状況の判別を行うことが可能である。
こうして空席判別装置55で判別された着座状況に基づ
き、情報管理装置56は、着座状況に関する情報(着座
状況データ)を作成して座席5a、5b、5c、5d毎
の空席状況等を管理する。これにより運転手等の人手を
介さずに、正確な着座状況の情報を得ることが出来る。
【0024】(管理局コンピュータ)本発明に係る配車
管理システムにおいて、移動車両1の運行を管理する管
理局コンピュータ9は、図1及び図15に示すように、
自車送信アンテナ3より送信された運行に関するデータ
を受信する管理局受信アンテナ6と、運行に関するデー
タを記憶する記憶装置7と、記憶装置7に蓄積した運行
に関するデータに基づいて運行の傾向を分析する分析装
置(処理制御装置:CPU)8とを備えている。尚、管
理局受信アンテナ6は、図15に示すように、無線受信
機6aに接続され、更に無線受信機6aは無線中央制御
装置6bを介して分析装置8に接続されている。又、分
析装置8は、図15に示すように、入力装置6c、出力
装置6d及び主記憶装置6eとを備えている。
【0025】無線受信機6aは、管轄地域の営業車(移
動車両1)より発信された信号(運行に関するデータ)
を、管理局受信アンテナ6を介して受信し、運行に関す
るデータに復調する。復調された運行に関するデータ
は、無線中央制御装置6bを介し、分析装置8へ送信さ
れる。また、無線中央制御装置6bは、複数の移動車両
1より運行に関するデータを受信する無線受信機6aを
制御することが可能とする。
【0026】記憶装置7は、分析装置8より送信された
運行に関するデータを記憶する。図15に示すように、
運行に関するデータを記憶し、管理する運行データファ
イル71、運行に関するデータをデータ別項目に分類し
て記憶する項目別記憶装置である項目別ファイル72及
び分析結果より生成される配車計画ファイル73とから
構成される。
【0027】運行データファイル71は、図16に示す
ように、乗車データ71aと、降車データ71bと、運
行データ71cとを有する。乗車データ71aは乗車に
関するデータであり、運行番号、乗車日、乗車時間、乗
車位置、天候、乗客数及び乗客の体格(大人か子供か)
等より構成される。降車データ71bは、降車に関する
データであり、運行番号、降車日、降車時間、降車位
置、走行距離等より構成される。運行データ71cは、
乗車データ71a及び降車データ71bを複合し1つの
賃走サービスの情報としたデータであり、運行番号、乗
車日、乗車時間、降車時間、運行時間、乗車位置、降車
位置、走行距離、天候、乗客数及び乗客の体格等より構
成される。
【0028】項目別ファイル72は、図17に示すよう
に、季節集計ファイル72aと、月集計ファイル72b
と、曜日集計ファイル72cと、時間集計ファイル72
dと、天候集計ファイル72eと、乗客数集計ファイル
72fと、乗車位置集計ファイル72gと、降車位置集
計ファイル72hとで構成される。季節集計ファイル7
2aは、運行データ71cを、春期、夏期、秋期、冬期
および上半期、下半期等の季節や大きな周期にて集計
し、登録する。月集計ファイル72bは、運行データ7
1cを月毎に集計し、登録する。曜日集計ファイル72
cは、運行データ71cを曜日毎に集計し、登録する。
時間集計ファイル72dは、運行データ71cを時間
毎、若しくは、早朝(3:00〜7:00)、朝(7:
00〜11:00)、昼(11:00〜14:00)、
昼下(14:00〜17:00)、夕方(17:00〜
19:00)、夜(19:00〜23:00)、深夜
(23:00〜3:00)等別に集計し、登録する。天
候集計ファイル72eは、晴天、雨天等の天候別に運行
データ71cを集計し、登録する。乗客数集計ファイル
72fは、乗客数別に運行データ71cを集計し、登録
する。又、乗客数集計ファイル72fには乗客の体格も
登録する。
【0029】乗車位置集計ファイル72gは、乗車した
位置別に運行データ71cを集計し、登録する。降車位
置集計ファイル72hは、降車した位置別に運行データ
71cを集計し、登録する。尚、配車計画ファイル73
は、分析装置8によって分析された配車計画を記憶す
る。
【0030】入力装置6cは、キーボード、マウス等に
より構成される。又通信制御装置を介し外部装置より入
力を行っても良い。ここで外部装置とは、CD−RO
M、MO、ZIPなどの記憶媒体及びそのドライブ装置
等を指す。出力装置6dは、液晶ディスプレイ、CRT
ディスプレイ等の表示装置、インクジェットプリンタ、
レーザープリンタ等の印刷装置等により構成される。主
記憶装置6eは、ROM(ロム)及びRAM(ラム)が
組み込まれている。ROMはCPUにおいて実行される
プログラムを格納しているプログラムメモリ等として機
能し、RAMはCPUにおけるプログラム実行処理中に
利用されるデータ等を格納したり、作業領域として利用
されるデータメモリ等として機能する。
【0031】分析装置8は、記憶装置7に蓄積した運行
に関するデータに基づいて運行の傾向分析を実行する為
の演算装置である。分析装置8は、図15に示すよう
な、条件受付モジュール8a、抽出モジュール8b、抽
出モジュール8bが抽出した分析結果に基づいて配車決
定の補助を行う配車決定補助モジュール8cといったモ
ジュール(プログラム)をROMより取り出して、適宜
これらのモジュールを実行する。
【0032】条件受付モジュール8aは、ユーザが入力
装置6cを介して入力した時間帯、天候等の分析に必要
なキーワードを取り込むためのモジュールである。又
は、条件受付モジュール8aは、移動車両1の日時部2
dや天候探知部2e等から、当日の時間、天候等の環境
を自動的に入力設定するようにしても良い。抽出モジュ
ール8bは、キーワードに合致する運行データ71c
を、項目別ファイル72より抽出する、検索サーバの動
作を行う為のモジュールである。配車決定補助モジュー
ル8cは、抽出モジュール8bによって抽出された過去
の運行に関するデータの統計をとり、その統計結果によ
って各々の配車率、稼働率等の次回の最適配車位置等を
算出するためのモジュールである。尚、配車決定補助モ
ジュール8cの働きは、管理局コンピュータ等にてオペ
レータ等の人手によって行われても良いものとする。
【0033】(配車管理方法)次に移動車両にて着席状
況データ及び運行データ71cを作成し、管理局コンピ
ュータ9内の記憶装置7に格納するまでの動作を図18
を用いて説明する。
【0034】(a)ステップS101において、移動車
両1が賃走を開始して、乗客が着座部52a、52b、
52c、52dに着座し、着座センサ51a、51b、
51c、51dに荷重が加わると、荷重印加があった各
接点部16の両電極部14a、15aが電気的に導通
し、各接点部16を流れる電流を空席判別装置55で検
出することにより荷重の有無を判別する。
【0035】(b)ステップS102において、空席判
別装置55は、各接点部16の接点マトリクスに基づき
荷重分布パターンを演算により割り出し、予め記憶して
いる荷重分布パターンと比較照合し、着座した人の体格
(大人か子供か等)、人が着座したのかそれ以外(荷物
等)がおかれたのかを検知する。その後、この判別結果
を情報管理装置56に出力する。
【0036】(c)ステップS103において、情報管
理装置56は人が着座した場合に限り、その着座部52
a、52b、52c、52dの乗客が、現在の賃走にお
ける1人目の乗客であるか判断する。尚、一人目の乗客
でなかった場合には、この処理を終了する。
【0037】(d)ステップS104において、情報管
理装置56は、入力した判別結果に基づき着座した人の
体格及び着座した人の人数等の着座状況データを作成す
る。又、情報管理装置56は、車両ECU2に対して運
行サービスを開始することを知らせる為の入力信号を発
信し、着座状況データを送信する。
【0038】(e)ステップS105において、車両E
CU2は、入力信号及び着座状況データを受信すると、
着座状況データを車両記憶部2bにて一時記憶する。
又、車両ECU2はGPS情報処理ECU2aに現在位
置検索の命令を発信する。命令を受け取ったGPS情報
処理ECU2aは、GPS衛星から受信する情報に基づ
いて自車位置情報(緯度、経度、高度)を生成し、この
自車位置情報に従い検索エンジン2fが地図ファイル2
gを検索し、地図上の現在位置を検出し車両記憶部2b
にて一時記憶する。更に、車両ECU2は、天候探知部
2eに車外の気温、湿度等を検出させ、日時部2dに乗
車日及び乗車時間を検出させる。検出された日付、時
間、天候等の情報は車両記憶部2bにて一時記憶され
る。尚、この情報は適宜、自車送信アンテナ3、管理局
受信アンテナ6を介した無線通信にて管理局コンピュー
タ9の運行データファイル71に送信され、一時記憶さ
れる。
【0039】(f)運行サービス終了時、客が降車し、
着座部52a、52b、52c、52dの着座センサ5
1a、51b、51c、51dに荷重の反応が無くなる
(S106)と、ステップS107において、空席判別
装置55は、その反応が無くなった荷重が人であるか荷
物であるかを判別する。人の反応であった場合には、情
報管理装置に信号を発信する。尚、荷物の反応であった
場合には以下の処理は行わない。
【0040】(g)ステップS108において、情報管
理装置56は、着座部52a、52b、52c、52d
を離れた人が、最後に降車する乗客であるかを判断す
る。最後の乗客であった場合には、車両ECU2に対し
て信号を発信する準備を行う。尚、最後の乗客でなかっ
た場合には以下の処理は行わない。
【0041】(h)ステップS109において、情報管
理装置56は、車両ECU2に対して運行サービスが終
了したことを知らせる為の入力信号を発信する。その
後、車両ECU2は、入力信号及び着座状況データを受
信し、着座状況データを車両記憶部2bにて一時記憶す
る。又、車両ECU2はGPS情報処理ECU2aに現
在位置検索の命令を発信する。命令を受け取ったGPS
情報処理ECU2aは、GPS衛星から受信する情報に
基づいて自車位置情報(緯度、経度、高度)を生成す
る。この自車位置情報に従い検索エンジン2fが地図上
の現在位置を地図ファイル2gより検出する。検出され
た現在位置は車両記憶部2bにて一時記憶される。更
に、車両ECU2は天候探知部2eに車外の気温、湿度
等を検出させる。又、車両ECU2は日時部2dに乗車
日及び乗車時間を検出させる。検出された日付、時間、
天候等の情報は車両記憶部2bにて一時記憶される。
尚、この情報は降車データ71bとして、適宜、自車送
信アンテナ3、管理局受信アンテナ6を介した無線通信
にて管理局コンピュータ9の運行データファイル71に
送信される。管理局コンピュータ9の記憶装置7では一
時記憶されている乗車データと合わせて運行データ71
cを作成し、記憶する。
【0042】次に、蓄積された運行に関するデータを用
いての分析及び配車決定の動作について図19を用いて
説明する。
【0043】(a)先ず、ステップS201において、
オペレータ等に入力装置6cを介して抽出する運行デー
タの条件を入力させる。入力された条件は条件受付モジ
ュール8aが取得する。条件受付モジュール8aはこの
条件を抽出モジュール8bに送信する。
【0044】(b)ステップS202において、抽出モ
ジュール8bは条件を受け取ると、条件を含む項目別フ
ァイル72内より、各条件に合致する各項目別データを
抽出する。例えば、「X駅前通り」「6月」、「雨天」
が条件であると、乗車位置集計ファイル72g、月集計
ファイル72b及び天候集計ファイル72eとを取り出
し、各々抽出を行う。抽出したデータは、例えば図20
に示すように、CRTモニタ等の出力装置6dに表示さ
れる(ステップS203)。
【0045】(c)次に、ステップS204において、
配車決定補助モジュール8cが上記の抽出結果を用いて
分析処理を行う。分析処理では、各々の抽出データを基
に、分析の目的に応じた抽出データの加工を行う。尚、
分析処理はオペレータ等の人手を介して行っても構わな
いものとする。
【0046】(実施例1)ここで、実施例1として、管
理局コンピュータ9の管理する営業車を最適に分配する
分析方法について説明する。管理局コンピュータ9はX
地区、Y地区及びZ地区(図1参照)を管轄地域として
いる。管理局コンピュータ9は、各地区の「土日」の営
業車割合を最適にしたいとする。この場合、各地区の昨
年の「土日」の運行データをステップS202の抽出処
理によって曜日集計ファイル72cより抽出する。抽出
された運行データは、更に各地区に昨年配置されていた
配車数と、昨年の配車数のうちで運行サービスを行った
稼動車数のデータに分析され、これらのデータを基に、
最適な配車率を算出する。昨年の「土日」の平均稼動車
率(昨年の累積した稼動車数/昨年の累積した配車数)
がX地区80%、Y地区50%、Z地区70%であると
する。この場合、今年の「土日」の配車率もこの昨年の
「土日」の平均稼動車率に沿って行うことが好ましいと
いえる。例えば、管理局コンピュータ9が管理する総営
業車割合を100%とした場合、X地区40%、Y地区
25%、Z地区35%と配車計画を立てることができ
る。更に、週末の「夕方」や、「雨天」の週末等の他の
条件を含めてより範囲の狭い、詳細な分析も行うことが
できる。
【0047】(実施例2)次に実施例2として、客の要
求にあった運転手が運転する営業車を配車する分析方法
について説明する。分析したい客の要求傾向が「長距離
の運転を行ってくれる運転手が好ましい」場合には、ス
テップS202において、「乗車位置」及び「降車位
置」を条件として、乗車位置集計ファイル72g及び降
車位置集計ファイル72hより抽出処理を行う。抽出さ
れた運行データの内「乗車位置」及び「降車位置」が離
れていることが多い地域には長距離乗車する客が多いと
考えられる。この場合長距離の走行に慣れた運転手や、
長距離の運行を行いたい運転手の乗車する営業車を配車
することが好ましいといえる。具体的な地域としては駅
の周辺等が考えられる。
【0048】(実施例3)次に、実施例3として、客の
要求にあった営業車を配置する分析方法について説明す
る。分析したい客の要求傾向が「大人数で移動できるワ
ゴン車が好ましい」場合には、ステップS202におい
て、「乗車位置」、「降車位置」及び「乗車時間と降車
時間」を条件として、乗車位置集計ファイル72g、降
車位置集計ファイル72h及び時間集計ファイル72d
より抽出処理を行う。抽出された運行データの内、乗車
位置及び降車位置が同じで、且つ、乗車時間及び降車時
間が同じであるものは団体客であると分析できる。更
に、上記データを乗客数集計ファイル72fにて再抽出
すると、その団体客の人数も算出できる。このように、
団体客の多いタクシー乗り場等には、大人数で移動でき
るワゴン車等の大型車を配車することができる。具体的
な地域としては学校の周辺、ホテルの周辺等が考えられ
る。又、分析したい客の要求傾向が「小さな子供連れで
も安心して乗車できる営業車が好ましい」場合には、ス
テップS202において、「乗車位置」及び「乗客数
(乗客の体格)」を条件として、乗車位置集計ファイル
72g及び乗客数集計ファイル72fより抽出処理を行
う。抽出された運行データの内、子供連れの客が多い乗
車位置では、チャイルドシート貸与サービス等の子供向
けのサービスを行うことが好ましいと考えられる。逆
に、子供服、児童用映画等の子供向けの宣伝を車内ステ
ッカー、チラシ等にて行うことも可能である。
【0049】(d)ステップS205において、各々の
分析処理の結果は、例えば図21(分析例1の表示例)
に示すように、CRTモニタ等の出力装置6dに表示す
る。又、地図上に、図22(分析例1の表示例)に示す
ように表示しても良い。
【0050】(e)最後に、ステップS206では、配
車決定補助モジュール8cによって算出された配車計画
を基に、実際の配車計画を立てる。尚、配車計画は配車
計画ファイル73にて記憶する。
【0051】上記の実施の形態に示した乗車データ71
a、降車データ71b、運行データ71c、各項目別フ
ァイル72等の構造及び分析例は数例に過ぎず、本発明
はこれらに限定されるものではない。また、本実施形態
で詳述していないが、着座センサ51a、51b、51
c、51dは、乗客が複数の場合でも個々の乗客の乗降
場所、乗降位置等が確認できる為、本配車システムを利
用して、小型バス等の路線、停車場を決定時に利用する
重要な客データ、運行データ71cも収集することも可
能である。
【0052】本実施形態によると客が出発地にて乗車
し、目的地にて降車する際の情報を記憶し、上記の情報
に基づいて客ニーズの傾向を分析し、分析結果に沿った
配車種類、配車位置、配車数を決定する配車計画を実現
できる。従来発明されているリアルタイムの客要求だ
と、客は営業車が到着するまでその場で待機せねばなら
なかった等の遅れが発生することに対し、本発明のシス
テムでは、配車計画の基となるデータの収集及び分析に
ついて重点を置き、これまでに存在しなかった運行デー
タ71cの採取方法、収集方法、活用方法を可能とし、
事前に客の要求の予測をおこない、サービスの準備を行
うことができる。
【0053】データの採取方法においては、座席5a、
5b、5c、5dに組み込まれた着座センサ51a、5
1b、51c、51dを利用することにより、収集漏れ
がなく、リアルタイムでデータを送受信することがで
き、又、人手を介しない為、従来と比較し、精度、信頼
性の高いデータを収集することが可能である。
【0054】又、収集したデータの分析によって判明す
る「駅周辺の商店街の裏通りで客が待機しやすい」「週
末の大病院周辺の花屋付近で客が待機しやすい」等の客
の要求の傾向により、ファイルのない地域にも客要求の
データの応用が可能である。
【0055】更に、経験値に基づいた乗車に関する乗車
データ71aと降車データ71bを多量に、確実に収集
し、それを分析した結果での配車計画であるため、非常
に配車の効率が良く、客待ちのタクシーの数が減少する
ことが見込まれる。ひいては、駅前付近等の交通渋滞の
緩和や、排気ガス等によって引き起こされる環境問題の
改善の為にも寄与することが期待できる。
【0056】(スイッチ装置の変更例)尚、図3及び図
4に記載の着座センサ51a、51b、51c、51d
として使用できるものとして感圧センサ、誘導体セン
サ、荷重測定センサ等が存在し、本配車管理システム
は、システムの構成、用途に応じて、いずれのセンサ及
びそれに準ずる判断装置も使用できるものとする。一例
として、図9及び図10に示すように、感圧メンブレン
スイッチからなる着座センサ510a、510b、51
0c、510dを使用する場合について説明する。尚、
以下の説明において、既に説明した部分と重複する部分
の説明は割愛する。
【0057】感圧メンブレンスイッチは、絶縁フィルム
等からなる一対の可撓性シート21、22を、絶縁スペ
ーサ23を接着剤等を介して重合することにより構成さ
れ、一対の可撓性シート21、22のそれぞれの対向面
21a、22aには、それぞれ導電材からなる導電パタ
ーン24、25がスクリーン印刷等の方法により形成さ
れている。図9中上側の可撓性シート21に形成された
導電パターン24は、この例では接点部26に対応する
位置にそれぞれ形成される上電極部24aと、これら上
電極部24aを、例えばVcc電源端子に共通に接続す
るリード部24bとからなり、図9中下側の可撓性シー
ト22に形成された導電パターン25は、この例では接
点部26に対応する位置にそれぞれ形成される下電極部
25aと、各下電極部25aをそれぞれ抵抗18(図1
3参照)を介して接地するリード部25bとから構成さ
れている。
【0058】又、可撓性シート22の下電極部25aに
は、この下電極部25aを覆うように感圧インク(感圧
層)19が形成されている。この感圧層19は、加えら
れる荷重(圧力)に応じて抵抗値(接触抵抗)が変化す
るものであり、感圧層19は、ペースト状の材料をスク
リーン印刷、オフセット印刷等の方法により成形した
り、予め成形した膜状電極を所定の場所に固定したりす
る方法により形成される。絶縁スペーサ23の接点部2
6に対応する位置には、上電極部24aと下電極部25
aとが互いに十分接触することができるだけの開口径を
有する開口部27が形成され、この開口部27を介して
着座部52a、52b、52c、52dへの荷重印加時
に上電極部24aと感圧層19とが接触するような構造
となっている。
【0059】この着座センサ510a、510b、51
0c、510dでは、図10に示すように、可撓性シー
ト21の導電パターン24の上電極部24aが形成され
た接点部26の上方から、押圧力(荷重F)が可撓性シ
ート22の下電極部25a方向に加えられ、可撓性シー
ト21が撓み、上電極部24aが感圧層19に接触する
と、感圧層19に加わる荷重(即ち、圧力)に応じて
(反比例して)感圧層19の抵抗値が変化することとな
る。
【0060】上記のような感圧メンブレンスイッチを用
いた着座センサ510a、510b、510c、510
dにおける荷重と抵抗の関係は、図11に示すようにな
り、可撓性シート21の上電極部24aの接点部26に
荷重Fが加えられていない状態、即ち、人や物が着座部
52a、52b、52c、52dの上にない状態では、
上電極部24aと下電極部25aとが互いに絶縁スペー
サ23で十分に離されている為、その抵抗値は無限大
(∞)である。しかし、可撓性シート21の上電極部2
4aの上方(接点部26の上方)から下方向(図10の
白抜き矢印方向)に荷重Fが加えられ、可撓性シート2
1が撓んで上電極部24aが感圧層19と接触し、更に
接点部26に荷重Fが加えられていくと、感圧層19に
加わる荷重値(圧力値F)が、F、F、F、・・
・、Fと増えていき、感圧層19の抵抗値Rが、
、R、R、・・・、Rとなだらかに低下してい
く。尚、このときの荷重印加(圧力印加)のパターン
は、図12に示すように山状となる。
【0061】空席判別装置55の構成を示す回路は、図
13に示すように構成され、感圧メンブレンスイッチ
は、上述したように、接点部26の荷重値(圧力値)に
応じて感圧層19の抵抗値Rが変化(荷重値Fが増える
と抵抗値Rが低下)するので、等価的に可変抵抗とみな
すことができる。この感圧メンブレンスイッチの接点部
26A、26B、26C、26Dの可撓性シート21の上
電極部24aは、定電圧Vccを出力する図示しない定
電圧源と接続され、可撓性シート22の下電極部25a
は、抵抗18A、18B、18C、18Dを介してそれぞ
れ接地されている。従って、可変抵抗の一端に定電圧V
ccが供給され、可変抵抗の他端が抵抗18A、18B、
18C、18Dを介して接地されているのと等しいこと
になる。
【0062】空席判別装置55内に設けられたA/D変
換器57A、57B、57C、57Dは、感圧メンブレ
ンスイッチの接点部26A、26B、26C、26Dの他
端、即ち、下電極部25aと抵抗18A、18B、18
C、18Dとの接続点XA、XB、XC、XDとそれぞれ
接続されている。これらA/D変換器57A、57B、
57C、57Dは、それぞれ接続点XA、XB、XC、X
Dの電位をアナログ信号からディジタル信号に変換す
る。こうしてディジタル信号に変換された着座センサ5
10a、510b、510c、510dからの検出出力
は、CPU50にそれぞれ入力される。
【0063】CPU50は、A/D変換器57A、57
B、57C、57Dから出力されたディジタル信号に基
づいてRAM58の演算領域を使い着座センサ510
a、510b、510c、510dの接点部26A、2
6B、26C、26Dの接点マトリックスに基づく荷重
の分布パターンを演算により割り出し、ROM59内に
予め格納してある荷重分布パターンデータを読み出し
て、これらを比較照合し、人や荷物等の着座対象の判別
を行う。尚、着座センサ510a、510b、510
c、510dをこのように感圧メンブレンスイッチで構
成するようにすれば、着座対象のみならず、これらの着
座位置(着座部52a、52b、52c、52dの前方
側であるか後方側であるか)等の判別を行うことも出来
る。又、CPU50は、図示しないカウンタを備えてお
り、着座センサ510a、510b、510c、510
dからの検出出力を契機にカウンタが計時を開始し、所
定時間経過してもその出力が継続してある場合に着座有
りと判断し、検出出力がなくなった時点で着座なしと判
断する。その一方で、CPU50は、カウンタが計時し
た検出出力継続時間と検出出力が無い時間とを比較し、
例えば体勢を変える為等で席を一瞬離れた場合等を判断
する。空席判別装置55で、このようにして着座状況を
判別することにより、この着座システムでは、各座席5
a、5b、5c、5d毎の管理を行うことが出来る。
【0064】次に感圧メンブレンスイッチからなる着座
センサ510a、510b、510c、510dの動作
について説明する。
【0065】(a)移動車両1が賃走を開始して、乗客
が着座部52a、52b、52c、52dに着座し、着
座センサ510a、510b、510c、510dに荷
重が加わると、その荷重の程度によって荷重値が変化す
る。例えば、大柄な人が着座部52a、52b、52
c、52dに着座した場合、この荷重値が増加して感圧
層19の抵抗値Rが穏やかに低下していく。感圧層19
の抵抗値、即ち、メンブレンスイッチの各接点部26
A、26B、26C、26Dの等価的な可変抵抗値Rが
低下していくと、感圧層19に流れる電流が増加してい
き、その結果、抵抗18A、18B、18C、18Dの
電圧降下が増して接続点XA、XB、XC、XDの電位
も上昇していく。
【0066】(b)空席判別装置55のA/D変換器5
7A、57B、57C、57Dは、接続点XA、XB、
XC、XDの電位のアナログ信号をディジタル信号に変
換してCPU50に出力する。
【0067】(c)CPU50は、A/D変換器57
A、57B、57C、57Dから出力される各接点部2
6A、26B、26C、26Dの感圧層19の荷重値
(圧力値)に比例した接続点XA、XB、XC、XDの
電位のディジタル信号を入力する。CPU50は、その
電位を入力すると、それに応じて着座した人の体格や、
何名着座しているか等の着座状況を判別し、この判別結
果を情報管理装置56に出力する。この後、情報管理装
置56は実施の形態の(c)〜(h)の工程を行う。
【0068】上記のように感圧メンブレンスイッチから
なる着座センサ510a、510b、510c、510
dを用いれば、図14に示すように、座席5a、5b、
5c、5dについての詳細な着座状況を判別することが
できる。即ち、座席5a、5b、5c、5daの着座セ
ンサ510a、510b、510c、510dからの検
出出力が空席判別装置55に入力され、その検出出力が
示す接点マトリックスの分布パターン(荷重分布パター
ン)が広く荷重値が高い場合は、例えば大人が着座して
いると判別することが出来る。又、座席5a、5b、5
c、5dの着座センサ510a、510b、510c、
510dからの検出出力が示す荷重分布パターンが狭く
荷重値が低い場合は、例えば子供が着座していると判別
することが出来る。更に、座席5a、5b、5c、5d
の着座センサ510a、510b、510c、510d
からの検出出力が示す荷重分布パターンが広く荷重値が
低い場合は、例えば荷物が搭載されていると判別するこ
とが出来る。これらの荷重分布パターン及び荷重値は、
空席判別装置55内のCPU50により演算で割り出さ
れている為、高い精度での着座状況の判別を行うことが
可能である。こうして空席判別装置55で判別された着
座状況に基づき、情報管理装置56は、着座状況に関す
る情報(着座状況データ)を作成して座席5a、5b、
5c、5d毎の空席状況等を管理する。これにより運転
手等の人手を介さずに、正確な着座状況の情報を得るこ
とが出来る。
【0069】尚、感圧メンブレンスイッチからなる着座
センサ510a、510b、510c、510dの各接
点部26A、26B、26C、26Dと抵抗18A、1
8B、18C、18Dとの接続点XA、XB、XC、X
Dの電位を、図示しないそれぞれのコンパレータで互い
に異なる閾値に設定された基準電圧源(図示せず)の基
準電圧と比較して、この比較結果を空席判別装置55の
CPU50に入力するようにして着座状況の判別を行う
ようにしても良い。上述したように、乗客の体格等で着
座センサ510a、510b、510c、510dに加
わる荷重の荷重値や荷重分布パターンは異なる為、予め
種々の着座状況等に対応した検出結果に基づく複数の閾
値をROM59に格納しておき、設定した閾値に対応す
る着座状況の判別をCPU50に行わせる様にしておけ
ば、比較結果がこれらの閾値を上回る、又は下回ること
により即座に着座状況の判別を行うことができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によると、客が出発地にて乗車
し、目的地にて降車する際の乗降情報を記憶し、蓄積し
た乗降情報に基づいて客ニーズの傾向を分析し、分析結
果に沿った配車種類、配車位置、配車数を決定する補助
を行うことを特徴とする配車管理システム、移動車両、
管理局コンピュータ及び配車管理方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る配車管理システムを示す概要
図である。
【図2】本実施形態に係る移動車両が備える主要機器の
構造を示す構造図である。
【図3】本実施形態に係るスイッチ装置の構成を示す構
成図である。
【図4】本実施形態のスイッチ装置に用いられる着座セ
ンサの一部を切り欠いて示す分解斜視図である。
【図5】本実施形態の着座センサの構造を示す断面図で
ある。
【図6】本実施形態の着座センサの検出系を示す回路図
である。
【図7】座席に配設された着座センサを示す上面図であ
る。
【図8】着座センサで検出される荷重分布パターンの例
を示す図である。
【図9】本実施形態の変更例のスイッチ装置に用いられ
る着座センサの一部を切り欠いて示す分解斜視図であ
る。
【図10】本実施形態の変更例の着座センサの構造を示
す断面図である。
【図11】本実施形態の変更例の着座センサにおける荷
重と抵抗との関係を示す特性図である。
【図12】本実施形態の変更例の着座センサにかかる荷
重(圧力)の波形を示す特性図である。
【図13】本実施形態の変更例のスイッチ装置に適用さ
れる空席判別装置の構成を示す回路図である。
【図14】本実施形態の変更例のスイッチ装置に適用さ
れる空席判別装置での着座状況の判別処理を説明する為
の図である。
【図15】本実施形態に係る管理局コンピュータが備え
る主要機器の構造を示す構造図である。
【図16】運行データファイルのデータ構造を示す構造
図である。
【図17】項目別ファイルの内容例を示す内容図であ
る。
【図18】乗車データ及び降車データの生成及び収集方
法の一例を示すフロー図である。
【図19】分析装置による分析方法の一例を示すフロー
チャート図である。
【図20】分析装置の分析結果を表示する方法の一例を
示す画面図である。
【図21】分析装置の分析結果を表示する方法の一例を
示す画面図である。
【図22】分析装置の分析結果を表示する方法の一例を
示す画面図である。
【符号の説明】
1 移動車両 2 車両ECU 2a GPS情報処理ECU 2b 車両記憶部 2c 車両表示部 2d 日時部 2e 天候探知部 2f 検索エンジン 2g 地図ファイル 3 自車送信アンテナ 3a 無線発信機 4 GPS受信アンテナ 4a GPS受信機 5 スイッチ装置 5a、5b、5c、5d 客席 6 管理局受信アンテナ 6a 無線受信機 6b 無線中央制御装置 6c 入力装置 6d 出力装置 6e 主記憶装置 7 記憶装置 8 分析装置 8a 条件受付モジュール 8b 抽出モジュール 8c 配車決定補助モジュール 9 管理局コンピュータ 11、12、21、22 可撓性シート 11a、12a、21a、22a 対向面 13、23 絶縁スペーサ 14、15、24、25 導電パターン 14a、24a 上電極部 15a、25a 下電極部 14b、15b、24b、25b リード部 16、26 接点部 17、27 開口部 19 感圧層 51a、51b、51c、51d、510a、510
b、510c、510d着座センサ 52a、52b、52c、52d 着座部 53a、53b、53c、53d 背もたれ部 54a、54b、54c、54d シート表皮 55 空席判別装置 55a 体格検知モジュール 56 情報管理装置 57A、57B、57C、57D A/D変換器 58 RAM 59 ROM 71 運行データファイル 71a 乗車データ 71b 降車データ 71c 運行データ 72 項目別ファイル 72a 季節集計ファイル 72b 月集計ファイル 72c 曜日集計ファイル 72d 時間集計ファイル 72e 天候集計ファイル 72f 乗客数集計ファイル 72g 乗車位置集計ファイル 72h 降車位置集計ファイル 73 配車計画ファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 仁 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 元木 和行 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 唐沢 範之 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 田中 渉 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 大山 昌紀 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 5H180 AA14 BB04 EE02 FF05 FF13 FF22 FF27 FF32

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両位置のデータを受信するGPS受信
    アンテナと、 前記車両位置のデータを含む運行に関するデータを生成
    する車両ECU、 前記運行に関するデータを送信する自車送信アンテナ、 前記GPS受信アンテナの前記車両位置のデータ受信
    時、前記車両ECUの前記運行に関するデータの生成時
    及び前記自車発信アンテナの前記運行に関するデータの
    送信時のタイミングを制御するスイッチ装置とを備える
    移動車両と、 前記自車送信アンテナより送信された前記運行に関する
    データを受信する管理局受信アンテナ、 前記運行に関するデータを記憶する記憶装置、 前記記憶装置に蓄積した前記運行に関するデータに基づ
    いて運行の傾向を分析する分析装置とを備える管理局コ
    ンピュータとを含むことを特徴とする配車管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記運行に関するデータは、客の乗車時
    の前記車両位置、乗車時間、天候、客の体格及び客数の
    内少なくとも1つ以上を含む乗車データを備えることを
    特徴とする請求項1に記載の配車管理システム。
  3. 【請求項3】 前記運行に関するデータは、客の降車時
    の前記車両位置、降車時間、走行距離、客の体格及び客
    数の内少なくとも1つ以上を含む降車データを備えるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の配車管理
    システム。
  4. 【請求項4】 前記記憶装置は、 前記運行に関するデータを蓄積する運行ファイルと、 前記運行ファイルを季節別、月別、曜日別、天気別を含
    むデータ別項目に分類して記憶する項目別ファイルとを
    備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1項に記載の配車管理システム。
  5. 【請求項5】 前記分析装置は、運行の傾向の分析結果
    に基づいて、配車決定の補助を行う配車決定補助モジュ
    ールを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれか1項に記載の配車管理システム。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ装置は、 対向配置された一対の可撓性シートの対向面に接点部を
    構成する導電パターンがそれぞれ形成され、前記可撓性
    シートが所定の間隔を空けて対向するように前記一対の
    可撓性シートの間に前記接点部の位置に開口部を備える
    絶縁スペーサを介挿して重合してなるメンブレンスイッ
    チからなり、複数の客席において客の着座をそれぞれ検
    出する複数の着座センサと、 前記着座センサからの検出出力を収集して分析し、着座
    部の着座状況を判別する空席判別装置と、 前記空席判別装置で判別された前記着座状況に基づき着
    座状況に関する情報を統括的に管理する情報管理装置と
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れか1項に記載の配車管理システム。
  7. 【請求項7】 前記着座センサは、 対向配置された一対の可撓性シートの対向面に接点部を
    構成する導電パターンがそれぞれ形成されると共に、前
    記導電パターンの少なくとも一方が前記接点部に加えら
    れる荷重が増加するにつれて抵抗値が低下する感圧層に
    より覆われ、前記可撓性シートが所定の間隔を空けて対
    向するように前記一対の可撓性シートの間に前記接点部
    の位置に開口部を備える絶縁スペーサを介挿して重合し
    てなる感圧スイッチを含むものであることを特徴とする
    請求項6に記載の配車管理システム。
  8. 【請求項8】 前記空席判別装置は、前記着座センサか
    らの検出出力が所定時間継続して確認できるか否かで前
    記着座状況を判別するものであることを特徴とする請求
    項6又は請求項7に記載の配車管理システム。
  9. 【請求項9】 前記情報管理装置は、前記着座状況に関
    する情報を前記客席にそれぞれ設置された番号毎に関連
    付けて管理するものであることを特徴とする請求項6乃
    至請求項8のいずれか1項に記載の配車管理システム。
  10. 【請求項10】 前記空席判別装置は、前記着座センサ
    からの検出出力に基づき前記複数の客席に加わる荷重の
    荷重分布パターンをそれぞれ演算により割り出し、前記
    客席に着座した客の体格を検出する体格検知モジュール
    を更に備えることを特徴とする請求項6乃至請求項9の
    いずれか1項に記載の配車管理システム。
  11. 【請求項11】 前記体格検知モジュールは、前記着座
    センサからの検出出力が予め設定された複数の閾値を上
    回る、又は下回ることにより着座の有無、着座位置及び
    着座対象の少なくとも1つを検出することを特徴とする
    請求項10に記載の配車管理システム。
  12. 【請求項12】 運行サービスを行う移動車両の車両位
    置を検出するGPS受信アンテナと、 客の乗降車時の前記車両位置、乗降車時間、天候、走行
    距離、客の体格及び客数の情報を含む前記移動車両の運
    行に関するデータを生成する車両ECUと、 前記運行に関するデータを、前記移動車両を管理する管
    理局コンピュータへ送信する自車送信アンテナと、 前記GPS受信アンテナの前記車両位置のデータ受信
    時、前記車両ECUの前記運行に関するデータの生成時
    及び前記自車発信アンテナの前記運行に関するデータの
    送信時のタイミングを制御するスイッチ装置とを備える
    ことを特徴とする移動車両。
  13. 【請求項13】 運行サービスを行う移動車両より送信
    された、客の乗降車時の車両位置、乗降車時間、天候、
    走行距離、客の体格及び客数の情報を含む前記移動車両
    の運行に関するデータを受信する管理局受信アンテナ
    と、 前記運行に関するデータを記憶する記憶装置と、 前記記憶装置に蓄積した前記運行に関するデータに基づ
    いて運行の傾向を分析する分析装置とを有することを特
    徴とする管理局コンピュータ。
  14. 【請求項14】 前記分析装置は、運行の傾向の分析結
    果に基づいて、配車決定の補助を行う配車決定補助モジ
    ュールを有することを特徴とする請求項13に記載の管
    理局コンピュータ。
  15. 【請求項15】 運行サービスを行う移動車両と該移動
    車両の管理を行う管理局コンピュータとからなるシステ
    ムにおいて、該管理局コンピュータが、 前記移動車両の車両位置を、前記移動車両に検出させ、
    前記車両位置のデータを含む運行に関するデータを前記
    移動車両に搭載された車両ECUに生成させ、前記運行
    に関するデータを、前記移動車両から送信させ、前記運
    行に関するデータを受信するステップと、 前記車両位置のデータ受信時、前記運行に関するデータ
    の生成時及び前記運行に関するデータの送信時のタイミ
    ングを前記移動車両に搭載されたスイッチ装置に制御さ
    せるステップと、 前記管理局コンピュータのCPUに接続された記憶装置
    に前記運行に関するデータを記憶させるステップと、 前記記憶装置に蓄積した前記運行に関するデータに基づ
    いて運行の傾向を前記CPUの分析装置に分析させるス
    テップとを有することを特徴とする配車管理方法。
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Cited By (5)

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