JP2003345419A - 回答方法及びシステム - Google Patents

回答方法及びシステム

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JP2003345419A
JP2003345419A JP2002152601A JP2002152601A JP2003345419A JP 2003345419 A JP2003345419 A JP 2003345419A JP 2002152601 A JP2002152601 A JP 2002152601A JP 2002152601 A JP2002152601 A JP 2002152601A JP 2003345419 A JP2003345419 A JP 2003345419A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の生産拠点や供給拠点の情報を考慮し、
注文に対する納期等の回答を高精度に迅速に行うことが
できる回答システムを提供する。 【解決手段】 複数の生産計画システム20から余剰情
報を収集する通信部11と、収集した余剰情報から生産
計画候補を作成する手段12とを備え、顧客の注文を、
生産管理記憶部18の製品在庫、生産計画、部品情報、
生産能力及び生産計画候補記憶部13の生産計画候補に
引き当てて回答を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回答方法及びシス
テムに係り、特に、顧客からの注文に対して納期等の回
答を行う回答方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による納期等の回答システム
は、顧客からの注文要求を回答システムが管理する製品
在庫、生産計画、部品情報及び生産能力に引き当てて納
期等の回答を行い、製品在庫、生産計画、部品情報及び
生産能力に引き当てができない場合、回答システムが管
理する部品情報及び生産能力に基づいて新たに生産計画
を作成し、顧客の注文を作成した生産計画に引き当てて
回答を行うというものが一般的である。なお、この種の
回答システムに関する従来技術として、例えば、特開平
3−136756号公報等に記載された技術が知られて
いる。
【0003】また、他の従来技術として、例えば、特開
2000−293595号公報等に記載された技術が知
られている。この従来技術は、予め受注可能な生産計画
の枠を受注可能枠情報として定義しておき、顧客の注文
を受注可能枠情報に引き当てて回答するというもので、
顧客の注文要求を受注可能枠情報に引き当てできない場
合に、受注情報、注文要求、受注可能枠情報の順で部品
の引き当てを変更し、受注可能枠を調整して、回答を作
成するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術は、い
ずれも、注文を受けてから、納期を算出するため、精度
の高い納期回答を行うことができる。しかし、前記の従
来技術は、注文を受けてから生産計画を作成または修正
し、その後に納期等の回答をするため、回答までに時間
がかかり、注文に対して即座に納期等を回答することが
できないという問題点を有している。
【0005】また、前述の従来技術は、顧客の注文を回
答システムが管理する製品在庫、生産計画、部品情報及
び生産能力に引き当てることができない場合、注文を受
けた製品の生産に必要な部品を供給拠点から予め定めた
標準的な調達リードタイムで入手した場合の最早調達可
能日を算出し、製品の生産に必要な工程の生産能力を考
慮して、納期等を算出している。調達リードタイムと
は、供給拠点が原材料を調達、原材料から部品を製造
し、使用先拠点へ納入するまでのリードタイムである。
また、該当部品の供給拠点が複数ある場合、予め定めた
供給拠点の選択ルールによって供給拠点を選択または複
数の供給拠点へ配分している。この場合、供給拠点の完
成品の在庫状況や生産能力を考慮して供給拠点を選択す
る技術が公知の技術として知られている。
【0006】しかし、この従来技術は、より多品種少量
生産が進み、供給拠点に顧客の注文に必要な完成部品の
在庫がない場合について考慮されておらず、供給拠点の
完成品以外の品目、例えば、汎用加工を終えた中間品や
原材料等の在庫状況を考慮して、顧客の注文を満たす供
給拠点を選択することができないという問題点を有して
いる。特に、特急注文や需要の変動等により、顧客の注
文が調達リードタイムの長い部品や入手が困難な部品を
必要とする場合、回答として算出する納期が顧客の希望
納期を満たすことができず、販売機会を損失するという
問題点を生じさせる。
【0007】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、顧客からの注文に対して、迅速に、高精度
な納期等を回答することができる回答方法及びシステム
を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、顧客からの注
文に対して、顧客の要求を満たすことができない場合に
も、できるだけ顧客の要求を満たす代替案を提示するこ
とができるようにした回答方法及びシステムを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、顧客の注文に対して、複数の拠点の生産計画システ
ムを連携させながら注文に対する回答を行う回答方法に
おいて、前記生産計画システムから余剰情報を収集し、
前記余剰情報から実行可能な生産計画候補を作成してお
き、顧客の注文を前記生産計画候補に引き当てて回答を
行うことにより達成される。
【0010】また、前記目的は、顧客の注文に対して、
複数の拠点の生産計画システムを連携させながら注文に
対する回答を行う回答システムにおいて、生産に関する
各種情報を管理する生産管理マスタ情報記憶手段と、製
品の生産に関わる生産拠点や供給拠点に関する各種情報
を格納する拠点情報記憶手段と、前記生産計画システム
により算出された余剰情報を収集する余剰情報通信手段
と、前記余剰情報から実行可能な生産計画候補を作成す
る生産計画立案手段と、前記生産計画立案手段により作
成された前記生産計画候補の情報を格納する生産計画候
補記憶手段と、顧客の注文に関して予め定めた複数種類
の項目について内容を入力する入力情報受付手段と、前
記入力情報受付手段により入力された情報に対する回答
を作成する納期回答作成手段と、前記納期回答作成手段
により作成された回答を出力する情報出力手段とを備
え、前記納期回答作成手段が、前記注文を、前記生産管
理マスタ情報記憶手段に格納された製品在庫、生産計
画、部品情報、生産能力、及び、前記生産計画候補記憶
手段に格納された各指標の生産計画候補に引き当てて回
答を作成することにより達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による回答方法及び
システムの実施形態を図面により詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施形態による回答
システムの構成を示すブロック図である。図1におい
て、10は回答システム、11は余剰情報通信部、12
は生産計画立案部、13は生産計画候補記憶部、14は
拠点情報記憶部、15は入力情報受付部、16は納期回
答作成部、17は情報出力部、18は生産管理マスタ情
報記憶部、20は生産計画システム、21は余剰情報算
出部、30は通信ネットワークである。
【0013】図1に示すように、本発明の実施形態によ
る回答システム10は、複数の拠点の生産計画システム
20と、通信ネットワーク30を介して接続されてい
る。
【0014】生産計画システム20は、生産拠点、供給
拠点等に設けられ、回答システム10と通信ネットワー
ク30等を介して接続され、該当拠点の生産管理マスタ
情報記憶部18に格納された情報を読み込み、該当拠点
の余剰情報を算出する余剰情報算出部21と、余剰情報
算出部21により算出された余剰情報を回答システム1
0へ送信する余剰情報通信部11とを備えて構成され
る。
【0015】回答システム10は、該当拠点の生産に関
する各種情報を格納する生産管理マスタ情報記憶部18
と、該当拠点の生産及び供給に関わる全ての拠点に関す
る各種情報を格納する拠点情報記憶部14と、複数の拠
点の生産計画システム20から余剰情報を収集する余剰
情報通信部11と、余剰情報通信部11により収集され
た余剰情報から生産計画候補を作成する生産計画立案部
12と、生産計画立案部12により作成された生産計画
候補の情報を格納する生産計画候補記憶部13と、外部
から注文に関する情報を受け付ける入力情報受付部15
と、入力情報受付部15により受け付けられた入力情報
に対して、生産管理マスタ情報記憶部18に格納された
製品在庫、生産計画、部品情報、生産能力の情報、及
び、生産計画候補記憶部13に格納された生産計画候補
の情報に引き当てて回答を作成する納期回答作成部16
と、納期回答作成部16により作成された回答を外部に
出力する情報出力部17とを備えて構成される。
【0016】生産計画システム20は、回答システム1
0と全て異なる拠点のシステムであってもよいし、回答
システム10と同一拠点のシステムを含んでもよい。
【0017】図1に示す回答システム10において、生
産計画立案部12と、納期回答作成部16と、余剰情報
通信部11とは、相互に通信によりデータの送受信が可
能に構成されている。
【0018】なお、本発明の実施形態による回答システ
ム10は、全体が一体に構成されても、あるいは、装置
を別々に備えて構成されてもよい。例えば、納期回答作
成部と生産計画立案部とが同一マシン上の装置であって
もよいし、あるいは、これらがネットワークで結合され
た別マシン上の装置であってもよい。また、納期回答作
成部と生産計画立案部とが同一マシン上のプロセスで構
成されてもよいし、あるいは、これらがネットワークで
結合された分散環境にある別マシン上のプロセスで構成
されてもよい。また、回答システムと生産計画システム
との間のデータの受け渡しを通信で自動的に行ってもよ
いし、回答システムと生産計画システムとの間のデータ
の受け渡しを、入力手段や出力手段を用いて直接行って
もよい。
【0019】次に、前述のように構成される本発明の実
施形態のシステムにおいて、図1の各部の動作を説明す
る。
【0020】次に、前述したように構成される本発明の
実施形態において、回答システムを有する拠点を拠点1
として、各部の詳細について説明する。
【0021】生産管理マスタ記憶部18は、一般にマス
タデータと呼ばれる各拠点の生産管理の基となる情報を
格納する。この情報は、例えば、製品や部品等の品目情
報、品目間の構成情報を定義した部品表、製品や部品等
を製造する生産ラインやセル等の種類と稼働時間(以
下、能力という)等の情報を定義した工程表、既存の生
産計画、確定した注文を定義した受注情報、製品や部品
等の在庫情報や入庫予定情報、カレンダー情報、生産可
能品目とその生産工程と標準作業時間やサイクルタイム
と製造にかかる期間を表す製造リードタイム等を定義し
た供給元情報、また工程間の品目の移動を定義し移動時
間を表す供給リードタイム等を定義した供給マスタ、生
産工程上ネックとなるネック工程の情報、長納期の部品
や入手が困難な部品等のキーパーツの情報、部品の標準
価格等の情報である。
【0022】拠点情報記憶部14は、拠点1と関わる生
産拠点や供給拠点の部品や材料等の品目情報、部品構成
情報、工程表、供給元情報、供給マスタ、ネック工程、
キーパーツ、部品価格や加工費等の情報等、生産に関す
る各種情報を格納する。拠点情報記憶部14に格納する
情報は、各拠点のキーパーツ、ネック工程に関する情報
だけでもよいし、予め、各拠点の供給品目の構成と、1
つの供給品目の製造に必要な生産能力等を定義しておい
てもよい。
【0023】図1に示す回答システム10は、拠点情報
記憶部14を持たなくてもよい。この場合、生産計画シ
ステム20は、後述する該当拠点の余剰情報と共に、該
当拠点の生産可能品目、供給元情報、供給マスタ、ネッ
ク工程、キーパーツ等の情報を回答システム10に送信
する。毎回これらの情報を送信してもよいし、拠点情報
記憶部14を設けて、基本情報を格納しておき、基本情
報に関しては差分情報だけ送信するようにしてもよい。
【0024】図1に示す回答システム10は、拠点1の
生産管理マスタ情報記憶部18と拠点情報記憶部14と
が別々に存在するとしているが、これらは、設計、生産
に関する各種情報を管理する1つの統合データベースと
して構成されてもよい。
【0025】生産計画システム20の余剰情報算出部2
1は、該当拠点の生産管理マスタ記憶部18に格納して
いる情報を読み込み、読み込んだ情報に基づいて、該当
拠点の余剰情報を算出する。ここで、余剰情報とは、該
当拠点の供給品目の余剰在庫とその提供価格、該当拠点
の供給品目の構成部品や材料等の余剰在庫、供給品目を
製造する生産工程の余剰能力、余剰部品や材料から余剰
能力を利用して生産した場合の価格等の情報である。余
剰情報算出部21は、生産管理マスタ情報記憶部18か
ら、予め作成されている生産計画、部品や材料等の在庫
や入庫予定等の情報を読み込み、生産計画に必要な資材
所要量を算出し、在庫と入庫予定を照合して、現在の生
産計画を実行する上で余剰となる部品及びその個数と余
剰発生日を算出する。供給品目に関しては、受注情報、
内示情報及び受注予測情報と、供給品目の在庫や予め作
成されている生産計画とを照合して、余剰となる供給品
目及びその個数と余剰発生日を算出する。また、予め作
成されている生産計画の負荷割付を行い、生産工程の余
剰生産能力を算出する。
【0026】生産計画システム20の余剰情報通信部1
1は、余剰情報算出部21により算出された余剰情報を
通信ネットワーク30等を介して回答システム10へ送
信する。回答システム10の余剰情報通信部11は、複
数の拠点の生産計画システム20から、通信ネットワー
ク30等を介して各拠点の余剰情報を収集する。
【0027】生産計画システム20から回答システム1
0へ余剰情報を送信するタイミングは、生産計画システ
ム20において予め余剰情報を作成しておき、回答シス
テム10から転送依頼を受信したタイミングで行っても
よいし、生産計画システム20において余剰情報を更新
したタイミングで回答システム10へ配信してもよい。
また、回答システム10が複数の生産計画システム20
へ送信依頼をするタイミングは、生産計画立案部12が
生産計画候補を立案するタイミングにあわせて行っても
よいし、予め接続する生産計画システム20から受信し
た情報を格納しておいてもよい。
【0028】回答システム10の余剰通信部11は、拠
点1が生産に利用する全ての部品の情報を収集してもよ
いし、キーパーツに関する情報のみ収集してもよい。ま
た、拠点1以外の拠点からは、拠点1への供給品目の余
剰在庫情報と、該当拠点の供給品目のすべての構成品
目、生産工程について収集してもよいし、供給品目を構
成するキーパーツ、供給品目を製造する生産工程のネッ
ク工程の情報のみ収集してもよい。
【0029】生産計画立案部12は、拠点1の余剰情報
通信部11により収集された複数の拠点の余剰情報と、
拠点1の生産管理マスタ情報記憶部18に格納されてい
る情報を読み込む。そして、生産計画立案部12は、拠
点情報記憶部14に格納された各拠点の部品の品目情
報、構成情報、工程表及び供給元情報を参照し、時期、
コスト、余剰在庫解消金額、供給拠点や生産拠点の優先
度等複数の指標について、それぞれ、予め読み込んだ余
剰部品と余剰能力から実行可能な生産計画を作成し生産
計画候補とする。生産計画候補記憶部13は、生産計画
立案部12により作成された各指標の生産計画候補を格
納する。生産計画候補は、すでに生産予定のある生産計
画とは異なり、実際に生産予定はないが収集した余剰情
報を利用すれば追加生産することができる生産計画の候
補である。
【0030】生産計画立案部12は、指標によって、計
画候補を作成する際に利用する生産拠点や供給拠点の余
剰情報を選択し、供給パスを決定する。例えば、時期優
先の場合、予め定めた時間の単位で分割した複数の期間
毎に、余剰情報の利用可能日の早い順に優先順位を付け
る。そして、生産計画立案部12は、最も優先順位の高
い供給拠点の余剰部品、その余剰部品から上位品目を生
産する生産拠点の中で最も優先順位の高い生産拠点を選
択し、余剰情報を利用した場合の実行可能な生産計画を
時期優先の場合の生産計画候補に格納する。最も優先順
位の高い余剰情報についてのみ生産計画候補を作成して
もよいし、作成した生産計画候補に利用した資材所要量
や生産能力等で余剰情報を更新し、余剰情報がなくなる
まで、優先順位の高い余剰情報から生産計画候補を作成
してもよい。
【0031】図2は生産計画立案部12の生産計画候補
作成の処理動作を説明するフローチャートであり、次
に、これについて説明する。
【0032】(1)生産計画立案部12は、拠点1の生
産管理マスタ記憶部18の情報を読み込み、余剰情報通
信部11より余剰情報を入力する(ステップ、201、
202)。
【0033】(2)次に、生産計画立案部12は、拠点
情報記憶部14に格納された情報を参照し、必要に応じ
て品目コードの変換を行って、余剰部品や材料等を構成
品目とする拠点1の製品を全て検索する(ステップ20
3)。
【0034】(3)ステップ203の検索で検出された
全ての製品について、予め定めた複数種類の指標項目の
それぞれに対して、余剰在庫と余剰能力とを利用して実
行可能な製品の生産計画候補を作成する(ステップ20
4〜206)。
【0035】(4)ステップ204〜206の処理で作
成した生産計画候補を生産計画候補記憶部13に格納し
て、ここでの処理を終了する(ステップ207)。
【0036】図3は図2のステップ205における生産
計画作成の処理動作の詳細を説明するフローチャートで
あり、次に、これについて説明する。
【0037】(1)まず、対象製品の構成品目を展開
し、該当製品の構成品目の余剰情報のある拠点につい
て、ステップ303からステップ305までループさせ
ることを設定する(ステップ301、302)。
【0038】(2)該当拠点の完成品の構成する余剰部
品や材料等から、該当拠点の完成品を製造する工程の余
剰能力を考慮して、実行可能な該当拠点の完成品の生産
計画候補を作成する。ここでの余剰部品と余剰能力とか
ら生産計画候補を作成する手順は、様々な技術が公知で
あり、いずれの技術を用いてもよい。例えば、該当拠点
の完成品の構成する余剰部品や材料等の情報から、全て
の構成品目の余剰情報が最初に揃う日を部品投入可能日
とし、全ての構成品目の「部品投入可能日までの余剰在
庫数をその品目の構成数で割った数」の最小値を、該当
拠点の完成品の生産可能台数とすることでよい。また、
該当拠点の完成品の生産可能台数を生産するために必要
な負荷を、部品投入可能日以降、該当拠点の完成品を製
造する生産工程の余剰能力に割り付ける。全て割付可能
な場合、割り付けられた最早完了日を生産可能日とし、
全てを割り付けることができない場合、余剰能力に割付
可能な数量に分割し、それぞれ分割した数量を生産可能
台数、割り付けられた最早完了日を生産可能日として、
該当拠点の生産計画候補として、「該当拠点、供給品
目、生産可能台数、生産可能日」を作成してもよい(ス
テップ303)。
【0039】(3)ステップ303の処理で作成した生
産計画候補の部品所要量を余剰部品情報から差し引き、
負荷量を余剰能力情報から差し引いて、余剰情報を更新
し、該当拠点の余剰情報がまだ残っているか否かを判定
し、残っていた場合、ステップ303からの処理に戻っ
て処理を繰り返す(ステップ304、305)。
【0040】(4)ステップ305の判定で、該当拠点
の余剰情報が残っていなかった場合、全ての拠点につい
て、ステップ303からステップ305の処理を実行し
たか否かを判定し、全ての拠点について終了していない
場合、ステップ302からの処理に戻って処理を繰り返
す(ステップ306)。
【0041】(5)ステップ306の判定で、全ての拠
点に対してステップ303からステップ305の処理が
終了していた場合、各拠点の完成品について、余剰在庫
の発生日と、ステップ303において作成した生産計画
候補の生産可能日から、各拠点から使用先拠点への供給
リードタイムを考慮して、使用先拠点での調達可能日を
算出し、対象製品の全ての構成品目について、複数の拠
点の余剰在庫情報と、前記生産計画候補の情報とを使用
先拠点対応に収集する。例えば、拠点1の製品Xを構成
する部品Aの供給拠点が拠点2から拠点nまである場
合、拠点2から拠点nの「部品A」の余剰在庫情報と、
ステップ303において作成した拠点2から拠点nの生
産計画候補の情報を収集する。また、対象製品の各生産
工程の複数拠点の余剰能力も同様に収集する。例えば、
拠点1の製品Xを生産する「製品組立工程」が、外注等
の生産拠点である場合、それらの拠点の余剰能力情報を
収集する(ステップ307)。
【0042】(6)指標項目毎に、ステップ309から
ステップ310までループすることを設定する(ステッ
プ308)。
【0043】(7)次に、各指標項目に対して、ステッ
プ307において収集した余剰部品の在庫情報に優先順
位を付ける。例えば、予め定めた時間の単位で分割した
複数の期間毎に、供給拠点の場合、時期優先ならば利用
可能日の早い順、コスト優先ならば価格の安い順、信用
度優先ならば供給拠点の優先度の高い順等のように余剰
部品情報に優先順位付けする。また、外注等の生産拠点
の場合も、時期優先ならば余剰能力の利用可能日の早い
順、コスト優先ならば余剰能力を利用した場合の加工費
の安い順、信用度優先ならば予め定めた信用度の高い順
等のように余剰生産能力に優先順位付けする。そして、
優先順位の高い部品や材料等の余剰在庫から逆展開し製
品の生産可能台数を算出し、製品を製造するまでの工程
の余剰能力を考慮して、実行可能な拠点1の生産計画候
補を作成する。余剰部品や余剰材料等から逆展開して余
剰能力を考慮して生産計画候補を作成する手順は、ステ
ップ303と同様に、拠点情報記憶部14を参照するこ
とにより行われる。期間毎に、生産拠点や供給拠点を決
定する場合、対象とする全ての期間に対して生産計画候
補を作成する。また、余剰情報を利用して実行可能な全
ての生産計画候補を作成する場合、先に作成した生産計
画候補の部品所要量と負荷とをその指標での余剰部品情
報と余剰能力情報とから差し引き、残った余剰情報で次
に優先度の高い余剰部品と残った余剰能力とから生産計
画候補を作成していく。また、特急注文対応は、拠点1
の余剰能力を考慮しない生産計画候補を作成する(ステ
ップ309)。
【0044】(8)全ての指標候補について生産計画候
補を作成したか否かを判定し、全ての指標候補に対する
生産計画候補が作成されていなかった場合、ステップ3
09の処理を繰り返し、全ての指標候補に対する生産計
画候補が作成されていた場合、ここでの処理を終了する
(ステップ310)。
【0045】前述において、拠点1に従属拠点がある場
合、拠点1(下流側)の余剰部品から原材料拠点(上流
側)へ向かって順番に解消する。すなわち、最下流の拠
点の余剰部品の優先順を最も高いものとし、下流から上
流に向かって、優先順位を付ける。例えば、拠点1に余
剰部品があり、拠点1より1つ上流の拠点2にも余剰部
品がある場合、まず、拠点1の余剰部品を利用した場合
の生産計画候補を作成し、次に、拠点2の余剰部品を利
用した場合の生産計画候補を作成する。前述でも説明し
たように、各拠点内での生産計画の作成手順は、様々な
技術が公知であり、いずれの技術を用いてもよい。
【0046】前述では、全拠点の余剰在庫及び余剰能力
のみを利用して実行可能な生産計画候補を作成する方法
について説明したが、余剰のない構成部品を持つ製品の
場合、余剰のない部品について、予め定めた供給拠点の
標準的な調達リードタイムや標準価格をもとに各指標に
応じて供給拠点を選択し、選択した拠点の調達リードタ
イムから算出した利用可能日をもとに、余剰のない構成
部品を持つ製品生産計画候補を作成してもよい。また、
全ての構成品目について余剰のない製品の場合、余剰情
報からなる生産計画候補を作成することができないの
で、各指標に応じて供給拠点を選択し、選択した供給拠
点の調達リードタイムを考慮した最早調達可能日を算出
し、生産可能台数を無限大として、生産工程について予
め定めた製造リードタイムまたは余剰能力を考慮して、
生産計画候補を作成してもよい。また、全ての製品につ
いて、全ての指標について生産計画候補を作成しておい
てもよいし、製品の特徴に応じて、予め必要な指標を定
め、該当指標についての生産計画候補のみ作成しておい
てもよい。例えば、ライフサイクルが終わる製品は、そ
の製品にしか使われない部品の余剰を解消する生産計画
候補のみを作成することができる。
【0047】前述した生産計画の作成方法は、余剰部品
を1つの製品に全て利用した場合の生産可能台数を算出
する方法である。本発明は、製品独立に算出する方法以
外にも、製品に優先順をつけておいて、優先順位順に生
産可能台数を算出し、次に、優先度の高い製品の生産可
能台数を算出する優先製品順生産可能台数算出法や、追
加発注や損益等を評価基準として勾配法や線形計画法を
用いて、評価基準を最良にする生産可能台数を決めるこ
とも可能である。
【0048】さらに、生産計画立案部12が作成する生
産計画候補は、注文を受ける製品の生産形態によって、
製品レベルであってもよいし、ユニットレベルであって
もよいし、部品レベルであってもよい。
【0049】生産計画立案部12は、一定のタイミング
で生産計画候補を立案し生産計画候補記憶部13の情報
を更新してもよいし、余剰情報通信部11が余剰情報更
新通知を受信したタイミングで生産計画候補を立案し生
産計画候補記憶部13の情報を更新してもよいし、任意
のタイミングで生産計画候補を立案し生産計画候補記憶
部13の情報を更新してもよい。
【0050】入力情報受付部15は、顧客の注文に関し
て予め定めた複数種類の項目について入力情報を受け付
ける。そして、納期回答作成部16が、入力された情報
に対する回答情報を作成する。次に、納期回答作成部1
6で作成された回答情報を情報出力部17より出力す
る。
【0051】図4は納期回答作成部16が回答を作成す
る処理手順を説明するフローチャートであり、次に、こ
れについて説明する。
【0052】(1)納期回答作成部16は、入力情報受
付部15で受け付けた情報を入力する。受け付ける注文
情報の内容項目は、「品目、納期、数量」、「品目、納
期」、「品目、数量」等であり、それぞれの項目につい
ての顧客の要求度合いによる優先度や、緊急度合い、顧
客の重要度等の情報を含む(ステップ401)。
【0053】(2)ステップ401で受け付けた注文が
「品目、納期、数量」の場合、まず、注文を生産管理マ
スタ情報記憶部18に格納された製品在庫及び生産計画
の情報に引き当て、全て引き当てることができたか否か
を判定する(ステップ402、403)。
【0054】(3)ステップ403の判定で、全ての引
き当てができなかった場合、製品在庫及び生産計画に引
き当てることができなかった数量を、注文情報の内容項
目に応じて指標を選択し、希望「納期」を満たす生産計
画候補に引き当てる。例えば、緊急度の高い注文は時期
優先の生産計画候補等、各注文にあった指標の生産計画
候補を参照し、顧客の要求を満たす生産計画候補を検索
して引き当てる。そして、引当が可能か否かを判定す
る。このとき、注文の「品目」、「納期」、「数量」等
の要求度合いの優先度や緊急性、重要性等により、予め
定めた指標選択順ロジックに従い、指標を選択して生産
計画候補を検索してもよいし、入出力装置を通して生産
計画候補を提示し、提示された生産計画候補を見ながら
対話形式で操作者が意思決定してもよい(ステップ40
5、406)。
【0055】(4)ステップ403の判定で、全て引き
当てられた場合、また、ステップ406の判定で、全て
引き当てられた場合、「受入可能」の回答を作成する
(ステップ404)。
【0056】(5)ステップ406の判定で、ステップ
405の処理での引き当てが全て引き当てられなかった
場合は、「注文受入不可」の回答を作成し、顧客の注文
の納期で提供できる「数量」を算出し、また、生産計画
及び生産計画候補に引き当て顧客の要求の「数量」を提
供できる最早納期を算出し、これを「代替案」として作
成する(ステップ407、408)。
【0057】(6)ステップ404で作成した「受入可
能」の回答、または、ステップ407で作成した「注文
受入不可」の回答及びステップ408で作成した「代替
案」を出力して、処理を終了する。
【0058】次に、前述した本発明の実施形態における
実際の動作の具体的な例を図5〜図12を参照して説明
する。
【0059】図5は部品構成の一例を示す図、図6は具
体例を説明する回答システムの拠点構成の一例を示す
図、図7は具体例を説明する回答システムの構成を示す
図、図8、図9は具体例を説明する余剰情報の一例を示
す図、図10は具体例を説明する供給拠点の生産計画候
補の一例を示す図、図11は具体例を説明する複数拠点
の余剰情報と生産計画候補とを収集した一例を示す図、
図12は作成された生産計画候補の一例を示す図であ
る。
【0060】ここで説明する具体例において、製品X
は、図5に示すように、1個の部品Aから構成され、部
品Aは1個の材料aから構成されるものとする。また、
拠点構成は、図6に示すように、拠点2〜拠点nのそれ
ぞれの部品加工工程において材料aから部品Aを生産
し、生産された部品Aが拠点1へ供給され、拠点1の製
品組立工程において部品Aから製品Xを生産することと
している。このとき、拠点1の拠点情報記憶部14に
は、拠点2〜拠点nのそれぞれの「部品A」の構成情報
や、「部品組立工程」の工程表や、供給元情報、供給マ
スタ等の情報が格納されている。
【0061】そして、図6に示す拠点構成を持つ場合の
回答システムは、図7に示すように、拠点1の回答シス
テム10が、拠点1、拠点2〜拠点nの各生産計画シス
テム20と接続されて、各拠点の余剰情報を収集するよ
うに構成される。説明している具体例における拠点1と
拠点2との余剰情報を図8に示している。図8に示すよ
うに、拠点1の余剰情報は、拠点1の余剰部品情報、拠
点1の余剰能力情報であり、拠点2の余剰情報は、拠点
2の完成品(部品A)の余剰在庫情報、拠点2の余剰部
品及び材料(部品Aを構成する材料aの余剰在庫)情
報、拠点2の(部品Aを製造する部品加工工程)の余剰
生産能力情報、拠点2の余剰部品(部品Aの余剰の場
合)の価格等の情報等である。
【0062】拠点1の生産計画立案部12は、拠点1、
拠点2〜拠点nのそれぞれの余剰情報、拠点1の生産管
理マスタ情報記憶部18の情報を読み込み、まず、拠点
2の供給品目の構成品目の余剰在庫と余剰生産能力とか
ら、拠点2の生産計画候補を作成する(ステップ30
3)。いま、拠点1〜拠点3のそれぞれでの余剰が、図
9に示しているようなものであったとする。そして、例
えば、図9に示す例の場合、「拠点2の材料aが1日目
に10個」余剰しているので、図5に示す部品構成の場
合、「材料a」から生産可能な品目は「部品A」で生産
可能台数は10個、部品投入可能日は1日目となる。拠
点1の生産計画立案部12は、拠点1の拠点情報14を
参照して、「拠点2の部品Aを10個」生産するために
必要な負荷を、部品投入可能日1日目以降の拠点2の部
品加工工程の余剰能力に割り付ける。拠点2の余剰能力
に「部品Aを10個」の負荷が割り付け可能な場合、最
早完了日を拠点2の生産可能日とする。そして、拠点1
の生産計画立案部12は、生産計画候補に引き当てた部
品の所要量と負荷とに基づいて、余剰部品と余剰能力と
を更新し、残った余剰部品と余剰能力とから生産計画候
補を作成していく。
【0063】拠点1の生産計画立案部12は、拠点3に
ついても同様にして、拠点3の余剰部品及び材料と余剰
能力とからなる生産計画候補を作成する。図10に、拠
点2、拠点3について、余剰情報から作成した「部品
A」の生産計画候補の一例を示している。図9に示す例
の場合、拠点2、拠点3の「部品A」の余剰在庫と図1
0に示す生産計画候補について、拠点1までの供給リー
ドタイムを考慮して、拠点1での調達可能日を算出し、
拠点1の「部品A」について利用可能な余剰情報を収集
する(ステップ307)。これにより収集した余剰情報
の例を図11に示している。
【0064】そして、「部品A」を構成品目とする製品
「製品X」について、各指標に応じて、例えば、日、週
等の期間毎に余剰情報に優先順位を付ける。図11に示
す例では、期間を週単位とし、1日目から3日目を先行
1週、4日目から10日目を先行2週としている。期間
毎の時期優先の場合、「部品A」の利用可能日の早い順
に優先順位を付ける。図11に示す例の場合の優先順位
は、先行1週が、「拠点1の部品A 1日目」、「拠点
2の部品A 2日目」、「拠点3の部品A 3日目」、
先行2週が、「拠点2の部品A 5日目」、「拠点3の
部品A 6日目」の順になる。先行1週で最も優先順位
の高い余剰在庫「拠点1の部品A 10個 1日目」か
ら逆展開し、拠点1の「製品組立」の余剰能力に負荷を
割り付けて、拠点1の生産計画候補を作成する。そし
て、生産計画候補に引き当てた余剰能力と余剰在庫とを
差し引く。先行2週は、最も優先順位の高い余剰在庫
「拠点2の部品A 5日目」と拠点1の「製品組立」の
余剰能力とから、拠点1の生産計画候補を作成する。
【0065】全ての余剰情報を利用する場合、残った余
剰在庫情報の優先度の高いものから生産可能台数を算出
し、残った余剰能力に負荷を割り付け、生産計画候補を
作成する。同様にして、拠点1の余剰能力がなくなる
か、余剰在庫がなくなるまで、生産計画候補を作成す
る。
【0066】図12に、前述のようにして作成された
「製品X」の各指標についての生産計画候補の一例を示
しており、次に、図12を参照して、納期回答作成部1
6の具体的な動作について説明する。
【0067】例えば、注文要求が「製品X 20台 5
日目」で緊急度が高い場合、納期回答作成部16は、生
産管理マスタ情報記憶部18に格納された情報を参照し
て、注文要求を「製品X」の製品在庫、「5日目」以前
の生産計画に引き当てることが可能か否か判定する。図
12に示す例の場合、図12(a)に示しているよう
に、生産管理マスタ情報記憶部18内には、製品Xの在
庫、製品Xの生産計画が何も格納されていないため、注
文を「製品X」の製品在庫、生産計画に引き当てること
ができない。そこで、納期回答作成部16は、生産計画
候補記憶部13に格納された図12(b)に示す例のよ
うな製品Xの生産計画候補の情報を参照する。そして、
まず、コスト優先の生産計画候補を検索するが、注文を
引き当てることができない。次に、時期優先の生産計画
候補を検索すると、注文を「製品X10台 2日目」、
及び、「製品X 10台 5日目」に引き当てることが
できるため、納期回答作成部16は、「受入可能」の回
答を作成する。
【0068】また、例えば、注文要求が「製品X 30
台 5日目 緊急度高」というものであった場合、この
注文要求に対して、コスト優先、時期優先については、
引当可能な生産計画候補がない。このため、納期回答作
成部16は、最大利用可能数の生産計画候補に引き当て
て「製品X 30台 6日目」という代替案を提示す
る。注文の緊急度が低い場合、コスト優先の生産計画候
補に引き当てて、「製品X 30台 11日目」を代替
案として提示してもよい。
【0069】前述した本発明の実施形態によれば、複数
の指標に対して、予め複数拠点の余剰在庫や余剰能力を
考慮した生産計画候補を作成し、顧客の注文を、その注
文の内容項目に応じた生産計画候補に引き当てて回答を
行うことができるため、迅速に高精度な回答を行うこと
ができる。
【0070】また、前述した本発明の実施形態によれ
ば、顧客の注文要求を満たすことができない場合でも、
代替案を直ちに提示することができるため、販売機会の
損失を低減することができる。
【0071】さらに、前述した本発明の実施形態によれ
ば、顧客の注文に対して、長納期部品が不足する場合、
最新の余剰情報から、最適な供給拠点または生産拠点を
選択し、標準の調達リードタイムよりも短いリードタイ
ムで部品を入手した場合の回答を作成することができる
ため、顧客の要望をできるだけ満たす回答を行うことが
できる。
【0072】図13は本発明の第2の実施形態による回
答システムの構成を示すブロック図、図14は生産計画
候補−部品及び能力引当情報記憶部に格納される情報の
例を示す図である。図13において、19は生産計画候
補−部品及び能力引当情報記憶部であり、他の符号は図
1の場合と同一である。この本発明の第2の実施形態
は、前述した本発明の第1の実施形態により顧客の注文
に回答した後、回答した注文に対する満足/不満足の情
報を入力し、満足の情報が入力され受注が確定した場
合、即座に各拠点へ発注を行うようにした例である。
【0073】図13に示す回答システムは、図1により
説明した回答システムに生産計画候補−部品及び能力引
当情報記憶部19を加えて構成したものである。生産計
画候補−部品及び能力引当情報記憶部19は、生産計画
立案部12が立案した生産計画候補に引き当てられた部
品と能力とについての情報を格納する。この立案した生
産計画候補に引き当てられた部品と能力とについての情
報が、図14に示すように、生産計画候補−部品及び能
力引当情報記憶部19に格納される。
【0074】納期回答作成部16は、入力情報受付部1
5より入力した注文の内容項目に応じて、注文を製品在
庫、生産計画、部品情報、生産能力及び生産計画候補に
引き当てる。そして、納期回答作成部16は、注文を生
産計画候補に引き当てた場合、該当生産計画候補に引き
当てられた部品と能力との情報を仮予約して回答を行
う。入力情報受付部15は、情報出力部17より回答を
出力後、該当注文の回答に対する満足/不満足の情報を
受け付ける。満足の情報が入力され受注が確定した場
合、納期回答作成部16は、該当注文を受注情報、該当
注文に引き当てられた生産計画候補の情報を生産計画と
して生産管理マスタ情報記憶部に登録し、仮予約してお
いた前述の部品及び能力情報から生産拠点または供給拠
点への発注情報を作成する。余剰情報通信部11は、納
期回答作成部16が作成した発注情報を直接該当拠点へ
送信する。作成した発注情報を発注システムへ渡しても
よい。
【0075】本実施例によれば、顧客の注文に回答後、
該当注文の受注が確定すると同時に、必要な拠点に対し
て迅速に発注を行うことができる。
【0076】次に、本発明の実施形態による回答システ
ムにより、受注仕様生産の製品についての納期回答処理
について説明する。
【0077】受注仕様生産の製品の場合、生産計画立案
部12は、予め顧客からの注文を引き当てるユニットレ
ベルや部品レベルの生産計画候補を立案し、生産計画候
補記憶部13に格納しておく。この場合、納期回答作成
部16は、顧客の要求仕様に応じて、要求を生産管理マ
スタ情報記憶部18が管理しているユニットや部品の在
庫情報、生産計画及び入庫予定の情報と、生産計画候補
記憶部13が管理しているユニットや部品の生産計画候
補の情報に引き当て、生産管理マスタ情報記憶部18が
管理している後工程の能力を考慮して納期回答を行う。
例えば、図11に示す部品Aの余剰情報を部品Aの部品
枠とみなし、拠点1の製品組立工程の余剰能力を能力枠
とみなし、顧客の注文に対して、注文を部品Aの部品枠
に引き当て、製品Xの後工程の能力を考慮して納期回答
を行う。このようにして、受注仕様生産の場合にも、複
数拠点を考慮した高精度な納期回答を迅速に行うことが
できる。
【0078】前述した本発明の実施形態による各処理
は、処理プログラムとして構成することができ、この処
理プログラムは、HD、DAT、FD、MO、DVD−
ROM、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供する
ことができる。
【0079】前述した本発明の実施形態によれば、顧客
の注文を回答システムが管理する製品在庫、生産計画、
部品情報及び生産能力に引き当てることができない場合
にも、顧客の注文内容に応じて、生産活動に関わりのあ
る複数拠点の情報を考慮した生産計画候補に引き当てて
回答することができるので、高精度な回答を迅速に行う
ことができる。
【0080】また、本発明の実施形態によれば、顧客の
注文要求を満たすことができない場合にも、生産活動に
関わりのある複数拠点の情報を考慮した代替案を直ちに
提示することができるので、顧客の希望要求を満たせな
いことによる販売機会の損失等を低減することができ
る。また、本発明の実施形態によれば、見込み生産、受
注生産の場合にも対応することができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、顧
客の注文に対する納期等の回答を、高精度に迅速に行う
ことができ、顧客の注文要求を満たすことができない場
合にも、代替案を直ちに提示することができ、顧客の希
望要求を満たせないことによる販売機会の損失等を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による回答システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】生産計画立案部の生産計画候補作成の処理動作
を説明するフローチャートである。
【図3】図2のステップ205における生産計画作成の
処理動作の詳細を説明するフローチャートである。
【図4】納期回答作成部が回答を作成する処理手順を説
明するフローチャートである。
【図5】部品構成の一例を示す図である。
【図6】具体例を説明する回答システムの拠点構成の一
例を示す図である。
【図7】具体例を説明する回答システムの構成を示す図
である。
【図8】具体例を説明する余剰情報の一例を示す図(そ
の1)である。
【図9】具体例を説明する余剰情報の一例を示す図(そ
の2)である。
【図10】具体例を説明する供給拠点の生産計画候補の
一例を示す図である。
【図11】具体例を説明する複数拠点の余剰情報と生産
計画候補とを収集した一例を示す図である。
【図12】作成された生産計画候補の一例を示す図であ
る。
【図13】本発明の第2の実施形態による回答システム
の構成を示すブロック図である。
【図14】生産計画候補−部品及び能力引当情報記憶部
に格納される情報の例を示す図である。
【符号の説明】
10 回答システム 11 余剰情報通信部 12 生産計画立案部 13 生産計画候補記憶部 14 拠点情報記憶部 15 入力情報受付部 16 納期回答作成部 17 情報出力部 18 生産管理マスタ情報記憶部 19 生産計画候補−部品及び能力引当情報記憶部 20 生産計画システム 21 余剰情報算出部 30 通信ネットワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客の注文に対して、複数の拠点の生産
    計画システムを連携させながら注文に対する回答を行う
    回答方法において、前記生産計画システムから余剰情報
    を収集し、前記余剰情報から実行可能な生産計画候補を
    作成しておき、顧客の注文を前記生産計画候補に引き当
    てて回答を行うことを特徴とする回答方法。
  2. 【請求項2】 顧客の注文に対して、複数の拠点の生産
    計画システムを連携させながら注文に対する回答を行う
    回答方法において、前記生産計画システムから余剰情報
    を収集し、前記余剰情報から実行可能な生産計画候補
    と、該当生産計画候補に引き当てられた部品や能力の引
    当情報とを作成しておき、顧客からの注文を前記生産計
    画候補に引き当て、前記生産計画候補に引き当てられた
    部品と能力との情報を仮予約して顧客へ回答を行い、顧
    客からの回答に対する満足か不満足かの情報が満足であ
    った場合に、前記生産計画答候補に引き当てられた部品
    と能力との情報に基づいて、生産拠点への製造指示や供
    給拠点への部品調達指示を送信することを特徴とする回
    答方法。
  3. 【請求項3】 前記収集する余剰情報は、各拠点の部品
    及び材料の余剰在庫や余剰生産能力であり、前記注文の
    前記生産計画候補への引き当ては、顧客からの注文に関
    して予め定めた複数種類の項目に応じて、製品在庫、生
    産計画、部品情報及び生産能力、及び各指標の生産計画
    候補に引き当てることであることを特徴とする請求項1
    または2記載の回答方法。
  4. 【請求項4】 顧客の注文に対して、複数の拠点の生産
    計画システムを連携させながら注文に対する回答を行う
    回答システムにおいて、生産に関する各種情報を管理す
    る生産管理マスタ情報記憶手段と、製品の生産に関わる
    生産拠点や供給拠点に関する各種情報を格納する拠点情
    報記憶手段と、前記生産計画システムにより算出された
    余剰情報を収集する余剰情報通信手段と、前記余剰情報
    から実行可能な生産計画候補を作成する生産計画立案手
    段と、前記生産計画立案手段により作成された前記生産
    計画候補の情報を格納する生産計画候補記憶手段と、顧
    客の注文に関して予め定めた複数種類の項目について内
    容を入力する入力情報受付手段と、前記入力情報受付手
    段により入力された情報に対する回答を作成する納期回
    答作成手段と、前記納期回答作成手段により作成された
    回答を出力する情報出力手段とを備え、前記納期回答作
    成手段は、前記注文を、前記生産管理マスタ情報記憶手
    段に格納された製品在庫、生産計画、部品情報、生産能
    力、及び、前記生産計画候補記憶手段に格納された各指
    標の生産計画候補に引き当てて回答を作成することを特
    徴とする回答システム。
  5. 【請求項5】 前記生産計画候補に引き当てられた部品
    と能力の引当情報を格納する生産計画候補−部品及び能
    力引当情報記憶手段をさらに備え、顧客からの回答に対
    する満足か不満足かの情報が満足であった場合に、前記
    納期回答作成手段は、前記注文を受注情報、注文に引き
    当てられた生産計画候補を生産計画として生産管理マス
    タ情報記憶手段に登録し、前記生産計画候補−部品及び
    能力引当情報記憶手段を参照して、前記生産計画候補に
    引き当てられた部品および能力情報を取得し、供給拠点
    への部品調達指示や生産拠点への製造指示を作成し、余
    剰情報通信手段から該当拠点へ前記指示を送信すること
    を特徴とする請求項4記載の回答システム。
  6. 【請求項6】 生産計画システムから部品及び材料の余
    剰在庫、余剰生産能力の余剰情報を収集する処理プログ
    ラムと、前記収集した余剰情報から実行可能な生産計画
    候補を作成する処理プログラムと、前記生産計画候補を
    格納する処理プログラムと、顧客の注文を入力する処理
    プログラムと、顧客の注文を製品在庫、生産計画、部品
    情報、生産能力、各指標の前記生産計画候補に引き当て
    てて回答を作成する処理プログラムと、前記生産計画候
    補に引き当てられた部品や能力の引当情報を格納する処
    理プログラムと、顧客からの回答に対する満足か不満足
    かの情報を入力する処理プログラムと、注文の確定に対
    して、注文を受注情報、注文に引き当てられた生産計画
    候補を生産計画として確定し、生産計画候補に引き当て
    られた部品と能力との情報に基づいて、供給拠点への部
    品調達指示や生産拠点への製造指示を作成し送信する処
    理プログラムと、前記回答を出力する処理プログラムと
    を有し、これらのプログラムをコンピュータに実行させ
    ることにより、顧客の注文に対して、複数の拠点の生産
    計画システムを連携させながら注文に対する回答を行う
    処理プログラム。
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