JP2003344493A - 半導体デバイス評価装置 - Google Patents

半導体デバイス評価装置

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JP2003344493A
JP2003344493A JP2002150430A JP2002150430A JP2003344493A JP 2003344493 A JP2003344493 A JP 2003344493A JP 2002150430 A JP2002150430 A JP 2002150430A JP 2002150430 A JP2002150430 A JP 2002150430A JP 2003344493 A JP2003344493 A JP 2003344493A
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Yoshihiro Nagura
義博 名倉
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体デバイスの出力特性を測定する場合
に、高い測定精度を確保しつつ、測定に要する時間を大
幅に短縮化した半導体デバイス評価装置を提供する。 【解決手段】 半導体デバイス1にテスト信号を入力
し、これに応じて半導体デバイス1の多数の出力ピンか
ら並列に出力される各信号DQ1〜DQnを共に入力し
て、これらの信号DQ1〜DQnの内からレベル変化が
最速および最遅の信号をそれぞれ検出する最速最遅信号
検出回路3と、この最速最遅信号検出回路3から出力さ
れる最速信号および最遅信号を共に取り込んで両信号の
位相差を測定する位相差測定手段4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスに
テスト信号を入力し、これに応じて半導体デバイスの多
数の出力ピンから並列に出力される各信号の出力特性を
評価するための半導体デバイス評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、メモリや論理回路などの多数の
出力ピンを有する半導体デバイスにおいては、製品品質
を保つ上で、ファンクションテストの一環として、半導
体デバイスに所定のテスト信号を入力し、これに応じて
半導体デバイスから並列に出力される各信号について、
アクセスタイム、信号相互間の位相差(スキュー)、お
よびパルス幅などの出力特性を測定し、これらの出力特
性が製品規格を満足するか否かを評価することが必要と
なる。
【0003】従来、このような被試験対象となる半導体
デバイス(以下、DUTと称する)の出力特性を測定す
るには、図6に示すように、DUT51に対して自動テ
スト装置(以下、ATEと称する)52を接続し、AT
E52からDUT51に対して所定のテスト信号を入力
し、これに応じてDUT51の多数の各出力ピンから並
列に出力される各信号をATE52に取り込む。そし
て、ATE52は、DUT51からの各々の出力信号に
ついて、時間位置を規定するストローブパルスの位相を
順次ずらせながら、各ストローブパルスの印加タイミン
グにあわせてDUT51の各出力信号のレベル変化を検
出する、いわゆるバイナリサーチを行っている。
【0004】すなわち、図7において、DUT51から
出力される2つの信号DQa,DQbに着目したとき、
ATE52は、一方の出力信号DQaは、ストローブパ
ルスがP4のタイミングのときにそのレベルが基準値よ
りも大きくなって比較判定出力PFaがハイレベルとな
るので、このときに出力信号DQaが立ち上がったと判
定する。また、他方の出力信号DQbはストローブパル
スがP6のタイミングのときにそのレベルが基準値より
も大きくなって比較判定出力PFbがハイレベルとなる
ので、このときに出力信号DQbが立ち上がったと判定
する。
【0005】そして、各々の出力信号DQa,DQbに
ついての比較判定出力PFa,PFbがそれぞれハイレ
ベルとなったときのタイミングの時間差を2つの出力信
号DQa,DQb間の位相差ΔTとして求める。なお、
出力信号DQa,DQbの立ち下がり時の位相差を測定
する場合も同様である。
【0006】ところが、このようにATE53を用いて
DUT51の出力特性を測定する場合、DUT51から
の各出力信号のレベル変化を逐次個別に検出する必要が
あるために出力特性を測定するのに時間がかかる。
【0007】しかも、ストローブパルスを用いたバイナ
リサーチを行う場合、ストローブパルスの位相をずらせ
る時間差τとして最小で±100ps(ピコ秒)程度は
確保しておかないと時間位置を精度良く規定することが
できない。つまり、DUT51からの各出力信号の位相
差ΔTが±100ps以下の場合には出力特性の測定が
困難となる。換言すれば、ストローブパルスを用いたバ
イナリサーチを行う限り離散的な位相差測定にならざる
を得ないので、DUT51の出力特性の測定精度を高め
るには自ずと限界がある。
【0008】そこで、この対策として、高精度なタイミ
ング計測が可能であるタイムインターバルアナライザ
(以下、TIAと称する)を用いてDUT51の出力特
性の測定精度をさらに高めることが考えられる。
【0009】すなわち、図8に示すように、DUT51
の各出力ピンに対してリレーマトリックス等からなるセ
レクタ54を介してTIA53を接続する。そして、A
TE52からDUT51に対して所定のテスト信号を入
力し、これに応じてDUT51から出力される各信号の
内から所定ライン分の信号をセレクタ54で選択してT
IA53に取り込む。
【0010】ここで、セレクタ54によってたとえば2
ライン分の信号DQa,DQbが選択されるとした場
合、TIA53は、図9に示すように、測定開始となる
基準パルスPeに応答して時間軸に沿ってサーチ電圧V
tをリニアに変化させつつ、TIA53に取り込まれた
各信号DQa,DQbの立ち上がりタイミングに応じ
て、そのときの各サーチ電圧Vta,Vtbを検出し、
両サーチ電圧Vta,Vtbの差ΔV(=Vta−Vt
b)に基づいて2つの信号DQa,DQb間の位相差Δ
Tを検出する。
【0011】このように、TIA53を用いれば、DU
T51からの出力信号のレベル変化をアナログ的に検出
することができるため、図7に示したようなストローブ
パルスを用いたバイナリサーチを行う場合に比べてDU
T51の出力特性を一層精度良く測定することができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、TIA5
3を用いてDUT51の出力特性を測定する場合、高い
測定精度が得られるものの、従来技術では次のような課
題が残されている。
【0013】上述のようにTIA53は、入力信号のレ
ベル変化をアナログ的に検出するものであるから、入力
チャンネル数が多くなると、それに伴って検出回路の構
成も複雑化して高価になる。このため、現状では、TI
A53の入力チャンネル数は最大でも数チャンネル程度
に制限されている。したがって、従来、DUT51の出
力特性をTIA53を用いて測定するためには、DUT
51から並列に出力される多数の各信号をセレクタ54
によって順次選択してTIA53に取り込む必要があっ
た。
【0014】ところが、このようにセレクタ54によっ
てATE53に入力される信号を選択する構成にする
と、DUT51の出力信号について同時測定ができない
ため、DUT51の出力特性を測定するのに時間がかか
っていた。特に、DDR−SDRAMなどのように出力
ピンの数が多いDUT51では、出力ピンの数に比例し
て測定に要する時間が長くなっていた。
【0015】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、DUTから並列に出力される各信号の出
力特性を測定する場合に、高い測定精度を確保しつつ、
測定に要する時間を大幅に短縮化することができる半導
体デバイス評価装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、半導体デバイスにテスト信号を入力
し、これに応じて半導体デバイスの複数の出力ピンから
並列に出力される各信号の出力特性を評価するための半
導体デバイス評価装置において、次の構成を採用してい
る。
【0017】すなわち、請求項1記載に係る発明は、前
記半導体デバイスからの各出力信号を共に入力して、こ
れらの信号の内からレベル変化が最速および最遅の信号
をそれぞれ検出する最速最遅信号検出回路と、この最速
最遅信号検出回路から出力される最速信号および最遅信
号を共に取り込んで両信号の位相差を測定する位相差測
定手段と、を備えることを特徴としている。
【0018】請求項2記載に係る発明は、請求項1記載
の発明の構成において、前記最速最遅信号検出回路は、
半導体デバイスの各出力信号を共に入力するオア合成回
路およびアンド合成回路を含む一方、前記位相差測定手
段は前記オア合成回路およびアンド合成回路の出力信号
を共に入力して両信号の位相差を測定するタイムインタ
ーバルアナライザからなることを特徴としている。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載の発明の構成において、前記最速最遅信号
検出回路は、半導体デバイスにビルトインされているこ
とを特徴としている。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれか1項に記載の発明の構成において、半
導体デバイスの各出力信号の位相を互いに比較して、こ
れらの各出力信号の内からレベル変化が最速および最遅
の信号を個別に特定する最速最遅信号特定回路を備える
ことを特徴としている。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1ないし請
求項4のいずれか1項に記載の発明の構成において、前
記オア合成回路およびアンド合成回路の信号入力側に
は、前記半導体デバイスの各出力信号が前記両回路へ入
力されるのを個別に制限するマスク回路が設けられてい
ることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1における半導体デバイス評価装置の構成を示
すブロック図である。
【0023】図1において、1は多数(ここではnライ
ン分)の出力ピンを有するDUT、2は半導体デバイス
評価装置である。この半導体デバイス評価装置2は、最
速最遅信号検出回路3、位相差測定手段としてのTIA
4、およびATE5を備えている。
【0024】上記の最速最遅信号検出回路3は、DUT
1の各出力信号DQ1〜DQnを個別に増幅するバッフ
ァ回路6、これらの各バッファ回路6の出力を共に入力
するオア合成回路7およびアンド合成回路8からなる。
【0025】ここに、オア合成回路7は、DUT1の各
出力信号DQ1〜DQnの内でレベルの立ち上がりが最
速の信号と、レベルの立ち下がりが最遅の信号とをそれ
ぞれ検出するものである。また、アンド合成回路8は、
DUT1の各出力信号DQ1〜DQnの内でレベルの立
ち上がりが最遅の信号と、レベルの立ち下がりが最速の
信号とをそれぞれ検出するものである。
【0026】TIA4は、最速最遅信号検出回路3を構
成するオア合成回路7およびアンド合成回路8の出力信
号を共に入力して両信号の位相差を測定するものであ
り、また、ATE5は、DUT1に対してテスト信号を
入力するとともに、TIA4の動作を制御するように構
成されている。
【0027】次に、上記構成を有する半導体デバイス評
価装置2を用いてDUT1の出力特性を評価する場合の
動作について、図2のタイミングチャートを参照して説
明する。
【0028】DUT1のnライン分の出力ピンから取り
出される各信号DQ1〜DQnの出力特性を評価する場
合、まず、ATE5は、DUT1に対してテスト信号を
与えるとともに、DUT1のアクセスタイム測定用の基
準となる基準信号DQSをDUT1およびTIA4に与
える。
【0029】DUT1のnライン分の各出力ピンから
は、ATE5からのテスト信号に応じてnライン分の信
号DQ1〜DQnが並列に出力されるので、これらの各
信号DQ1〜DQnが最速最遅信号検出回路3の各バッ
ファ回路6を介してオア合成回路7およびアンド合成回
路8に共に入力される。
【0030】オア合成回路7は、DUT1からの各出力
信号DQ1〜DQnの内でレベルの立ち上がりが最速の
信号を、またアンド合成回路8は、DUT1からの各出
力信号DQ1〜DQnの内でレベルの立ち上がりが最遅
の信号をそれぞれ検出する。
【0031】そして、オア合成回路7で検出された最速
信号とアンド合成回路8で検出された最遅信号が共にT
IA4に入力されるので、TIA4は、最速信号と最遅
信号との位相差ΔTupを測定する。
【0032】たとえば、図2において、DUT1からの
各出力信号DQ1〜DQnの内でレベルの立ち上がりが
最速の信号がDQn、最遅の信号がDQ2であったとす
ると、最速信号DQnがオア合成回路7により、また最
遅信号DQ2がアンド合成回路8によりそれぞれ検出さ
れるので、TIA4は、最速信号DQnと最遅信号DQ
2との位相差ΔTupを測定する。
【0033】また、オア合成回路7は、DUT1からの
各出力信号DQ1〜DQnの内でレベルの立ち下がりが
最遅の信号を、アンド合成回路8は、DUT1からの各
出力信号DQ1〜DQnの内でレベルの立ち下がりが最
速の信号をそれぞれ検出する。
【0034】そして、オア合成回路7およびアンド合成
回路8の出力信号が共にTIA4に入力されるので、T
IA4はレベルの立ち下がりが最速の信号(この例では
DQn)とレベルの立ち下がりが最遅の信号(この例で
はDQ2)との位相差ΔTdownを測定する。
【0035】続いて、TIA4は、DUT1からの各出
力信号DQ1〜DQnの内でレベルの立ち上がりが最速
の信号からレベルの立ち下がりが最遅の信号までの期間
Tから上記のΔTupおよびΔTdownを差し引くこ
とで、各出力信号DQ1〜DQnがいずれもハイレベル
となる有効期間ΔThを測定する。
【0036】さらに、TIA4は、ATE5から与えら
れた基準信号CLKを基準として、DUT1からの各出
力信号DQ1〜DQnの内でレベルの立ち上がりが最速
の信号が入力されるまでの期間ΔTfと、レベルの立ち
上がりが最遅の信号が入力されるまでの期間ΔTsとを
それぞれ測定してアクセスタイムのマージンを測定す
る。
【0037】そして、TIA4によってDUT1に関す
る上記の各出力特性ΔTup、ΔTdown、ΔTh、
ΔTf,ΔTsが測定されれば、これらの出力特性を製
品規格と比較することにより、これらの出力特性が製品
規格を満たしているか否かを評価することができる。
【0038】このように、この実施の形態1では、最速
最遅信号検出回路3によってDUT1の出力信号DQ1
〜DQnの内からレベル変化が最速および最遅の2つの
信号のみを検出してTIA4で両信号の位相差を測定す
るので、従来のように、DUT1の各出力信号DQ1〜
DQnの位相差を個別に求める必要がなくなる。このた
め、DUT1の出力特性の評価を短時間の内に行うこと
ができる。しかも、最速最遅信号検出回路3で検出され
る最速および最遅の2つの信号の位相差はTIA4によ
って測定されるので、高い測定精度が得られる。
【0039】実施の形態2.図3はこの実施の形態2に
おける半導体デバイス評価装置の構成を示すブロック図
であり、図1に示した実施の形態1と対応する構成部分
には同一の符号を付す。
【0040】この実施の形態2における半導体デバイス
評価装置2の特徴は、最速最遅信号検出回路3がDUT
1内にビルトインされていることである。すなわち、D
UT1は、半導体デバイスの本来の所要動作を行う本体
回路部9に加えて、最速最遅信号検出回路3が同一チッ
プ内に搭載されている。その他の構成および作用は、実
施の形態1の場合と同様であるからここでは詳しい説明
は省略する。
【0041】このように、この実施の形態2では、最速
最遅信号検出回路3がDUT1内にビルトインされてい
るため、DUT1の出力特性を測定するための信号出力
としては、オア合成回路7とアンド合成回路8の2つの
信号出力のみとなる。つまり、DUT1の出力特性測定
用のピン数を削減できるため、DUT1の出力特性を測
定する場合、チャンネル数が少なくて回路構成の比較的
簡単な安価なTIA4を利用することができる。
【0042】上記の実施の形態1,2の半導体デバイス
評価装置2において、次のような変形例や応用例を考え
ることができる。
【0043】(1) 図1または図3に示した構成に対
して、図4に示すような最速最遅信号特定回路11を付
加することができる。すなわち、この最速最遅信号特定
回路11は、DUT1の出力信号DQ1〜DQnの内か
らレベルの立ち上がりが最速および最遅の信号を個別に
特定するためのもので、位相比較器12およびオア回路
13の複数個を組み合わせて構成されている。
【0044】すなわち、この最速最遅信号特定回路11
において、DUT1からのnライン分(ただしnは偶
数)の出力信号DQ1〜DQnを直接に入力する初段の
位相比較器12はn/2個分、オア回路13を介した次
段の位相比較器はn/4個分、さにらに、オア回路13
を介した次段の位相比較器12はn/8個分というよう
に、後段側に向けて位相比較器12の個数が順次1/2
ずつ減少するように設けられている。
【0045】各々の位相比較器12は、2つの信号入力
端A,Bおよび2つの信号出力端A>B,A<Bを有
し、一方の入力端Aに加わる信号が他方の入力端Bに加
わる信号よりも位相が進んでいた場合には一方の信号出
力端A>Bからハイレベルの位相判別信号を出力すると
ともに、その位相判別情報を保持する。また、他方の入
力端Bに加わる信号が一方の入力端Aに加わる信号より
も位相が進んでいた場合には他方のA<Bからハイレベ
ルの位相判別信号を出力するとともに、その位相判別情
報を保持するようになっている。
【0046】上記構成の最速最遅信号特定回路11によ
ってDUT1から出力される各信号DQ1〜DQnの内
からレベルの立ち上がりが最速および最遅の信号を個別
に特定するには、予め、ATE5によって各位相比較器
12が全てリセットされる。
【0047】この状態で、前述のようにATE5からD
UT1にテスト信号が入力されると、このテスト信号に
応じてDUT1からはnライン分の信号DQ1〜DQn
が並列に出力されるので、最速最遅信号特定回路11の
各位相比較器12は、各信号DQ1〜DQnの内で隣接
する2つの信号間の位相を順次比較する。
【0048】ATE5は、最終段のオア回路13からの
出力がATE5に入力された時点で、各位相比較器12
に保持されている位相判別情報を読み取り、全ての段の
位相比較器12の出力がハイレベルの位相判別情報を保
持する状態となる入力信号と、全ての段の位相比較器1
2の出力がローレベルの位相判別情報を保持する状態と
なる入力信号とをそれぞれ検出する。
【0049】そして、ATE5は、全ての段の位相比較
器の出力がハイレベルの位相判別情報を保持する状態と
なる入力信号に対しては、DUT1からの出力信号DQ
1〜DQnの内でレベルの立ち上がりが最速の信号であ
ると特定する。また、全ての段の位相比較器12の出力
がローレベルの位相判別情報を保持する状態となる入力
信号に対しては、DUT1からの出力信号DQ1〜DQ
nの内でレベルの立ち上がりが最遅の信号であると特定
する。図2に示した例では、DUT1からの各出力信号
DQ1〜DQnの内でレベルの立ち上がりが最速の信号
がDQn、最遅の信号がDQ2であると特定される。
【0050】このように、本発明の半導体デバイス評価
装置2に最速最遅信号特定回路11を設けた場合には、
DUT1の各出力信号DQ1〜DQnの内からレベル変
化が最速および最遅の信号間の位相差(スキュー)を測
定できるだけでなく、そのレベル変化が最速の信号と最
遅の信号とを個別に特定することができる。このため、
DUT1の出力特性が製品規格を満たさない場合には、
その不具合発生箇所について具体的な対策を講じること
が可能になる。
【0051】(2) 図5に示すように、最速最遅信号
検出回路3内のオア合成回路7およびアンド合成回路8
の信号入力側にマスク回路14を設けることもできる。
すなわち、このマスク回路14は、インバータ15、オ
ア合成回路7のマスク用となるアンド回路16、および
アンド合成回路8のマスク用となるオア回路17を備え
ており、これらの各回路15,16,17は、DUT1
からの出力信号DQ1〜DQnのライン数に対応してn
個分設けられている。
【0052】そして、ATE5からハイレベルのマスク
信号MASK1〜MASKnが個別に出力されたときに
は、各々のマスク信号MASK1〜MASKnは各イン
バータ15を介してアンド回路16に加わるとともに、
オア回路17に直接入力されるようになっている。
【0053】したがって、DUT1から出力されるある
1ライン分の信号たとえばDQ1をマスクする場合に
は、ATE5からハイレベルのマスク信号MASK1が
出力される。このマスク信号MASK1はオア回路17
に直接入力されるとともに、インバータ15によりレベ
ル反転されてアンド回路16に入力される。このため、
アンド回路16の出力は常にローレベルに、オア回路1
7の出力は常にハイレベルになる。つまり、バッファ回
路6を介して出力される信号DQ1はマスク回路14に
よってマスクされてレベル変化しないため、この信号D
Q1は、オア合成回路7およびアンド合成回路8による
最速最遅信号検出の対象から除外される。
【0054】このように、マスク回路14を設けること
によってDUT1の各出力信号DQ1〜DQnの内から
出力特性の評価が不要な信号を選択的に除外することが
できるので、半導体デバイスの出力特性の評価をより一
層効率良く行うことが可能になる。
【0055】なお、本発明は、上記説明の構成に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適
宜に変更して実施することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る半導体デバイス評価装置
は、次の効果を奏する。
【0057】(1) 請求項1記載の発明によれば、多
数の出力ピンを有する半導体デバイスから出力される信
号の出力特性を試験する場合に、最速最遅信号検出回路
によって半導体デバイスの出力信号の内からレベル変化
が最速および最遅の2つの信号のみを検出した後、位相
差測定手段によって両信号の位相差を測定することで、
半導体デバイスの出力特性が製品規格を満足するか否か
を評価することができる。したがって、従来のように、
半導体デバイスの出力信号の全てについて逐次位相差を
求める必要がなくなるので、半導体デバイスの出力特性
の評価を短時間の内に行うことが可能になる。
【0058】(2) 請求項2記載の発明によれば、請
求項1記載の発明の効果に加えて、多数の出力ピンを有
する半導体デバイスを対象とし、かつ、入力チャンネル
数の少ないタイムインターバルアナライザを使用してい
るにもかかわらず、従来のような信号選択用のセレクタ
が不要となる。このため、装置全体の構成を簡略化で
き、しかも、タイムインターバルアナライザを使用して
いるために半導体デバイスから出力される信号の位相差
を高精度に測定することができる。
【0059】(3) 請求項3記載の発明によれば、請
求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、最
速最遅信号検出回路が半導体デバイスにビルトインされ
ているため、半導体デバイスにおいてその出力特性を測
定するための信号の出力ピン数を削減することができ
る。このため、比較的安価な位相差測定手段を用いるこ
とが可能になる。
【0060】(4) 請求項4記載の発明によれば、請
求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明の効
果に加えて、最速最遅信号特定回路によって、半導体デ
バイスの各出力ピンから出力される各信号の内からレベ
ル変化が最速および最遅の信号を個別に特定することが
できる。このため、半導体デバイスの出力特性の不具合
発生箇所について具体的な対策を講じることが可能にな
る。
【0061】(5) 請求項5記載の発明によれば、請
求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明の効
果に加えて、マスク回路によって半導体デバイスからの
各々の出力信号の内から出力特性の評価が不要な信号を
選択的に除外することができるので、半導体デバイスの
出力特性の評価をより一層効率良く行うことが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る半導体デバイス
評価装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の装置の動作説明に供するタイミングチ
ャートである。
【図3】 本発明の実施の形態2に係る半導体デバイス
評価装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 最速最遅信号特定回路の構成を示すブロック
図である。
【図5】 最速最遅信号検出回路内に設けたマスク回路
の構成を示すブロック図である。
【図6】 従来技術において、半導体デバイスの出力特
性を自動テスト装置を用いて測定する場合の構成図であ
る。
【図7】 図6の自動テスト装置により半導体デバイス
の出力信号の位相差を測定する場合の動作説明に供する
タイミングチャートである。
【図8】 従来技術において、半導体デバイスの出力特
性をタイムインターバルアナライザを用いて測定する場
合の構成図である。
【図9】 図8のタイムインターバルアナライザを用い
て半導体デバイスの出力信号の位相差を測定する場合の
動作説明に供するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 DUT(半導体デバイス)、2 半導体デバイス評
価装置、3 最速最遅信号検出回路、4 TIA(位相
差測定手段)、5 ATE、6 バッファ回路、7 オ
ア合成回路、8 アンド合成回路、11 最速最遅信号
特定回路、14マスク回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体デバイスにテスト信号を入力し、
    これに応じて半導体デバイスの複数の出力ピンから並列
    に出力される各信号の出力特性を評価するための装置で
    あって、前記半導体デバイスからの各出力信号を共に入
    力して、これらの信号の内からレベル変化が最速および
    最遅の信号をそれぞれ検出する最速最遅信号検出回路
    と、この最速最遅信号検出回路から出力される最速信号
    および最遅信号を共に取り込んで両信号の位相差を測定
    する位相差測定手段と、を備えることを特徴とする半導
    体デバイス評価装置。
  2. 【請求項2】 前記最速最遅信号検出回路は、前記半導
    体デバイスからの各出力信号を共に入力するオア合成回
    路およびアンド合成回路を含む一方、前記位相差測定手
    段は前記オア合成回路およびアンド合成回路の出力信号
    を共に入力して両信号の位相差を測定するタイムインタ
    ーバルアナライザからなることを特徴とする請求項1記
    載の半導体デバイス評価装置。
  3. 【請求項3】 前記最速最遅信号検出回路は、半導体デ
    バイスにビルトインされていることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の半導体デバイス評価装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体デバイスからの各出力信号の
    位相を互いに比較して、これらの各出力信号の内からレ
    ベル変化が最速および最遅の信号を個別に特定する最速
    最遅信号特定回路を備えることを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれか1項に記載の半導体デバイス評
    価装置。
  5. 【請求項5】 前記オア合成回路およびアンド合成回路
    の信号入力側には、前記半導体デバイスの各出力ピンか
    らの出力信号が前記両回路へ入力されるのを個別に制限
    するマスク回路が設けられていることを特徴とする請求
    項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の半導体デバ
    イス評価装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006308302A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Nec Electronics Corp マスク回路及びマスク制御回路並びにマスク方法
WO2010137076A1 (ja) * 2009-05-28 2010-12-02 株式会社アドバンテスト パルス測定装置およびパルス測定方法ならびにそれらを用いた試験装置

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