JP3323121B2 - 半導体装置の測定方法及び測定装置 - Google Patents

半導体装置の測定方法及び測定装置

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JP3323121B2
JP3323121B2 JP34015697A JP34015697A JP3323121B2 JP 3323121 B2 JP3323121 B2 JP 3323121B2 JP 34015697 A JP34015697 A JP 34015697A JP 34015697 A JP34015697 A JP 34015697A JP 3323121 B2 JP3323121 B2 JP 3323121B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の良否
を判断する測定方法及び装置に関し、特にCMOS論理
回路の測定、評価に好適なものにする。
【0002】
【従来の技術】CMOS論理回路等の半導体装置の良否
を判定する手法には、定常状態における電源電流を測定
し、リーク電流の大小から故障の有無を検出するIDD
q試験(IDD Quiscent Power Supply Current Test)が
存在する。図7に、試験の対象となる供試装置76と、
この装置76にIDDq試験を行う従来の半導体測定装
置の構成を示す。
【0003】供試装置76は、電源端子Vdd、接地端子
Vss、クロック端子CLK、及び入出力端子I/O1〜
I/Onを有する。電源端子Vddには電源電圧Vddが供
給され、接地端子Vssは接地され、クロック端子CLK
にクロックCLKを入力されて動作状態になり、入出力
端子I/O1〜I/Onより信号が入出力される。
【0004】ここで、供試装置76の電源端子Vddに
は、可変電圧源72から電圧を供給された電源71が一
定の電源電圧Vddを発生して供給される。電源端子Vdd
に入力される消費電流Iddは、以下のようにして検出さ
れる。電流Iddは、電源71の出力端子と供試装置76
の電源端子Vddとの間に両端が接続された検出抵抗73
を流れる。この検出抵抗73の両端に二入力端子が接続
された差動増幅器74によって、電流Iddが電圧に変換
されて電圧信号101として出力される。この変換され
た電圧信号101は、比較器82に入力されて基準電圧
81と比較され、比較結果が良否判定信号102として
フリップフロップ83に入力される。このフリップフロ
ップ83に入力された良否判定信号102は、フリップ
フロップ83に判定トリガ信号103が入力されると、
外部に出力される。
【0005】図8に示されたように、供試装置76は通
常動作モードにおいて、クロックCLKに基づいて入出
力端子I/O1〜I/Onから信号を入出力する。
【0006】試験を行う場合は、供試装置76がホール
ドモードに移行する。ホールドモード開始時には、消費
電流Iddが最大となる動作状態を実現する上で必要な入
出力信号I/O1〜I/Onの入出力が行われる。これ
により、図8に示されるように電流Iddがピークまで上
昇する。ここで、図8における電流Iddの波形は、図7
の回路における差動増幅器101から出力された電圧信
号101により検出される。
【0007】この後、電流Iddが低下していく。この電
流Iddが時間の経過と共に変化し定常状態に近付いてい
く様子を、図9に拡大して示す。供試装置76の特性の
相違により、電流Iddの波形は波形L1〜L3のように
定常状態に到達した時点t1以降の電流値が異なってい
る。供試装置76が良品である場合は、波形L1のよう
に時点t1以降のIdd電流の値が小さくなり、不良品で
ある場合は波形L3のように大きい値をとる。また、波
形L2は良品と不良品との境界線を示すものとする。
【0008】ここで、試験条件として、供試装置76の
電源端子Vddに与える電圧値は可変電圧72の電圧値を
変えることによって設定を変えることができ、また時点
t1におけるIdd電流の大小に基づく良否判断の基準
は、比較器82に与える基準電圧81の値を調整するこ
とにより変えることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の測定方
法及び測定装置には次のような問題があった。 (1) 電流Iddの特性を検出するためには、電源71
から供試装置76の電源端子Vddまでの伝送路特性が影
響するため、図9に示されたようにホールドモード開始
時から電流Iddが定常状態に到達する時点t1までの時
間が、例えば10〜100msecというように長い。この
ため、多くの供試装置76を測定する際には長い測定時
間を必要とし、測定効率が低かった。
【0010】(2) また、図9に示されたように、電
流Iddはホールドモード開始時点から瞬間的にピークに
到達するが、定常状態に達する時点t1における電流
は、良品と不良品とが含まれる波形L1〜L3のいずれ
においても極めて小さい値となる。よって、良否を判断
する上で十分な分解能が得られず、測定精度が低い上に
再現性にも欠けるという問題があった。
【0011】本発明は上記事情に鑑み、測定時間の短縮
及び測定精度の向上が可能な半導体測定方法及び測定装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体測定装置
は、供試装置で消費される電流を検出し、電圧信号に変
換して出力する変換回路と、前記変換回路から出力され
た前記電圧信号を第1の期間にわたって第1の所定時間
毎に微分し、微分値信号を出力する微分値デジタイザ
と、前記微分値デジタイザから出力された前記微分値信
号を加算して得られた微分合計値に基づいて前記供試装
置の良否を判定する演算装置とを備えることを特徴とし
ている。
【0013】また、本発明の半導体測定装置は、さらに
前記変換回路から出力された前記電圧信号を第2の期間
にわたって第2の所定時間毎に出力する波形デジタイザ
を備え、演算装置は前記微分値デジタイザから出力され
た前記微分値信号を加算して得られた微分合計値と前記
波形デジタイザから出力された前記電圧信号を加算して
得られた積分値とに基づいて前記供試装置の良否を判定
することを特徴とする。
【0014】ここで、前記微分値デジタイザは、前記電
圧信号を与えられて前記第1の時間毎に微分値を検出す
る微分値検出手段と、前記微分値検出手段により検出さ
れた前記微分値のレベルを調整して増幅し出力する第1
のレベル調整増幅器と、前記第1のレベル調整増幅器か
ら順次出力された前記微分値に対して前記第1の期間に
わたってアナログ/ディジタル変換を行って前記微分値
信号を出力する第1のアナログ/ディジタル変換器と、
前記第1のアナログ/ディジタル変換器から出力された
前記微分値信号を与えられて格納し、前記演算手段に出
力する第1のメモリとを有し、前記波形デジタイザは、
前記電圧信号を入力され、レベルを調整して増幅し出力
する第2のレベル調整増幅器と、前記第2のレベル調整
増幅器からの出力を与えられ、前記第2の期間にわたっ
て前記第2の時間毎にアナログ/ディジタル変換を行っ
て前記積分値信号を出力する第2のアナログ/ディジタ
ル変換器と、前記第2のアナログ/ディジタル変換器か
ら出力された前記積分値信号を与えられて格納し、前記
演算手段に出力する第2のメモリとを有するものであっ
てもよい。
【0015】本発明の半導体装置の測定方法は、供試装
置で消費される電流を検出して電圧信号に変換し、微分
値デジタイザを用いて前記電圧信号を第1の期間にわた
って第1の所定時間毎に微分して微分値信号を生成し、
波形デジタイザを用いて前記電圧信号を第2の期間にわ
たって第2の所定時間毎に電圧信号を生成し、演算装置
を用いて前記微分値信号を加算して微分合計値を生成
し、前記電圧信号を加算して積分値を生成し、この微分
合計値と積分値とに基づいて前記供試装置の良否を判定
することを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のー実施の形態によ
る半導体装置の測定方法及びその装置について、図面を
参照して説明する。
【0017】図1に、本発明の第1の実施の形態による
半導体測定装置の構成を示す。図7に示された従来の測
定装置と比較し、本実施の形態による測定装置は、差動
増幅器74の出力端子に接続された構成が相違する。即
ち、この測定装置は差動増幅器74から出力された電圧
信号を解析する波形デジタイザ10及び微分値デジタイ
ザ20と、波形デジタイザ10及び微分値デジタイザ2
0が動作するタイミングを決定するタイミング発生器6
0と、波形デジタイザ10及び微分値デジタイザ20の
出力を用いて供試装置76の良否を判断するCPU(Ce
ntral Processing Unit )1とを備えている。他の従来
の測定装置と同一の要素には、同一の番号を付して説明
を省略する。
【0018】上述したように、供試装置76が通常動作
モードからテスト時にはホールドモードに切り換わる。
供試装置76の電源端子Vddには電源71から電源電圧
Vddが供給されている。電源端子Vddに供給される電流
Iddは、検出抵抗73及び差動増幅器74によって電圧
信号101に変換された後、波形デジタイザ10と微分
値デジタイザ20とに入力される。
【0019】タイミング発生器60は、波形デジタイザ
10及び微分値デジタイザ20が電圧信号101を用い
て積分値及び微分値の検出を行う期間を指定するタイミ
ング信号をそれぞれ生成して与える。波形デジタイザ1
0は、タイミング発生器60により指定された期間、一
定時間t0 (N)の間隔で電圧信号101が示す電流I
dd波形のそれぞれの電流値Dt(0)、Dt(1)、
…、Dt(i)、…、Dt(n)(nは2以上の整数、
iはn以下の整数)を取り込んで、内部のメモリに記憶
し、CPU1に出力する。微分値デジタイザ20は、タ
イミング発生器60により指定された期間、電流Idd波
形の一定時間t0 (M)毎の微分値Δt(0)、Δt
(1)、…、Δt(i)、…、Δt(n)を求めて内部
のメモリに記憶し、CPU1に出力する。
【0020】CPU1は、波形デジタイザ10から与え
られた電流値Dt(0)、Dt(1)、…、Dt
(i)、…、Dt(n)を全て加算して所定の期間にわ
たる積分値を求める。さらに、微分値デジタイザ20か
ら出力された微分値を全て加算し、所定期間にわたる微
分値の合計値を求める。そして、この積分値Dt(0)
+Dt(1)+、…、+Dt(i)+、…、+Dt
(n)と、微分合計値Δt(0)+Δt(1)+、…、
+Δt(i)+、…、+Δt(n)とを用いて、供試装
置76の良否の判定を行う。
【0021】ここで、良否判定を行うための積分値及び
微分合計値のそれぞれの基準値は、予め良品の供試装置
の出力電流を測定するか、あるいは供試装置の替わりに
精密抵抗を実装した校正用ボードからの出力電流を測定
することにより得ることができる。
【0022】図2にタイミング発生器60の具体的な構
成を示し、図3に波形デジタイザ10と微分値デジタイ
ザ20の構成を示す。タイミング発生器60は、マスタ
クロック発生器67、開始停止指令部61、1/N分周
器62、波形デジタイザタイミング発生器63、開始停
止指令部64、1/M分周器65、微分値デジタイザタ
イミング発生器66を備えている。
【0023】マスタクロック発生器67は、開始停止指
令部61及び64、1/N分周器62及び1/M分周器
65、波形デジタイザタイミング発生器63及び微分値
デジタイザタイミング発生器66を動作させるために必
要なマスタクロックX´talを生成して与える。開始
停止指令部61及び64は、図示されていないクロック
発生器からクロックCLKを与えられる。このクロック
CLKは、図4(a)に示されたように、通常動作モー
ドにおける入出力データI/O1〜I/Onのサイクル
に対応している。1/N分周器62は、図4(a)に示
されたように、マスタクロックX´talを1/Nに分
周して波形デジタイザタイミング発生器63に与える。
この1/Nクロックのパルス間隔t0 (N)は、波形デ
ジタイザタイミング発生器63が電流Iddの波形をデジ
タイズして取り込むときの時間間隔に対応している。1
/M分周器65は、図4(c)に示されたように、マス
タクロックX´talを1/Mに分周して微分値デジタ
イザタイミング発生器66に与える。この1/Mクロッ
クのパルス間隔t0 (M)は、微分値デジタイザタイミ
ング発生器66が電流Iddの波形をデジタイズして取り
込むときの時間間隔に対応している。
【0024】開始停止指令部61は、波形デジタイザタ
イミング発生器63が積分動作を開始するタイミングと
停止するタイミングとを指令する信号201を生成して
波形デジタイザタイミング発生器63に出力する。開始
停止指令部64は、微分値デジタイザタイミング発生器
66が微分動作を開始し停止するタイミングを指令する
信号202を生成して波形デジタイザタイミング発生器
63に出力する。波形デジタイザタイミング発生器63
は制御信号A及びBを生成して波形デジタイザ10に出
力し、微分値デジタイザタイミング発生器66は制御信
号C〜Gを生成して微分値デジタイザ20に出力する。
【0025】波形デジタイザ10は、レベル調整用増幅
器11、アナログ/ディジタル変換器(以下、A/D変
換器という)12、メモリ13を備えている。レベル調
整用増幅器11は、差動増幅器74から出力された電圧
信号101を入力され、所定のレベルに調整して増幅し
た後A/D変換器12に出力する。A/D変換器12
は、上記タイミング発生器60の波形デジタイザタイミ
ング発生器63が出力した制御信号Aに基づいて、レベ
ル調整用増幅器11から出力されたアナログレベルの電
圧信号をディジタル信号に変換して出力する。このA/
D変換動作は、図4(a)に示されたように、開始停止
指令部61から出力された開始停止指令信号201が論
理「1」である時点t11から時点t12までの期間行
われる。このA/D変換により、図4(a)に示された
ように、電流Idd波形を示すレベル調整用増幅器11の
出力電圧に対し、1/Nクロックの周期t0 (N)で電
流値Dt(0)、Dt(1)、…、Dt(i)、…、D
t(n)を取り込む。
【0026】電流値Dt(0)〜Dt(n)は、メモリ
13に与えられて格納され、CPU1に与えられる。C
PU1は、図4(b)に示されたように、ディジタル値
としての電流値Dt(0)〜Dt(n)を全て加算し、
積分値Dt(0)+Dt(1)+…+Dt(n)を求め
る。これにより、図4(b)におけるハッチングが施さ
れた面積が求まる。CPU1において、求めた面積値
と、予め定めた良否の判断基準となる基準値とを比較
し、求めた面積値が基準値よりも小さい場合は良品であ
り、基準値以上である場合は不良と判断する。
【0027】微分値デジタイザ20は、バッファ21及
び22、容量23、スイッチング素子24、遅延素子2
5、レベル調整用増幅器26、A/D変換器27、さら
に、バッファ31及び32、容量33、スイッチング素
子34、遅延素子35、レベル調整用増幅器36、A/
D変換器37、インバータ41、ゲート素子29、メモ
リ42を備える。微分動作のタイミングの調整は、次の
ようにして行われる。微分値デジタイザタイミング発生
器66が発生した制御信号Gが遅延素子35により所定
時間遅延された後、スイッチング素子34の制御端子に
入力されて、開閉が制御される。また、制御信号Gがイ
ンバータ41を介して論理が反転された後、遅延素子2
5により所定時間遅延された後、スイッチング素子24
の制御端子に入力されて、スイッチング素子34とは逆
相で開閉が制御される。
【0028】差動増幅器74から出力された電圧信号1
01が、インバータ21とインバータ31とに入力され
る。インバータ21の出力端子とインバータ22の入力
端子とを接続する信号線は容量23とスイッチング素子
24を介して接地され、インバータ31の出力端子とイ
ンバータ32の入力端子とを接続する信号線は容量33
とスイッチング素子34を介して接地されている。スイ
ッチング素子24とスイッチング素子34とが逆相で開
閉することで、インバータ21及び22と容量23とで
構成される微分値検出部と、インバータ31及び32と
容量33とで構成される微分値検出部とにより、1/M
クロックの周期t0 (M)毎に交互に電圧信号101が
示す電流Idd波形の微分値が検出される。
【0029】例えば、偶数番目の微分値Δt(0)、Δ
t(2)、Δt(4)、…がインバータ22から出力さ
れるとすると、レベル調整器26で電圧レベルが調整さ
れ増幅された後、このアナログレベルが、制御信号53
により制御されるA/D変換器27によってデジタル値
に変換される。奇数番目の微分値Δt(1)、Δt
(3)、Δt(5)、…がインバータ32から出力され
るとすると、レベル調整器36で電圧レベルが調整され
増幅された後、このアナログレベルが制御信号54によ
り制御されるA/D変換器37によってデジタル値に変
換される。
【0030】ゲート素子29は制御信号Eに基づいて、
A/D変換器27から出力された微分値とA/D変換器
37から出力された微分値とを交互にメモリ42に転送
し、記憶させる。メモリ42は、制御信号Fに基づいて
書き込み又は読み出しを行う。この微分値Δt(0)〜
Δt(n)は、図4(d)に示されたように、電流Idd
波形の1/Mクロック毎(t0 (M)周期)の傾きを表
している。
【0031】CPU1は、メモリ42から読み出された
微分値Δt(0)〜Δt(n)を取り込んで、次のよう
な処理を行う。図5(a)に示されたように、電流Idd
特性が波形L11〜L13のように表されたとし、この
うち波形L11が良品を示し、波形L13が不良品を示
し、波形L12が良否の境界線を示すものとする。この
場合の微分値Δt(i)(iはn以下の整数)は、図5
(b)における波形L21〜L23のように表される。
微分値Δt(i)の波形L21は図5(a)における電
流Idd波形の波形L11、微分値Δt(i)の波形L1
2は電流Idd波形の波形L22、微分値Δt(i)の波
形L13は電流Idd波形の波形L23に対応している。
図5(a)に示されたように、良品の波形L11は不良
品の波形L13と比較して傾きが大きいため、微分値Δ
t(i)の値が大きくなる。よって、微分値の合計値Δ
t(0)+Δt(1)+、…、+Δt(n)を用いて良
否の判定をすることができる。
【0032】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、電流Idd波形の積分値Dt(0)+Dt(1)+…
+Dt(n)を求めて基準値と比較することによって良
否を判断する。従来の測定装置では、上述したように電
流Idd波形が定常状態に到達するまで良否の判断が不能
であった。これに対し、本実施の形態では定常状態に到
達する以前のデータを合計した積分値により良否を判断
することができるので、定常状態に達するまで判断を待
つ必要がなく、測定時間が短縮される。また、従来のよ
うに定常状態に到達した時点での電流Iddの値のみで良
否を判断すると、電流値自体が微小であるため分解能が
低く測定精度が低いが、本実施の形態では定常状態に到
達する以前の段階における比較的大きい値を合計した積
分値を用いるので、分解能が高く測定精度が向上する。
ここで、分解能は1/Nクロックの時間間隔t0 (N)
を変えることによって所望のレベルに設定することがで
きる。
【0033】さらに、本実施の形態では微分値Δt
(0)、…、Δt(n)を求め、その合計値から良否の
判断を行う。この微分値Δtの検出は、図4(b)にも
示されたように、積分値Dtを求める場合よりもさらに
短時間で行うことができ、測定時間の短縮に寄与する。
また、図3に示されたように、微分値デジタイザ20は
検出した微分値をレベル調整増幅器26及び36で増幅
した後A/D変換を行うので積分値を用いた場合よりも
高い感度が得られ、測定精度を向上させることができ
る。
【0034】上記第1の実施の形態では、積分値と微分
合計値とを共に求めて良否の判断を行っているが、必ず
しも両者を求める必要はない。図6に示されたように、
差動増幅器74の出力端子に波形デジタイザ10を接続
せずに、微分値デジタイザ20を接続して微分値Δt
(i)のみを求め、CPU1において良否を判断しても
よい。
【0035】上述実施の形態は一例であり、本発明を限
定するものではない。例えば、図2及び図3に示された
波形デジタイザ及び微分値デジタイザの具体的な回路構
成は一例であり、それぞれ電流Iddの波形の積分値と微
分値を求めるものであれば様々な変形が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置の測定方法及び測定装置によれば、供試装置に供給さ
れる電流波形の一定期間における微分値、あるいは微分
値及び積分値を用いて良否を判断するため、従来のよう
に電流波形が定常状態に到達した時点における電流値を
用いて判断した場合と比較し、定常状態に到達する前の
値を用いて判定が可能であるため試験時間が短縮され、
さらに定常状態に到達した時点の電流値よりも分解能が
高いので、測定精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
測定装置の構成を示したブロック図。
【図2】同測定装置におけるタイミング発生器の構成を
示したブロック図。
【図3】同測定装置における波形デジタイザ及び微分値
デジタイザの構成を示した回路図。
【図4】同測定装置における入出力信号、電流、クロッ
ク、及び制御信号の波形を示したタイムチャート。
【図5】同測定装置における電流波形及びその微分値を
示したグラフ。
【図6】本発明の第2の実施の形態による半導体装置の
測定装置の構成を示したブロック図。
【図7】従来の半導体装置の測定装置の構成を示したブ
ロック図。
【図8】同測定装置における入出力信号、電流、クロッ
ク、及び制御信号の波形を示したタイムチャート。
【図9】同測定装置における電流波形を示したグラフ。
【符号の説明】
1 CPU 10 波形デジタイザ 11、26、36 レベル調整用増幅器 12、27、37 A/D変換器 13、42 メモリ 20 微分値デジタイザ 21、22、31、32 バッファ 23、33、75 容量 24、34 スイッチング素子 25、35 遅延素子 29 ゲート素子 41 インバータ 60 タイミング発生器 61、64 開始停止指令部 62 1/N分周器 63 波形デジタイザタイミング発生器 65 1/M分周器 66 微分値デジタイザタイミング発生器 67 マスタクロック発生器 71 電源 72 可変電圧 73 検出抵抗 74 差動増幅器 75 容量 76 供試装置 101 電圧信号

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供試装置で消費される電流を検出し、電圧
    信号に変換して出力する変換回路と、 前記変換回路から出力された前記電圧信号を第1の期間
    にわたって第1の所定時間毎に微分し、微分値信号を出
    力する微分値デジタイザと、 前記微分値デジタイザから出力された前記微分値信号を
    加算して得られた微分合計値に基づいて前記供試装置の
    良否を判定する演算装置と、 を備えることを特徴とする半導体測定装置。
  2. 【請求項2】供試装置で消費される電流を検出し、電圧
    信号に変換して出力する変換回路と、 前記変換回路から出力された前記電圧信号を第1の期間
    にわたって第1の所定時間毎に微分し、微分値信号を出
    力する微分値デジタイザと、 前記変換回路から出力された前記電圧信号を第2の期間
    にわたって第2の所定時間毎に出力する波形デジタイザ
    と、 前記微分値デジタイザから出力された前記微分値信号を
    加算して得られた微分合計値と、前記波形デジタイザか
    ら出力された前記電圧信号を加算して得られた積分値と
    に基づいて前記供試装置の良否を判定する演算装置と、 を備えることを特徴とする半導体測定装置。
  3. 【請求項3】前記微分値デジタイザは、前記電圧信号を
    与えられて前記第1の時間毎に微分値を検出する微分値
    検出手段と、 前記微分値検出手段により検出された前記微分値のレベ
    ルを調整して増幅し出力する第1のレベル調整増幅器
    と、 前記第1のレベル調整増幅器から順次出力された前記微
    分値に対して前記第1の期間にわたってアナログ/ディ
    ジタル変換を行って前記微分値信号を出力する第1のア
    ナログ/ディジタル変換器と、 前記第1のアナログ/ディジタル変換器から出力された
    前記微分値信号を与えられて格納し、前記演算手段に出
    力する第1のメモリとを有し、 前記波形デジタイザは、 前記電圧信号を入力され、レベルを調整して増幅し出力
    する第2のレベル調整増幅器と、 前記第2のレベル調整増幅器からの出力を与えられ、前
    記第2の期間にわたって前記第2の時間毎にアナログ/
    ディジタル変換を行って前記積分値信号を出力する第2
    のアナログ/ディジタル変換器と、 前記第2のアナログ/ディジタル変換器から出力された
    前記積分値信号を与えられて格納し、前記演算手段に出
    力する第2のメモリとを有することを特徴とする請求項
    2記載の半導体測定装置。
  4. 【請求項4】供試装置で消費される電流を検出して電圧
    信号に変換し、 微分値デジタイザを用いて前記電圧信号を第1の期間に
    わたって第1の所定時間毎に微分して微分値信号を生成
    し、 波形デジタイザを用いて前記電圧信号を第2の期間にわ
    たって第2の所定時間毎に生成し、 演算装置を用いて前記微分値信号を加算して微分合計値
    を生成し、前記電圧信号を加算して積分値を生成し、こ
    の微分合計値と積分値とに基づいて前記供試装置の良否
    を判定することを特徴とする半導体装置の測定方法。
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