JP2003343622A - 車両用湿式多板ブレーキ装置 - Google Patents
車両用湿式多板ブレーキ装置Info
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Abstract
ーキピストン、パーキングスプリング等からなる作動ピ
ストン部の径方向及び軸方向寸法を最小にして小型コン
パクトな構造とするとともに、該サービスブレーキピス
トン及びパーキングブレーキピストンの点検、整備を簡
単化して該点検、整備の作業工数を低減し得る車両用湿
式多板ブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 メーティングプレートとフリクションプ
レートとを油圧ピストンにより接脱するように構成され
た車両用湿式多板ブレーキ装置において、前記油圧ピス
トンはブレーキ軸心を中心とする円周に沿って複数個設
けられるとともに、前記油圧ピストン毎に該油圧ピスト
ンに作用する作動油が給排される油室を備えてなること
を特徴とする。
Description
キ装置を含む各種車両用ブレーキ装置に適用され、アク
スルハウジングに連結されるフレームサポート側に取り
付けられたメーティングプレートとアクスルシャフトに
連結されるブレーキハブ側に取り付けられたフリクショ
ンプレートとを油圧ピストンにより接脱するように構成
されるとともに、パーキングブレーキ装置を併設してな
る車両用湿式多板ブレーキ装置に関する。
輪産業車両に用いられるブレーキ装置としては、メーテ
ィングプレートとフリクションプレートとを油圧ピスト
ンにより接脱するように構成された湿式多板ブレーキが
多く用いられている。
000−161403号に示されるように、アクスルハ
ウジングの外周フランジ及び車体側フレームの内周にボ
ルト結合されたフレームサポート側のスプラインに噛み
合わされた複数のメーティングプレートと、アクスルシ
ャフトの軸端に固定されたホイールハブにボルト結合さ
れたブレーキハブ側のスプラインに噛み合わされた複数
のフリクションプレートとを、作動油で駆動される油圧
ピストンにより接脱するように構成されている。
併設した湿式多板ブレーキの1例を示す。図において、
かかる湿式多板ブレーキは、3分割されたブレーキカバ
ー200とリテーナ201内に、ブレーキハブ202側
のスプラインに軸方向移動可能かつ回転不能に係合され
た複数のメーティングプレート203と、前記メーティ
ングプレート203と互い違いに配置されて前記ブレー
キカバー200のスプラインに軸方向移動可能かつ回転
不能に係合された複数のフリクションプレート204
と、前記メーティングプレート203とフリクションプ
レート204とを圧接するサービスブレーキピストン2
05と、該サービスブレーキピストン205の背面外側
に配置され車両の駐車時にパーキングスプリング206
のばね力で該サービスブレーキピストン205を介して
前記メーティングプレート203とフリクションプレー
ト204とを圧接し得るパーキングブレーキピストン2
07とを収納して構成されている。尚、208は前記サ
ービスブレーキピストン205の戻し用スプリングであ
る。
板ブレーキは、環状に形成されたサービスブレーキピス
トン205の背面外側にパーキングブレーキピストン2
07を軸方向及び径方向に重ねるようにして設けると共
に、サービスブレーキピストン205の外周側にパーキ
ングスプリング206を設置するように構成されている
ため、サービスブレーキピストン205の内周からパー
キングブレーキピストン207の外周に至る作動ピスト
ン部の径方向寸法が大きくなり、またサービスブレーキ
ピストン205とパーキングブレーキピストン207と
パーキングスプリング206とが軸方向に重ねられた形
態で構成されているため、前記作動ピストン部の軸方向
寸法が大きくなって、湿式多板ブレーキ全体が大型化す
るとともに該作動ピストン部の重量が増大する。
ングブレーキピストン207及びパーキングスプリング
206の内側にサービスブレーキピストン205が配置
され該パーキングブレーキピストン207及びパーキン
グスプリング206とサービスブレーキピストン205
とが軸方向に重ねられた構造であるため、サービスブレ
ーキピストン205の点検、整備を行う場合には、パー
キングブレーキピストン207及びパーキングスプリン
グ206を取り外した後に行わざるを得ず、該サービス
ブレーキピストン205の点検、整備が煩雑で多くの工
数を必要とし、メインテナンス性に課題がある、等の問
題点を有している。
ービスブレーキピストン、パーキングブレーキピスト
ン、パーキングスプリング等からなる作動ピストン部の
径方向及び軸方向寸法を最小にして小型コンパクトな構
造とするとともに、該サービスブレーキピストン及びパ
ーキングブレーキピストンの点検、整備を簡単化して該
点検、整備の作業工数を低減し得る車両用湿式多板ブレ
ーキ装置を提供することを目的とする。
決するため、請求項1記載の発明として、アクスルハウ
ジングに連結されるフレームサポート側に取り付けられ
たメーティングプレートとアクスルシャフトに連結され
るブレーキハブ側に取り付けられたフリクションプレー
トとを油圧ピストンにより接脱するように構成された車
両用湿式多板ブレーキ装置において、前記油圧ピストン
はブレーキ軸心を中心とする円周に沿って複数個設けら
れるとともに、前記油圧ピストン毎に該油圧ピストンに
作用する作動油が給排される油室を備えてなることを特
徴とする車両用湿式多板ブレーキ装置を提案する。
て、前記油圧ピストンが開放される駐車時に前記メーテ
ィングプレートとフリクションプレートとを押圧するよ
うに付勢された複数個のパーキングスプリングと前記複
数個の油圧ピストン及び油室とを前記ブレーキ軸心を中
心とする同一円周上に沿って所定間隔にて配置してなる
ことを特徴とする。
えて、前記ブレーキ軸心を中心とする同一円周上に沿っ
て配置された前記複数個の油圧ピストン、油室及び複数
個のパーキングスプリングの外周側に、前記ブレーキ軸
心を中心とする環状に形成され前記油圧ピストンの作動
時に前記パーキングスプリングを押圧してこれを不作動
とするパーキングブレーキピストン並びに該パーキング
ブレーキピストンに作用する作動油が給排される油室を
設けてなることを特徴とする。
の油圧ピストンを、ブレーキ軸心を中心とする円周に沿
って複数個設けるとともに油圧ピストン毎に作動油の油
室を設け、さらに請求項2のように複数個のパーキング
スプリングを該油圧ピストン及び油室と同一円周上に沿
って配置したので、サービスブレーキ用の油圧ピストン
とその油室及びパーキングスプリングを同一円周上に配
置することにより、請求項5記載のようにサービスブレ
ーキ用の油圧ピストンとその油室及びパーキングスプリ
ングの外周側にパーキングブレーキピストンとその油室
を従来のものよりも径方向寸法を増大することなく配設
することが可能となる。
置したサービスブレーキ用の油圧ピストンとその油室及
びパーキングスプリングの外周側つまり径方向にパーキ
ングブレーキピストンとその油室を配置可能となるた
め、サービスブレーキ用の油圧ピストンとその油室、並
びにパーキングブレーキ用のパーキングスプリング、パ
ーキングブレーキピストンとその油室を、従来のものよ
りも軸方向寸法を大幅に縮小して配設することができ
る。
レーキ用の油圧ピストンとその油室、並びにパーキング
ブレーキ用のパーキングスプリング、パーキングブレー
キピストンとその油室の径方向寸法及び軸方向寸法を従
来のものよりも減少した小型コンパクトかつ軽量の湿式
多板ブレーキ装置を得ることができる。
ーキ用の油圧ピストンとその油室及びパーキングスプリ
ングの外周側つまり径方向にパーキングブレーキピスト
ンとその油室を配置していることから、従来のもののよ
うにサービスブレーキ側部品とパーキングブレーキ側部
品とが軸方向に重ねられた構造とならずに円周方向及び
径方向に沿って配置された構造となっている。このため
前記サービスブレーキ側部品とパーキングブレーキ側部
品を覆っているフレームサポートを取り外せば、該サー
ビスブレーキ側部品及びパーキングブレーキ側部品の点
検、整備が容易にできて点検、整備工数が低減され、メ
インテナンス性が向上する。
ン及びその油室を円周方向に沿って複数個独立して設け
ているため、複数個の油圧ピストン及び油室のうちの何
れかに油漏れ、油圧ピストンのスティック等の故障が生
じても故障のない他の油圧ピストン及び油室を作動させ
てブレーキ作用をなすことができる。これにより、故障
対応力にすぐれた信頼性の高い湿式多板ブレーキ装置を
得ることができる。
3のように、前記複数の油圧ピストン及び油室のうち、
少なくともその半数以上を前記ブレーキ軸心を中心とす
る同一円周上において該ブレーキ軸心に関して片側寄り
に配置し、該片側寄りの側に前記油室に連通される油路
の入口を設ける。このように構成すれば、油圧ピストン
の油室までの作動油通路が短縮され、作動油通路周りの
構造が簡単化される。
4のように、前記複数の油圧ピストン及び油室を、前記
入口から前記各油室に連通される油路が互いに直角な方
向あるいは平行な方向になるように配置するのがよい。
このように構成すれば、油路が互いに直角方向あるいは
平行方向の穴加工によって形成できることとなって斜め
穴の加工が無くなり、該油路の加工工数が低減される。
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
ーキの構造を示す縦断面図、図2は図1のA―A矢視図
である。
ーキ、1は車体側のアクスルハウジング、2は該アクス
ルハウジング1の中心部に挿通されたアクスルシャフト
である。10は環状に形成されたフレームサポートで、
内周側を複数のボルト10aにより前記アクスルハウジ
ング1のフランジ部1aに固定され、外周側を複数のボ
ルト51により車体側のフレーム50に固定されてい
る。4はホイールハブで、内周側を前記アクスルシャフ
ト2の軸端部に形成されたフランジ部2aに複数のボル
ト5により固定され、外周側を後述するブレーキハブ6
の外側の端部フランジ6aと共締めにて複数のボルト7
により車輪のリム7aに固定されている。
ウジング1の端部外周に軸支する軸受で、ラジアル荷重
及びスラスト荷重を受圧可能な2個のローラ軸受からな
る。3cは前記ホイールハブ4の内周とアクスルハウジ
ング1の端部外周との間に介装されたシールリングで、
前記2つの軸受3、3間に配置されている。3aは前記
軸受3をボルト3bにより固定するためのリテーナであ
る。
環状に形成されたブレーキカバー、9aは環状に形成さ
れたセンターカバーで、該ブレーキカバー9及びセンタ
ーカバー9aは複数のボルト9bにより共締めにて前記
フレームサポート10に固定されている。また前記ブレ
ーキハブ9の内側には外歯スプラインが形成され、該外
歯スプラインには複数枚のフリクションプレート8が軸
方向移動可能に係合されている。一方、前記センターカ
バー9aの内周には内歯スプラインが形成され該内歯ス
プラインにはメーティングプレート13が前記フリクシ
ョンプレート8と交互になるように軸方向移動可能に係
合されている。
記フレームサポート10の内周に軸方向に往復動可能に
嵌合されている。15は前記フレームサポート10の内
側面と前記パーキングブレーキピストン16の側面との
間に架設された圧縮ばねからなるパーキングスプリング
で、車両の駐車時に該パーキングスプリング15のばね
力により前記パーキングブレーキピストン16を押しリ
テーナ14aを介して前記フリクションプレート8とメ
ーティングプレート13とを圧接するようになってい
る。
られたサービスブレーキピストンである。該サービスブ
レーキピストン14は、図2に示されるように、ブレー
キ軸心22に関して半周側つまり片側寄りに2箇所ずつ
計6箇所に軸方向に沿ってフレームサポート10に形成
されたシリンダ10b内に軸方向移動可能に嵌合されて
いる。そして、図2に示されるように、前記パーキング
スプリング15は前記サービスブレーキピストン14と
同一円周上に沿って該サービスブレーキピストン14が
設けられていない部位に複数個設置されている。
4が臨む油室で、該サービスブレーキピストン14毎に
形成されている。20hは作動油入口継手、20gは作
動油出口継手、20cは入口側及び出口側の油路、20
fは周方向の連通油路、20eは軸方向の分岐油路であ
り、ブレーキ弁(図示省略)からの作動油は、前記作動
油入口継手20hから入口側の油路20c、軸方向の分
岐油路20e、及び周方向の連通油路20fを通して各
油室20aに入り、各油室20aから排出された作動油
は周方向の連通油路20f、軸方向の分岐油路20e、
及び出口側の油路20cを通して作動油出口継手20g
に送出されるようになっている。前記のように、サービ
スブレーキピストン14をブレーキ軸心22に関して半
周側つまり片側寄りに設け、該サービスブレーキピスト
ン14への油路を前記のように構成することにより、該
サービスブレーキピストン14の油室20aまでの作動
油通路が短縮され、作動油通路周りの構造が簡単化され
る。
油室20aは、各油室20aに接続される入口側及び出
口側の油路20c、周方向の連通油路20f、及び軸方
向の分岐油路20eが、互いに直角な方向あるいは平行
な方向に穿孔されるように配置する。このように構成す
れば、前記各油路20c、20e、20fが互いに直角
方向あるいは平行方向の穴加工によって形成できること
となって斜め穴の加工が無くなり、該油路の加工が簡単
となる。また、20bは前記フレームサポート10の内
周に形成されて前記パーキングブレーキピストン16の
背面が臨む油室、20dは該油室20bに作動油を給排
するための油路である。
同一円周上に配置した複数個のサービスブレーキピスト
ン14とその油室20a及び複数個のパーキングスプリ
ング15の外周側つまり径方向にパーキングブレーキピ
ストン16とその油室20bを配置した構造となる。
スブレーキ作動時には、ブレーキ弁(図示省略)からの
作動油は、作動油入口継手20hから入口側の油路20
c、周方向の連通油路20f、及び軸方向の分岐油路2
0eを通して各サービスブレーキピストン14の油室2
0aに入り、各サービスブレーキピストン14を押圧す
る。一方、油室20bには、油路20dを通して作動油
が導入され、前記パーキングスプリング15のばね力に
抗して該パーキングブレーキピストン16を押し戻し、
パーキングブレーキを不作動とする。これにより、サー
ビスブレーキピストン14がリテーナ14aを介して前
記フリクションプレート8とメーティングプレート13
とを圧接せしめ、前記リム7aに連結されている車輪が
制動される。
示省略)により油室20a内の作動油を軸方向の分岐油
路20e、周方向の連通油路20f及び出口側の油路2
0cを通して作動油出口継手20gに送出し、該パーキ
ングブレーキピストン16用の油室20b内の作動油を
油路20dを通して抜く。これにより、パーキングスプ
リング15のばね力によってパーキングブレーキピスト
ン16及びリテーナ14aを介してフリクションプレー
ト8とメーティングプレート13とを圧接せしめ、前記
リム7aに連結されている車輪の回転が阻止される。
ピストン14を、ブレーキ軸心22を中心とする円周上
に沿って複数個設けるとともにサービスブレーキピスト
ン14毎に作動油の油室20aを設け、さらに複数個の
パーキングスプリング15を該サービスブレーキピスト
ン14及び油室20aと同一円周上に沿って配置したの
で、サービスブレーキピストン14とその油室20a及
びパーキングスプリング15を同一円周上に配置するこ
とにより、サービスブレーキピストン14とその油室2
0a及びパーキングスプリング15の外周側にパーキン
グブレーキピストン16とその油室20bを従来のもの
よりも径方向寸法を増大することなく配設することが可
能となる。
ブレーキピストン14とその油室20a及びパーキング
スプリング15の外周側つまり径方向にパーキングブレ
ーキピストン16とその油室20bを配置可能となるた
め、サービスブレーキピストン14とその油室20a、
並びにパーキングブレーキ用のパーキングスプリング1
5、パーキングブレーキピストン16とその油室20b
を、従来のものよりも軸方向寸法を大幅に縮小して配設
することができる。これにより、サービスブレーキピス
トン14とその油室20a、並びにパーキングブレーキ
用のパーキングスプリング15、パーキングブレーキピ
ストン16とその油室20bの径方向寸法及び軸方向寸
法が従来のものよりも減少し、小型コンパクト、かつ軽
量となる。
ーキピストン14とその油室20a及びパーキングスプ
リング15の外周側つまり径方向にパーキングブレーキ
ピストン16とその油室20bを配置していることか
ら、サービスブレーキ側部品とパーキングブレーキ側部
品とが軸方向に重ねられた構造とならずに円周方向及び
径方向に沿って配置された構造となっている。このため
前記サービスブレーキ側部品とパーキングブレーキ側部
品を覆っているフレームサポート10を取り外せば、該
サービスブレーキ側部品及びパーキングブレーキ側部品
の点検、整備が容易にできる。
スブレーキ用の油圧ピストンとその油室及びパーキング
スプリングを複数個、同一円周上に配置することによ
り、サービスブレーキ用の油圧ピストンとその油室及び
パーキングスプリングの外周側にパーキングブレーキピ
ストンとその油室を径方向寸法を増大することなく配設
することが可能となる。また、サービスブレーキ用の油
圧ピストンとその油室及びパーキングスプリングの外周
側つまり径方向にパーキングブレーキピストンとその油
室を配置可能となるため、かかるサービスブレーキ用部
品及びパーキングブレーキ用部品を従来のものよりも軸
方向寸法を大幅に縮小して配設することができる。これ
により、サービスブレーキ用部品及びパーキングブレー
キ用部品の径方向寸法及び軸方向寸法を従来のものより
も減少した小型コンパクトかつ軽量の湿式多板ブレーキ
装置を得ることができる。
部品とパーキングブレーキ側部品が、軸方向に重ねられ
た構造とならずに円周方向及び径方向に沿って配置され
た構造となっているため、サービスブレーキ側部品とパ
ーキングブレーキ側部品を覆っているフレームサポート
を取り外せば、該サービスブレーキ側部品及びパーキン
グブレーキ側部品の点検、整備が容易にできて点検、整
備工数が低減され、メインテナンス性が向上する。
ン及びその油室を円周方向に沿って複数個独立して設け
ているため、複数個の油圧ピストン及び油室のうちの何
れかに油漏れ、油圧ピストンのスティック等の故障が生
じても故障のない他の油圧ピストン及び油室を作動させ
てブレーキ作用をなすことができる。これにより、故障
対応力にすぐれた信頼性の高い湿式多板ブレーキ装置を
得ることができる。
す縦断面図である。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 アクスルハウジングに連結されるフレー
ムサポート側に取り付けられたメーティングプレートと
アクスルシャフトに連結されるブレーキハブ側に取り付
けられたフリクションプレートとを油圧ピストンにより
接脱するように構成された車両用湿式多板ブレーキ装置
において、前記油圧ピストンはブレーキ軸心を中心とす
る円周に沿って複数個設けられるとともに、前記油圧ピ
ストン毎に該油圧ピストンに作用する作動油が給排され
る油室を備えてなることを特徴とする車両用湿式多板ブ
レーキ装置。 - 【請求項2】 前記油圧ピストンが開放される駐車時に
前記メーティングプレートとフリクションプレートとを
押圧するように付勢された複数個のパーキングスプリン
グと前記複数個の油圧ピストン及び油室とを前記ブレー
キ軸心を中心とする同一円周上に沿って所定間隔にて配
置してなることを特徴とする請求項1記載の車両用湿式
多板ブレーキ装置。 - 【請求項3】 前記複数の油圧ピストン及び油室のう
ち、少なくともその半数以上を前記ブレーキ軸心を中心
とする同一円周上において該ブレーキ軸心に関して片側
寄りに配置し、該片側寄りの側に前記油室に連通される
油路の入口を設けてなることを特徴とする請求項2記載
の車両用湿式多板ブレーキ装置。 - 【請求項4】 前記複数の油圧ピストン及び油室を、前
記入口から前記各油室に連通される油路が互いに直角な
方向あるいは平行な方向になるように配置したことを特
徴とする請求項3記載の車両用湿式多板ブレーキ装置。 - 【請求項5】 前記ブレーキ軸心を中心とする同一円周
上に沿って配置された前記複数個の油圧ピストン、油室
及び複数個のパーキングスプリングの外周側に、前記ブ
レーキ軸心を中心とする環状に形成され前記油圧ピスト
ンの作動時に前記パーキングスプリングを押圧してこれ
を不作動とするパーキングブレーキピストン並びに該パ
ーキングブレーキピストンに作用する作動油が給排され
る油室を設けてなることを特徴とする請求項2記載の車
両用湿式多板ブレーキ装置。
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