JP2003343228A - 可変動弁機構及び内燃機関の吸気量制御装置 - Google Patents

可変動弁機構及び内燃機関の吸気量制御装置

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JP2003343228A JP2002147714A JP2002147714A JP2003343228A JP 2003343228 A JP2003343228 A JP 2003343228A JP 2002147714 A JP2002147714 A JP 2002147714A JP 2002147714 A JP2002147714 A JP 2002147714A JP 2003343228 A JP2003343228 A JP 2003343228A
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コントロールシャフトの軸方向での移動による
ことなく、高精度に内燃機関等のバルブリフトが調整で
きる可変動弁機構とこれを用いた吸気量制御装置の提
供。 【解決手段】バルブリフト調整用電動モータによりロー
ラ52aの回転軸Ar周りでの中間カム102の公転位
相位置を調整することでローラ52aが当接する円筒状
外周面106aとカム面110aとの領域割合が変化す
る。このことでカム面110aによるローラ52aの駆
動量が変化し、吸気バルブ12a,12bのバルブリフ
トが可変とされる。このように公転すなわち回転により
調整しているので、内燃機関に用いても温度変化により
バルブリフトの調整精度が低下することはなく、課題が
達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転カムによりバ
ルブを駆動するに際して仲介駆動機構を用いてバルブリ
フトを可変とする可変動弁機構、及びこの可変動弁機構
を用いた内燃機関の吸気量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の運転状態に応じて、吸気バル
ブや排気バルブにてリフト量や作用角を無段階に可変と
する可変動弁機構が知られている。この内でも、コント
ロールシャフトを軸方向に変位させることで仲介駆動機
構の入力部と出力部との相対位相差を変更して、リフト
量や作用角を無段階に可変とする可変動弁機構が知られ
ている(特開2001−263015号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしバルブリフト
(バルブのリフト量と作用角とを含む概念)の調整がコ
ントロールシャフトの軸方向位置により調整されている
ため、シリンダヘッドにおいてコントロールシャフトが
加熱されると、熱膨張によりコントロールシャフトの長
さが変化して、バルブリフトが高精度に調整できなくな
るおそれがある。又、通常、全気筒のバルブリフトを1
本のコントロールシャフトにて調整することになるが、
コントロールシャフトの長さが変化すると、コントロー
ルシャフトを軸方向に駆動するアクチュエータに近い気
筒のバルブリフトと遠い気筒のバルブリフトではずれが
生じてしまう。このため全気筒に対して高精度なバルブ
リフト制御ができなくなるおそれがある。
【0004】本発明は、コントロールシャフトの軸方向
での移動によることなく、高精度にバルブリフトが調整
できる可変動弁機構、およびこの可変動弁機構を利用し
た吸気量制御装置の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の可変動弁機構は、回転カムとバルブに連動
するローラとの間に介在させた仲介駆動機構を用いるこ
とでバルブリフトを可変とする可変動弁機構であって、
前記仲介駆動機構は、前記回転カムにより駆動される入
力部及び該入力部に連動することで前記ローラを介して
バルブを駆動する出力部を有する中間カムと、前記ロー
ラの回転軸周りでの、前記中間カムの公転位相位置を調
整することでバルブリフトを可変とするリフト可変手段
とを備えたことを特徴とする。
【0006】リフト可変手段は、前記ローラの回転軸周
りでの、中間カムの公転位相位置を調整することでバル
ブリフトを可変としている。すなわち、回転カムに中間
カムの入力部を駆動可能に接触させた状態で、中間カム
を前記ローラの回転軸周りに回転させると、中間カムの
出力部の位置が前記ローラに対して離れたり近づいたり
する。したがって前記ローラに対して出力部が離れた状
態で、中間カムの入力部が回転カムにより駆動される
と、前記ローラに出力部が近づくまで期間を要し、出力
部がローラをわずかしか駆動しなかったり、あるいは全
く駆動しないようになる。このためバルブのリフト量や
作用角が小さくなったり、全くリフトしなくなる。
【0007】そして前記ローラの回転軸周りで中間カム
を公転させて、前記ローラに対して出力部を近づける
と、回転カムによる入力部の駆動により前記ローラに出
力部が近づくまでの期間が次第に短くなり、出力部がロ
ーラを長く駆動することになりバルブのリフト量や作用
角が大きくなる。
【0008】このようにして連続的にバルブリフトを変
更できるが、この場合、軸方向へのシャフトの移動によ
りバルブリフトを調整しているわけではなく、公転すな
わち回転により調整しているので、内燃機関に用いても
温度変化によりバルブリフトの調整精度が低下すること
はなく、バルブリフトを高精度に連続調整できる。
【0009】請求項2に記載の可変動弁機構では、請求
項1において、前記中間カムは、中間カム自身の回転中
心を中心軸とする円筒状外周面を備えたベース部を有
し、前記出力部を前記ベース部から突出して設けたこと
により、前記円筒状外周面に連続する出力部カム面を形
成し、前記ローラは前記円筒状外周面に接触して配置さ
れていることにより、前記入力部が前記回転カムにより
駆動された時には前記円筒状外周面に連続する前記出力
部カム面に前記ローラが接触することでバルブのリフト
が実行されるとともに、前記リフト可変手段による前記
中間カムの公転位相位置の調整により前記出力部カム面
による前記ローラの駆動開始タイミングが変更されるこ
とでバルブリフトが可変とされることを特徴とする。
【0010】このようにベース部の円筒状外周面と出力
部カム面とを設けたことにより、リフト可変手段が中間
カムの公転位相位置を調整すると、出力部カム面の位置
を前記ローラから離したり近づけたりできる。したがっ
て、このような公転位相位置の調整により、回転カムに
より入力部が駆動される時に前記ローラが当接する円筒
状外周面と出力部カム面との領域割合が変化する。この
ことにより出力部カム面による前記ローラの駆動開始タ
イミングが変化して、バルブリフトが調整できる。
【0011】このようにしてリフト可変手段は、公転す
なわち回転によりバルブリフトを調整しているので、バ
ルブリフトを高精度に連続調整できる。請求項3に記載
の可変動弁機構では、請求項2において、前記リフト可
変手段は、主軸部及びピン部がクランク状に組み合わさ
れて形成された回動シャフトと、前記主軸部を回転する
回転駆動手段とを備え、前記主軸部から径方向に離れた
前記ピン部に前記中間カムのベース部を回転可能に配置
し、前記主軸部を前記ローラの回転軸上に配置すること
により、前記回転駆動手段の回転にて、前記中間カム
を、前記ローラの回転軸を公転軸として公転させるよう
構成したことを特徴とする。
【0012】このように回転駆動手段、例えば電動モー
タなどにて、前記ローラの回転軸周りでの中間カムの公
転位相位置を容易に調整することができる。このことに
より容易にバルブリフトを高精度且つ円滑に連続調整で
きる。
【0013】請求項4に記載の可変動弁機構では、請求
項1〜3のいずれかにおいて、前記ローラは、ローラロ
ッカーアームに設けられているローラであることを特徴
とする。
【0014】このようにローラロッカーアームに設けら
れているローラに対して上述のごとく構成することによ
り容易にバルブリフトを高精度に連続調整できる。請求
項5に記載の可変動弁機構では請求項1〜3のいずれか
において、前記ローラは、バルブリフタに設けられてい
るローラであることを特徴とする。
【0015】このようにローラはバルブリフタに設けた
ものでも良く、このローラに対して上述のごとく構成す
ることにより容易にバルブリフトを高精度に連続調整で
きる。
【0016】請求項6に記載の可変動弁機構は、回転カ
ムとバルブとの間に介在させた仲介駆動機構を用いてバ
ルブリフトを可変とする可変動弁機構であって、前記仲
介駆動機構は、前記回転カムにより駆動される入力部、
該入力部に連結して入力部を揺動可能に支持する連結支
持部、及び前記回転カムに対して前記入力部と前記連結
支持部とを介して連動して前記バルブを駆動する出力部
を有する中間カムと、前記入力部に対する支持位置を回
転により変更可能な可変支持部材を備えて、該可変支持
部材による前記入力部に対する支持位置の変更により、
前記連結支持部に対する前記入力部の角度を変更するこ
とによりバルブリフトを可変とするリフト可変手段とを
備えたことを特徴とする。
【0017】リフト可変手段は、可変支持部材による入
力部に対する支持位置の変更により、連結支持部に対す
る入力部の角度を変更することでバルブリフトを可変と
している。
【0018】すなわち、入力部に対する可変支持部材の
支持位置を変更すると、連結支持部に対する入力部の角
度が変化する。この角度変化により、回転カムに中間カ
ムの入力部を駆動可能に接触させた状態では、中間カム
の出力部の位置が、前記バルブの一部あるいは前記バル
ブに駆動力を仲介して伝達するロッカーアームなどの仲
介部材に対して、離れたり近づいたりする。したがって
前記バルブの一部あるいは仲介部材に対して出力部が離
れた状態で、中間カムの入力部が回転カムにより駆動さ
れると、前記バルブの一部あるいは仲介部材に出力部が
近づくまで期間を要し、出力部がバルブをわずかしか駆
動しなかったり、あるいは全く駆動しないようになる。
このためバルブのリフト量や作用角が小さくなったり、
全くリフトしなくなる。
【0019】そして入力部に対する可変支持部材の支持
位置を変更することで連結支持部に対する入力部の角度
を変化させて、前記バルブの一部あるいは仲介部材に対
して出力部を近づけると、回転カムによる入力部の駆動
により前記バルブの一部あるいは仲介部材に出力部が近
づくまでの期間が次第に短くなる。このため出力部がバ
ルブを長く駆動することになりバルブのリフト量や作用
角が大きくなる。
【0020】このようにして連続的にバルブリフトを変
更できるが、この場合、軸方向へのシャフトの移動によ
りバルブリフトを調整しているわけではなく、可変支持
部材の回転により調整している。このため、内燃機関に
用いても温度変化によりバルブリフトの調整精度が低下
することはなく、バルブリフトを高精度に連続調整でき
る。
【0021】請求項7に記載の可変動弁機構では、請求
項6において、前記仲介駆動機構はローラを介してバル
ブを駆動するとともに、前記連結支持部は連結支持部自
身の回転中心を中心軸とする円筒状外周面を備えたベー
ス部を有し、前記出力部を前記ベース部から突出して設
けたことにより、前記円筒状外周面に連続する出力部カ
ム面を形成し、前記ローラは前記円筒状外周面に接触し
て配置されていることにより、前記入力部が前記回転カ
ムにより駆動された時には前記円筒状外周面に連続する
前記出力部カム面に前記ローラが接触することでバルブ
のリフトが実行されるとともに、前記リフト可変手段に
よる前記連結支持部に対する前記入力部の角度の調整に
より前記出力部カム面による前記ローラの駆動開始タイ
ミングが変更されることでバルブリフトが可変とされる
ことを特徴とする。
【0022】このようにベース部の円筒状外周面と出力
部カム面とを設けたことにより、リフト可変手段が可変
支持部材の支持位置を変更することで連結支持部に対す
る入力部の角度を調整すると、出力部カム面の位置を、
前記バルブの一部あるいは仲介部材に該当するローラに
対して、離したり近づけたりできる。したがって、この
ような支持位置の調整により、回転カムにより入力部が
駆動される時に前記ローラが当接する円筒状外周面と出
力部カム面との領域割合が変化する。このことにより出
力部カム面によるローラの駆動開始タイミングが変化し
て、バルブリフトが調整できる。
【0023】このようにしてリフト可変手段は、可変支
持部材の回転によりバルブリフトを調整しているので、
バルブリフトを高精度に連続調整できる。請求項8に記
載の可変動弁機構では、請求項6又は7において、前記
リフト可変手段は、先端部にて前記入力部を当接して支
持し基端部にて前記連結支持部の回転軸上にて回転可能
に支持された前記可変支持部材と、該可変支持部材を回
転することにより前記連結支持部に対する前記入力部の
角度を変更する回転駆動手段とを備えていることを特徴
とする。
【0024】このように回転駆動手段を設けることによ
り、連結支持部に対する入力部の角度を変更することが
できる。このことによりバルブリフトを高精度に連続調
整できる。更に、可変支持部材の回転中心と連結支持部
の回転中心とが同じであるため、高精度に仲介駆動機構
を形成することができ、バルブリフトの調整精度を一層
向上させることができる。
【0025】請求項9に記載の可変動弁機構では、請求
項7又は8において前記ローラは、ローラロッカーアー
ムに設けられているローラであることを特徴とする。こ
のようにローラロッカーアームに設けられているローラ
に対して上述のごとく構成することにより容易にバルブ
リフトを高精度に連続調整できる。
【0026】請求項10に記載の可変動弁機構では、請
求項7又は8において、前記ローラは、バルブリフタに
設けられているローラであることを特徴とする。このよ
うにローラはバルブリフタに設けたものでも良く、この
ローラに対して上述のごとく構成することにより容易に
バルブリフトを高精度に連続調整できる。
【0027】請求項11に記載の可変動弁機構では、請
求項1〜10のいずれかにおいて、前記バルブは、内燃
機関の吸気バルブ又は排気バルブのいずれか一方又は両
方であることを特徴とする。
【0028】このように可変動弁機構を内燃機関の吸気
バルブ又は排気バルブのいずれか一方又は両方に適用す
ることにより、前述したごとく温度変化によりバルブリ
フトの調整精度が低下することはなく、内燃機関の吸気
バルブや排気バルブのバルブリフトを高精度に連続調整
できる。
【0029】請求項12に記載の内燃機関の吸気量制御
装置は、請求項1〜10のいずれか記載の可変動弁機構
を吸気バルブの動弁機構として備えた内燃機関におい
て、該内燃機関に対して要求される吸入空気量に応じ
て、前記リフト可変手段にてバルブリフトを調整するこ
とで吸入空気量を調整する吸入空気量調整手段を備えた
ことを特徴とする。
【0030】前述した可変動弁機構を用いて吸気バルブ
のバルブリフトを調整することで、スロットルバルブを
用いなくても吸入空気量が調量できる内燃機関を実現で
きる。そして、この内燃機関においては、温度変化によ
りバルブリフトの調整精度が低下することはなく、バル
ブリフトを高精度に連続調整できる。
【0031】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、上述し
た発明が適用された内燃機関としてのガソリンエンジン
(以下、「エンジン」と略す)2およびその制御系統の
概略構成を表すブロック図である。図2はエンジン2の
縦断面図(図1のA−A断面)を示している。
【0032】エンジン2は、車両走行用として自動車車
両に搭載されているものである。このエンジン2は、シ
リンダブロック4、シリンダブロック4内で往復動する
ピストン6およびシリンダブロック4上に取り付けられ
たシリンダヘッド8等を備えている。シリンダブロック
4には4つの気筒2aが形成され、各気筒2aには、シ
リンダブロック4、ピストン6およびシリンダヘッド8
にて区画された燃焼室10が形成されている。
【0033】そして各燃焼室10には、それぞれ第1吸
気バルブ12a、第2吸気バルブ12b、第1排気バル
ブ16aおよび第2排気バルブ16bが配置されてい
る。この内、第1吸気バルブ12aは第1吸気ポート1
4aを開閉し、第2吸気バルブ12bは第2吸気ポート
14bを開閉し、第1排気バルブ16aは第1排気ポー
ト18aを開閉し、第2排気バルブ16bは第2排気ポ
ート18bを開閉するように配置されている。
【0034】各気筒2aの第1吸気ポート14aおよび
第2吸気ポート14bは吸気マニホールド30内に形成
された吸気通路30aを介してサージタンク32に接続
されている。各吸気通路30aにはそれぞれ燃料噴射弁
34が配置されて、第1吸気ポート14aおよび第2吸
気ポート14bに対して制御上要求される量の燃料を噴
射可能としている。
【0035】又、サージタンク32は吸気ダクト40を
介してエアクリーナ42に連結されている。尚、本実施
の形態では吸気ダクト40内にはスロットルバルブ44
が配置されているが補助的なものであり、通常はスロッ
トルバルブ44は全開状態にされ、吸気バルブ12a,
12bのバルブリフト調整により各燃焼室10内への吸
入空気量が調整される。すなわち、アクセルペダル46
の操作やアイドル回転数制御時の目標回転数NEtに応
じた吸入空気量制御は、第1吸気バルブ12aおよび第
2吸気バルブ12bのリフト量及び作用角を調整するこ
とによりなされる。この吸気バルブ12a,12bのリ
フト量及び作用角の調整は、吸気カムシャフト48に設
けられた吸気カム50(「回転カム」に相当)とローラ
ロッカーアーム52との間に存在する後述する仲介駆動
機構100の駆動により行われる。
【0036】尚、各気筒2aの第1排気ポート18aを
開閉している第1排気バルブ16aおよび第2排気ポー
ト18bを開閉している第2排気バルブ16bは、排気
カムシャフト54に設けられた排気カム56の回転によ
り、ローラロッカーアーム58を介して一定のリフト量
及び作用角で開閉されている。各気筒2aの第1排気ポ
ート18aおよび第2排気ポート18bは排気マニホル
ド60に連結されている。このことにより排気を触媒コ
ンバータ62及び図示していないマフラーを介して外部
に排出している。
【0037】電子制御ユニット(以下、ECUと称す
る)64は、双方向性バスを介して相互に接続されたR
AM、ROM、CPU、入力ポートおよび出力ポートを
備えて、デジタルコンピュータとして構成されている。
【0038】ECU64には、次の各種信号が入力され
ている。 ・アクセル開度センサ46aからのアクセルペダル46
の踏み込み量(以下、「アクセル開度ACCP」と称す
る)を表す信号。 ・エンジン回転数センサ66からのエンジン2の回転数
に対応した信号、気筒判別センサ68からの基準クラン
ク角毎に生じる基準信号。 ・シリンダブロック4に設けられた冷却水温センサ70
からの冷却水温信号、シリンダヘッド8に設けられたバ
ルブリフト調整用電動モータ112に組み込まれた回転
位相センサ112aからの回転位相信号。 ・吸気ダクト40に設けられた吸入空気量センサ72か
らの吸入空気量信号。 ・排気マニホルド60に設けられた空燃比センサ74か
らの空燃比信号。これ以外にも、その他のセンサ類から
の各種信号もECU64に入力されている。
【0039】ECU64は、上述した各種信号、メモリ
ーに記憶しているデータ及びこれらを用いた演算結果に
基づいて、燃料噴射弁34から制御上要求されるタイミ
ングで制御上要求される量の燃料を噴射し、イグナイタ
による点火制御を実行している。又、ECU64は、後
述するごとくバルブリフト調整用電動モータ112を回
転させて、吸気バルブ12a,12bのバルブリフトを
調整することで吸入空気量を制御している。更に、EC
U64は、エンジン2の始動時にスロットルバルブ44
を全開にし、エンジン2の停止時にスロットルバルブ4
4を全閉にする制御と、仲介駆動機構100の異常時に
はスロットルバルブ44の開度制御により、吸入空気量
を制御している。
【0040】ここで可変動弁機構について説明する。図
3は吸気カムシャフト48および排気カムシャフト54
を中心としたシリンダヘッド8の要部を示す平面図であ
る。図2,3に示したごとく、可変動弁機構は、吸気カ
ム50を含む吸気カムシャフト48、仲介駆動機構10
0、及びローラロッカーアーム52にて構成されてい
る。尚、排気バルブ16a,16b側については、仲介
駆動機構が設けられておらず、排気カム56が直接ロー
ラロッカーアーム58を駆動しているので可変動弁機構
としては構成されていない。
【0041】ここで、仲介駆動機構100を図4に示
す。仲介駆動機構100は、各気筒毎に1つ、全気筒で
4つの中間カム102(図5)が、クランク状に形成さ
れた回動シャフト104(図6)にて連結されて構成さ
れている。尚、図4では両端の2つの中間カム102の
み示し、中間カム102がそれぞれ該当する気筒2aの
ローラロッカーアーム52に配置されている状態を示し
ている。
【0042】各中間カム102は、図5に示したごと
く、円筒状のベース部106、入力部108及び出力部
110から構成されている。ベース部106の中心部分
には、円筒状外周面106aと同軸に形成された軸孔1
06bが形成されている。この軸孔106bに回動シャ
フト104のピン部104bが挿入されることで、中間
カム102は回動シャフト104に取り付けられている
が、中間カム102はピン部104bに対しては回転可
能となっている。
【0043】入力部108は、ベース部106の円筒状
外周面106aの軸方向中央付近から突出する2つのア
ーム108a、これらアーム108aの先端にベース部
106の軸方向と平行に掛け渡されているシャフト10
8b、及びこのシャフト108bに回転可能に取り付け
られたローラ108cとから構成されている。出力部1
10は、入力部108の軸方向両側において2つ設けら
れ、ベース部106の円筒状外周面106aから突出す
る略三角形状に形成されている。この出力部110の一
辺はわずかに凹状に湾曲するカム面110aを形成して
いる。
【0044】そしてベース部106の両端面には段差部
106cが形成されており、2つの端面106d,10
6eに分割されている。この段差部106cは周方向に
直行する面を形成し、圧縮スプリング113の一端が挿
入されて取り付けられる穴部(図示略)が形成されてい
る。
【0045】回動シャフト104は、図6に示したごと
く、主軸部104a、ピン部104b、及びプレート部
104cから構成されている。シリンダヘッド8に取り
付けられたサーボモータなどのバルブリフト調整用電動
モータ112により、主軸部104aが回転されること
により回動シャフト104全体が回転されるように構成
されている。尚、この主軸部104aの回転位相は、前
述した回転位相センサ112aにより検出されている。
【0046】回動シャフト104が図3に示したごとく
シリンダヘッド8に取り付けられた状態では、主軸部1
04aは、シリンダヘッド8上の軸受け部にベアリング
キャップ114により回転可能に配置されている。尚、
このベアリングキャップ114は吸気カムシャフト48
用のベアリングキャップと一体化されている。そしてこ
の各ベアリングキャップ114にプレート部104cが
隣接するようにされている。
【0047】このプレート部104cの内で、主軸部1
04aに取り付けられている基端側とは反対の先端側に
おいては、ピン部104bがプレート部104c間を接
続するように設けられている。そしてこのピン部104
bには前述したごとく中間カム102が回転(自転)可
能に取り付けられている。したがってバルブリフト調整
用電動モータ112により主軸部104aが回転される
と、プレート部104cの先端側が主軸部104aを中
心として振られる。このためピン部104bと共に中間
カム102も主軸部104aを中心に回転、すなわち公
転することになる。
【0048】主軸部104aの回転軸は、ローラロッカ
ーアーム52のローラ52aの回転軸Ar上に配置され
ている。そしてこの配置状態にて、図2に示したごと
く、ベース部106の円筒状外周面106aは、ローラ
ロッカーアーム52のローラ52aに接触するように、
ベース部106の直径が形成されている。このため回動
シャフト104の主軸部104aが回転すると、中間カ
ム102のベース部106は、常に円筒状外周面106
aがローラ52aと接触した状態を維持して公転するこ
とになる。
【0049】尚、回動シャフト104のプレート部10
4cには、中間カム102のベース部106の端部に設
けられた一方の段差部106cに対抗して、スプリング
受け部104dが形成されている。このスプリング受け
部104dには圧縮スプリング113の一端が挿入され
て取り付けられる穴部(図示略)が形成されている。し
たがって図4のごとく、中間カム102が回動シャフト
104に組み込まれて、図2のごとくローラロッカーア
ーム52と吸気カム50との間に配置された状態では、
中間カム102は、ピン部104bに対して相対的に回
転する付勢力を圧縮スプリング113から受ける。この
ため、入力部108が吸気カム50の方向に持ち上げら
れて、入力部108のローラ108cは常に吸気カム5
0に当接するようになる。
【0050】このように構成された仲介駆動機構100
は、バルブリフト調整用電動モータ112により回動シ
ャフト104の主軸部104aを回転させることで中間
カム102を主軸部104aに対して公転させ、同時に
ローラロッカーアーム52のローラ52aに対して公転
させることができる。このことによりローラ52aに対
する中間カム102の回転位相位置を調整でき、吸気バ
ルブ12a,12bのバルブリフトを調整することが可
能となる。以下、バルブリフト調整用電動モータ112
による中間カム102の公転と、吸気バルブ12a,1
2bのバルブリフトの変化について説明する。
【0051】まず、吸気カム50が回転しても吸気バル
ブ12a,12bが全く開かない駆動状態を図7に示
す。図7(A)の状態は、バルブリフト調整用電動モー
タ112により、ローラロッカーアーム52のローラ5
2aの回転軸Arに対して図示における反時計回りの限
界位相位置Lまで、中間カム102の回転軸Asを公転
させた状態を示している。この限界位相位置Lに中間カ
ム102の回転軸Asを配置した状態で、吸気カムシャ
フト48の回転により吸気カム50のノーズ50aによ
り最大に入力部108のローラ108cが押し下げられ
た状態を図7(B)に示す。
【0052】このようにノーズ50aにより入力部10
8のローラ108cが駆動されることにより、中間カム
102全体は回動シャフト104のピン部104bを軸
として反時計回りに自転する。この時、ベース部106
の円筒状外周面106aがローラロッカーアーム52の
ローラ52aに接触した状態で中間カム102が自転す
る。この自転に連動して出力部110のカム面110a
がローラロッカーアーム52のローラ52aに近づく
が、図7(B)の状態となっても、ローラロッカーアー
ム52のローラ52aは、ベース部106の円筒状外周
面106aと出力部110のカム面110aとの境界部
分に到達するのみである。したがって、ローラロッカー
アーム52のローラ52aは、出力部110のカム面1
10aに乗り上げることはなく、ローラロッカーアーム
52には、アジャスタ116の先端支持部分を中心にし
た回転は生じず、吸気バルブ12a,12bのステムエ
ンド13を押し下げることはない。
【0053】このようにして吸気カムシャフト48の回
転にもかかわらず、吸気バルブ12a,12bを閉じた
ままにしておくことができる。次に、吸気カム50が回
転することにより吸気バルブ12a,12bが中程度に
開く駆動状態を図8に示す。図8(A)の状態は、バル
ブリフト調整用電動モータ112により、ローラロッカ
ーアーム52のローラ52aの回転軸Arに対して反時
計回りの限界位相位置Lと時計回りの限界位相位置Hと
の間の中間の位相位置に、中間カム102の回転軸As
を公転させた状態を示している。この状態では、図7
(A)に比較して入力部108のローラ108cは、吸
気カム50のベース円部50bの内で、ローラロッカー
アーム52のローラ52aに近い位置に接触している。
このため中間カム102全体は、ローラロッカーアーム
52のローラ52aを基準にすると、少し反時計回りに
自転した位相位置に存在する。すなわち出力部110の
カム面110aは、図7(A)に比較してローラロッカ
ーアーム52のローラ52aに近い位置に存在する。
【0054】この状態で、吸気カムシャフト48の回転
により吸気カム50のノーズ50aにより最大に入力部
108のローラ108cが押し下げられた状態を図8
(B)に示す。この時、ノーズ50aにより中間カム1
02全体が反時計回りに自転する。この自転において
は、途中まではベース部106の円筒状外周面106a
がローラロッカーアーム52のローラ52aに接触した
状態を維持する。そして途中からはローラロッカーアー
ム52のローラ52aは出力部110のカム面110a
に乗り上げる。このことによりローラロッカーアーム5
2は出力部110のカム面110aにより押し下げられ
るようにして駆動し、アジャスタ116の先端支持部分
を中心として回転して、ステムエンド13を押し下げ
て、吸気バルブ12a,12bを図8(B)の状態まで
押し開く。
【0055】そして、更に吸気カムシャフト48が回転
すると、ノーズ50aが入力部108のローラ108c
から離れてゆくことにより、図8(B)の状態から図8
(A)の状態に戻ってゆく。このようにして吸気バルブ
12a,12bを中程度に開くことができる。
【0056】次に、吸気カム50が回転することにより
吸気バルブ12a,12bが最大に開く駆動状態を図9
に示す。図9(A)の状態は、バルブリフト調整用電動
モータ112により、ローラロッカーアーム52のロー
ラ52aの回転軸Arに対して時計回りの限界位相位置
Hに中間カム102の回転軸Asを公転させた状態を示
している。この状態では、図8(A)に比較して入力部
108のローラ108cは、ローラロッカーアーム52
のローラ52aに更に近い位置にて吸気カム50のベー
ス円部50bに接触している。このため中間カム102
全体は、ローラロッカーアーム52のローラ52aを基
準にして、更に反時計回りに自転した位相位置に存在す
る。この時、出力部110のカム面110aは、図8
(A)に比較してローラロッカーアーム52のローラ5
2aに更に近い位置に存在する。
【0057】この状態で吸気カムシャフト48の回転に
より吸気カム50のノーズ50aにより最大に入力部1
08のローラ108cが押し下げられた状態を図9
(B)に示す。この時、ノーズ50aにより中間カム1
02全体が反時計回りに自転する。この自転において
は、初期からあるいは早期にローラロッカーアーム52
のローラ52aは出力部110のカム面110aに乗り
上げる。このことによりローラロッカーアーム52は出
力部110のカム面110aにより押し下げられるよう
にして駆動し、アジャスタ116の先端支持部分を中心
として回転して、ステムエンド13を押し下げて、吸気
バルブ12a,12bを図9(B)の状態まで押し開
く。
【0058】そして、更に吸気カムシャフト48が回転
すると、ノーズ50aが入力部108のローラ108c
から離れてゆくことにより、図9(B)の状態から図9
(A)の状態に戻ってゆく。このようにして吸気バルブ
12a,12bを最大限度に開くことができる。
【0059】このようにして、バルブリフト調整用電動
モータ112によって中間カム102の公転における位
相位置を調整することにより、吸気バルブ12a,12
bのリフト量及び作用角は図10に示すごとく連続的に
可変とすることができる。図10ではリフトが無い状態
を含めて5つの公転位相位置でのリフトパターンを示し
ている。このリフトパターンの間では無段階で連続的に
リフト量及び作用角が変更可能である。
【0060】次に、上述した仲介駆動機構100を利用
してECU64にて実行される吸気バルブ12a,12
bのバルブリフト制御ついて説明する。図11にバルブ
リフト制御処理のフローチャートを示す。本処理は周期
的に繰り返し実行される。なおフローチャート中の個々
の処理ステップを「S〜」で表す。
【0061】バルブリフト制御処理が開始されると実行
されると、まず各種のセンサ類から得られているエンジ
ン2の運転状態がECU64に設けられたRAMの作業
領域に読み込まれる(S100)。そして現在、アイド
ル回転数制御時か否かが判定される(S102)。アイ
ドル回転数制御時であれば(S102で「YES」)、
アイドル目標回転数NEtに対するエンジン回転数NE
の偏差に基づいて、エンジン回転数NEをアイドル目標
回転数NEtに近づけるために、中間カム102の公転
における目標回転位相θtが算出される(S104)。
例えば、NE<NEt−αであれば、前回の制御周期で
の目標回転位相θtよりも今回の制御周期での目標回転
位相θtを増加して吸入空気量を多くするように算出さ
れる。NE>NEt+αであれば、前回の制御周期での
目標回転位相θtよりも今回の制御周期での目標回転位
相θtを減少して吸入空気量を少なくするように算出さ
れる。αは不感帯の幅を示している。
【0062】一方、アイドル回転数制御時でなければ
(S102で「NO」)、アクセル開度ACCPの値に
基づいて、目標回転位相θtが算出される(S10
6)。例えば、図12に示すごとくアクセル開度ACC
Pと目標回転位相θtとの関係がマップ化されており、
アクセル開度ACCPに基づいてこのマップから目標回
転位相θtを算出する。
【0063】ステップS104又はステップS106に
て目標回転位相θtが算出されると、バルブリフト調整
用電動モータ112を回転駆動し、目標回転位相θtが
実現されるように回転位相センサ112aの出力に基づ
いて、回動シャフト104の主軸部104aの回転位相
がフィードバック制御される(S108)。
【0064】このことにより運転者のアクセルペダル4
6の操作に対応して吸気バルブ12a,12bのリフト
量及び作用角が変化して、燃焼室10に対して供給され
る吸入空気量が調量されるので、エンジン2の出力が制
御できる。
【0065】上述した構成において、回動シャフト10
4及びバルブリフト調整用電動モータ112がリフト可
変手段に、バルブリフト制御処理(図11)が吸入空気
量調整手段としての処理に相当する。
【0066】以上説明した本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).バルブリフト調整用電動モータ112により、
ローラロッカーアーム52のローラ52aの回転軸Ar
周りでの、中間カム102の公転位相位置を調整するこ
とで、ローラ52aが当接するベース部106の円筒状
外周面106aと出力部110のカム面110aとの領
域割合が変化する。このことで出力部110のカム面1
10aによるローラ52aの駆動量が変化し、吸気バル
ブ12a,12bのバルブリフトが可変とされる。この
ように本実施の形態では軸方向へのシャフトの移動によ
りバルブリフトを調整しているわけではなく、公転すな
わち回転により調整している。このため本実施の形態の
ごとく内燃機関に用いても温度変化によりバルブリフト
の調整精度が低下することはなく、バルブリフトを高精
度に連続調整できる。
【0067】(ロ).バルブリフトの可変は、バルブリ
フト調整用電動モータ112により、クランク状に形成
された回動シャフト104の主軸部104aを回転させ
るのみで可能であることから、容易にバルブリフトを高
精度且つ円滑に連続調整できる。
【0068】[実施の形態2]本実施の形態では、図1
3のエンジン縦断面図に示すごとくの仲介駆動機構20
0が用いられる。尚、吸気カムシャフト148は前記実
施の形態1とは異なり回転方向は逆である。すなわち図
13では吸気カム150は反時計回りに回転している。
他の構成については前記実施の形態1と同じである。
【0069】ここで仲介駆動機構200を図14に示
す。仲介駆動機構200は、各気筒毎に1つ、全気筒で
4つの中間カム202が1つの回動シャフト204に取
り付けられている。尚、図14では1つの中間カム20
2の周辺のみを示している。
【0070】各中間カム202は、図15に示したごと
く、入力部206、ベース部208、連結支持アーム2
10、及び出力部212から構成されている。この内、
ベース部208、連結支持アーム210、及び出力部2
12は、図16に示すごとく一体に形成されている。
【0071】円筒状に形成されているベース部208の
中心部分には、円筒状外周面208aと同軸に形成され
た軸孔208bが形成されている。この軸孔208bに
は回動シャフト204の主軸部204a(図18)が挿
入されることで、ベース部208は回動シャフト204
に回転可能に取り付けられている。
【0072】連結支持アーム210は、ベース部208
から径方向に2本が突出して設けられている。この連結
支持アーム210の先端の軸孔210aには入力部20
6に設けられた軸部206a(図17)が回転可能に取
り付けられている。
【0073】入力部206は、図17に示しているごと
く、4本の枠部材206b,206c,206d,20
6eからなる四角形の枠状をなしている。ベース部20
8の軸方向とは直行する方向の枠部材206c,206
eの間には軸受け206f,206gが設けられて、ロ
ーラ206hが回転可能に掛け渡されるようにして取り
付けられている。
【0074】出力部212は、ベース部208の円筒状
外周面208aにおいて、位相位置が異なるが連結支持
アーム210とは軸方向においてほぼ同一の位置に2つ
設けられている。この出力部212の形状は、ベース部
208の円筒状外周面208aから突出する略三角形状
に形成されている。この出力部212の一辺はわずかに
凹状に湾曲するカム面212aを形成している。
【0075】そしてベース部208の両端面には段差部
208cが形成されており、2つの端面208d,20
8eとに分割されている。この段差部208cはベース
部208の軸方向に平行な面を形成し、圧縮スプリング
(図示略)の一端が挿入されて取り付けられる穴部が形
成されている。
【0076】回動シャフト204は、図18に示すごと
く、主軸部204a及び4個の可変支持部材204bか
ら構成されている。各可変支持部材204bは、中間カ
ム202を両側から摺動可能に挟んで中間カム202の
軸方向を位置決めをする2枚のアーム板204cと、ア
ーム板204cの先端部の間に回転可能に掛け渡されて
いるローラ204dとから構成されている。又、アーム
板204cには、中間カム202のベース部208の端
部に設けられた一方の段差部208cに対抗して形成さ
れているスプリング受け部204eが設けられている。
したがって、段差部208cとスプリング受け部204
eとの間に圧縮スプリングが配置されることにより、仲
介駆動機構200をシリンダヘッド8に組み込んだ状態
では、入力部206のローラ206hが吸気カム150
に当接するように中間カム202に回転付勢力が与えら
れる。
【0077】尚、アーム板204cは主軸部204aに
固定されているので、シリンダヘッド8に取り付けられ
たサーボモータなどのバルブリフト調整用電動モータ2
14により、主軸部204aが回転されると、アーム板
204cの先端部にあるローラ204dが主軸部204
aを中心として振られることになる。尚、この主軸部2
04aの回転位相は回転位相センサにより検出されてい
る。
【0078】回動シャフト204は、前記実施の形態1
における回動シャフトと同様に、主軸部204aは、シ
リンダヘッド8上の軸受け部にベアリングキャップによ
り回転可能に配置される。そして各ベアリングキャップ
にアーム板204cが隣接するようにされている。
【0079】図13に示すごとく主軸部204aの回転
軸Atは、ローラロッカーアーム52のローラ52aの
回転軸Arと平行に配置されている。そしてこの配置状
態にて、ベース部208の円筒状外周面208aは、ロ
ーラロッカーアーム52のローラ52aに接触するよう
にされている。主軸部204aは回転するのみで、位置
は固定されているので、ベース部208は常に円筒状外
周面208aによりローラ52aとの接触状態を維持す
ることになる。
【0080】このように構成された仲介駆動機構200
は、バルブリフト調整用電動モータ214により回動シ
ャフト204の主軸部204aを回転させることで、入
力部206に対して、可変支持部材204bに設けたロ
ーラ204dの当接支持位置を変更させることができ
る。このことにより中間カム202の自転における回転
位相位置を調整でき、結果として吸気バルブ12a,1
2bのバルブリフトを調整することが可能となる。以
下、バルブリフト調整用電動モータ214による可変支
持部材204bの当接支持位置変更と、吸気バルブ12
a,12bのバルブリフトの変化について説明する。
【0081】まず、吸気カム150が回転しても吸気バ
ルブ12a,12bが全く開かない駆動状態を図19に
示す。図19(A)の状態は、バルブリフト調整用電動
モータ214により、回動シャフト204の主軸部20
4aを回転させて、時計回りの限界位相位置Lまで可変
支持部材204bを回転させた状態を示している。この
状態で、可変支持部材204bと連結支持アーム210
とにより支持された入力部206は最も回転軸Atに近
い位置にある。
【0082】この限界位相位置Lに可変支持部材204
bを配置した状態で、吸気カムシャフト148の回転に
より吸気カム150のノーズ150aにより最大に入力
部206のローラ206hが押し込まれた状態を図19
(B)に示す。
【0083】ノーズ150aにより入力部206のロー
ラ206hが駆動されることにより、中間カム202全
体は回動シャフト204の主軸部204aを回転軸とし
て反時計回りに回転する。この時、ベース部208の円
筒状外周面208aがローラロッカーアーム52のロー
ラ52aに接触した状態で中間カム202が回転する。
この回転に連動して出力部212のカム面212aがロ
ーラロッカーアーム52のローラ52aに近づくが、図
19(B)の状態となっても、ローラロッカーアーム5
2のローラ52aはベース部208の円筒状外周面20
8aと出力部212のカム面212aとの境界部分に到
達するのみである。したがって、ローラロッカーアーム
52のローラ52aは出力部212のカム面212aに
乗り上げることはなく、ローラロッカーアーム52は、
アジャスタ116の先端支持部分を中心にした回転は生
じず、吸気バルブ12a,12bのステムエンド13を
押し下げることはない。このため吸気カムシャフト14
8の回転にもかかわらず、吸気バルブ12a,12bを
閉じたままにしておくことができる。
【0084】次に、吸気カム150が回転することによ
り吸気バルブ12a,12bが中程度に開く駆動状態を
図20に示す。図20(A)の状態は、バルブリフト調
整用電動モータ214により、回動シャフト204の主
軸部204aを時計回りの限界位相位置Lと反時計回り
の限界位相位置Hとの間の中間の位相位置に、可変支持
部材204bを回転させた状態を示している。この状態
は、入力部206と連結支持アーム210との間の角度
が図19の場合よりも大きくされている。
【0085】この状態で、吸気カムシャフト148の回
転により吸気カム150のノーズ150aにより最大に
入力部206のローラ206hが押し込まれた状態を図
20(B)に示す。
【0086】ノーズ150aにより上述したごとく中間
カム202全体が反時計回りに自転する。この時、途中
まではベース部208の円筒状外周面208aがローラ
ロッカーアーム52のローラ52aに接触した状態で中
間カム202が回転する。そして途中からはローラロッ
カーアーム52のローラ52aは出力部212のカム面
212aに乗り上げる。このことによりローラロッカー
アーム52は出力部212のカム面212aにより押し
下げられるようにして駆動し、アジャスタ116の先端
支持部分を中心として回転して、ローラロッカーアーム
52はステムエンド13を押し下げて、吸気バルブ12
a,12bを図20(B)の状態まで押し開く。
【0087】そして、更に吸気カムシャフト148が回
転すると、ノーズ150aが入力部206のローラ20
6hから離れてゆくことにより、図20(B)の状態か
ら図20(A)の状態に戻ってゆく。このことにより中
程度に吸気バルブ12a,12bを開くことができる。
【0088】次に、吸気カム150が回転することによ
り吸気バルブ12a,12b最大に開く駆動状態を図2
1に示す。図21(A)の状態は、バルブリフト調整用
電動モータ214により、回動シャフト204の主軸部
204aを反時計回り回転させることにより、限界位相
位置Hに可変支持部材204bを回転させた状態を示し
ている。この状態は、入力部206と連結支持アーム2
10との間の角度が図20の場合よりも大きくされてい
る。
【0089】この限界位相位置Hに可変支持部材204
bを配置した状態で、吸気カムシャフト148の回転に
より吸気カム150のノーズ150aにより最大に入力
部206のローラ206hが押し込まれた状態を図21
(B)に示す。
【0090】ノーズ150aにより上述したごとく中間
カム202全体が反時計回りに回転する。この時、初期
からあるいは早期にローラロッカーアーム52のローラ
52aは出力部212のカム面212aに乗り上げる。
このことによりローラロッカーアーム52は出力部21
2のカム面212aにより押し下げられるようにして駆
動し、アジャスタ116の先端支持部分を中心として回
転して、ローラロッカーアーム52はステムエンド13
を押し下げて、吸気バルブ12a,12bを図21
(B)の状態まで押し開く。
【0091】そして、更に吸気カムシャフト148が回
転すると、ノーズ150aが入力部206のローラ20
6hから離れてゆくことにより、図21(B)の状態か
ら図21(A)の状態に戻ってゆく。こうして最大に吸
気バルブ12a,12bを開くことができる。
【0092】このようにバルブリフト調整用電動モータ
214による中間カム202の回転(自転)における位
相位置を調整することにより、バルブのリフト量及び作
用角は前記実施の形態1の図10と類似したパターンで
吸気バルブ12a,12bのバルブリフトを連続的に可
変とすることができる。
【0093】尚、本実施の形態の仲介駆動機構200を
用いたバルブリフト制御処理も前記実施の形態1の図1
1に示したバルブリフト制御処理と同様に実行される。
すなわち、アイドル回転数制御時にはアイドル目標回転
数NEtに対するエンジン回転数NEの偏差に基づいて
回動シャフト204の目標回転位相θtを求める。アイ
ドル回転数制御時以外では本実施の形態の構成に対応し
て設定したマップからアクセル開度ACCPに基づいて
回動シャフト204の目標回転位相θtを求める。そし
てこうして求めた目標回転位相θtに基づいてバルブリ
フト調整用電動モータ214をフィードバック制御す
る。このことにより運転上の要求に応じて吸気バルブ1
2a,12bのリフト量及び作用角が変化して、燃焼室
10に対して供給される吸入空気量が調量されて、エン
ジン2の出力を制御できる。
【0094】上述した構成において、ベース部208及
び連結支持アーム210が連結支持部に、回動シャフト
204及びバルブリフト調整用電動モータ214がリフ
ト可変手段に、上述したバルブリフト制御処理が吸入空
気量調整手段としての処理に相当する。
【0095】以上説明した本実施の形態2によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).バルブリフト調整用電動モータ214により、
回動シャフト204の主軸部204aの回転位相位置を
調整することで、入力部206に対する可変支持部材2
04b先端のローラ204dの当接位置が変化する。こ
のことにより入力部206と連結支持アーム210との
角度が変化して、吸気カム150に対する入力部206
のローラ206hが押し出される量が変化し、これに伴
ってベース部208の自転における回転位相位置が変化
する。
【0096】このことによりローラロッカーアーム52
のローラ52aが当接するベース部208の円筒状外周
面208aと出力部212のカム面212aとの領域割
合が変化する。このため出力部212のカム面212a
によるローラロッカーアーム52のローラ52aの駆動
量が変化し、吸気バルブ12a,12bのバルブリフト
を可変とできる。このように本実施の形態では軸方向へ
のシャフトの移動によりバルブリフトを調整しているわ
けではなく、回動シャフト204の回転により調整して
いる。このため本実施の形態のごとく内燃機関に用いて
も温度変化によりバルブリフトの調整精度が低下するこ
とはなく、バルブリフトを高精度に連続調整できる。
【0097】(ロ).バルブリフトの可変は、バルブリ
フト調整用電動モータ214による回動シャフト204
の主軸部204aを回転させるのみで可能であることか
ら、容易にバルブリフトを高精度且つ円滑に連続調整で
きる。
【0098】(ハ).可変支持部材204bの回転中心
とベース部208の回転中心とが同じであるため、高精
度に仲介駆動機構200を形成することができ、バルブ
リフトの調整精度を一層向上させることができる。
【0099】[その他の実施の形態] (a).前記実施の形態1において、図2に示したごと
く仲介駆動機構100はローラロッカーアーム52を介
して吸気バルブ12a,12bを駆動していたが、図2
2〜24に示すごとく仲介駆動機構300が、ローラロ
ッカーアーム52を介さずにバルブリフタ352に接触
するタイプでも良い。仲介駆動機構300は、前記実施
の形態1の仲介駆動機構100とは基本的には同一の構
成であり、直接、バルブリフタ352を駆動するため
に、各部材の寸法や出力部310のカム面310aの形
状等が適宜変更されている。
【0100】バルブリフタ352の上部にはローラ35
2aが設けられている。このローラ352aに、中間カ
ム302のベース部306における円筒状外周面306
aが接触し、中間カム302は、回動シャフトのピン部
304bに貫通されて、回動シャフトの回転により、ロ
ーラ352aの回転軸Afの周りにて公転での回転位相
位置を調整されている。
【0101】したがって、図22に示すごとく、中間カ
ム302の回転軸Asを限界位相位置Lへ公転した状態
では、図22(A)の状態から図22(B)の状態へ吸
気カム350が回転して吸気カム350のノーズ350
aにて入力部308のローラ308cが駆動される。し
かし、バルブリフタ352のローラ352aは出力部3
10のカム面310aに乗り上げることはなく、吸気カ
ムシャフト348が回転しても吸気バルブ312は閉じ
た状態を維持する。
【0102】次に、図23に示すごとく、中間カム30
2の回転軸Asを限界位相位置Lと限界位相位置Hとの
中間位置へ公転させた状態とする。そして図23(A)
の状態から図23(B)の状態へ吸気カム350が回転
して吸気カム350のノーズ350aにて入力部308
のローラ308cが駆動されると、バルブリフタ352
のローラ352aは出力部310のカム面310aに途
中から乗り上げる。このことにより、吸気カムシャフト
348の回転により吸気バルブ312は中程度に開く。
【0103】次に図24に示すごとく、中間カム302
の回転軸Asを限界位相位置Hへ公転させた状態とす
る。そして図24(A)の状態から図24(B)の状態
へ吸気カム350が回転して吸気カム350のノーズ3
50aにて入力部308のローラ308cが駆動される
と、バルブリフタ352のローラ352aは出力部31
0のカム面310aに初期あるいは早期に乗り上げる。
このことにより、吸気カムシャフト348の回転により
吸気バルブ312は最大に開く。
【0104】このことにより、吸気バルブ312により
吸入空気量の調整が可能となり、前記実施の形態1に示
したごとくの効果を生じる。 (b).前記実施の形態2にて説明した構成の仲介駆動
機構についても、前記(a)と同様に、図25〜27に
示すごとく仲介駆動機構400が、ローラロッカーアー
ムを介さずにバルブリフタ352に接触するタイプでも
良い。仲介駆動機構400は、前記実施の形態2の仲介
駆動機構200とは基本的には同一の構成であり、直
接、バルブリフタ352を駆動するために、各部材の寸
法や出力部412のカム面412aの形状等が適宜変更
されている。
【0105】バルブリフタ352のローラ352aに
は、ベース部の円筒状外周面408aが接触し、ベース
部は、回動シャフトの主軸部404aに回転可能に貫通
され、可変支持部材404bは回転軸At周りにて自転
における回転位相位置が調整される。
【0106】したがって、図25に示すごとく、可変支
持部材404bを限界位相位置Lへ回転させた状態で
は、図25(A)の状態から図25(B)の状態へ吸気
カム450が回転して吸気カム450のノーズ450a
にて、ローラ406hを介して入力部406が駆動され
る。しかし、バルブリフタ352のローラ352aは出
力部412のカム面412aに乗り上げることはなく、
吸気カムシャフト448が回転しても吸気バルブ312
は閉じた状態を維持する。
【0107】次に、図26に示すごとく、可変支持部材
404bを限界位相位置Lと限界位相位置Hとの中間位
置へ回転させた状態とする。この状態は、入力部406
と連結支持アーム410との間の角度が図25の場合よ
りも大きくされている。
【0108】そして図26(A)の状態から図26
(B)の状態へ吸気カム450が回転して吸気カム45
0のノーズ450aにて入力部406のローラ406h
が駆動されると、バルブリフタ352のローラ352a
は出力部412のカム面412aに途中から乗り上げ
る。このことにより吸気カムシャフト448の回転によ
り吸気バルブ312は中程度に開く。
【0109】次に図27に示すごとく、可変支持部材4
04bを限界位相位置Hへ回転させる。この状態は、入
力部406と連結支持アーム410との間の角度が図2
6の場合よりも大きくされている。
【0110】そして図27(A)の状態から図27
(B)の状態へ吸気カム450が回転して吸気カム45
0のノーズ450aにて入力部406のローラ406h
が駆動されると、バルブリフタ352のローラ352a
は出力部412のカム面412aに初期あるいは早期に
乗り上げる。このことにより、吸気カムシャフト448
の回転により吸気バルブ312は最大に開く。
【0111】このことにより、吸気バルブ312により
吸入空気量の調整が可能となり、前記実施の形態2に示
したごとくの効果を生じる。 (c).前記各実施の形態においては、回動シャフト1
04,204を回転させるのに電動モータ112,21
4を用いていたが、この代わりに、油圧駆動により限界
位相位置Lと限界位相位置Hとの間での回転位相を調整
しても良い。
【0112】又、電動モータを用いる場合においても、
直接、モータの出力軸を回動シャフト104,204に
直結させるのではなく、ウォームギヤやその他のモーシ
ョン変換機構を介して回動シャフト104,204を回
転させても良い。又、油圧シリンダの直線運動を回転に
変えて回動シャフト104,204を回転させても良
い。
【0113】尚、油圧に依らない電動モータを用いてい
れば、始動時に直ちに吸気バルブ12a,12bを制御
して要求される吸入空気量を実現できる。 (d).前記各実施の形態においては、排気バルブにつ
いては、仲介駆動機構は設けられていないのでリフト量
及び作用角が調整されることはない。排気バルブに対し
て仲介駆動機構100,200,300,400を設け
ることにより、例えば、エンジンの停止操作時には、吸
気バルブと共に排気バルブもリフトしない状態として、
完全に燃焼室を密閉して、エンジン回転の停止を早期に
実現するようにしても良い。
【0114】(e).前記各実施の形態において更に吸
気カムシャフト48,148に回転位相差可変アクチュ
エータを設けて、バルブタイミングも調整するようにし
ても良い。このことによりリフト量及び作用角の可変に
加えて、エンジンの運転状態に応じて吸気バルブのバル
ブタイミングを精密に進角したり遅角したりすることが
可能となり、更にエンジン駆動制御の精度を高めること
ができる。又、バルブタイミングを調整することによ
り、体積効率向上や内部EGR量の制御等を実行しても
良い。
【0115】(f).前記実施の形態2及び(b)の例
では、可変支持部材204b,404bは入力部20
6,406を当接により支持していたが、入力部20
6,406にスライド機構を設けて、可変支持部材20
4b,404bと入力部206,406とがリンクされ
た状態で、支持位置を変更できるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のエンジンおよびその制御系統の
概略構成を表すブロック図。
【図2】実施の形態1のエンジンの縦断面図。
【図3】実施の形態1のシリンダヘッドの要部平面図。
【図4】実施の形態1の仲介駆動機構の斜視図。
【図5】実施の形態1の中間カムの斜視図。
【図6】実施の形態1の回動シャフトの斜視図。
【図7】実施の形態1の仲介駆動機構の動作説明図。
【図8】実施の形態1の仲介駆動機構の動作説明図。
【図9】実施の形態1の仲介駆動機構の動作説明図。
【図10】実施の形態1の仲介駆動機構によるバルブリ
フト変化を示すグラフ。
【図11】実施の形態1のECUが実行するバルブリフ
ト制御処理のフローチャート。
【図12】上記バルブリフト制御処理にてアクセル開度
ACCPに基づいて目標回転位相θtを求めるためのマ
ップの構成説明図。
【図13】実施の形態2のエンジンの縦断面図。
【図14】実施の形態2の仲介駆動機構の斜視図。
【図15】実施の形態2の中間カムの斜視図。
【図16】実施の形態2のベース部の斜視図。
【図17】実施の形態2の入力部の斜視図。
【図18】実施の形態2の回動シャフトの斜視図。
【図19】実施の形態2の仲介駆動機構の動作説明図。
【図20】実施の形態2の仲介駆動機構の動作説明図。
【図21】実施の形態2の仲介駆動機構の動作説明図。
【図22】実施の形態1の変形例における仲介駆動機構
の動作説明図。
【図23】実施の形態1の変形例における仲介駆動機構
の動作説明図。
【図24】実施の形態1の変形例における仲介駆動機構
の動作説明図。
【図25】実施の形態2の変形例における仲介駆動機構
の動作説明図。
【図26】実施の形態2の変形例における仲介駆動機構
の動作説明図。
【図27】実施の形態2の変形例における仲介駆動機構
の動作説明図。
【符号の説明】
2…エンジン、2a…気筒、4…シリンダブロック、6
…ピストン、8…シリンダヘッド、10…燃焼室、12
a,12b…吸気バルブ、13…ステムエンド、14
a,14b…吸気ポート、16a,16b…排気バル
ブ、18a,18b…排気ポート、30…吸気マニホー
ルド、30a…吸気通路、32…サージタンク、34…
燃料噴射弁、40…吸気ダクト、42…エアクリーナ、
44…スロットルバルブ、46…アクセルペダル、46
a…アクセル開度センサ、48…吸気カムシャフト、5
0…吸気カム、50a…ノーズ、50b…ベース円部、
52…ローラロッカーアーム、52a…ローラ、54…
排気カムシャフト、56…排気カム、58…ローラロッ
カーアーム、60…排気マニホルド、62…触媒コンバ
ータ、64…ECU、66…エンジン回転数センサ、6
8…気筒判別センサ、70…冷却水温センサ、72…吸
入空気量センサ、74…空燃比センサ、100…仲介駆
動機構、102…中間カム、104…回動シャフト、1
04a…主軸部、104b…ピン部、104c…プレー
ト部、104d…スプリング受け部、106…ベース
部、106a…円筒状外周面、106b…軸孔、106
c…段差部、106d,106e…端面、108…入力
部、108a…アーム、108b…シャフト、108c
…ローラ、110…出力部、110a…カム面、112
…バルブリフト調整用電動モータ(回転駆動手段)、1
12a…回転位相センサ、113…圧縮スプリング、1
14…ベアリングキャップ、116…アジャスタ、14
8…吸気カムシャフト、150…吸気カム、150a…
ノーズ、200…仲介駆動機構、202…中間カム、2
04…回動シャフト、204a…主軸部、204b…可
変支持部材、204c…アーム板、204d…ローラ、
204e…スプリング受け部、206…入力部、206
a…軸部、206b,206c,206d,206e…
枠部材、206h…ローラ、208…ベース部、208
a…円筒状外周面、208b…軸孔、208c…段差
部、208d,208e…端面、210…連結支持アー
ム、210a…軸孔、212…出力部、212a…カム
面、214…バルブリフト調整用電動モータ、300…
仲介駆動機構、302…中間カム、304b…ピン部、
306…ベース部、306a…円筒状外周面、308…
入力部、308c…ローラ、310…出力部、310a
…カム面、312…吸気バルブ、348…吸気カムシャ
フト、350…吸気カム、350a…ノーズ、352…
バルブリフタ、352a…ローラ、400…仲介駆動機
構、404a…主軸部、404b…可変支持部材、40
6…入力部、406h…ローラ、408a…円筒状外周
面、412…出力部、412a…カム面、448…吸気
カムシャフト、450…吸気カム、450a…ノーズ、
Af,Ar,As,At…回転軸、H…限界位相位置、
L…限界位相位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA08 AA19 BA03 BA06 BA18 BA19 BB03 BB07 BB22 BB25 BB26 CA06 CA09 CA20 CA29 CA47 DA08 GA01 3G018 AA05 AB04 AB07 AB17 BA02 BA07 BA09 BA17 BA18 BA21 BA32 CA07 DA04 DA10 DA17 DA29 DA83 DA85 EA02 EA11 EA17 EA35 FA06 FA19 FA22 GA02 GA03 GA14 3G092 AA01 AA11 AB02 BA01 DA01 DA02 DA05 DG01 EA01 EA02 EC09 FA01 FA06 FA11 HA01Z HA06Z HA13Z HD05Z HE01Z HE04Z HE08Z HF08Z 3G301 HA01 HA06 HA19 JA01 JA02 LA07 MA01 NC01 NC02 NE01 NE06 PA01Z PA11Z PD02Z PE01Z PE03Z PE08Z PE10Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転カムとバルブに連動するローラとの間
    に介在させた仲介駆動機構を用いることでバルブリフト
    を可変とする可変動弁機構であって、 前記仲介駆動機構は、 前記回転カムにより駆動される入力部及び該入力部に連
    動することで前記ローラを介してバルブを駆動する出力
    部を有する中間カムと、 前記ローラの回転軸周りでの、前記中間カムの公転位相
    位置を調整することでバルブリフトを可変とするリフト
    可変手段と、 を備えたことを特徴とする可変動弁機構。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記中間カムは、中間
    カム自身の回転中心を中心軸とする円筒状外周面を備え
    たベース部を有し、前記出力部を前記ベース部から突出
    して設けたことにより、前記円筒状外周面に連続する出
    力部カム面を形成し、前記ローラは前記円筒状外周面に
    接触して配置されていることにより、前記入力部が前記
    回転カムにより駆動された時には前記円筒状外周面に連
    続する前記出力部カム面に前記ローラが接触することで
    バルブのリフトが実行されるとともに、前記リフト可変
    手段による前記中間カムの公転位相位置の調整により前
    記出力部カム面による前記ローラの駆動開始タイミング
    が変更されることでバルブリフトが可変とされることを
    特徴とする可変動弁機構。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記リフト可変手段
    は、主軸部及びピン部がクランク状に組み合わされて形
    成された回動シャフトと、前記主軸部を回転する回転駆
    動手段とを備え、前記主軸部から径方向に離れた前記ピ
    ン部に前記中間カムのベース部を回転可能に配置し、前
    記主軸部を前記ローラの回転軸上に配置することによ
    り、前記回転駆動手段の回転にて、前記中間カムを、前
    記ローラの回転軸を公転軸として公転させるよう構成し
    たことを特徴とする可変動弁機構。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、前記ロ
    ーラは、ローラロッカーアームに設けられているローラ
    であることを特徴とする可変動弁機構。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれかにおいて、前記ロ
    ーラは、バルブリフタに設けられているローラであるこ
    とを特徴とする可変動弁機構。
  6. 【請求項6】回転カムとバルブとの間に介在させた仲介
    駆動機構を用いてバルブリフトを可変とする可変動弁機
    構であって、 前記仲介駆動機構は、 前記回転カムにより駆動される入力部、該入力部に連結
    して入力部を揺動可能に支持する連結支持部、及び前記
    回転カムに対して前記入力部と前記連結支持部とを介し
    て連動して前記バルブを駆動する出力部を有する中間カ
    ムと、 前記入力部に対する支持位置を回転により変更可能な可
    変支持部材を備えて、該可変支持部材による前記入力部
    に対する支持位置の変更により、前記連結支持部に対す
    る前記入力部の角度を変更することによりバルブリフト
    を可変とするリフト可変手段と、 を備えたことを特徴とする可変動弁機構。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記仲介駆動機構はロ
    ーラを介してバルブを駆動するとともに、前記連結支持
    部は連結支持部自身の回転中心を中心軸とする円筒状外
    周面を備えたベース部を有し、前記出力部を前記ベース
    部から突出して設けたことにより、前記円筒状外周面に
    連続する出力部カム面を形成し、前記ローラは前記円筒
    状外周面に接触して配置されていることにより、前記入
    力部が前記回転カムにより駆動された時には前記円筒状
    外周面に連続する前記出力部カム面に前記ローラが接触
    することでバルブのリフトが実行されるとともに、前記
    リフト可変手段による前記連結支持部に対する前記入力
    部の角度の調整により前記出力部カム面による前記ロー
    ラの駆動開始タイミングが変更されることでバルブリフ
    トが可変とされることを特徴とする可変動弁機構。
  8. 【請求項8】請求項6又は7において、前記リフト可変
    手段は、先端部にて前記入力部を当接して支持し基端部
    にて前記連結支持部の回転軸上にて回転可能に支持され
    た前記可変支持部材と、該可変支持部材を回転すること
    により前記連結支持部に対する前記入力部の角度を変更
    する回転駆動手段とを備えていることを特徴とする可変
    動弁機構。
  9. 【請求項9】請求項7又は8において、前記ローラは、
    ローラロッカーアームに設けられているローラであるこ
    とを特徴とする可変動弁機構。
  10. 【請求項10】請求項7又は8において、前記ローラ
    は、バルブリフタに設けられているローラであることを
    特徴とする可変動弁機構。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかにおいて、前
    記バルブは、内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブのい
    ずれか一方又は両方であることを特徴とする可変動弁機
    構。
  12. 【請求項12】請求項1〜10のいずれか記載の可変動
    弁機構を吸気バルブの動弁機構として備えた内燃機関に
    おいて、該内燃機関に対して要求される吸入空気量に応
    じて、前記リフト可変手段にてバルブリフトを調整する
    ことで吸入空気量を調整する吸入空気量調整手段を備え
    たことを特徴とする内燃機関の吸気量制御装置。
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