JP2003343035A - 天井フレームの結合装置 - Google Patents

天井フレームの結合装置

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JP2003343035A
JP2003343035A JP2002150000A JP2002150000A JP2003343035A JP 2003343035 A JP2003343035 A JP 2003343035A JP 2002150000 A JP2002150000 A JP 2002150000A JP 2002150000 A JP2002150000 A JP 2002150000A JP 2003343035 A JP2003343035 A JP 2003343035A
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engagement
engaging
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ceiling
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JP2002150000A
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Shuji Harima
修二 播磨
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な構成からなり、優先フレームに対する補
助フレームの結合及びその結合を解除するための作業が
簡単であり、また、優先フレームと補助フレームとを適
正な位置での強固な結合を可能にして、且つ耐久性にも
優れた天井フレームの結合装置を提供する 【解決手段】優先フレーム3の面板部32に設けた係合
孔5に対して、補助フレーム4の先端部に、その支持部
61と前記面板部32の裏側に係合する抜け止め部62
との境界部分mを湾曲させることで弾性変形可能にした
係合爪6を、前記面板部32に直交する方向に沿って所
定位置まで挿入し、その弾性復帰力を利用して係合状態
とすることにより結合するように構成し、係合爪6に、
係合状態において手前側に突出する係合解除部63を形
成して、この係合解除部63を前記弾性復帰力に逆らっ
て操作することにより、抜け止め部62を前記面板部3
2の裏側と係合しない非係合位置に移動させ得るように
構成した天井フレーム1の結合装置T。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井面を形成する
パネル要素を装着して天井を構成する天井フレームの結
合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の天井フレームは、建築天
井面である天井スラブに並列するように支持させた優先
フレームと、この優先フレーム間に配置される補助フレ
ームとを、パネル要素を装着し易いようにグリッド状を
なすように結合しているものが多い。そして、これら優
先フレームと補助フレームとを結合するため、例えば、
補助フレームの先端に、金属製などの平面視L字形をな
すブラケットを取り付けて、このブラケットを優先フレ
ームの面板部と係合させるような天井フレームの結合装
置が知られている。
【0003】このような結合装置は、前記ブラケットと
優先フレームの面板部を係合させるために、当該面板部
に、ブラケットの面板部に平行な係合部を挿入が可能な
トンネル状の嵌込部を形成するとともに、係合位置で固
定させるためにブラケットに形成された孔に引っ掛かる
ような切り起こし突起等を成形して、前記ブラケット
を、その面板部に対して補助フレームを直交する方向に
突き当て、前記係合部を面板部の長手方向に沿ってスラ
イドさせて前記嵌込部内に挿入し、前記切り起こしと孔
との係合を利用して係合するようしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ものであると、L字形に折り曲げて形成されているブラ
ケットには、強度を付与するための湾曲若しくは屈曲し
た部位を形成せねばならない上、優先フレーム側の嵌込
部、切り起こしの製作において、それぞれ打ち抜き加工
をした後に、膨出させる加工、塑性変形させて起こすた
めの加工を施さねばならず、どちらも2工程の作業を要
してしまい、結合装置の製作が煩雑で難しいものとなっ
てしまうという不具合を生じていた。さらに、その構成
も複雑になってしまうという不具合もあった。また、こ
のように切り起こしを利用した係合は、位置決めの点で
正確さを欠くという不具合があり、さらに、切り起こし
は、折り曲げ軸からの距離が小さく大きな力が作用し易
いため、係合及び非係合のための着脱動作を繰り返すと
疲労により折れてしまう可能性がありその耐久性におい
ても課題を有している。
【0005】そこで、以上のような不具合や課題を一気
に解決すべく、簡単な構成からなり、優先フレームに対
する補助フレームの結合及びその結合を解除するための
作業が簡単であり、また、優先フレームと補助フレーム
とを適正な位置での強固な結合を可能にして、且つ耐久
性にも優れた天井フレームの結合装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、天
井スラブに並列するように支持させた優先フレームと、
前記優先フレーム間に配置される補助フレームとを、優
先フレームの面板部に設けた係合孔に対して、補助フレ
ームの先端部に設けた弾性変形可能な係合爪を、前記面
板部に直交する方向に沿って所定位置まで挿入し、その
弾性復帰力を利用して係合状態とすることにより結合す
るものであって、前記係合爪が、前記係合状態において
前記面板部の裏側に係合する抜け止め部と、前記係合状
態において手前側に突出する係合解除部とを備え、この
係合解除部を前記弾性復帰力に逆らって操作することに
より、前記抜け止め部を前記面板部の裏側と係合しない
非係合位置に移動させ得るように構成している天井フレ
ームの結合装置である。このようなものであれば、係合
孔と係合爪という簡素な構成で、しかも道具などを必要
とせず簡単に優先フレームと補助フレームとを強固に結
合することができるようになる。さらに、係合解除部に
よって抜け止め部を非係合位置に移動させることで、優
先フレームと補助フレームとの結合を簡単に解除するこ
とができるようになる。すなわち、簡素な構成からな
り、しかも結合及び結合の解除を簡単化を実現した天井
フレームの結合装置とすることができる。
【0007】また、係合状態において係合爪は弾性復帰
力に従って係合孔の端部に当接することになり、さらに
抜け止め部が裏面側に係合するため、優先フレームに対
して補助フレームを適正な位置に配置させることがで
き、正確な位置での結合が可能となる。また、従来の切
り起こしを利用した装置と比較すると、耐久性に優れた
安定した結合が可能となる。
【0008】このような結合装置を構成する係合爪の具
体的態様としては、抜け止め部を支持する支持部を当該
抜け止め部と一体に備えてなり、この支持部と前記抜け
止め部との境界部分を湾曲又は屈曲させることによって
弾性変形可能に構成されているものが挙げられる。
【0009】このようなものにおいて、支持部と抜け止
め部との境界部分を鉛直方向に湾曲させたようなもので
あってもよいが、天井における優先フレームと補助フレ
ームとを結合させる下方からの作業を行い易くするため
には、境界分部を水平方向に湾曲又は屈曲させることが
望ましい。
【0010】また、優先フレームの面板部の剛性を保つ
ようにするためには、前記支持部材と抜け止め部とを鋭
角をなすように湾曲又は屈曲させるようにするととも
に、係合孔を、細長形状をなすように形成することが望
ましい。
【0011】より強固な係合をさせるためは、支持部
に、前記係合状態において、前記優先フレームに形成さ
れる所定の前向き面、すなわち補助フレームに対向する
面に密接又は近接する裏向き面を設けることが望まし
い。
【0012】係合解除の操作力を直接的に伝達させて、
操作しやすくするためには、係合解除部を前記抜け止め
部と一体的に成形することが望ましい。
【0013】また、係合孔及び係合爪の簡素で好ましい
具体的態様としては、係合解除部を、抜け止め部の先端
部の一部から突出するように形成するとともに、係合孔
を、その端部にその係合解除部のみを前記面板部の手前
側に突出させ得る切欠部を形成するようにしているもの
が挙げられる。
【0014】このようなものにおいて、係合解除部の操
作をし易く、また、操作力を効率よく抜け止め部に伝達
するためには、係合解除部を、抜け止め部の先端部の略
中央位置から突出するように形成することが望ましい。
【0015】製作工程を減らし製造の利便性を図るため
には、係合孔を、前記補助フレームと連続するように前
記優先フレームの裏側に結合される第2の補助フレーム
を係合させるための第2の係合孔と一体に形成すること
が望ましい。そして、このように係合孔を第2の係合孔
と連続して一体形成するようにした場合には、係合孔と
第2の係合孔との間に隔壁を形成して、係合孔と第2の
係合孔とが独立して機能するようにしているものが望ま
しい。
【0016】また、優先フレームに対して補助フレーム
を適正な位置に取り付けるようにするためには、優先フ
レームに対して少なくとも長手方向における補助フレー
ムの位置決め行う位置決め機構を設けることが望まし
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。
【0018】本実施形態は、図1、2、3に示した天井
Sを構成する天井フレーム1に適用されたものである。
【0019】この天井Sは、天井フレーム1に天井面を
構成する複数のパネル要素2を装着してなるものであ
る。天井フレーム1は、図示しない天井スラブに並列す
るように支持させた複数の優先フレーム3と、これら優
先フレーム3間に配置される補助フレーム4とからな
る。図1は、天井Sを下方から見た部分的な斜視図を示
したものであり、図2は、天井Sを、優先フレーム3の
長手方向と直交する面で切断した様子を示した図であ
り、図3は、天井Sを補助フレーム4の長手方向と直交
する面で切断した様子を示した図である。なお、図2、
図3においては、同様の構成を有するものには、同じ符
号を付している。また、当該天井Sを有するスペースを
構成し優先フレーム3及び補助フレーム4を側端部にお
いて支持する壁Wは想像線で示している。また、以下に
おいて、図4における優先フレーム3に対して補助フレ
ーム4が配置された方を手前側(図中F)、その反対側
を裏側(図中R)として説明している。
【0020】優先フレーム3は、図2、4、6にその断
面を示したように、金属板を折り曲げ加工し等断面形状
を有するように成形された長尺なもので、適宜位置を、
天井スラブにボルトVによって固定された優先フレーム
支持部材Aによって吊り下げられるように支持されると
ともに、その側端部を、壁Wに縁部用ブラケットBを利
用した取付手段Cを介して取り付けられているものであ
る。この優先フレーム3は、具体的には、図4、6に示
したように、頭部31と、この頭部31の下方に位置す
る面板部32と、この面板部32の下方に位置する底部
33とを一体に形成してなるものである。頭部31は、
側断面形状がロ字状をなすように形成されたもので、そ
の折り曲げられた形状によって優先フレーム3に強度を
付与するとともに、前記優先フレーム支持部材Aのアー
ムA1に挟み込まれ、当該優先フレーム支持部材Aに保
持される被保持部としての機能を有するものである。面
板部32は、鉛直に起立する面板321、322を重ね
た2重構造をなすものである。底部33は、面板部32
から略水平方向に沿って手前側及び裏側に突出する上壁
部331とこの上壁部331から連続して下方に略鉛直
方向に沿って突出する起立壁部332と、この起立壁部
332から内側に突出する底壁部333とによって下方
に開口する溝部3Mを形成しており、この溝部3Mと前
記底壁部333の内側先端部から起立させた内壁部33
4とによって、オプション物を取り付け可能なオプショ
ン物取付部としての機能を備えたものである。
【0021】補助フレーム4は、前記優先フレーム3と
同種の金属を素材として、その断面形状が優先フレーム
3と同一形状をなし、前記優先フレーム4よりその長手
方向の幅寸法が小さく設定されたもので、頭部41と、
面板42a、42bとからなる面板部42と、上壁部4
31と起立壁部432と底壁部433と内壁部434と
から構成されている底部43とを備えてなる。そして、
この底部43は、前記優先フレーム3の底部33に形成
される溝部3Mに、略直交する溝部4Mを形成してオプ
ション物取付部としての機能を有している。なお、端部
に位置する補助フレーム4’は、図2に示すように、壁
Wに対して縁部用ブラケットB’を利用した取付手段
C’を介して取り付けられている。
【0022】パネル要素2は、天井面を構成するパネル
要素本体21と、このパネル要素本体21の裏側に設け
られる裏当材22とからなる。パネル要素本体21は、
スチール等を素材として、背面視略正方形をなす板状の
パネル面板部211と、このパネル面板部211の周縁
部から上方に向けて起立する起立板部212と、この起
立板部212の下端から面板部211の端部に連続して
外方に突出する鍔部213とを備えてなる。そして、前
記起立壁212に外方に突出するように屈曲させて形成
した取付部214を、その弾性変形を使用して前記優先
フレーム3の底部33の上壁部331と起立壁部と33
2がなす略直角な段部、及び補助フレーム4の底部43
の上壁部431と起立壁部と432とがなす略直角な段
部に引っ掛けるようにして取り付けられるものである。
すなわち、隣り合う優先パネル3及び補助フレーム4の
それぞれの起立壁部332及び432を押圧してこれら
優先パネル4間及び補助フレーム4間に突っ張るように
装着される。なお、本実施係形態において、このパネル
要素2は、前記裏当材22をスチールウールから構成す
るとともに、前記パネル面板部211に複数の小孔21
1aを形成することによって、防音効果を奏するように
構成されている。
【0023】しかして、上述のように構成した優先フレ
ーム3と、この優先フレーム3間に配置される補助フレ
ーム4とを、本実施形態においては、図4に示したよう
に結合装置Tによって結合して天井フレーム1を構成す
るようにしている。
【0024】この天井フレーム結合装置Tは、優先フレ
ーム3の面板部32に設けた係合孔5と、補助フレーム
4の先端部に設けた弾性変形可能な係合爪6と、補助フ
レーム3の優先フレーム4に対する位置決めを行う位置
決め機構8とを備えてなり、前記係合孔5に対し、前記
係合爪6を前記面板部32に直交する方向に移動させて
所定位置まで挿入し、その弾性復帰力を利用して係合す
ることにより補助フレーム4を優先フレーム3に対して
結合するものである。なお、、補助フレーム4は、図6
に示すように並列する優先フレーム3、3’間に配され
るものであるため、その両先端部に係合爪6、6’を備
えているが、以下においては、便宜上、図4で示してい
る優先フレーム3に形成された係合孔5と、補助フレー
ム4に設けられ前記係合孔5に係合する係合爪6に関し
て、その構成、位置関係及び動作を説明することとして
いる。そして、図6において、優先フレーム3’及び係
合爪6’について、優先フレーム3及び係合爪6と同様
の構成には同じ符号に「’」を付している。
【0025】係合爪6は、支持部61と、抜け止め部6
2と、係合解除部63とを一体的に形成してなるもので
ある。そして、弾性を有し折り曲げに強い例えばバネ鋼
などを素材し、前記支持部61と、抜け止め部62との
鉛直方向に沿った境界部分mを湾曲させることで、弾性
変形可能に構成され、その弾性復帰力によって、係合孔
5に係合する図7に示したような係合状態となるもので
ある。なお、本実施形態において、その湾曲させている
角度は、略8度から10度程度の鋭角に設定されてい
る。また、この係合爪6は、図5に示したように、支持
部61が、補助フレーム4の中央線よりも面板42aの
厚み幅分偏位して位置することになり、さらに抜け止め
部62及び係合解除部63は、この支持部61が偏位し
ている方向側に形成されている。
【0026】具体的には、支持部61は、補助フレーム
4を構成する面板部42の一方の面板421に例えば図
示例のようにリベットR等の固定手段で固定されて、抜
け止め部62を支持するものである。本実施形態におい
ては、この支持部61には、係合状態において優先フレ
ーム3に形成される所定の前向き面たる前記係合孔5の
上方部分及び下方部分に位置する面板321の前向き面
321aに密接又は近接する裏向き面61aが形成され
ている。
【0027】抜け止め部62は、前記支持部61の先端
部分と同じ上下寸法に設定された平板状のもので、その
手前側の先端部62aが、係合状態において、面板部3
2の裏側に係合するもので、本実施形態では、面板部3
2構成する裏側に位置する面板322の後述する切欠部
52の上方部分及び下方部分(図6において322aで
示している)に当接して係合するものである。
【0028】係合解除部63は、前記抜け止め部62の
先端部62aの一部からその上下寸法が指で把持できる
程度にその抜け止め部62よりも小さく設定さた側面視
矩形状をなすもので、前記係合状態において、切欠部5
2を通じて手前側へ突出するものである。そして、図8
に示したように、この係合解除部63は、係合爪6の弾
性復帰力に逆らって前記支持部61に近接する方向に移
動させることで、この係合解除部63と一体に成形され
ている抜け止め部62を、面板部32の裏側とは係合し
ない非係合位置すなわち後述する通過孔51内に移動さ
せるものである。
【0029】係合孔5は、優先フレーム3の面板部32
を直交する方向に貫通して形成されたもので、支持部6
1の一部及び抜け止め部62を通過させ得る通過孔51
と、係合状態において係合解除部63のみを優先フレー
ム3の手前側に突出させ得る切欠部52とを連続的に形
成しているものである。通過孔51は、正面視縦長矩形
状をなし、その上下寸法は、支持部61及び抜け止め部
62の上下寸法と略一致或いは若干大きく設定されてい
る。また、切欠部52は、前記係合解除部63の上下寸
法及び左右幅寸法(厚み幅寸法)と略一致或いは若干大
きく設定された上下寸法及び左右幅寸法を有するように
設定された縦長矩形状をなし、前記係合解除部63に対
応して、前記通過孔51の側端部の上下方向における略
中央から外方に向けて形成されている。また、本実施の
形態において、この係合孔5は、図4、5、7、8に示
したように、前記補助フレーム4と連続するように前記
優先フレーム4の裏側に結合される第2の補助フレーム
104の先端部に設けられた係合爪106を係合させる
ための第2の係合孔105と一体に形成されている。こ
の第2の係合孔105は、係合孔5と対照な形状をなし
ている。そして、この第2の係合孔105との境界部分
の上下に隔壁7を形成して、支持部61及び前記係合爪
106を構成する支持部1061に当接するようにし
て、係合孔5と第2の係合孔とが独立して機能するよう
にしている。この隔壁7は、上下端部から2つ形成され
ている。なお、この第2の補助フレーム104は、補助
フレーム4と同様の構成を有するものである。
【0030】位置決め機構8は、優先フレーム3に対す
る補助フレーム4の少なくとも長手方向の位置決めをす
るもので、本実施形態では、上方向の位置決めも可能な
ものであり、上述した優先フレーム3と、補助フレーム
4とに形成される溝部3M、4Mが、天井面において適
正に形成されるようにするものである。具体的には、図
4、5に示したように、補助フレーム側位置決め部81
と、優先フレーム側位置決め部82とを備えてなる。補
助フレーム側位置決め部81は、この補助フレーム側位
置決め部82は、本実施形態においては、前記底部43
を構成する一対の底壁部433、433を、内側に傾斜
する傾斜部81a、81aを備えた平面視略三角形状に
突出させるとともに内壁部434、434をその三角形
状の底壁部433、433の頂点部分まで延長して形成
したものである。一方、優先フレーム側位置決め部81
は、前記傾斜部81a、81aに対応して底壁部433
を切り欠いて傾斜部82a、82aを形成するととも
に、前記補助フレーム側位置決め部81を挿入可能な挿
入孔82bを起立壁部432に形成して構成したもので
ある。そして、これら補助フレーム側位置決め部81と
優先フレーム側位置決め部82とを、傾斜部811、8
21同士を密接させるとともに、挿入孔82bの上端部
分を構成する下向き面82ba(図4)に補助フレーム
側位置決め部81が当接することで、長手方向(左右方
向)及び上下方向の位置決めがなされるようになってい
る。
【0031】次に、このように構成した結合装置Tを利
用して、優先フレーム3に補助フレーム4を結合させる
場合及び結合を解除する場合の手順について述べる。
【0032】まず、結合させる場合は、優先フレーム取
付部材Aによって天井スラブに対して支持された優先フ
レーム3に対して、補助フレーム4をその手前側から直
交する方向に沿って近づけるようにし、前記位置決め機
構8によって位置決めをしつつ、その先端部に位置する
係合爪6を係合孔5へ挿入する。そして、所定位置たる
係合解除部63が切欠部52から手前側に突出するよう
な位置まで挿入させてから手を離すと、弾性復帰力に従
って係合解除部63が切欠部52に嵌まり込むととも
に、抜け止め部62が、面板322の前記切欠部52の
上方部分及び下方部分322aに当接して係合状態とな
る。この時、この係合解除部63は、切欠部52の端部
に当たって発せられるパチンという音とともに、当該切
欠部52に収まるので係合状態となったことがはっきり
と確認できる。また、この係合状態においては、係合爪
6の弾性復帰力によって、図7に示すように係合解除部
63が切欠部52の外側端部に外方に押圧するように当
接するとともに、支持部61が隔壁7に外方に押圧する
ように当接する。さらに、前記支持部61の裏向き面6
1aが、面板部32を構成する面板321の前向き面3
21aに密接又は近接する。そして、図6に示したこの
補助フレーム4の反対側に取り付けられた係合爪6’
も、優先フレーム3’に形成された係合孔5’に対して
同様の方法で係合させて、当該補助フレーム4を、並列
する優先フレーム3、3’間に固定するようにする。
【0033】次に、結合を解除する場合には、前記係合
状態となっている係合爪6を、図8に示したように、支
持部61と係合解除部62とを手で挟むようにして、係
合解除部63を支持部61側に近づけていくと、抜き止
め部62が、面板部32の裏面と係合しない前記非係合
位置たる通過孔51内側位置まで移動する。そして、そ
の状態で係合爪6を、図中矢印で示したように手前側に
向かって通過孔51を通過させる。そして、係合爪6’
に関しても同様の作業によって、優先フレーム3’の係
合孔5’との係合を解除する。
【0034】以上のように構成した結合装置Tによれ
ば、係合孔5と係合爪6という簡素な構成によって、優
先フレームと3補助フレーム4とを係合させることが可
能である上、係合爪6の弾性復帰力を利用しているの
で、係合爪6を、面板部32に直交する方向に沿って係
合孔5に挿入するだけで、この係合孔5と自動的に係合
状態とすることができ、簡単に優先フレーム3と補助フ
レーム4とを結合することができる。さらに、結合を解
除する際には、係合解除部63を操作するだけでよいた
め、従来の切り起こしを利用した天井フレームの結合装
置と比較して、結合及び結合解除に係る作業を飛躍的に
簡単化することができる。
【0035】また、係合爪6をバネ鋼などを素材とし
て、支持部61と抜け止め部62との境界部分mを湾曲
させることによって弾性変形可能に構成しているため耐
久性に優れ安定した結合ができる。
【0036】さらに、上述のように簡単な構成であって
も、係合状態において、抜け止め部62が面板部32の
裏側に係合し、当該係合爪6の手前側への移動が禁止さ
れる構成、弾性復帰力によって、係合解除部63が切欠
部52の外側端部に外方に押圧するように当接するとと
もに、支持部61が隔壁7に外方に押圧するように当接
する構成、前記支持部61の裏向き面61aが、面板3
21の通過孔51の上方部分及び下方部分の前向き面3
21aに密接又は近接する構成を兼ね備えているため、
非常に強固な係合が可能である。
【0037】また、支持部61と抜け止め部62との境
界部分mを鋭角をなすように湾曲させて係合爪6を構成
し、係合孔5を細長いスリット状に形成しているため、
係合状態が安定する上に、優先フレーム3に大きな孔を
形成しせずともよいので、その剛性を保持することがで
きる。
【0038】また、優先フレーム3に対する補助フレー
ム4の長手方向及び上方向の位置決めが可能な位置決め
機構8を設けたことによって適正な位置での結合が可能
となる。そして、本実施形態特有の効果として、このよ
うに位置決め機構8に優先フレーム3と補助フレーム4
とを結合させる際に長手方向の位置決めされるようなも
のにおいて、係合爪6を、優先フレーム4に対して直交
する方向にのみの移動によって係合が完成するため非常
に有効である。
【0039】また、係合孔5が、補助フレーム4と連続
するように優先フレーム3の裏側に結合される第2の補
助フレーム104を係合させるための第2の係合孔10
5と一体に形成され、なお且つこれら係合孔5と第2の
係合孔105との境界部分に、隔壁7を備えているの
で、製作工程を減らすことが可能であり、なお且つ係合
孔5及び係合孔105をそれぞれ独立して機能させるこ
ともできる。
【0040】なお、本発明は上記実施形態に限られな
い。
【0041】例えば、図9、10に示したように、支持
部A61と、この支持部A61との境界部分Amを湾曲
させてなり面板部32の裏面に当接して係合する壁部6
21を折曲加工を施すなどして形成した抜け止め部A6
2と、この抜け止め部A62との境界部分Amを湾曲さ
せた支持部A61との係合爪A6と、上記実施形態のよ
うな切欠部を備えない縦長矩形をなす係合孔A5とを備
えて構成したようなものであってもよい。
【0042】また、図11、12に示したように、支持
部B61と、この支持部との境界部分Bmを湾曲させて
なる抜け止め部B62と、この抜け止め部B61の手前
側に当該抜け止め部B62より薄肉な係合解除部B63
とを備えてなり、これら抜け止め部B62と係合解除部
B63との境界部分を面板部32の裏側に係合させるよ
うにした係合爪B6と、縦長矩形をなす係合孔B5とを
備えて構成したようなものであってもよい。
【0043】また、図13、14に示したように、支持
部C61と、この支持部C61との境界部分Cmを屈曲
させて面板部32の裏面に当接して係合する抜け止め部
C62と、この抜け止め部C62の先端部の略中央位置
から手前側へ当該抜け止め部C62よりその上下寸法を
小さく設定した係合解除部C63とを備えてなる係合爪
C5と、前記係合解除部C63のみを前記面板部32の
手前側に突出させ得る切欠部C52をその側端部に形成
してなる係合孔C5とを備えて構成したものであっても
よい。この場合、前記抜け止め部C62と支持部C61
との境界部分Cmを、例えば図示例のように、支持部C
61を略90度に屈曲させてその側方部位をさらに屈曲
させて支持部C61と抜け止め部C62とがほぼ8度か
ら10度以内の鋭角をなすように構成する。また、前記
係合解除部C63を、抜け止め部C63の先端部を手前
側に突出させ当該抜け止め部C62と一致する上下寸法
を有するものに形成するとともに、係合孔C5を、切欠
部を備えず縦長矩形をなすように形成したようなもので
あってもよい。
【0044】その他、各部の具体的構成についても上記
実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0046】すなわち、本発明の天井フレームの結合装
置によれば、係合孔と係合爪という簡素な構成で、しか
も道具などを必要とせず簡単に優先フレームと補助フレ
ームとを強固に結合することができる。さらに、係合解
除部によって抜け止め部を非係合位置に移動させること
で、優先フレームと補助フレームとの結合を簡単に解除
することができるようになる。すなわち、簡素な構成か
らなり、しかも結合及び結合の解除を簡単化を実現した
天井フレームの結合装置を提供することができる。
【0047】また、係合状態において係合爪は弾性復帰
力に従って係合孔の端部に当接することになり、さらに
抜け止め部が裏面側に係合するため、優先フレームに対
して補助フレームを適正な位置に配置させることがで
き、正確な位置での結合が可能である。また、従来の切
り起こしを利用した装置と比較すると、耐久性に優れた
安定した結合ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施形態を適用した天井を示
した図。
【図2】同天井の様子を示す断面図。
【図3】同天井の様子を示す断面図。
【図4】同実施形態を示す斜視図。
【図5】同実施形態を示す部分背面図。
【図6】同実施形態における補助フレーム及び優先フレ
ームを示した説明図。
【図7】同実施形態における係合爪と係合孔とを係合状
態にした図4におけるX−X断面図。
【図8】同実施形態における係合爪と係合孔とを係合状
態を解除した図4におけるX−X断面図。
【図9】本発明における別の実施形態を示した断面図。
【図10】同部分斜視図。
【図11】本発明における別の実施形態を示した断面
図。
【図12】同部分斜視図。
【図13】本発明における別の実施形態を示した断面
図。
【図14】同部分斜視図。
【符号の説明】
1・・・天井フレーム 3、3’・・・優先フレーム 32・・・面板部 321a・・・所定の前向き面(面板の前向き面) 4・・・補助フレーム 5、A5、B5、C5・・・係合孔 52、C52・・・切欠部 6、A6、B6、C6・・・係合爪 61、A61、B62、C62・・・支持部 61a・・・裏向き面 62、A62、B62、C62・・・抜け止め部 62a・・・抜け止め部の先端部 63・・・係合解除部 7・・・隔壁 8・・・位置決め機構 104・・・第2の補助フレーム 105・・・第2の係合孔 m、Am、Bm、Cm・・・支持部と抜け止め部との境
界部分 S・・・天井 T・・・結合装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井スラブに並列するように支持させた優
    先フレームと、前記優先フレーム間に配置される補助フ
    レームとを、優先フレームの面板部に設けた係合孔に対
    して、補助フレームの先端部に設けた弾性変形可能な係
    合爪を、前記面板部に直交する方向に沿って所定位置ま
    で挿入し、その弾性復帰力を利用して係合状態とするこ
    とにより結合するものであって、 前記係合爪が、前記係合状態において前記面板部の裏側
    に係合する抜け止め部と、前記係合状態において手前側
    に突出する係合解除部とを備え、この係合解除部を前記
    弾性復帰力に逆らって操作することにより、前記抜け止
    め部を前記面板部の裏側と係合しない非係合位置に移動
    させ得るように構成している天井フレームの結合装置。
  2. 【請求項2】係合爪が、前記抜け止め部を支持する支持
    部を当該抜け止め部と一体に備えてなり、この支持部と
    前記抜け止め部との境界部分を湾曲又は湾曲させること
    によって弾性変形可能に構成されている請求項1記載の
    天井フレームの結合装置。
  3. 【請求項3】前記支持部と、抜け止め部との境界部分を
    水平方向に湾曲又は屈曲させている請求項2記載の天井
    フレームの結合装置。
  4. 【請求項4】前記支持部と前記抜け止め部との境界部分
    を、これら支持部と抜け止め部とが鋭角をなすように湾
    曲又は屈曲させるととともに、係合孔を、細長形状をな
    すように形成した請求項2又は3記載の天井フレームの
    結合装置。
  5. 【請求項5】前記支持部が、前記係合状態において、前
    記優先フレームに形成される所定の前向き面に密接又は
    近接する裏向き面を備えている請求項2乃至4何れかに
    記載の天井フレームの結合装置。
  6. 【請求項6】前記係合解除部が、前記抜け止め部と一体
    に成形されている請求項1乃至5何れかの記載の天井フ
    レームの結合装置。
  7. 【請求項7】前記係合解除部が、抜け止め部の先端部の
    一部から突出するように形成され、係合孔が、その端部
    にその係合解除部のみを前記面板部の手前側に突出させ
    得る切欠部を形成してなる請求項1乃至6何れかに記載
    の天井フレームの結合装置。
  8. 【請求項8】前記係合解除部が、抜け止め部の先端部の
    略中央位置から突出するように形成されている7記載の
    天井フレームの結合装置。
  9. 【請求項9】前記係合孔が、前記補助フレームと連続す
    るように前記優先フレームの裏側に結合される第2の補
    助フレームを係合させるための第2の係合孔と一体に形
    成されている請求項1乃至8何れかに記載の天井フレー
    ムの結合装置。
  10. 【請求項10】前記係合孔と第2の係合孔との境界部分
    に、隔壁を備えている請求項9記載の天井フレームの結
    合装置。
  11. 【請求項11】前記優先フレームに対して少なくとも長
    手方向における補助フレームの位置決め行う位置決め機
    構を備えている請求項1乃至10何れかに記載の天井フ
    レームの結合装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008285813A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Okumura Seisakusho:Kk 天井板用吊持杆の連結機構
KR101177792B1 (ko) 2011-09-08 2012-08-30 (주)아트웨어 자석 점검구를 이용한 천장 설치 구조
JP2015068099A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 大建工業株式会社 天井構造

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