JP2008285813A - 天井板用吊持杆の連結機構 - Google Patents

天井板用吊持杆の連結機構 Download PDF

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Abstract

【課題】強度が高く、嵌合解除操作が容易な弾性フック部材を備えた天井板用吊持杆の連結機構を提供する。
【解決手段】天井板用吊持杆1aの垂直状主板部2に基板部9が接合される弾性フック部材8Aにあって、該基板部9から延成された延成板部12に設けられる返し板部13と嵌合舌片部15とに、返し板部13の上下幅方向に沿って延在する返し板補強部17と、嵌合舌片部15の突設方向に沿って延在する嵌合舌片補強部18とを備えた補強リブ16を、前記延成板部12側に凹陥させて形成した。これにより、返し板部13及び嵌合舌片部15の強度が向上し、嵌合舌片部15を延成板部12側に押圧する嵌合解除操作時に、凹陥した嵌合舌片補強部18を工具の先鋭端の引っ掛け部とすることができるとともに、嵌合舌片部15のみが延成板部12側に湾曲することがなく、その嵌合解除操作を容易に行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、天井板を吊持するための天井板用吊持杆相互をT字状に連結するための天井板用吊持杆の連結機構に関する。
天井板用吊持杆fは、図7に示すように、断面略逆T字状を呈し、上下方向に所定幅で延在する垂直状主板部aと、該垂直状主板部aの下端から両外側方に突成されて天井板p(図8参照)の端縁を支持する支持縁部g,gと、前記垂直状主板部aの上端に連成されて、建物の構造駆体の天壁面(図示省略)から垂設されたハンガーj(図8参照)に係合される係止頭部iとを備えており、図8に示すように、複数の天井板用吊持杆fを格子状に組み付けることによって矩形枠部hを区画し、該矩形枠部hを構成する各支持縁部gに天井板pの四辺縁を乗載して支持させることにより、各天井板pを縦横に列設したり、或いは、複数の天井板用吊持杆fを相互に平行に配設して、対向する各支持縁部gに天井板pの二辺縁を乗載して支持したりするものである。
ここで、上記のように複数の天井板用吊持杆fを格子状に組み付ける場合に、図9(A)に示すように、一方の天井板用吊持杆fの端部に弾性フック部材bを設け、他方の天井板用吊持杆fの垂直状主板部aに、孔側縁に嵌合溝dを具備する縦長形状の係合孔c,c(図9(B)参照)を形成して、該係合孔cに対する前記弾性フック部材bの係合作用を介して天井板用吊持杆f,f相互をT字状に連結するようにした構成が本願出願人によって既に提案されている(特許文献1参照)。
前記弾性フック部材bはバネ性を有する金属板等の板材を用いて形成されており、図10(A),(B)に示すように、一方の天井板用吊持杆fの垂直状主板部aの端部側面に接合されて、先端が該垂直状主板部aの端部から突出する基板部eと、該基板部eの先端から、他方の天井板用吊持杆f(図9(A)参照)の垂直状主板部aの側面に当接可能な当接段縁kを介して延成された延成板部mと、該延成板部mの先端から略U字状に折り返された返し板部nと、該返し板部nの端縁rに突設された、前記係合孔cの嵌合溝dに嵌合可能な嵌合舌片部sとを備えている。
そして、天井板用吊持杆f,fの組み付けに際しては、前記弾性フック部材bを、他方の天井板用吊持杆fの垂直状主板部aに形成した係合孔c(図9(B)参照)に嵌入することにより、その嵌入移動に伴って該係合孔cの孔側縁に摺接する返し板部nが延成板部m側に押圧されて復元弾性に抗した状態で係合孔cを通過し、その通過後に基板部eの当接段縁kが他方の天井板用吊持杆fの垂直状主板部aの側面に当接する位置で、返し板部nが復元弾性を介して拡開するとともに、返し板部nの端縁rに突設された嵌合舌片部sが係合孔cの嵌合溝dに嵌合された状態となる。これにより、図9(A)に示すように、返し板部nの端縁rが嵌合溝dの上下位置で垂直状主板部aの側面に当接し、該返し板部nが係合孔cから脱出不能となって、天井板用吊持杆f,f相互をT字状に連結することができるようになっている。また、係合孔cの嵌合溝dに嵌合された返し板部nの嵌合舌片部sが嵌合溝dの内底縁に復元弾性を介して弾接する状態となるため、返し板部nは、その完全な拡開が規制されて、復元弾性を保持した状態に維持される。これにより、弾性フック部材bが係合孔c内で幅方向にガタつくことがなく、しかも、一方の天井板用吊持杆fに引張方向の力が作用した場合にも、返し板部nが拡開することなく保持される。さらに、嵌合舌片部sの突端が嵌合溝dから後方に突出しているので、ドライバー等の適宜の工具の先鋭端を用いて該嵌合舌片部sを延成板部m側に押圧する嵌合解除操作によって、弾性フック部材bを係合孔cから引き抜くことが可能となり、天井板用吊持杆f,f相互を分離し得るようになっている。
また、上記のように、延成板部mの先端を略U字状に折り返して返し板部nを形成する構成に代えて、図11に示すように、延成板部mを略コ字状に切り起こして返し板部nを形成するようにした構成も本願出願人によって既に提案されている(特許文献2参照)。
特開2002−285675号公報 特開2004−244890号公報
ところで、従来構成の弾性フック部材bにあっては、比較的薄肉の板材によって各部が偏平に形成されているため、大きな衝撃や荷重が加えられた場合に屈曲変形が生じる虞があった。また、嵌合舌片部sを延成板部m側に押圧する嵌合解除操作時に、該嵌合舌片部sが偏平であるため、工具の先鋭端が滑り易く、その嵌合解除操作がし難いものとなっていた。また、天井板用吊持杆f,f相互をT字状に連結した状態にあっては、図9(A)に示すように、返し板部nの端縁rが嵌合溝dの上下位置で垂直状主板部aの側面に当接していることにより、嵌合舌片部sを延成板部m側に押圧すると、垂直状主板部aの側面と返し板部nの端縁rと間に生じる摺擦抵抗によって、嵌合舌片部sの押圧移動に返し板部nが追従せず、嵌合舌片部sのみが延成板部m側に湾曲する状態となり、これによっても、その嵌合解除操作がし難いという問題点があった。
本発明は、かかる従来構成の問題点を改善したものであり、弾性フック部材の強度を向上し得るとともに、嵌合舌片部の嵌合解除操作を容易に行い得るようにした天井板用吊持杆の連結機構を提供することを目的とするものである。
本発明は、一方の天井板用吊持杆の端部に設けられた弾性フック部材と、他方の天井板用吊持杆の垂直状主板部に形成された、孔側縁に嵌合溝を具備する縦長形状の係合孔とを備え、該係合孔に対する前記弾性フック部材の係合作用を介して天井板用吊持杆相互をT字状に連結する連結機構であって、前記弾性フック部材が、天井板用吊持杆の垂直状主板部の端部側面に接合されて、先端が該垂直状主板部の端部から突出する基板部と、該基板部の先端から、他方の天井板用吊持杆の垂直状主板部の側面に当接可能な当接段縁を介して延成された延成板部と、該延成板部に設けられて、該延成板部の延成方向と逆方向で該延成板部から離れるように拡開状に突出する返し板部と、該返し板部の端縁に突設された、前記係合孔の嵌合溝に嵌合可能な嵌合舌片部とを備えてなる天井板用吊持杆の連結機構において、前記返し板部と前記嵌合舌片部とに、前記返し板部の上下幅方向に沿って延在する返し板補強部と、前記嵌合舌片部の突設方向に沿って延在する嵌合舌片補強部とを備えた補強リブが、前記延成板部側に凹陥させて形成されていることを特徴とする天井板用吊持杆の連結機構である。
ここで、前記補強リブの返し板補強部と嵌合舌片補強部は、互いに分離させて形成することも可能であるが、返し板部と嵌合舌片部全体の強度向上を図る上で、両者を連成することが好ましい。また、延成板部に設けられる返し板部は、延成板部の先端を略U字状に折り返して形成され得る一方、延成板部を略コ字状に切り起こしても形成され得る。
また、天井板用吊持杆の垂直状主板部の端部側面に接合される弾性フック部材の基板部に、該基板部の上下両端縁を垂直状主板部との非接合面側に突出してなる補強フランジ縁部を設ける構成が提案される。ここで、該補強フランジ縁部は、基板部の上下両端縁で、垂直状主板部との接合部分から先端の当接段縁に至るまで設けることが好ましい。これにより、天井板用吊持杆の長手方向に沿う圧縮力が弾性フック部材に作用しても、基板部が容易に座屈しないものとなる。
本発明は、上述したように、弾性フック部材を構成する返し板部と嵌合舌片部とに、返し板部の上下幅方向に沿って延在する返し板補強部と、嵌合舌片部の突設方向に沿って延在する嵌合舌片補強部とを備えた補強リブが、延成板部側に凹陥させて形成されているから、返し板部及び嵌合舌片部の強度が向上し、比較的薄肉の板材であっても厚み方向に屈曲変形し難いものとなる。そして、このように、返し板部及び嵌合舌片部が厚み方向に屈曲変形し難いため、弾性フック部材の嵌合解除操作時に、嵌合舌片部を延成板部側に押圧すると、従来のように嵌合舌片部のみが延成板部側に湾曲することなく、返し板部及び嵌合舌片部の全体を延成板部側に移動させることができる。また、補強リブが延成板部側に凹陥しているため、嵌合舌片部を延成板部側に押圧する嵌合解除操作時に、嵌合舌片部に形成された嵌合舌片補強部を工具の先鋭端の引っ掛け部とすることができ、該工具の先鋭端が滑り難くなって、その嵌合解除操作を容易に行うことができる。
また、天井板用吊持杆の垂直状主板部の端部側面に接合される弾性フック部材の基板部に、該基板部の上下両端縁を垂直状主板部との非接合面側に突出してなる補強フランジ縁部が設けられている構成にあっては、該補強フランジ縁部によって基板部の強度が向上し、該基板部の厚み方向の変形を防止することができる。これにより、嵌合舌片部を延成板部側に押圧する嵌合解除操作時に、基板部がその押圧力に耐え得る充分な強度を備えたものとなり、容易に変形することがない。
以下に、本発明の第一実施例を、図1〜図5に基づいて説明する。
天井板用吊持杆1は、図1に示すように、一枚の比較的薄肉の金属製帯板材をプレス成形することによって断面略逆T字状に形成されており、上下方向に所定幅で延在する垂直状主板部2と、該垂直状主板部2の下端から両外側方に突成されて天井板p,pの端縁を支持する支持縁部3,3と、前記垂直状主板部2の上端に連成されたハンガー係合用の係止頭部4とを備えている。また、前記支持縁部3,3は、下方に開口するスリット5が生じるように断面略門形に形成されており、支持縁部3,3の外端縁を下方に曲成した側縁部6,6と、該側縁部6,6の下端を内方に曲成し、かつ、その先端を折り返して上面に重ね合わせた底縁部7,7とから構成されている。
前記天井板用吊持杆1の材質には、上述したプレス成形の場合、亜鉛メッキ鋼板,ステンレス鋼板,カラー鋼板,アルミニウム板が用いられ得る。また、アルミニウムを素材とする場合には押出し成型品であってもよく、さらには所定の強度を備えた不燃性合成樹脂製とすることも可能である。
かかる天井板用吊持杆1にあって、二本の天井板用吊持杆1a,1bをT字状に連結する連結機構について説明する。
一方の天井板用吊持杆1aの端部には、図2(A),(B)に示すように、弾性フック部材8Aが設けられている。該弾性フック部材8Aは、バネ性を有する比較的薄肉の板材を用いて形成されており、その基板部9が天井板用吊持杆1aの垂直状主板部2の端部側面に接合されている。ここで、弾性フック部材8Aの材質には、バネ鋼板が好適に用いられ得るが、通常の鉄鋼板の所要箇所に焼き入れ処理を施してバネ性を付与したものであってもよく、或いは、所要の弾性及び強度を備えた不燃性合成樹脂であってもよい。また、図示したものは、バネ鋼板や鉄鋼板からなる金属製の弾性フック部材8Aの基板部9を加締め部10によって垂直状主板部2に接合するようにしているが、該弾性フック部材8Aの接合手段は加締めに限定されるものではなく、ビス止めや溶接を用いることも可能である。また、弾性フック部材8Aと天井板用吊持杆1aを共に合成樹脂製とした場合には、接着剤によって接合することも可能である。
前記弾性フック部材8Aの基板部9は、その先端が垂直状主板部2の端部から側方に突出されている。この突出長さは、直交状に連結される他方の天井板用吊持杆1bの垂直状主板部2の側面までの距離w(図4参照)に相当しており、その先端には他方の天井板用吊持杆1bの垂直状主板部2の側面に当接可能な当接段縁11が形成されている。また、該基板部9の先端からは、当接段縁11を介して狭幅となる所定長さの延成板部12が基板部9の突出方向と同方向に延成されており、さらに該延成板部12には、該延成板部12の先端を略U字状に折り返してなる返し板部13が連成されている。ここで、該返し板部13は、延成板部12の延成方向と逆方向で該延成板部12から離れるように拡開状に突出されており、その突端の抜け止め端縁14と前記当接段縁11との間隔t(図2(A)参照)が垂直状主板部2の厚みに略一致するように設定されている。さらに、該返し板部13の抜け止め端縁14からは、後述する係合孔20a,20b(図3参照)の嵌合溝21,21に嵌合可能な嵌合舌片部15が、返し板部13の突出方向と同方向に突設されている。
そして、前記返し板部13と前記嵌合舌片部15とには、前記延成板部12側に凹陥する断面円弧状の補強リブ16が形成されている。該補強リブ16は、返し板部13の上下幅方向に沿って延在する返し板補強部17と、該返し板補強部17に連成されて、嵌合舌片部15の突設方向に沿って延在する嵌合舌片補強部18とを備えている。
また、前記弾性フック部材8Aの基板部9には、該基板部9の上下両端縁を垂直状主板部2との非接合面側に突出してなる補強フランジ縁部19a,19bが設けられている。
一方、図3に示すように、他方の天井板用吊持杆1bには、その垂直状主板部2に、前記延成板部12及び返し板部13の上下幅に略等しい縦長形状の係合孔20a,20bが相互に連通した状態で形成されている。各係合孔20a,20bは、夫々その横幅が延成板部12と返し板部13を略平行状態で通過可能とする幅寸法に設定されている。また、各係合孔20a,20bの孔側縁には、前記嵌合舌片部15に対応する高さ位置に、該嵌合舌片部15が嵌合可能な嵌合溝21,21が夫々形成されている。さらに、該嵌合溝21,21には、ドライバー等の工具の軸部を挿通可能な半円形の切欠溝25,25が連成されている。
また、他方の天井板用吊持杆1bには、前記係合孔20a,20bの形成位置に対応する側縁部6,6に、矩形状に開口する挿入開口22,22が夫々形成されており、各挿入開口22,22に連続する底縁部7,7の開口端は、その相互間隔が奥方に至るに従って狭幅となるように45°の角度で傾斜させた傾斜端23,23となっている(図5(B)参照)。また、一方の天井板用吊持杆1aの端部には、図2(B)に示すように、底縁部7,7の先端を先狭まり状となるように45°の角度で内方に傾斜させた三角端24,24が突設されている。この三角端24,24は、図5(B)に示すように、天井板用吊持杆1a,1bの連結時に、挿入開口22に挿入され、他方の天井板用吊持杆1bの傾斜端23,23に当接することにより、天井板用吊持杆1bの長手方向に対する天井板用吊持杆1aの位置保持作用を生じるものとなっている。これにより、各係合孔20a,20b内で弾性フック部材8Aが幅方向にズレ動くことがないようにしている。
かかる構成にあって、天井板用吊持杆1a,1b相互をT字状に連結するには、図4(A),(B)に示すように、一方の天井板用吊持杆1aの弾性フック部材8Aを、他方の天井板用吊持杆1bの垂直状主板部2に形成した係合孔20aに嵌入することにより、従来構成と同様に、基板部9の当接段縁11が他方の天井板用吊持杆1bの垂直状主板部2の側面に当接する位置で、返し板部13の嵌合舌片部15が復元弾性を介して係合孔20aの嵌合溝21に嵌合されるとともに、返し板部13の抜け止め端縁14が係合孔20aの嵌合溝21の上下位置で他方の天井板用吊持杆1bの垂直状主板部2の側面に当接され、該返し板部13が係合孔20aから脱出不能となって、天井板用吊持杆1a,1b相互をT字状に連結することができる。尚、図5(A),(B)に示すように、別の天井板用吊持杆1cの端部に設けた弾性フック部材8Aを、天井板用吊持杆1bの他側から係合孔20bに嵌入することにより、天井板用吊持杆1bの両側に、天井板用吊持杆1a,1cを交叉状に連結することができる。
また、上記のように連結した天井板用吊持杆1a,1b相互を分離する場合には、嵌合溝21から後方に突出している嵌合舌片部15の突端を、ドライバー等の適宜の工具の先鋭端を用いて該嵌合舌片部15を延成板部12側に押圧する嵌合解除操作によって、弾性フック部材8Aを係合孔20aから引き抜くことができる。
ここで、本発明にあっては、弾性フック部材8Aを構成する返し板部13と嵌合舌片部15とに、返し板部13の上下幅方向に沿って延在する返し板補強部17と、嵌合舌片部15の突設方向に沿って延在する嵌合舌片補強部18とを備えた断面円弧状の補強リブ16が形成されていることにより、返し板部13及び嵌合舌片部15の強度が向上し、比較的薄肉の板材であっても厚み方向に屈曲変形し難いものとなる。これにより、弾性フック部材8Aの嵌合解除操作時に、嵌合舌片部15を延成板部12側に押圧すると、嵌合舌片部15のみが延成板部12側に湾曲することなく、返し板部13及及び嵌合舌片部15の全体を延成板部12側に移動させることができ、その嵌合解除操作を容易に行うことができる。また、補強リブ16が延成板部12側に凹陥しているため、嵌合舌片部15を延成板部12側に押圧する嵌合解除操作時に、嵌合舌片部15に形成された嵌合舌片補強部18を工具の先鋭端の引っ掛け部とすることができ、該工具の先鋭端が滑り難くなって、その嵌合解除操作を容易に行うことができる。
また、弾性フック部材8Aの基板部9に、該基板部9の上下両端縁を垂直状主板部2との非接合面側に突出してなる補強フランジ縁部19a,19bが設けられていることにより、該補強フランジ縁部19a,19bによって基板部9の強度が向上し、該基板部9の厚み方向の変形を防止することができる。これにより、嵌合舌片部15を延成板部12側に押圧する嵌合解除操作時に、基板部9がその押圧力に耐え得る充分な強度を備えたものとなる。
図6(A),(B)は、第二実施例を示し、この第二実施例の弾性フック部材8Bは、延成板部12を略コ字状に切り起こすことにより、嵌合舌片部15を備えた返し板部13を形成したものであり、これによって、延成板部12に、該延成板部12の延成方向と逆方向で該延成板部12から離れるように拡開状に突出する返し板部13が設けられている。また、該返し板部13と嵌合舌片部15とには、返し板部13の上下幅方向に沿って延在する返し板補強部17と、嵌合舌片部15の突設方向に沿って延在する嵌合舌片補強部18とを備えた断面円弧状の補強リブ16が、前記延成板部12側に凹陥させて形成されている。その他、第一実施例と共通する構成部分については第一実施例と同一符号を付して重複説明を省略する。
かかる構成にあっても、弾性フック部材8Bの返し板部13と嵌合舌片部15とに設けられた補強リブ16により、返し板部13及び嵌合舌片部15の強度が向上し、比較的薄肉の板材であっても厚み方向に屈曲変形し難いものとなる。また、該補強リブ16が延成板部12側に凹陥しているため、嵌合舌片部15を延成板部12側に押圧する嵌合解除操作時に、嵌合舌片部15に形成された嵌合舌片補強部18を工具の先鋭端の引っ掛け部とすることができ、該工具の先鋭端が滑り難くなって、その嵌合解除操作を容易に行うことができる。
また、弾性フック部材8Bの基板部9に設けられた補強フランジ縁部19a,19bにより、基板部9の強度が向上し、該基板部9の厚み方向の変形を防止することができる。これにより、嵌合舌片部15を延成板部12側に押圧する嵌合解除操作時に、基板部9がその押圧力に耐え得る充分な強度を備えたものとなる。
天井板用吊持杆1の縦断側面図である。 第一実施例にかかる弾性フック部材8Aを備えた天井板用吊持杆1を示し、(A)は正面図、(B)は一部切欠平面図である。 天井板用吊持杆1bの垂直状主板部2に形成された係合孔20a,20bと、側縁部6に形成された挿入開口22を示す正面図である。 (A)は天井板用吊持杆1a,1bをT字状に連結した状態を示す正面図、(B)は天井板用吊持杆1bの背面側から視たT字状連結状態の側面図である。 (A)は天井板用吊持杆1a,1b,1cを交叉状に連結した状態を示す正面図、(B)はその横断平面図である。 第二実施例にかかる弾性フック部材8Bを備えた天井板用吊持杆1を示し、(A)は正面図、(B)は一部切欠平面図である。 天井板用吊持杆fの斜視図である。 従来の天井板用吊持杆fを格子状に組み付けて使用する状態を示す説明図である。 (A)は従来構成の弾性フック部材bによって天井板用吊持杆f,fをT字状に連結した状態を示す正面図、(B)は天井板用吊持杆fに形成された係合孔cを示す正面図である。 (A)は従来構成の弾性フック部材bを備えた天井板用吊持杆fの正面図、(B)は該弾性フック部材bの平面図である。 他の従来構成の弾性フック部材bを備えた天井板用吊持杆fの正面図である。
符号の説明
1,1a,1b 天井板用吊持杆
2 垂直状主板部
8 弾性フック部材
9 基板部
11 当接段縁
12 延成板部
13 返し板部
15 嵌合舌片部
16 補強リブ
17 返し板補強部
18 嵌合舌片補強部
19a,19b 補強フランジ縁部
20a,20b 係合孔
21 嵌合溝

Claims (2)

  1. 一方の天井板用吊持杆の端部に設けられた弾性フック部材と、他方の天井板用吊持杆の垂直状主板部に形成された、孔側縁に嵌合溝を具備する縦長形状の係合孔とを備え、該係合孔に対する前記弾性フック部材の係合作用を介して天井板用吊持杆相互をT字状に連結する連結機構であって、
    前記弾性フック部材が、
    天井板用吊持杆の垂直状主板部の端部側面に接合されて、先端が該垂直状主板部の端部から突出する基板部と、
    該基板部の先端から、他方の天井板用吊持杆の垂直状主板部の側面に当接可能な当接段縁を介して延成された延成板部と、
    該延成板部に設けられて、該延成板部の延成方向と逆方向で該延成板部から離れるように拡開状に突出する返し板部と、
    該返し板部の端縁に突設された、前記係合孔の嵌合溝に嵌合可能な嵌合舌片部と
    を備えてなる天井板用吊持杆の連結機構において、
    前記返し板部と前記嵌合舌片部とに、前記返し板部の上下幅方向に沿って延在する返し板補強部と、前記嵌合舌片部の突設方向に沿って延在する嵌合舌片補強部とを備えた補強リブが、前記延成板部側に凹陥させて形成されていることを特徴とする天井板用吊持杆の連結機構。
  2. 天井板用吊持杆の垂直状主板部の端部側面に接合される弾性フック部材の基板部に、該基板部の上下両端縁を垂直状主板部との非接合面側に突出してなる補強フランジ縁部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の天井板用吊持杆の連結機構。
JP2007128897A 2007-05-15 2007-05-15 天井板用吊持杆の連結機構 Active JP4934495B2 (ja)

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