JP2003342929A - 水底砂層上の泥土層への覆砂工法および覆砂装置 - Google Patents

水底砂層上の泥土層への覆砂工法および覆砂装置

Info

Publication number
JP2003342929A
JP2003342929A JP2002152051A JP2002152051A JP2003342929A JP 2003342929 A JP2003342929 A JP 2003342929A JP 2002152051 A JP2002152051 A JP 2002152051A JP 2002152051 A JP2002152051 A JP 2002152051A JP 2003342929 A JP2003342929 A JP 2003342929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sand
layer
water
mud layer
mud
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002152051A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Mochizuki
光 望月
Kazuo Noguchi
和男 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toa Corp filed Critical Toa Corp
Priority to JP2002152051A priority Critical patent/JP2003342929A/ja
Publication of JP2003342929A publication Critical patent/JP2003342929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 覆砂を要する泥土層からなる水底表層部の下
層が砂層である場合に、その砂層を掘削し、砂スラリー
として泥土層上に分散して沈降させて覆砂を行なうこと
ができ、覆砂のコストを大幅に低減できる水底の砂層上
の泥土層への覆砂工法および装置を提供する。 【解決手段】 泥土層1の下層の砂層2を水ジェットの
利用により掘削して砂スラリーとし、その砂スラリーを
ポンプ9により水面W近くまで圧送した後、上向きに放
出して泥土層1上に分散して自由沈降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として有害物質
を含むシルト粘土などの泥土層の下層にある砂層を利用
して、その泥土層の覆砂を行なう水底砂層上の泥土層へ
の覆砂工法および覆砂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水底の表層部が窒素やリン等の有
害物質を含むシルトや粘土を主体とした軟弱な泥土層で
ある場合には、その泥土層内の有害物質が水中に溶出す
ることを防止するため、その泥土層の表層部の上を砂層
で覆う覆砂を行なう必要がある。
【0003】そこで、上記の覆砂に使用する覆砂材とし
て使用可能な材料としては、砂分70%以上の砂材が使
われ、このような覆砂材を覆砂対象地点まで作業船等で
運搬してきて、上記の泥土層上への覆砂を行なってお
り、そのような覆砂材の入手や、運搬および覆砂には多
大なコストを必要としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、覆砂を必要
とするシルト・粘土などの泥土層からなる水底の表層部
の下層に覆砂材として使用可能な砂層がある場合に、そ
の砂層を掘削して砂スラリーとして、泥土層の上に分散
して沈降させて覆砂を行なうことにより、覆砂コストを
低減できる水底砂層上の泥土層への覆砂工法および装置
を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、水底泥土層の
下層にある砂層を水ジェットの利用により掘削して、砂
スラリーとし、その砂スラリーをポンプにより水面近く
まで圧送した後、水面近くでその砂スラリーを上向きに
放出して、泥土層上に分散して自由沈降させる水底砂層
上の泥土層への覆砂工法からなり、また本発明は、上述
の水面近くで上向きに放出した砂スラリーを、傘状の邪
魔板により下向きに分散して泥土層上に自由沈降させる
水底砂層上の泥土層への覆砂工法からなる。
【0006】そしてかゝる覆砂工法を行なう装置は、水
底の泥土層を貫通して泥土層の下部の砂層まで立設した
ケーシングパイプの内側に設けた砂層掘削用の水ジェッ
トパイプと、その水ジェットパイプによる水ジェットで
スラリー化した砂スラリーを水面近くまで圧送可能なポ
ンプを備えたパイプと、そのパイプの上端から上向きに
放出した砂スラリーを下向きに分散して泥土層上に自由
沈降させる傘状の邪魔板とからなる水底砂層上の泥土層
上への覆砂装置からなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の水
底の砂層上の泥土層への覆砂工法とその工法を適用した
装置の実施の形態を説明するが、図1はその覆砂装置の
一実施形態における概略側断面図であり、図2は図1の
装置のケーシングパイプ下部のA−A方向の平面図であ
る。
【0008】この実施形態の装置は、その覆砂対象地点
の水底の表層部が図3に示すようにシルト・粘土等を主
体とした軟弱土からなる泥土層1であり、その泥土層1
の下層には、その泥土層1の覆砂材として使用可能な、
例えば砂分70%以上の砂層2がある水底に適用され
る。
【0009】また、この実施形態において、例えば泥土
層1の厚みは2〜3m程度であり、その下層の砂層の厚
みは5m以上ある水底に対して本発明の覆砂工法を適用
し、覆砂を行なう場所の水深Hは5m程度であり、その
覆砂作業は、図4に示すごとく、クレーン台船15など
の作業船で行なう。
【0010】次に、上記クレーン台船15のクレーンで
吊り下げながら覆砂を行なう装置は、図1及び図2に示
すごとく、水底の泥土層1を貫通して、泥土層1の下の
砂層2の中までケーシングパイプ3を立設し、そのケー
シングパイプ3の内側には水ジェットパイプ5が複数本
設けられ、その下端はケーシングパイプ3の下方外側ま
で延設されている。
【0011】そして水ジェットパイプ5の先端側にはそ
の下方と側方に向けて水ジェットノズル4A,4Bが設
けてある。水ジェットノズルを上述のごとく水ジェット
パイプ5の下方と側方に向けて設けるほかに、水ジェッ
トノズルを回動自在として下方や側方に向きを変更させ
るように取り付けてもよいし、また水ジェットノズルを
下方と側方に設けておいて切り替えるように用いてもよ
い。これらの水ジェットノズル4A,4Bから水ジェッ
トを下方および/または側方に噴射させることによりケ
ーシングパイプ3の周辺の砂層2を掘削し、砂をスラリ
ー化させて、その砂スラリーを高圧水用のポンプ9、例
えばエゼクターによりパイプ6内に吸引してパイプ6の
上方先端に向けて搬送する。
【0012】パイプ6の上端の吐出口10から上向きに
放出された砂スラリーを砂スラリー分散用の傘状の邪魔
板12の内面に衝突させ、砂スラリーを泥土層1上に下
向きに分散して自由沈降させて泥土層1上に覆砂させ
る。
【0013】上記水ジェットパイプ5の先端の水ジェッ
トノズル4Aや4Bで砂層2が掘削され、スラリー化さ
れた砂スラリーは、この実施形態においてはエゼクター
を利用したポンプ9により吸入口7からパイプ6内に吸
い込まれ、圧送され、パイプ6の上方の吐出口10から
水面W近くで上向きに放出されるが、このエゼクター式
のポンプ9には、図1で示すように高圧水供給パイプ1
1により高圧水が供給される。
【0014】なお、上記のポンプ9としては、砂スラリ
ーを効率よく圧送できるポンプを適宜採用するものであ
り、図1のエゼクター式のポンプ9の効率を高めたもの
として、混気ジェットポンプ(MJP)を採用すること
もできるが、この場合には砂スラリーにエアが混入する
ため、図1の砂スラリーの自由沈降用の傘状の邪魔板1
2を水面W上に上げることにより、エアを砂スラリーか
ら分離可能で、砂の粒子は水面W上に落下し、自由沈降
するので薄層の覆砂14の作業が可能である。
【0015】本発明では、パイプ6で圧送した砂スラリ
ーを水面W近くで上向きに放出し、傘状の邪魔板12に
より下向きに自由沈降させ、覆砂対象地点近傍に分散さ
せて覆砂14させるが、この傘状の邪魔板12とエゼク
ター式のポンプ9とは一体型としている。
【0016】また、図1においては、ケーシングパイプ
3の上部の開口とその下部の吸入口7に砂が戻らないよ
うにするため、傘状のケーシングパイプカバー13を設
けてもよい。このケーシングパイプカバー13とポンプ
9装備のパイプ6とは独立に上下可能としている。
【0017】以上により本発明の装置によって図4のよ
うに、クレーン台船15により覆砂作業を行なう場合、
覆砂地点の水中汚れ防止対策として、前記傘状の邪魔板
12の傘の周囲にシルトプロテクター等を吊り下げる
か、または図4に示すようにクレーン台船15の前面に
グラブ枠17をセットし、図1の装置を吊り下げること
で対応が可能である。
【0018】なお、図1の覆砂地点における覆砂作業が
完了した後、その覆砂装置は、クレーン台船15により
吊り上げられ、次の覆砂地点に移動して覆砂作業を行な
う手順を繰り返すことにより、覆砂対象地点の軟弱地盤
等の泥土層への覆砂14を容易に、かつ広範囲に行なう
ものである。
【0019】
【発明の効果】以上に説明した本発明の覆砂工法および
装置によれば、覆砂を必要とする水底の泥土層の表層部
の下層が覆砂材として使用可能な砂層である場合に、そ
の砂層を掘削し、砂スラリーとして、泥土層の上に分散
して沈降させて覆砂を行なうことができるので、覆砂対
象地点以外から覆砂材を採取して作業船等で運搬し、覆
砂を行なう場合に比較して、その覆砂コストを大幅に節
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の覆砂工法を適用する装置の一実施形態
における概略側断面図である。
【図2】図1の装置のケーシングパイプ下部のA−A方
向の平面図である。
【図3】本発明を適用する覆砂対象地点の水底の側断面
図である。
【図4】図1の装置を吊り下げたクレーン台船で覆砂作
業を行なう説明用概略側面図である。
【符号の説明】
1 泥土層 2 砂層 3 ケーシングパイプ 4A,4B 水ジェットノズル 5 水ジェットパイプ 6 パイプ 9 ポンプ 12 傘状の邪魔板 14 覆砂 W 水面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水底泥土層の下層にある砂層を水ジェッ
    トの利用により掘削して、砂スラリーとし、その砂スラ
    リーをポンプにより水面近くまで圧送した後、水面近く
    でその砂スラリーを上向きに放出して、泥土層上に分散
    して自由沈降させる水底砂層上の泥土層への覆砂工法。
  2. 【請求項2】 水面近くで上向きに放出した砂スラリー
    を、傘状の邪魔板により下向きに分散して泥土層上に自
    由沈降させる請求項1記載の水底砂層上の泥土層への覆
    砂工法。
  3. 【請求項3】 水底の泥土層を貫通して泥土層の下部の
    砂層まで立設したケーシングパイプの内側に設けた砂層
    掘削用の水ジェットパイプと、その水ジェットパイプに
    よる水ジェットでスラリー化した砂スラリーを水面近く
    まで圧送可能なポンプを備えたパイプと、そのパイプの
    上端から上向きに放出した砂スラリーを下向きに分散し
    て泥土層上に自由沈降させる傘状の邪魔板とからなる水
    底砂層上の泥土層上への覆砂装置。
JP2002152051A 2002-05-27 2002-05-27 水底砂層上の泥土層への覆砂工法および覆砂装置 Pending JP2003342929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152051A JP2003342929A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 水底砂層上の泥土層への覆砂工法および覆砂装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152051A JP2003342929A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 水底砂層上の泥土層への覆砂工法および覆砂装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003342929A true JP2003342929A (ja) 2003-12-03

Family

ID=29769472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002152051A Pending JP2003342929A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 水底砂層上の泥土層への覆砂工法および覆砂装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003342929A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005312407A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Nishimuragumi:Kk 底質泥土回収装置及びその方法
CN101560781B (zh) * 2009-05-19 2011-03-23 俞建国 一种疏浚吸头
KR20170052430A (ko) * 2015-11-04 2017-05-12 다이이시 겐세쯔 가부시키 가이샤 매달기 장치와 이를 이용한 준설 장치 및 해당 매달기 장치에 의한 매달기 방법, 및 해당 준설 장치에 의한 준설 방법
CN107882093A (zh) * 2017-12-11 2018-04-06 中国电建集团北京勘测设计研究院有限公司 一种潜泥滚吸式清淤系统及其清淤方法
KR101859156B1 (ko) 2017-08-22 2018-05-17 금신개발 주식회사 지질조사방법
CN108480363A (zh) * 2018-03-16 2018-09-04 派腾奥普科技服务(北京)有限公司 一种河道清淤用水利工程装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005312407A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Nishimuragumi:Kk 底質泥土回収装置及びその方法
JP4718126B2 (ja) * 2004-04-30 2011-07-06 株式会社西村組 底質泥土回収装置及びその方法
CN101560781B (zh) * 2009-05-19 2011-03-23 俞建国 一种疏浚吸头
KR20170052430A (ko) * 2015-11-04 2017-05-12 다이이시 겐세쯔 가부시키 가이샤 매달기 장치와 이를 이용한 준설 장치 및 해당 매달기 장치에 의한 매달기 방법, 및 해당 준설 장치에 의한 준설 방법
JP2017089119A (ja) * 2015-11-04 2017-05-25 大石建設株式会社 吊下げ装置、それを使った浚渫装置、その吊下げ装置による吊下げ方法、およびその浚渫装置による浚渫方法
KR102611415B1 (ko) 2015-11-04 2023-12-07 다이이시 겐세쯔 가부시키 가이샤 매달기 장치와 이를 이용한 준설 장치 및 해당 매달기 장치에 의한 매달기 방법, 및 해당 준설 장치에 의한 준설 방법
KR101859156B1 (ko) 2017-08-22 2018-05-17 금신개발 주식회사 지질조사방법
CN107882093A (zh) * 2017-12-11 2018-04-06 中国电建集团北京勘测设计研究院有限公司 一种潜泥滚吸式清淤系统及其清淤方法
CN108480363A (zh) * 2018-03-16 2018-09-04 派腾奥普科技服务(北京)有限公司 一种河道清淤用水利工程装置
CN108480363B (zh) * 2018-03-16 2020-08-04 中铁二局集团建筑有限公司 一种河道清淤用水利工程装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4494320B2 (ja) 水底有害物除去装置
CN102454176B (zh) 一种取砂施工的装置
JP2003342929A (ja) 水底砂層上の泥土層への覆砂工法および覆砂装置
CN1277999C (zh) 海底水力疏浚的方法
JP2004522877A5 (ja)
JPS59659B2 (ja) 浚渫船
JP5372796B2 (ja) スライム処理装置
JP2002533264A (ja) 高含水率の固体物質の搬入・搬出
JP2006207372A (ja) 水底物の浚渫装置
JPH11293698A (ja) 浚渫装置及び浚渫方法
JP4352615B2 (ja) 土砂運搬方法及び装置
JP2530615B2 (ja) エアリフト式浚渫装置
JPH05214741A (ja) 水中掘削機
JP2005282155A (ja) 水底有害物除去装置
JP3851627B2 (ja) 水底物の浚渫方法
JPS62164922A (ja) ドラグサクシヨン浚渫船
JP2006097343A (ja) 浚渫搬送装置
JP4341772B2 (ja) 浚渫方法及び浚渫システム
JP2002212970A (ja) 土砂吸い込み排送装置
JP7015080B1 (ja) 浚渫装置
US20120024322A1 (en) Sand wand assembly
JP2006169880A (ja) 低温エアーを利用した底部の堆積物の吸引回収法及び低温エアーリフトポンプ装置
JPS61169534A (ja) 砂質土に軟弱土が堆積した地盤の浚渫方法
RU1789607C (ru) Установка дл очистки водоемов
KR101208991B1 (ko) 오니수거부에 압송펌프를 수반하여 제공되는 진흙,뻘의 수거 및 흡착장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050525

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070205

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071030

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080422

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02