JP2003342548A - イオン導電性粘着剤及びその製造方法 - Google Patents

イオン導電性粘着剤及びその製造方法

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JP2003342548A JP2002151503A JP2002151503A JP2003342548A JP 2003342548 A JP2003342548 A JP 2003342548A JP 2002151503 A JP2002151503 A JP 2002151503A JP 2002151503 A JP2002151503 A JP 2002151503A JP 2003342548 A JP2003342548 A JP 2003342548A
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尚稔 中村
Hiroaki Tsuruta
洋明 鶴田
Akira Ikeda
彰 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のイオン導電性粘着剤の被着体に対する
密着性、ヌレ性の不足という欠点を改善し、特に人体の
皮膚に対する密着性、ヌレ性が良好なイオン導電性粘着
剤を提供する。 【解決手段】 アルキレンオキサイド鎖を有するポリオ
ール成分(a1)、アルキレンオキサイド鎖を有する単
官能アルコール成分(a2)及びジイソシアネート化合
物から形成されてなる3官能のイソシアネート化合物
(b)を反応せしめてなるポリウレタン(A)、イオン
化合物(B)及び炭素数10以上の長鎖脂肪酸エステル
(C)を含有することを特徴とするイオン導電性粘着
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療分野等での導
電性が求められる粘着剤に関し、詳しくは心電図、脳波
図、低周波治療器等の生体用電極材に用いられるイオン
導電性粘着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、導電性を有する粘着剤としては数
多くの研究がなされており、例えば粘着剤に金属微粉
末、炭素繊維、炭素粉末、金属塩等の導電性固体を添加
し、導電効果をもたらしたものが存在する。しかし、こ
の方法では導電性固体の含有率をかなり高くしないと導
電性が発現しない。その結果、導電性固体を含有しない
粘着剤自体の粘着物性とは異なる粘着物性を呈するとい
う問題があった。また、ポリヒドロキシエチルメタクリ
レート等に水を吸わせることによりヒドロゲルとし、導
電性を付与したものがあるが、経時で粘着剤から水分が
蒸発することによって導電性が消失したり、アクリルの
残留モノマーの臭気や皮膚刺激性等が問題となってい
た。
【0003】また、生体用電極材としては、アルミニウ
ム、金、銀、銅、白金等の導電性の高い金属が使用され
ていた。しかし、このような金属は皮膚との密着性が悪
く、皮膚からの微弱電流等の検知が不十分であるため、
導電性のジェル、クリーム等を塗布して皮膚との密着性
を確保し、さらにサージカルテープ等で固定する必要が
あり、煩雑であった。さらに、このようにジェル等を塗
布すると、使用後に拭き取る必要があり、充分に除去で
きないで残るといった問題もあった。
【0004】そこで、導電性のジェルを塗布する必要の
ない様々な電極材が、研究・開発された。しかし、生
体、特に人体の皮膚に対する密着性、ヌレ性の点で不十
分なものが多く、さらなる改良が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の電極
材のように導電性ジェルを塗布する必要がなく、さらに
は従来の導電性粘着剤では不十分であった人体の皮膚に
対する密着性、ヌレ性が良好であり、導電性粘着剤とし
ての機能が長時間持続するイオン導電性粘着剤を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】ポリウレタン樹脂の樹脂
組成や反応方法、硬化剤、添加剤等を種々検討した結
果、ウレタン樹脂粘着剤組成中に長鎖脂肪酸エステルを
導入することにより、人体の皮膚に対する密着性、ヌレ
性が良好なイオン導電性粘着剤が得られることを見いだ
した。
【0007】即ち、第1の発明は、アルキレンオキサイ
ド鎖を有するポリオール成分(a1)、アルキレンオキ
サイド鎖を有する単官能アルコール成分(a2)及びジ
イソシアネート化合物から形成されてなる3官能のイソ
シアネート化合物(b)を反応せしめてなるポリウレタ
ン(A)、イオン化合物(B)及び炭素数10以上の長
鎖脂肪酸エステル(C)を含有することを特徴とするイ
オン導電性粘着剤である。
【0008】第2の発明は、3官能のイソシアネート化
合物(b)が、ビュレット体であることを特徴とする第
1発明記載のイオン導電性粘着剤である。
【0009】第3の発明は、ポリオール成分(a1)中
のアルキレンオキサイド鎖が、エチレンオキサイド鎖及
びプロピレンオキサイド鎖であることを特徴とする第1
発明又は第2発明記載のイオン導電性粘着剤である。
【0010】第4の発明は、エチレンオキサイド鎖とプ
ロピレンオキサイド鎖との重量比が、EO/PO=10
/90〜50/50であることを特徴とする第3発明記
載のイオン導電性粘着剤である。
【0011】第5の発明は、単官能アルコール成分(a
2)のアルキレンオキサイド鎖が、エチレンオキサイド
鎖であることを特徴とする第1発明ないし第4発明いず
れか記載のイオン導電性粘着剤である。
【0012】第6の発明は、アルキレンオキサイド鎖を
有するポリオール成分(a1)及び炭素数10以上の長
鎖脂肪酸エステル(C)を含有する第1成分と、アルキ
レンオキサイド鎖を有する単官能アルコール成分(a
2)及びイオン化合物(B)を含有する第2成分とを混
合し、次いでジイソシアネート化合物から形成されてな
る3官能のイソシアネート化合物(b)を混合し、ポリ
オール成分(a1)及び単官能アルコール成分(a2)
と、3官能のイソシアネート化合物(b)とを反応せし
めてポリウレタン(A)を形成することを特徴とする、
ポリウレタン(A)、イオン化合物(B)及び炭素数1
0以上の長鎖脂肪酸エステル(C)を含有するイオン導
電性粘着剤の製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるアルキレンオ
キサイド鎖を有するポリオール成分(a1)としては、
公知のポリエーテルポリオール、公知のポリエーテルポ
リオールとポリイソシアネートとの反応物で末端が水酸
基であるもの等を挙げることができる。
【0014】本発明で用いられる公知のポリエーテルポ
リオールとしては、メチレンオキサイド鎖、エチレンオ
キサイド鎖(EO)、プロピレンオキサイド鎖(P
O)、ブチレンオキサイド鎖等のアルキレンオキサイド
鎖の繰り返し構造をそれぞれ単独で、あるいは2種類以
上有するものが使用でき、エチレンオキサイド鎖(E
O)とプロピレンオキサイド鎖(PO)の両方を有する
ものが好ましい。
【0015】ポリエーテルポリオール中のアルキレンオ
キサイド鎖部分、特にエチレンオキサイド鎖部分は、後
述するイオン化合物(B)と錯体(複合体)を形成し、
電位を与えるとイオン導電性が発現し、粘着剤中を電流
が流れる。その導電性は、体積固有抵抗103〜107Ω
・cm-1程度であることが好ましい。PO鎖だけだとイオ
ン化合物(B)による導電性が発現しにくくなるので、
導電性の観点からは、PO鎖は少ない方が好ましい。し
かし、反面EO鎖のみだと生成するイオン導電性粘着剤
が硬くなる傾向にあり、人体の皮膚に対する密着性が確
保しにくくなる。そこで、EO鎖とPO鎖の重量比は、
EO/PO=10/90〜50/50であることが好ま
しい。
【0016】本発明で用いられるポリエーテルポリオー
ルは、直線状であってもよく、あるいは一部分岐構造を
有していてもよく、一部分岐構造を有するものを使用す
ることが好ましい。また、ポリエーテルポリオールとし
ては、数平均分子量が500〜5,000程度の比較的
低分子量領域において常温で液体のものを使用すること
が好ましい。このようなポリエーテルポリオールを使用
すると、密着性、ヌレ性に優れる粘着剤が得られる。比
較的高分子量の粘調な液体ないし固体のポリエーテルポ
リオールを用いると、3官能イソシアネート化合物
(b)を反応させた生成物の粘着性が低下するので好ま
しくない。
【0017】本発明に用いるアルキレンオキサイド鎖を
有する単官能アルコール成分(a2)としては、ポリエ
チレングリコールモノアルキルエーテル、ポリプロピレ
ングリコールモノアルキルエーテル等が挙げられ、ポリ
エチレングリコールモノアルキルエーテルが好ましい。
ポリエチレングリコールモノアルキルエーテルは、イオ
ン化合物(B)を溶解し、導電性の発現、向上の機能を
担う。ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル
は、ポリエーテルポリオール(a1)由来のアルキレン
オキサイド鎖の結晶性を低下させ、粘着剤において一種
の可塑剤としての役割を果たし、イオン化合物(B)を
吸収するエリアが増加し、導電性がより一層向上する。
【0018】ポリエチレングリコールモノアルキルエー
テルとしては、ジエチレングリコールモノアルキルエー
テル、トリエチレングリコールモノアルキルエーテル、
テトラエチレングリコールモノアルキルエーテルやエチ
レングリコール部分の繰り返し単位が5つ以上のモノア
ルキルエーテルが挙げられる。ジエチレングリコールモ
ノアルキルエーテルとしては、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等
が、トリエチレングリコールモノアルキルエーテルとし
ては、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。テト
ラエチレングリコールモノアルキルエーテルとしては、
テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラ
エチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレ
ングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。上記
した種々のポリエチレングリコールモノアルキルエーテ
ルは、それぞれ単独で、又は複数をあわせて用いること
ができる。
【0019】本発明に用いられるジイソシアネート化合
物から形成されてなる3官能のイソシアネート化合物
(b)としては、公知のジイソシアネート化合物から形
成されるトリメチロールプロパンアダクト体、水と反応
したビュウレット体、イソシアヌレート環を有する3量
体を使用することができる。
【0020】3官能のイソシアネート化合物(b)の形
成に供される公知のジイソシアネート化合物としては、
芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネー
ト、芳香脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシ
アネート等が挙げられる。
【0021】芳香族ポリイソシアネートとしては、1,
3−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニ
ルジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネ
ート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネ
ート、ジアニシジンジイソシアネート、4,4’−ジフ
ェニルエーテルジイソシアネート等を挙げることができ
る。
【0022】脂肪族ポリイソシアネートとしては、トリ
メチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチ
レンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシア
ネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−
ブチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシア
ネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート等を挙げることができる。
【0023】芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、
ω,ω’−ジイソシアネート−1,3−ジメチルベンゼ
ン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジメチルベ
ンゼン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジエチ
ルベンゼン、1,4−テトラメチルキシリレンジイソシ
アネート、1,3−テトラメチルキシリレンジイソシア
ネート等を挙げることができる。
【0024】脂環族ポリイソシアネートとしては、3−
イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロ
ヘキシルイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイ
ソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネー
ト、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル
−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−
2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−
メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,
4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、
1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン
等を挙げることができる。
【0025】本発明に用いられる3官能のポリイソシア
ネート化合物(b)としては、4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチ
ルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソシ
アネート)等のジイソシアネートから形成されたビュレ
ット体が好ましい。
【0026】本発明に用いられるイオン化合物(B)と
しては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウ
ム、過塩素酸リチウム、塩化アンモニウム、塩素酸カリ
ウム、塩化アルミニウム、塩化銅、塩化第一鉄、塩化第
二鉄、硫酸アンモニウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム等の無機
塩類、酢酸ナトリウム、アルギン酸ソーダ、リグニンス
ルホン酸ソーダ、トルエンスルホン酸ソーダ等の有機塩
類が挙げられる。これらは単独もしくは混合して使用す
ることができる。人体に使用する場合は安全性等の観点
から、塩化ナトリウム、塩化カリウム、過塩素酸リチウ
ム等が好ましい。
【0027】本発明に用いる炭素数10以上の長鎖脂肪
酸エステル(C)としては、炭素数が8〜18の一塩基
酸ないしは多塩基酸と炭素数が18以下の分岐アルコー
ルとのエステルや、炭素数が14〜18の不飽和脂肪酸
ないしは分岐酸と4価以下のアルコールとのアルコール
のエステルが、好適に用いられる。炭素数10以上の長
鎖脂肪酸エステル(C)を含有しないと、皮膚に対する
密着性、ヌレ性が悪い。また、脂肪酸エステルとして炭
素数の短いものを用いると、脂肪酸エステルが被着体た
る皮膚に移行し易く、脂肪酸エステルの移行に伴って粘
着剤も被着体に移行し易くなる。
【0028】炭素数が8〜18の一塩基酸ないしは多塩
基酸と炭素数が18以下の分岐アルコールとのエステル
としては、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イ
ソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オ
クチルドデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステア
リン酸イソセチル、オレイン酸オクチルドデシル、アジ
ピン酸ジイソステアリル、セバシン酸ジイソセチル、ト
リメリト酸トリオレイル、トリメリト酸トリイソセチル
等が挙げられ、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン
酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシルが好まし
く、ミリスチン酸イソプロピルが特に好ましい。
【0029】炭素数が14〜18の不飽和脂肪酸ないし
は分岐酸としては、例えばミリストレイン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、イソパルミチン酸又はイ
ソステアリン酸等が挙げられる。又、4価以下のアルコ
ールとしては、具体的には、例えばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール又はソルビタン等が
挙げられる。
【0030】本発明のポリウレタン(A)は、ポリオー
ル成分(a1)、アルキレンオキサイド鎖を有する単官
能アルコール成分(a2)、及びジイソシアネート化合
物から形成されてなる3官能イソシアネート化合物
(b)を必須成分として反応せしめてなるものであり、
3成分の合計100重量%中にポリオール成分(a1)
を30〜90重量%、単官能アルコール成分(a2)を
5〜50重量%、3官能イソシアネート化合物(b)を
5〜40重量%含有することが好ましく、ポリオール成
分(a1)を50〜80重量%、単官能アルコール成分
(a2)を10〜40重量%、3官能イソシアネート化
合物(b)を10〜30重量%含有することがより好ま
しい。
【0031】ポリオール成分(a1)が30重量%未満
だと粘着剤としての物性の発現が困難であり、90重量
%を越えると他の必須成分の含有量が小さくなり、本発
明の効果があまり期待できない。単官能アルコール成分
(a2)が5重量%未満だと可塑剤としての効果が得ら
れず、50重量%を越えると粘着剤が柔らかくなりすぎ
て凝集力が不足しやすい。3官能イソシアネート化合物
(b)が5重量%未満だとポリウレタンの架橋密度が小
さくなり凝集力が不足しやすく、40重量%を越えると
架橋密度が大きくなりすぎて粘着剤としての機能が発現
しにくくなる。
【0032】本発明のイオン導電性粘着剤は、ポリウレ
タン(A)、イオン化合物(B)及び炭素数10以上の
長鎖脂肪酸エステル(C)を必須成分として含有するも
のであり、3成分の合計100重量%中にポリウレタン
(A)を50〜95重量%、イオン化合物(B)を0.
5〜50重量%、長鎖脂肪酸エステル(C)を0.5〜
50重量%含有することが好ましく、ポリウレタン
(A)を70〜95重量%、イオン化合物(B)を1〜
20重量%、長鎖脂肪酸エステル(C)を5〜30重量
%含有することがより好ましい。ポリウレタン(A)
が、50重量%未満では粘着剤としての物性の発現が困
難であり、95重量%を越えると他の必須成分の含有量
が小さくなり、導電性、密着性、ヌレ性等の効果が期待
できにくい。イオン化合物(B)が、0.5重量%未満
では導電性がほとんど発現せず、50重量%を越えると
溶解性が悪くなり、イオン化合物としての効果が期待で
きない。長鎖脂肪酸エステル(C)が0.5重量%未満
では密着性、ヌレ性の効果があまり得られず、50重量
%を越えると導電性粘着剤が柔らかくなりすぎて、凝集
力が不足しやすい。
【0033】次に本発明の導電性粘着剤を製造する方法
について説明する。ポリオール成分(a1)、単官能ア
ルコール成分(a2)、ジイソシアネート化合物から形
成されてなる3官能のイソシアネート化合物(b)、イ
オン化合物(B)及び炭素数10以上の長鎖脂肪酸エス
テル(C)を一括で仕込み、水酸基とイソシアネートと
を反応させることも場合によっては可能であるが、イオ
ン化合物(B)の溶解性、ポリオール成分(a1)及び
単官能アルコール成分(a2)とイソシアネート化合物
(C)との反応を考慮して、下記のような方法で製造す
ることが好ましい。即ち、アルキレンオキサイド鎖を有
するポリオール成分(a1)及び炭素数10以上の長鎖
脂肪酸エステル(C)を含有する第1成分と、アルキレ
ンオキサイド鎖を有する単官能アルコール成分(a2)
及びイオン化合物(B)を含有する第2成分とを混合
し、単官能アルコール成分(a2)にイオン化合物
(B)を十分溶解し、次いでジイソシアネート化合物か
ら形成されてなる3官能のイソシアネート化合物(b)
を混合し、ポリオール成分(a1)及び単官能アルコー
ル成分(a2)と、3官能のイソシアネート化合物
(b)とを反応せしめてポリウレタン(A)を形成し、
ポリウレタン(A)、イオン化合物(B)及び炭素数1
0以上の長鎖脂肪酸エステル(C)を含有するイオン導
電性粘着剤を製造することが好ましい。
【0034】本発明のイオン導電性粘着剤を得る際に
は、必要に応じてポリオール成分(a1)及び単官能ア
ルコール成分(a2)と、3官能のイソシアネート化合
物(b)とを反応せしめるための触媒を用いることがで
きる。反応、硬化速度のコントロールがし易いので、触
媒を用いる方が好ましい。
【0035】本発明に用いられる触媒としては公知の触
媒を使用することができる。例えば3級アミン系化合
物、有機金属系化合物等が挙げられる。
【0036】3級アミン系化合物としてはトリエチルア
ミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルベンジ
ルアミン、N−メチルモルホリン、DBU等が挙げられ
る。
【0037】有機金属系化合物としては錫系化合物、非
錫系化合物を挙げることができる。錫系化合物としては
ジブチル錫ジクロライド、ジブチル錫オキサイド、ジブ
チル錫ジブロマイド、ジブチル錫ジマレエート、ジブチ
ル錫ジラウレート(DBTDL)、ジブチル錫ジアセテ
ート、ジブチル錫スルファイド、トリブチル錫スルファ
イド、トリブチル錫オキサイド、トリブチル錫アセテー
ト、トリエチル錫エトキサイド、トリブチル錫エトキサ
イド、ジオクチル錫オキサイド、トリブチル錫クロライ
ド、トリブチル錫トリクロロアセテート、2−エチルヘ
キサン酸錫等が挙げられる。
【0038】非錫系化合物としては、例えばジブチルチ
タニウムジクロライド、テトラブチルチタネート、ブト
キシチタニウムトリクロライドなどのチタン系、オレイ
ン酸鉛、2−エチルヘキサン酸鉛、安息香酸鉛、ナフテ
ン酸鉛などの鉛系、2−エチルヘキサン酸鉄、鉄アセチ
ルアセトネートなどの鉄系、安息香酸コバルト、2−エ
チルヘキサン酸コバルトなどのコバルト系、ナフテン酸
亜鉛、2−エチルヘキサン酸亜鉛などの亜鉛系、ナフテ
ン酸ジルコニウムなどが挙げられる。
【0039】本発明に用いられる触媒としては、ジブチ
ル錫ジラウレート(DBTDL)、2−エチルヘキサン
酸錫等が好ましく、場合によっては単独、もしくは併用
することもできる。
【0040】本発明のイオン導電性粘着剤には、必要に
応じて、他の樹脂、例えばアクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂を
併用することもできる。また、用途に応じて、粘着付与
剤、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン等の充填剤、
着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、消泡剤、光安定剤
等の添加剤を配合しても良い。
【0041】本発明のイオン導電性粘着剤は、被着体と
して電極材であるアルミニウム、金、銀、銅、白金等の
導電性の高い金属に好適に用いることができる。
【0042】本発明のイオン導電性粘着剤を生体電極用
材料に用いる際には、必要に応じてプラスチックフィル
ム、紙、布、発泡体等にイオン導電性粘着剤を積層した
り、含浸したりすることもできる。導電性を有しない上
記のような基材に、本発明のイオン導電性粘着剤を積層
したり、含浸したりする場合には、基材の一部に導電部
位を設けたり、直接粘着剤の一部にリード線を導入した
り、特にプラスチックフィルムの場合には、メッシュ加
工したものをする等の所作が必要となる。
【0043】プラスチックフィルムとしては、ポリ塩化
ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム、ポリウレタンフィルム、ナイロンフィル
ム、処理ポリオレフィンフィルム、未処理ポリオレフィ
ンフィルム等が挙げられる。
【0044】基材へのイオン導電性粘着剤の積層ないし
含浸量は、200〜2,000μmが好ましい。200
μm未満だと人体の皮膚に対する密着性、具体的には凹
凸緩和性が乏しくなり、2,000μmを越えると粘着
剤の製造、電極材としての取り扱いが難しくなる。
【0045】
【実施例1】ポリエーテルポリオールG−3000B
(3官能ポリエーテルポリオール、OH価56、PO鎖
100重量%、Mn=3000、三洋化成工業株式会社
製)16g、ミリスチン酸イソプロピル3g、ジブチル
錫ジラウレート0.1gを混合した第1成分と、テトラ
エチレングリコールモノメチルエーテルを主成分とする
ポリエチレングリコールモノメチルエーテルMPG(単
官能アルコール、日本乳化剤株式会社製)5g、過塩素
酸リチウム1gを混合した第2成分とを混合し、次い
で、N3200(ヘキサメチレンジイソシアネートの3
官能ビュレット体、住化バイエルウレタン株式会社製)
5gを混合し、剥離シートの剥離処理面に、膜厚が1m
mになるように、常温で硬化反応させて粘着剤を得た。
得られた粘着剤を下記に示す方法に従って、密着性、ヌ
レ性、再剥離性、導電性の試験を行った。
【0046】<密着性>片面にポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを貼着し、次いで反対の粘着剤面を上腕の
皮膚に軽く押し当て、地面と垂直に放置した状態で、 半永久的に付いているもの ○ 数秒〜数分で剥がれ落ちるもの △ ほとんど付かないもの × として評価した。
【0047】<ヌレ性>片面にポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを貼着し、次いで反対の粘着剤面を指先で
軽く押さえ、離した直後、 ハッキリと指紋がしばらく残っているもの ○ 指紋が殆ど残らないもの △ 全く変化のないもの × として、「ヌレ性」即ち「凹凸緩和性」を評価した。
【0048】<再剥離性>片面にポリエチレンテレフタ
レートフィルムを貼着し、次いで反対の粘着剤面を厚さ
0.4mmのステンレス板(SUS304)に貼着した
後、40℃で1日放置し、23℃−65%RHに冷却し
た後、剥離し、糊残り性を目視で評価した。剥離後、 ステンレス板への糊移行が全くないもの ○ 部分的にあるもの △ 完全に移行しているもの × として、「再剥離性」即ち「糊移行性」を評価した。
尚、皮膚ではなく被着体としてステンレス板を用いたの
は、ステンレス板表面の光沢の変化等から糊の移行し易
さ・し難さを評価しやすいからである。
【0049】<導電性>市販のポータブル心電図モニタ
(フクダ電子株式会社製、PHV−100)の電極部位
に作成したイオン導電性粘着剤を貼付し、胸部に軽く押
し当てて心電図の波形を目視で評価した。波形が シャープに波形が描かれるもの ○ ノイズが大きくベースラインが乱れるもの △ 全く記録できないもの × として評価した。
【0050】以下に示す実施例2〜5、比較例1〜3も
実施例1と同様に、得られた粘着剤を評価した。
【実施例2】ポリエーテルポリオールGL−3000
(3官能ポリエーテルポリオール、OH価56、EO/
PO=20/80重量%、Mn=3000、三洋化成工
業株式会社製)16g、ミリスチン酸イソプロピル3
g、ジブチル錫ジラウレート0.1gを混合した第1成
分と、テトラエチレングリコールモノメチルエーテルを
主成分とするポリエチレングリコールモノメチルエーテ
ルMPG(単官能アルコール、日本乳化剤株式会社製)
5g、過塩素酸リチウム1gを混合した第2成分とを混
合し、次いで、N3200(ヘキサメチレンジイソシア
ネートの3官能ビュレット体、住化バイエルウレタン株
式会社製)5gを混合し、剥離シートの剥離処理面に、
膜厚が1mmになるように、常温で硬化反応させて粘着
剤を得た。
【実施例3】ポリエーテルポリオールGL−3000
(3官能ポリエーテルポリオール、OH価56、EO/
PO=20/80重量%、Mn=3000、三洋化成工
業株式会社製)16g、ミリスチン酸イソプロピル3
g、ジブチル錫ジラウレート0.1gを混合した第1成
分と、テトラエチレングリコールモノメチルエーテルを
主成分とするポリエチレングリコールモノメチルエーテ
ルMPG(単官能アルコール、日本乳化剤株式会社製)
5g、過塩素酸リチウム1gを混合した第2成分とを混
合し、次いで、N3300(ヘキサメチレンジイソシア
ネートの3官能イソシアヌレート体、住化バイエルウレ
タン株式会社製)5gを混合し、剥離シートの剥離処理
面に、膜厚が1mmになるように、常温で硬化反応させ
て粘着剤を得た。
【実施例4】ポリエーテルポリオールGL−3000
(3官能ポリエーテルポリオール、OH価56、EO/
PO=20/80重量%、Mn=3000、三洋化成工
業株式会社製)16g、ミリスチン酸イソプロピル3
g、ジブチル錫ジラウレート0.1gを混合した第1成
分と、テトラエチレングリコールモノメチルエーテルを
主成分とするポリエチレングリコールモノメチルエーテ
ルMPG(単官能アルコール、日本乳化剤株式会社製)
12g、過塩素酸リチウム1gを混合した第2成分とを
混合し、次いで、N3200(ヘキサメチレンジイソシ
アネートの3官能ビュレット体、住化バイエルウレタン
株式会社製)7gを混合し、剥離シートの剥離処理面
に、膜厚が1mmになるように、常温で硬化反応させて
粘着剤を得た。
【実施例5】ポリエーテルポリオールGL−3000
(3官能ポリエーテルポリオール、OH価56、EO/
PO=20/80重量%、Mn=3000、三洋化成工
業株式会社製)16g、ミリスチン酸イソプロピル3
g、ジブチル錫ジラウレート0.1gを混合した第1成
分と、テトラエチレングリコールモノメチルエーテルを
主成分とするポリエチレングリコールモノメチルエーテ
ルMPG(単官能アルコール、日本乳化剤株式会社製)
5g、塩化ナトリウム1gを混合した第2成分とを混合
し、次いで、N3200(ヘキサメチレンジイソシアネ
ートの3官能ビュレット体、住化バイエルウレタン株式
会社製)5gを混合し、剥離シートの剥離処理面に、膜
厚が1mmになるように、常温で硬化反応させて粘着剤
を得た。
【実施例6】(一括仕込み)ポリエーテルポリオールG
L−3000(3官能ポリエーテルポリオール、OH価
56、EO/PO=20/80重量%、Mn=300
0、三洋化成工業株式会社製)16g、テトラエチレン
グリコールモノメチルエーテルを主成分とするポリエチ
レングリコールモノメチルエーテルMPG(単官能アル
コール、日本乳化剤株式会社製)5g、ミリスチン酸イ
ソプロピル3g、過塩素酸リチウム1g、N3200
(ヘキサメチレンジイソシアネートの3官能ビュレット
体、住化バイエルウレタン株式会社製)5g、ジブチル
錫ジラウレート0.1gを混合し、剥離シートの剥離処
理面に、膜厚が1mmになるように、常温で硬化反応さ
せて粘着剤を得た。
【比較例1】(ミリスチン酸イソプロピルなし)ポリエ
ーテルポリオールGL−3000(3官能ポリエーテル
ポリオール、OH価56、EO/PO=20/80重量
%、Mn=3000、三洋化成工業株式会社製)16
g、テトラエチレングリコールモノメチルエーテルを主
成分とするポリエチレングリコールモノメチルエーテル
MPG(単官能アルコール、日本乳化剤株式会社製)5
g、過塩素酸リチウム1g、N3200(ヘキサメチレ
ンジイソシアネートの3官能ビュレット体、住化バイエ
ルウレタン株式会社製)5g、ジブチル錫ジラウレート
0.1gを混合し、剥離シートの剥離処理面に、膜厚が
1mmになるように、常温で硬化反応させて粘着剤を得
た。
【比較例2】(過塩素酸リチウムなし)ポリエーテルポ
リオールGL−3000(3官能ポリエーテルポリオー
ル、OH価56、EO/PO=20/80重量%、Mn
=3000、三洋化成工業株式会社製)16g、ポリエ
チレングリコールモノメチルエーテルMPG(単官能ア
ルコール、日本乳化剤株式会社製)5g、ミリスチン酸
イソプロピル3g、N3300(ヘキサメチレンジイソ
シアネートの3官能ヌレート体、住化バイエルウレタン
株式会社製)5g、ジブチル錫ジラウレート0.1gを
混合し、剥離シートの剥離処理面に、膜厚が1mmにな
るように、常温で硬化反応させて粘着剤を得た。
【比較例3】(カプリル酸メチル:炭素数8の脂肪酸エ
ステル使用)ポリエーテルポリオールGL−3000
(3官能ポリエーテルポリオール、OH価56、EO/
PO=20/80重量%、Mn=3000、三洋化成工
業株式会社製)16g、テトラエチレングリコールモノ
メチルエーテルを主成分とするポリエチレングリコール
モノメチルエーテルMPG(単官能アルコール、日本乳
化剤株式会社製)5g、カプリル酸メチル3g、過塩素
酸リチウム1g、N3200(ヘキサメチレンジイソシ
アネートの3官能ビュレット体、住化バイエルウレタン
株式会社製)5g、ジブチル錫ジラウレート0.1gを
混合し、剥離シートの剥離処理面に、膜厚が1mmにな
るように、常温で硬化反応させて粘着剤を得た。
【0051】
【表1】
【0052】以上のように本発明のイオン導電性粘着剤
は、被着体に対する密着性、ヌレ性、再剥離性、導電性
に優れていることが分かる。これに対して、比較例1に
示した粘着剤は、長鎖脂肪酸エステルが含まれていない
ため、再剥離性は良好だが、密着性、ヌレ性が不足して
いる。比較例2に示したイオン化合物が含まれていない
ため、再剥離性は良好だが、導電性が全くない。比較例
3に示した粘着剤は、炭素数が10未満の長鎖脂肪酸エ
ステルを用いているため、ヌレ性、導電性は良好だが、
再剥離性が不足している。
【0053】
【発明の効果】以上のように、アルキレンオキサイド鎖
を有するポリオール成分、アルキレンオキサイド鎖を有
する単官能アルコール成分、3官能イソシアネート成
分、イオン化合物、炭素数10以上の長鎖脂肪酸エステ
ルを用いることによって、密着性、ヌレ性、再剥離性が
良好なイオン導電性粘着剤が得られるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C053 BB06 BB23 BB36 4J034 DG02 DG03 DG04 DG05 DG09 HA01 HA07 HA08 HC03 HC12 HC22 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 4J040 EF131 EF281 HB31 JB09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキレンオキサイド鎖を有するポリオ
    ール成分(a1)、アルキレンオキサイド鎖を有する単
    官能アルコール成分(a2)及びジイソシアネート化合
    物から形成されてなる3官能のイソシアネート化合物
    (b)を反応せしめてなるポリウレタン(A)、イオン
    化合物(B)及び炭素数10以上の長鎖脂肪酸エステル
    (C)を含有することを特徴とするイオン導電性粘着
    剤。
  2. 【請求項2】 3官能のイソシアネート化合物(b)
    が、ビュレット体であることを特徴とする請求項1記載
    のイオン導電性粘着剤。
  3. 【請求項3】 ポリオール成分(a1)中のアルキレン
    オキサイド鎖が、エチレンオキサイド鎖及びプロピレン
    オキサイド鎖であることを特徴とする請求項1又は2記
    載のイオン導電性粘着剤。
  4. 【請求項4】 エチレンオキサイド鎖とプロピレンオキ
    サイド鎖との重量比が、EO/PO=10/90〜50
    /50であることを特徴とする請求項3記載のイオン導
    電性粘着剤。
  5. 【請求項5】 単官能アルコール成分(a2)のアルキ
    レンオキサイド鎖が、エチレンオキサイド鎖であること
    を特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のイオン導
    電性粘着剤。
  6. 【請求項6】 アルキレンオキサイド鎖を有するポリオ
    ール成分(a1)及び炭素数10以上の長鎖脂肪酸エス
    テル(C)を含有する第1成分と、 アルキレンオキサイド鎖を有する単官能アルコール成分
    (a2)及びイオン化合物(B)を含有する第2成分と
    を混合し、 次いでジイソシアネート化合物から形成されてなる3官
    能のイソシアネート化合物(b)を混合し、 ポリオール成分(a1)及び単官能アルコール成分(a
    2)と、3官能のイソシアネート化合物(b)とを反応
    せしめてポリウレタン(A)を形成することを特徴とす
    る、ポリウレタン(A)、イオン化合物(B)及び炭素
    数10以上の長鎖脂肪酸エステル(C)を含有するイオ
    ン導電性粘着剤の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015098503A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 日東電工株式会社 ウレタン系粘着剤およびそれを用いた表面保護フィルム
JP2018111829A (ja) * 2018-03-14 2018-07-19 日東電工株式会社 ウレタン系粘着剤の製造方法
WO2019058739A1 (ja) * 2017-09-19 2019-03-28 国立大学法人大阪大学 電極シート、電極シートの製造方法、生体信号取得装置、及び生体信号取得方法

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