JP2003342233A - エチレングリコール及びジフェニルカーボネートの製造方法 - Google Patents

エチレングリコール及びジフェニルカーボネートの製造方法

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JP2003342233A JP2002149300A JP2002149300A JP2003342233A JP 2003342233 A JP2003342233 A JP 2003342233A JP 2002149300 A JP2002149300 A JP 2002149300A JP 2002149300 A JP2002149300 A JP 2002149300A JP 2003342233 A JP2003342233 A JP 2003342233A
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ethylene
ethylene glycol
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dimethyl carbonate
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Nobuo Toratani
信雄 虎谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エチレンオキサイドを二酸化炭素と反応させ
てエチレンカーボネートとし、これをメタノールと反応
させてジメチルカーボネートとし、このジメチルカーボ
ネートをフェノールと反応させてジフェニルカーボネー
トとするジフェニルカーボネートの製造方法において、
ジメチルカーボネートからジフェニルカーボネートを生
成させる工程で必要とする熱エネルギーを安価に供給す
る方法を提供する。 【解決手段】 エチレンからエチレンオキサイドを製造
する工程の反応熱を高圧水蒸気として回収し、これをジ
メチルカーボネートからジフェニルカーボネートを生成
させる工程に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレンカーボネ
ートを経由して、エチレングリコールとジフェニルカー
ボネートとを同時に製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エチレングリコールは極めて重要な化学
品であり、エチレンと酸素とを気相接触反応させてエチ
レンオキサイドを生成させ、次いでこれを加水分解する
ことにより大規模に製造されている。この製造方法の問
題点の一つは、加水分解に際しジエチレングリコール等
が副生することである。エチレンオキサイドに対して大
過剰の水を用いて加水分解を行うと、ジエチレングリコ
ール等の副生を抑制することができるが、加水分解反応
液からのエチレングリコールの取得に多大のエネルギー
を要する。この問題を解決する方法の一つとして、エチ
レンオキサイドを二酸化炭素と反応させてエチレンカー
ボネートを生成させ、これを加水分解してエチレングリ
コールとする方法が提案されており、有望視されてい
る。
【0003】またジフェニルカーボネートはエステル交
換法によるポリカーボネートの原料であり、ポリカーボ
ネートの生産量の増大に伴い需要が増加すると予測され
ている。ジフェニルカーボネートの製造法としては、エ
チレンカーボネートからジメチルカーボネートを経由し
てジフェニルカーボネートとする方法が有望視されてい
る。この方法では、先ずエチレンカーボネートとメタノ
ールとのエステル交換によりジメチルカーボネートとエ
チレングリコールを生成させ、次いでこのジメチルカー
ボネートとフェノールとのエステル交換によりジフェニ
ルカーボネートを製造する。ジメチルカーボネートとフ
ェノールとのエステル交換によるジフェニルカーボネー
トの製造法としては、次の2段階法が有利であるとされ
ている。
【0004】
【化1】
【0005】すなわち、前段でジメチルカーボネートと
フェノールとを反応させて、メチルフェニルカーボネー
トを生成させ、次いで後段でメチルフェニルカーボネー
トの不均化反応により、ジフェニルカーボネートとジメ
チルカーボネートを生成させる。反応はいずれも200
℃程度で行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このジメチルカーボネ
ートからジフェニルカーボネートへの反応の問題点は、
前段の反応平衡が著るしく原系側に偏っていることであ
る。従って生成したメタノールを反応系から除去して、
反応系のメタノール濃度を低く保つことにより反応を促
進すべく、反応系からジメチルカーボネートやメタノー
ル等から成る蒸気を抜出して蒸留塔に導入し、塔頂から
メタノールを留出させて除去し、塔底から主としてジメ
チルカーボネートから成る液を抜出して、反応系に戻す
ことが必要とされている。また、後段でも、反応系から
蒸気を抜出して蒸留塔に供給し、塔頂からジメチルカー
ボネートを留出させて前段に戻すことが必要とされてい
る。
【0007】これらの蒸留操作には多量のエネルギーが
必要である。またジメチルカーボネートからジフェニル
カーボネートへの反応は、40kcal/モル程度の吸
熱反応である。従ってこの反応系には多量のエネルギー
を供給しなければならない。本発明は、このエネルギー
を安価に供給する方法を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者はエチレンから
エチレンオキサイドを生成させる工程で多量の反応熱が
発生することに着目し、この反応熱を回収してジメチル
カーボネートからジフェニルカーボネートを生成させる
工程に供給することにより、ジフェニルカーボネートの
製造をエネルギー的に有利に行い得ることを知得し、本
発明を完成した。すなわち本発明によれば、次の各工程
を順次経由するエチレングリコール及びジメチルカーボ
ネートの製造方法において、工程1で発生する反応熱を
高圧水蒸気として回収し、これを工程4に供給すること
により、反応をエネルギー的に有利に行うことができ
る。 工程1:エチレンと酸素とを反応させてエチレンオキサ
イドを生成させる。 工程2:エチレンオキサイドと二酸化炭素とを反応させ
てエチレンカーボネートを生成させる。 工程3:エチレンカーボネートとメタノールとを反応さ
せてジメチルカーボネートとエチレングリコールを生成
させ、反応液を蒸留してジメチルカーボネートを取得す
る。 工程4:ジメチルカーボネートとフェノールとを反応さ
せてジフェニルカーボネートとメタノールとを生成させ
る。
【0009】本発明では、好ましくは、工程2で得られ
たエチレンカーボネートを2分し、その一部をジメチル
カーボネートを経てジフェニルカーボネートとし、残部
は原則として加水分解してエチレングリコールとする。
生成したエチレングリコールは工程3で生成するエチレ
ングリコールと一緒にして、エチレングリコールの生成
工程に送られる。この方法によれば、工程2で生成した
エチレンカーボネートのうち、ジフェニルカーボネート
の製造に供するものの比率を適切に選択することによ
り、工程4で消費されるエネルギーの大部分、所望なら
ば全てを、工程1で回収する高圧水蒸気でまかなうこと
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明では工程1〜工程4の各工
程は公知の方法に従って行うことができる。工程1のエ
チレンの酸化によるエチレンオキサイドの製造は、通常
は銀系の触媒を用いて220〜300℃の温度で行われ
る。この反応はエチレンオキサイドの生成反応に加えて
燃焼反応を伴うので、生成するエチレンオキサイド1モ
ル当り約80kcalの反応熱が発生する。本発明では
この反応熱を高圧水蒸気として回収する。工程4のジメ
チルカーボネートからジフェニルカーボネートへの反応
は200℃前後で行われるので、工程1では反応温度を
高くして30kg/cm2G以上、特に30〜50kg
/cm2Gの水蒸気を発生させるのが好ましい。これに
より多量の高圧蒸気を必要とする工程4にこの高圧蒸気
を好適に用いることができる。工程1で生成したエチレ
ンオキサイドは常法により反応生成ガスから取得し、工
程2に送られる。
【0011】工程2では、エチレンオキサイドと二酸化
炭素とを反応させてエチレンカーボネートを生成させ
る。この反応も公知の方法に従って行えばよく、例えば
触媒を含むエチレンカーボネートが収容されている気泡
塔にエチレンオキサイド、二酸化炭素及び補給触媒を連
続的に供給して反応させ、気泡塔流出液は更に管式反応
器を通してエチレンオキサイドの反応率を向上させる方
法によることができる。反応生成液は蒸留塔で蒸留し
て、生成したエチレンカーボネートを塔頂から留出させ
て回収し、塔底から抜出した触媒を含む塔底液は気泡塔
に循環する。反応は100〜170℃で行うのが好まし
く、触媒としては公知のホスホニウム塩やアルカリ金属
ハロゲン化物等の均一系触媒を用いるのが好ましい。
【0012】エチレンカーボネートは、加水分解してエ
チレングリコールとする用途に加えて溶媒としての用途
もあるので、工程2で得られたエチレンカーボネートは
2分して、その一部のみを工程3に送り、残部はこれら
の用途に供することもできる。本発明の好ましい一態様
ではエチレンカーボネートの一部のみを工程3に送り、
残部は主として加水分解してエチレングリコールとす
る。工程3に送るエチレンカーボネート量を調節するこ
とにより、工程4で必要とするエネルギーの大部分、所
望ならば全てを、工程1で回収した高圧水蒸気でまかな
うことができる。工程1で得られたエチレンオキサイド
の全量をエチレンカーボネートとした場合、得られたエ
チレンカーボネートの30%以下、特に10%以下を工
程3に供給するならば、工程4で必要とする熱エネルギ
ーの全量を工程1で回収した高圧水蒸気でまかなうこと
ができる。エチレンカーボネートの加水分解により生成
したエチレングリコールは、工程3で生成するエチレン
グリコールと未反応のエチレンカーボネートとの混合物
を加水分解して得られるエチレングリコールと一緒にし
て、エチレングリコール精製工程に送る。なお、エチレ
ンカーボネートの生成反応を水の共存下に行うのも好ま
しい。水を共存させるとエチレンカーボネートとエチレ
ングリコールの混合物が生成するが、この混合物のまま
で次工程に供給することができる。
【0013】工程3では、エチレンカーボネートとメタ
ノールを反応させてジメチルカーボネートとエチレング
リコールを生成させる。この反応も公知方法に従って行
えばよい。例えば反応系にエチレンカーボネートとこれ
に対して2〜20倍モルのメタノールとを供給し、50
〜180℃で反応させればよい。触媒としては酸化マン
ガンなど公知のものを用いればよい。この反応は平衡反
応であり、反応生成液には生成したジメチルカーボネー
ト及びエチレングリコールに加えて未反応のエチレンカ
ーボネートが存在している。反応液は蒸留して、ジメチ
ルカーボネートを塔頂から取得し次工程に供給する。エ
チレングリコールと未反応のエチレンカーボネートを含
む塔底液は、そのまま加水分解してエチレングリコール
とすることができる。このエチレングリコールは、工程
2で得られたエチレンカーボネートの一部を加水分解し
て得られたエチレングリコールと一緒にしてエチレング
リコールの精製工程に送られる。なお、塔底液からエチ
レンカーボネートを回収して再使用したい場合には、塔
底液を蒸留してエチレングリコールを一部のエチレンカ
ーボネートと共に塔頂から留出させ、エチレングリコー
ルの除去されたエチレンカーボネートを塔底液として取
得することができる。
【0014】工程4では、ジメチルカーボネートとフェ
ノールとを反応させてジフェニルカーボネートとメタノ
ールを生成させる。前述のように、この反応はジメチル
カーボネートとフェノールを反応させて主としてメチル
フェニルカーボネートとメタノールを生成させる前段反
応と、前段で生成したメチルフェニルカーボネートを不
均化反応させてジメチルカーボネートとジフェニルカー
ボネートとする後段反応との2段階で行われる。前段反
応は通常は反応器にフェノールとこれに対して0.1モ
ル倍以上、好ましくは3〜10倍モルのジメチルカーボ
ネートとを供給して、150〜250℃、1.0〜1
5.0kg/cm2Gで行われる。反応を促進するた
め、反応器の気相から主としてジメチルカーボネートか
ら成り、メタノールやフェノールを含む蒸気を抜出して
蒸留塔に導入し、塔頂からメタノールを留去し、塔底か
らフェノールを含むジメチルカーボネートを抜出して反
応器に戻すことにより、反応器内の液相のメタノール濃
度を5.0重量%以下、特に1.0重量%以下に維持す
るのが好ましい。
【0015】前段反応の反応液は後段反応器に導入し、
メチルフェニルカーボネートを不均化反応させてジメチ
ルカーボネートとジフェニルカーボネートとを生成させ
る。後段反応器に導入される前段反応液中のメチルフェ
ニルカーボネートの濃度は通常は5〜50重量%、好ま
しくは10〜50重量%である。後段反応は通常150
〜250℃、0.1〜2.0kg/cm2Gの条件で行
われる。後段反応においても反応を促進するため、反応
器の気相から蒸気を抜出して蒸留塔に導入し、塔頂から
ジメチルカーボネートを留出させて前段反応器に循環
し、塔底からメチルフェニルカーボネート及びフェノー
ルを主体とする塔底液を抜出して後段反応器に戻す。ま
た後段反応器から抜出した反応生成液は蒸留してジフェ
ニルカーボネートを回収し、ジメチルカーボネートなど
は、前段反応器に循環する。抜出された反応生成液中の
ジフェニルカーボネートの濃度は通常は20〜80重量
%、好ましくは30〜70重量%である。
【0016】本発明では工程1で回収した高圧水蒸気を
工程4の熱源として利用する。すなわち反応器に供給さ
れる反応原料や蒸留塔から循環されてくる循環液を反応
温度に加熱する熱交換器の熱源、蒸留塔のリボイラーの
熱源、更には反応温度を維持するために反応器に設けら
れているジャケットや加熱器の熱源として、工程1で回
収した高圧水蒸気を使用する。工程4でジフェニルカー
ボネート1キロモルを生成させるのに必要な高圧水蒸気
量は通常300〜1500kgである。一方、工程1で
回収される高圧水蒸気量はエチレンオキサイド1キロモ
ル当り約150kgである。従って工程1で回収される
高圧水蒸気量は、この工程で得られたエチレンオキサイ
ドのうち50%以下をジフェニルカーボネートの製造に
向けた場合に、工程4で必要とする熱エネルギーの全量
をまかない得る可能性がある。工程1で得られたエチレ
ンオキサイドのうち30%以下、特に10%以下をジフ
ェニルカーボネートの製造に向けた場合には、工程4で
必要とする熱エネルギーの全量を工程1で回収する高圧
水蒸気でまかなうことが十分に可能である。
【0017】本発明の好ましい一態様では、工程4で高
圧水蒸気を熱交換器、リボイラー、ジャケット、加熱器
など熱交換器形式の加熱装置に供給して高圧水蒸気の凝
縮熱で加熱を行い、これらの装置から排出される高圧の
凝縮水から低圧蒸気を発生させ、これを工程1で生成し
たエチレンオキサイドを含む反応生成ガスからエチレン
オキサイドを取得する際の蒸留塔の熱源として用いる。
また工程2の蒸留塔のリボイラーの熱源、工程3で反応
温度の維持や蒸留塔のリボイラーなどで必要とする熱源
や、エチレングリコールの精製のための熱源などとして
用いることもできる。
【0018】本発明方法によりジフェニルカーボネート
を製造する代表的な例について説明すると、第1工程で
銀系触媒の存在下にエチレンと酸素とを250℃で反応
させ、エチレンオキサイドを製造と同時に、反応生成ガ
スから30kg/cm2Gの高圧水蒸気をエチレンオキ
サイド1キロモル当り150kg発生させる。このエチ
レンオキサイドを、工程2でヨウ化カリウムを触媒とし
て、110℃、20kg/cm2Gで二酸化炭素と反応
させ、エチレンカーボネートを製造する。この反応は発
熱反応であり、反応生成液からエチレンカーボネートを
蒸留分離する蒸留塔のリボイラー熱源を除いては、外部
からの熱エネルギーの補給は原則として必要としない。
【0019】工程2で得られたエチレンカーボネートは
2分して、その10%を工程3に送り、残りは工程3で
蒸留塔の塔底から得られるエチレングリコールとエチレ
ンカーボネートとの混合物と一緒に加水分解してエチレ
ングリコールとする。工程3ではエチレンカーボネート
とこれに対して2モル倍のメタノールとを反応器に供給
し、酸化マンガンを触媒として140℃、14kg/c
2Gで反応させてジメチルカーボネートとエチレング
リコールを生成させる。反応生成液は塔底温度160
℃、塔頂圧力120torrで蒸留してジメチルカーボ
ネートを塔頂から留出させて取得し、工程4に送る。工
程4では前段反応器にジメチルカーボネートとフェノー
ルとを供給し、200℃、10kg/cm2Gで反応さ
せてメチルフェニルカーボネートとメタノールを生成さ
せる。後段から循環されてくるものも含め、前段に供給
するフェノールに対するジメチルカーボネートのモル比
は5とする。反応器の気相からは蒸気を抜出して蒸留塔
に供給し、塔底温度200℃、塔頂圧力9.0kg/c
2Gで蒸留してメタノールを塔頂から留出させて除去
し、塔底液は反応器に戻すことにより、液相のメタノー
ル濃度を1.0重量%以下に維持する。前段反応器の反
応液は後段反応器に供給し、200℃、常圧で不均化反
応させてジフェニルカーボネートとジメチルカーボネー
トを生成させる。後段反応器でも気相から蒸気を抜出し
て蒸留塔に供給し、塔底温度200℃、塔頂圧力常圧で
蒸留してジメチルカーボネートを塔頂から留出させて前
段反応器に戻し、塔底液は後段反応器に戻す。後段反応
器からは、メチルフェニルカーボネートとジフェニルカ
ーボネートを含む反応液を抜出し、これを蒸留してジフ
ェニルカーボネートを回収する。
【0020】前段反応器に供給するジメチルカーボネー
ト及びフェノールは、工程1で発生させた高圧水蒸気で
180℃まで予熱して反応器に導入する。また前段反応
器及び後段反応器には、加熱器を付設して工程1で発生
させた高圧水蒸気で加熱し、反応熱及び蒸発熱を補給し
て反応温度を維持する。工程4で消費される高圧水蒸気
は生成するジフェニルカーボネート1キロモル当り約1
000kgである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 69/96 C07C 69/96 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の各工程を順次経由するエチレングリ
    コール及びジフェニルカーボネートの製造方法におい
    て、工程1で発生する反応熱を高圧水蒸気として回収
    し、これを工程4に供給することを特徴とする方法。 工程1:エチレンと酸素とを反応させてエチレンオキサ
    イドを生成させる。 工程2:エチレンオキサイドと二酸化炭素とを反応させ
    てエチレンカーボネートを生成させる。 工程3:エチレンカーボネートとメタノールとを反応さ
    せてジメチルカーボネートとエチレングリコールを生成
    させ、反応液を蒸留してジメチルカーボネートを取得す
    る。 工程4:ジメチルカーボネートとフェノールとを反応さ
    せてジフェニルカーボネートとメタノールとを生成させ
    る。
  2. 【請求項2】 次の各工程を順次経由するエチレングリ
    コール及びジフェニルカーボネートの製造方法におい
    て、工程1で発生する反応熱を高圧水蒸気として回収
    し、これを工程4に供給することを特徴とする方法。 工程1:エチレンと酸素とを反応させてエチレンオキサ
    イドを生成させる。 工程2:エチレンオキサイドと二酸化炭素とを水の存在
    下に反応させてエチレンカーボネートとエチレングリコ
    ールの混合物を生成させる。 工程3:エチレンカーボネートとエチレングリコールの
    混合物とメタノールとを反応させてジメチルカーボネー
    トを生成させ、反応液を蒸留してジメチルカーボネート
    を取得する。 工程4:ジメチルカーボネートとフェノールとを反応さ
    せてジフェニルカーボネートを生成させる。
  3. 【請求項3】 工程3に供給するエチレンカーボネート
    が工程1で得られたエチレンオキサイドから得られるエ
    チレンカーボネートの30%以下であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 工程2で得られたエチレンカーボネート
    の一部、及び工程3でジメチルカーボネートを取得した
    後に残存する未反応のエチレンカーボネートとエチレン
    グリコールとの混合液を加水分解してエチレングリコー
    ルを生成させ、このエチレングリコールをエチレングリ
    コール精製工程に供給することを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 工程1で回収した高圧水蒸気を工程4の
    熱交換器形式の加熱装置に供給して凝縮させ、得られた
    凝縮水から低圧水蒸気を発生させて工程1のエチレンオ
    キサイドの取得に際しての熱源として用いることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
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