JP2003341972A - シート状部材の吸盤装置 - Google Patents

シート状部材の吸盤装置

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JP2003341972A
JP2003341972A JP2002144455A JP2002144455A JP2003341972A JP 2003341972 A JP2003341972 A JP 2003341972A JP 2002144455 A JP2002144455 A JP 2002144455A JP 2002144455 A JP2002144455 A JP 2002144455A JP 2003341972 A JP2003341972 A JP 2003341972A
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suction cup
suction
partition wall
intake
sheet
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JP2002144455A
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Yoshitomi Kajitani
吉富 梶谷
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KOHOKU VENEER CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸盤本体の吸盤部材を被吸着部材に接当させ
て吸盤本体内のエアを吸い出すとき、エアを仕切壁の絞
り孔で吸気規制し被吸着部材の吸着を平均的に行いスム
ースにできるシート状部材の吸盤装置を提供する。 【解決手段】 吸気装置21と接続する中空状の吸盤本
体35の周囲に、被吸着部材1aと接当させる吸盤部材
39を設け、該吸盤部材39を被吸着部材1aに接触さ
せ吸盤本体35内のエアを吸い出すことにより、被吸着
部材1aを吸着する吸盤装置2の、吸盤本体35と吸盤
部材39との間に仕切壁37を設け、該仕切壁37に吸
盤本体35の縦方向で巾の中央部に沿って吸気規制用の
絞り孔36を開口したシート状部材の吸盤装置にしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合板製造用の主と
して通気性を有する単板等を吸着することができるシー
ト状部材の吸盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート型枠や建築物の壁面
等に使用される合板は、原木をロータリーレースにかけ
て数ミリ程度の厚さに薄剥ぎし定寸法に裁断された単板
を、仕組み工程によって所定の枚数だけ組合せをしたの
ち、接着工程に移行して合板製造される。このような合
板製造において、仕組み工程で供給台に載置された複数
の単板は、表面の粗度や傷の程度等の品質確認を目視に
より行い、単板の縦方向(長手方向)の両側に位置する
作業者によって両端を把持し、品質ランク毎に単板を仕
組台に移動して、1枚分の合板となる単板の重ね合わせ
(積層)が行われる。また仕組み作業を経て接着工程で
接着作業が完了された合板の移動は、合板自体が撓み剛
性を有しているので、吸気装置に連結する円形吸盤を複
数備えた吸盤装置によって吸着し、次工程に向けて取出
搬送される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のような合板
製造で、仕組み工程での単板の移動は手作業で行ってい
るので、これを合板搬送で用いているものと同様な吸盤
装置で吸着し持ち上げ移動をしようとすると、単板は薄
い板からなり繊維による厚さ方向の通気性を有している
と共に、撓んだり折れたりし易いので、合板を吸着する
ものより多くの吸盤が必要になって、吸盤装置が複雑化
しコスト高になる等の欠点がある。
【0004】そこで図8で示すように、単板の縦方向に
沿う長さの単一な箱状の吸盤装置を用いて吸着すること
を試みたところ、吸気が単板の通気性によって下方のも
のにも及び、複数の単板を同時に吸着するため、1枚の
単板を確実に吸着するための吸気量の設定が困難であっ
た。またこの吸盤装置で1枚の単板を吸着した場合に、
吸気装置から吸気パイプを介して接続した吸気孔直下部
分のみが強く吸着され、吸着力の弱い他方の部分では自
重による下方への垂れ下がり変形が発生し、単板の品質
を損なうと共に、上記吸気孔直下部分に繊維の割れや節
穴等がある場合に、適性姿勢での吸着ができず落下する
等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の吸盤装置は、第1に、吸気装置21と接続す
る中空状の吸盤本体35の周囲に、被吸着部材1aと接
当させる吸盤部材39を設け、該吸盤部材39を被吸着
部材1aに接触させ吸盤本体35内のエアを吸い出すこ
とにより、被吸着部材1aを吸着する吸盤装置2におい
て、前記吸盤本体35と吸盤部材39との間に仕切壁3
7を設け、該仕切壁37に吸盤本体35の縦方向で巾の
中央部に沿って吸気規制用の絞り孔36を開口したこと
を特徴としている。
【0006】第2に、吸盤本体35の周壁38の下縁に
絞り孔36を形成する仕切壁37を設け、該仕切壁37
の下面の周囲に吸盤部材39を取り付けたことを特徴と
している。
【0007】第3に、被吸着部材を合板製造用の単板1
aにすると共に、単板1aを載置する供給台5と仕組台
6と補助仕組台7を下方に備える機体フレーム3に沿っ
て移動する走行作業台16に、吸盤装置2を昇降可能に
支持し、吸盤装置2の昇降及び移動によって、供給台5
上の単板1aを吸着し仕組台6及び補助仕組台7に供給
させることを特徴としている。
【0008】第4に、走行作業台16の両側に設けた昇
降シリンダ27のピストン29端部に設けた支持部材3
0に、吸盤装置2の吸盤本体35の両側に立設した支持
杆32を上下方向の融通代を設けてスライド可能に支持
したことを特徴としている。
【0009】第5に、吸盤本体35の両側に振り分け状
に設けた吸気パイプ26の他端を、圧力調節バルブ55
を備え吸気装置21と接続する連結室23に連結したこ
とを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。符号1は本発明に係わる吸盤装置2を備
えて単板(被吸着部材)1aの仕組み作業を行う仕組装
置であり、単板1aを吸着する吸盤装置2を昇降可能に
備え、機体フレーム3に左右方向移動可能に支持する作
業部4と、該作業部4の下方で機体フレーム3内に取り
出し可能に設置されるテーブルリフタ型単板載置台車
(載せ台)としての、供給台5と仕組台6と補助仕組台
7と、機体フレーム3の外側に移動可能に設置される操
作部8等からなる。この操作部8は、作業部4及び供給
台5と仕組台6と補助仕組台7等の昇降作動、及び作業
部4の吸着及び搬送移動等の操作を司り、供給台5上の
単板1aを補助仕組台7を利用して仕組台6上で重ね合
わせて仕組むように使用する。
【0011】上記仕組装置1で処理されるこの実施形態
の単板1aは、標準的なコンパネ用の合板(縦長180
0ミリ程度,横長900ミリ程度,厚さ10ミリ程度)
を形成する上で、縦長1820ミリ程度,横長910ミ
リ程度,厚さ3ミリ程度の大きさに形成したものであ
り、仕組台6上で3枚の単板1aを1枚の合板セット分
としてセットするように仕組み作業を行う。上記仕組み
作業が行われたのちは、セットされた3枚の単板1aは
接着作業工程に移行されて、接着及び乾燥が行われたの
ちに、端切り工程を経て所定の大きさの合板に仕上げら
れる。
【0012】また機体フレーム3は、前後左右に立設す
る4本の支柱11の上部を横枠12で略水平状に連結
し、支柱間隔内に供給台5と仕組台6と補助仕組台7を
収納した状態で、前後の支柱間隔内から供給台5を出し
入れ可能に構成している。尚、上記各載せ台5,6,7
は、油圧又は空圧シリンダ或いは伝動シリンダの作動に
よって昇降するテーブル9を有するリフター台にしてお
り、テーブル9上に単板1aを載せる大きさに形成され
た載せ板10を左右方向に移動可能に載置している。
【0013】また前後の横枠12上はレール部材13と
ラック歯を形成したラックバー15とを沿設し、作業部
4の走行作業台16の前後部に設けた転輪17をレール
部材13に転接し、転輪17間に設けたピニオンギヤの
駆動輪19をラックバー15に噛合させて、作業部4を
横枠12に沿って左右移動可能にしている。作業部4は
走行作業台16上に駆動輪19を正逆回転可能に駆動す
る走行モータ20と、吸盤装置2内のエアを給気して排
出する吸気装置21を配置し、両者の間に吸気切換バル
ブ22と、吸盤装置21と吸気切換バルブ22を連結す
る箱状の連結室23を設けている。尚、吸気装置21
は、吸気口の直径が50ミリ,毎分回転数略3500回
転,毎分最大吸気空気量6〜7立方メートル程度のブロ
ワーを採用した。
【0014】また走行作業台16はその両側下部に前後
一対の昇降支持装置25を設け、後述する縦長の吸盤装
置2を水平姿勢で昇降可能に支持している。また吸盤装
置2は縦方向の中心部から略等距離位置に可撓性を有す
る吸気パイプ26,26を振り分け状に設けて、他端を
連結室23に連結している。図示例の昇降支持装置25
は、走行作業台16側から下向きに設けた復動型の昇降
シリンダ27と、該昇降シリンダ27のピストン29の
端部に取着した支持部材30と、該支持部材30の両側
に形成した支持部31に、後述する吸盤本体35の両側
から立設した支持杆32を、上下方向の融通代を設けて
スライド可能に挿入た支持杆32とからなる。33は支
持杆32の頭部に設けたストッパである。
【0015】この構成により、ピストン29が縮動した
上昇姿勢で、吸盤装置2はストッパ33が支持部31に
接当した吊下姿勢で待機する。次いで、ピストン29の
伸動によって吸盤装置2が下降し吸盤部材39が単板1
aに接当すると、ピストン29は支持杆32を介して支
持部31が融通代L分だけスライド下降し、全ストロー
クの伸動を接当衝撃を緩和して行う。このとき吸盤部材
39が単板1aに接触し吸盤室42が閉じられると、吸
盤装置2内のエアの吸気が開始される。そして、昇降シ
リンダ27を上昇操作しピストン29が縮動するとき、
上記支持部31がストッパ33に接当する融通代Lに要
する上昇時間中も吸盤装置2内の負圧化を促進させるか
ら、吸盤装置2による単板1aの吸着を確実にし以後の
上昇及び移動をスムースに行うことができる。
【0016】次に吸盤装置2について説明する。この吸
盤装置2は図3〜図5で示すように、縦長の中空箱体に
形成した吸盤本体35と、該吸盤本体35の下部に張設
した絞り孔36を有する仕切壁37と、該仕切壁37の
周囲に設けた吸盤部材39とからなり、吸盤部材39を
既述のように単板1aに接当させた状態で、絞り孔36
から吸気が開始されることにより、吸盤装置2内に負圧
を生じさせて単板1aを吸着する構造にしている。図示
例の吸盤本体35は、下向きコ字状の断面で長さ176
0ミリ程度、巾100ミリ程度、高さ55ミリ程度にし
ていると共に、吸盤本体35の周壁38の下縁に仕切壁
37を気密状態で設けることにより、内部を吸気パイプ
26と絞り孔36とに通ずる補助吸盤室40を形成して
いる。また吸盤本体35はその上面に縦長さの中心部か
ら略等距離に振り分けた位置に吸気口41を開口し、こ
の吸気孔41は直径60ミリ程度と吸気抵抗の少ない管
径にして吸気パイプ26に接続している。
【0017】吸盤部材39は、弾力性及び単板との密着
性を有するゴム又はプラスチック材で形成した所定の厚
さと巾を有する帯状体とし、仕切壁37の下面の周囲に
気密状態で設けることにより、単板1aを吸着したとき
吸盤部材39と仕切壁37間で絞り孔36に通ずる吸盤
室42を形成する。また実施形態の絞り孔36は、吸盤
室42の全長と略等しくしていると共に、略13ミリ程
度の絞り孔間隔となし、吸盤室42巾の略中心部に沿っ
て開口している。この絞り孔36は、1枚板の仕切壁3
7に長孔を穿設するか、又は左右2枚の帯状の仕切壁3
7を周壁38の下部に張り合わせる等の手段で、絞り孔
間隔を形成する。
【0018】また図示例のように、吸盤本体35の周壁
38の下縁に絞り孔36を形成するための仕切壁37を
設けて、該仕切壁37によって吸盤本体35の下面に広
巾な平坦面を形成するので、この下面を吸盤部材39を
取着する取付部材に兼ねることができ、また被吸着部材
の大きさや重量に適応した吸盤部材39の大きさを、広
巾な仕切壁37の下面に適切な大きさで設けることがで
きる。
【0019】これにより吸盤部材39は、厚さ25ミリ
程度,巾20ミリ程度の方形状断面の帯状ラバーを仕切
壁37の下面周囲に接着し、簡潔で耐久性の高い構成に
している。そして、連結室23には吸盤装置2内の圧力
を調節する圧力調節バルブ55を設け、重量のバラツキ
或いは通気性の過多によって異なる単板1aの吸着を確
実にしている。この圧力調節バルブ55は吸気時に外気
を一部導入することで、吸気力を調節し吸盤装置2内の
圧力を調節する方式にしている。
【0020】即ち、吸盤装置2は吸盤本体35の両側に
吸気パイプ26を振り分け状に設けた状態で、両吸気パ
イプ26の他端を共に圧力調節バルブ55を備えた連結
室23に連結しているので、一つの圧力調節バルブ55
によって補助吸盤室40の両側内の吸気圧力を等しく簡
単に調節することができ、重量或いは通気性の多寡によ
って異なる単板1aの吸着をスムースに行う。また吸気
パイプ26,26は補助吸盤室40の両側に振り分け状
に設けて連結室23と接続するから、吸盤装置2を長く
した場合でも補助吸盤室40全体の吸気を均等に行うこ
とができる。尚、圧力調節バルブ55は吸盤本体35の
中央部側にも設けてもよく、この場合には吸盤装置2内
の吸気圧微調整を簡単にすることができる。
【0021】吸気切換バルブ22は、吸気装置21と連
結室23を連結する連結管50の中途部に介装し、走行
作業台16上の門型の取付フレーム51に支持したバル
ブシリンダ52の伸縮作動によって上下動可能に支持し
ている。連結管50は吸気装置21側に外気導入管53
を分岐形成し、該外気導入管53の開放端部は吸気切換
バルブ22に接合させている。この構成によりバルブシ
リンダ52の伸縮作動に伴い、吸気切換バルブ22が下
降すると、外気導入管53側を閉じ連結管50を開き、
吸気装置21から吸盤装置2内のエアを吸気し負圧にし
単板1aを吸着する。また吸気切換バルブ22が上昇操
作されると、連結管50が閉じ外気導入管53が開放さ
れるので、吸気装置21は外気導入管53側から外気を
吸気しながら吸盤装置2内の吸気を停止し、単板1aの
吸着を解除する。
【0022】前記操作部8は図1に示すように各部を自
動及び手動可能に操作する操作スイッチを備えている。
即ち、60は吸気装置スイッチ,61は走行モータスイ
ッチ,62は昇降シリンダスイッチ,63はバルブシリ
ンダスイッチであり、この他供給台5,仕組台6,補助
仕組台7を各昇降操作するスイッチ類を操作性よく配置
し、1人の作業者によって作業部4の吸着及び移動等の
操作、及び供給台5上の単板1aを補助仕組台7を利用
して仕組台6上で重ね合わせて仕組む構成にしている。
【0023】次に上記のように構成した仕組装置1の使
用態様及び吸盤装置2の作用等について説明する。先ず
図2で示すように、作業部4を供給台5に移動停止した
位置で、吸気装置21を駆動すると共に、昇降支持装置
25の昇降シリンダ27を作動させると、吸盤装置2は
上昇位置の待機姿勢から下降し、吸盤部材39の全面が
最上位の単板1aの表面に接当する。
【0024】このときバルブシリンダ52の作動によっ
て吸気切換バルブ22は給気側に切換切り換えられてお
り、吸盤室42内のエアは絞り孔36,補助吸盤室4
0,吸気孔41,41、吸気パイプ26,26、連結室
23,吸気切換バルブ22,連結管50を介して吸気装
置21によって吸気されるので、吸盤装置2内は負圧に
なって単板1aを吸着し昇降支持装置25の上昇作動に
よって持ち上げる(図2,図4)。次いで走行モータ2
0の正転駆動によって作業部4を右方移動させ、仕組台
6又は補助仕組台7上で停止する。ここで吸盤装置2を
下降させた状態で、吸気切換バルブ22を閉じ作動させ
ることにより、開放された外気導入管53から外気が吸
い込まれる一方、吸盤装置2内の吸気が停止されて吸着
力がなくなり、単板1aは略水平姿勢で所定の位置に自
重落下する。
【0025】この際、作業者によって表面の粗度等の品
質条件によって組合せ順位が不適当と判断された単板1
aは、補助仕組台7に一時的に載置されるが、この単板
1aは合板の仕組み単位枚数内で、組合せ適性順位にな
ったときに、作業部4をこの部に移動して吸盤部材39
を前述のように操作して下降及び上昇させ、上記単板1
aを吸着して持ち上げた状態で、仕組台6上に載置する
ことによって組合せが行われる。そして、仕組台6に合
板の仕組み単位毎の単板セットが規定量に行われ仕組み
作業が完了されると、セットされた単板1aは仕組台6
上から機外に取り出されて接着工程に移行され、また空
になった供給台5は機外に移動されて、新たな単板1a
が載置供給され再セットされる。
【0026】このような仕組み作業で仕組装置1は、走
行作業台16の両側に位置する昇降シリンダ27の支持
部材30に、支持杆32を上下方向の融通代Lを設けて
スライド可能に吸盤装置2を支持した構成により、ピス
トン29が縮動した上昇姿勢で、吸盤装置2はストッパ
33が支持部31に接当した吊下姿勢で待機する。次い
で、ピストン29の伸動によって吸盤装置2が下降し吸
盤部材39が単板1aに接当すると、ピストン29は支
持杆32を介して支持部31が融通代L分だけスライド
下降し、全ストロークの伸動を円滑に行う。従って、吸
盤装置2は下降に伴い単板1aと自重によって接当した
状態で、それ以降のピストン29の下降による力を逃が
すので、吸盤装置2と単板1aの接当衝撃を緩衝し押さ
え過ぎを抑制するから、単板1aの損傷並びに吸盤装置
2の破損等を防止できると共に、単板1aの接当高さ位
置の設定を融通代内で自由にでき作業能率を向上させ
る。
【0027】そして、吸盤部材39と単板1aが接触し
吸盤室42が閉じられると、吸盤装置2内のエアは両側
の吸気孔41から吸気され内部の負圧化が開始される
が、先ず仕切壁37で区画した補助吸盤室40内のエア
を吸気し、補助吸盤室40内全体を負圧にしながら、仕
切壁37に縦長に開口した吸気規制用の絞り孔36から
略均等状態で吸気するので、吸気孔41の直下部分から
集中的に給気されようとするエアは仕切壁37及び絞り
孔36によって規制され、内部を負圧化を略平均にし吸
盤室42による吸着をスムースにする。尚、ことき図3
の点線で示すように、吸気孔41と対向する直下部に所
定の吸気間隔と大きさを有する補助仕切壁37│を設け
ると、吸気孔41の直下部の絞り孔36部分からの直接
的な吸気を抑制することができる。
【0028】また吸盤装置2は吸盤部材39を縦長さの
略全長を支持する長さで単板1aの略中央部において、
吸盤部材39を単板1aに広範囲に接触させた状態で吸
着するから、単板1aを持ち上げたとき部分的な垂れ下
がり及び変形を防止する。また吸気孔41の吸気を補助
吸盤室40と吸盤室42で分散させて緩やかに行うの
で、通気性を有する単板1aを吸着するとき、最上部の
単板1aから次位の単板1aに大きな吸気を及ぼすこと
なく、一枚の単板1aの吸着を複雑な構造や調節操作を
要することなく簡単にすることができる。
【0029】また単板1aが大きな通気性を有していた
り吸着部分に割れ等が存在していた場合に、連結室23
に圧力調節バルブ55を備えた吸盤装置2は、圧力調節
バルブ55側からの吸気が少なくなるように調節するこ
とで、単板1aの割れ部側から強く吸気させる一方、吸
盤室42内の吸気圧を大きく変動させないで吸着し、単
板1aの落下を防止することができる。また上記のよう
に構成した吸盤装置2は単板1aを1つの吸盤部材39
で吸着するから、吸盤部材39及び吸気パイプ26の本
数も少なくすることができると共に、吸盤部材39を昇
降させる昇降機構等を複雑化させるこなく廉価にするこ
とができる。
【0030】また以上のように単板1aを吸着する吸盤
装置2は、下方に単板1aを載置する供給台5と仕組台
6と補助仕組台7を備える機体フレーム3を設け、この
機体フレーム3に沿って移動する走行作業台16に昇降
可能に支持することにより、合板製造時の単板1aの仕
組装置1を簡潔な構成を以て提供できる。また吸盤装置
2の昇降及び移動操作を簡単に行うことができ、このと
き単板1aの部分的な垂れ下がり等の変形を防止し略水
平姿勢で吸着し昇降できるから、仕組み作業をスムース
に省力的に行うことができる。尚、本実施形態では上記
吸盤装置2の利用装置として単板1aを吸着移動させる
仕組装置1を例示したが、これに限定することなく本発
明の吸盤装置2は、合板や鉄板その他被吸着部材を吸着
移動させる装置に採用できる。
【0031】また吸盤装置2は被吸着部材に対応する大
きさ或いは吸気装置21の吸気能力等によって、仕切壁
37及び絞り孔36等を図6,図7で示すように構成す
ることができる。即ち、図6で示す吸盤装置2は、縦方
向の絞り孔36を吸気孔41に対向する部位を巾挟に形
成したものを示す。図7で示す吸盤装置2は、縦方向の
絞り孔36を吸気孔41に対向する部位を仕切壁37で
閉鎖したものを示す。
【0032】このように絞り孔36を仕切壁37で狭窄
状に或いは閉鎖することにより、吸気孔41の直下部か
ら集中的に吸気させることなく、吸盤室42全体の吸気
を平均的に行うことができる。また図7で示すように、
吸盤室42を広巾に形成する場合に、絞り孔36の側方
に絞り孔36│を併設すると、前記絞り孔36と同様に
絞り孔36│からも同時吸気できるので、吸盤室42内
の負圧化を促進し被吸着部材の吸着性を向上させること
ができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。吸気装
置と接続する吸盤本体の吸盤部材を被吸着部材に接当さ
せて吸盤本体内のエアを吸い出すとき、エアは仕切壁に
形成された絞り孔で吸気規制されて、吸盤室内の吸気を
平均的に行い被吸着部材の吸着をスムースにする。
【0034】吸盤本体の周壁下縁を利用して絞り孔を形
成する仕切壁を簡単に設けることができる。また仕切壁
を広巾な平坦面にできるから、その下面に吸盤部材を簡
単に取着することができる。
【0035】また機体フレームに沿って移動する走行作
業台に上記吸盤装置を昇降可能に支持することにより、
機体フレームの下方に設置した供給台と仕組台と補助仕
組台によって、合板製造時の単板の仕組み作業を省力的
に行うことができる仕組装置を簡潔な構成にすることが
できる。また吸盤装置の昇降及び移動操作時に、通気性
を有する単板の変形を防止し略水平姿勢で吸着するか
ら、単板の仕組み作業をスムースに行うことができる。
【0036】走行作業台の両側に設けた昇降シリンダを
操作して吸盤装置を下降させ被吸着部材に接当させたと
き、ピストンの支持部材と支持杆の間に設けた上下方向
の融通代によって、吸盤装置の接当衝撃を緩衝すること
ができる。
【0037】吸盤本体の両側に吸気パイプを振り分け状
に設けたので、吸盤装置を長くした場合でも吸気を均等
に行うことができる。また連結室の圧力調節バルブの操
作によって、吸盤装置の吸気圧力の調節を両吸気パイプ
を介して簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる吸盤装置を備えた仕組装置を示
す斜視図である。
【図2】図1の要部の構成を示す正面図である。
【図3】作業部及び吸盤装置の構成を示す側断面図であ
る。
【図4】図3の吸盤装置の構成を示す側断面図である。
【図5】図4の吸盤部材及び吸盤室の構成を示す底面図
である。
【図6】吸盤部材及び吸盤室の別実施形態を示す底面図
である。
【図7】吸盤部材及び吸盤室の別実施形態を示す底面図
である。
【図8】本発明に先立って実施した吸盤装置の構成と作
用を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 仕組装置 1a 単板(被吸着部材) 2 吸盤装置 3 機体フレーム 4 作業部 5 供給台 6 仕組台 7 補助仕組台 8 操作部 16 走行作業台 21 吸気装置 23 連結室 26 吸気パイプ 27 昇降シリンダ 29 ピストン 30 支持部材 35 吸盤本体 36 絞り孔 37 仕切壁 38 周壁 39 吸盤部材 55 圧力調節バルブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気装置(21)と接続する中空状の吸
    盤本体(35)の周囲に、被吸着部材(1a)と接当さ
    せる吸盤部材(39)を設け、該吸盤部材(39)を被
    吸着部材(1a)に接触させ吸盤本体(35)内のエア
    を吸い出すことにより、被吸着部材(1a)を吸着する
    吸盤装置(2)において、前記吸盤本体(35)と吸盤
    部材(39)との間に仕切壁(37)を設け、該仕切壁
    (37)に吸盤本体(35)の吸気規制用の絞り孔(3
    6)を開口したシート状部材の吸盤装置。
  2. 【請求項2】 吸盤本体(35)の周壁(38)の下縁
    に絞り孔(36)を形成する仕切壁(37)を設け、該
    仕切壁(37)の下面の周囲に吸盤部材(39)を取り
    付けた請求項1のシート状部材の吸盤装置。
  3. 【請求項3】 被吸着部材である単板(1a)を載置す
    る供給台(8)と仕組台(6)と補助仕組台(7)を下
    方に備える機体フレーム(3)に沿って移動する走行作
    業台(16)に、吸盤装置(2)を昇降可能に支持し、
    吸盤装置(2)の昇降及び移動によって、供給台(5)
    上の単板(1a)を吸着し仕組台(6)及び補助仕組台
    (7)に供給させる請求項1又は2のシート状部材の吸
    盤装置。
  4. 【請求項4】 走行作業台(16)の両側に設けた昇降
    シリンダ(27)のピストン(29)端部に設けた支持
    部材(30)に、吸盤装置(2)の吸盤本体(35)の
    両側に立設した支持杆(32)を上下方向の融通代を設
    けてスライド可能に支持した請求項1又は2又は3のシ
    ート状部材の吸盤装置。
  5. 【請求項5】 吸盤本体(35)の両側に振り分け状に
    設けた吸気パイプ(26)の他端を、圧力調節バルブ
    (55)を備え吸気装置(21)と接続する連結室(2
    3)に連結した請求項1又は2又は3又は4のシート状
    部材の吸盤装置。
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