JPH10310393A - 板状体のハンドリング装置 - Google Patents

板状体のハンドリング装置

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JPH10310393A
JPH10310393A JP9119921A JP11992197A JPH10310393A JP H10310393 A JPH10310393 A JP H10310393A JP 9119921 A JP9119921 A JP 9119921A JP 11992197 A JP11992197 A JP 11992197A JP H10310393 A JPH10310393 A JP H10310393A
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卓 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 40kgを越える板状体を1人で容易に運
搬、姿勢変更などのハンドリングができ、しかも安価な
ハンドリング装置を提供する。 【解決手段】 台車13にリフト枠2を立て、このリフ
ト枠2に沿って吸盤9を昇降可能にし、且つ吸盤9を支
える吸盤支持枠8を水平軸回りに旋回可能にしたハンド
リング装置である。 【効果】 縦向きの板状体を吸盤で吸着し、上昇し、必
要に応じて水平軸回りに回転させることで、サッシュ取
付けなどの作業を行なうことができるから、重量物を1
人で取扱うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複層ガラスの枠取付
作業に好適なハンドリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14はサッシュを備えた複層ガラスの
断面図であり、複層ガラス100は、2枚の板ガラス1
01,102を隙間を開けて並べ、この隙間に乾燥空気
を封入し、周囲を樹脂製若しくはメタル製スペーサ10
3で封したものであり、遮音性及び断熱性に優れてい
る。
【0003】近年、住宅設備の改良の一環として、前記
複層ガラス100を居室のガラス戸に採用する様になっ
てきた。ガラス戸105は、複層ガラス100にビード
と称するパッキン106を介してサッシュ107,10
8を取付けたものであり、例えばサッシュ108には戸
車109が付いている。なお、サッシュは窓枠、ガラス
戸の枠を意味し、サッシともいう。
【0004】一般にガラス戸105は畳と同じ大きさの
0.9m×1.8mの長方形板であり、2枚のガラス1
01,102を有するため、40〜50kgの重量物と
なる。一枚だけのガラスにサッシュを取付けた従来の単
板ガラス戸であれば、20〜25kgである。
【0005】一方、1人の作業者が持ち運べる重量物は
30kgといわれているので、単板ガラス戸であれば、
サッシュ取付け作業は容易であるが、前記複層のガラス
戸では重過ぎて1人作業は無理となり、2人作業とな
る。
【0006】図15は従来のサッシュ取付作業の一例を
示す図であり、複層ガラス100はガラス製造工場など
で製品化したものを複層ガラス運搬具111に5〜20
枚載せた状態で、サッシュ取付作業場へ送る。サッシュ
取付作業場では、複層ガラス運搬具111から複層ガラ
ス100を一枚取出し、矢印,の要領で作業台11
3に載せ、この作業台113上の複層ガラス100にパ
ッキン106,106を被せ、次にサッシュ107,1
08を打込んでガラス戸105を完成する。そして、矢
印,の要領で、ガラス戸105をガラス戸運搬具1
15に載せる。116・・・(・・・は複数個を示す。以下同
様。)は柵であり、ガラス戸運搬具115に抜き差し自
在であり、ガラス戸105を立てかける度にそのガラス
戸105の手前にセットする形式のものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記矢印又はで示
したとおり、縦置きの複層ガラス100を横置きし、横
向きのガラス戸105を縦置きに直す、すなわちワーク
を90゜旋回させるため、作業者の負担が大きい。運搬
はガラスの破損を防止するために縦置きにするのに対し
て、サッシュ取付作業は横置きで実施するからである。
【0008】矢印〜をハンドリング作業と呼べば、
このハンドリング作業をロボットで行なうことは可能で
ある。しかし、サッシュ取付作業は一般に家内手工業的
なガラス店などで行なうため、高価なロボットを導入す
るには無理がある。そこで、本発明の目的は、40kg
を越える板状体を1人で容易に運搬、姿勢変更などのハ
ンドリングができ、しかも安価なハンドリング装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、台車又はクレーンなどの横移動手段に取
付けるリフト枠と、このリフト枠に昇降可能に取付けた
昇降板と、この昇降板に水平軸回りに回転可能に取付け
た吸盤支持枠と、この吸盤支持枠に取付けた吸盤と、こ
の吸盤を吸着状態にする真空発生器と、前記昇降板をリ
フト枠に沿って昇降させる昇降手段とから板状体のハン
ドリング装置を構成する。
【0010】縦向きの板状体を吸盤で吸着し、上昇し、
必要に応じて水平軸回りに回転させることで、サッシュ
取付けなどの作業を行なうことができから、重量物を1
人で取扱うことができる。板状体が板ガラスであれば、
この板ガラスを立てたままで、搬入し、作業し、搬出す
ることができるので、作業エリアが小さくてすみ、ワー
クの姿勢が変らないので作業能率はよくなる。
【0011】請求項2は、昇降手段をエアシリンダにし
たことを特徴とする。エアシリンダはエアクッション作
用で衝撃力を吸収し得る。サッシュを板状体に取付ける
ときには、サッシュを強く打込まなければならないが、
この衝撃力を十分に吸収するので、ハンドリング装置を
傷める虞れはなく、板状体を破損する心配もない。
【0012】請求項3は、真空発生器を吸盤支持枠に取
付けるとともに、圧縮空気を吹込むことで真空を発生す
るエジェクター式真空発生器としたことを特徴とする。
真空発生器を吸盤支持枠に取付けたので、吸盤までの距
離がごく短くなり、真空ホースを短くすることができ
る。真空発生器をハンドリング装置外に置いた場合に
は、太くて長い真空ホースを引き回す必要があるが、真
空発生器をハンドリング装置に載せたのでその必要がな
い。また、エジェクター式真空発生器は圧縮空気のみで
作動するので、昇降手段としてのエアシリンダへ供給す
る圧縮空気を分岐するだけですみ、電気配線工事が不要
であり、装置が簡単になるとともに設備費用の削減も図
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る板状体のハンドリング
装置の正面図であり、板状体のハンドリング装置1は、
門型若しくは口型のリフト枠2と、このリフト枠2に立
てたガイドロッド3,3と、これらのガイドロッド3,
3でガイドされつつ昇降する昇降板4と、この昇降板4
に水平軸回りに旋回可能に取付けたロータリドラム5
と、このロータリドラム5に取付けた旋回板6と、この
旋回板6に枠首振り機構30(詳細は後述)を介して取
付けた吸盤支持枠8と、この吸盤支持枠8に取付けた5
個の吸盤9・・・とからなる。これらの吸盤9・・・はバキュ
ームカップである。
【0014】吸盤支持枠8は、左右の縦枠8a,8b、
中間枠8c,8d、上下の横枠8e,8f及びその他の
補強材からなる。ただし、この吸盤支持枠8は旋回可能
であるため、左右上下は便宜上の呼称である。
【0015】図2は本発明に係る板状体のハンドリング
装置の側面図であり、前記リフト枠2を、横移動手段1
3(例えば、小径輪11及びキャスター12を備えた台
車13)に取付けたことを示す。14はハンドルであ
り、作業者がハンドル14を握って押し引きすることで
リフト枠2を自在に水平移動できることを示す。
【0016】図3は本発明に係る板状体のハンドリング
装置の背面図であり、リフト枠2の縦枠に沿って昇降手
段としてのロッドレス型エアシリンダ15,15を配置
し、シリンダアタッチメント16,16で昇降板4を支
え、且つスライドブロック17・・・を介して昇降板4を
ガイドロッド3,3に連結したことを示す。ロッドレス
型エアシリンダ15,15へ圧縮空気を供給し、又は排
出することにより、昇降板4を自在に昇降させることが
できる。
【0017】さらに、この昇降板4に取付けたロータリ
ドラム5にブレーキ機構20を取付ける。ブレーキ機構
20は、例えばロータリドラム5と、ブレーキシュー2
1,21と、これらのブレーキシュー21,21を移動
するためのリンクプレート22,22と、前記リンクプ
レート22,22をブレーキ側へ引くブレーキスプリン
グ24とからなる。23,23はブレーキ開放シリンダ
である。
【0018】ブレーキ解放シリンダ23,23に圧縮空
気を供給することで、ブレーキ解放状態になり、ロータ
リドラム5を自由に回転することができる。ブレーキ解
放シリンダ23,23から圧縮空気を排出すると、ブレ
ーキスプリング24がブレーキシュ21,21をロータ
リドラム5に強く押付け、摩擦力でロータリドラム5は
静止する。ブレーキ機構20は、停電やコンプレッサー
故障などでブレーキ解放シリンダ23,23への供給圧
がゼロになっても、ブレーキ側に作動するので安全であ
る。
【0019】図4は本発明に係る枠首振り機構の分解斜
視図であり、枠首振り機構30は、旋回板6に取付けた
ブラケット31,31と、これらのブラケット31,3
1に渡した第1軸32と、この第1軸32の一端から延
ばしたL字部材33と、このL字部材33の先端(下
端)と第1軸32とに渡した第2軸34とからなる。第
2軸34は第1軸32に直交する。第2軸34を吸盤支
持枠8の中間枠8dに接合することで、旋回板6に対し
て吸盤支持枠8を第1軸32回りに傾けること及び第2
軸34回りに傾けることができるようにしたものが、枠
首振り機構30である。
【0020】図5(a),(b)は本発明に係る吸盤支
持枠の背面図であり、図面が複雑になるので便宜上
(a),(b)に分けて記載した。(a)はエジェクタ
ー式真空発生器41、第1真空室42、真空オンオフ弁
43、第2真空室44の配置を示す。45,46は真空
ホース、47,47はフィルタである。(b)は第2真
空室44と吸盤9・・・とを真空ホース48・・・で連結した
ことを示す。
【0021】図から明らかなように第1真空室42及び
第2真空室44を吸盤支持枠8の横枠8e,8fに形成
したことを特徴とする。横枠8e,8fを角パイプ又は
丸パイプで構成し、管端を気密構造にすれば容易に強度
メンバーに真空室を形成することができる。すなわち、
一般にこの種の真空室は球形容器を採用するが、球形容
器を吸盤保持枠8に取付けると重くなり、且つ邪魔にな
り、見栄えも悪くなる。この点において、本実施例によ
れば、重くならず、邪魔にならず、見栄えも悪くならな
い。
【0022】図6は本発明に係る吸着のための真空系統
図であり、5kg/cm2の圧縮空気をロータリジョイ
ント51を介して供給すると、真空弁52が連通してい
れば圧縮空気はエジクター型真空発生器41に至り、サ
イレンサ53を通じて吹出す。この過程で真空発生器4
1では真空が発生する。そのため、第1真空室42は時
間とともに真空度が高まる。なお、真空発生器41の発
生真空最大値は−90kPa(−は大気圧を基準にした
負圧を示す。他も同様。)である。このときには、真空
オンオフ弁43が大気開放状態になっているので、第2
真空室44は大気圧である。第1真空室42の真空度が
所定値(例えば−60kPa)に達したら、パイロット
ライン54を通じてパイロット弁55を切替える。
【0023】図7は図6の作用図であり、前記パイロッ
ト弁55を切替えたことにより、パイロットライン56
を通じて真空弁52が「閉」側に切換わり、真空発生器
41の運転を止める。従って、第2真空室44が一定の
圧より大気圧に近づくと、パイロット弁55及び真空弁
52の作用で自動的に真空発生器41を運転して、常に
第2真空室44の真空度を保つ。また、吸着作業をする
には、作業員の手で手動操作弁57を切替える。する
と、パイロットライン58を通じて、圧が真空オンオフ
弁43に至り、この真空オンオフ弁43が図の様に切換
わる。すると、第2真空室44が第1真空室42に連通
し、吸盤9・・・で板状体60を吸着することができる。
手動操作弁57を更に切替えれば(図6参照)吸着を解
消することができる。
【0024】ここで重要なことは、制御に圧縮空気の
みを使用すること、第1真空室42を介在させたこと
の2点である。 一般にこの種の制御は電磁弁を使用する。しかし、電
磁弁を使うと当然電気配線工事を要し、給電のためにハ
ンドリング装置に長いケーブルを引出さなければならな
い。更に、板状体を揮発性溶剤で清掃する工程を含む場
合には、引火の危険性もある。本実施例では圧縮空気の
みを使用するので、電気配線は不要であり、引火の危険
性もなく、溶剤を扱う塗装ラインや清掃ラインでも安心
して作業ができる。
【0025】真空発生器41で第2真空室44を直接
引く構造にすると、コンプレッサーが故障したり、ロー
タリジョイントが外れるなどのトラブルがあると、吸着
中の板状体が落下する。これに対して本実施例では真空
発生器41とは実質的に独立した第1真空室42を用い
て吸着するようにしたので、上記した圧縮空気系のトラ
ブルが発生しても、板状体60が落下する心配はない。
【0026】図8は本発明に係る吸盤支持枠のロック機
構の配置図であり、吸盤支持枠8は第1軸32及び第2
軸34を中心に回転可能な構造にした。このままでは吸
盤支持枠8は安定しない。そこで、吸盤支持枠8の中間
枠8cに枠押出し具61とストッパ62とを設けた。図
9(a),(b)は本発明に係るロック機構の詳細図で
ある。(a)は図8のa−a線断面図であり、枠押出し
具61は、例えば偏心カムであり、この偏心カムを回す
ことにより、中間枠8cを矢印の如く押出す。(b)
は図8のb−b線断面図であり、ストッパ62は、例え
ば旋回板6に取付けた鈎部材63と、中間枠8cに取付
けた鈎部材64とからなり、前記偏心カムの押出し作用
で中間枠8cが図面下方へ移動することを、鈎部材6
3,64の係りにより制限するものである。
【0027】この結果、図8において、吸盤支持枠8は
見掛け上、枠押出し具61とストッパ62と第1軸32
の右端部32aとの三点で支持されていることになり、
二点を結ぶ線を中心に傾こうとしても残りの一点が支え
となるために、吸盤支持枠8は図面表裏方向へ揺れる心
配はない。
【0028】以上に述べた板状体のハンドリング装置の
作用を次に説明する。図10(a),(b)は本発明に
係るハンドリング装置の作用説明図(前半)である。
(a)において、複層ガラス運搬具65に載っている板
状体としての複層ガラス60を取りにいく。このときに
は吸盤支持枠8をスイング可能にしておき、5゜程度傾
いている複層ガラス60を吸盤9・・・で吸着し、図示せ
ぬロッドレス型エアシリンダにて複層ガラス60を上昇
させる。(b)において、作業エリアに台車13を横引
きし、そこで作業のしやすい高さに複層ガラス60を上
昇又は下降する。図では便宜上、複層ガラス60を上昇
させた。その位置で複層ガラス60の周囲にパッキン6
6を巻き、更にサッシュ67を打込む。
【0029】図11(a),(b)は本発明に係るハン
ドリング装置の作用説明図(後半)である。(a)で、
吸盤支持枠8を90゜単位で回すことにより、複層ガラ
ス60の各辺を上位にすることができる。特に、サッシ
ュ67の打込みは、「上向き作業」では負担が大きいの
で、楽な「下向き作業」に替えることができる。(b)
で、完成したガラス戸68をガラス戸運搬具69に載せ
る。
【0030】図10及び図11から明らかな如くサッシ
ュの取付作業は複層ガラス60を縦向き姿勢で行なう。
従って、複層ガラス60は搬入→作業→搬出の全てが縦
向きのままであることを特徴とする。この結果、作業エ
リアが複層ガラスを水平にする場合に比べて、小さくな
る。
【0031】図12は本発明の昇降手段の作用図であ
り、昇降手段としてのロッドレス型エアシリンダを便宜
上、エアシリンダ71,72とワイヤ73とアタッチメ
ント16とで模式図的に示した。サッシュ67は、かな
り強くハンマー74(ハンマーはゴムハンマー、木ハン
マーが好ましい。)で打込まなければならない。この衝
撃力はエアシリンダ71,72のエアクッショクで吸収
することができる。昇降手段を、スクリューやボールス
クリューを基本としたメカニカルジャッキや電動シリン
ダとした場合には、衝撃吸収のためにスプリングやラバ
ーを別途介在させなければならないが、本実施例ではそ
の必要はない。
【0032】図13は本発明に係るハンドリング装置の
別実施例図であり、このハンドリング装置1Bは、リフ
ト枠2をトロリー式クレーン76に吊り下げたものであ
る。他の構成は図2と同じであるから、符号を準用して
説明を省略する。トロリー式クレーン76は、搬送経路
が決まっているため、大量生産に好適である。この様に
本発明のリフト枠2を取付ける横移動手段は、台車、オ
ーバヘッドコンベア、フォークリフト、クレーンのいづ
れでもよく、要はリフト枠2を水平に移動する手段であ
ればよい。
【0033】尚、板状体は、複層ガラスの他、合せガラ
ス、普通の板ガラス、金属板、樹脂板、木質板のいづれ
であってもよい。
【0034】請求項1において、昇降手段はエアシリン
ダの他、油圧シリンダ、電動シリンダ、メカニカルシリ
ンダ、チェーン・スプロケットのいづれでもよい。ま
た、真空発生器は電動モータを駆動源としたロータリポ
ンプ式、往復動ポンプ式、プランジャポンプ式の真空ポ
ンプであってもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1によれば、縦向きの板状体を吸盤で吸着
し、上昇し、必要に応じて水平軸回りに回転させること
で、サッシュ取付けなどの作業を行なうことができるか
ら、重量物を1人で取扱うことができる。板状体が板ガ
ラスであれば、この板ガラスを立てたままで、搬入し、
作業し、搬出することができるので、作業エリアが小さ
くてすみ、ワークの姿勢が変らないので作業能率はよく
なる。
【0036】請求項2では、エアシリンダはエアクッシ
ョン作用で衝撃力を吸収し得る。サッシュを板状体に取
付けるときには、サッシュを強く打込まなければならな
いが、この衝撃力を十分に吸収するので、ハンドリング
装置を傷める虞れはなく、板状体を破損する心配もな
い。
【0037】請求項3では、真空発生器を吸盤支持枠に
取付けたので、吸盤までの距離がごく短くなり、真空ホ
ースを短くすることができる。真空発生器をハンドリン
グ装置外に置いた場合には、太く長い真空ホースを引き
回す必要があるが、真空発生器をハンドリング装置に載
せたのでその必要がない。また、エジェクター式真空発
生器は圧縮空気のみで作動するので、昇降手段としての
エアシリンダへ供給する圧縮空気を分岐するだけです
み、電気配線工事が不要であり、装置が簡単になるとと
もに設備費用の削減も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板状体のハンドリング装置の正面
【図2】本発明に係る板状体のハンドリング装置の側面
【図3】本発明に係る板状体のハンドリング装置の背面
【図4】本発明に係る枠首振り機構の分解斜視図
【図5】本発明に係る吸盤支持枠の背面図
【図6】本発明に係る吸着のための真空系統図
【図7】図6の作用図
【図8】本発明に係る吸盤支持枠のロック機構の配置図
【図9】本発明に係るロック機構の詳細図
【図10】本発明に係るハンドリング装置の作用説明図
(前半)
【図11】本発明に係るハンドリング装置の作用説明図
(後半)
【図12】本発明の昇降手段の作用図
【図13】本発明に係るハンドリング装置の別実施例図
【図14】サッシュを備えた複層ガラスの断面図
【図15】従来のサッシュ取付作業の一例を示す図
【符号の説明】
1…板状体のハンドリング装置、2…リフト枠、3…ガ
イドロッド、4…昇降板、5…ロータリドラム、6…旋
回板、8…吸盤支持枠、9…吸盤、13…横移動手段
(台車)、15…昇降手段(ロッドレス型エアシリン
ダ)、30…枠首振り機構、41…真空発生器(エジェ
クター式真空発生器)、60…板状体(複層ガラス)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図から明らかなように第1真空室42及び
第2真空室44を吸盤支持枠8の横枠8e,8fに形成
したことを特徴とする。横枠8e,8fを角パイプ又は
丸パイプで構成し、管端を気密構造にすれば容易に強度
メンバーに真空室を形成することができる。すなわち、
一般にこの種の真空室は球形容器を採用するが、球形容
器を吸盤支持枠8に取付けると重くなり、且つ邪魔にな
り、見栄えも悪くなる。この点において、本実施例によ
れば、重くならず、邪魔にならず、見栄えも悪くならな
い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図6は本発明に係る吸着のための真空系統
図であり、5kg/cm2の圧縮空気をロータリジョイ
ント51を介して供給すると、オンオフ弁52が連通し
ていれば圧縮空気はエジクター真空発生器41に至
り、サイレンサ53を通じて吹出す。この過程で真空発
生器41では真空が発生する。そのため、第1真空室4
2は時間とともに真空度が高まる。なお、真空発生器4
1の発生真空最大値は−90kPa(−は大気圧を基準
にした負圧を示す。他も同様。)である。このときに
は、真空オンオフ弁43が大気開放状態になっているの
で、第2真空室44は大気圧である。第1真空室42の
真空度が所定値(例えば−60kPa)に達したら、パ
イロットライン54を通じてパイロット弁55を切替え
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】図7は図6の作用図であり、前記パイロッ
ト弁55を切替えたことにより、パイロットライン56
を通じてオンオフ弁52が「閉」側に切換わり、真空発
生器41の運転を止める。従って、第2真空室44が一
定の圧より大気圧に近づくと、パイロット弁55及び
ンオフ弁52の作用で自動的に真空発生器41を運転し
て、常に第真空室4の真空度を保つ。また、吸着作
業をするには、作業員の手で手動操作弁57を切替え
る。すると、パイロットライン58を通じて、圧が真空
オンオフ弁43に至り、この真空オンオフ弁43が図の
様に切換わる。すると、第2真空室44が第1真空室4
2に連通し、吸盤9・・・で板状体60を吸着することが
できる。手動操作弁57を更に切替えれば(図6参照)
吸着を解消することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】図12は本発明の昇降手段の作用図であ
り、昇降手段としてのロッドレス型エアシリンダを便宜
上、エアシリンダ71,72とワイヤ73とアタッチメ
ント16とで模式図的に示した。サッシュ67は、かな
り強くハンマー74(ハンマーはゴムハンマー、木ハン
マーが好ましい。)で打込まなければならない。この衝
撃力はエアシリンダ71,72のエアクッショで吸収
することができる。昇降手段を、スクリューやボールス
クリューを基本としたメカニカルジャッキや電動シリン
ダとした場合には、衝撃吸収のためにスプリングやラバ
ーを別途介在させなければならないが、本実施例ではそ
の必要はない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車又はクレーンなどの横移動手段に取
    付けるリフト枠と、このリフト枠に昇降可能に取付けた
    昇降板と、この昇降板に水平軸回りに回転可能に取付け
    た吸盤支持枠と、この吸盤支持枠に取付けた吸盤と、こ
    の吸盤を吸着状態にする真空発生器と、前記昇降板をリ
    フト枠に沿って昇降させる昇降手段とからなる板状体の
    ハンドリング装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降手段はエアシリンダであること
    を特徴とした請求項1記載の板状体のハンドリング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記真空発生器を吸盤支持枠に取付ける
    とともに、圧縮空気を吹込むことで真空を発生するエジ
    ェクター式真空発生器としたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の板状体のハンドリング装置。
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