JP2003341820A - トレーと食器との分離装置 - Google Patents

トレーと食器との分離装置

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JP2003341820A
JP2003341820A JP2002147267A JP2002147267A JP2003341820A JP 2003341820 A JP2003341820 A JP 2003341820A JP 2002147267 A JP2002147267 A JP 2002147267A JP 2002147267 A JP2002147267 A JP 2002147267A JP 2003341820 A JP2003341820 A JP 2003341820A
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tray
endless belt
tableware
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JP2002147267A
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English (en)
Inventor
Mitsugi Arima
貢 有間
Takao Nagamori
孝男 長森
Etsutaka Takeyama
悦孝 武山
Mitsufumi Osuga
充文 大須賀
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Original Assignee
Tanico Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食器と該食器を載せたトレーとを確実に分離
すること。 【解決手段】 トレー把持解放機構230は、対向する
2軸に係合して該軸の周りで回動する無端ベルト224
に固定されている。無端ベルト224の回動とともに移
動するトレー把持解放機構230は、該トレー把持解放
機構230に設けられたローラ230Eが凸部片210
Bの傾斜面210Cを通過した後に、トレー1を把持し
て搬送する。トレー把持解放機構230は、無端ベルト
224の上側の搬送路から下側の搬送路への移行路上を
移動する際には、トレー1を反転させるので、トレー1
に載せられていた食器2は落下する。トレー把持解放機
構230は、該トレー把持解放機構に設けられたローラ
230Eが凸部片210Bの傾斜面210Cを通過した
後にトレー1を解放することにより、トレー1は落下す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食堂等において利
用者により返却された食器と該食器を載せたトレーとを
分離する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、学生食堂や社員食堂等の食堂で
は、食事を終えた利用者に対して、料理が盛り付けられ
ていた食器をトレーに載せたまま所定の返却部に返却さ
せるような方式が採用されていることが多い。一般的
に、トレーおよび食器は、別々に洗浄されるので、コン
ベアによってそれぞれの洗浄部へ搬送されるまでに互い
に分離される必要がある。トレーと食器とを分離する装
置(以下「トレーと食器との分離装置」という。)とし
ては、実願平6−13872号公報に開示されているも
のがある。この公報には、返却部と洗浄部との間におけ
る所定の区間において、コンベアにおけるトレーを支持
する面を水平面に対して傾斜させて食器を落下させるこ
とにより、トレーと食器とを分離することが記載されて
いる。また、トレーと食器とを確実に分離することを目
的として、傾斜している状態のトレーに載っている食器
に対して循環ポンプを用いて水を噴射することにより、
これら食器を強制的に吹き飛ばすことも記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトレーと食器との分離装置では、上述した所定の区
間において、食器が落下しなかったり、または、食器を
載せたトレーがこれら食器と一緒に落下するような事態
が生ずるために、トレーと食器とを確実に分離すること
ができないという問題がある。また、上述したように食
器に対して水を噴射すれば、トレーと食器とを分離しや
すくはなるものの、水を噴射するための循環ポンプを別
途用意しなければならない。
【0004】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、食器と該食器を載せたトレーとを確実に分離す
ることが可能なトレーと食器との分離装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるトレーと
食器との分離装置の1つの特徴は、食器を載せたトレー
を受けて搬送するトレー受取り搬送手段と、該トレー受
取り搬送手段によって搬送されてくるトレーをトレー把
持位置にて把持して、該把持したトレーを食器分離位置
にて反転させることにより該トレー上の食器を食器受取
り位置へと落下させ、その後該反転されたトレーをトレ
ー解放位置にて解放してトレー受取り位置へと落下させ
るトレー把持解放手段とを備えていることである。
【0006】本発明にかかるトレーと食器との分離装置
の1つの実施形態では、前記トレー受取り搬送手段は、
食器を載せたトレーを搭載して搬送する無端ベルトと、
対向する2軸の周りで前記無端ベルトを伸長させ、該無
端ベルトをトレー搬送方向に駆動させる駆動装置とを備
えており、前記トレー把持解放手段は、トレーの縁部を
掴むチャック部と、該チャック部を支持し前記無端ベル
トの移動につれて該チャック部を移動させるチャック支
持部と、前記トレー把持位置において前記チャック部が
トレーの縁部を掴み前記トレー解放位置において前記チ
ャック部がトレーの縁部を離すように前記チャック部を
作動させるチャック部作動機構とを備えており、前記ト
レー把持位置は、前記無端ベルトの上側の搬送路上にあ
り、前記食器分離位置は、前記無端ベルトの上側の搬送
路から下側の搬送路への移行路上にあり、前記トレー解
放位置は、前記無端ベルトの下側の搬送路上にある。
【0007】本発明にかかるトレーと食器との分離装置
の別の実施形態では、前記チャック部作動機構は、前記
無端ベルトに沿って延びるカムレールと、前記チャック
支持部に取り付けられて前記カムレールと係合するカム
作動ローラと、前記カムレールと前記カム作動ローラと
の間のカム作用と協動して前記トレー把持位置において
は前記チャック部がトレーの縁部を掴み前記トレー解放
位置においては前記チャック部がトレーの縁部を離すよ
うに前記チャック支持部に偏移力を与える弾性偏移部材
とを備える。
【0008】本発明にかかるトレーと食器との分離装置
のさらに別の実施形態では、前記トレー受取り搬送手段
の前段に設けられ使用済みの食器を載せたトレーを該ト
レー受取り搬送手段へと搬送するためのトレー搬送部を
さらに備えており、該トレー搬送部は、前記トレー受取
り搬送手段の手前においてトレーの搬送を停止させるた
めのストッパーを備えており、該ストッパーは、トレー
の搬送を停止させるトレー搬送停止位置と、トレーの搬
送の停止を解除するトレー搬送停止解除位置との間で前
記トレー把持解放手段の動作とタイミングを合せて作動
させられる。
【0009】本発明にかかるトレーと食器との分離装置
のさらに別の実施形態では、前記トレー搬送部と前記ト
レー受取り搬送手段とは、該トレー搬送部から該トレー
受取り搬送手段へとトレーを受け渡すための重なり部を
有している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面にお
ける同一の構成要素には、同一の参照符号が付されてい
る。
【0011】(実施の形態)まず、本発明の実施の形態
にかかるトレーと食器との分離装置を備えた洗浄システ
ムについて、該洗浄システムの概要を示す図1を参照し
て説明する。図1に示す洗浄システムは、利用者や従業
員等により返却された、使用済みの食器を載せたトレー
1を搬送する搬送部100と、この搬送部100により
搬送されたトレー1を受け取り、トレー1とトレー1に
載せられた食器とを分離するための分離機構200と、
分離機構200から供給される食器を洗浄するための食
器洗浄ステーション300と、分離機構200から供給
されるトレー1を洗浄するためのトレー洗浄ステーショ
ン400とを含む。
【0012】まず搬送部100の構成について説明す
る。搬送部100は、対向する2つのプーリー、すなわ
ち、プーリー101、102、および、これらのプーリ
ーに係合して該プーリーの周りで回動する無端ベルト1
03を含むコンベア機構と、搬送したトレー1を分離機
構200の動作に合わせて該分離機構200に供給する
ためのストッパ部104と、を含む。本実施の形態で
は、搬送部100は、上記コンベア機構を例えば2つ備
えており、これらのコンベア機構は、互いに対向するよ
うに設けられている。なお、図1には、説明の簡略化の
ために示されていないが、コンベア機構およびストッパ
部104は、所定の部材により支持されていることはい
うまでもない。
【0013】ストッパ部104は、無端ベルト106を
介して分離機構200より供給された回転運動を用い
て、略ヘ字状の係止部材105の一端105Aを、トレ
イ1と無端ベルト103とが接する面(以下「搬送面」
という。)より上または下に変位させる。すなわち、係
止部材105の一端105Aは、不適切なタイミングで
は、無端ベルト103により搬送されてきたトレー1を
係止し、逆に、適切なタイミングでは、このトレー1に
対する係止を解除する。これにより、ストッパ部104
は、分離機構200の動作に適合した適切なタイミング
で、トレー1を分離機構200に供給する。なお、スト
ッパ部104の具体的な構成については、分離機構20
0の構成とともに後述する。
【0014】次に、分離機構200の構成について、図
1に加えて図2および図3を用いて説明する。図2は、
本発明の実施の形態にかかる洗浄システムにおける分離
機構を示す上面図である。図3は、本発明の実施の形態
にかかる洗浄システムにおける分離機構を示す背面図で
ある。
【0015】分離機構200は、図1に示すように、ト
レー洗浄ステーション400の上方に位置するように、
複数の支持部材201により支持されている。この分離
機構200は、図2に示すように、主に、複数の支持部
材201により支持された2つの側壁部210と、これ
ら2つの側壁部210の間に設けられ、トレー1を搬送
する搬送部220と、搬送部220に取り付けられ、側
壁部210に係合してトレー1を把持および解放するト
レー把持解放機構230と、を含む。
【0016】まず搬送部220に着目すると、枢軸部材
221および枢軸部材222が、互いに対向しかつ回動
自在となるように、2つの側壁部210に設けられてい
る。枢軸部材221には、2つのプーリー221Aおよ
び2つのプーリー221Bが取り付けられている。枢軸
部材222には、各プーリー221Aに対向するように
プーリー222Aが取り付けられ、各プーリー221B
に対向するようにプーリー222Bが取り付けられてい
る。プーリー221Aおよびプーリー222Aには、こ
れらプーリーに係合して該プーリーの周りで回動する無
端ベルト223が設けられている。同様に、プーリー2
21Bおよびプーリー222Bにも、これらプーリーに
係合して該プーリーの周りで回動する無端ベルト224
が設けられている。また、このような搬送部220に
は、上述した搬送部100の無端ベルト103が搬送し
てきたトレー1を無端ベルト223に受け渡すことがで
きるように、無端ベルト103の一部が入り込んでい
る。すなわち、無端ベルト103と無端ベルト223と
は、重なり部を有している。本実施の形態では、無端ベ
ルト103の一部は、無端ベルト223と重なるよう
に、無端ベルト223の間に設けられている。
【0017】枢軸部材221は、任意の場所に設置され
たモータ等の電動機225による回転がベルト226を
介して伝えられることにより回転する。これにより、各
無端ベルトは、同一の方向に、すなわち、図2では左に
向かう方向に移動する。無端ベルト223は、搬送部1
00より受け取ったトレー1の底面を支持して該トレー
1を搬送する。無端ベルト224は、トレー1の縁部を
把持または解放するトレー把持解放機構230を搬送す
る。なお、ここでは、1つの無端ベルト224に、一例
として、図1に示すように5つのトレー把持解放機構2
30が等間隔を隔てて設けられている場合について説明
する。
【0018】トレー把持解放機構230に着目すると、
図2および図3を参照するに、このトレー把持解放機構
230は、無端ベルト224の表面に取り付けられ、該
無端ベルト224の進行方向に直交する方向に延びる貫
通穴230Fが形成された固定部230Aと、該固定部
230Aの貫通穴230Fに係合するL字状の枢軸部2
30Bと、枢軸部230Bの一端に取り付けられ、トレ
イ1の縁部に係合しうる溝230Gが形成されたチャッ
ク部230Cと、枢軸部230Bに沿って設けられ、一
端が固定部230Aに当接し他端がチャック部230C
に当接するバネ230Dと、枢軸部230Bの他端に設
けられ該枢軸部230Bの周りで回動可能なローラであ
って、その外周面が側壁部210の外面に係合するロー
ラ230Eと、を含む。このトレー把持解放機構230
は、図2に示すように、互いに対向するように無端ベル
ト224に設けられている。
【0019】この構成によれば、枢軸部230Bに対し
て、側壁部210の表面から離れる方向に向かう力、す
なわち、図3における矢印Xに向かう力が作用すれば、
チャック部230Cは、バネ230Dに反して矢印Xに
向かう方向、すなわち、トレー1の縁部から離れる方向
に移動することができる。上記力が解放されると、チャ
ック部230Cは、トレー1と対向している場合には、
バネ230Dに付勢されてこのトレー1に向かって移動
する。これにより、チャック部230Cに形成された溝
230Gがトレー1の縁部に係合する。
【0020】ここで、図1および図2を参照するに、側
壁部210の外面のうちローラ230Eの外周面と当接
する部分には、側壁部210の一部分である平坦部21
0Aおよび側壁部210に取り付けられたと凸部片21
0Bによって与えられるカムレールが設けられている。
具体的には、ここで、トレー把持解放機構230がトレ
ー1に対する把持を開始する位置を「トレー把持開始位
置」とし、トレー把持解放機構230がトレー1に対す
る把持を解放する位置を「トレー解放開始位置」とする
と、トレー把持解放機構230がトレー把持開始位置か
らトレー解放開始位置まで移動する間においては、ロー
ラ230Eは平坦部210Aに当接し、トレー把持解放
機構230がトレー解放開始位置からトレー把持開始位
置まで移動する間においては、ローラ230Eは凸部片
210Bに当接するように、カムレールが無端ベルト2
24に沿って形成されている。この凸部片210Bは、
樹脂等の任意の材料により形成される。図2に示すよう
に、凸部片210Bには、凸部片210Bの外側表面と
平坦部210Aとを滑らかに繋ぐように傾斜面210C
が付けられている。
【0021】このように側壁部210の外面に、平坦部
210Aおよび凸部片210Bを含むカムレールが形成
されていることにより、トレー把持解放機構230がト
レー把持開始位置からトレー解放開始位置まで移動する
区間では、ローラ230Eの外周面は、平坦部210A
の表面に係合するので、チャック部230Cは、図3に
示すように位置Aに変位する。よって、チャック部23
0Cの溝230Gは、該チャック部230Cに対向する
トレー1の縁部に係合する。したがって、トレー1は、
両側に位置するチャック部230Gにより押圧される状
態で把持される。トレー把持解放機構230がトレー解
放開始位置からトレー把持開始位置まで移動する区間で
は、ローラ203Eの外周面は、凸部片210Bの表面
に係合するので、チャック部230Cは、図3に示すよ
うに位置Bに変位する。よって、チャック部230Cの
溝230Gは、該チャック部230Cに対向するトレー
1の縁部から離れる。
【0022】次に、このような分離機構200に係合し
て動作する上述したストッパ部104の構成について、
図1および図2を参照して説明する。
【0023】所定の方法により支持された板部材104
Aには、この板部材104に形成された貫通穴に係合し
て回動自在となるように、枢軸部材104Bが設けられ
ている。この枢軸部材104Bの一端には、枢軸部材2
22に取り付けられた歯車222Cに対向する位置に歯
車104Cが取り付けられている。歯車222Cおよび
歯車104Cには、これらの歯車の周りで回動しうる無
端ベルト106が設けられている。枢軸部材104Bの
他端には、カム104Eが取り付けられている。これに
より、枢軸部材222の回転に伴って、枢軸部材104
Bに取り付けられたカム104Eも回転することにな
る。カム104Eの外周には、凹部104Fが形成され
ている。
【0024】板部材104Aにおける枢軸部材104B
の上には、略ヘ字状の断面を有する係止部材105が中
心軸105Bの周りで回動可能となるように設けられて
いる。この係止部材105の一端105Aは、上述した
ようにトレイ1を係止することができる。この係止部材
105における中心軸105Bの付近には、カム104
Eに係合する係合部105Cが形成されている。この係
止部材105の他端と板部材104Aとの間には、バネ
105Dが設けられている。
【0025】この構成によれば、係止部材105の係合
部105Cがカム104Eの凹部104Fに係合してい
る際には、バネ105Dによる作用を受けて、ストッパ
104の一端105Aが、上述した搬送面より高い位置
(以下「トレー搬送停止位置」という。)に突出するこ
とにより、無端ベルト103により搬送されてくるトレ
イ1に当接する。この状態では、トレイ1は、分離機構
200の無端ベルト223に向かう方向へ移動すること
ができない。逆に、係止部材105の係合部105Cが
カム104Eにおける凹部104Fを除く部分に係合し
ている際には、係止部材105の一端105Aは、バネ
105Dによる付勢に逆らって、上述した搬送面より低
い位置(以下「トレー搬送停止解除位置」という。)に
変位する。この状態では、トレイ1は、分離機構200
の無端ベルト223に向かう方向へ移動することができ
る。
【0026】このストッパ部104は、分離機構200
のトレー把持解放機構230の動作に適合した適切なタ
イミングで、分離機構200の無端ベルト223にトレ
ー1を供給する。具体的には、ストッパ部104は、ト
レー1が無端ベルト103から分離機構200の無端ベ
ルト223に引き継がれた際に、この無端ベルト223
に搬送されて移動している状態のトレー1の両端に把持
解放機構230が対向して移動するように、設けられて
いる。さらに具体的には、ストッパ部104は、トレー
1が無端ベルト223によりトレー把持開始位置に搬送
された際にトレー把持解放機構230がトレー1の適切
な部分を把持することができるようなタイミングで、無
端ベルト223にトレー1を供給する。なお、図1に
は、一例として、トレー把持解放機構230がトレー1
の適切な部分としてトレー1の中央付近を把持する様子
が示されている。このような構成によれば、例えば、互
いに密接して複数のトレー1が無端ベルト103により
搬送されてきたとしても、トレー把持解放機構230
は、各トレー1の適切な部分を確実に把持することがで
きる。
【0027】このように無端ベルト223に適切なタイ
ミングでトレー1を供給することは、例えば、無端ベル
ト224に設けられる把持解放機構間の距離に基づいて
カム104Eの形状を定めることにより、実現すること
が可能である。
【0028】なお、上述した各無端ベルトとしてはチェ
ーン等を用いることが可能である。
【0029】次に、上記構成を有するトレーと食器との
分離装置の全体動作を説明する。まず、図1および図2
を参照するに、利用者や従業員等により返却された、使
用済みの食器2を載せたトレー1は、搬送部100の無
端ベルト103により搬送されて、分離機構200に向
かって移動する。トレー1の前方には、上述したよう
に、分離機構200の動作に適合した適切なタイミング
でトレー1を分離機構200に供給すべくトレー1の移
動を阻止または許容するように、ストッパ部104の係
止部材105の一端105Aが、分離機構200の枢軸
部材222に係合して、トレー搬送停止位置またはトレ
ー搬送停止解除位置に変位している。
【0030】トレー1は、無端ベルト103により適切
なタイミングで搬送されていない場合には、ストッパ部
104の係止部材105の一端105Aにより係止され
る。この後、係止部材105の一端105Aがトレー搬
送停止解除位置に変位すると、トレー1は、無端ベルト
103により搬送されて分離機構200に向かう方向に
移動することにより、分離機構200の無端ベルト22
3により搬送されることになる。逆に、トレー1が無端
ベルト103により適切なタイミングで搬送されている
場合には、トレー搬送停止解除位置に変位している係止
部材105の一端105Aにより係止されることなく、
分離機構200の無端ベルト223により搬送されるこ
とになる。
【0031】無端ベルト223により搬送されて移動し
ている状態のトレー1の両端では、このトレー1に対向
するようにトレー把持解放機構230が移動する。この
後、トレー1に対向した状態で移動している2つのトレ
ー把持解放機構230は、トレー把持開始位置(図1参
照)を通過すると、ローラ230Eが側壁部210の平
坦部210Aに係合するので、位置Bから位置A(図3
参照)に移動する。よって、トレー1は、2つのトレー
把持解放機構230により把持される、すなわち、無端
ベルト224に固定される。この結果、トレー1は、両
端を把持開放機構230により把持され、かつ、底面を
無端ベルト223により支持された状態で、搬送され
る。
【0032】この後、図2に示すように、トレー1を把
持しているトレー把持解放機構230が、下方に移動す
る際、すなわち、無端ベルト224の上側の搬送路から
下側の搬送路への移行路上を移動する際には、トレー1
が反転させられるので、トレー1に載せられていた食器
2は、枢軸部材221の下方付近に設けられた食器洗浄
ステーション300の食器受取り位置に落下することに
なる。落下した食器2は、食器洗浄ステーション300
により洗浄されるか、または、食器洗浄ステーション3
00により蓄えられた後に所定の洗浄部にまで搬送され
る。
【0033】次に、トレー1を把持したトレー把持解放
機構230は、図1を参照するに、紙面上右に向かう方
向にさらに移動した後、トレー解放開始位置(図1参
照)を通過すると、ローラ230Eが側壁部210の凸
部片210Bに係合するので、位置Aから位置B(図3
参照)に移動する。よって、トレー1は、2つのトレー
把持解放機構230による把持から解放される。この結
果、トレー1は、トレー解放開始位置の下方に設けられ
たトレー洗浄ステーション400のトレー受取り位置に
落下することになる。落下したトレー1は、トレー洗浄
ステーション400により洗浄されるか、または、トレ
ー洗浄ステーション400により蓄えられた後に所定の
洗浄部にまで搬送される。
【0034】この後、トレー1を解放したトレー把持解
放機構230は、上方に移動する、すなわち、プーリー
222Bの下方から上方へ移動する。ここで、ストッパ
部104の係止部材150の一端105Aによって新た
なトレー1が止められていれば、トレー把持解放機構2
30は、上方に移動した後に、この新たなトレー1の側
面に対向した状態で移動して、上述したようにトレー把
持開始位置を通過した際に、上述したようにこの新たな
トレー1を把持する。以後、上述したものと同様の動作
がなされる。
【0035】なお、本実施の形態では、5つのトレー把
持解放機構230を1つの無端ベルト224に等間隔を
隔てて設ける場合について説明してきたが、トレー把持
解放機構230の数に限定はない。さらに、複数のトレ
ー把持解放機構230を等間隔を隔てて1つの無端ベル
ト224に設けなくとも、隣り合うトレー把持解放機構
230間のそれぞれの距離に応じて、ストッパ部104
を動作させれば、トレーに対する適切な位置での把持お
よび解放を実現することができる。
【0036】また、本実施の形態では、トレーに対する
把持および解放を実現するために、トレーの両端に位置
するトレー把持解放機構がトレーに対して両端から押圧
または解放する場合を例にとり説明してきた。しかしな
がら、トレーに対する把持および解放を実現するため
に、その他の任意の方法を用いることも可能である。例
えば、互いに対向する2つのトレー把持解放機構のう
ち、一方のトレー把持解放機構が搬送されてきたトレー
に最初から当接し、他方のトレー把持解放機構が上述し
た把持開始位置においてトレーを押圧しかつ上述した解
放開始位置においてトレーに対する押圧を解除すること
によっても、トレーに対する把持および解放を実現する
ことができる。
【0037】さらに、本実施の形態では、トレー把持解
放機構が無端ベルトの上側の搬送路から下側の搬送路の
移行路上を移動する際に、トレーに載せられた食器を落
下させる場合について説明してきた。しかしながら、ト
レーに載せられた食器を落下させる区間については、任
意に定めることができる。すなわち、例えば、別の例と
して、プーリー221Bに係合する無端ベルトとは無関
係に、トレー把持解放機構に把持されたトレーをトレー
把持解放機構の作動のみにより反転させ、トレーに載せ
られた食器を落下させることも可能である。
【0038】加えて、本実施の形態では、トレー把持解
放機構が、無端ベルトの下側の搬送路上を移動している
際にトレーを解放する場合を例にとり説明してきたが、
食器を落下させた後であれば、トレーを解放する場所に
ついて限定はない。例えば、上記別の例では、食器を落
下させた後であれば、トレー把持解放機構は、無端ベル
トの上側の搬送路上を移動している際であっても把持し
たトレーを解放することができる。
【0039】以上のように、本実施の形態によれば、搬
送されてくるトレーを把持し、この把持したトレーを反
転させることにより該トレー上の食器を落下させた後、
反転させたトレーを解放することにより該トレーを落下
させるので、トレーと食器とを完全に分離することがで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
食器と該食器を載せたトレーとを確実に分離することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるトレーと食器との
分離装置を備えた洗浄システムの概要を示す側面図
【図2】本発明の実施の形態にかかるトレーと食器との
分離装置を備えた洗浄システムにおける分離機構を示す
上面図
【図3】本発明の実施の形態にかかるトレーと食器との
分離装置を備えた洗浄システムにおける分離機構を示す
背面図
【符号の説明】
1 トレー 2 食器 100 搬送部 104 ストッパ部 105 係止部材 200 分離機構 210 側壁部 210A 平坦部 210B 凸部片 300 食器洗浄ステーション 400 トレー洗浄ステーション 103、223、224 無端ベルト 221、222 枢軸部材 101、102、221A、221B プーリー 230 トレー把持解放機構 230A 固定部 230B 枢軸部 230C チャック部 230D バネ 230E ローラ 230F 貫通穴 230G 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武山 悦孝 東京都品川区戸越1−7−20 タニコー株 式会社内 (72)発明者 大須賀 充文 東京都品川区戸越1−7−20 タニコー株 式会社内 Fターム(参考) 3F023 AA05 AB07 AB08 BA02 BB03 BC01 3F025 BA04 BB06 BC01 BC05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器を載せたトレーを受けて搬送するト
    レー受取り搬送手段と、該トレー受取り搬送手段によっ
    て搬送されてくるトレーをトレー把持位置にて把持し
    て、該把持したトレーを食器分離位置にて反転させるこ
    とにより該トレー上の食器を食器受取り位置へと落下さ
    せ、その後該反転されたトレーをトレー解放位置にて解
    放してトレー受取り位置へと落下させるトレー把持解放
    手段とを備えていることを特徴とするトレーと食器との
    分離装置。
  2. 【請求項2】 前記トレー受取り搬送手段は、食器を載
    せたトレーを搭載して搬送する無端ベルトと、対向する
    2軸の周りで前記無端ベルトを伸長させ、該無端ベルト
    をトレー搬送方向に駆動させる駆動装置とを備えてお
    り、前記トレー把持解放手段は、トレーの縁部を掴むチ
    ャック部と、該チャック部を支持し前記無端ベルトの移
    動につれて該チャック部を移動させるチャック支持部
    と、前記トレー把持位置において前記チャック部がトレ
    ーの縁部を掴み前記トレー解放位置において前記チャッ
    ク部がトレーの縁部を離すように前記チャック部を作動
    させるチャック部作動機構とを備えており、前記トレー
    把持位置は、前記無端ベルトの上側の搬送路上にあり、
    前記食器分離位置は、前記無端ベルトの上側の搬送路か
    ら下側の搬送路への移行路上にあり、前記トレー解放位
    置は、前記無端ベルトの下側の搬送路上にある請求項1
    に記載のトレーと食器との分離装置。
  3. 【請求項3】 前記チャック部作動機構は、前記無端ベ
    ルトに沿って延びるカムレールと、前記チャック支持部
    に取り付けられて前記カムレールと係合するカム作動ロ
    ーラと、前記カムレールと前記カム作動ローラとの間の
    カム作用と協動して前記トレー把持位置においては前記
    チャック部がトレーの縁部を掴み前記トレー解放位置に
    おいては前記チャック部がトレーの縁部を離すように前
    記チャック支持部に偏移力を与える弾性偏移部材とを備
    える請求項2に記載のトレーと食器との分離装置。
  4. 【請求項4】 前記トレー受取り搬送手段の前段に設け
    られ使用済みの食器を載せたトレーを該トレー受取り搬
    送手段へと搬送するためのトレー搬送部をさらに備えて
    おり、該トレー搬送部は、前記トレー受取り搬送手段の
    手前においてトレーの搬送を停止させるためのストッパ
    ーを備えており、該ストッパーは、トレーの搬送を停止
    させるトレー搬送停止位置と、トレーの搬送の停止を解
    除するトレー搬送停止解除位置との間で前記トレー把持
    解放手段の動作とタイミングを合せて作動させられる請
    求項1または2または3に記載のトレーと食器との分離
    装置。
  5. 【請求項5】 前記トレー搬送部と前記トレー受取り搬
    送手段とは、該トレー搬送部から該トレー受取り搬送手
    段へとトレーを受け渡すための重なり部を有している請
    求項4に記載のトレーと食器との分離装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006089257A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Shibuya Kogyo Co Ltd 物品搬送装置
JP2014218295A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 ブラザー工業株式会社 包装装置
JP2014218294A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 ブラザー工業株式会社 包装装置
CN113182163A (zh) * 2021-06-16 2021-07-30 童红飞 一种托盘和餐具的分拣装置
CN114314437B (zh) * 2021-12-30 2023-11-03 佛山市海天(高明)调味食品有限公司 去托盘装置及送料系统

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