JP2003341603A - 内容物を含む送付体の作成方法 - Google Patents

内容物を含む送付体の作成方法

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JP2003341603A
JP2003341603A JP2002149812A JP2002149812A JP2003341603A JP 2003341603 A JP2003341603 A JP 2003341603A JP 2002149812 A JP2002149812 A JP 2002149812A JP 2002149812 A JP2002149812 A JP 2002149812A JP 2003341603 A JP2003341603 A JP 2003341603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成にもかかわらず、容易に開封する
ことができ、迅速に且つ確実に封緘することのできる、
内容物を含む送付体の作成方法。 【解決手段】 内容物(2)を収容すべき封筒(1)の
フラップ部(1a)に剥離容易な接着のための接着層
(1b)を形成する工程と、接着層が形成された封筒の
中に内容物を収容する工程と、接着層を介してフラップ
部を接着する工程とを含む。剥離容易な接着のための接
着層は、所定の圧力を付与することにより接着する特性
を有する感圧擬似接着層である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容物を含む送付
体の作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来技術において内容物を含む
送付体を作成する方法を説明する図である。従来、内容
物を含む送付体の作成に際して、封筒40のフラップ部
40aに糊剤を予め塗布して乾燥させる。封入封緘工程
においては、この封筒40に内容物41を封入し、フラ
ップ部40aに予め塗布された糊部分に刷毛42等を用
いて水を塗布する。その後、この糊部分に粘性(接着
性)が蘇った時点でフラップ部40aを折り畳んで、た
とえば押えローラ43の作用により軽く押圧することに
より封入封緘工程を終了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、フラップ部の糊部分に塗布する水の量を適切に
管理することが非常に困難であり、この塗布水量の調整
にかなり時間が掛かるという不都合があった。また、こ
の塗布水量が不適当である場合には、封緘が良好になさ
れないという不都合あった。
【0004】さらに、製造ラインが何らかの不具合等で
一定時間停止し、復旧後に製造を再開した場合、水を塗
布したフラップ部が再び乾燥してしまい、封緘が十分に
行われずにフラップ部の口が開いてしまうことが多い。
この場合、これを防止するために、オペレーターは装置
が停止する度に、水は塗布されたが未だフラップ部が閉
じられていない製品を手作業で封緘する必要があり、非
常に手間が掛かるという不都合があった。
【0005】また、エンドユーザーの封筒開封作業を容
易にするために、封筒のフラップ部およびその近くに、
もぎり用のミシン目加工を施す方法がある。しかしなが
ら、この方法では、封筒の作成工程においてもぎり用の
ミシン目加工を施す必要があり、製造単価を上昇させる
要因になるという不都合があった。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、簡素な構成にもかかわらず、容易に開封する
ことができ、迅速に且つ確実に封緘することのできる、
内容物を含む送付体の作成方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、内容物を含む送付体を作成する方法に
おいて、前記内容物を収容すべき封筒のフラップ部に剥
離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記接
着層が形成された封筒の中に前記内容物を収容する工程
と、前記接着層を介して前記フラップ部を接着する工程
とを含むことを特徴とする送付体の作成方法を提供す
る。
【0008】本発明の好ましい態様によれば、前記封筒
の展開状態においてその両端部に剥離容易な接着のため
の接着層を形成する工程と、前記接着層を介して前記両
端部を接着する工程とをさらに含む。この場合、前記両
端部に剥離困難な接着のための接着部を局所的に形成す
る工程をさらに含むことが好ましい。また、前記封筒の
展開状態においてその内側面に情報を印刷する工程をさ
らに含むことが好ましい。
【0009】さらに、前記フラップ部にID情報を印刷
する工程と、前記ID情報に基づいて前記封筒と前記内
容物とのマッチングを行う工程とをさらに含むことが好
ましい。また、前記剥離容易な接着のための接着層は、
所定の圧力を付与することにより接着する特性を有する
感圧擬似接着層であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の典型的な形態では、内容
物を収容すべき封筒のフラップ部に、たとえば所定の圧
力を付与することにより接着する特性を有する感圧擬似
接着層のような剥離容易な接着のための接着層を形成す
る。そして、感圧擬似接着層が形成された封筒の中に内
容物を収容(封入)し、所定の圧力を付与することによ
り接着層を介してフラップ部を接着する。
【0011】こうして作成された内容物を含む送付体で
は、ハサミやカッターを使用することなく、すなわち封
筒を破壊することなく、そのフラップ部を剥がして容易
に且つきれいに開封をすることができる。そして、一旦
開封すると、フラップ部を再接着(ひいては再封緘)す
ることは実質的に不可能であり、セキュリティーの観点
からも有利である。
【0012】また、フラップ部の糊部分に適量の水を塗
布する従来技術とは異なり、所定の圧力を付与すること
により感圧擬似接着層を介してフラップ部を接着するの
で、装置の停止があっても封緘の成功率が低下すること
なく、接着に関わる調整も全く不要である。以上のよう
に、本発明による送付体の作成方法では、簡素な構成に
もかかわらず、容易に開封することができ、迅速に且つ
確実に封緘することができる。
【0013】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる内容
物を含む送付体の作成方法を説明する図である。第1実
施形態の作成方法では、図1に示すように、内容物2を
収容すべき封筒1のフラップ部1aに剥離容易な接着の
ための接着層1bを予め形成する。ここで、剥離容易な
接着のための接着層1bとして、たとえば所定の圧力を
付与することにより接着する特性を有する感圧擬似接着
層を用いることができる。この場合、フラップ部1aに
対応する領域にも、感圧擬似接着層1bを形成すること
が好ましい。
【0014】次いで、接着層1bが予め形成された封筒
1の中に内容物2を収容(封入)し、フラップ部1aを
折り畳んで、たとえば加圧ロールユニット3の作用によ
りフラップ部1aに対応する領域を所定の圧力で押圧す
ることにより封入封緘工程を終了する。なお、感圧擬似
接着層(感圧性接着剤)および加圧ロールユニット(圧
着ローラ)の詳細については、たとえば特許第2683
629号公報、特許第2678234号公報などを参照
することができる。
【0015】こうして第1実施形態にしたがって作成さ
れた送付体(1,2)では、ハサミやカッターを使用す
ることなく、すなわち封筒1を破壊することなく、その
フラップ部1aを剥がして容易に且つきれいに開封をす
ることができる。そして、一旦開封すると、フラップ部
1aを再接着(ひいては再封緘)することは実質的に不
可能であり、セキュリティーの観点からも有利である。
【0016】また、フラップ部の糊部分に適量の水を塗
布する従来技術とは異なり、所定の圧力を付与すること
により感圧擬似接着層1bを介してフラップ部1aを接
着するので、装置の停止があっても封緘の成功率が低下
することなく、接着に関わる調整も全く不要である。以
上のように、第1実施形態による送付体(1,2)の作
成方法では、簡素な構成にもかかわらず、容易に開封す
ることができ、迅速に且つ確実に封緘することができ
る。
【0017】図2は、本発明の第2実施形態にかかる内
容物を含む送付体の作成方法を説明する図であって、接
着層の形成から内容物の封入までの手順を示している。
また、図3は、本発明の第2実施形態にかかる内容物を
含む送付体の作成方法および開封方法を説明する図であ
って、封筒の封緘からその開封までの手順を示してい
る。第2実施形態は第1実施形態と類似であるが、封筒
の展開状態において感圧擬似接着層を形成する点が第1
実施形態と相違している。以下、第1実施形態との相違
点に着目して、第2実施形態を説明する。
【0018】図2を参照すると、第2実施形態では、封
筒11の展開状態においてその両端部11aに剥離容易
な接着のための接着層11bを予め形成する。また、第
1実施形態と同様に、封筒11のフラップ部11cに剥
離容易な接着のための接着層11dを予め形成する。な
お、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、剥
離容易な接着のための接着層11bおよび11dとして
感圧擬似接着層を用いることができる。この場合、フラ
ップ部11cに対応する領域にも感圧擬似接着層11d
を形成することが好ましい点は第1実施形態と同様であ
る。
【0019】さらに、第2実施形態では、封筒11の両
端部11aに剥離困難な接着のための接着部(強い接着
性を有する強接着部)11eを局所的に形成する。ま
た、封筒11の展開状態においてその内側面に所要の情
報11fを印刷するとともに、封筒11のフラップ部1
1cに、内容物2の可変データ識別用のバーコード(I
D情報)11gを印刷する。なお、感圧擬似接着層11
bを封筒11の両端部11aの全体に亘って形成するこ
となく、封筒11の剥がし口として感圧擬似接着層11
bの形成されていない領域をその両側に残すことが好ま
しい。
【0020】第2実施形態では、展開状態にある封筒1
1を折り畳み線11hに沿って折り畳み、たとえば加圧
ロールユニットを介して両端部11aに対応する領域に
所定の圧力を付与することにより、フラップ部11cだ
けが閉じられていない通常の封筒形態にする。次いで、
封筒11の中に内容物12を収容(封入)する。このと
き、たとえばバーコードリーダーによりバーコード11
gから読み取ったID情報に基づいて、封筒11の中に
収容すべき内容物12の整合性のチェック、すなわち封
筒11と内容物12とのマッチングを行うことができ
る。
【0021】さらに、内容物12が封入されたフラップ
部11cを折り畳んで、フラップ部11cに対応する領
域を所定の圧力で押圧することにより封入封緘工程を終
了する。次いで、図3を参照すると、こうして第2実施
形態にしたがって作成された送付体(11,12)は、
その配送先に送付される。送付体(11,12)を受け
取った配送先では、ハサミやカッターを使用することな
く、すなわち封筒11を破壊することなく、そのフラッ
プ部11cを剥がして容易に且つきれいに開封し、内容
物12を取り出すことができる。
【0022】さらに、第2実施形態では第1実施形態と
は異なり、封筒11の両端部11aを剥がすことによ
り、当初の展開状態まで封筒11を容易に且つきれいに
開封し、封筒11の内側面に印刷された情報11fを読
むことができる。このとき、封筒11の両端部11aに
おいて感圧擬似接着層11bの形成されていない領域か
らなる封筒11の剥がし口を利用して、封筒11を展開
状態まで容易に開封することができる。
【0023】なお、第2実施形態では、上述したよう
に、封筒11の両端部11aには強接着部11eが局所
的に形成されているので、封筒11を展開状態まで開封
するのは容易であるが、送付中に封筒11から内容物1
2が脱漏するのを確実に回避することができる。また、
第2実施形態では、上述したように、封筒11のフラッ
プ部11cに可変データ識別用のバーコード11gが印
刷されているので、内容物12の封入時にバーコード1
1gを読み取り易く、内容物12に印刷されているID
情報とのマッチング作業を効率的に行うことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、簡素
な構成にもかかわらず、容易に開封することができ、迅
速に且つ確実に封緘することのできる、内容物を含む送
付体の作成方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる内容物を含む送
付体の作成方法を説明する図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる内容物を含む送
付体の作成方法を説明する図であって、接着層の形成か
ら内容物の封入までの手順を示している。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる内容物を含む送
付体の作成方法および開封方法を説明する図であって、
封筒の封緘からその開封までの手順を示している。
【図4】従来技術において内容物を含む送付体を作成す
る方法を説明する図である。
【符号の説明】
1,11 封筒 1a,11c フラップ部 1b,11b,11d 感圧擬似接着層(感圧性接着
剤) 2,12 内容物 3 加圧ロールユニット(圧着ロール) 11a 封筒11の両端部 11e 強接着部 11f 印刷情報 11g バーコード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物を含む送付体を作成する方法にお
    いて、 前記内容物を収容すべき封筒のフラップ部に剥離容易な
    接着のための接着層を形成する工程と、 前記接着層が形成された封筒の中に前記内容物を収容す
    る工程と、 前記接着層を介して前記フラップ部を接着する工程とを
    含むことを特徴とする送付体の作成方法。
  2. 【請求項2】 前記封筒の展開状態においてその両端部
    に剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、 前記接着層を介して前記両端部を接着する工程とをさら
    に含むことを特徴とする請求項1に記載の作成方法。
  3. 【請求項3】 前記両端部に剥離困難な接着のための接
    着部を局所的に形成する工程をさらに含むことを特徴と
    する請求項2に記載の作成方法。
  4. 【請求項4】 前記封筒の展開状態においてその内側面
    に情報を印刷する工程をさらに含むことを特徴とする請
    求項2または3に記載の作成方法。
  5. 【請求項5】 前記フラップ部にID情報を印刷する工
    程と、 前記ID情報に基づいて前記封筒と前記内容物とのマッ
    チングを行う工程とをさらに含むことを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか1項に記載の作成方法。
  6. 【請求項6】 前記剥離容易な接着のための接着層は、
    所定の圧力を付与することにより接着する特性を有する
    感圧擬似接着層であることを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれか1項に記載の作成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011152697A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Yoshihiro Ishibashi 封筒および封筒の印刷方法
JP2012061726A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2012187764A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Riso Kagaku Corp 画像形成装置

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