JP2003341519A - 動力車 - Google Patents

動力車

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JP2003341519A JP2002153076A JP2002153076A JP2003341519A JP 2003341519 A JP2003341519 A JP 2003341519A JP 2002153076 A JP2002153076 A JP 2002153076A JP 2002153076 A JP2002153076 A JP 2002153076A JP 2003341519 A JP2003341519 A JP 2003341519A
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秀樹 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作者の操縦操作に応じて推進及び操舵を行
うものにおける障害物との衝突を操作者に違和感を感じ
させることなく回避する。 【解決手段】 人が操作指示を行うための操作入力部4
と該操作入力部に加えられた操作指示を検出する指示検
出部Cと、加えられた指示に応じて操舵や推進のための
動力を制御する制御手段CPUと、障害物を検出する障
害物検知センサー5とを備える。また、障害物検知セン
サーによる障害物の検知出力に基づいて車両の速度のう
ち、障害物への接近方向の速度を制限する衝突回避手段
を備える。障害物に近づく速度が制限されるために衝突
を回避したり、たとえ衝突してもその衝撃を小さくする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配膳車や手術台、工
場用運搬台車等の手押し型の台車、あるいは車椅子、ゴ
ルフカート等の操作者が搭乗して操作する台車であっ
て、操舵機能を有しているとともに推進及び又は操舵の
ための動力を備えている動力車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】操作者の操縦操作に応じて推進及び操舵
を行うこの種の動力車において、障害物(壁面等を含
む)との衝突を避けるために障害物検知センサーを設け
たものが提供されている。たとえば特開平10−338
142号公報には障害物検知出力に基づき、補助的駆動
力のうちの前進方向の補助的駆動力をオフとし、後進方
向の補助的駆動力をオンとしたままとする切換部を備え
た駆動補助付き小型車両が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のもので
は前進方向の駆動をオフとすることで、衝突してしまっ
た時に駆動力が相手に働かないようにしているだけで、
衝突回避を行っているわけではない。また、障害物を検
知した時に急に減速停止することから、操作者がこの動
きにおどろいたり反動で怪我をしたりする虞がある。
【0004】一方、特開平5−50934号公報には、
自動操舵装置において衝突の可能性が生じた時に操舵パ
ターンを修正することで衝突を回避するものが示されて
いるが、操作者の操縦操作に応じて推進及び操舵を行う
場合については、このような衝突回避動作をとるように
はなっていない。
【0005】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは操作者の操縦操作に
応じて推進及び操舵を行うものにおける障害物との衝突
を操作者に違和感を感じさせることなく回避することが
できる動力車を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、人が
操作指示を行うための操作入力部と、該操作入力部に加
えられた操作指示を検出する指示検出部と、加えられた
指示に応じて操舵や推進のための動力を制御する制御手
段と、障害物の位置及び方向を検出する障害物検知セン
サーとを備えるとともに、障害物検知センサーによる障
害物の検知出力に基づいて車両の速度のうち、障害物へ
の接近方向の速度を制限する衝突回避手段を備えている
ことに特徴を有している。障害物に近づく速度が制限さ
れるために衝突を回避したり、たとえ衝突してもその衝
撃を小さくすることができる。
【0007】上記衝突回避手段は、操作入力部に与えら
れた操作指示を、障害物に近づく方向の成分とこれに直
交する成分とに分解し、近づく方向の成分を排除するこ
とで障害物への接近方向の速度を制限するものであって
もよい。
【0008】また衝突回避手段は、車両の移動方向が障
害物への接近方向である時に車両の任意の位置が障害物
に接近しているか否かを判定する判定手段を備えて、該
判定手段の結果に応じて速度制限を行うものであっても
よい。
【0009】この場合の判定手段には、車両の前後面の
任意の位置の移動速度に、車両速度を検出もしくは算出
している位置から上記位置までの幅方向距離と旋回速度
との積を加えた値が、障害物に衝突する向きにおいて所
定速度以上であるかどうかで判定を行うものや、車両の
左右側面の任意の位置の移動速度に、車両速度を検出も
しくは算出している位置から上記位置までの前後方向距
離と旋回速度との積を加えた値が、障害物に衝突する向
きにおいて所定速度以上であるかどうかで判定を行うも
のを好適に用いることができ、更には障害物に最も近い
車両の位置と障害物とを結ぶ方向を判断し、車両の前後
面の任意の位置の移動速度に、車両速度を検出もしくは
算出している位置から上記位置までの幅方向距離と旋回
速度との積を加えた値と、車両の左右側面の任意の位置
の移動速度に、車両速度を検出もしくは算出している位
置から上記位置までの前後方向距離と旋回速度との積を
加えた値との合成速度の上記方向の成分の値が所定速度
以上であるかどうかで判定を行うものであれば、より好
ましいものとなる。
【0010】また衝突回避手段は、車両内の所定点を通
る前後方向と左右方向の線で区分けした総計8つのエリ
ア毎に速度制限値を算出し、得られた速度制限値のうち
最も低い速度制限値で速度制限を行うものであってもよ
い。
【0011】この時、衝突回避手段には、所定点として
車両速度を検出もしくは算出している点を用いるもの、
所定点として車両を旋回させた時の横方向移動速度がゼ
ロである点を用いるもの、所定点として個別に速度制御
される2つの駆動車輪の中間点を用いるもの、所定点と
して車両の形状上の中心点を用いるもの等を好適に用い
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態の一例に
基づいて詳述すると、図1〜図4に示す動力車は、いわ
ゆるパワーアシスト型と称されているもので、配膳車と
して形成された前後に長い車両1の前端面には操作ハン
ドル4が配設され、車両1の底面には総計4個の車輪
2,3aが配設されている。車両1の前方側の左右に配
された2個の車輪3a,3aは自在車輪(キャスター)
であり、後方側の左右に配された2個の車輪2,2は、
個別に駆動制御されるモータ20,20が夫々接続され
ている。両モータ20,20によって前後の推進駆動に
加えて、両モータ20,20の速度差で旋回操舵を行う
ものとなっている。
【0013】また、車両1の前端左右には夫々障害物検
知センサー5が配されている。この障害物検知センサー
5は、レーザーレーダのような障害物の距離と方向とを
検出することができるものを用いており、図3中の各障
害物検知センサー5を中心とする半円形は各障害物検知
センサー5における障害物検知エリアを示している。該
障害物検知センサー5は、常時稼働して障害物検知エリ
ア内の障害物検知スキャンを行い、後述の制御回路CP
Uからデータ要求があった時、最新のスキャン平面内の
障害物情報を返す。
【0014】上記操作ハンドル4の左右両端の車両1と
の連結部分には力センサーC,Cを設けている。図4に
示す制御回路CPUは、操作ハンドル4に加えられた力
を検出する力センサーC,Cの各検出値Fr,Flから
前後方向の操作力Fhxと左右方向の操作力Fhyとを
算出し、これら前後及び左右方向の操作力(Fhx,F
hy)に予め定めた所定のゲイン(Kx,Ky)を乗じ
て制御中心Aでのx方向の推進速度Vx及びψ方向の旋
回速度(角速度)Ωを求めてこれらの値から両モータ2
0,20に印加する電流値を演算し、速度フィードバッ
クをかけながら、これらモータ20,20を駆動する。
つまり、 Vx=Kx・Fhx Ω=Ky・Fhy となるように制御しているとともに、左右の車輪2,2
の各前進方向速度Vl,Vrが Vl=Vx+(Lt/2)・Ω Vr=Vx−(Lt/2)・Ω となるように制御する。Ltは車輪2,2の間隔(トレ
ッド)である。車輪2にはその回転速度を検出するため
のエンコーダ等からなる速度検出手段(図示せず)を設
けて、フィードバック制御をかけている。
【0015】なお、操作ハンドル4に加えられた操作力
Fhx,Fhyは、左右の力センサーC,Cの各検出値
Fr,Flと実験で求めた係数a,b,c,dとから、
(Fhx,Fhy)=(a・Fr+b・Fl,c・Fr
+d・Fl)の演算で求めている。また制御中心Aは、
前後方向及び左右方向の指令値を零として旋回方向の指
令のみを与えた時に前後方向及び左右方向の移動量が零
となる点であり、本例の場合、上記両車輪20,20の
中間点となる。
【0016】そして、障害物検知センサー5によって障
害物が検出された時、制御回路CPUは、速度Vxの上
限値Vx_maxと下限値Vx_min及び角速度Ωの上限値Ω
_maxと下限値Ω_minを算出し、速度Vxと角速度Ωが夫
々上記下限値と上限値との間に納まるように制限する。
【0017】この制限について、更に詳しく説明する
と、まず図5に示すように車両1の前後に障害物B1,
B2,B3,B4が検知され且つこれらの制御中心Aを
基準とする座標が夫々(Xb1,Yb1),(Xb2,
Yb2),(Xb3,Yb3),(Xb4,Yb4)で
ある時、制御中心Aから車両1前端までの最短距離L1
より大きいところにある障害物B1,B2は車両1の前
方に、制御中心Aから車両1後端までの最短距離−L2
より小さいところにある障害物B3,B4は車両1の後
方にあることが判断できる。また、各障害物B1,B
2,B3,B4と車両1までの距離Lbx1,Lbx
2,Lbx3,Lbx4は上記座標と車両1の上記寸法
L1,L2とから求めることができる。
【0018】さらに図示例では障害物B2,B4が車両
1よりも側方にずれた位置(車両1の幅Wをとする時、
|yb2|>W/2,|yb4|>W/2)にある時、
旋回速度がゼロで前後方向の直進のみを行うのであれば
障害物B2,B4に衝突する可能性はなく、回避動作を
行うべき対象から外してしまってもよいが、曲がりなが
ら前進もしくは後退した場合などに衝突する可能性があ
るために、速度Vxの制限の対象とする。障害物が車両
1正面よりも外側で衝突を考慮すべき対象域の範囲をδ
yとする時、上述のように旋回速度がゼロ(Ω=0)で
あればδyもほぼゼロで良いことから、たとえばδy=
Cy・|Ω|などのように、Ωの関数としておくのが好
ましい。なお、Cyは定数である。
【0019】速度制限は、障害物が存在しない時の最高
速度をVx_max0(たとえば6km/h)、予め定めた
定数をD0xとする時、障害物B1が速度制限対象域L
bx_max内に入った時、最高速度Vx_maxを Vx_max=Vx_max0−D0x・(Lbx_max−Lbx
1) で算出する。車両1に近くなるほど最高速度Vx_maxを
落とすのである。
【0020】一方、車両1の正面から外れた位置にある
障害物B2に対しては、前後方向速度Vxに関し、速度
制限は緩めでよいことから、 Vx_max=Vx_max0−D1x・(Lbx_max−Lbx
1) とする。この時、予め定めた定数D1xは上記定数D0
xよりも小さい値としておくが、D1x=D0xとして
もよい。
【0021】しかし、旋回速度Ωが正の値(反時計回り
の値)を持つ時、衝突する可能性があることから、Vx
>0である場合、最大旋回速度Ω_maxを Ω_max=Ω_max0−D2x・(Lbx_max−Lbx2) で算出した値に制限する。Ω_max0は障害物がない時の
最高速度(たとえば2rad/s)、D2xは予め定め
た定数である。
【0022】後方に位置する障害物B3に対しては、車
両1が後退すると衝突する可能性があることから、障害
物がない時の最高後退速度をVx_min0(たとえば−6
km/s)、予め定めた定数をD3xとする時、 Vx_min=Vx_min0−D3x・(Lbx_max−Lbx
3) で算出した最高後退速度Vx_minに制限する。
【0023】さらに車両1の後方からずれた位置にある
障害物B4に対しては、前後方向速度Vxに関し、速度
制限は緩めでよいことから、 Vx_min=Vx_min0−D4x・(Lbx_max−Lbx
4) とする。この時、予め定めた定数D4xは上記定数D3
xよりも小さい値としておくが、D4x=D3xとして
もよい。
【0024】しかし、旋回速度Ωが負の値(時計回りの
値)を持ち且つVx<0である場合衝突する可能性があ
ることから、最大旋回速度Ω_minを Ω_min=Ω_min0−D5x・(Lbx_max−Lbx4) で算出した値に制限する。Ω_min0は障害物がない時の
最高速度(たとえば−2rad/s)、D5xは予め定
めた定数である。
【0025】複数の障害物が同時に存在する時は、各障
害物に対してVx_min,Vx_max,Ω_min,Ω_maxを夫
々求めて、絶対値が最も小さい速度制限値を採用する。
【0026】また、図6に示すように、左右に位置する
障害物検出センサー5,5で障害物B5,B6,B7,
B8が検知され且つこれら障害物の制御中心Aを中心と
する座標が夫々(Xb5,Yb5),(Xb6,Yb
6),(Xb7,Yb7),(Xb8,Yb8)である
時、制御中心Aから車両1の左側面までの距離W/2よ
り大きいところにある障害物B5,B6は車両1の左側
方に、制御中心Aから車両1の右側面までの距離−W/
2より小さいところにある障害物B7,B8は車両1の
右側方にあることが判断できる。また、各障害物B5,
B6,B7,B8と車両1までの距離Lby5,Lby
6,Lby7,Lby8は上記座標と車両1の上記寸法
Wとから求めることができる。
【0027】さらに図示例では障害物B6,B8が車両
1よりも前後にずれた位置(Xb6>L1、Xb8<−
L2)にある時、旋回のみ(前後方向の速度がゼロ)で
あれば衝突する可能性はなく、回避動作を行うべき対象
から外してしまってもよいが、曲がりながら前進もしく
は後退した場合などに衝突する可能性があるために、旋
回速度Ωの制限の対象とする。障害物が車両1側面より
も前後にずれたところであるものの衝突を考慮すべき対
象域の範囲をδxとする時、上述のように前後方向速度
がゼロ(Vx=0)であればδxもほぼゼロで良いこと
から、たとえばδx=Cx・|Ω|などのように、Ωの
関数としておくのが好ましい。なお、Cxは定数であ
る。
【0028】速度制限は、障害物が存在しない時の旋回
最高速度をΩ_max0(たとえば2rad/s)、予め定
めた定数をD1yとする時、障害物B5が速度制限対象
域Lby_max内に入った時、最高旋回速度(角速度)Ω
_maxを Ω_max=Ω_max0−D0y・(Lby_max−Lby5) で算出する。車両1に近くなるほど角速度Ω_maxを落と
すのである。
【0029】一方、車両1の側面から外れた位置にある
障害物B6に対しては、角速度Ωに関し、速度制限は緩
めでよいことから、 Ω_max=Ω_max0−D1y・(Lby_max−Lby6) とする。D1yは予め定めた定数であり、該定数D1y
は上記定数D0yよりも小さい値としておくが、D1y
=D0yとしてもよい。また、速度Vxに関し、Ω>0
の条件付きで Vx_max=Vx_max0−D2y・(Lby_max−Lby
2) とする。
【0030】右側方で且つ制御中心Aよりも前方に位置
する障害物B7に対しては、車両1が負の方向(時計回
り)に旋回すると衝突する可能性があることから、予め
定めた定数をD3yとする時、 Ω_min=Ω_min0−D3y・(Lby_max−Lby7) で算出した最高角速度Ω_minに制限する。
【0031】さらに車両1の右斜め後方位置にある障害
物B8に対しては、速度制限は緩めでよいことから、 Ω_min=Ω_min0−D4y・(Lby_max−Lbx7) とする。この時、予め定めた定数D4yは上記定数D3
yよりも小さい値としておくが、D4y=D3yとして
もよい。
【0032】また、車両1が後退している時(Vxが
負)に障害物8に衝突する虞があるために、Ω<0の条
件付きで Vx_min=Vx_min0+D5y・(Lby_max−Lby
8) とする。D5yは予め定めた定数である。
【0033】複数の障害物が同時に存在する時は、各障
害物に対してVx_min,Vx_max,Ω_min,Ω_maxを夫
々求めて、絶対値が最も小さい速度制限値を採用する。
【0034】図1に示すフローチャートは、上記速度制
限値を採用する場合のフローチャートであり、イは前後
の障害物に対する処理を、ロは左右の障害物に対する処
理を示している。
【0035】図7及び図8に示す動力車は、車両1の前
後両端の各左右に夫々ユニバーサルホイールタイプの全
方向駆動車輪である車輪2を配している。この車輪2
は、中央車軸を備えたフレームの外周部に中央車軸の軸
方向及び径方向と直交する軸の回りに回転自在な複数個
の紡錘形バレル22を配したもので、各バレル22の支
持軸を含む断面の外形が中央車軸を中心とする円弧を形
成している。また各車輪2は、夫々の中央車軸にモータ
20が連結されて該モータ20によって中央車軸の回り
の駆動力を受けることができるものとなっていることか
ら、該車輪2は、中央車軸を中心とする駆動回転と、各
バレル22の夫々の軸回りの自由回転とによって、全方
向移動が可能となっている。なお、複数個のバレル22
は2列で設けているとともに、両列においてバレル22
の中央車軸の軸回りにおける位置を半ピッチずらすこと
で、いずれかのバレル22が常に接地する状態を得られ
るようにしている。
【0036】そして、前端側左右に配した2つの車輪
2,2及び後端側左右に配した2つの車輪2,2は、夫
々中央車軸の軸方向延長線が車両1の中央寄りの部分で
交差するように前後方向から左右に振った状態で車両1
に取り付けられている。また、これら車輪2にはその位
置検出用のエンコーダ200を設けてある。
【0037】車両1の前端には操作ハンドル4を配して
あり、操作ハンドル4に加えた操作力に基づき、制御回
路CPUは各車輪2に加えるべき駆動力を演算し、その
駆動力指令値をモータ20に与えて全方向車輪2を駆動
する。
【0038】図9は上記操作ハンドル4に加えられた操
作力を検出するセンサー部分の一例を示しており、車両
1の端面にばね41,41に抗して左右に移動自在とし
たベース40を設けるとともに、該ベース40に操作ハ
ンドル4の両端を夫々板ばね42,42を介して連結し
ている。操作ハンドル4はベース40に対して板ばね4
2を撓ませることで前後に可動となっており、ばね4
1,41を撓ませることでベース40と共に左右に可動
となっている。
【0039】また、ばね41の側面に非接触式距離セン
サー45を対向させて、操作ハンドル4に左右方向の力
を加えた時のベース40の移動量dcを検知し、さらに
各板ばね42に非接触式距離センサー46,46を各々
対向させて各板ばね42、42の撓み量dl、drを検
知し、これら非接触式距離センサー45,46,46の
出力から、操作ハンドル4に加えられた前後方向の力f
hxと左右方向の力fhyとモーメントfhψを検出す
ることができるようにしてある。
【0040】なお、上記操作力(fhx,fhy,fh
ψ)は次のような演算で求める。式中のa11〜a33
は実験などで求めた値である。
【0041】
【数1】
【0042】また、全方向駆動車輪である4つの車輪2
の駆動制御は、速度制御で行う場合、図10に示すよう
に操作ハンドル4から車両1の制御中心Aまでの距離を
Lhとする時、車両1の制御中心Aにおける速度(Va
x,Vay,Ωa)を Vax=Kx・fhx Vay=Ky・fhy Ωa=Kmy・Lh・fhy+Kψ・fhψ で求める。Kx,Ky,Kmyは予め定めた定数であ
る。
【0043】一方、車両1の制御中心Aにおける速度が
(Vax,Vay,Ωa)である時、各車輪2の回転速
度v1,v2,v3,v4は、
【0044】
【数2】
【0045】で求めることができる。ここで、左右の車
輪2,2の間隔をLt、制御中心Aから各車輪2までの
距離をLd1,Ld2、車輪2の中央車軸が車両1の前
後方向軸となす角度をθとする時、 (Ld1・cosθ+(Lt/2)sinθ)=L1v (Ld2・cosθ+(Lt/2)sinθ)=L2v とおくと、
【0046】
【数3】
【0047】となる。前記操作力(fhx、fhy、f
hψ)から上記の式により各車輪2の回転速度v1,v
2,v3,v4を求めて、各モータ20の駆動を行うこ
とで、操作者が操作ハンドル4に加えた操作力に応じた
前後進と操舵とを行う。
【0048】そして、このものにおいても、車両1の前
後左右に夫々設置したレーザーレーダのような障害物検
知センサー5の障害物検知出力に基づき、制御回路CP
Uは所要の方向の速度について制限をかけているのであ
るが、ここでは図11に示すように、車両1の前後の速
度制限対象域Lbx_max×(W+2δy)のエリアと、
車両1の左右の速度制限対象域Lby_max×(L1+L
2+2δx)のエリアを、車両1の制御中心Aを通る前
後左右方向の線分で8個のエリアAREA1〜AREA
8に区分けし、各エリアAREA1〜AREA8毎に障
害物が存在する場合の速度制限値を前記の場合と同様に
して求め、得られた速度制限値のうちの最小値を採用す
るようにしている。なお、Lbx_max及びLby_maxの
値は、障害物がない時の最高速度V_max0に応じて予め
定めた一定値でもよいが、速度Vax,Vayが遅い時
にはより短い距離でも衝突の回避が可能となることか
ら、速度Vax,Vayの関数としてもよい。たとえ
ば、 Lbx_max=Cv1・|Vax|,Lby_max=Cv2
・|Vay| とする。Cv1,Cv2は定数である。また、全方向駆
動車輪を用いたものでは、上記制御中心Aを任意に移動
させることができるが、制御中心Aを変えた場合は上記
区画も変更するようにしておく。
【0049】今、障害物Biを検知したならば、制御中
心Aを中心とする障害物Biの座標(Xbi,Ybi)
からどのエリアAREA1〜AREA8に存在するかを
判断する。たとえば、障害物BiがエリアAREA1に
存在するかどうかの判断は、L1<Xbi<L1+Lb
x_max、0>Ybi>−(W/2+δy)の条件を満た
すかどうかで行う。この時、δy,δxの領域の関係か
ら、重複する部分がエリアAREA1,8、エリアAR
EA2,3、エリアAREA4,5、エリアAREA
6,7の間で生じるが、この重なる部分に存在する障害
物は重なる部分を共有する2つエリアの各一辺をなして
いる車両1の外殻面に衝突する虞を有している。たとえ
ば、図11中のエリアAREA2,3が重なる部分に障
害物Biが存在しているとすると、この障害物Biは半
時計回りに旋回しながら前進すると、正面または左側面
に衝突する虞がある。従って、両エリアで夫々の判定を
行うようにしている。
【0050】また、エリアAREA1,2,5,6にあ
る障害物Biは、車両1の外殻面までの距離Lbxiを
Xbi>0の時、便宜的にLbxi=Xbi−L1、X
bi<0の時はLbxi=−Xbi−L2と計算し、エ
リアAREA3,4,7,8にある障害物Biは、車両
1の外殻面までの距離Lbyiを便宜的にLbyi=|
Xbi−W/2|と計算する。そして、車両1の前後面
に衝突の可能性があるものはLbxiで、左右側面に衝
突の可能性があるものはLbyiで評価する。
【0051】具体的には、各エリアAREA1〜8内で
車両1までの距離が最小となる障害物を一つずつ抽出す
る。この時、上記δx,δyの重複部分にある障害物に
ついては、一つの障害物が二つのエリアで抽出されるこ
とがある。
【0052】エリアAREA3から最も衝突する可能性
が高い障害物としてBa3(座標はXba3,Yba
3)が抽出されている時、車両1を左横移動(Vay>
0)させたり、反時計回りの旋回(Ωa>0)させたり
すると、衝突する可能性がある。このために、障害物が
無い時の左横移動の最高速度をVay_max0、反時計回
り旋回の最高速度をΩa_max0、障害物B3と車両1の
左側面までの距離をLba3yとする時、 Vay_max=Vay_max0−Dy1(Lby_max−Lb
a3y) で左横方向の最高速度値Vay_maxを算出し、 Ωa_max=Ωa_max0−Dψ1(Lbx_max−Lba3
y) で旋回最高速度Ωa_maxを算出して、これらの最高速度
に制限する。もちろん、右横移動(Vay<0)などで
は障害物B3に衝突する虞がないことから、速度制限は
行わない。なお、上記速度制限は、あるエリアに障害物
が検知された時に一定値に制限するようにしてもよい
が、この場合、高速移動中に障害物がエリアに入ると急
に減速することになり、操作者にショックを与えること
になるために、速度制限値を車両1から障害物までの距
離の関数とし、該距離が短くなるにつれて速度制限値が
低くなるようにしている。
【0053】他のエリアについても同様の考え方で速度
制限を行時の制限値計算式を下記に示す。 Vax_max=Vax_max0−Dx1(Lbx_max−Lba1x) Vax_max=Vax_max0−Dx1(Lbx_max−Lba2x) Vax_min=Vax_max0+Dx2(Lbx_max−Lba5x) Vax_min=Vax_max0+Dx2(Lbx_max−Lba6x) Vay_max=Vay_max0−Dy1(Lby_max−Lba3y) Vay_max=Vay_max0−Dy1(Lby_max−Lba4y) Vay_min=Vay_max0+Dy2(Lby_max−Lba7y) Vay_min=Vay_max0+Dy2(Lby_max−Lba8y) Ωa_max=Ωa_max0−Dψ1(Lbx_max−Lba1x) Ωa_max=Ωa_max0−Dψ2(Lby_max−Lba3y) Ωa_max=Ωa_max0−Dψ3(Lbx_max−Lba5x) Ωa_max=Ωa_max0−Dψ4(Lby_max−Lba7y) Ωa_min=Ωa_min0+Dψ1(Lbx_max−Lba2x) Ωa_min=Ωa_min0+Dψ2(Lby_max−Lba4y) Ωa_min=Ωa_min0+Dψ3(Lbx_max−Lba6x) Ωa_min=Ωa_min0+Dψ4(Lby_max−Lba8y) Lba1x,Lba2xはエリアAREA1,2にある
障害物の車両1正面までの距離、Lba5x,Lba6
xはエリアAREA5,6にある障害物の車両1背面ま
での距離、Lba3y,Lba4yはエリアAREA
3,4にある障害物の車両1左側面までの距離、Lba
7y,Lba8yはエリアAREA7,8にある障害物
の車両1右側面までの距離、Dx1,Dx2,Dy1,
Dy2,Dψ1〜Dψ4は定数である。上記の各式で得
られたVax_max,Vax_min、Vay_max,Vay_m
in,Ωa_max,Ωa_minの内、絶対値が最小のものを採
用して、速度制限を行う。図12に本例についてのフロ
ーチャートを示す。
【0054】上記の例では全方向駆動車輪を備えたもの
において、その制御中心Aを通る線で複数のエリアに区
分けしたが、図1〜図4に示した動力車では2つの車輪
2,2の中間点(制御中心A)を通る線で区分けすれば
よく、また旋回させた時に横移動速度が0となる制御中
心Aを通る線で区分けするのではなく、車両1の速度を
検出している点(上記2例では制御中心Aと一致)を通
る線で区分けしたり、車両1の形状上の中心点を通る線
で区分けするように、つまりL1=L2となるようにし
てもよい。計算を簡素化することができる。また、上記
2例以外の駆動方式を採用する動力車にも適用すること
ができる。
【0055】図13及び図14に他例を示す。これは操
作ハンドル4に加えられた操作力(fhx,fhy,f
hψ)のうち、モーメント力fhψを除いた操作力(f
hx,fhy)の合力を障害物に近づく方向の成分の力
とそれに直交する方向の成分の力(fhx’,fh
y’)とに分解し、障害物に近づく方向の成分がゼロと
なるように座標系の回転を行って操作力(fhx”,f
hy”)を求め、この操作力(fhx”,fhy”)に
基づいてパワーアシスト制御を行うようにしたもので、
図15にこの動作のフローチャートを示す。
【0056】これは障害物が壁である場合に特に有効で
あり、このためにここでは障害物検知センサー5(レー
ザーレーダ)から得た障害物情報から最小自乗近似で壁
を線分J(図16参照)として抽出して、抽出した線分
Jと車両1の外殻とを結ぶ線分で最短距離Lminのも
のを求め、この最短距離Lminが予め定めた所定値よ
り小さい(衝突の虞がある)場合、y軸と最短距離Lm
inの線分とのなす角度τを算出して、操作力(fh
x、fhy)をτ回転した座標系に変換(fhx’,f
hy’)し、さらにfhy’>0である時、(fh
x’,0)を−τ回転した座標系に変換(fhx”,f
hy”)している。障害物に近づく方向の成分はゼロに
する一方、障害物から離れる方向の成分は有効に働くよ
うにして、障害物との衝突を回避するようにしたもので
ある。尚、図16は障害物と車両1の外殻とを結ぶ線分
で最短距離となるものとτ回転した座標系との関係の複
数例を示すもので、図中Mは車両1の障害物への近づく
方向を示している。
【0057】ところで、速度制限は障害物に衝突する方
向の動きに対してのみ行えばよいのであるが、図17
(a)に示すように操作者が障害物Bに衝突しないように
車両1を旋回させる操作Fを加えている時、車両1の側
方移動速度Vayは障害物Bに接近する方向であるもの
の、旋回速度Ωaは障害物Bから遠ざかる方向であり、
実際には車両1が障害物Bに接近しているわけではない
ので、速度Vayに速度制限を加えては操作性が悪化す
るだけとなる。同様に図17(b)に示すように操作者が
障害物Bに衝突しないように車両1を旋回させる操作F
を加えている時、車両の移動速度Vaxは障害物Bに接
近する方向であるものの、旋回速度Ωaは障害物Bから
遠ざかる方向であり、実際には車両1が障害物Bに接近
しているわけではないので、速度Vaxに速度制限を加
えては操作性が悪化してしまう。
【0058】このために、図18に示すように、制御周
期回数をnとする時、制御周期毎の障害物Bと車両1と
の最短距離Lb_min(n)を算出し、前周期の距離Lb_mi
n(n-1)と現在の距離Lb_min(n)との差から上記距離の
変化量ΔLb_minを算出し、この変化量ΔLb_minが正
であれば、障害物Bに接近する方向の速度を有していて
も、その速度に制限はかけないようにしておくことが望
ましい。
【0059】車両1にある動きを与えている時、車両1
の一部が障害物Bに衝突するかどうかは、次のように判
定してもよい。すなわち、車両1の前後面が障害物Bに
衝突するかどうかを判定するにあたっては図19に示す
ように、前後面のうちの任意の位置の前後方向の移動速
度Vを、前後方向速度Vxに、車両1の制御中心Aから
車両1の衝突予測箇所までの横方向距離Lyと旋回速度
Vθとの積を加えた値とし、この速度Vが障害物に衝突
する向きにおいて予め定めた所定速度以上であるかどう
かを判定することで行っている。また、車両1の側面が
障害物Bに衝突するかどうかを判定するにあたっては、
図20に示すように、側面のうちの任意の位置の左右方
向の移動速度Vを、左右方向速度Vyに、車両1の制御
中心Aから車両1の衝突予測箇所までの前後方向距離L
xと旋回速度Vθとの積を加えた値とし、この速度Vが
障害物に衝突する向きにおいて予め定めた所定速度以上
であるかどうかを判定することで行っている。いずれに
しても、衝突予測箇所の衝突する速度の近似値を容易に
求めることができる。
【0060】なお、上記の場合、車両1の角が最も障害
物Bに近い場合、正確な速度を算出することができない
が、この場合、図21に示すように、所定距離内のもっ
とも車両1に近い障害物Bと車両1における障害物Bに
最も近い位置とを結ぶ方向Eを判断し、上記図19及び
図20に示したVx+Vθ・LyとVy+Vθ・Lxと
の合成速度Vmの上記方向Eの成分Vmeが所定速度以
上であれば、衝突すると判断するようにするとよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明においては、人が操
作指示を行うための操作入力部と、該操作入力部に加え
られた操作指示を検出する指示検出部と、加えられた指
示に応じて操舵や推進のための動力を制御する制御手段
と、障害物の位置及び方向を検出する障害物検知センサ
ーとを備えるとともに、障害物検知センサーによる障害
物の検知出力に基づいて車両の速度のうち、障害物への
接近方向の速度を制限する衝突回避手段を備えているた
めに、障害物に近づく速度を制限することができるもの
であり、このために衝突を回避したり、たとえ衝突して
もその衝撃を小さくすることができる。
【0062】上記衝突回避手段が、操作入力部に与えら
れた操作指示を、障害物に近づく方向の成分とこれに直
交する成分とに分解し、近づく方向の成分を排除するこ
とで障害物への接近方向の速度を制限するものであって
も、衝突を回避したり、たとえ衝突してもその衝撃を小
さくすることを確実に行うことができる。
【0063】また衝突回避手段は、車両の移動方向が障
害物への接近方向である時に車両の任意の位置が障害物
に接近しているか否かを判定する判定手段を備えて、該
判定手段の結果に応じて速度制限を行うものであると、
障害物に接近する方向の移動であるものの衝突には至ら
ない操作、殊に衝突回避のための旋回操作に不要な速度
制限が加わることがなく、操作性が向上する。
【0064】この場合の判定手段には、車両の前後面の
任意の位置の移動速度に、車両速度を検出もしくは算出
している位置から上記位置までの幅方向距離と旋回速度
との積を加えた値が、障害物に衝突する向きにおいて所
定速度以上であるかどうかで判定を行うものや、車両の
左右側面の任意の位置の移動速度に、車両速度を検出も
しくは算出している位置から上記位置までの前後方向距
離と旋回速度との積を加えた値が、障害物に衝突する向
きにおいて所定速度以上であるかどうかで判定を行うも
のを用いると、衝突予測箇所の衝突速度の近似値を容易
に求めることができ、これに応じて速度制限を行うこと
ができる。
【0065】更に上記判定手段は、は障害物に最も近い
車両の位置と障害物とを結ぶ方向を判断し、車両の前後
面の任意の位置の移動速度に、車両速度を検出もしくは
算出している位置から上記位置までの幅方向距離と旋回
速度との積を加えた値と、車両の左右側面の任意の位置
の移動速度に、車両速度を検出もしくは算出している位
置から上記位置までの前後方向距離と旋回速度との積を
加えた値との合成速度の上記方向の成分の値が所定速度
以上であるかどうかで判定を行うものであると、車両の
角についても衝突速度の近似値を的確に求めることがで
きる。
【0066】また衝突回避手段は、車両内の所定点を通
る前後方向と左右方向の線で区分けした総計8つのエリ
ア毎に速度制限値を算出し、得られた速度制限値のうち
最も低い速度制限値で速度制限を行うものであってもよ
い。
【0067】常に衝突する危険がある箇所で速度制限の
判定をできるために安全である上に、複雑な形状で複数
の障害物が存在するところでも衝突あるいは強い衝突を
回避することができるものであり、また車両の周囲を一
括して処理する場合よりも演算が簡単となる。
【0068】この時、所定点として車両速度を検出もし
くは算出している点を用いれば、区分けが簡単であり、
所定点として車両を旋回させた時の横方向移動速度がゼ
ロである点を用いると、横移動と旋回の複合移動時でも
確実な衝突回避が可能であり、所定点として個別に速度
制御される2つの駆動車輪の中間点を用いるれば、確実
な衝突回避が可能であるとともに基準点が固定となるた
めに計算が簡単となり、さらに所定点として車両の形状
上の中心点を用いると、旋回時などでの衝突回避に有利
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のフローチャートで
ある。
【図2】同上の概略構成を示すブロック図である。
【図3】同上の概略構成を示す平面図である。
【図4】同上のブロック図である。
【図5】同上の動作の説明図である。
【図6】同上の動作の説明図である。
【図7】他例の概略構成を示す平面図である。
【図8】同上のブロック図である。
【図9】同上の操作ハンドル部の概略平面図である。
【図10】同上の説明図である。
【図11】同上の動作説明図である。
【図12】同上のフローチャートである。
【図13】更に他例の動作説明図である。
【図14】同上の説明図である。
【図15】同上のフローチャートである。
【図16】(a)(b)(c)(d)は夫々線分Lminと座標系
(x’,y’)との関係の説明図である。
【図17】(a)(b)は更に他例の動作説明図である。
【図18】同上の説明図である。
【図19】更に他例の説明図である。
【図20】更に他例の説明図である。
【図21】別の例の説明図である。
【符号の説明】
1 車両 2 車輪 4 操作ハンドル 5 障害物検知センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 正紀 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3D050 AA01 BB04 DD01 EE15 FF04 GG06 HH06 KK03 KK14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人が操作指示を行うための操作入力部
    と、該操作入力部に加えられた操作指示を検出する指示
    検出部と、加えられた指示に応じて操舵や推進のための
    動力を制御する制御手段と、障害物の位置及び方向を検
    出する障害物検知センサーとを備えるとともに、障害物
    検知センサーによる障害物の検知出力に基づいて車両の
    速度のうち、障害物への接近方向の速度を制限する衝突
    回避手段を備えていることを特徴とする動力車。
  2. 【請求項2】 衝突回避手段は、操作入力部に与えられ
    た操作指示を、障害物に近づく方向の成分とこれに直交
    する成分とに分解し、近づく方向の成分を排除すること
    で障害物への接近方向の速度を制限するものであること
    を特徴とする請求項1記載の動力車。
  3. 【請求項3】 衝突回避手段は、車両の移動方向が障害
    物への接近方向である時に車両の任意の位置が障害物に
    接近しているか否かを判定する判定手段を備えて、該判
    定手段の結果に応じて速度制限を行うものであることを
    特徴とする請求項1記載の動力車。
  4. 【請求項4】 判定手段は、車両の前後面の任意の位置
    の移動速度に、車両速度を検出もしくは算出している位
    置から上記位置までの幅方向距離と旋回速度との積を加
    えた値が、障害物に衝突する向きにおいて所定速度以上
    であるかどうかで判定を行うものであることを特徴とす
    る請求項3記載の動力車。
  5. 【請求項5】 判定手段は、車両の左右側面の任意の位
    置の移動速度に、車両速度を検出もしくは算出している
    位置から上記位置までの前後方向距離と旋回速度との積
    を加えた値が、障害物に衝突する向きにおいて所定速度
    以上であるかどうかで判定を行うものであることを特徴
    とする請求項3記載の動力車。
  6. 【請求項6】 判定手段は、障害物に最も近い車両の位
    置と障害物とを結ぶ方向を判断し、 車両の前後面の任意の位置の移動速度に、車両速度を検
    出もしくは算出している位置から上記位置までの幅方向
    距離と旋回速度との積を加えた値と、 車両の左右側面の任意の位置の移動速度に、車両速度を
    検出もしくは算出している位置から上記位置までの前後
    方向距離と旋回速度との積を加えた値との合成速度の上
    記方向の成分の値が所定速度以上であるかどうかで判定
    を行うものであることを特徴とする請求項3記載の動力
    車。
  7. 【請求項7】 衝突回避手段は、車両内の所定点を通る
    前後方向と左右方向の線で区分けした総計8つのエリア
    毎に速度制限値を算出し、得られた速度制限値のうち最
    も低い速度制限値で速度制限を行うものであることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の動力車。
  8. 【請求項8】 衝突回避手段は、所定点として車両速度
    を検出もしくは算出している点を用いていることを特徴
    とする請求項7記載の動力車。
  9. 【請求項9】 衝突回避手段は、所定点として車両を旋
    回させた時の横方向移動速度がゼロである点を用いてい
    ることを特徴とする請求項7記載の動力車。
  10. 【請求項10】 衝突回避手段は、所定点として個別に
    速度制御される2つの駆動車輪の中間点を用いているこ
    とを特徴とする請求項7記載の動力車。
  11. 【請求項11】 衝突回避手段は、所定点として車両の
    形状上の中心点を用いていることを特徴とする請求項7
    記載の動力車。
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