JP2003341430A - 電動格納式ミラーの駆動方法および駆動装置 - Google Patents

電動格納式ミラーの駆動方法および駆動装置

Info

Publication number
JP2003341430A
JP2003341430A JP2002148663A JP2002148663A JP2003341430A JP 2003341430 A JP2003341430 A JP 2003341430A JP 2002148663 A JP2002148663 A JP 2002148663A JP 2002148663 A JP2002148663 A JP 2002148663A JP 2003341430 A JP2003341430 A JP 2003341430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
driving
drive
mirror
mirror body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002148663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3988871B2 (ja
Inventor
Takahiro Kurita
貴弘 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murakami Corp
Original Assignee
Murakami Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murakami Corp filed Critical Murakami Corp
Priority to JP2002148663A priority Critical patent/JP3988871B2/ja
Publication of JP2003341430A publication Critical patent/JP2003341430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3988871B2 publication Critical patent/JP3988871B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電動格納式ミラーにおいて、格納動作または復
帰動作の動作端部で該動作が物理的に係止されることに
より生じる伝達機構の締め付け状態を緩和して、次に逆
方向に動作させる際の不動作を生じにくくする。 【解決手段】指令手段12は、運転者によるミラースイ
ッチの操作に基づき格納指令または復帰指令を発する。
係止検出手段14は、ミラーボデーの格納動作または復
帰動作時に、その動作端部で該動作が物理的に係止され
たことを検出する。モータ駆動制御手段16は指令手段
12から格納指令または復帰指令が与えられると、モー
タ10に対し該当する極性で駆動電圧を印加してモータ
10を該当する方向に駆動する。該駆動の結果係止検出
手段14が係止状態を検出すると、モータ駆動制御手段
16は該方向へのモータ10の駆動を停止し、該モータ
10に逆極性の駆動電圧を短時間印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ミラーボデーの
格納・復帰動作をモータ駆動により行う電動格納式ミラ
ーの駆動方法および駆動装置に関し、格納動作または復
帰動作の動作端部で該動作が物理的に係止されることに
より生じる伝達機構の締め付け状態(ギヤやウォームの
食い込み、噛み込み等)を緩和して、次に逆方向に動作
させる際の不動作を生じにくくしたものである。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されている電動格納式ドアミ
ラーは、車室内からミラースイッチを操作することによ
り内蔵モータが駆動されて、ミラーボデーが復帰位置
(使用位置、起立位置)から格納位置(不使用位置、伏
せた位置)に向けて、または格納位置から復帰位置に向
けて移動する。ミラーボデーが格納動作または復帰動作
の動作端部でストッパにより物理的(機械的)に係止さ
れて、該物理的係止状態が検出されると(該物理的係止
によりモータの回転がロックまたは制限される場合に
は、例えば、該モータに流れる過電流により該物理的係
止状態を検出することができる。)、該モータの駆動
(給電)が停止され、ミラーボデーは格納位置または復
帰位置に保持される。あるいは、物理的係止状態を検出
するのに代えて、モータの駆動時間が設定時間(物理的
係止状態に到達するのに十分な時間)に達するのを待っ
て、該モータの駆動(給電)を停止し、ミラーボデーを
格納位置または復帰位置に保持するようにしたものもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ミラーボデーの移動が
ストッパで物理的に係止されると、モータへの給電が停
止されるまでギヤやウォーム等の伝達機構が締め付けら
れて食い込みが生じ、次にミラーボデーが逆方向に動作
を開始するときに該食い込み状態が解消されず、不動作
(動かない状態)になりやすい。特に、高速走行した後
等バッテリ電圧が高い状態でミラーを格納し、明朝寒い
時等バッテリ電圧が低い状態でミラーを復帰位置に戻そ
うとする時に不動作が生じやすい。
【0004】この発明は、上述の点に鑑みてなされたも
ので、格納動作または復帰動作の動作端部で該動作が物
理的に係止されることにより生じる伝達機構の締め付け
状態を緩和して、次に逆方向に動作させる際の不動作を
生じにくくした電動格納式ミラーの駆動方法および駆動
装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の電動格納式ミ
ラーの駆動方法は、ミラーボデーの格納・復帰動作をモ
ータ駆動により行う電動格納式ミラーの駆動方法であっ
て、前記モータ駆動による前記ミラーボデーの格納動作
または復帰動作の動作端部で該動作が物理的に係止され
た後に、該モータを逆方向に駆動して、前記物理的係止
による伝達機構の締め付け状態を緩めて、前記ミラーボ
デーを所定の格納位置または復帰位置に停止させるもの
である。これによれば、ミラーボデーの格納動作または
復帰動作の動作端部で該動作が物理的に係止された後
に、モータを逆方向に駆動するようにしたので、前記物
理的係止による伝達機構の締め付け状態を緩めることが
でき、次に逆方向に動作させる際の不動作を生じにくく
することができる。
【0006】この発明の電動格納式ミラーの駆動方法
は、ミラーボデーの格納・復帰動作をモータ駆動により
行う電動格納式ミラーの駆動方法であって、前記モータ
駆動による前記ミラーボデーの格納動作または復帰動作
の動作端部で該動作が物理的に係止されたことを検出し
たときに、該動作方向への該モータの駆動を停止し、こ
れに代えて該モータを逆方向に駆動して、前記物理的係
止による伝達機構の締め付け状態を緩めて、前記ミラー
ボデーを所定の格納位置または復帰位置に停止させるも
のである。これによれば、ミラーボデーの格納動作また
は復帰動作の動作端部で該動作が物理的に係止されたこ
とを検出したときに、該動作方向への該モータの駆動を
停止し、これに代えて該モータを逆方向に駆動するよう
にしたので、前記物理的係止による伝達機構の締め付け
状態を緩めることができ、次に逆方向に動作させる際の
不動作を生じにくくすることができる。
【0007】この発明の電動格納式ミラーの駆動方法
は、ミラーボデーの格納・復帰動作をモータ駆動により
行う電動格納式ミラーの駆動方法であって、起動スイッ
チの投入により電源から前記モータに駆動電圧を供給し
て該モータを該当する方向に駆動し、該駆動時に前記電
源により蓄電手段を充電し、該格納動作または復帰動作
の動作端部で該動作が物理的に係止された後に、前記電
源による該モータの駆動を停止し、これに代えて前記蓄
電手段に充電された電荷を該モータを介して放電させて
該モータを前記と逆方向に駆動して、前記物理的係止に
よる伝達機構の締め付け状態を緩めて、前記ミラーボデ
ーを所定の格納位置または復帰位置に停止させるもので
ある。これによれば、物理的係止後のモータの逆方向へ
の駆動を、格納動作または復帰動作時に充電した蓄電手
段の電荷により行うことができる。
【0008】この発明の電動格納式ミラーの駆動装置
は、ミラーボデーの格納・復帰動作をモータ駆動により
行う電動格納式ミラーの駆動装置であって、格納指令ま
たは復帰指令を発する指令手段と、前記格納指令または
復帰指令が与えられたときに前記モータに対し該当する
極性で駆動電圧を印加して該モータを該当する方向に駆
動し、該格納動作または復帰動作の動作端部で該動作が
物理的に係止された後に、該方向への該モータの駆動を
停止し、これに代えて該モータに逆極性の駆動電圧を印
加して、前記物理的係止による伝達機構の締め付け状態
を緩めて、前記ミラーボデーを所定の格納位置または復
帰位置に停止させるモータ駆動制御手段とを具備してな
るものである。
【0009】この発明の電動格納式ミラーの駆動装置
は、ミラーボデーの格納・復帰動作をモータ駆動により
行う電動格納式ミラーの駆動装置であって、格納指令ま
たは復帰指令を発する指令手段と、前記ミラーボデーの
格納動作または復帰動作の動作端部で該動作が物理的に
係止されたことを検出する係止検出手段と、前記格納指
令または復帰指令が与えられたときに前記モータに対し
該当する極性で駆動電圧を印加して該モータを該当する
方向に駆動し、該駆動の結果前記係止検出手段が係止状
態を検出したら該方向への該モータの駆動を停止し、こ
れに代えて該モータに逆極性の駆動電圧を印加して、前
記物理的係止による伝達機構の締め付け状態を緩めて、
前記ミラーボデーを所定の格納位置または復帰位置に停
止させるモータ駆動制御手段とを具備してなるものであ
る。前記モータ駆動制御手段は、例えば、電源からの電
圧を前記モータに供給する主給電路と、前記電源からの
電圧で充電される蓄電手段と、該蓄電手段に充電された
電荷を前記モータを介して放電する放電路とを具備し、
前記格納指令または復帰指令が与えられたときに前記主
給電路により前記モータを該当する方向に駆動するとと
もに前記蓄電手段を充電し、該駆動の結果前記係止検出
手段が係止状態を検出したら該主給電路による該モータ
の駆動を停止し、これに代えて該蓄電手段に充電された
電荷を前記放電路を介して前記主給電路による駆動と逆
極性で前記モータに印加して放電する制御を行うものと
することができる。
【0010】この発明の電動格納式ミラーの駆動装置
は、ミラーボデーの格納・復帰動作をモータ駆動により
行う電動格納式ミラーの駆動装置であって、格納動作ま
たは復帰動作を起動させる起動スイッチと、該起動スイ
ッチの投入により電源から駆動電圧が起動用回路を介し
て一時的に供給されて励磁されるリレーコイルと、該リ
レーコイルの非励磁でオフされ励磁でオンされる常開接
点および該リレーコイルの非励磁でオンされ励磁でオフ
される常閉接点を有するリレースイッチと、前記リレー
コイルの励磁で前記電源から前記常開接点を介して前記
モータに駆動電圧を供給して該モータを該当する方向に
駆動する主給電路と、該主給電路による前記モータの駆
動時に、前記オンされている常開接点を経由しかつ前記
起動用回路を迂回して前記電源から前記リレーコイルに
励磁電流を供給することにより該常開接点のオン状態を
自己保持させる自己保持回路と、前記主給電路による前
記モータの駆動時に、前記オンされている常開接点を経
由して前記電源から供給される電圧により充電される蓄
電手段と、前記主給電路による前記ミラーボデーの格納
動作または復帰動作の動作端部で該動作が物理的に係止
されたことを検出して前記常開接点の自己保持を解除さ
せて前記主給電路による前記モータの駆動を停止させる
係止検出および自己保持解除回路と、該自己保持状態が
解除されたときに、前記蓄電手段に充電されている電荷
を前記常閉接点を介して前記主給電路による駆動と逆極
性で前記モータに印加して放電させて、該モータを逆方
向に駆動して、前記物理的係止による伝達機構の締め付
け状態を緩めて、前記ミラーボデーを所定の格納位置ま
たは復帰位置に停止させる放電路とを具備してなるもの
である。
【0011】この場合、例えば、前記物理的係止に伴い
前記モータの回転が機械的にロックまたは制限されるよ
うにその伝達機構が構成され、前記係止検出および自己
保持解除回路が、前記主給電路に配されたPTC素子
と、該PTC素子の端子電圧に基づき前記係止状態を検
出して前記リレーコイルの端子電圧を低下させ、もって
前記常開接点の自己保持を解除させる回路とを具備し、
前記蓄電手段が前記PTC素子に並列に接続されたコン
デンサを具備し、さらに、前記主給電路に前記PTC素
子と直列にかつ前記コンデンサと並列にスイッチ手段が
配され、該スイッチ手段は前記主給電路による前記モー
タの駆動時はオンされ、前記係止状態が検出されて前記
蓄電手段の電荷を前記放電路を介して放電するときはオ
フされるものとすることができる。これによれば、モー
タの回転がロックされると、過電流による発熱によりP
TC素子の端子電圧が上昇し、該上昇した電圧でコンデ
ンサが充電されるので、モータの逆方向の駆動を比較的
高い電圧で行うことができ、伝達機構の締め付け状態を
効果的に緩めることができる。また、前記係止検出およ
び自己保持解除回路が格納方向駆動用と復帰方向駆動用
とで別々に設けられ、前記PTC素子とスイッチ手段の
直列接続回路が格納方向駆動用と復帰方向駆動用とで別
々に設けられ、該両直列接続回路が前記主給電路に互い
に逆方向の電流路を構成するように互いに並列に配さ
れ、前記コンデンサがこれら両直列接続回路に共通に接
続されているものとすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明を適用した電動格納式車
両用ドアミラーの駆動装置の実施の形態を以下説明す
る。はじめに、図2を参照して、電動格納式車両用ドア
ミラーの格納、復帰動作について説明する。図2は電動
格納式車両用ドアミラー1の復帰位置と格納位置の状態
を平面図で示したものである。車両のドア2にはミラー
ベース3が取り付けられ、ミラーベース3に立設された
回動支持軸(シャフト)4にはミラーボデー5が回動自
在に支持されている。ミラーボデー5内にはモータ10
と伝達機構6が内蔵されている。モータ10は直流モー
タで構成され、電動格納/復帰動作の駆動源を構成す
る。伝達機構6はギヤやウォーム等で構成され、モータ
10の回転を減速して回動支持軸4に伝達して、ミラー
ボデー5を回動支持軸4の軸回り方向に回動させて格納
動作または復帰動作をさせる。
【0013】図2(a)に示す復帰位置では車両の後方
視界がミラー7で反射されて運転者の視点に導かれる。
復帰位置から、運転者が車室内のミラースイッチ(図示
せず)を操作して「格納」を指示すると、モータ10は
駆動され、ミラーボデー5は回動支持軸4を軸として回
動し、図2(b)の格納位置に至る。格納位置に達する
と、ミラーボデー5の回動はストッパ(図示せず)によ
り物理的に係止される。この物理的係止に伴いモータ1
0の回転がロックまたは制限されて、モータ10に過電
流が流れる。ミラーボデーの回動が物理的に係止される
ことにより、または、係止された後さらに過電流でモー
タ10が駆動されることにより、伝達機構に締め付けが
生じる。
【0014】次に、格納位置から、運転者がミラースイ
ッチを操作して「復帰」を指示すると、モータ10は先
ほどと逆方向に駆動され、ミラーボデー5は回動支持軸
4を軸として逆方向に回動し、図2(a)の復帰位置に
戻る。復帰位置に達すると、ミラーボデー5の回動はス
トッパ(図示せず)により物理的に係止される。この物
理的係止に伴いモータ10の回転がロックまたは制限さ
れて、モータ10に過電流が流れる。ミラーボデーの回
動が物理的に係止されることにより、または、係止され
た後さらに過電流でモータ10が駆動されることによ
り、伝達機構に締め付けが生じる。
【0015】この発明を適用した電動格納式車両用ドア
ミラーの駆動装置の実施の形態を図1に示す。モータ1
0はミラーボデー(図示せず)に内蔵された直流モータ
で構成され、該ミラーボデーの格納動作および復帰動作
の駆動源を構成する。モータ10の回転はミラーボデー
に内蔵されたギヤやウォーム等で構成される伝達機構
(図示せず)を介してミラーボデーの回動支持軸に伝達
され、該ミラーボデーを回動させて格納動作または復帰
動作をさせる。ミラーボデーの回動は、格納動作または
復帰動作の動作端部でストッパにより物理的に係止され
る。この物理的係止に伴いモータ10の回転がロックま
たは制限されて、モータ10に過電流が流れる。ミラー
ボデーの回動が物理的に係止されることにより、また
は、係止された後さらに過電流でモータ10が駆動され
ることにより、伝達機構に締め付けが生じる。
【0016】指令手段12は、運転者等による指令操作
に基づき格納指令または復帰指令を発する。係止検出手
段14は、ミラーボデーの格納動作または復帰動作時
に、その動作端部で該動作が物理的に係止されたことを
検出する。また、係止検出手段14は、ミラーボデーの
格納動作または復帰動作時に、その動作途中で該動作が
外力により物理的に係止されたことを併せて検出するこ
ともできる。モータ駆動制御手段16は、指令手段12
の指令および係止検出手段14の検出に基づき、モータ
10に対し図3のように駆動電圧を印加する。すなわ
ち、指令手段12から格納指令または復帰指令が与えら
れると(t1)、モータ10に対し該当する極性で駆動
電圧を印加してモータ10を該当する方向に駆動する。
そして、該駆動の結果係止検出手段14が係止状態を検
出すると(t2)、該方向へのモータ10の駆動を停止
し、即座に(または適宜の期間経過後に)、該モータ1
0に逆極性で所定レベルV1の駆動電圧を印加する。該
逆極性の駆動電圧の印加状態が所定の短時間T1を経過
したら(t3)、該逆極性の駆動電圧の印加を停止し、
モータ10の駆動の全行程を終了する。これにより、伝
達機構の締め付け状態が緩和された状態で、ミラーボデ
ーは所定の格納位置または復帰位置に停止する。なお、
逆極性の駆動電圧の印加による伝達機構の締め付け状態
の緩和は、例えば、ミラーボデーにほとんど戻りを生じ
させない程度に行うことができる。あるいは、適宜量戻
りを生じさせるように行うこともできる。この設定は、
逆極性の駆動電圧のレベルV1およびその持続時間T1
の調整によって行うことができる。また、伝達機構の締
め付け状態を確実に緩和する(食い込み状態、噛み込み
状態を確実に解除する)ために、逆極性の駆動電圧V1
の絶対値を、指令方向の動作時の駆動電圧V0の絶対値
よりも大きな値に設定することもできる。
【0017】
【実施例】図1の駆動装置の実施例を図4に示す。直流
電源18は車両搭載のバッテリで構成される。操作子1
2(ミラースイッチ)は指令手段を構成するもので、車
室内の運転席位置のインストゥルメントパネル等に配置
される。この操作子12は、運転者等により操作され
て、2連のスイッチS1,S2(起動スイッチ)の切換
を行う。スイッチS1,S2は、この実施例ではニュー
トラル位置が無いタイプのものが使用されており、復帰
動作が指令されたときは固定接点(共通の接点をい
う。)Z1,Z2が可動接点(開閉される側の接点をい
う。)X1,X2にそれぞれ接続され、格納動作が指令
されたときは固定接点Z1,Z2が可動接点Y1,Y2
にそれぞれ接続される。スイッチS1の可動接点X1と
スイッチS2の可動接点Y2は、電源18の+端子に接
続され、スイッチS1の可動接点Y1とスイッチS2の
可動接点X2は、電源18の−端子に接続されている。
【0018】スイッチS1,S2の固定接点Z1,Z2
間には、起動回路を構成するコンデンサC1と、リレー
コイルRLの直列接続回路が接続されている。また、固
定接点Z1,Z2間には、この直列接続回路と並列に、
コンデンサC1の電荷を放電する放電路を構成する抵抗
R1が接続されている。リレースイッチRSはリレーコ
イルRLで駆動されるもので、常開接点NO、常閉接点
NC、固定接点COMを有する3接点型で構成されてい
る。常開接点NOはスイッチS1の固定接点Z1に接続
されている。固定接点COMは、自己保持回路を構成す
る抵抗R2を介して、コンデンサC1とリレーコイルR
Lとの接続点に接続されている。常閉接点NCは、後述
するコンデンサC4の放電路を構成する抵抗R3を介し
てスイッチS2の固定接点Z2側に接続されている。
【0019】リレースイッチRSの固定接点COMに
は、モータ10の一方の端子が接続されている。モータ
10の他方の端子とスイッチS2の固定接点Z2間に
は、ダイオードD1、PTC素子P1、電界効果トラン
ジスタFET1(以下「FET1」)の直列接続回路
と、ダイオードD2、PTC素子P2、電界効果トラン
ジスタFET2(以下「FET2」)の直列接続回路
が、互いに並列にかつ互いに逆方向の電流路を構成する
ように接続されている。ダイオードD1、PTC素子P
1、FET1の直列接続回路は、格納方向駆動時の主給
電路を構成する。ダイオードD2、PTC素子P2、F
ET2の直列接続回路は、復帰方向駆動時の主給電路を
構成する。両直列接続回路で使用されている各素子は、
FET1がPチャネル型、FET2がNチャネル型(い
ずれも、エンハンスメントタイプMOS型電界効果トラ
ンジスタ)である以外は共通である。モータ10の他方
の端子とスイッチS2の固定接点Z2間には、これら両
直列接続回路に並列に、蓄電手段を構成するコンデンサ
C4が接続されている。FET1,FET2のゲート
は、それぞれ抵抗R4、R5を介して、抵抗R2とリレ
ーコイルRLとの接続点に接続されている。抵抗R4、
R5の抵抗値は等しく設定されている。抵抗R2とリレ
ーコイルRLとの接続点と、固定接点Z2との間の電位
差によりFET1、FET2が作動する。
【0020】係止検出および自己保持解除回路20は、
格納方向駆動時に、格納動作の動作端部で該格納動作が
物理的に係止されたことを検出して、リレースイッチR
Sの自己保持状態を解除し、またFET1をオフ(復帰
方向動作時はFET1は常時オフ)するものである。こ
の回路20は、FET1のゲート・ソース間にコレクタ
・エミッタ間が接続されたPNP型スイッチングトラン
ジスタQ1を具えている。トランジスタQ1のベース・
エミッタ間には、FET1とPTC素子P1の直列接続
回路の両端の電圧が、抵抗R10とコンデンサC2によ
るフィルタ回路および抵抗R8、R6による分圧回路を
介して印加されている。この回路20は、格納方向駆動
時に、格納動作の動作端部で該格納動作が物理的に係止
されるまではトランジスタQ1をオフ状態に維持し、該
格納動作が物理的に係止されてPTC素子P1の端子電
圧が上昇したときにトランジスタQ1をオンするよう
に、各素子の定数(抵抗R10、R8、R6の分圧比
等)が設定されている。トランジスタQ1のコレクタ・
エミッタ間およびFET1のゲート・ソース間には、サ
ージ電圧からこれらの素子を保護するツェナダイオード
ZD1が逆方向接続されている。
【0021】係止検出および自己保持解除回路22は、
復帰方向駆動時に、復帰動作の動作端部で該復帰動作が
物理的に係止されたことを検出して、リレースイッチR
Sの自己保持状態を解除し、またFET2をオフ(格納
方向動作時はFET2は常時オフ)するものである。こ
の回路22は、FET2のゲート・ソース間にコレクタ
・エミッタ間が接続されたNPN型スイッチングトラン
ジスタQ2を具えている。トランジスタQ2のベース・
エミッタ間には、FET2とPTC素子P2の直列接続
回路の両端の電圧が、抵抗R11とコンデンサC3によ
るフィルタ回路および抵抗R9、R7による分圧回路を
介して印加されている。この回路22は、復帰方向駆動
時に、復帰動作の動作端部で該復帰動作が物理的に係止
されるまではトランジスタQ2をオフ状態に維持し、該
復帰動作が物理的に係止されてPTC素子P2の端子電
圧が上昇したときにトランジスタQ2をオンするよう
に、各素子の定数(抵抗R11、R9、R7の分圧比
等)が設定されている。トランジスタQ2のコレクタ・
エミッタ間およびFET2のゲート・ソース間には、サ
ージ電圧からこれらの素子を保護するツェナダイオード
ZD2が逆方向接続されている。なお、係止検出および
自己保持解除回路20,22の素子は、トランジスタQ
1がPNP型、トランジスタQ2がNPN型である以外
は共通であり、両回路20,22の特性も極性が異なる
以外は同じである。
【0022】図4の回路の動作を説明する。なお、ここ
ではモータ10に図4の上から下に駆動電流が流れると
ミラーボデーは復帰方向に動作し、下から上に駆動電流
が流れるとミラーボデーは格納方向に動作するものとす
る。初めに復帰動作について説明する。ミラーボデーが
格納位置にある状態で運転者が操作子12を操作して
「復帰」を指令すると、スイッチS1,S2は、固定接
点Z1,Z2が可動接点X1,X2側にそれぞれ接続さ
れる。これにより、直流電源18からの電流が、コンデ
ンサC1→リレーコイルRLへと流れて、リレーコイル
RLが励磁され、リレースイッチRSは固定接点COM
が常開接点NO側に接続される。すると、直流電源18
からの電流はリレースイッチRS→抵抗R2→リレーコ
イルRLへと流れるので、常開接点NOのオン状態は自
己保持される。これと同時に、FET2のゲート電圧が
高くなるので、FET2がオンし、直流電源18からの
電流がリレースイッチRS→モータ10→ダイオードD
2→PTC素子P2→FET2の経路で流れ、モータ1
0が駆動されてミラーボデーは復帰方向に移動を開始す
る。モータ10が駆動されると、コンデンサC4はダイ
オードD2、PTC素子P2、FET2の直列接続回路
の両端間の電圧に充電される。
【0023】ミラーボデーが復帰位置に到達すると、ス
トッパによりその動作が係止される。これにより、モー
タ10の回転が機械的にロックされあるいは制限(クラ
ッチ機構がスリップする場合)されて、伝達機構に締め
付けが生じる。モータ10の回転が機械的にロックされ
あるいは制限されることによりモータ10に過電流が流
れ、PTC素子P2が発熱してその抵抗値が上がり、P
TC素子P2での電位差が大きくなる。PTC素子P2
での電位差の増大によりコンデンサC4がさらに充電さ
れ、充電電圧が上昇する。そして、PTC素子P2での
電位差の増大により、トランジスタQ2のベース・エミ
ッタ間電圧がそのオン電圧に達すると、トランジスタQ
2がオンする。その結果、FET2のゲート電圧が下が
り、FET2がオフする。また、同時に、リレーコイル
RLにかかる電圧が低下するため、リレースイッチRS
の自己保持が解除され、リレースイッチRSは常閉接点
NC側に接続が戻されて、モータ10への給電がオフさ
れる。しかし、このとき、常閉接点NCのオンによりコ
ンデンサC4の電荷の放電路が構成されるので、コンデ
ンサC4の電荷はモータ10→リレースイッチRS→抵
抗R3を通して短時間に放電され、モータ10にそれま
でと逆方向に放電電流が流れるので、モータ10は格納
方向に少し回転して停止する。これにより、伝達機構の
締め付けが緩和されて、次に格納方向に動作させる際の
不動作を生じにくくすることができる。復帰動作時のコ
ンデンサC4およびモータ10の電圧の変化を図5に示
す。
【0024】次に格納動作について説明する。ミラーボ
デーが復帰位置にある状態で運転者が操作子12を操作
して「格納」を指令すると、スイッチS1,S2は、固
定接点Z1,Z2が可動接点Y1,Y2側にそれぞれ接
続される。これにより、直流電源18からの電流が、リ
レーコイルRL→コンデンサC1へと流れて、リレーコ
イルRLが励磁され、リレースイッチRSは固定接点C
OMが常開接点NO側に接続される。すると、直流電源
18からの電流はリレーコイルRL→抵抗R2→リレー
スイッチRSへと流れるので、常開接点NOのオン状態
は自己保持される。これと同時に、FET1のゲート電
圧が低くなるので、FET1がオンし、直流電源18か
らの電流がFET1→PTC素子P1→ダイオードD1
→モータ10→リレースイッチRSの経路で流れ、モー
タ10が駆動されてミラーボデーは格納方向に移動を開
始する。モータ10が駆動されると、コンデンサC4は
ダイオードD1、PTC素子P1、FET1の直列接続
回路の両端間の電圧(復帰動作時と逆極性)に充電され
る。
【0025】ミラーボデーが格納位置に到達すると、ス
トッパによりその動作が係止される。これにより、モー
タ10の回転が機械的にロックされあるいは制限(クラ
ッチ機構がスリップする場合)されて、伝達機構に締め
付けが生じる。モータ10の回転が機械的にロックされ
あるいは制限されることによりモータ10に過電流が流
れ、PTC素子P1が発熱してその抵抗値が上がり、P
TC素子P1での電位差が大きくなる。PTC素子P1
での電位差の増大によりコンデンサC4がさらに充電さ
れ、充電電圧が上昇する。そして、PTC素子P1での
電位差の増大により、トランジスタQ1のベース・エミ
ッタ間電圧がそのオン電圧に達すると、トランジスタQ
1がオンする。その結果、FET1のゲート電圧が上が
り、FET1がオフする。また、同時に、リレーコイル
RLにかかる電圧が低下するため、リレースイッチRS
の自己保持が解除され、リレースイッチRSは常閉接点
NC側に接続が戻されて、モータ10への給電がオフさ
れる。しかし、このとき、常閉接点NCのオンによりコ
ンデンサC4の電荷の放電路が構成されるので、コンデ
ンサC4の電荷は抵抗R3→リレースイッチRS→モー
タ10を通して短時間に放電され、モータ10にそれま
でと逆方向に放電電流が流れるので、モータ10は復帰
方向に少し回転して停止する。これにより、伝達機構の
締め付けが緩和されて、次に復帰方向に動作させる際の
不動作を生じにくくすることができる。格納動作時のコ
ンデンサC4およびモータ10の電圧の変化を図6に示
す。
【0026】ここで、図4のコンデンサC1の放電用抵
抗R1の働きについて説明する。抵抗R1は、格納また
は復帰動作の途中で電源が何らかの原因で瞬断して印加
電圧が0Vになり、リレースイッチRSの自己保持状態
が解除された場合に、コンデンサC1の電荷を放電し
て、その後電源の瞬断が解消されたときにリレースイッ
チRSが再びオンできるようにする働きをする。すなわ
ち、格納または復帰動作の途中で電源が瞬断すると、リ
レースイッチRSの自己保持状態が解除されるが、この
ときもし抵抗R1が無いとすると、コンデンサC1に蓄
えられた電荷が放電されずにそのまま残ることになる。
したがって、その後電源の瞬断状態が解消されても、リ
レーコイルRLには〔直流電源18の電圧〕−〔コンデ
ンサC1の電圧〕の低い電圧しか印加されず、この電圧
がリレー動作させるための感動電圧より低い場合には、
リレースイッチRSを再びオンすることができなくな
る。これに対し、抵抗R1を配置すると、電源の瞬断中
にコンデンサC1の電荷が抵抗R1を介して放電され、
その後電源の瞬断状態が解消されたときに、リレーコイ
ルRLに感動電圧よりも高い電圧を印加することがで
き、これにより、リレースイッチRSがオンして自己保
持状態が復帰し、格納または復帰動作を再開させること
ができる。なお、図4の実施例のスイッチS1,S2は
ニュートラル位置が無いタイプのものであるため、通常
動作による格納または復帰動作を終了してリレースイッ
チRSがオフ(常閉接点NC側に接続)した後は、コン
デンサC1は直流電源18の電圧に充電された状態に保
持されるが、その後スイッチS1,S2を切り換えれ
ば、リレーコイルRLには、〔直流電源18の電圧〕+
〔コンデンサC1の電圧〕の高い電圧が印加されるの
で、リレースイッチRSをオンして、モータ10を前回
と逆方向に動作させることができる。
【0027】なお、図4の実施例では、ミラーボデーの
格納動作または復帰動作時にその動作途中で該動作が外
力により物理的に係止された場合にも、上記と同様に、
過電流を検出して指令方向への駆動停止し、逆電圧を短
時間印加して伝達機構の締め付け状態を緩和する動作を
行う。また、図4の実施例では、ミラーボデーの係止検
出にPTC素子を用いたが、これに限るものでなく、例
えばPTC素子に代えて通常の抵抗器を用いることもで
きる。また、図4の実施例では、スイッチS1,S2に
ニュートラル位置が無いタイプのものを使用したが、ニ
ュートラル位置が有るタイプのものを使用することもで
きる。スイッチS1,S2にニュートラル位置が有るタ
イプのものを使用した場合には、電源の瞬断時のほか、
スイッチS1,S2をニュートラル位置に戻したときに
も、コンデンサC1の電荷は抵抗R1を介して放電され
る。
【0028】
【発明の他の実施の形態】この発明を適用した電動格納
式車両用ドアミラーの駆動装置の他の実施の形態を図7
に示す。モータ10はミラーボデー(図示せず)に内蔵
された直流モータで、該ミラーボデーの格納動作および
復帰動作の駆動源を構成する。モータ10の回転はミラ
ーボデーに内蔵されたギヤやウォーム等で構成される伝
達機構(図示せず)を介してミラーボデーに伝達され、
該ミラーボデーを回動させて格納動作または復帰動作を
させる。ミラーボデーの回動は、格納動作または復帰動
作の動作端部でストッパにより物理的に係止される。こ
の物理的係止に伴いモータ10の回転がロックまたは制
限されて、モータ10に過電流が流れる。ミラーボデー
の回動が物理的に係止され、さらには、過電流でモータ
10が駆動されることにより、伝達機構に締め付けが生
じる。
【0029】指令手段12は、運転者等による指令操作
に基づき格納指令または復帰指令を発する。モータ駆動
制御手段24はタイマ26を具え、指令手段12の指令
およびタイマ26の時間計測に基づき、モータ10に対
し図8のように駆動電圧を印加する。すなわち、指令手
段12から格納指令または復帰指令が与えられると(t
11)、モータ10に対し該当する極性で駆動電圧を印
加してモータ10を該当する方向に駆動する。モータ1
0の駆動開始と同時にタイマ26による時間計測を開始
する。なお、タイマ26の設定時間はミラーボデーがそ
の動作端部に十分に到達できる時間に定められている。
タイマ26が設定時間の計測を終了する前にミラーボデ
ーはその動作端部で物理的に係止される(t12)。そ
の後、タイマ26が設定時間の計測を終了すると(t1
3)、該方向へのモータ10の駆動を停止し、即座に
(または適宜の期間経過後に)、該モータ10に逆極性
で所定レベルV11の駆動電圧を印加する。該逆極性の
駆動電圧の印加状態が所定の短時間T11を経過したら
(t13)、該逆極性の駆動電圧の印加を停止し、モー
タ10の駆動の全行程を終了する。これにより、伝達機
構の締め付け状態が緩和された状態で、ミラーボデーは
所定の格納位置または復帰位置に停止する。なお、逆極
性の駆動電圧の印加による伝達機構の締め付け状態の緩
和は、例えば、ミラーボデーにほとんど戻りを生じさせ
ない程度に行うことができる。あるいは、適宜量戻りを
生じさせるように行うこともできる。この設定は、逆極
性の駆動電圧のレベルV11およびその持続時間T11
の調整によって行うことができる。また、伝達機構の締
め付け状態を確実に緩和する(食い込み状態、噛み込み
状態を確実に解除する)ために、逆極性の駆動電圧V1
1の絶対値を、指令方向の動作時の駆動電圧V10の絶
対値よりも大きな値に設定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を適用した電動格納式車両用ドアミ
ラーの駆動装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】 電動格納ミラーの内部構造の概要および復帰
位置と格納位置の状態を示す平面図である。
【図3】 図1の駆動装置の動作波形図である。
【図4】 図1の駆動装置の実施例を示す回路図であ
る。
【図5】 図4の回路の復帰動作時のコンデンサC4お
よびモータ10の電圧の変化を示す波形図である。
【図6】 図4の回路の格納動作時のコンデンサC4お
よびモータ10の電圧の変化を示す波形図である。
【図7】 この発明を適用した電動格納式車両用ドアミ
ラーの駆動装置の他の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図8】 図7の駆動装置の動作波形図である。
【符号の説明】
1…電動格納式車両用ドアミラー、4…回動支持軸、5
…ミラーボデー、6…伝達機構、10…モータ、12…
操作子(指令手段)、14…係止検出手段、16…モー
タ駆動制御手段、18…直流電源、バッテリ(電源)、
20,22…係止検出および自己保持解除回路、C1…
コンデンサ(起動用回路)、C4…コンデンサ(蓄電手
段)、FET1,FET2…電界効果トランジスタ(ス
イッチ手段)、NO…常開接点、NC…常閉接点、P
1,P2…PTC素子、RL…リレーコイル、RS…リ
レースイッチ、R2…自己保持回路、S1,S2…スイ
ッチ(起動スイッチ)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミラーボデーの格納・復帰動作をモータ駆
    動により行う電動格納式ミラーの駆動方法であって、前
    記モータ駆動による前記ミラーボデーの格納動作または
    復帰動作の動作端部で該動作が物理的に係止された後
    に、該モータを逆方向に駆動して、前記物理的係止によ
    る伝達機構の締め付け状態を緩めて、前記ミラーボデー
    を所定の格納位置または復帰位置に停止させる電動格納
    式ミラーの駆動方法。
  2. 【請求項2】ミラーボデーの格納・復帰動作をモータ駆
    動により行う電動格納式ミラーの駆動方法であって、前
    記モータ駆動による前記ミラーボデーの格納動作または
    復帰動作の動作端部で該動作が物理的に係止されたこと
    を検出したときに、該動作方向への該モータの駆動を停
    止し、これに代えて該モータを逆方向に駆動して、前記
    物理的係止による伝達機構の締め付け状態を緩めて、前
    記ミラーボデーを所定の格納位置または復帰位置に停止
    させる電動格納式ミラーの駆動方法。
  3. 【請求項3】ミラーボデーの格納・復帰動作をモータ駆
    動により行う電動格納式ミラーの駆動方法であって、起
    動スイッチの投入により電源から前記モータに駆動電圧
    を供給して該モータを該当する方向に駆動し、該駆動時
    に前記電源により蓄電手段を充電し、該格納動作または
    復帰動作の動作端部で該動作が物理的に係止された後
    に、前記電源による該モータの駆動を停止し、これに代
    えて前記蓄電手段に充電された電荷を該モータを介して
    放電させて該モータを前記と逆方向に駆動して、前記物
    理的係止による伝達機構の締め付け状態を緩めて、前記
    ミラーボデーを所定の格納位置または復帰位置に停止さ
    せる電動格納式ミラーの駆動方法。
  4. 【請求項4】ミラーボデーの格納・復帰動作をモータ駆
    動により行う電動格納式ミラーの駆動装置であって、 格納指令または復帰指令を発する指令手段と、 前記格納指令または復帰指令が与えられたときに前記モ
    ータに対し該当する極性で駆動電圧を印加して該モータ
    を該当する方向に駆動し、該格納動作または復帰動作の
    動作端部で該動作が物理的に係止された後に、該方向へ
    の該モータの駆動を停止し、これに代えて該モータに逆
    極性の駆動電圧を印加して、前記物理的係止による伝達
    機構の締め付け状態を緩めて、前記ミラーボデーを所定
    の格納位置または復帰位置に停止させるモータ駆動制御
    手段とを具備してなる電動格納式ミラーの駆動装置。
  5. 【請求項5】ミラーボデーの格納・復帰動作をモータ駆
    動により行う電動格納式ミラーの駆動装置であって、 格納指令または復帰指令を発する指令手段と、 前記ミラーボデーの格納動作または復帰動作の動作端部
    で該動作が物理的に係止されたことを検出する係止検出
    手段と、 前記格納指令または復帰指令が与えられたときに前記モ
    ータに対し該当する極性で駆動電圧を印加して該モータ
    を該当する方向に駆動し、該駆動の結果前記係止検出手
    段が係止状態を検出したら該方向への該モータの駆動を
    停止し、これに代えて該モータに逆極性の駆動電圧を印
    加して、前記物理的係止による伝達機構の締め付け状態
    を緩めて、前記ミラーボデーを所定の格納位置または復
    帰位置に停止させるモータ駆動制御手段とを具備してな
    る電動格納式ミラーの駆動装置。
  6. 【請求項6】前記モータ駆動制御手段が、 電源からの電圧を前記モータに供給する主給電路と、 前記電源からの電圧で充電される蓄電手段と、 該蓄電手段に充電された電荷を前記モータを介して放電
    する放電路とを具備し、 前記格納指令または復帰指令が与えられたときに前記主
    給電路により前記モータを該当する方向に駆動するとと
    もに前記蓄電手段を充電し、該駆動の結果前記係止検出
    手段が係止状態を検出したら該主給電路による該モータ
    の駆動を停止し、これに代えて該蓄電手段に充電された
    電荷を前記放電路を介して前記主給電路による駆動と逆
    極性で前記モータに印加して放電する制御を行う請求項
    5記載の電動格納式ミラーの駆動装置。
  7. 【請求項7】ミラーボデーの格納・復帰動作をモータ駆
    動により行う電動格納式ミラーの駆動装置であって、 格納動作または復帰動作を起動させる起動スイッチと、 該起動スイッチの投入により電源から駆動電圧が起動用
    回路を介して一時的に供給されて励磁されるリレーコイ
    ルと、 該リレーコイルの非励磁でオフされ励磁でオンされる常
    開接点および該リレーコイルの非励磁でオンされ励磁で
    オフされる常閉接点を有するリレースイッチと、 前記リレーコイルの励磁で前記電源から前記常開接点を
    介して前記モータに駆動電圧を供給して該モータを該当
    する方向に駆動する主給電路と、 該主給電路による前記モータの駆動時に、前記オンされ
    ている常開接点を経由しかつ前記起動用回路を迂回して
    前記電源から前記リレーコイルに励磁電流を供給するこ
    とにより該常開接点のオン状態を自己保持させる自己保
    持回路と、 前記主給電路による前記モータの駆動時に、前記オンさ
    れている常開接点を経由して前記電源から供給される電
    圧により充電される蓄電手段と、 前記主給電路による前記ミラーボデーの格納動作または
    復帰動作の動作端部で該動作が物理的に係止されたこと
    を検出して前記常開接点の自己保持を解除させて前記主
    給電路による前記モータの駆動を停止させる係止検出お
    よび自己保持解除回路と、 該自己保持状態が解除されたときに、前記蓄電手段に充
    電されている電荷を前記常閉接点を介して前記主給電路
    による駆動と逆極性で前記モータに印加して放電させ
    て、該モータを逆方向に駆動して、前記物理的係止によ
    る伝達機構の締め付け状態を緩めて、前記ミラーボデー
    を所定の格納位置または復帰位置に停止させる放電路と
    を具備してなる電動格納式ミラーの駆動装置。
  8. 【請求項8】前記物理的係止に伴い前記モータの回転が
    機械的にロックまたは制限されるようにその伝達機構が
    構成され、 前記係止検出および自己保持解除回路が、前記主給電路
    に配されたPTC素子と、該PTC素子の端子電圧に基
    づき前記係止状態を検出して前記リレーコイルの端子電
    圧を低下させ、もって前記常開接点の自己保持を解除さ
    せる回路とを具備し、 前記蓄電手段が前記PTC素子に並列に接続されたコン
    デンサを具備し、 さらに、前記主給電路に前記PTC素子と直列にかつ前
    記コンデンサと並列にスイッチ手段が配され、該スイッ
    チ手段は前記主給電路による前記モータの駆動時はオン
    され、前記係止状態が検出されて前記蓄電手段の電荷を
    前記放電路を介して放電するときはオフされる請求項7
    記載の電動格納式ミラーの駆動装置。
  9. 【請求項9】前記係止検出および自己保持解除回路が格
    納方向駆動用と復帰方向駆動用とで別々に設けられ、 前記PTC素子とスイッチ手段の直列接続回路が格納方
    向駆動用と復帰方向駆動用とで別々に設けられ、該両直
    列接続回路が前記主給電路に互いに逆方向の電流路を構
    成するように互いに並列に配され、前記コンデンサがこ
    れら両直列接続回路に共通に接続されている請求項8記
    載の電動格納式ミラーの駆動装置。
JP2002148663A 2002-05-23 2002-05-23 電動格納式ミラーの駆動方法および駆動装置 Expired - Fee Related JP3988871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002148663A JP3988871B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 電動格納式ミラーの駆動方法および駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002148663A JP3988871B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 電動格納式ミラーの駆動方法および駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003341430A true JP2003341430A (ja) 2003-12-03
JP3988871B2 JP3988871B2 (ja) 2007-10-10

Family

ID=29767117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002148663A Expired - Fee Related JP3988871B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 電動格納式ミラーの駆動方法および駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3988871B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012148694A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Ichikoh Ind Ltd ドアミラー制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012148694A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Ichikoh Ind Ltd ドアミラー制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3988871B2 (ja) 2007-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3783297B2 (ja) 車両のドアロック装置
JPH058703A (ja) ワイパー制御装置
EP1393976B1 (en) Method for controlling motorized storing door mirror
US6252363B1 (en) Circuit for timed position control of device driven by a DC motor
JP2003341430A (ja) 電動格納式ミラーの駆動方法および駆動装置
JP3535977B2 (ja) ドアミラーの駆動装置
JPH07255198A (ja) モータコントローラ
JPH08207663A (ja) 電動格納ミラーの制御装置
JP4128478B2 (ja) ワイパモータ制御回路
JPH06215676A (ja) リレー制御回路
JP2950159B2 (ja) スライドドア用給電システム
JP2562820Y2 (ja) 車載カメラのシャッター回路
JP2923852B2 (ja) 車両用のアイドリング継続装置
JP2001287592A (ja) 電動格納式ドアミラーの制御回路
JPH075935U (ja) 自動車用電動ドアミラーの制御装置
KR930002981Y1 (ko) 자동차의 도어 자동 잠금장치
JP2004182037A (ja) 車両用ミラーの駆動装置
JPH0419056B2 (ja)
JPH02179553A (ja) 自動車用ドアミラーの制御装置
JPH0620175Y2 (ja) 車載用コントロ−ルユニツトの定電圧回路
JP2553169B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP3129426B2 (ja) 電動式機器制御装置
JPH07329716A (ja) キーインタロック装置
JPH0734121Y2 (ja) パワーウインドレギュレータの制御装置
JP2005178465A (ja) ミラー装置用モータ制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061020

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070711

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees