JP2003341412A - 車両運搬車の緊締装置 - Google Patents

車両運搬車の緊締装置

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JP2003341412A
JP2003341412A JP2002154114A JP2002154114A JP2003341412A JP 2003341412 A JP2003341412 A JP 2003341412A JP 2002154114 A JP2002154114 A JP 2002154114A JP 2002154114 A JP2002154114 A JP 2002154114A JP 2003341412 A JP2003341412 A JP 2003341412A
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vehicle
holding
tightening device
wire
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JP2002154114A
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English (en)
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Shigeru Sasanuma
茂 笹沼
Kentaro Kuwabara
健太郎 桑原
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YUSOKI KOGYO KK
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YUSOKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤ緊張部材を保持する保持部材の剛性を
低下させることなく、軽量化を図るとともに、製造コス
トを低減することができる車両運搬車の緊締装置を提供
する。 【解決手段】 固定部材9を荷台2の床面と略平行の一
の板部材から構成し、丸棒部材8を固定部材9の下面に
固着するとともに、固定部材9の長手方向に並んで穿設
される複数の孔部10と、各孔部10の周縁部分から上
方に延びるフランジ部11とを備え、孔部10を通じて
保持用シャックル7を丸棒部材8に取り付けられるよう
にするとともに、フランジ部11により固定部材9及び
丸棒部材8に剛性が付与されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷台に搭載された
車両を固定して運搬する車両運搬車の緊締装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両運搬車の緊締装置と
して、例えば、実開平5−82661号公報に記載され
たものが知られている。この緊締装置は、運搬車の荷台
の床面に配される弛張自在のワイヤ部材と、ワイヤ部材
に移動自在に取り付けられたフック用シャックルと、前
記フック用シャックルに設けられる緊締フックとを有し
ている。すなわち、この緊締装置によれば、緊締フック
を搭載車両の下部に配されるタイダウンフックと係合さ
せ、ワイヤ部材を締め付けることにより、搭載車両がワ
イヤ部材により拘束され、荷台上にて固定されるように
なっている。
【0003】また、ワイヤ部材には、フック用シャック
ルと間隙をおいて、フック用シャックルを挟むように、
一対の保持用シャックルが移動自在に取り付けられる。
各保持用シャックルは、ワイヤ部材に沿って荷台の所定
方向へ延びる丸棒部材に取り付けられる。各保持用シャ
ックルは、この丸棒部材の任意の位置に取付自在となっ
ている。
【0004】これにより、車両の搭載位置、車両の寸法
に応じて、フック用シャックル及び各保持用シャックル
を移動させ、荷台における任意の位置で車両が固定され
る。また、ワイヤ部材を締め付けた際に、各保持用シャ
ックルによりワイヤ部材が荷台の床面側に保持され、車
両との係合部分を頂点として、ワイヤ部材の各保持用シ
ャックル間のみが車両側に引かれることとなる。
【0005】ところで、丸棒部材と直交する複数の補助
部材が、丸棒部材の長手方向に並んで固着される。各補
助部材は、水平方向に延び、荷台に固定された一対の板
部材に挟まれるように固着される。各板部材は、略L字
状に形成され、水平面が荷台の床面と当接するととも
に、垂直面に各補助部材が固着される。すなわち、丸棒
部材と、各補助部材と、各板部材とが梯子状となるよう
に、各部材を互いに組み付けることにより丸棒部材に剛
性が付与され、車両運搬時に車両から加わる荷重に効率
よく抗することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記車
両運搬車の緊締装置では、一対の板部材と、各補助部材
とを要するため、部品点数、ひいては重量が嵩むという
問題点がある。さらに、各補助部材及び各板部材を溶接
等により固着させなければならず、装置の製作が極めて
面倒であり、製造コストが嵩むという問題点もある。
【0007】また、近年、車両軽量化のため、荷台のア
ルミニウム合金化が進んでいる。荷台にアルミニウム合
金を用い、前記緊締装置を機械的な締結手段で荷台に固
定した場合には、荷台の重量に比して、緊締装置の重量
の割合が高くなり、強度バランス等の観点から好ましく
ない。ここで、緊締装置の重量を低減するために、荷台
の複数の箇所を穿孔し、この孔部に丸棒を直接的に固定
して保持用シャックルを取り付ける方法も考えられる
が、保持用シャックルとの接触により孔部が摩耗するた
め、長期の使用には耐えられない。
【0008】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ワイヤ緊張部材を保
持する保持部材の剛性を低下させることなく、軽量化を
図るとともに製造コストを低減することができる車両運
搬車の緊締装置を提供することにある。また、アルミニ
ウム合金を荷台に採用しても、荷台を損傷させることな
く、十分な耐久性が付与される車両運搬車の緊締装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、荷台に搭載された車両を
固定するものであって、前記荷台の床面に配される弛張
自在のワイヤ部材と、前記ワイヤ部材に取り付けられ、
前記車両側の被係合部と係合する係合部材と、前記係合
部材と間隙をおいて前記ワイヤ部材に取り付けられ、前
記ワイヤ部材を前記荷台側にて保持するワイヤ緊張部材
と、所定方向に延び、前記ワイヤ緊張部材を保持する保
持部材と、前記保持部材に沿って延び、前記保持部材が
固着される固定部材と、を備えた車両運搬車の緊締装置
において、前記固定部材を荷台の床面と略平行の一の板
部材から構成し、前記保持部材を前記固定部材の下面に
固着するとともに、前記固定部材の長手方向に並んで穿
設される複数の孔部を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項1記載の車両運搬車の緊締装置によ
れば、車両を固定するに際し、作業者等は、係合部材を
車両の被係合部に係合させるとともに、各ワイヤ緊張部
材を固定部材の孔部を通じて保持部材に保持させる。こ
のとき、固定部材に形成された各孔部のうち、ワイヤ緊
張部材の保持に最も適した位置の孔部が選択される。そ
して、ワイヤ締め付け装置等により、ワイヤ部材を締め
付け、車両が荷台の床面側に引っ張られる状態とする。
このように車両が緊締された状態で、車両運搬車は車両
を運搬する。車両運搬車の走行に際しては、車両運搬車
の前後、左右、上下の揺動により、車両から各ワイヤ緊
張部材を介して保持部材及び固定部材に、前後、左右、
上下の力が作用する。
【0011】従って、板状の固定部材に複数の孔部を形
成し、各孔部を通じて各ワイヤ緊張部材を保持部材に保
持させるようにしたので、車両の固定に際し、各ワイヤ
緊張部材を支障なく保持部材に取り付けることができ
る。さらに、固定部材が一枚の板状であることに加え、
さらに、各孔部を固定部材に穿設することにより、従来
のものに比べ、緊締装置を格段に軽量にすることができ
る。また、固定部材の各孔部を比較的容易に成形するこ
とができ、緊締装置の製造コストの低減を図ることもで
きる。すなわち、例えば、前後に延びる断面略L字状の
一対の板部材を設け、各板部材に左右に延び前後に並設
された補助部材を溶接等により固着し、さらに、保持部
材を各補助部材に溶接等により固着する従来のものに比
べ、固定部材、保持部材等の剛性が低下することはな
く、格段の軽量化、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0012】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の車両運搬車の緊締装置において、前記各孔部の周
縁部分から上方に延びるフランジ部を備えたことを特徴
とする。
【0013】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
作用に加え、固定部材の各孔部の外周縁には、上下に延
びるフランジ部が形成されていることから、固定部材に
高い剛性が付与される。これにより、特に、固定部材を
折り曲げる方向の入力には効果的に抗することができ
る。すなわち、車両運搬車の揺動により保持部材及び固
定部材に作用する力に、保持部材及び固定部材が効果的
に抗することができる。
【0014】従って、各孔部の周縁部分にフランジ部を
設けたので、フランジ部による剛性増加の効果で固定部
材の板厚を減少させて、さらに軽量化を図ることができ
る。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
車両運搬車の緊締装置において、前記固定部材の前記各
孔部及び前記各フランジ部を、前記固定部材にバーリン
グ加工を施すことにより形成したことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の作用に加え、バーリング加工により、簡単且つ容易
に、固定部材の各孔部及び各フランジ部が成形される。
【0017】従って、緊締装置の製造コストをさらに低
減することができる。
【0018】請求項4記載の発明では、請求項1、2ま
たは3記載の車両運搬車の緊締装置において、前記各孔
部は、略真円状に形成されたものであって、前記保持部
材を、上面視にて前記各孔部の略中心と重なるように、
前記固定部材に固着したことを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明によれば、請求項1、
2または3の作用に加え、車両運搬車の揺動により、保
持部材から固定部材に作用する力が、各孔部の周囲で偏
ることはない。
【0020】従って、固定部材にて、保持部材から作用
する力を効率よく受けることができ、保持部材及び固定
部材の全体としての剛性をさらに向上させることができ
る。
【0021】請求項5記載の発明では、請求項1、2、
3または4記載の車両運搬車の緊締装置において、前記
固定部材を、締結手段により前記荷台に固定したことを
特徴とする。
【0022】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
2、3または4の作用に加え、製造時等における固定部
材の荷台への固定が容易であるし、故障時等における固
定部材の交換もまた容易である。
【0023】従って、固定部材の取り扱い等に関して極
めて有利である。
【0024】請求項6記載の発明では、請求項1、2、
3、4または5記載の車両運搬車の緊締装置において、
前記荷台の前記床面はアルミニウム合金からなり、該床
面に前記固定部材が固定されることを特徴とする。
【0025】請求項6記載の発明によれば、請求項1、
2、3、4または5の作用に加え、ワイヤ緊張部材は、
荷台の床面と接することはなく固定部材と接触するの
で、荷台の床面が鋼材等に比して強度が劣るアルミニウ
ム合金からなるものであっても、荷台の床面が摩耗して
変形することはない。
【0026】従って、荷台の床面をアルミニウム合金に
より形成して重量を低減することができるとともに、荷
台の床面が緊締装置のワイヤ緊張部材との接触により摩
耗することがないので高い耐久性が実現される。
【0027】
【発明の実施の形態】図1乃至図6は本発明の一実施形
態を示すもので、図1は車両運搬車の概略側面図、図2
は荷台上に車両を固定した状態を示す車両運搬車の一部
側面説明図、図3は車両運搬車における荷台の概略上面
図、図4は固定部材及び丸棒部材の上面図、図5は固定
部材及び丸棒部材の側面図、図6は固定部材及び丸棒部
材の正面断面図である。
【0028】図1に示すように、この車両運搬車1は従
来公知のトレーラタイプであり、複数の車両100を搭
載可能な荷台2を備えている。本実施形態の場合、上下
に2つの荷台2が並設され、上下段に3台ずつ車両が前
後方向に並べて搭載可能となっている。また、図2に示
すように、各荷台2には、タイダウンフック101等を
用いて車両100を固定可能な緊締装置3が備えられ
る。
【0029】緊締装置3は、荷台2の床面をなす道板2
aに配される弛張自在のワイヤ部材4と、このワイヤ部
材4に移動自在に取り付けられたフック用シャックル5
と、このフック用シャックル5に一体的に設けられる係
合部材としての緊締フック6とを有している。ここで、
道板2aはアルミニウム合金からなっている。すなわ
ち、図2に示すように、緊締フック6を車両100の下
部に配される被係合部材としてのタイダウンフック10
1と係合させ、ワイヤ部材4を締め付けることにより、
車両100がワイヤ部材4により拘束され、荷台2上に
て固定されるようになっている。尚、ワイヤ部材4の締
め付けは、巻張装置等により、ワイヤ部材4を巻張する
ことにより行われる。
【0030】また、この緊締装置3は、フック用シャッ
クル5と間隙をおいて、フック用シャックル5を挟むよ
うに、ワイヤ部材4に移動自在に取り付けられた一対の
保持用シャックル7を有している。ワイヤ緊張部材とし
ての各保持用シャックル7は、ワイヤ部材4に沿って荷
台の前後方向へ延びる丸棒部材8に保持される。各保持
用シャックル6は、保持部材としての丸棒部材8の任意
の位置に取付自在となっている。
【0031】これにより、車両100の搭載位置、車両
の寸法に応じて、フック用シャックル5及び各保持用シ
ャックル7を移動させ、荷台2における任意の位置で車
両100が固定される。また、ワイヤ部材4を締め付け
た際に、各保持用シャックル7によりワイヤ部材4が荷
台2の道板2aに保持され、図2に示すように、車両1
00との係合部分を頂点として、ワイヤ部材4の各保持
用シャックル間7のみが車両100側に引かれることと
なる。尚、緊締フック6、各シャックル5,7は、従来
公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
【0032】また、この緊締装置3は、図5に示すよう
に、丸棒部材8に沿って前後方向に延び、丸棒部材8が
固着される固定部材9を有している。図3に示すよう
に、固定部材9は、荷台2の道板2aの左右中央側に、
左右に並んで設置される。すなわち、右側の固定部材9
及び丸棒部材8等は、車両100の右側のタイダウンフ
ック101を用いた緊締に、左側の固定部材9及び丸棒
部材8等は、車両100の左側のタイダウンフック10
1を用いた緊締に供される。尚、図3においては、説明
のため、丸棒部材8を省略して図示している。固定部材
9は荷台2の道板2aと略平行の一枚の板部材から構成
され、図6に示すように、丸棒部材8は固定部材9の下
面に溶接等により固着される。また、固定部材9は、荷
台2の床の下面に締結手段としてのボルト若しくはリベ
ットにより固定される。また、本実施形態においては、
図4に示すように、固定部材9の外周縁側に、ボルト若
しくはリベットの挿通孔9aが形成される。
【0033】また、固定部材9は、前後方向に略等間隔
で並んで穿設された複数の孔部10と、各孔部10の周
縁部分から上方に延びるフランジ部11とを有してい
る。各孔部10及び各フランジ部11は、板状の固定部
材9にバーリング加工を施すことにより形成される。こ
こで、図4に示すように、各孔部10は略真円状に形成
され、丸棒部材8は、上面視にて各孔部10の略中心と
重なるように、固定部材9に固着されている。
【0034】以上のように構成された車両運搬車1の緊
締装置3においては、車両100を固定するに際し、作
業者等は、ワイヤ部材4におけるタイダウンフック10
1に対応する位置に、フック用シャックル5及び各保持
用シャックル7を移動させる。そして、フック用シャッ
クル5の緊締フック6を車両100のタイダウンフック
101に係合させるとともに、各保持用シャックル7を
固定部材9の孔部10を通じて丸棒部材8に保持させ
る。
【0035】このとき、固定部材9に形成された各孔部
10のうち、保持用シャックル7の保持に最も適した位
置の孔部10が選択される。そして、図示しない巻張装
置により、ワイヤ部材4を締め付け、車両100が荷台
2の道板2a側に引っ張られる状態とする。尚、図2に
は、車両100の前部に設けられたタイダウンフック1
01により緊締した状態を示している。車両100の後
部にもタイダウンフック101が設けられており、後部
のタイダウンフックについても同様の緊締作業を行うこ
とにより、車両100の前部及び後部を緊締し、車両1
00が前後でバランスよく緊締されるようになってい
る。
【0036】このように車両100が緊締された状態
で、車両運搬車1は車両100を運搬する。車両運搬車
1の走行に際しては、車両運搬車1の前後、左右、上下
の揺動により、車両100から各保持用シャックル7を
介して丸棒部材8及び固定部材9に、前後、左右、上下
の力が作用することとなる。
【0037】このとき、固定部材9の各孔部10の外周
縁には、上下に延びるフランジ部11が形成されている
ことから、固定部材9に高い剛性が付与される。特に、
固定部材9を折り曲げる方向の入力には効果的に抗する
ことができ、車両運搬車1が悪路等を走行した際に加わ
る上下方向の入力等によって、固定部材9、丸棒部材8
等が変形することはない。
【0038】また、上面視にて各孔部10の略中心と重
なるように、丸棒部材8を固定部材9に固着したので、
丸棒部材8からの力が各孔部10の周囲で、固定部材9
に偏って作用することはない。すなわち、例えば、各孔
部10の中心から左右の何れか一方にずれたもののよう
に、各孔部10の周囲で丸棒部材8から作用する力が偏
り、全体として固定部材9の剛性、強度等が低下するこ
とはない。
【0039】また、各保持用シャックル7は、荷台2の
床面(道板2a)と接することはなく固定部材と接触す
るので、荷台の床面が鋼材等に比して強度が劣るアルミ
ニウム合金からなるものであっても、荷台の床面が摩耗
して変形することはない。
【0040】このように、本実施形態の車両運搬車1の
緊締装置3によれば、板状の固定部材9に複数の孔部1
0を形成し、各孔部10を通じて各保持用シャックル7
を丸棒部材8に保持させるようにしたので、各保持用シ
ャックル7を支障なく丸棒部材8に取り付けることがで
きる。また、各孔部10にフランジ部11を形成したの
で、固定部材9の板厚をより減少させることができると
ともに、固定部材9、丸棒部材8等に剛性が付与され、
車両運搬車1が悪路走行時等に振動し、車両100側か
ら比較的大きな力が各保持用シャックル7を介して丸棒
部材8に作用した際にも、丸棒部材8により確実に各保
持用シャックル7が保持される。ここで、固定部材9の
板厚を十分厚くすれば、フランジ部11が形成されてい
なくとも、固定部材9、丸棒部材8の剛性を十分に確保
できるが、フランジ部11を形成すれば、固定部材9の
剛性を保ちながらもその板厚を減少して軽量化を図るこ
とができる。さらに、固定部材9が一枚の板状であるこ
とに加え、さらに、各孔部10を固定部材9に穿設する
ことにより、従来のものに比べ、緊締装置3を格段に軽
量にすることができる。特に、本実施形態の車両運搬車
1においては、6台分の車両100の緊締装置3を備え
るので、車両運搬車1全体として、格段の軽量化を図る
ことができる。また、固定部材9の各孔部10及び各フ
ランジ部11を比較的容易に成形することができ、緊締
装置3の製造コストの低減を図ることもできる。従っ
て、例えば、前後に延びる断面略L字状の一対の板部材
を設け、各板部材に左右に延び前後に並設された補助部
材を溶接等により固着し、さらに、丸棒部材を各補助部
材に溶接等により固着する従来のものに比べ、丸棒部材
8、固定部材9等の剛性が低下することはなく、格段の
軽量化、製造コストの低減を図ることができる。
【0041】また、本実施形態の車両運搬車1の緊締装
置3によれば、バーリング加工により、簡単且つ容易
に、固定部材9の各孔部10及び各フランジ部11が成
形されるので、これによっても、緊締装置3の製造コス
トを低減することができる。
【0042】また、本実施形態の車両運搬車1の緊締装
置3によれば、車両運搬車1の揺動により、丸棒部材8
から固定部材9に作用する力が、各孔部10の周囲で偏
ることがないようにしたので、固定部材9にて丸棒部材
8から作用する力を効率よく受けることができ、丸棒部
材8及び固定部材9の全体としての剛性を向上させるこ
とができる。
【0043】また、本実施形態の車両運搬車1の緊締装
置3によれば、固定部材9をボルトにより荷台2に固定
したので、製造時等における固定部材9の荷台2への固
定が容易であるし、故障時等における固定部材9の交換
もまた容易である。従って、固定部材9の取り扱い等に
関して極めて有利である。
【0044】また、本実施形態の車両運搬車1の緊締装
置3によれば、荷台2の床面をアルミニウム合金により
形成して重量を低減することができるとともに、荷台2
の床面が緊締装置3の各保持用シャックル7との接触に
より摩耗することがないので高い耐久性が実現される。
【0045】尚、前記実施形態においては、6台積みの
車両運搬車1を示したが、搭載する車両の台数は6台に
限定されず、例えば、7台積みであってもよいし、1台
積みであってもよいことは勿論である。
【0046】また、前記実施形態においては、ボルトに
より、固定部材9を道板2aに締結するものを示した
が、リベット等により固定するものであってもよい。
【0047】また、前記実施形態においては、保持部材
として丸棒部材8を用いたものを示したが、保持部材
は、例えば、角棒部材であっても、板部材であってもよ
く、各保持用シャックル7等に対応して適宜に変更可能
なことはいうまでもない。
【0048】また、前記実施形態においては、バーリン
グ加工により、固定部材9の各孔部10及び各フランジ
部11を形成するものを示したが、各孔部10の外周縁
にフランジ部11が形成されているものであれば、他の
加工方法等によって製作してもよいし、その他、具体的
な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿
論である。
【0049】
【発明の効果】固定部材の複数箇所に孔部を穿設し、各
孔部を通じてワイヤ緊張部材を保持部材に取り付けるよ
うにするとともに、例えば、ボルト、リベット等の機械
的締結手段で固定部材を荷台に取り付けるようにしたの
で、搭載車両の緊締装置が比較的低コストで容易に製造
することができる。また、各孔部の周縁部分にフランジ
部を設けることにより、フランジ部による剛性増加の効
果で固定部材の板厚を減少させて、さらに軽量化を図る
ことができる。また、アルミニウム合金の荷台の床面に
取り付けた場合にも、荷台の床面をアルミニウム合金に
より形成して重量を低減することができるとともに、荷
台の床面が緊締装置のワイヤ緊張部材との接触により摩
耗することがないので高い耐久性が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、車両運搬車
の概略側面図である。
【図2】荷台上に車両を固定した状態を示す車両運搬車
の一部側面説明図である。
【図3】車両運搬車における荷台の概略上面図である。
【図4】固定部材及び丸棒部材の上面図である。
【図5】固定部材及び丸棒部材の側面図である。
【図6】固定部材及び丸棒部材の正面断面図である。
【符号の説明】
1 車両運搬車 2 荷台 3 緊締装置 4 ワイヤ部材 5 フック用シャックル 6 緊締フック 7 保持用シャックル 8 丸棒部材 9 固定部材 10 孔部 11 フランジ部 100 車両 101 タイダウンフック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷台に搭載された車両を固定するものであ
    って、 前記荷台の床面に配される弛張自在のワイヤ部材と、 前記ワイヤ部材に取り付けられ、前記車両側の被係合部
    と係合する係合部材と、 前記係合部材と間隙をおいて前記ワイヤ部材に取り付け
    られ、前記ワイヤ部材を前記荷台側にて保持するワイヤ
    緊張部材と、 所定方向に延び、前記ワイヤ緊張部材を保持する保持部
    材と、 前記保持部材に沿って延び、前記保持部材が固着される
    固定部材と、を備えた車両運搬車の緊締装置において、 前記固定部材を前記荷台の前記床面と略平行の一の板部
    材から構成し、前記保持部材を前記固定部材の下面に固
    着するとともに、 前記固定部材の長手方向に並んで穿設される複数の孔部
    を備えたことを特徴とする車両運搬車の緊締装置。
  2. 【請求項2】前記各孔部の周縁部分から上方に延びるフ
    ランジ部を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両
    運搬車の緊締装置。
  3. 【請求項3】前記固定部材の前記各孔部及び前記各フラ
    ンジ部を、前記固定部材にバーリング加工を施すことに
    より形成したことを特徴とする請求項2記載の車両運搬
    車の緊締装置。
  4. 【請求項4】前記各孔部は、略真円状に形成されたもの
    であって、 前記保持部材を、上面視にて前記各孔部の略中心と重な
    るように、前記固定部材に固着したことを特徴とする請
    求項1、2または3記載の車両運搬車の緊締装置。
  5. 【請求項5】前記固定部材を、締結手段により前記荷台
    に固定したことを特徴とする請求項1、2、3または4
    記載の車両運搬車の緊締装置。
  6. 【請求項6】前記荷台の前記床面はアルミニウム合金か
    らなり、該床面に前記固定部材が固定されることを特徴
    とする請求項1、2、3、4または5記載の車両運搬車
    の緊締装置。
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