JP2003341009A - 連続紙の幅調整装置における押付け部材回転駆動装置 - Google Patents

連続紙の幅調整装置における押付け部材回転駆動装置

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JP2003341009A JP2002154948A JP2002154948A JP2003341009A JP 2003341009 A JP2003341009 A JP 2003341009A JP 2002154948 A JP2002154948 A JP 2002154948A JP 2002154948 A JP2002154948 A JP 2002154948A JP 2003341009 A JP2003341009 A JP 2003341009A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破壊事故が少なく、強度耐性があり、設置ス
ペースも少なくする。 【解決手段】 連続紙面に対して遠近移動し、その移動
した位置で互いに連続紙面に接触して波打ちを発生させ
る接触部13、13’を備えた押付け部材1、1’と、
押付け部材1、1’の回転軸12、12’に固定された
従動歯車42、42’と、押付け部材1、1’の中心部
に角変位可能に設けられた軸20、20’に対し、角変
位可能に取り付けられた連結アーム45、46及び連結
アーム46は固定、連結アーム45は角変位可能に取り
付けられた中間軸53を備えた連結アーム機構41と、
従動歯車42’と噛み合う駆動歯車44が取り付けられ
た駆動源47と、従動歯車42及び駆動歯車44と噛み
合い中間軸53に対し回転可能に取り付けられた中間歯
車43とを備え、各軸20、20’と中間軸53との距
離の和が軸20と軸20’との距離の和より大きく設け
られて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続紙に複数の
印刷部で重ね印刷する平版輪転印刷機において、少なく
とも一の印刷部による印刷が施された後の連続紙の幅を
調整する装置に関し、特に、連続紙面に対して遠近移動
可能、かつ位置決め可能に適宜の数設けられた押付け部
材を、1つの駆動手段により回転させながら連続紙面に
押し付けて、連続紙に波打ちを発生させることにより連
続紙の幅を調整する連続紙の幅調整装置における押付け
部材回転駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湿し水を使う平版印刷では、印刷部を通
過するときに画線が印刷されるとともに、非画線部を介
して湿し水が付与されるが、この水を連続紙のパルプ繊
維が吸収してその直径方向に膨らむことから、連続紙が
幅方向に拡大する。
【0003】そのため、例えば図10に示すような平版
輪転印刷機TPの重ね印刷では、先に印刷した印刷画線
と後に印刷した印刷画線との間に、連続紙Wの前記幅方
向の拡大によって不整合が生じた。
【0004】そこで本願出願人は、前記連続紙の幅方向
の拡大に起因する、先に刷った印刷画線と後に刷った印
刷画線の不整合を防止する連続紙の幅調整装置を特許第
2968905号公報によって提案した。
【0005】この特許第2968905号公報には、印
刷部間に回転可能な押付け部材を連続紙の両面に設け、
押付け部材を1つの駆動源により回転させながら連続紙
の面に遠近移動させ、押し付けて連続紙に波打ちを発生
させることにより、連続紙の幅を調整する連続紙の幅調
整装置が示されている。
【0006】この連続紙の幅調整装置は、連続紙との接
触部を軸である回転軸と一体に一斉に回転するように、
連続紙の両面に設けられた押付け部材と、押付け部材の
回転軸の両端を軸受を介して回転可能に支持するととも
に、回転軸の軸心と相違する中心線を中心に図示しない
両側のフレームに角変位可能に支持され、かつ、それぞ
れフレームの外側に位置する歯車と一体で設けられた両
側の偏心スリーブと、前記両側の偏心スリーブと一体に
回転可能な歯車に駆動を伝える駆動伝達機構及び駆動源
よりなり、駆動源より駆動を伝達し前記両側の歯車を角
変位することにより両側の偏心スリーブを角変位し、両
側の偏心スリーブの中心線から偏心した位置に回転可能
に支持されている押付け部材を偏心スリーブの中心線周
りに移動して、連続紙の面に対して遠近移動させる波打
ち調整手段と、前記押付け部材の連続紙面との接触個所
が印刷稼働で走行する連続紙の走行速度と異なる周面速
度で変位するように回転させるための押付け部材回転駆
動装置とを有している。
【0007】この連続紙の幅調整装置の中の押付け部材
回転駆動装置は、1つの駆動源と、この駆動源に連結さ
れて設けられた駆動プーリーと、それぞれの押付け部材
の回転軸の一側部に設けられた従動プーリーと、前記駆
動プーリー及び各従動プーリーに掛け渡されるベルト
と、常時ベルトに張力を与えるベルト張りプーリーとで
構成されている。
【0008】そしてこの構成によれば、押付け部材は、
押付け部材回転駆動装置の作動により回転される。詳細
には、1つ設けた駆動源により、駆動源と連結した駆動
プーリーを駆動し、ベルトを介して両側の従動プーリー
を回転させる。従動プーリーと一体で回転する押付け部
材の回転軸及び連続紙面と接触される接触部は、連続紙
と異なる周面速度で変位するように回転される。また、
押付け部材は、軸心周りに回転されながら、波打ち調整
手段により連続紙面に対して遠近移動される。詳細に
は、押付け部材の回転軸を回転可能に支持している両側
の偏心スリーブに歯車を一体に設け、この歯車を、偏心
スリーブ駆動源と偏心スリーブ駆動伝達機構とにより角
変位させて両側の偏心スリーブを一斉に角変位させる。
すると、偏心スリーブの中心線から偏心した位置に回転
可能に支持されている押付け部材の回転軸が偏心スリー
ブの中心線周りに移動させられ、押付け部材は、連続紙
に対して一斉に遠近移動させられる。
【0009】このように、押付け部材は、押付け部材回
転駆動装置により回転されながら、波打ち調整手段によ
り連続紙面に対し一斉に遠近移動され、連続紙を両面よ
り押付け、連続紙の幅方向に波打ちを発生させて、連続
紙の幅を調整し、印刷画線の不整合を防止する。
【0010】また、押付け部材の接触部が、連続紙と異
なる周面速度で変位することで、前記接触部が連続紙に
擦られて、紙粉やインキ等の汚れや堆積がなく、したが
って汚れや堆積による印刷紙面の汚損が発生せず、印刷
紙面の印刷品質が保たれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例において
は、連続紙の幅調整装置における押付け部材回転駆動装
置として、連続紙の両面に設けた押付け部材の軸である
それぞれの回転軸を回転させるために、駆動源を1つ設
け、押付け部材のそれぞれの回転軸をプーリー、ベルト
により一斉に同一の向きに回転させている。また、波打
ち調整手段により、押付け部材が連続紙面に対して遠近
移動され、ベルトの張りが変化することに対応するベル
ト張りプーリーを設けて、常にベルトの張りを略一定に
なるようにしている。
【0012】しかし、ベルトは消耗品であり、予備品を
常備しなければいけないとともに、寿命で破損又は切断
したり、連続紙が断紙して駆動部分に破断紙が噛み込ん
で破損又は切断した場合には、破損、切断したベルトが
落下し、下側に位置する印刷部の印刷胴に破損又は切れ
たベルトが噛み込み損傷を与えることがあった。
【0013】また、駆動源のプーリーと押付け部材の回
転軸のプーリーをベルトで連結し、かつベルト張りプー
リーを付設しているので、押付け部材回転駆動装置は、
広範囲の設置スペースが必要となり、また、連続紙の両
面に設けた押付け部材には、前記ベルト張りにより張力
をかけられたベルトにより常に張力がかかっているの
で、波打ち調整手段により、押付け部材が連続紙面に対
して遠近移動を行う際に、波打ち調整手段の駆動源に負
荷がかかり、また、押付け部材の遠近移動にスムース性
を欠くことがあった。
【0014】この発明は、前記従来の技術がかかえてい
た課題を一挙に解決しようとするもので、連続紙の幅調
整装置における押付け部材回転駆動装置において、強
度、耐久性があり、破損事故がほとんどなく安全性が高
く、また、設置スペースもコンパクトにすることができ
ることを目的としている。更に、連続紙面に対して遠近
移動する押付け部材の変位に対して、押付け部材回転駆
動装置が駆動性能をまったく変えることなく無理なく追
従し、かつ連続紙面に対する遠近移動時に負荷がかから
ず、スムースに行うことができることを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのためこの発明の連続
紙の幅調整装置における押付け部材回転駆動装置は、連
続紙面に対して遠近移動し、連続紙の幅方向に幾つか設
けられた接触部が連続紙面に接触して連続紙に波打ちを
発生させることが可能であるとともに、移動した位置で
互いに連続紙面に平行な回転中心線周りに回転可能、か
つその回転中心線を位置決め可能に設けた複数の押付け
部材と、各押付け部材ごとに少なくとも1つ対応させ、
その回転中心線を軸心とする軸と互いに角変位可能であ
るとともに、隣り合う押付け部材と対応するもの同士
を、押付け部材の回転中心線と平行な軸線を有する中間
軸によって、その中間軸と少なくとも一方が角変位可能
に連結したアーム部材よりなる連結アーム機構と、中間
軸と平行な出力軸を備え、連結アーム機構に設けられた
駆動源と、駆動源の出力軸又は出力軸と一体で回転する
軸に、この軸と一体で回転可能に設けられた駆動源歯車
と、各押付け部材ごとに対応させ、その押付け部材と一
体で回転可能に設けられた従動歯車と、前記中間軸の軸
線周りに回転可能に設けられた歯車を含み、隣接する歯
車と噛み合わせられて駆動源歯車の回転を従動歯車に伝
動可能であるように連結アーム機構に設けられた少なく
とも1つの中間歯車と、を有し、前記連結アーム機構
は、押付け部材の移動にかかわらず、中間軸に連結され
た2つのアーム部材の各アーム部材に対応する押付け部
材の回転中心線と中間軸の軸線との間の距離の和が、当
該アーム部材に対応する2つの押付け部材の回転中心線
の間の距離より、常時大きくなるように設けられてなる
ことを特徴としている。
【0016】また、この発明の連続紙の幅調整装置にお
ける押付け部材回転駆動装置は、連続紙面に対して遠近
移動し、連続紙の幅方向に幾つか設けられた接触部が連
続紙面に接触して連続紙に波打ちを発生させることが可
能であるとともに、移動した位置で互いに連続紙面に平
行な回転中心線周りに回転可能、かつその回転中心線を
位置決め可能に設けた複数の押付け部材と、各押付け部
材ごとに少なくとも1つ対応させ、その回転中心線を軸
心とする軸と互いに角変位可能であるとともに、隣り合
う押付け部材と対応するもの同士を、押付け部材の回転
中心線と平行な軸線を有する中間軸によって、その中間
軸とそれぞれ互いに角変位可能に連結したアーム部材よ
りなる連結アーム機構と、中間軸と一体で回転可能な出
力軸又は中間軸を兼ねる出力軸を備え、連結アーム機構
に設けられた駆動源と、中間軸又は中間軸を兼ねる駆動
源の出力軸に、この軸と一体で回転可能に設けられた駆
動源歯車と、各押付け部材ごとに対応させ、その押付け
部材と一体で回転可能に、かつ駆動源歯車と直接噛み合
わせられた従動歯車と、を有し、前記連結アーム機構
は、押付け部材の移動にかかわらず、中間軸に連結され
た2つのアーム部材の各アーム部材に対応する押付け部
材の回転中心線と中間軸の軸線との間の距離の和が、当
該アーム部材に対応する2つの押付け部材の回転中心線
の間の距離より、常時大きくなるように設けられてなる
ことを特徴としている。
【0017】組をなす押付け部材が連続紙と平行な回転
軸線を中心に回転駆動する。また、この組をなす押付け
部材が連続紙の面に接近移動し、押付け部材を構成する
接触部が連続紙の面に押し付けられることにより、連続
紙に波打ちが発生する。連続紙に発生するこの波打ちに
より、連続紙の幅が調整される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0019】図1はこの発明の実施の形態の押付け部材
回転駆動装置を含む連続紙の幅調整装置の斜視図、図2
は図1のA−A矢視展開平面概略断面図、図3はこの発
明の実施の形態の押付け部材回転駆動装置の概略正面図
で図1のB−B矢視断面図、図4はこの発明の第2実施
の形態の押付け部材回転駆動装置の概略正面図、図5は
この発明の第3実施の形態の押付け部材回転駆動装置の
展開平面概略断面図、図6はこの発明の第3実施の形態
の押付け部材回転駆動装置の概略正面図、図7はこの発
明の第4実施の形態の押付け部材回転駆動装置の概略正
面図、図8はこの発明の第5実施の形態の押付け部材回
転駆動装置の展開平面概略断面図、図9はこの発明の第
5実施の形態の押付け部材回転駆動装置の概略正面図、
図10は印刷部を積み重ねた印刷可能な平版輪転印刷機
の概略正面図を示している。
【0020】この発明の押付け部材回転駆動装置4を含
む連続紙の幅調整装置100は、連続紙Wに複数の印刷
部Pで重ね印刷する図10に示されるような平版輪転印
刷機TPに使用され、一の印刷部Pによる印刷が施され
た後の各印刷部Pと印刷部Pとの間に設けられる。
【0021】図1及び図2には、前記連続紙の幅調整装
置100が示されており、押付け部材1、1’と、波打
ち調整手段2と、この発明の押付け部材回転駆動装置4
とで構成され、連続紙Wの両面に押付け部材1、1’を
設け、押付け部材1、1’を押付け部材回転駆動装置4
により軸心周りに回転させながら、波打ち調整手段2に
より押付け部材1、1’を連続紙Wの両面側より遠近移
動させ、押付け部材1、1’を連続紙Wの面に押し付け
て連続紙Wに波打ちを発生させることにより、連続紙W
の幅を調整する。以下に連続紙の幅調整装置100及び
この発明の押付け部材回転駆動装置4ついて構成を説明
する。 (1) 押付け部材1、1’ 押付け部材1、1’は、連続紙Wの両面側に設けられ
る。一方面側の押付け部材1は、連続紙Wの走行する方
向に対して直角でかつ連続紙Wの面に対して平行に、後
で説明する波打ち調整手段2の軸20の軸心を中心にし
て回転可能に設けられる円筒状の回転軸12と、回転軸
12の軸方向に連続紙Wの紙幅範囲内に適宜間隔で、回
転軸12の外周面に取り付けられ、回転軸12と一体で
一斉に回転可能な、連続紙Wの一方の面に接触する接触
部13・・とを有し、また、連続紙Wの他方面側の押付
け部材1’は、前記押付け部材1と同様に連続紙Wの走
行する方向に対して直角でかつ連続紙Wの面に対して平
行に、後で説明する波打ち調整手段2の軸20’の軸心
を中心にして回転可能に設けられる円筒状の回転軸1
2’と、一方面側の押付け部材1における接触部13・
・に対して少なくとも連続紙Wの幅方向にずらして設
け、回転軸12’と一体に一斉に回転するように設けた
連続紙Wの他方の面に接触する接触部13’・・とを有
している。 (2) 波打ち調整手段2 波打ち調整手段2は、連続紙Wの前記一方面側の押付け
部材1の円筒状の回転軸12を貫通し、軸受21を介し
て回転軸12を回転可能に支持する軸20及び他方面側
の押付け部材1’の円筒状の回転軸12’を貫通し、軸
受21を介して、回転軸12’を回転可能に支持する軸
20’と、これらの軸20、20’ごとにその両端に固
定されて取り付けられるとともに、各軸20又は20’
の両端に取り付けられたもの同士が、その軸20又は2
0’に支持された回転軸12又は12’の回転中心線と
相違する共通の角変位中心線周りに角変位可能であるよ
うに、それぞれ軸受24又は25を介して、これらの軸
20、20’を挟んで対向して設けられたフレームF、
F’に設けられた穴に支持される、フレームF側の偏心
スリーブ22、22’及びフレームF’側の偏心スリー
ブ23、23’と、フレームF側の偏心スリーブ22、
22’のフレームFの外側に延長した軸端26、26’
にそれぞれ一体になるように取り付けられるウオームホ
イール27、27’と、ウオームホイール27、27’
をそれぞれ相反する方向に同時に角変位するべく、ねじ
れが互いに逆向きで、かつ一体で回転可能に設けられた
ウオーム28、28’と、このウオーム28、28’を
回転駆動する駆動源29とで構成されている。
【0022】そして、駆動源29の回転をウオーム2
8、28’によりウオームホイール27、27’に伝達
し、相反する方向に角変位させることにより、ウオーム
ホイール27と一体の偏心スリーブ22及びウオームホ
イール27’と一体の偏心スリーブ22’がそれぞれ角
変位されて停止され、角変位されて停止された位置で位
置決めされる。
【0023】偏心スリーブ22は、軸20を介して偏心
スリーブ23と連結され、偏心スリーブ22、23は、
前記共通の角変位中心に一致する中心線を有するように
対向するフレームF、F’に設けられた穴に、その穴の
中心線周りに一斉に角変位可能に設けられる。また、偏
心スリーブ22’は、軸20’を介して偏心スリーブ2
3’と連結され、偏心スリーブ22’、23’は前記偏
心スリーブ22、23と同様に、前記共通の角変位中心
線に一致する中心線を有するように対向するフレーム
F、F’に設けられた穴に、その穴の中心線周りに一斉
に角変位可能に設けられる。そして、偏心スリーブ2
2、23と偏心スリーブ22’、23’の、それぞれ軸
20又は軸20’に取り付けられる位置の中心の設定位
置は、連続紙Wを境界にして略対称に設定される。そし
て、偏心スリーブ22がウオームホイール27及びウオ
ーム28を介して、また、偏心スリーブ22’がウオー
ムホイール27’及びウオーム28’を介して駆動源2
9によって角変位されることにより、軸20並びに軸2
0に回転可能に取り付けられている押付け部材1の回転
軸12及び接触部13・・と、軸20’並びに軸20’
に回転可能に取り付けられている押付け部材1’の回転
軸12’及び接触部13’・・とは、それぞれ偏心スリ
ーブ22、23及び22’、23’の中心線周りに移動
される。
【0024】つまり、相対する押付け部材1、1’は、
連続紙Wの面に対して両側より略対称で均等に遠近移動
する。
【0025】また、偏心スリーブ22、23と偏心スリ
ーブ22’、23’の、それぞれ軸20又は軸20’に
取り付けられる位置の中心の設定位置を、偏心スリーブ
22、22’の2つの角変位中心線を含む面と連続紙W
との交線に対して略対称に設定し、ウオームホイール2
7、27’を同じ方向に同時に角変位させてもよい。た
だ、この場合には相対する押付け部材1、1’は、連続
紙Wの面に対して略対称に遠近移動はしないで連続紙W
の走行方向にずれながら遠近移動される。
【0026】また、ウオームホイール27、27’と噛
み合うウオームをそれぞれ別個に設け、その各個に駆動
源を設けた機構(図示せず)とし、波打ち調整手段2の
ウオームホイール27とウオームホイール27’を別個
に角変位させるように駆動してもよい。この場合、相対
する押付け部材1、1’は、連続紙Wの面に対し両側よ
り別個に遠近移動される。 (3) 押付け部材回転駆動装置4 この発明の押付け部材回転駆動装置4は、図1、図2及
び図3に示されるように前記連続紙Wの一方面側に設け
られた押付け部材1の回転軸12及びそれと一体に取り
付けられている接触部13・・と、連続紙Wの他方面側
に設けられた押付け部材1’の回転軸12’及びそれと
一体に取り付けられている接触部13’・・とを、それ
ぞれ相反する方向に回転させる装置である。
【0027】詳細には、この発明の実施の形態の押付け
部材回転駆動装置4は、前記連続紙Wの両面側に対応し
て設けられ、連続紙Wの面に対して遠近移動可能である
とともに、移動した位置で互いに連続紙Wの面に平行な
回転中心線周りに回転可能、かつ前記偏心スリーブ2
2、22’が角変位された位置で位置決めされることに
よって、その回転中心線を位置決め可能に設けられた前
記押付け部材1、1’と、押付け部材1の回転軸12を
回転可能に支持する前記波打ち調整手段2の軸20の外
周上の、回転軸12の一方端の近傍位置に、軸受48を
介して、前記回転軸12の回転中心線周りに角変位可能
に設けられた連結アーム45と、前記押付け部材1’の
回転軸12’を回転可能に支持する前記波打ち調整手段
2の軸20’の外周上の、回転軸12’の一方端の近傍
位置に、軸受48を介して、前記回転軸12’の回転中
心線周りに角変位可能に設けられた連結アーム46と、
連結アーム45と連結アーム46の自由端同士を重ね合
わせて連結するとともに、前記押付け部材1、1’の回
転軸12、12’の回転中心線と平行な軸線になるよう
に設けられた中間軸53とを有している。前記中間軸5
3は、一方の連結アーム46の連結穴54に固定して取
り付けられ、他方の連結アーム45の連結穴49に軸受
51を介して角変位可能に取り付けられて、連結アーム
45と連結アーム46とで中間軸53及び各軸20、2
0’を連結した連結アーム機構41を形成している。ま
た、前記押付け部材1の回転軸12と一体に回転可能な
ように、回転軸12の、前記連結アーム45の近傍端部
に従動歯車42が取り付けられ、前記押付け部材1’の
回転軸12’と一体に回転可能なように、回転軸12’
の、前記連結アーム46の近傍端部に従動歯車42’が
取り付けられ、前記中間軸53には、軸受52を介して
回転可能に、かつ一方の押付け部材1の回転軸12に設
けられた前記従動歯車42と噛み合うように中間歯車4
3が設けられ、更に中間歯車43及び他方の押付け部材
1’の回転軸12’に設けられた従動歯車42’の双方
に噛み合い、押付け部材1、1’を相反する回転方向に
駆動する駆動歯車44が、前記連結アーム46に取り付
けられる駆動源47に連結され、回転軸12に設けられ
ている接触部13・・と、回転軸12’に設けられてい
る接触部13’・・とがそれぞれ連続紙Wと異なる周面
速度で回転するように、及び連続紙Wの走行方向と同じ
方向又は逆の方向に回転するように駆動される構成にな
っている。
【0028】前記連結アーム機構41は、押付け部材
1、1’の回転中心と中間軸53の軸心との距離の和
が、押付け部材1、1’の回転中心間の距離より常時大
きくなるように、2つの連結アーム45、46が中間軸
53によって連結されて設けられており、押付け部材
1、1’の波打ち調整手段2による移動にかかわらず、
中間軸53の軸心は、移動によって死点に至ることがな
く、その移動は保障されている。
【0029】また、図4にこの発明の第2実施の形態に
係る押付け部材回転駆動装置4が示される。この第2実
施の形態は、連続紙の幅調整装置100及び押付け部材
回転駆動装置4の構成を同じくして、押付け部材1、
1’の設置位置を連続紙Wの走行方向にずらして設けた
ときの実施の形態である。
【0030】この場合の連続紙の幅調整装置100は、
連続紙Wの走行方向にずれた位置において押付け部材回
転駆動装置4により、押付け部材1、1’は連続紙Wの
変位方向と同じ方向又は逆の方向に回転され、波打ち調
整手段2により、連続紙Wの両面の走行方向にずれた位
置において、前記押付け部材回転駆動装置4により回転
する押付け部材1、1’の接触部13・・、13’・・
を連続紙Wの面に対して遠近移動させて、押し付けるこ
とにより連続紙Wの幅方向に波打ちを発生させる。
【0031】次に、以上説明した連続紙の幅調整装置1
00及び押付け部材回転駆動装置4の作用について、図
1、図2、図3及び図4を参照して説明する。
【0032】輪転印刷機が稼働すると、連続紙Wは、各
印刷部Pで印刷されながら走行する。
【0033】一の印刷部Pによる印刷が施された後の連
続紙の走行経路に、順次、次の印刷部Pとの間に設けら
れた連続紙の幅調整装置100は、押付け部材1、1’
が、押付け部材回転駆動装置4により連続紙Wと平行な
回転軸線を中心に回転駆動される。また、波打ち調整手
段2により押付け部材1、1’を連続紙Wの両面側より
遠近移動させ、押付け部材1、1’を連続紙Wの面にそ
れぞれ押し付けて連続紙Wに波打ちを発生させることに
より、連続紙Wの幅を調整する。
【0034】詳細には、この発明の押付け部材回転駆動
装置4は、駆動源47により、駆動源47と連結された
駆動歯車44を駆動し、その駆動歯車44と噛み合って
いる中間歯車43を介して従動歯車42へ駆動が伝達さ
れるとともに、駆動歯車44と噛み合っている従動歯車
42’へと駆動が伝達され、従動歯車42と一体で回転
する回転軸12及び接触部13・・と、従動歯車42’
と一体で回転する回転軸12’及び接触部13’・・と
をそれぞれ相反する方向に、その周速度が連続紙Wの走
行速度と相違する速度となるよう回転させる。
【0035】従って、連続紙Wの両面に対応するように
設けられた押付け部材1、1’の連続紙Wとの接触部1
3・・、13’・・は、共に連続紙Wの走行方向と同じ
方向又は逆の方向に一斉に変位するように回転される。
【0036】前記稼動において、印刷画像のずれを修正
するべく連続紙Wの幅調整が必要なときには、波打ち調
整手段2を動作させて連続紙Wの波打ち状態を変更す
る。
【0037】波打ち調整手段2は、駆動源29が起動さ
れることにより、ウオーム28、28’を介し、ウオー
ムホイール27、27’が相反する方向に角変位され
る。ウオームホイール27、27’が角変位すると、ウ
オームホイール27に連結している偏心スリーブ22、
軸20及び偏心スリーブ23が偏心スリーブ22、23
の共通の角変位中心線を中心にして一斉に角変位され、
また、ウオームホイール27’に連結している偏心スリ
ーブ22’、軸20’及び偏心スリーブ23’が偏心ス
リーブ22’、23’の共通の角変位中心線を中心にし
て一斉に角変位される。軸20は、その軸心が、偏心ス
リーブ22、23の共通の角変位中心線から偏心した位
置に位置するように固定されており、軸20’は、その
軸心が偏心スリーブ22’、23’の共通の角変位中心
線から偏心した位置に位置するように固定されており、
かつ、偏心スリーブ22、23の前記偏心した位置と偏
心スリーブ22’、23’の前記偏心した位置とは、連
続紙Wを境界にして略対称に設定されているので、軸2
0に回転可能に設けられている押付け部材1の回転軸1
2及び接触部13・・と、軸20’に回転可能に設けら
れている押付け部材1’の回転軸12’及び接触部1
3’・・とは、偏心スリーブ22、23の共通の角変位
中心線及び偏心スリーブ22’、23’の共通の角変位
中心線周りに略同じ量だけ一斉に移動させられる。
【0038】つまり、連続紙Wの面に対して略対称の相
対する適宜位置に設けられた押付け部材1、1’は、波
打ち調整手段2により連続紙Wに対して両面側より略対
称で均等に遠近移動させられ、連続紙Wにその両面より
押し付けられる。更に、遠近移動されながら、押付け部
材回転駆動装置4により連続紙Wの走行方向と同じ方向
又は逆の方向に押付け部材1の接触部13・・と、押付
け部材1’の接触部13’・・とが回転させられる。
【0039】これにより、連続紙Wの幅方向に波打ちが
発生することにより連続紙Wの幅調整が行われ、次の印
刷部Pへ送られ重ね刷りされる。
【0040】また、この発明の第3実施の形態に係る押
付け部材回転駆動装置4’は、図5、図6に示されるよ
うに隣接する押付け部材1、1’を互いに同じ回転方向
に回転させる装置である。
【0041】図5、図6において、この押付け部材回転
駆動装置4’の部分が図2、図3に示される押付け部材
回転駆動装置4と異なっており、他の部分の押付け部材
1、1’及び波打ち調整手段2は、前記図2、図3で示
される実施の形態で説明したものと同じ機構であるの
で、その説明は省略する。
【0042】図5及び図6に示される押付け部材回転駆
動装置4’は、連続紙Wの両面側に対応して設けられ、
連続紙Wの面に対して遠近移動可能であるとともに、移
動した位置で互いに連続紙Wの面に平行な回転中心線周
りに回転可能、かつ前記偏心スリーブ22、22’が角
変位された位置で位置決めされることによって、その回
転中心線を位置決め可能に設けられた前記押付け部材
1、1’と、押付け部材1の回転軸12を回転可能に支
持する波打ち調整手段2の軸20の外周上の、回転軸1
2の一方端の近傍位置に、軸受48を介して、前記回転
軸12の回転中心線周りに角変位可能に設けられた連結
アーム55と、前記押付け部材1’の回転軸12’を回
転可能に支持する波打ち調整手段2の軸20’の外周上
の、回転軸12’の一方端の近傍位置に、軸受48を介
して、前記回転軸12’の回転中心線周りに角変位可能
に設けられた連結アーム56と、連結アーム55と連結
アーム56の自由端同士を重ね合わせて連結するととも
に、前記押付け部材1、1’の回転軸12、12’の回
転中心線と平行な軸線になるように設けられた中間軸5
3’とを有している。前記中間軸53’は、一方の連結
アーム55の連結穴57及び他方の連結アーム56の連
結穴58に軸受59、60を介してそれぞれ角変位可能
に取り付けられて、連結アーム55と連結アーム56と
で中間軸53’及び各軸20、20’を連結した連結ア
ーム機構61を形成している。また、前記押付け部材1
の回転軸12と一体に回転可能なように、回転軸12
の、前記連結アーム55の近傍端部に従動歯車42が取
り付けられ、前記押付け部材1’の回転軸12’と一体
に回転可能なように、回転軸12’の、前記連結アーム
56の近傍端部に従動歯車42’が取り付けられ、前記
中間軸53’の軸端には駆動歯車62が取り付けられて
いる。駆動歯車62は、押付け部材1、1’の回転軸1
2、12’に設けられた前記従動歯車42、42’の双
方に噛み合うとともに、中間軸53’を介して駆動源4
7’に連結され、回転軸12、12’を介して接触部1
3・・、13’・・を、すなわち押付け部材1、1’を
互いに同じ方向に一斉に、かつ連続紙Wと異なる周面速
度で回転するように駆動する構成になっている。駆動源
47’はブラケットを介して連結アーム55に取り付け
られている。
【0043】前記連結アーム機構61は、押付け部材
1、1’の回転中心と中間軸53’の軸心との距離の和
が、押付け部材1、1’の回転中心間の距離より常時大
きくなるように、2つの連結アーム55、56が中間軸
53’によって連結されて設けられており、押付け部材
1、1’の波打ち調整手段2による移動にかかわらず、
中間軸53’の軸心は移動によって死点に至ることがな
く、その移動は保障されている。
【0044】次に、押付け部材回転駆動装置4’の作用
について図5及び図6を参照して説明する。
【0045】駆動源47’により、駆動源47’と連結
された駆動歯車62を駆動し、この駆動歯車62と噛み
合っている従動歯車42、42’へ駆動を伝達し、従動
歯車42と一体で回転する回転軸12及び接触部13・
・と、従動歯車42’と一体で回転する回転軸12’及
び接触部13’・・とをそれぞれ同じ回転方向に、その
周速度が連続紙Wの走行速度と相違する速度となるよう
回転させる。
【0046】つまり、連続紙Wの両面に対して略対称の
位置に設けられた押付け部材1、1’は、波打ち調整手
段2により連続紙Wに対して両面より略対称で均等に遠
近変位される。遠近変位されながら、押付け部材回転駆
動装置4’により押付け部材1、1’の接触部13・
・、13’・・の一方を連続紙Wの走行方向と同じ方向
に回転させるとともに、他方を連続紙Wの走行方向と異
なる方向に回転させ、連続紙Wの両面側より押し付ける
ことにより連続紙Wの幅方向に波打ちを発生させる。
【0047】また、図7にこの発明の第4実施の形態に
係る押付け部材回転駆動装置4’が示される。
【0048】この第4実施の形態は連続紙の幅調整装置
100及び押付け部材回転駆動装置4’は前記第3実施
の形態の構成と構成を同じくして、押付け部材1、1’
の設置位置を連続紙Wの片側の面に、走行方向にずらし
て設けた実施の形態である。
【0049】この場合の連続紙の幅調整装置100は、
連続紙Wの走行方向にずれた位置において押付け部材回
転駆動装置4’により、押付け部材1、1’はともに連
続紙Wの走行方向と同じ方向又は逆の方向に回転され、
波打ち調整手段2により、連続紙Wの片面の走行方向に
ずれた位置において、前記押付け部材回転駆動装置4’
により回転する押付け部材1、1’の接触部13・・、
13’・・を連続紙Wの面に対して遠近移動させ、押し
付けることにより連続紙Wの幅方向に波打ちを発生させ
る。
【0050】このように、連続紙Wの幅方向に波打ちが
発生されることにより、連続紙Wの幅調整が行われ、次
の印刷部Pへ送られ重ね刷りされる。
【0051】図8、図9に示されるこの発明の第5実施
の形態に係る押付け部材回転駆動装置4’’は、連続紙
Wの両面側に設けられた押付け部材1、1’をそれぞれ
2組ずつ連続紙Wの走行方向にずらして設け、連続紙W
の両面側の各押付け部材1、1’を相反する方向に回転
させる装置である。
【0052】この第5実施の形態では、押付け部材回転
駆動装置4’’の部分が、図2、図3に示される押付け
部材回転駆動装置4と異なっており、他の部分の押付け
部材1、1’及び波打ち調整手段2は、前記図2、図3
で示される実施の形態で説明したものと同じ機構をそれ
ぞれ2組ずつ有するものであるので、押付け部材1、
1’及び波打ち調整手段2については、その説明を省略
する。
【0053】図8及び図9に示される押付け部材回転駆
動装置4’’は、連続紙Wの両面側に対応して設けら
れ、連続紙Wの面に対して遠近移動可能であるととも
に、移動した位置で互いに連続紙Wの面に平行な回転中
心線周りに回転可能、かつ前記偏心スリーブ22、2
2’が角変位された位置で位置決めされることによっ
て、その回転中心線を位置決め可能に2組の押付け部材
1、1’及び押付け部材1、1’が、連続紙Wの走行方
向にずらして設けられる。前記2組の押付け部材1、
1’及び押付け部材1、1’の中で駆動源が設けられる
1組、例えば図9の連続紙Wの走行方向の上流側の1組
である押付け部材1と押付け部材1’との間の駆動伝達
のための機構は、押付け部材1の回転軸12を回転可能
に支持する前記波打ち調整手段2の軸20の外周上の、
回転軸12の一方端の近傍位置に、軸受48を介して、
前記回転軸12の回転中心線周りに角変位可能に設けら
れた連結アーム45と、前記押付け部材1’の回転軸1
2’を回転可能に支持する波打ち調整手段2の軸20’
の外周上の、回転軸12’の一方端の近傍位置に、軸受
48を介して、前記回転軸12’の回転中心線周りに角
変位可能に設けられた連結アーム46と、連結アーム4
5と連結アーム46との自由端同士を重ね合わせて連結
するとともに、前記押付け部材1、1’の回転軸12、
12’の回転中心線と平行な軸線になるように設けられ
た中間軸53とを有しており、更に前記中間軸53は、
一方の連結アーム46の連結穴54に固定して取り付け
られ、他方の連結アーム45の連結穴49に軸受51を
介して角変位可能に取り付けられて、中間軸53及び各
軸20、20’を連結した連結アーム機構41を形成さ
れている。そして、前記押付け部材1の回転軸12と一
体に回転可能なように、回転軸12の、前記連結アーム
45の近傍端部に従動歯車42が取り付けられ、前記押
付け部材1’の回転軸12’と一体に回転可能なよう
に、回転軸12’の、前記連結アーム46の近傍端部に
従動歯車42’が取り付けられ、前記中間軸53には、
軸受52を介して回転可能に、かつ一方の押付け部材1
の回転軸12に設けられた前記従動歯車42と噛み合う
ように中間歯車43が設けられ、更に中間歯車43及び
他方の押付け部材1’の回転軸12’に設けられた従動
歯車42’の双方に噛み合い、押付け部材1、1’を相
反する回転方向に駆動する駆動歯車44が、前記連結ア
ーム46に取り付けられた駆動源47に連結され、回転
軸12に設けられている接触部13・・と、回転軸1
2’に設けられている接触部13’・・とがそれぞれ連
続紙Wと異なる周面速度で回転するように、及び連続紙
Wの走行方向と同じ方向又は逆の方向に回転するように
駆動される構成になっている。
【0054】また、連続紙Wの一方の面に連続紙Wの走
行方向にずらして設けられる前記押付け部材1と他の押
付け部材1との間の駆動伝達のための機構は、押付け部
材1、1の回転軸12、12を回転可能に支持する波打
ち調整手段2の軸20、20の外周上の回転軸12、1
2の一方端の近傍位置に、軸受48、48を介して、前
記回転軸12、12の回転中心線周りに角変位可能に設
けられた連結アーム63及び連結アーム63’と、連結
アーム63と連結アーム63’との自由端同士を重ね合
わせて連結するとともに、前記連続紙Wの走行方向にず
れて設けられた押付け部材1、1の回転軸12、12の
回転中心線と平行な軸線になるように設けられた中間軸
65とを有しており、更に前記中間軸65は、一方の連
結アーム63の連結穴68に固定して取り付けられ、他
方の連結アーム63’の連結穴69に軸受70を介して
角変位可能に取り付けられて、中間軸65及び各軸2
0、20を連結した連結アーム機構71を形成されてい
る。そして前記押付け部材1、1の回転軸12、12と
一体に回転可能なように、回転軸12、12の、前記連
結アーム63、63’の近傍端部には前記説明した従動
歯車42と従動歯車66とが取り付けられ、前記中間軸
65には、軸受52を介して回転可能に、かつ押付け部
材1、1の回転軸12、12に設けられた前記従動歯車
42、66の双方に噛み合う中間歯車67が設けられて
いる。中間歯車67は、前記従動歯車42から伝達され
る回転を従動歯車66に伝達する。したがって、中間歯
車67を介した従動歯車42、66の伝動機構は、回転
軸12、12を介して接触部13・・、13・・を、す
なわち押付け部材1、1を互いに同じ方向に一斉に、か
つ連続紙Wと異なる周面速度で回転するように駆動を伝
達する構成になっている。
【0055】また、連続紙Wの他方の面に連続紙Wの走
行方向にずらして設けられる前記押付け部材1’と他の
押付け部材1’との間の駆動伝達のための機構は、押付
け部材1’、1’の回転軸12’、12’を回転可能に
支持する波打ち調整手段2の軸20’、20’の外周上
の、回転軸12’、12’の一方端の近傍位置に、軸受
48、48を介して、前記回転軸12’、12’の回転
線中心周りに角変位可能に設けられた連結アーム64及
び連結アーム64’と、連結アーム64と連結アーム6
4’との自由端同士を重ね合わせて連結するとともに、
前記連続紙Wの走行方向にずれて設けられた押付け部材
1’、1’の回転軸12’、12’の回転中心線と平行
な軸線になるように設けられた中間軸65’とを有して
おり、更に前記中間軸65’は、一方の連結アーム64
の連結穴68’に固定して取り付けられ、他方の連結ア
ーム64’の連結穴69’に軸受70を介して角変位可
能に取り付けられて、中間軸65’及び各軸20’、2
0’を連結した連結アーム機構71’を形成されてい
る。そして前記押付け部材1’、1’の回転軸12’、
12’と一体に回転可能なように、回転軸12’、1
2’の、前記連結アーム64、64’の近傍端部には前
記説明した従動歯車42’と従動歯車66’とが取り付
けられ、前記中間軸65’には、軸受52を介して回転
可能に、かつ押付け部材1’、1’の回転軸12’、1
2’に設けられた前記従動歯車42’、66’の双方に
噛み合う中間歯車67’が設けられている。中間歯車6
7’は、前記従動歯車42’から伝達される回転を従動
歯車66’に伝達する。したがって、中間歯車67’を
介した従動歯車42’、66’の伝動機構は、回転軸1
2’、12’を介して接触部13’・・、13’・・
を、すなわち押付け部材1’、1’を互いに同じ方向に
一斉に、かつ連続紙Wと異なる周面速度で回転するよう
に駆動を伝達する構成になっている。
【0056】前記連結アーム機構41は、押付け部材
1、1’の回転中心と中間軸53の軸心との距離の和
が、押付け部材1、1’の回転中心間の距離より常時大
きくなるように、2つの連結アーム45、46が中間軸
53によって連結されて設けられている。また、連結ア
ーム機構71は、押付け部材1、1の回転中心と中間軸
65の軸心との距離の和が、押付け部材1、1の回転中
心間の距離より常時大きくなるように、2つの連結アー
ム63、63’が中間軸65によって連結されて設けら
れている。また、連結アーム機構71’は、押付け部材
1’、1’の回転中心と中間軸65’の軸心との距離の
和が、押付け部材1’、1’の回転中心間の距離より常
時大きくなるように、2つの連結アーム64、64’が
中間軸65’によって連結されて設けられている。した
がって、押付け部材1、1’及び他の押付け部材1、
1’の波打ち調整手段2による移動にかかわらず、中間
軸53、65、65’の軸心はそれぞれの移動によって
死点に至ることがなく、その移動は保障されている。
【0057】次に、押付け部材回転駆動装置4’’の作
用について図8、図9を参照して説明する。
【0058】駆動源47により、駆動源47と連結され
た駆動歯車44を駆動し、この駆動歯車44と噛み合っ
ている中間歯車43を介して従動歯車42へ駆動が伝達
されるとともに、駆動歯車44と噛み合っている従動歯
車42’へと駆動が伝達され、更に従動歯車42、4
2’から中間歯車67、67’を介して従動歯車66、
66’に伝達される。そして従動歯車42、42’、6
6、66’のそれぞれと一体で回転する各回転軸12、
12’及びそれぞれ設けられている接触部13・・、1
3’・・とを、その周速度が連続紙Wの走行速度と相違
する速度となるよう回転させる。
【0059】つまり、連続紙Wの走行方向にずらして、
連続紙Wの両面に対応して設けられた押付け部材1、
1’及び他の押付け部材1、1’は、各波打ち調整手段
2により連続紙Wに対して両面より略対称に遠近移動さ
れる。遠近移動されながら、押付け部材回転駆動装置
4’’により連続紙Wの走行方向と同じ方向又は逆の方
向に押付け部材1、1’及び他の押付け部材1、1’の
接触部13・・、13’・・を回転させ、連続紙Wの両
面より、走行方向のずれた位置で押し付ける。
【0060】これにより、連続紙Wの幅方向に波打ちが
発生することにより連続紙Wの幅調整が行われ、次の印
刷部Pへ送られ重ね刷りされる。
【0061】
【発明の効果】以上記載の通りであるので、連続紙の幅
調整装置における押付け部材回転駆動装置において、伝
達機構を歯車機構にしたので強度、耐久性を向上するこ
とができ、その破損のおそれが著しく軽減した。また、
押付け部材回転駆動装置を構成する伝動機構及び駆動源
を略押付け部材の設置エリア内に配置できたので、その
設置スペースもコンパクトにすることができた。
【0062】また、押付け部材の連続紙面に対する遠近
移動にかかわらず、伝動機構の互いに噛み合う歯車の中
心間距離を一定に維持できるので、押付け部材の連続紙
面に対する移動にかかわらず、伝動機構が、その歯車の
噛み合いを外すことなく追従移動可能となり、押付け部
材回転駆動装置の1つの駆動源による駆動の確実な伝達
が可能となった。更に、伝達機構の従動歯車に余分な負
荷がかかるのを一掃でき、波打ち調整手段による押付け
部材の連続紙面に対する遠近移動をスムースに行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の押付け部材回転駆動装
置を含む連続紙の幅調整装置の斜視図である。
【図2】図1のA−A矢視展開平面概略断面図である。
【図3】この発明の実施の形態の押付け部材回転駆動装
置の概略正面図で図1のB−B矢視断面図である。
【図4】この発明の第2実施の形態の押付け部材回転駆
動装置の概略正面図である。
【図5】この発明の第3実施の形態の押付け部材回転駆
動装置の展開平面概略断面図である。
【図6】この発明の第3実施の形態の押付け部材回転駆
動装置の概略正面図である。
【図7】この発明の第4実施の形態の押付け部材回転駆
動装置の概略正面図である。
【図8】この発明の第5実施の形態の押付け部材回転駆
動装置の展開平面概略断面図である。
【図9】この発明の第5実施の形態の押付け部材回転駆
動装置の概略正面図である。
【図10】印刷部を積み重ねた印刷可能な平版輪転印刷
機の概略正面図である。
【符号の説明】
1,1’ 押付け部材 2 波打ち調整手段 4,4’,4’’ 押付け部材回転駆動装置 12,12’ 回転軸 13,13’ 接触部 20,20’ 軸 21,24,25,48,51,52,59,60,7
0 軸受 22,22’,23,23’ 偏心スリーブ 26,26’ 軸端 27,27’ ウオームホイール 28,28’ ウオーム 29,47,47’ 駆動源 41,61,71,71’ 連結アーム機構 42,42’,66,66’ 従動歯車 43,67,67’ 中間歯車 44,62 駆動歯車 45,46,55,56,63,63’,64,64’
連結アーム 49,54,57,58,68,68’,69,69’
連結穴 53,53’,65,65’ 中間軸 100 連続紙の幅調整装置 W 連続紙 TP 平版輪転印刷機 P 印刷部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続紙面に対して遠近移動し、連続紙の
    幅方向に幾つか設けられた接触部が連続紙面に接触して
    連続紙に波打ちを発生させることが可能であるととも
    に、移動した位置で互いに連続紙面に平行な回転中心線
    周りに回転可能、かつその回転中心線を位置決め可能に
    設けた複数の押付け部材と、 各押付け部材ごとに少なくとも1つ対応させ、その回転
    中心線を軸心とする軸と互いに角変位可能であるととも
    に、隣り合う押付け部材と対応するもの同士を、押付け
    部材の回転中心線と平行な軸線を有する中間軸によっ
    て、その中間軸と少なくとも一方が角変位可能に連結し
    たアーム部材よりなる連結アーム機構と、 中間軸と平行な出力軸を備え、連結アーム機構に設けら
    れた駆動源と、 駆動源の出力軸又は出力軸と一体で回転する軸に、この
    軸と一体で回転可能に設けられた駆動源歯車と、 各押付け部材ごとに対応させ、その押付け部材と一体で
    回転可能に設けられた従動歯車と、 前記中間軸の軸線周りに回転可能に設けられた歯車を含
    み、隣接する歯車と噛み合わせられて駆動源歯車の回転
    を従動歯車に伝動可能であるように連結アーム機構に設
    けられた少なくとも1つの中間歯車と、を有し、 前記連結アーム機構は、押付け部材の移動にかかわら
    ず、中間軸に連結された2つのアーム部材の各アーム部
    材に対応する押付け部材の回転中心線と中間軸の軸線と
    の間の距離の和が、当該アーム部材に対応する2つの押
    付け部材の回転中心線の間の距離より、常時大きくなる
    ように設けられてなることを特徴とする連続紙の幅調整
    装置における押付け部材回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 連続紙面に対して遠近移動し、連続紙の
    幅方向に幾つか設けられた接触部が連続紙面に接触して
    連続紙に波打ちを発生させることが可能であるととも
    に、移動した位置で互いに連続紙面に平行な回転中心線
    周りに回転可能、かつその回転中心線を位置決め可能に
    設けた複数の押付け部材と、 各押付け部材ごとに少なくとも1つ対応させ、その回転
    中心線を軸心とする軸と互いに角変位可能であるととも
    に、隣り合う押付け部材と対応するもの同士を、押付け
    部材の回転中心線と平行な軸線を有する中間軸によっ
    て、その中間軸とそれぞれ互いに角変位可能に連結した
    アーム部材よりなる連結アーム機構と、 中間軸と一体で回転可能な出力軸又は中間軸を兼ねる出
    力軸を備え、連結アーム機構に設けられた駆動源と、 中間軸又は中間軸を兼ねる駆動源の出力軸に、この軸と
    一体で回転可能に設けられた駆動源歯車と、 各押付け部材ごとに対応させ、その押付け部材と一体で
    回転可能に、かつ駆動源歯車と直接噛み合わせられた従
    動歯車と、を有し、 前記連結アーム機構は、押付け部材の移動にかかわら
    ず、中間軸に連結された2つのアーム部材の各アーム部
    材に対応する押付け部材の回転中心線と中間軸の軸線と
    の間の距離の和が、当該アーム部材に対応する2つの押
    付け部材の回転中心線の間の距離より、常時大きくなる
    ように設けられてなることを特徴とする連続紙の幅調整
    装置における押付け部材回転駆動装置。
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