JP2003340367A - 硬化塗膜形成方法 - Google Patents

硬化塗膜形成方法

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JP2003340367A JP2002147626A JP2002147626A JP2003340367A JP 2003340367 A JP2003340367 A JP 2003340367A JP 2002147626 A JP2002147626 A JP 2002147626A JP 2002147626 A JP2002147626 A JP 2002147626A JP 2003340367 A JP2003340367 A JP 2003340367A
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floor
coating agent
primer
curable coating
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JP2002147626A
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Riyou Imami
領 今見
Takashi Kanie
隆史 蟹江
Koichiro Saeki
康一郎 佐伯
Hidetaka Nakanishi
秀高 中西
Keiko Takebe
恵子 武部
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GEN GIJUTSU KENKYUSHO KK
Gen Maintenance Technology Inc GMT
Nippon Shokubai Co Ltd
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GEN GIJUTSU KENKYUSHO KK
Gen Maintenance Technology Inc GMT
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化型コーティング剤(特に紫外線硬化型コ
ーティング剤)と床材との密着性が良好であり、かつ長
期にわたる使用でも着色などが生じにくく、床材の美観
を損ね難い硬化塗膜を、アミノ基含有プライマーを利用
して形成する方法。 【解決手段】 特定のアミン価を有する重合体を含むプ
ライマーを、当該アミン価とプライマー層の膜厚との積
が一定値以下となるように床材に塗布後、これに硬化型
コーティング剤をさらに塗布し、得られた塗膜を硬化さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床材への硬化塗膜
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、ファーストフード店、コン
ビニエンスストアー、百貨店、体育館、病院、事務所、
住居、工場等の床材としては、塩化ビニル床タイル、塩
化ビニル床シート等のプラスチック系、フローリング等
の木質系、磁器タイル等のセラミック系、大理石、御影
石、テラゾー等の石材系、モルタル等のコンクリート系
などの各種床材が用いられている。一般に、床材はその
まま用いることもできるが、通常、床表面に様々な機能
(例えば、劣化防止、耐久性向上、滑り止め、光沢等)
を付与するために、ワックス、フロアポリッシュや塗料
などのコーティング剤、特に硬化型コーティング剤で塗
膜を形成させた後に用いている。床材と硬化塗膜との密
着性が悪いと、使用時の歩行負荷によって硬化塗膜が剥
がれ、床材面が露出してしまい、床材に対して上記の機
能を付与することができなくなってしまう。このため、
硬化型コーティング剤と床材との密着性は非常に重要で
ある。特に、様々な硬化型コーティング剤の中でも紫外
線硬化型コーティング剤は各種床材との密着性が悪い。
【0003】床材の違いを利用して意匠性、装飾性を付
与するため、また場所ごとに要求される機能が異なるた
め、同一室内や敷地内の床においても各種床材を混合し
て用いることがしばしばある。各種床材はプラスチッ
ク、木質、セラミック、石材、コンクリートと原料が異
なり、各種床材と硬化型コーティング剤との密着性は一
様ではない。このため、各種床材との密着が優れた硬化
塗膜を形成させるには、事前に用いる硬化型コーティン
グ剤と各種床材との密着性を調査した上で、密着性が良
好な硬化型コーティング剤の選定や、施行方法を決定し
なければならず、作業が煩雑にならざるを得ない。
【0004】このため、事前に密着性を調査することな
く、如何なる床材に対しても適用可能な硬化塗膜の簡便
な形成方法の開発が望まれている。特に紫外線硬化型コ
ーティング剤はその特性上、光沢保持性能や耐汚染性な
どの塗膜性能に優れているため、紫外線硬化型コーティ
ング剤にも適用可能な床用硬化塗膜の形成方法の開発が
望まれている。
【0005】アミン価を有する重合体を含有してなるプ
ライマーは、各種基材のコーティング剤への密着性を向
上させるためにしばしば用いられる。しかしながら、こ
のようなプライマーは長期にわたって使用すると、プラ
イマー層が変色し易くなり、特に床材では使用中に変色
が発生すると装飾性の点からは好ましくない。
【0006】このため、硬化型コーティング剤の各種床
材への密着性が良好であり、かつ長期にわたる使用でも
着色などが生じにくく、床材の美観を損ね難い硬化塗膜
を形成することができる方法の開発が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、硬化型コーティング剤(特に紫外線硬化型コーティ
ング剤)の各種床材への密着性が良好であり、かつ長期
にわたる使用でも着色などが生じにくく、床材の美観を
損ね難い硬化塗膜の、アミノ基含有プライマーを利用し
た形成方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を行った結果、特定のアミン価
を有する重合体を含むプライマーを、当該アミン価とプ
ライマー層の膜厚との積が一定値以下となるように床材
に塗布後、硬化型コーティング剤を塗布し、得られた塗
膜を硬化させることにより、硬化型コーティング剤の床
材への密着性が良好であり、かつ長期にわたる使用でも
着色などが生じにくく、床材の美観を損ね難い硬化塗膜
を、アミノ基含有プライマーを利用して形成できること
を見出し、本発明を完成させるに至った。さらに、この
方法は紫外線硬化型コーティング剤に対しても適用可能
であることも見出した。
【0009】即ち、本発明は、以下に関する。 [1] アミン価0.05mmol/g−solid.
eq.以上を有する重合体を含むプライマーを、当該ア
ミン価(mmol/g−solid.eq.)とプライ
マー層の膜厚(g/m2)との積が4.0以下となるよ
うに床材に塗布後、これに硬化型コーティング剤をさら
に塗布し、得られた塗膜を硬化させることを特徴とする
硬化塗膜の形成方法。 [2] 硬化型コーティング剤が紫外線硬化型コーティ
ング剤である、上記[1]の方法。 [3] プライマーおよび硬化型コーティング剤が水性
である、上記[1]または[2]の方法。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における「水性」とは、媒
質が水単独、または有機溶剤を含んでいてもよく、例え
ば水溶液系、水性エマルション系、水性ディスパーショ
ン系などを含む。
【0011】本発明の硬化塗膜の形成方法は以下の通り
である。特定のアミン価を有する重合体を含むプライマ
ーを、当該アミン価とプライマー層の膜厚との積が一定
値以下となるように床材に塗布後、硬化型コーティング
剤をさらに塗布し、得られた塗膜を硬化させる。
【0012】プライマー 本発明のプライマーとは、被塗面に直接塗布し、皮膜を
形成するコーティング液のことであり、かつ必須成分と
してアミン価0.05mmol/g−solid.e
q.以上を有する重合体を含んでいる。当該アミン価が
0.05mmol/g−solid.eq.未満である
場合、床材との密着性が低下する。アミン価0.05m
mol/g−solid.eq.以上を有する重合体を
製造するには、原料の仕込み量から算出されるアミン価
が0.05mmol/g−solid.eq.以上、好
ましくは0.10mmol/g−solid.eq.以
上となるように原料を仕込む。
【0013】本発明のプライマーの必須成分である上記
重合体としては、以下のものが挙げられる。 (1)ポリカルボン酸とポリアミンとの縮合により生成
するポリアミドアミンおよびその誘導体。 (2)エポキシ樹脂などのポリグリシジル化合物とアミ
ンおよび/またはポリアミンとの反応によって得られる
アミンエポキシ付加物およびその誘導体。 (3)ウレタンプレポリマーなどのポリイソシアネート
化合物とアミンおよび/またはポリアミンとの反応によ
って得られる尿素系樹脂及びその誘導体。 (4)クロロメチル基および/またはヒドロキシメチル
基を有する重合体とアミン及び/またはポリアミンとの
反応によって得られるアミノメチル基を有する重合体。 (5)ポリハロアルカン、エピハロヒドリンおよびポリ
エピハロヒドリンのうち、少なくとも1種とアミン及び
/またはポリアミンとの重縮合物からなる重合体。 (6)ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート
などのアミノエステル基を有するビニル化合物、ビニル
ピリジン、ビニルイミダゾールおよびそれらの塩類など
の化合物の少なくとも1種と、共重合可能な他の単量体
から得られる共重合体。 (7)ビニルホルムアミド(共)重合体の酸または塩基
性物質による加水分解物などの方法により得られるポリ
ビニルアミン類またはその塩類。 (8)アリルアミンまたはジアリルアミンおよびその塩
類の化合物のうち少なくとも1種と、共重合可能な他の
単量体とから得られる共重合体。 (9)カルボキシル基を有する(メタ)アクリル系重合
体、ポリエステル系重合体、ポリウレタン系重合体アル
キッド樹脂またはマレイン化ポリブタジエンなどの重合
体のカルボキシル基を、エチレンイミン、プロピレンイ
ミン、ヒドロキシエチレンイミンおよびヘキサメチレン
ジエチレンウレアなどのアジリジン化合物並びにグリシ
ジルアミンおよびその塩などのアルキル化剤のうち少な
くとも1種の化合物と反応させることによって得られる
重合体。 (10)グリシジル基を有する(メタ)アクリル系単量
体などのグリシジル基をアンモニア、またはアミン化合
物と反応させることによって得られる単量体化合物から
得られる重合体、ならびにこれらの化合物と共重合可能
な他の単量体とから得られる重合体。 (11)グリシジル基を有する(メタ)アクリル系重合
体などのグリシジル基をアンモニア、またはアミン化合
物と反応させることによって得られる重合体。 上記重合体のうち、(6)および(9)はアミン価の制
御が容易であるため好ましい。また、床材との特に優れ
た密着性が要求される場合には、1級アミノ基および/
または2級アミノ基を有することが好ましく、この点か
ら(9)が好ましい。
【0014】アミン価の測定は、酸による中和滴定やコ
ロイド滴定で測定することができるが、本発明のアミン
価はコロイド滴定で測定した値である。アミン価の測定
に関する詳細は実施例で示す。
【0015】上記(1)〜(11)の重合体はいずれも
通常の方法によって製造することができる。また、アミ
ノ基の一部または全部を塩酸、硝酸、ギ酸、酢酸などの
有機酸および/または無機酸により中和後、重合反応に
付すこともできる。
【0016】本発明のプライマーには、本発明の目的を
阻害しなければ、さらに通常用いられる添加剤を配合し
てもよく、例えば架橋剤、着色剤、消泡剤、脱泡剤、湿
潤剤、レベリング剤、帯電防止剤、粘度調整剤、貯蔵安
定剤、抗菌剤、防腐剤、滑り止め剤、塗膜ひび割れ防止
剤、密着促進剤、分散剤、界面活性剤、体質顔料、離型
剤などが挙げられ、これらは単独または組み合わせて用
いてもよい。
【0017】本発明のプライマーは、有機溶剤系の形態
(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、メタノール、エタ
ノールなどの有機溶剤の系)、無溶媒の形態、水性の形
態(水を溶媒として用いる、例えば、水溶液系、水性エ
マルション系、水性ディスパーション系など)といった
様々な形態をとり得る。この中で水性の形態の場合、乾
燥の際に、溶剤が蒸発しても臭気や有毒ガスを発生する
ことがなく、環境上および塗装者の健康上好ましく、そ
の上、洗浄用有機溶剤が不要であるため、現場施工にお
いては水性の形態が特に好ましい。また、水性の形態で
あるプライマーは一般に粘度が低いため、刷毛、ローラ
ー、ムートン、モップ、吹き付け、フラットモップ、ワ
ックスモップなどの簡易な塗布方法に適している。
【0018】硬化型コーティング剤 本発明における硬化型コーティング剤とは、プライマー
上に塗布後、硬化することによって塗膜を形成すること
ができるものであり、硬化塗膜の形成により、床材の劣
化防止、耐久性向上、滑り止め、光沢付与などを図るこ
とができる。硬化型コーティング剤の形態としては塗料
およびフロアポリッシュを包含する。
【0019】塗料としては、例えばポリウレタン樹脂塗
料、アクリル樹脂塗料、不飽和ポリエステル樹脂塗料、
エポキシ樹脂塗料、ニトロセルロースラッカー、アクリ
ルシリコーン樹脂塗料、フッ素含有樹脂塗料、酒精ニス
などが挙げられる。本発明では従来公知の何れの塗料を
用いることができる。
【0020】フロアポリッシュとしてはポリマーを主原
料としたポリマータイプおよびワックスを主原料とした
ワックスタイプがあり、従来公知の何れのフロアポリッ
シュを用いることができる。ポリマーを主原料としたポ
リマータイプのフロアポリッシュとしては、ウレタン樹
脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂などのポリマーを主原料としたものが挙げられ
る。ワックスを主原料としたワックスタイプのフロアポ
リッシュとしては、例えば、カルナバロウなどの植物性
ワックス、パラフィンなどの鉱物性ワックス、ポリエチ
レン系の合成ワックスなどのワックスを主原料としたも
のが挙げられる。
【0021】これら硬化型コーティング剤は、硬化方法
により、常温硬化型、加熱硬化型、湿気硬化型、紫外線
硬化型、EB硬化型等があり、本発明ではいずれの硬化
型コーティング剤を用いることもできる。中でも紫外線
硬化型コーティング剤は、塗布後、紫外線照射によって
硬化するコーティング剤であって、硬化させるための紫
外線照射時間は数秒〜数十秒と非常に短く、光沢保持性
能や耐汚染性等の塗膜性能に優れ、現場施行も可能であ
り好ましい。本発明の紫外線硬化型コーティング剤は、
紫外線重合型樹脂および紫外線重合開始剤を必須成分と
して含有している。紫外線重合型樹脂とは紫外線重合開
始剤の存在下において、200nm〜400nmの波長
に感光することで重合し、硬化する樹脂であり、従来公
知の様々な紫外線重合型樹脂が挙げられる。
【0022】紫外線硬化型コーティング剤中の紫外線重
合型樹脂としては、例えば不飽和ポリエステル樹脂、ウ
レタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂な
どが挙げられ、中でも脂肪族系のイソシアネートから合
成される変色性の少ないウレタンアクリレート樹脂が好
ましい。特に、特開2001−98041で提示されて
いる樹脂組成物が床材用として好ましい。
【0023】紫外線硬化型コーティング剤中の紫外線重
合開始剤とは、紫外線照射によってラジカルを生じる物
質を意味し、紫外線重合開始剤として通常用いられるも
のであれば特に限定はなく、例えば、ベンゾイル系(例
えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2
−モルホリノプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ベン
ジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェ
ニル)−ブタン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキ
シエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−1−プロパン−1−オン、1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1
−オン、4’−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピオフェノンなど)、ホスフィンオキサイド系
(例えば、ビスアシルホスフィンオキサイド、アシルホ
スフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジメチル
ベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ベンゾイ
ルジエトキシホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジ
メトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチ
ルホスフィンオキサイドなど)、ベンゾインアルキルエ
ーテル(例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテル、n−ブチルベンゾイン
エーテルなど)、アセトフェノン系(例えば、p−te
rt−ブチルトリクロロアセトフェノン、p−tert
−ブチルジクロロアセトフェノン、アセトフェノン、
2,2−ジエトキシアセトフェノン、塩素化アセトフェ
ノン、ヒドロキシアセトフェノン、α,α−ジクロロ−
4−フェノキシアセトフェノンなど)、ベンゾフェノン
系(例えば、ベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベン
ゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾ
フェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフ
ェノン、3,3’,4,4’−テトラ(tert−ブチ
ルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’−
ジメチル−4−メトキシベンゾフェノンなど)、
【0024】チオキサントン類(2−クロロチオキサン
トン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジエチルチ
オキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン
など)、アントラキノン類(例えば、アントラキノン、
2−エチルアントラキノン、α−クロロアントラキノ
ン、2−tert−ブチルアントラキノンなど)、ベン
ジル系(例えば、ベンジル、4,4’−ジメトキシベン
ジル、4,4’−ジクロロベンジルなど)、安息香酸エ
ステル系(例えば、o−ベンゾイル安息香酸メチル、p
−ジメチルアミノ安息香酸メチルなど)、ジケトン系
(例えば、ビアセチル、フェニルグリオキシル酸メチ
ル、メチルベンゾイルホルメートなど)、ケタール系
(例えば、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノン
ジエチルケタールなど)、
【0025】ジベンゾシクロアルカノン系(例えば、1
0−ブチル−2−クロロアクリドン、ジベンゾスベロン
など)、アシロキシムエステル、カンファーキノン、3
−ケトクマリン、テトラメチルチウラムジスルフィド、
α,α’−アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパ
ーオキサイド、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)
−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1,2’−ビ
イミダゾール、アセナフセン、ベンザルアセトンなどが
挙げられ、ベンゾイル系が好ましく、2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンが特に好
ましい。
【0026】紫外線重合開始剤は、紫外線硬化型コーテ
ィング剤中の紫外線重合型樹脂100重量部に対して、
通常0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜8重量
部配合する。紫外線重合開始剤の配合量が0.01重量
部未満であると紫外線重合型樹脂を硬化させるための紫
外線照射量が多く必要となり、時間と設備が過大とな
り、10重量部を超えると未反応の紫外線重合開始剤が
塗膜に残存し、塗膜性能を低下させる恐れがある。
【0027】また、紫外線硬化型コーティング剤に、必
須成分のほかに、反応性希釈剤を配合するのが好まし
く、反応性希釈剤を配合することにより、紫外線硬化型
コーティング剤の低粘度化や紫外線硬化型コーティング
剤からなる層の柔軟性などが生じ、塗膜性能が向上す
る。
【0028】反応性希釈剤としては、例えば、単官能モ
ノマー(例えば、メチル(メタ)アクリレートなど)、
2官能モノマー(例えば、プロピレングリコールジアク
リレートなど)、多官能モノマー(例えば、トリメチロ
ールプロパントリアクリレートなど)などが挙げられ、
これらは単独または組み合わせて用いてもよい。反応性
希釈剤は、紫外線硬化型コーティング剤全体の、好まし
くは99重量%以下、より好ましくは1〜50重量%用
いることができる。
【0029】紫外線硬化型コーティング剤は、有機溶剤
系の形態(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、ミネラルス
ピリットなどの有機溶剤の系)、無溶媒系の形態、水性
の形態(水を溶媒として用いる、例えば、水溶液系、水
性エマルション系、水性ディスパーション系などの形
態)といった様々な形態をとり得るが、水性の形態の場
合、乾燥の際に、溶剤が蒸発しても臭気や有毒ガスを発
生することが少なく、環境上および塗装者の健康上好ま
しく、その上、洗浄用有機溶剤が不要であるため、現場
施工においては水性の形態が好ましい。紫外線硬化型コ
ーティング剤の塗布は、慣用の方法で行えばよく、例え
ばローラー、スプレー吹き付け、刷毛、ムートン、モッ
プ、フラットモップ、ワックスモップやスポンジなどの
塗布器具や塗布装置を用いるあらゆる方法が挙げられ
る。
【0030】硬化塗膜形成方法 本発明の硬化塗膜は、床材/プライマー層/硬化型コー
ティング剤からなる層、の構成を有している。現場施工
においては、人体や環境への影響から、用いるプライマ
ーや硬化型コーティング剤は水性であることが好まし
い。プライマー層上には、例えば床材への平滑付与、耐
久性付与のため、同一あるいは異種の硬化型コーティン
グ剤を塗り重ねて硬化塗膜を形成させてもよい。
【0031】以下、本発明の硬化塗膜形成方法をその手
順に沿って詳細に説明する。 (1)まず、被塗面にプライマーを塗布する。本発明にお
いては、プライマーは、プライマー中に包含される重合
体が有するアミン価(mmol/g−solid.e
q.)とプライマー層の膜厚(g/m 2)との積が4.
0以下となるように床材に塗布することが必須である。
ここでいうプライマー層の膜厚とは乾燥後の膜厚のこと
である。この積が4.0を超えるとプライマーの変色が
生じ易くなり、塗膜全体の美観が損なわれ易くなる。
【0032】本発明のプライマーは慣用の方法で床材に
塗布すればよく、例えばローラー、スプレー、刷毛、ム
ートン、モップ、フラットモップ、ワックスモップ、ス
ポンジなどの塗布器具や塗布装置を用いるあらゆる方法
により塗布することができる。また、本発明のプライマ
ーを床材表面(被塗面)に塗布する前に、被塗面の汚れ
を除去するような前処理を行うこともできる。前処理と
しては、洗剤や溶剤による洗浄や、ワックス剥離、サン
ドペーパーでの研磨などの方法がある。本発明のプライ
マーの硬化方法は特に限定はなく、例えば常温硬化で
も、加熱硬化でも、光硬化でもよい。
【0033】(2)次に、硬化型コーティング剤をプライ
マー層上に塗布する。硬化型コーティング剤は、硬化型
コーティング剤からなる層の硬化後の膜厚が好ましくは
1g/m2以上、より好ましくは3g/m2以上になるよ
うにプライマー層上に塗布すればよい。また、硬化型コ
ーティング剤からなる層の硬化後の膜厚が好ましくは1
000g/m2以下、好ましくは500g/m2以下にな
るようにプライマー層上に塗布すればよい。硬化後の膜
厚が1000g/m2を超える場合、塗布作業が長時間
になり、さらに塗膜の硬化にかかる時間が長くなった
り、紫外線硬化型コーティング剤の場合紫外線照射量が
大きくなるほか、収縮による塗膜の割れや被塗面の反り
がおおきくなり易くなる恐れがある。硬化型コーティン
グ剤の塗布もプライマーの塗布と同様な方法で行えばよ
い。
【0034】各層を乾燥させる場合には、通常塗料を乾
燥させる方法(例えば、自然乾燥、熱風乾燥など)によ
って行うことができる。
【0035】本発明においては硬化型コーティング剤か
らなる層上にさらに複数の硬化型コーティング剤からな
る層を形成することができる。
【0036】(3)塗膜を硬化させる。上記(1)および(2)
により得られた塗膜は、硬化型コーティング剤の種類に
よって硬化手段は異なるが、いずれも常法で行うことが
できる。例えば、紫外線硬化型コーティング剤である場
合には、紫外線照射装置を用いて紫外線照射を行えばよ
く、ここでいう紫外線照射装置とは200nm〜400
nmの範囲内の波長を有する紫外線を発生する光源をも
った装置である。これらの紫外線照射装置やその使用方
法については、特許公報第2588100号およびUS
P6,096,383号などに開示されている。200
nm〜400nmの範囲内の波長を有する紫外線を発生
する光源としては、特に限定はなく、例えば低圧水銀
灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、
キセノンランプなどが挙げられる。
【0037】照射面での紫外線照射量は、好ましくは1
〜5000mJ/cm2であり、より好ましくは10〜
3000mJ/cm2である。照射面での紫外線照射量
が1mJ/cm2未満の場合には、塗膜の硬化速度が遅
くなったり未反応成分が残ったりする恐れがあり、紫外
線照射量が5000mJ/cm2を超える場合には、照
射能力の低い設備を用いるときは長い照射時間が必要と
なり、また、短時間でその紫外線照射量を照射しようと
すると、照射能力の高い設備が必要となるため設備費が
高くなり、その上、塗膜劣化の恐れがある。
【0038】本発明の硬化塗膜形成方法は、床材に最も
適しているが、床材以外の様々な被塗物にも適用でき、
直接現場の床に塗布する以外にも、本発明の方法を適用
して工場内で床材に硬化塗膜を形成させた製品を現場で
床にはめ込んだり、プラスチックフィルム上に本発明の
方法を用いて硬化塗膜を形成させたもの(床材の一部を
構成する半製品)を床や床材とあわせるなど、床に対し
て間接的に用いることもでき、このような間接的に床に
使用する態様も本発明に包含される。本発明における
「床材」とは、床用として通常使用される材料からなる
ものであればどのような形態および状態のものでもよ
い。床材としては、例えば、i)塩化ビニルなどの樹脂系
材料、ii)フローリングなどの木質系材料、iii)磁器タ
イルなどのセラミック系材料、iv)大理石などの石材
料、v)モルタルなどのコンクリート系材料などが挙げら
れる。
【0039】i)塩化ビニルなどの樹脂系材料の床材とし
ては、コンポジションビニル床タイル、ホモジニアスビ
ニル床タイルなどのビニル床タイル、クッションフロア
などの発泡ビニル床シート、織布積層ビニル床シート、
不織布積層ビニル床シートなどのビニル床シート(例え
ば、塩化ビニル床シート)、リノリューム床材、コルク
タイル、ゴムタイルなどの自然素材のタイルなどが挙げ
られる。
【0040】ii)フローリングなどの木質系材料の床材
としては、単層フローリング、複合フローリング、フロ
ーリングボード、フローリングブロック、モザイクパー
ケット、防音床、遮音二重床、フリーアクセスフロアな
どが挙げられる。
【0041】iii)磁器タイルなどのセラミック系材料の
床材としては、磁器タイルのほかに陶製タイル、陶製ブ
ロック、ノンスリップタイルなどが挙げられる。
【0042】iv)大理石などの石材料の床材としては、
大理石のほかに、御影石、レジンテラゾやセメントテラ
ゾなどのテラゾなどが挙げられる。
【0043】また、本発明で用いる床材は、予めその表
面に塗膜を形成したものであってもよい。本発明の硬化
塗膜形成方法は、床材の表面に塗膜を設けた塗り床材に
対しても適用でき、当該塗り床材の表面に設けた塗膜の
材料としては、通常塗り床材の表面に設けた塗膜の材料
として用いるものであれば特に限定はなく、エポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、MMA樹脂、ポリエ
ステル樹脂などが挙げられる。
【0044】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。 (1)密着性の評価方法 下記実施例および比較例で得られた硬化塗膜に対して、
セロテープ(登録商標)(25mm幅、ニチバン製)に
よるクロスカット試験(当該塗膜に30度で交わるよう
に床材まで2本の切れ目をカッターで入れ、交わる部分
にセロテープ(登録商標)を貼り、当該セロテープ(登
録商標)と塗膜が45度になるように引っ張り、塗膜が
剥離するかどうか測定する試験)を行った。塗膜の剥が
れ方を観察し、得られた結果から以下のように評価し
た。 ○:塗膜の剥がれがない。 ×:大きな塗膜の剥がれがある。
【0045】(2)変色性の評価方法 下記実施例および比較例で得られた硬化塗膜の色調(L
ab値)を色差計(ミノルタ社製、CR231)で測定
しておく(L0、a0、b0)。50℃に設定した恒温
槽で14日間保管した後、再度測定し(L1、a1、b
1)、得られた結果を(式1)に当てはめ色差ΔEを算
出した。式差から以下のように変色性を評価した。
【0046】 式差(ΔE)= [(L0−L1)2+(a0−a1)2+(b0−b1)20.5・・・(式1) ○:ΔE=0〜2.0 ×:ΔE>2.0
【0047】(3)アミン価の測定方法 アミン価はコロイド滴定により測定する。コロイド滴定
の測定原理は、例えば「コロイド滴定法」(千手諒一
著、南江堂(株))に詳細に記載されている。本願で
は、重合体溶液を塩酸でpHを3.0以下に調整して、
重合体におけるアミノ基を十分解離した後、1/400
規定ポリビニル硫酸カリウム(和光純薬社製)を用いて
滴定を行う。滴定終点は、コロイドの生成から、または
指示薬としてトルイジンブルー溶液を用いた変色点から
判断する。
【0048】合成例1 アミン価が0.08mmol/g−solid.eq.
である重合体の合成 撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管および滴下ロ
ートを備えた1Lフラスコに、脱イオン水397部と2
5%アニオン系活性剤(ハイテノール18E、第一工業
製薬社製)水溶液40部を仕込んだ後、窒素を導入しつ
つ70℃に昇温した。アクリル酸24部、メチルメタク
リレート5部、ブチルアクリレート209部及びスチレ
ン162部からなる単量体混合物40部をフラスコ内に
添加し、15分撹拌を行った後、1.75%過酸化水素
水溶液4.6部と3%L−アスコルビン酸水溶液4.2
部を添加し、重合を開始した。重合開始から15分後か
ら残りの単量体混合物及び1.75%過酸化水素水溶液
41部と3%L−アスコルビン酸水溶液37部を1時間
半にわたって滴下した後、70℃で2時間熟成した。冷
却後、この重合体溶液に13%エチレンイミン水溶液2
2部を40℃以下にて1時間にわたり滴下し、滴下終了
後、50℃に昇温し、4時間反応後冷却し、脱イオン水
145部を加えることで、原料の仕込み量から算出され
るアミン価0.16mmol/g−solid.e
q.、不揮発分38%の重合体(A−1)を得た。コロ
イド滴定により得られたアミン価は、0.08mmol
/g−solid.eq.であった。
【0049】合成例2 アミン価が0.15mmol/g−solid.eq.
である重合体の合成 撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管および滴下ロ
ートを備えた1Lフラスコに、脱イオン水397部と2
5%アニオン系活性剤(ハイテノール18E、第一工業
製薬社製)水溶液40部を仕込んだ後、窒素を導入しつ
つ70℃に昇温した。アクリル酸24部、メチルメタク
リレート32部、ブチルアクリレート182部及びスチ
レン162部からなる単量体混合物40部をフラスコ内
に添加し、15分撹拌を行った後、1.75%過酸化水
素水溶液4.6部と3%L−アスコルビン酸水溶液4.
2部を添加し、重合を開始した。重合開始から15分後
から残りの単量体混合物及び1.75%過酸化水素水溶
液41部と3%L−アスコルビン酸水溶液37部を1時
間半にわたって滴下した後、70℃で2時間熟成した。
冷却後、この重合体溶液に13%エチレンイミン水溶液
44.0部を50℃にて1時間にわたり滴下し、続けて
4時間反応した。冷却後、脱イオン水130部を加える
ことで、原料の仕込み量から算出されるアミン価0.3
mmol/g−solid.eq.、不揮発分38%の
重合体(A−2)を得た。コロイド滴定により得られた
アミン価は、0.15mmol/g−solid.e
q.であった。
【0050】合成例3 アミン価が0.80mmol/g−solid.eq.
である重合体の合成 撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管および滴下ロ
ートを備えた1Lフラスコに、脱イオン水411部と2
5%アニオン系活性剤(ハイテノール18E、第一工業
製薬社製)水溶液40部を仕込んだ後、窒素を導入しつ
つ70℃に昇温した。アクリル酸48部、メチルメタク
リレート33部、ブチルアクリレート182部及びスチ
レン162部からなる単量体混合物40部をフラスコ内
に追加し、15分撹拌を行った後、1.75%過酸化水
素水溶液4.6部と3%L−アスコルビン酸水溶液4.
2部を添加し、重合を開始した。重合開始から15分後
から残りの単量体混合物及び1.75%過酸化水素水溶
液41部と3%L−アスコルビン酸水溶液37部を1時
間半にわたって滴下した後、70℃で2時間熟成した。
冷却後、この重合体溶液に13%エチレンイミン水溶液
220部を40℃以下にて1時間にわたり滴下し、滴下
終了後、50℃に昇温し、4時間反応後冷却すること
で、原料の仕込み量から算出されるアミン価1.5mm
ol/g−solid.eq.、不揮発分38%の重合
体(A−3)を得た。コロイド滴定により得られたアミ
ン価は、0.80mmol/g−solid.eq.で
あった。
【0051】合成例4 アミン価が0mmol/g−solid.eq.である
重合体の合成 撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管および滴下ロ
ートを備えた1Lフラスコに、脱イオン水397部と2
5%アニオン系活性剤(ハイテノール18E、第一工業
製薬社製)水溶液40部を仕込んだ後、窒素を導入しつ
つ70℃に昇温した。アクリル酸48部、メチルメタク
リレート33部、ブチルアクリレート182部及びスチ
レン162部からなる単量体混合物40部をフラスコ内
に添加し、15分撹拌を行った後、1.75%過酸化水
素水溶液4.6部と3%L−アスコルビン酸水溶液4.
2部を添加し、重合を開始した。重合開始から15分後
から残りの単量体混合物及び1.75%過酸化水素水溶
液41部と3%L−アスコルビン酸水溶液37部を1時
間半にわたって滴下した後、70℃で2時間熟成した。
冷却後、脱イオン水159部を添加し、均一に撹拌する
ことで、不揮発分38%の重合体(A−4)を得た。コ
ロイド滴定により得られたアミン価は検出されなかっ
た。
【0052】実施例1 合成例1で得られた重合体を水道水で固形分が20%と
なるように希釈し、添加剤を加えてプライマーとした。
得られたプライマーを大理石に乾燥塗膜が2g/m2
なるようにワックスモップ(セイワ(株)製)で塗布
し、室温で1時間乾燥させた。続いて、硬化型コーティ
ング剤としてウィナップアンダーコート:U(f2)
((株)玄技術研究所社製 水性エマルション フロア
ポリッシュ アクリル樹脂含有)を硬化後の膜厚が2g
/m2になるように、同様にして塗布、乾燥させた。さ
らに、最外層にウィナップトップコート:T((株)玄
技術研究所社製 水性エマルション 紫外線硬化型フロ
アポリッシュ ウレタンアクリレート樹脂含有)を、乾
燥膜厚が15g/m2になるようにローラー(大塚刷毛
(株):ウレタンくん)で塗布し、室温で1時間乾燥さ
せた後、紫外線照射装置W100型(アイグラフィック
(株)製)で5秒間紫外線照射し(照射量:60mJ/
cm2)、大理石上に硬化塗膜を形成させた。
【0053】実施例2 大理石を木質系フローリング材(大建工業(株)製;複
合フローリング、カラーフロアー ミラージ)に変更す
る以外は全て実施例1と同様にして硬化塗膜を形成し
た。
【0054】実施例3 大理石を塩化ビニル床シート(東リ(株)製;織布積層
ビニル床シート、フロアリュームプレーン FL32)
に変更する以外は全て実施例1と同様にして硬化塗膜を
形成した。
【0055】実施例4 重合体を合成例3で得られた重合体に変更する以外は全
て実施例1と同様にして硬化塗膜を形成した。
【0056】実施例5 合成例1で得られた重合体を水道水で固形分20%とな
るように希釈してプライマーとした。塩化ビニル床シー
ト(東リ(株)製;織布積層ビニル床シート、フロアリ
ュームプレーン FL32)に硬化塗膜が5g/m2
なるようにワックスモップ(セイワ(株)製)で塗布
し、室温で1時間乾燥させ、硬化塗膜を形成した。
【0057】実施例6 重合体を合成例2で得られた重合体に変更する以外は全
て実施例5と同様にして硬化塗膜を形成した。
【0058】実施例7 合成例2で得られた重合体を水道水で固形分20%とな
るように希釈し、プライマーとした。塩化ビニル床シー
ト(東リ(株)製;織布積層ビニル床シート、フロアリ
ュームプレーン FL32)に硬化塗膜が10g/m2
になるようにワックスモップ(セイワ(株)製)で塗布
し、室温で1時間乾燥させ、硬化塗膜を形成した。
【0059】実施例8 合成例3で得られた重合体を水道水で固形分20%とな
るように希釈し、添加剤を加えてプライマーとした。塩
化ビニル床シート(東リ(株)製;織布積層ビニル床シ
ート、フロアリュームプレーン FL32)に硬化塗膜
が5g/m2になるようにワックスモップ(セイワ
(株)製)で塗布し、室温で1時間乾燥させ、硬化塗膜
を形成した。
【0060】比較例1 硬化塗膜を10g/m2になるように塗布する以外は全
て実施例8と同様にして硬化塗膜を形成した。
【0061】比較例2 重合体を合成例4で得られた重合体に変更し、かつ硬化
塗膜を2g/m2に変更する以外は全て実施例5と同様
にして硬化塗膜を形成した。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】本発明により、アミノ基含有プライマー
を利用して硬化塗膜を形成することができ、しかも得ら
れた硬化塗膜は、硬化型コーティング剤(特に紫外線硬
化型コーティング剤)と床材との密着性が良好であり、
かつ長期にわたる使用でもプライマー層の着色などが生
じにくく、床材の美観を損ね難い。
フロントページの続き (72)発明者 蟹江 隆史 愛知県津島市神守町字中ノ折73番地 株式 会社玄技術研究所内 (72)発明者 佐伯 康一郎 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 中西 秀高 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 武部 恵子 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 Fターム(参考) 2E220 AA15 AA16 AC05 BB04 FA11 GB33X GB34X GB37X GB38X 4D075 AE03 AE27 BB42Z BB46Z BB91Z BB92Z CA13 CA31 CA34 CB04 DA06 DB12 DB13 DB21 DB38 DC02 EA06 EA07 EA13 EA21 EA41 EB07 EB12 EB14 EB16 EB19 EB20 EB22 EB33 EB35 EB36 EB38 EB39 EB43 EB55 4J038 CG141 CG171 CH201 CR071 DB391 DD001 DG001 GA06 GA09 MA08 MA10 NA12 PA17 PB05 PC03 PC04 PC06 PC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミン価0.05mmol/g−sol
    id.eq.以上を有する重合体を含むプライマーを、
    当該アミン価(mmol/g−solid.eq.)と
    プライマー層の膜厚(g/m2)との積が4.0以下と
    なるように床材に塗布後、これに硬化型コーティング剤
    をさらに塗布し、得られた塗膜を硬化させることを特徴
    とする硬化塗膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 硬化型コーティング剤が紫外線硬化型コ
    ーティング剤である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 プライマーおよび硬化型コーティング剤
    が水性である、請求項1または2記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009114047A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Hansung Development Co Ltd コンクリート底のポリシング方法
JP5913708B1 (ja) * 2015-09-11 2016-04-27 株式会社エコテック 床のコーティング方法

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