JP2003339552A - 焼き網およびそれを用いた調理機器 - Google Patents

焼き網およびそれを用いた調理機器

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JP2003339552A
JP2003339552A JP2002148460A JP2002148460A JP2003339552A JP 2003339552 A JP2003339552 A JP 2003339552A JP 2002148460 A JP2002148460 A JP 2002148460A JP 2002148460 A JP2002148460 A JP 2002148460A JP 2003339552 A JP2003339552 A JP 2003339552A
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Masaaki Suzuki
正明 鈴木
Yukiyoshi Ono
之良 小野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間使用しても食材またはその溶出成分等
が付着し難くてこびり付きが生じ難いとともに、たとえ
こびり付いたとしても容易に除去することができる焼き
網およびそれを用いた調理機器を提供する。 【解決手段】 食材を焼き調理するための焼き網であっ
て、前記焼き網を構成する網材の表面にセラッミクをバ
インダーとする窒化ボロンの保護層を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚などの食材を焼
き調理するために用いる焼き網と、その焼き網を用いて
焼き調理を行うためのグリル、オーブンなどの調理機器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、魚、肉などの食材を焼き調理する
ための焼き網としては、例えば鋼材などの金属材料を網
材としたものが用いられているが、このような焼き網で
は網材が金属材料から構成されているため、魚、肉など
の食材を焼き調理する際に、加熱によって焼き網に載せ
た食材の油成分が溶出して焼き網に焦げ付いてこびり付
きを生じたり、食材に含まれるタンパク質が焼き網の網
材を構成する金属材料と反応して熱凝着したりするおそ
れがあった。特に、魚を焼き調理する際には、魚皮が網
材に凝着して調理後に焼き魚を焼き網から取るときに、
魚皮とともに魚肉の一部が焼き網に付着し、焼き姿など
焼き魚の品質を低下させることがあった。
【0003】このような問題を避けるために、例えば焼
き網を構成する鋼材からなる網棒の形状を波状に形成し
て食材と網棒との接触面積を小さくした焼き網が知られ
ている。また、食材に含まれるタンパク質と網材との反
応性を低下させるとともに網材に潤滑性を与えて付着物
を除去し易くするために、金属材料から構成された網材
表面にフッ素樹脂の保護層を形成した網材からなる焼き
網が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、網棒を波状に
した焼き網では、網棒を波状にしたことにより接触面積
が小さくなった分だけ食材の油成分などのこびり付きは
少なくなるものの、網棒を波状にしたため却ってこびり
付いた付着物が洗浄などにより除去し難くなるうえに、
網材が金属材料から構成されているため依然として食材
が接触する部分にはこびり付きが生じるという問題があ
った。また、表面にフッ素樹脂の保護層を形成した網材
からなる焼き網では、食材の油成分などのこびり付きが
生じ難く、またこびり付いた場合にも剥離し易いもの
の、フッ素樹脂は300℃を超える高温下では耐熱性が
ないために繰り返し使用するにつれて網材の潤滑性が低
下したり、また、網材の潤滑性が低下したために生じる
こびり付きを除去するために洗浄することによりフッ素
樹脂の保護層がさらに剥離するなどの問題が残されてい
る。
【0005】そこで、本発明は前記問題に鑑みてなされ
たものであって、長期間使用しても食材またはその溶出
成分等が付着し難くてこびり付きが生じ難いとともに、
たとえこびり付いたとしても容易に除去することができ
る焼き網およびそれを用いた調理機器を提供することを
課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の焼き網は、食材を焼き調理するための焼き
網であって、前記焼き網を構成する網材の表面にセラミ
ックをバインダーとする窒化ボロンの保護層を形成して
なることを特徴とする。
【0007】本発明の焼き網によれば、網材の表面に窒
化ボロンの保護層を形成したので、窒化ボロンの食材に
対する低い反応性により、食材またはその溶出成分等が
焼き網に付着し難いものであり、食材等が焼き網に付着
し難いことから、それらが焼き網にこびり付き難いもの
である。しかも、たとえ食材またはその溶出成分等が焼
き網にこびり付いたとしても、窒化ボロンの高い潤滑性
により、こびり付いた付着物を容易に除去することがで
きる。さらに、前記窒化ボロンおよびセラミックはそれ
ぞれ食材を焼き調理する加熱温度に耐え得る耐熱性を有
しているため、焼き網を長期間使用しても窒化ボロンの
保護層が網材表面から剥離し難いものである。
【0008】したがって、長期間使用しても食材または
その溶出成分等が付着し難くて、こびり付きが生じ難く
く、しかも、たとえ食材等がこびり付いたとしても、こ
びり付いた付着物を容易に除去することができる焼き網
を提供することができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、前記構成
において、窒化ボロンは六方晶の結晶構造をもつものが
主体として構成されていることを特徴とする。前記構成
によれば、窒化ボロンは六方晶の結晶構造をもつものが
主体として構成されているため、六方晶の結晶構造に由
来するより高い潤滑性によって、こびり付いた付着物を
より一層容易に除去することができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、前記構成
において、前記セラミックが非晶質の酸化ケイ素を主成
分とすることを特徴とする。前記構成によれば、非晶質
の酸化ケイ素の網材に対する高い密着性により窒化ボロ
ンの保護層が網材に強固に結合され、窒化ボロンの保護
層が網材からより一層剥離し難くなる。
【0011】さらに、本発明の調理機器は、食材を焼き
網に載せ加熱手段により加熱して焼き調理するための調
理機器であって、前記焼き網を請求項1から3のいずれ
に記載の焼き網から形成したことを特徴とする。
【0012】本発明の調理機器によれば、前記焼き網の
機能が反映されて、食材またはその溶出成分等の焼き網
へのこびり付きを減少させて食材を焼き調理することが
でき、また、食材を調理した後においては食材等が焼き
網にこびり付いていたとしてもこれを容易に除去するこ
とができ、しかも、長期間にわたり焼き網を交換するこ
となく食材の焼き調理に供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の焼き網は、前記のとおり、焼き網を構成する網
材の表面にセラミックをバインダーとする窒化ボロンの
保護層を形成してなるものである。
【0014】前記保護層を形成する窒化ボロンは食材に
対して低い反応性を有し、また、高い潤滑性を有する。
さらに、窒化ボロンは食材を焼き調理する温度例えば4
00℃以上の温度に耐え得る耐熱性を有する。
【0015】ところで、鋼材などの金属材料からなる網
材から構成された焼き網を用いて食材を焼き調理すると
きに、食材が焼き網に付着してこびり付くことがある
が、タンパク質を含んだ食材においてはその傾向が著し
い。これは食材に含まれるタンパク質中において複雑に
絡み合っていたポリペプチド鎖が焼き調理時の加熱によ
り解きほぐされ、絡み合っていた状態ではポリペプチド
鎖の内側の部分に存在していたペプチド結合がポリペプ
チド鎖の表面側に現われることにより、ポリペプチド鎖
の表面側に存在するペプチド結合の数が増え、これらペ
プチド結合が鋼材を構成する鉄原子などと水素結合など
によって鋼材と反応し、それによってタンパク質が網材
に凝着してこびり付くためである。
【0016】しかるに、本発明における前記保護層を構
成する窒化ボロンは、水素結合等による反応性が低くい
ため、タンパク質を含む食材等が焼き網に凝着してこび
り付くことが防止される。
【0017】また、焼き網を用いて食材を焼き調理する
ときに、タンパク質の凝着あるいは熱変質、または油成
分の焦げつきなどによって焼き網にこびり付いた付着物
をそのまま残しておくと、さらにその上に付着され易く
なるため、この付着物を焼き網から除去する必要があ
る。
【0018】本発明では前記窒化ボロンの高い潤滑性に
より、焼き網にこびり付きが生じたとしてもこびり付い
た付着物が容易に除去される。本発明において保護層を
構成する窒化ボロンが高い潤滑性を有するのは、その結
晶構造に由来するものである。
【0019】特に、六方晶の結晶構造を有する窒化ボロ
ンは、鱗片状構造であって結晶面での滑り性があるた
め、より高い潤滑性を有していて焼き網に付着した付着
物がより容易に除去される。
【0020】次に、セラミックは前記窒化ボロンを担持
してこれを網材表面に結着させるためのバインダーとし
ての役割を果たすものである。また、食材の焼き調理あ
るいは焼き網の空焼きのためには、網材を400℃以上
の温度に加熱するので、網材にはそれに耐え得る耐熱性
が要求され、その表面に形成する保護層についても同様
の耐熱性が要求されるが、セラミックは無機酸化物であ
るため400℃以上で耐熱性を有し、窒化ボロンの耐熱
性と相俟って保護層に十分な耐熱性を与えることができ
る。
【0021】前記窒化ボロンのバインダーであるセラミ
ックとしては、通常のセラミック材を用いることができ
る。特に、保護層の形成し易さから、酸化ケイ素、酸化
アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化ホ
ウ素などを主成分とするものが好ましい。
【0022】さらに、網材として鋼材などの金属材料を
使用する際には、保護層の下地となる網材との密着性を
確保するために、非晶質の酸化ケイ素を主成分とするセ
ラミック材が好ましい。非晶質の酸化ケイ素を主成分と
するセラミック材を用いると、非晶質の酸化ケイ素はガ
ラス質であるため、網材表面にホーロー構造のセラミッ
ク層が形成されて網材と保護層との密着性を向上させる
ことができる。
【0023】窒化ボロンをセラミックに担持する方法と
しては、セラミック材またはセラミック原料に窒化ボロ
ンを添加して融解結着または焼結する方法が挙げられ
る。その際に、窒化ボロンをセラミック材に粉体の形で
添加すると、セラミック材に対する窒化ボロンの分散性
が高くなり、セラミック中に窒化ボロンを均一に分散さ
せることができる。
【0024】そして、網材表面に前記保護層を形成する
に際しては、通常、スラリー状の水系塗液として塗布す
ることが好ましい。塗液中における窒化ボロンの量は、
セラミック成分と窒化ボロンとを合わせた固形分の量に
対して、5質量%から80質量%の範囲が好ましい。窒
化ボロンの量が5質量%未満であると、窒化ボロンの量
が少なすぎて食材等が網材に付着するのを十分に防止す
ることができず、また、網材に付着した付着物を容易に
除去することができないことがあり、一方、80質量%
を超えると、セラミックの量が少なくなってセラミック
による窒化ボロンの結着力が低下するため、窒化ボロン
がセラミックから脱落するなどの不都合を生じることが
ある。
【0025】また、窒化ボロンの粉体の粒径は、セラミ
ック成分による結着が行われればよく、特に制限はない
が、保護層を前記スラリー状の塗液より形成する場合に
は、そのスラリー状の塗液中のセラミック成分の粉体粒
径の1/10から10倍の範囲が塗液の安定性がよいな
ど取り扱い上から好ましい。
【0026】さらに、前記塗液を網材表面に塗布する方
法としては、ディッピング法、流しかけ法、スプレー
法、静電スプレー法、電着法などいずれでもよい。本発
明において保護層を形成する網材としては、一般的に構
造材として用いられる材料を用いることができる。例え
ば、一般的な鋼材、ステンレス、アルミニウムなどの金
属材料、セラミック材などを用いることができる。な
お、網材を構成する材料の種類によっては、保護層を形
成する際に網材が変形などしないように注意する必要が
あり、例えば鋼材では処理温度を900℃以下、アルミ
ニウムでは処理温度を550℃以下にする必要がある。
【0027】また、網材表面に保護層を形成する前にあ
らかじめ、網材表面を洗浄、研磨、ホーロー、メッキ処
理などによって下地処理を施しておくと、網材表面と保
護層との密着性が向上することがある。
【0028】図1は本発明の一実施の形態における焼き
網を示すものであって、焼き網1は網枠2と網棒3とか
ら構成され、図2に示すように網枠2と網棒3とを構成
する網材4は線状の網材本体5の表面にセラミックをバ
インダーとする窒化ボロンの保護層6が形成されている
ものである。
【0029】この実施の形態では、網枠2と網棒3の両
者がそれぞれ網材本体5の表面にセラミックをバインダ
ーとする窒化ボロンの保護層6が形成された網材4から
形成されているが、実際に食材を載せる部分に該当する
網棒3のみを前記網材4から形成し、網枠2を通常の軟
質鋼材等からなる保護層を有していない網材から形成し
てもよい。そして前記焼き網1を調理機器内に設置する
際には、必要に応じて焼き網1を支えるための部品を用
いて設置される。
【0030】さらに、本発明における調理機器は、食材
を焼き網に載せて加熱手段により加熱して焼き調理する
ための調理機器であって、焼き網を前記保護層が形成さ
れた網材から形成したものである。
【0031】この調理機器においては、前記焼き網に食
材を載せて加熱手段によって加熱して焼き調理が行われ
るが、前記焼き網の機能が反映されて、食材またはその
溶出成分等の焼き網へのこびり付きを減少させて食材を
焼き調理することができる。また、食材を調理した後に
おいては食材等が焼き網にこびり付いていたとしてもこ
れを容易に除去することができる。しかも、焼き調理中
あるいは調理後の焼き網の空焼きを行うことなどによっ
て調理機器の内部温度が例えば400℃以上の高温にな
っても、窒化ボロン、セラミックの耐熱性により前記機
能が経時的に低下することがなく、長期間にわたって焼
き調理に供することができる。
【0032】前記調理機器においては、加熱手段として
ガスバーナー、電気ヒータなどが適用される。また、調
理機器としては、グリル、オーブン、フィッシュロース
ターなどの調理機器に適用できる。 実施例 以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明す
る。 実施例1 ガラス(ケイ酸塩ガラス)フリット(平均粒径約4μ
m)と六方晶窒化ボロン(平均粒径約5μm)とを質量
比7対3で含む水系液をボールミルにて混合してスラリ
ー状の水系塗液を調製した。この水系塗液を、網枠、網
棒ともに線状の軟質鋼材からなる網材より形成された焼
き網の表面にスプレー塗布した。次いで、約100℃で
乾燥して前記水系塗液中の水分を除去した後、約820
℃で焼成することによって、網材表面にセラミックをバ
インダーとする窒化ボロンの保護層が形成された焼き網
を得た。得られた保護層の厚さは約50μmであった。 実施例2 ガラス(ケイ酸塩ガラス)フリット(平均粒径約4μ
m)と六方晶窒化ボロン(平均粒径約15μm)とを質
量比5対5で含む水系液をボールミルにて混合してスラ
リー状の水系塗液を調製した。この水系塗液を、網枠、
網棒ともに研磨後に洗浄して下地処理された線状の軟質
鋼材からなる網材より形成された焼き網の表面にスプレ
ー塗布した。次いで、約100℃で乾燥して前記水系塗
液中の水分を除去した後、約820℃で焼成することに
よって、網材表面にセラミックをバインダーとする窒化
ボロンの保護層が形成された焼き網を得た。得られた保
護層の厚さは約80μmであった。 比較例1 保護層を有しない軟質鋼材からなる網材を用いて焼き網
を作製した。 比較例2 フッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン:商品名テフ
ロン)で表面コートされた保護層を有する軟質鋼材から
なる網材を用いて焼き網を作製した。
【0033】前記実施例1および2、比較例1および2
における焼き網を調理機器内に設置し、焼き網上に秋刀
魚を載せてガスバーナーにて加熱して焼き調理した。そ
れぞれの焼き網について、魚皮のはがれ状態(焼き網へ
の付着状態)と、保護層の剥離状態とを観察して3段階
で評価した。なお、焼き網は10回焼き調理するごとに
空焼きを行った。
【0034】評価結果を表1に示す。
【0035】
【表1】 評価基準 魚皮のはがれ状態 ○:魚皮の一部が焼き網に付着 △:魚皮の一部とともに魚肉が焼き網に付着 ×:魚皮全体がはがれるとともに魚肉がはがれて焼き網
に付着 保護層の耐剥離性 ○;剥離なし △;一部剥離 ×;全面剥離 表1から明らかなように比較例1における保護層を有し
ない網材からなる焼き網では1回目から焼き網に接触し
ている魚皮全体がはがれるとともに魚肉はがれて焼き網
に付着した。また、比較例2におけるフッ素樹脂の保護
層を有する網材からなる焼き網では10回目までは魚皮
のはがれ状態と保護層の耐剥離性ともに良好であった
が、それ以降は空焼きによって保護層が徐々に剥離し
た。これに対して実施例1、2におけるセラミックをバ
インダーとする窒化ボロンの保護層を有する網材からな
る焼き網では30回目でも魚皮のはがれ状態と保護層の
耐剥離性ともに良好であった。
【0036】この結果から、本発明の焼き網によると、
魚皮が焼き網に付着し難いことからこびり付きが少な
く、しかも繰り返し使用しても保護層が剥離しないこと
が分かる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の焼き網によ
れば、長期間使用しても食材またはその溶出成分等が付
着し難くて、こびり付きが生じ難くく、しかも、たとえ
食材等がこびり付いたとしても、こびり付いた付着物を
容易に除去することができる焼き網を提供することがで
きる。
【0038】また、請求項2に記載の発明によれば、こ
びり付いた付着物をより一層容易に除去することができ
る。また、請求項3に記載の発明によれば、窒化ボロン
の保護層が網材に強固に結合され、窒化ボロンの保護層
が網材からより一層剥離し難くなる。
【0039】さらに、本発明の調理機器によれば、前記
焼き網の機能が反映されて、食材またはその溶出成分等
の焼き網へのこびり付きを減少させて食材を焼き調理す
ることができ、また、食材を調理した後においては食材
等が焼き網にこびり付いていたとしてもこれを容易に除
去することができ、しかも、長期間にわたり焼き網を交
換することなく食材の焼き調理に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態における焼き網を示す
斜視図である。
【図2】 本発明の網材を模式的に示すものであって、
(a)はその横断面図、(b)はその斜視図である。
【符号の説明】
1 焼き網 2 網枠 3 網棒 4 網材 5 網材本体 6 保護層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食材を焼き調理するための焼き網であっ
    て、前記焼き網を構成する網材の表面にセラミックをバ
    インダーとする窒化ボロンの保護層を形成してなること
    を特徴とする焼き網。
  2. 【請求項2】 前記窒化ボロンは六方晶の結晶構造をも
    つものが主体として構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の焼き網。
  3. 【請求項3】 前記セラミックは非晶質の酸化ケイ素を
    主成分とすることを特徴とする請求項1または2記載の
    焼き網。
  4. 【請求項4】 食材を焼き網に載せ加熱手段により加熱
    して焼き調理するための調理機器であって、前記焼き網
    を請求項1から3のいずれかに記載の焼き網から形成し
    たことを特徴とする調理機器。
JP2002148460A 2002-05-23 2002-05-23 焼き網およびそれを用いた調理機器 Pending JP2003339552A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100908455B1 (ko) * 2008-10-14 2009-07-20 김태웅 비점착성 도료의 조성물 및 그 제조방법

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