JPH06510692A - 準結晶質を用いた表面コーティングとその形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 準結晶質を用いた表面コーティングとその形成方法発明の利用分野 本発明は、例えば調理用の表面、熱交換面あるいは耐摩擦面等の表面用の焦げ付 きにくいコーティング及びその製造処理方法に間する。

発明の背景 料理用の表面についての用途において、コーティングの問題では、平なべやオー ブンプレートなどのメーカーに、概ね相いれない下記のパラメーターについての 技術的な妥協を強いるものとなっている。問題となるパラメーターとしては、 一硬度（磨耗／抵抗力）、物質の結合と接着性−熱伝導性 一コーティングの外し がある。

これまで提案されてきたコーティングは、１つか２つは有利な特性を有するが、 それ以上のコーティングは知られていなかった。例えば、金属は非常に硬く、非 常によい熱導電体であるが、物質が付着しやすい。また金属は清浄化が難しく、 外観がすぐに悪くなりやすい。ＰＴＦＥは注目すべき焦げつきに（い材料である が、熱や磨耗に弱い。

準結晶質のコーティングは、硬質度と熱伝導については良好な性質を示し、また 清浄性は良いが、焦げつきにくさはＰＴＦＥよりも悪い。

本発明の目的は、少なくとも上述のパラメーターが相客れないことについての問 題を解決することであり、そして特に、硬度と伝導性についての準結晶質の特性 と、焦げつきにくさについてのＰＴＦＥの特性を併せ持ち、清浄性に優れた永久 的な料理用等の表面を形成できるものを提供することを目的とする。

発明の開示 本発明に係る焦げ付きに（い表面コーティングは、下面が母材に完全に付着して 網状組織を形成する特有の有孔表面を示す準結晶質合金製の基材からなる。

本発明に係る例えば調理具のための表面の焦げつきに（いコーティングは、準結 晶質合金の下層と母材上に設けるタイプのポリマーの結合からなる被覆材料を使 用するものであり、そして該最終の表面は、わずかにＰＴＦＥ格子を残す多孔性 準結晶質の網目状を示し、格子内は焦げ付きにくいポリマーで満たされる。

このような表面の形成では種々の処理を行なえるが、特に請求められる表面効果 に応じて準結晶質／ポリマー比率を変える。

−機械的及び熱的な、時間、温度及び肉厚状態が幅広（可変し得る同時あるいは 非同時的転移処理を行なう というような処理が可能である。

図面の簡単な説明 図は本発明の一実施例を示す断面図である。

実施例の説明 以下本発明をコーティングの化学構造を部分的に示す単一の図を参照して説明す る。なお以下の実施例では、料理用の表面、即ち調理具のコーティングについて 説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。

例えば熱伝導性の良いアルミニウム、銅あるいは種々のタイプのスチールまたは ガラスからなる母材（１）上に、準結晶質の基材（２）を析出させ完全に付着さ せる。準結晶質の基材（２）は多孔性で、細孔（６）をポリマー（３）で満たす 。ポリマーは、準結晶質面と同一面にはならないが、僅かに凹んだ表面を示す。

本発明により上述のようにして得られるコーティングは、準結晶質合金（１）（ ＣＮＲＳ特許第ＦＲ−Ａ−２６３５１１７号に記載されている）の基材との結合 からなり、可変の多孔性の、そして細孔（６）を焦げ付きに（いポリマー（３） で満たした網状組織を形成する。ポリマーは、表面のほとんどを占めることにな るが、ナイフや蓋などの器具（９）の表面は準結晶質と接触することになり、そ のため非常に傷つきにくくなり、一方、料理される素材は全体的にはポリマー（ ３）と接触することになり、そのため焦げ付きなどの付着がほとんどなくなる。

従って表面が傷つきにくくなる。またＰＴＦＥは保護されることになり、そして 長時間に渡って焦げつかなくなる。

準結晶質の基材〔７）の隆起が一つの平面（８）上に乗っており、細孔の全ての 凹面が平面（８）よりも下に位置することが好ましい。

ポリマーとしてはポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）を採用すればよいが 、その他の種々の材料も採用できる。

上述コーティングは、主に２つの表面仕上処理から形成する。まず基材（２）の 表面を適切に清掃した後に、これらの用途に適している準結晶質合金の粒子を基 材（２）の表面に衝突させあるいは熱溶射する。もちろん粉状粒子の溶射状態は 、必要な多孔性を得るようなものとする。

その後、処理した物をＰＴＦＥでコーティングし、オーブン内で重合させる。

もっともコーティングについては、その他の種々の方法で可能である。

本発明によるコーティングは、準結晶質のコーティングとＰＴＦＥ基材表面の有 利な点を併せ持つことを可能にする。即ち、コーティングの準結晶質の優れた熱 的性質が、調理時間及び／又は電力量を１／３にすることを可能にする。準結晶 質あるいはセラミックの硬度が、耐摩耗性を除いて今までの調理用表面のコーテ ィングの弱点であった平均寿命を増大させる。技術的にＰＴＦＨの直接的析出に 適さないステンレス鋼やガラスなどの料理用の表面の修復では、準結晶質層は接 着層として機能する。

ＰＴＦＥの焦げつきにくい特性は食料と接触する表面がほとんどポリマーである ことから、食物の付着や傷の形成を減少させる。さらに、多孔性ポリマーが脂肪 の捕獲と分解を減少させるので、乾燥は不要である。準結晶質へのＰＴＦＥの非 常に優れた付着力は、結合プライマーとして使用される。

産業上の利用可能性 本発明により得られるコーティングの焦げつきにくい特性は、料理や熱交換表面 用のほかの用途、即ち２つの表面の間の機械的付着力を減少させる、研磨や腐食 など全ての磨耗に関する用途にも利用できる。

本発明に係るコーティングは軸と軸受の接触面等にも利用できる。

巨臼＝」旦丑凪

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. １．調理具の表面の焦げつきにくいコーティングであって、準結晶質合金からな る下層と、母材上のＰＴＦＥタイプのポリマーの結合からなる被覆材料を用い、 最終表面が、多孔性の準結晶質の網目（２）状で、ＰＴＦＥ格子が表面からわず かに沈んでいることを特徴とするコーティング。
2. ２．熱交換表面に請求項１のコーティングを施した平板熱交換器、殺菌装置、暖 房装置、冷却板等の熱交換装置。
3. ３．請求項１のコーティングを施した耐磨耗表面を有する機械部品。
4. ４．請求項１のコーティングを施したフライパン、軽食盆、焼き器、ワッフル焼 き型、オーブン内壁、種々の平なべ等の表面構造。