JP2002523600A5

JP2002523600A5 -

Info

Publication number: JP2002523600A5
Application number: JP2000567628A
Authority: JP
Filing date: 1999-09-01
Publication date: 2006-10-05

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】フルオロポリマー、磁性フレーク、および相溶化ポリマーの３成分の合計重量に対し、前記フルオロポリマーを７５重量％から９８重量％、前記磁性フレークを１重量％から１５重量％、前記相溶化ポリマーを０．１重量％から１５重量％含まれていることを特徴とする組成物。
【請求項２】その上にフルオロポリマー非付着性焼成被覆層が設けられている平らな基板であって、前記被覆層が、主として被覆層の厚さ方向に配向した磁性フレークを含有して無地であることを特徴とする基板。
【請求項３】前記被覆層が前記磁性フレークを有する層を含み、該フレークが前記フレークを含む層の厚さよりも長い最長寸法を有するフレークを含み、前記被覆層が平滑な表面を有することを特徴とする請求項２に記載の基板。

上述の組成物は、基板上に多層の非付着性被覆層を含む調理面を有する調理器具物品を提供するために、特に使用されるが、この被覆層により食品残渣の付着が最小限に抑えられ、約３００℃以上で安定であることによって耐熱性がある。本発明は、ＨｏｍｍｅｌＰｒｏｆｉｌｏｍｅｔｅｒ（側面計）モデルＴ−５００を使用して決定したように、平均表面粗さ（Ｒａと略す）が１．５マイクロメートル未満の非付着性被覆層付き基板を提供することができる。典型的な場合、非付着性被覆層の露出表面の表面粗さは少なくとも０．５マイクロメートルになる。この平滑性は、基板上の非付着性表面である磁性フレークを含有する被覆層によって、またはこの被覆層と上述のようなトップコートとの組合せによって得ることができる。基板自体は同じ平滑性であることが好ましく、１．５マクロメートル未満が好ましく、１．２５マイクロメートル未満がより好ましい。本発明の被覆層付き基板は、フライパンやポット、キャセロールなどの非常に数多くの調理器具物品の形でよい。図１に示すような単一の円形の側壁である代わりに、この側壁はグリドルの場合のような矩形にすることができる。
以下に、本発明の好ましい態様を示す。
［１］フルオロポリマー、磁性フレーク、および相溶化ポリマーの３成分の合計重量に対し、前記フルオロポリマーを７５重量％から９８重量％、前記磁性フレークを１重量％から１５重量％、前記相溶化ポリマーを０．１重量％から１５重量％含まれていることを特徴とする組成物。
［２］前記フルオロポリマーが８０重量％から９５重量％、前記フレークが２重量％から６重量％、前記相溶化ポリマーが０．２重量％から５重量％含まれていることを特徴とする［１］に記載の組成物。
［３］前記相溶化ポリマーがポリアミド酸塩であることを特徴とする［１］に記載の組成物。
［４］焼成被覆層の形態になっていることを特徴とする［３］に記載の組成物。
［５］焼成被覆層の形態になっていることを特徴とする［１］に記載の組成物。
［６］液状分散液の形態になっていることを特徴とする［１］に記載の組成物。
［７］その上にフルオロポリマー非付着性焼成被覆層が設けられている平らな基板であって、前記被覆層が、主として被覆層の厚さ方向に配向した磁性フレークを含有して無地であることを特徴とする基板。
［８］前記被覆層が前記磁性フレークを有する層を含み、該フレークが前記フレークを含む層の厚さよりも長い最長寸法を有するフレークを含み、前記被覆層が平滑な表面を有することを特徴とする［７］に記載の基板。
［９］前記基板が平滑な表面を有することを特徴とする［７］に記載の基板。
［１０］前記被覆層が前記基板上のプライマー層を介して前記基板に接着されていることを特徴とする［９］に記載の基板。
［１１］前記被覆層が中間被覆層層およびトップコート層を含み、前記フレークが前記中間被覆層層から前記被覆層に向かって配置されていることを特徴とする［７］に記載の基板。
［１２］前記中間被覆層が５マイクロメートルから４０マイクロメートルの厚さであり、前記フレークの最長寸法が少なくとも４４マイクロメートルであることを特徴とする［７］に記載の基板。
［１３］前記フレークが、最長寸法が４４マイクロメートル未満のフレークを含むことを特徴とする［１２］に記載の基板。
［１４］前記基板の本体が、アルミニウム、ガラス、セラミック、または非磁性ステンレス鋼のいずれかから構成されていることを特徴とする［７］に記載の基板。
［１５］非磁性基板上に非付着性被覆層を形成する方法であって、
（ａ）フルオロポリマーおよび磁性フレークを含む液状組成物を前記基板上に塗布して、該基板上に被覆層を形成すること、
（ｂ）前記被覆層がまだ湿潤状態にある間に該被覆層に磁力を加えて、前記フレークを主として前記被覆層の厚さ方向に配向させること、および
（ｃ）前記被覆層を焼成して、模様の無い非付着性被覆層を形成すること、
を含むことを特徴とする方法。
［１６］前記組成物が相溶化ポリマーを含むことを特徴とする［１５］に記載の方法。