JP2003337621A - プロセス監視装置、プロセス監視プログラムおよびプロセス監視プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

プロセス監視装置、プロセス監視プログラムおよびプロセス監視プログラムを記録した記録媒体

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JP2003337621A
JP2003337621A JP2002147430A JP2002147430A JP2003337621A JP 2003337621 A JP2003337621 A JP 2003337621A JP 2002147430 A JP2002147430 A JP 2002147430A JP 2002147430 A JP2002147430 A JP 2002147430A JP 2003337621 A JP2003337621 A JP 2003337621A
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English (en)
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Kenichi Imafuku
賢一 今福
Tsuneo Murate
恒夫 村手
Tsutomu Takai
努 高井
Hirokazu Kamei
宏和 亀井
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イベントの解析を簡単に行えるようにする。 【解決手段】 イベント一覧に表示されているイベント
の中から所望のイベントが選択された場合、その選択さ
れたイベントの発生日時を中心としその前後に±αの時
間幅を定めて表示対象期間とし、この表示対象期間にお
ける選択されたイベントに関連付けられている連続デー
タを読み出し、この連続データのトレンドグラフ(TG
1,T2)を表示する。また、トレンドグラフ(TG
1,TG2)と同一の時間軸上に、選択されたイベント
およびそのイベントに関連付けられている他のイベント
の発生点をその内容を付して表示する(矢印マーク
M)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プロセスの状態
量を制御するプロセス制御システムに対して設けられ、
このプロセス制御システムの運転状態の解析業務を支援
するプロセス監視装置、このプロセス監視装置に用いる
プロセス監視プログラム、およびこのプロセス監視プロ
グラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラントなどには、温度,流量,圧力,
濃度などプロセスの状態量を制御するプロセス制御シス
テムが設けられており、これらプロセスの状態量の制御
中にアラームやメッセージ,操作など様々なイベントが
発生する。最近では、プロセス制御システムに対してプ
ロセス監視装置を設け、プロセス制御システムの運転状
態の解析業務を支援するようにしている。
【0003】例えば、プロセス制御システムにおいて発
生するアラームやメッセージなど各種イベントに関する
データ(イベントデータ)やプロセス制御システムから
定期的に収集される温度計測値などの連続データをプロ
セス監視装置のデータベースに記録し、このイベントデ
ータや連続データを必要に応じて読み出して、プロセス
監視装置のディスプレイ上に表示するようにしている。
【0004】このプロセス監視装置において、イベント
データはイベント毎のデータの一覧(イベント一覧)と
してディスプレイ上に表示され、連続データはその連続
データを時間軸上に展開したトレンドグラフとしてディ
スプレイ上に表示される。例えば、イベント一覧には、
イベント毎にそのイベントの発生日時,発生元などのデ
ータが表示される。トレンドグラフには温度計測値など
の連続データの時間変化が示される。また、イベント一
覧はイベント一覧画面に表示され、トレンドグラフはト
レンドグラフ画面に表示され、これらの画面はメニュー
からの選択操作によってディスプレイ上に現れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プロセス監視装置では、イベント一覧中の所望のイベン
トについてそのイベントの発生前後の関連する連続デー
タの変化状況をトレンドグラフから視覚的に観察したい
ような場合、そのイベントの発生日時や発生元を控えて
おき、この条件を元にメニューからの選択操作によって
所望の連続データのトレンドグラフを見つけ出さなけれ
ばならず、イベントの解析に手間がかかるという問題が
あった。
【0006】例えば、発生するイベントの1つであるア
ラームは、あるプロセス値またはプロセス値の変化率が
しきい値を超えた場合などに発生する。すなわち、アラ
ームは、プロセス値が変動することによって発生するも
のであり、そのアラームの解析業務においてアラーム発
生前後のプロセス値の変化状況をトレンドグラフを用い
て視覚的に観察したい場面がしばしば生じる。しかしな
がら、従来のプロセス監視装置では、上述したように、
所望のプロセス値のトレンドグラフを表示させるまでに
手間がかかり、イベントの解析を簡単に行うことができ
ない。
【0007】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、イベントの
解析を簡単に行うことのできるプロセス監視装置、プロ
セス監視プログラムおよびプロセス監視プログラムを記
録した記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明(第1発明)は、プロセス制御システム
において発生する各種イベントに関するデータをイベン
トデータファイルに記録するイベントデータ記録手段
と、プロセス制御システムから定期的に収集される連続
データを時刻情報とともに連続データファイルに記録す
る連続データ記録手段と、イベントデータファイルに記
録されているデータを集計しイベント毎のデータの一覧
をイベント一覧として表示するイベント一覧表示手段
と、イベント一覧に表示されているイベントの中から所
望のイベントが選択された場合、その選択されたイベン
トに関連付けられている連続データを連続データファイ
ルから読み出し、この読み出した連続データを時間軸上
に展開したトレンドグラフを表示するトレンドグラフ表
示手段とを設けたものである。
【0009】この発明によれば、イベント一覧に表示さ
れているイベントの中から所望のイベントを選択する
と、その選択したイベントに関連付けられている連続デ
ータがトレンドグラフとして表示される。なお、イベン
ト一覧からのトレンドグラフの表示方式として、イベン
ト一覧が表示されているイベント一覧画面からトレンド
グラフが表示されるトレンドグラフ画面に切り替えた
り、イベント一覧とトレンドグラフとを1画面に並べて
表示したり、新たなウィンドウを出現させてトレンドグ
ラフ画面とイベント一覧画面とを並べて表示したりする
など、色々な表示方式が考えられる。
【0010】第2発明では、イベント一覧に表示されて
いるイベントの中から所望のイベントが選択された場
合、その選択されたイベントの発生日時を基点としその
前後に所定の時間幅を定めて表示対象期間とし、この表
示対象期間における連続データを連続データファイルか
ら読み出し、この読み出した連続データを時間軸上に展
開したトレンドグラフを表示する。例えば、イベント一
覧から所望のイベントとしてアラームを選択すると、そ
のアラームの発生日時を基点とする前後の所定の時間幅
が表示対象期間とされ、この表示対象期間における選択
されたアラームに関連付けられている連続データ(例え
ば、アラームの発生の元になった計測値や設定値)がト
レンドグラフとして表示される。
【0011】第3発明では、イベント一覧に表示されて
いるイベントの中から所望のイベントが選択された場
合、イベントデータファイルに記録されているデータを
参照して、その選択されたイベントおよびこのイベント
に関連付けられている他のイベントの発生時点を、トレ
ンドグラフと同一の時間軸上にそのイベントの内容を付
して表示する。すなわち、第3発明では、選択されたイ
ベントに関連付けられている連続データのトレンドグラ
フだけではなく、選択されたイベントおよびそのイベン
トに関連付けられている他のイベントの発生時点をトレ
ンドグラフと同一の時間軸上にその内容を付して表示す
る。例えば、トレンドグラフと同一の時間軸上に、選択
されたイベントおよびこのイベントに関連する他のイベ
ントの発生ポイントを矢印マークで表示する。また、矢
印マークの上に、そのイベントの内容を付す。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明に係るプロセス監視装置の
一実施の形態を設けたプロセス制御システムの概略構成
図である。同図において、1はプラント内に設けられた
現場機器、2はこれら現場機器1を制御する制御コント
ローラである。制御コントローラ2はプラント内に分散
して多数設けられており、ネットワークLANを介して
相互に接続されている。この現場機器1と制御コントロ
ーラ2とネットワークLANとによりプラント内にプロ
セス制御システム100が構築されている。
【0013】3はプロセス制御システム100に対して
設けられたプロセス監視装置である。本実施の形態にお
いて、プロセス監視装置3は複数設けられており、制御
コントローラ2と同様にネットワークLANに接続され
ている。この実施の形態では、便宜上、プロセス監視装
置3としてプロセス監視装置3−1と3−2の2つを示
し、プロセス監視装置3−1をプロセス監視装置、プ
ロセス監視装置3−2をプロセス監視装置としてい
る。
【0014】図2にプロセス監視装置3のハード構成の
概略を示す。同図において、3AはCPU、3BはRA
M、3CはROM、3Dはハードディスクなどの記憶装
置、3E〜3Gはインターフェイス、3Hはタッチスク
リーン式のディスプレイ、3Iはキーボード、3Jはマ
ウスである。
【0015】CPU3Aは、インターフェイス3E〜3
Gを介して与えられる各種入力情報を得て、RAM3B
にアクセスしながら、ROM3Cや記憶装置3Dに格納
されたプログラムに従って動作する。記憶装置3Dには
プロセス制御システム100の運転状態の解析業務を支
援するためのプログラム(プロセス監視プログラム)が
格納されている。このプロセス監視プログラムは、例え
ばCD−ROMなどの記録媒体に記録された状態で提供
され、この記録媒体から読み出されて記憶装置3Dにイ
ンストールされている。
【0016】図3にプロセス監視装置3の機能ブロック
図を示す。プロセス監視装置3は、処理部30と、デー
タベース31と、表示部32と、操作部33とを備えて
いる。表示部32は図2に示したディスプレイ3Hに対
応し、操作部33は図2に示したキーボード3Iやマウ
ス3J,ディスプレイ3Hに対して設けられているタッ
チスクリーンなどに対応する。データベース31は記憶
装置3D内に確保される。処理部30は、CPU3Aの
処理機能として得られ、通信処理部30Aと連続データ
検索部30Bとイベントデータ検索部30Cと入力処理
部30Dと表示処理部30Eとから構成される。データ
ベース31にはイベントデータファイル31Aと連続デ
ータファイル31Bが作られる。
【0017】以下、図3の機能ブロック図を参照しなが
ら、プロセス監視プログラムに従うCPU3Aの処理動
作について説明する。 〔イベントデータの記録〕通信処理部30Aは、プロセ
ス制御システム100において発生するアラームやメッ
セージ,操作などの各種イベントのイベントデータを取
り込み、時刻情報とともにイベントデータファイル31
Aに記録する。
【0018】〔アラーム〕例えば、プロセス制御システ
ム100においてアラームが発生した場合、そのアラー
ムの発生元や種別に発生日時を付してアラームデータ
(イベントデータ)とし、このアラームデータをイベン
トデータファイル31Aに記録する。これにより、イベ
ントデータファイル31Aには、アラームデータファイ
ルF1(図4参照)が作られる。このアラームデータフ
ァイルF1において、x段目の「TIC100」/「H
i」は、温度コントローラ「TIC100」(発生元)
において、ハイアラーム(種別)が発生したことを示し
ている。x+1段目の「FIC100」/「Lo」は、
流量コントローラ「FIC100」(発生元)におい
て、ローアラーム(種別)が発生したことを示してい
る。
【0019】〔操作〕例えば、プロセス制御システム1
00において設定値の変更などの操作が発生した場合、
その操作の発生元や操作先,操作値(旧値/新値),操
作端末などに発生日時を付して操作データ(イベントデ
ータ)とし、この操作データをイベントデータファイル
31Aに記録する。これにより、イベントデータファイ
ル31Aには、操作データファイルF2(図5参照)が
作られる。この操作データファイルF2において、y段
目の「TIC100」/「SP」/「50」/「60」
/「」は、プロセス監視装置(操作端末)におい
て、温度コントローラ「TIC100」(発生元)に対
する温度設定値SP(操作先)を50(旧値)から60
(新値)へ変更する操作があったことを示している。
【0020】〔メッセージ〕例えば、プロセス制御シス
テム100においてメッセージが発生した場合、そのメ
ッセージの発生元やメッセージの内容などに発生日時を
付してメッセージデータ(イベントデータ)とし、この
メッセージデータをイベントデータファイル31Aに記
録する。これにより、イベントデータファイル31Aに
は、メッセージデータファイルF3(図6参照)が作ら
れる。このメッセージデータファイルF3において、z
段目の「TIC100」/「原料が変わりました。設定
値を変更して下さい。」は、温度コントローラ「TIC
100」(発生元)から「原料が変わりました。設定値
を変更して下さい。」(メッセージ)という内容のメッ
セージが発せられたことを示している。
【0021】〔連続データの記録〕通信処理部30A
は、プロセス制御システム100から連続データを定期
的に収集し、時刻情報とともに連続データファイル31
Bに記録する。例えば、温度コントローラ「TIC10
0」に与えられる温度計測値(TIC100.PV )や上限温度
設定値(TIC100.ALH)、流量コントローラ「FIC10
0」に与えられる流量計測値(FIC100.PV )や上限流量
設定値(FIC100.ALH)などの連続データを定期的に収集
し、時刻情報とともに連続データファイル31Bに記録
する。
【0022】〔イベント一覧の表示〕操作部33を介し
て入力処理部30Dへイベント一覧の表示指令を与え
る。このイベント一覧の表示指令を受けて、入力処理部
30Dは、イベントデータ検索部30Cを介してイベン
トデータファイル31Aに記録されているイベントデー
タを読み出す。このイベントデータは表示処理部30E
へ送られる。表示処理部30Eは、イベントデータファ
イル31Aから読み出されたイベントデータを集計し、
イベント毎のデータの一覧をイベント一覧として表示部
32に表示する。
【0023】図7にイベント一覧の表示例を示す。この
場合、表示部32にイベント一覧画面G1が現れ、この
イベント一覧画面G1中にイベント一覧LSが表示され
る。イベント一覧LSには、アラームデータファイルF
1,操作データファイルF2,メッセージデータファイ
ルF3の各データ項目に対応し、「発生日時」、「発生
元」、「種別」/「操作先」/「メッセージ」、「旧
値」、「新値」、「操作端末」の表示項目が設けられ
る。
【0024】〔イベント一覧からの所望のイベントの選
択〕イベント一覧LSにおいて、所望のイベントを選択
すると、そのイベントに関連付けられている連続データ
が連続データファイル31Bより読み出され、この連続
データを時間軸上に展開したトレンドグラフが表示部3
2に表示される。
【0025】例えば、イベント一覧LSにおいて、イベ
ント#3を選択したとする。すると、イベント#3を選
択したことが入力処理部30Dへ通知される(図8に示
すステップS1)。これを受けて、入力処理部30Dは
表示処理部30Eより、イベント一覧LSにおけるイベ
ント#3の発生日時とタグ名称(この例では、「TIC
100」)を取り込み(ステップS2)、この取り込ん
だイベント#3の発生日時とタグ名称に時間幅情報αを
加え、連続データ検索部30Bおよびイベントデータ検
索部30Cに送る(ステップS3,S4)。
【0026】連続データ検索部30Bは、入力処理部3
0Dからのイベント#3の発生日時、タグ名称「TIC
100」および時間幅情報αを受けて、タグ名称「TI
C100」によって特定される連続データ、この例では
温度コントローラ「TIC100」のパラメータである
温度計測値(TIC100.PV )および上限温度設定値(TIC1
00.ALH)を、イベント#3に関連付けられている連続デ
ータとする。そして、イベント#3の発生日時を中心と
しその前後に±αの時間幅を定めて表示対象期間とし、
この表示対象期間(発生日時±α)におけるイベント#
3に関連付けられている連続データ(温度計測値(TIC1
00.PV )および上限温度設定値(TIC100.ALH))を連続
データファイル31Bから読み出し(ステップS5)、
表示処理部30Eへ送る(ステップS6)。
【0027】イベントデータ検索部30Cは、入力処理
部30Dからのイベント#3の発生日時、タグ名称「T
IC100」および時間幅情報αを受けて、タグ名称
「TIC100」によって特定されるイベント、この例
では温度コントローラ「TIC100」を発生元とする
イベントを、イベント#3に関連付けられている他のイ
ベントとする。そして、イベント#3の発生日時を中心
としその前後に±αの時間幅を定めて表示対象期間と
し、この表示対象期間(発生日時±α)におけるイベン
ト#3およびイベント#3に関連付けられている他のイ
ベントのイベントデータをイベントデータファイル31
Aから読み出し(ステップS7)、表示処理部30Eへ
送る(ステップS8)。
【0028】表示処理部30Eは、連続データ検索部3
0Bからの連続データ、すなわちイベント#3の表示対
象期間(発生日時±α)における温度コントローラ「T
IC100」への温度計測値(TIC100.PV )および上限
温度設定値(TIC100.ALH)を時間軸上に展開したトレン
ドグラフを表示部32に表示する(ステップS9)。ま
た、表示処理部30Eは、イベントデータ検索部30C
からのイベントデータ、すなわちイベント#3およびイ
ベント#3に関連付けられている他のイベントのイベン
トデータに基づいて、このイベント#3およびイベント
#3に関連付けられている他のイベントの発生時点をト
レンドグラフと同一の時間軸上にその内容を付して表示
する(ステップS9)。
【0029】図9にトレンドグラフの表示例を示す。こ
の例では、表示部32にそれまでのイベント一覧画面G
1に変えてトレンドグラフ画面G2が現れ、このトレン
ドグラフ画面G2のトレンドデータ表示領域G2aに、
イベント#3に関連付けられている連続データとして温
度コントローラ「TIC100」への温度計測値(TIC1
00.PV )および上限温度設定値(TIC100.ALH)のトレン
ドグラフTG1およびTG2が表示される。また、トレ
ンドグラフ画面G2のイベントデータ表示領域G2b
に、トレンドグラフTG1,TG2とその時間軸を同一
として、イベント#3およびこのイベント#3に関連す
る他のイベント(#1,#2,#4)の発生時点が矢印
マークMで表示される。また、矢印マークMの上に、そ
のイベントの内容が付される。
【0030】この例では、イベント#3の発生時点が矢
印マークM1で表示され、矢印マークM1の上にハイア
ラームの発生を意味する「アラーム Hi」という文字
が表示される。また、イベント#1の発生時点が矢印マ
ークM2で表示され、矢印マークM2の上にメッセージ
の発生を意味する「メッセージ」という文字が表示され
る。また、イベント#2の発生時点が矢印マークM3で
表示され、温度設定値の変更操作があったことを意味す
る「操作SP変更」という文字が表示される。また、イ
ベント#4の発生時点が矢印マークM4で表示され、矢
印マークM4の上にモードの変更操作があったことを意
味する「操作MODE変更」が表示される。
【0031】図10に記憶装置3Dに格納されているプ
ロセス監視プログラムに従うCPU3Aの処理動作のフ
ローチャートを示す。イベント一覧LSから所望のイベ
ントが選択されると(ステップ101のYES)、CP
U3Aは、その選択されたイベントの発生日時およびタ
グ名称を取得する(ステップ102)。
【0032】そして、選択されたイベントの発生日時を
中心としその前後に±αの時間帯を定めて表示対象期間
とし、この表示対象期間における選択されたイベントに
関連付けられている連続データを連続データファイル3
1Bから読み出し(ステップ103)、またこの表示対
象期間における選択されたイベントおよびそのイベント
に関連付けられているイベントのイベントデータをイベ
ントデータファイル31Aから読み出す(ステップ10
4)。そして、連続データファイル31Bから読み出し
た連続データをトレンドグラフとして表示し、イベント
データファイル31Aから読み出したイベントデータ
(イベントの発生時点、イベントの内容)をトレンドグ
ラフと同一の時間軸上に表示する(ステップ105)。
【0033】なお、図9に示したトレンドグラフ画面G
2において、例えばイベント#1の発生時点を示す矢印
マークM2をクリックすると、副画面としてポップアッ
プウィンドウが出現し、このポップアップウィンドウに
イベント#1のイベントデータの詳細が表示される(図
11(a)参照)。同様にして、イベント#2の発生時
点を示す矢印マークM3をクリックすると、副画面とし
てポップアップウィンドウが出現し、このポップアップ
ウィンドウにイベント#2のイベントデータの詳細が表
示される(図11(b)参照)。
【0034】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、イベント一覧LSに表示されているイベントの中か
ら所望のイベントを選択すると、その選択したイベント
に関連付けられている連続データがトレンドグラフとし
て表示されるので、発生日時や発生元を条件として所望
の連続データのトレンドグラフをメニューからの選択操
作によって見つけ出す必要がなくなり、イベントの解析
を簡単に行うことができるようになる。
【0035】また、本実施の形態では、選択したイベン
トの発生日時を中心とする前後±αの時間幅が表示対象
期間とされ、この表示対象期間における連続データがト
レンドグラフとして表示されるので、トレンドグラフの
解析期間を絞り込む手間が省かれ、イベントの解析をさ
らに簡単に行うことができるようになる。
【0036】また、本実施の形態では、選択されたイベ
ントおよびこのイベントに関連付けられている他のイベ
ントの発生時点がトレンドグラフと同一の時間軸上にそ
の内容を付して表示されるので、所望のイベントおよび
このイベントに関連付けられている他のイベントとトレ
ンドグラフとの関係を時間軸上で比較することができ、
イベントの解析がさらに容易となる。
【0037】なお、上述した実施の形態では、イベント
一覧LSにおいて所望のイベントが選択された場合、画
面をイベント一覧画面G1からトレンドグラフ画面G2
に切り替えるようにしたが、イベント一覧LSとトレン
ドグラフ画面G2の表示内容とを1画面に並べて表示す
るようにしたり、新たなウィンドウを出現させてトレン
ドグラ画面G2とイベント一覧画面G1とを並べて表示
したりするようにしてもよい。
【0038】また、上述した実施の形態では、トレンド
グラフ画面G2にトレンドデータとイベントデータを表
示するようにしたが、すなわちトレンドグラフ画面G2
にトレンドデータの表示領域G2aとイベントデータの
表示領域G2bを設けるようにしたが、イベントデータ
の表示領域G2bを省略し、トレンドデータの表示領域
G2aのみとしてもよい。また、上述した実施の形態で
は、選択されたイベントの発生日時を基点とし前後に等
しい時間幅αを定めて表示対象期間としたが、前後の時
間幅αは必ずしも等しくしなくてもよい。また、時間幅
αを設けず、画面を横方向にスクロール可能とするなど
して、全ての期間のデータを表示するようにしてもよ
い。
【0039】また、上述した実施の形態では、イベント
#3を選択した場合に関連付けられる連続データを温度
コントローラ「TIC100」のパラメータ〔温度計測
値(TIC100.PV )、上限温度設定値(TIC100.ALH)〕と
したが、そのイベントの発生に起因する可能性のある連
続データ、またはそのイベントの発生により影響を与え
る可能性のある連続データであればよく、温度コントロ
ーラ「TIC100」のパラメータに限られるものでは
ない。
【0040】例えば、タグ名称「TIC100」に対し
てタグ名称「FIC100」を設定し、流量コントロー
ラ「FIC100」のパラメータ〔流量計測値(FIC10
0.PV)、上限流量設定値(FIC100.ALH)〕についても、
タグ名称「TIC100」によって特定される連続デー
タとするようにしてもよい。この場合、イベント#3に
関連付けられている連続データは、温度計測値(TIC10
0.PV )、上限温度設定値(TIC100.ALH)、流量計測値
(TIC100.PV)、上限流量設定値(TIC100.ALH)の4つ
となり、これらのトレンドグラフがトレンドデータ表示
領域G2aに表示される。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、イベント一覧から所望のイベントを選択
すると、その選択したイベントに関連付けられている連
続データがトレンドグラフとして表示され、発生日時や
発生元を条件として所望の連続データのトレンドグラフ
をメニューからの選択操作によって見つけ出す必要がな
くなり、イベントの解析を簡単に行うことができるよう
になる。
【0042】また、本発明によれば、イベント一覧から
所望のイベントを選択すると、その選択したイベントの
発生日時を基点としてその前後に定められる所定の時間
幅が表示対象期間とされ、この表示対象期間における連
続データがトレンドグラフとして表示されるものとな
り、トレンドグラフの解析期間を絞り込む手間が省か
れ、イベントの解析をさらに簡単に行うことができるよ
うになる。
【0043】また、本発明によれば、イベント一覧から
所望のイベントを選択すると、選択されたイベントおよ
びこのイベントに関連付けられている他のイベントの発
生時点がトレンドグラフと同一の時間軸上にその内容を
付して表示されるので、所望のイベントおよびこのイベ
ントに関連付けられている他のイベントとトレンドグラ
フとの関係を時間軸上で比較することができ、イベント
の解析がさらに容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプロセス監視装置の一実施の形
態を設けたプロセス制御システムの概略構成図である。
【図2】 このプロセス制御システムにおけるプロセス
監視装置のハード構成の概略を示すブロック図である。
【図3】 このプロセス監視装置の機能ブロック図であ
る。
【図4】 イベントデータファイル中に作成されるアラ
ームデータファイルを示す図である。
【図5】 イベントデータファイル中に作成される操作
データファイルを示す図である。
【図6】 イベントデータファイル中に作成されるメッ
セージデータファイルを示す図である。
【図7】 プロセス監視装置のディスプレイ上に表示さ
れるイベント一覧画面を例示する図である。
【図8】 イベント一覧から所望のイベントを選択して
からトレンドグラフ画面が表示されるまでのデータの流
れを示す図である。
【図9】 プロセス監視装置のディスプレイ上に表示さ
れるトレンドグラフ画面を例示する図である。
【図10】 プロセス監視プログラムに従うCPUの処
理動作を示すフローチャートである。
【図11】 イベントデータ表示領域中の矢印マークを
クリックした場合に表示されるイベントデータの詳細を
例示する図である。
【符号の説明】
1…現場機器、2…制御コントローラ、3(3−1,3
−2)…プロセス監視装置、LAN…ネットワーク、1
00…プロセス制御システム、3A…CPU、3B…R
AM、3C…ROM、3D…記憶装置、3E〜3G…イ
ンターフェイス、3H…ディスプレイ、3I…キーボー
ド、3J…マウス、30…処理部、30A…通信処理
部、30B…連続データ検索部、30C…イベントデー
タ検索部、30D…入力処理部、30E…表示処理部、
31…データベース、31A…イベントデータファイ
ル、31B…連続データファイル、32…表示部、33
…操作部、F1…アラームデータファイル、F2…操作
データファイル、F3…メッセージデータファイル、G
1…イベント一覧画面、LS…イベント一覧、#1〜#
5…イベント、M(M1〜M4)…矢印マーク、TG
1,TG2…トレンドグラフ、G2a…トレンドデータ
表示領域、G2b…イベントデータ表示領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高井 努 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1丁目1 番地32 山武産業システム株式会社内 (72)発明者 亀井 宏和 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町1丁目1 番地32 山武産業システム株式会社内 Fターム(参考) 5H223 AA01 BB01 CC08 DD09 EE06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスの状態量を制御するプロセス制
    御システムに対して設けられ、このプロセス制御システ
    ムの運転状態の解析業務を支援するプロセス監視装置に
    おいて、 前記プロセス制御システムにおいて発生する各種イベン
    トに関するデータをイベントデータファイルに記録する
    イベントデータ記録手段と、 前記プロセス制御システムから定期的に収集される連続
    データを時刻情報とともに連続データファイルに記録す
    る連続データ記録手段と、 前記イベントデータファイルに記録されているデータを
    集計しイベント毎のデータの一覧をイベント一覧として
    表示するイベント一覧表示手段と、 前記イベント一覧に表示されているイベントの中から所
    望のイベントが選択された場合、その選択されたイベン
    トに関連付けられている連続データを前記連続データフ
    ァイルから読み出し、この読み出した連続データを時間
    軸上に展開したトレンドグラフを表示するトレンドグラ
    フ表示手段とを備えたことを特徴とするプロセス監視装
    置。
  2. 【請求項2】 プロセスの状態量を制御するプロセス制
    御システムに対して設けられ、このプロセス制御システ
    ムの運転状態の解析業務を支援するプロセス監視装置に
    おいて、 前記プロセス制御システムにおいて発生する各種イベン
    トに関するデータを時刻情報とともにイベントデータフ
    ァイルに記録するイベントデータ記録手段と、前記プロ
    セス制御システムから収集される連続データを時刻情報
    とともに連続データファイルに記録する連続データ記録
    手段と、 前記イベントデータファイルに記録されているデータを
    集計しイベント毎のデータの一覧をイベント一覧として
    表示するイベント一覧表示手段と、 前記イベント一覧に表示されているイベントの中から所
    望のイベントが選択された場合、その選択されたイベン
    トの発生日時を基点としその前後に所定の時間幅を定め
    て表示対象期間とし、この表示対象期間における前記選
    択されたイベントに関連付けられている連続データを前
    記連続データファイルから読み出し、この読み出した連
    続データを時間軸上に展開したトレンドグラフを表示す
    るトレンドグラフ表示手段とを備えたことを特徴とする
    プロセス監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載されたプロセス監
    視装置において、さらに、 前記イベント一覧に表示されているイベントの中から所
    望のイベントが選択された場合、前記イベントデータフ
    ァイルに記録されているデータを参照してその選択され
    たイベントおよびこのイベントに関連付けられている他
    のイベントの発生時点を前記トレンドグラフと同一の時
    間軸上にそのイベントの内容を付して表示する関連イベ
    ント表示手段を備えたことを特徴とするプロセス監視装
    置。
  4. 【請求項4】 コンピュータに、 プロセス制御システムにおいて発生する各種イベントに
    関するデータをイベントデータファイルに記録させる機
    能と、 前記プロセス制御システムから定期的に収集される連続
    データを時刻情報とともに連続データファイルに記録さ
    せる機能と、 前記イベントデータファイルに記録されているデータを
    集計しイベント毎のデータの一覧をイベント一覧として
    表示させる機能と、 前記イベント一覧に表示されているイベントの中から所
    望のイベントが選択された場合、その選択されたイベン
    トに関連付けられている連続データを前記連続データフ
    ァイルから読み出し、この読み出した連続データを時間
    軸上に展開したトレンドグラフを表示させる機能と、 を実現させるためのプロセス監視プログラム。
  5. 【請求項5】 コンピュータに、 プロセス制御システムにおいて発生する各種イベントに
    関するデータを時刻情報とともにイベントデータファイ
    ルに記録させる機能と、 前記プロセス制御システムから定期的に収集される連続
    データを時刻情報とともに連続データファイルに記録さ
    せる機能と、 前記イベントデータファイルに記録されているデータを
    集計しイベント毎のデータの一覧をイベント一覧として
    表示させる機能と、 前記イベント一覧に表示されているイベントの中から所
    望のイベントが選択された場合、その選択されたイベン
    トの発生日時を基点としその前後に所定の時間幅を定め
    て表示対象期間とし、この表示対象期間における前記選
    択されたイベントに関連付けられている連続データを前
    記連続データファイルから読み出し、この読み出した連
    続データを時間軸上に展開したトレンドグラフを表示さ
    せる機能とを実現させるためのプロセス監視プログラ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載されたプロセス監
    視プログラムにおいて、さらに、 前記イベント一覧に表示されているイベントの中から所
    望のイベントが選択された場合、前記イベントデータフ
    ァイルに記録されているデータを参照してその選択され
    たイベントおよびこのイベントに関連付けられている他
    のイベントの発生時点を前記トレンドグラフと同一の時
    間軸上にそのイベントの内容を付して表示させる機能を
    備えたことを特徴とするプロセス監視プログラム。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6の何れか1項に記載された
    プロセス監視プログラムを記録した記録媒体。
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