JP2003337244A - 光ファイバ位置決めユニット及び光ファイバアレイ - Google Patents

光ファイバ位置決めユニット及び光ファイバアレイ

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JP2003337244A
JP2003337244A JP2002145079A JP2002145079A JP2003337244A JP 2003337244 A JP2003337244 A JP 2003337244A JP 2002145079 A JP2002145079 A JP 2002145079A JP 2002145079 A JP2002145079 A JP 2002145079A JP 2003337244 A JP2003337244 A JP 2003337244A
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subunit
positioning
unit
hole
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Tomohiko Ueda
知彦 上田
Toshifumi Hosoya
俊史 細谷
Yukihiro Yokomachi
之裕 横町
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光出射角度の誤差が小さな光ファイバアレイ
を提供すること。 【解決手段】 光ファイバアレイ10は、それぞれが光
ファイバ12の一端に設けられた素線部分14の先端部
を受け入れて位置決めし固定する複数の位置決め穴24
を有する光ファイバ位置決めユニット18と、素線部分
が前記位置決め穴に配置され固定された光ファイバとを
備え、位置決め穴内における光ファイバの素線部分が当
該位置決め穴の内面に、全ての位置決め穴について同一
方向に押し付けられた状態で固定されていることを特徴
とする。素線部分が同一方向に位置決め穴の内面に押し
付けられることから、素線部分の位置決め穴内での遊び
がなくなり、素線部分の配向性、ひいては光出射角度の
精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バを二次元に配列してなる光ファイバアレイ、及びその
ような光ファイバアレイを製造するために用いられる光
ファイバ位置決めユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】複数本の光ファイバを二次元に配列して
構成された光ファイバアレイとしては、特開平10−2
68145号公報や特開2001−30759号公報等
に記載のものが知られている。
【0003】特開平10−268145号公報に記載の
光ファイバアレイは、複数個の穴が高精度に形成された
多数枚のセラミクス板(公報には15枚のセラミクス板
が例示されている)を並べ、整列した穴のそれぞれに光
ファィバを挿入、固定して構成されている。
【0004】また、特開2001−30759号公報に
記載の光ファィバアレイは、V溝プレートのV溝に光フ
ァイバを載せて接着剤により固定し、更にその上にV溝
プレートを積層して構成されたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の二次元配列型光ファイバアレイには次の
ような問題点がある。
【0006】特開平10−268145号公報に記載の
ものについては、多数枚のセラミクス板を並べて穴を整
列させる必要があるため、穴の加工精度を極めて高くし
なければならない。また、光ファィバを穴に挿入する前
の段階で、並べられたセラミクス板の穴に線状体を挿入
して位置合わせを行っておく必要がある。従って、製造
に極めて手間がかかり、コストも高くつく。更に、構成
部品が多数となるので、部品同士の組付け時の累積誤差
から精度自体を上げることも困難である。
【0007】また、特開2001−30759号公報に
記載されている光ファイバアレイは、V溝内に配置され
た光ファイバの一部がV溝プレートの表面から突出し、
光ファイバ自体がその上の段のV溝プレートの位置決め
に寄与しているため、V溝プレートを積層する毎に誤差
が累積的に増すという問題がある。
【0008】ところで、二次元配列型光ファイバアレイ
は、マイクロマシンシステム(MicroElectro Mechanical
System:MEMS)技術を応用した機械式の三次元光ス
イッチの入力部又は出力部に用いられることが考えられ
ている。三次元光スイッチとしては、例えば特開200
1−117025号公報等に記載されているものがあ
る。この光スイッチは、出力用の二次元配列型光ファイ
バアレイにおける一つの光ファイバから出射された光を
空間伝送し、機械的に動作するミラーにて反射させ、入
力用の二次元配列型光ファイバアレイの光ファイバのい
ずれかに選択的に空間伝送するというものである。かか
る三次元光スイッチでは、光の確実な空間伝送を達成す
るためには、光ファイバアレイにおける光ファイバの端
面の位置精度を極めて高くする必要があるが、上記従来
の光ファイバアレイではそのような要請に応えることは
困難であった。
【0009】そこで、本発明の主目的は、製造が容易で
あり且つ製造コストの低減を図ることのできる高精度の
二次元配列型光ファイバアレイ、特にMEMSによる三
次元光スイッチに適した二次元配列型光ファイバアレイ
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく光
ファィバアレイについて本発明者らが鋭意検討した結
果、光ファイバアレイを前述したようなMEMSの三次
元光スイッチに適用した場合には、光ファイバアレイに
おける光ファイバの端面の位置精度のみならず、光ファ
イバからの光の出射角度が所望の位置に光を到達させる
ためには極めて重要であることを見出した。
【0011】すなわち、三次元光スイッチでは、光を光
ファイバアレイからミラーへと数cm以上、空間伝送さ
せるため、たとえ光ファィバ端面の位置精度が高くと
も、光の出射角度が区々であると、所望の位置に光を入
射させることができない。
【0012】そこで、請求項1に係る本発明は、二次元
配列された複数本の光ファィバの端面を高精度に位置決
めすると共に、光の出射角度の精度も向上させることの
できる光ファイバアレイを構成する光ファイバ位置決め
ユニットを提供するものであり、それぞれが光ファイバ
の一端に設けられた素線部分の先端部を受け入れて位置
決めし固定する位置決め穴がm行n列の二次元配列で形
成された第1サブユニットと、第1サブユニットに隣接
配置され、第1サブユニットの位置決め穴により素線部
分が固定される光ファイバの被覆部分を固定するように
なっている第2サブユニットとを備え、第1サブユニッ
ト及び第2サブユニットが互いに隣接配置された状態に
おいて、位置決め穴の中心軸線に対して、当該位置決め
穴に素線部分が固定される光ファイバの被覆部分であっ
て、第2サブユニットにより固定される被覆部分の中心
軸線が、全ての位置決め穴について同一方向にずれるよ
うになっていることを特徴としている。
【0013】ここで、本明細書において、「光ファイ
バ」と言った場合には、単心線型の光ファイバ心線を表
し、いわゆる光ファイバ素線(一次被覆のない裸光ファ
イバを含む)にポリアミド、ポリエステルエラストマ
ー、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂や、ウレタンアクリレ
ート、エポキシアクリレート等の紫外線硬化型樹脂の被
覆を施したものをいう。また、特に、光ファイバのうち
被覆のある部分を被覆部分、被覆が除去された部分を素
線部分と称する。
【0014】上記構成の光ファイバ位置決めユニットを
用いて光ファィバアレイを製造する場合、請求項9に記
載したように、第1サブユニット及び第2サブユニット
を隣接配置し、位置決め穴のそれぞれに光ファイバの素
線部分を挿入固定し、光ファイバの被覆部分を第2サブ
ユニットの所定箇所にて固定する。斯くして得られた光
ファイバアレイにおいては、光ファイバの被覆部分の中
心軸線と、第1サブユニットにおける位置決め穴の中心
軸線との間に同一方向のずれがあるため、光ファイバの
素線部分は位置決め穴の内面のほぼ一定の位置に押し付
けられる。これによって、位置決め穴内での素線部分の
遊びをなくし、素線部分の向きをほぼ均一化し、光の出
射角度の誤差を小さくすることが可能となる。
【0015】また、上記構成の光ファイバ位置決めユニ
ットは、位置決め精度が特に重要となる第1サブユニッ
トと、精度は比較的低くてもよい第2サブユニットに分
割してある。このため、第1サブユニットの位置決め穴
を短くすることができ、これによって加工が容易とな
り、しかも加工精度がより向上し、光ファイバの端面の
位置精度を高めることが可能となる。また、精度を出す
ためには材料は高価なものとなるが、第2サブユニット
に廉価なプラスチック成型品から作ることができるの
で、光ファイバ位置決めユニット全体に高価な材料を使
う必要がなくなる。
【0016】位置決め穴の、第2サブユニット側となる
開口部には、他側に向かって断面積が小さくなる部分を
形成することが好ましい。特に、当該部分の、位置決め
穴の中心軸線に沿っての断面形状は、該中心軸線の側に
突出する湾曲形状とすることが好ましい。かかる形状と
することで、光ファイバの素線部分の位置決め穴への挿
入が容易となると共に、位置決め穴の内面に角部が形成
されないので、素線部分に位置決め穴の内面から集中的
な力が加えられるのを防止できる。
【0017】第2サブユニットとしては、第1サブユニ
ットに隣接配置された状態において、第1サブユニット
の位置決め穴とそれぞれ連通する複数の固定穴を有する
構成が考えられる。その場合、固定穴には、光ファイバ
の被覆部分を収容して固定する被覆収容部分を設けてお
き、第1サブユニット及び第2サブユニットが互いに隣
接配置された状態において、位置決め穴の中心軸線に対
して、対応の固定穴における被覆収容部分の中心軸線
が、全ての位置決め穴及び固定穴について同一方向に実
質的に同一のずれ量でずれるよう、固定穴の位置決めを
することが、被覆部分の位置が適正に定まるので、有効
である。
【0018】また、被覆収容部分の内径と、当該被覆収
容部分に配置される光ファイバの被覆部分の外径との間
の差を、ずれ量よりも小さくすることが望ましい。被覆
収容部分の内部で被覆部分が位置ずれを生じても、被覆
部分の中心軸線は位置決め穴の中心軸線に対して同一方
向のずれを確保することができるからである。
【0019】更に、固定穴には、光ファイバの素線部分
を収容する素線収容部分を、第1サブユニット側となる
側に被覆収容部分に隣接して設けることが好ましい。そ
して、この素線収容部分と被覆収容部分との間の境界部
分の断面積が、第1サブユニットの側に小さくなるよう
にすれば、その境界部分に光ファィバの被覆部分の先端
が接することとなる。これにより、光ファイバの被覆部
分の位置を、第2サブユニットに対して一定とすること
ができる。被覆部分の位置、特に被覆部分の先端位置が
定まれば、そこから延びる素線部分に生じる曲がり部分
の長さを一定にすることが可能となり、素線部分に生じ
る曲げ応力や、素線部分からの位置決め穴内面への押付
け力を制御することができる。
【0020】固定穴の素線収容部分は、第1サブユニッ
ト及び第2サブユニットが互いに隣接配置された状態に
おいて、当該素線収容部分の中心軸線が対応の位置決め
穴の中心軸線と実質的に一致するよう、位置が定められ
るとよい。固定穴の素線収容部分が位置決め穴とほぼ同
軸に配置されることにより、被覆収容部分から挿入され
た素線部分は円滑に素線収容部分から位置決め穴へと導
かれ、挿入性が向上する。
【0021】また、請求項7及び請求項10に記載のよ
うに、第1サブユニットは、一面に前記位置決め穴を画
する複数本のV溝が形成されたV溝プレートを積層して
なるものでもよい。その場合、被覆部分の位置をずらす
のではなく、V溝プレートのそれぞれの少なくとも前記
一面に、V溝の配列を横切る溝であって、V溝プレート
が積層された状態において貫通孔を画成するものを形成
しておき、その貫通孔に押さえ部材を挿入して、位置決
め穴に配置された光ファイバをV溝の溝面に押さえ付け
るようにしてもよい。このようにしても、光ファイバの
素線部分は位置決め穴の内面にほぼ一定の位置で押し付
けられ、その向きの精度を向上させることができる。
【0022】また、V溝プレートの両面にV溝を形成
し、V溝プレートを積層した場合に、下側のV溝プレー
トの上面のV溝と、上側のV溝プレートの下面のV溝と
で位置決め穴を画成するようにしてもよい。
【0023】本発明による光ファィバアレイは、更に概
して述べるならば、請求項11に記載した通り、それぞ
れが光ファイバの一端に設けられた素線部分の先端部を
受け入れて位置決めし固定する複数の位置決め穴を有す
る光ファイバ位置決めユニットと、素線部分が位置決め
穴に配置され固定された光ファイバとを備える光ファィ
バアレイであって、位置決め穴内における光ファイバの
素線部分が当該位置決め穴の内面に、全ての位置決め穴
について同一方向に押し付けられた状態で固定されてい
ることを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面は寸
法的に誇張して描いたものである。
【0025】図1及び図2は、本発明の第1実施形態に
係る光ファイバアレイ10を示している。この光ファイ
バアレイ10は、例えばマイクロマシンシステム(ME
MS)技術を応用した機械式の三次元光スイッチ(図示
しない)において入力用又は出力用として有効に用いら
れるものであり、二次元配列型である。すなわち、光フ
ァイバ12の端面がm行n列のマトリクス状(図示実施
形態では8行8列)の二次元に配列されている。また、
以下の説明において寸法の具体的数値を示した箇所があ
るが、これは光ファイバ12の先端に形成された素線部
分14の外径が125μm、被覆部分16の外径が25
0μmである光ファイバ12の場合を想定したものであ
り、適用される光ファイバ12の寸法に応じて適宜変更
され得るものである。
【0026】光ファイバアレイ10は、光ファイバ12
を8行8列で位置決めし保持する光ファイバ位置決めユ
ニット18を有している。このユニット18は、光ファ
イバ12の素線部分14を精密に位置決めし固定する第
1サブユニット20と、第1サブユニット20に隣接し
て配置され、主として光ファイバ12の被覆部分16を
固定する第2サブユニット22とから構成されている。
【0027】第1サブユニット20は、実質的に直方体
部材であり、光ファイバ12の素線部分14が挿入され
る複数本の位置決め穴24が貫通形成されている。位置
決め穴24は光ファイバ12と同数、すなわち本実施形
態では64本であり、第2サブユニット22が隣接配置
される側の第1サブユニット20の面26から、その面
26の反対側の面28にかけて直線状に延びている。こ
こで、面28の側を前側と定め、面28を前端面と称
し、面26を後端面と称することとする。図3に示すよ
うに、位置決め穴24の中心軸線C1は、前後の端面2
8,26に対して実質的に直交しており、前端面28の
正面から見た場合、位置決め穴24は8行8列で正方マ
トリクス状に配列されている。
【0028】位置決め穴24の内径は光ファイバ12の
素線部分14の外径よりも僅かに大きい値、126〜1
27μm程度とされている。また、この光ファイバアレ
イ10が三次元光スイッチに適用される場合、光を光フ
ァイバアレイ10に向かって或いは光ファイバアレイ1
0から数cm以上の空間を伝送させることがあり、光ビ
ーム径や、必要に応じて配置されるレンズの径を考慮す
ると、クロストーク防止という観点とも相俟って、位置
決め穴24のピッチは0.5mm以上とされることが好
ましく、本実施形態では1mmとしている。
【0029】更に、光ファイバ12の素線部分14は第
1サブユニット20の後端面26側の位置決め穴24の
開口部30から挿入されるが、その挿入作業を容易化す
るために、開口部30は、図3に明示する通り、後端面
側に拡径されていることが好ましく、特に中心軸線C1
に沿っての断面形状において中心軸線C1に向かって凸
の湾曲形状とされた、いわゆるフレア状であることが好
ましい。本実施形態では、この開口部30の最大径は3
00μm程度とされている。
【0030】また、第1サブユニット20の前端面28
にはレンズアレイ、或いは、MEMSやPLC等の装置
が接合される場合があるため、第1サブユニット20の
材質は接合される装置や部材の材質と同等の線膨張係数
のものであることが好適である。具体的には、レンズア
レイが接合される場合には、第1サブユニット20は石
英等のガラスやシリコン、インバール材、ジルコニアの
ような低線膨張係数の材料から作られるとよい。
【0031】第2サブユニット22は、図1及び図2か
ら理解される通り、略直方体の部材から構成されてい
る。第2サブユニット22の中心軸線C2に直交する面
での断面は、第1サブユニット20の端面26,28よ
りも大きい。第2サブユニット22の前端面32の外周
部には、前方に突出するロの字状の突縁部34が一体的
に形成されている。この突縁部34により、第2サブユ
ニット22の前端面32の中央部には凹部36が画され
ることとなる。この凹部36は、正面から見た場合に、
第1サブユニット20の端面とほぼ同一の形状であり、
第1サブユニット20が嵌合されるようになっている。
【0032】突縁部34に囲まれた第2サブユニット2
2の前端面32の中央部、すなわち凹部36の底面に
は、第1サブユニット20における位置決め穴24と同
じ配列で固定穴40が形成されている。これらの固定穴
40は第2サブユニット22の後端面42に向けて、中
心軸線C2と平行に貫通形成されている。
【0033】各固定穴40は、図3に明示するように、
光ファイバ12の素線部分14が収容される前側の素線
収容部分44と、被覆部分16が収容される後側の被覆
収容部分46とを有している。被覆収容部分46は、被
覆部分16の外径(250μm)よりも大きな内径(3
00〜350μm)を有する略円筒形状となっている。
素線収容部分44の後端44aの内径は、被覆部分16
の外径よりも小さいが、素線部分14の外径(125μ
m)よりも大きくされている。従って、素線収容部分4
4と被覆収容部分46との間は段差となっており、両部
分44,46間の境界部分48は、好ましくは、前方ほ
ど断面積が漸次小さくされている。なお、境界部分48
と素線収容部分44との間はRが付けられている。
【0034】更に、固定穴40の素線収容部分44は前
後に区画されており、その後部44b及び前部44cは
共に略円筒形状となっている。また、後部44bの内径
は前部44cの内径よりも大きくされている。その大き
さについては後述する。更に、後部44bと前部44c
との間の境界部44dは前方ほど、断面積が漸次小さく
されており、内面はフレア状となっている。
【0035】第1サブユニット20と第2サブユニット
22とが適正に隣接配置された場合、固定穴40の素線
収容部分44における前部44cの中心軸線C3は、第
1サブユニット20における対応の位置決め穴24の中
心軸線C1と実質的に一致する。また、固定穴40の素
線収容部分44における後部44bの中心軸線C4は前
部44cの中心軸線C3に対して、これらの中心軸線C
3,C4に直交する方向においてずらされている。この
ずれの量は、全ての固定穴40の前部44cと後部44
bとの間について同一となっている。また、全ての固定
穴40において、後部44bは前部44cに対して同一
方向(図3では上方)にずらされている。
【0036】更に、固定穴40の被覆収容部分46の中
心軸線C5は素線収容部分44の前部44cの中心軸線
C3に対して、前記と同一方向にずらされている。この
中心軸線C3に対する中心軸線C5のずれ量Pも、全て
の固定穴40で同一となっている。中心軸線C3に対す
る中心軸線C5のずれ量Pは、後部分46の内径と光フ
ァイバ12の被覆部分の外径との差よりも大きくされて
いる。
【0037】このように第2サブユニット22の固定穴
40の形状は比較的複雑な形状となる場合があるため、
第2サブユニット22の材料は、加工性に優れたエポキ
シ樹脂、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニレ
ンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)のようなプラスチック材料や金属が有効で
ある。プラスチック材料はそれ自体安価なものが多いた
め、光ファイバアレイ10の製造コスト低減にも寄与す
る。
【0038】なお、図1及び図2において、符号50
は、光ファイバ位置決めユニット18から露出する光フ
ァイバ12を保護するために、第2サブユニット22の
後部に脱着可能に嵌合されるブーツである。このブーツ
50は弾性材料、例えばゴムやエラストマーから作られ
る。また、ブーツ50の脱落を防止するために、第2サ
ブユニット22とブーツ50との間の接触部分には互い
に嵌合状態となる凹凸52が形成されることが好適であ
る。
【0039】次に、以上のような構成の光ファイバアレ
イ10を製造する方法について説明する。
【0040】まず、第1サブユニット20、第2サブユ
ニット22、ブーツ50、及び光ファイバ12を用意す
る。第1サブユニット20は、光ファイバアレイ10に
おいて光ファイバ12の端面位置を定める最も重要な部
品であるため、位置決め穴24を極めて高い精度で加工
する必要がある。本実施形態における第1サブユニット
20は、光ファイバ12の素線部分14を保持すること
ができる最小限の厚さを有すればよいので、位置決め穴
24の加工精度も出しやすいという利点がある。一方、
第2サブユニット22は、光ファイバ12の位置決めよ
りも確実な固定を主目的としたものであるので、安価な
プラスチック成形品から作ることができ、加工精度は第
1サブユニット20に比して低くてもよい。よって、第
2サブユニット22は容易に製造することができる。ま
た、光ファイバ12は、本実施形態では、テープ心線5
4の端部の被覆56を裂いて単心線としたものである。
各光ファイバ12の先端部分は、当該部分の被覆を除去
することで、素線部分14とされたものである。この素
線部分14の長さは、第2サブユニット22における固
定穴40の素線収容部分44の長さと、第1サブユニッ
ト20における位置決め穴24の長さの合計よりも十分
に長くしてある。更に、光ファイバ12の素線部分14
の先端に放電を与えてエッジ処理を施し、先を丸めてお
くことが、後述の穴40,24への挿入性を向上させる
ために好適である。
【0041】光ファイバアレイ10の構成部品が用意さ
れたならば、まず最初に、第1サブユニット20の後端
面26の側から位置決め穴24に接着剤を注入する。そ
して、第1サブユニット20を第2サブユニット22の
凹部36に嵌合し、圧着又は接着によって一体化させ
る。
【0042】この状態において、第1サブユニット20
における各位置決め穴24は第2サブユニット22にお
ける対応の固定穴40と連通し、各位置決め穴24の中
心軸線C1と対応の固定穴40における素線収容部分4
4の前部44cの中心軸線C3とが実質的に一致し、被
覆収容部分44の中心軸線C5は位置決め穴の中心軸線
C1から一定の方向(図3では上方)において一定のず
れ量Pで偏倚される。
【0043】このようにして第1サブユニット20と第
2サブユニット22とが一体化されたならば、固定穴4
0に接着剤を注入する。そして、位置決め穴24及び固
定穴40内の接着剤が硬化する前に、光ファイバ12を
1本ずつ第2サブユニット22の後方より固定穴40に
挿入する。
【0044】光ファイバ12を第2サブユニット22の
固定穴40に挿入していくと、光ファイバ12の素線部
分14が固定穴36の素線収容部分44へと導かれる。
この際、素線部分14の先端が固定穴36の境界部分4
8に接しても、その面は先細り形状となっているので、
小径の素線収容部分44に円滑に且つ確実に案内され
る。そして、光ファイバ12を更に押し進めると、光フ
ァイバ12の素線部分14は第1サブユニット20の位
置決め穴24内に挿入される。この場合も、位置決め穴
24の入口開口部30はフレア状に拡径されているの
で、光ファイバ12の素線部分14が位置決め穴24の
中心軸線C1と若干ずれていても、素線部分14は位置
決め穴24の前方へと円滑に案内される。
【0045】光ファイバ12の被覆部分16の外径は固
定穴40の素線収容部分44の最大径よりも大きいの
で、被覆部分16の先端が境界部分48に突き当たる
と、光ファイバ12をそれ以上挿入することができなく
なり、その時点で挿入を終了する。これによって、光フ
ァイバ12の被覆部分16は第2サブユニット22に対
して軸線方向においてほぼ一定の位置に配置される。こ
の状態において、光ファイバ12の素線部分14の先端
は第1サブユニット20の前端面28から突出する。
【0046】この状態では、光ファィバ12の被覆部分
16の中心軸線は固定穴40の被覆収容部分46の中心
軸線C5とほぼ一致する。しかし、被覆収容部分46の
内面と被覆部分16の外面との間には間隙があるため、
被覆部分16が中心軸線C3の側に或いはその反対の側
にずれて配置されることがある。かかる場合にも、被覆
収容部分46の中心軸線C5と位置決め穴24の中心軸
線C1(C3)との間のずれ量Pは固定穴40の被覆収
容部分46の内径と被覆部分16の外径との間の差dよ
りも大きいので、被覆部分16の中心軸線は中心軸線C
1よりも中心軸線C5の側の方向に、(P−d/2)〜
(P+d/2)の範囲でずれて配置される。
【0047】その結果、光ファイバ12の被覆部分16
から前方に突出している素線部分14の末端部は、位置
決め穴24から図3において上方に位置がずれ、素線部
分14全体に上方への力が作用する。従って、位置決め
穴24内に位置している素線部分14は、後部ほど位置
決め穴24の上面に押し付けられることになる。この状
態では、位置決め穴24の内面と素線部分14の外面と
の間に間隙があっても、素線部分14の向きは、位置決
め穴24の内面の、素線部分14と接している箇所によ
って定まることになり、位置決め穴24毎の素線部分1
4の向きのばらつきを抑制することが可能となる。すな
わち、光ファイバ12からの光の出射角度の誤差を小さ
くすることができる。
【0048】ここで、図4を参照する。図4の(a)と
(b)は共に、互いに平行な2個の位置決め穴24に光
ファイバ12の素線部分14を挿入した状態を誇張して
示したものであるが、(a)は、図示しないが被覆部分
16の中心軸線を位置決め穴24の中心軸線C1と一致
させた場合、(b)は、図3の如く被覆部分16の中心
軸線を位置決め穴24の中心軸線C1からずらした場
合、すなわち本実施形態の場合を示している。
【0049】これらの図から理解される通り、図4の
(a)の場合には、2本の素線部分14は互いに反対の
方向に向く可能性があり、なす角λの最大値は次式の通
りとなる。
【0050】λ=2tan-1[(D−f)/l] (D:位置決め穴の内径、f:光ファイバの素線部分の
外径、l:位置決め穴の長さ)
【0051】そして、図4の(b)の場合には、2本の
素線部分14は概ね同一方向に延び、その結果として、
素線部分14の端面からの光の出射方向が互いに平行と
なることが分かるであろう。
【0052】また、図4の(c)は、製造誤差等により
2個の位置決め穴24が平行ではなく、両者間に角度θ
が生じている場合を示している。この図4の(c)の状
態で、本実施形態に従って2本の光ファイバ12の被覆
部分16を中心軸線C1から同一方向にずらして素線部
分14を位置決め穴24に挿入すると、2本の素線部分
14のなす角λはθと概ね等しくなる。仮に、図4の
(c)の如き位置決め穴24に、被覆部分16の位置を
ずらさずに、素線部分14を挿入すると、素線部分14
間のなす角λは、θに2tan-1[(D−f)/L]を
加えた大きさになる。
【0053】MEMSによる三次元光スイッチでは、光
を数cm以上、空間伝送する必要があるため、素線部分
14間のなす角λ、すなわち光の出射角度の誤差は可能
な限り小さくすることが好ましく、具体的には0.1°
以下とすることが好ましい。本実施形態によれば、素線
部分14間のなす角λは2tan-1[(D−f)/L]
を含まないものとすることができ、実質的に位置決め穴
24の精度のみに依存させることが可能となり、光の出
射角度の誤差を0.1°未満とすることができる。
【0054】かかる効果を得るためには、光ファイバ1
2の素線部分14に十分な反発力ないしは弾性復元力を
確保することが必要であり、素線部分14の曲がり部分
の長さLを短くすることが望ましい。その一方で、素線
部分14に生ずる曲げ応力は可能な限り小さいことが望
ましいため、前記長さLは長い方がよい。従って、光フ
ァイバ12の素線部分14の曲がり部分の長さL、すな
わち境界部分48の被覆部分16が接する位置から位置
決め穴24の素線部分14と接する最後尾までの長さL
は、前記利害得失を比較考量した上で定めるべきであ
り、具体的には1〜10mm程度が好ましい。
【0055】なお、被覆部分16の先端が固定穴40の
境界部分48に接しているため、全ての光ファイバ12
における素線部分14の曲がり部分の長さLはほぼ一定
となり、素線部分14に生ずる曲げ応力はほぼ一定とな
るのみならず、弾性復元力もほぼ一定となる。従って、
全ての光ファイバ12の素線部分14から同一の力が位
置決め穴24に作用することとなる。これも、出射角度
の誤差を小さくするという効果を奏するものである。
【0056】また、光ファイバ12の素線部分14は固
定穴40の素線収容部分44の内面に接しないことが望
ましく、そのために素線収容部分44の後部44bは前
部44cよりも内径が大きくされ、前部44cの内径に
ついても素線収容部分44等の長さによって適宜定めら
れているのである。また、接したとしても、その接点で
急激な曲げが素線部分14に生じないよう、図示実施形
態では境界部44dにはRが付けられ、且つ、位置決め
穴24の開口部30もフレア状とされているのである。
【0057】光ファイバ12の挿入が完了したならば、
必要に応じて接着剤を追加注入する。そして、接着剤が
硬化して光ファイバ12の素線部分14及び被覆部分1
6が第1サブユニット20及び第2サブユニット22に
対して固着されたならば、光ファイバ12の端面と第1
サブユニット20の前端面28とが面一となるように、
第1サブユニット20の前端面28及び光ファイバ12
の先端を研磨加工する。最後に、ブーツ50を取り付け
て光ファイバアレイ10が完成する。
【0058】図5及び図6は、本発明の第2実施形態に
係る光ファイバアレイ100を概略的に示している。こ
の光ファイバアレイ100も、第1実施形態に係る光フ
ァイバアレイ10と同様に、光ファイバ12を8行8列
で位置決めし保持する光ファイバ位置決めユニット10
2を有している。また、光ファイバ位置決めユニット1
02も、光ファイバ12の素線部分14を精密に位置決
めし固定する第1サブユニット104と、第1サブユニ
ット104に隣接して配置され、主として光ファイバ1
2の被覆部分16を固定する第2サブユニット106と
から構成されている。
【0059】第1サブユニット104は、互いに平行な
V溝108が複数本、一面(図5及び図6では上面)に
形成されたV溝プレート110を積層して構成されたも
のである。一つのV溝プレート110における各V溝1
08は、その上に重ねられるV溝プレート110(最上
部は溝無しの平坦なプレート)により閉じられ、光ファ
ィバ12の素線部分14を受け入れる位置決め穴112
を形成するようになっている。従って、図7に明示する
ように、位置決め穴112の、長手方向軸線に直交する
面での断面形状は略三角形となるが、この断面での三角
形の内接円(図7において)の直径が光ファイバ12の
素線部分14の外径よりも大きくなるよう、V溝108
の形状が定められている。
【0060】また、V溝プレート110の上面には、V
溝108の長手方向軸線に直交する方向に延びる溝11
4が形成されている。また、V溝プレート110の下面
には、溝114の直下位置に、溝114と同形状の溝1
16が形成されている。上面側の溝114は、V溝プレ
ート110が積層された場合に、上側となるV溝プレー
ト110の下面の溝116と協働して、V溝プレート1
10上のV溝列を横切る1本の貫通孔118を形成す
る。この貫通孔118には押さえ部材120が挿入され
るようになっている。
【0061】第2サブユニット106は、先に説明した
第2サブユニット22と外観は同様であるが、固定穴1
22の形状が第2サブユニット22における固定穴40
と異なっている。すなわち、第2実施形態に係る第2サ
ブユニット22における固定穴122は、光ファイバ1
2の素線部分14を収容する素線収容部分124と、被
覆部分16を収容する被覆収容部分126とを有してい
るが、それらが同軸に配置されている点で固定穴40と
異なっている。
【0062】第2実施形態に係る光ファイバアレイ10
0を製造する場合、第1実施形態の場合とほぼ同様であ
るが、第2サブユニット106の固定穴122及び第1
サブユニット104の位置決め穴112に光ファイバ1
2を素線部分14から挿入した後、第1サブユニット1
04に形成される貫通孔118に押さえ部材120を挿
入することを特徴としている。押さえ部材120は貫通
孔118に挿入されると、図7から理解されるように、
位置決め穴112に配置されている光ファイバ12の素
線部分14を上側から押さえる。これによって、素線部
分14はV溝108の2面に押し付けられることにな
り、光ファイバ12からの光の出射角度を一定化すると
いう第1実施形態で述べたものと同様な効果が得られ
る。
【0063】特に、第2実施形態では、V溝108から
位置決め穴112を形成しているが、V溝108は丸穴
よりも精度的に光ファイバ12の素線部分14の高さを
揃えやすいため、出射角度の精度向上という面で優れて
いる。
【0064】なお、上述した第1サブユニット104の
位置決め穴112は断面が三角形となっているが、図8
に示すように、V溝プレート110の下面にもV溝12
8を形成し、V溝プレート100を積層した場合、下側
となるV溝プレート110上面のV溝108と上側とな
るV溝プレート110下面のV溝128とで、断面が四
角形の位置決め穴130を形成してもよい。この場合、
押さえ部材120が挿入される貫通孔ないしは溝132
は、V溝プレート110の下面側のみに形成されればよ
いことは、図8から容易に理解されよう。
【0065】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは
言うまでもない。
【0066】例えば、第1サブユニットの位置決め穴の
断面形状は円形や三角形、四角形以外の形状であっても
よい。
【0067】第2サブユニットについても、図示しない
が、一面に光ファイバの被覆部分を固定するための溝が
形成されたプレートを積層したものや、溝付きプレート
と、その上を覆うカバープレートとからなる対を積層し
たものであってもよい。この場合、第1実施形態の考え
方を適用した場合、溝の形状や、溝の上側となるプレー
トの下面の形状は、断面において図3に示すものと同様
とすればよい。
【0068】また、第1サブユニットや第2サブユニッ
トの外形形状は直方体に限られず、円柱形状やその他の
形状であってもよい。
【0069】更に、第1サブユニットと第2サブユニッ
トとを隣接配置し一体化する手段は、第2サブユニット
の凹部への第1サブユニットの嵌合のみならず、第1サ
ブユニットと第2サブユニットを囲繞する外囲体による
もの等が考えられる。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、光
ファイバアレイを構成する光ファイバ位置決めユニット
を第1サブユニットと第2サブユニットとから構成し、
第1サブユニットは光ファイバの端面の位置決め精度向
上を図るものとし、第2サブユニットは光ファイバの固
定強度を向上させるものとしている。
【0071】その結果、第1サブユニットについては、
光ファイバの素線部分を受け入れるに十分な長さの位置
決め穴を形成するだけでよく、加工が容易であり、その
位置精度も上げることが可能となる。
【0072】また、本発明によれば、光ファイバからの
光の出射角度の誤差が小さくなるという効果も奏するこ
とができる。
【0073】従って、本発明により得られる光ファイバ
アレイは、極めて高い位置精度及び光出射角度精度が要
求されるMEMS技術を応用した空間伝送型三次元スイ
ッチにおいて、特に有効に適用され得るものとなる
【0074】一方、第2サブユニットについては高い精
度は要求されないので、プラスチック材料等から作るこ
とができ、加工が容易である。しかも、プラスチック材
料は安価であるので、光ファイバアレイ全体として製造
コストを低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光ファイバアレイ
を示す一部断面斜視図である。
【図2】図1の光ファイバアレイの分解斜視図である。
【図3】図1の光ファイバアレイにおける第1サブユニ
ットと第2サブユニットを示す断面部分図である。
【図4】(a)〜(c)はそれぞれ第1サブユニットの
位置決め穴における光ファイバの素線部分の向きを示す
説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る光ファイバアレイ
を示す一部断面斜視図である。
【図6】図5の光ファイバアレイの分解斜視図である。
【図7】図5の光ファイバアレイにおける第1サブユニ
ットを部分的に示す拡大正面図である。
【図8】第1サブユニットの変形例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
10,100…光ファイバアレイ、12…光ファイバ、
14…素線部分、16…被覆部分、18,102…光フ
ァイバ位置決めユニット、20,104…第1サブユニ
ット、22,106…第2サブユニット、24,11
2,130…位置決め穴、30…開口部、40,122
…固定穴、44,124…素線収容部分、46,126
…被覆収容部分、48…境界部分、50…ブーツ、54
…テープ心線、56…被覆、108,128…V溝、1
10…V溝プレート、114,116…溝、118,1
32…貫通孔、120…押さえ部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横町 之裕 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H036 JA02 LA00 LA03 LA08 NA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが光ファイバの一端に設けられ
    た素線部分の先端部を受け入れて位置決めし固定する位
    置決め穴がm行n列の二次元配列で形成された第1サブ
    ユニットと、 前記第1サブユニットに隣接配置され、前記第1サブユ
    ニットの前記位置決め穴により素線部分が固定される光
    ファイバの被覆部分を固定するようになっている第2サ
    ブユニットとを備え、 前記第1サブユニット及び前記第2サブユニットが互い
    に隣接配置された状態において、前記位置決め穴の中心
    軸線に対して、当該位置決め穴に素線部分が固定される
    光ファイバの被覆部分であって、前記第2サブユニット
    により固定される前記被覆部分の中心軸線が、全ての前
    記位置決め穴について同一方向にずれるようになってい
    ることを特徴とする光ファイバ位置決めユニット。
  2. 【請求項2】 前記位置決め穴の、前記第2サブユニッ
    ト側となる開口部には、他側に向かって断面積が小さく
    なる部分が形成されており、該部分の、当該位置決め穴
    の中心軸線に沿っての断面形状が該中心軸線の側に突出
    する湾曲形状となっていることを特徴とする、請求項1
    に記載の光ファイバ位置決めユニット。
  3. 【請求項3】 前記第2サブユニットは、前記第1サブ
    ユニットに隣接配置された状態において、前記第1サブ
    ユニットの前記位置決め穴とそれぞれ連通する複数の固
    定穴を有し、 前記固定穴は、光ファイバの被覆部分を収容して固定す
    る被覆収容部分を有し、 前記第1サブユニット及び前記第2サブユニットが互い
    に隣接配置された状態において、前記位置決め穴の中心
    軸線に対して、対応の前記固定穴における前記被覆収容
    部分の中心軸線が、全ての前記位置決め穴及び前記固定
    穴について同一方向に実質的に同一のずれ量でずれるよ
    う、前記固定穴の位置が定められている請求項1又は2
    に記載の光ファイバ位置決めユニット。
  4. 【請求項4】 前記被覆収容部分の内径と、当該被覆収
    容部分に配置される光ファイバの被覆部分の外径との間
    の差が、前記ずれ量よりも小さいことを特徴とする請求
    項3に記載の光ファイバ位置決めユニット。
  5. 【請求項5】 前記固定穴は、光ファイバの素線部分を
    収容する素線収容部分を、第1サブユニット側となる側
    に前記被覆収容部分に隣接して設けられており、 前記素線収容部分と前記被覆収容部分との間の境界部分
    が、光ファィバの被覆部分の先端と接するように、前記
    被覆収容部分から前記素線収容部分へと断面積が小さく
    されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の光
    ファイバ位置決めユニット。
  6. 【請求項6】 前記固定穴の前記素線収容部分は、前記
    第1サブユニット及び前記第2サブユニットが互いに隣
    接配置された状態において、当該素線収容部分の中心軸
    線が対応の前記位置決め穴の中心軸線と実質的に一致す
    るよう、位置が定められていることを特徴とする請求項
    5に記載の光ファイバ位置決めユニット。
  7. 【請求項7】 それぞれが光ファイバの一端に設けられ
    た素線部分の先端部を受け入れて位置決めし固定する位
    置決め穴がm行n列の二次元配列で形成された第1サブ
    ユニットと、 前記第1サブユニットに隣接配置され、前記第1サブユ
    ニットの前記位置決め穴により素線部分が固定される光
    ファイバの被覆部分を固定するようになっている第2サ
    ブユニットとを備え、 前記第1サブユニットは、一面に前記位置決め穴を画す
    る複数本のV溝が形成されたV溝プレートを積層してな
    り、 前記V溝プレートのそれぞれの少なくとも前記一面に、
    前記V溝の配列を横切る溝であって、前記V溝プレート
    が積層された状態において貫通孔を画成する前記溝が形
    成されており、 前記位置決め穴に配置された光ファイバを押さえるべく
    前記貫通孔に挿入される押さえ部材を更に備えることを
    特徴とする光ファイバ位置決めユニット。
  8. 【請求項8】 それぞれが光ファイバの一端に設けられ
    た素線部分の先端部を受け入れて位置決めし固定する位
    置決め穴がm行n列の二次元配列で形成された第1サブ
    ユニットと、 前記第1サブユニットに隣接配置され、前記第1サブユ
    ニットの前記位置決め穴により素線部分が固定される光
    ファイバの被覆部分を固定するようになっている第2サ
    ブユニットとを備え、 前記第1サブユニットは、両面に前記位置決め穴を画す
    る複数本のV溝が形成されたV溝プレートを積層してな
    り、 前記V溝プレートのそれぞれの少なくとも一面に、前記
    V溝の配列を横切る溝であって、前記V溝プレートが積
    層された状態において貫通孔を画成する前記溝が形成さ
    れており、 前記位置決め穴に配置された光ファイバを押さえるべく
    前記貫通孔に挿入可能となっている押さえ部材を更に備
    えることを特徴とする光ファイバ位置決めユニット。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光
    ファイバ位置決めユニットにおける前記第1サブユニッ
    ト及び前記第2サブユニットを隣接配置し、前記位置決
    め穴のそれぞれに光ファイバの素線部分を挿入固定し、
    前記光ファイバの被覆部分を前記第2サブユニットの所
    定箇所にて固定してなることを特徴とする、光ファイバ
    アレイ。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8に記載の光ファイバ位
    置決めユニットにおける前記第1サブユニット及び前記
    第2サブユニットを隣接配置し、前記位置決め穴のそれ
    ぞれに光ファイバの素線部分を挿入固定し、前記光ファ
    イバの被覆部分を前記第2サブユニットの所定箇所にて
    固定し、前記押さえ部材を前記貫通孔に挿入して前記光
    ファイバの前記素線部分を前記V溝の溝面に押し付けて
    なることを特徴とする、光ファイバアレイ。
  11. 【請求項11】 それぞれが光ファイバの一端に設けら
    れた素線部分の先端部を受け入れて位置決めし固定する
    複数の位置決め穴を有する光ファイバ位置決めユニット
    と、 素線部分が前記位置決め穴に配置され固定された光ファ
    イバとを備える光ファィバアレイであって、 前記位置決め穴内における前記光ファイバの前記素線部
    分が当該位置決め穴の内面に、全ての前記位置決め穴に
    ついて同一方向に押し付けられた状態で固定されている
    ことを特徴とする光ファイバアレイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016061942A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 住友電気工業株式会社 フェルール

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