JP2005157092A - 光ファイバアレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は光ファイバアレイにおいて接着部の剥離の問題を解決することを目的とする。
【解決手段】 光ファイバアレイ30は、石英製のブロック31に、4つの貫通孔32〜35が形成してある構成である。貫通孔32は、光ファイバ10の先端の芯線11を挿入するための芯線挿入孔32a〜35aと、これに付加してある芯線11を位置決めするための芯線位置決め部32b〜35bとよりなる構成である。芯線挿入孔32a〜35aは、芯線11の直径よりも十分に大きい直径を有する。芯線位置決め部32b〜35bは、芯線11の半径と同じ半径の半円弧状の溝であり、芯線挿入孔32a〜35aよりY2側に張り出して形成してある。
【選択図】 図1
【解決手段】 光ファイバアレイ30は、石英製のブロック31に、4つの貫通孔32〜35が形成してある構成である。貫通孔32は、光ファイバ10の先端の芯線11を挿入するための芯線挿入孔32a〜35aと、これに付加してある芯線11を位置決めするための芯線位置決め部32b〜35bとよりなる構成である。芯線挿入孔32a〜35aは、芯線11の直径よりも十分に大きい直径を有する。芯線位置決め部32b〜35bは、芯線11の半径と同じ半径の半円弧状の溝であり、芯線挿入孔32a〜35aよりY2側に張り出して形成してある。
【選択図】 図1
Description
本発明は光ファイバアレイに係り、特に、複数の光ファイバの端の芯線を整列させて保持する光ファイバアレイに関する。
光ファイバアレイは複数の光ファイバの端の芯線を整列させて保持しており、光導波路デバイスと接着され、光ファイバの複数の芯線と光導波路デバイスの複数の光導波路とを一括して光学的に接続する役割を有する。光ファイバと光導波路デバイスとが接続されている光導波路モジュールは、これが接地されている環境が高温高湿の苛酷な環境となる場合もある。よって、光ファイバアレイには、信頼性の向上が求められている。
図11は従来の光ファイバアレイ1を示す。Z1−Z2は長手方向、X1−X2は幅方向、Y1−Y2は厚さ方向である。光ファイバアレイ1は、基板2と、これに接着される押え部材3とよりなる構成である。基板2の上面には光ファイバの位置決めのためのV字溝2aが複数並んで形成してある。図12に示すように、複数の光ファイバ10の端の露出させた芯線11がV字溝2aに嵌合された状態で、押え部材3が接着剤によって接着されており、押え部材3は接着部5によって基板2に接着されており芯線11をV字溝2a内に押えており、芯線11は押え部材3によってV字溝2a内に押えられた状態で接着部5によって基板2及び押え部材3に接着されている。
特開平5−303027号公報
押え部材3の基板2に対する接着面積が広いため、高温高湿の苛酷な環境下において接着部分が受ける応力が大きく、場合によっては、押え部材3が一部剥離してしまう可能性があった。押え部材3の剥離が起きると、芯線11の端の位置がずれて、光導波路デバイスと光ファイバとの間で光の伝播に関する損失が増えてしまうという問題があった。
また、光ファイバアレイ1は基板2と押え部材3との二つの部材からなるため、コスト高であった。
そこで、本発明は、上記課題を解決した光ファイバアレイを提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、
光ファイバの端を整列させて固定する光ファイバアレイにおいて、
ブロック(31)に、光ファイバの端が挿入され、且つ該挿入された光ファイバの端を保持するように形成してある貫通孔(32、33,34,35)を有する構成としたことを特徴とする。
光ファイバの端を整列させて固定する光ファイバアレイにおいて、
ブロック(31)に、光ファイバの端が挿入され、且つ該挿入された光ファイバの端を保持するように形成してある貫通孔(32、33,34,35)を有する構成としたことを特徴とする。
本発明によれば、ブロックに貫通孔を有する構成であるため、単一の部品でもって構成出来、よって、二つの部品からなる構造である場合における部品を接着した部分が一部剥離を起こす問題を根本的に解決することが可能となる。
次に本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図3は本発明の実施例1になる光ファイバアレイ30を示す。図1は斜視図、図2は正面図、図3は断面図である。Z1−Z2は長手方向、X1−X2は幅方向、Y1−Y2は厚さ方向である。
光ファイバアレイ30は、例えば石英製のブロック31に、4つの貫通孔32、33,34,35が形成してある構成である。貫通孔32、33,34,35は、Z1−Z2方向に延在してあり、X1−X2方向に整列している。ブロック31は、Z1側に凹状の光ファイバ収容部31aを有し、Z2側に例えば光導波路デバイス等との接続用の面31bを有する。貫通孔32、33,34,35は、光ファイバ収容部31aの奥部の面31a1と上記の面31bとの間を貫通している。
貫通孔32は、光ファイバ10の先端の芯線11を挿入するための芯線挿入孔32aと、これに付加してある芯線11を位置決めするための芯線位置決め部32bとよりなる構成である。
芯線挿入孔32aは、芯線11が挿入しやすいように、芯線11の直径d1よりも十分に大きい直径D10を有する。
芯線位置決め部32bは、芯線11の半径r1と略同等の大きさの半径R1の半円弧状の溝であり、芯線挿入孔32aよりY2側に張り出して形成してある。この芯線位置決め部32bは芯線11のうちY2側の半分の部分を受け入れる大きさである。
貫通孔32は、最初に、芯線11の直径d1と略同等の大きさの直径D1の貫通孔40を形成し、次いで、中心の位置をY1方向に若干ずらして、芯線挿入孔32aを形成することによって形成される。貫通孔40のうち、芯線挿入孔32aよりもY2側に位置する部分が、芯線位置決め部32bを形成する。貫通孔40及び芯線挿入孔32aは、例えば炭酸ガスレーザ或いはウォータジェットレーザを使用して形成される。
他の貫通孔33,34,35も、上記の貫通孔32と同じように二つの貫通孔を形成することによって形成され、夫々、芯線挿入孔33a、34a、35aと、芯線位置決め部33b、34b、35bとよりなる。
光ファイバアレイ30は一つの部品からなり、従来の二つの部品でもって構成してあるものに比べて安価であり、且つ接着剤を使用していないので光ファイバアレイ30自体が剥離することはない。
図4は図1乃至図3の光ファイバアレイ30を使用した光ファイバアレイモジュール40を示す。光ファイバアレイモジュール40は、光ファイバアレイ30に四本の光ファイバ10の芯線11が貫通孔32、33,34,35に挿入され芯線位置決め部32b,33b、34b、35bに嵌合されて位置を決められて整列しており、硬化接着剤部50によって接着されて固定してあり、芯線11の端面11aが面31bに露出してあり、且つ、光ファイバ10の被覆部12の先端部が光ファイバ収容部31a内に収まっている構成である。芯線11はY2側の半分の部分が芯線位置決め部32b,33b、34b、35bに嵌合されており、安定に位置決めされている。
光ファイバアレイ30への四本の光ファイバ10の固定は、図5(A)乃至(D)に示すように、以下の手順(1)〜(5)で行う。
(1)先端が処理された光ファイバ10の芯線11を、Z1側から貫通孔32、33,34,35のうち芯線挿入孔32a〜35aの部分に挿入させる(図5(A)参照)。
芯線11の先端が面31bより少し突き出した状態とする。11bは突き出し部分である。光ファイバ10の被覆部12の先端部は光ファイバ収容部31a内に収まった状態となる。
芯線挿入孔32a〜35aの直径は芯線11の直径よりも十分に大きいため、光ファイバ10の先端の芯線11を貫通孔32〜35内に挿入する作業は容易である。
(2)治具を使用して突き出し部分11aを把持して芯線11をY2方向に寄せて、芯線位置決め部32b、33b、34b、35bに嵌合させて、芯線11の貫通孔32〜35内における位置を決める(図5(B)参照)。ここで、芯線11はY2側の半分が芯線位置決め部32b〜35bに嵌合して、位置が安定に拘束されて、安定に位置決めされる。
(3)ディスペンサ55を使用して接着剤51を供給する(図5(C)参照)。
接着剤は、例えば紫外線硬化型であり、低粘度のものである。芯線11を芯線位置決め部32b〜35bに嵌合させたことによって、芯線11のうち表面Y1側の部分と芯線挿入孔32a〜35aの内面Y1側の部分との間に、貫通孔32〜35の全長に亘る隙間60が形成される。接着剤は上記の隙間60に良好にしみ込み充填される。
(4)紫外線を照射して接着剤を硬化させる(図5(D)参照)。
接着剤が硬化して硬化接着剤部50が形成される。
(5)突き出し部分11bを研磨して除去する。
これにより、図4に示す光ファイバアレイモジュール40が完成する。
この光ファイバアレイモジュール40は、図6及び図7に示すように、芯線11を光導波路芯線71,72と光軸調整されて、光ファイバアレイ30の部分が光導波路デバイス70と接着されて光モジュール80を構成する。この光モジュール80が電子機器に組み込まれて使用される。
光ファイバアレイ30は、従来の押え部材3を有しないため、押え部材3の剥離の問題は無くなる。また、硬化接着剤部50は隙間内に閉じ込められた状態にあり、空間に露出している場合に比べて湿度等の影響を受け難く、剥離を起こさない。
よって、高温高湿の苛酷な環境下において長い期間に亘って使用されても、芯線11の端の位置にずれは起きず、よって、経時変化によって光導波路デバイスと光ファイバとの間で光の伝播に関する損失が増えてしまうという問題は起きない。
図8及び図9は本発明の実施例2になる光ファイバアレイ30Aを示す。隣り同士の芯線挿入孔32Aa〜35AaがX1−X2方向上つながっている。このため、光ファイバ10の端を整列させて固定するに際してのディスペンサを使用しての接着剤の供給がし易い。また、隣の芯線11を隣接(狭ピッチ化)配置することが可能となり、光モジュール全体を小型化できる。
図10は光ファイバアレイモジュール40Aであり、光ファイバアレイ30Aに四本の光ファイバ10の端の露出させた芯線11が固定されている。50Aは硬化接着剤部であり、X1−X2方向上長い。
また、また、本発明の光ファイバアレイは、貫通孔の断面が単なる円である形状のものも、及び貫通孔の数が一つであるものも包含するものである。本発明の光ファイバアレイは、光ファイバの端の露出した芯線が挿入されているように構成してあるものの他に、被覆部を有したままの光ファイバの端が挿入されているように構成してあるものも包含するものである。
Claims (4)
- 光ファイバの端を整列させて固定する光ファイバアレイにおいて、
ブロックに、光ファイバの端が挿入され、且つ該挿入された光ファイバの端を保持するように形成してある貫通孔を有する構成としたことを特徴とする光ファイバアレイ。 - 請求項1記載の光ファイバアレイにおいて、
上記貫通孔は、
該光ファイバの端の直径よりも十分に大きい直径を有し、該光ファイバの端を挿入するための光ファイバ挿入部と、
該光ファイバ挿入部より張り出しており、挿入された光ファイバを位置決めするための光ファイバ位置決め部とよりなる構成としたことを特徴とする光ファイバアレイ。 - 請求項2記載の光ファイバアレイにおいて、
上記貫通孔は、複数並んでおり、各貫通孔の光ファイバ挿入部がつながっている構成としたことを特徴とする光ファイバアレイ。 - 光ファイバの端に、請求項1乃至3のうち何れか一項記載の光ファイバアレイを有する構成としたことを特徴とする光ファイバアレイモジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003397473A JP2005157092A (ja) | 2003-11-27 | 2003-11-27 | 光ファイバアレイ |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
JP2009009165A (ja) * | 2008-10-10 | 2009-01-15 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 光ファイバ固定用毛細管及び光学部品用接続構造 |
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JP2014048630A (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-17 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバ接続部材 |
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2003
- 2003-11-27 JP JP2003397473A patent/JP2005157092A/ja not_active Withdrawn
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A761 | Written withdrawal of application |
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