JP2003337227A - 光ファイバテープ心線の被覆除去方法および被覆除去装置 - Google Patents

光ファイバテープ心線の被覆除去方法および被覆除去装置

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JP2003337227A JP2002145645A JP2002145645A JP2003337227A JP 2003337227 A JP2003337227 A JP 2003337227A JP 2002145645 A JP2002145645 A JP 2002145645A JP 2002145645 A JP2002145645 A JP 2002145645A JP 2003337227 A JP2003337227 A JP 2003337227A
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麻紀 池知
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部の裸光ファイバを傷つけることなく、ま
た、被覆除去に多くの作業を要することなく容易に中間
部分の被覆除去を行なうことができる光ファイバテープ
心線の被覆除去方法および被覆除去装置を提供する。 【解決手段】 裸ファイバ2にファイバ被覆3を施した
複数本の光ファイバを、平行一列に並べテープ被覆4で
一体化した光ファイバテープ心線1の中間部分の被覆を
除去し、裸ファイバ2を露出させる光ファイバテープ心
線1の被覆除去方法であって、光ファイバテープ心線1
の被覆除去部分の両側をクランプした後、被覆除去部分
に上下刃5を当てて長手方向にスライドさせてテープ被
覆4を除去し、この後、上下刃5の刃間隔を狭めてスラ
イドさせてファイバ被覆3を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裸ファイバにファ
イバ被覆を施した複数本の光ファイバを、平行一列に並
べテープ被覆で一体化した光ファイバテープ心線の中間
部分の被覆除去方法および被覆除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の光通信の進展に伴い、光導波路、
光部品等の高集積化と小型化に加え、情報量の増大と高
機能化が要求されている。これに伴い、光ファイバを用
いた光通信および情報機器で、多心の光ファイバテープ
心線が多用されるようになっている。これらの、光ファ
イバテープ心線を用いた光配線で、光ファイバテープ心
線の中間部分で光ファイバを単心に分岐したり、光ファ
イバテープ心線の中間部分にファイバグレーティングや
信号光をモニタするための分波器等のデバイスを作成し
たりする要望がある。
【0003】光ファイバテープ心線は、通常、外径12
5μmのガラスの裸ファイバの回りに外径250μm程
度のファイバ被覆を施した複数本の光ファイバを、平行
一列に並べて、これを共通のテープ被覆で一体化して構
成されている。テープ被覆は、内部の光ファイバを外力
から保護するためファイバ被覆に対して比較的硬質の樹
脂材料で形成されている。このため、光ファイバテープ
心線の中間部分を、裸ファイバに傷をつけること無く被
覆を除去することは、単心光ファイバの被覆除去に比べ
容易ではない。
【0004】単心の光ファイバ心線の中間部分の被覆を
除去する方法として、例えば、特開平8−75930号
公報が知られている。この方法は、光ファイバの両端を
固定した後、被覆を除去部分の両端にV字状の切込み刃
で、ファイバ外皮に円周方向の切込みを入れる。次い
で、切削刃をファイバ外皮に食い込ませ、切込み間で軸
方向にスライドさせて外皮の一部を切削除去する。この
後、切込み間に残っている外皮を溶剤によって除去する
というものである。
【0005】しかし、この方法は切込み刃による切込み
の形成、切削刃による外皮の一部の除去、溶剤による残
りの外皮の除去という多段階の作業工程を必要としてい
る。また、溶剤への浸漬により残りの外皮を除去する
と、除去部分の全体を浸漬させる必要があるが、除去際
の被覆部まで溶剤に浸漬させてしまうと被覆にダメージ
を与える。さらに、切削刃が金属の場合、裸ファイバに
接して傷をつける恐れがあり、ファイバ強度を低下させ
る。また、上記方法は、光ファイバテープ心線の硬質の
テープ被覆に対して外周切込みを入れることが難しく、
切削刃によるテープ被覆の一部除去も容易ではない。し
たがって、従来は、カッター等を用いて手作業により、
被覆を除去しているのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、内部の裸ファイバを傷つけ
ることなく、また、被覆除去に多くの作業を要すること
なく容易に中間部分の被覆除去を行なうことができる光
ファイバテープ心線の被覆除去方法および被覆除去装置
を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバテー
プ心線の被覆除去方法は、裸ファイバにファイバ被覆を
施した複数本の光ファイバを、平行一列に並べテープ被
覆で一体化した光ファイバテープ心線の中間部分の被覆
を除去し、裸ファイバを露出させる光ファイバテープ心
線の被覆除去方法であって、光ファイバテープ心線の被
覆除去部分の両側をクランプした後、被覆除去部分に上
下刃を当てて長手方向にスライドさせてテープ被覆を除
去し、この後、上下刃の刃間隔を狭めてスライドさせて
ファイバ被覆を除去することを特徴とする。
【0008】また、本発明の光ファイバテープ心線の被
覆除去装置は、裸ファイバにファイバ被覆を施した複数
本の光ファイバを、平行一列に並べテープ被覆で一体化
した光ファイバテープ心線の中間部分の被覆を除去し、
裸ファイバを露出させる光ファイバテープ心線の被覆除
去装置であって、光ファイバテープ心線の被覆除去部分
の両側をクランプするクランプ機構と、裸ファイバには
触れずにテープ被覆を除去する第1の上下刃および裸フ
ァイバに触れてファイバ被覆を除去する第2の上下刃を
長手方向にスライドさせる被覆除去刃機構とを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1により、本発明の実施の形態
を説明する。図1(A)はテープ被覆を除去する図、図
1(B)はa−a断面を示す図、図1(C)はファイバ
被覆を除去する図、図1(D)はb−b断面を示す図で
ある。図中、1は光ファイバテープ心線、2は裸ファイ
バ、3はファイバ被覆、4はテープ被覆、5は刃、6は
クランプを示す。
【0010】本発明の対象とする光ファイバテープ心線
1(以下、テープ心線という)は、コア部とクラッド部
からなるガラスの裸ファイバ2の回りに、ファイバ被覆
3を施した複数本の光ファイバを平行一列に密接して並
べ、その周りをテープ被覆4で一体化して構成される。
ファイバ被覆3は、1層または2層で形成され、また
は、その外面に塗料を付して着色して形成されている。
このような構成の光ファイバは、一般に、光ファイバ素
線または光ファイバ心線と称されているもので、裸ファ
イバ2の公称外径は125μmで、ファイバ被覆の外径
は250μm前後である。
【0011】テープ被覆4は、複数本の光ファイバをテ
ープ状に一体化するもので、一般にファイバ被覆3より
ヤング率の大きい硬質の被覆樹脂で形成され、光ファイ
バに側圧や曲げが加わるのを保護している。このテープ
被覆4は、厚みが25μm程度で、光ファイバテープ心
線1の厚みが300μm位となるように形成されてい
る。
【0012】本発明は、図1(A)に示すように、上記
のテープ心線1の中間部分の被覆を除去するのに、被覆
除去部分の両側をクランプ6により、テープ心線1が被
覆除去中に移動しないようにしっかりとクランプする。
次いで、被覆除去のための刃5を上下からテープ被覆4
に当てて食い込ませ、矢印で示すように一方向(例え
ば、右方向)にスライドさせる。刃5はカンナで木材を
削るようにして、先ず、テープ被覆4を除去する。この
ときの上下の刃5の間隔は、図1(B)に示すようにテ
ープ被覆4より多少ファイバ被覆3に食い込むが、裸フ
ァイバ2には触れないように設定される。なお、このテ
ープ被覆4を除去するのに、1回のスライド操作でもよ
いが、2回の操作で行なってもよい。また、2回目の操
作の時は、テープ心線1の上下面を反転させて行なって
もよい。
【0013】テープ被覆4を除去した後、図1(C)に
示すように、上下の刃5の間隔を狭めてファイバ被覆3
に食い込ませ、例えば、テープ被覆4を除去したときと
反対の方向(例えば、左方向)にスライドさせる。刃5
は、テープ被覆4よりは軟質のファイバ被覆3を裸ファ
イバから引き剥がすようにして除去する。このときの上
下の刃5の刃間隔は、図1(D)に示すように裸ファイ
バ2の表面に直接接触する程度に設定される。
【0014】以上のように、テープ被覆4の除去とファ
イバ被覆3の除去で、少なくとも2段階に分けて上下刃
5の間隔を異ならせ、それぞれの被覆を除去する。すな
わち、硬質のテープ被覆と軟質のファイバ被覆の除去を
別々に行なう。これにより、被覆除去の負荷を軽減し、
被覆の除去を無理なく容易に行なうことができる。
【0015】図2は、被覆を除去するのに用いる刃の形
態を示す図で、図2(A)はテープ被覆の除去状態を示
す図、図2(B)はファイバ被覆の除去状態を示す図で
ある。図中、7a,7bは第1の上下の刃、8a,8b
は第2の上下の刃、9a,9b,10a,10bは刃ホ
ルダ、11はスライドカムを示す。その他の符号は、図
1で用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略
する。
【0016】被覆除去用の上下刃は、例えば、図の左側
に示す上下の刃7a,7bを第1の刃とし、右側に示す
上下の刃8a,8bを第2の刃として、2組の刃で構成
することができる。第1の上下刃7a,7bは刃ホルダ
9a,9bで保持し、第2の上下刃8a,8bは刃ホル
ダ10a,10bで保持する。下側の刃ホルダ9bと1
0bは、スライドカム11によっていずれか一方が押し
上げられ、他方が後退するように配設され、それぞれの
刃ホルダに保持された第1の下刃7bまたは第2の下刃
8bが選択的に作動位置に押し上げられる。
【0017】図2(A)は、図1(A)で説明したテー
プ被覆4を除去する場合の状態を示す。この場合、第1
の下刃7bを作動位置に押し上げ、第1の上刃7aを作
動位置に押し下げ、第2の上刃8aと下刃8bを後退さ
せる。第1の上下刃7aと7bの刃間隔を、図1(B)
に示したように、テープ被覆4より多少ファイバ被覆3
に食い込むが、裸ファイバ2には触れないように設定す
る。この後、第1の上下刃7a,7bを矢印で示す右方
向にスライドさせてテープ被覆4を除去する。第1の上
下刃7aと7bの刃間隔は、被覆の除去過程で刃が裸フ
ァイバ2に直接触れない程度で設定することが可能で、
裸ファイバの外径125μmを超え、ファイバ被覆3の
外径250μm以下とすることにより、1回の操作でテ
ープ被覆4を除去することができる。
【0018】図2(B)は、図1(C)で説明したファ
イバ被覆3を除去する場合の状態を示す。この場合、第
2の下刃8bを作動位置に押し上げ、第2の上刃8aを
作動位置に押し下げ、第1の上刃7aと下刃7bを後退
させる。第2の上下刃8aと8bの刃間隔を、図1
(D)に示したように、ファイバ被覆3に食い込むよう
に設定する。この後、第2の上下刃8a,8bを矢印で
しめす左方向にスライドさせてファイバ被覆3を除去す
る。なお、第2の上下刃8a,8bとして、ファイバ被
覆3よりは硬く、裸ファイバ2よりは軟らかい材質のも
のを用いることにより、刃が被覆の除去過程で裸ファイ
バに直接接触するように刃間隔を設定することができ
る。
【0019】上述の第1の上下刃7a,7bには、金属
製の刃を用いることができる。金属製の第1の上下刃7
a,7bを用いることにより、比較的硬質のテープ被覆
4の除去性を高めることができ、また、刃の磨耗を軽減
することができる。また、第2の上下刃8a,8bに
は、硬質のプラスチック製の刃を用いることができる。
プラスチック製の第2の上下刃8a,8bを用いること
により、刃を裸ファイバ2に直接接触させてファイバ被
覆3を除去することができ、被覆の除去性を高めること
ができるとともに、断線させたり裸ファイバ表面に大き
なダメージ(強度の低下を招く)を与えることもない。
【0020】また、第1の上下刃7a,7bを、例え
ば、右方向にスライドさせてテープ被覆4を除去した
ら、第2の上下刃8a,8bは反対の左方向にスライド
させてファイバ被覆3を除去するのが好ましい。このよ
うに、被覆の除去方向を反対方向にすることにより、被
覆除去刃機構をスタート位置に戻すことなく、往復操作
で被覆の除去ができ、作業性を向上させることができ
る。
【0021】図3は、本発明の被覆除去装置の実施の形
態を説明する図である。図中、1はテープ心線、12は
被覆除去刃機構、13はテープ位置決め機構、14はテ
ープクランプ機構、15はベース台、15aは支柱、1
6は支持フレーム、17はガイドフレーム、18は刃位
置決め機構を示す。
【0022】被覆除去装置は、ベース台15の中央部に
ガイドフレーム17を介して支持フレーム16を設け、
支持フレーム16上に被覆除去刃機構12およびテープ
クランプ機構14を備えて構成される。被覆除去刃機構
12は支持フレーム16の長手方向にスライド可能に載
置され、テープクランプ機構14は支持フレーム16の
両端に固定的に載置される。ベース台15の両端に設け
た支柱15aには、テープ心線1の幅方向の位置決めを
行なうテープ位置決め機構13が設置される。この他、
支持フレーム16を支える中央のガイドフレーム17
は、長手方向と直交方向に支持フレーム16を移動可能
なように構成されている。
【0023】また、支持フレーム16には、被覆除去刃
機構12のスライド範囲を規制する刃位置決め機構18
が設けられる。刃位置決め機構18は、例えば、被覆除
去刃機構12の移動を阻止するストッパーを取付けて構
成される。この刃位置決め機構18を用いることによ
り、テープ心線1の中間位置における被覆除去長を任意
に設定することができる。
【0024】図4および図5は被覆除去刃機構の一例を
示し、図4は斜視図、図5(A)は図4のc−c断面
図、図5(B)は図4のd−d断面図を示す。図中、1
9はスライドレール、20は台部材、20aはスライド
溝、21は固定部材、22は開閉部材、23,24は作
動釦、25は案内ピン、32は調整ハンドルを示す。そ
の他の符号は、図2〜図3で用いた符号を用いることに
より説明を省略する。
【0025】図4に示すように、被覆除去刃機構12
は、図2で示した下側の刃ホルダ9b,10bを保持す
る固定部材21と、上側の刃ホルダ9a,10aを保持
するU字状の開閉部材22をヒンジ結合して構成され
る。固定部材21は台部材20上に取付け固定され、台
部材20と固定部材21の間にはスライドカム11が配
され、このスライドカム11を移動させて第1の下刃7
bまたは第2の下刃8bを選択的に作動位置に押し上げ
る。
【0026】台部材20の下部にはスライド溝20aが
形成されていて、被覆除去刃機構12は支持フレーム1
6に取付けられたスライドレール19上でスライドされ
る。開閉部材22に支持される第1の上刃7aおよび第
2の上刃7bは、作動釦23,24に結合され、いずれ
かの作動釦を押し込むことにより作動位置に押し下げら
れる。
【0027】図5(A)は図4のc−c断面図で、図2
(B)で示したファイバ被覆除去の作動状態を示してい
る。この図5(A)では、スライドカム11が右側の刃
ホルダ10bを駆動し、第2の下刃8bを作動位置に押
し上げている。また、操作釦24が押し込まれ、刃ホル
ダ10aに保持された第2の上刃8aを作動位置に押し
下げている。このときの第2の上刃8aと下刃8bの刃
間隔は、刃がテープ心線1の裸ファイバに接触し、ファ
イバ被覆を除去するように設定されている。そして、図
のように第2の上下刃8a,8bが作動位置にあると
き、第1の上下刃7a,7bは退避位置にあって、第1
の刃による被覆除去を妨げないようにされる。
【0028】図5(B)は、図4のd−d断面で、刃ホ
ルダの保持状態を示している。下側の刃ホルダ9bは、
固定部材21の開口内でスライドカム11に乗せた状態
で保持され、スライドカム11の移動により、刃ホルダ
9bは作動位置と退避位置に移動される。上側の刃ホル
ダ9aは、開閉部材22内で一対の案内ピン25により
平行移動するように保持され、上下刃の刃間隔が平行に
維持されるように構成されている。
【0029】上述の被覆除去刃機構12において、図2
でも説明したように、テープ被覆を除去する第1の上下
刃7a,7bは金属で形成し、ファイバ被覆を除去する
第2の上下刃8a,8bは、プラスチックで形成するこ
とができる。金属製の第1の上下刃7a,7bを用いる
ことにより、比較的硬質のテープ被覆の除去性を高める
と共に刃の磨耗を軽減することができる。また、プラス
チック製の第2の上下刃8a,8bを用いることによ
り、刃を裸ファイバ2に直接接触させても傷つけないの
で、刃が裸ファイバに直接接触する刃間隔でファイバ被
覆3を除去することができ、被覆の除去性を高めること
ができる。
【0030】また、被覆を除去する刃は、一方の面を平
坦に形成し、他方の面の刃エッジ部分をテーパ形状(図
2参照)で形成する。そして、第1の上刃7aと第2の
上刃8aの平坦面を互いに背中合わせに接するように組
付け、第1の下刃7bと第2の下刃8bについても同様
とする。この構成により、第1と第2の刃のエッジをほ
ぼ同じ位置にすることができ、テープ心線に沿ってスラ
イドさせる際の刃の始端位置あるいは終端位置を一致さ
せることができる。
【0031】また、図5(B)に示すように、支持フレ
ーム16上に設けられた被覆除去刃機構12は、ガイド
フレーム17によって長手方向と直交する矢印X方向に
位置が調整できるようにされている。この位置調整は、
例えば、調整ハンドル32を回転させて行なわれる。こ
の構成により、被覆を除去する刃をスライド方向と直交
する方向に位置を調整することができ、使用により磨耗
した刃の位置をずらすことができる。この結果、刃の使
用寿命を延ばすことができる。
【0032】図6はテープ心線のクランプ機構の一例を
示す図で、図6(A)はテープ位置決め機構を示す図、
図6(B)はテープクランプ機構を示す図である。図
中、26はテープ支持台、27は押え片、28はマグネ
ット、29はクランプ台、30はクランプ片、31はク
ランプねじを示す。
【0033】図2で説明したように、テープ心線1の中
間被覆除去に際して、テープ心線1が移動しないように
被覆除去治具にしっかり固定する必要がある。先ずテー
プ心線1の幅方向の位置が被覆を除去する刃に対して所
定の位置にクランプされるように、図6(A)に示すテ
ープ位置決め機構13により位置決めされる。テープ位
置決め機構13は、テープ心線1が載置されるテープ支
持台26と、ヒンジ結合された開閉可能な押え片27と
で構成される。押え片27は、マグネット28の吸着作
用によりテープ心線1をテープ支持台26上に押えて、
比較的軽いクランプ力で固定する。
【0034】テープ心線1は、位置決めクランプ機構1
3により位置決めされた状態で保持された後、支持フレ
ーム16側に設けられたテープクランプ機構14によ
り、しっかりと把持固定される。テープクランプ機構1
4は、図6(B)に示すように、クランプ台29と、ヒ
ンジ結合された開閉可能なクランプ片30とで構成され
る。クランプ片30は、クランプねじ31を用いてテー
プ心線1をクランプ台29上にクランプ状態が緩まない
ように固定される。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、テープ心線内の裸ファイバを傷つけることな
く、また、被覆除去に多くの作業工程を要することなく
テープ中間部分の被覆除去を行なうことができる。ま
た、硬質のテープ被覆と軟質のファイバ被覆の除去を別
々の刃により分けて行なうことにより、無理なく容易に
行なうことができ、刃の磨耗を軽減し寿命を延ばすこと
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被覆除去方法の概略を説明する図であ
る。
【図2】本発明の被覆除去方法に用いる刃の形態を示す
図である。
【図3】本発明の被覆除去装置の概略を説明する図であ
る。
【図4】本発明による被覆除去刃機構の一例を示す図で
ある。
【図5】本発明による被覆除去刃機構の断面構造を示す
図である。
【図6】本発明で用いられるテープ心線のクランプ機構
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…光ファイバテープ心線(テープ心線)、2…裸ファ
イバ、3…ファイバ被覆、4…テープ被覆、5…刃、6
…クランプ、7a,7b…第1の上下の刃、8a,8b
…第2の上下の刃、9a,9b,10a,10b…刃ホ
ルダ、11…スライドカム、12…被覆除去刃機構、1
3…テープ位置決め機構、14…テープクランプ機構、
15…ベース台、15a…支柱、16…支持フレーム、
17…ガイドフレーム、18…位置決め機構、19…ス
ライドレール、20…台部材、20a…スライド溝、2
1…固定部材、22…開閉部材、23,24…作動釦、
25…案内ピン、26…テープ支持台、27…押え片、
28…マグネット、29…クランプ台、30…クランプ
片、31…クランプねじ、32…調整ハンドル。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裸ファイバにファイバ被覆を施した複数
    本の光ファイバを、平行一列に並べテープ被覆で一体化
    した光ファイバテープ心線の中間部分の被覆を除去し、
    前記裸ファイバを露出させる光ファイバテープ心線の被
    覆除去方法であって、 前記光ファイバテープ心線の被覆除去部分の両側をクラ
    ンプした後、前記被覆除去部分に上下刃を当てて長手方
    向にスライドさせて前記テープ被覆を除去し、この後、
    前記上下刃の刃間隔を狭めてスライドさせて前記ファイ
    バ被覆を除去することを特徴とする光ファイバテープ心
    線の被覆除去方法。
  2. 【請求項2】 前記上下刃は、第1の刃と第2の刃から
    なり、前記第1の刃が被覆の除去過程で前記裸ファイバ
    に直接触れないように前記テープ被覆を除去し、この
    後、前記第2の刃が被覆の除去過程で前記裸ファイバに
    直接触れるように前記ファイバ被覆を除去することを特
    徴とする請求項1に記載の光ファイバテープ心線の被覆
    除去方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の刃の上下刃の刃間隔を、12
    5μmを超え250μm以下に調整することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の光ファイバテープ心線の被
    覆除去方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の刃に、金属製の刃を用いるこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の光ファイバテ
    ープ心線の被覆除去方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の刃に、プラスチック製の刃を
    用いることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に
    記載の光ファイバテープ心線の被覆除去方法。
  6. 【請求項6】 前記テープ被覆の除去方向と前記ファイ
    バ被覆の除去方向を異ならせることを特徴とする請求項
    1または2に記載の光ファイバテープ心線の被覆除去方
    法。
  7. 【請求項7】 裸ファイバにファイバ被覆を施した複数
    本の光ファイバを、平行一列に並べテープ被覆で一体化
    した光ファイバテープ心線の中間部分の被覆を除去し、
    前記裸ファイバを露出させる光ファイバテープ心線の被
    覆除去装置であって、 前記光ファイバテープ心線の被覆除去部分の両側をクラ
    ンプするクランプ機構と、裸ファイバには触れずに前記
    テープ被覆を除去する第1の上下刃および前記裸ファイ
    バに触れて前記ファイバ被覆を除去する第2の上下刃を
    長手方向にスライドさせる被覆除去刃機構とを備えたこ
    とを特徴とする光ファイバテープ心線の被覆除去装置。
  8. 【請求項8】 被覆除去長を定める刃位置決め機構を備
    えたことを特徴とする請求項7に記載の光ファイバテー
    プ心線の被覆除去装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の上下刃と前記第2の上下刃が
    一つの被覆除去刃機構に組付けられ、前記第1の上下刃
    と前記第2の上下刃のいずれか一方が被覆を除去するた
    め作動位置にある場合、他方が退避位置となるように構
    成されていることを特徴とする請求項7に記載の光ファ
    イバテープ心線の被覆除去装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の刃が金属で形成され、前記
    第2の刃がプラスチックで形成されていることを特徴と
    する請求項7または9に記載の光ファイバテープ心線の
    被覆除去装置。
  11. 【請求項11】 前記第1および第2の上下刃は、一方
    の面が平坦で他方の面が傾斜を有するテーパで形成さ
    れ、前記第1と第2の刃の平坦な面を互いに背中合わせ
    にして組付けられていることを特徴とする請求項9また
    は10に記載の光ファイバテープ心線の被覆除去装置。
  12. 【請求項12】 前記被覆除去機構を、長手方向と直交
    方向に位置調整可能としたことを特徴とする請求項7ま
    たは8に記載の光ファイバテープ心線の被覆除去装置。
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