JP2003335937A - カレンダー加工用ポリウレタン組成物及びそれを用いた合成樹脂レザー - Google Patents

カレンダー加工用ポリウレタン組成物及びそれを用いた合成樹脂レザー

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JP2003335937A JP2002144379A JP2002144379A JP2003335937A JP 2003335937 A JP2003335937 A JP 2003335937A JP 2002144379 A JP2002144379 A JP 2002144379A JP 2002144379 A JP2002144379 A JP 2002144379A JP 2003335937 A JP2003335937 A JP 2003335937A
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Toshimasa Mori
敏雅 森
Takashige Hatori
尊成 羽鳥
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カレンダー加工性に優れたポリウレタン組成物
を提供する。 【解決手段】熱可塑性ポリウレタン或いは熱可塑性樹脂
を主体とする樹脂混合物100重量部に対し、メラミン
シアヌレート1〜15重量部を配合したことを特徴とす
るカレンダー加工用ポリウレタン組成物である。熱可塑
性樹脂を主体とする樹脂混合物としては、熱可塑性ポリ
ウレタン50〜95重量%とアクリル系軟質樹脂50〜
5重量%からなる混合樹脂が好ましく用いられる。ま
た、上記のカレンダー加工用ポリウレタン組成物をカレ
ンダー加工して得たショアA硬度60〜80のシートと
基材とを積層一体化してなる合成樹脂レザーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カレンダー加工性
が優れた熱可塑性ポリウレタン組成物或いは熱可塑性ポ
リウレタンを主体とする混合樹脂組成物に関し、更に該
組成物を用いた合成樹脂レザーに関する。
【0002】
【従来技術】自動車の車両内装材、袋物素材、家具の表
皮材などに合成樹脂レザーが多用されている。合成樹脂
レザーの製造には、織物、編物又は不織布或はポリオレ
フィンフォームなどのシート基材の表面に、カレンダー
加工によって合成樹脂層を形成する方法が採用される。
この合成樹脂としては、従来から、ポリ塩化ビニル10
0重量部に対し可塑剤を70〜100重量部配合した軟
質ポリ塩化ビニル層を形成させたものが一般的である。
そして、近年は、リサイクル問題で、軟質ポリ塩化ビニ
ルに代えて、ランダムポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル樹脂、水素添加スチレンブタジエンラバーなどを
用いたポリオレフィン系樹脂レザーが提案されている。
【0003】更に、近年、熱可塑性ポリウレタン、或い
は熱可塑性ポリウレタンを主体とする他の樹脂との混合
樹脂を用いた合成樹脂レザーが提案されている。例え
ば、本出願人は先に柔軟性があり、耐表面傷付き性に優
れ、難燃性であり、高周波ウェルダーで溶着加工が行な
える合成樹脂レザーとして、基材の少なくとも片面に熱
可塑性ポリウレタンとアクリル系軟質樹脂との混合樹脂
層を設けた合成樹脂レザーを提案した(特願2001−
278041号)。このような合成樹脂レザーの製造に
は樹脂をカレンダー加工でシートに成形する手段を採る
のが効率的であるが、熱可塑性ポリウレタンの成形加工
温度は、熱可塑性ポリウレタンの加水分解が進む温度域
であるため、空気と接触する雰囲気下で行なうカレンダ
ー加工は困難であり、高分子量でショアA硬度90以上
の粘着性の低いものに限られていた。そこで、ショアA
硬度90以下の熱可塑性ポリウレタン或いは熱可塑性ポ
リウレタンを主体とする他の樹脂との混合樹脂をも、カ
レンダーで円滑に且つ高品質なシートに成形できるよう
にするため、これらの合成樹脂のカレンダー加工性の向
上が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みなされたもので、カレンダー加工性に優れた熱可
塑性ポリウレタン組成物或いは熱可塑性ポリウレタンを
主体とする混合樹脂組成物を提供すること、更にこれら
樹脂組成物を素材に用いた合成樹脂レザーを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、熱
可塑性ポリウレタン或いは熱可塑性樹脂を主体とする樹
脂混合物100重量部に対し、メラミンシアヌレート1
〜15重量部を配合したことを特徴とするカレンダー加
工用ポリウレタン組成物である。また、本発明は、熱可
塑性ポリウレタン50〜95重量%とアクリル系軟質樹
脂50〜5重量%からなる混合樹脂100重量部に対
し、メラミンシアヌレート1〜15重量部を配合したこ
とを特徴とするカレンダー加工用ポリウレタン組成物で
ある。
【0006】また、本発明は、熱可塑性ポリウレタンを
主体とする混合樹脂100部に対しメラミンシアヌレー
ト1〜15重量部を配合しカレンダー加工して得たショ
アA60〜80の硬度のシートと、基材とを積層一体化
してなる合成樹脂レザーである。更に、本発明は、熱可
塑性ポリウレタン50〜95重量%とアクリル系軟質樹
脂50〜5重量%の混合樹脂100部に対しメラミンシ
アヌレート1〜15重量部を配合しカレンダー加工して
得たショアA60〜80の硬度のシートと、基材とを積
層一体化してなる合成樹脂レザーである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる熱可塑性ポリウレ
タンは、カレンダー加工可能な熱可塑性ポリウレタンで
ある。この熱可塑性ポリウレタンは、ジイソシアネート
化合物と、ヒドロキシル基を2個以上有する化合物とを
反応させて得ることができる。中でも、長鎖ポリオー
ル、ジイソシアネート、鎖伸長剤から構成された、いわ
ゆるソフトセグメントとハードセグメントからなるポリ
ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)が好ましく
使用できる。自動車の車両内装材、袋物素材、家具の表
皮材に用いられる合成樹脂レザーにおいては、その合成
樹脂層の好ましい硬度は、一般に、ショアAで60〜8
0、より好ましくは60〜70とされている。従って、
この場合の上記の熱可塑性ポリウレタンとしては、他の
添加物と配合物し、カレンダー加工でシートに形成した
とき、ショアAで60〜80の硬度になるようなものが
使用される。
【0008】熱可塑性ポリウレタンを合成するためのジ
イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタリン
ジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、水添キシリレンジイソシアネート、水添ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソイア
ネートなどが用いられる。
【0009】また、ヒドロキシル基を2個以上有する化
合物としては、アジピン酸、フタル酸等の二塩基酸とエ
チレングリコール、1,4−ブタンジオール等のグリコ
ールとの縮合反応物であるポリエステル系ポリオール;
エチレンカーボネート等のカーボネートとグリコールと
の反応物であるポリカーボネート系ポリオール;ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール、ポリエチレングリコール−ポ
リプロピレングリコール等のポリエーテル系ポリオール
等が用いられる。本発明の合成樹脂レザーにおいては、
その物性からポリエーテル系ポリオールを用いるのが好
ましい。また、ポリエーテル系ポリオールを原料とする
熱可塑性ポリウレタンは、耐老化性、カレンダー加工性
が良いので、この観点からも好ましい。
【0010】上記の鎖伸長剤としては、エチレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピ
レングリコール、ブタン1,2ジオール、ブタン1,3
ジオール、ブタン1,4ジオール、ブタン2,3ジオー
ル、ヘキサンジオールなどの低分子多価アルコール、或
いはジアミン、水が用いられる。
【0011】本発明のメラミンシアヌレートの配合によ
るカレンダー加工性の向上は、上記の熱可塑性ポリウレ
タンを主体とし、これに他の樹脂を配合した混合樹脂に
も適用できる。この他の樹脂としてアクリル系軟質樹
脂、ABS樹脂、MBS樹脂などを用いることができ
る。特に、熱可塑性ポリウレタン50〜95重量%とア
クリル系軟質樹脂50〜5重量%からなる混合樹脂が好
ましく用いることができる。これらの混合樹脂を合成樹
脂レザーの素材に用いる場合は、その硬度はショアAで
60〜80、なかんずく60〜70のものが好ましい。
【0012】上記のアクリル系軟質樹脂は、常温で軟質
ポリ塩化ビニルの如く柔軟性を示す樹脂である。このア
クリル系軟質樹脂は、多層構造重合体、すなわち2種以
上のアクリル系重合体がコア−シェル型の多層構造を形
成している重合体が好ましい。これらのアクリル系軟質
樹脂は、常温で良好な柔軟性を示し、屈曲耐久性を有
し、耐候性に優れている。そして、硬度がショアAで5
0〜80、なかんずく55〜65のものが好ましく用い
られる。
【0013】本発明で用いるアクリル系軟質樹脂の一例
を示す。炭素数1〜12のアルキル基を持つ少なくとも
一種のアクリル酸アルキルエステル30〜99.9重量
%、炭素数1〜8のアルキル基を持つ少なくとも一種の
メタクリル酸アルキルエステル0〜70重量%、共重合
可能な不飽和単量体0〜30重量%、多官能架橋性単量
体及び/又は多官能性グラフト単量体0.1〜10重量
%からなる単量体混合物を重合してなるTgが30℃以
下である少なくとも1層の重合体層[A]10〜90重
量部と、炭素数1〜12のアルキル基を持つ少なくとも
一種のアクリル酸アルキルエステル30〜99重量%、
炭素数1〜8のアルキル基を持つ少なくとも一種のメタ
クリル酸アルキルエステル1〜70重量%、共重合可能
な不飽和単量体0〜30重量%からなる単量体混合物を
重合してなるTgが−20〜50℃である少なくとも1
層の重合体層[B]90〜10重量部との組合せからな
る多層構造重合体であり、且つ最外層が重合体層[B]
であるアクリル系軟質多層構造樹脂である。
【0014】アクリル系軟質樹脂の他の例を示す。炭素
数1〜8のアルキル基を持つアクリル酸アルキルエステ
ル60〜99.5重量%、共重合可能ビニル基を1個有
する単官能性単量体0〜39.5重量%、及びビニル基
又はビニリデン基を少なくとも2個有する多官能性単量
体0.5〜5重量%を重合して得られるゴム層30〜8
0重量部と、メタアクリル酸メチル40〜100重量
%、炭素数1〜8のアルキル基を持つアクリル酸アルキ
ルエステル0〜60重量%、及び共重合可能なビニル基
又はビニリデン基を有する単量体0〜20重量%を重合
して得られる硬質樹脂層20〜70重量部とから構成さ
れ、且つ最外層が硬質樹脂層であるアクリル系軟質多層
構造樹脂である。この樹脂は滑剤を添加すると、カレン
ダー成形が円滑になる。
【0015】更に、アクリル系軟質樹脂の他の例を示
す。(A)メチルメタクリレート80〜98.99重量
%、炭素数1〜8のアルキル基を持つアクリル酸アルキ
ルエステル1〜20重量%、多官能性グラフト剤0.0
1〜1重量%及び多官能性架橋剤0〜0.5重量%から
なる単量体混合物を重合してなる最内層の硬質重合体層
5〜30重量部;(B)炭素数1〜8のアルキル基を持
つアクリル酸アルキルエステル70〜99.5重量%、
メチルメタクリレート0〜30重量%、多官能性グラフ
ト剤0.5〜5重量%及び多官能性架橋剤0〜5重量%
からなる単量体混合物を重合してなる中間層の硬質重合
体層20〜45重量部;(C)メチルメタクリレート9
0〜99重量%及び炭素数1〜8のアルキル基を持つア
クリル酸アルキルエステル10〜1重量%からなる単量
体混合物を重合してなる最外層の硬質重合体層50〜7
5重量部からなり、平均粒度が0.01〜0.3μmの
アクリル系軟質多層構造樹脂である。
【0016】本発明において、メラミンシアヌレートを
配合することにより熱可塑性ポリウレタン或いは熱可塑
性ポリウレタン樹脂を主体とする樹脂混合物のカレンダ
ー加工性が向上する。また、熱可塑性ポリウレタン或い
は熱可塑性ポリウレタン樹脂を主体とする樹脂混合物に
メラミンシアヌレートを配合すると再使用が可能にな
る。すなわち、カレンダー成形したシートは両縁の耳部
を切断して製品にするが、従来この耳部は品質上再使用
することができなく、そのためコスト高になったが、メ
ラミンシアヌレートを配合するとこの耳部を再びカレン
ダー成形して品質のよいシートにすることができる。メ
ラミンシアヌレートは熱可塑性ポリウレタン或いは熱可
塑性樹脂を主体とする樹脂混合物若しくは熱可塑性ポリ
ウレタン50〜95重量%とアクリル系軟質樹脂50〜
5重量%からなる混合樹脂100重量部に対し、1〜1
5重量部、好ましくは3〜10重量部配合する。配合量
が1重量部未満では添加した効果が発揮されず、15重
量部を超えるともろくなり、特に合成樹脂レザーの素材
に用いる場合は好ましくない。上記の樹脂に配合したメ
ラミンシアヌレートは樹脂と相溶性がなく粒状で分散し
ているため、メラミンシアヌレートを多量に配合する
と、合成樹脂レザーの素材に用いた場合、縫い目や切れ
目から破れたり、クランクが広がりやすくなる。
【0017】また、本発明のカレンダー加工用ポリウレ
タン組成物には、(メタ)アクリル系重合体を配合する
ことによってカレンダー加工時の溶融張力が調整でき、
カレンダー加工を円滑にすることができる。この(メ
タ)アクリル系重合体は、例えば、メタクリル酸メチル
50〜90重量%及びこれと共重合可能な他のエチレン
系不飽和単量体50〜5重量%を共重合して得られる分
子量50〜500万の共重合体が好ましい。他のエチレ
ン系不飽和単量体は、例えば、炭素数2〜18のアルコ
ールのメタクリル酸エステル、炭素数2〜18のアルコ
ールのアクリル酸エステル、スチレン、α−メチルスチ
レン、アクリロニトリル、マレイン酸、イタコン酸など
である。(メタ)アクリル系重合体の配合量は、熱可塑
性ポリウレタン或いは熱可塑性ポリウレタンを主体とす
る混合樹脂100重量部に対し0〜30重量部、好まし
くは1〜10重量部である。
【0018】更に、本発明のカレンダー加工用ポリウレ
タン組成物には、炭酸カルシウム、酸化アンチモン、コ
ロイド状シリカ、ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウムどの無機物質粉末を配合することにより、カレンダ
ー加工時の粘着性を低下させて、カレンダー加工を円滑
にすることができる。特に炭酸カルシウムが好ましい。
無機質の配合量は、熱可塑性ポリウレタン或いは熱可塑
性ポリウレタンを主体とする混合樹脂100重量部に対
し0〜30重量部、好ましくは5〜20重量部である。
【0019】本発明のカレンダー加工用ポリウレタン組
成物には、更に必要に応じて、通常合成樹脂の配合に使
用される滑剤、紫外線吸収剤、光安定剤、顔料、抗菌剤
などが配合されていてもよい。滑剤としてはステアリン
酸のカルシウム、マグネシウム、亜鉛、バリウムなどの
脂肪族金属塩、ポリエチレンワックス、ステアリン酸、
アルキレンビス脂肪酸アミドなどが用いられる。紫外線
吸収剤としては2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤等が用いられる。光安定剤としてはビ
ス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)セバケートなどのヒンダードアミン系光安定剤等が
用いられる。抗菌剤としては銀系無機抗菌剤などが用い
られる。
【0020】本発明のカレンダー加工用ポリウレタン組
成物は、通常使用されているカレンダー装置を用いてシ
ートに成形でき、高品質のシートを得ることができる。
そしてカレンダー加工により得られたシートは種々の製
品の素材として有用である。例えば、そのシート自体が
成形材料として用いられ、真空成形など二次成形されて
製品となる。また、このシートを基材と接着剤を用いる
などして積層して合成樹脂レザーにすることができる。
自動車の車両内装材、袋物素材、家具の表皮材に用いら
れる合成樹脂レザーにおいては、そのシートの硬度は、
ショアAで60〜80が好ましく、より好ましくは60
〜70である。基材としては、織物、編物又は不織布が
用いられる。また基材には軟質発泡体シートを用いるこ
ともできる。この軟質発泡体シートは、ポリプロピレン
フォーム、電子線架橋したポリプロピレンフォーム、ポ
リエチレンフォーム、電子線架橋したポリエチレンフォ
ーム、ポリウレタンフォームなどである。また基材には
織物、編物又は不織布と軟質発泡体シートとの積層物を
用いることもできる。この場合は、織物、編物又は不織
布−軟質発泡体シート−混合樹脂層の構成を採るのが好
ましい。また、本発明の組成物をカレンダー加工してシ
ートは、一般的なウレタン系樹脂又はアクリル系樹脂を
バインダーに用いた艶調整剤やインキとの親和性がよい
ため、この点からも利用性が大きい。
【0021】
【実施例】次に実施例、比較例を示し、本発明を更に詳
しく説明する。 実施例1〜10、比較例1〜3 実施例1〜5として、熱可塑性ポリウレタン(UHE−
75A10:三菱化学株式会社製、特殊エーテル系ポリ
オールを使用した熱可塑性ポリウレタン、ショアA硬度
75)、アクリル系軟質樹脂(SA−1000P:株式
会社クラレ製、ショアA硬度60)、メタクリル酸メチ
ル−アクリル酸アルキル共重合体(メタブレンP−53
0A:三菱レイヨン株式会社製)、炭酸カルシウム、抗
酸化剤(フェノール系)、紫外線吸収剤(ベンゾトリア
ゾール系)、光安定剤(ヒンダードアミン系)、過塩素
酸ナトリウム、炭酸カルシウム、滑剤(ポリエチレンワ
ックス)、可塑剤(フタル酸エステル系)、顔料、及び
メラミンシアヌレート(MC−610,MC−640:
日産化学工業株式会社製)を表1に示す割合(数字は重
量部を示す)で配合し、樹脂組成物を作成した。これら
の樹脂配合物についてショアA硬度、ローリング性を調
べた。ローリング性は、先ず樹脂配合物がカレンダー加
工に適する硬さになる温度を測定し、その温度にて、2
本ロールのテストロール(ギャップ間隔0.3mm)を
用い、各組成物100gをそれぞれローリングし、5分
毎にロール面のプレードアウト、組成物の滑性(粘着
性)を評価し、カレンダー加工に支障のないレベルの最
長時間を示した。この評価は60分まで行なった。その
結果を併せて表1に示す。なお、45分以上であれば安
定したカレンダー加工が行なえ、60分以上であれば耳
部をカレンダー加工に再使用することが可能である。
【0022】
【表1】
【0023】実施例11 実施例1の樹脂組成物をカレンダー成形によって厚さ
0.25mmのシートを成形した。ポリエステル繊維の
天竺編物にウレタン系接着剤を塗布した。この接着剤塗
布面に前記シートを重ね多少加熱加圧して、ずれない程
度に接着させた。その後にシートを180℃に加熱し、
常温の絞ロールとゴムロールとで加圧した。天竺編物と
混合樹脂シートが一体化し、本発明の絞模様がある合成
樹脂レザーを得た。
【0024】
【発明の効果】本発明のカレンダー加工用ポリウレタン
組成物は、カレンダー加工性に優れている。また、カレ
ンダー成形したシートは両縁の耳部を切断して製品にす
るが、従来この耳部は品質上再使用することができな
く、そのためコスト高になった。本発明のメラミンシア
ヌレートを配合することにより、この耳部を再びカレン
ダー成形して品質のよいシートにすることができる。ま
た、本発明の合成樹脂レザーは、柔軟性があり、耐表面
傷付き性に優れ、高周波ウェルダーで溶着加工が行なえ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 75/04 C08L 75/04 33:06) 33:06 Fターム(参考) 4F055 AA01 AA18 AA21 BA12 CA18 EA04 EA23 FA15 FA37 GA20 GA32 4F100 AH03B AK25B AK41 AK51B AL05B AT00A BA02 EH901 GB32 JK09 JK12B JK13 JK13B JL01 4J002 BG042 BN122 BN152 BN162 CK031 CK041 CK051 EU196 FD010 GF00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性ポリウレタン100重量部に対
    し、メラミンシアヌレート1〜15重量部を配合したこ
    とを特徴とするカレンダー加工用ポリウレタン組成物。
  2. 【請求項2】熱可塑性ポリウレタンを主体とする樹脂混
    合物100重量部に対し、メラミンシアヌレート1〜1
    5重量部を配合したことを特徴とするカレンダー加工用
    ポリウレタン組成物。
  3. 【請求項3】熱可塑性ポリウレタン50〜95重量%と
    アクリル系軟質樹脂50〜5重量%からなる混合樹脂1
    00重量部に対し、メラミンシアヌレート1〜15重量
    部を配合したことを特徴とするカレンダー加工用ポリウ
    レタン組成物。
  4. 【請求項4】熱可塑性ポリウレタンを主体とする混合樹
    脂100部に対しメラミンシアヌレート1〜15重量部
    を配合した樹脂組成物をカレンダー加工して得たショア
    A60〜80の硬度のシートと、基材とを積層一体化し
    てなる合成樹脂レザー。
  5. 【請求項5】熱可塑性ポリウレタン50〜95重量%と
    アクリル系軟質樹脂50〜5重量%からなる混合樹脂1
    00部に対しメラミンシアヌレート1〜15重量部を配
    合しカレンダー加工して得たショアA60〜80の硬度
    のシートと、基材とを積層一体化してなる合成樹脂レザ
    ー。
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