JP2003334990A - 露光ヘッドの制御方法および露光ヘッドを塔載した電子写真装置 - Google Patents
露光ヘッドの制御方法および露光ヘッドを塔載した電子写真装置Info
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- JP2003334990A JP2003334990A JP2002149630A JP2002149630A JP2003334990A JP 2003334990 A JP2003334990 A JP 2003334990A JP 2002149630 A JP2002149630 A JP 2002149630A JP 2002149630 A JP2002149630 A JP 2002149630A JP 2003334990 A JP2003334990 A JP 2003334990A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構成で各発光素子の光量劣化を補正
し、たとえ高濃度な画像が偏って配置された画像を大量
に印字した場合でも、濃度ムラのない高画質な画像出力
が可能な露光ヘッドの制御方法並びに露光ヘッドを搭載
した電子写真装置を提供する。 【解決手段】 各発光素子毎の点灯回数を累積すると共
に、発光素子毎に累積された累積値の最大値を抽出する
画素計数/最大値抽出部131と、画素計数/最大値抽
出部131で抽出された最大累積値と、各発光素子の点
灯回数の累積値に基づいて、ヘッド駆動タイミング生成
部130を制御して個々の発光素子を追加点灯する。
し、たとえ高濃度な画像が偏って配置された画像を大量
に印字した場合でも、濃度ムラのない高画質な画像出力
が可能な露光ヘッドの制御方法並びに露光ヘッドを搭載
した電子写真装置を提供する。 【解決手段】 各発光素子毎の点灯回数を累積すると共
に、発光素子毎に累積された累積値の最大値を抽出する
画素計数/最大値抽出部131と、画素計数/最大値抽
出部131で抽出された最大累積値と、各発光素子の点
灯回数の累積値に基づいて、ヘッド駆動タイミング生成
部130を制御して個々の発光素子を追加点灯する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の発光素子を
ライン状に配列した露光ヘッドの制御方法、ならびに複
数の発光素子をライン状に配列した露光ヘッドを搭載し
た電子写真装置にし、より具体的には、発光素子の劣化
に伴う光量低下を補正する露光ヘッドの制御方法、なら
びに露光ヘッドの光量低下補正機能を備えた電子写真装
置に関する。
ライン状に配列した露光ヘッドの制御方法、ならびに複
数の発光素子をライン状に配列した露光ヘッドを搭載し
た電子写真装置にし、より具体的には、発光素子の劣化
に伴う光量低下を補正する露光ヘッドの制御方法、なら
びに露光ヘッドの光量低下補正機能を備えた電子写真装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光源から射出されたレーザ
光線を、回転多面鏡(ポリゴンミラー)を用いて走査
し、感光体に潜像を形成する構成や、複数の発光素子を
直線状に配置した露光ヘッドを用いて感光体に潜像を形
成する構成を有する電子写真装置が知られている。
光線を、回転多面鏡(ポリゴンミラー)を用いて走査
し、感光体に潜像を形成する構成や、複数の発光素子を
直線状に配置した露光ヘッドを用いて感光体に潜像を形
成する構成を有する電子写真装置が知られている。
【0003】このうち、露光ヘッドを搭載した電子写真
装置は、光学系をシンプルに構成できるため小型化に有
利であり、また回転多面鏡の回転速度の制約を受けない
ため、(発光素子の光量さえ十分取れれば)高速化の点
でも有利である。
装置は、光学系をシンプルに構成できるため小型化に有
利であり、また回転多面鏡の回転速度の制約を受けない
ため、(発光素子の光量さえ十分取れれば)高速化の点
でも有利である。
【0004】さて、従来の露光ヘッドとして、多数の微
小なLED素子を直線状に配列したLEDヘッドが実用
化されている。LED素子は一般に高輝度を得ることが
できるが、基本的に半導体プロセスを用いて製造するた
め、長尺化を図ろうとすると歩留まりが急激に劣化す
る。このため、発光素子の集積度は、例えば解像度が1
200dpi(dot/inch)の場合で、1チップ
あたり高々512画素程度である。このように1チップ
が短いため、長尺の露光ヘッドを実現する際は、多数の
チップを一列に精度よく配置する必要がある。
小なLED素子を直線状に配列したLEDヘッドが実用
化されている。LED素子は一般に高輝度を得ることが
できるが、基本的に半導体プロセスを用いて製造するた
め、長尺化を図ろうとすると歩留まりが急激に劣化す
る。このため、発光素子の集積度は、例えば解像度が1
200dpi(dot/inch)の場合で、1チップ
あたり高々512画素程度である。このように1チップ
が短いため、長尺の露光ヘッドを実現する際は、多数の
チップを一列に精度よく配置する必要がある。
【0005】また、LEDヘッドは、半導体プロセスに
よって各LED素子毎のPN接合を形成するため、輝度
ばらつきが大きいことが知られている(1チップ内で最
大±25%程度)。この輝度ばらつきの影響は、濃度ム
ラとして画像に顕著に表れるため、一般には各LED素
子または複数のLED素子を所定のシーケンスで発光さ
せて予め取得した、光量補正データに基づき、LEDを
駆動する電流値を制御したり、発光時間を制御する方法
が知られている。
よって各LED素子毎のPN接合を形成するため、輝度
ばらつきが大きいことが知られている(1チップ内で最
大±25%程度)。この輝度ばらつきの影響は、濃度ム
ラとして画像に顕著に表れるため、一般には各LED素
子または複数のLED素子を所定のシーケンスで発光さ
せて予め取得した、光量補正データに基づき、LEDを
駆動する電流値を制御したり、発光時間を制御する方法
が知られている。
【0006】一方、他の露光ヘッドの例として、有機E
L素子を利用した露光ヘッドが知られている。有機EL
素子の発光層は基本的に蒸着によって形成されるため、
均一で長尺な膜を比較的容易に形成することができる。
このため、有機EL素子を利用した露光ヘッドは輝度ば
らつきを小さく抑えることができる。
L素子を利用した露光ヘッドが知られている。有機EL
素子の発光層は基本的に蒸着によって形成されるため、
均一で長尺な膜を比較的容易に形成することができる。
このため、有機EL素子を利用した露光ヘッドは輝度ば
らつきを小さく抑えることができる。
【0007】しかし、現状では、有機ELを用いた発光
素子はLED素子と比較して光量劣化が大きく、例えば
1200dpi程度の解像度を有するLED素子が通常
数1000時間以上の寿命(初期状態から光量が70%
に低下するまでの点灯時間)を有するのに対し、同等の
解像度および発光光量を有する有機EL素子の寿命は2
00〜300時間程度とされている。
素子はLED素子と比較して光量劣化が大きく、例えば
1200dpi程度の解像度を有するLED素子が通常
数1000時間以上の寿命(初期状態から光量が70%
に低下するまでの点灯時間)を有するのに対し、同等の
解像度および発光光量を有する有機EL素子の寿命は2
00〜300時間程度とされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】例えば、電子写真装置
の印字速度を5sec/枚(=12ppm(page/
minute))、このうち実質的に露光ヘッドが動作
する最大時間を80%(連続印字中は記録紙と記録紙の
間に間隔が形成され、紙間では露光ヘッドは駆動されな
い。この紙間に相当する時間を全印字時間の20%とみ
なす)、1ページを形成する際の平均的な印字率を20
%、装置寿命を100000枚と想定すると、この間に
露光ヘッドの各発光素子が駆動される時間は、 5×0.8×0.2×100000=80000[se
c]=22.2[hour] となり、有機EL素子の寿命を十分に満たすことにな
る。
の印字速度を5sec/枚(=12ppm(page/
minute))、このうち実質的に露光ヘッドが動作
する最大時間を80%(連続印字中は記録紙と記録紙の
間に間隔が形成され、紙間では露光ヘッドは駆動されな
い。この紙間に相当する時間を全印字時間の20%とみ
なす)、1ページを形成する際の平均的な印字率を20
%、装置寿命を100000枚と想定すると、この間に
露光ヘッドの各発光素子が駆動される時間は、 5×0.8×0.2×100000=80000[se
c]=22.2[hour] となり、有機EL素子の寿命を十分に満たすことにな
る。
【0009】しかしながら、光量劣化は初期状態から均
一に発生するわけではなく、初期の劣化度合いが最も激
しく、その後徐々に劣化度合いは緩やかになっていく。
このため、印字する画像位置に偏りがあるような場合で
は、各有機EL素子の劣化が均一にならず、装置寿命と
しては余裕があるにもかかわらず、画像に濃度ムラが発
生することがあった。
一に発生するわけではなく、初期の劣化度合いが最も激
しく、その後徐々に劣化度合いは緩やかになっていく。
このため、印字する画像位置に偏りがあるような場合で
は、各有機EL素子の劣化が均一にならず、装置寿命と
しては余裕があるにもかかわらず、画像に濃度ムラが発
生することがあった。
【0010】前述したとおり、発光素子の輝度ばらつき
に起因する初期の濃度ムラは、予め測定しておいた各画
素の輝度情報に基づき各素子の駆動電流や発光時間を調
整することで、ある程度抑制することが可能である。し
かし、発光素子の劣化によって発生する濃度ムラは、印
字する画像データの不均一性に起因するため、初期状態
で各発光素子の輝度が調整されていても、印字枚数が増
えてくると、濃度ムラが出現することになる。
に起因する初期の濃度ムラは、予め測定しておいた各画
素の輝度情報に基づき各素子の駆動電流や発光時間を調
整することで、ある程度抑制することが可能である。し
かし、発光素子の劣化によって発生する濃度ムラは、印
字する画像データの不均一性に起因するため、初期状態
で各発光素子の輝度が調整されていても、印字枚数が増
えてくると、濃度ムラが出現することになる。
【0011】また、このような発光素子の劣化に基づく
濃度ムラを補正しようとすると、基本的に、露光ヘッド
の各発光素子の輝度ばらつきを測定することが前提とな
るため、そのような計測手段を持たない一般ユーザが濃
度ムラを補正することは事実上不可能である。
濃度ムラを補正しようとすると、基本的に、露光ヘッド
の各発光素子の輝度ばらつきを測定することが前提とな
るため、そのような計測手段を持たない一般ユーザが濃
度ムラを補正することは事実上不可能である。
【0012】以上の点に鑑み、本発明は、簡易な構成で
各発光素子の光量劣化を補正し、たとえ位置的に偏った
画像を大量に印字した場合でも、濃度ムラのない高画質
な画像出力が可能な露光ヘッドの制御方法並びに露光ヘ
ッドを搭載した電子写真装置を提供することを目的とす
る。
各発光素子の光量劣化を補正し、たとえ位置的に偏った
画像を大量に印字した場合でも、濃度ムラのない高画質
な画像出力が可能な露光ヘッドの制御方法並びに露光ヘ
ッドを搭載した電子写真装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明による露光ヘッドの第1の制御方法は、複数
の発光素子をライン状に配列した露光ヘッドの制御方法
であって、前記露光ヘッドの各発光素子毎の点灯回数を
累積し、累積された点灯回数が最も多い発光素子以外の
発光素子に対して、追加点灯を行うことを特徴とする。
め、本発明による露光ヘッドの第1の制御方法は、複数
の発光素子をライン状に配列した露光ヘッドの制御方法
であって、前記露光ヘッドの各発光素子毎の点灯回数を
累積し、累積された点灯回数が最も多い発光素子以外の
発光素子に対して、追加点灯を行うことを特徴とする。
【0014】この第1の制御方法の特徴的構成によれ
ば、全ての発光素子の劣化状態を均一化することができ
る。
ば、全ての発光素子の劣化状態を均一化することができ
る。
【0015】前記の目的を達成するため、本発明による
露光ヘッドの第2の制御方法は、複数の発光素子をライ
ン状に配列した露光ヘッドの制御方法であって、前記露
光ヘッドの複数の発光素子からなるグループ毎の点灯回
数を累積し、累積された点灯回数が最も多いグループ以
外のグループに対して、追加点灯を行うことを特徴とす
る。
露光ヘッドの第2の制御方法は、複数の発光素子をライ
ン状に配列した露光ヘッドの制御方法であって、前記露
光ヘッドの複数の発光素子からなるグループ毎の点灯回
数を累積し、累積された点灯回数が最も多いグループ以
外のグループに対して、追加点灯を行うことを特徴とす
る。
【0016】A4サイズ/1200dpiの露光ヘッド
には約10000個の発光素子が配置されているが、こ
れら全ての発光素子の点灯回数を累積する場合、各発光
素子あたり2バイトの容量を持たせるとメモリ容量は2
0Kバイト必要となる。しかし、第2の制御方法の特徴
的構成のように、グループ単位の点灯回数を累積するこ
とで、補正に必要なメモリ容量を大幅に削減することが
できる。
には約10000個の発光素子が配置されているが、こ
れら全ての発光素子の点灯回数を累積する場合、各発光
素子あたり2バイトの容量を持たせるとメモリ容量は2
0Kバイト必要となる。しかし、第2の制御方法の特徴
的構成のように、グループ単位の点灯回数を累積するこ
とで、補正に必要なメモリ容量を大幅に削減することが
できる。
【0017】前記の目的を達成するため、本発明による
露光ヘッドを塔載した第1の電子写真装置は、複数の発
光素子をライン状に配列した露光ヘッドを有し、前記露
光ヘッドによって形成された潜像に基づき最終記録媒体
に画像を形成する電子写真装置において、前記露光ヘッ
ドの各発光素子毎の点灯回数を累積する累積手段と、前
記累積手段の最大値を抽出する最大累積値抽出手段と、
前記最大累積値抽出手段で抽出された最大累積値と各発
光素子の点灯回数の累積値に基づいて、個々の発光素子
に対して追加点灯を行う追加点灯手段とを備えたことを
特徴とする。
露光ヘッドを塔載した第1の電子写真装置は、複数の発
光素子をライン状に配列した露光ヘッドを有し、前記露
光ヘッドによって形成された潜像に基づき最終記録媒体
に画像を形成する電子写真装置において、前記露光ヘッ
ドの各発光素子毎の点灯回数を累積する累積手段と、前
記累積手段の最大値を抽出する最大累積値抽出手段と、
前記最大累積値抽出手段で抽出された最大累積値と各発
光素子の点灯回数の累積値に基づいて、個々の発光素子
に対して追加点灯を行う追加点灯手段とを備えたことを
特徴とする。
【0018】この第1の電子写真装置の特徴的構成によ
れば、全ての発光素子の劣化状態を均一化することがで
きる。
れば、全ての発光素子の劣化状態を均一化することがで
きる。
【0019】前記の目的を達成するため、本発明による
露光ヘッドを塔載した第2の電子写真装置は、複数の発
光素子をライン状に配列した露光ヘッドを有し、前記露
光ヘッドによって形成された潜像に基づき最終記録媒体
に画像を形成する電子写真装置において、前記露光ヘッ
ドの複数の発光素子からなるグループ毎の点灯回数を累
積する累積手段と、前記累積手段の最大値を抽出する最
大累積値抽出手段と、前記最大累積値抽出手段で抽出さ
れた最大累積値と各グループの累積点灯回数に基づい
て、個々のグループに対して追加点灯を行う追加点灯手
段とを備えたことを特徴とする。
露光ヘッドを塔載した第2の電子写真装置は、複数の発
光素子をライン状に配列した露光ヘッドを有し、前記露
光ヘッドによって形成された潜像に基づき最終記録媒体
に画像を形成する電子写真装置において、前記露光ヘッ
ドの複数の発光素子からなるグループ毎の点灯回数を累
積する累積手段と、前記累積手段の最大値を抽出する最
大累積値抽出手段と、前記最大累積値抽出手段で抽出さ
れた最大累積値と各グループの累積点灯回数に基づい
て、個々のグループに対して追加点灯を行う追加点灯手
段とを備えたことを特徴とする。
【0020】この第2の電子写真装置の特徴的構成によ
れば、第2の制御方法と同様に、補正に必要なメモリ容
量を大幅に削減することができる。
れば、第2の制御方法と同様に、補正に必要なメモリ容
量を大幅に削減することができる。
【0021】第1および第2の電子写真装置において、
前記追加点灯手段は、前記追加点灯を画像形成動作の非
実行時に行うことが、プリント速度の低下を防止するこ
とができる点で好ましい。
前記追加点灯手段は、前記追加点灯を画像形成動作の非
実行時に行うことが、プリント速度の低下を防止するこ
とができる点で好ましい。
【0022】第1の電子写真装置において、前記最大累
積値抽出手段は、印刷ページ単位に最も累積点灯回数が
多い発光素子を検出し、この累積値を最大累積値として
抽出することが好ましい。印刷ページ単位に累積点灯回
数を管理することで、必要に応じて電子写真装置の動作
を中断して、補正動作を実行することができる。
積値抽出手段は、印刷ページ単位に最も累積点灯回数が
多い発光素子を検出し、この累積値を最大累積値として
抽出することが好ましい。印刷ページ単位に累積点灯回
数を管理することで、必要に応じて電子写真装置の動作
を中断して、補正動作を実行することができる。
【0023】第2の電子写真装置において、前記最大累
積値抽出手段は、印刷ページ単位に最も累積点灯回数が
多いグループを検出し、この累積値を最大累積値として
抽出することが好ましい。印刷ページ単位に累積点灯回
数を管理することで、必要に応じて電子写真装置の動作
を中断して、補正動作を実行することができる。
積値抽出手段は、印刷ページ単位に最も累積点灯回数が
多いグループを検出し、この累積値を最大累積値として
抽出することが好ましい。印刷ページ単位に累積点灯回
数を管理することで、必要に応じて電子写真装置の動作
を中断して、補正動作を実行することができる。
【0024】第1および第2の電子写真装置において、
前記最大累積値抽出手段によって抽出される最大累積値
が所定の値を上回った場合、次のページの印刷に先だっ
て、前記追加点灯を行うことが好ましい。一般的なプリ
ント用途では、ページ単位にイメージ領域の位置に偏り
があっても、大量のページになると偏りは均一化され
る。複数ページ分の累積点灯回数を参照することで、追
加点灯の回数を少なくし、追加点灯による発光素子の劣
化を最小限に抑えることが可能となる。
前記最大累積値抽出手段によって抽出される最大累積値
が所定の値を上回った場合、次のページの印刷に先だっ
て、前記追加点灯を行うことが好ましい。一般的なプリ
ント用途では、ページ単位にイメージ領域の位置に偏り
があっても、大量のページになると偏りは均一化され
る。複数ページ分の累積点灯回数を参照することで、追
加点灯の回数を少なくし、追加点灯による発光素子の劣
化を最小限に抑えることが可能となる。
【0025】第1および第2の電子写真装置はさらに、
複数の印刷ページを連続して印刷中に、前記最大累積値
抽出手段によって抽出される最大値が所定の値を上回っ
た場合、画像形成動作を中断し、前記追加点灯を行った
後に画像形成動作を再開させる制御手段を備えることが
好ましい。これによって、点灯回数の累積を行うメモリ
のオーバフローをなくし、点灯回数を正確に計数でき
る。
複数の印刷ページを連続して印刷中に、前記最大累積値
抽出手段によって抽出される最大値が所定の値を上回っ
た場合、画像形成動作を中断し、前記追加点灯を行った
後に画像形成動作を再開させる制御手段を備えることが
好ましい。これによって、点灯回数の累積を行うメモリ
のオーバフローをなくし、点灯回数を正確に計数でき
る。
【0026】第1および第2の電子写真装置において、
前記追加点灯が完了した時点で、前記累積手段に保持さ
れた累積値を所定の値にリセットすることが、点灯回数
を正確に計数できる点で好ましい。
前記追加点灯が完了した時点で、前記累積手段に保持さ
れた累積値を所定の値にリセットすることが、点灯回数
を正確に計数できる点で好ましい。
【0027】第1および第2の電子写真装置はさらに、
前記露光ヘッドから照射した光の強度を検出する光強度
検出手段と、前記光強度検出手段からの出力信号に基づ
いて、前記発光素子の駆動電圧あるいは駆動電流を制御
する駆動条件制御手段とを備えることが、露光ヘッドの
光量を常に一定にすることができる点で好ましい。
前記露光ヘッドから照射した光の強度を検出する光強度
検出手段と、前記光強度検出手段からの出力信号に基づ
いて、前記発光素子の駆動電圧あるいは駆動電流を制御
する駆動条件制御手段とを備えることが、露光ヘッドの
光量を常に一定にすることができる点で好ましい。
【0028】この場合、第1および第2の電子写真装置
はさらに、前記露光ヘッドから照射した光によって、潜
像が形成される感光体を備え、前記光強度検出手段は、
前記露光ヘッドから照射され、前記感光体によって反射
された反射光を検出することが好ましい。これによっ
て、光強度検出手段を配置するレイアウトの自由度が向
上する。
はさらに、前記露光ヘッドから照射した光によって、潜
像が形成される感光体を備え、前記光強度検出手段は、
前記露光ヘッドから照射され、前記感光体によって反射
された反射光を検出することが好ましい。これによっ
て、光強度検出手段を配置するレイアウトの自由度が向
上する。
【0029】前記第1および第2の電子写真装置はさら
に、前記電子写真装置の電源状態を監視する電源状態監
視手段と、記憶手段と、前記電源状態監視手段が、前記
電子写真装置の電源電圧が低下したことを検出した場
合、前記累積手段に格納された累積値を、前記記憶手段
に転送する転送手段とを備えることが好ましい。これに
よって、停電などにより電源がオフになった場合であっ
ても、発光素子の点灯回数を保持することができる。
に、前記電子写真装置の電源状態を監視する電源状態監
視手段と、記憶手段と、前記電源状態監視手段が、前記
電子写真装置の電源電圧が低下したことを検出した場
合、前記累積手段に格納された累積値を、前記記憶手段
に転送する転送手段とを備えることが好ましい。これに
よって、停電などにより電源がオフになった場合であっ
ても、発光素子の点灯回数を保持することができる。
【0030】この場合、前記記憶手段は不揮発性メモリ
であることが好ましい。これによって、電源がオフにな
っても発光素子の点灯回数を保持することができる。
であることが好ましい。これによって、電源がオフにな
っても発光素子の点灯回数を保持することができる。
【0031】第1および第2の制御方法、並びに第1お
よび第2の電子写真装置において、前記発光素子は有機
EL素子であることが好ましい。有機EL素子を用いた
露光ヘッドの輝度分布は一般にフラットに近いため、少
ないハードウェア資源で光量の劣化を補正することがで
きる。
よび第2の電子写真装置において、前記発光素子は有機
EL素子であることが好ましい。有機EL素子を用いた
露光ヘッドの輝度分布は一般にフラットに近いため、少
ないハードウェア資源で光量の劣化を補正することがで
きる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。
について、図面を参照して詳細に説明する。
【0033】(実施の形態1)
[電子写真装置の構成と動作]図1は、本発明の実施の
形態1による電子写真装置の構成図である。
形態1による電子写真装置の構成図である。
【0034】図1において、電子写真装置40は、装置
内にイエロー現像ステーション41Y、マゼンタ現像ス
テーション41M、シアン現像ステーション41C、ブ
ラック現像ステーション41Kの4色分の現像ステーシ
ョンを縦方向に階段状に配列し、その上方には記録紙4
2が収容される給紙トレイ43を配設すると共に、各現
像ステーション(41Y〜41K)に対応した箇所に
は、給紙トレイ43から供給された記録紙42の搬送路
となる記録紙搬送路44を上方から下方の縦方向に配置
したものである。
内にイエロー現像ステーション41Y、マゼンタ現像ス
テーション41M、シアン現像ステーション41C、ブ
ラック現像ステーション41Kの4色分の現像ステーシ
ョンを縦方向に階段状に配列し、その上方には記録紙4
2が収容される給紙トレイ43を配設すると共に、各現
像ステーション(41Y〜41K)に対応した箇所に
は、給紙トレイ43から供給された記録紙42の搬送路
となる記録紙搬送路44を上方から下方の縦方向に配置
したものである。
【0035】現像ステーション(41Y〜41K)は、
記録紙搬送路44の上流側から順に、イエロ、マゼン
タ、シアン、ブラックのトナー像を形成するものであ
り、感光体(47Y〜47K)、現像スリーブ(図示せ
ず)、帯電器(図示せず)等、一連の電子写真方式にお
ける現像プロセスを実現する部材の集合体である。
記録紙搬送路44の上流側から順に、イエロ、マゼン
タ、シアン、ブラックのトナー像を形成するものであ
り、感光体(47Y〜47K)、現像スリーブ(図示せ
ず)、帯電器(図示せず)等、一連の電子写真方式にお
ける現像プロセスを実現する部材の集合体である。
【0036】さて、ここで現像ステーション41につい
て、図2を用いて詳細に説明する。図2は現像ステーシ
ョンの周辺の構造を示す図である。現像ステーション4
1Y〜41Kは充填された現像剤の色が異なっている
が、構成は現像色に関わらず同一であるので、簡単のた
め特に色は明示せずに説明する。
て、図2を用いて詳細に説明する。図2は現像ステーシ
ョンの周辺の構造を示す図である。現像ステーション4
1Y〜41Kは充填された現像剤の色が異なっている
が、構成は現像色に関わらず同一であるので、簡単のた
め特に色は明示せずに説明する。
【0037】図2において、現像ステーション41の内
部にはキャリアとトナーの混合物である現像剤45が充
填されている。46a、46bは現像剤45を攪拌する
攪拌パドルであり、攪拌パドル46aと46bの回転に
よって現像剤45中のトナーは摩擦によって所定の電位
に帯電されると共に、現像ステーション41内部を巡回
することでトナーとキャリアが十分に攪拌混合される。
47は感光体であり、図示しない駆動源によってD3方
向に回転する。48は帯電器であり、感光体47の表面
を所定の電位に帯電する。49は現像スリーブ、50は
薄層化ブレードである。現像スリーブ49は内部に複数
の磁極が形成されたマグロール51を有している。薄層
化ブレード50によって、現像スリーブ49の表面に供
給される現像剤45の層厚が規制されると共に、現像ス
リーブ49は図示しない駆動源によってD4方向に回転
し、この回転およびマグロール51の磁極の作用によっ
て現像剤45は現像スリーブ49の表面に供給され、感
光体47に転写されなかった現像剤は現像ステーション
41の内部に回収される。
部にはキャリアとトナーの混合物である現像剤45が充
填されている。46a、46bは現像剤45を攪拌する
攪拌パドルであり、攪拌パドル46aと46bの回転に
よって現像剤45中のトナーは摩擦によって所定の電位
に帯電されると共に、現像ステーション41内部を巡回
することでトナーとキャリアが十分に攪拌混合される。
47は感光体であり、図示しない駆動源によってD3方
向に回転する。48は帯電器であり、感光体47の表面
を所定の電位に帯電する。49は現像スリーブ、50は
薄層化ブレードである。現像スリーブ49は内部に複数
の磁極が形成されたマグロール51を有している。薄層
化ブレード50によって、現像スリーブ49の表面に供
給される現像剤45の層厚が規制されると共に、現像ス
リーブ49は図示しない駆動源によってD4方向に回転
し、この回転およびマグロール51の磁極の作用によっ
て現像剤45は現像スリーブ49の表面に供給され、感
光体47に転写されなかった現像剤は現像ステーション
41の内部に回収される。
【0038】52は露光ヘッドである。実施の形態1に
おける露光ヘッドは、有機EL素子を1200dpi
(dot/inch)の解像度で直線状に配置したもの
で、感光体上に最大A4サイズの静電潜像を形成する。
この静電潜像部分に現像スリーブ49の表面に供給され
た現像剤45のうちトナーのみが付着し、静電潜像が顕
像化される。
おける露光ヘッドは、有機EL素子を1200dpi
(dot/inch)の解像度で直線状に配置したもの
で、感光体上に最大A4サイズの静電潜像を形成する。
この静電潜像部分に現像スリーブ49の表面に供給され
た現像剤45のうちトナーのみが付着し、静電潜像が顕
像化される。
【0039】53は露光ヘッド52を支持する支持部材
である。54はホトトランジスタ等で構成された受光セ
ンサであり、露光ヘッド52から射出され、感光体47
の表面で反射された光が直接入射する角度に配設されて
いる。受光センサ54の光が入射する面には、図示しな
い散乱板が配設されており、例えば感光体47の偏芯等
によって、光の入射位置が多少変化しても、受光光量が
大きく変化しないようになっている。また受光センサ5
4は受光光量に対して出力電流がリニアに変化する特性
を有するもので、受光センサ54の出力を参照すること
で、露光ヘッド52の所定位置における発光素子の発光
光量を検出することができる。
である。54はホトトランジスタ等で構成された受光セ
ンサであり、露光ヘッド52から射出され、感光体47
の表面で反射された光が直接入射する角度に配設されて
いる。受光センサ54の光が入射する面には、図示しな
い散乱板が配設されており、例えば感光体47の偏芯等
によって、光の入射位置が多少変化しても、受光光量が
大きく変化しないようになっている。また受光センサ5
4は受光光量に対して出力電流がリニアに変化する特性
を有するもので、受光センサ54の出力を参照すること
で、露光ヘッド52の所定位置における発光素子の発光
光量を検出することができる。
【0040】感光体47に対し記録紙搬送路44と対向
する位置には転写ローラ55が設けられており、図示し
ない駆動源によりD5方向に回転する。転写ローラ55
には所定の転写バイアスが印加されており、感光体47
上に形成されたトナー像を、記録紙搬送路44を搬送さ
れてきた記録紙に転写する。
する位置には転写ローラ55が設けられており、図示し
ない駆動源によりD5方向に回転する。転写ローラ55
には所定の転写バイアスが印加されており、感光体47
上に形成されたトナー像を、記録紙搬送路44を搬送さ
れてきた記録紙に転写する。
【0041】以降、図1に戻って説明を続ける。
【0042】56はトナーボトルであり、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックのトナーが格納されている。
トナーボトル56から各現像ステーション(41Y〜4
1K)には、図示しないトナー搬送用のパイプが配設さ
れ、現像ステーション(41Y〜41K)にトナーを供
給する。
ゼンタ、シアン、ブラックのトナーが格納されている。
トナーボトル56から各現像ステーション(41Y〜4
1K)には、図示しないトナー搬送用のパイプが配設さ
れ、現像ステーション(41Y〜41K)にトナーを供
給する。
【0043】57は給紙ローラであり、図示しない電磁
クラッチを制御することでD1方向に回転し、給紙トレ
イ43に装填された記録紙42を記録紙搬送路44に送
り出す。
クラッチを制御することでD1方向に回転し、給紙トレ
イ43に装填された記録紙42を記録紙搬送路44に送
り出す。
【0044】給紙ローラ57と最上流のイエロー現像ス
テーション41Yの転写部位との間に位置する記録紙搬
送路44には、入口側のニップ搬送手段としてレジスト
ローラ58、ピンチローラ59対が設けられている。レ
ジストローラ58、ピンチローラ59対は、給紙ローラ
57により搬送された記録紙42を一時的に停止させ、
所定のタイミングでイエロー現像ステーション41Yの
方向に搬送する。この一時停止によって、記録紙42の
先端がレジストローラ58、ピンチローラ59対の軸方
向と平行に規制され、記録紙42の斜行を防止する。
テーション41Yの転写部位との間に位置する記録紙搬
送路44には、入口側のニップ搬送手段としてレジスト
ローラ58、ピンチローラ59対が設けられている。レ
ジストローラ58、ピンチローラ59対は、給紙ローラ
57により搬送された記録紙42を一時的に停止させ、
所定のタイミングでイエロー現像ステーション41Yの
方向に搬送する。この一時停止によって、記録紙42の
先端がレジストローラ58、ピンチローラ59対の軸方
向と平行に規制され、記録紙42の斜行を防止する。
【0045】60は記録紙通過センサである。記録紙通
過センサ60は反射型センサ(フォトリフレクタ)によ
って構成され、反射光の有無で記録紙の先端および後端
を検出する。
過センサ60は反射型センサ(フォトリフレクタ)によ
って構成され、反射光の有無で記録紙の先端および後端
を検出する。
【0046】さて、レジストローラ58が回転を開始す
ると(図示しない電磁クラッチによって動力伝達を制御
し、回転ON/OFFを行う)、記録紙42は記録紙搬
送路44に沿ってイエロー現像ステーション41Yの方
向に搬送されるが、レジストローラ58の回転開始タイ
ミングを起点として、各現像ステーション(41Y〜4
1K)に搭載した露光ヘッド(図2の符号52を参照)
による静電潜像の書き込みタイミングが独立して制御さ
れる。
ると(図示しない電磁クラッチによって動力伝達を制御
し、回転ON/OFFを行う)、記録紙42は記録紙搬
送路44に沿ってイエロー現像ステーション41Yの方
向に搬送されるが、レジストローラ58の回転開始タイ
ミングを起点として、各現像ステーション(41Y〜4
1K)に搭載した露光ヘッド(図2の符号52を参照)
による静電潜像の書き込みタイミングが独立して制御さ
れる。
【0047】最下流のブラック現像ステーション41K
の更に下流側に位置する記録紙搬送路44には、出口側
のニップ搬送手段として定着器62が設けられている。
定着器62は加熱ローラ63と加圧ローラ64から構成
されている。加熱ローラ63は表面から近い順に、発熱
ベルト、ゴムローラ、芯材(共に図示せず)から構成さ
れている多層構造のローラである。このうち発熱ベルト
は更に3層構造を有するベルトであり、表面に近い方か
ら離型層、シリコンゴム層、基材層(共に図示せず)か
ら構成される。離型層は厚み約20〜30μmのフッ素
樹脂からなり、加熱ローラ63に離型性を付与する。シ
リコンゴム層は約170μmのシリコンゴムで構成さ
れ、加圧ローラに適度な弾性を与える。基材層は鉄・ニ
ッケル・クロム等の合金である磁性材料によって構成さ
れている。
の更に下流側に位置する記録紙搬送路44には、出口側
のニップ搬送手段として定着器62が設けられている。
定着器62は加熱ローラ63と加圧ローラ64から構成
されている。加熱ローラ63は表面から近い順に、発熱
ベルト、ゴムローラ、芯材(共に図示せず)から構成さ
れている多層構造のローラである。このうち発熱ベルト
は更に3層構造を有するベルトであり、表面に近い方か
ら離型層、シリコンゴム層、基材層(共に図示せず)か
ら構成される。離型層は厚み約20〜30μmのフッ素
樹脂からなり、加熱ローラ63に離型性を付与する。シ
リコンゴム層は約170μmのシリコンゴムで構成さ
れ、加圧ローラに適度な弾性を与える。基材層は鉄・ニ
ッケル・クロム等の合金である磁性材料によって構成さ
れている。
【0048】65は励磁コイルが内包された背面コアで
ある。背面コア65の内部には表面が絶縁された銅製の
線材(図示せず)を所定本数束ねた励磁コイルを、加熱
ローラ63の回転軸方向に延伸し、かつ加熱ローラ63
の両端部において、加熱ローラ63の周方向に沿って周
回して形成されている。励磁コイルに半共振型インバー
タである励磁回路(図示せず)から約30kHzの交流
電流を印加すると、背面コア65と加熱ローラ63の基
材層によって構成される磁路に磁束が生じる。この磁束
によって加熱ローラ63の発熱ベルトの基材層に渦電流
が形成され、基材層が発熱する。基材層で生じた熱はシ
リコンゴム層を経て離型層まで伝達され、加熱ローラ6
3の表面が発熱する。
ある。背面コア65の内部には表面が絶縁された銅製の
線材(図示せず)を所定本数束ねた励磁コイルを、加熱
ローラ63の回転軸方向に延伸し、かつ加熱ローラ63
の両端部において、加熱ローラ63の周方向に沿って周
回して形成されている。励磁コイルに半共振型インバー
タである励磁回路(図示せず)から約30kHzの交流
電流を印加すると、背面コア65と加熱ローラ63の基
材層によって構成される磁路に磁束が生じる。この磁束
によって加熱ローラ63の発熱ベルトの基材層に渦電流
が形成され、基材層が発熱する。基材層で生じた熱はシ
リコンゴム層を経て離型層まで伝達され、加熱ローラ6
3の表面が発熱する。
【0049】66は加熱ローラ63の温度検出手段とし
て設けられているサーミスタ(Thermally Sensitive Re
sistor)である。サーミスタは金属酸化物を主原料と
し、高温で焼結して得られるセラミック半導体であり、
温度に応じて負荷抵抗が変化することを応用して、接触
した対象物の温度を計測することができる。サーミスタ
66の出力信号は図示しない制御装置に入力され、制御
装置はサーミスタ66の出力信号に基づいて背面コア6
5内部の励磁コイルに出力する電力を制御し、加熱ロー
ラ63の表面温度が約170゜Cとなるよう制御する。
て設けられているサーミスタ(Thermally Sensitive Re
sistor)である。サーミスタは金属酸化物を主原料と
し、高温で焼結して得られるセラミック半導体であり、
温度に応じて負荷抵抗が変化することを応用して、接触
した対象物の温度を計測することができる。サーミスタ
66の出力信号は図示しない制御装置に入力され、制御
装置はサーミスタ66の出力信号に基づいて背面コア6
5内部の励磁コイルに出力する電力を制御し、加熱ロー
ラ63の表面温度が約170゜Cとなるよう制御する。
【0050】この温度制御がなされた加熱ローラ63と
加圧ローラ64によって形成されるニップ部に、トナー
像が形成された記録紙42を通紙すると、記録紙42上
のトナー像は、加熱ローラ63と加圧ローラ64によっ
て加熱/加圧され、定着画像を得ることができる。
加圧ローラ64によって形成されるニップ部に、トナー
像が形成された記録紙42を通紙すると、記録紙42上
のトナー像は、加熱ローラ63と加圧ローラ64によっ
て加熱/加圧され、定着画像を得ることができる。
【0051】67は記録紙後端検出センサであり、記録
紙42の排出状況を監視するものである。71はトナー
像検出センサである。トナー像検出センサ71は発光ス
ペクトルの異なる複数の発光素子(共に可視光)と単一
の受光素子を用いた反射型センサユニットであり、記録
紙42の地肌と画像形成部分とで、画像色に応じて吸収
スペクトルが異なることを利用して画像濃度を検出する
ものである。またトナー像検出センサ71は画像濃度の
みならず、画像形成位置も検出できるため、実施の形態
1における電子写真装置では、トナー像検出センサ71
を装置の幅方向に2ヶ所設け、記録紙42上に形成した
画像位置ずれ量検出パターンの検出位置に基づき、画像
形成タイミングを制御している。
紙42の排出状況を監視するものである。71はトナー
像検出センサである。トナー像検出センサ71は発光ス
ペクトルの異なる複数の発光素子(共に可視光)と単一
の受光素子を用いた反射型センサユニットであり、記録
紙42の地肌と画像形成部分とで、画像色に応じて吸収
スペクトルが異なることを利用して画像濃度を検出する
ものである。またトナー像検出センサ71は画像濃度の
みならず、画像形成位置も検出できるため、実施の形態
1における電子写真装置では、トナー像検出センサ71
を装置の幅方向に2ヶ所設け、記録紙42上に形成した
画像位置ずれ量検出パターンの検出位置に基づき、画像
形成タイミングを制御している。
【0052】72は記録紙搬送ドラムである。記録紙搬
送ドラム72は表面を200μm程度の厚さのゴムで被
覆した金属製ローラであり、定着後の記録紙42は記録
紙搬送ドラム72に沿ってD2方向に搬送される。この
とき、記録紙42は記録紙搬送ドラム72によって冷却
されると共に、画像形成面と逆方向に曲げられて搬送さ
れる。これによって高濃度な画像を記録紙全面に形成し
た場合などで発生するカールを大幅に軽減することがで
きる。その後、記録紙42は蹴り出しローラ74によっ
てD6方向に搬送され、排紙トレイ78に排出される。
送ドラム72は表面を200μm程度の厚さのゴムで被
覆した金属製ローラであり、定着後の記録紙42は記録
紙搬送ドラム72に沿ってD2方向に搬送される。この
とき、記録紙42は記録紙搬送ドラム72によって冷却
されると共に、画像形成面と逆方向に曲げられて搬送さ
れる。これによって高濃度な画像を記録紙全面に形成し
た場合などで発生するカールを大幅に軽減することがで
きる。その後、記録紙42は蹴り出しローラ74によっ
てD6方向に搬送され、排紙トレイ78に排出される。
【0053】73はフェイスダウン排紙部である。フェ
イスダウン排紙部73は支持部材75を中心に回動可能
に構成され、フェイスダウン排紙部73を開状態にする
と、記録紙42はD7方向に排紙される。このフェイス
ダウン排紙部73は閉状態では記録紙搬送ドラム72と
共に記録紙42の搬送をガイドするように、背面に搬送
経路に沿ったリブ76が形成されている。
イスダウン排紙部73は支持部材75を中心に回動可能
に構成され、フェイスダウン排紙部73を開状態にする
と、記録紙42はD7方向に排紙される。このフェイス
ダウン排紙部73は閉状態では記録紙搬送ドラム72と
共に記録紙42の搬送をガイドするように、背面に搬送
経路に沿ったリブ76が形成されている。
【0054】77は駆動源であり、実施の形態1ではス
テッピングモータを採用している。駆動源77によっ
て、給紙ローラ57、レジストローラ58、ピンチロー
ラ59、感光体(47Y〜47K)と転写ローラ(55
Y〜55K)を含む各現像ステーション(41Y〜41
K)の周辺部、定着器62、記録紙搬送ドラム72、蹴
り出しローラ74の駆動を行っている。
テッピングモータを採用している。駆動源77によっ
て、給紙ローラ57、レジストローラ58、ピンチロー
ラ59、感光体(47Y〜47K)と転写ローラ(55
Y〜55K)を含む各現像ステーション(41Y〜41
K)の周辺部、定着器62、記録紙搬送ドラム72、蹴
り出しローラ74の駆動を行っている。
【0055】80はコントローラであり、外部のネット
ワークを介して、図示しないコンピュータ等からの画像
データを受信し、プリント可能な画像データを生成す
る。
ワークを介して、図示しないコンピュータ等からの画像
データを受信し、プリント可能な画像データを生成す
る。
【0056】81はエンジン制御部である。エンジン制
御部81は電子写真装置40のハードウェアやメカニズ
ムを制御し、コントローラ80から転送された画像デー
タに基いて記録紙42にカラー画像を形成すると共に、
電子写真装置の制御全般を行っている。
御部81は電子写真装置40のハードウェアやメカニズ
ムを制御し、コントローラ80から転送された画像デー
タに基いて記録紙42にカラー画像を形成すると共に、
電子写真装置の制御全般を行っている。
【0057】82は電源部である。電源部82は、駆動
源77、コントローラ80、エンジン制御部81へ所定
電圧の電力供給を行うと共に、定着器62の加熱ローラ
63への電力供給を行っている。また感光体47表面の
帯電、現像スリーブ(図2の符号49を参照)に印加す
る現像バイアス、転写ローラ55に印加する転写バイア
ス等のいわゆる高圧電源は、この電源部82に含まれて
いる。
源77、コントローラ80、エンジン制御部81へ所定
電圧の電力供給を行うと共に、定着器62の加熱ローラ
63への電力供給を行っている。また感光体47表面の
帯電、現像スリーブ(図2の符号49を参照)に印加す
る現像バイアス、転写ローラ55に印加する転写バイア
ス等のいわゆる高圧電源は、この電源部82に含まれて
いる。
【0058】また電源部82には電源監視部83が含ま
れ、少なくともエンジン制御部81に供給される電源電
圧をモニタできるようになっている。このモニタ信号は
エンジン制御部81おいて検出され、電源スイッチのオ
フや、停電等の際の電源電圧の低下を検出している。
れ、少なくともエンジン制御部81に供給される電源電
圧をモニタできるようになっている。このモニタ信号は
エンジン制御部81おいて検出され、電源スイッチのオ
フや、停電等の際の電源電圧の低下を検出している。
【0059】[コントローラ80の構成と動作]図3
は、本実施の形態による電子写真装置におけるコントロ
ーラ80の構成を示すブロック図である。
は、本実施の形態による電子写真装置におけるコントロ
ーラ80の構成を示すブロック図である。
【0060】以降、図3を用いてコントローラ80の構
成と動作について説明する。
成と動作について説明する。
【0061】図3において、100はコンピュータであ
る。コンピュータ100はネットワーク101経由でコ
ントローラ80に画像データやプリントジョブ情報を転
送する。102はネットワークインタフェース(ネット
ワークI/F)である。コントローラ80は、ネットワ
ークインタフェース102を介して、コンピュータ10
0から転送されてきた画像データやプリントジョブ情報
を受信したり、逆に電子写真装置のエラー状況などのい
わゆるステータス情報をコンピュータ100に送信す
る。
る。コンピュータ100はネットワーク101経由でコ
ントローラ80に画像データやプリントジョブ情報を転
送する。102はネットワークインタフェース(ネット
ワークI/F)である。コントローラ80は、ネットワ
ークインタフェース102を介して、コンピュータ10
0から転送されてきた画像データやプリントジョブ情報
を受信したり、逆に電子写真装置のエラー状況などのい
わゆるステータス情報をコンピュータ100に送信す
る。
【0062】103はCPUであり、ROM104に格
納されたプログラムに基きコントローラ80の動作を制
御している。
納されたプログラムに基きコントローラ80の動作を制
御している。
【0063】105はRAMであり、CPU103のワ
ークエリアとして使用されると共に、ネットワークイン
タフェース102で受信された画像データやプリントジ
ョブ情報、およびページ単位に展開されたプリント可能
な画像データ等が、一時的に記憶される。
ークエリアとして使用されると共に、ネットワークイン
タフェース102で受信された画像データやプリントジ
ョブ情報、およびページ単位に展開されたプリント可能
な画像データ等が、一時的に記憶される。
【0064】106は画像処理部である。画像処理部1
06では、コンピュータ100から転送された画像デー
タとプリントジョブ情報(共に一時的にRAM105に
格納されている)に基き、ページ単位に画像処理(プリ
ンタ言語からラスタデータへの変換処理、色補正、エッ
ジ補正、スクリーン生成等)を行って印字に供する画像
データを生成し、これを再度RAM105に格納する。
06では、コンピュータ100から転送された画像デー
タとプリントジョブ情報(共に一時的にRAM105に
格納されている)に基き、ページ単位に画像処理(プリ
ンタ言語からラスタデータへの変換処理、色補正、エッ
ジ補正、スクリーン生成等)を行って印字に供する画像
データを生成し、これを再度RAM105に格納する。
【0065】107はプリンタインタフェース(プリン
タI/F)であり、RAM105に格納されたページ単
位の画像データは、プリンタインタフェース107を介
してエンジン制御部81に転送される。
タI/F)であり、RAM105に格納されたページ単
位の画像データは、プリンタインタフェース107を介
してエンジン制御部81に転送される。
【0066】[エンジン制御部81の構成と動作]図4
は、本実施の形態による電子写真装置におけるエンジン
制御部81の構成を示すブロック図である。
は、本実施の形態による電子写真装置におけるエンジン
制御部81の構成を示すブロック図である。
【0067】以降、図1に加えて、図4を用いてエンジ
ン制御部81の構成と動作について説明する。
ン制御部81の構成と動作について説明する。
【0068】図4において、110はコントローライン
タフェース(コントローラI/F)である。コントロー
ラインタフェース110は、コントローラ80から転送
されるページ単位の画像データ、およびプリントモード
情報を受信する。
タフェース(コントローラI/F)である。コントロー
ラインタフェース110は、コントローラ80から転送
されるページ単位の画像データ、およびプリントモード
情報を受信する。
【0069】111はCPUであり、ROM112に格
納されたプログラムに基きプリンタエンジンの動作を制
御している。113はRAMであり、CPU111が動
作する際のワークエリアとして使用される。114はE
EPROM等のいわゆる書き換え可能な不揮発性メモリ
である。不揮発性メモリ114には、例えば電子写真装
置の感光体47の回転時間、定着器62の動作時間等の
寿命情報や、後に詳細に説明するが、発光素子の点灯累
積値が格納される。115はシリアルインタフェース
(シリアルI/F)である。
納されたプログラムに基きプリンタエンジンの動作を制
御している。113はRAMであり、CPU111が動
作する際のワークエリアとして使用される。114はE
EPROM等のいわゆる書き換え可能な不揮発性メモリ
である。不揮発性メモリ114には、例えば電子写真装
置の感光体47の回転時間、定着器62の動作時間等の
寿命情報や、後に詳細に説明するが、発光素子の点灯累
積値が格納される。115はシリアルインタフェース
(シリアルI/F)である。
【0070】記録紙通過センサ60や記録紙後端検出セ
ンサ67、および光量センサ54(図2の符号54を参
照)などのセンサ群からの情報や、電源監視部83(電
源電圧の低下を検出し、CPU111動作が停止する前
に、露光ヘッドの各発光素子の点灯回数の累積値を不揮
発性メモリ114に格納するために設けられるが、これ
については後に詳細に述べる)の出力信号は、図示しな
いシリアル変換手段によって、所定の周期のシリアル信
号に変換され、シリアルインタフェース115で受信さ
れる。シリアルインタフェース115で受信されたシリ
アル信号は、パラレル信号に変換された後にCPU11
1に読み取られる。
ンサ67、および光量センサ54(図2の符号54を参
照)などのセンサ群からの情報や、電源監視部83(電
源電圧の低下を検出し、CPU111動作が停止する前
に、露光ヘッドの各発光素子の点灯回数の累積値を不揮
発性メモリ114に格納するために設けられるが、これ
については後に詳細に述べる)の出力信号は、図示しな
いシリアル変換手段によって、所定の周期のシリアル信
号に変換され、シリアルインタフェース115で受信さ
れる。シリアルインタフェース115で受信されたシリ
アル信号は、パラレル信号に変換された後にCPU11
1に読み取られる。
【0071】一方、給紙ローラ57、感光体(47Y〜
47K)、定着器の加熱ローラ63、記録紙搬送ドラム
72等を駆動する駆動源77の起動/停止や、給紙ロー
ラ57およびレジストローラ58に対する駆動力伝達を
制御する電磁クラッチ(図示せず)等のアクチュエータ
への制御信号や、現像バイアス/転写バイアス/帯電電
位などの高圧電源の電位設定のための制御信号などは、
パラレル信号としてシリアルインタフェース115に送
られる。シリアルインタフェース115では、このパラ
レル信号をシリアル信号に変換して、アクチュエータ群
に出力する。本実施の形態では、高速に検出する必要の
ないセンサ信号の入力やアクチュエータ制御信号の出力
は、全てシリアルインタフェース115を介して行って
いる。
47K)、定着器の加熱ローラ63、記録紙搬送ドラム
72等を駆動する駆動源77の起動/停止や、給紙ロー
ラ57およびレジストローラ58に対する駆動力伝達を
制御する電磁クラッチ(図示せず)等のアクチュエータ
への制御信号や、現像バイアス/転写バイアス/帯電電
位などの高圧電源の電位設定のための制御信号などは、
パラレル信号としてシリアルインタフェース115に送
られる。シリアルインタフェース115では、このパラ
レル信号をシリアル信号に変換して、アクチュエータ群
に出力する。本実施の形態では、高速に検出する必要の
ないセンサ信号の入力やアクチュエータ制御信号の出力
は、全てシリアルインタフェース115を介して行って
いる。
【0072】一方、高速なサンプリングが要求される、
トナー像検出センサ71(画像位置ずれ量検出パターン
は10μm程度の検出分解能が必要である)からの信号
はCPU111の入力端子に直接入力されている。
トナー像検出センサ71(画像位置ずれ量検出パターン
は10μm程度の検出分解能が必要である)からの信号
はCPU111の入力端子に直接入力されている。
【0073】120Y、120M、120C、120K
は各印字色に対応した露光ヘッド(図2の符号52を参
照)の駆動を制御するヘッド制御部である。ヘッド制御
部(120Y〜120K)には、露光ヘッド52の露光
タイミング制御と、露光ヘッド(52Y〜52K)に搭
載された有機EL素子の駆動電圧制御とを行う機能が含
まれている(後で詳述する)。121Y、121M、1
21C、121Kは数ライン分の容量を有するバッファ
メモリである。コントローラインタフェース110を介
して転送された画像データは、各印字色毎に独立して設
けられたバッファメモリ(121Y〜121K)に一時
的に格納される。バッファメモリ(121Y〜121
K)に格納された画像データは、図示しないDMA(Di
rect Memory Access)回路によって各印字色に対応した
露光ヘッド(52Y〜52K)に転送される。なお、バ
ッファメモリ(121Y〜121K)はデュアルポート
RAMで構成されており、図示しないパスを介してCP
U111による読み取りと書き込みが同時に可能となっ
ている。
は各印字色に対応した露光ヘッド(図2の符号52を参
照)の駆動を制御するヘッド制御部である。ヘッド制御
部(120Y〜120K)には、露光ヘッド52の露光
タイミング制御と、露光ヘッド(52Y〜52K)に搭
載された有機EL素子の駆動電圧制御とを行う機能が含
まれている(後で詳述する)。121Y、121M、1
21C、121Kは数ライン分の容量を有するバッファ
メモリである。コントローラインタフェース110を介
して転送された画像データは、各印字色毎に独立して設
けられたバッファメモリ(121Y〜121K)に一時
的に格納される。バッファメモリ(121Y〜121
K)に格納された画像データは、図示しないDMA(Di
rect Memory Access)回路によって各印字色に対応した
露光ヘッド(52Y〜52K)に転送される。なお、バ
ッファメモリ(121Y〜121K)はデュアルポート
RAMで構成されており、図示しないパスを介してCP
U111による読み取りと書き込みが同時に可能となっ
ている。
【0074】122Y、122M、122C、122K
はドライバであり、ヘッド制御部(120Y〜120
K)から出力される制御信号と、バッファメモリ(12
1Y〜121K)から転送された画像データに基づい
て、発光素子(123Y〜123K)を駆動する。
はドライバであり、ヘッド制御部(120Y〜120
K)から出力される制御信号と、バッファメモリ(12
1Y〜121K)から転送された画像データに基づい
て、発光素子(123Y〜123K)を駆動する。
【0075】[ヘッド制御部120の構成]図5は、図
4におけるヘッド制御部120の構成を示すブロック図
である。以降、図5を用いてヘッド制御部120の構成
を詳細に説明する。なお、図4で示したように、実際に
はヘッド制御部は印字色毎に4つ存在するが、以降簡単
のため1つのヘッド制御部を対象として説明する。
4におけるヘッド制御部120の構成を示すブロック図
である。以降、図5を用いてヘッド制御部120の構成
を詳細に説明する。なお、図4で示したように、実際に
はヘッド制御部は印字色毎に4つ存在するが、以降簡単
のため1つのヘッド制御部を対象として説明する。
【0076】図5において、130はヘッド駆動タイミ
ング生成部である。ヘッド駆動タイミング生成部130
は、露光ヘッド52に搭載されたドライバ122に対し
て、バッファメモリ121から送られた画像データの1
ライン分の保持に関する制御および発光素子123の駆
動タイミングを生成する。ヘッド駆動タイミング生成部
130は、バッファメモリ121に対して画像データ転
送用のクロック信号(CLK)およびアドレス(ADD
RESS)を供給する。また、ヘッド駆動タイミング生
成部130は、ドライバ122に対してクロック信号
(CLK)およびその他のドライバ制御信号を出力する
(後で詳述する)。
ング生成部である。ヘッド駆動タイミング生成部130
は、露光ヘッド52に搭載されたドライバ122に対し
て、バッファメモリ121から送られた画像データの1
ライン分の保持に関する制御および発光素子123の駆
動タイミングを生成する。ヘッド駆動タイミング生成部
130は、バッファメモリ121に対して画像データ転
送用のクロック信号(CLK)およびアドレス(ADD
RESS)を供給する。また、ヘッド駆動タイミング生
成部130は、ドライバ122に対してクロック信号
(CLK)およびその他のドライバ制御信号を出力する
(後で詳述する)。
【0077】131は画素計数/最大値抽出部である。
画素計数/最大値抽出部131は、ヘッド駆動タイミン
グ生成部130が出力するクロック信号(CLK)およ
び1ラインの先頭を示すライン同期信号(LSYNC)
に基づき、バッファメモリ121から1ライン分の画像
データを取り込み、各発光素子単位の点灯状態を検出
し、画像データがON(即ち、点灯状態)であれば、デ
ュアルポートメモリ132(以降、単にメモリ132と
称する)に格納されている累積値(累積値も当然発光素
子の数だけ準備されている)を更新する。
画素計数/最大値抽出部131は、ヘッド駆動タイミン
グ生成部130が出力するクロック信号(CLK)およ
び1ラインの先頭を示すライン同期信号(LSYNC)
に基づき、バッファメモリ121から1ライン分の画像
データを取り込み、各発光素子単位の点灯状態を検出
し、画像データがON(即ち、点灯状態)であれば、デ
ュアルポートメモリ132(以降、単にメモリ132と
称する)に格納されている累積値(累積値も当然発光素
子の数だけ準備されている)を更新する。
【0078】図6は、図5のメモリ132のデータ内容
を示すアドレスマップである。以降、図5に加えて、図
6を用いて説明を続ける。
を示すアドレスマップである。以降、図5に加えて、図
6を用いて説明を続ける。
【0079】画素計数/最大値抽出部131がメモリ1
32の内容を更新する場合は、一旦メモリ132の該当
アドレス(Pel_0000〜Pel_9983のいず
れか(露光ヘッド52は256×39=9984個の発
光素子を有しているため)にアクセスし、既に格納され
ている当該発光素子の点灯回数を読み取り、現在評価し
ている1ラインの当該発光素子がONであれば、読み取
った値をインクリメントしてメモリ132に書き込む。
このようにして、1ライン毎に各発光素子毎の点灯回数
を累積していく。
32の内容を更新する場合は、一旦メモリ132の該当
アドレス(Pel_0000〜Pel_9983のいず
れか(露光ヘッド52は256×39=9984個の発
光素子を有しているため)にアクセスし、既に格納され
ている当該発光素子の点灯回数を読み取り、現在評価し
ている1ラインの当該発光素子がONであれば、読み取
った値をインクリメントしてメモリ132に書き込む。
このようにして、1ライン毎に各発光素子毎の点灯回数
を累積していく。
【0080】一方、メモリ132のアドレスPel_M
axには、各発光素子毎に累積された点灯回数のうち、
最も点灯回数が多かった発光素子の累積値である最大累
積値が格納されている。画素計数/最大値抽出部131
は、メモリ132に各発光素子単位に点灯回数を累積す
る過程で、アドレスPel_Maxにアクセスしてこれ
までの最大累積値(Pmax)を読み取り、該当アドレ
ス(Pel_0000〜Pel_9983のいずれか)
に書き込む値(Pcnt)と比較する。Pmax≧Pc
ntであればPmaxは更新されないが、Pmax<P
cntであれば、画素計数/最大値抽出部131はアド
レスPel_MaxにPcntを書き込み、最大累積値
を更新する。このようにして、メモリ132には、全て
の発光素子のうち最も点灯回数が多かった発光素子の累
積点灯回数と、各発光素子単位の累積点灯回数が保持さ
れることになる。
axには、各発光素子毎に累積された点灯回数のうち、
最も点灯回数が多かった発光素子の累積値である最大累
積値が格納されている。画素計数/最大値抽出部131
は、メモリ132に各発光素子単位に点灯回数を累積す
る過程で、アドレスPel_Maxにアクセスしてこれ
までの最大累積値(Pmax)を読み取り、該当アドレ
ス(Pel_0000〜Pel_9983のいずれか)
に書き込む値(Pcnt)と比較する。Pmax≧Pc
ntであればPmaxは更新されないが、Pmax<P
cntであれば、画素計数/最大値抽出部131はアド
レスPel_MaxにPcntを書き込み、最大累積値
を更新する。このようにして、メモリ132には、全て
の発光素子のうち最も点灯回数が多かった発光素子の累
積点灯回数と、各発光素子単位の累積点灯回数が保持さ
れることになる。
【0081】なお、各アドレスPel_0000〜Pe
l_9983及びアドレスPel_Maxはそれぞれ2
バイトが割り振られている。印刷ページの副走査方向
(露光ヘッド52に配置された発光素子123と直交す
る方向、即ち、記録紙が搬送される方向)のサイズは、
本実施の形態で想定しているA4サイズでは297mm
であり、これを1200dpi(dot/inch)で
記録すると14031dotとなる。メモリ132の各
アドレスは2バイトであるため、各発光素子が常時点灯
状態であれば4ページ分の累積値までしか計数できない
が(2バイトで計数できる最大値は65535であり、
ページ数では65535/14031=4.67とな
る)、実際は印字率が比較的高い自然画であっても各発
光素子がONとなるのは平均で20%程度であり、通常
使用では約23ページ(=4.67/0.2)以上にわ
たって、各発光素子毎の点灯回数の累積値と全体の最大
累積値が計数できる。
l_9983及びアドレスPel_Maxはそれぞれ2
バイトが割り振られている。印刷ページの副走査方向
(露光ヘッド52に配置された発光素子123と直交す
る方向、即ち、記録紙が搬送される方向)のサイズは、
本実施の形態で想定しているA4サイズでは297mm
であり、これを1200dpi(dot/inch)で
記録すると14031dotとなる。メモリ132の各
アドレスは2バイトであるため、各発光素子が常時点灯
状態であれば4ページ分の累積値までしか計数できない
が(2バイトで計数できる最大値は65535であり、
ページ数では65535/14031=4.67とな
る)、実際は印字率が比較的高い自然画であっても各発
光素子がONとなるのは平均で20%程度であり、通常
使用では約23ページ(=4.67/0.2)以上にわ
たって、各発光素子毎の点灯回数の累積値と全体の最大
累積値が計数できる。
【0082】また、メモリ132は前述したようにデュ
アルポートメモリであり、バスを介してCPU111に
接続されている。これによって、CPU111はメモリ
132の内容を確認することができる。
アルポートメモリであり、バスを介してCPU111に
接続されている。これによって、CPU111はメモリ
132の内容を確認することができる。
【0083】133はヘッド駆動電圧設定部である。ヘ
ッド駆動電圧設定部133は、電圧設定用のD/Aコン
バータおよびヘッド電源(共に図示せず)を含むモジュ
ールであり、露光ヘッド52に供給する電源電圧を調整
する。
ッド駆動電圧設定部133は、電圧設定用のD/Aコン
バータおよびヘッド電源(共に図示せず)を含むモジュ
ールであり、露光ヘッド52に供給する電源電圧を調整
する。
【0084】図7は、露光ヘッド52およびヘッド制御
部120の詳細な構成を示す図である。以降、図7を用
いて、露光ヘッド52の駆動について詳細に説明する。
部120の詳細な構成を示す図である。以降、図7を用
いて、露光ヘッド52の駆動について詳細に説明する。
【0085】図7において、150はライン方向に直線
状に配置された39個のドライバチップである。151
はドライバチップ150単位に設けられた256ビット
のシフトレジスタ、152はシフトレジスタ151に対
応して配置された256ビットのラッチ、153はラッ
チ152の出力信号及びストローブ信号(STB1〜S
TB13)を受けて動作するゲート、154はゲート1
53の出力信号に基づいてON/OFFの状態をとるド
ライバトランジスタ、123はドライバトランジスタ1
54によって駆動される電流に基づいて発光する998
4個の有機EL素子である。この有機EL素子123は
直線状に配列されており、画像データに基づいて選択的
に発光を制御することで感光体を照射し潜像を形成す
る。
状に配置された39個のドライバチップである。151
はドライバチップ150単位に設けられた256ビット
のシフトレジスタ、152はシフトレジスタ151に対
応して配置された256ビットのラッチ、153はラッ
チ152の出力信号及びストローブ信号(STB1〜S
TB13)を受けて動作するゲート、154はゲート1
53の出力信号に基づいてON/OFFの状態をとるド
ライバトランジスタ、123はドライバトランジスタ1
54によって駆動される電流に基づいて発光する998
4個の有機EL素子である。この有機EL素子123は
直線状に配列されており、画像データに基づいて選択的
に発光を制御することで感光体を照射し潜像を形成す
る。
【0086】バッファメモリ121から出力された画像
データ(DATA)は、クロック信号(CLK)に同期
してシフトレジスタ151内部をビット単位に転送さ
れ、256ビット分の転送が完了すると、隣接するシフ
トレジスタ151に出力される。すべてのシフトレジス
タ151に画像データ(DATA)が送られると、ロー
ド信号(LOAD)がラッチ152に入力され、シフト
レジスタ151内の画像データ(DATA)は一括して
ラッチ152に保持される。
データ(DATA)は、クロック信号(CLK)に同期
してシフトレジスタ151内部をビット単位に転送さ
れ、256ビット分の転送が完了すると、隣接するシフ
トレジスタ151に出力される。すべてのシフトレジス
タ151に画像データ(DATA)が送られると、ロー
ド信号(LOAD)がラッチ152に入力され、シフト
レジスタ151内の画像データ(DATA)は一括して
ラッチ152に保持される。
【0087】一方、バッファメモリ121から出力され
た画像データ(DATA)は、画素計数/最大値抽出部
131にも入力されており、既に説明したように、画素
計数/最大値抽出部131において、各有機EL素子単
位に点灯回数が累積され、この累積結果と最大累積値が
メモリ132に格納される。
た画像データ(DATA)は、画素計数/最大値抽出部
131にも入力されており、既に説明したように、画素
計数/最大値抽出部131において、各有機EL素子単
位に点灯回数が累積され、この累積結果と最大累積値が
メモリ132に格納される。
【0088】画像データがラッチされると、ストローブ
信号(STB1〜STB13)が順に出力され、既にラ
ッチ152に保持されている画像データ(DATA)と
ストローブ信号(STB1〜STB13)は、ゲート1
53においてAND演算され、ストローブ信号(STB
1〜STB13)が予め定められたロジック(例えば、
High状態)となると、ラッチされた画像データに従
ってドライバトランジスタ154がON状態になって、
有機EL素子123に駆動電流が供給されて、有機EL
素子123が点灯する。
信号(STB1〜STB13)が順に出力され、既にラ
ッチ152に保持されている画像データ(DATA)と
ストローブ信号(STB1〜STB13)は、ゲート1
53においてAND演算され、ストローブ信号(STB
1〜STB13)が予め定められたロジック(例えば、
High状態)となると、ラッチされた画像データに従
ってドライバトランジスタ154がON状態になって、
有機EL素子123に駆動電流が供給されて、有機EL
素子123が点灯する。
【0089】次に、ヘッド駆動電圧設定部133につい
て説明する。ヘッド駆動電圧設定部133において、1
56はD/Aコンバータ(DAC)、157はヘッド電
源であり、CPU111からD/Aコンバータ156に
値を設定することで、ドライバトランジスタ154全体
に供給される電源電圧が決定される。158はドライバ
電流設定部であり、各ドライバチップ150毎に独立し
て設けられている。ドライバ電流設定部158には、ラ
イン同期信号(LSYNC)とクロック信号(CLK)
が入力されており、画像データ(DATA)の転送と同
期して、各ドライバチップ150単位に供給される電流
値を設定できる構成となっている。
て説明する。ヘッド駆動電圧設定部133において、1
56はD/Aコンバータ(DAC)、157はヘッド電
源であり、CPU111からD/Aコンバータ156に
値を設定することで、ドライバトランジスタ154全体
に供給される電源電圧が決定される。158はドライバ
電流設定部であり、各ドライバチップ150毎に独立し
て設けられている。ドライバ電流設定部158には、ラ
イン同期信号(LSYNC)とクロック信号(CLK)
が入力されており、画像データ(DATA)の転送と同
期して、各ドライバチップ150単位に供給される電流
値を設定できる構成となっている。
【0090】[光量ばらつき補正]ドライバ電流設定部
158は、ドライバチップ150単位に供給する電流を
制御し、有機EL素子123の発光光量のばらつきを低
減する目的で露光ヘッド52に搭載されている。
158は、ドライバチップ150単位に供給する電流を
制御し、有機EL素子123の発光光量のばらつきを低
減する目的で露光ヘッド52に搭載されている。
【0091】図8は、各ドライバチップ150に対応し
て設けられたドライバ電流設定部158の詳細な構成を
示すブロック図である。以降、図7に加え、図8を用い
て、光量ばらつき補正の具体的方法について詳細に説明
する。
て設けられたドライバ電流設定部158の詳細な構成を
示すブロック図である。以降、図7に加え、図8を用い
て、光量ばらつき補正の具体的方法について詳細に説明
する。
【0092】図8において、160は補正データ設定
部、161は補正データメモリである。補正データメモ
リ161に格納されるデータは、予め露光ヘッド毎に光
量を計測して求めたものであり、ROM112(図4参
照)に格納されている。この補正用データは、電源投入
時などに、既に説明したシリアルインタフェース115
を介してCPU111から転送される。
部、161は補正データメモリである。補正データメモ
リ161に格納されるデータは、予め露光ヘッド毎に光
量を計測して求めたものであり、ROM112(図4参
照)に格納されている。この補正用データは、電源投入
時などに、既に説明したシリアルインタフェース115
を介してCPU111から転送される。
【0093】補正データ設定部160は、ヘッド駆動タ
イミング設定部130から出力される、クロック信号
(CLK)とライン同期信号(LSYNC)に基づき、
補正データメモリ161から4ビットの補正データを取
り出し、D/Aコンバータ162に出力する。D/Aコ
ンバータ162は、4個のスイッチング素子163と、
各スイッチング素子163に直列に接続された抵抗体1
64とで構成され、補正データ設定部160からの出力
信号に応じて、4個のスイッチング素子がON/OFF
する。各抵抗体164は、その両端に等しい電圧が印加
された場合、i_1、i_1×2、i_1×4、i_1
×8の電流値が流れるように形成されており、スイッチ
ング状況に応じてドライバトランジスタ154には、i
_0からi_0+i_1×15の電流が流れることにな
る。即ち、本実施の形態では、ドライバトランジスタ1
54に供給する電流値を16段階で制御することができ
る。
イミング設定部130から出力される、クロック信号
(CLK)とライン同期信号(LSYNC)に基づき、
補正データメモリ161から4ビットの補正データを取
り出し、D/Aコンバータ162に出力する。D/Aコ
ンバータ162は、4個のスイッチング素子163と、
各スイッチング素子163に直列に接続された抵抗体1
64とで構成され、補正データ設定部160からの出力
信号に応じて、4個のスイッチング素子がON/OFF
する。各抵抗体164は、その両端に等しい電圧が印加
された場合、i_1、i_1×2、i_1×4、i_1
×8の電流値が流れるように形成されており、スイッチ
ング状況に応じてドライバトランジスタ154には、i
_0からi_0+i_1×15の電流が流れることにな
る。即ち、本実施の形態では、ドライバトランジスタ1
54に供給する電流値を16段階で制御することができ
る。
【0094】さて、本実施の形態では、各ドライバチッ
プ150には256個のドライバトランジスタ154が
搭載されているが、画像形成に際しては、画像データ側
にマスクを施すことで、256個のドライバトランジス
タ154を実質的に4つのグループに分割し、特定のタ
イミングに応じて64個を選択してON/OFF制御す
る。例えば、第1グループでは0−63番目以外の画像
データを非印字とし、第2グループでは64−127番
目以外、第3グループでは128−191番目以外、第
4グループでは192−255番目以外の画像データを
マスクして非印字データとする。マスクによって画像デ
ータ側の特定部分を強制的に非印字データとすること
で、実質的にドライバチップ150を時分割して駆動す
る。
プ150には256個のドライバトランジスタ154が
搭載されているが、画像形成に際しては、画像データ側
にマスクを施すことで、256個のドライバトランジス
タ154を実質的に4つのグループに分割し、特定のタ
イミングに応じて64個を選択してON/OFF制御す
る。例えば、第1グループでは0−63番目以外の画像
データを非印字とし、第2グループでは64−127番
目以外、第3グループでは128−191番目以外、第
4グループでは192−255番目以外の画像データを
マスクして非印字データとする。マスクによって画像デ
ータ側の特定部分を強制的に非印字データとすること
で、実質的にドライバチップ150を時分割して駆動す
る。
【0095】この時分割のタイミングに応じて、補正デ
ータ設定部160はD/Aコンバータ162に出力する
4bitの補正データを変更し、結果的に64画素単位
に光量補正を行っている。有機EL素子の光量は、発光
層の厚みに強く依存しているが、発光層は真空蒸着によ
って形成されており極めて均一な厚みを持つ。このた
め、有機EL素子を用いた露光ヘッドの光量分布は、ス
パイク状のピークを持たず比較的フラットな特性を有す
る(隣接する発光素子の光量はほぼ等しい、即ち、隣接
相関が非常に高い)。従って、64画素を同一電流で駆
動するような構成を採用しても、十分な光量補正を行う
ことができる。
ータ設定部160はD/Aコンバータ162に出力する
4bitの補正データを変更し、結果的に64画素単位
に光量補正を行っている。有機EL素子の光量は、発光
層の厚みに強く依存しているが、発光層は真空蒸着によ
って形成されており極めて均一な厚みを持つ。このた
め、有機EL素子を用いた露光ヘッドの光量分布は、ス
パイク状のピークを持たず比較的フラットな特性を有す
る(隣接する発光素子の光量はほぼ等しい、即ち、隣接
相関が非常に高い)。従って、64画素を同一電流で駆
動するような構成を採用しても、十分な光量補正を行う
ことができる。
【0096】[光量劣化補正]既に説明したように、現
状では、有機EL素子の寿命はLED素子の1/10程
度と短く、劣化の進行は初期状態が最も激しく、以降寿
命に至るまで徐々に緩やかになっていく。上述した光量
ばらつき補正によって、露光ヘッドは初期的には光量ば
らつきが極めて低く抑えられているが、初期状態におい
て極端に画像位置が偏った画像データを大量に印刷され
ると、画像位置に対応した有機EL素子の劣化が急激に
進み、画像がかすれたりスジ状の濃度ムラが出現したり
する。
状では、有機EL素子の寿命はLED素子の1/10程
度と短く、劣化の進行は初期状態が最も激しく、以降寿
命に至るまで徐々に緩やかになっていく。上述した光量
ばらつき補正によって、露光ヘッドは初期的には光量ば
らつきが極めて低く抑えられているが、初期状態におい
て極端に画像位置が偏った画像データを大量に印刷され
ると、画像位置に対応した有機EL素子の劣化が急激に
進み、画像がかすれたりスジ状の濃度ムラが出現したり
する。
【0097】光量劣化補正を行うためのハードウェア構
成については、[ヘッド制御部120の構成]において
詳細に述べたので、以降光量劣化補正の手順について説
明する。
成については、[ヘッド制御部120の構成]において
詳細に述べたので、以降光量劣化補正の手順について説
明する。
【0098】図9は、電子写真装置の全体制御と光量劣
化補正の手順を示すフローチャートである。以降図9を
用いて、各STEPの動作を詳細に説明する。
化補正の手順を示すフローチャートである。以降図9を
用いて、各STEPの動作を詳細に説明する。
【0099】<STEP001>以降、図4を参照して
説明する。STEP001では装置全体の初期化を行
う。これは、電源立ち上げ時やエラーリカバリー(例え
ば、記録紙ジャムなどからの復帰)が該当する。CPU
111は、シリアルインタフェース115を介してセン
サ群の出力を参照し、装置の異常の有無をチェックす
る。動作可能な状態であると判断されると、CPU11
1は、ROM112に格納されている光量ばらつき補正
データを、シリアルインタフェース115を介してドラ
イバ電流設定部158内部の補正データメモリ161
(図8参照)へと転送する。補正データメモリ161に
光量ばらつき補正データが書き込まれると、CPU11
1は、バッファメモリ(121Y〜121K)に全ての
発光素子123が点灯するような画像データを書き込む
と共に、ヘッド制御部(120Y〜120K)を制御し
て発光素子(123Y〜123K)を点灯させる。
説明する。STEP001では装置全体の初期化を行
う。これは、電源立ち上げ時やエラーリカバリー(例え
ば、記録紙ジャムなどからの復帰)が該当する。CPU
111は、シリアルインタフェース115を介してセン
サ群の出力を参照し、装置の異常の有無をチェックす
る。動作可能な状態であると判断されると、CPU11
1は、ROM112に格納されている光量ばらつき補正
データを、シリアルインタフェース115を介してドラ
イバ電流設定部158内部の補正データメモリ161
(図8参照)へと転送する。補正データメモリ161に
光量ばらつき補正データが書き込まれると、CPU11
1は、バッファメモリ(121Y〜121K)に全ての
発光素子123が点灯するような画像データを書き込む
と共に、ヘッド制御部(120Y〜120K)を制御し
て発光素子(123Y〜123K)を点灯させる。
【0100】以降、図4に加えて、図2および図5を用
いて説明を続ける。露光ヘッド52から照射された光は
感光体47で反射して、受光センサ54に入射する。受
光センサ54に入射された光は光電変換され、図示しな
いA/Dコンバータによってディジタルデータに変換さ
れ、シリアルインタフェース115を介してCPU11
1に入力される。CPU111は、この入力が予め定め
られた値となるように、ヘッド制御部120の内部に構
成されたヘッド電圧設定部133を制御し、露光ヘッド
に搭載された有機EL素子の駆動用電源の電圧を調整す
る。[光量ばらつき補正]で説明したように、既に光量
ばらつきは補正されているので、露光ヘッド52の部分
的な領域の発光光量を参照して全体の駆動電圧を調整す
ることで、全ての有機EL素子の発光光量を均等にアッ
プ/ダウンさせることができる。
いて説明を続ける。露光ヘッド52から照射された光は
感光体47で反射して、受光センサ54に入射する。受
光センサ54に入射された光は光電変換され、図示しな
いA/Dコンバータによってディジタルデータに変換さ
れ、シリアルインタフェース115を介してCPU11
1に入力される。CPU111は、この入力が予め定め
られた値となるように、ヘッド制御部120の内部に構
成されたヘッド電圧設定部133を制御し、露光ヘッド
に搭載された有機EL素子の駆動用電源の電圧を調整す
る。[光量ばらつき補正]で説明したように、既に光量
ばらつきは補正されているので、露光ヘッド52の部分
的な領域の発光光量を参照して全体の駆動電圧を調整す
ることで、全ての有機EL素子の発光光量を均等にアッ
プ/ダウンさせることができる。
【0101】次に、CPU111は、EEPROM11
4に退避されている各発光素子毎の点灯回数の累積値と
最大累積値をヘッド制御部120の内部に配置されたメ
モリ132に書き込む(画素計数/最大値抽出部131
でカウントされた値は、電源遮断時にEEPROM11
4に退避される。この過程は[電源監視による累積値デ
ータの退避]にて詳述する)。
4に退避されている各発光素子毎の点灯回数の累積値と
最大累積値をヘッド制御部120の内部に配置されたメ
モリ132に書き込む(画素計数/最大値抽出部131
でカウントされた値は、電源遮断時にEEPROM11
4に退避される。この過程は[電源監視による累積値デ
ータの退避]にて詳述する)。
【0102】<STEP002>以降、図3と図4を参
照して説明を続ける。
照して説明を続ける。
【0103】コンピュータ100からネットワーク10
1を介して画像情報(プリンタ言語で記述されている)
がネットワークインタフェース102に入力されると、
コントローラ80は受信した画像情報を印刷可能なラス
タデータに変換する。ラスタデータが揃うと、コントロ
ーラ80内のCPU103は、プリンタインタフェース
107を介してエンジン制御部81に印字指令を発行す
る。
1を介して画像情報(プリンタ言語で記述されている)
がネットワークインタフェース102に入力されると、
コントローラ80は受信した画像情報を印刷可能なラス
タデータに変換する。ラスタデータが揃うと、コントロ
ーラ80内のCPU103は、プリンタインタフェース
107を介してエンジン制御部81に印字指令を発行す
る。
【0104】<STEP003>以降、図1と図4を参
照して説明を続ける。
照して説明を続ける。
【0105】コントローラ80から発行された印字指令
は、エンジン制御部81のコントローラインタフェース
110を介してCPU111で受信される。CPU11
1は電子写真装置40の駆動源77を起動させ、各色の
現像ステーション(41Y〜41K)に配置された感光
体(47Y〜47K)、定着器62の加熱ローラ63、
加圧ローラ64対、記録紙搬送ドラム72等、印字動作
に必要な部材の回転を開始する。
は、エンジン制御部81のコントローラインタフェース
110を介してCPU111で受信される。CPU11
1は電子写真装置40の駆動源77を起動させ、各色の
現像ステーション(41Y〜41K)に配置された感光
体(47Y〜47K)、定着器62の加熱ローラ63、
加圧ローラ64対、記録紙搬送ドラム72等、印字動作
に必要な部材の回転を開始する。
【0106】<STEP004>CPU111は、加熱
ローラ63の加熱を開始し、サーミスタ66によって加
熱ローラ63が所定の温度に到達したことを検出する
と、給紙ローラ57をD1方向に回転させ記録紙42の
搬送を開始する。搬送された記録紙42の先端は記録紙
通過センサ60で検出されると共に、レジストローラ5
8およびピンチローラ59対の間で一時的に停止し、斜
行が抑制される。記録紙通過センサ60で記録紙先端を
検出して、所定時間経過後にCPU111は図示しない
電磁クラッチを制御してレジストローラ58の回転を開
始する。
ローラ63の加熱を開始し、サーミスタ66によって加
熱ローラ63が所定の温度に到達したことを検出する
と、給紙ローラ57をD1方向に回転させ記録紙42の
搬送を開始する。搬送された記録紙42の先端は記録紙
通過センサ60で検出されると共に、レジストローラ5
8およびピンチローラ59対の間で一時的に停止し、斜
行が抑制される。記録紙通過センサ60で記録紙先端を
検出して、所定時間経過後にCPU111は図示しない
電磁クラッチを制御してレジストローラ58の回転を開
始する。
【0107】このレジストローラ58の回転開始を基準
として、CPU111は各色現像ステーション(41Y
〜41K)に搭載された露光ヘッド52(図2参照)の
駆動タイミングが設定され、記録紙42の搬送に伴って
画像が形成される。
として、CPU111は各色現像ステーション(41Y
〜41K)に搭載された露光ヘッド52(図2参照)の
駆動タイミングが設定され、記録紙42の搬送に伴って
画像が形成される。
【0108】以降、図4と図5を参照して説明を続け
る。
る。
【0109】画像形成に伴って画像データはコントロー
ラ80からバッファメモリ(121Y〜121K)に転
送され、更にバッファメモリ(121Y〜121K)か
ら露光ヘッド(52Y〜52K)に送られ、最終的に画
像データに基づいて露光ヘッド(52Y〜52K)の発
光素子(123Y〜123K)の点灯/消灯が制御され
るが、既に詳細に説明したようにバッファメモリ(12
1Y〜121K)に格納された画像データは画素計数/
最大値抽出部131にも転送され、各発光素子毎に点灯
回数が計数/累積されメモリ132に格納されると共
に、各発光素子の点灯回数の累積値の最大値(以降、最
大累積値と称す)がメモリ132に格納される。
ラ80からバッファメモリ(121Y〜121K)に転
送され、更にバッファメモリ(121Y〜121K)か
ら露光ヘッド(52Y〜52K)に送られ、最終的に画
像データに基づいて露光ヘッド(52Y〜52K)の発
光素子(123Y〜123K)の点灯/消灯が制御され
るが、既に詳細に説明したようにバッファメモリ(12
1Y〜121K)に格納された画像データは画素計数/
最大値抽出部131にも転送され、各発光素子毎に点灯
回数が計数/累積されメモリ132に格納されると共
に、各発光素子の点灯回数の累積値の最大値(以降、最
大累積値と称す)がメモリ132に格納される。
【0110】<STEP005>CPU111は、図示
しない計数手段にてバッファメモリ121Kに転送され
る画像データのラスタ数をカウントしており、このラス
タ数が所定の値に達すると、1ページ印刷が終了したと
みなす。1ページ印刷が完了していない場合は、STE
P005に戻る。
しない計数手段にてバッファメモリ121Kに転送され
る画像データのラスタ数をカウントしており、このラス
タ数が所定の値に達すると、1ページ印刷が終了したと
みなす。1ページ印刷が完了していない場合は、STE
P005に戻る。
【0111】<STEP006>CPU111は、1ペ
ージ印刷が完了すると、ヘッド制御部120のメモリ1
32にアクセスし、最大累積値を取得する。
ージ印刷が完了すると、ヘッド制御部120のメモリ1
32にアクセスし、最大累積値を取得する。
【0112】<STEP007>メモリ132は2バイ
ト単位で管理されているため、メモリ132の各格納領
域がカウントできる最大値は65535である。一方、
印刷ページの副走査方向(露光ヘッドに配置された発光
素子と直交する方向、即ち、記録紙が搬送される方向)
のサイズは297mm(A4長手)であり、これを12
00dpi(dot/inch)で記録すると1403
1dotである。最悪の場合、次のページの印刷におい
て、常時ONとなる発光素子もありうるため、CPU1
11は65535−14031=51504を判定基準
とし、最大累積値>51504であるか否かを判断す
る。
ト単位で管理されているため、メモリ132の各格納領
域がカウントできる最大値は65535である。一方、
印刷ページの副走査方向(露光ヘッドに配置された発光
素子と直交する方向、即ち、記録紙が搬送される方向)
のサイズは297mm(A4長手)であり、これを12
00dpi(dot/inch)で記録すると1403
1dotである。最悪の場合、次のページの印刷におい
て、常時ONとなる発光素子もありうるため、CPU1
11は65535−14031=51504を判定基準
とし、最大累積値>51504であるか否かを判断す
る。
【0113】<STEP008>以降、図1と図4を参
照して説明を続ける。
照して説明を続ける。
【0114】もし、最大累積値>51504を満たす場
合は、印刷停止処理を実行する。印刷停止処理におい
て、CPU111はシリアルインタフェース115を介
して高圧電源をOFFにし、加熱ローラ63への電力供
給を中止すると共に、駆動源77の駆動を停止する。
合は、印刷停止処理を実行する。印刷停止処理におい
て、CPU111はシリアルインタフェース115を介
して高圧電源をOFFにし、加熱ローラ63への電力供
給を中止すると共に、駆動源77の駆動を停止する。
【0115】<STEP009>以降、図4と図5を参
照して説明を続ける。
照して説明を続ける。
【0116】CPU111は、ヘッド制御部120のメ
モリ132にアクセスすると、最大累積値を取得する。
そして最大累積値よりも点灯回数の累積値が小さい発光
素子については、その差分に基づいてバッファメモリ1
21にダミー点灯データを作成する。ダミー点灯データ
の作成が完了すると、CPU111はヘッド駆動タイミ
ング生成部130を制御してダミー点灯を行う。ダミー
点灯が完了すると、CPU111はメモリ132内の各
発光素子の点灯回数の累積値をインクリメントし、全発
光素子について、点灯回数の累積値が最大累積値と等し
くなるまでダミー点灯を繰り返す。
モリ132にアクセスすると、最大累積値を取得する。
そして最大累積値よりも点灯回数の累積値が小さい発光
素子については、その差分に基づいてバッファメモリ1
21にダミー点灯データを作成する。ダミー点灯データ
の作成が完了すると、CPU111はヘッド駆動タイミ
ング生成部130を制御してダミー点灯を行う。ダミー
点灯が完了すると、CPU111はメモリ132内の各
発光素子の点灯回数の累積値をインクリメントし、全発
光素子について、点灯回数の累積値が最大累積値と等し
くなるまでダミー点灯を繰り返す。
【0117】ダミー点灯が完了すると、CPU111は
メモリ132にアクセスし、各発光素子の点灯回数の累
積値および最大累積値を0にクリアする。
メモリ132にアクセスし、各発光素子の点灯回数の累
積値および最大累積値を0にクリアする。
【0118】以上の説明では簡単のため、露光ヘッドが
関わる印刷色を特に指定していないが、実際は4色の露
光ヘッドについて同じことが行われ、露光ヘッド毎に各
発光素子123の点灯回数が等しくなるように制御され
る。
関わる印刷色を特に指定していないが、実際は4色の露
光ヘッドについて同じことが行われ、露光ヘッド毎に各
発光素子123の点灯回数が等しくなるように制御され
る。
【0119】<STEP010>以上の処理によって、
露光ヘッド毎に各発光素子123の劣化は等しくなり、
特定の発光素子の劣化が進むことで発生する濃度ムラは
抑制される。しかし、各発光素子は等しく劣化するた
め、全体的な光量低下が発生する。
露光ヘッド毎に各発光素子123の劣化は等しくなり、
特定の発光素子の劣化が進むことで発生する濃度ムラは
抑制される。しかし、各発光素子は等しく劣化するた
め、全体的な光量低下が発生する。
【0120】以降、ヘッド駆動電圧調整の過程につい
て、図2、図7、図1、図4を用いて説明する。
て、図2、図7、図1、図4を用いて説明する。
【0121】ヘッド駆動電圧調整に際して、CPU11
1は駆動源77を起動し、感光体47の回転を開始す
る。一方、CPU111はバッファメモリ(121Y〜
121K)に全ての発光素子(123Y〜123K)が
常時点灯するような画像データを書き込むと共に、ヘッ
ド制御部(120Y〜120K)を制御して発光素子を
点灯させる。
1は駆動源77を起動し、感光体47の回転を開始す
る。一方、CPU111はバッファメモリ(121Y〜
121K)に全ての発光素子(123Y〜123K)が
常時点灯するような画像データを書き込むと共に、ヘッ
ド制御部(120Y〜120K)を制御して発光素子を
点灯させる。
【0122】露光ヘッド52から照射された光は感光体
47で反射して、受光センサ54に入射する。受光セン
サ54に入射された光は光電変換され、図示しないA/
Dコンバータによってディジタルデータに変換され、シ
リアルインタフェース115を介してCPU111に入
力される。
47で反射して、受光センサ54に入射する。受光セン
サ54に入射された光は光電変換され、図示しないA/
Dコンバータによってディジタルデータに変換され、シ
リアルインタフェース115を介してCPU111に入
力される。
【0123】CPU111は受光センサ54に入射した
光を、少なくとも感光体47が一周する間、所定のサン
プリング周期で測定し、全サンプリング期間の平均値に
基づき、発光素子の発光光量を計測する。
光を、少なくとも感光体47が一周する間、所定のサン
プリング周期で測定し、全サンプリング期間の平均値に
基づき、発光素子の発光光量を計測する。
【0124】CPU111は計測した発光光量が予め定
められた値となるように、ヘッド制御部120の内部の
ヘッド駆動電圧設定部133を制御し(より詳細には、
図7に示すように、CPU111はヘッド駆動電圧設定
部133内のD/Aコンバータ156を制御して、ヘッ
ド電源157の出力電圧を変化させている)、露光ヘッ
ド52に搭載された発光素子123の駆動用電源の電圧
を調整する。
められた値となるように、ヘッド制御部120の内部の
ヘッド駆動電圧設定部133を制御し(より詳細には、
図7に示すように、CPU111はヘッド駆動電圧設定
部133内のD/Aコンバータ156を制御して、ヘッ
ド電源157の出力電圧を変化させている)、露光ヘッ
ド52に搭載された発光素子123の駆動用電源の電圧
を調整する。
【0125】以上の処理によって、発光素子全体にわた
る光量低下が補正され、常に安定した画像形成が可能と
なる。
る光量低下が補正され、常に安定した画像形成が可能と
なる。
【0126】<STEP011>以降、図4を用いて説
明を続ける。
明を続ける。
【0127】CPU111は、コントローラ80から、
次のページの印字要求の有無を確認し、印字要求があれ
ばSTEP003に戻り、印字要求がなければSTEP
013に処理を移す。なお、STEP013の処理はS
TEP0008と同等であるので説明を省略する。
次のページの印字要求の有無を確認し、印字要求があれ
ばSTEP003に戻り、印字要求がなければSTEP
013に処理を移す。なお、STEP013の処理はS
TEP0008と同等であるので説明を省略する。
【0128】<STEP012>STEP007で、最
大累積値>51504を満たさない場合は、STEP0
11と同様に、コントローラ80からの通信内容に基づ
き、次ページ以降の印字要求の有無を確認する。印字要
求があれば、STEP0004に戻り、印字要求がなけ
ればSTEP013に処理を移す。なお、STEP01
3の処理はSTEP0008と同等であるので説明を省
略する。
大累積値>51504を満たさない場合は、STEP0
11と同様に、コントローラ80からの通信内容に基づ
き、次ページ以降の印字要求の有無を確認する。印字要
求があれば、STEP0004に戻り、印字要求がなけ
ればSTEP013に処理を移す。なお、STEP01
3の処理はSTEP0008と同等であるので説明を省
略する。
【0129】さて、以上述べてきたように、発光素子の
光量劣化補正およびヘッド駆動電圧調整は、最大累積値
に基づき、最大累積値>51504の判定結果に応じて
起動される。電子写真装置の画像形成シーケンス上、複
数のページを連続して印刷する場合、給紙メカニズムに
起因する記録紙搬送の信頼性の観点からは、次の記録紙
の給紙間隔は、例えば0.5秒程度が必要であり、この
搬送タイミングの隙間に1ページ単位で光量劣化補正を
行うことも可能である。しかし、本実施の形態では、1
ページ単位の光量劣化補正は採用していない。この理由
について以下に説明する。
光量劣化補正およびヘッド駆動電圧調整は、最大累積値
に基づき、最大累積値>51504の判定結果に応じて
起動される。電子写真装置の画像形成シーケンス上、複
数のページを連続して印刷する場合、給紙メカニズムに
起因する記録紙搬送の信頼性の観点からは、次の記録紙
の給紙間隔は、例えば0.5秒程度が必要であり、この
搬送タイミングの隙間に1ページ単位で光量劣化補正を
行うことも可能である。しかし、本実施の形態では、1
ページ単位の光量劣化補正は採用していない。この理由
について以下に説明する。
【0130】図10は、記録紙に記録される画像の例を
示したものである。図10に示すように、Aの画像はグ
ラフィックスが全体の上方左半分を占め、残りはテキス
トである。またBの画像はグラフィックスが全体の下方
右半分を占め、残りはテキストである。このような画像
が連続して印刷された場合、Aの画像では露光ヘッド5
2の左半分の発光素子の点灯回数の累積値が大きくな
り、またBの画像では同右半分の累積値が大きくなる。
このような状況でページ単位に光量劣化補正を行うと、
夫々のページの累積値が大きい方に合わせてダミー発光
が行われ、発光素子の劣化の進行が促進されてしまう。
示したものである。図10に示すように、Aの画像はグ
ラフィックスが全体の上方左半分を占め、残りはテキス
トである。またBの画像はグラフィックスが全体の下方
右半分を占め、残りはテキストである。このような画像
が連続して印刷された場合、Aの画像では露光ヘッド5
2の左半分の発光素子の点灯回数の累積値が大きくな
り、またBの画像では同右半分の累積値が大きくなる。
このような状況でページ単位に光量劣化補正を行うと、
夫々のページの累積値が大きい方に合わせてダミー発光
が行われ、発光素子の劣化の進行が促進されてしまう。
【0131】この場合、AとBの両方の発光素子の点灯
回数を累積すると、左右の累積値は相殺され、最大累積
値との差が小さくなる(即ち、発光素子の点灯領域が平
均化される)。この効果は点灯回数の累積期間が長いほ
ど大きくなり、ダミー発光の点灯回数を減らし発光素子
の劣化を抑制することができる。
回数を累積すると、左右の累積値は相殺され、最大累積
値との差が小さくなる(即ち、発光素子の点灯領域が平
均化される)。この効果は点灯回数の累積期間が長いほ
ど大きくなり、ダミー発光の点灯回数を減らし発光素子
の劣化を抑制することができる。
【0132】以上の理由から、本実施の形態では、複数
の印刷ページに跨って、発光素子の点灯回数を累積し、
この累積結果に基いて光量劣化補正とヘッド駆動電圧調
整を行うようにしている。
の印刷ページに跨って、発光素子の点灯回数を累積し、
この累積結果に基いて光量劣化補正とヘッド駆動電圧調
整を行うようにしている。
【0133】[電源監視による累積値データの退避]本
実施の形態では、電子写真装置の電源電圧を監視するこ
とで、発光素子の点灯回数の累積値および最大累積値の
情報が停電など不測の事態で失われるのを防止してい
る。
実施の形態では、電子写真装置の電源電圧を監視するこ
とで、発光素子の点灯回数の累積値および最大累積値の
情報が停電など不測の事態で失われるのを防止してい
る。
【0134】図11は、電源監視部83の構成を示すブ
ロック図である。図11において、170は電源部82
からCPU111に供給されるCPU電源ラインであ
る。171はCPU電源ライン170の電圧(例えば5
V)を所定の抵抗によって分圧した電源電圧モニタ信号
であり、A/Dコンバータ(ADC)172に入力され
ている。CPU111はシリアルインタフェース115
を介してA/Dコンバータ172の出力信号を定期的に
サンプリングして、電源電圧を監視している。
ロック図である。図11において、170は電源部82
からCPU111に供給されるCPU電源ラインであ
る。171はCPU電源ライン170の電圧(例えば5
V)を所定の抵抗によって分圧した電源電圧モニタ信号
であり、A/Dコンバータ(ADC)172に入力され
ている。CPU111はシリアルインタフェース115
を介してA/Dコンバータ172の出力信号を定期的に
サンプリングして、電源電圧を監視している。
【0135】電源電圧の低下を検出した際の、発光素子
の点灯回数の累積値および最大累積値の退避動作につい
て、以降、図4、図5、図11を用いて説明する。
の点灯回数の累積値および最大累積値の退避動作につい
て、以降、図4、図5、図11を用いて説明する。
【0136】CPU111は、電源監視部83からの出
力電圧を定期的にサンプリングし、出力電圧の変化が複
数回のサンプリングの間に単調減少し、かつ最後に取得
した電源監視部83の出力電圧が予め定められた所定値
を下回ったことを検出すると、直ちにヘッド制御部(1
20Y〜120K)を制御してストローブ信号等、露光
ヘッド(52Y〜52K)を駆動するのに必要な信号を
非アクティブ状態し、露光ヘッド(52Y〜52K)の
発光動作を停止する。これによって、バッファメモリ
(121Y〜121K)からの画像データの転送も停止
するため、発光素子の点灯回数の累積も停止される。
力電圧を定期的にサンプリングし、出力電圧の変化が複
数回のサンプリングの間に単調減少し、かつ最後に取得
した電源監視部83の出力電圧が予め定められた所定値
を下回ったことを検出すると、直ちにヘッド制御部(1
20Y〜120K)を制御してストローブ信号等、露光
ヘッド(52Y〜52K)を駆動するのに必要な信号を
非アクティブ状態し、露光ヘッド(52Y〜52K)の
発光動作を停止する。これによって、バッファメモリ
(121Y〜121K)からの画像データの転送も停止
するため、発光素子の点灯回数の累積も停止される。
【0137】以降、図6を加えて説明を続ける。
【0138】次に、CPU111はヘッド制御部120
のメモリ132にアクセスし、アドレスPel0000
〜Pel_9983に格納された各発光素子毎の点灯回
数の累積値データを読み出し、EEPROM114に順
次格納する。更に、CPU111はアドレスPelMa
xに格納されている最大累積値も同様にEEPROM1
14に格納する。
のメモリ132にアクセスし、アドレスPel0000
〜Pel_9983に格納された各発光素子毎の点灯回
数の累積値データを読み出し、EEPROM114に順
次格納する。更に、CPU111はアドレスPelMa
xに格納されている最大累積値も同様にEEPROM1
14に格納する。
【0139】以上の動作は、少なくともCPU電源ライ
ン170の電圧が、CPU111およびその周辺ハード
ウェアが動作可能な電源電圧に低下する以前に行われる
必要がある。このため、電源部82は主電源が遮断され
ても、その後の数秒間は、CPU111および周辺ハー
ドウェアに必要な電圧を供給可能に設計されている。ま
た、上記動作は主電源の遮断原因に関わらず行われるた
め、停電のような不測の事態、電子写真装置の動作中に
おける電源スイッチのOFF、電子写真装置が待機中に
行われる通常の電源スイッチのOFFにも対応できる。
ン170の電圧が、CPU111およびその周辺ハード
ウェアが動作可能な電源電圧に低下する以前に行われる
必要がある。このため、電源部82は主電源が遮断され
ても、その後の数秒間は、CPU111および周辺ハー
ドウェアに必要な電圧を供給可能に設計されている。ま
た、上記動作は主電源の遮断原因に関わらず行われるた
め、停電のような不測の事態、電子写真装置の動作中に
おける電源スイッチのOFF、電子写真装置が待機中に
行われる通常の電源スイッチのOFFにも対応できる。
【0140】なお、既に[光量劣化補正]で説明したよ
うに、EEPROM114に格納された発光素子の点灯
回数の累積値および最大累積値は、次に電子写真装置に
電源が投入された時点で、ヘッド制御部120のメモリ
132に転送される。
うに、EEPROM114に格納された発光素子の点灯
回数の累積値および最大累積値は、次に電子写真装置に
電源が投入された時点で、ヘッド制御部120のメモリ
132に転送される。
【0141】(実施の形態2)以降、本発明の実施の形
態2について説明するが、電子写真装置のメカニズム、
ハードウェア構成などは実施の形態1と同等であるので
説明を省略する。
態2について説明するが、電子写真装置のメカニズム、
ハードウェア構成などは実施の形態1と同等であるので
説明を省略する。
【0142】実施の形態1は、各発光素子の点灯回数の
累積動作を、全ての発光素子に対して行うものである。
これに対して、実施の形態2では、発光素子を複数のグ
ループに分け、グループ単位で点灯回数を累積するよう
にしたものである。これによって、補正精度を大きく落
とすことなく、点灯回数を累積するメモリの容量を大幅
に低減することが可能となる。
累積動作を、全ての発光素子に対して行うものである。
これに対して、実施の形態2では、発光素子を複数のグ
ループに分け、グループ単位で点灯回数を累積するよう
にしたものである。これによって、補正精度を大きく落
とすことなく、点灯回数を累積するメモリの容量を大幅
に低減することが可能となる。
【0143】まず、発光素子のグループ分けについて、
図7を用いて説明する。
図7を用いて説明する。
【0144】各ドライバチップ150には256個のド
ライバトランジスタ154が搭載されているが、画像形
成に際しては、画像データ側にマスクを施すことで、2
56個のドライバトランジスタ154を実質的に4つの
グループに分割し、特定のタイミングに応じて64個を
選択してON/OFF制御する。例えば、第1グループ
では0−63番目以外の画像データを非印字とし、第2
グループでは64−127番目以外、第3グループでは
128−191番目以外、第4グループでは192−2
55番目以外の画像データをマスクして非印字データと
する。マスクによって画像データ側の特定部分を強制的
に非印字データとすることで、実質的にドライバチップ
150を時分割して駆動する。
ライバトランジスタ154が搭載されているが、画像形
成に際しては、画像データ側にマスクを施すことで、2
56個のドライバトランジスタ154を実質的に4つの
グループに分割し、特定のタイミングに応じて64個を
選択してON/OFF制御する。例えば、第1グループ
では0−63番目以外の画像データを非印字とし、第2
グループでは64−127番目以外、第3グループでは
128−191番目以外、第4グループでは192−2
55番目以外の画像データをマスクして非印字データと
する。マスクによって画像データ側の特定部分を強制的
に非印字データとすることで、実質的にドライバチップ
150を時分割して駆動する。
【0145】実施の形態2では、時分割駆動を行う単位
である64画素を1つのグループとみなしている(以
降、発光素子グループと称する)。光量劣化は発光素子
そのものの劣化に起因するため、基本的には全ての発光
素子の個々に対して、独立して光量劣化を補正すること
が望ましい(実施の形態1はこの態様である)。しか
し、画像解像度が1200dpi程度にまで達した場
合、64画素は約1.35mmに相当し、この程度であ
れば各発光素子グループが記録している画像データは同
一属性である可能性が高い(ここで言う属性とは、テキ
スト領域、自然画領域というマクロな意味で使ってい
る)。従って、64画素分の点灯回数を1グループとし
て取り扱ってグループ単位で光量劣化を補正する場合
と、個々の発光素子を独立して補正する場合とで、精度
的には大差はないと考えてよい。
である64画素を1つのグループとみなしている(以
降、発光素子グループと称する)。光量劣化は発光素子
そのものの劣化に起因するため、基本的には全ての発光
素子の個々に対して、独立して光量劣化を補正すること
が望ましい(実施の形態1はこの態様である)。しか
し、画像解像度が1200dpi程度にまで達した場
合、64画素は約1.35mmに相当し、この程度であ
れば各発光素子グループが記録している画像データは同
一属性である可能性が高い(ここで言う属性とは、テキ
スト領域、自然画領域というマクロな意味で使ってい
る)。従って、64画素分の点灯回数を1グループとし
て取り扱ってグループ単位で光量劣化を補正する場合
と、個々の発光素子を独立して補正する場合とで、精度
的には大差はないと考えてよい。
【0146】図12は、実施の形態2において、図5の
メモリ132のデータ内容を示すアドレスマップであ
る。以降、図5に加えて図12を用いて説明を続ける。
メモリ132のデータ内容を示すアドレスマップであ
る。以降、図5に加えて図12を用いて説明を続ける。
【0147】画素計数/最大値抽出部131がメモリ1
32の内容を更新する場合は、一旦メモリ131の該当
アドレス(PelG_0000〜PelG_0155の
いずれか(実施の形態2において、露光ヘッドは256
×39=9984個の発光素子を有しているが、これを
64個の発光素子を1グループとして点灯回数を累積す
るため、アドレス数は9984/64=156である)
にアクセスし、既に格納されている当該発光素子グルー
プの点灯回数を読み取り、これを画素計数/最大値抽出
部131内部のレジスタ(図示せず)に一旦格納する。
画素計数/最大値抽出部131は、バッファメモリ12
1に格納された画像データに基づき、この発光素子グル
ープに含まれる発光素子のうちONとなる素子数をカウ
ントし、カウント結果をレジスタに格納された値に加算
することで、当該グループの点灯回数を累積する。画素
計数/最大値抽出部131は、ヘッド駆動タイミング生
成部130から出力されるライン同期信号(LSYN
C)およびクロック信号(CLK)を参照し、当該グル
ープに属する発光素子の駆動が完了したら、レジスタ
(図示せず)の内容をメモリ132に書き込む。このよ
うにして、1ライン毎に各発光素子グループ単位で点灯
回数を累積していく。
32の内容を更新する場合は、一旦メモリ131の該当
アドレス(PelG_0000〜PelG_0155の
いずれか(実施の形態2において、露光ヘッドは256
×39=9984個の発光素子を有しているが、これを
64個の発光素子を1グループとして点灯回数を累積す
るため、アドレス数は9984/64=156である)
にアクセスし、既に格納されている当該発光素子グルー
プの点灯回数を読み取り、これを画素計数/最大値抽出
部131内部のレジスタ(図示せず)に一旦格納する。
画素計数/最大値抽出部131は、バッファメモリ12
1に格納された画像データに基づき、この発光素子グル
ープに含まれる発光素子のうちONとなる素子数をカウ
ントし、カウント結果をレジスタに格納された値に加算
することで、当該グループの点灯回数を累積する。画素
計数/最大値抽出部131は、ヘッド駆動タイミング生
成部130から出力されるライン同期信号(LSYN
C)およびクロック信号(CLK)を参照し、当該グル
ープに属する発光素子の駆動が完了したら、レジスタ
(図示せず)の内容をメモリ132に書き込む。このよ
うにして、1ライン毎に各発光素子グループ単位で点灯
回数を累積していく。
【0148】一方、メモリ132のアドレスPel_M
axには、各発光素子グループ毎に累積された点灯回数
のうち、最大累積値が格納されている。画素計数/最大
値抽出部131は、メモリ132に各発光素子グループ
単位に点灯回数を累積する過程で、アドレスPel_M
axにアクセスして、これまでの最大累積値(Pma
x)を読み取り、該当アドレス(PelG_0000〜
PelG_0155のいずれか)に書き込む値(Pcn
t)と比較する。Pmax≧PcntであればPmax
は更新されないが、Pmax<Pcntであれば、画素
計数/最大値抽出部131はアドレスPel_Maxに
Pcntを書き込み、最大累積値を更新する。このよう
にして、メモリ132には、全ての発光素子のうち最も
点灯回数が多かった発光素子グループの累積点灯回数
と、各発光素子グループ単位の累積点灯回数が保持され
ることになる。なお、各アドレスPelG_0000〜
PelG_0155及びアドレスPel_Maxはそれ
ぞれ4バイトが割り振られている。印刷ページの副走査
方向(露光ヘッドに配置された発光素子と直交する方
向、即ち、記録紙が搬送される方向)のサイズは、実施
の形態2で想定しているA4サイズでは297mmであ
り、これを1200dpi(dot/inch)で全て
ONすると1つの発光素子あたり14031dot、6
4個の発光素子から成る各発光素子グループあたり89
7984dotとなる。
axには、各発光素子グループ毎に累積された点灯回数
のうち、最大累積値が格納されている。画素計数/最大
値抽出部131は、メモリ132に各発光素子グループ
単位に点灯回数を累積する過程で、アドレスPel_M
axにアクセスして、これまでの最大累積値(Pma
x)を読み取り、該当アドレス(PelG_0000〜
PelG_0155のいずれか)に書き込む値(Pcn
t)と比較する。Pmax≧PcntであればPmax
は更新されないが、Pmax<Pcntであれば、画素
計数/最大値抽出部131はアドレスPel_Maxに
Pcntを書き込み、最大累積値を更新する。このよう
にして、メモリ132には、全ての発光素子のうち最も
点灯回数が多かった発光素子グループの累積点灯回数
と、各発光素子グループ単位の累積点灯回数が保持され
ることになる。なお、各アドレスPelG_0000〜
PelG_0155及びアドレスPel_Maxはそれ
ぞれ4バイトが割り振られている。印刷ページの副走査
方向(露光ヘッドに配置された発光素子と直交する方
向、即ち、記録紙が搬送される方向)のサイズは、実施
の形態2で想定しているA4サイズでは297mmであ
り、これを1200dpi(dot/inch)で全て
ONすると1つの発光素子あたり14031dot、6
4個の発光素子から成る各発光素子グループあたり89
7984dotとなる。
【0149】メモリ132の各アドレスは4バイトであ
るため、各発光素子が常時点灯状態であったとしても、
4782ページ分の点灯回数を累積することが可能であ
る(4バイトで累積できる最大値=429496729
5/897984=4782)。
るため、各発光素子が常時点灯状態であったとしても、
4782ページ分の点灯回数を累積することが可能であ
る(4バイトで累積できる最大値=429496729
5/897984=4782)。
【0150】本実施の形態2は、光量劣化補正の具体的
な手順や、電源監視による累積値データの退避動作など
は、対象が個々の発光素子から、64画素から成る発光
素子グループなった点が実施の形態1と異なるのみであ
る。光量劣化補正の際に各累積値が64画素分の合計で
あることを考慮し、各発光素子に対し、累積値の1/6
4に相当する値で追加発光を行えばよい。その他の制御
は実施の形態1と殆ど同じなので説明を省略する。
な手順や、電源監視による累積値データの退避動作など
は、対象が個々の発光素子から、64画素から成る発光
素子グループなった点が実施の形態1と異なるのみであ
る。光量劣化補正の際に各累積値が64画素分の合計で
あることを考慮し、各発光素子に対し、累積値の1/6
4に相当する値で追加発光を行えばよい。その他の制御
は実施の形態1と殆ど同じなので説明を省略する。
【0151】さて、このように点灯回数の累積を発光素
子グループ単位で行うことで、メモリ132の容量を大
幅に削減できる。実施の形態2においては、発光素子グ
ループ数=156、最大累積値用の領域=1、各発光素
子あたりのメモリ容量=4バイトであるから、全メモリ
容量は(156+1)×4=628バイトであり、実施
の形態1で説明した個々の発光素子の点灯回数をカウン
トする態様((9984+1)×2=約20Kバイト)
と比較して、必要なメモリ量は約1/30に減少する。
子グループ単位で行うことで、メモリ132の容量を大
幅に削減できる。実施の形態2においては、発光素子グ
ループ数=156、最大累積値用の領域=1、各発光素
子あたりのメモリ容量=4バイトであるから、全メモリ
容量は(156+1)×4=628バイトであり、実施
の形態1で説明した個々の発光素子の点灯回数をカウン
トする態様((9984+1)×2=約20Kバイト)
と比較して、必要なメモリ量は約1/30に減少する。
【0152】さて、以上の説明では、発光素子の各素子
毎、あるいはグループ毎の点灯回数に着目したが、これ
は結果的に点灯時間を累積しているのと同じことであ
る。従って、本発明は、何らかの手段によって発光素子
の発光時間の累積値を取得し、これに応じて光量劣化を
補正する場合にも、容易に適用できることは言うまでも
ない。
毎、あるいはグループ毎の点灯回数に着目したが、これ
は結果的に点灯時間を累積しているのと同じことであ
る。従って、本発明は、何らかの手段によって発光素子
の発光時間の累積値を取得し、これに応じて光量劣化を
補正する場合にも、容易に適用できることは言うまでも
ない。
【0153】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明は、複数
の発光素子をライン状に配列した露光ヘッドの制御方法
および露光ヘッドを搭載した電子写真装置であって、露
光ヘッドの各発光素子毎の点灯回数を累積し、累積され
た点灯回数が最も多い発光素子以外の発光素子に対し
て、追加点灯を行うものである。これによって、全ての
発光素子の劣化状態を均一化することができるため、製
造時に電子写真装置に組み込まれた光量ばらつき補正の
データには手を加えず、露光ヘッドの部分的な領域の発
光光量に基づいて発光素子の駆動電圧を調整すること
で、簡単に光量劣化補正を行うことができる。
の発光素子をライン状に配列した露光ヘッドの制御方法
および露光ヘッドを搭載した電子写真装置であって、露
光ヘッドの各発光素子毎の点灯回数を累積し、累積され
た点灯回数が最も多い発光素子以外の発光素子に対し
て、追加点灯を行うものである。これによって、全ての
発光素子の劣化状態を均一化することができるため、製
造時に電子写真装置に組み込まれた光量ばらつき補正の
データには手を加えず、露光ヘッドの部分的な領域の発
光光量に基づいて発光素子の駆動電圧を調整すること
で、簡単に光量劣化補正を行うことができる。
【0154】また、本発明は、露光ヘッドの複数の発光
素子からなるグループ毎の点灯回数を累積し、累積され
た点灯回数が最も多いグループ以外のグループに対して
追加点灯を行うことで、光量劣化補正に必要なメモリの
容量を個々の発光素子の光量劣化を個別に補正する場合
と比較して、約1/30と大幅に削減することができ
る。
素子からなるグループ毎の点灯回数を累積し、累積され
た点灯回数が最も多いグループ以外のグループに対して
追加点灯を行うことで、光量劣化補正に必要なメモリの
容量を個々の発光素子の光量劣化を個別に補正する場合
と比較して、約1/30と大幅に削減することができ
る。
【0155】また、本発明は、各発光素子あるいは複数
の発光素子からなるグループの点灯回数を累積する手段
と、各累積値のうちの最大値(最大累積値)を抽出する
手段とを有し、最大累積値が所定の値を上回った場合、
次のページの印刷に先だって光量劣化補正を行うもので
ある。一般的なプリント用途では、ページ単位にイメー
ジ領域の位置に偏りがあっても、大量のページになると
偏りは均一化される。複数ページ分の累積点灯回数を参
照することで、追加点灯の回数を少なくし、追加点灯に
よる発光素子の劣化を最小限に抑えることができる。
の発光素子からなるグループの点灯回数を累積する手段
と、各累積値のうちの最大値(最大累積値)を抽出する
手段とを有し、最大累積値が所定の値を上回った場合、
次のページの印刷に先だって光量劣化補正を行うもので
ある。一般的なプリント用途では、ページ単位にイメー
ジ領域の位置に偏りがあっても、大量のページになると
偏りは均一化される。複数ページ分の累積点灯回数を参
照することで、追加点灯の回数を少なくし、追加点灯に
よる発光素子の劣化を最小限に抑えることができる。
【0156】また、本発明は、複数ページを連続して印
刷中に、最大累積値が所定の値を上回った場合、画像形
成動作を一時的に中断し、追加点灯を行った後に、累積
手段に格納された累積値をリセットした上で、画像形成
動作を再開する制御手段を有するものである。これによ
って、点灯回数の累積を行うメモリのオーバフローをな
くし、点灯回数を正確に計数できる。
刷中に、最大累積値が所定の値を上回った場合、画像形
成動作を一時的に中断し、追加点灯を行った後に、累積
手段に格納された累積値をリセットした上で、画像形成
動作を再開する制御手段を有するものである。これによ
って、点灯回数の累積を行うメモリのオーバフローをな
くし、点灯回数を正確に計数できる。
【0157】また、本発明は、露光ヘッドから照射さ
れ、感光体から反射された光の強度を検出する光強度検
出手段と、光強度検出手段の出力に基づいて、発光素子
の駆動電圧あるいは駆動電流を制御する駆動条件制御手
段とを有するものである。これによって、光量劣化補正
によって各発光素子の劣化状態を均一化した上で、発光
素子の光量を一定にすることができる。
れ、感光体から反射された光の強度を検出する光強度検
出手段と、光強度検出手段の出力に基づいて、発光素子
の駆動電圧あるいは駆動電流を制御する駆動条件制御手
段とを有するものである。これによって、光量劣化補正
によって各発光素子の劣化状態を均一化した上で、発光
素子の光量を一定にすることができる。
【0158】また、本発明は、電源状態監視手段によっ
て、電子写真装置の電源電圧が低下したことを検出した
場合、発光素子の点灯回数の累積値を、不揮発性の記憶
手段に転送する転送手段を有するものである。これによ
って、停電などにより電源がオフになった場合であって
も、発光素子の点灯回数を保持することができる。
て、電子写真装置の電源電圧が低下したことを検出した
場合、発光素子の点灯回数の累積値を、不揮発性の記憶
手段に転送する転送手段を有するものである。これによ
って、停電などにより電源がオフになった場合であって
も、発光素子の点灯回数を保持することができる。
【0159】また、本発明は、発光素子を有機EL素子
としたものである。有機EL素子を用いた露光ヘッドの
輝度分布は一般にフラットに近いため、少ないハードウ
ェア資源で光量の劣化を補正することができる。
としたものである。有機EL素子を用いた露光ヘッドの
輝度分布は一般にフラットに近いため、少ないハードウ
ェア資源で光量の劣化を補正することができる。
【図1】 本発明の実施の形態1および2による電子写
真装置40の構成図
真装置40の構成図
【図2】 図1の各現像ステーション41(41Y〜4
1K)の周辺の構造を示す図
1K)の周辺の構造を示す図
【図3】 図1のコントローラ80の構成を示すブロッ
ク図
ク図
【図4】 図1のエンジン制御部81の構成を示すブロ
ック図
ック図
【図5】 図4の各ヘッド制御部120(120Y〜1
20K)の構成を示すブロック図
20K)の構成を示すブロック図
【図6】 実施の形態1のヘッド制御部120における
メモリ132のデータ内容を示すアドレスマップ
メモリ132のデータ内容を示すアドレスマップ
【図7】 図5の露光ヘッド52およびヘッド制御部1
20の詳細な構成を示すブロック図
20の詳細な構成を示すブロック図
【図8】 図7のドライバチップ150毎に設けられた
ドライバ電流設定部158の詳細な構成を示すブロック
図
ドライバ電流設定部158の詳細な構成を示すブロック
図
【図9】 電子写真装置の全体制御と光量劣化補正の手
順を示すフローチャート
順を示すフローチャート
【図10A】 記録紙に記録される画像の例を示す図
【図10B】 記録紙に記録される画像の例を示す図
【図11】 図1の電源監視部83の構成を示すブロッ
ク図
ク図
【図12】 実施の形態2のヘッド制御部120におけ
るメモリ132のデータ内容を示すアドレスマップ
るメモリ132のデータ内容を示すアドレスマップ
40 電子写真装置
41Y,41M,41C,41K 現像ステーション
42 記録紙
47Y,47M,47C,47K 感光体
52 露光ヘッド
54 受光センサ
80 コントローラ
81 エンジン制御部
83 電源監視部
111 CPU
114 EEPROM
120Y,120M,120C,120K ヘッド制御
部 121Y,121M,121C,121K バッファメ
モリ 122Y,122M,122C,122K ドライバ 123Y,123M,123C,123K 発光素子
(有機EL素子) 130 ヘッド駆動タイミング生成部 131 画素計数/最大値抽出部 132 メモリ 133 ヘッド駆動電圧設定部 150 ドライバチップ 151 シフトレジスタ 152 ラッチ 153 ゲート 154 ドライバトランジスタ 158 ドライバ電流設定部
部 121Y,121M,121C,121K バッファメ
モリ 122Y,122M,122C,122K ドライバ 123Y,123M,123C,123K 発光素子
(有機EL素子) 130 ヘッド駆動タイミング生成部 131 画素計数/最大値抽出部 132 メモリ 133 ヘッド駆動電圧設定部 150 ドライバチップ 151 シフトレジスタ 152 ラッチ 153 ゲート 154 ドライバトランジスタ 158 ドライバ電流設定部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H04N 1/036
Fターム(参考) 2C162 AE28 AE47 AF13 AF22 AF23
AF70 AF84 AF89 FA04 FA16
2H076 AB42 DA26 DA31
5C051 AA02 CA06 DA03 DB02 DB07
DC03 DE01 DE29
Claims (16)
- 【請求項1】 複数の発光素子をライン状に配列した露
光ヘッドの制御方法であって、 前記露光ヘッドの各発光素子毎の点灯回数を累積し、累
積された点灯回数が最も多い発光素子以外の発光素子に
対して、追加点灯を行うことを特徴とする露光ヘッドの
制御方法。 - 【請求項2】 複数の発光素子をライン状に配列した露
光ヘッドの制御方法であって、 前記露光ヘッドの複数の発光素子からなるグループ毎の
点灯回数を累積し、累積された点灯回数が最も多いグル
ープ以外のグループに対して、追加点灯を行うことを特
徴とする露光ヘッドの制御方法。 - 【請求項3】 複数の発光素子をライン状に配列した露
光ヘッドを有し、前記露光ヘッドによって形成された潜
像に基づき最終記録媒体に画像を形成する電子写真装置
において、 前記露光ヘッドの各発光素子毎の点灯回数を累積する累
積手段と、 前記累積手段の最大値を抽出する最大累積値抽出手段
と、 前記最大累積値抽出手段で抽出された最大累積値と各発
光素子の点灯回数の累積値に基づいて、個々の発光素子
に対して追加点灯を行う追加点灯手段とを備えたことを
特徴とする露光ヘッドを搭載した電子写真装置。 - 【請求項4】 複数の発光素子をライン状に配列した露
光ヘッドを有し、前記露光ヘッドによって形成された潜
像に基づき最終記録媒体に画像を形成する電子写真装置
において、 前記露光ヘッドの複数の発光素子からなるグループ毎の
点灯回数を累積する累積手段と、 前記累積手段の最大値を抽出する最大累積値抽出手段
と、 前記最大累積値抽出手段で抽出された最大累積値と各グ
ループの累積点灯回数とに基づいて、個々のグループに
対して追加点灯を行う追加点灯手段とを備えたことを特
徴とする露光ヘッドを搭載した電子写真装置。 - 【請求項5】 前記追加点灯手段は、前記追加点灯を画
像形成動作の非実行時に行うことを特徴とする請求項3
または4記載の露光ヘッドを搭載した電子写真装置。 - 【請求項6】 前記最大累積値抽出手段は、印刷ページ
単位に最も累積点灯回数が多い発光素子を検出し、この
累積値を最大累積値として抽出することを特徴とする請
求項3記載の露光ヘッドを搭載した電子写真装置。 - 【請求項7】 前記最大累積値抽出手段は、印刷ページ
単位に最も累積点灯回数が多いグループを検出し、この
累積値を最大累積値として抽出することを特徴とする請
求項4記載の露光ヘッドを搭載した電子写真装置。 - 【請求項8】 前記最大累積値抽出手段によって抽出さ
れる最大累積値が所定の値を上回った場合、次のページ
の印刷に先だって、前記追加点灯を行うことを特徴とす
る請求項3または4記載の露光ヘッドを搭載した電子写
真装置。 - 【請求項9】 前記電子写真装置はさらに、複数の印刷
ページを連続して印刷中に、前記最大累積値抽出手段に
よって抽出される最大値が所定の値を上回った場合、画
像形成動作を中断し、前記追加点灯を行った後に画像形
成動作を再開させる制御手段を備えたことを特徴とする
請求項3または4記載の露光ヘッドを搭載した電子写真
装置。 - 【請求項10】 前記追加点灯が完了した時点で、前記
累積手段に保持された累積値を所定の値にリセットする
ことを特徴とする請求項3または4記載の露光ヘッドを
搭載した電子写真装置。 - 【請求項11】 前記電子写真装置はさらに、 前記露光ヘッドから照射した光の強度を検出する光強度
検出手段と、 前記光強度検出手段からの出力信号に基づいて、前記発
光素子の駆動電圧あるいは駆動電流を制御する駆動条件
制御手段とを備えたことを特徴とする請求項3または4
記載の露光ヘッドを搭載した電子写真装置。 - 【請求項12】 前記電子写真装置はさらに、前記露光
ヘッドから照射した光によって、潜像が形成される感光
体を備え、前記光強度検出手段は、前記露光ヘッドから
照射され、前記感光体によって反射された反射光を検出
することを特徴とする請求項11記載の露光ヘッドを搭
載した電子写真装置。 - 【請求項13】 前記電子写真装置はさらに、 前記電子写真装置の電源状態を監視する電源状態監視手
段と、 記憶手段と、 前記電源状態監視手段が、前記電子写真装置の電源電圧
が低下したことを検出した場合、前記累積手段に格納さ
れた累積値を、前記記憶手段に転送する転送手段とを備
えたことを特徴とする請求項3または4記載の露光ヘッ
ドを搭載した電子写真装置。 - 【請求項14】 前記記憶手段は不揮発性メモリである
ことを特徴とする請求項13記載の露光ヘッドを搭載し
た電子写真装置。 - 【請求項15】 前記発光素子は有機EL素子であるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の露光ヘッドの制
御方法。 - 【請求項16】 前記発光素子は有機EL素子であるこ
とを特徴とする請求項3から14のいずれか一項記載の
露光ヘッドを搭載した電子写真装置。
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---|---|---|---|
JP2002149630A JP2003334990A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 露光ヘッドの制御方法および露光ヘッドを塔載した電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002149630A JP2003334990A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 露光ヘッドの制御方法および露光ヘッドを塔載した電子写真装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002149630A Withdrawn JP2003334990A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 露光ヘッドの制御方法および露光ヘッドを塔載した電子写真装置 |
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Country | Link |
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- 2002-05-23 JP JP2002149630A patent/JP2003334990A/ja not_active Withdrawn
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