JP2003334882A - 酸素吸収シートおよびそれを用いた包装体 - Google Patents

酸素吸収シートおよびそれを用いた包装体

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JP2003334882A
JP2003334882A JP2003055915A JP2003055915A JP2003334882A JP 2003334882 A JP2003334882 A JP 2003334882A JP 2003055915 A JP2003055915 A JP 2003055915A JP 2003055915 A JP2003055915 A JP 2003055915A JP 2003334882 A JP2003334882 A JP 2003334882A
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oxygen
humidity
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day
absorbing sheet
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JP2003055915A
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English (en)
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Hiroaki Takahata
弘明 高畑
Ko Tsubouchi
香 坪内
Tatsuma Kuroda
竜磨 黒田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際に使用する際に酸素吸収機能を発揮する
酸素吸収シートおよびそれを用いた包装体を提供する。 【解決手段】 酸素を遮断する酸素バリア層3と、湿度
に依存して酸素の透過性が変化する湿度依存酸素透過層
1と、前記両層1・3の間に配置され、酸素吸収物質を
含んでなる酸素吸収層2とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素吸収の開始時
期が制御可能な酸素吸収シートおよびそれを用いた食品
等を包装するための包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種包装、特に内容物が食品等
劣化し易い場合の包装においては、その包装完了後の包
装体内部に存在する酸素および包装体外部から侵入する
酸素が問題となる。上記劣化し易い内容物では、包装体
内の酸素のために酸化が生じ易くやすく、特に食品の場
合では、酸化による劣化(腐敗等)、微生物の増殖等が
生じる。
【0003】このような内容物の酸化を防ぐため、特開
平5−305973号公報には、上記容器の内側に酸素
吸収層、外側に酸素バリア層を有するプラスチック容器
が開示されている。
【0004】上記の公報によれば、内側の酸素吸収層に
より容器内に残存している酸素を吸収し、外側の酸素バ
リア層により容器外からの酸素の侵入を防止することが
できるため、内容物の酸化を防ぐことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記容器で
は、容器の製造直後から酸素吸収を開始してしまうた
め、実際に該容器を使用するときには、酸素吸収層は酸
素吸収機能が低下し、ほとんど酸素を吸収しないという
問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、実際に使用する際に酸素吸収
機能を発揮する酸素吸収シートおよびそれを用いた包装
体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このようなことから、本
発明者らは、所定の条件で酸素吸収を開始させることが
可能な酸素吸収シートおよび酸素吸収容器を開発すべく
検討の結果、本発明に至った。
【0008】すなわち、本発明の酸素吸収シートは、酸
素を遮断する酸素バリア層と、湿度に依存して酸素の透
過性が変化する湿度依存酸素透過層と、前記両層の間に
配置され、酸素吸収物質を含んでなる酸素吸収層とを備
えていることを特徴としている。
【0009】上記の構成によれば、酸素吸収シートは、
湿度依存酸素透過層において常温、常湿では酸素を透過
させず、湿度に依存して、より具体的には、常湿よりも
高湿度下において常湿よりも高い透過度で、または、常
湿よりも低湿度下において常湿よりも高い透過度で、酸
素を透過する。また、湿度依存酸素透過層を透過した酸
素は、酸素吸収層にて吸収される。さらに、上記酸素吸
収シートの酸素バリア層では酸素の透過がほぼ完全に防
止されている。ゆえに、上記酸素吸収シートは、常温、
常湿度に晒されている場合には、酸素吸収機能が低下す
ることはほとんどなく、湿度の変化に依存して酸素を吸
収する機能を発揮することができる。したがって、酸素
吸収シートにおける湿度依存酸素透過層が常湿よりも高
湿度下において常湿よりも高い透過度で酸素を透過する
場合には、該酸素吸収シートは、水分を含む内容物を包
装する等の使用時にのみ酸素を吸収する機能を発揮する
ことができる。
【0010】また、上記湿度依存酸素透過層は、その温
度20℃、湿度65%RHでの厚さ1μmあたりの酸素
透過量をA(cm3/m2・day・atm)とし、温度20
℃、湿度85%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量
をB(cm3/m2・day・atm)としたとき、次式 1.7A<B<2500 を満たすとともに、上記酸素バリア層は、その温度20
℃、湿度65%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量
をC(cm3/m2・day・atm)とし、温度20℃、湿度
85%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量をD(c
3/m2・day・atm)とし、層厚さをTb(μm)と
し、前記湿度依存酸素透過層の温度20℃、湿度85%
RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量をB(cm3
2・day・atm)とし、層厚さをTp(μm)としたと
き、次式、 D≦3C≦700かつD×Tp<B×Tb を満たすことが好ましい。
【0011】上記の関係が成立することにより、湿度依
存酸素透過層では、湿度の上昇に伴って酸素透過量が増
大して、当該酸素吸収シートは、湿度依存酸素透過層側
の酸素を選択的に吸収することができる。したがって、
上記酸素吸収シートは、酸素によって劣化し易い水分を
含む内容物を、ほぼ密封して包装する用途に好適に用い
ることができる。
【0012】また、本発明の酸素吸収シートは、上記の
構成に加えて、上記湿度依存酸素透過層は、その温度2
0℃、湿度65%RHで、酸素透過量が10cm3/m2
・day・atm以下であり、温度20℃、湿度85%RH
で、酸素透過量が100cm3/m2・day・atm以下であ
り、上記酸素バリア層は、その温度20℃、湿度65%
RHで、酸素透過量が10cm3/m2・day・atm以下で
あり、温度20℃、湿度85%RHで、酸素透過量が2
0cm3/m2・day・atm以下であることが好ましい。
【0013】また、本発明の酸素吸収シートは、上記の
構成に加えて、上記湿度依存酸素透過層が、エチレン−
ビニルアルコール共重合体からなることが好ましい。
【0014】本発明の包装体は、上記の課題を解決する
ために、上記に記載の酸素吸収シートを含むことを特徴
としている。なお、上記包装体とは、例えば袋状、容器
状等に加工され、食品等を密封、包装するものである。
【0015】これにより、上記包装体は、水分を含む内
容物を包装する際(すなわち、包装体の使用時)に、酸
素吸収機能を発揮することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図1および図2に基づいて以下に説明する、なお、本発
明はこれに限定されるものではない。
【0017】まず、本実施の形態にかかる酸素吸収シー
トについて説明する。図1に示すように、本実施の形態
の酸素吸収シートは、湿度依存酸素透過層1、酸素吸収
層2および酸素バリア層3を備えている。
【0018】上記酸素吸収シートの機能について説明す
る。この酸素吸収シートは、通常、使用される前には常
温(約20℃)、常湿度(約65%RH)の条件に置か
れる。この常温、常湿度の条件において、湿度依存酸素
透過層1および酸素バリア層3は、酸素をほとんど透過
しない。したがって、酸素吸収層2には、酸素が接触す
ることがなく、上記酸素吸収シートの使用前には酸素吸
収層2の酸素吸収機能が低下することはほとんどない。
【0019】これに対し、上記酸素吸収シートの使用時
(例えば、酸素吸収シートを袋、容器等の包装体に加工
し、水分を含む食品等の内容物を入れたとき)には、食
品等の内容物の水分により包装体内の湿度が上昇する。
そして、湿度依存酸素透過層1では、湿度の上昇に伴
い、酸素が透過しやすくなる。その結果、酸素吸収層2
は酸素に接触し、接触した酸素を吸収する。つまり、上
記酸素吸収シートは、使用時にのみ、酸素吸収機能を発
揮する。
【0020】また、上記湿度依存酸素透過層1として
は、常温常湿(すなわち、約20℃、約65%RH)に
おいて酸素をほとんど透過させず、常湿よりも高湿度下
において常湿下よりも高い透過度で、または、常湿より
も低湿度下において常温下よりも高い透過度で酸素を透
過する層であれば特に限定されるものではない。しかし
ながら、該湿度依存酸素透過層1においては、所定の湿
度まで酸素を遮断し、所定の湿度以上で酸素を透過する
ことが好ましい。
【0021】また、湿度依存酸素透過層1の具体的な材
質や膜厚の条件、あるいは形成方法については特に限定
されるものではない。この湿度依存酸素透過層1の材料
としては、例えば、ポリビニルアルコール、エチレン−
ビニルアルコール共重合体(EVOH)等のポリビニル
アルコール成分を有する重合体や、延伸ナイロンが好ま
しく用いられ、エチレン−ビニルアルコール共重合体が
より好ましく用いられる。
【0022】上記酸素吸収層2は、この酸素吸収層2に
接触する酸素を吸収する層である。この酸素吸収層2
は、酸素吸収物質を含む組成物(酸素吸収組成物)から
なる層である。
【0023】上記酸素吸収物質は、例えばそれ自体が自
動酸化することにより酸素を吸収するものである。この
酸素吸収物質は、特に限定されるものではないが、常温
(20℃)で液体であるものが好ましく用いられる。好
ましい酸素吸収物質としては、例えば不飽和化合物が挙
げられ、中でも不飽和脂肪酸またはそのエステルが好ま
しく用いられる。より具体的には、オレイン酸等のモノ
エン酸;リノール酸等のジエン酸;α−リノレン酸(通
常、単にリノレン酸と称する)、γ−リノレン酸等のト
リエン酸;エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン
酸、ドコサヘキサエン酸等の高度不飽和脂肪酸;これら
各不飽和脂肪酸のエステル類;等が挙げられる。これら
不飽和脂肪酸は天然物であっても合成物であってもよ
い。また、これら不飽和脂肪酸は1種類のみ用いられて
もよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
【0024】さらに、上記不飽和脂肪酸を多く含む各種
天然油・油脂類も好適に用いられる。具体的には、例え
ば、大豆油、ナタネ油、亜麻仁油、ひまわり油、月見草
種子油、綿実油、ツバキ油、紅花油(サフラワー油)等
の種子油;オリーブ油等の果実油;米油、コーン油等の
胚芽油;魚油;等が挙げられる。
【0025】上記天然油・油脂類では、オレイン酸を多
く含むものとして、オリーブ油、ツバキ油が挙げられ、
α−リノレン酸を多く含むものとして、亜麻仁油が挙げ
られ、γ−リノレン酸を多く含むものとして、月見草種
子油が挙げられ、リノール酸を多く含むものとして大豆
油、コーン油、綿実油、紅花油、ひまわり油が挙げら
れ、エイコサペンタエン酸・ドコサペンタエン酸・ドコ
サヘキサエン酸を多く含むものとして魚油が挙げられ
る。
【0026】また、不飽和化合物として、炭素−炭素不
飽和結合を有する高分子化合物も好適に用いられる。こ
の高分子化合物としては、例えば、ゴム状重合体および
該ゴム状重合体と共重合可能なモノマーとの共重合体が
挙げられる。この高分子化合物は、他の物質と混合する
ことなく、そのまま単独で酸素吸収組成物として酸素吸
収層2を形成してもよい。
【0027】上記ゴム状重合体では、ブタジエン、イソ
プレン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、3−ブタジ
エン、1−クロロ−1,3−ブタジエン、ピペリジン、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1−フェニル
−1,3−ブタジエン等のジエン系が挙げられる。
【0028】また、ゴム状重合体と共重合可能なモノマ
ーとの共重合体としては、例えば、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン
共重合体(ABS樹脂)、メタクリル酸メチル−スチレ
ン−ブタジエン共重合体(MBS樹脂)、アクリロニト
リル−メタクリル酸メチル−スチレン−ブタジエン共重
合体(MABS樹脂)、スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体等が挙げられる。
【0029】また、上記酸素吸収組成物には、酸化触媒
および/または酸化開始剤が添加されていてもよい。
【0030】上記酸化触媒および/または酸化開始剤を
酸素吸収組成物に加えることで、酸素吸収反応の開始を
早めたり、酸素吸収反応の進行をより一層促進したりす
ることができる。
【0031】上記酸化触媒および/または酸化開始剤
は、上記酸素吸収物質の酸化を助長するものである。例
えば、上記酸化触媒としては、遷移金属の化合物等から
なる金属触媒が挙げられ、より具体的には、コバルト、
マンガン、鉄、銅、ニッケル、チタン、バナジウム、ク
ロム等の金属の有機酸塩が挙げられる。上記有機酸とし
ては、ステアリン酸、アセチルアセトン酸、ジメチルカ
ルバミン酸、ナフテン酸等が挙げられる。上記酸化開始
剤としては、アゾ化合物、有機過酸化物等が挙げられ
る。
【0032】また、上記酸素吸収組成物は、熱可塑性樹
脂等の樹脂を含んでいることが好ましい。上記熱可塑性
樹脂としては、特に限定されるものではないが、酸素吸
収物質との親和性が高いものが好ましく、特にポリオレ
フィン系樹脂が好ましい。このポリオレフィン系樹脂と
しては、例えばポリエチレン、エチレン系共重合体、ポ
リプロピレンなどを用いることができる。
【0033】また、上記酸素吸収組成物は、フィルムあ
るいはシートに成形して、さらに袋等の包装容器(包装
体)を作成するのに使用するため、ヒートシール性に優
れていることが好ましい。そのため、上記熱可塑性樹脂
として、ポリオレフィン系樹脂、例えばポリエチレン、
エチレン系共重合体、ポリプロピレンなどを用いること
が好ましい。
【0034】上記酸素バリア層3は、内部に内容物を包
装した場合に、酸素吸収層2への酸素の透過を防止する
層である。
【0035】この酸素バリア層3は、その具体的な材質
や膜厚等の条件、あるいは形成方法については特に限定
されるものではない。上記酸素バリア層3としては、例
えば、アルミニウム等の金属膜、アルミニウムを蒸着し
た樹脂膜等が挙げられる。上記樹脂としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリアクリ
ロニトリル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、お
よびポリビニリデンジクロライド等が挙げられる。ま
た、上記酸素バリア層3は、酸素透過量の満足いくもの
であれば、上記樹脂の層のみ単独で形成されていてもよ
い。また、2層以上重ね合わせていてもよい。
【0036】また、上記酸素バリア層3が樹脂により形
成されている場合には、充填剤を含有することができ
る。この充填剤は、酸素バリア層3の酸素透過量を低下
させるために、板状であることが好ましい。板状の充填
剤は、具体的には、マイカ、ガラスフレーク等のものが
挙げられる。
【0037】また、本発明における湿度依存酸素透過層
1においては、ほぼ完全に酸素を遮断する酸素バリア層
3との間に、次に示す関係が成立していることが非常に
好ましい。
【0038】すなわち、本発明にかかる酸素吸収シート
は、上記湿度依存酸素透過層1における、温度20℃、
湿度65%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量をA
(cm3/m2・day・atm)とし、温度20℃、湿度85
%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量をB(cm3
/m2・day・atm)としたとき、次式 1.7A<B<2500 を満たすとともに、上記酸素バリア層3は、その温度2
0℃、湿度65%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過
量をC(cm3/m2・day・atm)とし、温度20℃、湿
度85%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量をD
(cm3/m2・day・atm)とし、層厚さをTb(μm)
とし、前記湿度依存酸素透過層の温度20℃、湿度85
%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量をB(cm3
/m2・day・atm)とし、層厚さをTp(μm)とした
とき、次式、 D≦3C≦700かつD×Tp<B×Tb を満たす。
【0039】上記の関係が成立することにより、湿度依
存酸素透過層1では、湿度の上昇に依存して酸素を透過
する。したがって、上記酸素吸収シートは、酸素によっ
て劣化し易い水分を内容物を、ほぼ密封して包装する用
途に好適に用いることができる。これにより、上記酸素
吸収シートは、食品等の内容物を包装したとき、上記酸
素吸収シートからなる包装体内の湿度が上昇し、常湿ま
では湿度依存酸素透過層1が酸素を遮断するが、それ以
上の湿度では酸素を透過し、透過した酸素を酸素吸収層
2が吸収することにより、酸素吸収機能を発揮する。A
とBは、1.7A<B<1000を満たすことが好まし
く、さらに好ましくは、2A≦B<100である。
【0040】上記湿度依存酸素透過層1は、その温度2
0℃、湿度65%RHでの酸素透過量が10cm3/m2
・day・atmで以下であり、温度20℃、湿度85%RH
での酸素透過量が100cm3/m2・day・atm以下であ
ることが好ましく、酸素バリア層3は、その温度20
℃、湿度65%RHでの酸素透過量が10cm3/m2
day・atm以下であり、温度20℃、湿度85%RHでの
酸素透過量が20cm3/m2・day・atm以下であること
が好ましい。
【0041】また、上記湿度依存酸素透過層1の厚さT
p(μm)は、5μm以上、30μm以下程度であるこ
とが好ましい。さらに、上記酸素バリア層3の厚さTb
(μm)は、5μm以上、30μm以下程度であること
が好ましい。
【0042】また、酸素バリア層3の酸素透過量は、湿
度に依存せず、湿度依存酸素透過層1の酸素透過量以下
であることが好ましい。つまり、酸素バリア層3の酸素
透過量は、次式、 C=D≦A×(Tb/Tp) を満たすことが好ましい。勿論、この酸素バリア層3に
おける酸素透過量は、雰囲気の湿度によらず0cm3
2・day・atmであることが理想的である。
【0043】本発明にかかる酸素吸収シートは、本発明
の効果が著しく損なわれない限り酸素バリア層3、酸素
吸収層2および湿度依存酸素透過層1に加えて、所望の
機能を有する1層以上の他の層(機能層)を適宜有して
いてもよい。前記他の機能層の具体的な構成は特に限定
されるものではなく、例えば、補強等の機能を有する基
材層や、剥離防止機能を有する接着層等が挙げられる。
これらの他の機能層の配置位置も特に限定されるもので
はなく、多層構成の酸素吸収シートにおいて、該機能層
が発揮する機能に応じた適当な位置に配置されていれば
よい。さらに、これらの追加的に設けられる他の機能層
の具体的な材質や膜厚等の条件、あるいは、形成方法等
についても、特に限定されるものではない。
【0044】上記酸素バリア層3、酸素吸収層2および
湿度依存酸素透過層1、並びに基材層等の機能層は、そ
れ自体が接着性を有していることが好ましい。これによ
って、剥離防止を専ら目的とする接着層を設けることな
く層間剥離を防止することができる。上記各層に接着性
を付与する具体的な手法については、例えば、上記各層
を形成する材料に、さらに従来公知の各種接着剤を含め
た上で、上記各層を形成する手法が挙げられるが、特に
限定されるものではない。
【0045】本発明にかかる酸素吸収シートは、例え
ば、酸素吸収包装袋の素材として用いられるようなシー
ル層付きの構成であってもよい。シール層が設けられる
場合、当該シール層は、湿度依存酸素透過層1に関して
酸素吸収層2と反対側(酸素吸収層2が形成されていな
い側)に形成される。シール層は、その材質、膜厚、形
成方法について、特に限定されるものではないが、酸素
および水分を透過する機能を有するものである。
【0046】特に、湿度依存酸素透過層1がEVOHで
構成されている場合には、酸素吸収層2から発生する臭
気の内容物への移行を効果的に防止することができる。
【0047】さらに、本発明にかかる酸素吸収シートに
おいては、前述したように、酸素吸収層に酸化触媒や酸
化開始剤等の酸素吸収反応促進成分が含まれていてもよ
いが、本発明はこれに限定されるものではなく、図2に
示すように、上記湿度依存酸素透過層1と、上記酸素吸
収層2と、上記酸素バリア層3と、上記酸化触媒および
酸化開始剤の少なくとも一方を含む酸素吸収反応促進層
9とを含み、上記酸素吸収層2と酸素吸収反応促進層9
とが互いに隣接している構成であってもよい。
【0048】上記構成では、酸素吸収層2に酸素吸収反
応促進層9が直接積層されることになるため、酸素吸収
反応促進層9によって酸素吸収層2の酸素吸収反応の開
始を早めたり、酸素吸収反応の進行をより一層促進した
りすることができる。それゆえ、優れた酸素吸収能力を
有する多層構成の酸素吸収シートを提供することができ
る。
【0049】本発明にかかる酸素吸収シートにおいて、
酸素吸収反応促進層9が設けられる場合には、一般的に
は、前述した通り、酸素吸収層2と酸素吸収反応促進層
9とは他の層を介することなく隣接して配置される。し
かしながら、酸素吸収反応促進層9による酸素吸収反応
の促進効果が著しく損なわれない限り、酸素吸収層2と
酸素吸収反応促進層9との間に他の層が介在していても
よい。
【0050】以上のように、本実施の形態の酸素吸収シ
ートは、湿度依存酸素透過層において常温、常湿では酸
素を透過せず、湿度に応じて酸素を透過する。また、湿
度依存酸素透過層を透過した酸素は、酸素吸収層にて吸
収される。さらに、上記酸素吸収シートの酸素バリア層
では酸素の透過がほぼ完全に防止されている。ゆえに、
上記酸素吸収シートは、常温、常湿度に晒されている場
合には、酸素吸収機能が低下することはほとんどない。
【0051】したがって、上記酸素吸収シートは、酸素
吸収シートにおける湿度依存酸素透過層が常湿よりも湿
度下において常湿よりも高い透過度で酸素を透過する場
合には、水分を含む種々の物品を内容物として包装する
用途に非常に好適に用いることができる。このときの酸
素吸収シートの使用形態については、特に限定されるも
のではない。例えば、酸素吸収シートを従来公知の各種
方法で袋状に加工してもよいし、容器状に加工してもよ
い。さらには、従来公知の各種容器の内面側に、従来公
知の各種方法で、本発明にかかる酸素吸収シートを積層
してもよい。
【0052】例えば、上記酸素吸収シートを、湿度依存
酸素透過層を内側にして、食品等の水分を含む内容物を
包装(密封)する袋、容器等に成形して使用した場合、
内容物からの水分によって上記袋または容器内の湿度が
上昇するため、湿度依存酸素透過層を酸素が透過し、酸
素吸収層にて酸素が吸収される。つまり、上記酸素吸収
シートは、酸素吸収シートにおける湿度依存酸素透過層
が常湿よりも湿度下において常湿よりも高い透過度で酸
素を透過する場合には、水分を含む内容物を包装するこ
とによって酸素吸収機能を発揮する。これにより、上記
酸素吸収シートから製造された袋、容器等の内部は酸素
を低濃度にすることができるため、酸素によって劣化し
易い内容物を、ほぼ密封して包装する用途に好適に用い
ることができる。なお、水分を含む内容物には、特に限
定されるわけではないが、食品、医薬品、化粧品等が挙
げられる。
【0053】上記湿度依存酸素透過層は、常温、常湿度
では酸素を遮断する(透過しない)が、湿度に応じて酸
素を透過する層である、とも表現することができる。つ
まり、上記湿度依存酸素透過層は、湿度依存酸素バリア
層であるともいえる。
【0054】したがって、本発明は、湿度依存酸素バリ
ア層と、酸素吸収層と、酸素バリア層とがこの順に積層
されてなる酸素吸収シートであって、上記湿度依存酸素
バリア層は、湿度に応じて酸素を遮断することを特徴と
する酸素吸収シート、と表現することができる。
【0055】これにより、上記酸素吸収シートは、食品
等の内容物を包装したとき、包装体内の湿度が上昇し、
常湿までは湿度依存酸素バリア層が酸素を遮断するが、
それ以上の湿度では酸素を透過し、透過した酸素を酸素
吸収層が吸収することにより、酸素吸収機能を発揮す
る。また、上記酸素吸収シートは、常温、常湿度では酸
素バリア層および湿度依存酸素バリア層が酸素をほとん
ど透過しないので、酸素吸収機能が低下することがほと
んどない。したがって、上記酸素吸収シートは、使用時
に酸素吸収機能を発揮させることができ、長期間保管す
ることができる。
【0056】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明の
酸素吸収シートについてさらに詳細に説明するが、本発
明はこれらにより何ら限定されるものではない。
【0057】各実施例および比較例で使用する酸素吸収
層に用いる酸素吸収フィルムの製造方法について、以下
に示す。
【0058】酸素吸収物質として亜麻仁油(ナカライテ
クス製)を用い、吸着剤としてゴッドボール(登録商
標)E−16C(鈴木油脂工業製多孔質シリカ,粒子径
0.5μm〜18μm)を用い、酸化触媒としてステア
リン酸コバルト(添川理化学製)を用い、熱可塑性樹脂
としてブロックポリプロピレン(住友化学製)を用い
た。
【0059】まず、亜麻仁油2Lにゴッドボールを少量
ずつ加え、塊状になるまで添加した。そして、ゴッドボ
ールの合計量が3kgになるまでゴッドボールを加え、
20Lスーパーミキサーで攪拌した。攪拌速度1000
rpm、温度30℃で15分間攪拌した後、ステアリン
酸コバルト40gを加えてさらにスーパーミキサー(1
000rpm、30℃)で5分間攪拌した。これによ
り、酸素吸収性粉体(酸素吸収剤)を作製した。
【0060】次に、ブロックポリプロピレンのみを押出
機にて溶融混練した。このときに押出機におけるシリン
ダー温度は、220℃であった。続いて、上記溶融した
ブロックポリプロピレンに酸素吸収性粉体を添加し、押
出機でさらに混練した、これにより、酸素吸収樹脂組成
物(酸素吸収組成物)を製造した、この酸素吸収樹脂組
成物は、ブロックポリプロピレン:酸素吸収性粉体=7
5:25の重量比で製造した。
【0061】次いで、この酸素吸収樹脂組成物を用い
て、240℃の成形温度でフィルムを作製した。このフ
ィルムは、厚さ100μmとした。
【0062】なお、各実施例および比較例では、以下の
材料および装置を使用した。
【0063】湿度依存酸素透過層として、EVOHフィ
ルム((株)クラレ製EF−CR15μm)を用いた。
【0064】また、接着剤としてポリウレタン系接着剤
(タケラックA515(主剤:武田薬品(株)製):タ
ケネートA50(硬化剤:武田薬品(株)製):酢酸エ
チル=10:1:15(重量比))を用いた。
【0065】また、酸素の濃度を測定するために、酸素
濃度測定装置として飯島電子工業(株)製 微量酸素分
析計RO−102を用いた。
【0066】さらに酸素バリア層として、25μmのア
ルミ箔を用いた。
【0067】湿度依存酸素透過層として使用したEVO
Hフィルムの厚さ1μmあたりの酸素透過量は下記のと
おりであった。
【0068】 温度20℃、湿度65%RH 30cm3/m2・day・atm 温度20℃、湿度85%RH 66cm3/m2・day・atm また、酸素バリア層としてアルミ箔の厚さ1μmあたり
の酸素透過量は、温度、湿度に関わらず0cm3/m2
day・atmである。
【0069】〔実施例1〕酸素吸収フィルムの両面をコ
ロナ処理し、酸素吸収フィルムの片面とEVOHフィル
ムとを接着剤で貼合した。さらに、この酸素吸収フィル
ムの他方の面とアルミ箔とを接着剤で貼合した。そし
て、このEVOHフィルム、酸素吸収フィルム、および
アルミ箔の3層の貼合シートを、窒素雰囲気下、40℃
で1日乾燥して、酸素吸収シートを作製した。
【0070】上記酸素吸収シートを用い、EVOHフィ
ルムの面を内側とし、一辺をシールしない状態で11.
5cm×10.5cmの袋を作製した。この袋を、空気
雰囲気下、60℃で7日間エージングした。
【0071】次いで、上記袋を真空シールした後、袋内
に注射器で50mlの空気(酸素濃度20.9%)と、
水10mlとを注入した。この袋を20℃32日間エー
ジングした。エージング後、袋内の空気の酸素濃度を測
定し、酸素吸収フィルムの単位面積当たりの酸素吸収量
を算出した。結果を表1に示した。上記mlは、cm 3
を表す。
【0072】〔比較例1〕酸素吸収フィルムの片面をコ
ロナ処理し、該処理面とアルミ箔とを接着剤で貼合し、
窒素雰囲気下、40℃で1日乾燥して、酸素吸収シート
を作製した。この酸素吸収シートを用い、酸素吸収フィ
ルムの面を内側として、一辺をシールしない状態で11
cm×10.5cmの袋を作製した。この袋を、空気雰
囲気下、60℃で7日間エージングした。
【0073】次いで、上記袋を真空シールした後、袋内
に注射器で100mlの空気(酸素濃度20.9%)を
注入した。このサンプルを20℃で32日間エージング
した。袋内の空気の酸素濃度を測定し、酸素吸収フィル
ムの単位面積当たりの酸素吸収量を算出した。結果を表
1に示した。
【0074】
【表1】
【0075】表1より、実施例1では、比較例1に比べ
て顕著な酸素吸収が認められた。つまり、本発明にかか
る酸素吸収シートは、湿度依存酸素透過層の存在によ
り、空気雰囲気下でのエージングにもかかわらず、酸素
吸収機能を損なうことなく保管することができることが
わかった。また、本発明にかかる酸素吸収シートは、湿
度が上昇することにより酸素吸収機能を発揮することが
わかった。つまり、湿度依存酸素透過層は、その晒され
ている湿度に応じて酸素を透過することがわかった。
【0076】
【発明の効果】本発明の酸素吸収シートは、以上のよう
に、酸素を遮断する酸素バリア層と、湿度に依存して酸
素の透過性が変化する湿度依存酸素透過層と、前記両層
の間に配置され、酸素吸収物質を含んでなる酸素吸収層
とを備えている構成である。
【0077】上記の構成によれば、酸素吸収シートは、
湿度依存酸素透過層において常温、常湿では酸素を透過
させず、湿度に依存して、より具体的には、常湿よりも
高湿度下において常湿よりも高い透過度で、または、常
湿よりも低湿度下において常湿よりも高い透過度で、酸
素を透過する。また、湿度依存酸素透過層を透過した酸
素は、酸素吸収層にて吸収される。さらに、上記酸素吸
収シートの酸素バリア層では酸素の透過がほぼ完全に防
止されている。ゆえに、上記酸素吸収シートは、常温、
常湿度に晒されている場合には、酸素吸収機能が低下す
ることはほとんどなく、湿度の変化に依存して酸素を吸
収する機能を発揮することができるという効果を奏す
る。
【0078】また、上記湿度依存酸素透過層は、その温
度20℃、湿度65%RHでの厚さ1μmあたりの酸素
透過量をA(cm3/m2・day・atm)とし、温度20
℃、湿度85%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量
をB(cm3/m2・day・atm)としたとき、次式 1.7A<B<2500 を満たすとともに、上記酸素バリア層は、その温度20
℃、湿度65%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量
をC(cm3/m2・day・atm)とし、温度20℃、湿度
100%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量をD
(cm3/m2・day・atm)とし、層厚さをTb(μm)
とし、前記湿度依存酸素透過層の温度20℃、湿度10
0%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量をB(cm
3/m2・day・atm)とし、層厚さをTp(μm)とした
とき、次式、 D≦3C≦700かつD×Tp<B×Tb を満たすことが好ましい。
【0079】上記の関係が成立することにより、湿度依
存酸素透過層では、湿度の上昇に依存して酸素を透過す
る。したがって、上記酸素吸収シートは、酸素によって
劣化し易い水分を含む内容物を、ほぼ密封して包装する
用途に好適に用いることができるという効果を奏する。
【0080】また、本発明の酸素吸収シートは、上記の
構成に加えて、上記湿度依存酸素透過層は、その温度2
0℃、湿度65%RHで、酸素透過量が10cm3/m2
・day・atm以下であり、温度20℃、湿度85%RH
で、酸素透過量が100cm3/m2・day・atm以下であ
り、上記酸素バリア層は、その温度20℃、湿度65%
RHで、酸素透過量が10cm3/m2・day・atm以下で
あり、温度20℃、湿度85%RHで、酸素透過量が2
0cm3/m2・day・atm以下であることが好ましい。
【0081】また、本発明の酸素吸収シートは、上記の
構成に加えて、上記湿度依存酸素透過層が、エチレン−
ビニルアルコール共重合体からなることが好ましい。
【0082】本発明の包装体は、以上のように、上記に
記載の酸素吸収シートを含む構成であるこれにより、上
記包装体は、水分を含む内容物を包装する際(すなわ
ち、包装体の使用時)に、酸素吸収機能を発揮すること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる酸素吸収シートの
概略構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかる他の酸素吸収シ
ートの概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 湿度依存酸素透過層 2 酸素吸収層 3 酸素バリア層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 竜磨 千葉県市原市姉崎海岸5番1号 住友化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AB01 BA17A BB16A BB25A CA06 CA30 EA01 EB27 FA01 GB13 4F100 AK69B AR00A AR00B AR00C BA03 BA07 BA10A BA10B GB23 JD03A JD03B JD14 JD14C YY00A YY00B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素を遮断する酸素バリア層と、 湿度に依存して酸素の透過性が変化する湿度依存酸素透
    過層と、 前記両層の間に配置され、酸素吸収物質を含んでなる酸
    素吸収層とを備えていることを特徴とする酸素吸収シー
    ト。
  2. 【請求項2】上記湿度依存酸素透過層は、その温度20
    ℃、湿度65%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量
    をA(cm3/m2・day・atm)とし、温度20℃、湿度
    85%RHでの厚さ1μmあたりの酸素透過量をB(c
    3/m2・day・atm)としたとき、次式 1.7A<B<2500 を満たすとともに、 上記酸素バリア層は、その温度20℃、湿度65%RH
    での厚さ1μmあたりの酸素透過量をC(cm3/m2
    day・atm)とし、温度20℃、湿度85%RHでの厚さ
    1μmあたりの酸素透過量をD(cm3/m2・day・at
    m)とし、層厚さをTb(μm)とし、前記湿度依存酸
    素透過層の温度20℃、湿度85%RHでの厚さ1μm
    あたりの酸素透過量をB(cm3/m2・day・atm)と
    し、層厚さをTp(μm)としたとき、次式、 D≦3C≦700かつD×Tp<B×Tb を満たすことを特徴とする請求項1に記載の酸素吸収シ
    ート。
  3. 【請求項3】上記湿度依存酸素透過層は、その温度20
    ℃、湿度65%RHで、酸素透過量が10cm3/m2
    day・atm以下であり、温度20℃、湿度85%RHで、
    酸素透過量が100cm3/m2・day・atm以下であり、 上記酸素バリア層は、その温度20℃、湿度65%RH
    で、酸素透過量が10cm3/m2・day・atm以下であ
    り、温度20℃、湿度85%RHで、酸素透過量が20
    cm3/m2・day・atm以下であることを特徴とする請求
    項2に記載の酸素吸収シート。
  4. 【請求項4】上記湿度依存酸素透過層が、エチレン−ビ
    ニルアルコール共重合体からなることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1項に記載の酸素吸収シート。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
    酸素吸収シートを含むことを特徴とする包装体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111795A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Toppan Printing Co Ltd 酸素吸収能を有する組成物およびその組成物層を含む積層体ならびに包装体
JP2006281640A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kyoraku Co Ltd 酸素バリア性多層構造体及び該多層構造体からなる多層容器
WO2012153583A1 (ja) * 2011-05-10 2012-11-15 日本山村硝子株式会社 Ptp包装容器

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