JP2003334544A - 活性炭成型体、カートリッジ及び浄水器 - Google Patents
活性炭成型体、カートリッジ及び浄水器Info
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- JP2003334544A JP2003334544A JP2002140902A JP2002140902A JP2003334544A JP 2003334544 A JP2003334544 A JP 2003334544A JP 2002140902 A JP2002140902 A JP 2002140902A JP 2002140902 A JP2002140902 A JP 2002140902A JP 2003334544 A JP2003334544 A JP 2003334544A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 飲料水中の遊離塩素、黴臭、トリハロメタン
及び重金属の除去効果の大きい浄水器を提供する。 【解決手段】 (a)繊維状活性炭、(b)下記一般式
(I); 【化1】 (式中、MIは、Na、K、Ca、Mg及びHから選ば
れる少なくとも1種の元素、MIIはTi、Zn、A
l、B、P、Fe、Ga、Cu、V、Crから選ばれる
少なくとも1種の金属原子、x、y及びzは、それぞれ
の化合物のモル数を表し、x>0、y>0、z>0、m
及びnはそれぞれMI及びMII元素の価数を表し、z
/y>1である。)で表されるイオン交換能を有するメ
タロシリケート化合物、及び(c)バインダーからなる
混合物を成型し、カートリッジとして浄水器に使用す
る。
及び重金属の除去効果の大きい浄水器を提供する。 【解決手段】 (a)繊維状活性炭、(b)下記一般式
(I); 【化1】 (式中、MIは、Na、K、Ca、Mg及びHから選ば
れる少なくとも1種の元素、MIIはTi、Zn、A
l、B、P、Fe、Ga、Cu、V、Crから選ばれる
少なくとも1種の金属原子、x、y及びzは、それぞれ
の化合物のモル数を表し、x>0、y>0、z>0、m
及びnはそれぞれMI及びMII元素の価数を表し、z
/y>1である。)で表されるイオン交換能を有するメ
タロシリケート化合物、及び(c)バインダーからなる
混合物を成型し、カートリッジとして浄水器に使用す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性炭成型体、カ
ートリッジ及び浄水器に関する。さらに詳しくは、繊維
状活性炭、イオン交換機能を持つメタロシリケート化合
物及びバインダーからなる混合物を成型した活性炭成型
体、該成型体からなるカートリッジ及び該カートリッジ
を用いた浄水器に関する。本発明による活性炭成型体
は、水中の遊離塩素、黴臭及びトリハロメタンの吸着除
去性能に優れているだけでなく、とくに鉛などの重金属
の吸着除去性能に優れているので、カートリッジに作製
してハウジングに装填し、浄水器として好適に使用され
る。
ートリッジ及び浄水器に関する。さらに詳しくは、繊維
状活性炭、イオン交換機能を持つメタロシリケート化合
物及びバインダーからなる混合物を成型した活性炭成型
体、該成型体からなるカートリッジ及び該カートリッジ
を用いた浄水器に関する。本発明による活性炭成型体
は、水中の遊離塩素、黴臭及びトリハロメタンの吸着除
去性能に優れているだけでなく、とくに鉛などの重金属
の吸着除去性能に優れているので、カートリッジに作製
してハウジングに装填し、浄水器として好適に使用され
る。
【0002】
【従来の技術】活性炭は各種汚染物質の吸着能に優れて
いるので、浄水用に多く使用されている。近年、飲料
水、とくに水道水の水質に関する安全衛生上の関心が高
まってきており、飲料水中に含まれる遊離塩素、トリハ
ロメタン、黴臭などの有害物質を除去することが望まれ
ている。これらの要求に対しては、従来から粒状の活性
炭をハウジングに充填した浄水器が主として検討されて
きたが、通水時の圧損が大きくなるため、活性炭として
繊維状の活性炭を使用することが多くなっている。
いるので、浄水用に多く使用されている。近年、飲料
水、とくに水道水の水質に関する安全衛生上の関心が高
まってきており、飲料水中に含まれる遊離塩素、トリハ
ロメタン、黴臭などの有害物質を除去することが望まれ
ている。これらの要求に対しては、従来から粒状の活性
炭をハウジングに充填した浄水器が主として検討されて
きたが、通水時の圧損が大きくなるため、活性炭として
繊維状の活性炭を使用することが多くなっている。
【0003】例えば、特開平6−106162号公報及
び特開平6−106162号公報に、繊維状活性炭を使
用して水道水中の遊離塩素及び黴臭を吸着する浄水器が
提案され、特開昭62−152533号公報、特開平6
−99064号公報、特開平6−99065号公報及び
特開平6−106161号公報に、特定の繊維状活性炭
を使用して水道水中のトリハロメタンを除去することが
開示されている。
び特開平6−106162号公報に、繊維状活性炭を使
用して水道水中の遊離塩素及び黴臭を吸着する浄水器が
提案され、特開昭62−152533号公報、特開平6
−99064号公報、特開平6−99065号公報及び
特開平6−106161号公報に、特定の繊維状活性炭
を使用して水道水中のトリハロメタンを除去することが
開示されている。
【0004】上記公報によれば、特定の繊維状活性炭を
使用することにより、水道水中の遊離塩素、黴臭及びト
リハロメタンを吸着除去することができ、しかも、充填
材が繊維状であるため、粒状の吸着剤を使用する場合に
比べて通水時の抵抗が低いという利点が述べられてい
る。しかしながら、飲料水の味を改善する意味では勿
論、最近では、厚生労働省から、人体に有害で蓄積性が
あることが知られている鉛の摂取量の低減を強化する方
針が出され、水道水から鉛などの重金属を極力除去する
要求が強くなってきている。
使用することにより、水道水中の遊離塩素、黴臭及びト
リハロメタンを吸着除去することができ、しかも、充填
材が繊維状であるため、粒状の吸着剤を使用する場合に
比べて通水時の抵抗が低いという利点が述べられてい
る。しかしながら、飲料水の味を改善する意味では勿
論、最近では、厚生労働省から、人体に有害で蓄積性が
あることが知られている鉛の摂取量の低減を強化する方
針が出され、水道水から鉛などの重金属を極力除去する
要求が強くなってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】水道水基準によると、
2002年3月現在、水道水中の鉛の許容量は50pp
b以下に規定されている。浄水器協議会の基準でも同様
であるが、近い将来10ppb以下にまで強化される見
通しである。また、上述したように、最近では飲料水の
味については勿論、鉛などの重金属除去に対する要求は
極めて厳しいものがあり、遊離塩素、黴臭の除去性能が
優れていることに加え、トリハロメタンや重金属イオン
の除去性能にも優れる浄水器が要望されている。
2002年3月現在、水道水中の鉛の許容量は50pp
b以下に規定されている。浄水器協議会の基準でも同様
であるが、近い将来10ppb以下にまで強化される見
通しである。また、上述したように、最近では飲料水の
味については勿論、鉛などの重金属除去に対する要求は
極めて厳しいものがあり、遊離塩素、黴臭の除去性能が
優れていることに加え、トリハロメタンや重金属イオン
の除去性能にも優れる浄水器が要望されている。
【0006】これを解決するものとして、本出願人は、
チタノシリケート系無機化合物が鉛などの重金属の吸着
性能に優れていることに着目し、これを繊維状活性炭に
添着することによって、遊離塩素、黴臭及びトリハロメ
タンも併せて吸着除去することができる浄水器を開発
し、先に特願平11−62466号(特開2000−2
56999号)として特許出願した。
チタノシリケート系無機化合物が鉛などの重金属の吸着
性能に優れていることに着目し、これを繊維状活性炭に
添着することによって、遊離塩素、黴臭及びトリハロメ
タンも併せて吸着除去することができる浄水器を開発
し、先に特願平11−62466号(特開2000−2
56999号)として特許出願した。
【0007】しかしながら、さらなる鉛などの重金属除
去性能アップの要求は依然として根強いものがあり、し
たがって、本発明の第1の目的は、水中の遊離塩素、黴
臭及びトリハロメタンの除去性能に優れるとともに、さ
らなる重金属の除去性能に優れた活性炭成型体を提供す
ることにある。また、本発明の第2の目的は、このよう
な活性炭成型体からなるカートリッジを提供することに
あり、本発明の第3の目的は、該カートリッジを用い
た、上記除去性能に優れるとともに、通水抵抗の低い浄
水器を提供することにある。なお、本発明では、主とし
て重金属として鉛について述べるが、その他、Fe、C
r、Co、Cu、Au、Sn、Zn、Cdなどの密度4
〜5g/cm3以上の金属について広く適用することが
できる。
去性能アップの要求は依然として根強いものがあり、し
たがって、本発明の第1の目的は、水中の遊離塩素、黴
臭及びトリハロメタンの除去性能に優れるとともに、さ
らなる重金属の除去性能に優れた活性炭成型体を提供す
ることにある。また、本発明の第2の目的は、このよう
な活性炭成型体からなるカートリッジを提供することに
あり、本発明の第3の目的は、該カートリッジを用い
た、上記除去性能に優れるとともに、通水抵抗の低い浄
水器を提供することにある。なお、本発明では、主とし
て重金属として鉛について述べるが、その他、Fe、C
r、Co、Cu、Au、Sn、Zn、Cdなどの密度4
〜5g/cm3以上の金属について広く適用することが
できる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意検討を重ね、チタノシリケート化合物に
おけるシリカ(Si)/チタン(Ti)の比率を変える
ことによって鉛などの重金属除去性能をさらに増大させ
ることができることを見出し、本発明に至った。すなわ
ち、本発明の第1の発明は、(a)繊維状活性炭、
(b)下記一般式(I);
達成すべく鋭意検討を重ね、チタノシリケート化合物に
おけるシリカ(Si)/チタン(Ti)の比率を変える
ことによって鉛などの重金属除去性能をさらに増大させ
ることができることを見出し、本発明に至った。すなわ
ち、本発明の第1の発明は、(a)繊維状活性炭、
(b)下記一般式(I);
【化2】
で表されるイオン交換能を有するメタロシリケート化合
物、及び(c)バインダーからなる混合物を成型してな
る活性炭成型体である。式中、MIは、Na、K、C
a、Mg及びHから選ばれる少なくとも1種の元素、M
IIはTi、Zn、Al、B、P、Fe、Ga、Cu、
V、Crから選ばれる少なくとも1種の金属原子、x、
y及びzは、それぞれの化合物のモル数を表し、x>
0、y>0、z>0、m及びnはそれぞれMI及びMI
I元素の価数を表し、z/y>1である。
物、及び(c)バインダーからなる混合物を成型してな
る活性炭成型体である。式中、MIは、Na、K、C
a、Mg及びHから選ばれる少なくとも1種の元素、M
IIはTi、Zn、Al、B、P、Fe、Ga、Cu、
V、Crから選ばれる少なくとも1種の金属原子、x、
y及びzは、それぞれの化合物のモル数を表し、x>
0、y>0、z>0、m及びnはそれぞれMI及びMI
I元素の価数を表し、z/y>1である。
【0009】そして、本発明の第2の発明は、このよう
な活性炭成型体からなるカートリッジであり、本発明の
第3の発明は、該カートリッジを用いた浄水器である。
な活性炭成型体からなるカートリッジであり、本発明の
第3の発明は、該カートリッジを用いた浄水器である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に使用される繊維状活性炭
としては、賦活することによって繊維状活性炭を形成す
るものであればとくに制限はなく、植物系、鉱物系、天
然素材、合成素材などから広く選択することができる。
具体的には、木綿、麻などの天然繊維、レーヨン、ビス
コースレーヨンなどの再生繊維、アセテート、トリアセ
テートなどの半合成繊維、ナイロンなどのポリアミド
系、ビニロンなどのポリビニルアルコール系、アクリル
などのポリアクリロニトリル系、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのポリオレフィン系、ポリウレタン、石油
/石炭ピッチなどの鉱物系、フェノール系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂などの繊維を炭化した後、水蒸気、ガス又は
薬品で賦活処理したものを例示することができる。これ
らの繊維状活性炭は3〜5mm程度に切断して使用する
方が成型体に成型しやすく、好ましい。
としては、賦活することによって繊維状活性炭を形成す
るものであればとくに制限はなく、植物系、鉱物系、天
然素材、合成素材などから広く選択することができる。
具体的には、木綿、麻などの天然繊維、レーヨン、ビス
コースレーヨンなどの再生繊維、アセテート、トリアセ
テートなどの半合成繊維、ナイロンなどのポリアミド
系、ビニロンなどのポリビニルアルコール系、アクリル
などのポリアクリロニトリル系、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのポリオレフィン系、ポリウレタン、石油
/石炭ピッチなどの鉱物系、フェノール系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂などの繊維を炭化した後、水蒸気、ガス又は
薬品で賦活処理したものを例示することができる。これ
らの繊維状活性炭は3〜5mm程度に切断して使用する
方が成型体に成型しやすく、好ましい。
【0011】水道水中の遊離塩素を良好に除去する点か
らは、ヨウ素吸着量が1200〜3000mg/gの繊
維状活性炭を使用するのが好ましい。また、水道水中の
トリハロメタンの除去性能を増大させるには、比表面積
1300m2/g以上で、水蒸気吸着法で測定した細孔
半径が9Å〜16Åの細孔の占める累積細孔容積が0.
25cc/g以上、かつ該累積細孔容積が、細孔半径1
00Å以下の細孔の占める累積細孔容積の50%以上の
繊維状活性炭を使用するのが好ましい。
らは、ヨウ素吸着量が1200〜3000mg/gの繊
維状活性炭を使用するのが好ましい。また、水道水中の
トリハロメタンの除去性能を増大させるには、比表面積
1300m2/g以上で、水蒸気吸着法で測定した細孔
半径が9Å〜16Åの細孔の占める累積細孔容積が0.
25cc/g以上、かつ該累積細孔容積が、細孔半径1
00Å以下の細孔の占める累積細孔容積の50%以上の
繊維状活性炭を使用するのが好ましい。
【0012】本発明でいう比表面積とは、液体窒素温度
での窒素ガス吸着等温線を作成し、BET法により求め
られる値であり、また、細孔半径は水蒸気吸着法により
測定されるものである。水蒸気吸着法により測定される
細孔半径とは、例えば特開平7−171385号公報な
どに詳述されているように、硫酸水溶液の硫酸濃度と平
衡水蒸気圧との間に一定の関係があることを利用し、繊
維状活性炭の各種濃度の硫酸水溶液における飽和吸着量
を求め、対応する細孔半径をケルビン(Kelvin)
の式に基づいて算出し、対応する細孔半径以下の累積細
孔容積を求め、細孔半径に対してプロットして細孔分布
曲線を作成することによって求められるものである。
での窒素ガス吸着等温線を作成し、BET法により求め
られる値であり、また、細孔半径は水蒸気吸着法により
測定されるものである。水蒸気吸着法により測定される
細孔半径とは、例えば特開平7−171385号公報な
どに詳述されているように、硫酸水溶液の硫酸濃度と平
衡水蒸気圧との間に一定の関係があることを利用し、繊
維状活性炭の各種濃度の硫酸水溶液における飽和吸着量
を求め、対応する細孔半径をケルビン(Kelvin)
の式に基づいて算出し、対応する細孔半径以下の累積細
孔容積を求め、細孔半径に対してプロットして細孔分布
曲線を作成することによって求められるものである。
【0013】本発明で使用するメタロシリケート化合物
は、下記一般式(I);
は、下記一般式(I);
【化3】
で表されるイオン交換能を有するメタロシリケート化合
物(I)で表される。式中、MIは、Na、K、Ca、
Mg及びHから選ばれる少なくとも1種の元素、MII
はTi、Zn、Al、B、P、Fe、Ga、Cu、V、
Crから選ばれる少なくとも1種の金属原子、x、y及
びzは、それぞれの化合物のモル数を表し、x>0、y
>0、z>0、m及びnはそれぞれMI及びMII元素
の価数を表し、z/y>1である。該メタロシリケート
化合物におけるMII金属としてはチタン(Ti)が好
ましく、z/yは2.5〜25が好ましく、3〜7であ
るのがさらに好ましい。
物(I)で表される。式中、MIは、Na、K、Ca、
Mg及びHから選ばれる少なくとも1種の元素、MII
はTi、Zn、Al、B、P、Fe、Ga、Cu、V、
Crから選ばれる少なくとも1種の金属原子、x、y及
びzは、それぞれの化合物のモル数を表し、x>0、y
>0、z>0、m及びnはそれぞれMI及びMII元素
の価数を表し、z/y>1である。該メタロシリケート
化合物におけるMII金属としてはチタン(Ti)が好
ましく、z/yは2.5〜25が好ましく、3〜7であ
るのがさらに好ましい。
【0014】メタロシリケート化合物は、電気的に電子
が過剰になっている複合酸化物であることが必要であ
り、電荷を相殺するためにMIの交換性カチオンが存在
する必要がある。複合酸化物が電子過剰になるために
は、ケイ素がMII元素に対し過剰になっていることが
必要である。本発明の最大の特徴は、かかるメタロシリ
ケート化合物において、z/y>1とすることによって
従来よりも鉛などの重金属の除去に優れる活性炭成型体
を見出したことにある。z/yは2.5〜25であるの
が好ましく、3〜7であるのがさらに好ましい。
が過剰になっている複合酸化物であることが必要であ
り、電荷を相殺するためにMIの交換性カチオンが存在
する必要がある。複合酸化物が電子過剰になるために
は、ケイ素がMII元素に対し過剰になっていることが
必要である。本発明の最大の特徴は、かかるメタロシリ
ケート化合物において、z/y>1とすることによって
従来よりも鉛などの重金属の除去に優れる活性炭成型体
を見出したことにある。z/yは2.5〜25であるの
が好ましく、3〜7であるのがさらに好ましい。
【0015】メタロシリケート化合物としては、定法に
従って合成されるものを使用すればよく、勿論市販され
ているものでも使用することができる。本発明で使用す
るメタロシリケート化合物は、単に金属酸化物を混合し
たものではなく、化合物のフレームワークで、Si−O
−Tiのような、酸素原子を介し連続した化学結合を持
つ構造をとり、それによってイオン交換機能が発現する
形態のものでなければならない。メタロシリケート化合
物は、結晶性であっても、非晶質であっても特に構わな
い。また、メタロシリケート化合物の粒径は特に制限さ
れないが、小さい方が重金属イオンの吸着速度が優れる
反面、固定のためのバインダーを多く必要とするため、
0.2〜90μmの粒径のものを使用することが好まし
い。
従って合成されるものを使用すればよく、勿論市販され
ているものでも使用することができる。本発明で使用す
るメタロシリケート化合物は、単に金属酸化物を混合し
たものではなく、化合物のフレームワークで、Si−O
−Tiのような、酸素原子を介し連続した化学結合を持
つ構造をとり、それによってイオン交換機能が発現する
形態のものでなければならない。メタロシリケート化合
物は、結晶性であっても、非晶質であっても特に構わな
い。また、メタロシリケート化合物の粒径は特に制限さ
れないが、小さい方が重金属イオンの吸着速度が優れる
反面、固定のためのバインダーを多く必要とするため、
0.2〜90μmの粒径のものを使用することが好まし
い。
【0016】バインダーは、繊維状活性炭、メタロシリ
ケートを成型するのにバインダー効果を発揮するもので
あればよく、本発明の成型体は飲料水の浄水用に使用す
る点で、ミクロフィブリル化繊維、熱融着繊維または熱
融着樹脂粉末を使用するのが好ましい。ミクロフィブリ
ル化繊維としては、ミクロフィブリル化ポリエチレン、
ミクロフィブリル化ポリプロピレン、ミクロフィブリル
化ナイロン、ミクロフィブリル化セルロースなどを例示
することができる。
ケートを成型するのにバインダー効果を発揮するもので
あればよく、本発明の成型体は飲料水の浄水用に使用す
る点で、ミクロフィブリル化繊維、熱融着繊維または熱
融着樹脂粉末を使用するのが好ましい。ミクロフィブリ
ル化繊維としては、ミクロフィブリル化ポリエチレン、
ミクロフィブリル化ポリプロピレン、ミクロフィブリル
化ナイロン、ミクロフィブリル化セルロースなどを例示
することができる。
【0017】熱融着繊維としては、例えば、ポリエチレ
ン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリ
アクリル系繊維、ポリエステルーポリエチレン芯鞘繊維
などをあげることができる。また、熱融着性の樹脂粉末
としては、例えば、ポリエチレン粉末、ポリプロピレン
粉末などをあげることができる。粉末の中心平均粒子径
は1〜50μmのものが活性炭を固定化する効果が大き
く、好ましい。
ン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリ
アクリル系繊維、ポリエステルーポリエチレン芯鞘繊維
などをあげることができる。また、熱融着性の樹脂粉末
としては、例えば、ポリエチレン粉末、ポリプロピレン
粉末などをあげることができる。粉末の中心平均粒子径
は1〜50μmのものが活性炭を固定化する効果が大き
く、好ましい。
【0018】本発明の成型体を製造するには、先ず、繊
維状活性炭、メタロシリケ−ト化合物及びバインダーを
よく混合し、混合物とする。これらの混合割合は、繊維
状活性炭100重量部に対し、通常メタロシリケート化
合物5〜400重量部、バインダー5〜50重量部で実
施される。次いで、該混合物を、固形物濃度が1〜5重
量%となるように水中に分散させ、スラリーを調製す
る。そして、予め作製しておいた所望の形状の通水性容
器に該スラリーを流し込んで乾燥し、成型体とする。
維状活性炭、メタロシリケ−ト化合物及びバインダーを
よく混合し、混合物とする。これらの混合割合は、繊維
状活性炭100重量部に対し、通常メタロシリケート化
合物5〜400重量部、バインダー5〜50重量部で実
施される。次いで、該混合物を、固形物濃度が1〜5重
量%となるように水中に分散させ、スラリーを調製す
る。そして、予め作製しておいた所望の形状の通水性容
器に該スラリーを流し込んで乾燥し、成型体とする。
【0019】バインダーとして熱融着繊維又は熱融着樹
脂粉末を使用する場合は、上記のようにして成型し、乾
燥した後、さらに加熱処理することにより、成型物が強
固に融着されて成型物の形状安定性及び強度を一層高め
ることができる。熱融着する方法は、とくに限定され
ず、例えば遠赤外線を照射して熱融着繊維又は熱融着樹
脂粉末を溶融する方法によってもよいが、単に乾燥機な
どに成型体を静置して熱処理してもよい。この場合、熱
処理は通常、80〜140℃程度、8〜16時間程度で
実施すればよい。
脂粉末を使用する場合は、上記のようにして成型し、乾
燥した後、さらに加熱処理することにより、成型物が強
固に融着されて成型物の形状安定性及び強度を一層高め
ることができる。熱融着する方法は、とくに限定され
ず、例えば遠赤外線を照射して熱融着繊維又は熱融着樹
脂粉末を溶融する方法によってもよいが、単に乾燥機な
どに成型体を静置して熱処理してもよい。この場合、熱
処理は通常、80〜140℃程度、8〜16時間程度で
実施すればよい。
【0020】容器の形状はとくに限定されず、種々の通
水性のものを成型して使用することができる。活性炭成
型体をカートリッジに作製し、所望の大きさ、形状に切
断し、ハウジングに装填して浄水器として使用すること
ができる。活性炭成型体を浄水器用のカートリッジとし
て使用する場合は、円筒状の容器とするのが通水抵抗を
低下することができ、しかもカートリッジの装填・交換
作業が簡単であり、好ましい。
水性のものを成型して使用することができる。活性炭成
型体をカートリッジに作製し、所望の大きさ、形状に切
断し、ハウジングに装填して浄水器として使用すること
ができる。活性炭成型体を浄水器用のカートリッジとし
て使用する場合は、円筒状の容器とするのが通水抵抗を
低下することができ、しかもカートリッジの装填・交換
作業が簡単であり、好ましい。
【0021】円筒状のカートリッジは、例えば200メ
ッシュのステンレス製の金網で通水性の円筒形容器を作
製しておき、この中に同じ長さの金網で小径の円筒形容
器を作製して挿入することによって二重管状容器とし、
該二重管状容器の内管と外管との間にスラリーを流し込
むことによって成型することができる。
ッシュのステンレス製の金網で通水性の円筒形容器を作
製しておき、この中に同じ長さの金網で小径の円筒形容
器を作製して挿入することによって二重管状容器とし、
該二重管状容器の内管と外管との間にスラリーを流し込
むことによって成型することができる。
【0022】カートリッジはハウジングに装填し、浄水
器として好ましく使用される。濁り、微細物などを除去
する目的で中空糸膜フィルターと組み合わせて使用する
とさらに好適である。その他、セラミックフィルターな
ど公知のフィルターと併用することも可能である。通水
方式としては、原水を全量濾過する全濾過方式や循環濾
過方式が採用される。
器として好ましく使用される。濁り、微細物などを除去
する目的で中空糸膜フィルターと組み合わせて使用する
とさらに好適である。その他、セラミックフィルターな
ど公知のフィルターと併用することも可能である。通水
方式としては、原水を全量濾過する全濾過方式や循環濾
過方式が採用される。
【0023】原水及び透過水中の遊離塩素、黴臭として
の2−メチルイソボルネオール(2−MIB)、トリハ
ロメタン及び鉛などの濃度は、公知の分析方法によって
測定することができる。例えば遊離塩素の濃度はDPD
(ジエチル−p−フェニレンジアミン)比色法により測
定することができる。トリハロメタンの濃度は、試料を
容器に採取し、密閉して気相部分をサンプリングし、ガ
スクロマトグラフで分析することによって測定すること
ができる。2−MIBは、濃縮してガスクロマトグラフ
ィー質量分析によって測定することができる。また、鉛
の濃度は原子吸光光度法などによって測定することがで
きる。
の2−メチルイソボルネオール(2−MIB)、トリハ
ロメタン及び鉛などの濃度は、公知の分析方法によって
測定することができる。例えば遊離塩素の濃度はDPD
(ジエチル−p−フェニレンジアミン)比色法により測
定することができる。トリハロメタンの濃度は、試料を
容器に採取し、密閉して気相部分をサンプリングし、ガ
スクロマトグラフで分析することによって測定すること
ができる。2−MIBは、濃縮してガスクロマトグラフ
ィー質量分析によって測定することができる。また、鉛
の濃度は原子吸光光度法などによって測定することがで
きる。
【0024】浄水器への原水の通水は通常2000Hr
−1以下、好ましくは1000〜2000Hr−1の空
間速度(SV)で実施され、原水及び透過水中の遊離塩
素、2−MIB、トリハロメタン及び鉛の濃度から計算
される各除去率と、通水開始から流した水量(L)とカ
ートリッジの容積(cc)の比(累積透過水量L/c
c)との関係をプロットすることにより、浄水器の性能
を確認することができる。本発明において、通水方法は
JIS S 3201(1999)に定められた家庭用
浄水器試験方法に準拠して行い、除去率が80%を下回
った点を各種の除去性能とした。
−1以下、好ましくは1000〜2000Hr−1の空
間速度(SV)で実施され、原水及び透過水中の遊離塩
素、2−MIB、トリハロメタン及び鉛の濃度から計算
される各除去率と、通水開始から流した水量(L)とカ
ートリッジの容積(cc)の比(累積透過水量L/c
c)との関係をプロットすることにより、浄水器の性能
を確認することができる。本発明において、通水方法は
JIS S 3201(1999)に定められた家庭用
浄水器試験方法に準拠して行い、除去率が80%を下回
った点を各種の除去性能とした。
【0025】本発明の活性炭成型体からなるカートリッ
ジを充填した浄水器は従来のものよりもとくに鉛除去性
能に優れており、空間速度が1500Hr−1以下で、
累積透過水量が150(L/cc)のときの鉛除去率が
80%以上を示す。以下、本発明を実施例によって具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
ジを充填した浄水器は従来のものよりもとくに鉛除去性
能に優れており、空間速度が1500Hr−1以下で、
累積透過水量が150(L/cc)のときの鉛除去率が
80%以上を示す。以下、本発明を実施例によって具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0026】
【実施例】参考例
メタロシリケートの合成においては、出発原料の組成比
を調整する点を守れば、定法にしたがって合成すること
ができる。一例として、組成比Si/Ti=5となるチ
タノシリケートの合成法について述べる。42gのケイ
酸ナトリウム(SiO2 29%、Na2O 9%)、
27gの塩化チタン(III)20%溶液(塩酸20%)
と、6gの水酸化ナトリウムおよび6gのフッ化カリウ
ムをオートクレーブに入れ、150℃で10日間、自生
圧力下にて反応させて白色結晶を得た。該白色結晶を水
洗、乾燥し、チタノシリケートを得た。
を調整する点を守れば、定法にしたがって合成すること
ができる。一例として、組成比Si/Ti=5となるチ
タノシリケートの合成法について述べる。42gのケイ
酸ナトリウム(SiO2 29%、Na2O 9%)、
27gの塩化チタン(III)20%溶液(塩酸20%)
と、6gの水酸化ナトリウムおよび6gのフッ化カリウ
ムをオートクレーブに入れ、150℃で10日間、自生
圧力下にて反応させて白色結晶を得た。該白色結晶を水
洗、乾燥し、チタノシリケートを得た。
【0027】実施例1
ヨウ素吸着量1500mg/g、平均繊維径15μm、
比表面積1580m2/g、水蒸気吸着法で測定した細
孔半径が9Å〜16Åの細孔の占める累積細孔容積が
0.498cc/g、かつ該累積細孔容積が、細孔半径
100Å以下の細孔の占める累積細孔容積の80%の繊
維状活性炭(クラレケミカル株式会社製FR―15)を
長さ3mmにカットし、上記参考例で得た粒径3〜70
μmのチタノシリケート(Si/Ti比が5)及びポリ
アクリル繊維バインダーを、繊維状活性炭:チタノシリ
ケート:バインダー=7:3:1(重量比)の割合で混
合した後、固形物濃度が3重量%になるように水中に分
散し、スラリーを調製した。
比表面積1580m2/g、水蒸気吸着法で測定した細
孔半径が9Å〜16Åの細孔の占める累積細孔容積が
0.498cc/g、かつ該累積細孔容積が、細孔半径
100Å以下の細孔の占める累積細孔容積の80%の繊
維状活性炭(クラレケミカル株式会社製FR―15)を
長さ3mmにカットし、上記参考例で得た粒径3〜70
μmのチタノシリケート(Si/Ti比が5)及びポリ
アクリル繊維バインダーを、繊維状活性炭:チタノシリ
ケート:バインダー=7:3:1(重量比)の割合で混
合した後、固形物濃度が3重量%になるように水中に分
散し、スラリーを調製した。
【0028】200メッシュのステンレス金網で、直径
42mm、長さ90mmの円筒状の容器を作製し、この
中に同じ金網で作製した直径10mm、長さ90mmの
円筒状の容器を挿入して、二重管状の容器を作製した。
該二重管状容器の内管と外管との間に上記スラリーを注
入し、120℃で乾燥して円筒状の成型体を作製した。
42mm、長さ90mmの円筒状の容器を作製し、この
中に同じ金網で作製した直径10mm、長さ90mmの
円筒状の容器を挿入して、二重管状の容器を作製した。
該二重管状容器の内管と外管との間に上記スラリーを注
入し、120℃で乾燥して円筒状の成型体を作製した。
【0029】該成型体を長さ30mmに切断し、外径4
2mm、内径10mm、長さ30mm(容積40ml、
重量8g)のカートリッジとし、透明のプラスチック製
のハウジングに装填し、浄水器とした。水道水に、トリ
ハロメタンとしてクロロホルム45ppb、ブロモジク
ロロメタン30ppb、ジブロモクロロメタン20pp
b及びブロモホルム5ppbの濃度(総トリハロメタン
は100ppb)になるように加え、さらに次亜塩素酸
ナトリウムを遊離塩素濃度が2ppmとなるように調整
し、この原水をカートリッジの外側から1.0L/分の
割合で全濾過式に通水した。このときのSVは1500
Hr−1であった。
2mm、内径10mm、長さ30mm(容積40ml、
重量8g)のカートリッジとし、透明のプラスチック製
のハウジングに装填し、浄水器とした。水道水に、トリ
ハロメタンとしてクロロホルム45ppb、ブロモジク
ロロメタン30ppb、ジブロモクロロメタン20pp
b及びブロモホルム5ppbの濃度(総トリハロメタン
は100ppb)になるように加え、さらに次亜塩素酸
ナトリウムを遊離塩素濃度が2ppmとなるように調整
し、この原水をカートリッジの外側から1.0L/分の
割合で全濾過式に通水した。このときのSVは1500
Hr−1であった。
【0030】また、これとは別に、同サイズのカートリ
ッジを用いて、硝酸鉛を鉛イオンが50ppbになるよ
うに調整した原水を、全く同様に1.0L/分の割合で
全濾過式に通水した。同様に、2−MIBについても、
2−MIB濃度が50pptになるように調整した原水
をカートリッジの外側から1.0L/分の割合で全濾過
式に通水した。
ッジを用いて、硝酸鉛を鉛イオンが50ppbになるよ
うに調整した原水を、全く同様に1.0L/分の割合で
全濾過式に通水した。同様に、2−MIBについても、
2−MIB濃度が50pptになるように調整した原水
をカートリッジの外側から1.0L/分の割合で全濾過
式に通水した。
【0031】原水及び透過した水について、遊離塩素の
濃度をDPD比色法により分光光度計で測定し、トリハ
ロメタンの濃度をガスクロマトグラフで分析し、2−M
IBの濃度は、濃縮してガスクロマトグラフィー質量分
析により分析し、鉛イオンの濃度は原子吸光光度法によ
り分析した。浄水器出口の遊離塩素及び鉛イオンの濃度
が、入口濃度の20%以上となった時点を破過点とし、
破過するまでの累積通水量とカートリッジ有効容積との
比(L/cc)と遊離塩素、2−MIB、トリハロメタ
ン及び鉛の除去率との関係を調べた。結果を図1に示
す。
濃度をDPD比色法により分光光度計で測定し、トリハ
ロメタンの濃度をガスクロマトグラフで分析し、2−M
IBの濃度は、濃縮してガスクロマトグラフィー質量分
析により分析し、鉛イオンの濃度は原子吸光光度法によ
り分析した。浄水器出口の遊離塩素及び鉛イオンの濃度
が、入口濃度の20%以上となった時点を破過点とし、
破過するまでの累積通水量とカートリッジ有効容積との
比(L/cc)と遊離塩素、2−MIB、トリハロメタ
ン及び鉛の除去率との関係を調べた。結果を図1に示
す。
【0032】実施例2
平均繊維径が14μmのフェノール系樹脂繊維(日本カ
イノール社製KT2400)を、980℃のLPGガス
(プロパン/空気の容積比が約1/24の混合ガスを燃
焼させて得られたH2O、CO2、CO、H2、C3H
8及びN2の混合ガス)を供給しながら10分間処理し
て、平均繊維径10μm、比表面積1310m2/g、
ヨウ素吸着量が1280mg/g、水蒸気吸着法で測定
した細孔半径が9Å〜16Åの細孔の占める累積細孔容
積が0.465cc/g、かつ該累積細孔容積が、細孔
半径100Å以下の細孔の占める累積細孔容積の87%
の繊維状活性炭を得た。実施例1と同様にして活性炭成
型体を作製してカートリッジとし、ハウジングに充填し
て浄水器とした。
イノール社製KT2400)を、980℃のLPGガス
(プロパン/空気の容積比が約1/24の混合ガスを燃
焼させて得られたH2O、CO2、CO、H2、C3H
8及びN2の混合ガス)を供給しながら10分間処理し
て、平均繊維径10μm、比表面積1310m2/g、
ヨウ素吸着量が1280mg/g、水蒸気吸着法で測定
した細孔半径が9Å〜16Åの細孔の占める累積細孔容
積が0.465cc/g、かつ該累積細孔容積が、細孔
半径100Å以下の細孔の占める累積細孔容積の87%
の繊維状活性炭を得た。実施例1と同様にして活性炭成
型体を作製してカートリッジとし、ハウジングに充填し
て浄水器とした。
【0033】実施例1と同様にして浄水器に原水を通水
し、原水及び透過水の濃度を測定した。結果を図2に示
す。
し、原水及び透過水の濃度を測定した。結果を図2に示
す。
【0034】実施例3
熱融着繊維として、ポリアクリル繊維をリファイナーに
て叩解し、ミクロフィブリル化させたものを使用した以
外は実施例1と同様にして活性炭成型体を作製し、カー
トリッジとして浄水器に使用し、実施例1と同様に通水
し、原水及び透過水の濃度を測定した。結果を図3に示
す。
て叩解し、ミクロフィブリル化させたものを使用した以
外は実施例1と同様にして活性炭成型体を作製し、カー
トリッジとして浄水器に使用し、実施例1と同様に通水
し、原水及び透過水の濃度を測定した。結果を図3に示
す。
【0035】実施例4
ポリアクリル繊維をビーターにて叩解し、ミクロフィブ
リル化させたものを使用した以外は実施例1と同様にし
て活性炭成型体を作製し、カートリッジとして浄水器に
使用し、実施例1と同様に通水し、原水及び透過水の濃
度を測定した。結果を図4に示す。
リル化させたものを使用した以外は実施例1と同様にし
て活性炭成型体を作製し、カートリッジとして浄水器に
使用し、実施例1と同様に通水し、原水及び透過水の濃
度を測定した。結果を図4に示す。
【0036】比較例1
水ガラス3号(二酸化ケイ素29%含有)21gに、
3.8gの水酸化ナトリウム及び3.1gのフッ化カリ
ウム2水和物を溶解させ、そこへ140gの20%塩化
チタン水溶液(20%塩酸含有)を滴下、攪拌し、混合
物を調製した。これをオートクレーブ中で150℃にお
いて7日間、自生圧下で熟成させた。生成物を取り出
し、十分に水洗して、乾燥した。これを90μm以下に
粉砕し、チタノシリケート化合物(Si/Ti=1)を
調製した。実施例1と同様にして浄水器を作製し、実施
例1と同様にして通水した結果を図5に示す。これらの
結果から、本発明の効果は明らかである。
3.8gの水酸化ナトリウム及び3.1gのフッ化カリ
ウム2水和物を溶解させ、そこへ140gの20%塩化
チタン水溶液(20%塩酸含有)を滴下、攪拌し、混合
物を調製した。これをオートクレーブ中で150℃にお
いて7日間、自生圧下で熟成させた。生成物を取り出
し、十分に水洗して、乾燥した。これを90μm以下に
粉砕し、チタノシリケート化合物(Si/Ti=1)を
調製した。実施例1と同様にして浄水器を作製し、実施
例1と同様にして通水した結果を図5に示す。これらの
結果から、本発明の効果は明らかである。
【0037】
【発明の効果】本発明により、繊維状活性炭、イオン交
換機能を持つメタロシリケート及びバインダーからなる
混合物を成型した成型体を得ることができる。本発明の
成型体は、遊離塩素、黴臭、トリハロメタンの他、とく
に鉛などの重金属の除去性能に優れているので、カート
リッジとしてハウジングに挿入し、浄水器として好適に
使用することができる。
換機能を持つメタロシリケート及びバインダーからなる
混合物を成型した成型体を得ることができる。本発明の
成型体は、遊離塩素、黴臭、トリハロメタンの他、とく
に鉛などの重金属の除去性能に優れているので、カート
リッジとしてハウジングに挿入し、浄水器として好適に
使用することができる。
【図1】実施例1の浄水器における遊離塩素、2−MI
B、トリハロメタン及び鉛の除去性能を示すグラフであ
る。
B、トリハロメタン及び鉛の除去性能を示すグラフであ
る。
【図2】実施例2の浄水器における遊離塩素、2−MI
B、トリハロメタン及び鉛の除去性能を示すグラフであ
る。
B、トリハロメタン及び鉛の除去性能を示すグラフであ
る。
【図3】実施例3の浄水器における遊離塩素、2−MI
B、トリハロメタン及び鉛の除去性能を示すグラフであ
る。
B、トリハロメタン及び鉛の除去性能を示すグラフであ
る。
【図4】実施例4の浄水器における遊離塩素、2−MI
B、トリハロメタン及び鉛の除去性能を示すグラフであ
る。
B、トリハロメタン及び鉛の除去性能を示すグラフであ
る。
【図5】比較例1の浄水器における遊離塩素、2−MI
B、トリハロメタン及び鉛の除去性能を示すグラフであ
る。
B、トリハロメタン及び鉛の除去性能を示すグラフであ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C02F 1/44 C02F 1/44 B
Fターム(参考) 4D006 GA02 HA01 KA31 KB12 MA01
PB06 PC52
4D024 AA02 AB04 AB11 BA02 BB01
BC01 CA11 DB05
4G066 AA05 AA22B AA23B AC13D
AC27D AE10 BA16 CA02
CA31 CA33 CA46 DA07 FA03
FA14 FA25
4G146 AA06 AA16 AB05 AD33 BA01
BB22 CB02 CB22 CB34
Claims (9)
- 【請求項1】 (a)繊維状活性炭、(b)下記一般式
(I); 【化1】 (式中、MIは、Na、K、Ca、Mg及びHから選ば
れる少なくとも1種の元素、MIIはTi、Zn、A
l、B、P、Fe、Ga、Cu、V、Crから選ばれる
少なくとも1種の金属原子、x、y及びzは、それぞれ
の化合物のモル数を表し、x>0、y>0、z>0、m
及びnはそれぞれMI及びMII元素の価数を表し、z
/y>1である。)で表されるイオン交換能を有するメ
タロシリケート化合物、及び(c)バインダーからなる
混合物を成型してなる活性炭成型体。 - 【請求項2】 該メタロシリケート化合物のMII金属
がチタンである請求項1記載の活性炭成型体。 - 【請求項3】 該メタロシリケート化合物におけるz/
yが2.5〜25である請求項1又は2記載の活性炭成
型体。 - 【請求項4】 該メタロシリケート化合物におけるz/
yが3〜7である請求項1〜3いずれかに記載の活性炭
成型体。 - 【請求項5】 該バインダーが、ミクロフィブリル化繊
維、熱融着繊維又は熱融着樹脂粉末である請求項1〜4
いずれかに記載の活性炭成型体。 - 【請求項6】 請求項1〜5いずれかに記載の活性炭成
型体からなるカートリッジ。 - 【請求項7】 請求項6記載のカートリッジを用いた浄
水器。 - 【請求項8】 さらに多孔質中空糸膜を組み合わせた請
求項7記載の浄水器。 - 【請求項9】 空間速度が1500Hr−1以下で、累
積透過水量が150(L/cc)のときの鉛除去率が8
0%以上である請求項7又は8記載の浄水器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002140902A JP2003334544A (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 活性炭成型体、カートリッジ及び浄水器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002140902A JP2003334544A (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 活性炭成型体、カートリッジ及び浄水器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003334544A true JP2003334544A (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=29701631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002140902A Pending JP2003334544A (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 活性炭成型体、カートリッジ及び浄水器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003334544A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104028248A (zh) * | 2014-05-19 | 2014-09-10 | 梁晓 | 一种用于去除水中铅的过滤介质及其制备方法 |
CN104028246A (zh) * | 2014-05-19 | 2014-09-10 | 梁晓 | 一种用于去除水中锡的过滤介质及其制备方法 |
CN104028247A (zh) * | 2014-05-19 | 2014-09-10 | 梁晓 | 一种用于去除水中钒的过滤介质及其制备方法 |
WO2020203587A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社クラレ | 複合凝集体粒子、並びに、それを用いた吸着材、成形体および浄水器 |
WO2023008246A1 (ja) * | 2021-07-28 | 2023-02-02 | 日本製紙株式会社 | 浄水用成形体 |
-
2002
- 2002-05-16 JP JP2002140902A patent/JP2003334544A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104028248A (zh) * | 2014-05-19 | 2014-09-10 | 梁晓 | 一种用于去除水中铅的过滤介质及其制备方法 |
CN104028246A (zh) * | 2014-05-19 | 2014-09-10 | 梁晓 | 一种用于去除水中锡的过滤介质及其制备方法 |
CN104028247A (zh) * | 2014-05-19 | 2014-09-10 | 梁晓 | 一种用于去除水中钒的过滤介质及其制备方法 |
CN104028247B (zh) * | 2014-05-19 | 2016-11-23 | 江苏海阳化纤有限公司 | 一种用于去除水中钒的过滤介质及其制备方法 |
CN104028246B (zh) * | 2014-05-19 | 2017-02-08 | 宁夏中科天际防雷股份有限公司 | 一种用于去除水中锡的过滤介质及其制备方法 |
WO2020203587A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社クラレ | 複合凝集体粒子、並びに、それを用いた吸着材、成形体および浄水器 |
KR20200118441A (ko) * | 2019-03-29 | 2020-10-15 | 주식회사 쿠라레 | 복합 응집체 입자, 그리고, 그것을 사용한 흡착재, 성형체 및 정수기 |
KR102238210B1 (ko) | 2019-03-29 | 2021-04-09 | 주식회사 쿠라레 | 복합 응집체 입자, 그리고, 그것을 사용한 흡착재, 성형체 및 정수기 |
JP6856824B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2021-04-14 | 株式会社クラレ | 複合凝集体粒子、並びに、それを用いた吸着材、成形体および浄水器 |
JPWO2020203587A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2021-04-30 | 株式会社クラレ | 複合凝集体粒子、並びに、それを用いた吸着材、成形体および浄水器 |
WO2023008246A1 (ja) * | 2021-07-28 | 2023-02-02 | 日本製紙株式会社 | 浄水用成形体 |
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RU2048861C1 (ru) | Сорбирующая загрузка фильтра для очистки питьевой воды |
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