JP2003010614A - 浄水器フィルター - Google Patents

浄水器フィルター

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JP2003010614A JP2001199514A JP2001199514A JP2003010614A JP 2003010614 A JP2003010614 A JP 2003010614A JP 2001199514 A JP2001199514 A JP 2001199514A JP 2001199514 A JP2001199514 A JP 2001199514A JP 2003010614 A JP2003010614 A JP 2003010614A
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Yasunori Hotta
靖則 堀田
Yukiko Iwasaki
有紀子 岩崎
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Futamura Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水道水中の残留塩素イオン類、トリハロメタ
ン等及び配管材料などから溶出する鉛や他の水質汚染に
よる重金属の両方の除去を目的とし、処理後の浄水の硬
度に影響を与えることなく、しかも安価で利便性のある
浄水器フィルターを提供する。 【解決手段】 活性炭及び活性炭素繊維の一方又は両方
からなる活性炭成分にバインダーを混合した混合材料か
ら成形された浄水器フィルターであって、前記混合材料
には活性炭成分100重量部に対し、3〜100μmの
粉末状あるいは長さ0.1〜5mmの繊維状のナトリウ
ム型陽イオン交換樹脂10〜50重量部を混合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浄水器フィルタ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浄水器には、粒状、粉末状、繊維
状の活性炭をそのままあるいはバインダー等で固めて容
器に封入したり、中空糸膜等を束ねたりしてフィルター
カートリッジを形成したものが設けられている。前記活
性炭や中空糸膜のみからなるフィルターは、水道水中の
残留塩素、トリハロメタン等の除去には効果を発揮する
ものの、配管材料などから溶出する鉛や他の水質汚染に
よる重金属には対応できない問題点を抱えていた。
【0003】重金属の除去能力を高めるため、浄水器の
容器に活性炭とイオン交換樹脂をそれぞれが独立した層
を形成するように充填したものが、特開2000−15
253号に提案されているが、フィルターの交換時には
活性炭とイオン交換樹脂を容器から排除して再度活性炭
とイオン交換樹脂をそれぞれ別個に充填して活性炭部及
びイオン交換樹脂部を形成しなければならないため、作
業が煩雑で利用上難がある。
【0004】また、特開平9−75924号には、イオ
ン交換樹脂の代わりにリン酸カルシウム化合物(ハイド
ロキシアパタイト)を使用する浄水器用吸着エレメント
が示されている。しかし、この浄水器用吸着エレメント
にあっては、リン酸カルシウム化合物によって重金属を
除去する際に、カルシウムと重金属イオンの間で電子の
交換が行われると、重金属の除去後にカルシウムイオン
が遊離して、浄化水の硬度を上昇させ、飲料水としての
味を低下させたりする問題がある。加えて、リン酸カル
シウム化合物(ハイドロキシアパタイト)の素材は高価
でフィルターの価格が跳ね上がる問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みなされたもので、水道水中の残留塩素イオン類やト
リハロメタン等のみならず、水道管等から溶出する重金
属をも除去することができ、しかも処理後の浄水の硬度
に影響を与えることなく、さらにはフィルターの交換も
容易で安価な浄水器フィルターを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、活性
炭及び活性炭素繊維の一方又は両方からなる活性炭成分
にバインダーを混合した混合材料から成形された浄水器
フィルターであって、前記混合材料には活性炭成分10
0重量部に対し、3〜100μmの粉末状あるいは長さ
0.1〜5mmの繊維状のナトリウム型陽イオン交換樹
脂10〜50重量部を混合したことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、活性炭及び活性炭素繊
維の一方又は両方からなる活性炭成分にバインダーを混
合した混合材料から成形された浄水器フィルターであっ
て、前記混合材料には活性炭成分100重量部に対し、
粉末状の酸化還元用合金10〜50重量部を混合したこ
とを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、活性炭及び活性炭素繊
維の一方又は両方からなる活性炭成分にバインダーを混
合した混合材料から成形された浄水器フィルターであっ
て、前記混合材料には活性炭成分100重量部に対し、
3〜100μmの粉末状あるいは長さ0.1〜5mmの
繊維状のナトリウム型陽イオン交換樹脂10〜50重量
部と、粉末状の酸化還元用合金5〜20重量部を混合し
たことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、フィブリル化した繊維
を少なくとも含むバインダーを、活性炭成分100重量
部に対して3〜20重量部用い、前記フィブリル化した
繊維の絡み合いにより形状保持されていることを特徴と
する。
【0010】請求項5の発明は、バインダーとして熱溶
融性樹脂を含むことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】ここで提案する発明は、活性炭及
び活性炭素繊維の一方又は両方からなる活性炭成分にバ
インダーを混合した混合材料から成形された浄水器フィ
ルターに関するものであって、前記混合材料の活性炭成
分に対してナトリウム型陽イオン交換樹脂を混合する第
一の場合と、酸化還元用合金を混合する第二の場合と、
ナトリウム型陽イオン交換樹脂及び酸化還元用合金の両
方を混合する第三の場合に大別することができる。
【0012】まず、第一〜第三の場合に共通して用いら
れる活性炭成分とバインダーについて説明する。活性炭
成分は、活性炭及び活性炭素繊維の一方また他は両方で
構成される。活性炭としては、木質、石炭、椰子殻等を
原料とし、800〜1000℃で加熱焼成後、洗浄及び
乾燥された公知の粉状あるいは粒状のものが適宜使用さ
れる。本発明では、特に3〜100μmの粉状あるいは
粒状のものが好適である。また、活性炭素繊維として
は、ポリアクリルニトリル系、フェノール系、ピッチ
系、レーヨン系等の有機繊維から形成されたカーボンフ
ァイバーを賦活することにより得られる公知のもので、
0.1〜5mmにカットされたものが好適である。
【0013】バインダーは、フィブリル化した繊維が用
いられる。フィブリル化は、アクリル繊維、アラミド繊
維、パルプ、レーヨン繊維等の繊維を、ビーターやリフ
ァイナーにより叩解して絡みやすい微細な枝を持たせた
繊維をいう。また、熱溶融性樹脂をバインダーに含めて
もよい。この熱溶融性樹脂としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等、公知の熱可塑性合成樹脂からなり、そ
の粉状又は粒状あるいは繊維状のものが適宜用いられ
る。さらに、後述する湿式成形の際の吸引濾過温度ある
いは乾燥温度で溶融するポリエステル繊維等の熱可塑性
樹脂繊維としてもよい。このバインダーの量は、少なす
ぎると成形性が低下し、多すぎると浄水器フィルター全
体に占める活性炭成分の割合が減って吸着性が低下する
ため、活性炭成分100重量部に対して3〜20重量部
が好適である。
【0014】次に各場合について説明する。第一の場合
の浄水器フィルターは、前記活性炭成分にバインダーを
混合した混合材料から成形されたものであり、前記混合
材料には活性炭成分100重量部に対し、3〜100μ
mの粉末状あるいは長さ0.1〜5mmの繊維状のナト
リウム型陽イオン交換樹脂10〜50重量部が混合され
ている。
【0015】前記ナトリウム型陽イオン交換樹脂は、官
能基末端がナトリウム型のものであり、本発明では、水
道配管材料などから溶出する鉛や他の水質汚染による重
金属の吸着、不溶化を図るために用いられる。このナト
リウム型陽イオン交換樹脂は、他の種類のイオン交換樹
脂と比べて安価であるのみならず、pHの影響によるイ
オン交換能力の低下を生じ難い等の利点がある。
【0016】本発明で使用されるナトリウム型陽イオン
交換樹脂としては、粉末状あるいは繊維状のものから適
宜選択される。粉末状の場合には、粒状体を湿式粉砕機
により3〜100μmに粉砕したものが好ましい。3μ
mより小の場合には、この浄水器フィルターを後記のよ
うに吸引成形型を用いて成形する際に、吸引成形型の目
詰まりをを生じて成形(生産)効率が低下する。それに
対して100μmより大きい場合には、ナトリウム型陽
イオン交換樹脂と活性炭成分の均一な混合が難しく、成
形不良を生じやすくなるのみならず、品質も一定し難く
なる。特に10〜30μmの範囲が好ましい。また、繊
維状の場合には、長さが0.1〜5mmの範囲のものが
好ましい。0.1mmより短い場合には繊維状ナトリウ
ム型陽イオン交換樹脂を所望寸法に裁断するのに手間が
かかり過ぎ、5mmより長い場合にはナトリウム型陽イ
オン交換樹脂と活性炭成分の均一な混合が難しく、成形
不良を生じやすくなるのみならず、品質も一定し難くな
る。前記ナトリウム型陽イオン交換樹脂の市販品の例と
して、粉状体としては住友化学工業株式会社社製のイマ
ックHP1110Naを粉砕したもの、繊維状のものと
しては株式会社ニチビ製の強力カチオン交換タイプ I
EF−SC等を示すことができる。
【0017】前記ナトリウム型陽イオン交換樹脂の量
は、前記活性炭成分100重量部に対して10〜50重
量部が好適である。10重量部未満の場合には、鉛等の
重金属に対する除去効果が小さくて実用性に乏しく、そ
れに対して50重量部を超える場合には活性炭成分の相
対的な割合が減るため、遊離残留塩素、トリハロメタン
等の除去能力が低下する。
【0018】前記第一の場合の浄水器フィルターの製造
は、公知の湿式成形法を利用して行われる。この湿式成
形法においては、まず、前記活性炭成分、バインダー成
分及びナトリウム型用イオン交換樹脂を前記割合となる
ように混合して得た混合材料に、水を添加してスラリー
を形成する。次いで、前記混合材料のスラリーを吸引濾
過式成形型に充填し、該成形型に接続された真空吸引ポ
ンプでスラリーを吸引して成形型の内壁に付着させる。
その後、加熱乾燥させて形状固定し、次いで脱型するこ
とにより浄水器フィルターを得る。
【0019】第二の場合の浄水器フィルターは、前記活
性炭成分にバインダーを混合した混合材料から成形され
たものであって、前記混合材料には活性炭成分100重
量部に対し、粉末状の酸化還元用合金10〜50重量部
が混合されたものである。
【0020】前記酸化還元用合金は、塩素、鉄、硫化鉄
等を酸化還元反応により不溶化し、水銀、鉛、銅等の重
金属は吸着して除去するとともに、酸化還元反応による
電磁場及びヒドロキシルラジカルにより、微生物の除菌
にも効果を発揮するものであり、市販品としては、KD
F FLUID TREATMENT,INC製のKD
Fと呼称される商品を挙げることができる。このKDF
は、高純度の銅と高純度の亜鉛からなる粒径が3〜10
0μmに粉末化された合金である。
【0021】前記第二の場合の浄水器フィルターの製造
は、公知の湿式成形法を利用して行われ、その際、前記
混合材料が、活性炭成分、バインダー成分及び酸化還元
用合金を前記割合となるように混合したものである点を
除き、前記第一の場合の浄水器フィルター同様に行われ
る。
【0022】第三の場合の浄水器フィルターは、前記活
性炭成分にバインダーを混合した混合材料から成形され
たものであって、前記混合材料には活性炭成分100重
量部に対し、3〜100μmの粉末状あるいは長さ0.
1〜5mmの繊維状のナトリウム型陽イオン交換樹脂1
0〜50重量部と、粉末状の酸化還元用合金5〜20重
量部が混合されたものである。この場合粉末状の酸化還
元用合金5〜20重量部とすることによって、浄水器フ
ィルターの良好な成形が可能になり、また水銀、鉛、銅
等の重金属に対する吸着性が良好となる。
【0023】前記第三の場合の浄水器フィルターにあっ
ては、前記ナトリウム型陽イオン交換樹脂と酸化還元用
合金とによって、遊離残留塩素、トリハロメタン類、水
銀、鉛、銅等を効率良く除去することができる。この第
三の場合の浄水器フィルターの製造も、公知の湿式成形
法を利用して行われ、その際、前記混合材料が、活性炭
成分、バインダー成分、ナトリウム型陽イオン交換樹脂
及び酸化還元用合金を前記割合となるように混合して得
たものである点を除き、前記第一の場合の浄水器フィル
ター同様に行われる。
【0024】
【実施例】・実施例1 活性炭として二村化学工業株式会社製、商品名:CBZ
(平均粒度20μm)50重量部と、活性炭素繊維とし
て二村化学工業株式会社製のフェノール系カーボンファ
イバー賦活物(3mmにカットされたもの)20重量部
と、粉末状のナトリウム型陽イオン交換樹脂として住友
化学工業株式会社製、商品名:イマックHP1110N
a(平均粒度20μm)30重量部と、バインダーとし
て旭化成株式会社製、商品名:A−104 PFをビー
ティングによりフィブリル化した繊維5重量部を配合
し、スラリー濃度2〜3重量%になるように水を混合
後、常温下30分混合してスラリーを形成した。前記ス
ラリーを吸引濾過式成形型に充填し、真空吸引してスラ
リーを成形型の内壁に付着させ、その後、温度100
℃、常圧下にて16時間乾燥させ、その後に成形品を脱
型し、内径34mm,外径79mm,長さ125mmの
チューブ状のカラムに加工した実施例1の浄水器フィル
ターを得た。
【0025】・実施例2 実施例1における粉末状のナトリウム型陽イオン交換樹
脂30重量部に代えて、繊維状のナトリウム型陽イオン
交換繊維として、株式会社ニチビ製、商品名:IEF−
SC(繊維長3mm)30重量部を用い、その他は実施
例1と同様にして実施例2の浄水器フィルターを得た。
【0026】・実施例3 実施例1における粉末状のナトリウム型陽イオン交換樹
脂30重量部に代えて、粉末状の酸化還元用合金として
KDF FLUID TREATMENT,INC製、
製品名KDF55(粒度50μm)の30重量部を用
い、その他は実施例1と同様にして実施例3の浄水器フ
ィルターを得た。
【0027】・実施例4 実施例1における粉末状のナトリウム型陽イオン交換樹
脂30重量部とともに、粉末状の酸化還元用合金として
KDF FLUID TREATMENT,INC製、
製品名KDF55(粒度50μm)の10重量部を用
い、その他は実施例1と同様にして実施例4の浄水器フ
ィルターを得た。
【0028】このようにして得られた実施例1〜4の浄
水器フィルターに対し、JIS S3201 6.2.
6の溶解性鉛除去試験法にしたがい、鉛水通水試験を行
った。試験水(原水)として、鉛濃度を0.050±
0.005mg/l、水温を20±3℃に調整したもの
を用いた。この試験水を、実施例1〜4の浄水器フィル
ターに空間速度300で通水し、排出水を電気加熱原子
吸光法(JIS S3200−7の附属書37)により
鉛濃度を測定し、原水と排水に含まれる鉛濃度の差を破
過率とした。また、前記ナトリウム型陽イオン交換樹脂
及び酸化還元用合金のいずれも用いず、その他を実施例
1と同様にして製造した比較例用の浄水器フィルターに
対しても、前記鉛水通水試験を行って破過率を測定し
た。前記鉛水通水試験の結果は図1〜図4に示す通りで
あり、比較例よりも実施例1〜4のものが鉛の破過率が
低く、鉛吸着率が高かった。
【0029】また、前記実施例1〜4及び比較例の浄水
器フィルターに対し、JIS S3201 6.2.1
の遊離残留塩除去性能試験にしたがい、遊離残留塩素水
の通水試験を行った。試験水(原水)は、塩素イオン濃
度を2±0.2mg/l、水温を20±3℃に調整した
ものを用いた。この試験水を実施例1〜4及び前記比較
例の浄水器フィルターに空間速度600で通水し、排出
水に対してOT比色法(JIS S 3200−7の附
属書6)により塩素イオン濃度を測定し、原水と排水に
含まれる塩素イオン濃度の差を塩素イオンの破過率とし
た。なお、実施例1〜4の浄水器フィルターと比較例の
浄水器フィルターとでは、ナトリウム型陽イオン交換樹
脂及び酸化還元用合金の有無によって、フィルター全体
における活性炭成分(活性炭及び活性炭素繊維)の割合
が異なっているため、塩素イオンの破過率については、
測定値を活性炭成分の単位重量当たりに換算して、図5
〜8に示した。図5〜図8から理解されるように、比較
例よりも実施例1〜4の方が塩素イオンの破過率が低
く、塩素イオンの吸着率が高かった。
【0030】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1に
係る浄水器フィルターによれば、活性炭成分にバインダ
ーを混合した混合材料から成形された浄水器フィルター
において、活性炭成分100重量部に対して3〜100
μmの粉末状あるいは長さ0.1〜5mmの繊維状のナ
トリウム型陽イオン交換樹脂10〜50重量部を混合し
たものであるため、重金属と残留塩素イオン類の両方の
除去が可能であり、しかも成形品であることから浄水器
フィルターの交換等の際における取り扱いが容易になる
効果がある。さらに、リン酸カルシウム化合物を用いな
いため、浄化水の硬度が上昇せず、飲料水としての味を
低下させることもない。
【0031】請求項2に係る浄水器フィルターによれ
ば、活性炭成分にバインダーを混合した混合材料から成
形された浄水器フィルターにおいて、活性炭成分100
重量部に対して粉末状の酸化還元用合金10〜50重量
部を混合したものであるため、重金属と残留塩素イオン
類の両方の除去が可能であり、しかも成形品であること
から浄水器フィルターの交換等の際における取り扱いが
容易になる効果がある。さらに、リン酸カルシウム化合
物を用いないため、浄化水の硬度が上昇せず、飲料水と
しての味を低下させることもない。
【0032】請求項3に係る浄水器フィルターによれ
ば、活性炭成分にバインダーを混合した混合材料から成
形された浄水器フィルターにおいて、活性炭成分100
重量部に対して、3〜100μmの粉末状あるいは長さ
0.1〜5mmの繊維状のナトリウム型陽イオン交換樹
脂10〜50重量部と、粉末状の酸化還元用合金5〜2
0重量部を混合したものであるため、重金属と残留塩素
イオン類の両方の除去が可能であり、しかも成形品であ
ることから浄水器フィルターの交換等の際における取り
扱いが容易になる効果がある。さらに、リン酸カルシウ
ム化合物を用いないため、浄化水の硬度が上昇せず、飲
料水としての味を低下させることもない。
【0033】請求項4に係る浄水器フィルターによれ
ば、バインダーとしてフィブリル化した繊維を、活性炭
成分100重量部に対して3〜20重量部用い、前記フ
ィブリル化した繊維の絡み合いにより形状保持されてい
るため、湿式成形法により容易に浄水器フィルターを製
造することができるようになる。
【0034】請求項5に係る浄水器フィルターによれ
ば、バインダーに熱溶融性樹脂を含めることにより、湿
式成形物の乾燥温度にて前記樹脂が溶融するため、浄水
器フィルターの形状保持がより強固なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における鉛水溶液の通水結果を示すグ
ラフである。
【図2】実施例2における鉛水溶液の通水結果を示すグ
ラフである。
【図3】実施例3における鉛水溶液の通水結果を示すグ
ラフである。
【図4】実施例4における鉛水溶液の通水結果を示すグ
ラフである。
【図5】実施例1における遊離残留塩素の除去結果を示
すグラフである。
【図6】実施例2における遊離残留塩素の除去結果を示
すグラフである。
【図7】実施例3における遊離残留塩素の除去結果を示
すグラフである。
【図8】実施例4における遊離残留塩素の除去結果を示
すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/70 C02F 1/70 A Fターム(参考) 4D019 AA03 BA03 BB03 BC04 BD01 CB04 4D024 AA01 AB11 AB16 AB18 BA02 BB01 BB02 BC01 CA11 DB19 DB22 DB23 4D050 AA01 AB41 AB45 AB55 AB57 AB62 AB64 BA20 BB20 BC05 BD01 CA06 CA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭及び活性炭素繊維の一方又は両方
    からなる活性炭成分にバインダーを混合した混合材料か
    ら成形された浄水器フィルターであって、 前記混合材料には活性炭成分100重量部に対し、3〜
    100μmの粉末状あるいは長さ0.1〜5mmの繊維
    状のナトリウム型陽イオン交換樹脂10〜50重量部を
    混合したことを特徴とする浄水器フィルター。
  2. 【請求項2】 活性炭及び活性炭素繊維の一方又は両方
    からなる活性炭成分にバインダーを混合した混合材料か
    ら成形された浄水器フィルターであって、 前記混合材料には活性炭成分100重量部に対し、粉末
    状の酸化還元用合金10〜50重量部を混合したことを
    特徴とする浄水器フィルター。
  3. 【請求項3】 活性炭及び活性炭素繊維の一方又は両方
    からなる活性炭成分にバインダーを混合した混合材料か
    ら成形された浄水器フィルターであって、 前記混合材料には活性炭成分100重量部に対し、3〜
    100μmの粉末状あるいは長さ0.1〜5mmの繊維
    状のナトリウム型陽イオン交換樹脂10〜50重量部
    と、粉末状の酸化還元用合金5〜20重量部を混合した
    ことを特徴とする浄水器フィルター。
  4. 【請求項4】 フィブリル化した繊維を少なくとも含む
    バインダーを、活性炭成分100重量部に対して3〜2
    0重量部用い、前記フィブリル化した繊維の絡み合いに
    より形状保持されていることを特徴とする請求項1から
    3のいずれか1項に記載された浄水器フィルター。
  5. 【請求項5】 バインダーとして熱溶融性樹脂を含むこ
    とを特徴とする請求項4に記載された浄水器フィルタ
    ー。
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