JP2003333152A - ウエアラブル電子機器 - Google Patents

ウエアラブル電子機器

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JP2003333152A
JP2003333152A JP2003043803A JP2003043803A JP2003333152A JP 2003333152 A JP2003333152 A JP 2003333152A JP 2003043803 A JP2003043803 A JP 2003043803A JP 2003043803 A JP2003043803 A JP 2003043803A JP 2003333152 A JP2003333152 A JP 2003333152A
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wearable electronic
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JP2003043803A
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Katsuhiko Sato
克彦 佐藤
Yoshinori Bitou
由規 尾藤
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/02Constructional features of telephone sets
    • H04M1/03Constructional features of telephone transmitters or receivers, e.g. telephone hand-sets

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電気音響変換器の放音や受音動作が確実に行
われ得るウエアラブル電子機器を提供する。 【解決手段】 筐体部分11,24,32が利用者の手
首部Dに装着された状態で利用される携帯情報端末装置
1は、電気音響変換器42,52を筐体部分24,32
内に備えると共に電気音響変換器42,52を取囲む内
側表面と被装着時に利用者の手首部Dに接触する外側表
面23,31との間において筐体部分24,32の壁部
を貫通する受音孔41,放音孔51を備える。外側表面
23,31のうち受音孔41や放音孔51の開口部41
a,51aのまわりの表面部分に、筐体部分24,32
が利用者の手首部Dに装着されて該表面部分が利用者の
手首部Dに接触する際に受音孔41や放音孔51の開口
部41a,51aと外界との間においてける音響信号S
2,S1をの伝播させを許容する音響信号表面伝播路4
5,55を与える音響信号表面伝播路形成部手段46,
56を、筐体部分24,32が有する。なお、筐体部分
が筐体本体部とカバー部と有し、筐体本体部とカバー部
との間に音響信号内部伝播路が形成されてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手首等に装着され
て使用される腕装着型携帯電話装置の如きウエアラブル
電子機器に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯型の電子機器の普及に伴い、
利用者の身体に装着された状態で利用される種々のウエ
アラブル電子機器が、提案されている。これらのウエア
ラブル電子機器のうちスピーカやマイクロホンの如き電
気音響変換器を筐体内に備えるタイプのウエアラブル電
子機器は、電気音響変換器を取囲む内側表面と被装着時
に利用者の身体に接触する外側表面との間において筐体
の壁部を貫通する音孔を備え、スピーカから出た音響信
号が放音孔を介して外部に放出され、利用者の音声など
の音響信号が受音孔を介してマイクロホンの受音部に伝
達されるようになっている。
【0003】しかしながら、電気音響変換器を備えたこ
の種のウエアラブル電子機器を、利用者が、手などで把
持することなく身体に装着した状態の所謂ハンズフリー
状態のままで利用しようとしても、スピーカの前面にあ
る放音孔やマイクロホンの前面にある受音孔が利用者の
腕などの体表面に密接して塞がれやすく、これによって
スピーカの音が放音孔から外部に放出され難くなること
によるスピーカの音圧低下や、音声などがマイクロホン
の受音孔に達する前に大きく減衰してマイクロホンの感
度低下を引き起こす虞がある。
【0004】なお、広義に携帯型の電子機器の音響特性
を改善するという観点では、種々の提案がある。
【0005】例えば、携帯電話機の利用者が該携帯電話
機のスピーカの前面側にあり放音孔を備えたケース(筐
体)壁部に耳を密接させるか否かにかかわらず、ほぼ一
定の周波数特性の音響信号が利用者の耳に達し得るよう
に、ケースのうち利用者の耳の穴に対面する領域(放音
孔形成領域)よりも外側に音漏れ孔を設けることが提案
されているものがある(例えば、特許文献1参照)。ま
た、携帯電話機の本体に重なる閉位置と該本体に対して
角度をなす開位置との間で回動可能なフリップに形成さ
れるマイクロホンについて、開位置と閉位置との両方に
おける周波数特性を改善することを目的として、フリッ
プの両面に音孔を設けることが開示されているものがあ
る(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平10−304036号公報(第3
―4頁、第1図)
【0007】
【特許文献2】特開平11−308314号公報(第3
―6頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらのいずれも、携
帯型の電子機器における電気音響変換器の音響特性の改
善にかかわるものの、ウエアラブル電子機器独特の利用
態様に起因して生じる放音や受音動作の問題(スピーカ
の前面にある放音孔やマイクロホンの前面にある受音孔
が利用者の体表面に密接して実際上塞がれるという問
題)に係るものではなく、この問題を解決する手段を開
示するものでもない。
【0009】本発明は、前記した点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは、電気音響変換器の
放音又は受音動作が確実に行われ得るウエアラブル電子
機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のウエアラブル電
子機器は、前記目的を達成すべく、電気音響変換器と、
該電気音響変換器を取囲む内側表面と被装着状態におい
て利用者の耳又は口以外の身体表面に密接される密接表
面部分を含む外側表面とを備えた筐体とを有するウエア
ラブル電子機器であって、筐体の外側表面のうち被装着
状態において利用者の身体表面から離れ外界に臨む露出
表面部分と内側表面との間に、音響信号の伝播を許容す
る音響信号伝播路を与える音響信号伝播路形成手段を、
前記筐体が有する。
【0011】本発明のウエアラブル電子機器では、特
に、「筐体の外側表面のうち被装着状態において利用者
の身体表面から離れ外界に臨む露出表面部分と内側表面
との間に、音響信号の伝播を許容する音響信号伝播路を
与える音響信号伝播路形成手段を、筐体が有する」の
で、ウエアラブル電子機器が利用者の身体に装着され
て、ウエアラブル電子機器の筐体が利用者の体表面に密
接した状態でも、音響信号伝播路形成手段によって、内
側表面と外界との間に音響信号が伝播される音響信号伝
播路が確保され、電気音響変換器と外界との間の音響信
号の伝播を阻害する遮断や減衰が回避され得る。従っ
て、電気音響変換器がスピーカの如く電気信号を音響信
号に変換するタイプの変換器である場合、ウエアラブル
電子機器が利用者の身体に装着されてウエアラブル電子
機器の筐体が利用者の身体表面に密接した状態でも、電
気音響変換器からの音響信号が音響信号伝播路形成手段
によって筐体の内側表面と外界との間に利用者の体表面
との間に形成された音響信号伝播路を介して外界(外
部)に伝播されて、利用者の耳に達し得る。また、電気
音響変換器がマイクロホンの如く音響信号を電気信号に
変換するタイプの変換器である場合、ウエアラブル電子
機器が利用者の身体に装着されてウエアラブル電子機器
の筐体が利用者の身体表面に密接した状態でも、利用者
が発した音声などの音響信号が音響信号伝播路形成手段
によって外界と筐体の内側表面との間に形成された音響
信号伝播路を介してマイクロホンの如き電気音響変換器
に伝播されて、電気信号に変換され得る。従って、本発
明のウエアラブル電子機器では、放音又は受音動作が確
実に行われ得る。
【0012】なお、以上において、筐体に関して、外側
表面とは、電気音響変換器が収容された筐体の壁部の外
側に位置し且つウエアラブル電子機器の筐体が利用者の
身体に装着された際に利用者の身体に接触する側の表面
部分をいう。従って、ウエアラブル電子機器の筐体が利
用者の手首部等に装着された状態では、全体としてリン
グ状のウエアラブル電子機器の「リング」についていえ
ば、「リング」の内面ないし内側表面が、筐体の「外側
表面」に該当する。
【0013】また、ウエアラブル電子機器の筐体の外側
表面の密接表面部分が密接せしめられる利用者の身体の
部分は、音響信号を受信又は発信すべき本来の部位以外
の部位であって、密接により音響信号の伝播が損なわれ
る虞れのあるような部位を指し、電気音響変換器がスピ
ーカの如く音響信号を電気信号に変換するものである場
合には、利用者の身体は、利用者の耳以外の部分であ
り、電気音響変換器がマイクロフォンの如く電気信号を
音響信号に変換するものである場合には、利用者の身体
は、利用者の口以外の部分である。
【0014】本発明のウエアラブル電子機器において、
(1)筐体のうち利用者の身体表面に密接する表面部分
に音響信号伝播路形成手段を構成する音響信号表面伝播
路形成手段が設けられていても(以下では、「実施の形
態1」又は「第一アスペクト」ともいう)、(2)筐体
が筐体本体部とカバー部とからなり、音響信号伝播路形
成手段を構成する音響信号内部伝播路形成手段が筐体本
体部とカバー部との間に設けられていても(以下では、
「実施の形態2」又は「第二アスペクト」ともいう)よ
い。
【0015】本発明による実施の形態1のウエアラブル
電子機器では、より詳しくは、筐体が、電気音響変換器
を取囲む内側表面と前記密接表面部分との間において該
筐体の壁部を貫通する音孔を備え、前記音響信号伝播路
形成手段は、前記音孔と、利用者の身体に装着されて密
接表面部分が利用者の身体表面に密接する際に音孔のう
ち密接表面部分での開口部と外界との間における該表面
部分に沿った音響信号の伝播を許容するように、音孔の
前記開口部のまわりの密接表面部分と外界に臨む露出表
面部分との間において前記筐体の外側表面に形成された
音響信号表面伝播路形成手段とを含む。
【0016】換言すれば、本発明による実施の形態1に
従えば、本発明のウエアラブル電子機器は、前記目的を
達成すべく、電気音響変換器を筐体内に備えると共に電
気音響変換器を取囲む内側表面と被装着時に利用者の身
体に接触する外側表面との間において筐体の壁部を貫通
する音孔を備え、筐体が利用者の身体に装着された状態
で利用されるウエアラブル電子機器であって、外側表面
のうち音孔の開口部のまわりの表面部分に、筐体が利用
者の身体に装着されて該表面部分が利用者の身体に接触
する際に音孔の開口部と外界との間における該表面部分
に沿った音響信号の伝播を許容する音響信号表面伝播路
を与える音響信号表面伝播路形成手段を、前記筐体が有
する。
【0017】本発明による実施の形態1のウエアラブル
電子機器では、電気音響変換器が筐体内に設けられてい
ると共に電気音響変換器を取囲む内側表面と被装着時に
利用者の身体に接触する外側表面との間において筐体の
壁部を貫通する音孔が設けられているので、電気音響変
換器と外界との音響信号の伝播が、筐体の壁部を貫通し
て形成された音孔を介して行われる。本発明のウエアラ
ブル電子機器では、特に、「被装着時に利用者の身体に
接触する筐体の外側表面のうち音孔の開口部のまわりの
表面部分に、筐体が利用者の身体に装着されて該表面部
分が利用者の身体に接触する際に音孔の開口部と外界と
の間における該表面部分に沿った音響信号の伝播を許容
する音響信号表面伝播路を与える音響信号表面伝播路形
成手段が筐体に設けられている。」ので、ウエアラブル
電子機器が利用者の身体に装着されて、ウエアラブル電
子機器の筐体が利用者の体表面に密接した状態でも、音
響信号表面伝播路形成手段によって、音孔の開口部と外
界との間に音響信号が伝播される音響信号表面伝播路が
確保され、電気音響変換器と外界との間の音響信号の伝
播を阻害する遮断や減衰が回避され得る。従って、電気
音響変換器がスピーカの如く電気信号を音響信号に変換
するタイプの変換器である場合、ウエアラブル電子機器
が利用者の身体に装着されてウエアラブル電子機器の筐
体が利用者の体表面に密接した状態でも、電気音響変換
器からの音響信号が音響信号表面伝播路形成手段によっ
て利用者の体表面と外界との間に形成された音響信号表
面伝播路を介して外界(外部)に伝播されて、利用者の
耳に達し得る。また、電気音響変換器がマイクロホンの
如く音響信号を電気信号に変換するタイプの変換器であ
る場合、ウエアラブル電子機器が利用者の身体に装着さ
れてウエアラブル電子機器の筐体が利用者の体表面に密
接した状態でも、利用者が発した音声などの音響信号が
音響信号表面伝播路形成手段によって外界と利用者の体
表面との間に形成された音響信号表面伝播路を介してマ
イクロホンの如き電気音響変換器に伝播されて、電気信
号に変換され得る。従って、本発明のウエアラブル電子
機器では、放音又は受音動作が確実に行われ得る。な
お、以上において、筐体に関して、外側表面とは、電気
音響変換器が収容された筐体の壁部の外側に位置し且つ
ウエアラブル電子機器の筐体が利用者の身体に装着され
た際に利用者の身体に接触する側の表面部分をいう。従
って、ウエアラブル電子機器の筐体が利用者の手首部等
に装着された状態では、全体としてリング状のウエアラ
ブル電子機器の「リング」についていえば、「リング」
の内面ないし内側表面が、音孔の開口部のある「外側表
面」に該当する。
【0018】本発明による実施の形態1のウエアラブル
電子機器では、音響信号表面伝播路形成手段は、前記外
側表面部分に形成された凹部又は凸部を含む。すなわ
ち、音響信号表面伝播路形成手段は、前記外側表面上に
離散的に形成された複数の凹部又は凸部でも、前記外側
表面部分に形成された溝部でもよく、凹部や凸部と溝部
とが混在していてもよい。
【0019】音響信号表面伝播路形成手段が前記外側表
面部分に離散的に形成された複数の凸部を含む場合、音
響信号表面伝播路は、離散的な凸部と該凸部に接する利
用者の体表面との間において、離散的な凸部の間に形成
される凹部からなる。即ち、音響信号は、利用者の体表
面に突出部が接触する離散的な凸部の間に形成される凹
部を介して、伝播される。
【0020】離散的な凸部は、該凸部の間に相対的に形
成される凹部を介して音響信号の伝播を許容し得る限り
どのような形状・配置でもよいけれども、典型的には、
例えば、円弧状である。その場合、円弧を形成する凸部
は、比較的細い円弧線状でも比較的太い円弧線状(例え
ば、扇型状)でもよい。離散的な凸部としては、円弧状
などの代わりに、多数の凸部が分散・分布してなるもの
でもよい。その場合、各凸部は、典型的には、ドーム状
である。但し、他の形状でもよい。なお、電気音響変換
器がスピーカからなって音響信号表面伝播路形成手段が
離散的な凸部からなる場合、好ましくは、スピーカ用の
放音孔のまわりの外側表面部分に形成される離散的凸部
の分布領域が該外側表面部分のうち利用者の耳に接する
領域よりも内側に位置するように、凸部を放音孔の開口
部のまわりの狭い範囲内に限定しておく。その場合、ウ
エアラブル電子機器を耳に当てて使用するときには、ス
ピーカから放音孔を介して放出される音の漏れ(雑音と
して周囲に拡がる音)を最小限に抑え得る。
【0021】音響信号表面伝播路形成手段が、前記表面
部分に形成された溝部を含む場合、典型的には、溝部
は、音孔の開口部と外側表面の端縁とをつなぐように、
外側表面の端縁まで延びる。
【0022】本発明による実施の形態2のウエアラブル
電子機器では、より詳しくは、筐体が筐体本体部とカバ
ー部とからなり、筐体本体部が、筐体の内側表面を規定
すべく電気音響変換器を取囲む本体内側表面を備えると
共に、該本体内側表面と該本体内側表面とは反対側の本
体外側表面との間において該筐体本体部の壁部を貫通す
る音孔を備え、カバー部が、筐体の外側表面及びその密
接表面部分を規定するカバー外側表面及びカバー密接表
面部分を含み、本体外側表面のうち音孔の開口部を含む
領域を覆うように筐体本体部に取付けられ、音響信号伝
播路形成手段は、カバー外側表面のカバー密接表面部分
が利用者の身体表面に密接されるように装着された状態
を採る際に、利用者の身体表面から離れ外界に臨む露出
表面部分と本体外側表面の音孔開口部との間における音
響信号の伝播を許容する音響信号内部伝播路を、本体外
側表面とカバー部のうち本体外側表面に対面する部分と
の間に、有する。
【0023】換言すれば、本発明による実施の形態2に
従えば、本発明のウエアラブル電子機器は、前記目的を
達成すべく、電気音響変換器と、該電気音響変換器を取
囲む本体内側表面を備える筐体本体部であって該本体内
側表面と該本体内側表面とは反対側の本体外側表面との
間において該筐体本体部の壁部を貫通する音孔を備えた
もの、及び被装着時に利用者の身体表面に密接されるカ
バー密接表面部分を含むカバー外側表面を備え本体外側
表面のうち音孔の開口部を含む領域を覆うように筐体本
体部に取付けられるカバー部を備えた筐体を有するウエ
アラブル電子機器であって、カバー外側表面のカバー密
接表面部分が利用者の身体表面に密接されるように装着
された状態を採る際に、利用者の身体表面から離れ外界
に臨む露出表面部分と本体外側表面の音孔開口部との間
における音響信号の伝播を許容する音響信号内部伝播路
を与える音響信号内部伝播路形成手段を、本体外側表面
とカバー部のうち本体外側表面に対面する部分との間に
有する。
【0024】この場合、音響信号伝播路がカバー部と筐
体本体部との間に形成された音響信号内部伝播路になっ
ているので、腕などの身体にウエアラブル電子機器が装
着された状態でも、伝播路が身体表面に接しないから、
汗による垢やゴミなどによって、伝播路が詰まる(閉塞
される)虞れが少ない。
【0025】また、カバー部と筐体本体部との間に音響
信号内部伝播路が形成されるので、音孔の位置や向きに
かかわらず、内部伝播路の向きや経路を、カバー部と筐
体本体部とによって所望に応じて形成し得る。伝播路
は、例えば、放射状でも、円弧状や彎曲曲線状等他の任
意の形状でもよく、平面的に延びていても立体的に曲が
っていてもよい。
【0026】カバー部は、典型的には、シリコーンゴム
の如き軟質ゴムやウレタンの如き軟質のプラスチック材
料で形成される。電気音響変換器がスピーカなどからな
る場合、手などで把持した状態で直接耳などに当てて
も、密着性が高く聞こえ易くなる。また、腕などに装着
してもそのフィット性が高い。但し、所望ならば、カバ
ー部を比較的硬質の材料で形成してもよい。
【0027】ここで、音響信号内部伝播路形成手段が、
本体外表面及びカバー内表面うちの少なくとも一方に形
成された凸部を含んでいても、本体外表面及びカバー内
表面うちの少なくとも一方に形成された溝部を含んでい
てもよい。
【0028】本発明のウエアラブル電子機器において、
電気音響変換器は、マイクロホンであってもスピーカで
あっても、マイクロホンとスピーカとの両方であっても
よい。
【0029】本発明のウエアラブル電子機器は、例え
ば、携帯電話機能を備える。また、本発明のウエアラブ
ル電子機器は、例えば、筐体が腕に装着される腕装着型
である。但し、ウエアラブル電子機器は、首や頭部や上
腕部等の如く手首部等以外の部分に装着されて使用され
るものでもよい。ウエアラブル電子機器としては、ラジ
オや各種のプレーヤの如く音響信号を発する放音用電気
音響変換器のみを備えていても、録音装置の如く音響信
号を受音する受音用電気音響変換器のみを備えていても
よい。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態のい
くつかを添付図面に示した好ましい実施例に基づいて説
明する。
【0031】
【実施例】図1から図4には、本発明による好ましい第
一実施例のウエアラブル電子機器としての腕時計型で携
帯電話機能を備えた携帯情報端末装置1が示されてい
る。携帯情報端末装置1は、図1の(a)〜(c)から
わかるとおり、電子機器本体10と、該電子機器本体1
0の筐体部分11に対してその両端部12,13の回動
軸14,15のまわりでA1,A2方向及びB1,B2
方向に回動可能に結合された剛性バンド部20,30と
を有する。剛性バンド部20,30は、典型的には、電
子機器の部品などを内部に収容し得るように、全体とし
てその形状を維持すべく、主として比較的硬質の材料か
らなる。但し、剛性バンド部20,30が、ある程度変
形可能であってもよい。電子機器本体10は、例えば、
液晶パネルの如き表示部16を備え、該表示部16に
は、種々の情報が表示される。なお、表示部16は、例
えば、時計としての時刻表示機能を有し得る。
【0032】剛性バンド部20は、例えば、押しボタン
やキースイッチの如き入力操作部21を表面22側に備
えると共に、利用者(ユーザ)の手首部Dに接する外側
表面23側に受音孔41で開口した受音部40を備え
る。より詳しくは、携帯電話等において受音機能を果た
す受音部40には、図3の(a)から(c)に示したよ
うに、剛性バンド部20の筐体部分24内に配置された
マイクロホン42と、音声の如き音響信号を筐体部分2
4内のマイクロホン42に伝えるべく筐体部分24のう
ちマイクロホン42を取囲む内側表面24aと外側表面
23との間に形成された受音孔41と、更にこの受音孔
41の開口部41aに音響信号を導くように、受音孔4
1の開口部41aのまわりの表面部分に形成された、凹
部43及び溝部44,44とを含むが形成されている。
より詳しくは、この例では、凹部43は受音孔41の開
口部41aの全周で且つ剛性バンド部20の端部29に
近接した側に片寄って形成され、溝部44,44は、凹
部43と剛性バンド部20の側面26,27とをつなぐ
ように外側表面23において幅方向に延びている。ここ
で、携帯情報端末装置1が図1の(d)や図4に示した
ような装着位置P1を採り剛性バンド部20の外側表面
23がユーザの手首部Dの表面Daに接する際、溝部4
4,44は、凹部43と協働して、外側表面23の密接
表面部分23aと手首部Dの表面Daとの間に、携帯情
報端末装置1の剛性バンド部20の筐体部分24の露出
表面部分としての側面26,27が臨む外界とマイクロ
ホン42につながる受音孔41とをつなぐ音響信号表面
伝播路45を形成ないし提供する。すなわち、溝部4
4,44及び凹部43が、より詳しくは溝部44,44
及び凹部43の壁面ないし表面が、音響信号表面伝播路
形成手段46を構成し、受音孔41と音響信号表面伝播
路形成手段46とが音響信号伝播路形成手段91を構成
する。なお、溝部44,44は、装着位置P1において
延在端44a,44aが外界に開口し得る限り、一直線
上にある代わりに、相互に斜めに延びていてもよく、ま
た、溝部44,44のうちの一方はなくてもよい。ま
た、溝部44,44が、更に多数本、受音孔41に対し
て放射状に形成されていてもよい。
【0033】一方、剛性バンド部20と協働して電子機
器本体10をユーザの手首部Dへの電子機器本体10の
装着を可能にする剛性バンド部30は、外側表面31側
に放音孔51で開口した放音部50を備える。より詳し
くは、携帯電話等において放音機能を果たす放音部50
には、図2の(a)から(c)に示したように、剛性バ
ンド部30の筐体部分32内に配置されたスピーカ52
と、筐体部分32内のスピーカ52からの音響信号がを
筐体部分32から放音され得るように筐体部分32のう
ちスピーカ52を取囲む内側表面32aと外側表面31
との間に形成された放音孔51と、更にこの放音孔51
の開口部51aからの音響信号を外部に導くように、放
音孔51の開口部51aのまわりの表面部分に形成され
た凹部53及び溝部54,54とを含むが形成されてい
る。より詳しくは、この例では、凹部53は、外側表面
31において放音孔51の開口部51aからの音響信号
を広範囲の向きに伝えるべく放音孔51の開口部51a
のまわりに拡声器状に形成され、溝部54,54は、凹
部53と剛性バンド部30の露出表面部分としての側面
35,36とをつなぐように、外側表面31において幅
方向に延びている。従って、携帯情報端末装置1が図1
の(d)や図4に示したような装着位置P1を採り剛性
バンド部30の外側表面31がユーザの手首部Dの表面
Daに接する際、溝部54,54は、凹部53と協働し
て、外側表面31の密接表面部分31aと手首表面との
間に、放音孔51を外界につなぐ音響信号表面伝播路5
5を形成ないし提供する。すなわち、溝部54,54及
び凹部53が、より詳しくは溝部54,54及び凹部5
3の壁面ないし表面が、音響信号表面伝播路形成手段5
6を構成し、放音孔51と音響信号表面伝播路形成手段
56とが音響信号伝播路形成手段92を構成する。な
お、溝部54,54も、装着位置P1において延在端5
4a,54aが外界に開口し得る限り、一直線上にある
代わりに、相互に斜めに延びていてもよく、また、溝部
54,54のうちの一方はなくてもよい。また、溝部5
4,54が、更に多数本、放音孔51に対して放射状に
形成されていてもよい。
【0034】以上の如く構成された腕時計型の携帯情報
端末装置1は、通常は、図1の(d)に示したように、
電子機器本体10に対して剛性バンド部20,30がA
1,B1方向に回動されて、利用者の手首部Dを取囲む
装着位置P1を採る。一方、必要に応じて、剛性バンド
部20,30が、電子機器本体10に対してA2,B2
方向に回動されて、図1の(a)〜(c)に示したよう
な開位置P2を採る。なお、携帯情報端末装置1の筐体
は、電子機器本体10の筐体部分11と、剛性バンド部
20,30の筐体部分24,32とからなる。
【0035】腕時計型の携帯情報端末装置1は、利用者
の手首部Dに取付けられた状態のままで携帯電話機とし
て働き得る。すなわち、図1の(d)や図4に示したよ
うに、携帯情報端末装置1が装着位置P1を採る状態の
まま通話する場合、利用者は、入力操作部21で通話先
の電話番号等を入力して通話操作を行う。このとき、ス
ピーカ52からの音響信号S1は、スピーカ52から放
音孔51を通った後、音響信号伝播路形成手段56とし
ての剛性バンド部30の外側表面31の凹部53及び溝
部54,54の故に、利用者の手首部Dの表面Daと剛
性バンド部30の外側表面31の密接表面部分31aと
の間に形成された音響信号表面伝播路(経路ないし隙
間)55を介して外界にE方向に放出される。同様に、
利用者の声S2は、音響信号表面伝播路形成手段46と
しての剛性バンド部20の外側表面23の溝部44,4
4及び凹部43の故に、利用者の手首部Dの表面Daと
剛性バンド部20の外側表面23の密接表面部分23a
との間に形成された音響信号表面伝播路(経路ないし隙
間)45を介して受音孔41に達し、該受音孔41を介
して、マイクロホン42に達し得る。従って、ユーザが
携帯情報端末装置1を手首部Dに装着したままの状態で
も、スピーカ52やマイクロホン42との間の音響信号
S1,S2の出入や授受が、夫々の音響信号表面伝播路
45,55を介して確実に行われ得、通話の際の音波の
伝播路及び音圧が確保され得、ハンズフリー通話の際の
通話品質(音響信号の質)が高く保たれ得る。なお、こ
の携帯情報端末装置1では、音響信号表面伝播路形成手
段46,56が、溝部44,54や凹部43,53によ
って構成されているので、仮に、塵埃や汚れなどが付着
してもその除去が容易であるから、長期間安定に動作可
能である。
【0036】以上説明した剛性バンド部20に形成され
る音響信号表面伝播路形成手段46は、外側表面23に
形成された溝部44の代わりに、外側表面23上におい
て突出するように離散的に形成された複数の凸部47で
あってもよい。その場合、凸部47は、例えば、図6の
(a)〜(c)に示したように円弧状に形成され、隣接
する円弧状の凸部47,47の間には、相対的に隙間な
いし凹部48が形成される。また、円弧状の凸部47と
凹部63との間には、音響信号の伝播を許容する凹部な
いし空隙部49が形成される。
【0037】従って、前述の図1(d)や図4と同様
に、剛性バンド部20が装着位置P1に設定されて利用
者の手首部Dの表面に凸部47の頂部が密接する状態に
おいても、隣接配置された凸部47,47間の隙間とな
る凹部48と空隙部49及び凹部63の協働によって音
響信号の伝播路が保たれ得るので、音声の如き音響信号
が、凸部47,47間の凹部48と空隙部49及び凹部
63を介して受音孔41に達し、該受音孔41から更に
マイクロホン42に確実に達し得る。
【0038】同様に、剛性バンド部30に形成される音
響信号表面伝播路形成手段56は、外側表面31上に形
成された溝部54の代わりに、外側表面31上において
突出するように離散的に形成された複数の凸部57であ
ってもよい。その場合、凸部57は、例えば、図5の
(a)〜(c)に示したように円弧状に形成され、隣接
する円弧状の凸部57,57の間には、相対的には隙間
ないし凹部58が形成される。また、円弧状の凸部57
と凹部73との間には、音響信号の伝播を許容する空隙
部59が形成される。
【0039】従って、前述の図1(d)や図4と同様
に、剛性バンド部30が装着位置P1に設定されて利用
者の手首部Dの表面Daに凸部57の頂部が密接する状
態においても、隣接配置された凸部57,57間の隙間
となる凹部58と空隙部59及び凹部73の協働によっ
て音響信号の伝播路が保たれ得るので、スピーカ52か
ら放出され放音孔51から出た音響信号S1が、空隙部
59及び隣接の凸部57,57間の凹部58を介して外
界のE方向に確実に放出されるから、利用者がスピーカ
52からの音響信号S1を確実に聞取り得る。この場
合、特に、一群の円弧状凸部57,・・・,57により
形成される円C(図5の(a)に示した例ではスピーカ
52を表す破線と偶々一致している)の大きさを、利用
者の耳に接触する領域C1(図5の(a)において想像
線で示した領域)よりも小さくしておくことにより、利
用者が携帯電話を通常利用するときと同様に放音部50
を耳に当てた状態で通話する場合に、外側表面31が全
周において利用者の耳に接触する状態にし得る。その場
合、図1の場合と比較して、外側表面31に溝部54が
ないことから、音が溝部を介して外部に漏れるのを避け
得る。
【0040】なお、音響信号表面伝播路形成手段46,
56を構成する凸部は、図6や図5に示したように円弧
状の凸部47や57である代わりに、図8や図7及び図
9に示したように、扇型に近い(太い円弧状)形状の凸
部47Aや57Aであってもよい。この場合、凸部48
Aや58Aが利用者の手首部Dの表面Daに接する面積
が広くなるので、利用者が凸部47Aや57Aから受け
る単位面積当りの押圧力が小さくなるから、利用者が装
着部において圧迫感を受ける虞が少ない。但し、この場
合、隣接の凸部47A,47Aや57A,57A間の隙
間となる凹部48Aや58Aは、実際上、細長い音響信
号伝播路形状となることから、伝播する音響信号が減衰
しやすいため、隙間の大きさを広めに採るように留意す
べき場合があり得る。なお、凸部47Aや57Aの内縁
は、図示のようにマイクロホン42やスピーカ52の凹
部83や93に達していても達していなくてもよい。
【0041】また、音響信号表面伝播路形成手段46,
56を構成する凸部は、円弧状や扇形の代わりに、図1
1や図10及び図12に示したように、多数の半球状な
いしドーム状の如く先細りのドット(点)状の凸部47
Bや57Bからなっていてもよい。この場合、隣接の凸
部47B,47Bや57B,57B間の隙間となる凹部
48B,58Bが、音響信号の伝播路を与える。図11
や図10に示した例では、凸部47Bや57Bが同心円
状に配置されているけれども、所望に応じて、他の形態
に分布せしめられてもよい。また、凸部47Bや57B
は、全てが同一の大きさや形状でもよいけれども、伝播
路の大きさや経路を考慮して、大きさや形状の異なるも
のが混在していてもよい。
【0042】このように、多数の凸部47Bや57Bか
らなる場合、利用者の手首部Dの皮膚の表面に対して適
度な隙間が与えられて、通気性が高まり、手首部Dの表
面Daがべとついたりするのを避け易い。また、凸部の
大きさや分布及び凸部の先端の形状や材料等を選択する
ことにより、装着時における手首表面などに対するスベ
リを抑制するようにしてもよい。
【0043】なお、以上の各実施例においては、受音用
の音響信号表面伝播路形成手段46と放音用の表面音響
信号伝播路形成手段56とが、夫々、相互に同様な溝部
や凸部を備えるとして説明したけれども、受音のし易さ
及び放音のし易さは異なるので、受音用の音響信号表面
伝播路形成手段46が上述の実施例のうちの受音に適し
たいずれか一つの形態をとり、放音用の音響信号表面伝
播路形成手段56が上述の実施例のうち放音に適した他
の形態を採るように構成されていてもよい。
【0044】次に、本発明による実施の形態2のウエア
ラブル電子機器のいくつかの実施例を図13から図19
に基づいて説明する。
【0045】図13から図15には、本発明による第五
実施例のウエアラブル電子機器としての携帯情報端末装
置101が示されている。図13から図15において、
図1から図12までの実施例の部材や部位や要素と同様
な部材や部位や要素には、対応する符号の最初(100
の位)に1を付けた符号が付されている。
【0046】携帯情報端末装置101では、図13に示
したように、剛性バンド部130の筐体210が、筐体
本体部としての筐体部分すなわち筐体本体部分132
と、軟質ゴム製のカバー部220とからなる。
【0047】筐体本体部分132は、表面131に溝が
形成されていない点を除き、図2に示した第一実施例の
筐体部分32と同様に構成されており、本体内側表面1
32aがスピーカ152を取囲み、本体内側表面132
aと本体外側表面131との間に放音孔151が形成さ
れ、カバー部220に音響信号内部伝播路155となる
溝221,221が形成されている。
【0048】カバー部220は、高さの低いドームの形
態で、筐体本体部分132の放音孔151の開口部15
1a及びその周りの凹部153を取り囲むドーム状の室
222を形成するように、内面223側に凹部224を
有し、環状の周縁部225の底面226において筐体本
体部分132の表面131に密着・固定されている。図
13に示した例では、例えば接着により固定されるけれ
ども、その代わりに、取外し可能に係合されるようにし
ておいてもよい。
【0049】カバー部220の溝221,221は、ド
ーム状凹部224とカバー部220の周縁部225の外
周面227との間において、周縁部225の底面226
に形成されており、放音孔151の開口部151aのあ
るドーム状室222から外界ないし外部に対する露出表
面部分131aに至る音響信号内部伝播路155になっ
ている。ここで、音響信号内部伝播路形成手段156
は、筐体本体部分132、より詳しくはその外側表面1
31と、カバー部220より詳しくはその環状底面22
6及び溝221,221並びにドーム状凹部224とか
らなる。すなわち、この電子機器本体ないし携帯情報端
末装置本体110では、ドーム状のカバー部220と筐
体本体部分132との間に、音響信号内部伝播路155
が形成され、図15に示したように、ドーム状カバー部
220の外表面すなわちカバー外側表面228が、利用
者の手首部Dの表面Daに密接する表面部分すなわちカ
バー密接表面部分229を備えた外側表面になってい
る。なお、カバー部220の頂部には、非装着時に放音
孔として働く孔211が形成されている。
【0050】携帯情報端末装置101では、また、図1
4に示したように、剛性バンド部120の筐体230
が、筐体本体部としての筐体部分すなわち筐体本体部分
124と、軟質ゴム製のカバー部240とからなる。
【0051】筐体本体部分124は、表面123に溝が
形成されていない点を除き、図3に示した第一実施例の
筐体部分24と同様に構成されており、本体内側表面1
24aがマイクロホン142を取囲み、本体内側表面1
24aと本体外側表面123との間に受音孔141が形
成され,カバー部240に音響信号内部伝播路145と
なる溝241,241が形成されている。
【0052】カバー部240は、高さの低いドームの形
態で、筐体本体部分124の受音孔141の開口部14
1a及びその周りの凹部143を取り囲むドーム状の室
242を形成するように、内面243側に凹部244を
有し、環状の周縁部245の底面246において筐体本
体部分124の表面123に密着・固定されている。図
14に示した例でも、接着により固定されているけれど
も、その代わりに、取外し可能に係合されるようにして
おいてもよい。
【0053】カバー部240の溝241,241は、ド
ーム状凹部244とカバー部240の周縁部245の外
周面247との間において、周縁部245の底面246
に形成されており、受音孔141の開口部141aが開
いたドーム状室242と外界ないし外部に臨む露出表面
部分123aとをつなぐ音響信号内部伝播路145にな
っている。ここで、音響信号伝播路形成手段146は、
筐体本体部分124、より詳しくはその外側表面123
と、カバー部240より詳しくはその環状底面246及
び溝241,241並びにドーム状凹部244とからな
る。すなわち、この電子機器本体ないし携帯情報端末装
置本体110では、ドーム状のカバー部240と筐体本
体部分124との間に、音響信号内部伝播路145が形
成され、図15に示したように、ドーム状カバー部24
0の外表面すなわちカバー外側表面248が、利用者の
手首部Dの表面Daに密接する表面部分すなわちカバー
密接表面部分249を備えた外側表面になっている。な
お、カバー部240の頂部には、非装着時に受音孔とし
て働く孔231が形成されている。
【0054】以上の如く構成されたウエアラブル電子機
器としての携帯情報端末装置101は、図15に示した
ように、利用者の手首部Dに装着された状態P1におい
て、利用者の音声信号S2が、音響信号内部伝播路形成
手段145を構成する溝241及び受音孔141からな
る音響信号伝播路形成手段191の音響信号伝播路を介
して、マイクロホン142に伝えられ得るだけでなく、
スピーカ152から出た音響信号が、放音孔151及び
音響信号内部伝播路形成手段156を構成する溝221
からなる音響信号伝播路形成手段192の音響信号伝播
路を介して、外部に放出され得る。
【0055】この場合、音響信号伝播路がカバー部22
0,240と筐体本体部332,324との間に形成さ
れた音響信号内部伝播路155,145になっているの
で、腕などの身体にウエアラブル電子機器101が装着
された状態でも、伝播路155,145が身体表面に接
しないから、汗による垢やゴミなどによって、伝播路1
55,145が詰まる(閉塞される)虞れが少ない。
【0056】以上において、カバー部220,240
は、軟質ゴムからなる代わりに硬質のゴムやプラスチッ
ク材料からなっていてもよい。なお、筐体本体部は、典
型的には、プラスチック材料からなるけれども、所望な
らば、金属製でもよい。
【0057】また、音響信号内部伝播路145,155
が、カバー部220,240の接合部に形成される代わ
りに、主として、筐体本体部332のうちカバー部との
接合部に形成されていてもよい。その場合、筐体本体部
332の接合面に伝播路を与える例えば凹凸が形成され
る。
【0058】カバー部や筐体本体部の形状や構造は、音
響信号伝播路を介して音響信号の伝播が行われ得るよう
に、密接表面部分と露出表面部分とを与え得る限り、ど
のような形状や構造でもよいことは、明らかであろう。
【0059】筐体が筐体本体部とカバー部とからなる場
合に、音響信号内部伝播路の一部若しくは大半の部分又
は全部が、筐体本体部とカバー部との接触ないし接合部
あるいは境界部に形成される代わりに、カバー部に形成
されてもよい。そのような例を、第六実施例として、図
16から図19に基づいて説明する。
【0060】図16から図19に示した第六実施例にお
いて、図13から図15までの実施例(第五実施例)の
部材や部位や要素と同様な部材や部位や要素には、対応
する符号の100の位の数値が「2」だけ大きい点を除
いて、同様な符号が付されている。
【0061】ウエアラブル電子機器としての携帯情報端
末装置301は、図16に示したように、電子機器本体
ないし携帯情報端末装置本体310と、夫々が該電子機
器本体310に対してA1,A2方向及びB1,B2方
向に可動な剛性バンド部320及び330とを有する。
剛性バンド部320,330は、夫々、筐体430,4
10を有する。剛性バンド部320の筐体430は、剛
性の筐体本体部分324と、該筐体本体部分324に取
外し可能に取付けられた軟質ゴム製のカバー部440と
からなり、剛性バンド部330の筐体410は、筐体本
体部分332と、該筐体本体部分332に取外し可能に
取付けられた軟質ゴム製のカバー部420とからなる。
【0062】筐体410及び430は、夫々、受音機能
及び放音機能を果たすための独自の形状や構造を除い
て、音響信号伝播機能に関しては、基本的には同様に構
成されることから、以下では、放音機能を果たす筐体4
10を例にとって、より詳しくその構造を説明する。但
し、筐体430は、放音機能の代わりに受音機能を果た
す点や電気音響変換器の感度に応じた構造の差異等を除
いて、音響信号伝播機能に関しては筐体410と同様に
構成され得るから、以下の説明は、放音を受音と読み替
えれば、自明な差異を除いて、基本的には筐体430に
当てはまり得る。
【0063】図16からわかるとおり、筐体410は、
一端において回動軸315で回動可能に電子機器本体3
10の端部313に連結された湾曲アーム状で剛性の筐
体本体部分332と、剛性の筐体本体部分332の他端
ないし先端332bに近い領域で且つ筐体本体部分33
2の凹状に湾曲した内周側に取付けられたゴム製のカバ
ー部420とを含む。
【0064】筐体本体部分332は、外周側の剛性ケー
ス部501と内周側の剛性ケース部ないし剛性蓋部50
2とを含み、図19の(c)に示したように、一組のケ
ース部501,502により形成された収容室503内
には、電気音響変換器としてのスピーカ352が配設さ
れている。室503の周面がスピーカ352を取囲む本
体内側表面になっている。内周側の剛性ケース部502
には、スピーカ352から出た音響信号を室503の外
すなわち筐体本体部分332の室503外に伝える音孔
としての放音孔351が形成されている。
【0065】放音孔351は、外周側の剛性ケース部5
01ではなくて、内周側の剛性ケース部502のうちス
ピーカ352に対面するところに形成されている。従っ
て、携帯情報端末装置301を手首部Dに装着した状態
において、放音孔351が雨水などに曝される虞れが少
ないだけでなく、ケース部501を含む剛性バンド部3
30のデザイン的な美観を損なう虞れもない。
【0066】筐体本体部分332のうち内周側の剛性ケ
ース部502は、その内周面503において、放音孔3
51を取囲む領域に、大きな筒状の突出部510を有す
る。図19の(c)に示した例では、内周側ケース部5
02の本体部502aと突出部510とは別体で形成さ
れ相互に接合・固着されているけれども、両者は勿論一
体物でもよい。筒状突出部510は、基部側の筒状部5
11と、突出端のフランジ状係合部512とを含み、突
出部510の中央の大きな孔513は放音孔351の一
部をなすべく、放音孔351の基部側部分351bにつ
ながっている。この例では、基部側放音孔部351bは
二つある(図17)。筒状突出部510の中央孔513
は、図17からわかるように、傾斜壁部513aによっ
て先端側の側面が規定されており、内周側ほど大きくな
るように拡がっている。
【0067】内周側の剛性ケース部ないし蓋部502
は、図17及び図18からわかるように、筐体本体部分
332の先端部332bから比較的離れた領域におい
て、その両側縁に係合突起部514及び係合凹部515
を有する。この係合突起部514及び係合凹部515
は、フランジ状係合部512及び基部側筒状部511と
共に、ゴム製カバー部420を筐体本体部分332の所
定箇所に取外し可能に固定するための係合部として働
く。
【0068】ゴム製カバー部420は、図16に示した
ように、剛性バンド部330の筐体本体部分332の先
端部332b及びその近傍の所定範囲の領域において、
筐体本体部分332の内周面側ないし裏側に、取外し可
能に固定される。
【0069】ゴム製カバー部420は、図17から図1
9に示したように、内周面側に位置し湾曲主面451を
規定する主壁部450と、主壁部450の周縁に沿って
延びる側壁部460とを有する。主壁部450は、筐体
本体部分332の筒状突出部510に重なる箇所におい
て、内面452から内向きに突出した筒状突出部453
を有する。主壁部450のうち筒状突出部453の中央
穴454の端壁455になる部分には、非装着時に音響
信号が放出される小放音孔456が多数形成されてい
る。端壁455の中央部も、拡声器の内面のように拡が
った凹部457を与えるように湾曲している。筒状突出
部453の突出端部の内周面には、剛性ケース部502
の突出部510のフランジ状係合部512に係合される
凹部458が形成されている。
【0070】ゴム製カバー部420の側壁部460は、
筐体本体部分332の先端部332bから離れた領域に
おいて内周側の剛性ケース部502に丁度係合され得る
ように、内周側剛性ケース部502の外周縁の係合突起
部514及び係合凹部515に係合する係合凹部462
及び突起部461をその端部の内周面に有する。
【0071】ゴム製カバー部420は、図18及び図1
9の(c)からわかるように、更に、筒状突出部453
の中央穴454の端壁455の中央部459から筒状突
出部453の壁部453aを貫通し主壁部450の内面
452に沿って側壁部460まで末広がりに延びた溝部
470を有する。溝部470は、端壁455に形成され
た溝部分471と、該溝部分471に連続的に筒状突出
部453に形成された溝部分472と、筒状突出部45
3と側壁部460との間において溝部分472に連続的
に主壁部450の内面452に形成された溝部分473
とを含む。側壁部460のうち溝部470の溝部分47
3の端部474に対面する部分には、該溝部分473に
連続的につながる貫通孔ないし開口480が形成されて
いる。側壁部460のうち貫通孔480が開口した外表
面部分はカバー露出表面部分460aを構成する。この
例では、音響信号内部伝播路構成手段356を構成する
溝部470及び貫通孔480によって音響信号内部伝播
路355が形成ないし提供され、音響信号伝播路形成手
段392は、音響信号内部伝播路形成手段356と放音
孔351とからなる。
【0072】以上の如く構成された携帯情報端末装置3
01では、図16に示したように、剛性バンド部32
0,330がA1,B1方向に回動偏倚されて利用者の
手首部Dに装着された装着状態P1において、スピーカ
352(図19の(c))から音響信号が出された場
合、ゴム製カバー部420の外側表面としての端壁部4
55の表面すなわちカバー外側表面455aの中央突出
部分(凹部457の周りの部分)がカバー密接表面部分
455bとして利用者の手首部Dの表面Daに密接され
て端壁部455の小放音孔456が手首部Dによって塞
がれても、カバー部420の溝部470及び孔480に
よってカバー部420と筐体本体部332との間に形成
された音響信号内部伝播路355を介して、開口部48
0から音響信号が放出され得るので、スピーカ352か
らの音響信号が利用者によって確実に聴取され得る。
【0073】以上においては、剛性バンド部330にお
ける音響信号内部伝播路355を与える音響信号内部伝
播路形成手段356について説明したけれども、開口部
480と同様な開口部580を備えると共にスピーカ3
52と同様な位置に配置されたマイクロホン(図示せ
ず)に対して溝部470と同様な溝部(図示せず)によ
り形成される音響信号内部伝播路345を備えた音響信
号内部伝播路形成手段346を有する剛性バンド部32
0では、マイクロホンによる受音も同様に行われ得るこ
とは、明らかであろう。
【0074】以上においては、カバー部420の溝部4
70や孔480によって音響信号内部伝播路355が形
成されているけれども、例えば、筐体本体部332の内
周側ケース502に、より詳しくは、例えば、内周側ケ
ース502の突出部510に溝部を形成したり突出部5
10の筒状壁部511に貫通孔を形成して、音響信号内
部伝播路355の一部を与えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい第一実施例のウエアラブ
ル電子機器としての腕時計型の携帯情報端末装置を示し
たもので、(a)は開位置(腕から取り外された状態)
の平面説明図、(b)は(a)の側面説明図、(c)は
(a)の内面側(裏面)説明図、(d)は腕(手首部)
に対して装着された状態の側面説明図。
【図2】図1の放音部を示したもので、(a)は放音部
の平面(内面側)説明図、(b)は(a)の側面説明
図、(c)は(a)のIIC−IIC線断面説明図。
【図3】図1の受音部を示したもので、(a)は受音部
の平面(内面側)説明図、(b)は(a)の側面説明
図、(c)は(a)のIIIC−IIIC線断面説明図。
【図4】図1の装置の動作状態を説明するための側面説
明図。
【図5】第二実施例の装置の放音部を示したもので、
(a)は放音部の平面(内面側)説明図、(b)は
(a)の側面説明図、(c)は(a)のVC−VC線断面
説明図。
【図6】第二実施例の装置の受音部を示したもので、
(a)は受音部の平面(内面側)説明図、(b)は
(a)の側面説明図、(c)は(a)のVIC−VIC線断
面説明図。
【図7】第三実施例の装置の放音部を示したもので、
(a)は放音部の平面(内面側)説明図、(b)は
(a)の側面説明図、(c)は(a)のVIIC−VIIC線
断面説明図。
【図8】第三実施例の装置の受音部を示したもので、
(a)は受音部の平面(内面側)説明図、(b)は
(a)の側面説明図、(c)は(a)のVIIIC−VIIIC
線断面説明図。
【図9】第三実施例の装置の動作状態を説明するための
側面説明図。
【図10】第四実施例の装置の放音部を示したもので、
(a)は放音部の平面(内面側)説明図、(b)は
(a)の側面説明図、(c)は(a)のXC−XC線断面
説明図。
【図11】第四実施例の装置の受音部を示したもので、
(a)は受音部の平面(内面側)説明図、(b)は
(a)の側面説明図、(c)は(a)のXIC−XIC線断
面説明図。
【図12】第四実施例の装置の動作状態を説明するため
の側面説明図。
【図13】第五実施例の装置の放音部を示したもので、
(a)は放音部の平面(内面側)説明図、(b)は
(a)の側面説明図、(c)は(a)のXIIC−XIIC線
断面説明図。
【図14】第五実施例の装置の受音部を示したもので、
(a)は受音部の平面(内面側)説明図、(b)は
(a)の側面説明図、(c)は(a)のXIIIC−XIIIC
線断面説明図。
【図15】第五施例の装置の動作状態を説明するための
側面説明図。
【図16】第六実施例の装置の動作状態を説明するため
の側面説明図。
【図17】図16の装置のうちスピーカが内蔵された側
の腕装着用剛性バンド部の筐体を構成する筐体本体部の
一部及びカバー部を分解して示した分解斜視説明図(内
周側(カバー部の側)から見た図)。
【図18】図16の装置のうちスピーカが内蔵された側
の腕装着用剛性バンド部の筐体を構成する筐体本体部の
一部及びカバー部を分解して示した分解斜視説明図(外
周側(筐体本体部の側)から見た図)。
【図19】図16の装置の剛性バンド部の構造の詳細を
示したもので、(a)は(b)の平面説明図、(b)は
(a)の側面説明図、(c)は(a)の断面説明図。
【符号の説明】
1,101,301 腕装着型の携帯情報端末装置(ウ
エアラブル電子機器) 10,110,310 電子機器本体 11,111,311 筐体部分(電子機器本体) 14,15,114,115,314,315 回動軸 20,30,120,130,320,330 剛性バ
ンド部 21,121,321 入力操作部 23,31,123,131,323,331 外側表
面 23a,31a 密接表面部分 24,32 筐体部分(剛性バンド部) 24a,32a 内側表面 26,27,35,36 側面(露出表面部分) 40,140 受音部 41,141 受音孔 41a 開口部 42 マイクロホン(電気音響変換器) 43,53 凹部 44 溝部 44a,54a 延在端 45 音響信号表面伝播路 46 音響信号表面伝播路形成手段 47,47A,47B 凸部 48,48A,48B 凹部 49 空隙部 50,150,350 放音部 51,151,351 放音孔 51a 開口部 52 スピーカ(電気音響変換器) 54 溝部 55 音響信号表面伝播路 56 音響信号表面伝播路形成手段 57,57A,57B 凸部 58,58A,58B 凹部 59 空隙部 91,92、191,192,391,392 音響信
号伝播路形成手段 145,345 音響信号内部伝播路 146,346 音響信号内部伝播路形成手段 155,345 音響信号内部伝播路 156,356 音響信号内部伝播路形成手段 210,230,410,430 筐体 124,132,324,332 筐体本体部分 220,240,420,440 カバー部 D 手首部 Da 表面 P1 装着位置 P2 開位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/04 H04M 1/04 Z H04R 1/02 101 H04R 1/02 101C 103 103Z

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気音響変換器と、該電気音響変換器を
    取囲む内側表面と被装着状態において利用者の耳又は口
    以外の身体表面に密接される密接表面部分を含む外側表
    面とを備えた筐体とを有するウエアラブル電子機器であ
    って、 筐体の外側表面のうち被装着状態において利用者の身体
    表面から離れ外界に臨む露出表面部分と内側表面との間
    に、音響信号の伝播を許容する音響信号伝播路を与える
    音響信号伝播路形成手段を、前記筐体が有するウエアラ
    ブル電子機器。
  2. 【請求項2】 筐体が、電気音響変換器を取囲む内側表
    面と前記密接表面部分との間において該筐体の壁部を貫
    通する音孔を備え、 前記音響信号伝播路形成手段は、前記音孔と、利用者の
    身体に装着されて密接表面部分が利用者の身体表面に密
    接する際に音孔のうち密接表面部分での開口部と外界と
    の間における該表面部分に沿った音響信号の伝播を許容
    するように、音孔の前記開口部のまわりの密接表面部分
    と外界に臨む露出表面部分との間において前記筐体の外
    側表面に形成された音響信号表面伝播路形成手段とを含
    む請求項1に記載のウエアラブル電子機器。
  3. 【請求項3】 電気音響変換器を筐体内に備えると共に
    電気音響変換器を取囲む内側表面と被装着時に利用者の
    身体に接触する外側表面との間において筐体の壁部を貫
    通する音孔を備え、筐体が利用者の身体に装着された状
    態で利用されるウエアラブル電子機器であって、 外側表面のうち音孔の開口部のまわりの表面部分に、筐
    体が利用者の身体に装着されて該表面部分が利用者の身
    体に接触する際に音孔の開口部と外界との間における該
    表面部分に沿った音響信号の伝播を許容する音響信号表
    面伝播路を与える音響信号表面伝播路形成手段を、前記
    筐体が有するウエアラブル電子機器。
  4. 【請求項4】 音響信号表面伝播路形成手段が、筐体の
    外側表面のうちの前記表面部分に離散的に形成された複
    数の凸部を含む請求項12又は3に記載のウエアラブル
    電子機器。
  5. 【請求項5】 各凸部が円弧状である請求項24に記載
    のウエアラブル電子機器。
  6. 【請求項6】 各凸部がドーム状である請求項24に記
    載のウエアラブル電子機器。
  7. 【請求項7】 音響信号表面伝播路形成手段が前記表面
    部分に形成された溝部を含む請求項12から46までの
    いずれか一つの項に記載のウエアラブル電子機器。
  8. 【請求項8】 筐体が筐体本体部とカバー部とからな
    り、 筐体本体部が、筐体の内側表面を規定すべく電気音響変
    換器を取囲む本体内側表面を備えると共に、該本体内側
    表面と該本体内側表面とは反対側の本体外側表面との間
    において該筐体本体部の壁部を貫通する音孔を備え、 カバー部が、筐体の外側表面及びその密接表面部分を規
    定するカバー外側表面及びカバー密接表面部分を含み、
    本体外側表面のうち音孔の開口部を含む領域を覆うよう
    に筐体本体部に取付けられ、 音響信号伝播路形成手段は、カバー外側表面のカバー密
    接表面部分が利用者の身体表面に密接されるように装着
    された状態を採る際に、利用者の身体表面から離れ外界
    に臨む露出表面部分と本体外側表面の音孔開口部との間
    における音響信号の伝播を許容する音響信号内部伝播路
    を、本体外側表面とカバー部のうち本体外側表面に対面
    する部分との間に、有する請求項1に記載のウエアラブ
    ル電子機器。
  9. 【請求項9】 電気音響変換器と、 該電気音響変換器を取囲む本体内側表面を備える筐体本
    体部であって該本体内側表面と該本体内側表面とは反対
    側の本体外側表面との間において該筐体本体部の壁部を
    貫通する音孔を備えたもの、及び被装着時に利用者の身
    体表面に密接されるカバー密接表面部分を含むカバー外
    側表面を備え本体外側表面のうち音孔の開口部を含む領
    域を覆うように筐体本体部に取付けられるカバー部を備
    えた筐体を有するウエアラブル電子機器であって、 カバー外側表面のカバー密接表面部分が利用者の身体表
    面に密接されるように装着された状態を採る際に、利用
    者の身体表面から離れ外界に臨む露出表面部分と本体外
    側表面の音孔開口部との間における音響信号の伝播を許
    容する音響信号内部伝播路を与える音響信号内部伝播路
    形成手段を、本体外側表面とカバー部のうち本体外側表
    面に対面する部分との間に有するウエアラブル電子機
    器。
  10. 【請求項10】 音響信号内部伝播路形成手段が、本体
    外表面及びカバー内表面うちの少なくとも一方に形成さ
    れた凸部を含む請求項8又は9に記載のウエアラブル電
    子機器。
  11. 【請求項11】 音響信号内部伝播路形成手段が本体外
    表面及びカバー内表面うちの少なくとも一方に形成され
    た溝部を含む請求項8から10までのいずれか一つの項
    に記載のウエアラブル電子機器。
  12. 【請求項12】 電気音響変換器がマイクロホン又はス
    ピーカである請求項1から511までのいずれか一つの
    項に記載のウエアラブル電子機器。
  13. 【請求項13】 携帯電話機能を備える請求項1から6
    12までのいずれか一つの項に記載のウエアラブル電子
    機器。
  14. 【請求項14】 筐体が腕に装着される腕装着型である
    請求項1から713までのいずれか一つの項に記載のウ
    エアラブル電子機器。
  15. 【請求項15】 筐体が腕に装着される第一の位置と腕
    から取り外された第二の位置との間で可動に構成され、
    該第二の位置において、電気音響変換器に対するアクセ
    スを許容する別の開口を更に有する請求項1から14ま
    でのいずれかひとつの項に記載のウエアラブル電子機
    器。
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