JP2009071402A - 腕時計型携帯電話 - Google Patents

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JP2009071402A
JP2009071402A JP2007235052A JP2007235052A JP2009071402A JP 2009071402 A JP2009071402 A JP 2009071402A JP 2007235052 A JP2007235052 A JP 2007235052A JP 2007235052 A JP2007235052 A JP 2007235052A JP 2009071402 A JP2009071402 A JP 2009071402A
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microphone
speaker
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arm
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JP2007235052A
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Shigemi Sato
茂美 佐藤
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】送話および受話の音声のセパレーションを簡単な構造で行うことのできる腕時計
型携帯電話を提供する。
【解決手段】送受信装置70を内蔵した本体部10と、この本体部10を利用者の腕部1
10に装備可能としたバンド部20とを備え、本体部10またはバンド部20のいずれか
に通話用のスピーカー40及びマイクロフォン50を設けた腕時計型携帯電話において、
スピーカー40とマイクロフォン50とが、腕部110に装備された状態で、利用者の腕
部110を挟んで位置するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、利用者の腕部に装備可能な腕時計型携帯電話に関する。
従来より、利用者の腕部に装着する腕時計に携帯電話の機能を付加した腕時計型携帯電
話が知られている。この腕時計型携帯電話は、時計表示機能を備えた腕時計本体のケース
内部に携帯電話用の送受信装置を設けたものであり、一般的な腕時計と同様に、腕時計本
体に取り付けたバンド部を介して利用者の腕部(リスト部)に装備される。
このような腕時計型携帯電話では、通話用のスピーカー及びマイクロフォンの配置につ
いて様々な提案がなされている。例えば、バンド部を上部層と下部層の2層構造に形成し
、この上部層の端部にスピーカーを設ける一方バンド部にマイクロフォンを設け、この上
部層を下部層に対してヒンジを介して回転可能に形成したものがある(例えば、特許文献
1参照)。
また、スピーカー及びマイクロフォンを備えたケース体をバンド部に取り付けたものが
ある。このケース体は、バンド部の幅方向に長手方向を有する構造であり、この長手方向
の一端にスピーカー、他端にマイクロフォンを設けている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−113000号公報 国際公開第98/05148号パンフレット
しかしながら、上述の特許文献1及び2の構造では、スピーカーとマイクロフォンとの
間を遮るものがないため、通話(送話および受話)時における音声のセパレーションが不
完全であり、利用者が音声を聞き取りにくいという問題がある。さらに、特許文献1の構
造では、ヒンジ等の構造が必要となるため、構造が複雑である。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、送話および受話
時における音声のセパレーションを簡単な構造で行うことのできる腕時計型携帯電話を提
供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、送受信装置を内蔵した本体部と、この本体部を利
用者の腕部に装備可能としたバンド部とを備え、前記本体部またはバンド部のいずれかに
通話用のスピーカー及びマイクロフォンを設けた腕時計型携帯電話において、前記スピー
カーと前記マイクロフォンとが、前記腕部に装備された状態で、利用者の腕部を挟んで反
対側に位置するように構成したことを特徴とする。
本発明では、スピーカーからの受話音声とマイクロフォンへの送話音声とが利用者の腕
部によって遮られるようになる。
この場合において、利用者が手のひらを利用者の頬に当てた自然な体勢で、前記マイク
ロフォンが利用者の口に向く共に、前記スピーカーが利用者の耳に向くように、前記マイ
クロフォン及び前記スピーカーは、前記腕部の長手方向に対して約30°傾けて配置され
るようにしてもよい。また、前記マイクロフォン及び前記スピーカーは、バンド部の延在
する方向における中心軸線に対して約30°傾けて配置されるようにしてもよい。
この構成によれば、利用者が腕部を折り曲げて、手のひら側を利用者の頬にあてた自然
な姿勢において、マイクロフォンを利用者の口に向けることができると共に、スピーカー
を利用者の耳に向けることができる。そのため、送話音声及び受話音声をより最適な状態
にして通話することができる。
さらに、前記マイクロフォン及びスピーカーを前記本体部又はバンド部にそれぞれ複数
設け、前記マイクロフォンに入力される音声信号に基づいて、送話に使用するマイクロフ
ォン及びスピーカーを決定するようにしてもよい。
この構成によれば、利用者の都合に合わせて本体部を手の甲側又は手のひら側に装着さ
れたとしても、適宜最適なマイクロフォン及びスピーカーを用いて通話を行うことができ
る。そのため、腕時計型携帯電話の利便性を損なうことなく携帯電話機として使用するこ
とができる。
本発明では、スピーカーとマイクロフォンとが、腕時計型携帯電話が利用者の腕部に装
備された状態で、利用者の腕部を挟んで反対側に位置するように構成しているので、スピ
ーカーからの受話音声とマイクロフォンへの送話音声とが利用者の腕部によって遮られる
ようになるため、通話時における音声のセパレーションを確実に行うことができる。また
、腕時計型携帯電話にスピーカーとマイクロフォンとの間を遮る部品を新たに設ける必要
がないため、簡単な構造で通話時における音声のセパレーションを行うことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る腕時計型携帯電話について説明する。ここで、腕時計
型携帯電話とは、腕時計に携帯電話の機能を付加したものをいう。
図1は、本発明の実施の形態に係る腕時計型携帯電話の概要を示す全体斜視図である。
また、図2は表示パネル側から見た正面図、図3は図2のA−A断面図である。なお、以
下の説明では、上下左右の方向は、表示パネルを正面から見たときの方向をいい、表面及
び裏面とは、表示パネルのある面を表面といい、その裏側を裏面と記載する。
腕時計型携帯電話1は、時刻を表示する表示パネル12を含む本体部10と、この本体
部10を利用者の腕部110(リスト部。図7及び図8参照)に装着するためのバンド部
20とで構成されている。
本体部10は、外側部分を構成するケース11と、このケース11の表面側に設けられ
、デジタル式に時間を表示する表示パネル12と、この表示パネル12の上側及び下側の
それぞれに横長に設けられ、バンド部20が取り付けられる上側ラグ13a及び下側ラグ
13bと、ケース11の内部に収納されたモジュール(図示せず)及び送受信装置70(
図6参照)とを備えている。
ケース11は、図2に示すように、左右中央部がそれぞれ外側に張り出すようなデザイ
ンが採用されている。より詳細に説明すると、ケース11の外形は、上側ラグ13aの右
端部から右斜め下側に上下方向中央の位置まで延在する右上側傾斜部11aと、下側ラグ
13bの右端部から右斜め上側に延び、右上側傾斜部11aの下端部と上下方向中央の位
置で交わる右下側傾斜部11bと、ケース11の中心に対して対称に形成された左上側傾
斜部11c、左下側傾斜部11dとで構成されている。これらの傾斜部11a〜11dは
、図2に示すように、本体部10の横方向に延びる中心軸線Yに対して約30°の傾きを
なしている。
また、これらの傾斜部11a〜11dは、図3に示すように、表示パネル12側から外
側下方に向けて傾斜する傾斜面14a〜14dを有している。これらの傾斜面14a〜1
4dは、図3に示すように、バンド部20が延在する方向における中心軸線Xに対して約
30°の角度をなしている。すなわち、それぞれの傾斜面14a〜14dは、ケース11
に対して斜め外側に向けられている。
この傾斜面14a〜14dのうち、右下側傾斜部11bの傾斜面14bには、図1、図
2及び図3に示すように、スピーカー40が設けられている。このスピーカー40は、利
用者が携帯電話として使用する場合に用いられる。このスピーカー40は、右下側傾斜部
11bの傾斜面14bのほぼ全面に亘って設けられており、より広い面積を確保すること
で通話する相手方の声が大きく聞き取り易いようにしている。また、このスピーカー40
は、ケース11内に収納された送受信装置70と配線によって接続されており、この送受
信装置70から音声が送られてくるようになっている。なお、このスピーカー40は、指
向性の高い超音波スピーカーであり、詳細は後述する。
バンド部20は、図1及び図2に示すように、上側ラグ13aに取り付けられ、この上
側ラグ13aから延在する上側バンド21aと、下側ラグ13bに取り付けられ、この下
側ラグ13bから延在する下側バンド21bとを備えている。これらの上側バンド21a
及び下側バンド21bは、利用者の腕部110(図7及び図8参照)に装着したときに、
利用者の腕部110の形状に合わせて自由に変形することができるものである。さらに、
これらの上側バンド21a及び下側バンド21bは、上側ラグ13a及び下側ラグ13b
との取付部において自由に回動させることができるようになっている。
また、これらの上側バンド21a及び下側バンド21bは、図1に示すように、上側ラ
グ13a及び下側ラグ13bに取り付けられた端部とそれぞれの反対側の端部において、
止め金具22によってリング状に接続されるようになっている。この止め金具22は、下
側バンド21bに形成された取付孔24に挿入することにより接続される。この取付孔2
4は、止め金具22の接続位置を変更して利用者の腕部110の周方向長さに合わせて適
宜調整することができるように、下側バンド21bの長手方向に沿って間隔を開けて複数
設けられている。
この下側バンド21bの表面には、図1に示すように、下側ラグ13bと隣り合う位置
に入力部23を備えている。この入力部23は、利用者が携帯電話として使用する場合に
電話番号やメール用の文字が入力可能であり、例えば、0から9までの数字、AからZま
でのアルファベット文字(このアルファベット文字をかな文字または漢字に変換するもの
も含む)が入力可能になっている。また、クリアボタン(Cボタン)、電話の接続ボタン
及び切断ボタンなど、携帯電話として必要な機能に対応するボタンを備えている。この入
力部23は、下側バンド21bの表面に埋め込まれる態様で取り付けられており、下側バ
ンド21bには、この入力部23から本体部10まで配線(図示せず)が埋め込まれてい
る。この配線は、送受信装置70(図6参照)に接続されており、この送受信装置70に
文字入力信号が送信されるようになっている。
図4は、下側バンド21bに設けられたマイクロフォン50を示す正面図、図5は図4
のB−B断面図である。
下側バンド21bには、図1、図4に示すように、通話装置取付部60が取り付けられ
ている。この通話装置取付部60は、取付孔24の近傍に、下側バンド21bに巻き付け
られる態様で取り付けられている。また、この通話装置取付部60は、腕時計型携帯電話
1を利用者の腕部110(図7及び図8参照)に装着した状態で、この腕部110を挟ん
で本体部10と反対側に位置するように取り付けられている。
通話装置取付部60は、図4に示すように、右中央部が外側に張り出すようなデザイン
が採用されており、このデザインは、ケース11の外形と合わせられている。より詳細に
説明すると、通話装置取付部60の外形は、右上端部から右斜め下側に上下方向中央の位
置まで延在する右上側傾斜部25aと、右下端部から右斜め上側に延び、右上側傾斜部2
5aの下端部と上下方向中央の位置で交わる右下側傾斜部25bとで構成されている。こ
れらの傾斜部25a、25bは、図4に示すように、通話装置取付部60の横方向に延び
る中心軸線Z(中心軸線Yと平行)に対して約30°の傾きをなしている。
これらの傾斜部25a、25bは、図5に示すように、通話装置取付部60の表面S側
から外側下方に向けて傾斜する傾斜面26a、26bを有している。これらの傾斜面26
a、26bは、図5に示すように、中心軸線Xに対して約30°の角度をなしている。す
なわち、それぞれの傾斜面26a、26bは、通話装置取付部60に対して斜め外側に向
けられている。
この傾斜面16a、26bのうち、右上側傾斜部25aの傾斜面26aには、図1、図
4及び図5に示すように、マイクロフォン50が設けられている。このマイクロフォン5
0は、利用者が携帯電話として使用する場合に用いられる。このマイクロフォン50は、
右上側傾斜部25aの傾斜面26aのほぼ全面に亘って設けられており、より広い面積を
確保することで利用者の声を収集し易いようにしている。また、このマイクロフォン50
は、ケース11内に収納された送受信装置70(図6参照)と配線によって接続されてお
り、この送受信装置70に収集した音声を送るようになっている。
図6は、腕時計型携帯電話1の機能ブロック図である。
腕時計型携帯電話1は、携帯電話としての機能を果たすために、送受信装置70と、超
音波スピーカー部90とを備えている。
送受信装置70は、信号をアナログ処理するためのアナログベースバンド処理部71と
、信号をデジタル処理するためのデジタルベースバンド処理部72と、一時記憶用のメモ
リ部74と、その他の付加された機能を動作させるアプリケーション部75と、アンテナ
76から信号を送信する送信部77及び受信部78とを備えている。
アンテナ76から受信した相手側の音声信号は、受信部78によって受信され、アナロ
グベースバンド処理部71でアナログ処理した後に、超音波スピーカー部90へと送られ
る。
マイクロフォン50から入力された利用者の音声信号は、アナログベースバンド処理部
71でアナログ処理され、送信部77に送られた後に、アンテナ76から送信される。
入力部23から入力された文字等の信号は、デジタルベースバンド処理部72で処理さ
れた後、LCDドライバを装備した表示パネル12に表示される。
また、入力部23から入力された文字信号は、メールとして送受信する場合には、デジ
タルベースバンド処理部72、アナログベースバンド処理部71を経由してアナログ信号
に変換され、送信部77、アンテナ76へと送信される。
一方、メールを受信した場合には、受信部78、アナログベースバンド処理部71、デ
ジタルベースバンド処理部72を経由してデジタル信号に変換され、表示パネル12に表
示される。
また、アプリケーション部75は、例えば、位置確認を行うGPS部80、写真を撮像
するカメラ部81、音楽等を再生する音源部82を備えており、これらがデジタルベース
バンド処理部72に信号を送受信することにより、それぞれ表示パネル12に表示させた
り、これらの情報信号をメールとして送受信することができる。また、アプリケーション
部75は、図示しないアンプ等を介してスピーカ83に接続されており、音源部82で再
生する音楽などを出力することができるようになっている。
超音波スピーカー部90は、キャリア発振器91と、変調器92と、パワーアンプ93
とを備えている。これにより、アナログベースバンド処理部71から送られてきた音声信
号によって、キャリア発振器91から出力される超音波周波数帯のキャリア波を変調器9
2により変調し、パワーアンプ93で増幅した変調信号によって超音波トランスデューサ
(スピーカー40)を駆動する。この結果、上記変調信号が超音波トランスデューサによ
り有限振幅レベルの音波に変換され、この音波は空気中に放射されて空気の非線形効果に
よって元の可聴周波数帯の信号音が再生されることになる。
すなわち、この超音波スピーカー40は、可聴音で振幅変調された超音波を発生し、指
向性の高いビーム状の音源を作り出すものである。通常の点音源の指向性は、音の波動の
性質から360度の指向性を有するが、超音波スピーカー40によって発信される音源の
指向性を高めることにより、スピーカー40が向いている方向にだけ音が聞こえるように
なり、向いていない方向には音がほとんど聞こえなくなる。
次に、本実施の形態に係る腕時計型携帯電話1の作用について、図7及び図8を用いて
説明する。図7は、利用者が腕時計型携帯電話1を用いて通話している状態を示す概要図
である。また、図8は、図7において腕部を挟んで逆側から見た概要図である。
利用者が本体部10を手の甲側100に装着している場合、通話姿勢は図7及び図8に
示すようになる。すなわち、利用者が腕部110を折り曲げて、手のひら側101を利用
者の頬102にあて、人差し指103と親指104で耳105をまたぐような状態になる
。利用者は、口106をバンド部20に位置するマイクロフォン50に向け、このマイク
ロフォン50に向けて話すことにより、音声が収集されるようになる。一方、スピーカー
40は手の甲側100から、この手の甲に沿う態様で利用者の耳105に向けて指向性の
高いビーム状の音場107を作り出す。これにより、利用者がスピーカー40からの音声
を聞くことができるようになる。
図7及び図8に示すように、手のひら側101を利用者の頬102に当てた自然な体勢
では、手首が自然と曲がるようになる。すなわち、腕部110に対して手のひら側101
が約30°の角度をなしてまがるようになる。そのとき、マイクロフォン50は、約30
°だけ傾斜する傾斜面26aに配置されているので、マイクロフォン50が利用者の口1
06に対して正面に位置するようになり、より大きな音声をマイクロフォン50で拾うこ
とができる。
また、上述の自然な体勢では、腕部110の延びる方向に対して、口106とマイクロ
フォン50を結ぶ直線が約30°の角度をなす。そのとき、マイクロフォン50は、腕部
110の延びる方向(図2に示す軸線Y方向)に対して約30°だけ傾いている右上側傾
斜部25aに配置されているので、マイクロフォン50が利用者の口106に対して正面
に位置するようになり、より大きな音声をマイクロフォン50で拾うことができる。
他方、上述の自然な体勢では、上述の通り、腕部110に対して手の甲側100が約3
0°の角度をなしてまがるようになる。そのとき、スピーカー40は、約30°だけ傾斜
する傾斜面14bに配置されているので、スピーカーが利用者の耳105に対して正面に
位置するようになり、スピーカー40の指向性の方向が耳105に向けられるようになる

また、上述の自然な体勢では、上述の通り、腕部110の延びる方向に対して、耳10
5とスピーカー40を結ぶ直線が約30°の角度をなす。そのとき、スピーカー40は、
腕部110の延びる方向(図2に示す中心軸線Y方向)に対して約30°だけ傾いている
右下側傾斜部11bに配置されているので、マイクロフォン50が利用者の耳105に対
して正面に位置するようになり、スピーカー40の指向性の方向が耳105に向けられる
ようになる。
このような構成では、スピーカー40の音声は、超音波スピーカーの指向性の方向であ
る耳105にのみに向けて送られるようになる。また、利用者の腕部110がスピーカー
40とマイクロフォン50とを物理的に遮るようになるため、仮に、指向性の方向以外の
方向に受話音声が漏れたとしても、スピーカー40に受話音声が入り込むことがなく、通
話の妨げにならないようにすることができる。
本発明の実施の形態に係る腕時計型携帯電話1によれば、利用者が本体部10を手の甲
側100に装着している場合、スピーカー40とマイクロフォン50とが、利用者の腕部
110を挟んで位置するように構成しているので、スピーカー40からの受話音声とマイ
クロフォン50への送話音声とが利用者の腕部110によって遮られるようになるため、
通話時における音声のセパレーションを確実に行うことができる。また、腕時計型携帯電
話1にスピーカー40とマイクロフォン50との間を遮る部品を新たに設ける必要がない
ため、簡単な構造で通話時における音声のセパレーションを行うことができる。
また、マイクロフォン50が右下側傾斜部11bに配置され、中心軸線Yに対して約3
0°傾けて配置されていると共に、マイクロフォン50が傾斜面14bに配置され、中心
軸線Xに対して約30°傾けて配置されているので、マイクロフォン50が利用者の口1
06に対して正面に位置するようになり、より大きな音声をマイクロフォン50で拾うこ
とができる。
さらに、スピーカー40が右上側傾斜部25aに配置され、中心軸線Zに対して約30
°傾けて配置されていると共に、マイクロフォン50が傾斜面26aに配置され、中心軸
線Xに対して約30°傾けて配置されているので、スピーカーが利用者の耳105に対し
て正面に位置するようになり、スピーカー40の指向性の方向が耳105に向けられるよ
うになる。
一方、利用者の手のひらを耳105と口106の間(頬102の部分)に押し当てて通
話することができるので、スピーカー40とマイクロフォン50の距離が安定し、音量の
変化もなく良好な通話をすることができる。
また、手のひらを押し当てて使用することができるので、通話する姿勢も自然な状態に
なり、長時間の通話であっても楽な状態で行うことができる。
さらに、超音波スピーカー40の指向性の強さと距離による減衰が大きいことを利用し
て、耳105とスピーカー40の間に距離がある場合であっても、音声が漏れるおそれを
少なくすることができ、プライバシーを保護することができる。
さらにまた、携帯電話を頭から遠ざけて配置することができるので、マイクロ波の影響
を小さくすることができ、健康への影響も軽減することができる。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
本実施の形態では、利用者が本体部10を手の甲側100に装着している場合について
説明したが、本体部10を手のひら側101に取り付けた場合についても、同様の思想を
用いて腕時計型携帯電話を構成することができる。さらに、本実施の形態では、利用者が
腕時計型携帯電話1を左手首に装着した場合を説明したが、同様の思想を用いて、右手首
に装着した場合についても対応することができる。
図9は、本体部10に設けるスピーカー40又はマイクロフォン50の位置と、通話装
置取付部60に設けるスピーカー40又はマイクロフォン50の位置を説明するための概
要図である。
本実施の形態のように、本体部10を左手首の手の甲側100に装着する場合、図9に
おける符号S1の位置がスピーカー40となり、M1の位置がマイクロフォン50になる
。一方、本体部10を左手首の手のひら側101に装着する場合には、符号S2の位置に
スピーカー40を設け、M2の位置にマイクロフォン50を設ければよい。
また、本体部10を右手首の手の甲側に装着する場合、図9における符号S3の位置に
スピーカー40を設け、M3の位置にマイクロフォンを設ければよい。一方、本体部10
を右手首の手のひら側に装着する場合、符号S4の位置にスピーカーを設け、M4の位置
にマイクロフォンを設ければよい。
また、上述のように、本体部10の取付位置によってスピーカー及びマイクロフォンの
位置を変化させたい場合には、S1〜S4のそれぞれの位置にスピーカーを設けると共に
、M1〜M4のそれぞれの位置にマイクロフォンを設けて、通話ボタンが押されてから各
マイクロフォンが収集する音声を比較して、最も大きな音声を捉えたマイクロフォンを送
話用のマイクロフォンに決定し、これに対応するスピーカーを受信用のスピーカーにする
こともできる。また、上述した大きな音声ではなく、音声の到達時間が最も早かったマイ
クロフォンを送話用に決定することもできる。この構成によれば、利用者の都合に合わせ
て本体部10の装着位置を適宜変更することができると共に、利便性を損なうことなく携
帯電話機として使用することができる。
他方、本実施の形態に係る腕時計型携帯電話1では、デジタル式の腕時計として説明し
ているが、秒針や分針を有するアナログ式時計であっても構成することができる。この場
合、別途、メール等の文字等を表示する表示部を設けることによって構成することができ
る。
さらには、本実施の形態に係る腕時計型携帯電話1では、腕時計の機能を有しているが
、携帯電話としての機能のみを有するものであってもかまわない。これにより、通話時の
音声セパレーションを簡単な構造で行うことができる。
本発明に係る腕時計型携帯電話の概要を示す全体斜視図である。 腕時計型携帯電話を表示パネル側から見た正面図である。 図2のA−A線における断面図である。 下側バンドに設けられたマイクロフォンを表面側から見た正面図である。 図4のB−B線における断面図である。 腕時計型携帯電話の機能ブロック図である。 利用者が腕時計型携帯電話で通話している状態を示す概要図である。 図7において腕部を挟んで逆側から見た概要図である。 スピーカー又はマイクロフォンの位置を説明するための概要図である。
符号の説明
1…腕時計型携帯電話、10…本体部、11…ケース、11a…右上側傾斜部、11b
…右下側傾斜部、11c…左上側傾斜部、11d…左下側傾斜部、12…表示パネル、1
3a…上側ラグ、13b…下側ラグ、14a〜14d…傾斜面、20…バンド部、21a
…上側バンド、21b…下側バンド、22…止め金具、23…入力部、24…取付孔、2
5a…左上側傾斜部、25b…左下側傾斜部、26a、26b…傾斜面、40…スピーカ
ー、50…マイクロフォン、60…通話装置取付部、70…送受信装置、71…アナログ
ベースバンド処理部、72…デジタルベースバンド処理部、74…メモリ部、75…アプ
リケーション部、76…アンテナ、77…送信部、78…受信部、80…GPS部、81
…カメラ部、82…音源部、83…スピーカー、90…超音波スピーカー部、91…キャ
リア発振器、92…変調器、93…パワーアンプ、100…手の甲側、101…手のひら
側、102…頬、103…人差し指、104…親指、105…耳、106…口、107…
音場、110…腕部、S…表面、X、Y、Z…中心軸線。

Claims (5)

  1. 送受信装置を内蔵した本体部と、この本体部を利用者の腕部に装着可能としたバンド部
    とを備え、前記本体部またはバンド部のいずれかに通話用のスピーカー及びマイクロフォ
    ンを設けた腕時計型携帯電話において、
    前記スピーカーと前記マイクロフォンとが、前記腕部に装着された状態で、前記利用者
    の腕部を挟んで反対側に位置するように構成したことを特徴とする腕時計型携帯電話。
  2. 利用者が手のひらを利用者の頬に当てた自然な体勢で、前記マイクロフォンが利用者の
    口に向く共に、前記スピーカーが利用者の耳に向くように構成したことを特徴とする請求
    項1に記載の腕時計型携帯電話。
  3. 前記マイクロフォン及び前記スピーカーは、前記腕部の長手方向に対して約30°傾け
    て配置されていることを特徴とする請求項2に記載の腕時計型携帯電話。
  4. 前記マイクロフォン及び前記スピーカーは、バンド部の延在する方向における中心軸線
    に対して約30°傾けて配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の
    腕時計型携帯電話。
  5. 前記マイクロフォン及びスピーカーを前記本体部又はバンド部にそれぞれ複数設け、前
    記マイクロフォンに入力される音声信号に基づいて、送話に使用するマイクロフォン及び
    スピーカーを決定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の腕
    時計型携帯電話。
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