JP2003332908A - Pll回路、これを用いた画像読取装置及び電子機器 - Google Patents

Pll回路、これを用いた画像読取装置及び電子機器

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JP2003332908A
JP2003332908A JP2002140770A JP2002140770A JP2003332908A JP 2003332908 A JP2003332908 A JP 2003332908A JP 2002140770 A JP2002140770 A JP 2002140770A JP 2002140770 A JP2002140770 A JP 2002140770A JP 2003332908 A JP2003332908 A JP 2003332908A
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frequency divider
programmable
signal
programmable frequency
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JP2002140770A
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Yoshihisa Soeda
良久 添田
Sakae Kizara
栄江 木皿
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路でSSCG機能を持たせたPLL
回路を提供する。 【解決手段】 入力段に第1のプログラマブル分周器2
とVCO6からのクロック信号を分周して位相周波数検
出器4に入力する第2のプログラマブル分周器3とVC
O6からのクロック信号を計数することで第2のプログ
ラマブル分周器3の分周率Mをステップ状に可変させる
アップ/ダウンカウンタ7とを備えるだけの簡単な回路
でSSCG機能を持たせたPLL回路1となる。この
際、分周率Nが可変の第1のプログラマブル分周器2を
有するので、位相周波数検出器4へ入力されるリファレ
ンス信号の周波数を可変させることで、第2のプログラ
マブル分周器3からのクロック信号との比較に要する時
間を変更でき、第2のプログラマブル分周器3の分周率
Mを可変させたときのVCO6の出力の変化時間をチャ
ージポンプ回路4やVCO6の特性に合わせて適切な値
に設定することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器、特に高
速動作を行う電子機器が動作中に放射する電磁ノイズを
低減させ得るPLL回路、これを用いた画像読取装置及
び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子機器に搭載される電子基板
にはクロック信号生成用にPLL(Phase Locked Loo
p)回路が搭載され、マイクロプロセッサの動作や電子
回路の同期を取るための信号として水晶発振器等で生成
されたクロック信号が使用されている。しかしながら、
高速なクロック信号を電子機器で使用した場合には放出
する電磁波のエネルギーが多くなり、各国で規制してい
るEMI規格を満足できなくなってくる。
【0003】外部へ放出する電磁波を少なくするため
に、従来は、電子機器のシールドやフェライト等のEM
I対策部品を取り付けて、EMI規格を満足させてお
り、部品のコストアップ要因となっていた。
【0004】このような不具合を解決するために、従来
は、特開平7−235862号公報に示されるように、
クロック信号の周波数を変動させることで、放出する電
磁波のエネルギーを分散させる手法であるSSCG(Sp
read Spectrum Clock Generator=拡散スペクトル・ク
ロック生成方式)を使用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平7−2
35862号公報に示されるようなSSCGでは、放射
する電磁波のエネルギーのピークを効率よく分散するた
めの変調特性を得るために、多くのデータを保管してお
く大容量のルックアップテーブルやアナログ変調回路若
しくはDAコンバータ等の複雑な回路が必要となる。
【0006】また、このようなSSCGを画像読取装置
に使用した場合に、主走査同期信号とSSCGの周波数
変調周期が非同期であるため、CCDイメージセンサな
どの光電変換手段から得られるアナログ画像データに対
して、変調周期の画像ムラなどの不具合が生じる場合が
ある。
【0007】そこで、本発明は、簡単な回路でSSCG
機能を持たせたPLL回路を提供することを目的とす
る。
【0008】また、本発明は、チャージポンプ回路や電
圧制御型発振回路(VCO=Voltage Controlled Oscil
lator回路)の特性が不明な状態であっても、VCO出
力の変化時間をSSCG機能の実現に適切な値に調整す
ることが可能なPLL回路を提供することを目的とす
る。
【0009】本発明は、上記目的を実現するために用い
られるアップ/ダウンカウンタの回路規模を小さくする
ことが可能で、低コストなPLL回路を提供することを
目的とする。
【0010】本発明は、上記目的を実現する上で、周波
数変調されたVCO出力周波数の平均値がシステム動作
基本周波数となるようにすることを目的とする。
【0011】本発明は、上記目的を実現する上で、周波
数変調されたVCO出力周波数の平均値とその平均値が
システム動作基本周波数以上の周波数となるようにする
ことを目的とする。
【0012】本発明は、上記目的を実現する上で、周波
数変調されたVCO出力周波数の平均値とその平均値が
システム動作基本周波数以下の周波数となるようにする
ことを目的とする。
【0013】本発明は、画像読取装置に適用する上で、
異常画像の発生を防止することを目的とする。
【0014】本発明は、画像読取装置に適用する上で、
コストの低減及び放射ノイズへの影響を低減することを
目的とする。
【0015】本発明は、画像読取装置に適用する上で、
PLL回路中のプログラマブル分周器の設定によって生
じた読取ライン周期の誤差をライン周期カウンタの値を
変更することで補正可能にすることを目的とする。
【0016】本発明は、上述のPLL回路を電子機器に
適用して、各国で規制しているEMI規格を容易に満足
し得る上で、このような規格を満足していたとしても、
実際には動作周波数の電磁波が周囲の電子機器に対し
て、影響を与えてしまう場合にも容易に対処可能で、周
囲の環境に与える影響を軽減させることができるように
することを目的とする。
【0017】本発明は、PLL回路がSSCG機能を持
たない構成であっても、周囲の電子機器に対して、放射
電磁界による誤動作を引き起こすことが発生した場合な
ど、システム動作に影響の無い範囲で動作周波数を可変
することを容易とし、周囲の環境に与える影響を軽減さ
せることができるようにすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のP
LL回路は、外部設定手段により分周率が可変設定され
て発振源から入力されるクロック信号を分周する第1の
プログラマブル分周器と、入力電圧又は入力電流に応じ
て発振周波数が制御されたクロック信号を出力する電圧
制御型発振回路と、前記外部設定手段により分周率が可
変設定されて前記電圧制御型発振回路から出力されるタ
ーゲットクロック信号を分周する第2のプログラマブル
分周器と、前記第1のプログラマブル分周器の出力信号
及び前記第2のプログラマブル分周器の出力信号が入力
されてその位相比較結果を前記電圧制御型発振回路に出
力する位相周波数検出器と、前記外部設定手段によりア
ップ/ダウンカウント周期が可変設定されて、前記電圧
制御型発振回路から出力されるクロック信号を計数して
そのアップ/ダウンカウント周期毎に前記第2のプログ
ラマブル分周器の分周率をステップ状に可変させるアッ
プ/ダウンカウンタと、を備え、前記第2のプログラマ
ブル分周器の分周率の前記アップ/ダウンカウンタによ
る可変幅に応じて前記第1のプログラマブル分周器の分
周率を可変させて前記位相周波数検出器に入力される前
記第1のプログラマブル分周器の出力信号の周波数を可
変させるようにした。
【0019】従って、入力段に第1のプログラマブル分
周器と電圧制御型発振回路からのクロック信号を分周し
て位相周波数検出器に入力する第2のプログラマブル分
周器と電圧制御型発振回路からのクロック信号を計数す
ることで第2のプログラマブル分周器の分周率をステッ
プ状に可変させるアップ/ダウンカウンタとを備えるだ
けの簡単な回路でSSCG機能を持たせたPLL回路と
なる。この際、分周率可変な第1のプログラマブル分周
器を有するので、位相周波数検出器へ入力されるリファ
レンスクロック信号の周波数を可変させることにより、
第2のプログラマブル分周器から出力されてくるクロッ
ク信号との比較に要する時間を変えることができ、第2
のプログラマブル分周器の分周率を可変させたときの電
圧制御型発振回路の出力の変化時間を当該PLL回路中
に含まれるチャージポンプ回路や電圧制御型発振回路の
特性に合わせて適切な値に設定することが可能となる。
この結果、チャージポンプ回路や電圧制御型発振回路の
特性が不明な状態であっても、電圧制御型発振回路の出
力の変化時間をSSCG機能の実現に適切な値に調整す
ることが可能なPLL回路となる。
【0020】請求項2記載の発明のPLL回路は、外部
設定手段により分周率が可変設定されて発振源から入力
されるクロック信号を分周する第1のプログラマブル分
周器と、入力電圧又は入力電流に応じて発振周波数が制
御されたクロック信号を出力する電圧制御型発振回路
と、前記外部設定手段により分周率が可変設定されて前
記電圧制御型発振回路から出力されるクロック信号を分
周する第2のプログラマブル分周器と、前記第1のプロ
グラマブル分周器の出力信号及び前記第2のプログラマ
ブル分周器の出力信号が入力されてその位相比較結果を
前記電圧制御型発振回路に出力する位相周波数検出器
と、前記外部設定手段によりアップ/ダウンカウント周
期が可変設定されて、前記発振源から出力されるクロッ
ク信号を計数してそのアップ/ダウンカウント周期毎に
前記第2のプログラマブル分周器の分周率をステップ状
に可変させるアップ/ダウンカウンタと、を備え、前記
第2のプログラマブル分周器の分周率の前記アップ/ダ
ウンカウンタによる可変幅に応じて前記第1のプログラ
マブル分周器の分周率を可変させて前記位相周波数検出
器に入力される前記第1のプログラマブル分周器の出力
信号の周波数を可変させるようにした。
【0021】従って、基本的に請求項1記載の発明と同
様であるが、アップ/ダウンカウンタに対する入力を電
圧制御型発振回路からのクロック信号に代えて、このク
ロック信号よりも低速な発振源から出力されるクロック
信号としているので、必要な変調周期を得るためのアッ
プ/ダウンカウンタの回路規模を小さくすることが可能
となり、低コストなPLL回路となる。
【0022】請求項3記載の発明のPLL回路は、外部
設定手段により分周率が可変設定されて発振源から入力
されるクロック信号を分周する第1のプログラマブル分
周器と、入力電圧又は入力電流に応じて発振周波数が制
御されたクロック信号を出力する電圧制御型発振回路
と、前記外部設定手段により分周率が可変設定されて前
記電圧制御型発振回路から出力されるターゲットクロッ
ク信号を分周する第2のプログラマブル分周器と、前記
第1のプログラマブル分周器の出力信号及び前記第2の
プログラマブル分周器の出力信号が入力されてその位相
比較結果を前記電圧制御型発振回路に出力する位相周波
数検出器と、前記外部設定手段によりアップ/ダウンカ
ウント周期が可変設定されて、前記第1のプログラマブ
ル分周器から分周されて出力されるクロック信号を計数
してそのアップ/ダウンカウント周期毎に前記第2のプ
ログラマブル分周器の分周率をステップ状に可変させる
アップ/ダウンカウンタと、を備え、前記第2のプログ
ラマブル分周器の分周率の前記アップ/ダウンカウンタ
による可変幅に応じて前記第1のプログラマブル分周器
の分周率を可変させて前記位相周波数検出器に入力され
る前記第1のプログラマブル分周器の出力信号の周波数
を可変させるようにした。
【0023】従って、基本的に請求項1記載の発明と同
様であるが、アップ/ダウンカウンタに対する入力を電
圧制御型発振回路からのクロック信号に代えて、このク
ロック信号よりも低速な第1のプログラマブル分周器か
ら分周されて出力されるクロック信号としているので、
必要な変調周期を得るためのアップ/ダウンカウンタの
回路規模を小さくすることが可能となり、低コストなP
LL回路となる。
【0024】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載のPLL回路において、前記アップ/ダ
ウンカウンタは、前記第2のプログラマブル分周器の分
周率を前記電圧制御型発振回路の出力がアップ/ダウン
カウント周期毎に基本周波数を中心として変化するよう
にステップ状に可変させる。
【0025】従って、第2のプログラマブル分周器の分
周率の可変ステップを電圧制御型発振回路の出力が基本
周波数を中心として変化するように一定の振幅で可変さ
せることで、周波数変調された周波数の平均周波数が基
本周波数に等しくなり、システム動作クロック周波数の
平均値が基本周波数でなければならないシステムに対応
可能となる。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載のPLL回路において、前記アップ/ダ
ウンカウンタは、前記第2のプログラマブル分周器の分
周率を前記電圧制御型発振回路の出力が常に基本周波数
以上の周波数となるようにステップ状に可変させる。
【0027】従って、第2のプログラマブル分周器の分
周率の可変ステップを常に電圧制御型発振回路の出力が
基本周波数以上の周波数となるように可変させること
で、周波数変調された周波数とその平均値がシステム動
作基本周波数以上の周波数となり、システム動作クロッ
ク周波数の下限値が基本周波数以上でなければならない
システムに対応可能となる。
【0028】請求項6記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載のPLL回路において、前記アップ/ダ
ウンカウンタは、前記第2のプログラマブル分周器の分
周率を前記電圧制御型発振回路の出力が常に基本周波数
以下の周波数となるようにステップ状に可変させる。
【0029】従って、第2のプログラマブル分周器の分
周率の可変ステップを電圧制御型発振回路の出力が常に
基本周波数以下の周波数となるように可変させること
で、周波数変調された周波数とその平均値がシステム動
作基本周波数以下の周波数となり、システム動作クロッ
ク周波数の上限値が基本周波数以下でなければならない
システムに対応可能となる。
【0030】請求項7記載の画像読取装置は、原稿画像
を照明する照明手段と、この照明手段で照明して得た原
稿画像の反射光を受光して光電変換出力する光電変換手
段と、この光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変
換するデジタル変換手段と、タイミング信号を生成する
ための基準クロック信号を出力する請求項1ないし6の
何れか一記載のPLL回路による基準クロック発生手段
を有して、前記光電変換手段及び前記デジタル変換手段
の動作クロックを発生させるタイミング信号発生手段
と、を備え、前記タイミング信号発生手段は、前記アッ
プ/ダウンカウンタのアップ/ダウンカウント周期の整
数倍が主走査読取同期信号の周期と等しくなるように前
記PLL回路から出力される基準クロック信号に基づき
前記主走査読取同期信号を生成する主走査読取同期信号
生成手段を有する。
【0031】従って、請求項1ないし6の何れか一記載
のPLL回路による作用・効果に加えて、PLL回路の
変調周期がライン周期カウンタと非同期であるとライン
周期カウンタの値が一定値であっても1ライン周期が変
動し、香典返還手段の蓄積時間や読取倍率が変動してし
まうが、アップ/ダウンカウンタのアップ/ダウンカウ
ント周期の整数倍が主走査読取同期信号の周期と等しく
なるようにPLL回路から出力される基準クロック信号
に基づき主走査読取同期信号を生成することで、読取異
常画像の発生が防止される。
【0032】請求項8記載の発明は、請求項7記載の画
像読取装置において、前記タイミング信号発生手段は、
前記基準クロック発生手段を含めて同一の専用ICに内
蔵されている。
【0033】従って、タイミング信号発生手段を基準ク
ロック発生手段を含めて同一の専用ICに集積化させる
ことにより、コスト、実装面積及び放射ノイズの低減が
可能となる。
【0034】請求項9記載の発明は、請求項7又は8記
載の画像読取装置において、前記タイミング信号発生手
段は、前記基準クロック信号に基づき生成される前記主
走査読取同期信号を計数するライン周期カウンタと、こ
のライン周期カウンタの周期を規定する設定値を可変さ
せる可変設定手段と、を有し、前記可変設定手段は前記
第2のプログラマブル分周器の分周率設定に応じて変化
が生じた周波数に対して前記ライン周期カウンタの設定
値を可変させて前記主走査読取同期信号の1ライン周期
が一定値となるように制御する。
【0035】従って、複数のシステムクロック信号が存
在する場合など、放射ノイズ対策としてPLL回路の逓
倍率を可変させた場合、それに応じて1ライン周期が目
標の値となるようにライン周期カウンタの設定値を可変
させることで、ライン周期の誤差が低減する。
【0036】請求項10記載の発明は、請求項7ないし
9の何れか一記載の画像読取装置において、前記タイミ
ング信号発生手段は、前記アップ/ダウンカウンタのア
ップ/ダウンカウント周期の整数倍が主走査読取同期信
号の周期と等しくなるように制御できない場合には、1
ライン周期毎に前記アップ/ダウンカウンタの計数値を
クリアさせるカウンタクリア手段を有する。
【0037】従って、周波数の変調周期が1ライン周期
の整数倍とならない場合には、1ライン周期毎に周波数
を可変させるアップ/ダウンカウンタの計数値をクリア
させることで、ライン周期との同期をとれ、読取異常画
像の発生が防止される。
【0038】請求項11記載の発明の電子機器は、タイ
ミング信号を生成するための基準クロック信号を出力す
る請求項1ないし6の何れか一記載のPLL回路による
基準クロック発生手段と、前記PLL回路中の第1のプ
ログラマブル分周器及び第2のプログラマブル分周器の
分周率とアップ/ダウンカウンタのアップ/ダウンカウ
ント周期とを可変設定する外部設定手段と、この外部設
定手段を介して前記PLL回路中の第1のプログラマブ
ル分周器及び第2のプログラマブル分周器の分周率とア
ップ/ダウンカウンタのアップ/ダウンカウント周期と
の少なくとも一つを設定操作可能なユーザインタフェー
ス手段と、を備える。
【0039】従って、請求項1ないし6の何れか一記載
のPLL回路を備える電子機器が周囲の電子機器に対し
て放射電磁界による誤動作を引き起こすことが発生した
場合でも、ユーザインタフェース手段を備えることによ
り、システム動作に影響の無い範囲で動作周波数を容易
に可変することができ、周囲の環境に与える影響を軽減
することが可能となる。
【0040】請求項12記載の発明の電子機器は、外部
設定手段により分周率が可変設定されて発振源から入力
されるクロック信号を分周する第1のプログラマブル分
周器と、入力電圧又は入力電流に応じて発振周波数が制
御されたクロック信号を出力する電圧制御型発振回路
と、前記外部設定手段により分周率が可変設定されて前
記電圧制御型発振回路から出力されるクロック信号を分
周する第2のプログラマブル分周器と、前記第1のプロ
グラマブル分周器の出力信号及び前記第2のプログラマ
ブル分周器の出力信号が入力されてその位相比較結果を
前記電圧制御型発振回路に出力する位相周波数検出器と
を有してタイミング信号を生成するための基準クロック
信号を出力するPLL回路による基準クロック発生手段
と、前記PLL回路中の第1のプログラマブル分周器及
び第2のプログラマブル分周器の分周率を可変設定する
外部設定手段と、この外部設定手段を介して前記PLL
回路中の第1のプログラマブル分周器及び第2のプログ
ラマブル分周器の分周率の少なくとも一つを設定操作可
能なユーザインタフェース手段と、を備える。
【0041】従って、請求項1ないし6記載の発明のよ
うなアップ/ダウンカウンタを備えず、SSCG機能を
持たないPLL回路を備える電子機器が周囲の電子機器
に対して放射電磁界による誤動作を引き起こすことが発
生した場合でも、ユーザインタフェース手段を備えるこ
とにより、システム動作に影響の無い範囲で動作周波数
を容易に可変することができ、周囲の環境に与える影響
を軽減することが可能となる。
【0042】請求項13記載の発明は、請求項11又は
12記載の電子機器において、前記ユーザインタフェー
ス手段を通じて設定操作された設定値を記憶する不揮発
性の記憶手段を備える。
【0043】従って、ユーザインタフェース手段を通じ
て設定した設定値を、不揮発性の記憶手段に保存してお
くことで、電子機器の電源をオフ/オンさせた場合に
も、有効に維持させることが可能となる。
【0044】請求項14記載の発明は、請求項11ない
し13の何れか一記載の電子機器が、原稿画像を照明す
る照明手段と、この照明手段で照明して得た原稿画像の
反射光を受光して光電変換出力する光電変換手段と、こ
の光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換するデ
ジタル変換手段と、タイミング信号を生成するための基
準クロック信号を出力するPLL回路による前記基準ク
ロック発生手段を有して、前記光電変換手段及び前記デ
ジタル変換手段の動作クロックを発生させるタイミング
信号発生手段とを備える画像読取装置であって、前記外
部設定手段は、前記ユーザインタフェース手段を通じて
分周率等の設定値が設定変更されたときには、前記基準
クロック信号に基づき生成される前記主走査読取同期信
号を計数するライン周期カウンタの設定値も可変設定す
る。
【0045】従って、適用される電子機器を画像読取装
置とした場合において、プログラマブル分周器の分周率
の設定によって生じた読取ライン周期の誤差を補正する
ために、周波数の設定値に対応してライン周期カウンタ
の設定値を変更することで、正しい読取ライン周期とす
ることが可能となる。
【0046】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の画像読取装置において、前記ライン周期カウンタの設
定値の可変設定は、前記ユーザインタフェース手段の設
定操作により行われる。
【0047】従って、ユーザインタフェース手段から任
意の値にライン周期カウンタの設定値を変更すること
で、ライン周期を任意の値に補正することが可能とな
る。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図6に基づいて説明する。まず、図1に本実施の
形態のPLL回路1の構成例を示す。
【0049】このPLL回路1は、各々分周率N,Mが
可変自在な第1、第2のプログラマブル分周器2,3
と、これらの第1、第2のプログラマブル分周器2,3
から出力される出力信号の位相を比較する位相周波数検
出器4と、位相周波数検出器4からの出力信号をDC電
圧に変換するチャージポンプ回路5と、このチャージポ
ンプ回路5からの信号(電圧又は電流)に応じて発振周
波数が制御されたクロック信号に変換するVCO(電圧
制御型発振回路)6と、このVCO6から出力されるク
ロック信号を計数して周期的に第2のプログラマブル分
周器3の分周率Mを可変させるカウント周期が可変自在
なUP/DOWNカウンタ(アップ/ダウンカウンタ)
7とにより構成されている。
【0050】ここに、PLL回路1外には、第1のプロ
グラマブル分周器2に対して周波数finのクロック信
号(リファレンス信号)を供給する発振源としての水晶
発振器等の発振器8が設けられている。また、第2のプ
ログラマブル分周器3はVCO6から出力されるクロッ
ク信号を分周してターゲット信号として位相周波数検出
器4に入力させるように接続されている。また、PLL
回路1の動作設定を行うCPU9が設けられている。こ
のCPU9は、第1,第2のプログラマブル分周器2,
3及びUP/DOWNカウンタ7に接続され、これらの
分周率N,Mやアップ/ダウンカウント周期を任意に可
変設定する外部設定手段としても機能する。これによ
り、UP/DOWNカウンタ7は、VCO6から出力さ
れるクロック信号(ターゲットクロック信号)を計数
し、その計数値とCPU9により設定された設定値(ア
ップ/ダウンカウント周期)との比較を行い、その比較
結果に応じてアップ動作又はダウン動作を行うことで、
第2のプログラマブル分周器3の分周率Mを可変させる
信号を出力し、分周率Mをステップ状に可変させること
ができる。
【0051】このような構成において、まず、PLL回
路1のPLL動作について説明する。周波数finなる
発振器8の源発振によるクロック信号は、第1のプログ
ラマブル分周器2により分周されて位相周波数検出器4
へリファレンス信号として入力される。一方、VCO6
から出力されるクロック信号は、第2のプログラマブル
分周器3により分周されて位相周波数検出器4へターゲ
ット信号として入力される。位相周波数検出器4は、こ
れらのリファレンス信号とターゲット信号との周波数と
位相を比較し、信号のエッジが異なる場合にパルス信号
を発生する。このパルス信号はチャージポンプ回路5に
よって適当なDC電圧に変換され、VCO6の出力をよ
り早く或いは遅くする働きをする。VCO6から出力さ
れるターゲット信号はこのような補正を受けるので、リ
ファレンス信号とターゲット信号とのエッジの差異は小
さくなっていき、位相と周波数とが一致するまで補正を
続ける。
【0052】リファレンス信号とターゲット信号の位相
と周波数とが一致すると、位相周波数検出器4はパルス
の生成を行なわなくなり、チャージポンプ回路5とVC
O6は安定状態となり、PLL回路1は図2(b)に示
すようなロックイン状態となり、その状態を保ち続け
る。
【0053】ここに、VCO6からの出力信号は第2の
プログラマブル分周器3で分周し、ターゲット信号とし
て使用されるが、ターゲット信号とリファレンス信号と
はロックイン状態では同じ周波数となる。つまり、第2
のプログラマブル分周器3の分周率をM分周とすると、
リファレンス信号のM倍の周波数をVCO6から出力さ
せることができる。
【0054】一方、周波数finなる発振器8の源発振
によるクロック信号を第1のプログラマブル分周器2で
N分周した信号をリファレンス信号とすることで、1/
N倍の周波数をVCO6から出力させることができる。
【0055】従って、図1に示すPLL回路1によれ
ば、第1,第2のプログラマブル分周器2,3を備える
ことにより、周波数finなる発振器8の源発振による
クロック信号をM/N倍した信号(fin×M/N)を
VCO6から出力させることができる。
【0056】次に、本実施の形態のPLL回路1におけ
るUP/DOWNカウンタ7を利用したSSCG動作に
ついて説明する。UP/DOWNカウンタ7はVCO6
から出力されるクロック信号を“0”よりアップカウン
ト動作しその計数値が予めCPU9より設定された設定
値になったときにダウンカウント動作に切換えるととも
に、第2のプログラマブル分周器3の分周率Mを例えば
可変幅“1”を減算し“M−1”分周にセットする。引
き続き、UP/DOWNカウンタ7はダウンカウント動
作を行い、再び“0”となったときにアップカウント動
作に切換えるとともに第2のプログラマブル分周器3の
分周率Mを例えば可変幅“1”を加算し“M+1”分周
にセットする。このような動作をアップ/ダウンカウン
ト周期毎に繰返すことで、周波数finなる発振器8の
源発振によるクロック信号の(M−1)/N倍と(M+
1)/N倍の出力クロック信号をVCO6より出力させ
ることができる。
【0057】しかしながら、以上の動作において、図2
で説明したように、ロックイン状態となるまでの時間が
存在するため、ロックイン時間0のような理想的な周波
数変動は実現できない。また、ロックイン時間はチャー
ジポンプ回路5やVCO6の性能により変動し、このチ
ャージポンプ回路5やVCO6の性能はユーザが制御す
ることは難しい。
【0058】そこで、本実施の形態では、必要な周波数
変動特性を得るため、容易に制御可能な第1,第2のプ
ログラマブル分周器2,3の分周率N,Mを対応させて
可変することでロックイン時間、即ち、第2のプログラ
マブル分周器3の分周率Mをステップ状に可変させたと
きのVCO6の出力変化時間を可変させるよう制御する
ものである。このような第1,第2のプログラマブル分
周器2,3の分周率N,Mを可変することによるロック
イン時間制御について説明する。例えば、周波数fin
なる発振器8の源発振によるクロック信号の2倍の周波
数をVCO6より出力させるためには、N=2Mの関係
を保つ分周率N,Mを設定する必要がある。よって、例
えば、N=1とすればM=2となり、N=10とすれば
M=20となる。N=1,M=2の場合に位相周波数検
出器4に入るリファレンス信号、ターゲット信号は比較
的高い周波数となり、単位時間当りのエッジ比較回数が
多くなり、図3(b)に示すようにロックイン時間が早
い。一方、N=10,M=20の場合に位相周波数検出
器4に入るリファレンス信号、ターゲット信号は比較的
低い周波数となり、単位時間当りのエッジ比較回数が少
なくなり、図3(c)に示すようにロックイン時間が遅
くなる。このような特性を利用し、第1,第2のプログ
ラマブル分周器2,3の分周率N,Mを対応させて可変
することで必要な周波数変動特性を得ることが可能とな
る。
【0059】ところで、UP/DOWNカウンタ7から
第2のプログラマブル分周器3の分周率Mを加減算する
値は整数とし、この分周率Mをステップ状に可変させる
ための、より具体的な構成例を図4を参照して説明す
る。ここでは、UP/DOWNカウンタ7は、VCO6
から出力されるクロック信号を計数する第1のUP/D
OWNカウンタ7aと、この第1のUP/DOWNカウ
ンタ7aの計数値がCPU9によりめ設定された設定値
Aや0でUP/DOWN動作を切換えたときの信号をカ
ウントする第2のUP/DOWNカウンタ7bとにより
構成されており、第2のUP/DOWNカウンタ7bは
その計数値がCPU9により設定された設定値Bになっ
たときにダウンカウント動作に切換えを行い、“0”と
なったときにアップカウント動作に切換えを行う。この
第2のUP/DOWNカウンタ7bの計数値は第2のプ
ログラマブル分周器3の分周率Mを加減算する値として
使用され、分周率Mをステップ状に可変させることがで
きる。
【0060】この場合、分周率Mのステップ状の可変例
を示すと、2ステップでの加減算とすれば、図5(a)
に示すような周波数変動となり、3ステップでの加減算
とすれば、図5(b)に示すような周波数変動となり、
4ステップでの加減算とすれば、図5(c)に示すよう
な周波数変動となる。
【0061】より実際的には、例えば、3ステップでの
周波数変動の場合であれば、図6(a)に示すように、
分周率を(M−1),M,(M+1)の間でステップ状
に変動させることにより、VCO6から出力されるクロ
ック信号がfin×(M−1)/N,fin×M/N,
fin×(M+1)/Nの如く基本周波数fin×M/
Nを中心として変化するように制御することができる。
2ステップでの周波数変動の場合であれば、図6(b)
に示すように、分周率を(M−1),(M+1)の間で
ステップ状に変動させることにより、VCO6から出力
されるクロック信号がfin×(M−1)/N,fin
×(M+1)/Nの如く基本周波数fin×M/Nを中
心として変化するように制御することができる。
【0062】このように、第2のプログラマブル分周器
3の分周率Mの可変ステップを基本周波数を中心として
一定の振幅で可変させることで、周波数変調された周波
数の平均周波数が基本周波数に等しくなり、システム動
作クロック周波数の平均値が基本周波数でなければなら
ないシステムに対応可能となる。
【0063】また、2ステップでの周波数変動の場合の
例で説明すれば、図6(c)に示すように、分周率を
M,(M+1)の間でステップ状に変動させることによ
り、VCO6から出力されるクロック信号がfin×M
/N,fin×(M+1)/Nの如く、第2のプログラ
マブル分周器3の分周率Mの可変ステップを常に基本周
波数fin×M/N以上の周波数で可変させることで、
周波数変調された周波数とその平均値がシステム動作基
本周波数以上の周波数となるようにしてもよい。これに
よれば、システム動作クロック周波数の下限値が基本周
波数fin×M/N以上でなければならないシステムに
対応可能となる。
【0064】一方、2ステップでの周波数変動の場合の
例で説明すれば、図6(d)に示すように、分周率を
(M−1),Mの間でステップ状に変動させることによ
り、VCO6から出力されるクロック信号がfin×
(M−1)/N,fin×M/Nの如く、第2のプログ
ラマブル分周器3の分周率Mの可変ステップを常に基本
周波数fin×M/N以下の周波数で可変させること
で、周波数変調された周波数とその平均値がシステム動
作基本周波数以下の周波数となるようにしてもよい。こ
れによれば、システム動作クロック周波数の上限値が基
本周波数fin×M/N以下でなければならないシステ
ムに対応可能となる。
【0065】何れにしても、本実施の形態によれば、入
力段に第1のプログラマブル分周器2とVCO6からの
クロック信号を分周して位相周波数検出器4に入力する
第2のプログラマブル分周器3とVCO6からのクロッ
ク信号を計数することで第2のプログラマブル分周器3
の分周率をステップ状に可変させるUP/DOWNカウ
ンタ7とを備えるだけの簡単な回路でSSCG機能を持
たせたPLL回路1となる。この際、分周率Nが可変な
第1のプログラマブル分周器2を有するので、位相周波
数検出器4へ入力されるリファレンス信号の周波数を可
変させることにより、第2のプログラマブル分周器3か
ら出力されてくるターゲット信号との比較に要する時間
を変えることができ、第2のプログラマブル分周器3の
分周率Mを可変させたときのVCO6の出力の変化時間
を当該PLL回路1中に含まれるチャージポンプ回路5
やVCO6の特性に合わせて適切な値に設定することが
可能となる。この結果、チャージポンプ回路5やVCO
6の特性が不明な状態であっても、VCO6の出力の変
化時間をSSCG機能の実現に適切な値に調整すること
が可能なPLL回路1となる。
【0066】本発明の第二の実施の形態を図7に基づい
て説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分
は同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の実施
の形態でも同様とする)。
【0067】本実施の形態では、UP/DOWNカウン
タ7に入力されるクロック信号を、VCO6からのクロ
ック信号に代えて、発振器8からのクロック信号とした
ものである。
【0068】本実施の形態による構成の場合、動作的に
は、第一の実施の形態の場合と同様であるが、UP/D
OWNカウンタ7に対する入力をVCO6からのクロッ
ク信号に代えて、このクロック信号よりも低速な発振器
8から出力されるクロック信号としているので、必要な
変調周期を得るためのUP/DOWNカウンタ7の回路
規模を小さくすることが可能となり、低コストなPLL
回路1となる。
【0069】本発明の第三の実施の形態を図8に基づい
て説明する。本実施の形態では、UP/DOWNカウン
タ7に入力されるクロック信号を、VCO6からのクロ
ック信号に代えて、第1のプログラマブル分周器2から
分周されて出力されるクロック信号としたものである。
【0070】本実施の形態による構成の場合も、動作的
には、第一の実施の形態の場合と同様であるが、UP/
DOWNカウンタ7に対する入力をVCO6からのクロ
ック信号に代えて、このクロック信号よりも低速な第1
のプログラマブル分周器2から分周されて出力されるク
ロック信号としているので、必要な変調周期を得るため
のUP/DOWNカウンタ7の回路規模を小さくするこ
とが可能となり、低コストなPLL回路1となる。
【0071】本発明の第四の実施の形態を図9ないし図
13に基づいて説明する。本実施の形態は、電子機器で
もある画像読取装置(スキャナ)への適用例を示す。
【0072】まず、図9に画像読取装置の概略構成例を
示す。この画像読取装置は、コンタクトガラス11上に
載置された原稿を照明手段としてのランプ12によりス
リット露光しながら副走査方向にスキャニングさせ、そ
の時の原稿からの反射光を第1ミラー13、第2ミラー
14、第3ミラー15及び結像レンズ16を介して光電
変換手段としてのCCDイメージセンサ17上に縮小結
像させるように構成されている。ここに、ランプ12と
第1ミラー13とは第1キャリッジ18に搭載され、第
2ミラー14と第3ミラー15とは第2キャリッジ19
に搭載され、スキャナモータ20による駆動の下、2:
1の速度比で副走査方向に移動するように構成されてい
る。また、21はシェーディングデータ生成用の基準白
板である。
【0073】CCDイメージセンサ17はセンサボード
22上に搭載されている。このセンサボード22上には
CCDイメージセンサ17から光電変換されて出力され
る信号をアナログ処理するアナログASIC23と、ア
ナログ処理された信号をデジタル信号に変換するデジタ
ル変換手段としてのADC(アナログ・デジタルコンバ
ータ)24と、CCDイメージセンサ17を駆動するた
めのドライバ25と、CCDイメージセンサ17やアナ
ログASIC(Application Specified IC)23やA
DC24に対して動作クロックを発生させるタイミング
信号発生手段としてのタイミング生成部26と、発振器
8とが搭載されている。ここに、タイミング生成部26
は図1(又は図4)に示したような構成のPLL回路1
を基準クロック発生手段として含んでおり、このPLL
回路1を含めて同一の専用ICであるASIC27に内
蔵されている。
【0074】ADC24には、デジタル信号に変換され
た読取画像データに対して必要な画像処理を施す画像処
理部28が接続されている。この画像処理部28を有す
る画像処理装置29側にCPU9は設けられている。
【0075】また、タイミング生成部26は、図11
(又は12)に示すように、PLL回路1の他、例え
ば、UP/DOWNカウンタ7のアップ/ダウンカウン
ト周期の整数倍が主走査読取同期信号の周期と等しくな
るようにPLL回路1から出力される出力クロック信号
(基準クロック信号)に基づき主走査読取同期信号を生
成する主走査読取同期信号生成手段としての主走査同期
信号生成部30を備えている。この主走査同期信号生成
部30はライン周期カウンタ31を有している。
【0076】このような構成において、PLL回路1の
動作(PLL動作、SSCG動作等)は、第一の実施の
形態で前述した通りであるが、本実施の形態では、要求
される仕様に応じて図6(a)〜図6(d)の何れかに
示したようにステップ状に可変させる方式とされてい
る。そして、VCO6の出力クロック信号は必要に応じ
て分周され、CCDイメージセンサ17を駆動するため
に必要なクロックが生成される。このクロックを基準と
して、CCDイメージセンサ17の1ラインの読取周期
に同期した同期信号も生成される(図13参照)。
【0077】この1ライン周期は画像読取装置の読取速
度及び読取分解能に対応して決まるものである。上述し
たPLL回路1の変調周期がライン周期カウンタ31と
非同期であると、ライン周期カウンタ31の値が一定値
であったとしても、1ライン周期は変動してしまうこと
になる。そして、ライン周期が変動すると、CCDイメ
ージセンサ17の蓄積時間や読取倍率も変動することに
なる。また、周波数の変調周期に対応した画像データの
レベル変動が問題となる場合が生じる。
【0078】ちなみに、図18は一般的なCCDイメー
ジセンサの駆動タイミングチャートであり、tINT(光蓄
積時間)が1ライン周期となる(周知の駆動タイミング
チャートであるので、詳細説明は省略する)。
【0079】このような不具合を防止するため、PLL
回路1における変調周期が1ライン周期の整数分の1
(1/3〜1/9程度)となるような値を設定する。例
えば、画像読取装置の読取線速が254mm/secで
読取密度が600dpiの場合、1ライン周期は16
6.667μsecとなる。このとき、画素周波数を4
7.52MHzとすると、1ライン周期は7920画素
クロックである。そこで、主走査同期信号生成部30
は、UP/DOWNカウンタ7の切換えカウント値を7
920の整数分の1(VCO6出力を分周して画素クロ
ックを生成している場合は、7920の整数分の1した
値に分周倍した値)とすることで、変調周期と1ライン
周期との同期を取ることができる。これにより、読取異
常画像の発生を防止することができる。
【0080】また、本実施の形態では、PLL回路1を
含むタイミング生成部26を、上述の機能を集約したA
SIC27としているので、コスト、実装面積及び放射
ノイズの低減を図ることもできる。
【0081】また、本実施の形態において、複数のシス
テムクロックが存在し、放射ノイズ対策としてPLL回
路1の逓倍率を可変させた場合を想定すると、それに応
じて1ライン周期が目標の値となるようにライン周期カ
ウンタ31の設定値を、CPU9を可変設定手段として
可変させるようにすれば、ライン周期の誤差を低減させ
ることができる。
【0082】さらに、場合によっては、1ライン周期が
変調周期の整数倍となるように制御できないこともある
が、このような場合には、CPU9による判定の下、主
走査同期信号生成部30からUP/DOWNカウンタ7
に対してクリア信号を生成出力し、1ライン周期毎にU
P/DOWNカウンタ7の計数値をクリアさせることで
(カウンタクリア手段の機能)、強制的に変調周期とラ
イン周期との同期を取るようにすれば、ライン周期の誤
差を低減させ、読取異常画像を防止することができる。
【0083】なお、本実施の形態の画像読取装置では、
図1に示したような構成のPLL回路1を用いて例で説
明したが、図7に対応する図14に示すような構成のP
LL回路1や、図8に対応する図15に示すような構成
のPLL回路1を用いて構成してもよい。
【0084】本発明の第五の実施の形態を図16に基づ
いて説明する。本実施の形態も、電子機器、特に図9に
示したような画像読取装置への適用例を示す。
【0085】第四の実施の形態で前述したように、PL
L回路1を画像読取装置のような電子機器に用いること
で、各国で規制しているEMI規格を容易に満足するこ
とが可能となる。ところが、このような規格を満足して
いたとしても、実際には動作周波数の電磁波が周囲の電
子機器に対して、影響を与えてしまい誤動作を引き起こ
す場合もある。
【0086】そこで、本実施の形態では、第1,第2の
プログラマブル分周器2,3の分周率N,M及びUP/
DOWNカウンタ7のアップ/ダウンカウント周期の少
なくとも一つ(全て又は何れか)を設定可能なユーザイ
ンタフェース手段となる操作部32を外部設定手段とし
てのCPU9に対して設けたものである。これにより、
LCDなどにより構成された操作パネルによる操作部3
2からユーザがこれらの設定値に関する設定操作を行
い、システム動作に影響の無い範囲で動作周波数を可変
させることで、周囲の環境(電子機器)に与える電磁波
の影響を軽減することができる。
【0087】この際、CPU9には記憶手段としての不
揮発性のメモリ33が接続されており、操作部32を通
じて設定された第1,第2のプログラマブル分周器2,
3の分周率N,M及びUP/DOWNカウンタ7のアッ
プ/ダウンカウント周期に関する設定値はメモリ33に
保存されるように構成されている。これにより、画像読
取装置(電子機器)の主電源を一度遮断した後、電源を
再投入した場合にも、これらの設定値を有効に維持させ
ることができる。
【0088】ところで、第四の実施の形態で前述したよ
うに、画像読取装置にPLL回路1を用いた場合、VC
O6の出力クロックは必要に応じて分周され、CCDイ
メージセンサ17を駆動するために必要なクロックが生
成される。このクロックを基準として、CCDイメージ
センサ17の1ラインの読取周期に同期した同期信号も
生成される。この1ライン周期は画像読取装置の読取速
度及び読取分解能に対応して決まるものであり、PLL
回路1の周波数を可変させてしまうと、1ライン周期は
変動してしまうことになる。このライン周期が変動する
と、CCDイメージセンサ17の蓄積時間や読取倍率も
変動することになる。
【0089】そこで、本実施の形態では、設定された周
波数(PLL設定値)に対応して、ライン周期カウンタ
31の設定値をCPU9により演算して自動的に設定変
更されるようにし、ライン周期が必要な公差内に収まる
ように構成されている。また、操作部32上の設定操作
により、CPU9を介して主走査同期信号生成部30中
のライン周期カウンタ31の設定値を可変可能とされて
いる。これにより、ライン周期が必要な公差内に収まる
ように調整を行い、なおかつ、必要に応じて任意の値に
ライン周期設定を可変できることとなる。
【0090】なお、本実施の形態は、図17に示すよう
に、SSCG機能を持たないPLL回路34(UP/D
OWNカウンタ7を有しない)を備えるタイミング生成
部35による場合にも適用可能で(第1,第2のプログ
ラマブル分周器2,3の分周率N,Mに関して設定可
能)、同様な効果が得られる。
【0091】また、本実施の形態では、電子機器とし
て、特に画像読取装置への適用例で説明したが、画像読
取装置に限らず、例えばレーザによる光書込み装置を備
えるプリンタ等であっても適用可能である。
【0092】
【発明の効果】請求項1記載の発明のPLL回路によれ
ば、入力段に第1のプログラマブル分周器と電圧制御型
発振回路からのクロック信号を分周して位相周波数検出
器に入力する第2のプログラマブル分周器と電圧制御型
発振回路からのクロック信号を計数することで第2のプ
ログラマブル分周器の分周率をステップ状に可変させる
アップ/ダウンカウンタとを備えるだけの簡単な回路で
SSCG機能を持たせたPLL回路を提供でき、この
際、分周率可変な第1のプログラマブル分周器を有する
ので、位相周波数検出器へ入力されるリファレンスクロ
ック信号の周波数を可変させることにより、第2のプロ
グラマブル分周器から出力されてくるクロック信号との
比較に要する時間を変えることができ、第2のプログラ
マブル分周器の分周率を可変させたときの電圧制御型発
振回路の出力の変化時間を当該PLL回路中に含まれる
チャージポンプ回路や電圧制御型発振回路の特性に合わ
せて適切な値に設定することが可能となり、この結果、
チャージポンプ回路や電圧制御型発振回路の特性が不明
な状態であっても、電圧制御型発振回路の出力の変化時
間をSSCG機能の実現に適切な値に調整することが可
能なPLL回路を提供できる。
【0093】請求項2記載の発明のPLL回路によれ
ば、基本的に請求項1記載の発明と同様な効果が得られ
るが、特に、アップ/ダウンカウンタに対する入力を電
圧制御型発振回路からのクロック信号に代えて、このク
ロック信号よりも低速な発振源から出力されるクロック
信号としているので、必要な変調周期を得るためのアッ
プ/ダウンカウンタの回路規模を小さくすることが可能
となり、低コストなPLL回路を提供できる。
【0094】請求項3記載の発明のPLL回路によれ
ば、基本的に請求項1記載の発明と同様な効果が得られ
るが、特に、アップ/ダウンカウンタに対する入力を電
圧制御型発振回路からのクロック信号に代えて、このク
ロック信号よりも低速な第1のプログラマブル分周器か
ら分周されて出力されるクロック信号としているので、
必要な変調周期を得るためのアップ/ダウンカウンタの
回路規模を小さくすることが可能となり、低コストなP
LL回路を提供できる。
【0095】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3の何れか一記載のPLL回路において、第2のプ
ログラマブル分周器の分周率の可変ステップを電圧制御
型発振回路の出力が基本周波数を中心として変化するよ
う一定の振幅で可変させるようにしたので、周波数変調
された周波数の平均周波数が基本周波数に等しくなり、
システム動作クロック周波数の平均値が基本周波数でな
ければならないシステムに対応することができる。
【0096】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし3の何れか一記載のPLL回路において、第2のプ
ログラマブル分周器の分周率の可変ステップを電圧制御
型発振回路の出力が常に基本周波数以上の周波数となる
ように可変させるようにしたので、周波数変調された周
波数とその平均値がシステム動作基本周波数以上の周波
数となり、システム動作クロック周波数の下限値が基本
周波数以上でなければならないシステムに対応すること
ができる。
【0097】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし3の何れか一記載のPLL回路において、第2のプ
ログラマブル分周器の分周率の可変ステップを電圧制御
型発振回路の出力が常に基本周波数以下の周波数となる
ように可変させるようにしたので、周波数変調された周
波数とその平均値がシステム動作基本周波数以下の周波
数となり、システム動作クロック周波数の上限値が基本
周波数以下でなければならないシステムに対応すること
ができる。
【0098】請求項7記載の画像読取装置によれば、請
求項1ないし6の何れか一記載のPLL回路による効果
に加えて、PLL回路の変調周期がライン周期カウンタ
と非同期であるとライン周期カウンタの値が一定値であ
っても1ライン周期が変動し、香典返還手段の蓄積時間
や読取倍率が変動してしまうが、アップ/ダウンカウン
タのアップ/ダウンカウント周期の整数倍が主走査読取
同期信号の周期と等しくなるようにPLL回路から出力
される基準クロック信号に基づき主走査読取同期信号を
生成するようにしたので、読取異常画像の発生を防止で
きる。
【0099】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の画像読取装置において、タイミング信号発生手段を
基準クロック発生手段を含めて同一の専用ICに集積化
させたので、コスト、実装面積及び放射ノイズの低減を
図ることができる。
【0100】請求項9記載の発明によれば、請求項7又
は8記載の画像読取装置において、複数のシステムクロ
ック信号が存在する場合など、放射ノイズ対策としてP
LL回路の逓倍率を可変させた場合、それに応じて1ラ
イン周期が目標の値となるようにライン周期カウンタの
設定値を可変させるようにしたので、ライン周期の誤差
を低減させることができる。
【0101】請求項10記載の発明によれば、請求項7
ないし9の何れか一記載の画像読取装置において、周波
数の変調周期が1ライン周期の整数倍とならない場合に
は、1ライン周期毎に周波数を可変させるアップ/ダウ
ンカウンタの計数値をクリアさせるようにしたので、ラ
イン周期との同期をとれ、読取異常画像の発生を防止で
きる。
【0102】請求項11記載の発明の電子機器によれ
ば、請求項1ないし6の何れか一記載のPLL回路を備
える電子機器が周囲の電子機器に対して放射電磁界によ
る誤動作を引き起こすことが発生した場合でも、ユーザ
インタフェース手段を備えることにより、システム動作
に影響の無い範囲で動作周波数を容易に可変することが
でき、周囲の環境に与える影響を軽減することができ
る。
【0103】請求項12記載の発明の電子機器によれ
ば、請求項1ないし6記載の発明のようなアップ/ダウ
ンカウンタを備えず、SSCG機能を持たないPLL回
路を備える電子機器が周囲の電子機器に対して放射電磁
界による誤動作を引き起こすことが発生した場合でも、
ユーザインタフェース手段を備えることにより、システ
ム動作に影響の無い範囲で動作周波数を容易に可変する
ことができ、周囲の環境に与える影響を軽減することが
できる。
【0104】請求項13記載の発明によれば、請求項1
1又は12記載の電子機器において、ユーザインタフェ
ース手段を通じて設定した設定値を、不揮発性の記憶手
段に保存しておくようにしたので、電子機器の電源をオ
フ/オンさせた場合にも、有効に維持させることができ
る。
【0105】請求項14記載の発明によれば、適用され
る電子機器を画像読取装置とした場合において、プログ
ラマブル分周器の分周率の設定によって生じた読取ライ
ン周期の誤差を補正するために、周波数の設定値に対応
してライン周期カウンタの設定値を変更することで、正
しい読取ライン周期とすることができる。
【0106】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の画像読取装置において、ユーザインタフェース
手段から任意の値にライン周期カウンタの設定値を変更
するようにしたので、ライン周期を任意の値に補正する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示すPLL回路を
中心としたブロック図である。
【図2】そのPLLロックイン動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図3】ロック時間の遅速関係を示すタイミングチャー
トである。
【図4】分周率をステップ状に可変させるための構成例
を示すブロック図である。
【図5】分周率のステップ状の可変例を示すタイミング
チャートである。
【図6】より実際的な分周率のステップ状の可変例を示
すタイミングチャートである。
【図7】本発明の第二の実施の形態を示すPLL回路を
中心としたブロック図である。
【図8】本発明の第三の実施の形態を示すPLL回路を
中心としたブロック図である。
【図9】本発明の第四の実施の形態を示す画像読取装置
の概略構成図である。
【図10】センサボード上の実装回路例を示すブロック
図である。
【図11】そのタイミング生成部を中心として示すブロ
ック図である。
【図12】分周率をステップ状に可変させるための構成
例を示すブロック図である。
【図13】より実際的な分周率のステップ状の可変例を
示すタイミングチャートである。
【図14】PLL回路の変形例を示すブロック図であ
る。
【図15】PLL回路の他の変形例を示すブロック図で
ある。
【図16】本発明の第五の実施の形態のセンサボード上
の実装回路例を中心に示すブロック図である。
【図17】SSCG機能を持たないPLL回路の構成例
を示すブロック図である。
【図18】一般的なCCDイメージセンサの駆動タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 PLL回路、基準クロック発生手段 2 第1のプログラマブル分周器 3 第2のプログラマブル分周器 6 電圧制御型発振回路 7 アップ/ダウンカウンタ 8 発振源 9 外部設定手段、可変設定手段 12 照明手段 17 光電変換手段 24 デジタル変換手段 26 タイミング信号発生手段 27 専用IC 30 主走査同期信号生成手段 31 ライン周期カウンタ 32 ユーザインタフェース手段 33 不揮発性の記憶手段 34 PLL回路 35 タイミング信号発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C051 AA01 BA03 DA03 DB01 DB08 DB18 DC03 DC07 DE03 5C072 AA01 CA02 DA02 DA04 EA05 FB08 5J106 PP03 QQ08 RR01 RR06 RR13 RR14 RR18

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部設定手段により分周率が可変設定さ
    れて発振源から入力されるクロック信号を分周する第1
    のプログラマブル分周器と、 入力電圧又は入力電流に応じて発振周波数が制御された
    クロック信号を出力する電圧制御型発振回路と、 前記外部設定手段により分周率が可変設定されて前記電
    圧制御型発振回路から出力されるクロック信号を分周す
    る第2のプログラマブル分周器と、 前記第1のプログラマブル分周器の出力信号及び前記第
    2のプログラマブル分周器の出力信号が入力されてその
    位相比較結果を前記電圧制御型発振回路に出力する位相
    周波数検出器と、 前記外部設定手段によりアップ/ダウンカウント周期が
    可変設定されて、前記電圧制御型発振回路から出力され
    るクロック信号を計数してそのアップ/ダウンカウント
    周期毎に前記第2のプログラマブル分周器の分周率をス
    テップ状に可変させるアップ/ダウンカウンタと、を備
    え、 前記第2のプログラマブル分周器の分周率の前記アップ
    /ダウンカウンタによる可変幅に応じて前記第1のプロ
    グラマブル分周器の分周率を可変させて前記位相周波数
    検出器に入力される前記第1のプログラマブル分周器の
    出力信号の周波数を可変させるようにしたPLL回路。
  2. 【請求項2】 外部設定手段により分周率が可変設定さ
    れて発振源から入力されるクロック信号を分周する第1
    のプログラマブル分周器と、 入力電圧又は入力電流に応じて発振周波数が制御された
    クロック信号を出力する電圧制御型発振回路と、 前記外部設定手段により分周率が可変設定されて前記電
    圧制御型発振回路から出力されるターゲットクロック信
    号を分周する第2のプログラマブル分周器と、 前記第1のプログラマブル分周器の出力信号及び前記第
    2のプログラマブル分周器の出力信号が入力されてその
    位相比較結果を前記電圧制御型発振回路に出力する位相
    周波数検出器と、 前記外部設定手段によりアップ/ダウンカウント周期が
    可変設定されて、前記発振源から出力されるクロック信
    号を計数してそのアップ/ダウンカウント周期毎に前記
    第2のプログラマブル分周器の分周率をステップ状に可
    変させるアップ/ダウンカウンタと、を備え、 前記第2のプログラマブル分周器の分周率の前記アップ
    /ダウンカウンタによる可変幅に応じて前記第1のプロ
    グラマブル分周器の分周率を可変させて前記位相周波数
    検出器に入力される前記第1のプログラマブル分周器の
    出力信号の周波数を可変させるようにしたPLL回路。
  3. 【請求項3】 外部設定手段により分周率が可変設定さ
    れて発振源から入力されるクロック信号を分周する第1
    のプログラマブル分周器と、 入力電圧又は入力電流に応じて発振周波数が制御された
    クロック信号を出力する電圧制御型発振回路と、 前記外部設定手段により分周率が可変設定されて前記電
    圧制御型発振回路から出力されるクロック信号を分周す
    る第2のプログラマブル分周器と、 前記第1のプログラマブル分周器の出力信号及び前記第
    2のプログラマブル分周器の出力信号が入力されてその
    位相比較結果を前記電圧制御型発振回路に出力する位相
    周波数検出器と、 前記外部設定手段によりアップ/ダウンカウント周期が
    可変設定されて、前記第1のプログラマブル分周器から
    分周されて出力されるクロック信号を計数してそのアッ
    プ/ダウンカウント周期毎に前記第2のプログラマブル
    分周器の分周率をステップ状に可変させるアップ/ダウ
    ンカウンタと、を備え、 前記第2のプログラマブル分周器の分周率の前記アップ
    /ダウンカウンタによる可変幅に応じて前記第1のプロ
    グラマブル分周器の分周率を可変させて前記位相周波数
    検出器に入力される前記第1のプログラマブル分周器の
    出力信号の周波数を可変させるようにしたPLL回路。
  4. 【請求項4】 前記アップ/ダウンカウンタは、前記第
    2のプログラマブル分周器の分周率を前記電圧制御型発
    振回路の出力がアップ/ダウンカウント周期毎に基本周
    波数を中心として変化するようにステップ状に可変させ
    る請求項1ないし3の何れか一記載のPLL回路。
  5. 【請求項5】 前記アップ/ダウンカウンタは、前記第
    2のプログラマブル分周器の分周率を前記電圧制御型発
    振回路の出力が常に基本周波数以上の周波数となるよう
    にステップ状に可変させる請求項1ないし3の何れか一
    記載のPLL回路。
  6. 【請求項6】 前記アップ/ダウンカウンタは、前記第
    2のプログラマブル分周器の分周率を前記電圧制御型発
    振回路の出力が常に基本周波数以下の周波数となるよう
    にステップ状に可変させる請求項1ないし3の何れか一
    記載のPLL回路。
  7. 【請求項7】 原稿画像を照明する照明手段と、 この照明手段で照明して得た原稿画像の反射光を受光し
    て光電変換出力する光電変換手段と、 この光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換する
    デジタル変換手段と、 タイミング信号を生成するための基準クロック信号を出
    力する請求項1ないし6の何れか一記載のPLL回路に
    よる基準クロック発生手段を有して、前記光電変換手段
    及び前記デジタル変換手段の動作クロックを発生させる
    タイミング信号発生手段と、を備え、 前記タイミング信号発生手段は、前記アップ/ダウンカ
    ウンタのアップ/ダウンカウント周期の整数倍が主走査
    読取同期信号の周期と等しくなるように前記PLL回路
    から出力される基準クロック信号に基づき前記主走査読
    取同期信号を生成する主走査読取同期信号生成手段を有
    する画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記タイミング信号発生手段は、前記基
    準クロック発生手段を含めて同一の専用ICに内蔵され
    ている請求項7記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記タイミング信号発生手段は、前記基
    準クロック信号に基づき生成される前記主走査読取同期
    信号を計数するライン周期カウンタと、このライン周期
    カウンタの周期を規定する設定値を可変させる可変設定
    手段と、を有し、前記可変設定手段は前記第2のプログ
    ラマブル分周器の分周率設定に応じて変化が生じた周波
    数に対して前記ライン周期カウンタの設定値を可変させ
    て前記主走査読取同期信号の1ライン周期が一定値とな
    るように制御する請求項7又は8記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記タイミング信号発生手段は、前記
    アップ/ダウンカウンタのアップ/ダウンカウント周期
    の整数倍が主走査読取同期信号の周期と等しくなるよう
    に制御できない場合には、1ライン周期毎に前記アップ
    /ダウンカウンタの計数値をクリアさせるカウンタクリ
    ア手段を有する請求項7ないし9の何れか一記載の画像
    読取装置。
  11. 【請求項11】 タイミング信号を生成するための基準
    クロック信号を出力する請求項1ないし6の何れか一記
    載のPLL回路による基準クロック発生手段と、 前記PLL回路中の第1のプログラマブル分周器及び第
    2のプログラマブル分周器の分周率とアップ/ダウンカ
    ウンタのアップ/ダウンカウント周期とを可変設定する
    外部設定手段と、 この外部設定手段を介して前記PLL回路中の第1のプ
    ログラマブル分周器及び第2のプログラマブル分周器の
    分周率とアップ/ダウンカウンタのアップ/ダウンカウ
    ント周期との少なくとも一つを設定操作可能なユーザイ
    ンタフェース手段と、を備える電子機器。
  12. 【請求項12】 外部設定手段により分周率が可変設定
    されて発振源から入力されるクロック信号を分周する第
    1のプログラマブル分周器と、入力電圧又は入力電流に
    応じて発振周波数が制御されたクロック信号を出力する
    電圧制御型発振回路と、前記外部設定手段により分周率
    が可変設定されて前記電圧制御型発振回路から出力され
    るクロック信号を分周する第2のプログラマブル分周器
    と、前記第1のプログラマブル分周器の出力信号及び前
    記第2のプログラマブル分周器の出力信号が入力されて
    その位相比較結果を前記電圧制御型発振回路に出力する
    位相周波数検出器とを有してタイミング信号を生成する
    ための基準クロック信号を出力するPLL回路による基
    準クロック発生手段と、 前記PLL回路中の第1のプログラマブル分周器及び第
    2のプログラマブル分周器の分周率を可変設定する外部
    設定手段と、 この外部設定手段を介して前記PLL回路中の第1のプ
    ログラマブル分周器及び第2のプログラマブル分周器の
    分周率の少なくとも一つを設定操作可能なユーザインタ
    フェース手段と、を備える電子機器。
  13. 【請求項13】 前記ユーザインタフェース手段を通じ
    て設定操作された設定値を記憶する不揮発性の記憶手段
    を備える請求項11又は12記載の電子機器。
  14. 【請求項14】 請求項11ないし13の何れか一記載
    の電子機器が、原稿画像を照明する照明手段と、この照
    明手段で照明して得た原稿画像の反射光を受光して光電
    変換出力する光電変換手段と、この光電変換手段の出力
    信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段と、タ
    イミング信号を生成するための基準クロック信号を出力
    するPLL回路による前記基準クロック発生手段を有し
    て、前記光電変換手段及び前記デジタル変換手段の動作
    クロックを発生させるタイミング信号発生手段とを備え
    る画像読取装置であって、 前記外部設定手段は、前記ユーザインタフェース手段を
    通じて分周率等の設定値が設定変更されたときには、前
    記基準クロック信号に基づき生成される前記主走査読取
    同期信号を計数するライン周期カウンタの設定値も可変
    設定する画像読取装置。
  15. 【請求項15】 前記ライン周期カウンタの設定値の可
    変設定は、前記ユーザインタフェース手段の設定操作に
    より行われる請求項14記載の画像読取装置。
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