JP4050662B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、詳細には、電磁波エネルギの放出を安価に防止しつつ読取画像の画像品質を向上させることのできる画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平7−235862号公報
一般的に、ファクシミリ装置、プリンタ、複写装置等の電子機器に搭載される電子基板には、マイクロプロセッサの動作や電子回路の同期を取るための信号として水晶発振器等で生成されたクロック信号が使用されている。
【0003】
ところが、高速のクロック信号を電子機器で使用すると、放出する電磁波のエネルギが多くなり、各国で規制しているEMI(Electromagnetic Interference;電波雑音干渉)規格を満足できなくなってくる。
【0004】
そこで、従来の電子機器では、外部へ放出する電磁波を少なくするために、シールドやフェライト等のEMI対策部品を電子機器に取り付けて、EMI規格を満足させている。
【0005】
ところが、EMI対策部品は、高価であり、部品のコストアップ要因となっていた。
【0006】
そこで、従来、クロック信号の周波数を変動させることで、放出する電磁波のエネルギを分散させる手法であるSSCG(Spread spectrum clock generator)が用いられている(特許文献1参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術にあっては、SSCGを用いて、放出する電磁波のエネルギを分散させているが、SSCGを用いた方法では、放射する電磁波のエネルギのピークを効率よく分散するための変調特性を得るために、多くのデータを保管しておく大容量のルックアップテーブルやアナログ変調回路またはDAコンバータ等の複雑な回路が必要であり、コストが高くつくという問題があった。
【0008】
また、SSCGを画像読取装置に適用した場合、主走査同期信号とSSCGの周波数変調周期が非同期であるため、CCD(Charge Coupled Device )等のアナログ画像データに対して、変調周期の画像ムラ等の不具合が生じる場合があるという問題があった。
【0009】
そこで、請求項1記載の発明は、基準クロック発生手段の発生する基準クロックに基づいてタイミング信号発生手段の発生する動作クロックで、光源からの反射光を光電変換する光電変換手段と当該光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段の動作を行わせるに際して、基準クロック発生手段を、所定の外部設定手段で設定される分周率で外部から入力される入力クロック信号を分周する第1プログラマブル分周器と、入力に応じて発信周波数の制御されたターゲットクロック信号を出力する電圧制御型発振手段と、当該電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定される分周率で分周する第2プログラマブル分周器と、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたアップ/ダウン周期に基づいてカウントして第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させる変調周期制御手段と、第1プログラマブル分周器の出力信号と第2プログラマブル分周器の出力信号の周波数と位相を比較して両信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生して電圧制御型発振手段に出力する位相周波数検出手段と、を備えて、分周率の可変幅に応じて、第1プログラマブル分周器の分周率を変化させて位相周波数検出手段に入力される信号の周波数を変化させて第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させたときの電圧制御型発振手段の出力変化時間を変化させるPLL回路機能を有したものとし、変調周期制御手段を、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいてアップ/ダウンカウントするアップ/ダウンカウント手段と、外部設定手段で設定された変調周期と所定の基本クロックに基づいてアップ/ダウンカウント手段のアップ/ダウン周期毎に当該基本クロックの基本周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させる変調周期設定手段と、を備えたものとし、変調周期設定手段が、基本クロックとして入力される主走査読取同期信号の周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させ、タイミング信号発生手段が、基準クロックに基づいて主走査読取同期信号を生成し、アップ/ダウンカウント手段のカウント周期の整数倍と主走査読取同期信号周期とが等しくなるようにカウント設定値を補正制御することにより、簡単な回路でSSCG機能とPLL回路機能を有するとともに、第1プログラマブル分周器を持つことで位相周波数検出手段へ入力されるリファレンスクロック周波数を可変して、第2プログラマブル分周器から出力されてくるクロックとの比較に掛かる時間を変え、第2プログラマブル分周器の分周率を可変させたときの電圧制御型発振手段の出力の変化時間をPLL回路のチャージポンプ回路および電圧制御型発振手段の特性にあわせて適切な値に設定できるようにしてPLL回路のチャージポンプ回路及び電圧制御型発信手段の特性が不明な状態であっても、電圧制御型発振手段の出力の変化時間をSSCG機能の実現に適切な値に調整することのできるPLL回路を提供し、また、システム動作基本周波数を中心として周波数が増減するように、第2プログラマブル分周器の分周率を変化させることで周波数変調された電圧制御型発振手段の出力周波数の平均値がシステム動作基本周波数となるようにし、さらに、光電変換手段の1ライン読取周期を周波数変調周期の整数倍とすることで、倍率誤差、異常画像の発生を防止して、画像品質を向上させることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、変調周期制御手段のアップ/ダウンカウント手段に、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号の代わりに、発振器等のクロック発生手段の発生するクロック信号を入力し、当該アップ/ダウンカウント手段が、外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて当該クロック信号をアップ/ダウンカウントすることにより、必要な変調周期を得るためのアップ/ダウンカウント手段の回路規模を小さくし、より一層安価な画像読取装置を提供することを目的としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、変調周期制御手段のアップ/ダウンカウント手段に、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号の代わりに、第1プログラマブル分周器の分周した出力信号を入力し、当該アップ/ダウンカウント手段が、外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて当該第1プログラマブル分周器の出力信号をアップ/ダウンカウントすることにより、必要な変調周期を得るためのアップ/ダウンカウント手段の回路規模を小さくし、より一層安価な画像読取装置を提供することを目的としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、PLL回路機能を有する基準クロック発生手段及びタイミング信号発生手段を、同一のASIC内に内蔵することにより、コストの低減及び放射ノイズへの影響を低減する画像読取装置を提供することを目的としている。
【0013】
請求項5記載の発明は、変調周期制御手段の変調周期設定手段に、基本クロック信号として、周波数固定の基準クロックで生成された第1主走査読取同期信号と任意の変化率で周波数がステップ状に増減された基準クロックで生成された第2主走査読取同期信号とが入力され、当該変調周期設定手段が、当該第1主走査読取同期信号と第2主走査読取同期信号との周期差に基づいて、アップ/ダウンカウント手段のステップ状に増減させる周波数の変化率を設定するとともに、当該変化率を補正することにより、位相周波数検出器のロック時間、チャージポンプの性能による誤差を補正し、倍率誤差、異常画像の発生をより一層適切に防止して、画像品質をより一層向上させることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0014】
請求項6記載の発明は、基準クロック発生手段の発生する基準クロックに基づいてタイミング信号発生手段の発生する動作クロックで、光源からの反射光を光電変換する光電変換手段と当該光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段の動作を行わせるに際して、基準クロック発生手段を、所定の外部設定手段で設定される分周率で外部から入力される入力クロック信号を分周する第1プログラマブル分周器と、入力に応じて発信周波数の制御されたターゲットクロック信号を出力する電圧制御型発振手段と、当該電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定される分周率で分周する第2プログラマブル分周器と、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたアップ/ダウン周期に基づいてカウントして第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させる変調周期制御手段と、第1プログラマブル分周器の出力信号と第2プログラマブル分周器の出力信号の周波数と位相を比較して両信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生して電圧制御型発振手段に出力する位相周波数検出手段と、を備えて、分周率の可変幅に応じて、第1プログラマブル分周器の分周率を変化させて位相周波数検出手段に入力される信号の周波数を変化させて第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させたときの電圧制御型発振手段の出力変化時間を変化させるPLL回路機能を有したものとし、変調周期制御手段を、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいてアップ/ダウンカウントするアップ/ダウンカウント手段と、外部設定手段で設定された変調周期と所定の基本クロック信号に基づいてアップ/ダウンカウント手段のアップ/ダウン周期毎に当該基本クロック信号の基本周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させる変調周期設定手段と、を備えたものとし、変調周期設定手段が、アップ/ダウンカウント手段のカウント周期の整数倍と基本クロック信号周期とが等しくなるようにカウント設定値を補正制御し、当該基本クロック信号とカウント周期信号とを同期させることにより、簡単な回路でSSCG機能とPLL回路機能を有するとともに、入力周波数を中心として周波数が増減するように第2プログラマブル分周器の分周率の可変を行って、周波数変調された電圧制御型発振手段の出力周波数の平均値がシステム動作基本周波数となるようにし、さらに、光電変換手段の1ライン読取周期を基準周期信号として入力して、基準周期信号を常に変調周期の整数倍とすることで、1ライン周期がSSCG機能により変化しないようにして、倍率誤差、異常画像の発生を防止し、画像品質を向上させることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0015】
請求項7記載の発明は、アップ/ダウンカウント手段のカウント周期の範囲を、外部端子からの論理設定値で設定することにより、入力周波数によって最適な変調周期を選択できるようにし、また、SSCGのかかったクロックを画像制御に使用する場合に、クロック周期が変動することから出力画像に変調周期単位のムラが発生する場合にも、当該ムラが変調周期によって目立つ、目立たない等レベルが変化することから、システムとして最もムラの目立たない変調周期を選択して、画像品質をより一層向上させることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0016】
請求項8記載の発明は、第1プログラマブル分周器と第2プログラマブル分周器の分周率を、外部端子からの論理設定値で設定することにより、PLL回路の周波数変化範囲を最適な周波数変化範囲に選択して、周波数変化範囲によってノイズ放射レベルが変化して画像にムラが発生する等の影響を防止し、画像品質をより一層向上させることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像読取装置は、光源から原稿に照射されて当該原稿で反射された反射光を受光して光電変換する光電変換手段と、当該光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段と、所定の基準クロックに基づいて前記光電変換手段及び前記デジタル変換手段の動作クロックを発生するタイミング信号発生手段と、前記基準クロックを生成する基準クロック発生手段と、を備え、前記光電変換手段が前記タイミング信号発生手段の発生する動作クロックとしての主走査読取同期信号に基づいて前記光電変換動作を行う画像読取装置において、前記基準クロック発生手段は、所定の外部設定手段で設定される分周率で外部から入力される入力クロック信号を分周する第1プログラマブル分周器と、入力に応じて発信周波数の制御されたターゲットクロック信号を出力する電圧制御型発振手段と、当該電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定される分周率で分周する第2プログラマブル分周器と、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定されたアップ/ダウン周期に基づいてカウントして前記第2プログラマブル分周器の前記分周率をステップ状に変化させる変調周期制御手段と、前記第1プログラマブル分周器の出力信号と前記第2プログラマブル分周器の出力信号の周波数と位相を比較して両信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生して前記電圧制御型発振手段に出力する位相周波数検出手段と、を備えて、前記分周率の可変幅に応じて、前記第1プログラマブル分周器の分周率を変化させて前記位相周波数検出手段に入力される信号の周波数を変化させて前記第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させたときの前記電圧制御型発振手段の出力変化時間を変化させるPLL回路機能を有し、前記変調周期制御手段は、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいてアップ/ダウンカウントするアップ/ダウンカウント手段と、前記外部設定手段で設定された変調周期と所定の基本クロックに基づいて前記アップ/ダウンカウント手段のアップ/ダウン周期毎に当該基本クロックの基本周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させる変調周期設定手段と、を備え、前記変調周期設定手段は、前記基本クロックとして入力される前記主走査読取同期信号が入力され、当該主走査読取同期信号の周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させ、前記タイミング信号発生手段は、前記基準クロックに基づいて前記主走査読取同期信号を生成し、前記アップ/ダウンカウント手段の前記カウント周期の整数倍と前記主走査読取同期信号周期とが等しくなるように前記カウント設定値を補正制御することにより、上記目的を達成している。
【0018】
上記構成によれば、基準クロック発生手段の発生する基準クロックに基づいてタイミング信号発生手段の発生する動作クロックで、光源からの反射光を光電変換する光電変換手段と当該光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段の動作を行わせるに際して、基準クロック発生手段を、所定の外部設定手段で設定される分周率で外部から入力される入力クロック信号を分周する第1プログラマブル分周器と、入力に応じて発信周波数の制御されたターゲットクロック信号を出力する電圧制御型発振手段と、当該電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定される分周率で分周する第2プログラマブル分周器と、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたアップ/ダウン周期に基づいてカウントして第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させる変調周期制御手段と、第1プログラマブル分周器の出力信号と第2プログラマブル分周器の出力信号の周波数と位相を比較して両信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生して電圧制御型発振手段に出力する位相周波数検出手段と、を備えて、分周率の可変幅に応じて、第1プログラマブル分周器の分周率を変化させて位相周波数検出手段に入力される信号の周波数を変化させて第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させたときの電圧制御型発振手段の出力変化時間を変化させるPLL回路機能を有したものとし、変調周期制御手段を、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいてアップ/ダウンカウントするアップ/ダウンカウント手段と、外部設定手段で設定された変調周期と所定の基本クロックに基づいてアップ/ダウンカウント手段のアップ/ダウン周期毎に当該基本クロックの基本周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させる変調周期設定手段と、を備えたものとし、変調周期設定手段が、基本クロックとして入力される主走査読取同期信号の周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させ、タイミング信号発生手段が、基準クロックに基づいて主走査読取同期信号を生成し、アップ/ダウンカウント手段のカウント周期の整数倍と主走査読取同期信号周期とが等しくなるようにカウント設定値を補正制御するので、簡単な回路でSSCG機能とPLL回路機能を有することができ、また、第1プログラマブル分周器を持つことで位相周波数検出手段へ入力されるリファレンスクロック周波数を可変して、第2プログラマブル分周器から出力されてくるクロックとの比較に掛かる時間を変えることができ、第2プログラマブル分周器の分周率を可変させたときの電圧制御型発振手段の出力の変化時間をPLL回路のチャージポンプ回路および電圧制御型発振手段の特性にあわせて適切な値に設定できるようにしてPLL回路のチャージポンプ回路及び電圧制御型発信手段の特性が不明な状態であっても、電圧制御型発振手段の出力の変化時間をSSCG機能の実現に適切な値に調整することのできるPLL回路を提供することができ、さらに、システム動作基本周波数を中心として周波数が増減するように、第2プログラマブル分周器の分周率を変化させることで周波数変調された電圧制御型発振手段の出力周波数の平均値がシステム動作基本周波数となるようにすることができ、また、光電変換手段の1ライン読取周期を周波数変調周期の整数倍とすることで、倍率誤差、異常画像の発生を防止して、画像品質を向上させることができる。
【0019】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記画像読取装置は、前記変調周期制御手段の前記アップ/ダウンカウント手段に、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号の代わりに、発振器等のクロック発生手段の発生するクロック信号を入力し、当該アップ/ダウンカウント手段が、前記外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて当該クロック信号をアップ/ダウンカウントするものであってもよい。
【0020】
上記構成によれば、変調周期制御手段のアップ/ダウンカウント手段に、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号の代わりに、発振器等のクロック発生手段の発生するクロック信号を入力し、当該アップ/ダウンカウント手段が、外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて当該クロック信号をアップ/ダウンカウントするので、必要な変調周期を得るためのアップ/ダウンカウント手段の回路規模を小さくすることができ、より一層安価なものとすることができる。
【0021】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記画像読取装置は、前記変調周期制御手段の前記アップ/ダウンカウント手段に、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号の代わりに、前記第1プログラマブル分周器の分周した出力信号を入力し、当該アップ/ダウンカウント手段が、前記外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて当該第1プログラマブル分周器の出力信号をアップ/ダウンカウントするものであってもよい。
【0022】
上記構成によれば、変調周期制御手段のアップ/ダウンカウント手段に、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号の代わりに、第1プログラマブル分周器の分周した出力信号を入力し、当該アップ/ダウンカウント手段が、外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて当該第1プログラマブル分周器の出力信号をアップ/ダウンカウントするので、必要な変調周期を得るためのアップ/ダウンカウント手段の回路規模を小さくすることができ、より一層安価なものとすることができる。
【0023】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記画像読取装置は、前記PLL回路機能を有する前記基準クロック発生手段及び前記タイミング信号発生手段が同一のASIC内に内蔵されているものであってもよい。
【0024】
上記構成によれば、PLL回路機能を有する基準クロック発生手段及びタイミング信号発生手段を、同一のASIC内に内蔵しているので、コストを低減させることができるとともに、放射ノイズへの影響を低減するすることができる。
【0025】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記画像読取装置は、前記変調周期制御手段の前記変調周期設定手段に、前記基本クロック信号として、周波数固定の基準クロックで生成された第1主走査読取同期信号と任意の変化率で周波数がステップ状に増減された基準クロックで生成された第2主走査読取同期信号とが入力され、当該変調周期設定手段が、当該第1主走査読取同期信号と第2主走査読取同期信号との周期差に基づいて、前記アップ/ダウンカウント手段のステップ状に増減させる周波数の変化率を設定するとともに、当該変化率を補正するものであってもよい。
【0026】
上記構成によれば、変調周期制御手段の変調周期設定手段に、基本クロック信号として、周波数固定の基準クロックで生成された第1主走査読取同期信号と任意の変化率で周波数がステップ状に増減された基準クロックで生成された第2主走査読取同期信号とが入力され、当該変調周期設定手段が、当該第1主走査読取同期信号と第2主走査読取同期信号との周期差に基づいて、アップ/ダウンカウント手段のステップ状に増減させる周波数の変化率を設定するとともに、当該変化率を補正するので、位相周波数検出器のロック時間、チャージポンプの性能による誤差を補正することができ、倍率誤差、異常画像の発生をより一層適切に防止して、画像品質をより一層向上させることができる。
【0027】
請求項6記載の発明の画像読取装置は、光源から原稿に照射されて当該原稿で反射された反射光を受光して光電変換する光電変換手段と、当該光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段と、所定の基準クロックに基づいて前記光電変換手段及び前記デジタル変換手段の動作クロックを発生するタイミング信号発生手段と、前記基準クロックを生成する基準クロック発生手段と、を備え、前記光電変換手段が前記タイミング信号発生手段の発生する動作クロックとしての主走査読取同期信号に基づいて前記光電変換動作を行う画像読取装置において、前記基準クロック発生手段は、所定の外部設定手段で設定される分周率で外部から入力される入力クロック信号を分周する第1プログラマブル分周器と、入力に応じて発信周波数の制御されたターゲットクロック信号を出力する電圧制御型発振手段と、当該電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定される分周率で分周する第2プログラマブル分周器と、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定されたアップ/ダウン周期に基づいてカウントして前記第2プログラマブル分周器の前記分周率をステップ状に変化させる変調周期制御手段と、前記第1プログラマブル分周器の出力信号と前記第2プログラマブル分周器の出力信号の周波数と位相を比較して両信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生して前記電圧制御型発振手段に出力する位相周波数検出手段と、を備えて、前記分周率の可変幅に応じて、前記第1プログラマブル分周器の分周率を変化させて前記位相周波数検出手段に入力される信号の周波数を変化させて前記第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させたときの前記電圧制御型発振手段の出力変化時間を変化させるPLL回路機能を有し、前記変調周期制御手段は、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいてアップ/ダウンカウントするアップ/ダウンカウント手段と、前記外部設定手段で設定された変調周期と所定の基本クロック信号に基づいて前記アップ/ダウンカウント手段のアップ/ダウン周期毎に当該基本クロック信号の基本周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させる変調周期設定手段と、を備え、前記変調周期設定手段は、前記アップ/ダウンカウント手段の前記カウント周期の整数倍と前記基本クロック信号周期とが等しくなるように前記カウント設定値を補正制御し、当該基本クロック信号と前記カウント周期信号とを同期させることにより、上記目的を達成している。
【0028】
上記構成によれば、基準クロック発生手段の発生する基準クロックに基づいてタイミング信号発生手段の発生する動作クロックで、光源からの反射光を光電変換する光電変換手段と当該光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段の動作を行わせるに際して、基準クロック発生手段を、所定の外部設定手段で設定される分周率で外部から入力される入力クロック信号を分周する第1プログラマブル分周器と、入力に応じて発信周波数の制御されたターゲットクロック信号を出力する電圧制御型発振手段と、当該電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定される分周率で分周する第2プログラマブル分周器と、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたアップ/ダウン周期に基づいてカウントして第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させる変調周期制御手段と、第1プログラマブル分周器の出力信号と第2プログラマブル分周器の出力信号の周波数と位相を比較して両信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生して電圧制御型発振手段に出力する位相周波数検出手段と、を備えて、分周率の可変幅に応じて、第1プログラマブル分周器の分周率を変化させて位相周波数検出手段に入力される信号の周波数を変化させて第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させたときの電圧制御型発振手段の出力変化時間を変化させるPLL回路機能を有したものとし、変調周期制御手段を、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいてアップ/ダウンカウントするアップ/ダウンカウント手段と、外部設定手段で設定された変調周期と所定の基本クロック信号に基づいてアップ/ダウンカウント手段のアップ/ダウン周期毎に当該基本クロック信号の基本周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させる変調周期設定手段と、を備えたものとし、変調周期設定手段が、アップ/ダウンカウント手段のカウント周期の整数倍と基本クロック信号周期とが等しくなるようにカウント設定値を補正制御し、当該基本クロック信号とカウント周期信号とを同期させているので、簡単な回路でSSCG機能とPLL回路機能を有することができるとともに、入力周波数を中心として周波数が増減するように第2プログラマブル分周器の分周率の可変を行って、周波数変調された電圧制御型発振手段の出力周波数の平均値がシステム動作基本周波数となるようにすることができ、また、光電変換手段の1ライン読取周期を基準周期信号として入力して、基準周期信号を常に変調周期の整数倍とすることで、1ライン周期がSSCG機能により変化しないようにして、倍率誤差、異常画像の発生を防止することができ、画像品質を向上させることができる。
【0029】
請求項6の場合、例えば、請求項7に記載するように、前記画像読取装置は、前記アップ/ダウンカウント手段のカウント周期の範囲が、外部端子からの論理設定値で設定されるものであってもよい。
【0030】
上記構成によれば、アップ/ダウンカウント手段のカウント周期の範囲を、外部端子からの論理設定値で設定するので、入力周波数によって最適な変調周期を選択できるようにすることができ、また、SSCGのかかったクロックを画像制御に使用する場合に、クロック周期が変動することから出力画像に変調周期単位のムラが発生する場合にも、当該ムラが変調周期によって目立つ、目立たない等レベルが変化することから、システムとして最もムラの目立たない変調周期を選択することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【0031】
また、例えば、請求項8に記載するように、前記画像読取装置は、前記第1プログラマブル分周器と前記第2プログラマブル分周器の分周率が、外部端子からの論理設定値で設定されるものであってもよい。
【0032】
上記構成によれば、第1プログラマブル分周器と第2プログラマブル分周器の分周率を、外部端子からの論理設定値で設定するので、PLL回路の周波数変化範囲を最適な周波数変化範囲に選択して、周波数変化範囲によってノイズ放射レベルが変化して画像にムラが発生する等の影響を防止することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0034】
図1〜図8は、本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を適用した画像読取装置1の正面概略構成図である。本実施の形態は、請求項1及び請求項4に対応するものである。
【0035】
図1において、画像読取装置1は、本体筐体2の上部に、原稿の載置されるコンタクトガラス3と白基準板4が配設されており、コンタクトガラス3の下方の本体筐体2内には、副走査方向(図1の左右方向)に移動可能に、第1キャリッジ5と第2キャリッジ6が配設され、さらに、結像レンズ7、SBU(センサーボードユニット)20に搭載されているCCDイメージセンサ8及びスキャナモータ9等が配設されている。
【0036】
第1キャリッジ5は、コンタクトガラス3上に載置される原稿に光を照射するランプ11と第1ミラー12を搭載しており、第2キャリッジ6は、第2ミラー13及び第3ミラー14を搭載している。第1キャリッジ5と第2キャリッジ6は、スキャナモータ9により副走査方向に移動され、コンタクトガラス3上の原稿を読み取る際には、第1キャリッジ5と第2キャリッジ6との速度比が、2:1になるように移動される。
【0037】
画像読取装置1は、原稿の読み取り前に、第1キャリッジ5と第2キャリッジ6を白基準板4の読取位置に移動し、当該白基準板4にランプ11から光を照射して、白基準板4からの反射光を第1ミラー12、第2ミラー13、第3ミラー14で順次反射して結像レンズ7に入射させ、結像レンズ7でCCDイメージセンサ8に縮小結像させる。CCDイメージセンサ(光電変換手段)8が入射光を光電変換することで、シェーディング補正データを取得する。
【0038】
また、本体筐体2内には、第1キャリッジ5と第2キャリッジ6のホームポジション位置、図1の破線で示す位置への移動を検出するスキャナホームポジションセンサ15が設けられている。
【0039】
その後、画像読取装置1は、第1キャリッジ5と第2キャリッジ6をホームポジション位置に移動させて、当該ホームポジション位置から、コンタクトガラス3上に載置されている原稿にランプ11から光を照射しつつ、上述のように、第1キャリッジ5と第2キャリッジ6を2:1の速度比で副走査方向に移動させて、原稿で反射される反射光を、第1ミラー12、第2ミラー13、第3ミラー14で順次反射して結像レンズ7に入射させ、結像レンズ7でCCDイメージセンサ8に縮小結像させる。CCDイメージセンサ8が入射光を光電変換することで、原稿の画像を読み取る。
【0040】
画像読取装置1は、図2に示すように、上記CCDイメージセンサ8の搭載されているSBU20と本体ユニット30を備えている。SBU20には、上記CCDイメージセンサ8、アナログASIC(Application Specific Integrated Circuit)21、ADC(アナログ/デジタル・コンバータ)22、タイミング生成部23、XTL(発振器)24及びドライバ25等が搭載されており、タイミング生成部23は、PLL(Phase Locked Loop )回路26を備えている。また、本体ユニット30には、CPU(Central Processing Unit )31と画像処理部32が搭載されている。
【0041】
ドライバ25は、タイミング生成部23からの信号に基づいて、CCDイメージセンサ8を駆動し、CCDイメージセンサ8の光電変換したアナログの画像信号は、アナログASIC21に出力する。
【0042】
アナログASIC21は、CCDイメージセンサ8から入力されるアナログの画像信号に必要な各種アナログ処理を施して、ADC22に出力し、ADC(デジタル変換手段)22は、アナログASIC21でアナログ処理された信号をデジタル信号に変換して、本体ユニット30の画像処理部32に出力する。
【0043】
タイミング生成部(タイミング信号発生手段)23は、PLL回路26を含んでおり、PLL回路(基準クロック発生手段)26には、源発振クロックを発振するXTL(基準発振器)24が接続されている。PLL回路26は、XTL24の発振する基準クロックに対して、後述するように、PLL動作とSSCG動作を行って、画像読取装置1で必要なタイミングを生成して、CCDイメージセンサ8、アナログASIC21、ADC22の動作タイミング及びADC22から画像処理部32への画像データの転送タイミングを決定する動作クロックを生成する。
【0044】
このタイミング生成部23は、PLL回路26を含めて同一の専用のIC(Integrated Circuit)であるASICに内蔵されていてもよい。
【0045】
画像処理部32は、ADC22でデジタル変換された画像データに対して必要な画像処理を施し、CPU31は、画像読取装置1の動作を制御して、画像読取装置1としての処理を実行する。
【0046】
そして、上記PLL回路26は、図3に示すように、それぞれ分周率N、Mが変更可能な第1プログラマブル分周器41と第2プログラマブル分周器42、位相周波数検出器43、チャージポンプ44、VCO45及び変調周期制御部46等を備えており、画像読取装置1は、主走査同期信号生成部33を備えていて、この主走査同期信号生成部33は、例えば、本体ユニット30に設けられている。CPU31は、第1プログラマブル分周器41、第2プログラマブル分周器42の分周率及び変調周期制御部46のカウント値を任意に設定する。
【0047】
第1プログラマブル分周器41には、発振器(XTL)24から源発振のクロック(周波数fin)が入力され、第1プログラマブル分周器41は、CPU31により設定された分数率Nで源発振のクロックを分周して位相周波数検出器43にリファレンス信号として出力する。
【0048】
変調周期制御部(変調周期制御手段)46は、VCO45からのクロックをカウントし、そのカウント値とCPU31から設定されたカウント値とを比較して、その比較結果に応じて第2プログラマブル分周器42の分周率をステップ状に可変する信号を出力する。
【0049】
すなわち、変調周期制御部46は、図4に示すように、Up/Down(アップ/ダウン)カウンタ51、変調周期算出部52及び主走査読取同期信号カウント部53を備えており、主走査読取同期信号カウント部53には、主走査読取同期信号1が入力されている。この主走査読取同期信号1は、SSCGがかかっていない基準クロックから生成される信号であり、画像読取装置1、すなわち、PLL回路26の目的としている主走査読取同期信号周期となる。そして、SSCGのかかっている基準クロックから生成される主走査読取同期信号2のもこの周波数にする必要がある。
【0050】
主走査読取同期信号カウント部53は、入力される主走査読取同期信号1の1ライン周期を画素周波数でカウントして、カウント結果を変調周期算出部52に出力する。例えば、主走査読取同期信号カウント部53は、1ライン周期が11246画素クロックの場合、この情報をカウント結果として変調周期算出部52に出力する。
【0051】
変調周期算出部52には、CPU31から予め任意の変調周期が設定されており、変調周期算出部52は、このCPU31により設定される変調周期と主走査読取同期信号カウント部53から入力される主走査読取同期信号1の1ライン周期出力に基づいて変調周期を算出して、Up/Downカウンタ(アップ/ダウンカウント手段)51に出力する。
【0052】
すなわち、変調周期算出部52は、主走査読取同期信号カウント部53からの1ライン周期出力をMCLKとし、CPU31から設定される変調周期をICLKとすると、MCLK/ICLKの除算を行って、計算結果の商をInumとして保存し、この商Inumで1ライン周期出力MCLKを除算(MCLK/Inum)して、この除算結果を変調周期として、Up/Downカウンタ51に出力する。
【0053】
上記変調同期算出部52と主走査読取同期信号カウント部53は、全体として、変調同期設定手段として機能している。
【0054】
そして、Up/Downカウンタ51には、上記変調周期算出部52からの変調周期の他に、CPU31から設定値が入力されるとともに、VCO45からクロック信号が入力され、Up/Downカウンタ51は、VCO45から入力されるクロック信号を変調周期算出部52から入力される変調周期でUPカウントして、CPU31からの設定値になると、DOWNカウントに切り換えてカウントして、第2プログラマブル分周器42に出力する。
【0055】
例えば、主走査読取同期信号カウント部53からの1ライン周期出力MCLKとして、11246画素クロックが入力され、CPU31から設定される変調周期ICLKが、2048画素クロックの場合、1ラインの中での変調回数は、11246/2048=5.4912となり、上記小数点以下の値に、2048を乗算した1006画素クロックが、(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号となる。
【0056】
上記以外の10240画素クロック分に関しては、(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号が同数存在することになり、1ライン周期をM/N倍クロックで生成した場合と同じ周期になる。
【0057】
1006画素クロック分のみ(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号となることから、誤差が発生することになる。
【0058】
この誤差を無くすためには、変調周期は、2249画素クロックである必要がある。
【0059】
2249画素クロックであれば、1ラインの中での変調回数は、11246/2249=5となる。
【0060】
上記1ラインの中での変調回数は、1ライン周期中に(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号が同数存在することになり、1ライン周期をM/N倍で生成した場合と比較して誤差が発生することがない。
【0061】
したがって、CPU31は、1ライン周期の誤差を意識することなく、任意の変調周期を変調周期算出部52に設定することができる。
【0062】
そして、第2プログラマブル分周器42は、CPU31により分周率Mが設定されるとともに、変調周期制御部46から当該分周率Mをステップ状に可変する信号及びVCO45からクロックが入力され、VCO45から入力される信号を分周して、ステップ状に変化する分周率Mで分周した信号を位相周波数検出器43にへターゲット信号として出力する。
【0063】
位相周波数検出器43は、第1プログラマブル分周器41からのリファレンス信号と第2プログラマブル分周器42からのターゲット信号の周波数と位相を比較し、信号のエッジが異なる場合に、パルス信号をチャージポンプ44へ発生する。
【0064】
チャージポンプ44は、位相周波数検出器43の発生するパルス信号を、適当なDC電圧に変換して、VCO45に出力し、VCO(電圧制御型発振手段)45は、チャージポンプ44からの信号をクロック信号に変換して、第2プログラマブル分周器42、変調周期制御部46及び主走査同期信号生成部に出力する。すなわち、チャージポンプ44の出力するパルス信号は、VCO45の出力をより早くあるいは遅くする働きをする。
【0065】
そして、主走査同期信号生成部33は、PLL回路26のVCO45からの出力クロック信号に基づいて主走査読取同期信号2を出力する。
【0066】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の画像読取装置1は、CCDイメージセンサ8、アナログASIC21及びADC22の動作クロックを発生するタイミング生成部23が基準クロック発生手段としてのPLL回路26の発生するタイミング信号に基づいて当該動作クロックを発生する。
【0067】
そして、このPLL回路26は、SSCG機能を有したPLL回路であり、まず、PLL動作について説明する。
【0068】
PLL回路26は、発振器24からの源発振の周波数finのクロックを第1プログラマブル分周器41で分周してリファレンス信号として、位相周波数検出器43に入力し、VCO45から出力される信号を第2プログラマブル分周器42により分周した信号を位相周波数検出器43にターゲット信号として入力する。そして、位相周波数検出器43は、このリファレンス信号とターゲット信号の周波数と位相を比較し、信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生して、チャージポンプ44に出力する。このパルス信号は、チャージポンプ44によって適当なDC電圧に変換され、VCO45出力をより早くあるいは遅くする働きをする。VCO45から出力される信号は、このように補正をうけるため、リファレンス信号とターゲット信号のエッジの差異が小さくなっていき、PLL回路26は、この位相と周波数が一致するまで補正を続ける。
【0069】
リファレンス信号とターゲット信号とが一致すると、位相周波数検出器43は、パルスの生成を行なわなくなり、チャージポンプ44とVCO45は、安定状態となり、PLL回路26は、図5に示すように、リファレンス信号とターゲット信号の位相と周波数がずれたロックイン前の状態(図5(a))から、リファレンス信号とターゲット信号の位相と周波数が一致したロックイン状態(図5(b))となり、その状態を保ち続ける。
【0070】
また、VCO45の出力は、第2プログラマブル分周器42で分周されて、位相周波数検出器43のターゲット信号として使用されるが、ターゲット信号とリファレンス信号は、ロックイン状態では同じ周波数になる。すなわち、第2プログラマブル分周器42の分周率をM分周とすると、リファレンス信号のM倍の周波数をVCO45から出力させることができる。
【0071】
一方、源発振のクロックを第1プログラマブル分周器41でN分周した信号を、位相周波数検出器43のリファレンス信号とすることで、1/N倍の周波数をVCO45から出力させることができる。
【0072】
したがって、PLL回路26は、第1プログラマブル分周器41と第2プログラマブル分周器42を用いることで、周波数finの発振器24の源発振のクロックをM/N倍した信号(fin×M/N)を、VCO45から出力させることができる。
【0073】
次に、SSCG動作について説明する。PLL回路26は、変調周期制御部46が、VCO45から出力される信号を「0」からUPカウントして、予めCPU31により設定された設定値になったときに、DOWNカウントに切り換えを行なうとともに、第2プログラマブル分周器42の分周率Mを、例えば、「1」を減算し、M−1分周にセットする。変調周期制御部46は、続いて、DOWNカウントを行ない、「0」となったときに、UPカウントに切り換えを行なうとともに、第2プログラマブル分周器42の分周率Mを、例えば、「1」を加算し、M+1分周にセットする。
【0074】
PLL回路26は、上記動作を繰り返すことで、発振器(XTL)24の源発振の(M−1)/N倍と(M+1)/N倍の出力クロック信号をVCO45より出力することができる。
【0075】
ところが、上記動作において、ロックイン状態となるまでの時間が存在するため、ロックイン時間「0」のような理想的な周波数変動を実現することはできない。また、ロックイン時間は、チャージポンプ44やVCO45の性能により変動し、チャージポンプ44やVCO45の性能は、ユーザが制御することが困難である。
【0076】
そこで、本実施の形態の画像読取装置1は、必要な周波数変動特性を得るために、容易に制御可能な第1プログラマブル分周器41と第2プログラマブル分周器42の分周率M、Nを可変にすることでロックイン時間を制御する。
【0077】
すなわち、第1プログラマブル分周器41と第2プログラマブル分周器42の分周率N、Mを可変にすることによるロックイン時間制御では、例えば、発振器(XTL)24の源発振の2倍の周波数finをVCO45から出力するためには、N=2Mの関係を保つ分周率N、Mを設定する必要がある。いま、分周率Nが、N=1であると、分周率Mは、M=2となり、N=10であると、M=20となる。
【0078】
N=1、M=2の場合に、位相周波数検出器43に入るリファレンス信号、ターゲット信号は、比較的高い周波数となり、単位時間当たりのエッジ比較回数が多くなり、図6(b)に示すように、ロックイン時間が速くなる。一方、N=10、M=20の場合に、位相周波数検出器43に入るリファレンス信号、ターゲット信号は、比較的低い周波数となり、単位時間当たりのエッジ比較回数が少なくなり、図6(c)に示すように、ロックイン時間が遅くなる。
【0079】
このような特性を利用して、第1プログラマブル分周器41と第2プログラマブル分周器42の分周率N、Mを可変にすることで、図6(a)に示すロック時間が「0」の場合に対して、必要な周波数変動特性を得ることができる。
【0080】
そして、3ステップでの周波数変動の場合、図7(a)に示すように、分周率を(M−1)、M、(M+1)の間でステップ状に変動させることで、VCO45から出力されるクロック信号が、fin×(M−1)/N、fin×M/N、fin×(M+1)/Nのように基本周波数fin×M/Nを中心として変化するように制御することができる。また、2ステップでの周波数変動の場合には、図7(b)に示すように、分周率を(M−1)、(M+1)の間でステップ状に変動させることで、VCO45から出力されるクロック信号が、fin×(M−1)/N、fin×(M+1)/Nのように基本周波数fin×M/Nを中心として変化するように制御することができる。
【0081】
このように、第2プログラマブル分周器42の分周率Mの可変ステップを基本周期を中心として一定の振幅で変化させることで、周波数変調された周波数の平均周波数が基本周波数に等しくなり、システム動作クロック周波数の平均値が基本周波数でなければならないシステムに対応することができる。
【0082】
そして、一般的なCCDイメージセンサの駆動タイミングは、図8にその駆動タイミングチャートを示すようになり、tINT(光信号蓄積時間)が1ライン周期となる。
【0083】
一方、本実施の形態の画像読取装置1は、VCO45の出力クロックが必要に応じて分割され、CCDイメージセンサ8を駆動するために必要なクロックが生成されて、このクロックを基準として、CCDイメージセンサ8の1ラインの読取周期に同期した同期信号も生成される。
【0084】
この1ライン周期は、画像読取装置1の読取速度及び読取分解能に対応して決まるものであり、上述のように、PLL回路26の変調周期がライン周期カウンタと非同期であると、ライン周期カウンタの値が一定値であっても、1ライン周期は変動することとなる。このライン周期が変動すると、CCDイメージセンサ8の蓄積時間や読取倍率も変動し、画質が悪化する。また、周波数の変調周期に対応した画像データのレベル変動が問題となる場合が発生する。
【0085】
そこで、本実施の形態の画像読取装置1は、上記変調周期がライン周期の整数分の1となるような値を設定する。例えば、画像読取装置1の読取線速が、205mm/secで、読取密度が、600dpiの場合、1ライン周期は、206.5μsecとなる。このとき、画素周波数を、54.46MHzとすると、1ライン周期は、11246画素クロックとなる。
【0086】
そして、本実施の形態の画像読取装置1は、PLL回路26の変調周期制御部46が、図4に示したように、主走査読取同期信号1の入力される主走査読取同期信号カウント部53、CPU31から変調周期ICLKの設定される変調周期算出部52及び変調周期算出部52からの変調周期の他にCPU31からの設定値とVCO45からのクロック信号が入力されるUp/Downカウンタ51を備えたものであり、VCO45からのクロックをカウントして、そのカウント値とCPU31から設定されたカウント値とを比較し、その比較結果に応じて第2プログラマブル分周器42の分周率をステップ状に可変する信号を出力する。
【0087】
そして、変調周期制御部46では、例えば、主走査読取同期信号カウント部53からの1ライン周期出力MCLKとして、11246画素クロックが入力され、CPU31から設定される変調周期ICLKが、2048画素クロックの場合、1ラインの中での変調回数が、11246/2048=5.4912となり、上記小数点以下の値に、2048を乗算した1006画素クロックが、(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号となる。
【0088】
上記以外の10240画素クロック分に関しては、(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号が同数存在することになり、1ライン周期をM/N倍クロックで生成した場合と同じ周期になる。
【0089】
1006画素クロック分のみ(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号となることから、誤差が発生することになる。
【0090】
この誤差を無くすためには、変調周期は、2249画素クロックである必要がある。
【0091】
2249画素クロックであれば、1ラインの中での変調回数は、11246/2249=5となる。
【0092】
上記1ラインの中での変調回数は、1ライン周期中に(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号が同数存在することになり、1ライン周期をM/N倍で生成した場合と比較して誤差が発生することがない。
【0093】
したがって、CPU31は、1ライン周期の誤差を意識することなく、任意の変調周期を変調周期算出部52に設定することができる。
【0094】
このように、本実施の形態の画像読取装置1は、PLL回路26の発生する基準クロックに基づいてタイミング生成部23の発生する動作クロックで、光源からの反射光を光電変換するCCDイメージセンサ8とCCDイメージセンサ8の出力信号をデジタル信号に変換するADC22の動作を行わせるに際して、PLL回路26を、CPU31で設定される分周率で外部(発振器24)から入力される入力クロック信号を分周する第1プログラマブル分周器41と、入力に応じて発信周波数の制御されたターゲットクロック信号を出力するVCO45と、VCO45の出力するターゲットクロック信号をCPU31で設定される分周率で分周する第2プログラマブル分周器42と、VCO45の出力するターゲットクロック信号をCPU31で設定されたアップ/ダウン周期に基づいてカウントして第2プログラマブル分周器42の分周率をステップ状に変化させる変調周期制御部46と、第1プログラマブル分周器41の出力信号と第2プログラマブル分周器42の出力信号の周波数と位相を比較して両信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生してVCO45に出力する位相周波数検出器43と、を備えて、分周率の可変幅に応じて、第1プログラマブル分周器41の分周率を変化させて位相周波数検出器43に入力される信号の周波数を変化させて第2プログラマブル分周器42の分周率をステップ状に変化させたときのVCO45の出力変化時間を変化させるPLL回路機能を有したものとし、変調周期制御部46を、VCO45の出力するターゲットクロック信号をCPU31で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいてアップ/ダウンカウントするUp/Downカウンタ51と、CPU31で設定された変調周期と所定の基本クロックに基づいてUp/Downカウンタ51のアップ/ダウン周期毎に当該基本クロックの基本周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させる変調周期設定手段としての主走査読取同期信号カウント部53と変調周期算出部52と、を備えたものとし、変調周期設定手段が、基本クロックとして入力される主走査読取同期信号の周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させ、タイミング生成部23が、基準クロックに基づいて主走査読取同期信号を生成し、Up/Downカウンタ51のカウント周期の整数倍と主走査読取同期信号周期とが等しくなるようにカウント設定値を補正制御している。
【0095】
したがって、簡単な回路でSSCG機能とPLL回路機能を有することができ、また、第1プログラマブル分周器41を持つことで位相周波数検出器43へ入力されるリファレンスクロック周波数を可変して、第2プログラマブル分周器42から出力されてくるクロックとの比較に掛かる時間を変えることができ、第2プログラマブル分周器42の分周率を可変させたときのVCO45の出力の変化時間をPLL回路26のチャージポンプ回路44およびVCO45の特性にあわせて適切な値に設定できるようにしてPLL回路26のチャージポンプ回路44及びVCO45の特性が不明な状態であっても、VCO45の出力の変化時間をSSCG機能の実現に適切な値に調整することのできるPLL回路26を提供することができ、さらに、システム動作基本周波数を中心として周波数が増減するように、第2プログラマブル分周器42の分周率を変化させることで周波数変調されたVCO45の出力周波数の平均値がシステム動作基本周波数となるようにすることができ、また、CCDイメージセンサ8の1ライン読取周期を周波数変調周期の整数倍とすることで、倍率誤差、異常画像の発生を防止して、画像品質を向上させることができる。
【0096】
また、本実施の形態の画像読取装置1は、PLL回路機能を有するPLL回路26及びタイミング生成部23を、同一のASIC内に内蔵している。
【0097】
したがって、コストを低減させることができるとともに、放射ノイズへの影響を低減するすることができる。
【0098】
図9は、本発明の画像読取装置の第2の実施の形態を適用した画像読取装置1のPLL回路60の回路ブロック図であり、本実施の形態は、請求項2、請求項4に対応するものである。
【0099】
なお、本実施の形態は上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様の画像読取装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の構成と同様の構成部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0100】
PLL回路60は、図2に示したSBU20のタイミング生成部23に組み込まれ、上記第1の実施の形態のPLL回路26と同様の第1プログラマブル分周器41、第2プログラマブル分周器42、位相周波数検出器43、チャージポンプ44及びVCO45を備えているとともに、変調周期制御部61を備えている。タイミング生成部23は、このPLL回路60を含めて同一の専用のICであるASICに内蔵されていてもよい。
【0101】
そして、変調周期制御部(変調周期制御手段)61は、図示しないが、上記第1の実施の形態の変調周期制御部46(図4参照)と同様に、Up/Downカウンタ、変調周期算出部及び主走査読取同期信号カウント部を備えており、そのUp/Downカウンタに、発振器(XTL)24からの源発振のクロック(周波数fin)とCPU31からの設定値が入力され、変調周期算出部52にCPU31からの予め任意に設定された変調周期が入力され、そして、主走査読取同期信号カウント部53には、主走査読取同期信号1が入力されている。
【0102】
すなわち、第1の実施の形態の変調同期制御部46では、そのUp/Downカウンタ51にVCO45からのクロックが入力されていたのに対して、本実施の形態の変調同期制御部61では、そのUp/Downカウンタに、発振器(XTL)24からの源発振のクロック(周波数fin)が入力されている。
【0103】
したがって、本実施の形態の変調同期制御部61は、そのUp/Downカウンタの回路規模が第1の実施の形態の変調同期制御部46のUp/Downカウンタ51の回路規模よりも少なくてすみ、変調同期制御部61、ひいては、画像読取装置1を小型で安価なものとすることができる。
【0104】
そして、本実施の形態の画像読取装置1においても、その作用は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
【0105】
このように、本実施の形態の画像読取装置1は、変調周期制御部61のUp/Downカウンタ51に、VCO45の出力するターゲットクロック信号の代わりに、発振器(XTL)24の発生するクロック信号を入力し、Up/Downカウンタ51が、CPU31で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて当該クロック信号をアップ/ダウンカウントしている。
【0106】
したがって、必要な変調周期を得るためのUp/Downカウンタ51の回路規模を小さくすることができ、より一層安価なものとすることができる。
【0107】
図10は、本発明の画像読取装置の第3の実施の形態を適用した画像読取装置1のPLL回路70の回路ブロック図であり、本実施の形態は、請求項3、請求項4に対応するものである。
【0108】
なお、本実施の形態は上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様の画像読取装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の構成と同様の構成部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0109】
PLL回路70は、図2に示したSBU20のタイミング生成部23に組み込まれ、上記第1の実施の形態のPLL回路26と同様の第1プログラマブル分周器41、第2プログラマブル分周器42、位相周波数検出器43、チャージポンプ44及びVCO45を備えているとともに、変調周期制御部71を備えている。タイミング生成部23は、このPLL回路70を含めて同一の専用のICであるASICに内蔵されていてもよい。
【0110】
そして、変調周期制御部(変調周期制御手段)71は、図示しないが、上記第1の実施の形態の変調周期制御部46(図4参照)と同様に、Up/Downカウンタ、変調周期算出部及び主走査読取同期信号カウント部を備えており、そのUp/Downカウンタに、第1プログラマブル分周器41からの源発振のクロック(周波数fin)をN分周した信号とCPU31からの設定値が入力され、変調周期算出部52にCPU31からの予め任意に設定された変調周期が入力され、そして、主走査読取同期信号カウント部53には、主走査読取同期信号1が入力されている。
【0111】
すなわち、第1の実施の形態の変調同期制御部46では、そのUp/Downカウンタ51にVCO45からのクロックが入力されていたのに対して、本実施の形態の変調同期制御部71では、そのUp/Downカウンタに、発振器(XTL)24の源発振のクロック(周波数fin)を第1プログラマブル分周器41でN分周した信号が入力されている。
【0112】
したがって、本実施の形態の変調同期制御部71は、そのUp/Downカウンタの回路規模が第1の実施の形態の変調同期制御部46のUp/Downカウンタ51の回路規模よりも少なくてすみ、変調同期制御部71、ひいては、画像読取装置1を小型で安価なものとすることができる。
【0113】
そして、本実施の形態の画像読取装置1においても、その作用は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
【0114】
このように、本実施の形態の画像読取装置1は、変調周期算出部71のUp/Downカウンタ51に、VCO45の出力するターゲットクロック信号の代わりに、第1プログラマブル分周器41の分周した出力信号を入力し、Up/Downカウンタ51が、CPU31で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて第1プログラマブル分周器41の出力信号をアップ/ダウンカウントしている。
【0115】
したがって、必要な変調周期を得るためのUp/Downカウンタ51の回路規模を小さくすることができ、より一層安価なものとすることができる。
【0116】
図11及び図12は、本発明の画像読取装置の第4の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、請求項4、請求項5に対応するものである。
【0117】
なお、本実施の形態は上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様の画像読取装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の構成と同様の構成部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0118】
図11は、本発明の第4の実施の形態を適用した画像読取装置1のPLL回路80の回路ブロック図であり、PLL回路80は、図2に示したSBU20のタイミング生成部23に組み込まれ、上記第1の実施の形態のPLL回路26と同様の第1プログラマブル分周器41、第2プログラマブル分周器42、位相周波数検出器43、チャージポンプ44及びVCO45を備えているとともに、変調周期制御部81を備えている。タイミング生成部23は、このPLL回路80を含めて同一の専用のICであるASICに内蔵されていてもよい。
【0119】
PLL回路(基準クロック発生手段)80は、変調周期制御部(変調周期制御手段)81に、CPU31からの設定値、VCO45からのクロックが入力されるとともに、主走査読取同期信号1と主走査読取同期信号2が入力されている。
【0120】
そして、変調周期制御部81は、図12に示すように、上記第1の実施の形態の変調周期制御部46(図4参照)と同様のUp/Downカウンタ51を備えているとともに、変調周期設定手段として、変調周期算出部82、主走査読取同期信号カウント部83及び誤差検出部84を備えている。
【0121】
主走査読取同期信号カウント部83は、上記主走査読取同期信号1と主走査読取同期信号2が入力され、主走査読取同期信号1と主走査読取同期信号2の1ライン周期を画素周波数でカウントして、カウント値を変調周期算出部82と誤差検出部84に出力する。
【0122】
誤差検出部84は、主走査読取同期信号1と主走査読取同期信号2の画素周波数での1ライン周期のカウント値を比較して、補正係数を変調周期算出部82に出力する。
【0123】
変調周期算出部82は、CPU31からの変調周期、主走査読取同期信号カウント部83からのカウント値及び誤差検出部84からの補正係数が入力され、CPU31により設定される変調周期と主走査読取同期信号カウント部83から入力されるカウント値に基づいて変調周期を算出するとともに、当該算出した変調周期に補正係数を加減算した結果の変調周期をUp/Downカウンタ51に出力する。
【0124】
Up/Downカウンタ51は、変調周期算出部82からの変調周期の他に、CPU31から設定値が入力されるとともに、VCO45からクロック信号が入力され、VCO45から入力されるクロック信号を変調周期算出部82から入力される変調周期でUPカウントして、CPU31からの設定値になると、DOWNカウントに切り換えてカウントして、図11の第2プログラマブル分周器42に出力する。
【0125】
したがって、PLL回路80は、変調周期制御部81に主走査読取同期信号1と主走査読取同期信号2を入力して、こられ2つの信号の周期誤差を検出し、補正後の変調周期を第2プログラマブル分周器42に出力して、フィードバックループを形成した補正を行う。
【0126】
このように、本実施の形態の画像読取装置1は、変調周期制御部81の変調周期設定手段としての変調周期算出部82と主走査読取同期信号カウント部83に、基本クロック信号として、周波数固定の基準クロックで生成された第1主走査読取同期信号1と任意の変化率で周波数がステップ状に増減された基準クロックで生成された第2主走査読取同期信号2とが入力され、変調周期算出部82と主走査読取同期信号カウント部83が、第1主走査読取同期信号1と第2主走査読取同期信号2との周期差に基づいて、Up/Downカウンタ51のステップ状に増減させる周波数の変化率を設定するとともに、当該変化率を補正している。
【0127】
したがって、位相周波数検出器43のロック時間、チャージポンプの性能による誤差を補正することができ、倍率誤差、異常画像の発生をより一層適切に防止して、画像品質をより一層向上させることができる。
【0128】
図13及び図14は、本発明の画像読取装置の第5の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、請求項6に対応するものである。
【0129】
なお、本実施の形態は上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様の画像読取装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の構成と同様の構成部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0130】
図13は、本発明の第5の実施の形態を適用した画像読取装置1のPLL回路90の回路ブロック図であり、PLL回路90は、図2に示したSBU20のタイミング生成部23に組み込まれている。
【0131】
PLL回路(基準クロック発生手段)90は、上記第1の実施の形態のPLL回路26と同様の第1プログラマブル分周器41、第2プログラマブル分周器42、位相周波数検出器43、チャージポンプ44及びVCO45を備えているとともに、変調周期制御部(変調周期制御手段)91を備えている。タイミング生成部23は、このPLL回路90を含めて同一の専用のICであるASICに内蔵されていてもよい。
【0132】
PLL回路90は、変調周期制御部91に、VCO45からのクロックが入力されるとともに、基準周期信号が入力されている。この基準周期信号は、SSCGのかかっていない基準クロックから生成される信号であり、画像読取装置1、すなわち、PLL回路90の目的としている主走査読取信号周期となる。
【0133】
そして、変調周期制御部91は、図14に示すように、Up/Downカウンタ(アップ/ダウンカウント手段)92及び変調周期設定手段としての変調周期算出部93と基準周期信号カウント部94を備えており、上記基準周期信号が基準周期信号カウント部94に入力されている。
【0134】
基準周期信号カウント部94は、発振器(XTL)24の源発振のクロックの周波数finで基準周期信号周期をカウントして、カウント値を変調周期算出部93に出力する。
【0135】
変調周期算出部93は、予め任意の変調周期が設定されており、この設定されている変調周期と基準周期信号カウント部94から入力されるカウント値に基づいて変調周期を算出して、Up/Downカウンタ92に出力する。
【0136】
すなわち、変調周期算出部93は、基準周期信号カウント部94からのカウント値である基準周期出力をMCLKとし、予め設定されている変調周期をICLKとすると、MCLK/ICLKの除算を行って、計算結果の商をInumとして保存し、この商Inumで基準周期出力MCLKを除算(MCLK/Inum)して、この除算結果を変調周期として、Up/Downカウンタ92に出力する。
【0137】
そして、Up/Downカウンタ92には、上記変調周期算出部93からの変調周期の他に、VCO45からクロック信号が入力され、また、予め設定値が設定されており、Up/Downカウンタ92は、VCO45から入力されるクロック信号を変調周期算出部93から入力される変調周期でUPカウントして、予め設定されている設定値になると、DOWNカウントに切り換えてカウントして、第2プログラマブル分周器42に出力する。
【0138】
変調周期制御部91は、例えば、変調周期が、源発振の周波数finの2048倍(2048fin)に設定されており、基準周期信号が、源発振の周波数finの11246倍(11246fin)の周期である場合、基準周期信号中での変調回数は、変調回数=11246/2048=5.4912となり、小数点以下の値に2048を乗算した1006が、(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号となる。
【0139】
上記以外の10240分のクロックに関しては、(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号が同数存在することになり、基準同期信号をM/N倍クロックで生成した場合と同じ周期になる。そして、1006分のみ(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号となるため、誤差が発生することになる。
【0140】
この誤差をなくすためには、変調周期が、2249finである必要がある。そして、変調周期が2249finであると、基準周期信号中での変調回数は、変調回数=11246/2249=5となる。
【0141】
すなわち、基準周期信号中に、(M−1)/N倍、または、(M+1)/N倍の出力クロック信号が同数存在することになり、M/N倍で生成した場合と比較して、誤差が発生することがない。
【0142】
したがって、出力クロックで基準周期信号と同じ周期の信号を生成しようとした場合に、同じ周期信号を生成することができる。
【0143】
変調周期算出部93は、この変調周期信号を、基準周期信号に同期させて、Up/Downカウンタ92に出力する。
【0144】
そして、Up/Downカウンタ92が、VCO45から入力されるクロック信号を変調周期算出部93から入力される変調周期でUPカウントして、予め設定されている設定値になると、DOWNカウントに切り換えてカウントして、第2プログラマブル分周器42に出力する。
【0145】
このように、本実施の形態の画像読取装置1は、変調周期設定手段としての変調周期算出部93と基準周期信号カウント部94が、Up/Downカウンタ92のカウント周期の整数倍と基本クロック信号周期とが等しくなるようにカウント設定値を補正制御し、当該基本クロック信号とカウント周期信号とを同期させている。
【0146】
したがって、簡単な回路でSSCG機能とPLL回路機能を有することができるとともに、入力周波数を中心として周波数が増減するように第2プログラマブル分周器42の分周率の可変を行って、周波数変調されたVCO45の出力周波数の平均値がシステム動作基本周波数となるようにすることができ、また、CCDイメージセンサ8の1ライン読取周期を基準周期信号として入力して、基準周期信号を常に変調周期の整数倍とすることで、1ライン周期がSSCG機能により変化しないようにして、倍率誤差、異常画像の発生を防止することができ、画像品質を向上させることができる。
【0147】
図15は、本発明の画像読取装置の第6の実施の形態を適用した画像読取装置の変調周期制御部100の回路ブロック図であり、本実施の形態は、請求項7に対応するものである。
【0148】
なお、本実施の形態は上記第1の実施の形態の画像読取装置1と同様の画像読取装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の構成と同様の構成部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0149】
図15において、変調周期制御部(変調周期制御手段)100は、本実施の形態の画像読取装置1の図2に示したSBU20のタイミング生成部23に組み込まれている図13のPLL回路90に組み込まれており、上記第5の実施の形態の変調周期制御部91と同様のUp/Downカウンタ92と基準周期信号カウント部94を備えているとともに、変調周期算出部101を備えている。
【0150】
基準周期信号カウント部94は、上述のように、発振器(XTL)24の源発振のクロックの周波数finで基準周期信号周期をカウントして、カウント値を変調周期算出部101に出力する。これら基準周期信号カウント部94と変調周期算出部101は、全体として、変調周期設定手段として機能している。
【0151】
変調周期算出部101には、2つの外部端子T1、T2が接続されており、外部端子T1、T2からは、当該外部端子T1、T2の論理の組み合わせによって、初期変調周期の設定値(初期設定変調周期)が設定入力される。
【0152】
この初期設定変調周期としては、例えば、外部端子T1と外部端子T2の組み合わせによって、以下のように設定される。
【0153】
Figure 0004050662
そして、変調周期算出部101は、この外部端子T1と外部端子T2の組み合わせで設定される変調周期と基準周期信号カウント部94から入力されるカウント値に基づいて変調周期を算出して、Up/Downカウンタ92に出力する。
【0154】
このように、本実施の形態の画像読取装置1は、Up/Downカウンタ92のカウント周期の範囲を、外部端子T1、T2からの論理設定値で設定している。
【0155】
したがって、入力周波数によって最適な変調周期を選択できるようにすることができ、また、SSCGのかかったクロックを画像制御に使用する場合に、クロック周期が変動することから出力画像に変調周期単位のムラが発生する場合にも、当該ムラが変調周期によって目立つ、目立たない等レベルが変化することから、システムとして最もムラの目立たない変調周期を選択することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【0156】
図16は、本発明の画像読取装置の第7の実施の形態を適用した画像読取装置1のPLL回路110を示す図であり、本実施の形態は、請求項8に対応するものである。
【0157】
なお、本実施の形態は上記第1及び第5の実施の形態の画像読取装置1と同様の画像読取装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1及び第5の実施の形態の構成と同様の構成部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて第1及び第5の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0158】
図16において、PLL回路(基準クロック発生手段)110は、第1の実施の形態の画像読取装置1の図2に示したSBU20のタイミング生成部23に組み込まれており、上記第1の実施の形態のPLL回路26と同様の位相周波数検出器43、チャージポンプ44及びVCO45を備え、また、上記第5の実施の形態のPLL回路90と道央の変調周期制御部91を備えているとともに、第1プログラマブル分周器111、第2プログラマブル分周器112と変調周期制御部91を備えている。タイミング生成部23は、このPLL回路110を含めて同一の専用のICであるASICに内蔵されていてもよい。
【0159】
PLL回路110は、変調周期制御部91に、VCO45からのクロックが入力されるとともに、基準周期信号が入力されている。この基準周期信号は、SSCGのかかっていない基準クロックから生成される信号であり、画像読取装置1、すなわち、PLL回路90の目的としている主走査読取信号周期となる。
【0160】
そして、変調周期制御部91は、SSCGのかかっていない基準クロックから生成された基準周期信号を、予め設定されている変調周期でVCO45からのクロック信号をUpカウント及びDownカウントして、カウント結果を変調周期として、第2プログラマブル分周器112に出力する。
【0161】
第1プログラマブル分周器111及び第2プログラマブル分周器112には、2つの外部端子T3、T4が接続されており、外部端子T3、T4からは、当該外部端子T3、T3の論理の組み合わせによって、分周率N、Mが設定入力される。
【0162】
この設定分周率N、Mとしては、例えば、外部端子T3と外部端子T4の組み合わせによって、以下のように設定される。
【0163】
Figure 0004050662
そして、第1プログラマブル分周器111には、XTLである発振器24から源発振のクロック(周波数fin)が入力され、第1プログラマブル分周器111は、上記外部端子T3、T4によって設定された分数率Nで源発振のクロックを分周して位相周波数検出器43にリファレンス信号として出力する。
【0164】
また、第2プログラマブル分周器112には、上記変調周期制御部91からの変調周期とVCO45からのクロックが入力され、第2プログラマブル分周器112は、VCO45から入力されるクロック信号を分周して、外部端子T3、T4によって設定されステップ状に変化する分周率Mで分周した信号を位相周波数検出器43にへターゲット信号として出力する。
【0165】
位相周波数検出器43は、第1プログラマブル分周器111からのリファレンス信号と第2プログラマブル分周器112からのターゲット信号の周波数と位相を比較し、信号のエッジが異なる場合に、パルス信号をチャージポンプ44へ発生する。
【0166】
チャージポンプ44は、位相周波数検出器43の発生するパルス信号を、適当なDC電圧に変換して、VCO45に出力し、VCO45は、チャージポンプ44からの信号をクロック信号に変換して、第2プログラマブル分周器112及び変調周期制御部91に出力する。
【0167】
このように、本実施の形態の画像読取装置1は、第1プログラマブル分周器111と第2プログラマブル分周器112の分周率を、外部端子T3、T4からの論理設定値で設定している。
【0168】
したがって、PLL回路26の周波数変化範囲を最適な周波数変化範囲に選択して、周波数変化範囲によってノイズ放射レベルが変化して画像にムラが発生する等の影響を防止することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【0169】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0170】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像読取装置によれば、基準クロック発生手段の発生する基準クロックに基づいてタイミング信号発生手段の発生する動作クロックで、光源からの反射光を光電変換する光電変換手段と当該光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段の動作を行わせるに際して、基準クロック発生手段を、所定の外部設定手段で設定される分周率で外部から入力される入力クロック信号を分周する第1プログラマブル分周器と、入力に応じて発信周波数の制御されたターゲットクロック信号を出力する電圧制御型発振手段と、当該電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定される分周率で分周する第2プログラマブル分周器と、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたアップ/ダウン周期に基づいてカウントして第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させる変調周期制御手段と、第1プログラマブル分周器の出力信号と第2プログラマブル分周器の出力信号の周波数と位相を比較して両信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生して電圧制御型発振手段に出力する位相周波数検出手段と、を備えて、分周率の可変幅に応じて、第1プログラマブル分周器の分周率を変化させて位相周波数検出手段に入力される信号の周波数を変化させて第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させたときの電圧制御型発振手段の出力変化時間を変化させるPLL回路機能を有したものとし、変調周期制御手段を、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいてアップ/ダウンカウントするアップ/ダウンカウント手段と、外部設定手段で設定された変調周期と所定の基本クロックに基づいてアップ/ダウンカウント手段のアップ/ダウン周期毎に当該基本クロックの基本周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させる変調周期設定手段と、を備えたものとし、変調周期設定手段が、基本クロックとして入力される主走査読取同期信号の周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させ、タイミング信号発生手段が、基準クロックに基づいて主走査読取同期信号を生成し、アップ/ダウンカウント手段のカウント周期の整数倍と主走査読取同期信号周期とが等しくなるようにカウント設定値を補正制御するので、簡単な回路でSSCG機能とPLL回路機能を有することができ、また、第1プログラマブル分周器を持つことで位相周波数検出手段へ入力されるリファレンスクロック周波数を可変して、第2プログラマブル分周器から出力されてくるクロックとの比較に掛かる時間を変えることができ、第2プログラマブル分周器の分周率を可変させたときの電圧制御型発振手段の出力の変化時間をPLL回路のチャージポンプ回路および電圧制御型発振手段の特性にあわせて適切な値に設定できるようにしてPLL回路のチャージポンプ回路及び電圧制御型発信手段の特性が不明な状態であっても、電圧制御型発振手段の出力の変化時間をSSCG機能の実現に適切な値に調整することのできるPLL回路を提供することができ、さらに、システム動作基本周波数を中心として周波数が増減するように、第2プログラマブル分周器の分周率を変化させることで周波数変調された電圧制御型発振手段の出力周波数の平均値がシステム動作基本周波数となるようにすることができ、また、光電変換手段の1ライン読取周期を周波数変調周期の整数倍とすることで、倍率誤差、異常画像の発生を防止して、画像品質を向上させることができる。
【0171】
請求項2記載の発明の画像読取装置によれば、変調周期制御手段のアップ/ダウンカウント手段に、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号の代わりに、発振器等のクロック発生手段の発生するクロック信号を入力し、当該アップ/ダウンカウント手段が、外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて当該クロック信号をアップ/ダウンカウントするので、必要な変調周期を得るためのアップ/ダウンカウント手段の回路規模を小さくすることができ、より一層安価なものとすることができる。
【0172】
請求項3記載の発明の画像読取装置によれば、変調周期制御手段のアップ/ダウンカウント手段に、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号の代わりに、第1プログラマブル分周器の分周した出力信号を入力し、当該アップ/ダウンカウント手段が、外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて当該第1プログラマブル分周器の出力信号をアップ/ダウンカウントするので、必要な変調周期を得るためのアップ/ダウンカウント手段の回路規模を小さくすることができ、より一層安価なものとすることができる。
【0173】
請求項4記載の発明の画像読取装置によれば、PLL回路機能を有する基準クロック発生手段及びタイミング信号発生手段を、同一のASIC内に内蔵しているので、コストを低減させることができるとともに、放射ノイズへの影響を低減するすることができる。
【0174】
請求項5記載の発明の画像読取装置によれば、変調周期制御手段の変調周期設定手段に、基本クロック信号として、周波数固定の基準クロックで生成された第1主走査読取同期信号と任意の変化率で周波数がステップ状に増減された基準クロックで生成された第2主走査読取同期信号とが入力され、当該変調周期設定手段が、当該第1主走査読取同期信号と第2主走査読取同期信号との周期差に基づいて、アップ/ダウンカウント手段のステップ状に増減させる周波数の変化率を設定するとともに、当該変化率を補正するので、位相周波数検出器のロック時間、チャージポンプの性能による誤差を補正することができ、倍率誤差、異常画像の発生をより一層適切に防止して、画像品質をより一層向上させることができる。
【0175】
請求項6記載の発明の画像読取装置によれば、基準クロック発生手段の発生する基準クロックに基づいてタイミング信号発生手段の発生する動作クロックで、光源からの反射光を光電変換する光電変換手段と当該光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段の動作を行わせるに際して、基準クロック発生手段を、所定の外部設定手段で設定される分周率で外部から入力される入力クロック信号を分周する第1プログラマブル分周器と、入力に応じて発信周波数の制御されたターゲットクロック信号を出力する電圧制御型発振手段と、当該電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定される分周率で分周する第2プログラマブル分周器と、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたアップ/ダウン周期に基づいてカウントして第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させる変調周期制御手段と、第1プログラマブル分周器の出力信号と第2プログラマブル分周器の出力信号の周波数と位相を比較して両信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生して電圧制御型発振手段に出力する位相周波数検出手段と、を備えて、分周率の可変幅に応じて、第1プログラマブル分周器の分周率を変化させて位相周波数検出手段に入力される信号の周波数を変化させて第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させたときの電圧制御型発振手段の出力変化時間を変化させるPLL回路機能を有したものとし、変調周期制御手段を、電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいてアップ/ダウンカウントするアップ/ダウンカウント手段と、外部設定手段で設定された変調周期と所定の基本クロック信号に基づいてアップ/ダウンカウント手段のアップ/ダウン周期毎に当該基本クロック信号の基本周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させる変調周期設定手段と、を備えたものとし、変調周期設定手段が、アップ/ダウンカウント手段のカウント周期の整数倍と基本クロック信号周期とが等しくなるようにカウント設定値を補正制御し、当該基本クロック信号とカウント周期信号とを同期させているので、簡単な回路でSSCG機能とPLL回路機能を有することができるとともに、入力周波数を中心として周波数が増減するように第2プログラマブル分周器の分周率の可変を行って、周波数変調された電圧制御型発振手段の出力周波数の平均値がシステム動作基本周波数となるようにすることができ、また、光電変換手段の1ライン読取周期を基準周期信号として入力して、基準周期信号を常に変調周期の整数倍とすることで、1ライン周期がSSCG機能により変化しないようにして、倍率誤差、異常画像の発生を防止することができ、画像品質を向上させることができる。
【0176】
請求項7記載の発明の画像読取装置によれば、アップ/ダウンカウント手段のカウント周期の範囲を、外部端子からの論理設定値で設定するので、入力周波数によって最適な変調周期を選択できるようにすることができ、また、SSCGのかかったクロックを画像制御に使用する場合に、クロック周期が変動することから出力画像に変調周期単位のムラが発生する場合にも、当該ムラが変調周期によって目立つ、目立たない等レベルが変化することから、システムとして最もムラの目立たない変調周期を選択することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【0177】
請求項8記載の発明の画像読取装置によれば、第1プログラマブル分周器と第2プログラマブル分周器の分周率を、外部端子からの論理設定値で設定するので、PLL回路の周波数変化範囲を最適な周波数変化範囲に選択して、周波数変化範囲によってノイズ放射レベルが変化して画像にムラが発生する等の影響を防止することができ、画像品質をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を適用した画像読取装置の正面概略構成図。
【図2】図1の画像読取装置の要部ブロック図。
【図3】図2のPLL回路の回路ブロック図。
【図4】図3の変調周期制御部の回路ブロック図。
【図5】図3のPLL回路によるリファレンス信号とターゲット信号のロックイン前の状態とロックイン状態を示す図。
【図6】図3のPLL回路によるリファレンス信号とターゲット信号のロックイン時間の遅速関係を示す図。
【図7】図3のPLL回路での分周率のステップ状の変化状態を示すタイミングチャート。
【図8】一般的なCCDイメージセンサの駆動タイミングを示すタイミングチャート。
【図9】本発明の画像読取装置の第2の実施の形態を適用した画像読取装置のPLL回路の回路ブロック図。
【図10】本発明の画像読取装置の第3の実施の形態を適用した画像読取装置のPLL回路の回路ブロック図。
【図11】本発明の画像読取装置の第4の実施の形態を適用した画像読取装置のPLL回路の回路ブロック図。
【図12】図11の変調周期制御部の回路ブロック図。
【図13】本発明の画像読取装置の第5の実施の形態を適用した画像読取装置のPLL回路の回路ブロック図。
【図14】図13の変調周期制御部の回路ブロック図。
【図15】本発明の画像読取装置の第6の実施の形態を適用した画像読取装置の変調周期制御部の回路ブロック図。
【図16】本発明の画像読取装置の第7の実施の形態を適用した画像読取装置のPLL回路の回路ブロック図。
【符号の説明】
1 画像読取装置
2 本体筐体
3 コンタクトガラス
4 白基準板
5 第1キャリッジ
6 第2キャリッジ
7 結像レンズ
8 CCDイメージセンサ
9 スキャナモータ
11 ランプ
12 第1ミラー
13 第2ミラー
14 第3ミラー
15 スキャナホームポジションセンサ
20 SBU
21 アナログASIC
22 ADC
23 タイミング生成部
24 発振器(XTL)
25 ドライバ
26 PLL回路
30 本体ユニット
31 CPU
32 画像処理部
41 第1プログラマブル分周器
42 第2プログラマブル分周器
43 位相周波数検出器
44 チャージポンプ
45 VCO
46 変調周期制御部
51 Up/Downカウンタ
52 変調周期算出部
53 主走査読取同期信号カウント部
60 PLL回路
61 変調周期制御部
70 PLL回路
71 変調周期制御部
80 PLL回路
81 変調周期制御部
82 変調周期算出部
83 主走査読取同期信号カウント部
84 誤差検出部
90 PLL回路
91 変調周期制御部
92 Up/Downカウンタ
93 変調周期算出部
94 基準周期信号カウント部
100 変調周期制御部
101 変調周期算出部
110 PLL回路
111 第1プログラマブル分周器
112 第2プログラマブル分周器

Claims (8)

  1. 光源から原稿に照射されて当該原稿で反射された反射光を受光して光電変換する光電変換手段と、当該光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段と、所定の基準クロックに基づいて前記光電変換手段及び前記デジタル変換手段の動作クロックを発生するタイミング信号発生手段と、前記基準クロックを生成する基準クロック発生手段と、を備え、前記光電変換手段が前記タイミング信号発生手段の発生する動作クロックとしての主走査読取同期信号に基づいて前記光電変換動作を行う画像読取装置において、前記基準クロック発生手段は、所定の外部設定手段で設定される分周率で外部から入力される入力クロック信号を分周する第1プログラマブル分周器と、入力に応じて発信周波数の制御されたターゲットクロック信号を出力する電圧制御型発振手段と、当該電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定される分周率で分周する第2プログラマブル分周器と、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定されたアップ/ダウン周期に基づいてカウントして前記第2プログラマブル分周器の前記分周率をステップ状に変化させる変調周期制御手段と、前記第1プログラマブル分周器の出力信号と前記第2プログラマブル分周器の出力信号の周波数と位相を比較して両信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生して前記電圧制御型発振手段に出力する位相周波数検出手段と、を備えて、前記分周率の可変幅に応じて、前記第1プログラマブル分周器の分周率を変化させて前記位相周波数検出手段に入力される信号の周波数を変化させて前記第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させたときの前記電圧制御型発振手段の出力変化時間を変化させるPLL回路機能を有し、前記変調周期制御手段は、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいてアップ/ダウンカウントするアップ/ダウンカウント手段と、前記外部設定手段で設定された変調周期と所定の基本クロックに基づいて前記アップ/ダウンカウント手段のアップ/ダウン周期毎に当該基本クロックの基本周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させる変調周期設定手段と、を備え、前記変調周期設定手段は、前記基本クロックとして入力される前記主走査読取同期信号が入力され、当該主走査読取同期信号の周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させ、前記タイミング信号発生手段は、前記基準クロックに基づいて前記主走査読取同期信号を生成し、前記アップ/ダウンカウント手段の前記カウント周期の整数倍と前記主走査読取同期信号周期とが等しくなるように前記カウント設定値を補正制御することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記画像読取装置は、前記変調周期制御手段の前記アップ/ダウンカウント手段に、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号の代わりに、発振器等のクロック発生手段の発生するクロック信号を入力し、当該アップ/ダウンカウント手段が、前記外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて当該クロック信号をアップ/ダウンカウントすることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記画像読取装置は、前記変調周期制御手段の前記アップ/ダウンカウント手段に、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号の代わりに、前記第1プログラマブル分周器の分周した出力信号を入力し、当該アップ/ダウンカウント手段が、前記外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいて当該第1プログラマブル分周器の出力信号をアップ/ダウンカウントすることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 前記画像読取装置は、前記PLL回路機能を有する前記基準クロック発生手段及び前記タイミング信号発生手段が同一のASIC内に内蔵されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記画像読取装置は、前記変調周期制御手段の前記変調周期設定手段に、前記基本クロック信号として、周波数固定の基準クロックで生成された第1主走査読取同期信号と任意の変化率で周波数がステップ状に増減された基準クロックで生成された第2主走査読取同期信号とが入力され、当該変調周期設定手段が、当該第1主走査読取同期信号と第2主走査読取同期信号との周期差に基づいて、前記アップ/ダウンカウント手段のステップ状に増減させる周波数の変化率を設定するとともに、当該変化率を補正することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 光源から原稿に照射されて当該原稿で反射された反射光を受光して光電変換する光電変換手段と、当該光電変換手段の出力信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段と、所定の基準クロックに基づいて前記光電変換手段及び前記デジタル変換手段の動作クロックを発生するタイミング信号発生手段と、前記基準クロックを生成する基準クロック発生手段と、を備え、前記光電変換手段が前記タイミング信号発生手段の発生する動作クロックとしての主走査読取同期信号に基づいて前記光電変換動作を行う画像読取装置において、前記基準クロック発生手段は、所定の外部設定手段で設定される分周率で外部から入力される入力クロック信号を分周する第1プログラマブル分周器と、入力に応じて発信周波数の制御されたターゲットクロック信号を出力する電圧制御型発振手段と、当該電圧制御型発振手段の出力するターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定される分周率で分周する第2プログラマブル分周器と、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定されたアップ/ダウン周期に基づいてカウントして前記第2プログラマブル分周器の前記分周率をステップ状に変化させる変調周期制御手段と、前記第1プログラマブル分周器の出力信号と前記第2プログラマブル分周器の出力信号の周波数と位相を比較して両信号のエッジが異なる場合にパルス信号を発生して前記電圧制御型発振手段に出力する位相周波数検出手段と、を備えて、前記分周率の可変幅に応じて、前記第1プログラマブル分周器の分周率を変化させて前記位相周波数検出手段に入力される信号の周波数を変化させて前記第2プログラマブル分周器の分周率をステップ状に変化させたときの前記電圧制御型発振手段の出力変化時間を変化させるPLL回路機能を有し、前記変調周期制御手段は、前記電圧制御型発振手段の出力する前記ターゲットクロック信号を前記外部設定手段で設定されたカウント設定値に応じたアップ/ダウン周期に基づいてアップ/ダウンカウントするアップ/ダウンカウント手段と、前記外部設定手段で設定された変調周期と所定の基本クロック信号に基づいて前記アップ/ダウンカウント手段のアップ/ダウン周期毎に当該基本クロック信号の基本周波数を中心として任意の変化率で周波数をステップ状に増減させる変調周期設定手段と、を備え、前記変調周期設定手段は、前記アップ/ダウンカウント手段の前記カウント周期の整数倍と前記基本クロック信号周期とが等しくなるように前記カウント設定値を補正制御し、当該基本クロック信号と前記カウント周期信号とを同期させることを特徴とする画像読取装置。
  7. 前記画像読取装置は、前記アップ/ダウンカウント手段のカウント周期の範囲が、外部端子からの論理設定値で設定されることを特徴とする請求項6記載の画像読取装置。
  8. 前記画像読取装置は、前記第1プログラマブル分周器と前記第2プログラマブル分周器の分周率が、外部端子からの論理設定値で設定されることを特徴とする請求項6記載の画像読取装置。
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