JP2003332510A - 放熱板付きリードフレーム固定用接着基材 - Google Patents

放熱板付きリードフレーム固定用接着基材

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JP2003332510A
JP2003332510A JP2002139672A JP2002139672A JP2003332510A JP 2003332510 A JP2003332510 A JP 2003332510A JP 2002139672 A JP2002139672 A JP 2002139672A JP 2002139672 A JP2002139672 A JP 2002139672A JP 2003332510 A JP2003332510 A JP 2003332510A
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lead frame
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apb
heat sink
tetracarboxylic dianhydride
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JP2002139672A
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Masanao Kobayashi
正尚 小林
Minehiro Mori
峰寛 森
Yoichi Kodama
洋一 児玉
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸湿後の耐熱性に優れた熱可塑性ポリイミド
を有し、リードフレーム先端を固定する放熱板付き接着
基材を提供する。 【解決手段】放熱板となる金属板の片面に熱可塑性ポリ
イミドからなる接着層を積層した放熱板付きリードフレ
ーム固定用接着基材において、熱可塑性ポリイミド樹脂
のジアミン成分が1,3−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ベンゼン(以下APBと略す)であり、テトラカル
ボン酸二無水物成分が3,3’,4,4’−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸二無水物(以下BTDAと略す)
を含むテトラカルボン酸二無水物であり、更にテトラカ
ルボン酸二無水物とAPBのモル比(テトラカルボン酸
二無水物/APB)が、0.900〜0.998である
放熱板付きリードフレーム固定用接着基材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿後の耐熱性に
優れた熱可塑性ポリイミドを有し、リードフレーム先端
を固定することを特徴とする放熱板付きリードフレーム
固定用接着基材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体チップの高集積化にともな
い、リードフレームとチップのワイヤーボンディングの
際に高い位置精度が要求され、これを解決するためにリ
ードフレームの外枠を熱硬化性接着剤を用いた耐熱性テ
ープで固定するという方法が用いられている。しかしな
がら、この方法ではワイヤーボンディングの際に接着剤
よりアウトガスが発生し、リードフレームを汚染する問
題がある。また、更なるチップの他ピン化に伴う、リー
ドフレーム先端の狭いピッチ化へ適応する、つまり、リ
ードフレームがばらつかないように先端を固定する必要
がある場合、この方法ではリードフレームの先端固定に
は適用が困難であった。
【0003】一方、チップの発熱による回路の誤動作や
信頼性低下が問題となっており、これらを防止する方法
として、熱伝導率の良い金属等を放熱板としてダイパッ
ド、及びインナーリードの裏面に接着してチップで発生
する熱を外部に放熱させるヒートスプレッダー付きパッ
ケージが開発され実用化されている。
【0004】放熱板の接着は、両面接着剤付きフィル
ム、もしくは塗布タイプの接着剤を用い、ダイパッド裏
面やインナーリードのボンディング面と反対面に貼り付
けられている。しかしながら、両面接着剤付きフィルム
を用いる方法では、フィルムの材料費が高く、しかも接
着フィルムを放熱板に接着させてからリードフレームに
貼り合わせる工程も必要となるため、生産コストが高
く、通常の半導体装置には適用し難かった。一方塗布タ
イプの接着剤を用いる方法では、スクリーン印刷等の特
殊な方法で接着剤層を塗工するため作業が煩雑になり、
各工程での汚染の問題が発生し、生産コストの面のみな
らず品質上の問題点もあった。
【0005】これらの問題を解決する方法として、特開
平5−218284号公報に放熱板用の金属箔に接着剤
層を形成し、その後所定の形状に加工し、インナーリー
ドフレームに圧着する方法が提案されている。しかしな
がら、この方法では製造工程は簡略化されるものの、接
着剤を開示するものではなく、通常の熱硬化接着剤を用
いた場合は、接着剤層付き銅箔をリードフレームに接着
する時や、ワイヤーボンディングの際に接着剤よりアウ
トガスが発生し、リードフレームを汚染する問題が発生
する。また、一般的な熱可塑性樹脂を用いた場合は、耐
リフロー性が悪いばかりか、ワイヤーボンド時に接着剤
層が軟らかくなり、リードフレームのインナーリード部
が接着剤層中に沈み込み、銅箔と接触し、絶縁性低下や
ショートの原因となる。
【0006】これらの接着剤はインナーリード材料であ
る銅合金からの銅イオンのマイグレーションを引き起こ
し易く、長期信頼性という点でも問題を抱えているた
め、大幅な改善が望まれている。
【0007】これに対し、特開平7−235626号公
報は接着層としてポリイミドを用いているが、吸湿後の
耐熱性JEDEC STANDARD TEST METHOD A113-A LEVEL1:8
5℃・85%RHで168時間処理後、220℃リフロー
ソルダー3サイクル後の基板の異常があるものもあり、
信頼性の面で問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題に鑑み、吸湿後の耐熱性に優れた熱可塑性ポリイミ
ドを有し、リードフレーム先端を固定する放熱板付き接
着基材を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、放熱板となる
金属板の片面に熱可塑性ポリイミドからなる接着層を積
層する放熱板付きリードフレーム固定用接着基材におい
て、該熱可塑性ポリイミド樹脂のジアミン成分が1,3
−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン(以下APB
と略す)であり、テトラカルボン酸二無水物成分として
3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物(以下BTDAと略す)を含むテトラカルボン
酸二無水物を用い、これらの使用モル比(テトラカルボ
ン酸二無水物/APB)が、0.900〜0.998で
ある熱可塑性ポリイミドを用いることで、温度85℃、
湿度85%RH環境下で168hr放置した後のはんだ
耐熱温度が220℃以上であることを見出し、本発明を
完成した。
【0010】即ち、本発明は、放熱板となる金属板の片
面に熱可塑性ポリイミドからなる接着層を積層した放熱
板付きリードフレーム固定用接着基材において、熱可塑
性ポリイミド樹脂のジアミン成分が1,3−ビス(3−
アミノフェノキシ)ベンゼン(以下APBと略す)であ
り、テトラカルボン酸二無水物成分が3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(以下
BTDAと略す)を含むテトラカルボン酸無水物であ
り、更にテトラカルボン酸二無水物とAPBのモル比
(テトラカルボン酸二無水物/APB)が、0.900
〜0.998であることを特徴とする放熱板付きリード
フレーム固定用接着基材を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、金属上に直接形成される熱可塑性ポリ
イミド層のジアミン成分としてAPB、テトラカルボン
酸二無水物としてBTDAを用いることが重要である。
【0012】金属上に直接形成される熱可塑性ポリイミ
ドとなるポリアミド酸またはポリイミドの製造方法の一
例を以下に述べる。
【0013】先ず撹拌機、還流冷却機および窒素導入管
を備えた容器中で、ジアミン類を有機溶剤に溶解する。
次に、この溶液に窒素雰囲気下において芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物をジアミンに対して0.900〜0.
998モル当量になるように添加し、0〜90℃で24
時間撹拌してポリアミド酸溶液を得る。このポリアミド
酸溶液を100〜200℃で撹拌、反応脱水することに
よりポリイミド溶液を得る。これらのポリアミド酸溶液
およびポリイミド溶液は粘度調節のために、有機溶剤に
て希釈しても差し支えない。
【0014】本発明の放熱板付きリードフレーム固定用
基材を作製するには、上述した熱可塑性ポリイミド系樹
脂を含有する溶液、あるいは、その前駆体であるポリア
ミド酸を含有する溶液は芳香族テトラカルボン酸二無水
物をジアミン類に対して0.900〜0.998モル当
量になるようにすることが重要である。0.900未満
であるとフィルム形成が困難になり、0.998を越え
る場合は分子量が増大し、重合時の粘度が高くなるた
め、重合不良が生ずる。また、1.0を超えるようであ
れば、ガラス転移点以上での分子量が低下し、つまり、
弾性率が低下するため、はんだ耐熱試験で発生するパッ
ケージ中の水蒸気圧に負けてしまい、樹脂内部に膨れが
生ずる。
【0015】本発明の放熱板付きリードフレーム固定用
基材を作製するには、上述した熱可塑性ポリイミド系樹
脂を含有する溶液、あるいは、その前駆体であるポリア
ミド酸を含有する溶液を、金属箔に塗布し乾燥すれば良
い。その際、塗布後の厚みは、5〜100μmの範囲が
好ましい。5μm未満では十分なワイヤーボンディング
時に熱可塑性ポリイミド層を突き抜けて、金属箔と導通
を起こす場合があり、100μmを超えると放熱性が損
なわれる場合がある。
【0016】金属板の種類としては、銅、ニッケル、ア
ルミニウム、ステンレス鋼、又はそれらの合金からなる
群より選ばれ、好ましくは、銅、ステンレス鋼である。
【0017】本発明に使用される金属の厚みの範囲は、
好ましくは3μm〜200μmであるが、最終的には放
熱板として機能させるのであれば、その厚みは50μm
以上がより好ましい。金属厚みの上限は、ポリイミド系
樹脂を連続的に塗布することを考えると、200μm程
度である。金属の種類としては、公知の金属、合金全て
が適用可能であるが、圧延銅、電解銅、銅合金、ステン
レスが、コスト面、熱伝導性、剛性等の観点から好適で
ある。
【0018】ポリアミド酸を塗工する金属面は、粘着力
を向上させるために、銅の表面処理などでよく行なわれ
る電解メッキにより粒子を付着させたり、交流エッチン
グなどを行なう。
【0019】金属上に本発明のポリイミド溶液またはポ
リアミド酸溶液を塗布・乾燥させる方法には特に限定は
なく、従来公知のコンパコーター、Tダイ、ロールコー
ター、ナイフコーター、リバースコーターなどの塗布装
置を使用して、塗布し、十分な時間と温度をかけて加熱
乾燥し、硬化させればよい。
【0020】乾燥後のイミド化方法は、イナートオーブ
ンによるバッチ法でも、イミド化炉による連続式でも、
公知の方法が用いられ、特にその方法、条件に制限はな
いが、好ましくはイミド化炉による連続式である。イミ
ド化は通常200〜450℃で行われ、溶剤含有量がポ
リイミド100重量部に対して0.5重量部を超えない
範囲までイミド化する。
【0021】
【実施例】以下、実施例により、さらに詳細に本発明を
説明する。 合成例1 <熱可塑性ポリイミド前駆体の合成>ジアミン成分とし
てABP10モル、テトラカルボン酸二無水物としてB
TDA9.0モルをそれぞれ秤量し、N,N−ジメチル
アセトアミド溶媒中で混合し、40℃において4時間反
応した。反応後の固形分濃度は30重量%であった。得
られたポリアミック酸の粘度は2000cpsであり、
塗工に適したものであった。
【0022】合成例2 <熱可塑性ポリイミド前駆体の合成>ジアミン成分とし
てAPB10モル、テトラカルボン酸二無水物としてB
TDA9.4をそれぞれ秤量し、N,N−ジメチルアセ
トアミド溶媒中で混合し、40℃において4時間反応し
た。反応後の固形分濃度は30重量%であった。得られ
たポリアミック酸の粘度は4000cpsであり、塗工
に適したものであった。
【0023】合成例3 <熱可塑性ポリイミド前駆体の合成>ジアミン成分とし
てAPB10モル、テトラカルボン酸二無水物としてB
TDA9.98モルをそれぞれ秤量し、N,N−ジメチ
ルアセトアミド溶媒中で混合し、40℃において4時間
反応した。反応後の固形分濃度は20重量%であった。
得られたポリアミック酸の粘度は30000cpsであ
り、塗工に適したものであった。
【0024】合成例4 <熱可塑性ポリイミド前駆体の合成>ジアミン成分とし
てABP10モル、テトラカルボン酸二無水物としてB
TDA9.5モルをそれぞれ秤量し、N,N−ジメチル
アセトアミド溶媒中で混合し、40℃において4時間反
応した。反応後の固形分濃度は30重量%であった。得
られたポリアミック酸の粘度は7000cpsであり、
塗工に適したものであった。
【0025】合成例5 <熱可塑性ポリイミド前駆体の合成>ジアミン成分とし
てAPB10モル、テトラカルボン酸二無水物としてB
TDA4.85、BPDA4.85モルをそれぞれ秤量
し、N,N−ジメチルアセトアミド溶媒中で混合し、4
0℃において4時間反応した。反応後の固形分濃度は3
0重量%であった。得られたポリアミック酸の粘度は9
000cpsであり、塗工に適したものであった。
【0026】合成例6 <熱可塑性ポリイミド前駆体の合成>ジアミン成分とし
てAPB10モル、テトラカルボン酸二無水物としてB
TDA2.75、BPDA7.0モルをそれぞれ秤量
し、N,N−ジメチルアセトアミド溶媒中で混合し、4
0℃において4時間反応した。反応後の固形分濃度は3
0重量%であった。得られたポリアミック酸の粘度は8
000cpsであり、塗工に適したものであった。
【0027】合成例7 <熱可塑性ポリイミド前駆体の合成>ジアミン成分とし
てAPB10モル、テトラカルボン酸二無水物としてB
TDA10.5モルをそれぞれ秤量し、N,N−ジメチ
ルアセトアミド溶媒中で混合し、40℃において4時間
反応した。反応後の固形分濃度は30重量%であった。
得られたポリアミック酸の粘度は18000cpsであ
り、塗工に適したものであった。
【0028】合成例8 <熱可塑性ポリイミド前駆体の合成>ジアミン成分とし
てAPB10モル、テトラカルボン酸二無水物としてB
PDA9.8モルをそれぞれ秤量し、N,N−ジメチル
アセトアミド溶媒中で混合し、40℃において4時間反
応した。反応後の固形分濃度は30重量%であった。得
られたポリアミック酸の粘度は18000cpsであ
り、塗工に適したものであった。
【0029】実施例1 市販の銅箔(ジャパンエナジー(株)製、商品名:BH
Y−22B−T、厚み:18μm)の片面に、コーター
ドライヤーを用いて、合成例1のポリアミック酸を塗布
し、60℃〜200℃で6分間乾燥し、次いで、200
〜270℃で2分間キュアを行い、ポリイミド層を形成
し、片面銅張積層板を作製した。塗布厚みは、乾燥・キ
ュア後に30μmとなるようにした。得られた片面銅張
積層板とリードフレーム材として、42アロイ(日立金
属株式会社製、YEF42)を、パルスボンダー(ケル
株式会社製、TC−1320UD)を用いて、300
℃、30kg/cm2、1秒で加熱圧着した。得られた
試験片を用い、IPC−TM−650method、
2,4,9に従って90°剥離試験を行った。その結
果、42アロイとの剥離接着強度は1.67kg/cm
であった。一方、得られた試験片を用い、エポキシ系封
止樹脂でトランスファーモールドし、試料を作製した。
このようにして得られた試験片は、吸湿後の耐熱性JEDE
C STANDARD TEST METHOD A113-A LEVEL1:85℃・85%
RHで168時間処理後、220℃リフローソルダー3サ
イクル後の基板の異常有無について、断面観察によって
確認したところ、異常は確認されなかった。試料の異常
有無について、結果を表1に示す。
【0030】実施例2 市販の銅箔を日本電解製、商品名:SLP−105W
B、厚み:105μmにし、合成例2のポリアミック酸
を使用し、塗布厚みが乾燥・キュア後に20μmとなる
ようにした以外は実施例1と同様に封止樹脂付き片面銅
張積層板を作製した。このようにして得られた封止樹脂
付き片面銅張積層板は、吸湿後の耐熱性JEDEC STANDARD
TEST METHOD A113-A LEVEL1:85℃・85%RHで168
時間処理後、220℃リフローソルダー3サイクル後の
基板の異常有無について、断面観察によって確認したと
ころ、異常は確認されなかった。試料の異常有無につい
て、結果を表1に示す。一方、42アロイとの剥離接着
強度は1.44kg/cmであった。
【0031】実施例3 実施例2における銅箔の代わりにステンレス箔(日本金
属株式会社製、商品名:SUS301EH−TA、厚
み:60μm厚)にし、合成例3のポリアミック酸を使
用し、塗布厚みが乾燥・キュア後に5μmとなるように
した以外は実施例1と同様に封止樹脂付き片面銅張積層
板を作製した。このようにして得られた封止樹脂付き片
面銅張積層板は、吸湿後の耐熱性JEDEC STANDARD TEST
METHOD A113-A LEVEL1:85℃・85%RHで168時間処
理後、220℃リフローソルダー3サイクル後の基板の
異常有無について、断面観察によって確認したところ、
異常は確認されなかった。試料の異常有無について、結
果を表1に示す。一方、42アロイとの剥離接着強度は
1.58kg/cmであった。
【0032】実施例4 実施例2における銅箔の代わりにステンレス箔(日鉱金
属株式会社製、商品名:SUS304H−TA、厚み:
30μm厚)にし、合成例4のポリアミック酸を使用
し、塗布厚みが乾燥・キュア後に10μmとなるように
した以外は実施例1と同様に封止樹脂付き片面銅張積層
板を作製した。このようにして得られた封止樹脂付き片
面銅張積層板は、吸湿後の耐熱性JEDEC STANDARD TEST
METHOD A113-A LEVEL1:85℃・85%RHで168時間処
理後、220℃リフローソルダー3サイクル後の基板の
異常有無について、断面観察によって確認したところ、
異常は確認されなかった。試料の異常有無について、結
果を表1に示す。一方、42アロイとの剥離接着強度は
1.85kg/cmであった。
【0033】実施例5 銅箔の代わりにステンレス箔(日鉱金属株式会社製、商
品名:SUS304H−TA、厚み:30μm厚)に
し、合成例5のポリアミック酸を使用し、塗布厚みが乾
燥・キュア後に10μmとなるようにした以外は実施例
1と同様に封止樹脂付き片面銅張積層板を作製した。こ
のようにして得られた封止樹脂付き片面銅張積層板は、
吸湿後の耐熱性JEDEC STANDARD TEST METHOD A113-A LE
VEL1:85℃・85%RHで168時間処理後、220℃リ
フローソルダー3サイクル後の基板の異常有無につい
て、断面観察によって確認したところ、異常は確認され
なかった。試料の異常有無について、結果を表1に示
す。一方、42アロイとの剥離接着強度は2.01kg
/cmであった。
【0034】実施例6 実施例4におけるステンレス箔の代わりに銅箔(古河サ
ーキットフォイル株式会社製、商品名:F1−WS、厚
み:9μm厚)にし、合成例6のポリアミック酸を使用
し、塗布厚みが乾燥・キュア後に5μmとなるようにし
た以外は実施例1と同様に封止樹脂付き片面銅張積層板
を作製した。このようにして得られた封止樹脂付き片面
銅張積層板は、吸湿後の耐熱性JEDEC STANDARD TEST ME
THOD A113-A LEVEL1:85℃・85%RHで168時間処理
後、220℃リフローソルダー3サイクル後の基板の異
常有無について、断面観察によって確認したところ、異
常は確認されなかった。試料の異常有無について、結果
を表1に示す。一方、42アロイとの剥離接着強度は
2.11kg/cmであった。
【0035】比較例1 合成例7のポリアミック酸を使用し、塗布厚みが乾燥・
キュア後に10μmとなるようにした以外は実施例1と
同様に封止樹脂付き片面銅張積層板を作製した。このよ
うにして得られた封止樹脂付き片面銅張積層板は、吸湿
後の耐熱性JEDEC STANDARD TEST METHOD A113-A LEVEL
1:85℃・85%RHで168時間処理後、220℃リフ
ローソルダー3サイクル後の基板の異常有無について、
断面観察によって確認したところ、封止樹脂と熱可塑性
ポリイミド間に膨れ、剥がれの異常が確認された。試料
の異常有無について、結果を表1に示す。一方、42ア
ロイとの剥離接着強度は2.32kg/cmであった。
【0036】比較例2 合成例8のポリアミック酸を使用した以外は実施例2と
同様に封止樹脂付き片面銅張積層板を作製した。このよ
うにして得られた封止樹脂付き片面銅張積層板は、吸湿
後の耐熱性JEDEC STANDARD TEST METHOD A113-A LEVEL
1:85℃・85%RHで168時間処理後、220℃リフ
ローソルダー3サイクル後の基板の異常有無について、
断面観察によって確認したところ、封止樹脂と熱可塑性
ポリイミド間に膨れ、剥がれの異常が確認された。試料
の異常有無について、結果を表1に示す。一方、42ア
ロイとの剥離接着強度は1.68kg/cmであった。
【0037】比較例3 合成例7のポリアミック酸を使用した以外は実施例5と
同様に封止樹脂付き片面ステンレス積層板を作製した。
このようにして得られた封止樹脂付き片面銅張積層板
は、吸湿後の耐熱性JEDEC STANDARD TEST METHOD A113-
A LEVEL1:85℃・85%RHで168時間処理後、220
℃リフローソルダー3サイクル後の基板の異常有無につ
いて、断面観察によって確認したところ、封止樹脂と熱
可塑性ポリイミド間に膨れ、剥がれの異常が確認され
た。試料の異常有無について、結果を表1に示す。一
方、42アロイとの剥離接着強度は0.52kg/cm
であった。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、放熱板付
きリードフレーム固定用接着基材において、リードフレ
ーム先端を固定するとともに、加湿後における耐熱性試
験において、ポリイミドと金属箔間、熱可塑性ポリイミ
ド層内あるいは封止樹脂とポリイミド間において、膨れ
や剥がれが発生しないようにできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA11 AA16 AB03 CA08 CC02 FA05 FA08 FA10 4J040 EH031 JA09 JB01 LA07 LA08 LA09 MA02 MB03 NA19 NA20 5F067 AA03 BB08 CA03 CC03 CC07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱板となる金属板の片面に熱可塑性
    ポリイミドからなる接着層を積層した放熱板付きリード
    フレーム固定用接着基材において、熱可塑性ポリイミド
    樹脂のジアミン成分が1,3−ビス(3−アミノフェノ
    キシ)ベンゼン(以下APBと略す)であり、テトラカ
    ルボン酸二無水物成分が3,3’,4,4’−ベンゾフ
    ェノンテトラカルボン酸二無水物(以下BTDAと略
    す)を含むテトラカルボン酸二無水物であり、更にテト
    ラカルボン酸二無水物とAPBのモル比(テトラカルボ
    ン酸二無水物/APB)が、0.900〜0.998で
    あることを特徴とする放熱板付きリードフレーム固定用
    接着基材。
  2. 【請求項2】 テトラカルボン酸二無水物成分が、B
    TDAと3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボ
    ン酸二無水物(以下BPDAと略す)であり、そのモル
    比(BTDA:BPDA)が、10:90〜100:0
    である熱可塑性ポリイミドを用いることを特徴とする請
    求項1記載の放熱板付きリードフレーム固定用接着基
    材。
  3. 【請求項3】 金属板が、銅、ニッケル、アルミニウ
    ム、ステンレス鋼、又はそれらの合金からなる群から選
    ばれたものである請求項1〜2記載の放熱板付きリード
    フレーム固定用接着基材。
  4. 【請求項4】 金属板の厚みが、3〜200μmであ
    る請求項1記載の放熱板付きリードフレーム固定用接着
    基材。
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