JP2003332417A - 半導体チップの製造方法 - Google Patents

半導体チップの製造方法

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JP2003332417A JP2002132246A JP2002132246A JP2003332417A JP 2003332417 A JP2003332417 A JP 2003332417A JP 2002132246 A JP2002132246 A JP 2002132246A JP 2002132246 A JP2002132246 A JP 2002132246A JP 2003332417 A JP2003332417 A JP 2003332417A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチチップ半導体装置に使用する半導体チ
ップの信頼性向上を実現する。 【解決手段】 半導体基板11の第1主面から溝を形成
し、この溝の内壁に沿って第1の絶縁膜14を形成し、
この絶縁膜14上に導電性材料を充填してプラグ本体1
6を形成し、半導体基板11の第2主面から半導体基板
11を全面にわたって研削し、プラグ本体16の一端を
露出させる工程と、その第1主面がほぼ全面にわたって
プラグ本体16の前記露出面に接着するように第1の導
電性バリア膜24(Ni膜25、Au膜26)を形成す
る工程と、この導電性バリア膜24をマスクとして半導
体基板11の前記第2主面を研削する工程とを有するこ
とを特徴としている。本発明によれば、プラグ本体16
の導電性材料による半導体基板11の裏面汚染を完全に
除去することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の半導体チッ
プを積層してなるマルチチップ半導体装置において、半
導体チップ間を接続する接続プラグ(以下スループラグ
と称する)を持った半導体チップの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の半導体チップで構成される電子回
路システムの高機能化、特に高速動作化のために半導体
チップ間の接続配線を極力短くすることが必要となって
きている。このため従来の複数の半導体チップを多層配
線基板上に平面的にならぺて実装する方法に対して、複
数の半導体チップを積層するマルチチップ半導体装置の
開発が、近年盛んに進められている。
【0003】ところで、この種のマルチチップ半導体装
置に用いられる半導体チップの製造方法の一例が特開平
11−251316号公報に開示されている。ここに示
された従来の半導体チップの製造方法では、図8(a)
に示すように、まず半導体基板81の表面にそのチップ
固有の機能を実現する回路素子およびこれらを接続する
配線等を含む回路素子領域82を形成した後、回路素子
領域82の領域外に将来スループラグの一部となる溝8
3を十分な深さ(少なくとも後の裏面研削によってその
底面が半導体基板裏面に露出する程度の深さ)で形成す
る。
【0004】次に図8(b)に示すように、溝83の内
壁に沿って第1の絶縁膜84を形成し、その後その内部
をプラグ本体となる導電性材料85で充填する。導電性
材料85は第1の絶縁膜84により半導体基板81と電
気的に絶縁される。
【0005】次に図8(c)のごとく、機械的ないしは
化学的方法により半導体基板81を裏面より研削し導電
性材料85の底面を半導体基板81の裏面に露出させる
ことで、チップ上下を貫通するスループラグ86が完成
する。
【0006】ここで重要なことは、溝83、第1の絶縁
膜84の形成、導電性材料85の充填までは半導体チッ
プ製造におけるいわゆる前工程であり、半導体基板81
の裏面からの研削以降はいわゆる後工程で行われる、と
いうことである。つまり、溝83の深さはたとえ同一半
導体基板内であってもある程度はばらつき、さらには溝
83のエッチング処理時の条件等の微妙な違いにより経
時的にかなりの範囲で変化する。
【0007】一方、チップ厚さは機械的強度、チップを
積層する際の組み立てやすさなどの要因によって決まる
ため、半導体基板の裏面からの研削は溝の深さの如何に
かかわらず所定の厚さで止めなければならない。したが
って半導体基板全面にわたって常に歩留まり良くスルー
プラグ86を形成するためには、前工程における溝83
は十分に深く作っておき、後工程における裏面研削では
半導体基板81とともに溝83、第1の絶縁膜84、導
電性材料85をかなりの量削り取る必要がある。
【0008】このようにしてスループラグ86を形成し
た後、通常は図8(d)に示すように、半導体基板81
の裏面を第2の絶縁膜87で覆い、PEP工程によりス
ループラグ86の底面部分を一部露出させ、ここに導電
性バリア膜88を形成する。これは複数の半導体チップ
を垂直に積層するために上下の半導体チップ間を接続す
るバンプ電極をスループラグ86に接続する必要がある
ためである。
【0009】このようにして得られた半導体チップをス
ループラグ86を介して垂直方向に積層し、バンプを介
して互いに接続することにより、マルチチップ半導体装
置を形成することができる。
【0010】近年、回路の高速動作化に伴って配線材料
としてCuなどの抵抗率の低い材料が用いられるように
なってきている。しかしながら、スループラグ86の形
成において導電性材料85としてCuないしはCuを含
む合金などを用いると半導体チップの信頼性を損なうと
いう重大な問題が生ずる。
【0011】ちなわち、機械的ないしは化学的な方法に
よる半導体基板の裏面研削工程においては半導体基板と
ともにプラグ本体である導電性材料もかなりの量を研削
しなければならない。
【0012】このため、図9(a)に示すように、この
スループラグ86に使用されている導電性材料85中の
Cuが半導体基板81裏面に露出し、研削に伴って飛散
ないしはエッチング液中に溶融しその一部が半導体基板
81の裏面に付着することとなる。このため半導体基板
81の裏面表層はCuにより汚染される。以下、これを
Cu汚染層94という。
【0013】この後、図9(b)に示すように、半導体
基板81の裏面を保護するために第2の絶縁膜87の形
成、および、この第2の絶縁膜87の形成後にバンプ電
極を接着するための導電性バリア膜88の形成が行われ
るが、これらの形成時の熱処理等により上記Cu汚染層
94中のCuが半導体基板81内方へさらに拡散する。
このCu拡散は時間の経過とともにさらに進行し、つい
には回路素子領域82に到達し回路素子の性能劣化を招
き、該回路動作に悪影響を与えることとなる。最悪の場
合にはその半導体チップ全体における所望の機能が得ら
れなくなる可能性がある。
【0014】この問題を解決するために、図9(b)に
おいて、第2の絶縁膜87を形成する前に、エッチング
法、あるいはCMP法などの手段を用いてCu汚染層9
4を除去することが考えられる。しかしながら、導電性
材料85のCuを露出した状態でこれらの方法を用いて
もその過程で新たにCuが研削され、これが汚染源とな
るため本質的な解決手段とはならない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来の
半導体チップの製造方法では、チップの高速化の目的で
プラグ本体の導電性材料85にCuを主体とした材料を
使用する場合、半導体基板81の裏面がCuに汚染さ
れ、そのため半導体チップの信頼性が損なわれるという
重大な問題があった。
【0016】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、半導体基板裏面の汚染をほぼ完全に除去
することができ、高い信頼性を持った半導体チップの製
造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体チップの製造方法は、互いに対向す
る第1主面と第2主面を有する半導体基板の第1主面に
回路素子を形成する工程と、前記第1主面側から半導体
基板の途中まで溝を形成する工程と、前記溝内に導電性
材料を充填してプラグ本体を形成する工程と、前記第2
主面側から溝底面が露出するまで前記第2主面を後退さ
せて半導体基板を貫通するスループラグを形成する工程
と、前記スループラグ形成工程後、前記第2主面にスル
ープラグの露出端面を除いて絶縁膜を形成する工程とを
含む半導体チップの製造方法において、前記スループラ
グを形成する工程と前記第2主面に絶縁膜を形成する工
程との間に、前記第2主面のスループラグの露出端面に
第1の導電性バリア膜を形成する工程と、前記第1の導
電性バリア膜をマスクとして前記第2主面側の半導体基
板の表層を除去する工程と、を含むことを特徴としてい
る。
【0018】本発明によれば、スループラグ形成の際に
半導体基板の裏面研削で生ずるCuなどの汚染を完全に
除去することができ、信頼性の高い半導体チップを得ら
れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下実施形態という)を説明する。
【0020】(第1の実施形態)図1および図2は、本
発明の第1の実施形態に係わる半導体チップの製造方法
を示す工程断面図である。
【0021】まず、図1(a)に示すように、半導体基
板11上に回路素子領域12を形成し、この領域外に通
常のPEP技術およびRIE技術を用いて半導体基板1
1の途中まで溝13を形成する。溝13の大きさは、一
例として、開口径50μm、深さ250μmとする。
【0022】次に、図1(b)に示すように、上記溝1
3の内壁に沿って第1の絶縁膜14を形成し、この内部
にたとえばCuを主体とした導電性材料15の充填を行
う。具体的には、まず半導体基板11の全面にたとえば
TaNを厚さ0.1um形成した後、Cuメッキのシー
ド層としてCuを1umの厚さで形成する。
【0023】TaNの替わりにTi、TiN、Ta、C
rの単層、これらの複合膜、または合金膜を使用しても
よい。
【0024】次に、メッキ法により溝13を含む半導体
基板11全面にCuを所定の厚さまで形成することで溝
13の内部にCuを完全に埋め込むことができる。最後
に、塩酸と過酸化水素水の混合液、または、リン酸と過
酸化水素水の混合液等を用いたエッチング法により、溝
13内部を除く半導体基板11表面の余分なCuを除去
し、さらにCMP法によって表面を平坦化する。このよ
うにして、溝13内部に埋め込まれたCuプラグ16を
形成する。
【0025】ここでは、Cuプラグ16は回路素子領域
12の形成後に形成しているが、回路素子領域12の形
成工程の前後どちらで行っても良く、また回路素子領域
12形成途中の配線層形成と同時に導電性材料としての
Cuの充填を行っても良い。
【0026】また、回路素子を形成した側のCuプラグ
16表面に接続用のバリアメタルを形成しても良い。た
とえば、Ni/Au、Ti/Ni/Pd、Ti/Ni/A
u、などが用いられる。
【0027】次に、半導体基板11の裏面研削以降の工
程について説明する。図1(c)は上述までの工程を経
た半導体基板11の裏面より機械的ないしは化学的方法
により研削を行い、Cuプラグ16の底面を半導体基板
11裏面に露出させた状態を示している。
【0028】たとえば、Cuプラグ16の研削前の深さ
が250μmであれば、200μmまで半導体基板11
裏面の研削を行う。具体的には、機械的な研削手段によ
り、220μmまで研削し、仕上げとして、CMP法に
より、200μm厚にする。CMPのスラリーとして
は、アルミナ研磨粒子に、アンモニア水とフェリシアン
化カリウム(KFe(CN))を混合したものを
用いる。
【0029】ここで約50μmもCuプラグ16を削る
のは、上述したように後工程での歩留まりを落とさずに
スループラグを確実に形成するためである。しかしなが
ら、この過程で半導体基板11の裏面には研削されたC
uの一部が付着し、Cuに汚染されたCu汚染層17が
形成される。
【0030】次に、図2(a)に示すように、Cuプラ
グ16の底面部分に導電性バリア膜24としてNi膜2
5、およびAu膜26を無電解メッキ法で形成する。こ
れにより、半導体基板11の裏面に露出したCuプラグ
16の表面だけを導電性バリア膜24で選択的かつ自己
整合的に覆うことができる。
【0031】この導電性バリア膜24としては、Ni,
Au,Pd、Ag、Ptなどの単層、もしくは少なくと
もこれら2種類以上の積層、もしくはすくなくともこれ
ら2種類以上の合金膜を用いてもよい。
【0032】次に、図2(b)に示すように、フッ硝酸
系の溶液を使用して半導体基板11の裏面表層部分を1
um程度エッチングする。このエッチングにより、図1
(a)に示すCu汚染層17だけをほぼ完全に除去する
ことができる。ここで重要なことは、上述したようにC
uプラグ16の表面が導電性バリア膜24によって自己
整合的に覆われていることである。
【0033】通常のPEP技術による導電性バリア膜2
4の形成では、合わせずれを考慮して、Cuプラグ16
の露出面よりかなり広く導電性バリア膜24を形成しな
ければならず、Cu汚染層17をほぼ完全に除去するこ
とが困難となる。
【0034】そして、上述の導電性バリア膜24として
のNi,Au,Pd、Ag、Pt等はフッ硝酸によって
エッチングされないために図2(b)においてNi膜2
5およびAu膜26で自己整合的に覆われたCuプラグ
16はまったく研削されず、このエッチング工程での半
導体基板11裏面表層への新たな汚染は発生しない。
【0035】ここではエッチングにフッ硝酸系の溶液を
用いたが、これは水酸化カリウムの溶液や希フッ酸溶液
でもよい。また、Cu汚染除去のため、あらかじめ塩酸
と過酸化水素水の混合液やリン酸と過酸化水素水の混合
液で処理した後、フッ硝酸でエッチングしても良い。
【0036】次に、図2(c)に示すように、半導体基
板11の裏面全体に第2の絶縁膜27として、たとえば
SiOを形成する。この絶縁膜はSiOに限られる
ものではなく、無機絶縁膜としてSiN、有機絶縁膜と
してはポリイミド、BCB、テフロン(登録商標)など
を使用してもよい。さらにこれらの積層膜でもよい。
【0037】最後に、図2(d)に示すように、通常の
PEP技術を用いてレジスト塗布後Cuプラグ16底面
部分に相当する第2の絶縁膜27を開口し、後に裏面電
極部28として用いるためにAu膜26の少なくとも一
部をチップ裏面に露出させる。
【0038】さらに、通常のチップ保護の目的で第2の
絶縁膜上にポリイミドを形成してもよい。また、図3に
示すように、電極部28にさらにバリアメタル39とし
てTi,TiN,Ta、TaN,Nb,Cr,Cu,N
i,Au,Pd,Ag等の単層、積層、ないしは合金膜
などによりパッド状に形成してもよい。
【0039】さらには上記バリアメタル39を形成後、
後のチップ垂直積層の際のチップ間接続に用いるバンプ
電極を接着する目的で、Cu、Ni,Au、Sn、P
b、Ag、Bi、Zn、In、Sb、Geなどの低融点
金属やこれらの混合膜を形成してもよい。形成方法とし
てはメッキ法、印刷法、ボール搭載法、転写法など種々
が考えられる。
【0040】このようにして製造されたスループラグ付
き半導体チップを積層して、パッケージ基板上に低融点
金属により実装し、半導体チップ間にエポキシ樹脂、ア
クリル樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂充填を行いマル
チチップ半導体装置を実現することができる。
【0041】上記第1の実施形態によれば、半導体基板
11の裏面を研削した後、裏面に露出したCuプラグ1
6の裏面のみを導電性バリア膜24で覆い、この導電性
バリア膜24をマスクとしてCu汚染層17をエッチン
グ除去する。従って、Cu汚染による回路素子の性能劣
化がなく、高い信頼性を持った半導体チップが得られ
る。
【0042】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係わる半導体チップの製造方法における工
程断面図である。この第2の実施形態では、上述した第
1の実施形態における図1(a)乃至図1(c)の工程
は同じであり説明は省略する。
【0043】本実施形態では図1(c)の工程の後、図
4(a)に示すように、まず、Cuプラグ43をエッチ
ング法を用いて半導体基板41の裏面より3μm程度研
削する。この時、チップ表面はレジスト、テープ等の保
護膜で覆っておく。
【0044】Cuのエッチング液としては、塩酸と過酸
化水素水の混合液、リン酸と過酸化水素水の混合液等を
用いる。
【0045】次に、図4(b)に示すように、CMP
法、プラズマ処理等により、図4(a)に示すCu汚染
層44を1μm程度研削する。この時、Cuプラグ43
の底面は凹状に窪み、半導体基板41の裏面より後退し
ているため、この部分は研磨やエッチングはされない。
【0046】すなわち、CMP法においては研磨面を下
にして研磨を行うため、スラリーの液は半導体基板41
の裏面より後退したCuプラグ43の底面には入り込ま
ず、そのためCuは研削されない。また、半導体基板4
1の裏面を上方に向けて処理を行うプラズマ処理におい
ては、エッチングされるCuプラグ43の底面が周りの
半導体基板41の裏面より十分低いため、エッチングさ
れたCuは上方に飛ばされ排気されるので、横方向への
汚染は発生しない。
【0047】さらに、研削の最初はバフにより研削して
多少清浄化し、その後前記CMP法、あるいはプラズマ
処理を行うこともできる。これらの方法によりCu汚染
層44を完全に除去することが可能である。
【0048】ここでは半導体基板41裏面の研削を1μ
m、その前段階であるCuプラグ43底面の研削を3μ
mとしたが、前者は図4(a)に示すCu汚染層44を
除去するに十分な厚さ、後者はそのCu汚染層44の研
削時に少なくともCu汚染が新たに発生しない程度に十
分深く研削されていればよい。
【0049】次に、図4(c)に示すように、半導体基
板41の裏面全体に第2の絶縁膜45を形成し、レジス
ト塗布後、図4(d)に示すように、Cuプラグ43底
面の少なくとも一部が露出するように、第2の絶縁膜4
5をPEP技術を用いて開口する。この開口部は後に電
極部48として用いられる。ここで第2の絶縁膜45は
第1の実施形態と同様に種々の材料、構成が使用でき
る。
【0050】最後に、図4(e)に示すように、この開
口部分に導電性バリア膜49としてNi膜46、Au膜
47を形成する。この導電性バリア膜49としては第1
の実施形態で示したものが使用できる。
【0051】本実施形態においては、この導電性バリア
膜49の形成方法は、前述した第1の実施形態とは異な
り、本無電解メッキ法などの自己整合的な形成方法には
限定されない。つまり、本実施形態ではこの段階ですで
にCu汚染層44の研削は終了しており、かつ、半導体
基板11の裏面は第2の絶縁膜45で覆われている。こ
のため、導電性バリア膜49を自己整合的に形成する必
要は無い。
【0052】次に、第1の実施形態と同様に、図5に示
すようなバリアメタル59の形成、あるいはバンプ電極
を接着する目的での低融点金属の形成を行ってもよい。
このようにして作られたスループラグ付き半導体チップ
を積層して、第1の実施形態と同様に、マルチチップ半
導体装置を実現することができる。
【0053】上記第2の実施形態によれば、第1の実施
形態と同様に、Cu汚染をほぼ完全に除去することがで
き、信頼性の高い半導体チップが得られる。
【0054】(第3の実施形態)図6は本発明の第3の
実施形態に係わる半導体チップの製造方法を示した工程
断面図である。この第3の実施形態は上述した第1およ
び第2の実施形態を組み合わせたもので、第1および第
2の実施形態と異なる点のみ説明する。
【0055】すなわち、第2の実施形態の図4(a)と
同様にCuプラグ63を裏面から3μm程度研削した
後、図6(a)に示すように、無電解メッキ法を用い
て、第1の実施形態と同様にCuプラグ63の研削面に
導電性バリア膜68としてNi膜66およびAu膜67
を形成する。この導電性バリア膜68としては第1の実
施形態で示したものが使用できる。
【0056】次に、半導体基板61裏面のCu汚染層6
4をエッチング法を用いて完全に研削し、図6(b)の
状態にする。後は、第1の実施形態と同様に、図6
(c)に示すように、第2の絶縁膜65を半導体基板6
1の裏面全面に形成し、図6(d)に示すように、通常
のPEP技術を用いて電極部69となる開口を形成す
る。ここで第2の絶縁膜65は第1の実施形態と同様に
種々の材料、構成が使用できる。
【0057】ここではCu汚染層64の除去にエッチン
グ法を用いるとしたが、図6(a)でCuプラグ63の
研削を十分深く行えば、CMP法を用いて半導体基板6
1の裏面を研削し汚染を完全に除去することも可能であ
る。
【0058】また、図6(a)で導電性バリア膜68の
厚さを十分に厚くするか、導電性バリア膜68の表面に
ダミー層を必要に応じて形成すれば、プラズマ法による
裏面研削も可能である。
【0059】次に、第1の実施形態と同様に、図7に示
すようなバリアメタル79の形成、あるいはバンプ電極
を接着する目的での低融点金属の形成を行ってもよい。
このようにして作られたスループラグ付き半導体チップ
を積層して、第1の実施形態と同様に、マルチチップ半
導体装置を実現することができる。
【0060】上記第3の実施形態によれば、第1および
第2の実施形態と同様に、半導体基板裏面のCu汚染層
を完全に除去し信頼性の高い半導体チップを製造できる
だけでなく、第1および第2の実施形態に比べてより柔
軟にその裏面研削手段を選択することができる。
【0061】上述した各実施形態の説明においては、プ
ラグ本体を構成する導電性材料としてCuを用いたが、
本発明はこれに限られるものではない。たとえば、材料
としてはFe、Co,W,Alなど、構造としては、貫
通孔内すべてをCuで充填する代わりにある程度の厚さ
で貫通孔内側壁に形成し、残った間隙をポリシリコン、
エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、無機絶縁膜(SiN、
SiO)等で充填する、という構成にすることもでき
る。
【0062】また、貫通孔内側壁に、Cuを形成した
後、上記金属などで残った間隙を充填するか、そのまま
中空構造にしてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
ラグ本体の導電性材料による半導体基板の裏面表層の汚
染を完全に除去することが可能であるので、信頼性の高
い半導体チップの製造方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係わる半導体チッ
プの製造方法を示す工程断面図。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係わる半導体チッ
プの製造方法を示す工程断面図。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係わる半導体チッ
プの製造方法を示す工程断面図。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係わる半導体チッ
プの製造方法を示す工程断面図。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係わる半導体チッ
プの製造方法を示す工程断面図。
【図6】 本発明の第3の実施形態に係わる半導体チッ
プの製造方法を示す工程断面図。
【図7】 本発明の第3の実施形態に係わる半導体チッ
プの製造方法を示す工程断面図。
【図8】 従来の半導体チップの製造方法を示す工程断
面図。
【図9】 従来の半導体チップの製造方法における問題
点。
【符号の説明】
11、41、61、81 半導体基板 12、82 回路素子領域 13、83 溝 14、84 第1の絶縁膜 15、85 導電性材料(Cu) 16、43、63 Cuプラグ 17、44、64、94 Cu汚染層 24、49、68、88 導電性バリア膜 25、46、66 Ni膜 26、47、67 Au膜 27、45、65、87 第2の絶縁膜 28、48、69 電極部 39、59、79 バリアメタル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する第1主面と第2主面を有
    する半導体基板の第1主面に回路素子を形成する工程
    と、前記第1主面側から半導体基板の途中まで溝を形成
    する工程と、前記溝内に導電性材料を充填してプラグ本
    体を形成する工程と、前記第2主面側から溝底面が露出
    するまで前記第2主面を後退させて半導体基板を貫通す
    るスループラグを形成する工程と、前記スループラグ形
    成工程後、前記第2主面にスループラグの露出端面を除
    いて絶縁膜を形成する工程とを含む半導体チップの製造
    方法において、前記スループラグを形成する工程と前記
    第2主面に絶縁膜を形成する工程との間に、前記第2主
    面のスループラグの露出端面に第1の導電性バリア膜を
    形成する工程と、前記第1の導電性バリア膜をマスクと
    して前記第2主面側の半導体基板の表層を除去する工程
    と、を含むことを特徴とする半導体チップの製造方法。
  2. 【請求項2】 互いに対向する第1主面と第2主面を有
    する半導体基板の第1主面に回路素子を形成する工程
    と、前記第1主面側から半導体基板の途中まで溝を形成
    する工程と、前記溝内に導電性材料を充填してプラグ本
    体を形成する工程と、前記第2主面側から溝底面が露出
    するまで前記第2主面を後退させて半導体基板を貫通す
    るスループラグを形成する工程と、前記スループラグ形
    成工程後、前記第2主面にスループラグの露出端面を除
    いて絶縁膜を形成する工程とを含む半導体チップの製造
    方法において、前記スループラグを形成する工程と前記
    第2主面に絶縁膜を形成する工程との間に、前記第2主
    面側のスループラグの露出端面を前記第1主面側方向に
    後退させる工程と、前記第2主面側の半導体基板の表層
    を除去する工程と、を含むことを特徴とする半導体チッ
    プの製造方法。
  3. 【請求項3】 互いに対向する第1主面と第2主面を有
    する半導体基板の第1主面に回路素子を形成する工程
    と、前記第1主面側から半導体基板の途中まで溝を形成
    する工程と、前記溝内に導電性材料を充填してプラグ本
    体を形成する工程と、前記第2主面側から溝底面が露出
    するまで前記第2主面を後退させて半導体基板を貫通す
    るスループラグを形成する工程と、前記スループラグ形
    成工程後、前記第2主面にスループラグの露出端面を除
    いて絶縁膜を形成する工程とを含む半導体チップの製造
    方法において、前記スループラグを形成する工程と前記
    第2主面に絶縁膜を形成する工程との間に、前記第2主
    面側のスループラグの露出端面を前記第1主面側方向に
    後退させる工程と、前記後退したスループラグ端面に第
    1の導電性バリア膜を形成する工程と、前記第2主面側
    の半導体基板の表層を除去する工程と、が追加されてな
    ることを特徴とする半導体チップの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記スループラグの露出端面の後退量
    が、前記半導体基板表層の除去量より大きいことを特徴
    とする請求項2または請求項3に記載の半導体チップの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記導電性バリア膜を前記スループラグ
    の露出端面に自己整合的に形成してなることを特徴とす
    る請求項1または請求項3に記載の半導体チップの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記導電性バリア膜は、無電解メッキ法
    により形成されてなることを特徴とする請求項5に記載
    の半導体チップの製造方法。
  7. 【請求項7】 さらに、前記第1の導電性バリア膜上に
    第2の導電性バリア膜を形成する工程が追加されてなる
    ことを特徴とする請求項1、3、5、6のいずれか1項
    に記載の半導体チップの製造方法。
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