JP2003332036A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP2003332036A
JP2003332036A JP2002141207A JP2002141207A JP2003332036A JP 2003332036 A JP2003332036 A JP 2003332036A JP 2002141207 A JP2002141207 A JP 2002141207A JP 2002141207 A JP2002141207 A JP 2002141207A JP 2003332036 A JP2003332036 A JP 2003332036A
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induction heating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導加熱調理器の外郭ケースの一部をマグネ
シウム合金製とすることにより、磁気漏れ防止と軽量化
および放熱効果の向上を図る。 【解決手段】 外郭ケースA内に電磁誘導コイル10
A,10Bを内蔵し、該電磁誘導コイル10A,10B
による電磁誘導により加熱調理を行うように構成された
誘導加熱調理器において、前記外郭ケースAの一部であ
って前記電磁誘導コイル10A,10Bの対向部に配置
される部分を、マグネシウム合金からなる磁気遮蔽部材
(底ケース7)で構成して、電磁誘導コイル10A,1
0Bの電磁誘導により発生する磁気が、マグネシウム合
金からなる磁気遮蔽部材(底ケース7)によって遮蔽さ
れるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電磁誘導コイル
による電磁誘導により加熱調理を行うように構成された
誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁誘導コイルによる電磁誘導により加
熱調理を行うように構成された誘導加熱調理器の代表的
なものとしては、電気炊飯器が知られている。
【0003】電気炊飯器の場合、外郭ケースを構成する
本体ケースは、側面部材を構成する外ケースと、底面部
材を構成する底ケースとによって構成されている。
【0004】そして、前記外ケースは、合成樹脂製ある
いはステンレス等の金属製とされ、底ケースは、合成樹
脂製とされるのが通例である。また、外ケースと底ケー
スとを合成樹脂の一体成形品で構成する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成とした場合、合成樹脂製部材には磁気遮蔽作用が
ないため、電磁誘導コイルにおいて発生する磁気が外方
へ漏れ出るおそれがあり、電気炊飯器を磁性体材料(例
えば、ステンレス製シンク)上に載置していると、電磁
誘導コイルによる電磁誘導によって発熱するおそれがあ
る。このような現象に対処するために、合成樹脂製底ケ
ースの内面にアルミニウム合金製の磁気遮蔽板を配設す
るようにしたものがあるが、この場合、部品点数が増大
し、コストアップを招くという不具合が生ずる。また、
製品の高級感をだすために外ケースをステンレス製とす
ることがあるが、その場合、電磁誘導コイルによる電磁
誘導によって外ケースが発熱するおそれがある。
【0006】ところで、高比強度特性と高磁気遮蔽機能
とを有し且つ熱伝導性に優れたマグネシウム合金が注目
されてきており、携帯電話機、パソコン等の本体を構成
する材料として利用されている。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、誘導加熱調理器の外郭ケースの一部をマグネシウ
ム合金製とすることにより、磁気漏れ防止と軽量化およ
び放熱効果の向上を図ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、外郭ケース内に電
磁誘導コイルを内蔵し、該電磁誘導コイルによる電磁誘
導により加熱調理を行うように構成された誘導加熱調理
器において、前記外郭ケースの一部であって前記電磁誘
導コイルの対向部に配置される部分を、マグネシウム合
金からなる磁気遮蔽部材で構成している。
【0009】上記のように構成したことにより、電磁誘
導コイルの電磁誘導により発生する磁気が、マグネシウ
ム合金からなる磁気遮蔽部材によって遮蔽されることと
なり、外部への磁気漏れを防止することができる。しか
も、外郭ケースの強度をおとすことなく、軽量化を図る
こともできる。
【0010】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の誘導加熱調理器において、前記磁気遮蔽部材を、
前記外郭ケースにおける底部分を構成する部材とした場
合、誘導加熱調理器を磁性体材料からなる調理台上に載
置して使用した場合であっても、調理台が発熱するとい
うことがなくなる。
【0011】請求項3の発明におけるように、請求項2
記載の誘導加熱調理器において、前記磁気遮蔽部材と結
合される側面部材を磁性体金属部材で構成するととも
に、該磁気遮蔽部材に、前記側面部材の端部の内方を覆
う延設部を一体に形成した場合、磁性体金属部材からな
る側面部材の端部の内方が磁気遮蔽部材から一体に延設
された延設部によって覆われることとなり、電磁誘導コ
イルの電磁誘導により発生する磁気が前記延設部によっ
て遮蔽されることとなる。従って、側面部材と外郭ケー
スの底部分を構成する磁気遮蔽部材との結合部が下方に
位置していても(換言すれば、マグネシウム合金製の底
部分が小さくなっても)、磁性体金属部材からなる側面
部材の端部が発熱するということがなくなり、高価なマ
グネシウム合金の使用量を少なくでき、コストダウンに
寄与する。
【0012】請求項4の発明におけるように、請求項
1、2および3のいずれか一項記載の誘導加熱調理器に
おいて、前記磁気遮蔽部材に、前記電磁誘導コイルへの
通電制御を行う発熱電子部品を接触させた場合、マグネ
シウム合金製の磁気遮蔽部材は熱伝導性に優れていると
ころから、発熱電子部品からの放熱が促進されることと
なり、発熱電子部品を冷却するための冷却ファンを省略
することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0014】図1ないし図8には、本願発明の第1の実
施の形態にかかる誘導加熱調理器の具体例である電気炊
飯器が示されている。
【0015】この電気炊飯器は、図1および図2に示す
ように、内部に炊飯用の飯器3を収納し得るように構成
され且つ空間部4を有する二重構造の炊飯器本体1と、
該炊飯器本体1の上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体2
とを備えている。
【0016】前記炊飯器本体1は、外側壁を構成する胴
部5aと後述する保護枠6との連結部を構成する肩部5
bとを有する外ケース5と、内周壁を構成する有底筒状
の保護枠6と、底壁を構成する皿形状の底ケース7とに
よって構成されており、前記外ケース5および底ケース
7によって外郭ケースAが構成されることとなってい
る。また、前記外ケース5、保護枠6および底ケース7
に囲まれて前記空間部4が形成されている。前記外ケー
ス肩部5bと前記保護枠6の上端とは、図示しない結合
手段(例えば、ビス)を介して結合される一方、前記保
護枠6の底部と前記底ケース7の底部とは、互いに突出
衝合される突部6a,7aをビス(図示省略)により締
結することにより結合されている。なお、前記保護枠6
内には、前記飯器3が取り出し可能に収納されることと
なっている。
【0017】前記保護枠6の底面中央部には、飯器温度
を検出するための温度検出手段として作用するセンタセ
ンサー8を臨ませるためのセンサー穴9が形成されてい
る。前記センサー穴9を包囲するように炊飯時における
加熱手段として作用する環状の電磁誘導コイル(以下、
ワークコイルという)10A,10Bが前記保護枠6の
底面および該底面から側周面に至る間の湾曲部に対応し
て配設されている。該ワークコイル10A,10Bは、
交番磁界を発生するものであり、該交番磁界の電磁誘導
により前記飯器3に誘導渦電流を発生させ、該誘導渦電
流の抵抗熱を利用して加熱するものとされている。な
お、飯器3は、ワークコイル10A,10Bにより誘導
渦電流を発生させることのできる材質(例えば、磁性体
材料)により構成される。
【0018】前記センサー穴9内には、前記飯器3の底
部に対して接触するようにしてセンタセンサー8が設け
られている。また、前記保護枠6の側周面には、保温時
における加熱手段として作用する保温ヒータ11が取り
付けられている。
【0019】一方、前記蓋体2は、外面を構成する合成
樹脂製の上板12と、該上板12の外周縁に接合された
合成樹脂製の環状枠13と、該環状枠13の内周縁に取
り付けられて内面を構成する熱良導体からなる放熱板1
4とによって構成されており、前記上板12と放熱板1
4に囲まれた空間部15には、断熱材16が配設されて
いる。前記放熱板14の上面には、蓋ヒータ17が設け
られている。
【0020】この蓋体2は、前記外ケース5の肩部5b
の一側に形成されたヒンジユニット18(図2参照)を
介して炊飯器本体1に対して弧回動自在に取り付けられ
ている。図2の符号19は蒸気排出口、図1の符号20
は蓋体2の周縁と飯器3の開口部との間をシールするシ
ールパッキンである。
【0021】前記炊飯器本体1の反ヒンジ側(即ち、蓋
体2をロックするロック機構21が設けられている側)
には、各種操作スイッチ類(例えば、炊飯スイッチ、予
約スイッチ等)および表示装置として作用する液晶表示
装置を備えた操作パネル部22が設けられている。
【0022】本実施の形態においては、前記外ケース5
および保護枠6は合成樹脂の一体成形品とされる一方、
底ケース7は、マグネシウム合金の一体成形品(例え
ば、チクソモールディング品)とされており、該底ケー
ス7は、磁気遮蔽部材として作用する。そして、底ケー
ス7の上端は、前記保護枠6の湾曲部に対応して配設さ
れたワークコイル10Bの上端より寸法Sだけ上方に位
置せしめられることとなっている。このようにすると、
ワークコイル10A,10Bと対向する部分の全域が磁
気遮蔽部材として作用するマグネシウム合金製の底ケー
ス7で覆われることとなり、外部への磁気漏れをほぼ完
全に防止することができる。従って、磁性体材料(例え
ば、ステンレス)からなる調理台上に載置して使用した
場合であっても、調理台が発熱するということがなくな
るし、側方への磁気漏れによる人体への悪影響もほぼ完
全に防止できる。
【0023】ところで、炊飯器本体1における空間部4
の底部には、ワークコイル10A,10B、保温ヒータ
11および蓋ヒータ17等への通電制御を司る制御ユニ
ットが組み込まれた制御基板23が配設される場合があ
るが、前記制御ユニットには、前記ワークコイル10
A,10Bの通電制御を行うためのIGBT等の発熱電
子部品が配設される。
【0024】そこで、本実施の形態においては、図3に
示すように、マグネシウム合金製の底ケース7の底部に
突設したボス24に対して、前記制御基板23をビス2
5を用いて直付け状態で固定するとともに、前記底ケー
ス7の底部に形成した段部26に対して、発熱電子部品
であるIGBT27をビス28を用いて直付け状態で固
定している。符号29は放熱を促進するためのフィン、
30は放熱を促進するための通気用開口である。このよ
うにすると、発熱電子部品であるIGBT27で発生す
る熱は、高い熱伝導性を有するマグネシウム合金からな
る底ケース7を介して外部へ放熱されることとなり、発
熱電子部品を冷却するための冷却ファンを省略すること
が可能となる。
【0025】ところで、図4および図5に示すように、
IGBT27を備えた制御基板23を取り付けるための
基板カバー31と放熱手段として作用するヒートシンク
32とをマグネシウム合金で一体成形する場合もある。
符号33はビス、34はビス穴である。この場合、制御
基板23は縦配置となる。このようにすると、一体化し
たことによりコンパクトな構成が実現できるとともに、
放熱性の向上によりヒートシンク32の小型化が可能と
なる。しかも、マグネシウム合金は高い比強度特性を有
しているところから、変形などのない高強度なものが得
られる。
【0026】また、マグネシウム合金は、高い比強度特
性を有しているところから、図6(イ)、(ロ)に示す
ように、底ケース7の肉厚Tを、合成樹脂製の外ケース
胴部5aの肉厚T′より大幅に薄くできる。従って、外
ケース胴部5aと底ケース7との結合部は、図6(イ)
に示すように、底ケース7の上端部の内側に外ケース胴
部5aの下端部に形成される環状リブ35が入り込む構
造とすることもできるし、図6(ロ)に示すように、底
ケース7の上端部に突設した環状リブ36が外ケース胴
部5aの下端部に形成されて環状溝37に挿入される構
造とすることもできる。
【0027】また、図7に示すように、底ケース7に
は、各種の穴(例えば、保護枠6を結合するためのビス
穴38A、水抜き穴38B等)が形成されるが、該穴3
8A,38Bからワークコイル10A,10Bで発生す
る磁気が漏れ出るおそれがあるが、当該磁気漏れを防止
するために、図7(イ)に示すように、ビス穴38Aを
底ケース7の底部から一体に突設された突部39の上面
に形成するようにしてもよく、図7(ロ)に示すよう
に、水抜き穴38Bを囲繞するように底ケース7の底部
から環状壁40を一体に突設するようにしてもよく、図
7(ハ)に示すように、底ケース7の底部に凹設した凹
部41の底部に水抜き穴38Bを形成するようにしても
よい。このようにすると、ワークコイル10A,10B
において発生した磁気が、突部39、環状壁40あるい
は凹部41の空洞部に邪魔されることとなって、ビス穴
38Aあるいは水抜き穴38Bからの磁気漏れが防止で
きるのである。
【0028】また、図8には、本実施の形態の変形例が
示されており、この場合、縦配置された制御基板23の
下端部に形成された切欠凹部42にヒートシンク32を
水平に配設し、該ヒートシンク32と、保護枠6の下方
(換言すれば、ワークコイルの下方)を覆う磁気カバー
部43とをマグネシウム合金で一体成形している。符号
44は通気用スリットである。このようにすると、下方
への磁気漏れを防止することができるとともに、ヒート
シンク32の放熱性が大幅に向上することとなるため、
発熱電子部品を冷却するための冷却ファンを省略するこ
とが可能となる。この場合、必ずしも底ケースをマグネ
シウム合金製とする必要はなくなる。
【0029】第2の実施の形態 図9には、本願発明の第2の実施の形態にかかる誘導加
熱調理器の具体例である電気炊飯器が示されている。
【0030】この場合、保温ヒータ11の他に、少なく
とも上端が最大炊飯時のご飯炊き上がり面Lよりも上部
に位置するように配置されたワークコイル10Cを備え
ており、このワークコイル10Cは、合成樹脂製の断面
U字状の環状枠45内に収納されており、該環状枠45
は、底ケース肩部5aと保護枠6の上端との間にマグネ
シウム合金製の磁気遮蔽枠46を介して挟持されてい
る。該磁気遮蔽枠46は、前記環状枠45の下端と保護
枠6の上端との間に挟持される環状の支持部46aと、
該支持部46aの上端から上方に延設されて前記環状枠
45を覆う断面L字状の被覆部46bとからなってお
り、該磁気遮蔽枠支持部46aの外面に前記保温ヒータ
11が取り付けられている。このようにすると、ワーク
コイル10Cにおいて発生した磁気がマグネシウム合金
製の磁気遮蔽枠46によって遮蔽されることとなり、外
部への磁気漏れを確実に防止することができる。その他
の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると
同様なので説明を省略する。
【0031】第3の実施の形態 図10には、本願発明の第3の実施の形態にかかる誘導
加熱調理器の具体例である電気炊飯器が示されている。
【0032】この場合、外ケース5が、ステンレス製の
胴部5aと合成樹脂製の肩部5bとの別体構成となって
おり、マグネシウム合金製の底ケース7との併用で高級
感が出るようになっている。前記胴部5aは、磁気遮蔽
部材として作用する底ケース7と結合される側面部材を
構成することとなっている。そして、この胴部5aの上
端には肩部5bと係合するL字状の係合片47が一体に
突設される一方、該胴部5aの下端には、カーリング部
48が形成されており、肩部5bに対して係合片47を
係合させ、カーリング部48を底ケース7の上端に形成
された係合部49に係合させた状態で、底ケース7の底
部と保護枠6の底部とに形成された突部7a,6aをビ
ス(図示省略)を用いて締結することにより、胴部5a
が挟持固定されることとなっている。前記底ケース7の
上端部には、前記胴部5aの端部の内方を覆う延設部5
0が一体に形成されている。該延設部50の上端は、ワ
ークコイル10Bの上端より上方に位置せしめられるこ
ととなっている。このようにすると、ステンレス製の胴
部5aの端部の内方が磁気遮蔽部材として作用する底ケ
ース7から一体に延設された延設部50によって覆われ
ることとなり、ワークコイル10A,10Bの電磁誘導
により発生する磁気が前記延設部50によって遮蔽され
ることとなる。従って、胴部5aと底ケース7との結合
部が下方に位置していても(換言すれば、マグネシウム
合金製の底部分が小さくなっても)、ステンレス製の胴
部5aの端部が発熱するということがなくなり、高価な
マグネシウム合金の使用量を少なくでき、コストダウン
に寄与する。なお、本実施の形態においては、外ケース
胴部5aをステンレス製としているが、外ケース胴部5
aを他の磁性体金属部材で構成してもよい。その他の構
成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様
なので説明を省略する。
【0033】第4の実施の形態 図11には、本願発明の第4の実施の形態にかかる誘導
加熱調理器の具体例である電気炊飯器が示されている。
【0034】この場合、外ケース5における胴部5a
は、肩部5bとは別体構成とされ、マグネシウム合金製
の底ケース7と一体構成とされている。つまり、外郭ケ
ースA全体が磁気遮蔽部材として作用することとなって
いるのである。また、保温ヒータ11の他に、少なくと
も上端が最大炊飯時のご飯炊き上がり面Lよりも上部に
位置するように配置されたワークコイル10Cを備えて
おり、このワークコイル10Cは、合成樹脂製の断面U
字状の環状枠45内に収納されており、該環状枠45
は、底ケース肩部5aと保護枠6の上端との間に合成樹
脂製の取付枠51を介して挟持されている。該取付枠5
1は、前記環状枠45の下端と保護枠6の上端との間に
挟持される環状の支持部51aと、該支持部51aの上
端から上方に延設されて前記環状枠45を覆う断面L字
状の被覆部51bとからなっており、該取付枠支持部5
1aの外面に前記保温ヒータ11が取り付けられてい
る。このようにすると、ワークコイル10A,10Bに
おいて発生した磁気は勿論のこと、ワークコイル10C
において発生した磁気もマグネシウム合金製の外郭ケー
スAによって遮蔽されることとなり、外部への磁気漏れ
を確実に防止することができる。その他の構成および作
用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明
を省略する。
【0035】上記実施の形態においては、電気炊飯器を
具体例として説明したが、本願発明は、電気炊飯器以外
の誘導加熱調理器にも適用可能なことは勿論である。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、外郭ケース内
に電磁誘導コイルを内蔵し、該電磁誘導コイルによる電
磁誘導により加熱調理を行うように構成された誘導加熱
調理器において、前記外郭ケースの一部であって前記電
磁誘導コイルの対向部に配置される部分を、マグネシウ
ム合金からなる磁気遮蔽部材で構成して、電磁誘導コイ
ルの電磁誘導により発生する磁気が、マグネシウム合金
からなる磁気遮蔽部材によって遮蔽されるようにしたの
で、外部への磁気漏れを防止することができるという効
果がある。しかも、外郭ケースの強度をおとすことな
く、軽量化を図ることもできるという効果もある。
【0037】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の誘導加熱調理器において、前記磁気遮蔽部材を、
前記外郭ケースにおける底部分を構成する部材とした場
合、誘導加熱調理器を磁性体材料からなる調理台上に載
置して使用した場合であっても、調理台が発熱するとい
うことがなくなる。
【0038】請求項3の発明におけるように、請求項2
記載の誘導加熱調理器において、前記磁気遮蔽部材と結
合される側面部材を磁性体金属部材で構成するととも
に、該磁気遮蔽部材に、前記側面部材の端部の内方を覆
う延設部を一体に形成した場合、磁性体金属部材からな
るの側面部材の端部の内方が磁気遮蔽部材から一体に延
設された延設部によって覆われることとなり、電磁誘導
コイルの電磁誘導により発生する磁気が前記延設部によ
って遮蔽されることとなる。従って、側面部材と外郭ケ
ースの底部分を構成する磁気遮蔽部材との結合部が下方
に位置していても(換言すれば、マグネシウム合金製の
底部分が小さくなっても)、磁性体金属部材からなるの
側面部材の端部が発熱するということがなくなり、高価
なマグネシウム合金の使用量を少なくでき、コストダウ
ンに寄与する。
【0039】請求項4の発明におけるように、請求項
1、2および3のいずれか一項記載の誘導加熱調理器に
おいて、前記磁気遮蔽部材に、前記電磁誘導コイルへの
通電制御を行う発熱電子部品を接触させた場合、マグネ
シウム合金製の磁気遮蔽部材は熱伝導性に優れていると
ころから、発熱電子部品からの放熱が促進されることと
なり、発熱電子部品を冷却するための冷却ファンを省略
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる誘導加熱
調理器の具体例である電気炊飯器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる誘導加熱
調理器の具体例である電気炊飯器の斜視図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる誘導加熱
調理器の具体例である電気炊飯器における要部拡大斜視
図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる誘導加熱
調理器の具体例である電気炊飯器における変形例を示す
要部拡大断面図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる誘導加熱
調理器の具体例である電気炊飯器における変形例を示す
要部拡大斜視図である。
【図6】(イ)および(ロ)は、本願発明の第1の実施
の形態にかかる誘導加熱調理器の具体例である電気炊飯
器における外ケース胴部と底ケースとの係合部の二つの
実施例を示す拡大断面図である。
【図7】本願発明の第1の実施の形態にかかる誘導加熱
調理器の具体例である電気炊飯器における底ケースの変
形例を示すもので、(イ)はビス穴周辺の構造を示し、
(ロ)および(ハ)は水抜き穴周辺の構造を示してい
る。
【図8】本願発明の第1の実施の形態にかかる誘導加熱
調理器の具体例である電気炊飯器におけるヒートシンク
の変形例を示す要部斜視図である。
【図9】本願発明の第2の実施の形態にかかる誘導加熱
調理器の具体例である電気炊飯器の縦断面図である。
【図10】本願発明の第3の実施の形態にかかる誘導加
熱調理器の具体例である電気炊飯器の縦断面図ある。
【図11】本願発明の第4の実施の形態にかかる誘導加
熱調理器の具体例である電気炊飯器の縦断面図ある。
【符号の説明】
1は炊飯器本体、5は外ケース、5aは胴部(側面部
材)、5bは肩部、6は保護枠、7は底ケース(磁気遮
蔽部材)、10A,10Bは電磁誘導コイル(ワークコ
イル)、23は制御基板、27はIGBT(発熱電子部
品)、50は延設部、Aは外郭ケース。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外郭ケース内に電磁誘導コイルを内蔵
    し、該電磁誘導コイルによる電磁誘導により加熱調理を
    行うように構成された誘導加熱調理器であって、前記外
    郭ケースの一部であって前記電磁誘導コイルの対向部に
    配置される部分を、マグネシウム合金からなる磁気遮蔽
    部材で構成したことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記磁気遮蔽部材を、前記外郭ケースに
    おける底部分を構成する部材としたことを特徴とする前
    記請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 前記磁気遮蔽部材と結合される側面部材
    を磁性体金属部材で構成するとともに、該磁気遮蔽部材
    には、前記側面部材の端部の内方を覆う延設部を一体に
    形成したことを特徴とする前記請求項2記載の誘導加熱
    調理器。
  4. 【請求項4】 前記磁気遮蔽部材には、前記電磁誘導コ
    イルへの通電制御を行う発熱電子部品を接触させたこと
    を特徴とする前記請求項1、2および3のいずれか一項
    記載の誘導加熱調理器。
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KR100730061B1 (ko) * 2006-04-10 2007-06-20 웅진쿠첸 주식회사 마그네슘합금 재질의 전기압력밥솥용 탑 플레이트와 록킹링, 그리고 이들을 제조하는 방법

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