JP2003332028A - 抵抗発熱体とその製造方法 - Google Patents

抵抗発熱体とその製造方法

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JP2003332028A JP2002134362A JP2002134362A JP2003332028A JP 2003332028 A JP2003332028 A JP 2003332028A JP 2002134362 A JP2002134362 A JP 2002134362A JP 2002134362 A JP2002134362 A JP 2002134362A JP 2003332028 A JP2003332028 A JP 2003332028A
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吉久 須田
Noboru Kanba
昇 神庭
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厚志 佐藤
Kunio Yamada
邦生 山田
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    • H05B2203/032Heaters specially adapted for heating by radiation heating

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠赤外線発生効率を高めるため、抵抗発熱体
として必要な強度を維持しつつ比較的高い固有抵抗値の
抵抗発熱体を得る。 【解決手段】 シリコーンゴムに黒鉛粉末と窒化硼素を
混合したものを所要の形状に賦形後、酸化雰囲気下で3
80℃まで昇温して焼成し、更に窒素雰囲気下で110
0℃まで昇温して焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗発熱体および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抵抗発熱体としては主としてタン
グステン線やニクロム線などの金属線加工品と等方性炭
素材料やガラス状炭素などの炭素の切削加工品、炭化珪
素などの金属化合物が使用されてきた。その中でも金属
線の加工品は主として小型の民生機器のヒーター用発熱
体として、炭素や金属化合物は産業用炉などに使用され
ている。
【0003】従来の発熱体用素材の中でも炭素は、金属
線などと異なり、発熱速度、発熱効率、遠赤外線の発生
効率が良いなど優れた特徴を有している。しかし従来の
炭素発熱体は、大きな板形状体やブロック形状体より切
削加工により作製するため製造工程が煩雑で高価なうえ
細い物や薄い物など作製することが困難である。また、
ある規格範囲の固有抵抗値を有するブロック体などから
切削するため発熱量の制御は形状を変えるしか方策がな
いなどの問題点を有している。
【0004】特許第3173800号には、塩素化塩化
ビニル樹脂等の炭素含有樹脂に、黒鉛粉末と、窒化硼素
または炭化珪素等の金属或いは半金属化合物の導電阻害
物質とを混合し、窒素ガス等の不活性ガス中で焼成する
ことによる、炭素系発熱体の製造方法が提案されてい
る。
【0005】この方法により得られる炭素系発熱体は、
電気良導体としての炭素と導電阻害物質としての金属或
いは半金属化合物の割合を変えることにより固有抵抗値
を任意の値に制御することができ、また、焼成前に所望
の形状に賦形することにより任意の形状とすることがで
きるという炭素系発熱体としての優れた特徴を備えてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の炭素発熱体にお
いて、通電時の発熱体の温度を比較的低温度に維持する
ことができれば遠赤外線の発生効率を高めることができ
る。そのためには、発熱体の断面径を小さくして電気抵
抗値を高くすることが考えられるが、強度の維持という
点からそれには限界がある。窒化硼素などの金属または
半金属化合物の配合割合を増やして固有抵抗値を高くす
ることも考えられるが、そうするとやはり強度が低下す
るという問題がある。
【0007】したがって本発明の目的は、薄板形状、細
い棒状体、細い円筒形状など、様々な形状が容易に実現
でき、充分な強度を有しながら高い固有抵抗値を付与す
ることが可能な抵抗発熱体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、実質的
に二酸化珪素のみからなる骨格と該骨格内の空間を埋め
る結晶性炭素とを含む抵抗発熱体が提供される。
【0009】この抵抗発熱体は、金属または半金属化合
物をさらに含むことが好ましい。
【0010】本発明によれば、密閉容器と、該密閉容器
内に置かれた上記の抵抗発熱体と、該密閉容器内に密閉
された不活性ガスとを具備する発熱装置もまた提供され
る。
【0011】この抵抗発熱体は、シリコーンゴムに炭素
粉末を混合し、所望の形状に賦形後、焼成することによ
り製造される。
【0012】混合の過程において、金属または半金属化
合物をさらに混合することが好ましい。
【0013】焼成においては、300〜400℃の温度
で焼成した後、非酸化性雰囲気下1000〜1400℃
の温度で焼成することが好ましい。
【0014】本発明の抵抗発熱体は、酸化珪素を骨格と
し、電気良導体としての炭素成分が分散しており、充分
な強度を維持しつつ従来よりも高い固有抵抗値を有する
ことで、遠赤外線の発生効率において優れているなど前
記課題が効果的に解決しうる事実を確認した。
【0015】一般に、シリコーンゴムはその構造にシロ
キサン骨格を有しており、すなわち、シリコーンゴムは
元々酸化珪素の骨格である−O−Si−O−骨格を有し
ているため、焼成することにより比較的簡単に酸化珪素
骨格を形成することができる。
【0016】炭素とシリコーンゴムを含む組成物の成形
体の焼成としては、酸化雰囲気下又は非酸化性雰囲気下
で300℃以上の温度で、好ましくは酸化雰囲気下で3
60〜400℃で焼成処理し、更に非酸化性雰囲気で8
00〜1400℃で、好ましくは1100〜1400℃
で焼成することが好ましい。
【0017】酸化雰囲気下で300℃未満の低い温度で
行うと、酸化珪素が十分に生成せず、構造体としての強
度が十分に発揮できない。
【0018】また、酸化雰囲気下で500℃以上の温度
で処理すると組成物中に含まれる電気良導体である炭素
成分が分解、燃焼して、絶縁体となり、電気的な制御が
不可能となる。さらに非酸化性雰囲気下で1400℃を
越える温度で焼成すると、炭化珪素の結晶構造が変化
し、特性が変化する可能性がある。
【0019】使用する条件にもよるが、温度による発熱
体の特性の劣化、素材の酸化消耗が問題になる場合があ
るので、おおよその見当として、約500℃以上の温度
域で使用する場合は、炭素分の分解、燃焼を防ぐため
に、発熱体の端部に接続したリードを外部に出して、不
活性ガスで内部を不活性な雰囲気にした石英管等の耐熱
容器に密閉して使用することが好ましい。
【0020】本発明に用いることができるシリコーンゴ
ムとしては、熱加硫型シリコーンゴム、液状シリコーン
ゴムのいずれも用いることができ、これらは単独で、ま
たは、2種以上を混合して用いることも可能であり、目
的とする成形体の形状や成形方法によって適宜選択する
ことができる。
【0021】本発明で用いることができる熱加硫型シリ
コーンゴムとしては、一般的に熱加硫型シリコーンゴム
に分類されているものであればいずれも使用することが
でき、例えば、高重合度ポリオルガノシロキサン(シリ
コーン生ゴム)に、乾式シリカや湿式シリカ等の補強充
填剤、珪藻土や石英粉末等の増量充填剤、比較的分子量
の低いポリオルガノシロキサン等の可塑剤、その他添加
剤等を加え混練されたものを使用することができるが、
必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0022】具体的には、市販のKE1551−U、K
E1571−U、KE151−U、KE171−U、K
E153−U、KE164−U、KE174−U、KE
1261−U、KE904F−U(以上、いずれも信越
シリコーン製)、YE3465U、TSE2571−5
U、TSE2571−7U、XE20−853U、XE
20−A0784、TSE2323−5U、TSE23
23−6U、TSE2323−7U、TSE2181
U、TSE2183U、TSE2184U(以上、いず
れもGE東芝シリコーン製)等を用いることができる。
【0023】また、成形条件、成形体の形状や成形方法
によっては、通常用いられる有機過酸化物をペースト状
に希釈した加硫剤等をさらに添加することができる。
【0024】加硫剤としては、例えば、ベンゾイルパー
オキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル2,5
−ジ(ターシャリブチルパーオキシ)ヘキサン、パラク
ロロベンゾイルパーオキサイド、ジターシャリブチルパ
ーオキサイド、ターシャリブチルパーペンゾエート等が
挙げられ、成形条件等を考慮して適宜選択することがで
きるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0025】具体的には、市販のC−1、C−3、C−
4、C−8、C−8A、C−8B、C−10、C−1
5、C−16、C−17、C−23、C−25A/C−
25B(以上、いずれも信越シリコーン製)、TC−
1、TC−3、TC−4、TC−8、TC−9、TC−
12、TC−23A、TC−23B、TC−25A、T
C−25B(以上、いずれもGE東芝シリコーン製)等
を用いることができる。
【0026】本発明で用いることができる液状シリコー
ンゴムとしては、一般的に液状シリコーンゴムに分類さ
れているもの、若しくは、硬化前のシリコーンゴムの状
態が液状であるもの(低温硬化型、室温硬化型等)であ
ればいずれも使用することができ、前者としては、例え
ば、ポリジメチルシロキサン等のポリマー、シリカ等の
補強又は増量無機充填剤、架橋を可能にするための架橋
剤及び触媒等から構成されるタイプ、具体的には、ビニ
ル基末端を有するポリジメチルシロキサン(A液)に珪
素原子結合水素原子を有するポリジメチルシロキサン
(B液)との付加反応により硬化が進むタイプ等を用い
ることができるが、必ずしもこれらに限定されるもので
はない。
【0027】具体的には、市販のKE1950−10
(A・B)、KE2000−20(A・B)、KE−1
971−60(A・B)、KE1990−40−(A・
B)、KE1935(A・B)、KE1987(A・
B)(以上、いずれも信越シリコーン製)、TSE32
21、TSE322SX、TSE3212、TSE39
40、TSE3941、TSE3945、TSE394
1M、TSE384−B、TSE3840−G、TSE
3843−W、XE16−508、XE16−610、
TSE3925、TSE3976−B、XE11−A1
584、YE5505、YE5942、YE5942K
(以上、いずれも東芝シリコーン製)等を用いることが
できる。
【0028】また、後者のうち低温硬化型としては、一
般的に低温硬化型に分類されているものであればいずれ
も使用することができ、1液型であっても2液型であっ
ても使用することができる。
【0029】2液型の低温硬化型としては、例えば、主
剤(A液)と硬化剤(B液)とから構成され、具体的に
は、主剤(A液)としては、一般には末端にビニル基を
持ったポリジオルガノシロキサン(ベースポリマー)及
び白金化合物等の硬化触媒とからなり、硬化剤(B液)
としては、主として珪素原子結合水素原子を持つポリオ
ルガノシロキサン等の架橋剤からなるものが挙げられる
が、場合によってはB液にはさらにベースポリマーが添
加されたものを使用することもできる。更にまた、必要
に応じて2液の両方ないしは何れかに補強、増量等のた
めの充填剤やその他添加剤を加えたものであっても良
い。
【0030】一方、1液型の低温硬化型としては、例え
ば、2液型のA液、B液(又は主剤と硬化剤)の各成分
が最初から全量混合されているものであり、硬化遅延剤
等の反応制御剤を添加して硬化を制御したものを使用す
ることができる。
【0031】具体的には、市販のKE42、KE42
S、KE420、FE123、KE45、KE441、
KE45S、KE4525、KE402、KE456
0、KE4576、KE4588、KE348、KE3
475、KE3490、KE3491、KE3493、
KE3494、KE4898、KE4890、KE48
66、KE4805、KE1830(以上、いずれも信
越シリコーン製)等を用いることができる。
【0032】更にまた、室温硬化型としては、一般的に
室温硬化型に分類されているものであれば、いずれも使
用することができ、1成分形であっても2成分形であっ
ても、さらにこれらが各々縮合反応型であっても付加反
応型であっても使用することができる。
【0033】1成分形の室温硬化型シリコーンゴムとし
ては、例えば、反応性ポリシロキサン、シリカ等の充填
剤、加水分解可能な基(アセトキシ基、アルコキシ基、
ケトキシム基等)を有する多官能シラン化合物等の架橋
剤、硬化触媒、その他添加剤等からなるもので、空気中
の湿気で硬化反応が起こるタイプを使用することができ
る。
【0034】一方、2成分形の室温硬化型シリコーンゴ
ムとしては、例えば、末端に官能基をもったポリジオル
ガノシロキサン(ベースポリマー)と3官能以上のシラ
ン又はシロキサン等の架橋剤からなる主剤と硬化触媒等
からなる硬化剤を使用前に一定の割合で混合して使用す
るタイプを用いることができる。
【0035】具体的には、市販のKE119、KE10
91、KE1206、KE66、KE66SE、KE1
03、KE109(A・B)、KE109E(A・
B)、KE1051(A・B)、KE1204(A・
B)、KE10、KE12、KE17、KE20、KE
111、KE1300、KE1603(A・B)(以
上、いずれも信越シリコーン製)、TSE3453、T
SE3455T、TSE3456T、TSE3457
T、YE5630、TSE3475T、TSE3477
T、TSE3450、YE5626、TSE3466、
TSE3402(以上、いずれも東芝シリコーン製)等
を用いることができる。
【0036】本発明の組成物におけるシリコーンゴムの
含有量としては、組成物全量に対して、少なくとも10
質量%以上であることが必要であり、好ましくは、20
〜100質量%、特に好ましくは、30〜60質量%で
ある。
【0037】シリコーンゴムの含有量が10質量%未満
では、成形時の造形性や均質性等が著しく損なわれ、一
定形状の成形体を得ることが難しくなり、また該成形体
の強度も著しく弱いものとなり、好ましくない。
【0038】前述の炭素粉末としては、カーボンブラッ
ク、黒鉛、コークス紛等が挙げられるが、使用する炭素
粉末種と量は、目的とする発熱体の抵抗値・形状により
適宜選択され、単独でも二種以上の混合体でも使用する
ことができるが、特に形状制御の簡易さから黒鉛を使用
することが好ましい。
【0039】前述の金属或いは半金属化合物とは一般に
入手可能な金属炭化物、金属硼化物、金属珪化物、金属
窒化物、金属酸化物、半金属窒化物、半金属酸化物、半
金属炭化物等が挙げられる。使用する金属或いは半金属
化合物種と量は、目的とする発熱体の抵抗値・形状によ
り適宜選択され、単独でも二種以上の混合体でも使用す
ることができるが、抵抗値制御の簡易さから、特に炭化
硼素、炭化珪素、窒化硼素、酸化アルミを使用すること
が好ましい。
【0040】
【実施例】 (実施例1) 熱加硫型シリコーンゴム KE1261−U(信越シリコーン製) 50.0部 窒化ホウ素(信越化学工業製平均粒径約5μm) 30.0部 天然黒鉛微粉末(日本黒鉛製平均粒径5μm) 20.0部 C−23(信越シリコーン製) 1.5部 上記配合組成物を分散、混合後、この混練物を直径3mm
φの細線状に押出成形し、酸化雰囲気で380℃まで昇
温して焼成し、更に窒素雰囲気中で1100℃まで昇温
して焼成して、丸棒状の炭素/酸化珪素系の発熱体を得
た。得られた発熱体の断面は直径3mm、曲げ強度が10
0MPa であった。ホイーストンブリッジ法で固有抵抗を
測定した結果、1.3Ω・cmの値を有していた。
【0041】この炭素/酸化珪素系発熱体にリードを接
続して通電したところ、100Vで瞬時400℃に達す
るとともに遠赤外線の放射が確認できた。また、使用中
にクラックの発生もなく安定した発熱量を得ることがで
きた。 (実施例2)混練物を厚み1.2mm幅6mmの矩形状に成
形した以外実施例1と同様にして、断面が矩形状の炭素
/酸化珪素系発熱体を得た。得られた発熱体の断面は厚
み1.2mm幅6mm、曲げ強度87MPa であった。ホイー
ストンブリッジ法で固有抵抗を測定した結果、1.4Ω
・cmの値を有していた。
【0042】この炭素/酸化珪素系発熱体にリードを接
続して通電したところ、100Vで瞬時400℃に達す
るとともに遠赤外線の放射が確認できた。また、使用中
にクラックの発生もなく安定した発熱量を得ることがで
きた。 (実施例3)実施例2で得られた発熱体の端部にリード
を接続し、アルゴンガス雰囲気の石英管中に封入して、
通電したところ200Vで瞬時に1000℃に達すると
ともに遠赤外線の放射が確認できた。また、使用中にク
ラックの発生もなく安定した発熱量を得ることができ
た。 (実施例4) 熱加硫型シリコーンゴム KE1261−U(信越シリコーン製) 50.0部 窒化ホウ素(信越化学工業製平均粒径約5μm) 20.0部 天然黒鉛微粉末(日本黒鉛製平均粒径5μm) 30.0部 C−23(信越シリコーン製) 1.5部 上記組成物を実施例2と同様にして、断面が矩形状の炭
素/酸化珪素系発熱体を得た。得られた発熱体の断面は
厚み1.2mm幅6mm、曲げ強度が110MPa であった。
ホイーストンブリッジ法で固有抵抗を測定した結果、
0.7Ω・cmの値を有していた。
【0043】この炭素/酸化珪素系発熱体にリードを接
続して通電したところ、100Vで瞬時430℃に達す
るとともに遠赤外線の放射が確認できた。また、使用中
にクラックの発生もなく安定した発熱量を得ることがで
きた。 (実施例5)実施例4で得られた発熱体の端部にリード
を接続し、アルゴンガス雰囲気の石英管中に封入して、
通電したところ200Vで瞬時に1100℃に達すると
ともに遠赤外線の放射が確認できた。また、使用中にク
ラックの発生もなく安定した発熱量を得ることができ
た。 (実施例6) 室温硬化型シリコーンゴム KE1300(信越シリコーン製) 50.0部 窒化ホウ素(信越化学工業製平均粒径約5μm) 25.0部 天然黒鉛微粉末(日本黒鉛製平均粒径5μm) 25.0部 CAT−1300(信越シリコーン製) 5.0部 上記組成物を実施例4と同様にして、断面が矩形状の炭
素/酸化珪素系の発熱体を得た。得られた発熱体の断面
は厚み1.2mm幅6mm、曲げ強度が95MPa であった。
ホイーストンブリッジ法で固有抵抗を測定した結果、
1.0Ω・cmの値を有していた。
【0044】この炭素/酸化珪素系発熱体にリードを接
続して通電したところ、100Vで瞬時400℃に達す
るとともに遠赤外線の放射が確認できた。また、使用中
にクラックの発生もなく安定した発熱量を得ることがで
きた。また、発熱体を、アルゴンガス雰囲気の石英管中
に封入して、通電したところ200Vで瞬時に1100
℃に達するとともに遠赤外線の放射が確認できた。ま
た、使用中にクラックの発生もなく安定した発熱量を得
ることができた。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、所要
の形状、強度、電気抵抗値を有し、かつ製造容易な抵抗
発熱体が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 厚志 群馬県藤岡市立石1091 三菱鉛筆株式会社 群馬研究開発センター内 (72)発明者 山田 邦生 群馬県藤岡市立石1091 三菱鉛筆株式会社 群馬研究開発センター内 Fターム(参考) 3K092 QB14 QB74 VV03 VV31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に酸化珪素のみからなる骨格と該
    骨格内の空間を埋める結晶性炭素とを含む抵抗発熱体。
  2. 【請求項2】 金属または半金属化食物をさらに含む請
    求項1記載の抵抗発熱体。
  3. 【請求項3】 密閉容器と、該密閉容器内に置かれた請
    求項1または2記載の抵抗発熱体と、該密閉容器内に密
    閉された不活性ガスとを具備する発熱装置。
  4. 【請求項4】 シリコーンゴムに炭素粉末を混合し、所
    望の形状に賦形後、焼成するステップを具備する抵抗発
    熱体の製造方法。
  5. 【請求項5】 混合するステップにおいて、金属または
    半金属化合物がさらに混合される請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 焼成するステップにおいて、300〜4
    00℃の温度で焼成した後、非酸化性雰囲気下1000
    〜1400℃の温度で焼成する請求項4または5記載の
    方法。
JP2002134362A 2002-05-09 2002-05-09 抵抗発熱体とその製造方法 Withdrawn JP2003332028A (ja)

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