JP2003331894A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2003331894A
JP2003331894A JP2002132607A JP2002132607A JP2003331894A JP 2003331894 A JP2003331894 A JP 2003331894A JP 2002132607 A JP2002132607 A JP 2002132607A JP 2002132607 A JP2002132607 A JP 2002132607A JP 2003331894 A JP2003331894 A JP 2003331894A
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fuel cell
pressure gas
flow path
cooling water
cooling
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JP2002132607A
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Masaki Izuno
正樹 泉野
Akihiro Iiyama
明裕 飯山
Yukihiro Yoshizawa
幸大 吉澤
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】冷却水の凍結を抑制することのできる燃料電池
システムを提供する。 【解決手段】電気化学反応により発生した熱を除去する
ための冷却水の流通路となる電池内冷却流路11を備
え、単位セル5aを積層することにより構成した燃料電
池スタック5と、電池内冷却流路11に冷却水を供給・
回収する冷却水流路6と、電池内冷却流路11に高圧ガ
スを供給する高圧ガス供給手段2と、高圧ガス供給手段
2から前記電池内冷却流路11に高圧ガスを供給するか
どうかを切り替える開閉弁3と、を備える。当該システ
ムの休止時に凍結が予測される際に、高圧ガス供給手段
2内から電池内冷却流路11に高圧ガスを流通させて、
冷却水を排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池システムに関
する、特に低温環境下における燃料電池の凍結防止に関
する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池システムは、燃料が有する化学
エネルギを直接電気エネルギに変換する装置である。燃
料電池は、用いる電解質により分類することができる
が、その一つとして固体高分子膜を用いたものがある。
固体高分子型燃料電池は、固体高分子膜近傍や、バイポ
ーラプレート、冷却水流路に純水を備えている。このよ
うな燃料電池を自動車等の移動体に搭載する場合、0℃
以下の使用環境で機関を停止させると、純水が凍結して
システムの破損や起動エネルギの増大、起動時間の延長
という問題が生じる。
【0003】そこで、特開2000−21430号公報
においては、システムの始動・停止に連動した開閉弁を
利用して純水の排水を制御し、システム内での水の凍
結、凍結により発生する燃料電池システムの破損を防止
している。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
特開2000−21430号公報においては、排水を重
力により実施しているので、燃料電池内の純水を効果的
に排水するのが困難でるという問題があった。特に、排
水口から遠いセルにおいては、純水の排水不良による凍
結不具合を発生する可能性があった。
【0005】そこで、本発明は燃料電池内の純水を効果
的に排出し、凍結を抑制することのできる燃料電池シス
テムを提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】温度調整を行うための
冷却水の流通路となる電池内冷却流路を備え、単位セル
を積層することにより構成した燃料電池スタックと、電
池内冷却流路に冷却水を供給する冷却水流路と、電池内
冷却流路に高圧ガスを供給する高圧ガス供給手段と、高
圧ガス供給手段から電池内冷却流路に高圧ガスを選択的
に供給する切替え手段と、を備える。
【0007】このような燃料電池システムにおいて、停
止時の凍結が予測される際に、高圧ガス供給手段内から
電池内冷却流路に高圧ガスを流通させることにより、電
池内冷却流路内の冷却水を排水する。
【0008】
【作用及び効果】停止時の凍結が予測される際に、高圧
ガス供給手段内から電池内冷却流路に高圧ガスを流通さ
せることにより、電池内冷却流路内の冷却水を排出する
ことができる。これにより燃料電池スタック内の凍結を
抑制し、凍結による燃料電池スタックの破壊を抑制する
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】第1の実施形態に用いる燃料電池
システムの排水システムの構成を図1に示す。ここで
は、固体高分子型燃料電池システムを用いる。また単位
セル5aを複数積層することにより燃料電池スタック5
を構成し、この単位セル5aは、固体高分子膜を電極で
狭持することにより構成する。
【0010】燃料電池スタック5は、発電に伴って熱を
発生する。この熱を除去するために、燃料電池スタック
5には純水が循環する冷却システムを備え、これにより
燃料電池スタック5の温度を制御する。
【0011】また、発電時には固体高分子膜をイオン透
過膜として利用するが、このとき固体高分子膜には水分
を含有させる必要がある。そこで、燃料電池スタック5
に供給される燃料ガスや酸化剤ガスに水分を含有させる
ことにより、固体高分子膜に水分を供給する方法が知ら
れている。
【0012】本実施形態では、冷却水流路6から燃料電
池スタック5内の電池内冷却流路11に純水を供給し、
燃料電池スタック5内を流通してから、再び純水を冷却
水流路6に回収する。この燃料電池スタック5内を流通
する純水を用いて燃料電池スタック5の温度を調整する
とともに、固体高分子膜の含水を行う。このとき、冷却
水流路6上の電池内冷却流路11に純水を供給する供給
口6a付近に、純水の供給を制御する開閉弁4を配置す
る。本実施形態では、所定温度時に弁を開く電磁弁4a
により開閉弁4を構成する。
【0013】また、電池内冷却流路11から再び冷却水
流路6に排出される排出口6bを、電池内冷却流路11
に対して最下部に構成する。これにより、電池内冷却流
路11内の純水の重力による排水を行うことができる。
【0014】このような構成の燃料電池システムを自動
車等の移動体に動力源として搭載した場合、システム停
止中に環境温度が氷点下となると、燃料電池スタック5
内の純水が凍結するという問題がある。純水が凍結する
と、システムの破損や起動エネルギの増大、起動時間の
延長等の問題が生じる。
【0015】そこで本実施形態では高圧ガス供給手段2
を設け、環境温度が氷点下となる際には、高圧ガス供給
手段2から燃料電池スタック5に高圧ガスを供給するこ
とにより純水を排水する。高圧ガス供給手段2からの高
圧ガスを燃料電池スタック5に供給する流路である高圧
ガス流路7は、電池内冷却流路11に接続させる。ま
た、高圧ガス流路7上には開閉弁3を設け、この開閉に
より燃料電池スタック5に高圧ガスを供給するかどうか
を切り替える。
【0016】本実施形態では、高圧ガス供給手段2を加
圧タンク2aと、システム運転中に加圧タンク2aに空
気を加圧し、備蓄するコンプレッサ2bと、から構成す
る。また、開閉弁3を、所定温度時に弁を開く電磁弁3
aにより構成する。
【0017】このような燃料電池システムを制御するた
めに、外気温度を測定する温度センサ8と、加圧タンク
2a内の圧力を測定する圧力センサ9と、を備える。ま
た、温度センサ8、圧力センサ9の出力に基づいて、コ
ンプレッサ2b、電磁弁3a、4aを制御するコントロ
ーラ10を備える。
【0018】次に、このような燃料電池システムにおけ
る稼動停止時の純水排出の制御方法を図2に示す。
【0019】ステップS1において重力による排水を行
う。ここでは電磁弁3a、4aを開放する。ここでは、
コンプレッサ2bを介して加圧タンク2a内を大気圧に
開放し、さらに電磁弁3aを介して燃料電池スタック5
内の冷却水流路6を大気圧に開放する。これにより、重
力により燃料電池スタック5内の冷却水を図示しない冷
却水タンクに回収することができる。重力による排水が
終了するのに必要な時間が経過したらステップS2に進
む。
【0020】ステップS2において、温度センサ8によ
り外気温度Tを測定する。ステップ3において、外気温
度Tと所定温度T0を比較する。ここでは、所定温度T0
を水の凝縮点である0℃とする。外気温度Tが所定温度
0より大きければ制御を終了する。
【0021】一方、ステップS3において、外気温度T
が所定温度T0以下である場合には、ステップS4に進
み、電磁弁3a、4aを閉じる。ステップS5に進み、
コンプレッサ2bを稼動する。これにより、加圧タンク
2a内の圧力が上昇する。ステップS6において、圧力
センサ9により加圧タンク2a内の圧力Pを測定する。
ステップS7で、測定した圧力Pと所定圧力P0、ここ
では予め実験等で求めておいた純水の排水に必要な圧力
と、を比較する。圧力Pが所定圧力P0に達していない
場合には、ステップS5に戻り加圧を継続する。圧力P
が所定圧力P0に到達したら、ステップS8に進みコン
プレッサ2aを停止する。ステップS9に進み電磁弁3
aを開放することにより、電池内冷却流路11に高圧ガ
スが供給されるので、電池内冷却流路11内の純水を確
実に排出することができる。
【0022】このとき、電磁弁4aを閉じた状態で高圧
ガスを放出することにより、高圧ガスを排出口6bから
のみ排出することができるので、高圧ガスの圧力を燃料
電池スタック5内の純水の排水に有効に利用することが
できる。また、高圧ガス流路7と電池内冷却流路11と
の接続部であるガス供給部7aを、燃料電池スタック5
からの冷却水の排水口6bから遠いセル側に配置する。
ここでは、排出口6bをセルの積層方向の一端に、ガス
供給部7aをセルの積層方向の他端に配置する。また、
排出口6bは電池内冷却流路11内の最下部に配置する
のに対して、ガス供給部7aは電池内冷却流路11内の
最上部に配置する。これにより、排水不良が発生し易い
排水口6bから遠いセルの排水を積極的に行うことがで
きる。
【0023】本実施形態では以下のような効果を有す。
【0024】冷却水の流通路となる電池内冷却流路11
を備えた燃料電池スタック5と、電池内冷却流路11に
冷却水を供給、排出する冷却水流路6と、電池内冷却流
路11に高圧ガスを供給する高圧ガス供給手段2と、高
圧ガス供給手段2から電池内冷却流路11に高圧ガスを
選択的に供給する電磁弁3aから構成される切替え手段
と、を備える。このような構成にすることにより、電池
内冷却流路11内に高圧ガスを流通させることができる
ので、電池内冷却流路11内の冷却水を排水できる。こ
れにより、燃料電池スタック5内の凍結を抑制し、燃料
電池スタック5の破損を抑制することができる。また、
凍結による起動時間の延長を抑制し、起動エネルギを低
減することができる。
【0025】また、電池内冷却流路11に高圧ガスを供
給するガス供給部7aを単位セル5aの積層方向の一端
に、電池内冷却流路11内から高圧ガスが排出される排
出部6bを、単位セル5aの積層方向の他端に、配置す
る。これにより、排水不良を発生し易い排水部6bから
遠いセル側の冷却水も排水することができる。
【0026】また、高圧ガス供給手段2を、加圧タンク
2aと、加圧タンク2の圧力を上昇させる加圧手段、こ
こではコンプレッサ2bにより構成し、加圧タンク2a
に内部の圧力を測定する圧力センサ9を備える。これに
より、加圧タンク2a内の高圧ガスの圧力を電池内冷却
流路11内の排水に必要な圧力に正確に調整することが
できるので、確実に冷却水を排出することができる。
【0027】また、燃料電池システム停止時の凍結が予
測される際に、高圧ガス供給手段2内から電池内冷却流
路11に高圧ガスを流通させる。これにより、燃料電池
スタック5が凍結される前に冷却水を効果的に排水する
ことができるので、燃料電池スタックの凍結による破損
を抑制することができる。
【0028】また、冷却水流路6の前記電池内冷却流路
11に冷却水を供給する供給口6a付近に、冷却水を電
池内冷却流路11に選択的に供給する冷却水開閉弁、こ
こでは電磁弁4aを備える。電磁弁3aにより電池内冷
却流路11に高圧ガスが供給される際には、電磁弁4a
により冷却水流路6を遮断することにより、高圧ガスに
よる排水を効率的に行うことができる。
【0029】また、高圧ガス供給手段2を、加圧タンク
2aとコンプレッサ2bと、から構成し、切替え手段
を、高圧ガス供給手段2と電池内冷却流路11との間に
配置した電磁弁4aから構成する。このとき、環境温度
を検出する温度センサ8の出力に応じて燃料電池スタッ
ク5内で凍結があると判断されたら、コンプレッサ2b
を用いて加圧タンク2a内の圧力を上昇させてから、電
磁弁3aを開く。これにより高圧ガスを電池内冷却流路
11に供給することができ、環境温度に応じて燃料電池
スタック5内の排水を行うことで凍結を回避することが
できる。
【0030】次に第2の実施形態の説明をする。ここで
用いる排水システムの構成を図3に、制御方法を図4に
示すフローチャートに示す。
【0031】ここでは、開閉弁3、4を所定温度T0
開弁または閉弁する感温弁3b、4bを用いる。例え
ば、2種の金属の熱膨張率を利用した温度感応型バイメ
タル弁を用いる。ここで、所定温度T0を純水の凍結が
予想される温度、例えば純水の凝固点とする。感温弁3
bは所定温度T0に達したときに開く弁を用い、感温弁
4bには所定温度T0に達した時に閉じる弁を用いる。
【0032】また、ここでは感温弁3b、4bを用いる
ので外気温度を測定する温度センサ8を省略する。
【0033】燃料電池システムに停止命令がでたら制御
を開始する。このとき、発電により燃料電池スタック5
は所定温度T0以上であるので、感温弁3bは閉じ、感
温弁4bは開いている。よって、この状態で重力による
排水が行われる。
【0034】その一方で、ステップS11においてコン
プレッサ2bを稼動させる。ステップS12で加圧タン
ク2a内の圧力Pを測定し、ステップS13で圧力Pと
所定圧力P0とを比較する。ここで、所定圧力P0を第1
の実施形態と同様に、予め求めた純水の排出に必要な圧
力とする。
【0035】ステップS13において、圧力Pが所定圧
力P0に到達するまでステップS12、S13を繰り返
し、到達したらステップS14に進みコンプレッサ2b
を停止させる。これにより、燃料電池システム停止中に
温度が低下した場合にも、感温弁3bが開いて感温弁4
bが閉じることにより、効率的に燃料電池スタック5内
から純水を排水することができる。
【0036】このように構成・制御することで、本実施
形態には以下のような効果がある。ここでは、第1実施
形態との違いのみを説明する。
【0037】切替え手段を、燃料電池スタック5内で凍
結が予測される温度で電池内冷却流路11に高圧ガスを
供給する開閉弁である感温弁3bから構成し、高圧ガス
供給手段2を、加圧タンク2aと、加圧タンク2aの加
圧手段としてのコンプレッサ2bと、から構成する。燃
料電池システム停止時には、コンプレッサ2bにより加
圧タンク2a内の圧力を上昇させることにより、燃料電
池システム停止時に凍結が予測される温度となった場合
に燃料電池内冷却流路11に高圧ガスを供給することが
できる。これにより、加圧タンク2a内の圧力を上昇さ
せるだけで、燃料電池スタック5内の凍結を抑制するこ
とができる。
【0038】次に第3の実施形態に用いる排水システム
の構成を図5に示す。ここでは、システムダウン時にお
ける燃料電池スタック5の排水システム機能を示す構成
を示し、通常停止時独自の排水システム機能を省略す
る。第1または第2の実施形態におけるコンプレッサ2
bの機能に加えて、手動でも圧力を加えることができる
手動ポンプ2cを用いる。また、第1または第2の実施
形態に用いた開閉弁3、4の機能に加えて、開閉を手動
でも行うことのできる手動開閉弁3c、4cを用いる。
さらに、本実施形態では、圧力センサ9の出力を表示す
る表示部12を有し、これは燃料電池システムの状態に
かかわらず作動する。
【0039】ここでは、通常のシステム停止時には、第
1または第2の実施形態と同様の制御を行う。
【0040】一方、不慮の事故、故障等でのシステム停
止時で凍結環境となることが予期される場合における制
御方法を説明する。まず、手動開閉弁4cを開いた状態
で重力による排水を行う。このとき、手動開閉弁3cを
大気圧に開放することで、速やかな排水を行うことがで
きる。重力による排水が終了したら、手動開閉弁4cを
閉塞、続いて手動ポンプ2cにて加圧タンク2aを加圧
する。圧力センサ9により測定される加圧タンク2a内
の圧力が所定圧力P0に達したら、手動開閉弁3cを開
く。
【0041】これにより、システムダウンした場合に
も、燃料電池スタック5内の冷却水を排水することがで
きるので、凍結によるシステムの破壊を避けることがで
きる。
【0042】このように構成・制御することで、本実施
形態には以下のような効果がある。ここでは、第1実施
形態との違いのみを説明する。
【0043】切替え手段を、手動によっても開閉を制御
できる手動開閉弁3cとし、高圧ガス供給手段2を、加
圧タンク2aと加圧タンク2a内の圧力を手動によって
も上昇できる手動ポンプ2cとする。これにより、シス
テム異状時にも冷却水を排水することができ、凍結によ
る破損を抑制することができる。
【0044】次に第4の実施形態に用いる排水システム
の構成を図6に示す。ここでは、システムダウン時にお
ける燃料電池スタック5の排水システム機能を示す構成
を示し、通常停止時独自の排水システム機能を省略す
る。加圧手段2として、高圧空気または高圧窒素を収容
した高圧容器2dを用いる。また、第1または第2の実
施形態に用いた開閉弁3、4の制御に加えて開閉を手動
でも行うことのできる手動開閉弁3c、4cを用いる。
【0045】このような燃料電池システムにおいて、通
常の運転停止時には、外気温度に応じて手動開閉弁3
c、4cを開閉することで純水を排水することができ
る。ここで、手動開閉弁3c、4cとして電磁弁を用い
る場合には、温度センサ8を備え、第1実施形態と同様
に、停止時に所定温度T0以下であれば手動開閉弁3c
を開き、手動開閉弁4cを閉じる。また、第2の実施形
態と同様に、手動開閉弁3c、4cに感温弁を用いた場
合には、開閉の制御を行うことなく凍結を防ぐことがで
きる。
【0046】また、不慮の事故、故障等でのシステム停
止時で凍結環境となることが予期される場合には、重力
による排水が終了したら手動開閉弁4cを閉じてから手
動開閉弁3cを開く。これにより、燃料電池スタック5
内の純水を高圧ガスにより効果的に排水することができ
る。その結果、凍結によるシステムの破壊を回避するこ
とができる。
【0047】このように構成・制御することで、本実施
形態には以下のような効果がある。ここでは、第1実施
形態との違いのみを説明する。
【0048】切替え手段を、手動によっても開閉を制御
できる手動開閉弁3cとし、高圧ガス供給手段2を、高
圧ガスが貯蔵された高圧容器2dとする。これにより、
システム異状時にも冷却水を排水することができ、凍結
による破損を抑制することができる。
【0049】また、高圧ガス供給手段2を、高圧ガスを
貯蔵した高圧容器2dにより構成することで、開閉弁
3、ここでは手動開閉弁3cの開閉のみで冷却水の排水
を行うことができる。
【0050】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の
範囲内で様々な変更がなされることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における燃料電池スタックの排
水システムの構成図である。
【図2】第1の実施形態における燃料電池スタックの排
水制御のフローチャートである。
【図3】第2の実施形態における燃料電池スタックの排
水システムの構成図である。
【図4】第2の実施形態における燃料電池スタックの排
水制御のフローチャートである。
【図5】第3の実施形態における燃料電池スタックのシ
ステムダウン時の排水システムの構成である。
【図6】第4の実施形態における燃料電池スタックのシ
ステムダウン時の排水システムの構成である。
【符号の説明】
2 高圧ガス供給手段 2a 加圧タンク 2b コンプレッサ 2c 手動ポンプ(手動加圧手段) 2d 高圧容器(高圧タンク) 3 開閉弁 3a 電磁弁 3b 感温弁 3c 手動開閉弁 4 開閉弁(冷却水開閉弁) 4a 電磁弁 4b 感温弁 4c 手動開閉弁 5 燃料電池スタック 5a 単位セル 6 冷却水流路 6a 供給口(冷却水供給部) 6b 排出口(排出部) 7a ガス供給部(供給部) 8 温度センサ(温度検出手段) 9 圧力センサ(圧力検出手段) 10 コントローラ 11 電池内冷却流路 S2〜S3 … 判断手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉澤 幸大 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 5H027 AA06 CC06 KK01 KK41 MM01 MM16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気化学反応により発生した熱を除去する
    ための冷却水の流通路となる電池内冷却流路を備え、単
    セルを積層することにより構成した燃料電池スタック
    と、 前記電池内冷却流路に冷却水を供給する、または前記電
    池内冷却流路内の冷却水を回収する冷却水流路と、 前記電池内冷却流路に高圧ガスを供給する高圧ガス供給
    手段と、 前記高圧ガス供給手段から前記電池内冷却流路に高圧ガ
    スを選択的に供給する切替え手段と、を備えた燃料電池
    システム。
  2. 【請求項2】前記電池内冷却流路に高圧ガスを供給する
    供給部を前記単位セルの積層方向の一端に、 前記電池内冷却流路内から高圧ガスが排出される排出部
    を、前記単位セルの積層方向の他端に、構成する請求項
    1に記載の燃料電池システム。
  3. 【請求項3】前記高圧ガス供給手段を、加圧タンクと、
    前記加圧タンクの圧力を上昇させる加圧手段により構成
    し、 前記加圧タンクに内部の圧力を測定する圧力検出手段を
    備えた請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 【請求項4】前記高圧ガス供給手段を、高圧ガスを貯蔵
    した高圧タンクにより構成した請求項1に記載の燃料電
    池システム。
  5. 【請求項5】電気化学反応により発生した熱を除去する
    ための冷却水の流通路となる電池内冷却流路を備え、単
    位セルを積層することにより構成した燃料電池スタック
    と、 前記電池内冷却流路に冷却水を供給する、または前記電
    池内冷却流路内の冷却水を回収する冷却水流路と、 前記電池内冷却流路に高圧ガスを供給する高圧ガス供給
    手段と、 前記高圧ガス供給手段から前記電池内冷却流路に高圧ガ
    スを選択的に供給する切替え手段と、を備え燃料電池シ
    ステム停止時の凍結が予測される際に、前記高圧ガス供
    給手段内から前記電池内冷却流路に高圧ガスを流通させ
    ることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 【請求項6】前記冷却水流路の前記電池内冷却流路に冷
    却水を供給する冷却水供給部付近に、前記冷却水を前記
    電池内冷却流路に選択的に供給する冷却水開閉弁を備
    え、 前記切替え手段により前記電池内冷却流路に高圧ガスが
    供給される際には、前記冷却開閉弁により前記冷却水流
    路を遮断する請求項5に記載の燃料電池システム。
  7. 【請求項7】燃料電池システムの環境温度を検出する温
    度検出手段と、 前記温度検出手段の出力に応じて前記燃料電池スタック
    内で凍結があるかどうかを判断する判断手段を備え、 前記切替え手段を、前記高圧ガス供給手段と前記電池内
    冷却流路との間に配置した、前記判断手段の出力に応じ
    た開閉弁である電磁弁から構成し、 前記高圧ガス供給手段を、加圧タンクと、前記加圧タン
    クの加圧手段としてのコンプレッサと、から構成し、 前記判断手段において前記燃料電池スタック内で凍結が
    あると判断されたら、前記コンプレッサを用いて前記加
    圧タンク内の圧力を上昇させてから、前記電磁弁を開く
    ことにより高圧ガスを前記電池内冷却流路に供給する請
    求項5に記載の燃料電池システム。
  8. 【請求項8】前記切替え手段を、前記燃料電池スタック
    内で凍結が予測される温度で前記電池内冷却流路に高圧
    ガスを供給する開閉弁である感温弁から構成し、 前記高圧ガス供給手段を、加圧タンクと、前記加圧タン
    クの加圧手段としてのコンプレッサと、から構成し、 前記燃料電池システム停止時には、前記コンプレッサに
    より前記加圧タンク内の圧力を上昇させる請求項5に記
    載の燃料電池システム。
  9. 【請求項9】前記切替え手段を、手動によっても開閉を
    制御できる手動開閉弁とし、 前記高圧ガス供給手段を、加圧タンクと前記加圧タンク
    内の圧力を手動によっても上昇できる手動加圧手段とす
    る請求項7または8に記載の燃料電池システム。
  10. 【請求項10】前記切替え手段を、手動によっても開閉
    を制御できる手動開閉弁とし、 前記高圧ガス供給手段を、高圧ガスが貯蔵された高圧タ
    ンクとする請求項7または8に記載の燃料電池システ
    ム。
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