JP5168719B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
現在、反応ガス(燃料ガス及び酸化ガス)の供給を受けて発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムが提案され、実用化されている。かかる燃料電池システムで発電を行うと、電気化学反応により燃料電池の内部で水分が生成される。かかる生成水は、例えば燃料オフガスとともに燃料電池の外部に排出され、燃料ガスの循環流路に設けられた気液分離器及び排水弁を介して、外部に排出される。燃料電池システム内部の部品(例えば排水弁)にはこのように水分が存在するため、氷点下等の低温環境下で燃料電池システムの停止状態が長く続いた場合には、その部品が凍結して、燃料電池システムの正常な始動が妨げられる恐れがある。
このようなシステム内の水分の凍結を回避して燃料電池システムの始動時に不具合が発生するのを防止するために、燃料電池システム内の水分が存在する部品の温度を推定し、この推定した温度に基づいてシステムの停止可否を決定することにより、水分の凍結を回避する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−267961号公報
ところで、前記した特許文献1に記載の技術は、外気温、車速、燃料電池の出力の3つのパラメータから部品の温度を推定し、推定した温度に基づいて凍結のリスクを判定するものであるが、かかる文献に記載の推定式を採用すると、燃料電池の出力がゼロの場合に、部品の温度が外気温と同一になるように推定される。
ところが、燃料電池停止後の部品温度は、直ちには外気温と同一にはならず、外気温やシステムの構成等に基づいて所定のパターンに従って推移する。前記した特許文献1に記載の技術においては、このような推移パターンを考慮した部品温度の推定を行っていないため、燃料電池の運転停止後には部品の温度を精度良く推定することができないという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、燃料電池システム内の水分の排出を許容又は遮断する排水弁の温度を精度良く推定し、燃料電池システムの始動時における不具合の発生を抑制することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池と、この燃料電池内の水分を外部に排出する排水流路と、この排水流路内の水分の排出を許容又は遮断する排水弁と、この排水弁の温度を推定する温度推定手段と、燃料電池内の温度を検出する燃料電池温度検出手段と、を備えた燃料電池システムにおいて、温度推定手段は、燃料電池内の温度と排水弁の温度との相関関係を規定する制御データを有し、燃料電池温度検出手段で検出した燃料電池内の温度と、制御データと、に基づいて排水弁の温度を推定するものである。
前記制御データとしては、燃料電池の運転停止後における燃料電池内の温度から排水弁の温度を減じて得た値(温度差)の時間履歴を示す温度差履歴マップを採用することができる。そして、温度推定手段は、燃料電池温度検出手段で検出した次回始動時における燃料電池内の温度から、温度差履歴マップにおける温度差の最大値を減じて得た値を排水弁の温度と推定することができる。
かかる構成を採用すると、予め準備した制御データ(燃料電池内の温度と排水弁の温度との相関関係を規定するデータ)と、燃料電池内の温度と、に基づいて、排水弁の温度を精度良く推定することができる。特に、燃料電池の運転停止後における燃料電池内の温度から排水弁の温度を減じて得た値(温度差)の時間履歴を示す温度差履歴マップを制御データとして採用し、この温度差履歴マップにおける温度差の最大値を用いて推定を行うことにより、最も安全側に排水弁の温度を推定することができる。従って、安全側の凍結判定を行うことができ、燃料電池システムの始動時における不具合の発生を効果的に抑制することができる。
前記燃料電池システムにおいて、外気温を検出する外気温検出手段を備えることができる。かかる場合において、外気温検出手段で検出した外気温と、燃料電池温度検出手段で検出した燃料電池内の温度と、制御データと、に基づいて排水弁の温度を推定する温度推定手段を採用することができる。
前記制御データとしては、燃料電池の運転停止後における燃料電池内の温度から排水弁の温度を減じて得た値(温度差)の時間履歴を示す温度差履歴マップを外気温毎に設定した温度差履歴マップ群を採用することができる。そして、温度推定手段は、外気温検出手段で検出した次回始動時における外気温に対応する一の温度差履歴マップを温度差履歴マップ群から選定し、燃料電池温度検出手段で検出した次回始動時における燃料電池内の温度から、一の温度差履歴マップにおける温度差の最大値を減じて得た値を排水弁の温度と推定することができる。
かかる構成を採用すると、外気温を考慮して排水弁の温度を推定することができるので、実環境を反映させて精度良く温度推定を行うことができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、燃料電池の運転が停止した場合にその運転停止時間を計測する計時手段を備えることができる。かかる場合において、計時手段で計測した運転停止時間と、燃料電池温度検出手段で検出した燃料電池内の温度と、制御データと、に基づいて排水弁の温度を推定する温度推定手段を採用することができる。
前記制御データとしては、燃料電池の運転停止後における燃料電池内の温度から排水弁の温度を減じて得た値(温度差)の時間履歴を示す温度差履歴マップを採用することができる。そして、温度推定手段は、計時手段で計測した運転停止時間に対応する温度差を温度差履歴マップに基づいて決定し、燃料電池温度検出手段で検出した次回始動時における燃料電池内の温度から、決定した前記温度差を減じた値を排水弁の温度と推定することができる。
かかる構成を採用すると、推定時点における温度差を温度差履歴マップに基づいて決定した上で排水弁の温度を推定することができるので、必要以上に排水弁の温度を低く推定することがなく、時間経過を反映させて精度良く温度推定を行うことができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、外気温を検出する外気温検出手段と、燃料電池の運転が停止した場合にその運転停止時間を計測する計時手段と、の双方を備えてもよい。かかる場合において、外気温検出手段で検出した外気温と、計時手段で計測した運転停止時間と、燃料電池温度検出手段で検出した燃料電池内の温度と、制御データと、に基づいて排水弁の温度を推定する温度推定手段を採用することができる。
前記制御データとしては、燃料電池の運転停止後における燃料電池内の温度から排水弁の温度を減じて得た値(温度差)の時間履歴を示す温度差履歴マップを外気温毎に設定した温度差履歴マップ群を採用することができる。そして、温度推定手段は、外気温検出手段で検出した次回始動時における外気温に対応する一の温度差履歴マップを温度差履歴マップ群から選定し、計時手段で計測した運転停止時間に対応する温度差を一の温度差履歴マップに基づいて決定し、燃料電池温度検出手段で検出した次回始動時における燃料電池内の温度から、決定した前記温度差を減じて得た値を排水弁の温度と推定することができる。
かかる構成を採用すると、外気温及び燃料電池の運転停止時間の双方を考慮して排水弁の温度を推定することができるので、より精度良く温度推定を行うことができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、前回停止時における排水弁の温度を含む制御データを採用することができる。かかる場合において、燃料電池温度検出手段で検出した燃料電池内の温度と、制御データに含まれる前回停止時における排水弁の温度と、のうち何れか低い方の値を、燃料電池の始動時における排水弁の初期推定温度とする温度推定手段を採用することができる。
かかる構成を採用すると、燃料電池内の温度と、前回停止時における排水弁の温度と、のうち何れか低い方の値を、燃料電池の始動時における排水弁の初期推定温度とすることができる。従って、長時間にわたる燃料電池の運転停止に起因して燃料電池温度が前回停止時における排水弁の温度よりも低くなるような場合においても、排水弁の温度を安全側で推定することができる。従って、安全側の凍結判定を行うことができ、燃料電池システムの始動時における不具合の発生を効果的に抑制することができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、燃料電池の冷媒出口から排出された冷媒を燃料電池の冷媒入口へと循環させるための冷媒循環流路と、冷媒循環流路の燃料電池の冷媒入口付近から排水弁へと冷媒を流通させるための弁用冷媒流路と、を備えることができる。かかる場合において、冷媒が冷媒循環流路から弁用冷媒流路を経由して排水弁に到達するまでの所定時間内において初期推定温度の更新を停止する温度推定手段を採用することができる。
かかる構成を採用すると、燃料電池始動後の所定時間(冷媒が冷媒循環流路から弁用冷媒流路を経由して排水弁に到達するまでの時間)内において、始動時における初期推定温度の更新を停止することができる。すなわち、温度推定を行う際に、排水弁に冷媒が到達するまでの遅れ時間を考慮することができるので、より精度良く温度推定を行うことができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、冷媒循環流路内の燃料電池の冷媒入口付近における冷媒の温度を燃料電池内の温度として検出する燃料電池温度検出手段を採用することができる。かかる場合において、前記所定時間経過後に、現時点における排水弁の推定温度と、現時点より前記所定時間前の時点において燃料電池温度検出手段で検出した冷媒の温度と、に基づいて、現時点より後の排水弁の温度を推定する温度推定手段を採用することができる。
かかる構成を採用すると、冷媒が冷媒循環流路から弁用冷媒流路を経由して排水弁に到達するまでの所定時間経過後に、現時点における排水弁の推定温度と、現時点より所定時間前の時点において検出した冷媒の温度と、に基づいて、現時点より後の排水弁の温度を推定することができる。従って、排水弁に冷媒が到達するまでの遅れ時間を考慮して、より精度良く温度推定を行うことができる。
また、前記燃料電池システムにおいて、外気温を検出する外気温検出手段を備えることができる。かかる場合において、前記所定時間経過後に、現時点における排水弁の推定温度と、現時点において外気温検出手段で検出した外気温と、に基づいて、現時点より後の排水弁の温度を推定する温度推定手段を採用することができる。
かかる構成を採用すると、冷媒が冷媒循環流路から弁用冷媒流路を経由して排水弁に到達するまでの所定時間経過後に、現時点における排水弁の推定温度と、現時点において検出した外気温と、に基づいて、現時点より後の排水弁の温度を推定することができる。従って、最新の外気温情報を勘案して、精度良く温度推定を行うことができる。
本発明によれば、燃料電池システム内の水分の排出を許容又は遮断する排水弁の温度を精度良く推定することができ、燃料電池システムの始動時における不具合の発生を抑制することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。本実施形態に係る燃料電池システムは、移動体としての燃料電池車両に搭載された発電システムである。
<第1実施形態>
まず、図1〜図3を用いて、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システム1について説明する。
本実施形態に係る燃料電池システム1は、反応ガス(酸化ガス及び燃料ガス)の供給を受けて電気化学反応により電力を発生する燃料電池2を備えるとともに、燃料電池2に酸化ガスとしての空気(酸素)を供給する酸化ガス配管系3、燃料電池2に燃料ガスとしての水素ガスを供給する燃料ガス配管系4、システム全体を統合制御する制御装置5等を備えている。また、燃料電池システム1は外気温センサ6を備えており、外気温センサ6の検出信号は制御装置5に入力される。外気温センサ6は、本発明における外気温検出手段の一実施形態である。
燃料電池2は、例えば車載や定置用に好適な固体高分子電解質型で構成され、反応ガスの供給を受けて発電する単電池を所要数積層して構成したスタック構造を有している。燃料電池スタックを構成する単電池は、イオン交換膜からなる電解質の一方の面に空気極を有し、他方の面に燃料極を有し、さらに空気極及び燃料極を両側から挟みこむように一対のセパレータを有している。セパレータの一方に設けられた酸化ガス流路に酸化ガス(空気)が供給され、他方のセパレータに設けられた燃料ガス流路に燃料ガス(水素)が供給される。酸化ガス及び燃料ガスの供給を受けた単電池において電気化学反応が行われ、これにより燃料電池2は電力を発生する。
燃料電池2での電気化学反応は発熱反応であるため、燃料電池2の運転中はその出力に応じて燃料電池システム1内に熱が供給される。従って、低温環境下であっても、燃料電池2の運転中は各配管系へ燃料電池2内で昇温されたオフガス等が供給されることによりシステム内の部品が昇温する。よって、燃料電池2の運転中は、通常は凍結が回避される。なお、燃料電池システム1には図示しない冷媒配管系が設けられている。そして、この冷媒配管系を用いて燃料電池2の内部に冷媒を循環させることにより、燃料電池2の内部の温度が適度に維持される。燃料電池2内の温度は温度センサ21により検出され、その検出値は制御装置5に入力されて各種制御に用いられる。温度センサ21は、例えば燃料電池2内に設けることができるが、燃料電池2内から流出する流体配管に設けた温度センサの検出値から燃料電池内の温度を求めてもよい。温度センサ21は、本発明における燃料電池温度検出手段の一実施形態である。
酸化ガス配管系3は、加湿器30により加湿された酸化ガス(空気)を燃料電池2に供給する空気供給流路31と、燃料電池2から排出された酸化オフガスを加湿器30に導く空気排水流路32と、加湿器30から外部に酸化オフガスを導くための排気流路33と、を備えている。空気供給流路31には、大気中の酸化ガスを取り込んで加湿器30に圧送するコンプレッサ34が設けられている。コンプレッサ34の動作は、制御装置5により制御される。コンプレッサ34の動作により、大気中の酸化ガスがフィルタを介して取り込まれ、燃料電池2に圧送される。また、空気排水流路32を流れる酸化オフガスは、加湿器で水分交換された後、最終的に排ガスとして大気中に排出される。
燃料ガス配管系4は、高圧の燃料ガス(水素ガス)を貯留した水素タンク40と、水素タンク40の水素ガスを燃料電池2に供給するための水素供給流路41と、燃料電池2から排出された水素オフガスを水素供給流路41に戻すための循環流路42と、を備えている。水素供給流路41には、水素タンク40からの水素ガスの供給を遮断又は許容する遮断弁43と、水素ガスの圧力を調整するレギュレータ44と、が設けられている。本実施形態においては、ステップモータにより供給圧力の目標値を変更することができる可変調圧式のレギュレータ44を採用している。遮断弁43及びレギュレータ44の動作は制御装置5により制御される。
循環流路42には、気液分離器45及び排気排水弁46を介して、排水流路47が接続されている。気液分離器45は、水素オフガスから水分を回収するものである。排気排水弁46は、制御装置5からの指令によって作動することにより、気液分離器45で回収した水分と、循環流路42内の不純物を含む水素オフガスと、を外部に排出(パージ)するものである。また、循環流路42には、循環流路42内の水素オフガスを加圧して水素供給流路41側へ送り出す水素ポンプ48が設けられている。なお、排水流路47内のガスは、図示されていない希釈器によって希釈されて、排気流路33内のガスと排出管49において合流するようになっている。
制御装置5は、図示していない車両のアクセル信号等の要求負荷信号、各種操作信号、外気温センサ6や温度センサ21等の各種センサの検出信号、等の制御情報を受けて、システム内の各種機器の動作を制御する。なお、制御装置5は、図示していないコンピュータシステムによって構成されている。かかるコンピュータシステムは、CPU、ROM、RAM、HDD、入出力インタフェース及びディスプレイ等を備えるものであり、ROMに記録された各種制御プログラムをCPUが読み込んで実行することにより、各種制御動作が実現されるようになっている。また、制御装置5は、バッテリからの電源供給を受けて動作可能なRTC(Real Time Clock)5aを有している。RTC5aは、燃料電池2の運転が停止した場合にその運転停止時間を計測するものであり、本発明における計時手段の一実施形態である。
制御装置5は、例えば、要求出力に応じて酸化ガス配管系3、燃料ガス配管系4、冷媒配管系、等の各種部品を制御して燃料電池2に反応ガス及び冷媒を供給し、発電を行う。また、制御装置5は、燃料電池2の運転停止時(発電停止時)において、一時的にコンプレッサ34、遮断弁43及びレギュレータ44を駆動制御して燃料電池2内にガス(酸化ガス及び水素ガス)を供給することにより、燃料電池2内の水分を外部に排出する掃気を実施する。掃気が実施されると、燃料電池2内に残存した水分は循環流路42に排出される。そして、排気排水弁46が開放されることにより、水分は排水流路47及び排出管49を経由して燃料電池車両の外部に排出される。
また、制御装置5は、燃料電池2の運転停止時(発電停止時)には、燃料電池システム1を構成する各部品の温度を推定して、発電停止中における各部品の凍結の可能性を判定する。凍結の可能性が考えられるのは運転停止時に水分が存在する部位の部品であるが、一例として、排気排水弁46が挙げられる。本実施形態では、以下に説明するように、燃料電池2内の温度と排気排水弁46の温度との相関関係を規定する制御データに基づき、温度センサ21で検出した次回始動時における燃料電池2内の温度から排気排水弁46の温度を推定している。
制御装置5には、排気排水弁46の温度推定に用いる制御データとして、図2に示すようなマップデータが格納されている。図2は、燃料電池2の発電停止中における燃料電池2内の温度から排気排水弁46の温度を減じて得た値(温度差)の時間履歴を予めマップ化した温度差曲線C(温度差履歴マップ)であり、横軸が燃料電池2の発電停止からの経過時間、縦軸が温度差である。
燃料電池2の運転中は、燃料電池2内で昇温されたオフガス等が各配管系へ供給されることにより、低温環境下であっても、システム内の部品の温度は外気温よりも高い温度に保たれている。運転中の排気排水弁46の温度は、水素オフガス及び生成水の温度が排気排水弁46に到達する過程で放熱されて低下するために、燃料電池2内の温度よりも低くなっている。すなわち、燃料電池2の運転中は、燃料電池2内の温度と排気排水弁46の温度には、外気温に応じた所定の温度差が発生している。
燃料電池2の運転が停止すると、図2に示すように、燃料電池2内の温度と排気排水弁46の温度との差は、燃料電池2の発電停止直後からしばらく増大し、所定時間t0が経過した時点で最大値Aとなる。その後は、温度差は徐々に減少する。そして、十分に長い時間が経過すると、燃料電池2内の温度と排気排水弁46の温度はいずれも外気温とほぼ一定になり、温度差は0に近づく。
温度差曲線Cの形状は、燃料電池2の発電停止時における外気温に応じて変化する。図3に、例として、4つの温度差曲線C1、C2、C3、C4を示す。温度差曲線C1、C2、C3、C4は、各々、外気温がT1、T2、T3、T4(T1>T2>T3>T4)の場合のものである。このように、外気温が低いほど燃料電池2内の温度と排気排水弁46の温度との差が大きくなっているが、いずれの外気温においても、温度差は、発電停止後、所定時間経過した時点で最大値に到達する。但し、最大値に到達するまでの経過時間は外気温によって若干異なっている。温度差曲線における温度差の最大値は、外気温が低い方が大きい。
制御装置5は、図2、図3に示すような制御データ(温度差曲線)と、温度センサ21等により検出された次回始動時における燃料電池2内の温度に基づき、排気排水弁46の温度を推定する。すなわち、制御装置5は、本発明における温度推定手段の一実施形態として機能するものである。
最も簡易な第1の推定方法では、制御データとして、想定される最も低温の外気温(例えばT4)での温度差曲線(図3のC4)を用いる。制御装置5は、温度センサ21等により検出された次回始動時における燃料電池2内の温度から、温度差曲線における温度差の最大値を減算し、その結果算出された値を排気排水弁46の温度と推定する。例えば、温度センサ21の検出値がS1、温度差曲線C4の最大値がA4であれば、排気排水弁46の推定温度TEは、「TE=S1−A4」なる式により算出される。このようにすれば、想定される条件の中でとりうる最も低温の推定値を採用することになる。
また、燃料電池システム1は、外気温センサ6を備えているので、外気温センサ6の検出値に基づき、別の推定方法を用いることができる。この第2の推定方法では、制御データとして、図3に示すような複数の温度差曲線(温度差履歴マップ群)を用いる。制御装置5は、まず、外気温センサ6で検出された次回始動時における外気温に基づき、複数の温度差曲線の中から最も適切なものを選定する。例えば、外気温がT2であれば、温度差曲線C2を選定する。すなわち、複数の温度差曲線の中から、外気温に対応した一の温度差曲線を選定する。そして、第1の推定方法と同様に、温度センサ21等により検出された次回始動時における燃料電池2内の温度から、選定した温度差曲線C2における温度差の最大値を減算し、その結果算出された値を排気排水弁46の温度と推定する。例えば、温度センサ21の検出値がS2、温度差曲線C2のピーク値がA2であれば、排気排水弁46の推定温度TEは、「TE=S2−A2」なる式により算出される。
このようにすれば、次回始動時における外気温の下でとりうる最も低温の推定値を採用することになる。よって、凍結防止の観点からみた場合に安全側となるような推定値を得ることができるとともに、外気温に基づいて、より精度良く温度推定を行うことができる。なお、図3では外気温がT1、T2、T3、T4の場合の4つの温度差曲線C1、C2、C3、C4を制御データとして用いているが、温度差曲線の数やどの外気温について温度差曲線を作成するかは、想定される燃料電池システム1の使用温度環境に応じて適宜設定することができる。
また、燃料電池システム1は、RTC5aを備えているので、さらに別の推定方法を用いることができる。この第3の推定方法では、第1及び第2の推定方法とは異なり、燃料電池2の運転停止時から次回始動時までの経過時間(運転停止時間)をRTC5aにより計測し、制御装置5は、この運転停止時間に対応する温度差を温度差曲線から求め、第1及び第2の推定方法で用いていた最大値に代えて用いる。どの温度差曲線を用いるかは、第1の推定方法のように最も低い外気温における温度差曲線を用いても良く、第2の推定方法のように外気温に応じた温度差曲線を選定してもよい。また、他の方法により温度差曲線を選定することもできる。そして、第1及び第2の推定方法と同様に、温度センサ21等により検出された次回始動時における燃料電池2内の温度から、運転停止時間及び温度差曲線から決定した温度差を減算し、その結果算出された値を排気排水弁46の温度と推定する。例えば、温度センサ21の検出値がS3、外気温により選定された温度差曲線がC3、運転停止時間がt1であり、温度差曲線C3上の運転停止時間t1に対応する温度差がA3であれば、排気排水弁46の推定温度TEは、「TE=S3−A3」なる式により算出されることとなる。
このようにすれば、外気温等により温度差曲線を決定した後は、その温度差曲線と運転停止時間とに基づき、精度良く温度推定を行うことができる。よって、凍結判定を精度良く行うことができる。また、低温環境における温度差曲線を選択しておけば、凍結防止の観点からみた場合に安全側となるような推定値を得ることができ、凍結判定を安全側で行うことができる。
制御装置5は、上記各方法によって推定された排気排水弁46の温度に基づき、排気排水弁46の凍結判定を行う。例えば、0℃(又は余裕をみて0℃より若干高い温度)のような凍結判定のための判定値を設定し、推定温度が判定値を下回った場合に排気排水弁46が凍結するものと判定する。排気排水弁46が凍結状態にある場合には、燃料電池システム1を始動しても、直ちには凍結した排気排水弁46は動かないため、排気排水弁46を適切に稼動することができず、パージ動作を行うことができない。すなわち、排気排水弁46が凍結状態にある場合には、そのままでは燃料電池システム1の正常な始動が妨げられる。そこで、制御装置5は、このような燃料電池システム1の始動時の不具合を抑制するために、種々の凍結防止処理を行うことができる。例えば、凍結温度に至る前に水分の排出を完了するようにしたり、排気排水弁46に熱を供給して凍結温度まで温度が低下しないようにしたりする等の方法が考えられる。
以上説明した実施形態に係る燃料電池システム1においては、制御装置5が燃料電池2内の温度と排気排水弁46の温度との相関関係を規定する制御データを予め有し、この制御データと、次回始動時における燃料電池2内の温度と、に基づいて排気排水弁46の温度を精度良く推定することができる。特に、次回始動時における燃料電池2内の温度から温度差曲線上の最大値を減じた値を排気排水弁46の温度と推定することにより、最も安全側に排水弁の温度を推定することができる。従って、安全側の凍結判定を行うことができ、燃料電池システムの始動時における不具合の発生を効果的に抑制することができる。
また、以上説明した実施形態に係る燃料電池システム1においては、外気温センサ6により検出された次回始動時における外気温に対応する温度差曲線を選定し、この選定した温度差曲線に基づいて排気排水弁46の温度を推定することもできる。これにより、外気温を考慮して排気排水弁46の温度を推定することができ、実環境を反映させてより精度良く温度推定を行うことができる。
また、以上説明した実施形態に係る燃料電池システム1においては、RTC5aにより計測された運転停止時間に対応する温度差を温度差曲線から求めて、排気排水弁46の温度を推定することもできる。これにより、燃料電池2の運転停止時間を考慮して排気排水弁46の温度を推定することができ、より精度良く温度推定を行うことができる。
なお、本実施形態においては、制御データとしての温度差曲線(温度差履歴マップ)を制御装置5に記憶させた例を示したが、例えば第1及び第2の推定方法のように各温度差曲線における最大値のみを用いる場合には、この最大値のみを制御データとして制御装置5に記憶させておくこともできる。
<第2実施形態>
続いて、図4及び図5を用いて、本発明の第2実施形態に係る燃料電池システム10について説明する。本実施形態に係る燃料電池システム10は、第1実施形態に係る燃料電池システム1の制御装置の構成を変更するとともに、冷媒配管系から排気排水弁46へと冷媒を流通させるための流路を設けたものであり、その他の構成については実質的に同一である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、重複する構成については第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
最初に、図4を用いて、本実施形態に係る燃料電池システム10の構成について説明する。燃料電池システム10は、燃料電池2と、酸化ガス配管系3と、燃料ガス配管系4と、制御装置50と、外気温センサ6(外気温検出手段)と、を備えるとともに、燃料電池2内に冷媒を循環させる冷媒配管系7と、冷媒配管系7から排気排水弁46へと冷媒を流通させる弁用冷媒流路8と、を備えている。燃料電池2、酸化ガス配管系3、燃料ガス配管系4及び外気温センサ6の構成は、第1実施形態における構成と実質的に同一であるため、詳細な説明を省略する。
冷媒配管系7は、燃料電池2内の運転温度を適切な温度範囲に維持するためのものであり、図4に示すように、燃料電池2の冷媒出口から排出された冷媒(冷却水等)を燃料電池2の冷媒入口へと循環させるための冷媒循環流路70と、冷媒を循環させるための冷媒ポンプ71と、燃料電池2から排出された高温の冷媒を冷却するラジエータ72及び冷却ファン73と、冷媒循環流路70の燃料電池2の冷媒入口付近における冷媒の温度を検出する温度センサ74と、を有している。制御装置50によって冷媒ポンプ71や冷却ファン73の動作が制御されることにより、冷媒循環流路70内の冷媒の温度や流量が調整される。
本実施形態においては、冷媒循環流路70の燃料電池2の冷媒入口付近における冷媒の温度が燃料電池2内の温度とほぼ一致しているものと仮定し、温度センサ74で検出した冷媒の温度を燃料電池2内の温度とする。すなわち、温度センサ74は、本発明における燃料電池温度検出手段の一実施形態として機能する。温度センサ74による検出値は、制御装置50に入力されて、各種制御に用いられる。
冷媒循環流路70の燃料電池2の冷媒入口付近(温度センサ74の下流側)には、図4に示すように、冷媒循環流路70から排気排水弁46へと冷媒を流通させる弁用冷媒流路8が接続されている。冷媒循環流路70内を循環する冷媒の一部は、冷媒循環流路70の燃料電池2の冷媒入口付近に接続された冷媒流入口81を経由して弁用冷媒流路8内に流入する。その後、冷媒は、弁用冷媒流路8内を流通して排気排水弁46を通過し、冷媒流入口81より下流側の冷媒流出口82を経由して冷媒循環流路70に戻されることとなる。制御装置50によって冷媒ポンプ71や冷却ファン73の動作が制御されることにより、弁用冷媒流路8内の冷媒の温度や流量が調整される。
制御装置50は、第1実施形態と同様にコンピュータシステムによって構成されており、車両のアクセル信号等の要求負荷信号、各種操作信号、外気温センサ6や温度センサ74等の各種センサの検出信号、等の制御情報を受けて、システム内の各種機器の動作を制御する。
本実施形態における制御装置50は、特定の制御データと、始動時において温度センサ74で検出した温度(冷媒循環流路70の燃料電池2の冷媒入口付近における冷媒の温度=燃料電池2内の温度)と、外気温センサ6で検出した外気温と、に基づいて、始動時における排気排水弁46の温度を推定する。すなわち、制御装置50は、本発明における温度推定手段の一実施形態として機能する。制御装置50は、前回停止時における排気排水弁46の温度(推定温度)に係る情報を制御データとして記憶しておき、この情報を始動時における排気排水弁46の温度推定に利用する。
次に、図5のフローチャートを用いて、本実施形態に係る燃料電池システム10の制御装置50による排気排水弁46の温度推定方法について説明する。
まず、制御装置50は、図示されていないイグニションスイッチがONになったか否かを判定し(始動判定工程:S1)、ONになったものと判定した場合に、排気排水弁46の始動時における温度(初期温度)を推定する(初期温度推定工程:S2)。初期温度推定工程S2において、制御装置50は、温度センサ74で検出した温度(燃料電池2内の温度)と、制御データに含まれる前回停止時における排気排水弁46の温度と、のうち何れか低い方の値を、排気排水弁46の初期推定温度とする。
次いで、制御装置50は、冷媒配管系7の冷媒ポンプ71の作動開始時点から、冷媒が冷媒循環流路70から弁用冷媒流路8を経由して排気排水弁46に到達する時点まで、の所定時間(以下、「遅れ時間」という)が経過したか否かを判定する(経時判定工程:S3)。そして、制御装置50は、経時判定工程S3において遅れ時間が経過していないと判定した場合に、排気排水弁46の温度推定を停止(初期温度推定工程S2における初期推定温度を維持)する(初期温度維持工程:S4)。
一方、制御装置50は、経時判定工程S3において遅れ時間が経過したものと判定した場合に、現時点における排気排水弁46の推定温度と、現時点より遅れ時間前の時点において温度センサ74で検出した温度と、現時点において外気温センサ6で検出した外気温と、に基づいて、現時点より後の排気排水弁46の温度を推定する(温度推定工程:S5)。
温度推定工程S5において、制御装置50は、以下の微分方程式(A)を用いて排気排水弁46の推定温度を算出する。式(A)において、Δtは遅れ時間を、TE(t)は現時点における排気排水弁46の推定温度を、TFC(t−Δt)は現時点より遅れ時間前の時点において温度センサ74で検出した温度(冷媒循環流路70の燃料電池2の冷媒入口付近における冷媒の温度=燃料電池2内の温度)を、TC(t)は現時点における外気温センサ6で検出した外気温を、a及びbは定数(>0)を、各々意味する。なお、式(A)において、右辺第1項は排気排水弁46の加温に関係する項を意味し、右辺第2項は排気排水弁46の冷却に関係する項を意味する。
Figure 0005168719
続いて、制御装置50は、温度推定工程S5で算出した排気排水弁46の推定温度TEが所定温度T0(例えば摂氏零度)以上であるか否かを判定する(凍結判定工程:S6)。そして、制御装置50は、凍結判定工程S6において、推定温度TEが所定温度T0を下回っていると判定した場合には、排気排水弁46が凍結状態にあるとして、温度推定工程S5に戻って排気排水弁46の温度推定を続行する。排気排水弁46が凍結状態にあっても、冷媒循環流路70から弁用冷媒流路8を経由して排気排水弁46に供給される冷媒により、排気排水弁46は次第に加温される。一方、制御装置50は、凍結判定工程S6において、推定温度TEが所定温度T0以上であると判定した場合には、以上の一連の排気排水弁46の温度推定に関する工程を終了する。
以上説明した実施形態に係る燃料電池システム10においては、温度センサ74で検出した温度と、前回停止時における排気排水弁46の温度と、のうち何れか低い方の値を、始動時における排気排水弁46の初期推定温度とすることができる。従って、長時間にわたる燃料電池2の運転停止に起因して燃料電池2の温度が前回停止時における排気排水弁46の温度よりも低くなるような場合においても、排気排水弁46の温度を安全側で推定することができる。従って、安全側の凍結判定を行うことができ、燃料電池システム10の始動時における不具合の発生を効果的に抑制することができる。
また、以上説明した実施形態に係る燃料電池システム10においては、冷媒ポンプ71の始動後の所定時間(冷媒が冷媒循環流路70から弁用冷媒流路8を経由して排気排水弁46に到達するまでの遅れ時間)内において、初期推定温度の更新を停止することができる。また、この遅れ時間経過後に、現時点における排気排水弁46の推定温度と、現時点より遅れ時間前の時点において温度センサ74で検出した温度と、現時点において検出した外気温と、に基づいて、現時点より後の排気排水弁46の温度を推定することができる。従って、排気排水弁46に冷媒が到達するまでの遅れ時間と、最新の外気温情報と、を考慮して、より精度良く温度推定を行うことができる。
なお、以上の各実施形態においては、排気排水弁46の温度を推定して凍結の判定を行っていたが、循環流路42や排水流路47に配設される他の部品の温度を上記のような方法により推定して凍結判定を行ってもよい。また、これら以外にも水分が存在する他の部品の温度を上記のような方法により推定して凍結判定を行うこともできる。
また、以上の各実施形態においては、本発明に係る燃料電池システムを燃料電池車両に搭載した例を示したが、燃料電池車両以外の各種移動体(ロボット、船舶、航空機等)に本発明に係る燃料電池システムを搭載することもできる。また、本発明に係る燃料電池システムを、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システムに適用してもよい。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 図1に示した燃料電池システムにおける発電停止後の燃料電池内の温度と排気排水弁の温度との相関関係を規定する温度差履歴マップである。 異なる外気温における発電停止後の燃料電池内の温度と排気排水弁の温度との相関関係を規定する温度差履歴マップ群である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 図1に示した燃料電池システムの制御装置による排気排水弁の温度推定方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1・10…燃料電池システム、2…燃料電池、5・50…制御装置(温度推定手段)、5a…RTC(計時手段)、6…外気温センサ(外気温検出手段)、8…弁用冷媒流路、21・74…温度センサ(燃料電池温度検出手段)、46…排気排水弁(排水弁)、47…排水流路、70…冷媒循環流路、A・A2・A4…温度差の最大値、A3…運転停止時間に対応した温度差、C・C1・C2・C3・C4…温度差曲線(制御データ、温度差履歴マップ)、t1…運転停止時間。

Claims (8)

  1. 燃料電池と、この燃料電池内の水分を外部に排出する排水流路と、この排水流路内の水分の排出を許容又は遮断する排水弁と、この排水弁の温度を推定する温度推定手段と、前記燃料電池内の温度を検出する燃料電池温度検出手段と、を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記温度推定手段は、前記燃料電池内の温度と前記排水弁の温度との相関関係を規定するものであって、前記燃料電池の運転停止後における前記燃料電池内の温度から前記排水弁の温度を減じて得た温度差の時間履歴を示す温度差履歴マップである制御データを有し、前記燃料電池温度検出手段で検出した次回始動時における前記燃料電池内の温度から、前記温度差履歴マップにおける温度差の最大値を減じて得た値を前記排水弁の温度と推定するものである、
    料電池システム。
  2. 燃料電池と、この燃料電池内の水分を外部に排出する排水流路と、この排水流路内の水分の排出を許容又は遮断する排水弁と、この排水弁の温度を推定する温度推定手段と、前記燃料電池内の温度を検出する燃料電池温度検出手段と、外気温を検出する外気温検出手段と、を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記温度推定手段は、前記燃料電池内の温度と前記排水弁の温度との相関関係を規定するものであって、前記燃料電池の運転停止後における前記燃料電池内の温度から前記排水弁の温度を減じて得た温度差の時間履歴を示す温度差履歴マップを外気温毎に設定した温度差履歴マップ群である制御データを有し、前記外気温検出手段で検出した次回始動時における外気温に対応する一の温度差履歴マップを前記温度差履歴マップ群から選定し、前記燃料電池温度検出手段で検出した次回始動時における前記燃料電池内の温度から、前記一の温度差履歴マップにおける温度差の最大値を減じて得た値を前記排水弁の温度と推定するものである、
    料電池システム。
  3. 燃料電池と、この燃料電池内の水分を外部に排出する排水流路と、この排水流路内の水分の排出を許容又は遮断する排水弁と、この排水弁の温度を推定する温度推定手段と、前記燃料電池内の温度を検出する燃料電池温度検出手段と、前記燃料電池の運転が停止した場合にその運転停止時間を計測する計時手段と、を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記温度推定手段は、前記燃料電池内の温度と前記排水弁の温度との相関関係を規定するものであって、前記燃料電池の運転停止後における前記燃料電池内の温度から前記排水弁の温度を減じて得た温度差の時間履歴を示す温度差履歴マップである制御データを有し、前記計時手段で計測した運転停止時間に対応する温度差を前記温度差履歴マップに基づいて決定し、前記燃料電池温度検出手段で検出した次回始動時における前記燃料電池内の温度から、決定した前記温度差を減じた値を前記排水弁の温度と推定するものである、
    料電池システム。
  4. 燃料電池と、この燃料電池内の水分を外部に排出する排水流路と、この排水流路内の水分の排出を許容又は遮断する排水弁と、この排水弁の温度を推定する温度推定手段と、前記燃料電池内の温度を検出する燃料電池温度検出手段と、外気温を検出する外気温検出手段と、前記燃料電池の運転が停止した場合にその運転停止時間を計測する計時手段と、を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記温度推定手段は、前記燃料電池内の温度と前記排水弁の温度との相関関係を規定するものであって、前記燃料電池の運転停止後における前記燃料電池内の温度から前記排水弁の温度を減じて得た温度差の時間履歴を示す温度差履歴マップを外気温毎に設定した温度差履歴マップ群である制御データを有し、前記外気温検出手段で検出した次回始動時における外気温に対応する一の温度差履歴マップを前記温度差履歴マップ群から選定し、前記計時手段で計測した運転停止時間に対応する温度差を前記一の温度差履歴マップに基づいて決定し、前記燃料電池温度検出手段で検出した次回始動時における前記燃料電池内の温度から、決定した前記温度差を減じて得た値を前記排水弁の温度と推定するものである、
    料電池システム。
  5. 燃料電池と、この燃料電池内の水分を外部に排出する排水流路と、この排水流路内の水分の排出を許容又は遮断する排水弁と、この排水弁の温度を推定する温度推定手段と、前記燃料電池内の温度を検出する燃料電池温度検出手段と、を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記温度推定手段は、前記燃料電池内の温度と前記排水弁の温度との相関関係を規定すると共に前回停止時における前記排水弁の温度を含む制御データを有し、前記燃料電池温度検出手段で検出した前記燃料電池内の温度と、前記制御データに含まれる前回停止時における前記排水弁の温度と、のうち何れか低い方の値を、前記燃料電池の始動時における前記排水弁の初期推定温度とするものである、
    料電池システム。
  6. 前記燃料電池の冷媒出口から排出された冷媒を前記燃料電池の冷媒入口へと循環させるための冷媒循環流路と、
    前記冷媒循環流路の前記燃料電池の冷媒入口付近から前記排水弁へと冷媒を流通させるための弁用冷媒流路と、を備え、
    前記温度推定手段は、冷媒が前記冷媒循環流路から前記弁用冷媒流路を経由して前記排水弁に到達するまでの所定時間内において、前記初期推定温度の更新を停止するものである、
    請求項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池温度検出手段は、前記冷媒循環流路内の前記燃料電池の冷媒入口付近における冷媒の温度を前記燃料電池内の温度として検出するものであり、
    前記温度推定手段は、前記所定時間経過後に、現時点における前記排水弁の推定温度と、現時点より前記所定時間前の時点において前記燃料電池温度検出手段で検出した冷媒の温度と、に基づいて、現時点より後の前記排水弁の温度を推定するものである、
    請求項に記載の燃料電池システム。
  8. 外気温を検出する外気温検出手段を備え、
    前記温度推定手段は、前記所定時間経過後に、現時点における前記排水弁の推定温度と、現時点において前記外気温検出手段で検出した外気温と、に基づいて、現時点より後の前記排水弁の温度を推定するものである、
    請求項又はに記載の燃料電池システム。
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