JP2003330970A - 情報処理装置及び方法 - Google Patents

情報処理装置及び方法

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JP2003330970A JP2002136193A JP2002136193A JP2003330970A JP 2003330970 A JP2003330970 A JP 2003330970A JP 2002136193 A JP2002136193 A JP 2002136193A JP 2002136193 A JP2002136193 A JP 2002136193A JP 2003330970 A JP2003330970 A JP 2003330970A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CAD装置などで作成したデータに、入力し
やすく、また見やすい、すなわち操作性良く属性を入力
付加する。 【解決手段】 CADプログラムがCPU装置上で実行
される(ステップS301)。形状モデルを生成し、表
示装置上に画像として表示する(ステップS302)。
形状モデルを作成した3次元空間内に、属性配置平面を
作成する(ステップS303)。属性配置平面上に形状
モデルの投影形状を作成する(ステップS304)。形
状モデルに対して、属性情報を付加し(ステップS30
5)、属性配置平面に対して関連付ける(ステップS3
06)。属性配置平面を指定して表示制御を行う(ステ
ップS307)。属性配置平面を作成する際に、属性配
置平面の視点の位置、視線方向、倍率を設定する(ステ
ップS307)。CAD属性モデルを外部記憶装置に保
管する(ステップS308)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置及び方
法に関し、特に、3D(dimensional)−CAD(compu
ter aided design)を用いて作成した3Dモデル(3D
形状)を利用した情報処理装置及び方法並びにプログラ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CAD装置(特に、3D−CAD
装置)を用いて、商品や製品を構成する部品等の3次元
の形状を有する物品(以下、単に部品という)の設計が
行われている。
【0003】そして、上記設計に基づき、部品製作ある
いは部品を作成するための金型の製作が行われている。
【0004】また、CAD装置により作成された設計情
報を利用するにあたり、3Dモデル(3D形状)に、寸
法、寸法公差、幾何公差、注記、記号などの属性情報が
入力付加されている。
【0005】3Dモデルに属性情報を入力するために
は、3Dモデルの面、稜線、中心線、あるいは頂点等を
指示選択することにより行われる。例えば図25に示さ
れるような3Dモデル41(この3Dモデルの正面図、
平面図、側面図を図26(a)〜(c)に示す)には、
例えば図27に示されるように属性情報が入力される。
【0006】ここで、属性情報とは、距離(長さ、幅、
厚さ等)、角度、穴径、半径、面取り等の寸法、およ
び、その寸法に付随する寸法公差、あるいは、面、稜線
等に寸法の入力なしで付加される幾何公差および寸法公
差、あるいは、部品、ユニット、製品を加工、製作する
にあたり伝えるべき、指示すべき情報である注記、ある
いは、表面粗さ等のあらかじめ約束事として決められて
いる記号などである。
【0007】3Dモデルに属性情報を付ける方法は、大
別すると次の2種類がある。 (1)寸法、寸法公差、幾何公差、注記、記号を付与す
る場合 寸法、寸法公差を記入するために寸法線および寸法補助
線が必要、また、幾何公差、注記、記号を記入するため
に引き出し線が必要となる。 (2)寸法は付けず、寸法公差、幾何公差、注記、記号
を付与する場合 寸法線および寸法補助線は不要であるが、寸法公差、幾
何公差、注記、記号を記入するために引き出し線が必要
となる。
【0008】また、上記属性情報の付与に際し、補助的
な線、あるいは記号、あるいはテキストの情報が必要な
場合は、3Dモデルの形状データからいわゆる二次元的
に形状を表した二次元図面を作成し、その二次元図面上
で表現されている。上記情報は、例えばJIS B 0
001 機械製図 の中の以下のような情報である。座
標寸法記入法の穴等を表す記号、および穴位置等の一覧
表 寸法数値の代わりに、文字記号を用いる場合の、別に表
示する数値 外形線の延長線の交点に寸法を付与するときの延長線 隣接部分、あるいは工具、ジグなどの形状、位置を参考
に表す 平面であることを表す細い実線 テーパ・勾配を図示で明示する 特殊な加工部分の範囲および特殊な加工に関する必要事
項 矢視図あるいは部分拡大図等の文字あるいは倍率の表記 また、製作した部品、あるいは製作した金型、その金型
により成形された成形品が、設計した通りに出来上がっ
ているか、測定検査する必要があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の如き、3
Dモデルに属性情報を付ける方法においては、以下の問
題点がある。
【0010】上記(1)の場合は、寸法と寸法公差、お
よびそれらを記入するための寸法線および寸法補助線が
煩雑になり、3Dモデルの形状および属性情報が見難く
なってしまう。
【0011】図27のように、比較的簡単な形状で、属
性情報の個数が数十個程度であればなんとか見ることも
できるが、複雑な形状あるいは大型の形状の場合、必要
に応じ数百〜数千の属性情報が3Dモデルに付与される
ため、「属性情報同士が重なる」、「属性情報と寸法
線、寸法補助線、あるいは引き出し線とが重なる」、
「寸法線、寸法補助線、あるいは引き出し線の引き出し
位置が分かりづらい」等のために、属性情報読み取りは
極めて困難になってしまう(図27の角部の階段形状で
すら多少見づらい)。
【0012】上記のような場合は、属性情報を入力する
オペレータ自身が入力情報を見ることが困難であり、入
力内容の確認もできず、すなわち属性情報の入力そのも
のが困難になってしまう。
【0013】また、関係する属性情報の読み取りも極め
て困難になってしまう。また、3Dモデルに対し属性情
報が占有する空間が大きくなってしまい、限られた大き
さの表示画面上では、3Dモデルの形状と属性情報を同
時に見ることができなくなってしまう。
【0014】さらに、いわゆる断面図等で指示すべき属
性情報(例えば図27のザグリ穴の深さ12±0.1)
は、3Dモデル41の指示場所が見えず、分かりづら
い。
【0015】上記(2)の場合は、寸法線および寸法補
助線は不要であるが、引き出し線を使用するため、上記
(1)と同様に、引き出し線が煩雑になり、3Dモデル
の形状および属性情報が見難くなってしまう。また、複
雑な形状あるいは大型の形状の場合、必要に応じ数百か
ら数千の属性情報が3Dモデルに付与されるため、属性
情報読み取りは極めて困難になってしまう。
【0016】また、金型を製作し、出来上がった金型、
およびその金型により成形された成形品を検査するとき
等に、寸法等を測定する必要が生じる。そのため、寸法
値を読み取るために3Dモデル形状を計測機能による計
測操作が強要される。
【0017】この場合、読み取りたい面、稜線等の箇所
に対し、寸法の基準となる箇所を指示選択する必要があ
り、複数の箇所の寸法を読み取る場合には、多くの操作
回数および長い操作時間がかかってしまうものである。
また、操作ミスによる誤読の可能性は避けられない。さ
らには全ての箇所の寸法を読み取る場合には、きわめて
膨大な労力を強いるものである。
【0018】そもそも、3Dモデルおよび属性情報のい
わゆる設計情報は、部品、ユニット、製品を加工、製作
するための情報であり、入力するオペレータ=設計者か
ら、見るオペレータ=加工、製造、検査等の技術者に、
情報が分かりやすく、効率的に、間違うことなく、伝達
されるものでなくてはならない。上記従来技術において
は、これらがまったく満足されておらず、工業的に有効
に利用できる形態ではない。
【0019】また、上記属性情報の付与に際し、補助的
な線、あるいは記号、あるいはテキストの情報が必要な
場合に、3Dモデルのデータからいわゆる二次元の図面
を作成し、その二次元の図面上で表現するとなると、設
計情報の全てを入力あるいは見るためには、3Dモデル
と属性情報と二次元図面を用意しなければならず、入力
する場合にも見る場合にも極めて効率が悪くなるもので
ある。
【0020】さらに、上記3Dモデルと属性情報と二次
元図面は、設計情報として整合性が求められるものであ
る。すなわち、3Dモデルと二次元図面の形状は同一の
必要がある。また、属性情報と二次元図面の情報は誤
解、混乱を避けるために重複があってはならない。これ
らは、形状等を変更した場合にも整合性を保つ必要があ
り、運用上多大な労力を強いるものである。
【0021】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、CAD装置などで
作成したデータに、入力しやすく、また見やすい、すな
わち操作性良く属性を入力付加することができる情報処
理装置及び方法を提供することにある。
【0022】また、本発明の目的は、付加した属性が見
やすく、かつ分かりやすく確実に設計情報が伝達される
情報処理装置及び方法を提供することにある。
【0023】また、本発明の目的は、CAD装置などで
作成したデータを有効に利用し、二次元の図面を使用す
ることなく、そのデータを活用した部品製作を効率良く
行う情報処理装置及び方法を提供することにある。
【0024】さらに、本発明の目的は、CAD装置など
で作成したデータを用いて、検査ステップを効率良く行
う情報処理装置及び方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の情報処理装置は、3Dモデルに対す
る属性情報を入力する属性入力手段と、該属性情報が関
連付けられる仮想的な平面を設定する属性配置平面設定
手段と、該仮想的な平面に3Dモデルを投影する投影手
段と、該仮想的な平面に前記属性情報を関連付けて記憶
する記憶手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】また、上記目的を達成するために、本発明
の情報処理方法は、3Dモデルに対する属性情報を入力
する属性入力ステップと、該属性情報が関連付けられる
仮想的な平面を設定する属性配置平面設定ステップと、
該仮想的な平面に3Dモデルを投影する投影ステップ
と、該仮想的な平面に前記属性情報を関連付けて記憶す
る記憶ステップとを備えたことを特徴とする。
【0027】本発明の以上の構成により、属性情報を所
望の仮想平面上に入力配置でき、また該仮想平面上に3
Dモデルを投影した投影形状を作成することで、属性情
報の数によらず極めて容易に入力が可能となり、また見
やすく、かつ分かりやすく確実に情報が伝達できるもの
である。
【0028】ここで、本発明の情報処理装置は、前記仮
想的な平面上に2D図形を作画編集する2D図形作画編
集手段を備えたことを特徴とすることができる。
【0029】さらに、本発明の情報処理装置は、前記仮
想的な平面上にテキスト情報を作成編集するテキスト作
成編集手段を備えたことを特徴とすることができる。
【0030】また、本発明の情報処理方法は、前記仮想
的な平面上に2D図形を作画する2D図形作画ステップ
を備えたことを特徴とすることができる。
【0031】さらに、本発明の情報処理方法は、前記仮
想的な平面上にテキスト情報を作成編集するテキスト作
成編集ステップを備えたことを特徴とすることができ
る。
【0032】本発明の以上の構成により、3Dモデルの
形状データからいわゆる二次元的に形状を表した二次元
図面を作成することなく、3Dモデルと属性情報と仮想
平面上の2D図形とテキスト情報で、効率良く設計情報
を伝達できるものである。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を、図面を
用いて詳細に説明する。
【0034】《モールド金型生産の全体の流れ》図1
は、本発明の実施形態のモールド部品金型生産の全体の
流れを示す図である。
【0035】図1において、ステップS101で、製品
の設計を行い、個々の部品の設計図面を作成する。部品
の設計図面には、部品製作に必要な情報、制約情報など
が含まれている。本実施形態においては、部品の設計図
面は3D−CADで作成され、3D−CADで作成され
た図面(3D図面)は、形状、寸法公差、テキスト(注
記)などの属性情報からなる。その属性情報は形状
(面、稜線、点)と関連付けることができ、寸法公差は
成形品の検査指示、金型精度指示などに利用される。
【0036】ステップS102において、製品の組み立
てや成形などの製造性の検討を行い、部品毎の工程図を
作成する。部品の工程図には、部品製作に必要な情報に
加えて、詳細な検査指示が含まれる。部品の工程図は2
D−CADまたは3D−CADで作成される。
【0037】ここで、詳細な検査指示の例として、 測定項目(寸法あるいは寸法公差)の番号付け 測定項目に対して測定ポイントや測定方法の指示 などがある。詳細な検査指示情報はCAD上で寸法公差
と関連付けることができる。
【0038】ステップS103において、ステップS1
02で作成した部品の工程図(工程図面、金型仕様書)
を基に金型設計を行い、金型図面を作成する。金型図面
には金型製作に必要な情報、制約条件が含まれる。金型
図面は、2D−CADまたは3D−CADで作成され、
3D−CADで作成された金型図面(3D図面)は、形
状、寸法公差、テキスト(注記)などの属性情報からな
る。
【0039】ステップS104において、ステップS1
03で作成した金型図面を基に金型の製作工程を検討
し、金型工程図を作成する。金型加工工程は、NC(nu
merical control)加工及び汎用加工からなる。NC加
工(数値制御による自動加工)を行う工程に対しては、
NCプログラムの作成指示を行う。汎用加工(手動によ
る加工)工程には、汎用加工を行うための指示を行う。
【0040】ステップS105において、金型図面を基
に、NCプログラムを作成する。ステップS106にお
いて、工作機械などで金型部品を製作する。ステップS
107において、製作された金型部品を、ステップS1
03で作成した情報に基づき検査する。ステップS10
8において、金型部品を組み立て、成形する。ステップ
S109において、成形されたモールド部品をステップ
S101、ステップS102で作成した情報に基づき検
査し、OKであれば終了する。ステップS110におい
て、ステップS109の検査の結果に基づき成形品の精
度不足(精度不良)の個所に対応する金型の箇所を修正
する。
【0041】《製品の設計》次に、製品の設計を行い、
個々の部品の設計図面の作成について説明する。部品の
設計図面は、3D−CAD装置により作成される。
【0042】ここで、図2に示す情報処理装置である3
D−CAD装置を用いた部品の設計について説明する。
【0043】図2は、CAD装置のブロック図である。
図2において、図中符号201は内部記憶装置、202
は外部記憶装置であり、CADデータやCADプログラ
ムを保管するRAM(random access memory)等の半導
体記憶装置、磁気記憶装置等からなる。
【0044】203はCPU(central processing uni
t)装置であり、CADプログラムの命令に沿って処理
を実行する。
【0045】204は表示装置であり、CPU装置20
3の命令に沿って形状などを表示する。
【0046】205はCADプログラムに対して指示等
を与えるマウス、キーボードなどの入力装置である。
【0047】206はCPU装置203の命令に沿って
紙図面などを出力するプリンタなどの出力装置である。
【0048】207は外部接続装置であり、本CAD装
置と外部の装置とを接続し、本装置からのデータを外部
装置へ供給したり、外部の装置から本装置を制御したり
する。
【0049】図3は、図2に示したCAD装置の処理動
作を示すフローチャートである。まず、オペレータが入
力装置205により、CADプログラムの起動を指示す
ると、外部記憶装置202に格納されているCADプロ
グラムが内部記憶装置201に読み込まれ、CADプロ
グラムがCPU装置203上で実行される(ステップS
301)。
【0050】オペレータが入力装置205により対話的
に指示することにより、内部記憶装置201上に形状モ
デルを生成し、表示装置204上に画像として表示する
(ステップS302)。この形状モデルについては、後
述する。なお、オペレータが入力装置205によりファ
イル名などを指定することにより、既に外部記憶装置2
02上に作成されている形状モデルをCADプログラム
上で取り扱えるように、内部記憶装置201に読み込む
こともできる。
【0051】オペレータが入力装置205により、形状
モデルを作成した3次元空間内に、属性配置平面を作成
する(ステップS303)。
【0052】この属性配置平面の位置が判別しやすいよ
うに、フレーム(2重枠、枠内塗りつぶし)などの画像
情報として表示装置に表示する。また、属性配置平面の
設定情報は形状モデルに関連付けられて内部記憶装置2
01に保管される。また、必要に応じて作成した属性配
置平面に名称をつけることが望ましい。
【0053】次に、オペレータが入力装置205によ
り、属性配置平面上に形状モデルの投影形状を作成す
る。その投影形状は、属性配置平面の方向により、いわ
ゆる平面図、正面図等の六面図に相当する投影形状、お
よび断面が投影された断面の投影形状のいずれかである
(ステップS304)。投影形状はモデル全体を投影さ
せたものが好ましいが、面あるいは稜線を選択的に、あ
るいは部分的に投影させてもよい。
【0054】ここで、投影形状と属性配置平面とは関連
付けられて、その関連情報は内部記憶装置201に保管
される。
【0055】次に、オペレータが入力装置205によ
り、形状モデルに対して、寸法、寸法公差、テキスト
(注記)などを属性情報として付加する(ステップS3
05)。付加された属性情報は、ラベルなどの画像情報
として、形状モデルと投影された形状と共に表示装置に
表示することができる。付加された属性情報は、形状モ
デルに関連付けられて内部記憶装置201に保管され
る。
【0056】次に、オペレータが入力装置205によ
り、属性情報を属性配置平面に対して関連付ける(ステ
ップS306)。属性情報と属性配置平面の関連情報
は、内部記憶装置201に保管される。
【0057】オペレータがあらかじめ属性配置平面を指
定して、属性配置平面属性配置平面との関連付けを行い
ながら属性付けを行うようにしても良い。また、オペレ
ータが入力装置205により、属性情報の属性配置平面
への関連付けを設定・解除することができる。
【0058】次に、オペレータは入力装置205によ
り、属性配置平面を指定することによって属性配置平
面、その属性配置平面に関連付けられた投影形状、およ
びその属性配置平面に関連付けられた寸法公差、テキス
ト(注記)などの属性情報の表示・非表示、あるいは色
付けなどの表示制御を行う(ステップS307)。
【0059】また、オペレータが入力装置205により
属性配置平面を作成する際に、属性配置平面の視点の位
置、視線方向、倍率を設定する(ステップS307)。
この属性配置平面の表示情報を設定し、この属性配置平
面を指定することで、設定された視点の位置、視線方
向、倍率で形状モデルを表示することが出来る。またこ
の属性配置平面と属性情報は関連付けられているので、
指定された属性配置平面に関係付けられている属性情報
を選択的に表示することができる。属性配置平面の表示
情報は内部記憶装置に保管される。
【0060】また、属性情報に識別子を付加することが
でき、この識別子を付加して外部記憶装置202に保管
することができる。この識別子を利用して他のデータと
属性データを関連付ける。
【0061】また、外部記憶装置202上の属性情報に
情報を追加したものを内部記憶装置201に読み込ん
で、属性情報を更新することができる。
【0062】そして、オペレータが入力装置205によ
り、形状モデルに属性配置平面の位置情報、属性配置平
面上の投影形状、属性配置平面の表示情報、および属性
情報を付加したCAD属性モデルを外部記憶装置202
に保管する(ステップS308)。
【0063】ここで、形状モデルとCAD属性モデルに
ついて説明する。図4(a)、(b)は形状モデルの例
を示す図であり、図5は形状モデルを構成する各部の関
連を示す概念図である。
【0064】図4(a)、(b)は、形状モデルの代表
例として、SolidModelである。図に示すよう
に、SolidModelは部品などの形状をCAD上
の3次元空間上に定義する表現方法で、位相情報(To
pology)と幾何情報(Geometory)から
なる。SolidModelの位相情報は、図5に示す
ように、内部記憶装置201上で階層的に記憶され、1
つ以上のShellと、1つShellに対して1つ以
上のFaceと、1つのFaceに対して1つ以上のL
oopと、1つのLoopに対して1つ以上のEdge
と、1つのEdgeに対して2個のVertexとから
なる。
【0065】また、Faceに対して平面や円筒面とい
ったFace形状を表現するSurface情報が内部
記憶装置201上で関連付けられて保管される。Edg
eに対して直線や円弧といったEdgeの形状を表現す
るCurve情報が内部記憶装置201上で関連付けら
れて保管される。Vertlexに対して三次元空間上
の座標値を内部記憶装置201上で関連付けられて保管
される。
【0066】Shell、Face、Loop、Ver
texの各位相要素には、夫々属性情報が内部記憶装置
201上で関連付けられて保管されている。
【0067】ここで、Face情報を例に、内部記憶装
置201上での保管方法の一例を説明する。
【0068】図6は、内部記憶装置201上でのFac
e情報の保管方法を示す概念図である。図に示すよう
に、Face情報はFaceID、Faceを構成する
LoopListへのポインタ、Face形状を表すS
urfaceデータへのポインタ及び属性情報へのポイ
ンタからなる。
【0069】LoopListは、Faceを構成する
全てのLoopのIDをリスト形式で保管したものであ
る。Surface情報は、SurfaceTypeと
SurfaceTypeに応じたSurfacePar
ameterから構成される。
【0070】属性情報は、属性タイプ及び属性タイプに
応じた属性値から構成される。属性値には、Faceへ
のポインタや属性が所属するグループへのポインタなど
も含まれる。
【0071】《3Dモデルの投影形状と属性情報の入力
と表示》次に、3Dモデルへの属性情報の入力、属性配
置平面の作成方法、および属性情報が付加された3Dモ
デルと属性配置平面上の投影形状の表示について、詳細
に説明する。
【0072】図7〜図11は、3Dモデル、属性配置平
面、投影形状、および属性情報を示す図であり、図12
〜図14は3Dモデルに属性配置平面、投影形状、およ
び属性情報を付加するときの処理動作を示すフローチャ
ートである。
【0073】図12のステップS121で、図7に示す
3Dモデル1を作成し、作成した3Dモデル1に属性情
報を付与するために、ステップS122で必要な属性配
置平面を設定する。
【0074】ここで、属性配置平面は、3Dモデル1、
および3Dモデル1に付加された属性情報の表示に関わ
る要件を規定するものである。
【0075】本実施形態では、属性配置平面を(仮想的
な)三次元空間上の一点(以下、視点という)の位置、
作成する平面の法線方向(視線方向)で定義し、更に3
Dモデル1、および3Dモデル1に付加された属性情報
の表示倍率(以下単に倍率)の情報も有するものとす
る。
【0076】すなわち、視点の位置とは、視線方向にお
いて属性配置平面が設定される位置であり、例えば属性
配置平面211、212、213は3Dモデル1の最外
形から60mmの位置に設定される(図7)。
【0077】ただし、ここで、いわゆる三角法による投
影図(正面図、平面図、左右の側面図、下面図、背面
図)の視線方向に相当する属性配置平面については、視
点の位置が3Dモデル1の外部に位置していれば、いず
れの位置でも表示内容には関係しない。
【0078】また、その視点の位置は、3Dモデル1、
および3Dモデル1に付加された属性情報を表示する際
に表示装置204の表示中心と一致する点である。次
に、法線方向はその視点の位置から、3Dモデル1、お
よび3Dモデル1に付加された属性情報を表示する際の
視線方向と一致させる。
【0079】また、倍率とは(仮想的な)三次元空間上
の3Dモデル形状を表示装置204上で表示する際の拡
大する倍率とする。
【0080】属性配置平面のパラメータである、視点の
位置、視線方向、倍率は随時変更可能とする。
【0081】例えば、図7においては、いわゆる正面
図、平面図、右側面図の方向に相当する属性配置平面2
11、212、213が設定される。視線方向は3Dモ
デルの外から内部へ向かう向きが定められる。図7にお
いては、属性配置平面211は3Dモデル1の正面20
1aと平行であり、属性配置平面212は3Dモデル1
の上面201bと平行であり、属性配置平面213は3
Dモデル1の側面201cと平行の関係となる。視点の
位置と倍率は、3Dモデル1の形状と付与する属性情報
の概ね全てが表示装置204の表示画面に表示できるよ
うに定められる。
【0082】各属性配置平面の位置を明示するために、
属性配置平面を枠取りした四角で表現してある。この属
性配置平面の位置を明示する手段として本実施例では枠
を用いて表現したがこれに限られるものではなく、形状
としては、四角以外の多角形、あるいは円形であっても
良い。
【0083】次に、投影形状を設定する(ステップS1
23)。投影形状は、上記各属性配置平面211,21
2,213に対し、3Dモデル1の外形形状が投影され
る形状である。例えば図7に示すように正面図の視線方
向に相当する属性配置平面211上に投影形状2、平面
図の視線方向に相当する属性配置平面212上に投影形
状3、右側面図の視線方向に相当する属性配置平面21
3上に投影形状4、および図8に示すように断面図の視
線方向に相当する属性配置平面214上に投影形状5が
設定される。投影形状は、各々の属性配置平面を選択す
ることにより、外形形状を一括して投影する、あるいは
単一の面を選択してその面の形状を投影する、あるいは
複数の面を選択してその面の形状を投影する、のいずれ
の方法でもよいものである。
【0084】上記の属性配置平面と投影形状は、3Dモ
デル1と同じ三次元空間内に配置されているため、3D
モデル1を三次元的に回転、ズームイン/アウト等すれ
ば、3Dモデル1と共に回転、ズームイン/アウト等で
きるものである。必要に応じ、随時属性配置平面および
投影形状が追加設定あるいは削除されることは言うまで
もない。
【0085】次に、ステップS124で設定された各属
性配置平面に関連付けて、各属性配置平面の視線方向に
正対するように、属性情報を入力する。図9は正面図の
視線方向に相当する属性配置平面211上に属性情報を
付与した状態を示す図である。図10(a)、(b)、
(c)は各々の属性配置平面の視線方向から見た3Dモ
デル1、投影形状2,3,4および属性情報である。こ
こで、属性情報は投影形状と同様に属性配置平面上に配
置されるものである。属性情報の配置についての詳細は
後述する。なお、図10においては、投影形状2、3、
4は3Dモデル1の形状に重なって表示されている。
【0086】属性配置平面に関連付けられた属性情報の
大きさ(文字やシンボルの高さ)を、属性配置平面の倍
率に応じて変更する。属性情報の大きさ(mm)とは、
3Dモデル1が存在する仮想的3次元空間における大き
さと定義する(表示装置204において表示された際の
大きさではない)。属性情報が別の属性配置平面に関連
付けられた場合、変更先の属性配置平面の倍率に応じて
属性情報の大きさを変更する。
【0087】また、各属性配置平面と属性情報の関連付
けは、属性情報の入力後でもよい。たとえば図13に示
すフローチャートのように、3Dモデル1を作成し(ス
テップS131)、ステップS132にて属性を入力、
ステップS133、S134で属性配置平面と投影形状
を作成後、ステップS135にて所望の属性配置平面に
属性情報が関連付けられるものである。また、必要に応
じ、属性配置平面に対し関連付けられる属性情報の追
加、削除等の修正がなされるものである。また、投影形
状の作成は、属性情報の入力後でもよい。
【0088】属性情報の入力は、3Dモデル1および所
望の投影形状を二次元的に表示させて入力させてもよ
く、また必要に応じ、三次元的に表示させながら入力し
てもよい。その入力はいわゆる2D−CADで二次元図
面を作成する工数と何ら変わることなく実現できるもの
である。さらには、必要に応じ三次元的に3Dモデル1
を見ながら入力することができるので、より効率的かつ
ミスなく実現できるものである。
【0089】次に、属性配置平面上での2D図形および
テキスト情報を作成編集する場合の説明を行う。その2
D図形およびテキスト情報は、例えば以下の情報を表記
する場合に用いられるものである。座標寸法記入法にお
いて、穴等を表す記号、および穴位置等の一覧表を作成
編集する。
【0090】また、寸法数値の代わりに、文字記号を用
いる場合において、別に表示するテキスト、数値を作成
編集する。また、外形線の延長線の交点に寸法を付与す
るとき、交点を明らかにするために外形線の延長線を作
成編集する。また、隣接部分、あるいは工具、ジグなど
の形状、位置を参考に表す線を作成編集する。また、平
面であることを表す細い実線を作成編集する。また、テ
ーパ・勾配を図示で明示するために、斜面から引出線を
引き出して図と寸法を作成編集する。また、特殊な加工
部分の範囲を指示する線、および特殊な加工に関する必
要事項に関するテキストを作成編集する。また、矢視図
あるいは部分拡大図等の文字あるいは倍率に関するテキ
ストを作成編集する。また、中心線あるいはかくれ線等
を投影形状に付加する。
【0091】上記各場合において、必要に応じ、いわゆ
る実線、破線、一点鎖線、二点鎖線の太線あるいは細線
が用いられるものである。また、必要に応じ上記各種線
の色が設定できるものである。
【0092】また、上記各種の線は、属性配置平面上の
任意の2点を指示する、1点と方向を指示する、あるい
は中心と半径を指示する等のよく知られた各種の方法で
作成される。また、線の作成に際し、必要に応じ3Dモ
デル1あるいは投影形状が利用されるのは言うまでもな
い。
【0093】上記各種情報が所望の属性配置平面と関連
付けられ、属性配置平面上に作成される。これにより、
より分かりやすく適切な設計情報が表現可能となるもの
である。
【0094】次に、3Dモデル1の属性情報を見る場合
の説明を行う。図14のステップS141において所望
の属性配置平面を選択することで、ステップS142に
おいて選択された属性配置平面の視点の位置、視線方
向、および倍率に基づき3Dモデル1の形状とその属性
配置平面に関連付けて付与されている投影形状と属性情
報が表示されるものである。例えば属性配置平面21
1、属性配置平面212、あるいは属性配置平面213
が選択されると、それぞれ図10(a)、(b)、ある
いは(c)が表示される。このとき、属性情報は各属性
配置平面の視線方向に正対して配置されているため、表
示画面上では二次元的に極めて容易に分かりやすく見る
ことができる。
【0095】さらには、3Dモデル1を回転させて三次
元的に見る場合においても、投影形状と属性情報とが同
一面上に配置されているために、極めて容易に分かりや
すく見ることができる。例えば図9と図11とにおい
て、投影形状2の有無を比較すれば明らかなように、投
影形状2がある場合には属性情報の指示位置がより見や
すくなるものである。
【0096】次に、属性配置平面を容易に選択可能とす
るための例を紹介する。まず、選択可能な3Dモデルの
属性配置平面の枠を表示させ、オペレタータが、マウス
などのポインティングデバイス等の入力装置を使用し
て、属性配置平面を選択する方法が考えられる(図
7)。
【0097】次に、選択可能な属性配置平面の名称をリ
スト形式で表示して、その中から選択する方法も考えら
れる(不図示)。
【0098】さらには、属性配置平面の視線方向から見
た状態(図10(a)、(b)、あるいは(c))の画
像をサムネイル画像としてアイコン表示して、選択する
方法も考えられる。
【0099】《属性情報の他の入力方法》図11〜図1
4を用いて説明した上述の属性情報の入力においては、
各属性配置平面に属性情報を関連付けたが、関連付ける
手段は上記に限定されるものではなく、例えば属性情報
をグループ化し、そのグループと属性配置平面を関連付
けてもよい。
【0100】図15、図16に示すフローチャートに基
づき、説明する。あらかじめ入力された属性情報を選択
的に、あるいは検索結果に基づきグループ化し、そのグ
ループと任意の属性配置平面関連付けすることで上記と
同様の結果および効果が得られる。また、属性情報のグ
ループへの追加、削除等の修正がなされることにより、
属性配置平面に関連付けられる属性情報を操作すること
ができる。
【0101】即ち、3Dモデルを生成し(ステップS1
51)、属性情報を入力し(ステップS152)、3D
モデルに対し属性配置平面の視点の位置、視線方向、お
よび倍率を設定する(ステップS153)。そして、ス
テップS152で入力され属性情報をグループ化し、設
定した属性配置平面とグループ化した属性情報とを関連
付けて設定するものである(ステップS154)。
【0102】また、表示を行うときは、図16に示すよ
うに、属性配置平面選択し(ステップS161)、選択
された属性配置平面に関連付けられている属性情報を属
性配置平面の視点の位置、視線方向、および倍率の情報
に従って表示装置204で表示する(ステップS16
2)ものである。
【0103】《断面の属性配置平面と投影形状の設定》
断面の投影形状5について、図17に基づきさらに説明
する。3Dモデル1内の所望の位置に切断面を設定し
(例えば、穴の中心を通り正面図に平行)、その切断面
の表裏いずれかの法線方向を視線方向として属性配置平
面214を設定する。例えば、視線方向に対し切断面の
手前側を非表示とすることで、3Dモデル1の断面形状
を表示することができる。断面および切断面の向こう側
の形状の投影形状5は上記属性配置平面214上に配置
される。その属性配置平面214に関連付けて属性情報
を入力、表示することで、二次元的にも三次元的にも、
断面形状および投影形状を見ながら、属性情報の指示箇
所が容易にかつ即座に分かるものである。その属性情報
は例えば、断面で表示しないと見えない面の寸法、注
記、あるいは断面で表示しないと寸法引き出し線が見え
ない寸法等である。
【0104】《複数の投影図の設定》また、3Dモデル
1の形状が同一に見える、すなわち視線方向が同一の属
性配置平面を複数設定し、各々の属性配置平面に同一の
投影形状を配置する構成としてもよい。断面の属性配置
平面についても同様に、同一の切断面で、同一の視線方
向である複数の属性配置平面を設定してもよい。
【0105】図18に同一の視線方向の複数の属性配置
平面215、216、および各々の属性配置平面21
5、216に投影された同一の複数の投影形状6、7を
示す。図18においては、属性配置平面215と属性配
置平面216とは3Dモデル1の平面図に相当する属性
配置平面215、216である。各々の属性配置平面2
15、216に属性情報を、例えばグループ化し関連付
けることで、より見やすい属性情報を実現できる。例え
ば、属性配置平面215には3Dモデル1の概略の外形
寸法に関わる属性情報を関連付け、属性配置平面216
には3Dモデル1の細かい(詳細の)形状を関連付ける
ことができる(図19)。この場合、属性配置平面21
5、216の倍率を異なる設定とすることができるもの
である。属性配置平面215に関連付けられるビューの
倍率を1、属性配置平面216に関連付けられるビュー
の倍率を2とすることで、細かい形状と関連付けられた
属性情報も容易に分かりやすく見ることができる。
【0106】また、複数の属性配置平面の設定において
は、穴位置および穴形状に関わる属性情報、あるいは印
刷、塗装等の二次加工に関連する属性情報等、属性情報
の種類ごとに関連付ける属性配置平面を設定するという
取り扱いもできるものである。
【0107】《属性情報の配置》3Dモデルとその3D
モデルに付加する属性情報を2次元な図面として極めて
わかりやすく表示画面上で表現するため、オペレータは
表現したい3Dモデルの部位の複数の属性情報を適宜選
択もしくはグループ化して属性配置平面に関連付ける。
2次元的な図面の表現方法であれば、属性情報の位置は
関連する投影図の投影方向、すなわちビューの視線方向
の領域に正対配置すればよいが、3Dモデルに属性情報
を付加し図面とするいわゆる「3D図面」においては、
3Dモデルのメリットを十分生かすため工夫が必要とな
る。
【0108】3Dモデルのメリットの一つは、表示画面
上で実物に近い形で立体的に表現できるため、3Dモデ
ルを作成するオペレータあるいはその3Dモデルを用い
る次工程のオペレータ(工程設計者、金型設計・製作
者、測定者等)にとって、2次元図を扱う際に必要とな
る2次元から3次元への変換作業(これは主にオペレー
タの頭の中で行われていた)が省ける点である。この変
換作業はオペレータの力量によるところが多く、いきお
いこの変換作業において誤変換による誤造や変換時間の
ロスが発生することがある。
【0109】3D図面において、3Dモデルのメリット
である立体的に表現できる点を損なわないために、立体
表示した際の属性情報の表示(属性情報の配置)に工夫
をする必要がある。
【0110】その工夫する点について、図20(a)〜
(d)を用いて説明を行う。第一の工夫は、属性情報を
配置する面についてである。図20(a)は説明に使用
する3Dモデル21の斜視図、図20(b)は3Dモデ
ル2の平面図、図20(c)は3Dモデル21に工夫し
ないで属性情報を付加した状態を説明する斜視図、図2
0(d)は属性情報の配置を工夫して行った斜視図であ
る。
【0111】まず、3Dモデル21に対して、平面図を
作成するため属性配置平面(不図示)、投影形状22、
および属性情報の入力を行う。この属性配置平面の視線
方向から表示した状態が図20(b)である。
【0112】その属性情報の入力に関して、図20
(c)の様に複数の属性情報の配置する面を互い違いに
すると、属性情報が重なりあい属性情報の内容が判別し
難くなる。図20(c)のように属性情報が少なくても
見にくいので、より複雑な形状であれば、もはや属性情
報は有益な情報ではなくなり、斜視状態では図面として
成り立たなくなることは容易に想像できる。
【0113】ところが、図20(d)の様に属性情報を
投影形状22と同一平面内に配置することで属性情報ど
うしが重なり合うことはなく、2次元的な図面の表現
(図20(b))と同等に属性情報の判別は容易にでき
る。
【0114】こうすることで、3Dモデル21に属性情
報を付加する図面形態(3D図面)において2次元的な
図面の表現だけでなく、3Dモデル21のメリットであ
る立体的に3Dモデル21を表現しながら、属性情報の
判別が容易にできるので、立体図面(3D図面)として
利用することが可能となる。
【0115】上記は同一視線方向の複数の属性配置平面
に属性情報を関連付ける場合においても同様である。
【0116】また、同一視線方向に複数の属性配置平面
を作成する際には、離して配置するのが好ましい(図1
8)。この複数の属性配置平面、各々の属性配置平面に
投影された投影形状、および各々の属性配置平面に関連
付けられている属性情報を同時に表示する際、属性配置
平面を同一位置に作成すると各属性情報の配置面が同一
面になるので、視線方向はもとより視線方向をずらして
斜めから見ても属性情報同士が重なり見にくくなる。そ
もそも同一方向からみて属性情報が多いために複数の属
性配置平面に分けており、同時に属性情報を表示する際
には属性情報が重なってしまうことは避けられない。
【0117】視線方向からの見にくいのは救えないとし
ても、斜視状態で属性情報を判別し易くするために手段
として、同一視線方向の投影形状は離して配置するのが
有効である。
【0118】第二の工夫は、属性情報の引き出し方であ
る。属性情報を、3Dモデルから三次元空間内の投影形
状が配置された属性配置平面に引き出すためには、引き
出し線あるいは寸法補助線に相当する線を、例えば一度
折り曲げてL字状に引き出す必要がある。この引き出し
方としては、図21に示すように、3Dモデル31側で
折り曲げる方法(まず3Dモデル31から属性情報を引
き出し、寸法線等の位置で投影形状32が作成されてい
る属性配置平面(不図示)に引き出す。線11)と、属
性配置平面の面で折り曲げる方法(3Dモデル31と属
性配置平面上の投影形状32をまず線で結び、属性配置
平面において属性情報を引き出す。線12)とが考えら
れる。本発明においては、属性情報を投影形状をより有
効に活用するために、上記属性配置平面の面上で折り曲
げる方法が好ましい。その方法により、属性情報が投影
形状のどの部位に関係しているのかが極めて明確とな
り、「3D図面」において、3Dモデルのメリットを十
分に生かすことができるものである。
【0119】《倍率》次に、属性配置平面の倍率につい
て説明する。倍率とは(仮想的な)三次元空間上の3D
モデル形状、投影形状、および属性情報を表示装置20
4上で表示する際の拡大縮小する倍率である。その倍率
を所望の倍率とすることで、複雑な形状あるいは詳細な
形状をより見やすくできる。また、サイズの大きな形状
を縮小して形状全体を見ることで、形状がより理解しや
すくなるものである。
【0120】図22(a)、(b)、(c)は、3Dモ
デル51の一部を拡大して表示した状態を示す図であ
る。例えば、図22(a)のように、3Dモデル51に
対し、視線方向を平面図に対応する属性配置平面の視線
方向に向け、視線中心を角部近傍とし、倍率を例えば5
倍とするビューを設定することで、階段状の形状および
属性情報が極めて分かりやすく表示できる。(図22
(b)) 本実施形態においては、3D−CAD装置を構成するハ
ードウェア、あるいは3D形状モデルの構成方法によら
ず3D−CAD全般に対し有効である。
【0121】さらに、属性配置平面(不図示)に関連付
けられた属性情報の大きさ(文字やシンボルの高さ)
は、属性配置平面に関連付けられる倍率に応じて変更す
るものとする。(図22(b)) 属性情報の大きさ(単位は例えばmmとする)とは、3
Dモデル51が存在する仮想的3次元空間における大き
さと定義する(表示装置204において表示された際の
大きさではない)。
【0122】例えば、属性配置平面において倍率1の時
の属性情報の大きさを3mmとする。その属性配置平面
を倍率5で同じように文字高さを3mmとして表示した
例を図22(c)で示す。属性配置平面に関連付けられ
た属性情報は5倍の表示倍率で表示されるのでその大き
さは15mmとなる。見るために、表示される大きさが
大きいのはよいことであるが、その15mmは必要以上
に大きく、一度に見たい情報が多数ある場合には好適と
は言えない。
【0123】図22(b)、(c)において四角線は表
示装置204での表示可能範囲を示す。属性情報が重な
らないように配置すると、3Dモデルおよび投影形状
と、属性情報の位置が離れてしまうので形状とそれに関
係する属性情報の関わりがわかりにくく、誤読する可能
性も発生する。また表示したい属性情報が多いと全ての
属性情報を表示装置204で表示しきれなくなり、表示
可能範囲外の属性情報を見るために表示範囲を変更しな
くてはならない煩わしさを伴う。
【0124】また、縮小して表示したい場合(倍率は1
未満)に文字の大きさを変更しないと、縮小図表示状態
で属性情報の表示装置204上の表示大きさが小さくな
り、属性情報の内容が判別できなくなる。
【0125】そこで、属性情報が表示される時のことを
考慮して、属性情報の情報の大きさを倍率によって変更
するのが望ましい。
【0126】そのため、倍率と属性情報の大きさをおお
よそ反比例の関係にすると良い。例えば属性配置平面の
倍率が1の時、属性情報の大きさを3mmと設定する場
合、上記属性配置平面32のビューの倍率を5とすれ
ば、関連付けられた属性情報の大きさを0.6mmとす
る。
【0127】また、任意の属性配置平面に関連付けられ
ている属性情報が他の属性配置平面に関連付けられた場
合、変更先の属性配置平面の倍率に応じて属性情報の大
きさを変更する。
【0128】《投影図の複数選択》上述の実施例におい
て、属性配置平面に関連付けられた属性情報を表示する
場合、選択対象の属性配置平面の数はただ一つとしてい
たが、本発明の目的を鑑みると、複数の属性配置平面を
選択してもなんら問題ない。
【0129】ただし、属性配置平面の単一選択を行う場
合は、視線方向、倍率、視線中心が唯一つなので、表示
装置上での表示方法は一つになるが、複数選択した場合
は表示方法が複数になるので工夫をしなければならな
い。たとえば、複数選択を行った場合、選択された属性
配置平面に関連付けられた属性情報をすべて表示し、視
線方向、倍率、視線中心についてはどの属性配置平面の
設定を採用するか選択できるようにすることが考えられ
る。
【0130】また、属性情報の表示は関連する属性配置
平面毎に色を変えるなどして、グループがわかりやすく
判別できるように工夫を行う。
【0131】《属性情報の表示方法》上記従来例では、
3Dモデル対して入力された属性情報を選択的に表示す
る順序として、まず最初に属性配置平面の選択を行い、
次にその属性配置平面に関連付けられた属性情報を適宜
表示する、この順番で説明を行ったが、この方法に限定
されるものではなく、属性情報を選択し、その次に、そ
の属性情報が関連付けられている属性配置平面の視線方
向、倍率、視線中心で、3Dモデル、投影形状およびそ
の属性情報を表示する手法も有効である。
【0132】図23は、この一連の処理動作を示すフロ
ーチャートである。図9の様に3Dモデル1と属性情報
が表示された状態(他の属性配置平面に関連付けられて
いる属性情報が同時に表示されていてもよいことは言う
までもない)で、属性情報(例えば35±0.3)を選
択する(ステップS311)。
【0133】この選択により、上記属性情報が関連付け
られている属性配置平面の視線方向、倍率、視線中心に
基づいて、3Dモデル1、投影形状、および属性情報を
表示する(ステップS312)。この場合図10(b)
で示す如く正面図が表示される。これによって、選択さ
れた属性情報と3Dモデル1との関係が、2次元的に表
示されるので、より認識しやすくなる。
【0134】また、3Dモデルの幾何情報(稜線、面、
頂点)を選択し、その幾何情報に関連付けられている属
性情報の表示、さらにはその属性情報が関連付けられて
いる属性配置平面の視線方向、倍率、視線中心で、3D
モデル、投影形状およびその属性情報を表示する手法も
有効である。
【0135】図24(属性情報選択から表示)は、この
一連の処理動作を示すフローチャートである。3Dモデ
ルの幾何情報を選択する(ステップS321)。選択し
た幾何情報に関連付けられている、属性情報を表示する
(ステップS322)。関連付けられている、属性情報
が複数存在するならば、それらをすべて表示しても良
い。また、属性情報が関連付けられている属性配置平面
に属する属性情報すべてを表示してもよい。
【0136】次に、表示した属性情報に関連する属性配
置平面の、視線方向、倍率、視線中心に基づいて3Dモ
デル、投影形状および属性情報を表示する。このよう
に、3Dモデルの幾何情報から、関連する属性情報の検
索および、表示が出来るのでとても使いやすい。
【0137】《表示》ここで、上述のように作成した属
性情報が付加された3Dモデルの表示について述べる。
【0138】図2に示した情報処理装置で作成した属性
情報が付加された3Dモデルは、作成した装置自身、或
いは、外部接続装置を介して作成した3Dモデルのデー
タを転送することにより、他の同様な情報処理装置を用
いて、図1に示した各工程で表示し、利用することがで
きる。
【0139】まず、3Dモデルを作成した、製品/ユニ
ット・部品の設計技術者あるいはデザイン設計者である
オペレータ自身が、自ら作成した3Dモデルを、図10
(a)、(b)、(c)に示すように表示を行うこと
で、あたかも二次元の図面を作成するごとく3Dモデル
に新たな属性情報を付加することができるものである。
また、例えば、形状が複雑な場合に、必要に応じて3D
モデルを3次元表示と二次元的表示とを交互に、或い
は、同一画面に表示することにより、効率良くかつ正確
に所望の属性情報を入力していくことができる。
【0140】また、作成された3Dモデルをチェック/
承認する立場にあるオペレータが、作成した3Dモデル
を図10(a)、(b)、(c)に示す表示を、同一画
面或いは切替えて表示することにより、チェックを行
い、チェック済み、OK、NG、保留、要検討などを意
味するマーク、記号、或いは色つけなどの属性情報が付
加される。必要に応じて、複数の製品/ユニット/部品
を比較、参照しながらチェックが行われるのは言うまで
もない。
【0141】また、作成された3Dモデルの作成者以外
の設計技術者あるいはデザイン設計者が、作成された3
Dモデルを参照して、他の製品/ユニット/部品を設計
する場合に利用することができる。この3Dモデルを参
照することにより、容易に作成者の意図、あるいは設計
手法を理解できるものである。
【0142】また、3Dモデルを製作、製造するに当た
り、そのために必要な情報を3Dモデルあるいは属性情
報に付与するオペレータが利用することができる。この
場合、オペレータは製品/ユニット/部品の製作工程を
設定する技術者である。オペレータは、例えば加工工程
の種類、使用する工具等の指示、あるいは3Dモデルへ
加工上必要な稜線部、角部、隅部等へのコーナR、面取
りを付加する。あるいは寸法、寸法公差等に対する測定
方法の指示、測定点の3Dモデルへの付加、測定上注意
すべき情報等を入力する。これらは、図10(a)、
(b)、(c)のように見やすく配置作成された表示を
見ながら、また必要に応じ三次元的に形状を確認しなが
ら、効率良く確実に行われる。
【0143】また、3Dモデルを製作、製造するに当た
り、所望の準備をするために必要な情報を3Dモデルあ
るいは属性情報から得るオペレータが利用することがで
きる。この場合、オペレータは製作、製造に必要な金
型、治工具、各種装置等を設計する設計技術者である。
オペレータは3Dモデルを三次元状態で見ながら形状を
理解、把握しつつ、必要な属性情報を図10(a)、
(b)、(c)のように見やすく配置作成された表示で
チェック、抽出していく。それらの属性情報を元に、オ
ペレータは金型、治工具、各種装置等を設計する。例え
ば、オペレータが金型の設計技術者である場合は、オペ
レータは3Dモデルおよび属性情報から、金型の構成、
構造等を検討しつつ設計する。また、必要に応じ、金型
製作上必要な稜線部、角部、隅部等へのコーナR、面取
りを付加する。また、金型が樹脂の射出成形用金型の場
合には、オペレータは、例えば3Dモデルに成形上必要
な抜き勾配等を付加する。
【0144】また、製品/ユニット/部品を製作、製造
するオペレータが利用することができる。この場合、オ
ペレータは製品/ユニット/部品の加工技術者、組立て
技術者である。オペレータは3Dモデルを三次元状態で
見ながら加工すべき形状、あるいは組み立てるべき形状
を容易に理解、把握しつつ、図10(a)、(b)、
(c)のように見やすく配置作成された表示を見て加
工、組立てを行う。そして必要に応じ、オペレータは加
工部、組立て部の形状等をチェックする。また、加工済
み、加工が困難、あるいは加工結果等を属性情報として
3Dモデルあるいはすでに付加されている属性情報に付
加し、その情報を設計技術者等にフィードバックしても
よい。
【0145】また、製作、製造された製品/ユニット/
部品を検査、測定、評価するオペレータが利用すること
ができる。この場合、オペレータは製品/ユニット/部
品の検査、測定、評価する技術者である。オペレータ
は、上記の寸法、寸法公差等に対する測定方法、測定
点、測定上注意すべき情報を、図10(a)、(b)、
(c)のように見やすく配置作成された表示を見なが
ら、また必要に応じ三次元的に形状を確認しながら、効
率良く確実に得て、検査、測定、評価を実行する。そし
て、オペレータは必要に応じ、検査、測定、評価を属性
情報として、3Dモデルに付与することができる。例え
ば、寸法に対応する測定結果を付与する。また、寸法公
差外、キズ等の不具合箇所の属性情報あるいは3Dモデ
ルにマークあるいは記号等を付与する。また、上記チェ
ック結果と同様に、検査、測定、評価済みのマーク、記
号、あるいは色付け等がなされてもよい。
【0146】また、製品/ユニット/部品の製作、製造
に関係する各種の部門、役割のオペレータが利用するこ
とができる。この場合、オペレータは例えば、製作、製
造コストを分析する担当者、あるいは製品/ユニット/
部品自体、関連する各種部品等を発注する担当者、製品
/ユニット/部品のマニュアル、梱包材等を作成する担
当者、等である。この場合もオペレータは3Dモデルを
三次元状態で見ながら製品/ユニット/部品の形状を容
易に理解、把握しつつ、図10(a)、(b)、(c)
のように見やすく配置作成された表示を見て効率的に各
種業務を遂行する。
【0147】《検査指示の入力》次に、検査指示に関し
て述べる。出来上がった金型や、部品などを検査するた
めには、予め、3Dモデルに寸法などを割り当てて表示
することは上述した通りである。
【0148】ここでは、設定された属性配置平面に対し
て、検査する位置が明確となる表示となるように属性情
報を入力する。
【0149】即ち、3Dモデルを構成する、面、線、稜
線などに対して、検査する順番、検査位置、検査項目な
どを入力する。そして、その順番に検査することによ
り、検査工数を軽減するものである。
【0150】まず、検査する項目と位置を入力すること
により、全体が入力される。次に、所定の方法により、
検査の順番を割り振り、それぞれの項目に順番を割り当
てる。そして、実際に検査を行う場合は、順番を指示す
ることにより、属性配置平面が選択され、表示されてい
る属性配置平面において、検査すべき位置の面などが、
他と異なった形態(色などが異なる)で表示され、検査
位置が明確になる。そして、指示された検査項目毎に、
検査した結果を入力し、再成形が必要か否かが判断され
るものである。
【0151】以上説明のように本発明の実施形態によれ
ば、設定された属性配置平面と属性情報により、簡単な
操作で見やすい画面を得ることができる。また、視線方
向と属性情報の関係も一覧してわかるものである。さら
には、あらかじめ寸法値などが入力されていることによ
り、オペレータによる操作ミスによる誤読が軽減され
る。
【0152】また、属性配置平面に関連付けられた情報
のみを見ることができ、必要とする情報を容易に知るこ
とができる。
【0153】また、同一視線方向の大量の属性情報を、
複数の属性配置平面に割り当てることにより、見やすい
画面を得ることができ、必要な情報を容易に知ることが
できる。
【0154】また、3Dモデルの内部、即ち、断面位置
に属性配置平面を設定することにより、属性情報をわか
りやすく表示することができる。
【0155】また、属性配置平面の表示倍率にしたがっ
て、属性情報の大きさを変更するので、わかりやすくそ
して、適切に表現できる。
【0156】また、属性情報と投影形状を属性配置平面
に配置することで、3Dモデルを斜めから見た立体的な
表現を行っても、属性情報を読み取ることが出来る。
【0157】さらには、属性配置平面上に2D図形ある
いはテキスト情報を作成することで、より分かりやすく
適切な表現、表示ができる。
【0158】また、属性情報から、属性配置平面の検索
および、その属性配置平面に関連付けられた情報のみを
見ることができ、必要とする情報を容易に知ることがで
きる。
【0159】また、幾何情報から、属性情報および属性
配置平面の検索さらには、その属性配置平面に関連付け
られた情報のみを見ることができ、必要とする情報を容
易に知ることができる。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、3
Dモデルに対する属性情報を入力し、その属性情報が関
連付けられる仮想的な平面を設定し、その仮想的な平面
に3Dモデルを投影し、その仮想的な平面に上記属性情
報を関連付けて記憶する。
【0161】このため、属性情報を所望の仮想平面上に
入力配置でき、またその仮想平面上に3Dモデルを投影
した投影形状を作成することで、属性情報の数によらず
極めて容易に入力が可能となり、また見やすく、かつ分
かりやすく確実に情報が伝達できる。
【0162】また、本発明によれば、上記仮想的な平面
上に2D図形を作画編集し、さらには上記仮想的な平面
上にテキスト情報を作成編集することで、3Dモデルの
形状データからいわゆる二次元的に形状を表した二次元
図面を作成することなく、3Dモデルと属性情報と仮想
平面上の2D図形とテキスト情報で、効率良く設計情報
を伝達できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のモールド部品金型生産の全
体の流れを示す図である。
【図2】本発明の実施形態のCAD装置のブロック図で
ある。
【図3】図2に示したCAD装置の処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の実施形態の形状モデルの例を示す図
で、(a)はSolidModelの図、(b)はSh
ellの図を示す。
【図5】本発明の実施形態の形状モデルを構成する各部
の関連を示す概念図である。
【図6】本発明の実施形態の内部記憶装置201上での
Face情報の保管方法を示す概念図である。
【図7】本発明の実施形態の3Dモデル、属性配置平面
および投影形状を示す図である。
【図8】本発明の実施形態の3Dモデルおよび断面の属
性配置平面および投影形状を示す図である。
【図9】本発明の実施形態の3Dモデル、属性配置平
面、投影形状および属性情報を示す図である。
【図10】本発明の実施形態の各属性配置平面から見た
3Dモデルと属性情報を示す図で、(a)は平面図の視
線方向から見た3Dモデルおよび属性情報、(b)は正
面図の視線方向から見た3Dモデルおよび属性情報、
(c)は右側面図の視線方向から見た3Dモデルおよび
属性情報を示す図である。
【図11】本発明の実施形態の3Dモデル、属性配置平
面および属性情報を示す図である。
【図12】本発明の実施形態の3Dモデルに属性情報を
付加するときの処理動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態の3Dモデルに属性情報を
付加するときの処理動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態の3Dモデルに属性情報を
付加するときの処理動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態の3Dモデルに属性情報を
付加するときの処理動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態の属性情報を付加された3
Dモデルの表示を行うときのフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態の3Dモデル、断面の属性
配置平面と投影形状、および属性情報を示す図である。
【図18】本発明の実施形態の3Dモデルに複数の属性
配置平面と投影形状を設定した状態の図である。
【図19】本発明の実施形態の3Dモデル、投影形状お
よび属性情報を示す図である。
【図20】本発明の実施形態の3Dモデルの一例を示す
図で、(a)は3Dモデルの斜視図、(b)は3Dモデ
ルの平面図、(c)は3Dモデルに工夫しないで属性情
報を付加した状態を説明する斜視図、(d)は属性情報
の配置を工夫して行った斜視図を示す。
【図21】本発明の実施形態の属性情報の引き出し方の
説明図である。
【図22】本発明の実施形態の3Dモデルの一部に属性
配置平面を割り当てた場合を示す図で、(a)は3Dモ
デルの図、(b)は階段状の形状および属性情報を分か
りやすく表示した図、(c)は投影図を倍率5のビュー
で文字高さを3mmとして表示した例を示す図である。
【図23】本発明の実施形態の属性情報から3Dモデル
と属性情報の表示を行うときのフローチャートである。
【図24】本発明の実施形態の幾何情報から3Dモデル
と属性情報の表示を行うときのフローチャートである。
【図25】従来の3Dモデルの一例を示す図である。
【図26】従来の図25に示した3Dモデルの図で、
(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図を示
す。
【図27】従来の図25に示した3Dモデルに属性情報
を付与した状態の図である。
【符号の説明】
1、21、31、41、51 3Dモデル 2、3、4、5、6、7、22、32 投影図 11、12 寸法補助線 32 投影図 201 内部記憶装置 201a 正面 201b 上面 201c 側面 202 外部記憶装置 203 CPU装置 204 表示装置 205 入力装置 206 出力装置 207 外部接続装置 211、212、213、214、215、216 属
性配置平面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B046 AA05 FA09 FA17 5B050 AA04 BA06 BA09 BA18 BA20 CA07 EA20 EA27 FA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3Dモデルに対する属性情報を入力する
    属性入力手段と、 該属性情報が関連付けられる仮想的な平面を設定する属
    性配置平面設定手段と、 該仮想的な平面に3Dモデルを投影する投影手段と、 該仮想的な平面に前記属性情報を関連付けて記憶する記
    憶手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記仮想的な平面上に2D図形を作画編
    集する2D図形作画編集手段を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記仮想的な平面上にテキスト情報を作
    成編集するテキスト作成編集手段を備えたことを特徴と
    する請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 3Dモデルに対する属性情報を入力する
    属性入力ステップと、 該属性情報が関連付けられる仮想的な平面を設定する属
    性配置平面設定ステップと、 該仮想的な平面に3Dモデルを投影する投影ステップ
    と、 該仮想的な平面に前記属性情報を関連付けて記憶する記
    憶ステップとを備えたことを特徴とする情報処理方法。
  5. 【請求項5】 前記仮想的な平面上に2D図形を作画す
    る2D図形作画ステップを備えたことを特徴とする請求
    項4に記載の情報処理方法。
  6. 【請求項6】 前記仮想的な平面上にテキスト情報を作
    成編集するテキスト作成編集ステップを備えたことを特
    徴とする請求項4または5に記載の情報処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6のいずれかに記載の情報
    処理方法の各ステップを情報処理装置に実行させること
    を特徴とするプログラム。
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