JP2002324085A - 情報処理装置及び方法 - Google Patents

情報処理装置及び方法

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JP2002324085A
JP2002324085A JP2001182345A JP2001182345A JP2002324085A JP 2002324085 A JP2002324085 A JP 2002324085A JP 2001182345 A JP2001182345 A JP 2001182345A JP 2001182345 A JP2001182345 A JP 2001182345A JP 2002324085 A JP2002324085 A JP 2002324085A
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Etsuichi Sasako
悦一 笹子
Kazuma Shimizu
和磨 清水
Yoshiyuki Matori
至之 馬鳥
Masaya Morioka
昌也 森岡
Hiroshi Takarada
浩志 宝田
Ryozo Yanagisawa
亮三 柳澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CAD装置を用いて作成される3Dモデル
に、寸法、寸法公差などの属性情報を付加しても、3D
モデルおよび属性情報が共に見やすく属性情報を有効に
活用できる情報処理装置を実現する。 【解決手段】 CAD装置において、作成した3Dモデ
ル300に対して視線方向(属性配置平面)を設定し、
設定した属性配置平面301、302、303に対して
正対するように属性情報を入力する。この設定した属性
配置平面に名称301a、302a、303a、304
aを付し、複数の属性配置平面が存在する場合、名称が
重ならないように表示画面に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置及び方
法に関し、特に、3D−CADを用いて作成した3Dモ
デル(3D形状)を利用した情報処理装置及び方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、CAD装置(特に、3D−CAD
装置)を用いて、商品や製品を構成する部品等の3次元
の形状を有する物品(以下、単に部品という)の設計を
行っていた。
【0003】また、この設計に基づき、部品を作成する
ための金型の作成をおこなっていた。
【0004】CAD装置により作成された設計情報を利
用するにあたり、3Dモデル(3D形状)に、寸法、寸
法公差、幾何公差、注記、記号などの属性情報を入力し
ていた。
【0005】3Dモデルに属性情報を入力するために
は、3Dモデルの面、稜線、中心線、あるいは頂点等を
指示選択することにより行われる。例えば図24に示さ
れるような3Dモデル(この3Dモデルの正面図、平面
図、側面図を図25に示す)には、例えば図26に示さ
れるように属性情報が入力される。ここで、属性情報と
は、 距離(長さ、幅、厚さ等)、角度、穴径、半径、面取り
等の寸法、および、該寸法に付随する寸法公差 面、稜線等に寸法の入力なしで付加される幾何公差およ
び寸法公差 部品、ユニット、製品を加工、製作するにあたり伝える
べき、指示すべき情報である注記 表面粗さ等のあらかじめ約束事として決められている記
号などである。
【0006】3Dモデルに属性情報を付ける方法は、大
別すると次の2種類がある。 (1)寸法、寸法公差、幾何公差、注記、記号を付与す
る場合 寸法、寸法公差を記入するために寸法線および寸法補助
線が必要 幾何公差、注記、記号を記入するために引き出し線が必
要 (2)寸法は付けず、寸法公差、幾何公差、注記、記号
を付与する場合 寸法線および寸法補助線は不要 寸法公差、幾何公差、注記、記号を記入するために引き
出し線が必要 また、3Dモデルを利用して、金型の製作を行ってい
た。この場合、製作した金型、および該金型により成形
された成形品が、設計した通りに出来上がっているか、
検査する必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の如き、3
Dモデルに属性情報を付ける方法においては、以下の問
題点がある。
【0008】上記(1)の場合は、寸法と寸法公差、お
よびそれらを記入するための寸法線および寸法補助線が
煩雑になり、3Dモデルの形状および属性情報が見難く
なってしまう。
【0009】図24のように、比較的簡単な形状で、属
性情報の個数が数十個程度であればなんとか見ることも
できるが、複雑な形状あるいは大型の形状の場合、必要
に応じ数百〜数千の属性情報が3Dモデルに付与される
ため、「属性情報同士が重なる」、「属性情報と寸法
線、寸法補助線、あるいは引き出し線とが重なる」、
「寸法線、寸法補助線、あるいは引き出し線の引き出し
位置が分かりづらい」等のために、属性情報読み取りは
極めて困難になってしまう(図26の角部の階段形状で
すら多少見づらい)。
【0010】上記のような場合は、属性情報を入力する
オペレータ自身が入力情報を見ることが困難であり、入
力内容の確認もできず、すなわち属性情報の入力そのも
のが困難になってしまう。
【0011】また、関係する属性情報の読み取りも極め
て困難になってしまう。また、3Dモデルに対し属性情
報が占有する空間が大きくなってしまい、限られた大き
さの表示画面上では、3Dモデルの形状と属性情報を同
時に見ることができなくなってしまう。
【0012】さらに、いわゆる断面図等で指示すべき属
性情報(例えば図24のザグリ穴の深さ12±0.1)
は、3Dモデルの指示場所が見えず、分かりづらい。
【0013】上記(2)の場合は、寸法線および寸法補
助線は不要であるが、引き出し線を使用するため、上記
(1)と同様に、引き出し線が煩雑になり、3Dモデル
の形状および属性情報が見難くなってしまう。また、複
雑な形状あるいは大型の形状の場合、必要に応じ数百か
ら数千の属性情報が3Dモデルに付与されるため、属性
情報読み取りは極めて困難になってしまう。
【0014】また、金型製作し、出来上がった金型、お
よび該金型により成形された成形品を検査するとき等
に、寸法等を測る必要が生じる。そのため、寸法値を読
み取るために3Dモデル形状を計測機能による計測操作
が強要される。
【0015】この場合、読み取りたい面、稜線等の箇所
に対し、寸法の基準となる箇所を指示選択する必要があ
り、複数の箇所の寸法を読み取る場合には、多くの操作
回数および長い操作時間がかかってしまうものである。
また、操作ミスによる誤読の可能性は避けられない。さ
らには全ての箇所の寸法を読み取る場合には、きわめて
膨大な労力を強いるものである。
【0016】そもそも、3Dモデルおよび属性情報は、
部品、ユニット、製品を加工、製作するための情報であ
り、入力するオペレータ=設計者から、見るオペレータ
=加工、製造、検査等の技術者に、情報が分かりやす
く、効率的に、間違うことなく、伝達されるものでなく
てはならない。上記従来技術においては、これらがまっ
たく満足されておらず、工業的に有効に利用できる形態
ではない。
【0017】そのために本発明は、CAD装置などで作
成したデータに、操作性を高めるための属性を付加する
ことを目的とする。
【0018】また本発明は、付加した属性を効率よく利
用することを目的とする。
【0019】また、本発明は、CAD装置などで作成し
たデータを活用した部品作成を効率良く行うことを目的
とする。
【0020】また、CAD装置などで作成したデータを
用いて、検査工程を効率良く行うことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理装置
は、3Dモデルに対する属性情報を入力する属性入力手
段と、前記属性情報が関連付けられる仮想的な平面であ
る属性配置平面を設定する属性配置平面設定手段と、前
記属性配置平面に前記属性情報を関連付けて記憶する記
憶手段と、前記属性配置平面の存在を報知するフレーム
を設定するフレーム設定手段と、前記属性配置平面の名
称を前記フレーム上に配置するフレーム名称設定手段
と、表示手段上に前記属性配置情報を表示するときに前
記属性配置平面が複数存在する場合、前記属性配置平面
の名称が前記表示手段上で重ならないように配置する配
置手段とを有する。
【0022】また、本発明の情報処理方法は、3Dモデ
ルに対する属性情報を入力する属性入力工程と、前記属
性情報が関連付けられる仮想的な平面である属性配置平
面を設定する属性配置平面設定工程と、前記属性配置平
面に前記属性情報を関連付けて記憶する記憶工程と、前
記属性配置平面の存在を報知するフレームを設定するフ
レーム設定工程と、前記属性配置平面の名称を前記フレ
ーム上に配置するフレーム名称設定工程と、表示手段上
に前記属性配置情報を表示するときに前記属性配置平面
が複数存在する場合、前記属性配置平面の名称が前記表
示手段上で重ならないように配置する配置工程とを有す
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を、図面を
用いて詳細に説明する。
【0024】(モールド金型生産の全体の流れ)図1
は、本発明をモールド部品金型生産に適用した場合の全
体の流れを示す図である。
【0025】図において、ステップS101で、製品の
設計を行い、個々の部品の設計図面を作成する。部品の
設計図面には、部品製作に必要な情報、制約情報などが
含まれている。部品の設計図面は2D−CADまたは3
D−CADで作成され、3D−CADで作成された図面
(3D図面)は、形状及び寸法公差などの属性情報から
なる。寸法公差は形状(面、稜線、点)と関連付けるこ
とができ、寸法公差は成形品の検査指示、金型精度指示
などに利用される。
【0026】ステップS102において、製品の組立て
や成形などの製造性の検討を行い、部品毎の工程図を作
成する。部品の工程図には、部品製作に必要な情報に加
えて、詳細な検査指示が含まれる。部品の工程図は2D
−CADまたは3D−CADで作成される。
【0027】ここで、詳細な検査指示の例として、 測定項目(寸法あるいは寸法公差)の番号付け 測定項目に対して測定ポイントや測定方法の指示、な
どがある。
【0028】詳細な検査指示情報はCAD上で寸法公差
と関連付けることができる。
【0029】ステップS103において、ステップS1
02で作成した部品の工程図(工程図面、金型仕様書)
を基に金型設計を行い、金型図面を作成する。金型図面
には金型製作に必要な情報、制約条件が含まれる。金型
図面は、2D−CADまたは3D−CADで作成され、
3D−CADで作成された金型図面(3D図面)は、形
状及び寸法公差などの属性情報からなる。
【0030】ステップS104において、ステップS1
03で作成した金型図面を基に金型の製作工程を検討
し、金型工程図を作成する。金型加工工程は、NC加工
及び汎用加工からなる。NC加工(数値制御による自動
加工)を行う工程に対しては、NCプログラムの作成指
示を行う。汎用加工(手動による加工)工程には、汎用
加工を行うための指示を行う。
【0031】ステップS105において、金型図面を基
に、NCプログラムを作成する。
【0032】ステップS106において、工作機械など
で金型部品を製作する。
【0033】ステップS107において、製作された金
型部品を、ステップS103で作成した情報に基づき検
査する。
【0034】ステップS108において、金型部品を組
立て、成形する。
【0035】ステップS109において、成形されたモ
ールド部品をステップS101、ステップS102で作
成した情報に基づき検査し、OKであれば終了する。
【0036】ステップS110において、ステップS1
09の検査の結果に基づき成形品の精度不足の個所の金
型を修正する。
【0037】(製品の設計)次に、製品の設計を行い、
個々の部品の設計図面の作成について説明する。部品の
設計図面は、2D−CAD装置または3D−CAD装置
により作成される。
【0038】ここで、図2に示す情報処理装置、例えば
CAD装置を用いて、部品の設計について説明する。
【0039】図2は、CAD装置のブロック図である。
図において、201は内部記憶装置、202は外部記憶
装置であり、CADデータやCADプログラムを保管す
るRAM等の半導体記憶装置、磁気記憶装置等からな
る。
【0040】203はCPU装置であり、CADプログ
ラムの命令に沿って処理を実行する。
【0041】204は表示装置であり、CPU装置20
3の命令に沿って形状などを表示する。
【0042】205はCADプログラムに対して指示等
を与えるマウス、キーボードなどの入力装置である。
【0043】206はCPU装置203の命令に沿って
紙図面などを出力するプリンタなどの出力装置である。
【0044】207は外部接続装置であり、本CAD装
置と外部の装置とを接続し、本装置からのデータを外部
装置へ供給したり、外部の装置から本装置を制御したり
する。
【0045】図3は、図2に示したCAD装置の処理動
作を示すフローチャートである。
【0046】まず、オペレータが入力装置205によ
り、CADプログラムの起動を指示すると、外部記憶装
置202に格納されているCADプログラムが内部記憶
装置201に読み込まれ、CADプログラムがCPU装
置203上で実行される(ステップS301)。
【0047】オペレータが入力装置205により対話的
に指示することにより、内部記憶装置201上に形状モ
デルを生成し、表示装置204上に画像として表示する
(ステップS302)。この形状モデルについては、後
述する。なお、オペレータが入力装置205によりファ
イル名などを指定することにより、既に外部記憶装置2
02上に作成されている形状モデルをCADプログラム
上で取り扱えるように、内部記憶装置201に読み込む
こともできる。
【0048】オペレータが入力装置205により、形状
モデルを作成した3次元空間内に、属性配置平面を作成
する(ステップS303)。
【0049】この属性配置平面の位置が判別しやすいよ
うに、フレーム(2重枠、枠内塗りつぶし)などの画像
情報として表示装置に表示する。また、属性配置平面の
設定情報は形状モデルに関連付けられて内部記憶装置2
01に保管される。
【0050】また、必要に応じて作成した属性配置平面
に名称をつけることが望ましい。属性配置平面に付けら
れた名称は、名称ラベルとして属性配置平面のフレーム
上の所定位置に表示することが可能である。名称ラベル
の設定に関しては後述する。
【0051】オペレータが入力装置205により形状モ
デルに対して、寸法公差などを属性情報として付加する
(ステップS304)。付加された属性情報は、ラベル
などの画像情報として表示装置に表示することができ
る。付加された属性情報は、形状モデルに関連付けられ
て内部記憶装置201に保管される。
【0052】オペレータが入力装置205により、属性
情報を属性配置平面に対して関連付ける。(ステップS
305) 属性情報と属性配置平面の関連情報は、内部記憶装置2
01に保管される。
【0053】オペレータがあらかじめ属性配置平面を指
定して、属性配置平面属性配置平面との関連付けを行い
ながら属性付けを行うようにしても良い。また、オペレ
ータが入力装置205により、属性情報の属性配置平面
への関連付けを設定・解除することができる。
【0054】次に、オペレータは入力装置205によ
り、属性配置平面を指定することによって属性配置平
面、およびその属性配置平面に関連付けられた寸法公差
などの属性情報の表示・非表示、あるいは色付けなどの
表示制御を行う(ステップS306)。
【0055】また、オペレータが入力装置205により
属性配置平面を作成する際に、属性配置平面の視点の位
置、視線方向、倍率を設定する。この属性配置平面の表
示情報を設定し、この属性配置平面を指定することで、
設定された視点の位置、視線方向、倍率で形状モデルを
表示することが出来る。またこの属性配置平面と属性情
報は関連付けられているので、指定された属性配置平面
に関係付けられている属性情報を選択的に表示すること
ができる。属性配置平面の表示情報は内部記憶装置20
1に保管される。
【0056】オペレータの指示により、属性情報を外部
記憶装置202などに保管することができる(ステップ
S307)。
【0057】属性情報に識別子を付加することができ、
この識別子を付加して外部記憶装置202に保管するこ
とができる。この識別子を利用して他のデータと属性デ
ータ関連付ける。
【0058】外部記憶装置202上の属性情報に情報を
追加したものを内部記憶装置201に読み込んで、属性
情報を更新することができる。
【0059】オペレータが入力装置205により、形状
モデルに属性配置平面の位置情報、属性配置平面の表示
情報、および属性情報を付加したCAD属性モデルを外
部記憶装置202に保管する(ステップS308)。
【0060】ここで、形状モデルとCAD属性モデルに
ついて説明する。
【0061】図4は形状モデルの例を示す図であり、図
5は形状モデルを構成する各部の関連を示す概念図であ
る。
【0062】図4は、形状モデルの代表例として、So
lidModelである。図に示すように、Solid
Modelは部品などの形状をCAD上の3次元空間上
に定義する表現方法で、位相情報(Topology)
と幾何情報(Geometory)からなる。Soli
dModelの位相情報は、図5に示すように、内部記
憶装置201上で階層的に記憶され、1つ以上のShe
llと、1つShellに対して1つ以上のFace
と、1つのFaceに対して1つ以上のLoopと、1
つのLoopに対して1つ以上のEdgeと、1つのE
dgeに対して2個のVertexと、からなる。
【0063】また、Faceに対して平面や円筒面とい
ったFace形状を表現するSurface情報が内部
記憶装置201上で関連付けられて保管される。Edg
eに対して直線や円弧といったEdgeの形状を表現す
るCurve情報が内部記憶装置201上で関連付けら
れて保管される。Vertlexに対して三次元空間上
の座標値を内部記憶装置201上で関連付けられて保管
される。
【0064】Shell、Face、Loop、Ver
texの各位相要素には、夫々属性情報が内部記憶装置
201上で関連付けられて保管されている。
【0065】ここで、Face情報を例に、内部記憶装
置201上での保管方法の一例を説明する。
【0066】図6は、内部記憶装置201上でのFac
e情報の保管方法を示す概念図である。
【0067】図に示すように、Face情報はFace
ID、Faceを構成するLoopListへのポイン
タ、Face形状を表すSurfaceデータへのポイ
ンタ及び属性情報へのポインタからなる。
【0068】LoopListは、Faceを構成する
全てのLoopのIDをリスト形式で保管したものであ
る。Surface情報は、SurfaceTypeと
SurfaceTypeに応じたSurfacePar
ameterから構成される。属性情報は、属性タイプ
及び属性タイプに応じた属性値から構成される。属性値
には、Faceへのポインタや属性が所属する属性配置
平面属性配置平面へのポインタなども含まれる。
【0069】(3Dモデルへの属性情報の入力と表示)
更に、3Dモデルへの属性情報の入力と属性配置平面属
性配置平面の作成方法および属性情報が付加された3D
モデルの表示について、詳細に説明する。
【0070】図7〜図11は、3Dモデル、属性情報、
および属性配置平面を示す図であり、図12〜図14は
3Dモデルに属性配置平面および属性情報を付加すると
きの処理動作を示すフローチャートである。
【0071】図12のステップS121で、図7に示す
3Dモデル1を作成し、ステップS122で必要な属性
配置平面属性配置平面を設定する。
【0072】(属性配置平面)ここで、属性配置平面
は、3Dモデル1、および3Dモデル1に付加された属
性情報の表示に関わる要件を規定するものである。
【0073】本発明では、属性配置平面を(仮想的な)三
次元空間上の一点(以下、視点という)の位置、作成す
る平面の法線方向(視線方向)で定義し、更に3Dモデ
ル1、および3Dモデル1に付加された属性情報の表示
倍率(以下単に倍率)の情報も有するものとする。
【0074】ここで視線位置とは、該位置から視線方向
の3Dモデル1が見える、すなわち表示される位置を定
めるものとする。例えば属性配置平面212は3Dモデ
ル1の正面図の正面201の外形から60mmの位置に
設定される。(図7) ただし、ここで、いわゆる三角法による投影図(正面
図、平面図、左右の側面図、下面図、背面図)について
は、視線位置が3Dモデル1の外部に位置していれば、
いずれの位置でも表示内容には関係しない。
【0075】また、該視点の位置は、3Dモデル1、お
よび3Dモデル1に付加された属性情報を表示する際に
表示装置204の表示中心と一致する点である。
【0076】次に、法線方向は該視点位置から、3Dモ
デル1、および3Dモデル1に付加された属性情報を表
示する際の視線方向と一致させる。
【0077】また、倍率とは(仮想的な)三次元空間上の
3Dモデル形状を表示装置204上で表示する際の拡大
する倍率とする。
【0078】属性配置平面のパラメータである、視点の
位置、視線方向、倍率は随時変更可能とする。
【0079】例えば、図7においては、図25に示した
平面図の面201aに直交しなおかつ、3Dモデルの外
から内部へ向かう向きが視線方向となる属性配置平面2
11が定められる。視点位置と倍率は、3Dモデル1の
形状と付与する属性情報の概ね全てが表示装置204の
表示画面に表示できるように定められる。例えば、本実
施の形態では倍率は1倍で、視点位置201fは平面図
の面201aのほぼ中心に定められる(図7において2
点鎖線201dは正面図のおおよその輪郭線を属性配置
平面211に投影した状態を示す)。同様に、正面図の
面201cに直交する視線方向の属性配置平面212、
側面図の面201bに直交する視線方向の属性配置平面
213も設定される。
【0080】各属性配置平面の位置を明示するために、
属性配置平面を四角い2重の枠(フレーム)で表現して
ある。この属性配置平面の位置を明示する手段として本
実施例では枠を用いて表現したがこれに限られるもので
はなく、形状としては、四角以外の多角形、あるいは円
形であっても良い。(属性配置平面211は3Dモデル
1の上面201aと平行であり、属性配置平面212は
3Dモデル1の正面201bと平行であり、属性配置平
面213は3Dモデル1の側面201cと平行の位置関
係となる。) 前述したように、属性配置平面のフレームには、属性配
置平面の名称を表す名称ラベルを設定し、表示すること
が可能であるが、ここで名称ラベルの設定・変更・表示
方法の一例について説明する。
【0081】図33は、属性配置平面に設定されたフレ
ームに、名称ラベルを表示した状態を示す説明図であ
る。属性配置平面のフレーム401上には、フレーム4
01の名称を表す名称ラベル402が設定され、表示さ
れている。403は3Dモデルである。名称ラベル40
2は、属性配置平面のあらかじめ設定されている位置に
表示されるが、その表示位置、名称ラベルの表示の大き
さ、色、フォント等の設定は、任意に変更可能である。
また、表示位置をあらかじめ決めておくことにより、表
示ラベルの表示位置により、属性配置平面の配置されて
いる座標系を視覚的に知ることができるという効果を得
ることができる。
【0082】名称ラベルの命名方法は、いわゆる三角法
による投影図と同様に、正面図、平面図等としても構わ
ないし、単にA、B、C等の記号としても構わないが、
いわゆる三角法による投影図、断面図、部分詳細図など
の種類ごとに命名方法の取り決めをしておくと尚良い。
【0083】また、断面図、部分詳細図などの場合は、
属性配置平面を作成する際に、あらかじめ取り決めた命
名方法に従って、自動的に命名されるようにしておけ
ば、名称が重複してしまうといった不具合が生じること
が無く、オペレータの負荷は更に減少する。
【0084】次に、ステップS123で設定された各属
性配置平面に関連付けて、属性情報を入力する。図8、
図10の(a)、図11の(a)は各々の属性配置平面
211、212、213に関連付けて3Dモデルに属性
情報を付与した状態を示す図である。図9、図10の
(b)、図11の(b)は各々の属性配置平面211、
212、213の視点位置から見た3Dモデル1および
属性情報である。
【0085】属性配置平面に関連付けられた属性情報の
大きさ(文字やシンボルの高さ)を、属性配置平面の倍
率に応じて変更する。属性情報の大きさ(mm)とは、3
Dモデルが存在する仮想的3次元空間における大きさと
定義する。(表示装置204において表示された際の大
きさではない。) また、属性配置平面と属性情報の関連付けは、属性情報
の入力後でもよい。たとえば図13に示すフローチャー
トのように、3Dモデルを作成し(ステップS13
1)、ステップS132にて属性を入力後、ステップS
133にて所望の属性配置平面に属性情報を関連付ける
ものである。また、必要に応じ、属性配置平面に対し関
連付けられる属性情報の追加、削除等の修正がなされる
ものである。
【0086】属性情報が別の属性配置平面に関連付けら
れた場合、変更先の属性配置平面の倍率に応じて属性情
報の大きさを変更する。
【0087】属性情報の入力は、各々の属性配置平面で
定義される視線方向から表示させ二次元的に3Dモデル
1を表示させた状態で入力してもよい。該入力はいわゆ
る2D−CADで二次元図面を作成する工程と何ら変わ
ることなく実現できるものである。また必要に応じ、三
次元的に表示させながら入力してもよい。該入力は、三
次元的に3Dモデル1を見ながら入力することができる
ので、より効率的かつミスなく実現できるものである。
【0088】次に、3Dモデル1の属性情報を見る場合
の説明を行う。図14のステップS141において所望
の属性配置平面を選択することで、ステップS142に
おいて選択された属性配置平面視点位置、視線方向、お
よび倍率に基づき3Dモデル1の形状と該属性配置平面
に関連付けて付与されている属性情報が表示されるもの
である。例えば属性配置平面211、あるいは属性配置
平面212、あるいは属性配置平面213が選択される
と、それぞれ図9、あるいは図10の(a)、あるいは
図11の(b)が表示される。このとき、属性情報を各
属性配置平面の視線方向に正対して配置する。これによ
って表示画面上では二次元的に極めて容易に分かりやす
く見ることができる。
【0089】次に、属性配置平面を容易に選択可能とす
るための例を紹介する。まず、選択可能な3Dモデルの
属性配置平面の枠を表示させ、オペレタータが、マウス
などのポインティングデバイス等の入力装置を使用し
て、属性配置平面を選択する方法が考えられる。(図
7) 次に、選択可能な属性配置平面の名称をリスト形式で表
示して、その中から選択する方法も考えられる。(不図
示) さらには、属性配置平面の視線方向から見た状態(図
9、あるいは図10の(a)、あるいは図11の
(b))の画像をサムネイル画像としてアイコン表示し
て、選択する方法も考えられる。(図27)
【0090】(属性情報の他の入力方法)図11〜図1
4を用いて説明した上述の属性情報の入力においては、
各属性配置平面に属性情報を関連付けたが、関連付ける
手段は上記に限定されるものではなく、例えば属性情報
をグループ化し、該グループと属性配置平面を関連付け
てもよい。
【0091】図15、図16に示すフローチャートに基
づき、説明する。
【0092】あらかじめ入力された属性情報を選択的
に、あるいは検索結果に基づきグループ化し、該グルー
プと任意の属性配置平面と関連付けすることで上記と同
様の結果および効果が得られる。また、属性情報のグル
ープへの追加、削除等の修正がなされることにより、属
性配置平面に関連付けられる属性情報を操作することが
できる。
【0093】即ち、3Dモデルを生成し(ステップS1
51)、属性情報を入力し(ステップS152)、3D
モデルに対し属性配置平面の視点位置、視線方向、およ
び倍率を設定する(ステップS153)。そして、ステ
ップS152で入力され属性情報をグループ化し、設定
した属性配置平面とグループ化した属性情報とを関連付
けて設定するものである(ステップS154)。
【0094】また、表示を行うときは、図16に示すよ
うに、属性配置平面を選択し(ステップS161)、選
択された属性配置平面に関連付けられている属性情報を
属性配置平面の視点位置、視線方向、および倍率の情報
に従って表示装置204で表示する(ステップS16
2)ものである。
【0095】(複数の属性配置平面の設定)次に、同一
の視線方向に対し、複数の属性配置平面を設定する場合
について説明する(複数の属性配置平面同士は互いに平
行となる)。
【0096】図17は、同一の視線方向に対して、複数
の属性配置平面を設定する場合の処理動作を示すフロー
チャートであり、図18の(a)は、同一の視線方向に
対して複数の属性配置平面を設定する場合の3Dモデル
を示す図である。
【0097】図7で示した3Dモデル1において、正面
図の投影方向と視線方向が一致するように複数の属性配
置平面を設定する場合について説明する。
【0098】前述のように3Dモデル1を作成し(ステ
ップS171)、ステップS172において、第1の属
性配置平面である属性配置平面212(視点位置、視線
方向、倍率)を設定する。この属性配置平面212の視
線方向は正面図の平面201bと直交し、倍率は例えば
1倍、視点位置は正面図の外形から30mmの位置であ
り、概ね正面図の面201bの中心である。
【0099】そして、ステップS173において、上記
属性配置平面212に関連付けて、図10の(a)で示
すような属性情報が入力され、属性配置平面212の視
線方向から見ると、図10の(b)のように、二次元的
に極めて容易に分かりやすく見ることができる。
【0100】次に、ステップ174において第2の属性
配置平面である、属性配置平面214(視点位置、視線
方向、倍率)を設定する。この属性配置平面214の視
線方向は正面図の平面201bと平行、倍率は例えば1
倍、視点位置は属性配置平面3Dモデルの穴の中心軸を
含むように設定する。
【0101】なお、属性配置平面214は四角の塗りつ
ぶし形状で表現した。このとき、属性配置平面214か
ら見る3Dモデル1は図19の(b)のように、仮想的
平面214でカットされた3Dモデル1の断面形状とな
る。該属性配置平面214に関連付けて属性情報(例え
ば図19の(b)の穴の寸法12±0.1)が入力され
る。また、該属性配置平面214を選択時には、3Dモ
デル1の断面形状および、この属性配置平面に関連付け
られた属性情報を表示する(図19(b))。
【0102】また、3Dモデル1を移動、回転等すれば
図19の(a)のように三次元的表示ができるように構
成される。
【0103】つまり、属性配置平面214選択される
と、属性配置平面214の視線方向に存在する3Dモデ
ルと同視線方向領域に存在する属性配置平面に関連付け
られた属性情報を表示し、反視線方向(図18の(b)
参照)領域の3Dモデル形状および属性情報は非表示と
する。
【0104】本実施の形態によれば、外形形状に係る属
性情報だけでなく、同一視線方向の方向の断面形状に係
る属性情報を取り扱うことができる。それによって断面
形状を見ながら属性情報を入力、表示できるために、属
性情報の指示箇所が容易にかつ即座に分かるものであ
る。
【0105】また、3Dモデル1の形状が同一に見える
属性配置平面を複数有する構成としてもよい。図20
に、同一の視線方向を有する属性配置平面215と属性
配置平面216示す。この例では属性配置平面215と
属性配置平面216は3Dモデル1の平面図に向いてい
る。各々の属性配置平面に属性情報を例えばグループ化
し関連付けることで、より見やすい属性情報を実現でき
る。例えば図21は3Dモデル1の平面図において、外
形寸法に関わる属性情報をグループ化したもの。図22
は、上記において穴位置および穴形状に関わる属性情報
をグループ化したものである。グループ化された属性情
報を、それぞれ属性配置平面215、属性配置平面21
6、に関連付けることになる。このように関係する属性
情報をグループ化して属性配置平面に割り当てることに
より、関連する属性情報がより見やすくなる。
【0106】(属性情報の位置)3Dモデルと該3Dモ
デルに付加する属性情報を2次元な図面として極めてわ
かりやすく表示画面上で表現するため、オペレータは表
現したい3Dモデルの部位の複数の属性情報を適宜選択
もしくはグループ化して属性配置平面に関連付ける。2
次元的な図面の表現方法であれば、属性情報の位置は関
連する属性配置平面の視線方向の領域に配置すればよい
が、3Dモデルに属性情報を付加し図面とするいわゆる
「3D図面」においては、3Dモデルのメリットを十分
生かすため工夫が必要となる。
【0107】3Dモデルのメリットの一つは、表示画面
上で実物に近い形で立体的に表現できるため、モデルを
作成するオペレータあるいはそのモデルを用いる次工程
のオペレータ(工程設計者、金型設計・製作者、測定者
等)にとって、2次元図を扱う際に必要となる2次元か
ら3次元への変換作業(これは主にオペレータの頭の中
で行われていた)が省ける点である。この変換作業はオ
ペレータの力量によるところが多く、いきおいこの変換
作業において誤変換による誤造や変換時間のロスが発生
することがある。
【0108】3D図面において、3Dモデルのメリット
である立体的に表現できる点を損なわないために、立体
表示した際の属性情報の表示(属性情報の位置)に工夫
をする必要がある。
【0109】その工夫する点について、図28を用いて
説明を行う。
【0110】図28の(a)は説明に使用する3Dモデ
ル2の斜視図、図28の(b)は3Dモデル2の平面
図、図28の(c)は3Dモデル2に工夫しないで属性
情報を付加した状態を説明する斜視図、図28の(d)
は属性情報の配置を工夫して行った斜視図である。
【0111】まず、3Dモデル2に対して、2次元的な
平面図を作成するため属性配置平面218の作成および
属性情報の入力を行う。この属性配置平面218の視点
から表示した状態が図28の(b)である。
【0112】該属性情報の入力に関して、図28の
(c)の様に複数の属性情報の配置面を互い違いにする
と、属性情報が重なりあい属性情報の内容が判別し難く
なる。図28の(c)のように属性情報が少なくても見
にくいので、より複雑な形状であれば、もはや属性情報
は有益な情報ではなくなり、斜視状態では図面として成
り立たなくなることは容易に想像できる。
【0113】ところが、図28の(d)の様に属性情報
を同一平面内に配置することで属性情報どうしが重なり
合うことはなく、2次元的な図面の表現(図28の
(b))と同等に属性情報の判別は容易にできる。
【0114】こうすることで、3Dモデルに属性情報を
付加する図面形態(3次元図面)において2次元的な図
面の表現だけでなく、3Dモデルのメリットである立体
的に3Dモデルを表現しながら、属性情報の判別が容易
にできるので、立体図面(3D図面)として利用するこ
とが可能となる。
【0115】また、属性情報の配置面は属性配置平面と
同一面にすることが望ましい。
【0116】この例では単純な形状の3Dモデルであっ
たが実際のより複雑な形状を有する3Dモデルを扱う際
には、同一視線方向に複数の属性配置平面を設定する必
要がある。
【0117】そして複数の属性配置平面およびそれに関
連付けられている属性情報を同時に表示してから、所望
の属性配置平面の選択、もしくは属性情報の選択を行う
場合が考えられる。
【0118】この際に、属性情報の配置面と属性配置平
面の位置が離れていると属性情報と属性配置平面の関連
がわかりにくくなるため間違って選択を行うケースが考
えられる。それを避けるため視覚的に関連付けをわかり
やすくするために、属性情報を属性配置平面は同一面上
に配置するのが良い。
【0119】さらに、図20を用いて説明を行った同一
視線方向の属性配置平面を作成する際には、同一の視線
方向の複数の属性配置平面は離して配置するのが良い。
この複数の属性配置平面およびそれに関連付けられてい
る属性情報を同時に表示する際、属性配置平面を同一面
に作成した場合属性情報の配置面も同一面になるので、
視線方向はもとより視線方向をずらして斜めから見ても
属性情報同士が重なり見にくくなる。そもそも同一方向
からみて属性情報が多いために複数の属性配置平面に分
けており、同時に属性情報を表示する際には属性情報が
重なってしまうことは避けられない。
【0120】視線方向からの見にくいのは救えないとし
ても、斜視状態で属性情報を判別し易くするために手段
として、同一視線方向の属性配置平面は離して配置する
のが有効である。
【0121】(倍率)また、属性配置平面の倍率を所望
の倍率とすることで、複雑な形状あるいは詳細な形状を
より見やすくできる。
【0122】図23は、3Dモデル1の一部を拡大して
表示した状態を示す図である。例えば、図23(a)の
ように、3Dモデル1に対し、視線方向を平面図に向
け、視点位置を角部近傍とし、倍率を例えば5倍とする
属性配置平面217を設定することで、階段状の形状お
よび属性情報が極めて分かりやすく表示できる(図23
(b))。
【0123】本実施の形態においては、3D−CAD装
置を構成するハードウェア、あるいは3D形状モデルの
構成方法によらず3D−CAD全般、更には2D−CA
Dに対し有効である。
【0124】(倍率と属性情報の大きさ)属性配置平面
に関連付けられた属性情報の大きさ(文字やシンボルの
高さ)は、属性配置平面の倍率に応じて変更するものと
する(図23(b))。
【0125】属性情報の大きさ(mm)とは、3Dモデル
が存在する仮想的3次元空間における大きさと定義する
(表示装置204において表示された際の大きさではな
い。)。
【0126】例えば、属性配置平面211(倍率1)に
おいて属性情報の大きさを3mmとする。属性配置平面
217(倍率5)で同じように文字高さを3mmとして
表示した例を図23(c)で示す。
【0127】属性配置平面217に関連付けられた属性
情報は5倍の表示倍率で表示されるのでその大きさは1
5mmとなる。
【0128】図23の(b)、(c)において四角線は
表示装置204での表示可能範囲を示す。
【0129】属性情報が重ならないように配置すると、
3Dモデルと属性情報の位置が離れてしまうので形状と
それに関係する属性情報の関わりがわかりにくく、誤読
する可能性も発生する。また表示したい属性情報が多い
と全ての属性情報を表示装置204で表示しきれなくな
り、表示可能範囲外の属性情報を見るために表示範囲を
変更しなくてはならない煩わしさを伴う。
【0130】また、縮小して表示したい場合(倍率は1
未満)に文字の大きさを変更しないと、縮小図表示状態
で属性情報の表示装置204上の表示大きさが小さくな
り、属性情報の内容が判別できなくなる。
【0131】そこで、属性情報が表示される時のことを
考慮して、属性情報の情報の大きさ倍率によって変更す
るのが望ましい。
【0132】そのため、倍率と属性情報の大きさをおお
よそ反比例の関係にすると良い。一例として前述の属性
配置平面211の倍率を1、属性情報の大きさを3とし
た時、この属性配置平面217に関係付けられた属性情
報の大きさを0.6mmとする。
【0133】以上のように属性情報は属性配置平面に関
連付けられるが、複雑な形状の3Dモデルでは、当然の
ことながら、多数の属性情報があり、関連付けられる属
性配置平面も多数設定されることになる。この場合、表
示装置に表示される属性配置平面のフレーム或いはフレ
ームに表示されている名称ラベルは、お互いに重なり合
い、その存在を容易に視認することが困難な状況となり
得る。
【0134】そこで、本発明では、上記のような多数の
属性配置平面が存在する場合には、フレーム或いは名称
ラベルが重なり合うことを回避するようフレームの設定
を変更するわけであるが、その実施方法の一例について
説明する。
【0135】(属性配置平面のフレームの設定変更方
法)以下に属性配置平面のフレームの設定を変更する方
法について例示する。
【0136】図34は、3Dモデルに複数の属性配置平
面(この事例では4つ)が設定されている状態を示す説
明図である。図35は、図34の状態から3Dモデルを
回転させ、3Dモデルの面300aに鉛直な方向から見
た説明図である。図36は、図35の状態からフレーム
の設定変更を行った状態を示す説明図である。これらの
図においては、属性配置平面に関連付けられた属性情報
は省略し、3Dモデルについては、単純形状である直方
体としている。また、図37はフレームの設定変更の手
順を示すフローチャートである。
【0137】図において、300は3Dモデルであり、
301、302、303、304は属性配置平面に設定
されたフレームである。フレーム301は3Dモデル3
00の面300aに直交する方向であるZ1方向を視線
方向とする属性配置平面のフレームである。フレーム3
02、303は、それぞれ、前記フレーム301と平行
で同一の視線方向に設定された属性配置平面のフレーム
であり、それぞれの属性配置平面は、3Dモデル300
を横断する位置、即ち3Dモデル300の断面形状を表
すための属性配置平面のフレームである。フレーム30
4は、前記フレーム301と平行で、前記フレーム30
1と逆方向の視線方向に設定された属性配置平面のフレ
ームである。また、301a、302a、303a、3
04aは、それぞれの属性配置平面の名称を表す名称ラ
ベルである。
【0138】図34に示した状態から、面300aがオ
ペレータの視線に正対するように3Dモデル300を回
転させると、図35に示したようにフレーム301、3
02、303、304は重なり合い、最も手前側に配置
されているフレーム301の名称ラベル301a以外の
名称ラベル302a、303a、304aをオペレータ
が認識することができなくなってしまう。フレームの表
示を半透明にするなどしたとしても、フレームの配置さ
れている順序を認識することは困難であるし、名称ラベ
ルの表示位置が同一であれば文字が重なり合ってしまう
ため、判読は困難である。
【0139】そこで、本実施例では、このような状態と
なってしまう場合に、フレーム領域の変更を行う。
【0140】以下フローチャート(図37)に従って説
明する。
【0141】まずステップS501で、フレームの設定
変更が必要かどうか判断を行う。この判断は、名称ラベ
ルの重なり合い具合等あらかじめ設定変更を必要とする
条件を設定しておき、その条件と照合し自動的に判断す
るようにしても良いし、オペレータが必要と判断した場
合に設定変更を実行するようにしてもよい。
【0142】ステップS501で設定変更が不要と判断
された場合は、処理を終了する。
【0143】ステップS501で設定変更が必要と判断
された場合は、ステップS502で設定変更するための
基準となるフレームの選定を行う。基準となるフレーム
は、表示装置の表示上で最も手前側に配置されているフ
レームとするのが望ましいが、選定基準を変更可能とし
ておけば、任意に選定することが可能となる。
【0144】ステップS503では、設定変更の対象と
なるフレームの抽出を行う。抽出の例としては、基準と
なる属性配置平面に平行に設定されている属性配置平面
のフレームを抽出対象とする方法が挙げられるが、ある
角度範囲に設定されているものを抽出対象としたり、オ
ペレータが任意に選択できるようにしても良い。尚、ス
テップS502とステップS503の順序は逆であって
も構わない。
【0145】ステップS504では、フレームの名称ラ
ベルが重なり合わないように、フレームの設定変更を行
う。設定変更の一例としては、表示画面上で最も手前側
に配置されている基準となるフレームの領域を固定し
て、フレームの4つの頂点のうち、名称ラベルが配置さ
れている位置に最も近い頂点の対角の頂点301bに対
応するそれぞれのフレーム302、303、304の頂
点302b、303b、304bを固定させて、前記基
準フレームに対して相似形状にフレーム302、30
3、304の領域を拡大させる。このとき、表示画面上
で手前側から順に、名称ラベルが重なり合わない位置ま
でフレームを拡大することにより、表示画面上でフレー
ムの奥行き方向の配置順序を視覚的に認識することが可
能となる。また、視線方向が基準となる属性配置平面と
逆方向に設定されている表示ラベルの表示色を変えるな
どすれば、視線方向も視覚的に認識可能となる。上記ス
テップS504の設定変更の方法としては、これに限定
されるものではなく、例えば、フレーム全体を拡大させ
て一回り大きな矩形のフレームに変更しても良い。
【0146】ステップS505では、変更前に表示装置
上に表示されていたフレームが全て表示画面内に収まる
どうかを確認し、表示倍率の変更が必要かどうかの判断
を行う。フレームの拡大により全てのフレームが表示画
面内にある場合は、ステップS507で表示装置に表示
を行い、処理を終了する。全てのフレームが表示画面内
にない場合は、ステップS506で表示倍率の変更(こ
の場合は倍率の縮小)を行い、ステップS507で表示
装置に表示を行う。このとき、表示倍率の変更は、自動
的に行うよう設定しても良いし、表示画面内に入らない
場合に報知のみ行い、オペレータの判断により変更をす
るかどうかを決めるようにしても良い。また、表示倍率
の変更をするかどうかをあらかじめ任意に設定できるよ
うにしても良い。
【0147】設定変更の処理が完了すると、表示は図3
6に示した状態となる。
【0148】(属性配置平面の複数選択)上述の実施例
において、属性配置平面に関連付けられた属性情報を表
示する場合、選択対象の属性配置平面の数はただ一つと
していたが、本発明の目的を鑑みると、複数の属性配置
平面を選択してもなんら問題ない。
【0149】ただし、属性配置平面の単一選択を行う場
合は、視点の位置、視線方向が唯一つなので、表示装置
上での表示方法は一つになるが、複数選択した場合は表
示方法が複数になるので工夫をしなければならない。た
とえば、複数選択を行った場合、選択された属性配置平
面に関連付けられた属性情報をすべて表示し、視点の位
置、視線方向についてはどの属性配置平面の設定を採用
するか選択できるようにすることが考えられる。
【0150】また、属性情報の表示は関連する属性配置
平面毎に色を変えるなどして、グループがわかりやすく
判別できるように工夫を行う。
【0151】(属性配置平面の水平もしくは、鉛直方向
の設定)本発明において、属性配置平面に設定するのは
視点の位置、視線方向、倍率のみで、属性配置平面の水
平方向あるいは鉛直方向の設定については触れてこなか
った。
【0152】2次元図面では、図25に示すように各視
線方向から見える図(平面図、正面図、側面図)の配置
については、ルールを設けている。これは、実物の立体
形状を2次元平面に表現するため、各視線方向からの位
置関係を理解しやすいようにするための工夫である。
【0153】一方、3Dモデルに属性情報を付与して図
面とする3D図面形態においては、3Dモデルの外形面
に直交する方向から見る2次元的な表現(図9、図10
の(b)、図11の(b))はもとより、この状態から
3Dモデルの回転させ、斜め方向から見た立体的な表現
(図10の(a)、図11の(a))も可能となる。
【0154】よって、3D図面の形態においては、平面
図、正面図、側面図を表示する際に、属性配置平面の水
平方向、あるいは鉛直方向(この水平方向あるいは鉛直
方向は表示画面の各方向と一致するとして)については
別段定める必要はない。3Dモデルとそれに付与された
属性情報が正しく表現できているならば図29に示す
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)のうちどれも
正しい表現であるといえる。さらに、少し3Dモデルを
回転させれば、3Dモデルが立体的に表現でき、今見て
いた部位が3Dモデル全体のどこにあたるか、また他の
視線方向から見た平面図、側面図の場所も容易に理解で
きるので、属性配置平面の水平方向あるいは、鉛直方向
について各視線方向の位置関係を気にせずに表示しても
特に問題にはならないからである。
【0155】しかし、3Dモデルに属性情報を付与した
3D図面形態において、3D図面を扱うすべてのオペレ
ータが3Dモデルを自由に回転させて表示できる環境に
あるとは限らない。3D図面に修正を加えることなく、
各属性配置平面によって表示される2次元的な画像情報
電子データ形式で保存しそれを見ることで用が足りる職
場などがあるからである、また旧来の紙図面でないと対
応できない職場などもある。
【0156】このようなことを想定すると、各視線方向
から見た表示は2次元図面のようなルールを適用しなく
てはならない。
【0157】そこで、属性配置平面を作成する時に、表
示装置204で表示される際の水平方向あるいは鉛直方
向を設定する必要がある。
【0158】図30にその処理のフローチャートを示
す。
【0159】まず、3Dモデルを作成する(ステップS
3001)。
【0160】次に、3Dモデルに対して視点の位置、視
線方向、倍率を設定し、属性配置平面を作成する(ステ
ップS3002)。
【0161】そして、この属性配置平面の水平方向(あ
るいは鉛直方向)を指定する(ステップS3003)。
水平方向(あるいは鉛直方向)を指定するには、(仮想
的な)3D空間上に存在する3軸の方向(X,Y,Z)
を選択するのでも良いし、3Dモデルの稜線の方向や面
の鉛直方向を選択するのでも良い。
【0162】属性配置平面の水平方向(あるいは鉛直方
向)を指定することによって、該属性配置平面を選択し
て表示される3Dモデルおよび属性情報の表示位置は一
意に決定される。
【0163】他の属性配置平面を作成するときは、すで
に作成した属性配置平面の視線方向との関係を守りなが
ら水平方向(あるいは鉛直方向)を指定すればよい。
【0164】(属性情報の表示方法)上記実施の形態で
は、3Dモデルに対して入力された属性情報を選択的に
表示する順序として、まず最初に属性配置平面の選択を
行い、次に該属性配置平面に関連付けられた属性情報を
適宜表示する、この順番で説明を行ったが、この方法に
限定されるものではなく、属性情報を選択し、その次
に、その属性情報が関連付けられている属性配置平面の
視点の位置、視線方向、倍率で、3Dモデルおよび該属
性情報を表示する手法も有効である。
【0165】図31(属性情報選択から表示)は、この
一連の処理動作を示すフローチャートである。
【0166】図8の平面図の3Dモデルと属性情報が表
示された状態で、穴径φ12±0.2を選択する(ステ
ップ311)。
【0167】この属性情報は関連付けられている属性配
置平面211に設定されている視点の位置、視線方向、
倍率に基づいて、3D図面および、属性配置平面211
に関連付けられている属性情報を表示する(ステップ3
12)。この場合、図9で示す如く正面図が表示され
る。
【0168】これによって、選択された属性情報と3D
モデルとの関係が、2次元的に表示されるので、より認
識しやすくなる。
【0169】・面選択方式 上記実施の形態では、3Dモデル対して入力された属性
情報を選択的に表示する順序として、まず最初に属性配
置平面の選択もしくは属性情報の選択を行い、次に該属
性配置平面や属性情報に関連付けられた属性配置平面の
設定に基づいて、これら属性配置平面に関連付けられた
属性情報を適宜表示する方法の説明を行ったが、この方
法に限定されるものではなく、3Dモデルの幾何情報
(Geometory)を選択し、その幾何情報に関連
付けられている属性情報の表示、さらには該属性情報が
関連付けられている属性配置平面の視点の位置、視線方
向、倍率で、3Dモデルおよび該属性情報を表示する手
法も有効である。
【0170】図32(属性情報選択から表示)は、この
一連の処理動作を示すフローチャートである。
【0171】3Dモデルの幾何情報(稜線、面、頂点)
を選択する(ステップ321)。
【0172】選択した幾何情報に関連付けられている、
属性情報を表示する(ステップ322)。
【0173】関連付けられている、属性情報が複数存在
するならば、それらをすべて表示しても良い。また、属
性情報が関連付けられている属性配置平面に属する属性
情報のすべてを表示してもよい。
【0174】次に、表示した属性情報に関連する属性配
置平面の視点の位置、視線方向、倍率(属性配置平面の
水平方向)に基づいて3Dモデルおよび属性情報を表示
する。この際、複数の属性配置平面が候補となった場合
には、オペレータに表示する対象を選択させる。
【0175】このように、3Dモデルの幾何形状をキー
にして、関連する属性情報の検索および、表示が出来る
のでとても使いやすい。
【0176】幾何情報選択→関連の属性情報表示(単
一)→関連の属性配置平面の表示位置で表示 幾何情報選択→関連の属性情報表示(単一)→関連の属
性配置平面の表示位置で表示。属性配置平面に関連付け
られているすべての属性情報を表示 幾何情報選択→関連の属性情報表示(複数)→関連の属
性配置平面の表示位置で表示(単一属性配置平面) 幾何情報選択→関連の属性情報表示(複数)→関連の属
性配置平面の表示位置で表示(単一属性配置平面)。属
性配置平面に関連付けられているすべての属性情報を表
示 幾何情報選択→関連の属性情報表示(複数)→関連の属
性配置平面の表示位置で表示(複数属性配置平面) 幾何情報選択→関連の属性情報表示(複数)→関連の属
性配置平面の表示位置で表示(複数属性配置平面)。属
性配置平面に関連付けられているすべての属性情報を表
【0177】(表示)ここで、上述のように作成した属
性情報が付加された3Dモデルの表示について述べる。
【0178】図2に示した情報処理装置で作成した属性
情報が付加された3Dモデルは、作成した装置自身、或
いは、外部接続装置を介して作成した3Dモデルのデー
タを転送することにより、他の同様な情報処理装置を用
いて、図1に示した各工程で表示し、利用することがで
きる。
【0179】まず、3Dモデルを作成した、製品/ユニ
ット・部品の設計技術者あるいはデザイン設計者である
オペレータ自身が、自ら作成した3Dモデルを、図9、
図10の(b)、図11の(b)に示すように表示を行
うことで、あたかも二次元の図面を作成するごとく3D
モデルに新たな属性情報を付加することができるもので
ある。また、例えば、形状が複雑な場合に、必要に応じ
て3Dモデルを3次元表示と二次元的表示とを交互に、
或いは、同一画面に表示することにより、効率良くかつ
正確に所望の属性情報を入力していくことができる。
【0180】また、作成された3Dモデルをチェック/
承認する立場にあるオペレータが、作成した3Dモデル
を図9、図10の(b)、図11の(b)に示す表示
を、同一画面或いは切替えて表示することにより、チェ
ックを行い、チェック済み、OK、NG、保留、要検討
などを意味するマーク、記号、或いは色つけなどの属性
情報が付加される。必要に応じて、複数の製品/ユニッ
ト/部品を比較、参照しながらチェックが行われるのは
言うまでもない。
【0181】また、作成された3Dモデルの作成者以外
の設計技術者あるいはデザイン設計者が、作成された3
Dモデルを参照して、他の製品/ユニット/部品を設計
する場合に利用することができる。この3Dモデルを参
照することにより、容易に作成者の意図、あるいは設計
手法を理解できるものである。
【0182】また、3Dモデルを製作、製造するに当た
り、そのために必要な情報を3Dモデルあるいは属性情
報に付与するオペレータが利用することができる。この
場合、オペレータは製品/ユニット/部品の製作工程を
設定する技術者である。オペレータは、例えば加工工程
の種類、使用する工具等の指示、あるいは3Dモデルへ
加工上必要な稜線部、角部、隅部等へのコーナR、面取
りを付加する。あるいは寸法、寸法公差等に対する測定
方法の指示、測定点の3Dモデルへの付加、測定上注意
すべき情報等を入力する。これらは、図9、図10の
(b)、図11の(b)のように見やすく配置作成され
た表示を見ながら、また必要に応じ三次元的に形状を確
認しながら、効率良く確実に行われる。
【0183】また、3Dモデルを製作、製造するに当た
り、所望の準備をするために必要な情報を3Dモデルあ
るいは属性情報から得るオペレータが利用することがで
きる。この場合、オペレータは製作、製造に必要な金
型、治工具、各種装置等を設計する設計技術者である。
オペレータは3Dモデルを三次元状態で見ながら形状を
理解、把握しつつ、必要な属性情報を図9、図10の
(b)、図11の(b)のように見やすく配置作成され
た表示でチェック、抽出していく。それらの属性情報を
元に、オペレータは金型、治工具、各種装置等を設計す
る。例えば、オペレータが金型の設計技術者である場合
は、オペレータは3Dモデルおよび属性情報から、金型
の構成、構造等を検討しつつ設計する。また、必要に応
じ、金型製作上必要な稜線部、角部、隅部等へのコーナ
R、面取りを付加する。また、金型が樹脂の射出成形用
金型の場合には、オペレータは、例えば3Dモデルに成
形上必要な抜き勾配等を付加する。
【0184】また、製品/ユニット/部品を製作、製造
するオペレータが利用することができる。この場合、オ
ペレータは製品/ユニット/部品の加工技術者、組立て
技術者である。オペレータは3Dモデルを三次元状態で
見ながら加工すべき形状、あるいは組み立てるべき形状
を容易に理解、把握しつつ、図9、図10の(b)、図
11の(b)のように見やすく配置作成された表示を見
て加工、組立てを行う。そして必要に応じ、オペレータ
は加工部、組立て部の形状等をチェックする。また、加
工済み、加工が困難、あるいは加工結果等を属性情報と
して3Dモデルあるいはすでに付加されている属性情報
に付加し、該情報を設計技術者等にフィードバックして
もよい。
【0185】また、製作、製造された製品/ユニット/
部品を検査、測定、評価するオペレータが利用すること
ができる。この場合、オペレータは製品/ユニット/部
品の検査、測定、評価する技術者である。オペレータ
は、上記の寸法、寸法公差等に対する測定方法、測定
点、測定上注意すべき情報を、図9、図10の(b)、
図11の(b)のように見やすく配置作成された表示を
見ながら、また必要に応じ三次元的に形状を確認しなが
ら、効率良く確実に得て、検査、測定、評価を実行す
る。そして、オペレータは必要に応じ、検査、測定、評
価を属性情報として、3Dモデルに付与することができ
る。例えば、寸法に対応する測定結果を付与する。ま
た、寸法公差外、キズ等の不具合箇所の属性情報あるい
は3Dモデルにマークあるいは記号等を付与する。ま
た、上記チェック結果と同様に、検査、測定、評価済み
のマーク、記号、あるいは色付け等がなされてもよい。
【0186】また、製品/ユニット/部品の製作、製造
に関係する各種の部門、役割のオペレータが利用するこ
とができる。この場合、オペレータは例えば、製作、製
造コストを分析する担当者、あるいは製品/ユニット/
部品自体、関連する各種部品等を発注する担当者、製品
/ユニット/部品のマニュアル、梱包材等を作成する担
当者、等である。この場合もオペレータは3Dモデルを
三次元状態で見ながら製品/ユニット/部品の形状を容
易に理解、把握しつつ、図9、図10の(b)、図11
の(b)のように見やすく配置作成された表示を見て効
率的に各種業務を遂行する。
【0187】(検査指示の入力)次に、検査指示に関し
て述べる。
【0188】出来上がった金型や、部品などを検査する
ためには、予め、3Dモデルに寸法などを割り当てて表
示することは上述した通りである。
【0189】ここでは、設定された属性配置平面に対し
て、検査する位置が明確となる表示となるように属性情
報を入力する。
【0190】即ち、3Dモデルを構成する、面、線、稜
線などに対して、検査する順番、検査位置、検査項目な
どを入力する。そして、その順番に検査することによ
り、検査工数を軽減するものである。
【0191】まず、検査する項目と位置を入力すること
により、全体が入力される。次に、所定の方法により、
検査の順番を割り振り、それぞれの項目に順番を割り当
てる。そして、実際に検査を行う場合は、順番を指示す
ることにより、属性配置平面が選択され、表示されてい
る属性配置平面において、検査すべき位置の面などが、
他と異なった形態(色などが異なる)で表示され、検査
位置が明確になる。
【0192】そして、指示された検査項目毎に、検査し
た結果を入力し、再成形が必要か否かが判断されるもの
である。
【0193】以上説明のように本発明の実施の形態によ
れば、設定された属性配置平面と属性情報により、簡単
な操作で見やすい画面を得ることができる。また、視線
方向と属性情報の関係も一覧してわかるものである。さ
らには、あらかじめ寸法値などが入力されていることに
より、オペレータによる操作ミスによる誤読が軽減され
る。
【0194】また、視線方向に関連付けられた情報のみ
を見ることができ、必要とする情報を容易に知ることが
できる。
【0195】また、同一視線方向の大量の属性情報を、
複数の属性配置平面に割り当てることにより、見やすい
画面を得ることができ、必要な情報を容易に知ることが
できる。
【0196】また、3Dモデルの内部、即ち、断面形状
に属性配置平面を設定することにより、属性情報をわか
りやすく表示することができる。
【0197】また、属性配置平面の表示倍率にしたがっ
て、属性情報の大きさを変更するので、わかりやすくそ
して、適切に表現できる。
【0198】また、属性情報を属性配置平面上に配置す
ることで、3Dモデルを斜めから見た立体的な表現を行
っても、属性情報を読み取ることが出来る。
【0199】また、属性情報をキーにして、属性配置平
面の検索および、該属性配置平面に関連付けられた情報
のみを見ることができ、必要とする情報を容易に知るこ
とができる。
【0200】また、幾何情報をキーにして、属性情報お
よび属性配置平面の検索さらには、該属性配置平面に関
連付けられた情報のみを見ることができ、必要とする情
報を容易に知ることができる。
【0201】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、属
性情報が関連付けられる仮想的な平面を多数設けた場合
に、仮想的な平面同士が重なり合う状態を回避すること
が可能となり、視認性の低下を抑えることができ、効率
良く作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モールド部品金型生産の全体の流れを示す図で
ある。
【図2】CAD装置のブロック図である。
【図3】図2に示したCAD装置の処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】形状モデルの例を示す図である。
【図5】形状モデルを構成する各部の関連を示す概念図
である。
【図6】内部記憶装置201上でのFace情報の保管
方法を示す概念図である。
【図7】3Dモデルおよび属性配置平面を示す図であ
る。
【図8】3Dモデルおよび属性情報を示す図である。
【図9】3Dモデルおよび属性情報を示す図である。
【図10】3Dモデルおよび属性情報を示す図である。
【図11】3Dモデルおよび属性情報を示す図である。
【図12】3Dモデルに属性情報を付加するときの処理
動作を示すフローチャートである。
【図13】3Dモデルに属性情報を付加するときの処理
動作を示すフローチャートである。
【図14】3Dモデルに属性情報を付加するときの処理
動作を示すフローチャートである。
【図15】3Dモデルに属性情報を付加するときの処理
動作を示すフローチャートである。
【図16】属性情報を付加された3Dモデルの表示を行
うときのフローチャートである。
【図17】3Dモデルに複数の属性配置平面を設定する
ときの処理動作を示すフローチャートである。
【図18】3Dモデルに複数の属性配置平面を設定した
状態の図である。
【図19】図19の属性配置平面214から見た3Dモ
デルを示す図である。
【図20】3Dモデルと複数の属性配置平面を設定した
状態の図である。
【図21】図20に示した属性配置平面215から見た
3Dモデルを示す図である。
【図22】図20に示した属性配置平面216から見た
3Dモデルを示す図である。
【図23】3Dモデルの一部に属性配置平面を割り当て
た場合を示す図である。
【図24】3Dモデルの一例を示す図である。
【図25】図24に示した3Dモデルの正面図、平面
図、及び側面図である。
【図26】図24に示した3Dモデルに属性情報を付与
した状態の図である。
【図27】各属性配置平面から見た表示内容をアイコン
化した状態を説明する図である。
【図28】3Dモデルの一例を示す図である。
【図29】3Dモデルおよび属性情報を2次元的に表現
した状態を説明する図である。
【図30】属性配置平面の表示方向の設定の処理動作を
示すフローチャートである。
【図31】属性情報をキーにして3Dモデルの表示を行
うときのフローチャートである。
【図32】幾何情報をキーにして3Dモデルの表示を行
うときのフローチャートである。
【図33】属性配置平面に設定されたフレームに、名称
ラベルを表示した状態を示す説明図である。
【図34】3Dモデルに複数の属性配置平面が設定され
ている状態を示す説明図である。
【図35】図34の状態から3Dモデルを回転させた状
態を示す説明図である。
【図36】図35の状態からフレームの設定変更を行っ
た状態を示す説明である。
【図37】フレームの設定変更の手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】 1 3Dモデル 2 3Dモデル 201 内部記憶装置 202 外部記憶装置 203 CPU装置 204 表示装置 205 入力装置 206 出力装置 207 外部接続装置 211、212、213、214、215、216 属
性配置平面 300 3Dモデル 301、302、303、304 フレーム 301a、302a、303a、304a 名称ラベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬鳥 至之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 森岡 昌也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 宝田 浩志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 柳澤 亮三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 5B046 FA09 FA16 GA01

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3Dモデルに対する属性情報を入力する
    属性入力手段と、 前記属性情報が関連付けられる仮想的な平面である属性
    配置平面を設定する属性配置平面設定手段と、 前記属性配置平面に前記属性情報を関連付けて記憶する
    記憶手段と、 前記属性配置平面の存在を報知するフレームを設定する
    フレーム設定手段と、 前記属性配置平面の名称を前記フレーム上に配置するフ
    レーム名称設定手段と、 表示手段上に前記属性配置情報を表示するときに前記属
    性配置平面が複数存在する場合、前記属性配置平面の名
    称が前記表示手段上で重ならないように配置する配置手
    段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記配置手段は、前記複数存在する前記
    フレームの領域を、それぞれ拡大或いは縮小することを
    特徴とすることにより重ならないように配置することを
    特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記配置手段は、前記複数存在する前記
    属性配置平面のうち、前記表示手段上で最も手前側に表
    示されているフレームの領域を基準とし、 前記基準となるフレーム以外のフレームを前記表示手段
    上で手前側から奥側に向かっていくに従って前記フレー
    ムの領域を拡大させることを特徴とする請求項1に記載
    の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記フレームの領域は、矩形であって、
    前記属性配置平面のフレームの領域拡大は、前記複数存
    在する前記フレームの領域を、前記基準となるフレーム
    の4つの頂点のうちの1つの頂点を基準点とし、前記複
    数存在するフレームのそれぞれの前記基準点に対応する
    頂点を固定させた略相似形状に拡大させることを特徴と
    する請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記配置手段は、前記表示手段の視線方
    向に直交する平面に対して、所定の角度範囲内にあるフ
    レームを設定変更の対象とすることを特徴とする請求項
    1乃至4の何れかに記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の角度範囲は、操作者が任意に
    設定することが可能であることを特徴とする請求項5に
    記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記配置手段は、操作者が選択したある
    一つのフレームに対して、平行に設定されているフレー
    ムを対象とすることを特徴とする請求項1乃至4の何れ
    かに記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記配置手段は、前記3Dモデルが静止
    している状態の時に実行されることを特徴とする請求項
    1乃至7の何れかに記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記属性配置平面のフレームが複数存在
    し、前記フレームの領域変更により、前記フレームの領
    域が前記表示手段外となる場合に、対象となる全てのフ
    レーム領域が前記表示手段内に表示されるように表示倍
    率を変更することを特徴とする請求項1乃至7の何れか
    に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 3Dモデルに対する属性情報を入力す
    る属性入力工程と、 前記属性情報が関連付けられる仮想的な平面である属性
    配置平面を設定する属性配置平面設定工程と、 前記属性配置平面に前記属性情報を関連付けて記憶する
    記憶工程と、 前記属性配置平面の存在を報知するフレームを設定する
    フレーム設定工程と、 前記属性配置平面の名称を前記フレーム上に配置するフ
    レーム名称設定工程と、 表示手段上に前記属性配置情報を表示するときに前記属
    性配置平面が複数存在する場合、前記属性配置平面の名
    称が前記表示手段上で重ならないように配置する配置工
    程とを有することを特徴とする情報処理方法。
  11. 【請求項11】 前記配置工程は、前記複数存在する前
    記フレームの領域を、それぞれ拡大或いは縮小すること
    を特徴とすることにより重ならないように配置すること
    を特徴とする請求項10に記載の情報処理方法。
  12. 【請求項12】 前記配置工程は、前記複数存在する前
    記属性配置平面のうち、前記表示手段上で最も手前側に
    表示されているフレームの領域を基準とし、 前記基準となるフレーム以外のフレームを前記表示手段
    上で手前側から奥側に向かっていくに従って前記フレー
    ムの領域を拡大させることを特徴とする請求項10に記
    載の情報処理方法。
  13. 【請求項13】 前記フレームの領域は、矩形であっ
    て、前記属性配置平面のフレームの領域拡大は、前記複
    数存在する前記フレームの領域を、前記基準となるフレ
    ームの4つの頂点のうちの1つの頂点を基準点とし、前
    記複数存在するフレームのそれぞれの前記基準点に対応
    する頂点を固定させた略相似形状に拡大させることを特
    徴とする請求項12に記載の情報処理方法。
  14. 【請求項14】 前記配置工程は、前記表示手段の視線
    方向に直交する平面に対して、所定の角度範囲内にある
    フレームを設定変更の対象とすることを特徴とする請求
    項10乃至13の何れかに記載の情報処理方法。
  15. 【請求項15】 前記所定の角度範囲は、操作者が任意
    に設定することが可能であることを特徴とする請求項1
    4に記載の情報処理方法。
  16. 【請求項16】 前記配置方法は、操作者が選択したあ
    る一つのフレームに対して、平行に設定されているフレ
    ームを対象とすることを特徴とする請求項10乃至13
    の何れかに記載の情報処理方法。
  17. 【請求項17】 前記配置工程は、前記3Dモデルが静
    止している状態の時に実行されることを特徴とする請求
    項10乃至16の何れかに記載の情報処理方法。
  18. 【請求項18】 前記属性配置平面のフレームが複数存
    在し、前記フレームの領域変更により、前記フレームの
    領域が前記表示手段外となる場合に、対象となる全ての
    フレーム領域が前記表示手段内に表示されるように表示
    倍率を変更することを特徴とする請求項10乃至16の
    何れかに記載の情報処理方法。
  19. 【請求項19】 請求項10乃至18のいずれか1項に
    記載の情報処理方法を実現するためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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