JP4643200B2 - 3次元モデル表示プログラム、3次元モデル表示方法、及び3次元モデル表示装置 - Google Patents

3次元モデル表示プログラム、3次元モデル表示方法、及び3次元モデル表示装置 Download PDF

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本発明は3次元モデル表示プログラム、3次元モデル表示方法、及び3次元モデル表示装置に関し、特に寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示プログラム、3次元モデル表示方法、及び3次元モデル表示装置に関する。
製造業で機械的な設計を行う場合、3次元CAD(Computer-Aided Design)を利用し、仮想3次元空間内の3次元モデルによって設計を行うことが増えている。その場合、3次元モデルを作成後、製造現場に渡される設計書を作成するために、作成した3次元モデルから2次元図面が生成される。
なお、実際に図面に沿って部品等を作成するには、その部品の細部に渡る寸法が分かっていなくてはならない。部品の寸法は、2次元図面上で書き込まれることが一般的である。ただし、2次元図面では部品の寸法を表現できない場合がある。たとえば、寸法の計測位置となり得る頂点等が2次元平面上で重なっているとき、どちらの頂点から図ったときの寸法なのかが区別できない。
そこで、3次元モデルに寸法を付加し、寸法の情報が付加された3次元モデルを製造現場の作業者に渡すことも考えられている(たとえば、特許文献1参照)。3次元モデルの状態で寸法の情報が付加されていれば、3次元モデルの形状をより正確に認識できる。
特開2003−91560号公報(図5)
ところで、製造現場において部品を加工する場合、3次元モデルを2次元の平面に投影したときの寸法情報(2次元平面上での2点間の距離)が必要となる。すなわち、2点間の寸法であっても、投影する平面が異なれば寸法の値が異なる。したがって、2つの点に対する寸法情報は、多数存在する。このような寸法情報が、3次元モデル上に定義される多数の点の組み合わせに対して設定される。
しかし、3次元モデルに設定された寸法情報を同時に全て表示すると、画面内に寸法線が氾濫してしまい、各寸法情報がどの点の間の寸法を示しているのかが見分けづらくなってしまう。
また、3次元モデルの寸法の基準点となる頂点が、2次元平面上で他の頂点と同一の場所に投影され、重なり合う場合がある。この場合、投影された平面に記載された寸法が、重なり合う複数の頂点のどちらに対する寸法なのかが分からなくなる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、3次元モデルに設定された寸法情報を、画面上で見やすく表現できる3次元モデル表示プログラム、3次元モデル表示方法、及び3次元モデル表示装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような3次元モデル表示プログラムが提供される。本発明に係る3次元モデル表示プログラムは、寸法付きの3次元モデル1aを表示するためのものである。この3次元モデル表示プログラムにより、図1に示す機能がコンピュータで実現される。
記憶手段1は、表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、表示対象方向から見たときの寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクト1bを記憶する。寸法オブジェクト抽出手段3は、3次元モデル1aの表示方向を示す操作入力に応答し、記憶手段1から表示方向と表示対象方向の差が所定値以内である寸法配置面上に設けられた寸法オブジェクト1bを抽出する。表示手段4は、表示方向から見た3次元モデル1aと、寸法オブジェクト抽出手段3が抽出した寸法オブジェクト1bとを表示する。
このような3次元モデル表示プログラムを実行するコンピュータでは、記憶手段1により、表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、表示対象方向から見たときの寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクト1bが記憶される。3次元モデル1aの表示方向を示す操作入力が行われると、寸法オブジェクト抽出手段3により、記憶手段1から表示方向と表示対象方向の差が所定値以内である寸法配置面上に設けられた寸法オブジェクト1bが抽出される。そして、表示手段4により、表示方向から見た3次元モデル1aと、寸法オブジェクト抽出手段3が抽出した寸法オブジェクト1bとが表示される。
また、上記課題を解決するために、寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示方法において、記憶手段が、表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトを記憶し、寸法オブジェクト抽出手段が、前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶手段から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出し、表示手段が、前記表示方向から見た前記3次元モデルと、前記寸法オブジェクト抽出手段が抽出した前記寸法オブジェクトとを表示する、ことを特徴とする3次元モデル表示方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示装置において、表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトを記憶する記憶手段と、前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶手段から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出する寸法オブジェクト抽出手段と、前記表示方向から見た前記3次元モデルと、前記寸法オブジェクト抽出手段が抽出した前記寸法オブジェクトとを表示する表示手段と、を有することを特徴とする3次元モデル表示装置が提供される。
以上説明したように本発明では、寸法オブジェクトに対して予め表示対象方向を設定しておき、指定された表示方向と表示対象方向との差が所定値以内の場合に、表示方向から見た3次元モデルと寸法オブジェクトとを表示するようにした。これにより、表示方向から3次元モデルを見たときの寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトのみが表示される。その結果、画面内に寸法オブジェクトが氾濫することにより寸法オブジェクトの識別性が低下するのを防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、実施の形態に適用される発明の概要について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、実施の形態に適用される発明の概念図である。図1に示すように、本発明に係る3次元モデル表示プログラムを実行するコンピュータは、記憶手段1、寸法オブジェクト生成手段2、寸法オブジェクト抽出手段3、及び表示手段4として機能する。
記憶手段1は、表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、表示対象方向から見たときの寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクト1bを記憶する。寸法オブジェクト1bは、たとえば、寸法オブジェクト生成手段2によって作成される。
寸法オブジェクト生成手段2は、表示対象方向を指定する操作入力を受け取ると3次元空間内に2つの寸法設定位置を決定する。たとえば、寸法オブジェクト生成手段2は、操作入力によって指定された2点を寸法設定位置と決定する。そして、寸法オブジェクト生成手段2は、寸法配置面上に寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクト1bを生成する。そして、寸法オブジェクト生成手段2は、生成した寸法オブジェクト1bを記憶手段1に格納する。
なお、寸法オブジェクト生成手段2は、寸法設定位置が寸法配置面に接していない場合、寸法設定位置と寸法オブジェクト1bの端点とを結ぶ補助線1cを生成し、寸法オブジェクト1bに関連付けて記憶手段1に格納することもできる。
寸法オブジェクト抽出手段3は、3次元モデル1aの表示方向を示す操作入力に応答し、記憶手段1から表示方向と表示対象方向の差が所定値以内である寸法配置面上に設けられた寸法オブジェクト1bを抽出する。
表示手段4は、表示方向から見た3次元モデル1aと、寸法オブジェクト抽出手段3が抽出した寸法オブジェクト1bとを表示する。なお、表示手段4は、寸法オブジェクト1bを表示する際には、付加された補助線1cも表示する。
このような3次元モデル表示プログラムを実行するコンピュータでは、寸法オブジェクト生成手段2により、表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、表示対象方向から見たときの寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクト1bが生成されると、その寸法オブジェクト1bが記憶手段1に記憶される。
3次元モデル1aの表示方向を示す操作入力が行われると、寸法オブジェクト抽出手段3により、記憶手段1から表示方向と表示対象方向の差が所定値以内である寸法配置面上に設けられた寸法オブジェクト1bが抽出される。そして、表示手段4により、表示方向から見た3次元モデル1aと、寸法オブジェクト抽出手段3が抽出した寸法オブジェクト1bとが表示される。
たとえば、寸法オブジェクト1bが設けられた寸法配置面の正面を表示方向とした場合の画像5では、3次元モデル1aと寸法オブジェクト1bが表示されている。この際、他の方向を表示対象方向とした寸法オブジェクトが記憶手段1に記憶されていても、その寸法オブジェクトは表示対象から除外される。したがって、画面5内に表示される寸法オブジェクトが少なくて済み、非常に見やすい画像となる。
また、寸法オブジェクト1bを表面から見ただけでは、寸法設定位置が不明瞭な場合がある。その場合、寸法配置面の斜め前方を表示方向とする。斜め前方を表示方向としたときの画面6では、補助線1cが表示される(画像5では、3次元モデルの裏に隠れている)。補助線1cが表示されることで、寸法オブジェクト1bの寸法設定位置が明確となる。
なお、寸法オブジェクト生成手段2は、予めパーツ基準位置と寸法設定方向とが設定された複数のパーツに対し、操作入力により表示対象方向が入力されると、表示対象方向に垂直な方向から所定の角度以内の寸法設定方向が設定されたパーツの組を選択する。そして、寸法オブジェクト生成手段2は、選択したパーツそれぞれのパーツ基準位置を寸法設定位置として決定することができる。この際、寸法オブジェクト生成手段2は、たとえば、互いの表示対象方向の成す角が所定の角度以内のパーツの組を選択して、選択したパーツそれぞれのパーツ基準位置を寸法設定位置として決定する。これにより、複数のパーツ間の寸法オブジェクトを容易に生成することができる。
また、寸法オブジェクト生成手段2は、操作入力により1つの基準位置と複数の対象位置を指定されたとき、基準位置と対象位置それぞれとの組を寸法設定位置とし、基準位置と各対象位置との間の線の高さをずらして、複数の寸法オブジェクトを生成することもできる。この際、寸法オブジェクト生成手段2は、たとえば、基準位置を通り表示対象方向からみて垂直な線を境界として複数の対象位置を線の左右のグループに分類し、同じグループに分類された対象位置同士の関係において、基準位置と各対象位置との間の線の高さをずらす。これにより、表示されたときの複数の寸法オブジェクト間の識別性を高めることができる。
また、寸法オブジェクト生成手段2は、寸法オブジェクト1bを生成後、3次元モデル1aと寸法オブジェクト1bとを表示対象方向に応じて投影し、寸法オブジェクト1bの寸法値が3次元モデルを表す線と重ならない位置に寸法値を配置することもできる。これにより、表示されたときの寸法値が読み取りやすくなる。
さらに、寸法オブジェクト生成手段2は、表示対象方向が指定された注記が仮想3次元空間内に設定されているとき、3次元モデルと注記とを表示対象方向に応じて投影し、投影された画像において注記が3次元モデルを表す線と重ならない位置に注記を配置することもできる。これにより、表示されたときの注記が読み取りやすくなる。
また、表示手段4は、画面内での大きさが所定値以下となる寸法オブジェクトを、表示対象から除外することもできる。これにより、画面内で小さすぎて寸法等の判別が困難な寸法オブジェクトを表示せずに済み、表示された寸法オブジェクトの識別性が高まる。
ところで、本発明は、3次元CAD内の一機能として実装することができる。そこで、本発明の機能を含む3次元CADの例を、本発明の実施の形態として具体的に説明する。
図2は、本発明の実施の形態に用いるコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
通信インタフェース106は、ネットワーク10に接続されている。通信インタフェース106は、ネットワーク10を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
図3は、コンピュータの機能を示すブロック図である。コンピュータ100は、3次元モデルデータベース(DB)110、ユーザインタフェース120、3次元モデル作成部130、寸法オブジェクト作成部140、3次元モデル表示部150を有している。
3次元モデルDB110には、3次元モデルの形状等のデータ(3次元モデルデータ)、及び3次元モデルの各部の寸法を示す寸法オブジェクトのデータ(寸法オブジェクトデータ)が格納される。
ユーザインタフェース120は、キーボード12やマウス13からの入力内容を3次元モデル作成部130、寸法オブジェクト作成部140または3次元モデル表示部150に渡す。また、ユーザインタフェース120は、3次元モデル作成部130、寸法オブジェクト作成部140または3次元モデル表示部150から送られた3次元モデルや寸法オブジェクトの画像をモニタ11に表示する。
3次元モデル作成部130は、ユーザからの操作入力に応答して、3次元モデルを作成する。3次元モデル作成部130は、作成した3次元モデルのデータを、3次元モデルDB110に格納する。
寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答して、3次元モデルに対する寸法オブジェクトを作成する。寸法オブジェクト作成部140は、作成した寸法オブジェクトのデータを3次元モデルDB110に格納する。
3次元モデル表示部150は、3次元モデルDB110に格納されている3次元モデルデータや寸法オブジェクトデータに基づいて、寸法付きの3次元モデル画像を生成する。
このような機能を有するコンピュータ100を利用し、ユーザは3次元モデルや寸法オブジェクトにより部品の設計を行うことができる。以下、部品を設計する際のコンピュータ100における処理を具体的に説明する。
図4は、部品設計の処理手順を示す図である。以下、図4に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]3次元モデル作成部130がユーザからの操作入力に応答して、3次元モデルを作成する。作成された3次元モデルの形状を定義する3次元モデルデータは、3次元モデルDB110に格納される。
[ステップS12]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの寸法作成方法指定入力を受け付ける。
[ステップS13]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの寸法作成方法指定が、任意の2点間の寸法作成か否かを判断する。任意の2点間の寸法作成が指示された場合、処理がステップS14に進められる。そうでなければ、処理がステップS15に進められる。
[ステップS14]寸法オブジェクト作成部140は、任意の2点間の寸法作成処理を実行する。この処理の詳細は後述する。
[ステップS15]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの寸法作成方法指定が、パーツ組み合わせによる寸法作成か否かを判断する。パーツ組み合わせによる寸法作成が指示された場合、処理がステップS16に進められる。そうでなければ、処理がステップS17に進められる。
[ステップS16]寸法オブジェクト作成部140は、パーツ組み合わせによる寸法作成処理を実行する。この処理の詳細は後述する。
[ステップS17]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの寸法作成方法指定が、任意の方向から見た寸法作成か否かを判断する。任意の方向から見た寸法作成が指示された場合、処理がステップS18に進められる。そうでなければ、処理がステップS19に進められる。
[ステップS18]寸法オブジェクト作成部140は、任意の方向から見た寸法作成処理を実行する。この処理の詳細は後述する。
[ステップS19]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答して、他の方法で寸法作成を行うか否かを判断する。ユーザから寸法作成を示す操作入力があった場合、処理がステップS12に進められ、その操作入力に応じた処理が行われる。寸法作成の終了が指示された場合、処理がステップS20に進められる。
[ステップS20]寸法オブジェクト作成部140は、寸法配置調整処理を行う。この処理の詳細は後述する。
[ステップS21]寸法オブジェクト作成部140は、寸法付きの3次元モデル表示処理を行う。この処理の詳細は後述する。
このような手順で、3次元モデルの作成、寸法オブジェクトの作成、及びそれらの表示処理が行われる。以下、寸法オブジェクトの作成、及び表示処理の詳細について説明する。
[任意2点間寸法作成処理]
任意2点間寸法作成処理では、寸法設定位置となる2点(基準位置と対象位置)を指定する操作入力を受け付ける。そして、その2点間の寸法を示す寸法オブジェクトを寸法オブジェクト作成部140が作成する。寸法オブジェクトは、寸法配置面上に作成される。寸法配置面は、基準位置または対象位置を通り、表示対象方向に垂直な平面である。このとき、寸法配置面に対して、基準位置と対象位置との双方が接している保障はない。そこで、基準位置または対象位置が寸法配置面から離れているとき、それらを接続する補助線を付加する。
図5は、任意2点間寸法作成処理を示すフローチャートである。以下、図5に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答して、これから作成する寸法オブジェクトの表示対象方向を決定する。たとえば、ユーザが仮想カメラ(視点)を移動させる操作入力を行うと、寸法オブジェクト作成部140が視点の位置及び方向を決定する。このとき、3次元オブジェクトから視点への方向が表示対象方向となる。
[ステップS32]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答して、基準位置を決定する。たとえば、寸法オブジェクト作成部140は、ユーザによる3次元モデルの任意の頂点を指定する操作入力を受け取ると、指定された頂点を基準位置とする。
[ステップS33]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答して対象位置を決定する。たとえば、寸法オブジェクト作成部140は、ユーザによる3次元モデルの任意の頂点を指定する操作入力を受け取ると、指定された頂点を対象位置とする。
[ステップS34]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答して寸法配置面を決定する。たとえば、寸法オブジェクト作成部140は、ユーザによる基準位置または対象位置の何れかを選択する操作入力を受け取ると、選択された位置を通り表示対象方向に垂直な平面を寸法配置面とする。
[ステップS35]寸法オブジェクト作成部140は、基準位置と対象位置との間の寸法を計算する。寸法は、基準位置と対象位置とのそれぞれから寸法配置面に垂線を降ろし、各垂線と寸法配置面との交点を求める。各垂線に応じた交点間の距離が寸法となる。
[ステップS36]寸法オブジェクト作成部140は、基準位置と対象位置との間の寸法を示す寸法オブジェクトを作成する。寸法オブジェクトは、寸法配置面上に作成される。寸法オブジェクトは、寸法設定位置(基準位置と対象位置)を示す線(寸法線)と、寸法値とで構成される。
[ステップS37]寸法オブジェクト作成部140は、補助線の作成処理を行う。この処理の詳細は後述する。
[ステップS38]寸法オブジェクト作成部140は、任意2点間寸法作成処理を終了させるか否かを判断する。たとえば、ユーザによって処理終了を示す操作入力を受け取ったときに、処理を終了する。処理を終了させない場合、処理がステップS31に進められる。処理を終了させる場合、処理がステップS15(図4に示す)に進められる。
図6は、補助線作成処理の手順を示すフローチャートである。以下、図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS41]寸法オブジェクト作成部140は、補助線作成処理を未処理の寸法オブジェクトがあるか否かを判断する。未処理の寸法オブジェクトがあれば、処理がステップS42に進められる。全ての寸法オブジェクトに対する処理が終了していれば、補助線作成処理が終了し、処理がステップS38(図5に示す)に進められる。
[ステップS42]寸法オブジェクト作成部140は、寸法オブジェクトの1つを選択する。
[ステップS43]寸法オブジェクト作成部140は、選択した寸法オブジェクトの寸法線の端点と対象位置とが接しているか否かを判断する。接している場合、処理がステップS41に進められる。接していない場合、処理がステップS44に進められる。
[ステップS44]寸法オブジェクト作成部140は、寸法線の端点と対象位置とを結ぶ補助線を生成する。生成された補助線は、ステップS42で選択された寸法オブジェクトに付加される。その後、処理がステップS41に進められる。
このようにして、3次元モデルに対して寸法オブジェクトを生成することができる。
図7は、寸法オブジェクトの例を示す図である。この寸法オブジェクト22は、基準位置P1と対象位置P2との間の寸法を示している。対象位置P2は、寸法配置面に接していない。そのため、対象位置P2から寸法配置面に降ろした垂線と寸法配置面との交点に端点P5が定義される。
基準位置P1から垂直方向に線分22aが設けられている。また、端点P5から垂直方向に線分22bが設けられている。線分22aと線分22bとの間には、矢印22cが設けられている。矢印22cに沿った位置に、寸法値22dが配置される。なお、寸法値22dは、基準位置P1と端点P5との間の距離を示している。また、図7の例では、対象位置P2が寸法配置面と離れているため、対象位置P2と端点P5との間に、補助線26が設けられている。
このような寸法オブジェクト22が作成される毎に、寸法オブジェクトデータが3次元モデルDB110に格納される。
図8は、寸法オブジェクトのデータ構造例を示す図である。寸法オブジェクトデータ111は、3次元モデル21に関連付けて3次元モデルDB110に格納される。
寸法オブジェクトデータ111には、属性付加対象要素、キーの内容、値の内容の項目が設けられている。属性付加対象要素は、付加属性によって定義される要素の種別を示している。寸法オブジェクトデータ111の場合、属性付加対象要素は、全て「寸法」となる。キーの内容は、付加属性の種別を示している。
値の内容には、付加属性の値を示している。たとえば、基準位置の値は、要素IDである。この要素IDは、たとえば、3次元モデル21を構成するオブジェクト(ポリゴン等)の頂点の識別情報である。3次元モデル21には、頂点の3次元空間での座標が定義されているため、基準位置で要素IDが設定されることで、基準位置の座標が一意に決定される。
対象位置の値も、基準位置の場合と同様に、要素IDが設定される。ビュー名は表示対象方向を示しており、値として表示対象方向を示すベクトルが設定される。補助線の値には、補助線の線分の両端となる2点の座標値が設定される。高さは、基準位置から寸法値の表示位置までの高さである。数値は、寸法の値である。数値表示位置は、基準位置P1に接続される線分22aから寸法値22dの位置までの距離である。
図9は、寸法が付加された3次元モデルを示す図である。図9の例では、3次元モデル21の基準位置P1と2つの対象位置P2,P3それぞれとの間の寸法オブジェクト22,23が生成されている。寸法オブジェクト22,23は、基準位置P1と2つの対象位置P2,P3とを寸法配置面に投影したときの位置を端点としている。そして、寸法オブジェクト23と対象位置P3とが離れているため、寸法オブジェクト23の端点と対象位置P3とを結ぶ補助線24が生成されている。補助線24は、表示対象方向から3次元モデル21を観察した際には3次元モデルの裏に隠れるため描画されないが、表示対象方向から少しだけずれた方向から観察すると描画され、モニタ11に表示される。
図10は、3次元モデルと寸法オブジェクトとを上から見た図である。この例では、寸法配置面25は基準位置P1を通る。また、寸法配置面25の法線方向と表示対象方向とは平行である。
ここで、対象位置P2は、寸法配置面25に含まれない。そこで、基準位置P1と対象位置P3との間の寸法は、基準位置P1と端点P4との間の距離となる。対象位置P2は寸法配置面25から離れているため、端点P4と対象位置P2との間には補助線26が設けられている。
一方、対象位置P3は、寸法配置面25に含まれない。そこで、基準位置P1と対象位置P3との間の寸法配置面25に表示される寸法は、基準位置P1と端点P5との間の距離となる。対象位置P3は寸法配置面25から離れているため、端点P5と対象位置P3との間には補助線24が設けられている。
このように、寸法線の端点と基準位置または対象位置が離れている場合、離れた点を接続する補助線を生成することで、どの位置の間の寸法なのかが明確となる。
以下、図11〜図13に、2次元平面に寸法線を設定した場合、3次元モデルに補助線のない寸法オブジェクトを設定した場合、及び3次元モデルに補助線のある寸法オブジェクトを設定した場合の表示結果を示す。
図11は、2次元平面に寸法線を設定した場合の表示結果を示す図である。2次元平面に描かれた部品30は、複数の突起部材31〜33を有している。また、部品30の所定の位置から各突起部材31〜33までの寸法を示す寸法線41〜43(図中、横方向の寸法)が示されている。このとき、寸法線42と線寸法43とは、2つの突起部材32,33のどちらの寸法を表しているのかが不明確である。
図12は、3次元モデルに補助線のない寸法オブジェクトを設定した場合の表示結果を示す図である。部品30を3次元モデルで表すと、突起部材31〜33の形状が分かり易くなる。ただし、寸法線51〜53は、所定の寸法配置面に設定されているため、どの突起部材31〜33の寸法を示しているのかが分かりづらい。
図13は、3次元モデルに補助線のある寸法オブジェクトを設定した場合の表示結果を示す図である。寸法線51〜53に対して、補助線61〜65を付加することにより、どの寸法線がどの突起部材の寸法を示しているのかが明確となる。
[パーツ組み合わせ寸法作成]
次に、パーツを組み合わせて寸法を作成する処理について説明する。この処理では、既存のパーツに寸法対象情報を付与し、複数の寸法対象情報の間の寸法を自動生成する。
図14は、パーツ組み合わせ寸法作成処理の手順を示すフローチャートである。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS51]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答してパーツに対して寸法対象情報を付与する。寸法対象情報では、寸法の基準となる点(パーツ基準位置)と向き(寸法設定方向)とが定義される。
[ステップS52]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答して表示対象方向を決定する。
[ステップS53]寸法オブジェクト作成部140は、未処理のパーツの組み合わせが有るか否かを判断する。未処理のパーツの組み合わせがある場合、処理がステップS54に進められる。全てのパーツの組み合わせについて処理した場合、処理がステップS58に進められる。
[ステップS54]寸法オブジェクト作成部140は、未処理の2つのパーツの組み合わせを選択する。
[ステップS55]寸法オブジェクト作成部140は、ステップS54で選択した2つのパーツの寸法設定方向が、表示対象方向に対して垂直方向を向いているかどうかを判断する。このとき、全くの垂直ではなくても、垂直方向に対する寸法設定方向が所定の角度以内のときは垂直とみなすことができる。垂直方向を向いている場合、処理がステップS56に進められる。垂直方向を向いていない場合、処理がステップS53に進められる。
[ステップS56]寸法オブジェクト作成部140は、ステップS54で選択した2つのパーツの寸法設定方向が同じかどうかを判断する。このとき、全く平行ではなくても、2つの寸法設定方向の成す角が所定の角度以下のときは平行とみなすことができる。寸法設定方向が平行な場合、処理がステップS57に進められる。平行でない場合、処理がステップS53に進められる。
[ステップS57]寸法オブジェクト作成部140は、選択されたパーツのパーツ基準位置間に寸法情報を生成する。その後、処理がステップS53に進められ、他のパーツの組み合わせについて処理が実行される。
[ステップS58]全てのパーツの組み合わせについて寸法情報の生成の有無が検討され、寸法生成対象となる組み合わせについて寸法情報が生成されると、寸法オブジェクト作成部140は、パーツ組み合わせ寸法作成処理が終了か否かを判断する。たとえば、寸法オブジェクト作成部140は、ユーザから処理終了を示す操作入力が行われたとき、処理終了と判断する。パーツ組み合わせ寸法作成処理終了の場合、処理がステップS17(図4に示す)に進められる。パーツ組み合わせ寸法作成処理を継続する場合、処理がステップS52に進められ、ユーザからの表示対象方向の指定を受け付ける。
図15は、寸法対象情報の設定例を示す図である。たとえば、3次元モデル70に孔71が設けられている。この場合、孔71を1つのパーツと考える。
このとき、孔71の開口部に対して寸法対象情報71aを設定する。寸法対象情報では、少なくともパーツ基準位置と寸法設定方向とが定義される。たとえば、図15の例では、孔71の開口部の中心をパーツ基準位置とする。そして、開口部の向きを、寸法設定方向とする。パーツ基準位置を原点とし、開口部がx−y平面内に存在するx、y、z座標系を考えると、z軸方向が寸法設定方向となる。
図16は、パーツ組み合わせ寸法作成例を示す図である。図16に示す3次元モデル70には、複数の孔71〜74が設けられている。図中、各孔71〜74の向きを矢印で示している。孔71〜73は、表示対象方向に対して垂直方向を向いている。また、孔74は、表示対象方向と同じ方向を向いている。
この場合、孔74は、表示対象方向に垂直ではないため、寸法作成の対象とはならない。一方、孔71〜73は、表示対象方向に対して垂直方向を向いている。孔71と孔72とは、向きがほぼ平行であるため、寸法オブジェクト75が生成される。また、孔73は、他の孔71,72と異なる方向を向いているため、寸法オブジェクトの作成対象とはならない。
このように、寸法対象情報を予め設定するだけで、必要な寸法オブジェクトを自動生成することができる。
[任意の方向から見た複数の寸法同時作成処理]
次に、任意の方向から見た複数の寸法同時作成処理について説明する。これは、予め指定された複数の対象位置に対して、重なりのない寸法線を自動生成する処理である。
図17は、任意の方向から見た複数の寸法同時作成処理の手順を示すフローチャートである。以下、図17に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS61]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答して、基準位置を決定する。なお、3次元モデルの形状を定義する際の基準となる位置(モデル基準)を、予め基準位置として定めておくこともできる。
[ステップS62]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答して複数の対象位置を決定する。たとえば、寸法オブジェクト作成部140は、ユーザによる3次元モデルの任意の頂点や中心線などを指定する操作入力を受け取る度に、指定された位置を対象位置とする。
[ステップS63]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答して、表示対象方向を決定する。
[ステップS64]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答して寸法配置面を決定する。たとえば、寸法オブジェクト作成部140は、ユーザによる基準位置または対象位置の何れかを選択する操作入力を受け取ると、選択された位置を通り表示対象方向に垂直な平面を寸法配置面とする。
[ステップS65]寸法オブジェクト作成部140は、基準位置から垂直な線を引いたときに、各対象位置が表示対象方向から見たときに右側になるか左側になるかによって、対象位置を分類する。
[ステップS66]寸法オブジェクト作成部140は、右側として分類された対象位置を、基準位置に近いものから順に選択し、寸法オブジェクトを作成する。この際、各寸法オブジェクトには、それぞれ異なる高さが設定される。
[ステップS67]寸法オブジェクト作成部140は、左側として分類された対象位置を、基準位置に近いものから順に選択し、寸法オブジェクトを作成する。この際、各寸法オブジェクトには、それぞれ異なる高さが設定される。その後、処理がステップS19(図4に示す)に進められる。
図18は、同時作成処理によって生成された寸法線の例を示す図である。この例では、3次元モデル80のモデル基準を基準位置として、パーツの中心線等の他の対象位置までの寸法線81〜85が生成されている。
ここで、基準位置より右側の寸法線81〜83は、それぞれ異なる高さに設定されている。同様に、基準位置より左側の寸法線84〜85も、それぞれ異なる高さに設定されている。これにより、表示対象方向から見たときに寸法線が重なり合うのを防止している。
[寸法配置調整処理]
次に、寸法配置調整処理について説明する。寸法配置調整処理においては、3次元モデルと寸法オブジェクトとを投影し、その2次元の図面上で寸法値や注記等の文字と他のオブジェクトの線との重なりの有無を判断する。そして、重なる場合には、文字の位置をずらす処理を行う。
図19は、寸法配置処理の手順を示すフローチャートの前半である。以下、図19に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS71]寸法オブジェクト作成部140は、ユーザからの操作入力に応答し、表示対象方向を決定する。
[ステップS72]寸法オブジェクト作成部140は、3次元モデルと寸法オブジェクトとを、表示対象方向に応じた2次元平面上に投影する。
[ステップS73]寸法オブジェクト作成部140は、投影した画像において、寸法値の表示位置が3次元モデルの輪郭線等の線に重なるか否かを判断する。この際、ステップS79において、重なる位置に配置するものと決定された寸法値については、判断の対象から除外される。線と重なる寸法値がある場合、処理がステップS74に進められる。重なりがない場合、処理がステップS81(図20に示す)に進められる。
[ステップS74]寸法オブジェクト作成部140は、他の線と重なった寸法値の1つを選択する。
[ステップS75]寸法オブジェクト作成部140は、選択した寸法値の横方向(基準位置と対象位置とに平行)に、投影による重なり判定を行っていない位置(未チェックの位置)があるかどうかを判断する。未チェックの位置があれば、処理がステップS76に進められる。横方向の全ての位置がチェック済みであり、その位置でも重なりが解消できない場合、処理がステップS77に進められる。
[ステップS76]寸法オブジェクト作成部140は、選択した寸法値の位置を、3次元空間上で横方向の未チェックの位置にずらす。その後、処理がステップS72に進められ、投影面上での重なりの有無がチェックされる。
[ステップS77]寸法オブジェクト作成部140は、ステップS74で選択した寸法値を上にずらす(3次元モデルから遠ざかる方を上とする)。
[ステップS78]寸法オブジェクト作成部140は、高さが所定の上限値を超えるか否かを判断する。上限値を超える場合、処理がステップS79に進められる。上限値を超えない場合、処理がステップS72に進められ、投影面上での重なりの有無がチェックされる。
[ステップS79]寸法オブジェクト作成部140は、所定の範囲内に重なりを解消できる位置がないと判断し、ステップS74で選択した寸法値を重なる位置に配置する。たとえば、寸法値を初期状態の位置に戻す。その後、処理がステップS72に進められ、他の寸法値の重なりの有無が判定される。
図20は、寸法配置処理の手順を示すフローチャートの後半である。以下、図20に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS81]寸法オブジェクト作成部140は、重なりの有無を未チェックの注記があるか否かを判断する。未チェックの注記があれば、処理がステップS82に進められる。全ての注記のチェックが終了していれば、処理がステップS21(図4に示す)に進められる。
[ステップS82]寸法オブジェクト作成部140は、注記の1つを選択する。
[ステップS83]寸法オブジェクト作成部140は、3次元モデルと寸法オブジェクトとを投影する。
[ステップS84]寸法オブジェクト作成部140は、選択した注記の候補位置を決定する。たとえば、投影面を注記対象位置を原点とするX−Y平面(X軸が横方向、Y軸が縦方向)としたときに、注記対象位置から所定の距離だけ離れ、各象限においてX軸から45度、Y軸から45度となる位置を、候補位置とする。
[ステップS85]寸法オブジェクト作成部140は、投影された画像において、他の線と重ならない候補位置があるか否かを判断する。重ならない候補位置がある場合、処理がステップS86に進められる。重ならない候補位置がない場合、処理がステップS87に進められる。
[ステップS86]寸法オブジェクト作成部140は、他の線と重ならない候補位置に、注記を配置する。その後、処理がステップS81に進められ、他の注記の重なりチェックが行われる。
[ステップS87]寸法オブジェクト作成部140は、候補位置の1つを注記の対象となる位置を中心に、所定の角度(たとえば、最初15度、その後30度ずつ)だけ回転させる。
[ステップS88]寸法オブジェクト作成部140は、ステップS87における回転により、対象となる候補位置が一回り(360度以上)回転したか否かを判断する。一回りした場合、処理がステップS89に進められる。一回りしていない場合、処理がステップS83に進められる。
[ステップS89]寸法オブジェクト作成部140は、注記対象位置から候補位置までの距離を延長する。たとえば、元の距離を1.5倍する。
[ステップS90]寸法オブジェクト作成部140は、ステップS89によって算出された距離が、予め設定された距離の上限値を超えたか否かを判断する。上限値を超えた場合、処理がステップS91に進められる。上限値を超えていない場合、処理がステップS83に進められる。
[ステップS91]寸法オブジェクト作成部140は、重ならない位置が検出できないと判断し、重なる位置に注記を配置する。その後、処理がステップS81に進められ、他の注記の重なりチェックが行われる。
図21は、注記の重なり判定アルゴリズムを説明する図である。この例では、注記対象位置90に対する説明を注記として3次元モデルに付加する場合を示している。この場合、まず、注記対象位置90から所定の距離だけ離れ、各象限内でX軸とY軸とから45度の位置(Xの正の軸を基準に反時計回りの角度で示すと、45度、135度、225度、315度の位置)を候補位置91〜94とする。
そして、各候補位置91〜94と3次元モデルの投影線95との重なりの有無が判定される。図21の例では、候補位置94のみが重なっており、他の候補位置91〜93は重なっていない。この場合、重なっていない候補位置91〜93の1つを注記の位置とする。
もし、全ての候補位置91〜94が投影線と重なっていた場合、たとえば、候補位置91を注記対象位置90を基準に回転させ、投影された画像上で重ならない位置を探索する。回転させただけでは、重ならない位置が見つからない場合、注記対象位置90からの距離を伸ばして、同様の処理が行われる。
このように3次元空間内での注記の位置を決定することで、投影された画像において、注記が他の線と重ならずに済む。
[表示処理]
次に、3次元モデルと寸法オブジェクトとの表示処理について説明する。このとき、寸法オブジェクトについては、表示方向に正対した寸法配置面に生成された寸法オブジェクトのみを表示対象とする。また、表示される画面において、所定値以下の長さになる寸法オブジェクトには、表示対象から除外する。
図22は、表示処理の手順を示すフローチャートである。以下、図22に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS101]3次元モデル表示部150は、ユーザからの操作入力に応答して、表示倍率を決定する。
[ステップS102]3次元モデル表示部150は、ユーザからの操作入力に応答して、表示方向Vvを決定する。
[ステップS103]3次元モデル表示部150は、全ての寸法オブジェクトについて、表示の要否を決定したか否かを判断する。全ての寸法オブジェクトについて決定済みであれば、処理がステップS109に進められる。未決定の寸法オブジェクトがあれば、処理がステップS104に進められる。
[ステップS104]3次元モデル表示部150は、表示の要否を未決定の寸法オブジェクトを1つ選択する。
[ステップS105]3次元モデル表示部150は、選択した寸法オブジェクトの表示対象方向Vdと、ステップS102で決定した表示方向Vvとが同じか否かを判断する。なお、方向の違いが所定値以下の場合、同じ方向とみなす。すなわち、表示対象方向Vdと表示方向Vvとの成す角が、予め設定された所定の角度以下であれば、選択した寸法オブジェクトを表示可能とする。方向が同じであれば、処理がステップS106に進められる。表示方向が異なれば、処理がステップS108に進められる。
[ステップS106]3次元モデル表示部150は、表示倍率に応じて投影されたときの寸法の長さが所定の下限値以下か否かを判断する。寸法の長さとは、たとえば、寸法設定位置間の距離である。長さが下限値以下の場合、処理がステップS108に進められる。長さが下限値より長い場合、処理がステップS107に進められる。
[ステップS107]3次元モデル表示部150は、ステップS104で選択した寸法オブジェクトを表示対象とする。その後、処理がステップS103に進められる。
[ステップS108]3次元モデル表示部150は、ステップS104で選択した寸法オブジェクトを表示対象外とする。その後、処理がステップS103に進められる。
[ステップS109]3次元モデル表示部150は、全ての寸法オブジェクトに対して表示の要否判断が完了したら、3次元モデル及び表示対象の寸法オブジェクトを投影し、生成された画像をモニタ11に表示する。
このように、表示方向を向いた寸法オブジェクトのみを表示対象とすることで、不要な寸法の情報が表示されることを防止することができる。また、画面内で非常に小さく表示される寸法オブジェクトについても表示対象外としたことで、画面内に無駄な寸法が表示されることを防止できる。
なお、上記実施の形態では、寸法オブジェクトを表示する可能な3次元CAD機能を1つのコンピュータ上で実現する場合について説明したが、3次元モデルや寸法オブジェクトの作成機能と表示機能(ビューワ)とを個別のコンピュータに実装してもよい。
また、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、コンピュータが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
(付記1) 寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示プログラムにおいて、
コンピュータを、
表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトを記憶する記憶手段、
前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶手段から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出する寸法オブジェクト抽出手段、
前記表示方向から見た前記3次元モデルと、前記寸法オブジェクト抽出手段が抽出した前記寸法オブジェクトとを表示する表示手段、
として機能させることを特徴とする3次元モデル表示プログラム。
(付記2) さらに、前記表示対象方向を指定する操作入力を受け取ると3次元空間内に2つの前記寸法設定位置を決定し、前記寸法配置面上に前記寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトを生成し、前記記憶手段に格納する寸法オブジェクト生成手段として機能させることを特徴とする付記1記載の3次元モデル表示プログラム。
(付記3) 前記寸法オブジェクト生成手段は、操作入力によって指定された2点を前記寸法設定位置と決定することを特徴とする付記2記載の3次元モデル表示プログラム。
(付記4) 前記寸法オブジェクト生成手段は、前記寸法設定位置が前記寸法配置面に接していない場合、前記寸法設定位置と前記寸法オブジェクトの端点とを結ぶ補助線を生成し、前記寸法オブジェクトに付加し、
前記表示手段は、前記寸法オブジェクトを表示する際には、付加された前記補助線も表示することを特徴とする付記2記載の3次元モデル表示プログラム。
(付記5) 前記寸法オブジェクト生成手段は、予めパーツ基準位置と寸法設定方向とが設定された複数のパーツに対し、操作入力により前記表示対象方向が入力されると、前記表示対象方向に垂直な方向から所定の角度以内の前記寸法設定方向が設定された前記パーツの組を選択し、選択した前記パーツそれぞれの前記パーツ基準位置を前記寸法設定位置として決定することを特徴とする付記2記載の3次元モデル表示プログラム。
(付記6) 前記寸法オブジェクト生成手段は、互いの前記表示対象方向の成す角が所定の角度以内の前記パーツの組を選択して、選択した前記パーツそれぞれの前記パーツ基準位置を前記寸法設定位置として決定することを特徴とする付記5記載の3次元モデル表示プログラム。
(付記7) 前記寸法オブジェクト生成手段は、操作入力により1つの基準位置と複数の対象位置を指定されたとき、前記基準位置と前記対象位置それぞれとの組を前記寸法設定位置とし、前記基準位置と各前記対象位置との間の線の高さをずらして、複数の前記寸法オブジェクトを生成することを特徴とする付記2記載の3次元モデル表示プログラム。
(付記8) 前記寸法オブジェクト生成手段は、前記基準位置を通り前記表示対象方向からみて垂直な線を境界として前記複数の対象位置を前記線の左右のグループに分類し、同じグループに分類された前記対象位置同士の関係において、前記基準位置と各前記対象位置との間の線の高さをずらすことを特徴とする付記7記載の3次元モデル表示プログラム。
(付記9) 前記寸法オブジェクト生成手段は、前記寸法オブジェクトを生成後、前記3次元モデルと前記寸法オブジェクトとを前記表示対象方向に応じて投影し、前記寸法オブジェクトの寸法値が前記3次元モデルを表す線と重ならない位置に前記寸法値を配置することを特徴とする付記2記載の3次元モデル表示プログラム。
(付記10) 前記寸法オブジェクト生成手段は、前記表示対象方向が指定された注記が仮想3次元空間内に設定されているとき、前記3次元モデルと前記注記とを前記表示対象方向に応じて投影し、投影された画像において前記注記が前記3次元モデルを表す線と重ならない位置に前記注記を配置することを特徴とする付記2記載の3次元モデル表示プログラム。
(付記11) 前記表示手段は、画面内での大きさが所定値以下となる前記寸法オブジェクトを、表示対象から除外することを特徴とする付記1記載の3次元モデル表示プログラム。
(付記12) 寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示方法において、
記憶手段が、表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトを記憶し、
寸法オブジェクト抽出手段が、前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶手段から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出し、
表示手段が、前記表示方向から見た前記3次元モデルと、前記寸法オブジェクト抽出手段が抽出した前記寸法オブジェクトとを表示する、
ことを特徴とする3次元モデル表示方法。
(付記13) 寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示装置において、
表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトを記憶する記憶手段と、
前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶手段から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出する寸法オブジェクト抽出手段と、
前記表示方向から見た前記3次元モデルと、前記寸法オブジェクト抽出手段が抽出した前記寸法オブジェクトとを表示する表示手段と、
を有することを特徴とする3次元モデル表示装置。
(付記14) 寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記コンピュータを、
表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトを記憶する記憶手段、
前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶手段から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出する寸法オブジェクト抽出手段、
前記表示方向から見た前記3次元モデルと、前記寸法オブジェクト抽出手段が抽出した前記寸法オブジェクトとを表示する表示手段、
として機能させることを特徴とする3次元モデル表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
実施の形態に適用される発明の概念図である。 本発明の実施の形態に用いるコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 コンピュータの機能を示すブロック図である。 部品設計の処理手順を示す図である。 任意2点間寸法作成処理を示すフローチャートである。 補助線作成処理の手順を示すフローチャートである。 寸法オブジェクトの例を示す図である。 寸法オブジェクトのデータ構造例を示す図である。 寸法が付加された3次元モデルを示す図である。 3次元モデルと寸法オブジェクトとを上から見た図である。 2次元平面に寸法線を設定した場合の表示結果を示す図である。 3次元モデルに補助線のない寸法オブジェクトを設定した場合の表示結果を示す図である。 3次元モデルに補助線のある寸法オブジェクトを設定した場合の表示結果を示す図である。 パーツ組み合わせ寸法作成処理の手順を示すフローチャートである。 寸法対象情報の設定例を示す図である。 パーツ組み合わせ寸法作成例を示す図である。 任意の方向から見た複数の寸法同時作成処理の手順を示すフローチャートである。 同時作成処理によって生成された寸法線の例を示す図である。 寸法配置処理の手順を示すフローチャートの前半である。 寸法配置処理の手順を示すフローチャートの後半である。 注記の重なり判定アルゴリズムを説明する図である。 表示処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 記憶手段
1a 3次元モデル
1b 寸法オブジェクト
2 寸法オブジェクト生成手段
3 寸法オブジェクト抽出手段
4 表示手段
5,6 画面

Claims (10)

  1. 寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    表示対象方向を指定する操作入力を受け取ると、3次元空間内に操作入力によって複数指定された位置の中から少なくとも2つの寸法設定位置を決定し、前記表示対象方向に対して垂直な寸法配置面に前記寸法設定位置が接していない場合、前記寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの前記寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトと、前記寸法設定位置と前記寸法オブジェクトの端点とを結ぶ補助線とを生成し、前記3次元モデルが記憶された記憶装置に、前記補助線を付加した前記寸法オブジェクトを格納する寸法オブジェクト生成手段、
    前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶装置から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出する寸法オブジェクト抽出手段、
    前記表示方向から見た前記3次元モデル、前記寸法オブジェクト抽出手段が抽出した前記寸法オブジェクト、および該寸法オブジェクトに付加された前記補助線を表示する表示手段、
    として機能させることを特徴とする3次元モデル表示プログラム。
  2. 寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    操作入力により表示対象方向が入力されると、予めパーツ基準位置と寸法設定方向とが設定された複数のパーツから、前記表示対象方向に垂直な方向から所定の角度以内の前記寸法設定方向が設定された前記パーツの組を選択し、選択した前記パーツそれぞれの前記パーツ基準位置を寸法設定位置として決定し、前記表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの前記寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトを生成し、前記3次元モデルが記憶された記憶装置に、前記寸法オブジェクトを格納する寸法オブジェクト生成手段、
    前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶装置から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出する寸法オブジェクト抽出手段、
    前記表示方向から見た前記3次元モデルと、前記寸法オブジェクト抽出手段が抽出した前記寸法オブジェクトとを表示する表示手段、
    として機能させることを特徴とする3次元モデル表示プログラム。
  3. 前記寸法オブジェクト生成手段は、操作入力により1つの基準位置と複数の対象位置が指定されたとき、前記基準位置と前記対象位置それぞれとの組を前記寸法設定位置とし、前記基準位置と各前記対象位置との間の線の高さをずらして、複数の前記寸法オブジェクトを生成することを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の3次元モデル表示プログラム。
  4. 前記寸法オブジェクト生成手段は、前記寸法オブジェクトを生成後、前記3次元モデルと前記寸法オブジェクトとを前記表示対象方向に応じて投影し、前記寸法オブジェクトの寸法値が前記3次元モデルを表す線と重ならない位置に前記寸法値を配置することを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の3次元モデル表示プログラム。
  5. 前記寸法オブジェクト生成手段は、前記表示対象方向が指定された注記が仮想3次元空間内に設定されているとき、前記3次元モデルと前記注記とを前記表示対象方向に応じて投影し、投影された画像において前記注記が前記3次元モデルを表す線と重ならない位置に前記注記を配置することを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の3次元モデル表示プログラム。
  6. 前記表示手段は、画面内での大きさが所定値以下となる前記寸法オブジェクトを、表示対象から除外することを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の3次元モデル表示プログラム。
  7. 寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示方法において、
    コンピュータが、
    表示対象方向を指定する操作入力を受け取ると、3次元空間内に操作入力によって複数指定された位置の中から少なくとも2つの寸法設定位置を決定し、
    前記表示対象方向に対して垂直な寸法配置面に前記寸法設定位置が接していない場合、前記寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの前記寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトと、前記寸法設定位置と前記寸法オブジェクトの端点とを結ぶ補助線とを生成し、
    前記3次元モデルが記憶された記憶装置に、前記補助線を付加した前記寸法オブジェクトを格納し、
    前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶装置から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出し、
    前記表示方向から見た前記3次元モデル、抽出した前記寸法オブジェクト、および該寸法オブジェクトに付加された前記補助線を表示する、
    ことを特徴とする3次元モデル表示方法。
  8. 寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示方法において、
    コンピュータが、
    操作入力により表示対象方向が入力されると、予めパーツ基準位置と寸法設定方向とが設定された複数のパーツから、前記表示対象方向に垂直な方向から所定の角度以内の前記寸法設定方向が設定された前記パーツの組を選択し、選択した前記パーツそれぞれの前記パーツ基準位置を寸法設定位置として決定し、
    記表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの前記寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトを生成し、
    前記3次元モデルが記憶された記憶装置に、前記寸法オブジェクトを格納し、
    前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶装置から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出し、
    前記表示方向から見た前記3次元モデルと、抽出した前記寸法オブジェクトとを表示する、
    とを特徴とする3次元モデル表示方法。
  9. 寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示装置において、
    表示対象方向を指定する操作入力を受け取ると、3次元空間内に操作入力によって複数指定された位置の中から少なくとも2つの寸法設定位置を決定し、前記表示対象方向に対して垂直な寸法配置面に前記寸法設定位置が接していない場合、前記寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの前記寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトと、前記寸法設定位置と前記寸法オブジェクトの端点とを結ぶ補助線とを生成し、前記3次元モデルが記憶された記憶装置に、前記補助線を付加した前記寸法オブジェクトを格納する寸法オブジェクト生成手段と、
    前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶装置から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出する寸法オブジェクト抽出手段と、
    前記表示方向から見た前記3次元モデル、前記寸法オブジェクト抽出手段が抽出した前記寸法オブジェクト、および該寸法オブジェクトに付加された前記補助線を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする3次元モデル表示装置。
  10. 寸法付きの3次元モデルを表示するための3次元モデル表示装置において、
    操作入力により表示対象方向が入力されると、予めパーツ基準位置と寸法設定方向とが設定された複数のパーツから、前記表示対象方向に垂直な方向から所定の角度以内の前記寸法設定方向が設定された前記パーツの組を選択し、選択した前記パーツそれぞれの前記パーツ基準位置を寸法設定位置として決定し、前記表示対象方向に対して垂直な寸法配置面上に定義され、前記表示対象方向から見たときの前記寸法設定位置間の寸法を示す寸法オブジェクトを生成し、前記3次元モデルが記憶された記憶装置に、前記寸法オブジェクトを格納する寸法オブジェクト生成手段と、
    前記3次元モデルの表示方向を示す操作入力に応答し、前記記憶装置から前記表示方向と前記表示対象方向の差が所定値以内である前記寸法配置面上に設けられた前記寸法オブジェクトを抽出する寸法オブジェクト抽出手段と、
    前記表示方向から見た前記3次元モデルと、前記寸法オブジェクト抽出手段が抽出した前記寸法オブジェクトとを表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする3次元モデル表示装置。
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