JP2003330005A - 配線基板の保護構造 - Google Patents

配線基板の保護構造

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JP2003330005A JP2002134483A JP2002134483A JP2003330005A JP 2003330005 A JP2003330005 A JP 2003330005A JP 2002134483 A JP2002134483 A JP 2002134483A JP 2002134483 A JP2002134483 A JP 2002134483A JP 2003330005 A JP2003330005 A JP 2003330005A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周辺雰囲気中の湿気、反応性ガスおよび異物
によって生じる配線の腐食を防止し、配線の切断および
短絡が発生しない信頼性の高い配線基板の保護構造を提
供することである。 【解決手段】 第2基板24と第3基板25との間の領
域で、第1基板22に設けられる電極層21が露出する
領域には、第1シール部Aが形成される。第1シール部
Aは、素子側第1保護層37および素子側第2保護層3
9から構成される。素子側第1保護層37は、電極層3
2を覆い、第3基板25の第2基板24に臨む一端部2
5aと、第2基板24の第3基板25に臨む一端部24
aとにわたって設けられる。素子側第2保護層39は、
第3基板25の第2基板24に臨む一端部25aと、第
2基板24の第3基板25に臨む一端部24aとにわた
って、素子側第1保護層37が外部に露出しないように
素子側第1保護層37を覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周辺雰囲気中の湿
気、反応性ガスおよび異物から配線を保護する配線基板
の保護構造に関する。本発明において、配線の腐食と
は、化学的腐食および電気的腐食を含む。化学的腐食と
は、水に溶解した金属イオンが、水との加水分解および
水酸化物イオンとの反応によって水酸化物となり、金属
上に沈殿して酸化物に変化する現象である。電気的腐食
とは、配線に電流が流れるときに発生する電界によっ
て、金属成分が非金属媒体の表面および中を横切って移
動する現象であり、いわゆるエレクトロマイグレーショ
ンである。
【0002】本発明において体積収縮率とは、物質の硬
化前後における体積の変化の割合のことをいい、硬化前
の体積をV1とし、硬化後の体積をV2とすると体積収
縮率はV2/V1で表される。本発明における透湿度
は、温度40℃×相対湿度90%の条件下で、日本工業
規格Z0208に基づいて測定される値である。
【0003】
【従来の技術】従来から、液晶表示素子に設けられる電
極端子と、駆動回路が実装されるフィルム配線基板の電
極端子との接続部周辺が、防湿性を有する合成樹脂によ
って覆われる表示パネルがある。
【0004】図5は、従来の技術である液晶表示パネル
1の液晶表示素子2と駆動回路が実装されるフィルム配
線基板3との接続部の断面図である。液晶表示パネル1
は、1対の基板4,5の間に液晶層6を介在させてシー
ル材7で液晶層6を封止して製造される液晶表示素子2
と、この液晶表示素子2に接続され、液晶表示素子2の
液晶層6に電圧を印加して液晶を駆動するための駆動回
路が実装されるフィルム配線基板3とを含み構成され
る。
【0005】第1基板4には、たとえば薄膜トランジス
タなどの能動素子がマトリクス状に配置されるととも
に、薄膜トランジスタを駆動する駆動用配線7が行方向
および列方向に複数本配置される。駆動用配線7は、液
晶層6の外部へと延び、第1基板4の端部でフィルム配
線基板3に設けられる配線8に導電性接着剤9を介して
接続される。
【0006】液晶表示パネル1では、第2基板5とフィ
ルム配線基板3との間の第1基板4の駆動用配線7、お
よびフィルム配線基板3の配線8が露出すると、周辺雰
囲気中の湿気、反応性ガスおよび異物が駆動用配線7お
よび配線8に接触して、これらの配線が腐食されるの
で、第1基板4とフィルム配線基板3との接続部の周辺
で、各配線が露出する領域を防湿コーティング層10に
よって覆う。これによって、電極および配線の腐食を防
止している。反応性ガスは、たとえば硫黄を含むガスで
ある。駆動用配線7を覆う第1の防湿コーティング層1
0Aは、第1基板4、第2基板5およびフィルム配線基
板3にわたって設けられ、配線8を覆う第2の防湿コー
ティング層10Bは、第1基板4およびフィルム配線基
板3とにわたって設けられる。
【0007】防湿コーティング層10としては、防湿性
を備える合成樹脂が用いられ、具体的にはシリコン樹
脂、アクリル樹脂およびウレタン樹脂のいずれか1つが
用いられる。
【0008】シリコン樹脂は、隙間への充填性に優れ、
湿度が高いほど硬化速度が促進される湿度硬化の性質を
備えるので、硬化時の体積変化がほとんどない。したが
って、シリコン樹脂を用いて防湿コーティング層10を
形成する場合、シリコン樹脂が充填された部分では、シ
リコン樹脂が硬化することによって形成される防湿コー
ティング層10と液晶表示素子2およびフィルム配線基
板3が密着し、この防湿コーティング層10と液晶表示
素子2およびフィルム配線基板3との界面に隙間が形成
されないという利点を有する。防湿コーティング層8と
液晶表示素子2およびフィルム配線基板3との界面で隙
間が形成されると、この隙間から湿気、反応性ガスおよ
び異物が侵入することによって、配線が腐食される可能
性が高いが、シリコン樹脂を用いて防湿コーティング層
10を形成することによって、前述のように防湿コーテ
ィング層10と液晶表示素子2およびフィルム配線基板
3との界面に隙間が形成されることを防止できる。
【0009】しかしながらシリコン樹脂は、透湿度が高
い、つまり湿気および反応性ガスを透過させやすいの
で、周辺雰囲気中の湿気および反応性ガスの一部を透過
させて、配線の腐食を誘発させてしまう可能性がある。
【0010】シリコン樹脂を用いて防湿コーティング層
10を形成する場合、防湿コーティング層10の層厚を
大きくすれば、周辺雰囲気中の湿気および反応性ガスの
透過を抑制することができるが、防湿コーティング層1
0が設けられる液晶表示素子2の周縁部は、液晶表示装
置として製品化する場合に枠部材などによって保持され
る領域であるので、防湿コーティング層10の層厚を大
きくすると、この領域にだけ圧力がかかることで破損が
生じるおそれがある。また、液晶表示装置として製品化
する場合には、寸法上の制約があるので、単に防湿コー
ティング層10の層厚を大きくすることはできない。さ
らに、防湿コーティング層10の層厚を大きくすると、
使用する材料が多くなるのでコストが増加するといった
問題がある。
【0011】アクリル樹脂およびウレタン樹脂は、シリ
コン樹脂よりも透湿度が低く、防湿性およびガスバリア
性に優れるが、これらの合成樹脂は、溶剤が蒸発するこ
とによって硬化する溶剤蒸発硬化の性質を有するので、
これらの合成樹脂を塗布し、防湿コーティング層10を
形成する時に、体積が縮小して、硬化したときに防湿コ
ーティング層10と液晶表示素子2およびフィルム配線
基板3との界面に隙間が形成される可能性がある。この
ような隙間から、湿気および反応性ガスが侵入した場
合、配線の腐食を誘発させる問題がある。
【0012】このような問題を解決する他の従来の技術
が、特開平10−170942号公報に示されている。
図6は、他の従来の技術である液晶表示パネル15の液
晶表示素子2とフィルム配線基板3との接続部の一部を
示す断面図である。表示パネル15は、前述した図5に
示される液晶表示パネル1の構成と同様であり、液晶表
示パネル1の構成に対応する領域には同一の符号を付し
て、説明を省略する。
【0013】液晶表示パネル15では、前述した液晶表
示パネル1の第1基板4、第2基板5およびフィルム配
線基板3にわたって設けられる第1の防湿コーティング
層10Aに防湿板16を重ねて配置している。第2基板
5とフィルム配線基板3との間で露出する第1基板4の
駆動用配線7に第1の防湿コーティング層10Aと、ア
クリル樹脂板およびガラス板などから成る板状の防湿板
16とを重ねて配置している。防湿板11は、第1の防
湿コーティング層10Aを形成するときに、つまり防湿
性を有する合成樹脂を塗付して乾燥させるときに、同時
に貼り合わされる。
【0014】防湿板16の外方面16aは、第2基板5
の外方面5aと略一致するように配置され、防湿板16
の第2基板5と対向する側とは反対側の一端16bは、
第1基板4の一端4bと一致させて設けられる。
【0015】液晶表示パネル15では、駆動用配線7を
第1の防湿コーティング層10Aと防湿板16とで覆う
ことによって、図4に示される液晶表示パネル1のよう
に第1の防湿コーティング層10Aだけで駆動用配線7
を覆う場合よりも、駆動用配線7への湿気および不純物
の侵入を低減している。防湿コーティング層10の材料
としてはアクリル樹脂、エポキシ合成樹脂およびシリコ
ンゴムなどが用いられる。
【0016】また液晶表示パネル15では、第2の防湿
コーティング層10Bは、第1基板4の端部で、フィル
ム配線基板3の配線8と第1基板4との間に設けられ
る。
【0017】液晶表示パネルの他の従来の技術として、
特開平9−185998号公報には、一対の基板を貼り
合わせ、液晶を基板間に保持するシール材の外側面に導
電性皮膜を設け、液晶内部への湿気の侵入を防止し、ま
た帯電防止が行われる表示パネルが開示されている。こ
の導電性皮膜の材料として、シリコン樹脂、塩化ビニル
樹脂、塩化ビニリデン樹脂、フェノール樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリウレタン樹脂またはこれらの編成樹脂か
ら選ばれる1種または2種以上の合成樹脂が用いられて
おり、これらの合成樹脂は、ガラスおよびプラスチック
基板並びにシール材に対して塗付性に優れていることが
開示されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述した液晶表示パネ
ル15では、板状である防湿板16を第1の防湿コーテ
ィング層10Aの上に載せる構成であるので、防湿板1
6は、必ず第1の防湿コーティング層10Aを介して液
晶表示素子2およびプリント配線板3と相互に接着され
る。つまり防湿板16は、液晶表示素子2およびプリン
ト配線板3とは密着しない。このため、防湿板16と液
晶表示素子2の第2基板5と間の第1領域17、防湿板
16とプリント配線板3との間の第2領域18には、第
1の防湿コーティング層10Aしか存在しない。
【0019】第1の防湿コーティング層10Aにシリコ
ンゴムを用いた場合には、この領域から湿気、反応性ガ
スおよび異物などが侵入する可能性があり、また第1の
コーティング層10Aにアクリル樹脂およびウレタン樹
脂などを用いた場合には、前述したように第1のコーテ
ィング層10Aと液晶表示素子15および第2基板3と
の界面に隙間が生じ、この隙間から湿気、反応性ガスお
よび異物などが侵入する可能性がある。
【0020】また、衝撃および熱などが液晶表示パネル
15に加えられ、第1の防湿コーティング層10Aが第
1基板4またはプリント配線板3から剥離した場合、防
湿板16も第1の防湿コーティング層10Aの剥離にと
もなって剥離してしまうので、配線保護の信頼性が劣る
といった問題がある。
【0021】また特開平9−184998号公報の保護
構造では、湿気がシール材を透過して液晶層内部に侵入
することを防止できるが、配線の腐食を防止することは
できない。
【0022】液晶表示パネルでは、表示画像の高精細化
に伴って、配線の間隔が小さくなっている。配線の間隔
が小さくなると、配線間に印加される電界が大きくな
る。このような液晶表示パネルの配線に湿気、反応性ガ
スおよび異物が接触すると、配線に腐食が発生しやすい
といった問題がある。
【0023】本発明の目的は、周辺雰囲気中の湿気、反
応性ガスおよび異物によって生じる配線の腐食を防止
し、配線の切断および短絡が発生しない信頼性の高い配
線基板の保護構造を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め定める第
1の透湿度および予め定める第1の体積収縮率を有する
合成樹脂から成り、基板に設けられる配線を覆い、かつ
基板に接触して設けられる第1保護層と、予め定める第
1の透湿度よりも小さな予め定める第2の透湿度、およ
び予め定める第1の体積収縮率よりも大きな予め定める
第2の体積収縮率を有する合成樹脂から成り、第1保護
層が外部に露出しないように第1保護層を覆い、かつ基
板に接触して設けられる第2保護層とを含むことを特徴
とする配線基板の保護構造である。
【0025】本発明に従えば、基板に設けられる配線を
覆う第1保護層と第1保護層を覆う第2保護層とは、基
板にそれぞれ接触して設けられるので、第1保護層およ
び第2保護層と基板との間から湿気、反応性ガスおよび
異物が配線が設けられる領域に侵入することを防止で
き、さらに透湿度が高い第2保護層を第1保護層の外側
に設けることによって、合成樹脂の内部を透過して直接
配線が設けられる領域に湿気および反応性ガスが侵入す
ることを防止できる。仮に第2保護層が基板から剥離し
たとしても、第2保護層の内側には、第1保護層が設け
られているので、第2保護層と基板との間から侵入する
湿気および反応性ガスをこの第1保護層によって遮断す
ることができる。
【0026】特に第1保護層を形成する合成樹脂は、そ
の透湿度が第2保護層を形成する合成樹脂の透湿度に比
べて低いものの、体積収縮率が小さいので第1保護層と
基板との界面に隙間が形成されることがない。したがっ
て、第1保護層と基板との間から湿気および反応性ガス
などが、配線が設けられる領域に侵入してしまうことを
防止できる。
【0027】このように、第1保護層と第2保護層とに
よって、湿気、つまりH2O、および反応性ガス、たと
えばH2Sなどの物質が、配線が設けられる領域に侵入
してしまうことを確実に防止することができ、防湿およ
びガスバリアの信頼性を格段に向上させることができ
る。
【0028】さらに外部から熱および衝撃などが加わり
第1保護層および第2保護層のいずれか一方が、たとえ
ば配線が設けられる基板から剥離したとしても、第1保
護層および第2保護層のいずれか他方は、基板に接着し
た状態を保持でき、第1保護層または第2保護層と基板
との間から湿気および反応性ガスが配線が設けられる領
域に侵入することを防止できる。したがって、不所望に
生じる外部からのストレスに対しての配線保護の信頼性
を向上させることができる。
【0029】また本発明は、前記配線基板の保護構造を
有することを特徴とする。本発明に従えば、前述の配線
基板の防湿構造を有することによって、配線基板の配線
を湿気、反応性ガスおよび異物から保護することがで
き、配線が腐食することによって発生する配線の断線お
よび短絡を防止することができるので、配線基板の信頼
性が向上する。
【0030】また本発明は、前記配線基板の保護構造を
有する配線基板を備えることを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、前述の配線基板の保護構
造を有する配線基板を備えることによって、表示パネル
の配線を湿気、反応性ガスおよび異物から保護すること
ができ、配線が腐食することによって発生する配線の断
線および短絡を防止することができる。特に、表示パネ
ルの高精細化に伴って並列に延びる配線の間隔が小さく
なり電極間に印加される電界が大きくなることによって
発生し易いマイグレーション現象を確実に防止すること
ができる。したがって、表示パネルの信頼性が向上す
る。
【0032】また本発明は、第1配線が設けられる第1
基板と、第2配線が設けられる第2基板と、第1配線が
設けられる第1基板に対向する第3基板と、第3基板に
対して第1基板が露出する領域で、第1配線および第2
配線が対向するようにして第2基板を相互に接着する導
電性接着剤とを含み、予め定める第1の透湿度および予
め定める第1の体積収縮率を有する合成樹脂から成り、
第2基板および第3基板の間で第1配線が露出する領域
に、第2基板の第3基板に臨む端部と第3基板の第2基
板に臨む端部とにわたって、第1〜第3基板に接触して
設けられる第1保護層と、予め定める第1の透湿度より
も小さな予め定める第2の透湿度、および予め定める第
1の体積収縮率よりも大きな予め定める第2の体積収縮
率を有する合成樹脂から成り、第1保護層が外部に露出
しないように第1保護層を覆い、かつ第1〜第3基板に
接触して設けられる第2保護層とを含むことを特徴とす
る表示パネルである。
【0033】本発明に従えば、導電性接着剤は、第3基
板に対して第1基板が露出する領域で、第1配線および
第2配線が対向するようにして、第2基板を相互に接着
することによって、第1配線および第2配線を相互に電
気的に接続することができる。
【0034】第1基板に設けられる第1配線を覆う第1
保護層は、第1基板、第2基板の第3基板に臨む端部、
および第3基板の第2基板に臨む端部とにそれぞれ接触
して設けられ、第2保護層は、第1保護層を覆って、第
1基板、第2基板の第3基板に臨む端部、および第3基
板の第2基板に臨む端部とにそれぞれ接触して設けられ
るので、第1保護層および第2保護層と第1〜第3基板
との間から湿気、反応性ガスおよび異物が、配線が設け
られる領域に侵入することを防止でき、さらに透湿度が
低い第2保護層を第1保護層の外側に設けることによっ
て、合成樹脂の内部を透過して直接配線が設けられる領
域に湿気および反応性ガスが侵入することを防止でき
る。仮に第2保護層と第1基板、第2保護層と第2基
板、第2保護層と第3基板とのいずれか1つまたは2つ
以上が剥離したとしても、第2保護層の内側には、第1
保護層が設けられているので、第2保護層と第1〜第3
基板のいずれかとの間から侵入する湿気および反応性ガ
スをこの第1保護層によって遮断することができる。
【0035】特に第1保護層を形成する合成樹脂は、そ
の透湿度が第2保護層を形成する合成樹脂の透湿度に比
べて低いものの、体積収縮率が小さいので第1保護層と
各基板との界面に隙間が形成されることがない。したが
って、第1保護層と第1〜第3基板との間から湿気およ
び反応性ガスなどが、配線が設けられる領域に侵入して
しまうことを防止できる。
【0036】このように、第1保護層と第2保護層とに
よって、湿気、つまりH2O、および反応性ガス、たと
えばH2Sなどの物質が、配線が設けられる領域に侵入
してしまうことを確実に防止することができ、防湿およ
びガスバリアの信頼性を格段に向上させることができ
る。
【0037】さらに外部から熱および衝撃などが加わり
第1保護層および第2保護層のいずれか一方が、たとえ
ば配線が設けられる第1基板、第2,第3基板から剥離
したとしても、第1保護層および第2保護層のいずれか
他方は、基板に接着した状態を保持でき、第1保護層ま
たは第2保護層と基板との間から湿気および反応性ガス
が配線が設けられる領域に侵入することを防止できる。
したがって、不所望に生じる外部からのストレスに対し
ての配線保護の信頼性を向上させることができる。ま
た、第1基板と第2基板との導電性接着剤を覆うことが
でき、接続の信頼性も同様に向上させることができる。
【0038】また本発明は、第1配線が設けられる第1
基板と、第2配線が設けられる第2基板と、第1配線が
設けられる第1基板に対向する第3基板と、第3基板に
対して第1基板が露出する領域で、第1配線および第2
配線が対向するようにして第2基板を相互に接着する導
電性接着剤とを含み、予め定める第1の透湿度および予
め定める第1の体積収縮率を有する合成樹脂から成り、
第2基板の第2配線が第1基板から露出する領域に第1
基板の端部と第2基板とにわたって設けられる第1保護
層と、予め定める第1の透湿度よりも小さな予め定める
第2の透湿度、および予め定める第1の体積収縮率より
も大きな予め定める第2の体積収縮率を有する合成樹脂
から成り、第1保護層が外部に露出しないように第1保
護層を覆い、かつ第1および第2基板に接触して設けら
れる第2保護層とを含むことを特徴とする表示パネルで
ある。
【0039】本発明に従えば、導電性接着剤は、第3基
板に対して第1基板が露出する領域で、第1配線および
第2配線が対向するようにして、第2基板を相互に接着
することによって、第1配線および第2配線を相互に電
気的に接続することができる。
【0040】第2基板に設けられる第2配線を覆う第1
保護層は、第2基板の第2配線が第1基板から露出する
領域で、第1基板の端部および第2基板それぞれ接触し
て設けられ、第2保護層は、第1保護層を覆って、第1
基板および第2基板にそれぞれ接触して設けられるの
で、第1保護層および第2保護層と第1および第2基板
との間から湿気、反応性ガスおよび異物が、配線が設け
られる領域に侵入することを防止でき、さらに透湿度が
低い第2保護層を第1保護層の外側に設けることによっ
て、合成樹脂の内部を透過して直接配線が設けられる領
域に湿気および反応性ガスが侵入することを防止でき
る。仮に第2保護層と第1基板、第2保護層と第2基板
とのいずれか1つまたは両者が剥離したとしても、第2
保護層の内側には、第1保護層が設けられているので、
第2保護層と第1および第2基板のいずれか1つ、また
は両者との間から侵入する湿気および反応性ガスをこの
第1保護層によって遮断することができる。
【0041】特に第1保護層を形成する合成樹脂は、そ
の透湿度が第2保護層を形成する合成樹脂の透湿度に比
べて低いものの、体積収縮率が小さいので第1保護層と
第1および第2基板との界面に隙間が形成されることが
ない。したがって、第1保護層と第1および第2基板と
の間から湿気および反応性ガスなどが、配線が設けられ
る領域に侵入してしまうことを防止できる。
【0042】このように、第1保護層と第2保護層とに
よって、湿気、つまりH2O、および反応性ガス、たと
えばH2Sなどの物質が、配線が設けられる領域に侵入
してしまうことを確実に防止することができ、防湿およ
びガスバリアの信頼性を格段に向上させることができ
る。
【0043】さらに外部から熱および衝撃などが加わり
第1保護層および第2保護層のいずれか一方が、たとえ
ば配線が設けられる第1基板および第2基板のいずれか
一方または両者から剥離したとしても、第1保護層およ
び第2保護層のいずれか他方は、基板に接着した状態を
保持でき、第1保護層または第2保護層と基板との間か
ら湿気および反応性ガスが配線が設けられる領域に侵入
することを防止できる。したがって、不所望に生じる外
部からのストレスに対しての配線保護の信頼性を向上さ
せることができる。また、第1基板と第2基板との導電
性接着剤を覆うことができ、接続の信頼性も同様に向上
させることができる。
【0044】また本発明は、予め定める第1の透湿度お
よび予め定める第1の体積収縮率を有する第1の合成樹
脂を、基板に設けられる配線を覆い、かつ基板に接触す
るように塗付する第1の工程と、第1の工程で塗付した
第1の合成樹脂を硬化させて、第1保護層を形成する第
2の工程と、予め定める第1の透湿度よりも小さな第2
の透湿度、および予め定める第1の体積収縮率よりも大
きな第2の体積収縮率を備える第2の合成樹脂を、第1
保護層が外部に露出しないように第1保護層を覆い、か
つ基板に接触するように塗付する第3の工程と、第3工
程で塗付した第2の合成樹脂を硬化させて、第2保護層
を形成する第4の工程とを含むことを特徴とする配線基
板の保護方法である。
【0045】本発明に従えば、第1の合成樹脂は体積変
化率が小さいので、基板に設けられる配線を覆い、かつ
基板に接触するように塗布することで形成される第1保
護層は、基板との間に隙間を生じない。第2の合成樹脂
よりも体積変化率が大きいが、第1保護層を覆い、かつ
基板に接触するように塗布されるので、硬化して第2保
護層が形成される場合に収縮しても、基板との接触が多
少なりとも保たれる。第1保護層および第2保護層が基
板に接触して設けられことによって、第1保護層および
第2保護層と、基板との間から湿気、つまりH2O、反
応性ガス、たとえばH2Sなどの物質が、配線が設けら
れる領域に侵入することを防止できる。
【0046】仮に第2防湿層が基板から剥離することに
よって、基板との間に隙間が生じ、第2防湿層が基板に
接触しない状態が生じたとしても、第2保護層の内側に
は、第1保護層が形成されている。第1保護層は、透湿
度は第2保護層よりも劣るが、体積収縮率が小さいの
で、第2保護層と基板との間の隙間から侵入してきた湿
気および反応性ガスを遮断することができる。特に第1
防湿層は、第2防湿層に比べて透湿度は低いものの、体
積収縮率が小さいので、基板との界面に隙間が形成され
ることがない。このように第1防湿層と第2防湿層とに
よって、湿気および反応性ガスなどの物質が配線が設け
られる領域に侵入してしまうことを確実に防止でき、防
湿およびガスバリアに対する信頼性を格段に向上させる
ことができる。
【0047】また本発明は、予め定める第1の透湿度は
厚さが100μmの場合に2.0×102g/m2・24
hr以上でありかつ4.0×102g/m2・24hr以
下で、予め定める第2の透湿度は厚さが100μmの場
合に15g/m2・24hr以上でありかつ2.0×1
2g/m2・24hr未満で、予め定める第1の体積収
縮率は0.8以上でありかつ0.99未満で、予め定め
る第2の体積収縮率は0.2以上でありかつ0.4以下
であることを特徴とする。
【0048】厚さが100μmの場合に透湿度が2.0
×102g/m2・24hr未満である合成樹脂は、配線
にマイグレーションを発生させる原因の1つとなる反応
性ガスである硫化水素を通しくい。透湿度が4.0×1
2g/m2・24hrを越える合成樹脂では、湿気およ
び反応性ガスの透過させやすくなる。また透湿度が15
g/m2・24hr以上の合成樹脂では、湿気および反
応性ガスを充分に遮断することができる。
【0049】また予め定める第1の体積収縮率を0.8
以上でありかつ0.99未満であり、硬化前の体積と硬
化後の体積との間の変化が小さくすることによって、第
1防湿層と基板との間に隙間が形成されることを防止で
きる。予め定める第2の体積縮率は0.2以上でありか
つ0.4以下であり、このような体積が大きく収縮する
合成樹脂であっても、前述したように透湿度が4.0×
102g/m2・24hr以下であり、15g/m2・2
4hr以上の合成樹脂を用いることによって、配線の防
湿およびガスバリアの信頼性を向上させることができ
る。
【0050】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある配線基板の保護構造を用いた表示パネル20の一部
を示す断面図である。表示パネル20は、3端子素子で
ある薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:略称T
FT)をスイッチング素子として用いるアクティブマト
リクス型の液晶表示パネルである。本実施の形態におい
て、基板に電極層または配線層が設けられる基板の表面
とは、電極層の表面と、各電極層の間で露出する基材の
表面とを含む。
【0051】表示パネル20は、第1配線である電極層
21が設けられる第1基板22、配線層23が設けられ
る第2基板24、第1基板22に対向する第3基板2
5、第1基板22および第3基板25を接着するシール
層26と、液晶層27と、第1基板22および第2基板
24を接着する接着層28と、第1シール部A,第2シ
ール部Bとを含む。
【0052】第1基板22および第3基板25は、矩形
状であり、所定の厚みを有し、両基板のうち少なくとも
一方は、透光性を有する。
【0053】第1基板22は、たとえばガラス基板およ
びプラスチック基板など基材の表面に、画素毎に設けら
れる個別電極と、個別電極毎に設けられる薄膜トランジ
スタ(Thin Film Transistor:略称TFT)と、金属導
体から成る走査配線および信号配線と、個別電極、薄膜
トランジスタ、走査配線、信号配線を覆って所定の領域
に設けられる配向膜と、電極層21とを備える。電極層
21は、たとえば銅などによって実現される。配向膜
は、後述する液晶層27が介在される領域に設けられ
る。個別電極は、薄膜トランジスタのドレインに電気的
に接続され、走査配線は、薄膜トランジスタのゲートに
電気的に接続され、信号配線は、薄膜トランジスタのソ
ースに電気的に接続される。表示パネル20では、複数
の走査配線と複数の信号配線とが第1基板22にマトリ
クス状に配置され、走査配線の一方端部が電極層21と
接続される。電極層21は、走査配線の端子であり、液
晶層27から第1基板22の一端部22aまで延びる。
本実施の形態では、電極層21を走査配線の端子とする
が、本発明の実施の他の形態において、電極層21は信
号配線の端子としてもよい。
【0054】第3基板25は、たとえばガラス基板およ
びプラスチック基板など基材の表面に、共通電極と、カ
ラーフィルタと、共通電極およびカラーフィルタとを覆
って設けられる配向膜とを備える。配向膜は、後述する
液晶層27が介在される領域に設けられる。
【0055】前述した個別電極および共通電極は、透明
な電極であり、たとえばインジウム錫酸化物(Indium T
in Oxide:略称ITO)によって実現される。
【0056】第1基板22と第3基板25とは、それぞ
れの配向膜が対向するように、平行に、所定の間隔をあ
けて設けられる。第1基板22と第3基板25とが相互
に平行に、間隔をあけて設けられる状態で、第3基板2
5の厚み方向は、第1基板22の厚み方向に対して平行
である。第1基板22は、第3基板25よりも大きく構
成され、第3基板25に対向した状態で、第1基板22
の一端部22aが対向する第3基板25から露出する。
【0057】シール層26は、第1基板22の周縁部と
第3基板25の周縁部との間に設けられ、第1基板22
と第3基板25とを相互に接着するとともに、第1基板
22と第3基板25とに挟まれた収容空間を形成する。
シール層26は、第3基板25の端部から退避して設け
られる。
【0058】液晶層27は、第1基板22と第3基板2
5との間に設けられる。液晶層27は、第1基板22と
第3基板25とに挟まれた収容空間に封入される液晶か
ら形成されるとともに、シール層26によって外囲され
る。
【0059】前述した第1基板22、第3基板25、シ
ール層26および液晶層27を含んで液晶表示素子31
が構成される。
【0060】第2基板24は、フィルム配線基板であっ
て、可撓性を有するフレキシブル基板およびフィルムテ
ープなどによって実現される。第2基板24の厚みは、
第1基板22および第3基板25よりも小さい。第2基
板24は、第2配線である配線層23と半導体集積回路
である駆動回路とを備える。第2基板24は、基材32
と、この基材32の一方面に設けられ、金属導体から成
る配線層23と、配線層23を被覆する被覆層33とを
含む。配線層23は、第2基板24の一端部24aで露
出する。配線層23の他端部は、駆動回路(図示せず)
に接続される。配線層23は、たとえば銅によって実現
される。
【0061】駆動回路は、基材32または被覆層33に
実装され、配線層23に電気的に接続される。この駆動
回路が実装された第2基板24は、テープキャリアパッ
ケージ(Tape Carrier Package;略称TCP)、フレキ
シブルプリンティッドサーキット(Flexible Printed C
ircuit;略称FPC)またはチップオンFPC(ChipOn
FPC;略称COF)などと呼ばれる。
【0062】第2基板24は、複数本の配線層23を備
え、駆動回路は、複数本の配線層23を介して複数本の
電極層21に接続される。また第2基板24は、液晶表
示素子31の画素数によって、1つあるいは複数設けら
れる。
【0063】接着層28は、第1基板22の一端部22
aと第2基板24の一端部24aとを相互に接着する。
図1に示されるように、配線層23が設けられる第2基
板24の一端部24aの表面を、電極層21と配線層2
3とが対向するように、電極層21が設けられる第1基
板22の表面に、所定の領域だけ重ねて、この重なる領
域に接着層28が設けられる。
【0064】図2は、表示パネル20を電極層21と電
極層21との間で、かつ各電極層21の延びる方向に平
行な面で切断した断面図である。第1基板22の表面と
は、各電極層23の表面と、各電極層21間で露出する
ガラス基板およびプラスチック基板などの基材の表面と
を含む。第2基板24の表面とは、各配線層23の表面
と、各配線層23間で露出する基材32の表面とを含
む。
【0065】第1基板22の一端部22aおよび第2基
板24の一端部24aは、接着層28である異方性導電
接着剤によって相互に接着され、電極層21の一端部2
1aおよび配線層23の一端部23aは、異方性導電接
着剤によって相互に電気的に接続される。異方性導電接
着剤は、電極層21と配線層23間には電流を通すが、
並列に設けられる複数の電極層21の間、並列に設けら
れる複数の配線層23の間には電流を通さない性質を有
する。異方性導電接着剤27は、たとえば導電性スペー
サを含む接着剤によって実現される。
【0066】第2基板24の第3基板25に臨む一端部
24aと、第3基板25の第2基板24に臨む一端部2
5aとの間には、所定の間隔が設けられる。
【0067】第1基板22の表面で、第1基板22に設
けられる電極層21が、第2基板24と第3基板25と
の間で露出する領域、つまりシール層26と第2基板2
4の一端部24aとの間の領域には、第1シール部Aが
設けられる。第1シール部Aは、素子側第1保護層37
および素子側第2保護層39を含んで構成される。第1
シール部Aは、第1基板22と第2基板24との接続部
の幅方向、すなわち図20の紙面に垂直な方向で、複数
の電極層21の全てを覆う。
【0068】素子側第1保護層37は、電極層21を覆
い、第3基板25の第2基板24に臨む一端部25a
と、第2基板24の第3基板25に臨む一端部24aと
にわたって設けられ、第1基板22、第2基板24、第
3基板25に接触する。素子側第1保護層37は、第3
基板25の一端部25aから第2基板24の一端部24
aに向かって、近接する方向に傾斜して形成され、第1
基板22の電極層21が設けられる表面に接触する第1
接触部41、シール層26に接触する第2接触部42、
第3基板25の第1基板22に対向する面に接触する第
3接触部43、第3基板25の第2基板24に臨む一端
面に接触する第4接触部44、第2基板24の第3基板
25に臨む一端部24aに接触する第5接触部45、第
2基板24の厚み方向一方面の基材32に接触する第6
接触部46を有する。
【0069】素子側第1保護層37の第1〜第6接触部
41〜46では、素子側第1保護層37が液晶表示素子
31および第2基板24に接触している面が異なるの
で、外部からの衝撃および熱によって、素子側第1保護
層37が接触する全ての接触部において同時に剥離が発
生することが防がれる。素子側第1保護層37は、第1
基板22と第2基板24とを接着する接着層28も同時
に覆うので、電極層21および配線層23間の接続信頼
性が向上する。
【0070】素子側第2保護層39は、第3基板25の
第2基板24に臨む一端部25aと、第2基板24の第
3基板25に臨む一端部24aとにわたって、電極層2
1が外部に露出しないように、つまり電極層21が周辺
雰囲気に露出素子側第1保護層37を覆い、第1基板2
2、第2基板24、第3基板25に接触する。
【0071】素子側第2保護層39は、第3基板25の
第2基板24に臨む一端部25aに接触する第7接触部
47、第2基板24の厚み方向一方面の基材32に接触
する第8接触部58とを有し、第3基板25から第2基
板24に近接する方向に傾斜して設けられる。素子側第
2保護層39の第2基板24側の一端部39aは、第1
基板22の一端面22Cから第1基板22の内側に寸法
Wの間隔を設けて形成される。このように素子側第2保
護層39を形成することで、素子側第2保護層39が搬
送時などで、搬送装置などに引っかかって損傷すること
を防止することができる。
【0072】第2基板24に設けられる配線層23が露
出する領域、つまり第1基板22と被覆層33との領域
には、第2シール部Bが設けられる。第2シール部B
は、駆動回路側第1保護層38および駆動回路側第2保
護層40から構成される。第2シール部Bは、第1基板
22と第2基板24の接続部の幅方向、すなわち図20
の紙面に垂直な方向で、複数の配線層23の全てを覆
う。
【0073】駆動回路側第1保護層38は、第2基板2
4の配線層23が第1基板22から露出する領域、つま
り第2基板24の一端部24aで配線層23が第1基板
22から露出する領域を覆い、第1基板22の一端部2
2aと、第2基板24の厚み方向他方面の被覆層33と
にわたって設けられる。駆動回路側第1保護層38は、
第1基板22の一端部22bの厚み方向に垂直な面であ
る一端面22Cに接触する第9接触部49と、第2基板
24の被覆層33に接触する第10接触部50とを含
む。
【0074】駆動回路側第2保護層40は、駆動回路側
第1保護層38が外部に露出しないように、駆動回路側
第1保護層38を覆って、第1基板22の端面22Cと
第2基板24の被覆層33とにわたって設けられる。駆
動回路側第2保護層40は、第1基板22の一端面22
Cに接触する第11接触部51と、第2基板24の被覆
層33に接触する第12接触部52とを含む。駆動回路
側第1保護層38および駆動回路側第2保護層40は、
第1基板22の一端面22Cから第2基板24に近接す
る方向に傾斜して設けられる。
【0075】本実施の形態では、素子側第1保護層37
および駆動回路側第1保護層38をシリコン樹脂で形成
し、素子側第2保護層39および駆動回路側第2保護層
40をアクリル樹脂によって形成する。
【0076】シリコン樹脂は、間隙への充填性に優れる
ので、液晶表示素子31のシール層26の外側で第1基
板22と第3基板25との間の間隙36にも充填するこ
とができ、この間隙36においても、電極層21と外気
との直接的な接触を防止することができる。
【0077】シリコン樹脂は、湿度が高いほど硬化速度
が促進される湿度硬化性を有する合成樹脂であり、硬化
の際にほとんど体積変化しないので、シリコン樹脂を塗
布して素子側第1保護層37および駆動回路側第1保護
層38を形成するときに、塗付状態をそのまま維持でき
ることからシリコン樹脂を塗布した領域において、シリ
コン樹脂が乾燥して硬化してもシリコン樹脂と液晶表示
素子31および第2基板24が密着した状態が維持さ
れ、素子側第1保護層37および駆動回路側第1保護層
38と液晶表示素子31および第2基板24との界面に
隙間が形成されない。シリコン樹脂は、硬化するときの
体積変化がほとんどなく、塗布状態をそのまま維持する
ことができるので、充填状態を塗付手段で容易に制御す
ることができる。
【0078】シリコン樹脂の透湿度は、厚さが100μ
mで、400g/m2・24hrであり、防湿性および
ガスバリア性が劣るので、シリコン樹脂の単層での使用
では十分な防湿効果を得られない可能性があるが、上述
したようにシリコン樹脂は、充填性に優れ、体積変化し
ないので、素子側第1保護層37および駆動回路側第1
保護層38を形成したときに、液晶表示素子31および
第2基板24との界面に隙間を形成しないといった利点
を有する。
【0079】アクリル樹脂は、乾燥前は溶剤によって3
0%程度にまで希釈されており、体積収縮率が0.3程
度であり、体積収縮がシリコン樹脂よりも大きいが、ア
クリル樹脂の透湿度は、厚さが100μmで、160g
/m2・24hrであるので、シリコン樹脂よりも透湿
度が低く、防湿性およびガスバリア性に優れる。したが
って周辺雰囲気中の湿気および反応性ガスを十分に遮断
することができる。このように素子側第2保護層39、
駆動回路側第2保護層40は、浸透通過して侵入する湿
気および反応性ガスを極めて低いレベルに抑制すること
ができる。
【0080】第1シール部Aおよび第2シール部Bは、
液晶表示素子31および第2基板24との界面に隙間が
形成されないといった利点を有するシリコン樹脂と、防
湿性およびガスバリア性に優れるといった利点を有する
アクリル樹脂とを上述の構成とすることによって、電極
層21および配線層23が湿気、反応性ガスおよび異物
などに接触する可能性を極めて低くすることができる。
したがって、湿気、反応性ガスおよび異物などが接触す
ることによって発生する電極層21および配線層23の
腐食を防止することができ、電極層21および配線層2
3の保護の信頼性を向上させることができ、液晶表示パ
ネル20の信頼性を向上させることができる。
【0081】シリコン樹脂だけを用いて十分な防湿性お
よびガスバリア性を得るためには、従来の技術のように
シリコン樹脂によって形成される層の層厚を大きくする
必要があるが、前述した第1シール部Aおよび第2シー
ル部Bでは、透湿度の低いアクリル樹脂から成る素子側
第2保護層39および駆動回路側第2保護層40をシリ
コン樹脂かな成る素子側第1保護層37および駆動回路
側第2保護層38にそれぞれ積層して設けることによっ
て、これらの第1シール部Aおよび第2シール部Bの層
厚を大きくしなくても防湿性およびガスバリア性を確保
することができる。
【0082】またシリコン樹脂の熱膨張率は、2×10
-5(1/℃)程度であり、アクリル樹脂の熱膨張率は、
8×10-5(1/℃)程度である。このように熱膨張率
の異なる2つの物質から成る層によって電極層21およ
び配線層23を覆うことによって、外部から熱が加わ
り、一方の層が、液晶表示素子31および第2基板24
から剥離しても、他方の層が剥離する可能性を低くする
ことができる。したがって、信頼性の高い表示パネルを
製造することができる。
【0083】表示パネル20は、図示しない偏光板をさ
らに含む。偏光板は、所定の振動方向を有する光だけを
取出す。偏光板は、たとえば個別電極形成基板の厚み方
向他方表面と、第3基板25の厚み方向他方表面とにそ
れぞれ設けられる。
【0084】表示パネル20は、駆動回路で薄膜トラン
ジスタを制御して、個別電極と共通電極との間に電圧を
印加することによって、液晶層27の液晶分子の配向状
態を変化させて、各種の画像を表示する。たとえば第1
基板22に設けられる配向膜の溝の方向と、共通電極形
成基板に設けられる配向膜の溝の方向とが、相互に垂直
であって、第1基板22に設けられる偏光板による光の
振動方向と、第3基板25に設けられる偏光板による光
の振動方向とが、相互に垂直であるとする。
【0085】個別電極と共通電極との間に電圧が印加さ
れない状態では、液晶分子の配向状態が変化しないの
で、たとえば光源から第1基板22に照射されて液晶層
27を透過した光は、第3基板25に設けられる偏光板
を通過する。個別電極と共通電極との間に電圧が印加さ
れた状態では、液晶分子の長軸方向が第1基板22の厚
み方向に対して平行になるように、液晶分子の配向状態
が変化する。前述のように液晶分子の配向状態が変化す
ると、光源から第1基板22に照射されて液晶層を透過
した光は、第3基板25に設けられる偏光板によって遮
断される。個別電極と共通電極との間に印加される電圧
は、画素毎に制御される。各種の画像は、第3基板25
に設けられる偏光板を通過した光に基づいて表示され
る。
【0086】図3は、前述した表示パネル20の第1シ
ール部Aの製造工程を示すフローチャートである。液晶
表示素子31に第2基板24が接着された状態で、まず
ステップa1において、第2基板24と第3基板25と
の間の第1基板22の電極層21が露出する領域に、第
3基板25の第2基板24に臨む一端部25aと、第3
基板25の第2基板24に臨む一端部25aとにわたっ
て、第1基板22、第2基板24および第3基板25に
接触するように、ディスペンサを用いてシリコン樹脂を
塗布して、ステップa2に進む。ディスペンサは、所定
値に制御されたガス圧によって、材料を細いノズルから
吐出させて、塗布する装置である。ステップa1では、
第1基板22の電極層21が設けられる表面、シール層
26、第3基板25の第1基板22に対向する面、第3
基板25の第2基板24に臨む一端部25a、第2基板
24の第3基板25に臨む一端部24a、第2基板24
の厚み方向一方面に接触するように第1の合成樹脂であ
るシリコン樹脂を塗布する。
【0087】ステップa2では、ステップa1で塗付し
たシリコン樹脂を乾燥させて硬化させ、ステップa3に
進む。ステップa2で、シリコン樹脂を乾燥させること
によって、素子側第1保護層37が形成される。シリコ
ン樹脂は、体積収縮率が小さいので、塗布した領域で液
晶表示素子31および第2基板24との間に隙間が生じ
ない。
【0088】ステップa3では、再びディスペンサを用
いて素子側第1保護層37を覆うように、第3基板25
の第2基板24に臨む一端部25aと第2基板24の第
3基板25に臨む一端部24aとにわたって、第1基板
22,第2基板24,第3基板25に接触するように第
2の合成樹脂であるアクリル樹脂を塗布し、ステップa
4に進む。
【0089】ステップa4では、ステップa3で塗付し
たアクリル樹脂を乾燥させて硬化させて処理を終了す
る。ステップa4で、アクリル樹脂を乾燥させることに
よって、素子側第2保護層39が形成される。アクリル
樹脂は、体積収縮率が大きいので、乾燥させると体積が
小さくなるが、第1基板22、第2基板24、第3基板
25に接触して塗布されることによって、これらの第1
基板22、第2基板24および第3基板との接触は少な
りとも保たれる。以上の工程によって、第1シール部A
が形成される。
【0090】このように形成された第1シール部Aにお
いて、仮に素子側第2保護層39が第2基板24から剥
離し、素子側第2保護層39および第2基板24の間に
隙間が生じたとしても、内側には素子側第1保護層37
が設けられているので、前記隙間から侵入する湿気、反
応性ガスおよび異物が、電極層21が設けられる領域に
侵入することを防止することができる。
【0091】素子側第1保護層37は、素子側第2保護
層39よりも透湿度は高いが、体積収縮率が小さいの
で、素子側第1保護層37と、上述した液晶表示素子3
1および第2基板24との接触部には、隙間が生じな
い。したがって、素子側第1保護層37と液晶表示素子
31および第2基板24との間から湿気、反応性ガスお
よび異物が電極層21が設けられる領域に侵入すること
を防止できる。
【0092】このように第1シール部Aでは、素子側第
1保護層37と素子側第2保護層39とによって、湿
気、つまりH2O、および反応性ガス、たとえばH2Sな
どの物質が、電極層21が設けられる領域に侵入してし
まうことを確実に防止することができ、防湿およびガス
バリアの信頼性を格段に向上させることができる。
【0093】図4は、前述した表示パネル20の第2シ
ール部Bの製造工程を示すフローチャートである。液晶
表示素子31に第2基板24が接続された状態で、ステ
ップb1において、第2基板24の配線層23が第1基
板22から露出する領域に、第1基板22の一端面22
Cと第2基板24の厚み方向他方面とにわたって、ディ
スペンサを用いて第1の合成樹脂であるシリコン樹脂を
塗付して、ステップb2に進む。
【0094】ステップb2では、ステップb1で塗付し
たシリコン樹脂を乾燥させて、ステップb3に進む。ス
テップb2で、シリコン樹脂を乾燥させることによって
駆動回路側第1保護層38が形成される。
【0095】ステップb3では、駆動回路側第1保護層
38を覆って、第1基板22の端面22Cと第2基板2
4の厚み方向他方面とにわたって、第1基板22および
第2基板24に接触するように、ディスペンサを用いて
第2の合成樹脂であるアクリル樹脂を塗布して、ステッ
プb4に進む。
【0096】ステップb4では、ステップb3で塗付し
たアクリル樹脂を乾燥させて硬化させ、処理を終了す
る。ステップb4で、アクリル樹脂を乾燥させることに
よって、駆動回路側第2保護層40が形成される。アク
リル樹脂は、体積収縮率が大きいので、乾燥させると体
積が小さくなるが、第1基板22および第3基板25に
接触して塗布されることによって、これらの第1基板2
2、第2基板24との接触は多少なりとも保たれる。以
上の工程によって、第2シール部Bが形成される。
【0097】このように形成された第2シール部Bにお
いて、仮に駆動回路側第2保護層40が第2基板24か
ら剥離し、駆動回路側第2保護層40および第2基板の
間に隙間が生じたとしても、内側には駆動回路側第1保
護層38が設けられているので、前記隙間から侵入する
湿気、反応性ガスおよび異物が、電極層21が設けられ
る領域に侵入することを防止することができる。
【0098】駆動回路側第1保護層38は、駆動回路側
第2保護層40よりも透湿度は高いが、体積変化率が小
さいので、駆動回路側第1保護層と、上述した第1基板
22および第2基板24との接触部には、隙間が生じな
い。したがって、素子側第1保護層37と第1基板22
および第2基板との間から湿気、反応性ガスおよび異物
が配線層23が設けられる領域に侵入することを防止で
きる。
【0099】このように第2シール部Bでは、駆動回路
側第1保護層38と駆動回路側第2保護層40とによっ
て、湿気、つまりH2O、および反応性ガス、たとえば
2Sなどの物質が、配線層23が設けられる領域に侵
入してしまうことを確実に防止することができる。
【0100】前述したステップa2およびステップb2
でのシリコン樹脂の乾燥と、ステップa4およびステッ
プb4でのアクリル樹脂の乾燥は、周辺雰囲気によって
乾燥するまで所定の時間待つ自然乾燥で行ってもよい
し、加熱を行って乾燥させてもよい。加熱を行って乾燥
させると、処理時間を短くすることができる。
【0101】前述した素子側第1保護層37および駆動
回路側第1保護層38を形成する合成樹脂の透湿度は、
厚さが100μmの場合に2.0×102g/m2・24
hr以上でありかつ4.0×102g/m2・24hr以
下で、体積収縮率は0.8以上でありかつ0.99未満
で、素子側第2保護層39および駆動回路側第2保護層
40を形成する合成樹脂の透湿度は、厚さが100μm
の場合に15g/m2・24hr以上でありかつ2.0
×102g/m2・24hr未満で、体積収縮率は0.2
以上でありかつ0.4以下、好ましくは、0.27以上
でありかつ0.38以下であればよい。このような素子
側第1保護層37、駆動回路側第1保護層38、素子側
第2保護層39、駆動回路側第2保護層40を用いるこ
とによって、電極層21および配線層23の保護を好適
におこなうことができる。
【0102】以上のように本実施の形態の表示パネルで
は、周辺雰囲気中の湿気、反応性ガスおよび異物が電極
層21および配線層23に接触しないので、電極層21
および配線層23に腐食が発生しない。したがって、電
極層21および配線層23の切断および短絡が発生しな
いので、表示パネル20の信頼性が向上する。
【0103】本発明の実施のさらに他の形態における配
線基板の保護構造を用いた表示パネルでは、前述した素
子側第2保護層39、駆動回路側第2保護層40をウレ
タン樹脂によって形成してもよい。
【0104】ウレタン樹脂の透湿度は、厚さが100μ
mで、45g/m2であり、乾燥前は溶剤によって30
%程度にまで希釈されており、体積収縮率が0.3程度
であり、前述したアクリル樹脂と比較して、素子側第2
保護層39、駆動回路側第2保護層40を形成すると、
防湿性およびガスバリア性がさらに高くなる。
【0105】さらに素子側第2保護層39および駆動回
路側第2保護層40をウレタン樹脂によって形成する場
合、透湿度がアクリル樹脂よりも小さいので、アクリル
樹脂によって形成する場合に比べて、層厚を小さくする
ことも可能となる。
【0106】また、ウレタン樹脂の熱膨張率は6.0〜
7.0×10-5(1/℃)であるので、外部から熱が加
わったときにはアクリル樹脂を用いた場合と、同様な効
果を得ることができる。
【0107】また本発明は、単純マトリクス駆動方式の
表示パネル、2端子素子を用いたアクティブマトリクス
駆動方式の表示パネル、スタティック駆動方式の表示パ
ネルのいずれの表示パネルにも適用可能であり、プラズ
マ表示パネルおよびエレクトロルミネッセンス(EL)
パネルなどのフラットパネル、さらに電気配線基板にも
好適に用いることができる。
【0108】また前述した配線基板の保護構造は、第1
保護層および第2保護層から構成されているが、本発明
の実施のさらに他の形態では、第2保護層を覆って、第
3保護層をさらに設ける構成としてもよい。
【0109】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板に設
けられる配線を覆う第1保護層と第1保護層を覆う第2
保護層とは、基板にそれぞれ接触して設けられるので、
第1保護層および第2保護層と基板との間から湿気、反
応性ガスおよび異物が配線が設けられる領域に侵入する
ことを防止でき、さらに透湿度が高い第2保護層を第1
保護層の外側に設けることによって、合成樹脂の内部を
透過して直接配線が設けられる領域に湿気および反応性
ガスが侵入することを防止できる。仮に第2保護層が基
板から剥離したとしても、第2保護層の内側には、第1
保護層が設けられているので、第2保護層と基板との間
から侵入する湿気および反応性ガスをこの第1保護層に
よって遮断することができる。
【0110】特に第1保護層を形成する合成樹脂は、そ
の透湿度が第2保護層を形成する合成樹脂の透湿度に比
べて低いものの、体積収縮率が小さいので第1保護層と
基板との界面に隙間が形成されることがない。したがっ
て、第1保護層と基板との間から湿気および反応性ガス
などが、配線が設けられる領域に侵入してしまうことを
防止できる。
【0111】このように、第1保護層と第2保護層とに
よって、湿気、つまりH2O、および反応性ガス、たと
えばH2Sなどの物質が、配線が設けられる領域に侵入
してしまうことを確実に防止することができ、防湿およ
びガスバリアの信頼性を格段に向上させることができ
る。したがって、湿気、反応性ガスおよび異物などが配
線に接触することによって発生する配線の腐食を防止す
ることができる。
【0112】さらに外部から熱および衝撃などが加わり
第1保護層および第2保護層のいずれか一方が、たとえ
ば配線が設けられる基板から剥離したとしても、第1保
護層および第2保護層のいずれか他方は、基板に接着し
た状態を保持でき、第1保護層または第2保護層と基板
との間から湿気および反応性ガスが配線が設けられる領
域に侵入することを防止できる。したがって、不所望に
生じる外部からのストレスに対しての配線保護の信頼性
を向上させることができる。
【0113】また本発明によれば、前述の配線基板の防
湿構造を有することによって、配線基板の配線を湿気、
反応性ガスおよび異物から保護することができ、配線が
腐食することによって発生する配線の断線および短絡を
防止することができるので、配線基板の信頼性が向上す
る。
【0114】また本発明によれば、前述の配線基板の保
護構造を有する配線基板を備えることによって、表示パ
ネルの配線を湿気、反応性ガスおよび異物から保護する
ことができ、配線が腐食することによって発生する配線
の断線および短絡を防止することができる。特に、表示
パネルの高精細化に伴って並列に延びる配線の間隔が小
さくなり電極間に印加される電界が大きくなることによ
って発生し易いマイグレーション現象を確実に防止する
ことができる。したがって、表示パネルの信頼性が向上
する。
【0115】また本発明によれば、導電性接着剤は、第
3基板に対して第1基板が露出する領域で、第1配線お
よび第2配線が対向するようにして、第2基板を相互に
接着することによって、第1配線および第2配線を相互
に電気的に接続することができる。
【0116】第1基板に設けられる第1配線を覆う第1
保護層は、第1基板、第2基板の第3基板に臨む端部、
および第3基板の第2基板に臨む端部とにそれぞれ接触
して設けられ、第2保護層は、第1保護層を覆って、第
1基板、第2基板の第3基板に臨む端部、および第3基
板の第2基板に臨む端部とにそれぞれ接触して設けられ
るので、第1保護層および第2保護層と第1〜第3基板
との間から湿気、反応性ガスおよび異物が、配線が設け
られる領域に侵入することを防止でき、さらに透湿度が
低い第2保護層を第1保護層の外側に設けることによっ
て、合成樹脂の内部を透過して直接配線が設けられる領
域に湿気および反応性ガスが侵入することを防止でき
る。仮に第2保護層と第1基板、第2保護層と第2基
板、第2保護層と第3基板とのいずれか1つまたは2つ
以上が剥離したとしても、第2保護層の内側には、第1
保護層が設けられているので、第2保護層と第1〜第3
基板のいずれかとの間から侵入する湿気および反応性ガ
スをこの第1保護層によって遮断することができる。
【0117】特に第1保護層を形成する合成樹脂は、そ
の透湿度が第2保護層を形成する合成樹脂の透湿度に比
べて低いものの、体積収縮率が小さいので第1保護層と
基板との界面に隙間が形成されることがない。したがっ
て、第1保護層と第1〜第3基板との間から湿気および
反応性ガスなどが、配線が設けられる領域に侵入してし
まうことを防止できる。
【0118】このように、第1保護層と第2保護層とに
よって、湿気、つまりH2O、および反応性ガス、たと
えばH2Sなどの物質が、配線が設けられる領域に侵入
してしまうことを確実に防止することができ、防湿およ
びガスバリアの信頼性を格段に向上させることができ
る。したがって、湿気、反応性ガスおよび異物などが配
線に接触することによって発生する配線の腐食を防止す
ることができ、表示パネルの信頼性を向上させることが
できる。
【0119】さらに外部から熱および衝撃などが加わり
第1保護層および第2保護層のいずれか一方が、たとえ
ば配線が設けられる第1基板、第2,第3基板から剥離
したとしても、第1保護層および第2保護層のいずれか
他方は、基板に接着した状態を保持でき、第1保護層ま
たは第2保護層と基板との間から湿気および反応性ガス
が配線が設けられる領域に侵入することを防止できる。
したがって、不所望に生じる外部からのストレスに対し
ての配線保護の信頼性を向上させることができる。ま
た、第1基板と第2基板との導電性接着剤を覆うことが
でき、接続の信頼性も同様に向上させることができる。
【0120】また本発明によれば、導電性接着剤は、第
3基板に対して第1基板が露出する領域で、第1配線お
よび第2配線が対向するようにして、第2基板を相互に
接着することによって、第1配線および第2配線を相互
に電気的に接続することができる。
【0121】第2基板に設けられる第2配線を覆う第1
保護層は、第2基板の第2配線が第1基板から露出する
領域で、第1基板の端部および第2基板それぞれ接触し
て設けられ、第2保護層は、第1保護層を覆って、第1
基板および第2基板にそれぞれ接触して設けられるの
で、第1保護層および第2保護層と第1および第2基板
との間から湿気、反応性ガスおよび異物が、配線が設け
られる領域に侵入することを防止でき、さらに透湿度が
低い第2保護層を第1保護層の外側に設けることによっ
て、合成樹脂の内部を透過して直接配線が設けられる領
域に湿気および反応性ガスが侵入することを防止でき
る。仮に第2保護層と第1基板、第2保護層と第2基板
とのいずれか1つまたは両者が剥離したとしても、第2
保護層の内側には、第1保護層が設けられているので、
第2保護層と第1および第2基板のいずれか1つ、また
は両者との間から侵入する湿気および反応性ガスをこの
第1保護層によって遮断することができる。
【0122】特に第1保護層を形成する合成樹脂は、そ
の透湿度が第2保護層を形成する合成樹脂の透湿度に比
べて低いものの、体積収縮率が小さいので第1保護層と
第1および第2基板との界面に隙間が形成されることが
ない。したがって、第1保護層と第1および第2基板と
の間から湿気および反応性ガスなどが、配線が設けられ
る領域に侵入してしまうことを防止できる。
【0123】このように、第1保護層と第2保護層とに
よって、湿気、つまりH2O、および反応性ガス、たと
えばH2Sなどの物質が、配線が設けられる領域に侵入
してしまうことを確実に防止することができ、防湿およ
びガスバリアの信頼性を格段に向上させることができ
る。したがって、湿気、反応性ガスおよび異物などが配
線に接触することによって発生する配線の腐食を防止で
き、表示パネルの信頼性を向上させることができる。
【0124】さらに外部から熱および衝撃などが加わり
第1保護層および第2保護層のいずれか一方が、たとえ
ば配線が設けられる第1基板および第2基板のいずれか
一方または両者から剥離したとしても、第1保護層およ
び第2保護層のいずれか他方は、基板に接着した状態を
保持でき、第1保護層または第2保護層と基板との間か
ら湿気および反応性ガスが配線が設けられる領域に侵入
することを防止できる。したがって、不所望に生じる外
部からのストレスに対しての配線保護の信頼性を向上さ
せることができる。また、第1基板と第2基板との導電
性接着剤を覆うことができ、接続の信頼性も同様に向上
させることができる。
【0125】また本発明によれば、第1の合成樹脂は体
積変化率が小さいので、基板に設けられる配線を覆い、
かつ基板に接触するように塗布することで形成される第
1保護層は、基板との間に隙間を生じない。第2の合成
樹脂よりも体積変化率が大きいが、第1保護層を覆い、
かつ基板に接触するように塗布されるので、硬化して第
2保護層が形成される場合に収縮しても、基板との接触
が多少なりとも保たれる。第1保護層および第2保護層
が基板に接触して設けられことによって、第1保護層お
よび第2保護層と、基板との間から湿気、つまりH
2O、反応性ガス、たとえばH2Sなどの物質が、配線が
設けられる領域に侵入することを防止できる。
【0126】仮に第2防湿層が基板から剥離することに
よって、基板との間に隙間が生じ、第2防湿層が基板に
接触しない状態が生じたとしても、第2保護層の内側に
は、第1保護層が形成されている。第1保護層は、透湿
度は第2保護層よりも劣るが、体積収縮率が小さいの
で、第2保護層と基板との間の隙間から侵入してきた湿
気および反応性ガスを遮断することができる。特に第1
防湿層は、第2防湿層に比べて透湿度は低いものの、体
積収縮率が小さいので、第1防湿層と基板との界面に隙
間が発生してしまうことがない。このように第1防湿層
と第2防湿層とによって、湿気および反応性ガスなどの
物質が、配線が設けられる領域に侵入してしまうことを
確実に防止でき、防湿およびガスバリアに対する信頼性
を格段に向上させることができる。したがって、湿気、
反応性ガスおよび異物などが配線に接触することによっ
て発生する配線の腐食を防止することができる。
【0127】本発明によれば、厚さが100μmの場合
に透湿度が2.0×102g/m2・24hr未満である
合成樹脂は、配線にマイグレーションを発生させる原因
の1つとなる反応性ガスである硫化水素を通しくい。透
湿度が4.0×102g/m2・24hrを越える合成樹
脂では、湿気および反応性ガスの透過させやすくなる。
また透湿度が15g/m2・24hr以上の合成樹脂で
は、湿気および反応性ガスを充分に遮断することができ
る。
【0128】また予め定める第1の体積収縮率を0.8
以上でありかつ0.99未満であり、硬化前の体積と硬
化後の体積との間の変化が小さくすることによって、第
1防湿層と基板との間に隙間が形成されることを防止で
きる。予め定める第2の体積縮率は0.2以上でありか
つ0.4以下であり、このような体積が大きく収縮する
合成樹脂であっても、前述したように透湿度が4.0×
102g/m2・24hr以下であり、15g/m2・2
4hr以上の合成樹脂を用いることによって、配線の防
湿およびガスバリアの信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である配線基板の保護構
造を備える表示パネル20の一部を示す断面図である。
【図2】表示パネル20を電極層21と電極層21との
間で、各電極層21の延びる方向に平行な面で切断した
断面図である。
【図3】第1シール部Aの作製工程を示すフローチャー
トである。
【図4】第2シール部Bの作製工程を示すフローチャー
トである。
【図5】従来の技術である液晶表示パネル1の液晶表示
素子2とフィルム配線基板3との接続部の一部を示す断
面図である。
【図6】他の従来の技術である液晶表示パネル15の液
晶表示素子2とフィルム配線基板3との接続部の一部を
示す断面図である。
【符号の説明】
20 液晶表示パネル 21 電極層 22 第1基板 23 配線層 24 第2基板 25 第3基板 28 接着層 37,38 第1保護層 39,40 第2保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H090 HA03 HB03X HB07Y HD05 LA01 LA04 5E314 AA24 AA33 AA40 BB07 BB15 CC01 FF03 FF05 FF06 GG01 GG05 GG26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定める第1の透湿度および予め定め
    る第1の体積収縮率を有する合成樹脂から成り、基板に
    設けられる配線を覆い、かつ基板に接触して設けられる
    第1保護層と、 予め定める第1の透湿度よりも小さな予め定める第2の
    透湿度、および予め定める第1の体積収縮率よりも大き
    な予め定める第2の体積収縮率を有する合成樹脂から成
    り、第1保護層が外部に露出しないように第1保護層を
    覆い、かつ基板に接触して設けられる第2保護層とを含
    むことを特徴とする配線基板の保護構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配線基板の保護構造を有
    することを特徴とする配線基板。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の配線基板の保護構造を有
    する配線基板を備えることを特徴とする表示パネル。
  4. 【請求項4】 第1配線が設けられる第1基板と、 第2配線が設けられる第2基板と、 第1配線が設けられる第1基板に対向する第3基板と、 第3基板に対して第1基板が露出する領域で、第1配線
    および第2配線が対向するようにして第2基板を相互に
    接着する導電性接着剤とを含み、 予め定める第1の透湿度および予め定める第1の体積収
    縮率を有する合成樹脂から成り、第2基板および第3基
    板の間で第1配線が露出する領域に、第2基板の第3基
    板に臨む端部と第3基板の第2基板に臨む端部とにわた
    って、第1〜第3基板に接触して設けられる第1保護層
    と、 予め定める第1の透湿度よりも小さな予め定める第2の
    透湿度、および予め定める第1の体積収縮率よりも大き
    な予め定める第2の体積収縮率を有する合成樹脂から成
    り、第1保護層が外部に露出しないように第1保護層を
    覆い、かつ第1〜第3基板に接触して設けられる第2保
    護層とを含むことを特徴とする表示パネル。
  5. 【請求項5】 第1配線が設けられる第1基板と、 第2配線が設けられる第2基板と、 第1配線が設けられる第1基板に対向する第3基板と、 第3基板に対して第1基板が露出する領域で、第1配線
    および第2配線が対向するようにして第2基板を相互に
    接着する導電性接着剤とを含み、 予め定める第1の透湿度および予め定める第1の体積収
    縮率を有する合成樹脂から成り、第2基板の第2配線が
    第1基板から露出する領域に第1基板の端部と第2基板
    とにわたって設けられる第1保護層と、 予め定める第1の透湿度よりも小さな予め定める第2の
    透湿度、および予め定める第1の体積収縮率よりも大き
    な予め定める第2の体積収縮率を有する合成樹脂から成
    り、第1保護層が外部に露出しないように第1保護層を
    覆い、かつ第1および第2基板に接触して設けられる第
    2保護層とを含むことを特徴とする表示パネル。
  6. 【請求項6】 予め定める第1の透湿度および予め定め
    る第1の体積収縮率を有する第1の合成樹脂を、基板に
    設けられる配線を覆い、かつ基板に接触するように塗付
    する第1の工程と、 第1の工程で塗付した第1の合成樹脂を硬化させて、第
    1保護層を形成する第2の工程と、 予め定める第1の透湿度よりも小さな第2の透湿度、お
    よび予め定める第1の体積収縮率よりも大きな第2の体
    積収縮率を備える第2の合成樹脂を、第1保護層が外部
    に露出しないように第1保護層を覆い、かつ基板に接触
    するように塗付する第3の工程と、 第3工程で塗付した第2の合成樹脂を硬化させて、第2
    保護層を形成する第4の工程とを含むことを特徴とする
    配線基板の保護方法。
  7. 【請求項7】 予め定める第1の透湿度は厚さが100
    μmの場合に2.0×102g/m2・24hr以上であ
    りかつ4.0×102g/m2・24hr以下で、予め定
    める第2の透湿度は厚さが100μmの場合に15g/
    2・24hr以上でありかつ2.0×102g/m2
    24hr未満で、予め定める第1の体積収縮率は0.8
    以上でありかつ0.99未満で、予め定める第2の体積
    収縮率は0.2以上でありかつ0.4以下であることを
    特徴とする請求項1記載の配線基板の保護構造。
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