JP2003329677A - 生化学検体の検出方法と検出チップ - Google Patents

生化学検体の検出方法と検出チップ

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忠顕 薮林
Hiroaki Misawa
弘明 三澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な検出標識を用いて、検出工程を再現性
よく簡素化でき、測定者に過度の技量を要求することが
なく、検出精度の向上が可能でかつ簡単な工程からなる
生化学検体の検出方法と検出チップの提供。 【解決手段】 表面に金薄膜を成膜したガラス基板の該
薄膜上にプローブDNAを配列させるに際し、各プロー
ブDNAがループ構造を形成して解放末端が薄膜側にあ
るように構成することで、目的遺伝子がある場合には、
ハイブリダイゼーションが起こり、ループ構造が解消さ
れることにより、このハイブリダイゼーションしたDN
Aプローブにのみ選択的にセラミックス微粒子の修飾が
可能になり、これに対して光散乱法を適用し、該微粒子
の散乱光強度を観察してハイブリダイゼーションの検出
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プローブDNA
に修飾したセラミックス微粒子標識からの光散乱強度を
検出して目的の生化学検体を検出する方法に係り、基板
に配列されたプローブDNAがループ構造を形成して解
放末端側が基板側に向くように構成することで、目的D
NAがある場合にハイブリダイゼーションが起こり、ル
ープ構造が解消されるため、ハイブリダイゼーションし
た後に特定粒径のセラミックス微粒子を標識処理すると
ハイブリダイゼーションしたDNAにのみ当該微粒子標
識を修飾できることから、バックグランドノイズが少な
く、検出精度を高精度化できる生化学検体の検出方法と
検出チップに関する。
【0002】
【従来の技術】DNAチップの基本原理は、DNAが相
補的な二重螺旋構造を形成することを利用するものであ
る。A(アデニン)とT(チミン)、C(シトシン)と
G(グアニン)が対をなすことから、例えば、AGGT
TACのDNA配列を持つ遺伝子を検出するには、プロ
ーブとしてTCCAATGの配列を持つDNAを作成
し、サンプリング検体遺伝子中に目的遺伝子が存在する
と、DNAハイブリダイゼーションによって、プローブ
DNAの配列にAGGTTACの配列が結合して二重螺
旋構造を取るため、これを検出することで目的DNAを
容易に選別できることになる。
【0003】二重螺旋構造のDNAを検出する方法とし
て、検体DNA(サンプリング遺伝子DNA)に蛍光標
識の修飾を施しておき、プローブDNAと前記のDNA
ハイブリダイゼーション操作を行い、二重螺旋構造を呈
したDNA、すなわち蛍光シグナルを発する物を検出す
る、蛍光法が知られている。
【0004】蛍光標識としては、蛍光色素そのものの
他、蛍光色素により直接染色された染色体、糖蛋白や糖
脂質から切り出された糖鎖体に修飾したイオン性蛍光物
質、あるいはタンパク質、核酸、酵素、細胞等を蛍光色
素でタグ化するなど、種々方法並びに物質で蛍光を発す
る標識が提案されている。
【0005】そこで、検体DNAに蛍光色素の修飾を行
わずに二重螺旋構造のDNAを検出する方法として、屈
折率の変化を検出するSPR分光法を用いた方法が提案
されている。詳述すると、ガラス基板に金属薄膜を形成
してこの薄膜上にプローブDNAを固定しておき、これ
とサンプリング遺伝子をハイブリダイゼーション操作さ
せることにより二重螺旋構造のDNAを形成させ、基板
裏面側からの金属薄膜への反射光強度の測定を行い、ハ
イブリダイゼーション前の金属薄膜の屈折率と二重螺旋
構造のDNAを有する場合の屈折率の変化を測定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる蛍光法を用いた
DNAハイブリダイゼーション検出には、蛍光標識の修
飾操作が煩雑であること、また、施術者の技量によって
前記修飾効果が異なること、種々条件で蛍光色素の光消
失が発生すること、未反応吸着物によるバックグラウン
ドノイズの上昇で検出精度が低下すること等の問題が指
摘されている。
【0007】前記SPR分光法において、前述したハイ
ブリダイゼーション前後の金属薄膜の屈折率の変化を測
定するが、基板裏面側からの金属薄膜への入射角度と反
射率との関係として解析する際に、当該変化が僅かであ
るため、さらに高精度に検体DNAを検出するには、S
PR応答の増幅を図るなどの改良を施す必要がある。
【0008】この発明は、SPR分光法を用いた生化学
検体、すなわち二重螺旋構造のDNAの検出方法におい
て、SPR分光法の本来の利点を損なうことなくSPR
応答を増幅可能として、検出精度を高精度化すること、
さらにSPR分光法以外の光散乱法、顕微鏡観察法など
の方法でも当該生化学検体の検出工程を再現性よく簡素
化でき、測定者に過度の技量を要求することがない、簡
単な工程からなる生化学検体の検出方法と検出チップの
提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは、前記蛍光法
を用いたDNAハイブリダイゼーション検出に問題を有
することから、光退色の懸念がある蛍光法に換えてSP
R(SurfacePlasmon Resonanc
e)分光法を用いた方法を検討しており、このSPR応
答の増幅を目的にプローブDNAへの金微粒子修飾の有
効性を検討中に、金薄膜表面に対するプローブDNAの
吸着固定量は、DNA塩基数(鎖長)によらずほぼ一定
であること、金微粒子修飾量はDNA塩基数に依存する
ことを知見し、これよりプローブDNA塩基数の違いに
よってプローブDNAの立体的構造が変化していること
を知見した。
【0010】そこで、発明者らは、プローブDNA鎖長
の検討を行い、プローブDNAの塩基数の違いによるS
PR応答、すなわち金微粒子修飾を行ったプローブDN
Aに対してハイブリダイゼーションを施し、その後のS
PR角度のシフト量についての変化や挙動を検討したと
ころ、塩基数10では金微粒子修飾量が少なく、塩基数
30では修飾量が増大するが、いずれも該シフト量の増
大効果が少ないこと、塩基数60では金微粒子修飾がで
きないこと、すなわち塩基数60のプローブDNAで
は、ループ構造を形成しているため、金コロイド修飾が
行なわれないことを知見した。
【0011】また、発明者らは、プローブDNA鎖長の
検討、特に塩基数60以上の長いプローブDNAにおけ
るSPR応答の増幅を目的に種々検討した結果、前述の
ごとく検出チップに吸着固定したプローブDNAに先に
金微粒子修飾するのではなく、まず先にサンプルとのハ
イブリダイゼーションを施すと、検出チップの薄膜上で
ループ状となって配列していたプローブDNAが伸びて
金微粒子修飾が可能となり、ハイブリダイゼーション後
に金微粒子修飾を行う工程にて、長いプローブDNAに
も修飾が可能となり、ハイブリダイゼーション後の2本
鎖を形成したプローブDNAにのみ金微粒子修飾するこ
とが可能であることを知見した。
【0012】さらに、発明者らは、先の金微粒子修飾に
換えてハイブリダイゼーション後のプローブDNAに蛍
光標識の修飾を行ったところ、金微粒子修飾同様にハイ
ブリダイゼーション後の2本鎖を形成したプローブDN
Aにのみ蛍光標識を設けることが可能であり、蛍光標識
の修飾工程が著しく簡素化されるとともに、目的DNA
にのみ蛍光を発するように構成できることから高精度な
検出が可能であることを知見した。
【0013】そこでさらに発明者らは、蛍光標識に換え
て粒径が600nmのコロイダルシリカを用いてハイブ
リダイゼーション後のプローブDNAにシリカ微粒子標
識の修飾を行ったところ、2本鎖を形成したプローブD
NAにのみ標識を設けることが可能であり、例えばこれ
に全反射条件下でHe−Neレーザーの光を当てるとシ
リカ微粒子によって光が散乱されるため、この散乱光の
検出が可能でイメージング処理も可能となり、蛍光標識
より高精度の検出が実現できること知見し、この発明を
完成した。
【0014】すなわち、この発明は、基板表面にプロー
ブDNAを配列する工程、標識修飾が可能な部位が基板
側に位置するようループ構造を形成しているプローブD
NAに検体DNAをハイブリダイゼーションする工程、
ハイブリダイゼーションの実行中又は実行後のプローブ
DNA又は検体DNAあるいはその両方にセラミックス
微粒子標識を修飾する工程、2本鎖を形成したプローブ
DNA又は検体DNAあるいはその両方のセラミックス
微粒子標識を検出する工程を有することを特徴とする生
化学検体の検出方法である。また、この発明は、予めセ
ラミックス微粒子修飾を行った検体DNAを用いて実施
することができる。
【0015】また、この発明は、基板の貴金属薄膜上に
配列されたプローブDNAを有し、かつ各プローブDN
Aがループ構造を形成してセラミックス微粒子が修飾可
能な部位が基板側にあることを特徴とする生化学検体の
検出チップである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の特徴である各プ
ローブDNAがループ構造を形成して解放末端が基板表
面側にあるように構成した検出チップ並びにループ構造
について説明する。
【0017】まず、検出チップの作製について説明する
と、ガラス基板をアセトン、メタノール、超純水中で超
音波洗浄した後、10%フッ酸で表面を20秒間エッチ
ングを行ない、さらに、アセトン、メタノール、超純水
中で超音波洗浄した後、窒素ガスで乾燥させた。その
後、スパッタ装置(ULVAC)を用いガラス基板にま
ず約1nm厚みのCr層を設け、さらに約50nm厚み
のAu層を設けた。
【0018】前記基板を濃硫酸中1〜2時間浸漬後、超
純水で洗浄した後、プローブの3’端側をSH(チオー
ル)基で、5’端側をビオチンで修飾したプローブDN
A−D−BFR溶液(KH2PO4、K2HPO4、pH
7.0)を基板上に滴下し、飽和水蒸気中に約15時間
放置し、プローブDNAをガラス基板の金薄膜上に付着
させて検出チップとなした。なお、プローブDNAには
日清紡製を使用した。
【0019】金コロイド修飾方法は、上記の検出チップ
をR−BFR溶液(NaCl、Tris−HCl、pH
7.4)で洗浄後、窒素ガスでおだやかに乾燥させ、
表面にアビジンをコートした金コロイド(粒径10n
m、SIGMA製)を滴下し1〜3時間、飽和水蒸気中
で放置することで、ビオチンとアビジンの特異的結合を
利用して修飾させた。
【0020】ハイブリダイゼーションは、R−BFR溶
液とH−BFR溶液(NaCl、Tris−HCl、E
DTA、pH 7.4)で洗浄後乾燥せずに、検体DN
AのH−BFR溶液を所要濃度となるように滴下し、約
16時間放置して実施した。
【0021】SPR測定は、検出チップをR−BFR溶
液で洗浄後に窒素ガスで乾燥し速やかにSPR測定を行
なった。
【0022】上記方法で、10〜60の塩基数のプロー
ブDNAをそれぞれ固定した検出チップを作製した。こ
の時、プローブDNAの金薄膜への吸着量をSPR測定
により評価した。プローブDNAの塩基数が大きくなる
につれ、SPR角度のシフトが大きくなった。また、S
PR角度シフトを分子量で割った値は、吸着量に比例す
るため、これを求めたところ、プローブDNAの吸着効
率は、塩基数10が最もよく、30、60では、大きな
変化がないこと、さらに塩基数による吸着効率の変化
は、10、100倍と大きく変化するものではなく、塩
基長によらずオーダーとしてほぼ一定であることを確認
した。なお、ここでは基板への被覆率約25%を達成し
た。
【0023】また、10〜60の塩基数のプローブDN
Aをそれぞれ固定した検出チップを作製し、それぞれ上
記金コロイド修飾方法により修飾を行い、塩基数による
金コロイド修飾量の変化をAFM(原子間力顕微鏡)で
観察し、修飾された金コロイド粒子数を計測したとこ
ろ、塩基長10では、約400個/μm2、塩基長30
では、約700個/μm2の金コロイドの修飾が観察さ
れたが、塩基長60では、金コロイドの修飾が全く観察
されなかった。
【0024】これを確認するため、SPR法を用いin
−situでのDNAプローブに対する金コロイド修飾
の挙動を観察した。すなわち、検出チップをプリズム上
に接着し、基板表面を上述のR−BFR溶液で満たし、
これに、金コロイド溶液を滴下し、ある一定入射角での
反射光強度を継時的に観測したところ、金コロイド修飾
が行なわれた場合にはSPR角度がシフトし、反射光強
度の上昇が観察されるが、塩基数60のDNAでは、反
射強度の変化が無くAFMでの観察と同様、金コロイド
の修飾が行なわれないことを確認した。
【0025】検出チップ金薄膜へのプローブDNAの吸
着は、プローブDNAの鎖長に依らずオーダー的にほぼ
一定であるのに対し、金薄膜に固定化されたプローブD
NAに対する金コロイドの修飾効率は、プローブDNA
の鎖長に大きく依存することが判明し、塩基数60のプ
ローブDNAでは、まったく金コロイド修飾が起こらな
いことを確認した。
【0026】前述の合成によるプローブDNAに換え
て、実際のO−19 gyrB遺伝子変異部周辺の85
6bpという長い遺伝子を目的DNA(試験遺伝子)と
し、これと相補的に結合する末端30塩基、中央30塩
基、中央60塩基の3種類をプローブDNAとし、前述
と同様の方法で検出チップを作製した。
【0027】上記の3種のプローブDNAに対して前述
した金コロイド修飾方法を行い、その後実際の長いDN
A鎖を用いてハイブリダイゼーションを実施した後、S
PR法によるハイブリダイゼーションの検出を実施し
た。
【0028】表1のプローブDNA塩基長によるSPR
角度シフトの変化を示す表に明らかなように、30塩基
のプローブDNAでは、末端、中央、共に、ハイブリダ
イゼーションによる有意差が小さく、また、塩基数60
のプローブDNAでは、全く金コロイドが修飾されず、
実際の長い遺伝子を目的遺伝子とした場合、上記の条件
では、SPR法によるハイブリダイゼーションの検出は
困難であることを確認した。
【0029】
【表1】
【0030】表1のプローブDNA塩基長によるSPR
角度シフトの変化から、856bpの長いDNAを目的
遺伝子とした場合、プローブ鎖と比べて、目的遺伝子が
約14〜28倍長いため、立体的な制約によりプローブ
DNAと反応する確率が低いと考えられる。従って、ハ
イブリダイゼーションしたプローブ鎖に金コロイドが修
飾される場合と、ハイブリダイゼーションしていないプ
ローブ鎖に金コロイドが修飾される場合とでSPR角度
のシフトにバラツキがみられると推測される。
【0031】そこで先の工程、すなわち金コロイド修飾
方法を行い、その後ハイブリダイゼーションを実施しす
る工程とは逆に、上記と同じプローブDNAの検出チッ
プに対してハイブリダイゼーションを実施した後、金コ
ロイド修飾方法を行い、その後SPR法による前記ハイ
ブリダイゼーションの検出を実施した。
【0032】すなわち、塩基数60のプローブDNAで
は、ループ構造を形成しているため、金コロイド修飾が
行なわれないと推測される。ループ構造をとっている長
い1本鎖DNAはハイブリダイゼーションによりそのル
ープ構造が解消された後に金コロイド修飾を行なえば、
金コロイド修飾が可能であると推測される。そこで60
塩基のDNAプローブにおいても同様の手法を用いれば
金コロイド修飾が可能であると考えた。図1A,B参
照。
【0033】換言すれば、目的遺伝子がない場合には、
ハイブリダイゼーションは起こらずかつ金コロイド修飾
が行なわれない。これに対して、目的遺伝子がある場合
には、ハイブリダイゼーションが起こり、ループ構造が
解消されることにより、ハイブリダイゼーションしたD
NAプローブにのみ選択的に金コロイド修飾が起こり、
SPR測定でハイブリダイゼーションによるシフトに金
コロイド修飾によるシフトが加わった大きなSPR角度
シフトの差が得られると考えた。
【0034】そこで、実際の長いDNA鎖を目的遺伝子
とした検出チップを用い、前述の各工程で、プローブD
NAの基板への付着、ハイブリダイゼーション、金コロ
イド修飾を実施し、水溶液中でのSPR角度シフト並び
に空気中でのSPR角度シフトを測定した。
【0035】プローブDNAのみの場合には、金コロイ
ド修飾を行なってもSPR角度シフトが見られないが、
プローブDNAにハイブリダイゼーションが起こった場
合には、SPR角度が大きくシフトして金コロイド修飾
が行われていることが明らかになった。
【0036】すなわち、空気中でのSPR角度シフトの
測定結果を表2に示すように、30塩基のプローブDN
Aでは、金コロイド修飾によるSPR角度シフトの増幅
作用が小さく、また、サンプル間における偏差も大きか
った。それに対して、60塩基のプローブDNAを用い
て、ハイブリダイゼーション後に金コロイド修飾した場
合には、金コロイド修飾によるSPR角度シフトが約4
〜5倍増幅され、かつサンプル間における偏差も小さか
った。
【0037】要するに、ハイブリダイゼーション後に金
コロイド修飾を行うことにより、溶液中、空気中とも
に、60塩基プローブDNAの金コロイド修飾が可能と
なった。すなわち、60塩基プローブDNAの立体構造
(ループ構造)を利用することにより、ハイブリダイゼ
ーションしたプローブDNAのみに選択的に金コロイド
修飾させることが可能であり、その結果、大きなSPR
角度シフトの増幅が可能で、サンプル間の偏差を小さく
することが可能であることを確認した。
【0038】
【表2】
【0039】この発明は、以上の知見に基づきなされた
もので、前記の金コロイド修飾に換えて、散乱光の検出
が可能な所要粒径のセラミックス微粒子標識の修飾を施
すことで、ハイブリダイゼーションしたプローブDNA
のみに選択的にセラミックス微粒子標識の修飾が可能で
あり、セラミックス微粒子からの散乱光強度を、スキャ
ニング、顕微鏡画像解析装置などの公知の散乱光の検出
方法で検知あるいは画像化することで、バックグランド
ノイズを大幅に低減して定量的に目的DNAを検出した
り、あるいはイメージング処理が可能となるのである。
【0040】また、検体DNAにセラミックス微粒子標
識の修飾を行うことも可能であり、予め検体DNAにセ
ラミックス微粒子標識を設けておき、プローブDNAに
この検体DNAをハイブリダイゼーションすることがで
きる。また、ハイブリダイゼーション工程の実行中又は
実行後に検体DNAにセラミックス微粒子標識を修飾す
ることができ、この際同時にプローブDNAにも修飾す
ることもでき、これらによって修飾されたセラミックス
微粒子標識を検出することで目的遺伝子に検知できる。
【0041】この発明において、基板には、ガラス基
板、樹脂基板、シリコン基板等のプローブDNAの配列
が実施可能な基板であればいずれの材質も採用できる。
また、基板に貴金属薄膜を成膜する場合は、その表面粗
度はできるだけ平坦なものが好ましい。洗浄、乾燥方法
としては、実施例に示すごとく、半導体ウエーハや各種
デバイスを製造する際に採用される、各種溶剤による洗
浄、純水中の超音波洗浄、各種酸溶液による洗浄、ブロ
ー乾燥、スピン乾燥など公知の基板の洗浄、乾燥方法を
適宜選択、組合せて採用できる。ガラス基板としては、
公知のホウケイ酸ガラス等が利用でき、厚みは厚いほう
が取り扱いやすいが、いずれの厚みのものも利用でき
る。
【0042】この発明において、プローブDNAの配列
を容易にするため、基板上に金、白金、銀などの貴金属
薄膜を設けることができる。成膜方法としては膜厚みを
一定に制御するため、スパッタリング、イオンプレーテ
ィング、CVD等の公知の気相成長による方法が好まし
い。なお、基板と薄膜との密着性を向上させるために下
地層を適宜成膜することができる。例えば、ガラス基
板、石英基板にCr層を設けたり、シラン化合物によっ
て表面改質するなどの手段を採用できる。
【0043】この発明において、基板上、あるいはさら
に貴金属薄膜表面にプローブDNAを配列する工程は、
特に限定されるものでなく、公知のいずれの方法も採用
でき、例えば薄膜上を酸や純水で洗浄後、プローブDN
Aと緩衝液を用いて飽和水蒸気雰囲気中で配列させるこ
とができる。
【0044】また、緩衝液としては、例えばKH2PO4
とK2HPO4を配合して所要pHにした溶液が採用でき
る。他には、PSBや、NaClとTris−HCl、
NaClとTris−HClとEDTAを用いるなど、
所要pHにするため公知の薬液を選定配合した溶液等も
採用できる。
【0045】この発明において、プローブDNAは、そ
の末端を一方は基板表面あるいは基板上の貴金属薄膜に
固定し、他方端あるいはその近傍にはセラミックス微粒
子標識を修飾するために、各々の前記末端を前記基板表
面あるいはセラミックス微粒子標識と接合可能な物質で
修飾しておくことが望ましい。
【0046】この発明において、基板表面に配列したプ
ローブDNAに検体DNAをハイブリダイゼーションす
る工程は、特に限定されるものでなく、公知のいずれの
方法も採用でき、例えば基板の洗浄後に検体DNAと緩
衝溶液を用いてハイブリダイゼーションさせることがで
きる。緩衝溶液としては、例えばNaClとTris−
HClを配合して所要pHに保持した溶液が採用でき
る。また、ガラス基板に金薄膜を設ける場合では、ハイ
ブリダイゼーション時の温度を30〜40℃に保持する
ことが好ましい。
【0047】この発明において、セラミックス微粒子標
識には、標識としての微粒子が反射する光で特定波長光
を発したり、レーザー光による散乱光の検知を可能する
ことができれば、いずれの形態も採用できるが、検出方
法に応じて数nm〜数百nmの範囲で所定粒径が均一で
かつ工業安定的に得られるSiO2、TiO2、Zr
2、Al23、MgOなどのセラミックス微粒子が好
ましい。
【0048】この発明において、セラミックス微粒子標
識をプローブDNAに修飾する方法としては、例えば微
粒子自体の性質を利用したり、公知の蛍光標識を修飾す
る方法などのように抗原−抗体反応を利用して修飾する
など、公知のいずれの方法も採用できる。また、中性の
コロイダルシリカのごとく、微粒子を均一分散させた溶
液の形態を利用することで修飾が容易になる。
【0049】また、プローブDNAの末端にビオチンを
修飾しておき、ストレプトアビジンをコートしたセラミ
ックス微粒子をビオチン−アビジンの高い結合能力を利
用して標識にすることができる。さらに、プローブDN
Aの末端にIgGや抗プロテイン物質を付加すること
で、タンパクをコートしたセラミックス微粒子を抗原−
抗体反応を利用して修飾させることが可能である。
【0050】さらに、検体DNAにセラミックス微粒子
標識を修飾することも可能で修飾方法は、検体DNAの
所要箇所を適宜標識化できればよく、公知のいずれの方
法も採用でき、特に末端を修飾するには上述の方法など
いずれの方法も採用できる。
【0051】この発明において、ハイブリダイゼーショ
ン後のプローブDNA又は目的DNAに設けられたセラ
ミックス微粒子標識を検出する方法としては、公知の蛍
光や散乱光の検出システムとして、顕微鏡とCCDカメ
ラを組み合せたイメージング検出システム、共焦点顕微
鏡システム等、また種々の光学装置やイメージング装置
を併用した検出方法が提案されているが、これらをその
まま利用することが可能である。また、この発明では、
前述のSPR分光法を用い、SPR応答の増幅を図るこ
とが可能である。
【0052】散乱光の検出として、一般的な構成例を説
明すると、例えばこの発明による金薄膜を設けた検出チ
ップ基板をプリズム上に載置し、He−Neレーザー光
をプリズムの一方側より基板裏面に入射してプリズムの
他方側へこれを全反射させるように条件設定すること
で、検出チップ基板を上面から観察するCCDカメラ側
に散乱光を検出することができる。
【0053】また、セラミックス微粒子自体が有する可
視光下での特定色を検出したり、特定粒径のセラミック
ス微粒子に対して特定波長の光を照射して特定色を発光
させこれを検出するなど、前記セラミックス微粒子の種
類やその粒径や性状等、条件に応じて公知の検出方法や
装置を適宜選定するとよい。
【0054】セラミックス微粒子の粒径は、特に限定し
ないが、散乱光強度が十分に観察可能なこと、DNAの
所要部位に修飾可能とすること、当該微粒子表面に成膜
可能なことなどから、1μm以下が好ましく、例えばシ
リカで公知の数nm〜数百nmの粒径が好ましい。
【0055】この発明において、プローブDNAの塩基
数は特に限定しないが、ハイブリダイゼーション後に、
目的DNAと2本鎖を形成したプローブDNAにのみ標
識を修飾するには、チップ基板上にあるプローブDNA
はハイブリダイゼーション前にループ構造を形成して解
放末端側あるいは修飾可能な部位が薄膜側にある必要が
ある。
【0056】この発明において、プローブDNAは、そ
の製造過程中又は製造後にループ構造を形成していて基
板に配列されるか、基板に配列する際にループ構造を形
成するか、基板に配列後にループ構造を形成するように
構成するか、いずれの構成、方法も採用できる。例え
ば、図2A,Bに示すごとく、相補的な二重螺旋構造を
形成可能な対をなすDNAの配列を予め形成しておき、
ループ構造を形成し得るように構成することが可能であ
り、塩基数は特に限定しないが、比較的長鎖の構成を有
するものが望ましく、好ましくは塩基数が60以上であ
る。さらに塩基数が100を超えたり、1000程度の
場合であってもこの発明を適用できる。
【0057】この発明による生化学検体の検出チップの
好ましい構成は、表面に金などの貴金属薄膜を成膜した
ガラスなどの基板からなり、該薄膜上に配列された塩基
数が60以上のプローブDNAを有し、かつ各プローブ
DNAがループ構造を形成してセラミックス微粒子標識
を修飾可能にした部位が薄膜側にある構成である。
【0058】
【実施例】実施例1 ガラス基板をアセトン、メタノール、超純水中で超音波
洗浄した後、10%フッ酸で表面を20秒間エッチング
を行ない、さらに、アセトン、メタノール、超純水中で
超音波洗浄した後、窒素ガスで乾燥させた。その後、ス
パッタ装置(ULVAC)を用いガラス基板にまず約1
nm厚みのCr層を設け、さらに約50nm厚みのAu
層を設けた。
【0059】前記基板を濃硫酸中1〜2時間浸漬後、超
純水で洗浄した後、30塩基、60塩基のプローブDN
Aの3’端側をSH(チオール)基で、5’端側をビオ
チンで修飾したプローブDNA−D−BFR溶液(KH
2PO4、K2HPO4、pH7.0)を基板上に滴下し、
飽和水蒸気中に約15時間放置し、プローブDNAをガ
ラス基板の金薄膜上に付着させて検出チップとなした。
プローブDNAには日清紡製を使用した。
【0060】プローブDNAと完全に相補的な60塩基
の目的DNAとのハイブリダイゼーションは、R−BF
R溶液とH−BFR溶液(NaCl、Tris−HC
l、EDTA、pH 7.4)で洗浄後乾燥せずに、検
体DNAのH−BFR溶液を所要濃度となるように滴下
し、約16時間放置して実施した。
【0061】プローブDNAの修飾には、前述のごとく
ビオチンで修飾した5’端側とシリカ粒子とをビオチン
−アビジン結合させるため、予めアビジンコートしたシ
リカ粒子を用いて、pH 7.4のコロイダルシリカと
なして実施した。コロイダルシリカとしては粒径が10
0nm〜800nmの種々粒径のものを用いた。
【0062】ハイブリダイゼーションの検出は、検出チ
ップをプリズム上に載置し、He−Neレーザー光をプ
リズムの一方側より基板裏面に入射してプリズムの他方
側へこれを全反射させて、検出チップ上面から観察する
CCDカメラで散乱光強度を検出する方法で実施した。
【0063】また、比較のために同様の検出チップを作
製した後、前記ハイブリダイゼーションを実施すること
なく、アビジンをコートしたシリカ微粒子標識の修飾処
理を行った。
【0064】塩基数30のプローブDNAにおいては、
目的DNAとのハイブリダイゼーション前後でいずれも
散乱光が観測されたことから、ハイブリダイゼーション
の有無にかかわらずシリカ微粒子標識の修飾が可能であ
り、プローブDNAはループ構造を有していないと考え
られる。
【0065】一方、塩基数60のプローブDNAにおい
ては、目的DNAとのハイブリダイゼーション前ではシ
リカ微粒子標識の修飾が全く実施できず、ハイブリダイ
ゼーション後では目的DNAとのハイブリダイゼーショ
ンが行われたプローブDNAからのみ強い散乱光を観測
することができた。また、いずれの粒径のシリカ粒子の
場合も同様にハイブリダイゼーションの検出が可能であ
った。
【0066】実施例2 実施例1の合成による目的DNAに換えて、実際のO−
19 gyrB遺伝子変異部周辺の856bpという長
い遺伝子を目的DNA(試験遺伝子)とし、これらと相
補的に結合する末端30塩基、中央30塩基、中央60
塩基の3種類をプローブDNAとし、実施例1と同様の
方法で検出チップを作製した。
【0067】上記の3種のプローブDNAに対して実際
の長いDNA鎖を用いて実施例1と同様にハイブリダイ
ゼーションを実施した後、コロイダルシリカ修飾方法を
行い、その後実施例1と同方法で散乱光強度の検出を実
施した。
【0068】実施例1と同様にプローブDNAが30塩
基のものはハイブリダイゼーション前後ともに散乱光が
観測された。それに対してプローブDNAが60塩基の
実施例チップにおいては、プローブDNAのうち目的D
NAがある場合にハイブリダイゼーションが可能であ
り、ハイブリダイゼーションにてループ構造が解消され
て2本鎖を形成し、コロイダルシリカ修飾されたものだ
けが散乱光を発することができたことを確認した。
【0069】
【発明の効果】この発明は、セラミックス微粒子標識を
用いてハイブリダイゼーションを検出する方法であり、
プローブDNAの解放末端側が基板側に向くようにルー
プ構造を取る構成を採用することで、目的検体がある場
合にはハイブリダイゼーションが起こり、ループ構造が
解消されるため、ハイブリダイゼーションしたプローブ
DNAにのみセラミックス微粒子の標識が可能になり、
この2本鎖を形成したプローブDNAのセラミックス微
粒子が散乱光を発することになり、バックグランドノイ
ズが少なく、検出精度を高精度化できる利点がある。ま
た、工程全体の簡素化を図ることが可能である。
【0070】さらに、この発明による検出チップにおい
て、ループ構造を取っているプローブDNAに検体DN
Aが結合するには強い結合力を必要とするため、プロー
ブDNAと検体DNAとの非特異的結合が少なくなり、
よって目的DNAがある場合にのみハイブリダイゼーシ
ョンが起こり、この場合もバックグランドノイズを低減
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリダイゼーションによるループ構造の解
消と金コロイド修飾の状況を示す模式図であり、Aは目
的遺伝子がない場合、Bは目的遺伝子が有る場合を示
す。
【図2】A、Bはこの発明におけるプローブDNAのル
ープ構造の概念を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 37/00 102 C12N 15/00 F (72)発明者 薮林 忠顕 兵庫県尼崎市扶桑町1番10号 住友精密工 業株式会社内 (72)発明者 三澤 弘明 徳島県徳島市大谷町大開40−39 (72)発明者 田中 正純 兵庫県尼崎市扶桑町1番10号 住友精密工 業株式会社内 Fターム(参考) 2G045 DA12 DA13 FA14 FA16 FA19 FB02 FB07 GC11 JA01 4B024 AA19 AA20 CA09 HA19 4B029 AA07 FA12 4B063 QA01 QA13 QQ42 QR32 QR55 QS34 QX02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面にプローブDNAを配列する工
    程、ループ構造を形成しているプローブDNAに検体D
    NAをハイブリダイゼーションする工程、ハイブリダイ
    ゼーションの実行中又は実行後のプローブDNA又は検
    体DNAあるいは両方にセラミックス微粒子標識を修飾
    する工程、2本鎖を形成したプローブDNA又は検体D
    NAあるいは両方のセラミックス微粒子標識を検出する
    工程を有する生化学検体の検出方法。
  2. 【請求項2】 検体DNAにセラミックス微粒子標識を
    修飾する工程、基板表面にプローブDNAを配列する工
    程、ループ構造を形成している基板表面のプローブDN
    Aに検体DNAをハイブリダイゼーションする工程、2
    本鎖を形成した検体DNAのセラミックス微粒子標識を
    検出する工程を有する生化学検体の検出方法。
  3. 【請求項3】 セラミックス微粒子がSiO2、Ti
    2、ZrO2、Al2O3、MgOのいずれかである請
    求項1又は請求項2に記載の生化学検体の検出方法。
  4. 【請求項4】 プローブDNAの塩基数が60以上であ
    る請求項1又は請求項2に記載の生化学検体の検出方
    法。
  5. 【請求項5】 基板表面に貴金属薄膜を有する請求項1
    又は請求項2に記載の生化学検体の検出方法。
  6. 【請求項6】 セラミックス微粒子を検出する方法が、
    光散乱法である請求項1又は請求項2に記載の生化学検
    体の検出方法。
  7. 【請求項7】 セラミックス微粒子を検出する方法が、
    カメラ又は顕微鏡画像をスキャニングして画像処理する
    イメージング処理法である請求項1又は請求項2に記載
    の生化学検体の検出方法。
  8. 【請求項8】 基板に貴金属薄膜を成膜した基板からな
    り、薄膜上に配列されたプローブDNAを有し、かつ各
    プローブDNAがループ構造を形成してセラミックス微
    粒子が修飾可能な部位が基板側にある生化学検体の検出
    チップ。
  9. 【請求項9】 プローブDNAの塩基数が60以上であ
    る請求項8に記載の生化学検体の検出チップ。
  10. 【請求項10】 基板がガラスまたは半導体シリコンか
    らなり、表面に金薄膜を有する請求項8に記載の生化学
    検体の検出チップ。
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